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  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 決勝レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 決勝レポート

    モルビデリが3位で今季初表彰台、ビニャーレスが7位、クアルタラロは13位
    Monster Energy Yamaha MotoGPにとって第4戦スペインGPは非常に厳しい戦いとなった。そのなかでマーベリック・ビニャーレスが7位で貴重なポイントを獲得してランキング3位をキープ。ファビオ・クアルタラロは4ラップ目から15ラップ目までレースをリードしながら、腕上がりにより順位を下げて13位でゴールした。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは、F・モルビデリが3位を獲得し、チームに今季初表彰台をもたらした。バレンティーノ・ロッシはグリッド後方からのスタートとなり厳しい展開を強いられ17位で終えている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP、厳しい状況の中で貴重なポイントゲット
    7番グリッド、3列目からスタートしたビニャーレスは直後の混乱のなかで9番手で第1コーナーへ。その後、A・リンス(スズキ)の転倒によりひとつ上げたものの、低速コーナーでの旋回に苦戦して思うようにペースをつかめない。さらに追い上げてきたJ・ザルコ(ドゥカティ)とのバトルに時間を費やすこととなったが、10ラップ目には8番手を奪い返してそのまま維持した。

    10ラップにわたってポジションをキープしたあと、クアルタラロをパスして7番手。さらにA・エスパルガロ(アプリリア)を追って6番手を目指したが、0.487秒差を詰めることができず7位でチェッカーとなった。トップとの差は5.651秒だった。この結果、貴重な9ポイントを獲得してチャンピオンシップでランキング3位をキープしている。

    チームメイトのクアルタラロはポールポジションからスタートして4番手で第1コーナーへ入ると、すぐさま行動を起こし、4ラップ目までにF・バグナイア(ドゥカティ)、フランコ・モルビデリ、J・ミラー(ドゥカティ)をパスしてトップに立った。前方クリアになるやさらにペースを上げると8ラップ目に1分37秒770を記録してラップレコードを更新。この時点で2番手以下を1秒以上、引き離していた。

    今季3勝目に向けて順調に周回を重ねていくクアルタラロだったが、残り12ラップになって突然、激しいアーム・パンプ(腕上がり)の症状に襲われる。一気にペースを下げると1ラップのうちに1.4秒のアドバンテージを縮められ、追い上げてきたミラーを抑えきれずにトップの座を明け渡すこととなってしまった。その後も痛みのためにペースを上げることができず、最終的には13位まで後退してチェッカーを受けた。トップとの差は18.907秒まで開いていた。

    この結果、クアルタラロは合計64ポイントでランキング2位に後退し、ビニャーレスが合計50ポイントで続く。ヤマハは合計91ポイントでコンストラクターズ・ランキング・トップをキープし、Monster Energy Yamaha MotoGPも合計114ポイントでチーム・ランキング・トップを維持している。

    チームは明日の月曜日、同サーキットで行われる公式IRTAテストに参加する。次回MotoGPは5月14~16日、フランスはル・マン・サーキットで開催予定。

    PETRONAS Yamaha SRTのモルビデリが今季初表彰台獲得
    モルビデリはシグナル・グリーンからチェッカーフラッグまで、終始、力強い走りを見せた。2番グリッドからポジションをキープしてスタート後、4ラップ目には3番手に後退。レース中盤にはトップグループからやや離されて一時は4番手まで下げたものの、クアルタラロの後退によりすぐに3番手に浮上。さらに終盤では激しくプッシュし、前を走るバグナイアとの再び差を縮めていった。

    後方からの追撃を抑えながら同時にポジションアップを目指したが届かず3位でチェッカーとなったが、今季初表彰台を獲得。チャンピオンシップ・ポイントを33ポイントに伸ばしてランキング8位に浮上した。

    一方のロッシは17番グリッドからスタート後、20番手に後退。5ラップ目までに着実な走りで17番手まで挽回し、さらにポイント圏内を目指したが、リアグリップ不足でペースが上がらずそのままチェッカーとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    マーベリック・ビニャーレス(7位)
    「リズムはとても良かったのですが、出場ライダー全員が速くラップタイムが接近していたため、グリッド前列からスタートしなければ厳しい状況でした。もしもフロントローを獲得できていたら、違う展開になっていたでしょう。しかしそれとは別に、低速コーナーで思うようにうまく回れないという問題もありました。ブレーキを早めにかけなければならなかったため、ここで大きく時間をロスしてしまいました。その他の部分は本当に素晴らしかったのですが、この問題については今後、何らかの改善が必要になります。問題を解決できたら、総合的に高いレベルに立つことができるでしょう」

    ファビオ・クアルタラロ(13位)
    「明らかなアーム・パンプでした。10ラップくらいにわたってミラー選手に1秒差をつけていたのに、突然、右腕の感覚がなくなってしまったのです。今回はそれまで非常に好調で、優勝に近い場所にいました。しかもさらにペースを上げられる状態でした。ユーズドタイヤでの速さも十分だったのに残念です。その頃にはもう、腕に力が残っていなかったのです。今日はこれから、この問題についてよく考えて、今後どうするべきかをなるべく早く決めたいと思います。次はホームグランプリなので、万全の状態で臨みたいのです。マシンはコースとの相性が良く、私自身ももちろん、いいパフォーマンスができるはずです。腕の問題を解決し、ベストの状態で臨めるよう願っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今日は非常に厳しく、そして残念な一日でした。クアルタラロ選手は右腕に問題が出て、激しい痛みのために感覚がなくなっていました。優勝に向かって1.4秒ものアドバンテージを築いて走行中、あまりにも突然にこのような事態となりました。彼自身、マシンに完全に満足し、優勝だけを考えていただけに残念でなりません。しかし最も心配なのは腕の状態であり、今後の回復です。彼は明日、検査を受けることになっています。一方、ビニャーレス選手は着実なレースをしました。今回のように全員のラップタイムが接近しているときには、前列からのスタートがとくに重要になるのですが、3列目では少し足りませんでした。またチームとしては、彼が望むような旋回性を生み出すことができなかったので、この部分については明日のテストのなかで課題として取り組む予定です。このように今回はふたりとも、思い描いていた成績をあげることはできませんでしたが、クアルタラロ選手の前半の走りは我々のポテンシャルを証明してくれたと思っています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(3位)
    「素晴らしいレースでした。最初から最後までハードプッシュを続けることができました。午前中のウォームアップのなかで、クルーチーフのラモン・フォルカダがちょっとした魔法を使ってグリップを上げてくれました。おかげでフィーリングがとても良くなったのです。チーム全体で素晴らしい仕事ができ、私もこのようにアグレッシブな走りができました。この結果に本当に満足しており、表彰台をチームにプレゼントできたことをうれしく思います。非常に熾烈な戦いが続いているなかで、またこのポジションに戻ってくることができました。この瞬間を心からエンジョイしており、これからも継続できるよう期待しています」

    バレンティーノ・ロッシ(17位)
    「スピードが上がらず、グリップ不足もあり、非常に難しいレースになってしまいました。序盤はブレーキングもうまくいかない状態でしたが、周回ごとに改善されたので、何とかポイント圏内までたどり着きたかったのですが、結局それもできませんでした。今シーズンはここまで本当に厳しい戦いが続いていますが、必ず強さを取り戻せると信じており、引き続き全力でペースの改善に取り組んでいきます。明日はテストが予定されているので、解決策を探して、いくつかのことを試してみたいと思っています。次のフランスまでに何らかの答えが出ることを期待しています」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「モルビデリ選手の3位表彰台はチームが待ち望んでいたもので、ここまでの復活を見ることができて非常にうれしく思います。気持ちが高ぶり、次のル・マンでもまた同じ瞬間に立ち会えるよう期待しています。ロッシ選手はマシンのベスト・フィーリングをつかめず厳しいウイークを経験することになりました。明日のテストのなかで改善を試みます」

  • MotoGP スペインGP 結果:ジャック・ミラーが5年ぶりV。中上貴晶4位

    MotoGP スペインGP 結果:ジャック・ミラーが5年ぶりV。中上貴晶4位

    2021年のMotoGP 第4戦 スペインGPの決勝レース(周回数25ラップ)が5月2日にヘレス・サーキットで行われ、ジャック・ミラー(Ducati Lenovo Team)が5年ぶりに優勝を果たした。

    気温22度。路面温度41度のドライコンディションの中、3番グリッドからスタートしたジャック・ミラー。ウェットコンディションとなった2016年6月の第8戦TTアッセン以来78戦ぶりに優勝。ドゥカティが2006年以来15年ぶりに当地で優勝を挙げた。

    4番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは1.912秒差の2位。2戦連続の自己最高位タイを獲得して、ドゥカティが2018年8月の第10戦チェコGP以来26戦ぶり通算6度目のワンツーフィニッシュを達成。

    2番グリッドのフランコ・モルビデリは2.516秒差の3位に入り、昨年11月の最終戦ポルトガルGP以来4戦ぶりに表彰台を獲得。

    5番グリッドの中上貴晶は3.206秒差の4位。昨年7月の第3戦アンダルシアGP、11月の第13戦ヨーロッパGPに続き、自己最高位タイでフィニッシュすれば、10番グリッドのジョアン・ミルは4.256秒差の5位。8番グリッドのアレイシ・エスパルガロは2戦連続の6位。7番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは7位。ウォームアップ走行で1番手に進出した6番グリッドのヨハン・ザルコは8位。

    14番グリッドのマルク・マルケスは、10.494秒差の9位。13番グリッドのポル・エスパルガロは10位。16番グリッドのミゲール・オリベイラは11位。ワイルドカードとして参戦した12番グリッドのステファン・ブラドルは12位。

    ポールポジションのファビオ・クアルタラロは、4ラップ目にトップに立ち、レースの主導権を握ったが、14ラップ目から失速して、18.907秒差の13位。

    17番グリッドのバレンティーノ・ロッシは22.731秒差の17位。

    9番グリッドのアレックス・リンスは、トップグループ内で走行していた3ラップ目の6コーナーで今季2度目の転倒を喫したが、最後まで走って20位完走。

    11番グリッドのブラッド・ビンダーは、2ラップ目の2コーナー、12ラップ目の13コーナーで転倒。15番グリッドのエネア・バスティアニーニは、12ラップ目の2コーナーで転倒。20番グリッドのアレックス・マルケスは、1ラップ目の8コーナーで転倒した。

    ワールドスタンディングは、総合2位のバグナイアが20ポイントを加算して、最高峰クラス33戦目で初めてポイントリーダーに飛び出せば、クアルタラロは2ポイント差の総合2位に後退した。

    最高峰クラスの11チーム22名のレギュラーライダーとHRCのテストライダー、ブラドルは当地に延滞。3日にオフィシャルテストを実施する。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 41:05.602
    2 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1.912
    3 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 2.516
    4 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 3.206
    5 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 4.256
    6 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 5.164
    7 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 5.651
    8 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 7.161
    9 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 10.494
    10 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 11.776
    11 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 14.766
    12 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 17.243
    13 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 18.907
    14 D・ペトルッチ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 20.095
    15 I・レクオーナ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 20.277
    16 L・マリーニ SKY VR46 Esponsorama Ducati 20.922
    17 V・ロッシ Petronas Yamaha SRT Yamaha 22.731
    18 T・ラバト Pramac Racing Ducati 30.314
    19 L・サバドーリ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 37.912
    20 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 38.234
  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    クアルタラロが2戦連続ポールポジション、モルビデリが2番手
    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロがへレス・サーキットで4回目となるポールポジションを獲得。チームメイトのマーベリック・ビニャーレスはウイーク2日目に決勝用セッティングで大幅な進化を見せ、FP4で2番手獲得と健闘したが、Q2セッションでは思い通りの速さを発揮できず7番手となっている。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing TeamのF・モルビデリはFP2の2回のラップタイムがキャンセルとなり、Q2セッションへの進出を逃したが、Q1でトップタイムをマーク。Q2では2番手を獲得し、今季初となるフロントロー・スタートを手中にした。チームメイトのバレンティーノ・ロッシは17番手となった。

    Monster Energy Yamaha MotoGPのクアルタラロがポールポジション獲得
    クアルタラロとビニャーレスは他のライダーが後方に付けてくるのを避けるため、しばらく待ってからQ2セッションをスタートした。コースに出るやペースを上げたクアルタラロは1分36秒807でいきなりトップに浮上。次のトライではタイム更新はならなかったものの、0.005秒のアドバンテージを保ったままピットに戻り、新品タイヤに履き替えた。

    残り5分半で2回目の走行を開始すると、第1、第2セクターでタイムを短縮。第3セクターではミスがあり記録更新はならなかったが、依然、トップを維持していた。それでも最終ラップではもう一度トライして、1分36秒755へと更新。2番手との差を0.057秒に広げてポールポジションを獲得した。

    チームメイトのビニャーレスはFP4での好調を予選セッションにつなげたかったが、Q2がスタートするとフィーリングが変化していた。最初のトライで9番手につけたあと一時は11番手まで後退。厳しい状況のなかで、もう一度プッシュし、5番手まで挽回してから残り7分半でピットに戻った。

    その後もビニャーレスは新品タイヤに履き替えてトップとの0.263秒差を追っていく。しかしその後のタイム更新はならず、1度目の走行で記録した1分37秒070で7番手。トップとの差は0.315秒だった。

    モルビデリが2位を獲得、フロントローへ復帰
    モルビデリはFP3で1分37秒083を記録しており、7番手を獲得しQ2進出が可能になると思われていた。ところがコースリミット越えにより2ラップにわたり記録が取り消され、11番手に留まることとなってしまった。復活を期すモルビデリはQ1で1分36秒916へと更新してトップを獲得。Q2の1ラップ目でさらに1分36秒812まで短縮して2番手につけ、最後までポジションをキープしてフロントローを獲得した。トップとの差は0.057秒だった。

    一方のロッシはFP3で前日までのタイムを更新して順位を上げたものの、トップからは0.719秒離されて15番手に留まった。Q1では序盤で8番手につけたあと、電子制御システムの不具合がありなかなかペースが上がらなかったが、終盤で1分37秒915に更新して7番手。決勝は17番グリッド、6列目からスタートすることとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(予選トップ/1分36秒755)
    「ヘレスは大好きなコースのひとつ。今日は絶好調でした。ヤマハのマシンに乗ってこのコースで4回レースをしていますが、その4回ともポールポジションを獲得することができたのですから、今は最高の気分です。しかし今日のQ2セッションは決して簡単ではありませんでした。第6コーナーと第13コーナーでは危うく転倒という場面もあり、6コーナーではミスをしてしまいました。とは言え、結果的にポールポジションを獲得できたので、そのことが重要だと思っています。明日の決勝も厳しい戦いになると思いますが、準備はできています。タイヤはミディアムもハードもとても良い状態なので、明日のウォームアップで、どちらにするか決定します」

    マーベリック・ビニャーレス(予選7番手/1分37秒070)
    「フィーリングはいいのですが、決して十分とは言えません。2回目の走行ではなぜか、まったくいいところがなく、私自身、どうすることもできませんでした。そのような状態ですから、今後の課題はあらゆる箇所を改善していくということになります。今日もそのことに取り組み、FP4では成果が見られました。リズムは悪くないので、慌てることなく冷静でありたと思います。明日の決勝では完璧なスタートが求められます。すべてはレース中のリズムにかかっていると思っています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「クアルタラロ選手は絶好調で、とてもいい仕事をしてくれました。昨日までの課題を克服し、今日はこのように素晴らしい走りができるようになりました。ソフト、ミディアム、ハードとすべてのタイヤを試し、そのすべてで安定して走れていたので、明日に向けて選択の幅が広がったことは大きな成果です。ポールポジションは彼にとってもチームにとってもうれしいものですが、それ以上に決勝用セッティングでのペースに満足しています。FP4での好調を非常にポジティブに受け止めています。ビニャーレス選手もまた、フリープラクティスでは好調でした。グリッド2列目までに並ぶことを期待していましたが、Q2では2本目のリアタイヤが十分にグリップせず、思うようにペースが上がりませんでした。明日までにセッティングの最終調整を行い、さらに改善してからウォームアップに臨みます。タイヤの決定はそのときに行います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(予選2番手/1分36秒812)
    「今日はマシンのフィーリングがとても良かったので、しっかりチャンスをつかめれば、いい仕事ができると確信していました。ポテンシャルは十分だったのですが、結果に結びつけるまでに多くのハードルを越えなければなりませんでした。そのような難しい状況のなかでチームが素晴らしい仕事をしてくれて、最終的にここまで来られたことに満足しています。Q1セッションは”オール・オア・ナッシング”の意気込みで臨みました。限界まで攻めて、ついにトップをつかみとったのです。当然、私はそのための準備をしていましたし、それをやり切って好結果を得ることができ、今は本当にうれしい気持ちです。何周にもわたってリズムを維持しており、自信を持って明日を迎えることができます。ライバルたちの状況も見ていかなければなりませんが、フロントロー・スタートから表彰台獲得を狙っていくチャンスだと思っています」

    バレンティーノ・ロッシ(予選17番手/1分37秒915)
    「セッティングをモディファイして、昨日よりも少し良くなりました。FP3ではトップから0.719秒差で、ライバルたちが皆、速かったため15番手となってしまいました。予選セッションではもう少し上げていけると考えていましたが、電子制御システムの不具合もあって17番手という厳しい結果になりました。明日までにさらに改善を目指し、タイヤの状態も把握する必要があります。このコースは、ペースさえ良ければオーバーテイクは可能ですが、もちろん簡単なことではありません。特別な作戦は特になく、ただベスト・スタートを目指すだけです」

  • MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP 予選レポート

    2021年のMotoGP 第4戦スペインGPの予選は、Q2に進出した12人の選手のタイム差が0.747秒という厳しい戦いとなった。フロントローに並んだ3選手のタイム差は0.105秒。3列目9番手までが0.369秒という今季最も接近した戦いとなった。その中で中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)がHonda勢トップの5番手につけた。

    初日6番手と好調なスタートを切った中上貴晶は、午前中のFP3でただ一人1分36秒台の好タイムをマークして総合首位でQ2進出を果たした。そして迎えたQ2では、1回目のアタックで3番手タイムをマーク。今季初のフロントローが期待されたが、2回目のアタックではタイムを更新できず5番手へとポジションを落とした。しかし、決勝に向けて重要なセッションとなるFP4では1分38秒台で連続周回を果たし4番手と、優勝争いに加われる走りをみせ、初表彰台獲得へ期待を膨らませた。

    カタールで開催された開幕2連戦では転倒やノーポイントと、今年は厳しいシーズンのスタートとなったが、すばらしい追い上げをみせた前戦ポルトガルGP、そして今大会も初日から好調で、本来の勢いある走りを取り戻した。

    RC213Vの開発を担当するステファン・ブラドル(Team HRC)がQ2進出を果たし12番グリッドを獲得した。初日11番手につけたブラドルは、FP3で総合3番手に浮上してQ2進出を決めると、大接戦となったQ2では、アタックがうまく決まらず12番グリッドとなった。HRCのテストライダーを務めるブラドルは、昨年、ケガで欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として12戦に出場。今シーズンもカタールの2連戦に出場している。今大会はワイルドカードでの出場だが、レギュラーライダーをしのぐすばらしい走りをみせた。昨年の最終戦ポルトガルGPでは7位でチェッカーを受けているが、今大会はそれ以上を目指す。

    Repsol Honda Teamで4戦目を迎えるポル・エスパルガロは13番手だった。初日14番手だったポル・エスパルガロは、2日目のFP3では13番手。トップの中上貴晶から1秒差に20台という大接戦の中で惜しくもダイレクトでのQ2進出を逃した。Q1からの予選となったポル・エスパルガロですが、Q1も厳しい大接戦の中で3番手。わずかの差でQ2進出を逃し13番グリッドが確定した。

    チームメートで復帰2戦目を迎えるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、初日16番手からFP3でQ2進出を目指したが、左高速の7コーナーで転倒し総合12番手。Q1からの予選となり、Q1ではポル・エスパルガロに続いて4番手に終わり14番グリッドが確定した。決勝ではRepsol Honda Teamの2人の追い上げが注目される。

    今大会は、1995年にRepsol Honda Teamが誕生して1000回目のレースとなる。HRCとRepsolがパートナーシップを結んで今年で27年目のシーズン。これまで21人の選手が参加し、ライダーズタイトル15回、チームタイトル10回、187回のポールポジションを獲得してきた。記念すべき1000回目のレースで、マルク・マルケスとポル・エスパルガロがどんな戦いをみせてくれるのか。大きな注目が集まる。

    初日20番手と出遅れたアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、20番グリッドから決勝に挑む。大接戦となったFP3でアレックスは14番手までポジションを上げた。しかし、予選では思うようにタイムを更新できず、20番グリッドとなった。昨年の大会(アンダルシアGP)では、21番グリッドからすばらしい追い上げをみせて8位でフィニッシュしている。今年も追い上げのレースが期待される。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「昨日からマシンのフィーリングがよくなり、セットアップも進みました。FP3ではトップタイムをマークして、いい流れで予選に挑みました。今日はフロントローの戦いができると思っていました。1回目のアタックはまずまずでしたが、2回目のアタックではタイムを更新できませんでした。結果は5番手。2列目からのスタートになりますが、いいスタートを切って、トップグループで戦えるように全力を尽くします。今回はモルビデリ(ヤマハ)とクアルタラロ(ヤマハ)がいいペースで走っています。彼らといい戦いができるようにがんばります」

    ステファン・ブラドル(Honda HRC)
    「今日は順調でしたが、特にFP3がうまくいきました。プラクティスセッションでどのシャシーを使うかを決めるために多くの時間を割き、FP3では3番手でフィニッシュしました。残念ながらQ2は予定通りに物事が進まず、渋滞に巻き込まれてしまいました。もっと前に近付けたはずですが、ポテンシャルを示すことができたのはよかったです。明日はレースを楽しみ、どんな走りができるか考えたいです。今週末のチームの仕事と、こなしてきた仕事に満足しています」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「FP4で7コーナーで転倒しましたが、幸い無事です。高速コーナーの転倒だったので予選に向けて状況は悪くなってしまいました。FP4はマシンを調整し、すべてが順調でした。自信がつき、マシンもうまく機能していました。少し興奮しすぎて転倒してしまいましたが、Q2まであとわずか0.050秒でした。ideal timeを見たら2番手でしたが、なかなかうまくはいかないものです。レースに向けて引き続き仕事に取り組みます。明日に向けて強さを感じています。この数日、期待していたよりもかなりよくなっています」

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「7コーナーの転倒は、スピードがとても速く、激しいものでした。今シーズン最初の転倒をいつかはするとは思っていましたが、最悪なコーナーで転倒してしまいました。速いタイムでプッシュしているときはリスクのことは考えないものです。昨日は安全なペース、守りの走りをしたので、今日はアタックをしようと思っていました。ハイスピードでエアフェンスにぶつかりましたが、エアフェンスのおかげで僕はここにいます。自分の体のコンディションをチェックするために病院へ行きましたが、すべて問題ありませんでした。この転倒は予選に影響しました。予選では安全を取って、フロントにソフトを選びましたが、これは誤った選択でした。予選セッションを通じて、フロントに限界がありました。今日は強さを感じていました。ようやくマシンのフィーリングを本格的につかみ始めていたところだったので残念です」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「今日はあまりうまくいきませんでした。いいリズムをつかむのに今大会は苦戦しています。すべてを上手にコントロールできず、いいフィーリングもつかめず苦労しています。明日のウオームアップでは解決策を見つけられるようにがんばります。思った以上に苦戦したことで、少し、不安があります。全体的に一歩前進する必要があります。僕自身もペースを改善しなければなりません。予選ではいいラップを刻んでいるときにミスをしてしまい、ポテンシャルを発揮することができませんでした。厳しい状態ですが、それでも明日のレースが楽しみです。いいスタートを切り、ポジティブな気持ちで前進したいと思います」

  • MotoGP スペインGP 予選:クアルタラロが2戦連続ポールポジション

    MotoGP スペインGP 予選:クアルタラロが2戦連続ポールポジション

    2021年のMotoGP 第4戦 スペインGPの公式予選が5月1日(日)にヘレス・サーキットで行われ、ファビオ・クアルタラロ(Monster Energy Yamaha MotoGP)が2戦連続でポールポジションを獲得した。

    気温20度、路面温度42度のドライコンディションの中、ファビオ・クアルタラロは1分36秒755をマーク。2年前の第4戦スペインGP、昨年の第2戦スペインGPと第3戦アンダルシアGPに続き、スペインで4戦連続のポールポジションを奪取した。

    2番手には0.057秒差でフランコ・モルビデリ(Petronas Yamaha SRT)が続き、昨年11月の最終戦ポルトガルGP以来今季初めて1列目に進出すれば、ジャック・ミラー(Ducati Lenovo Team)が0.105秒差の3番手に入り、4戦ぶりに1列目を獲得した。

    フランチェスコ・バグナイアは0.205秒差の4番手。中上貴晶は0.253秒差の5番手で今季の予選最高位を獲得。ヨハン・ザルコ、マーベリック・ビニャーレス、アレイシ・エスパルガロ、アレックス・リンス、ジョアン・ミルがトップ10入りした。

    マルク・マルケスは公式予選1で4番手となり14番グリッド、バレンティーノ・ロッシは公式予選1で7番手となり17番グリッドから決勝をスタートする。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’36.755
    2 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’36.812
    3 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 1’36.860
    4 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1’36.960
    5 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’37.008
    6 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 1’37.054
    7 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’37.070
    8 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’37.085
    9 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’37.124
    10 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’37.154
    11 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’37.467
    12 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 1’37.502
    13 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 1’37.407
    14 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’37.489
    15 E・バスティアニーニ Esponsorama Racing Ducati 1’37.675
    16 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’37.746
    17 V・ロッシ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’37.915
    18 L・マリーニ SKY VR46 Esponsorama Ducati 1’37.925
    19 D・ペトルッチ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 1’38.065
    20 A・マルケス LCR Honda CASTROL Honda 1’38.069
    21 I・レクオーナ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 1’38.139
    22 L・サバドーリ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’38.325
    23 T・ラバト Pramac Racing Ducati 1’38.641
  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    クアルタラロの2番手をトップにヤマハ勢3人がトップ5へ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレスはFP1とFP2を走り、1秒以内に14台がひしめく接近戦のなかでそれぞれ総合2番手と5番手を獲得した。Petronas Yamaha Sepang Racing Teamのフランコ・モルビデリはFP初日、決勝用セッティングに専念しながらも総合4番手を獲得。チームメイトのバレンティーノ・ロッシはタイムアタックを行わず、21番手に留まっている。

    3連勝を狙うクアルタラロは2番手、ビニャーレスは5番手で初日を終了
    第4戦スペインGPを非常に楽しみにしていたクアルタラロ。FP1では、おもにYZR-M1に気持ちよく乗るためのセッティング作業に取り組みながら合計19ラップを走行。ベストタイムは5ラップ目に記録した1分38秒344で、トップから0.331秒差の5番手でセッションを終了した。

    FP2も同様に、ほとんどの時間帯で決勝用のセッティングに集中。終盤になって前後タイヤをソフトコンパウンドに履き替えると、全19ラップ中18ラップ目で1分37秒387に更新して2番手に浮上した。トップとの差は0.178秒だった。

    チームメイトのビニャーレスも、午前中のFP1では決勝用のセッティングに専念。全22ラップを走行して15ラップ目で1分38秒434を記録し、トップから0.421秒差の9番手でセッションを終えた。

    午後になって気温が上がると全体のペースも上昇。ビニャーレスは45分間のほとんどで淡々と周回をこなしながら作業を進めたあと、最後の6分強を使ってプッシュ。フロントにミディアム・コンパウンド、リアにソフト・コンパウンドを選択し、全20ラップ中の最終ラップで1分37秒726に更新。トップから0.517秒差の5番手として終了した。

    Petronas Yamaha SRTのモルビデリが4番手を獲得
    FP1は17台が0.858秒差のなかにひしめく大接戦。そのなかでモルビデリは序盤で3番手につけていたが、45分間のセッション終了後には、トップからわずか0.479秒差(1分38秒492)ながら12番手に後退していた。

    FP2では1分37秒704に短縮し、ほとんどの時間帯でトップをキープ。終盤になるとほとんどのライダーがタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えるなかで、モルビデリは決勝セッティングを想定したミディアム・コンパウンドを使用し続け、タイムを更新することなく4番手に後退してセッションを終了した。

    一方のロッシは午後の気温上昇を念頭にFP1ではセッティングに集中し、45分間を走り終えて1分39秒299の20番手。FP2も引き続き決勝用セッティングの向上を目指し、リズム改善に多くの時間を費やした。最終ラップではタイム更新が期待されたが、コースリミット越えのため記録がキャンセルされ、1分38秒698の21番手で初日を終了した。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(フリー走行総合2番手/1分37秒387)
    「何よりもまず、マシンに乗っているときのフィーリングがとても良く、それが重要だと考えています。ペースも素晴らしいのですが、ユーズドタイヤ装着時は少し手間取ることがありました。昨シーズンは、もっと気温の高い時期に行われましたが、リアタイヤのグリップが落ちることはありませんでした。ところが今日は大きく変化してしまったので、原因を探らなければなりません。明日の課題はすでにはっきりしており、きっとうまくいくと思っています。フィーリングは素晴らしく、マシンに大きな信頼を置いています」

    マーベリック・ビニャーレス(フリー走行総合5番手/1分37秒726)
    「決勝でどこまでやれるかは、今のところまだわかりません。マシンのレベルを十分に把握するためには、日曜日まで待たなければならないでしょう。今日はいくつかの重要なテストを行いました。結果はとても良く、ハイペースでリズムも安定しており、1ラップの速さもありました。今のところはまだマシンのフィーリングを十分につかみきれてはいませんが、それでも5番手につけることができました。その意味で非常に充実した1日だったと思います。明日はさらに一歩、前進できるでしょう」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「非常に充実したウイーク初日となりました。昨年は7月に行われたため気温が高かったのですが、今年はこの時期になり、状況がかなり違っています。そのためセッティングを調整する必要があり、ライダーたちもまたそれに合わせていかなければなりません。スピードについては満足しています。クアルタラロ選手は予想外のグリップ低下に悩まされてしまったので、セッティング調整を行うことと、明日以降の路面の状況変化も見ながら改善していこうと思っています。ビニャーレス選手は、第3戦ポルトガルGPでのウイークポイントを調整してセッティングを改善することができました。タイヤオプションにも取り組むことができ、大きな収穫となりました。明日はいつものように、FP3はトップ10獲得のためのセッションになるでしょう。そしてFP4でおもに決勝用セッティングを進めていきます」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ(フリー走行総合4番手/1分37秒704)
    「このコースはヤマハのマシンと相性が良いようです。今日は一日中、とてもよく走ってくれて、素晴らしいフィーリングを得ることができました。午前中のセッションのなかで改善が必要だと感じた部分がありましたが、午後にはそれを達成することができました。ペースは十分で、あとはタイムアタックのときにどうなるかを確認しなければなりませんが、ベースは出来上がっており、これからさらに前進するのみです。今日は決勝用セッティングに専念しながらトップ10に入れたことに、とても満足しています。明日もこのまま作業を継続し、不足しているところを改善すべく調整していくだけです」

    バレンティーノ・ロッシ(フリー走行総合21番手/1分38秒698)
    「ここヘレスには多くの良い思い出があります。今日は残念ながらリアグリップに苦戦し、とくにソフト・コンパウンド装着時は、なかなかいい走りができませんでした。それでも午後になって路面温度が上がると、グリップも少し良くなり、一定の成果が見られたと思います。おもにソフト・タイヤに手間取っている状況なので、1ラップの速さよりも決勝用セッティングでのペースのほうが良くなっています。最終ラップではもう少し順位を上げることができたはずですが、グリーンエリアに入ってしまったため記録がキャンセルされてしまいました。今日はセッティング向上に取り組みましたが、フィーリングにはあまり変化が見られませんでした。明日のFP3でトップ10に入るため、いくつかのことを試して改善を目指します。コースの状況は通常、日に日に良くなっていくので明日に期待します」

  • MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP 初日レポート

    2021年のMotoGP 第4戦スペインGPのフリー走行は、今大会も厳しい戦いとなり、トップタイムをマークしたフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)から1秒差に14台という接戦になり、中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が6番手、ワイルドカードで出場のステファン・ブラドル(Honda HRC)が11番手、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が14番手につけた。以下、復帰2戦目となるマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が16番手、アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が20番手で初日を終えた。

    Honda勢トップにつけた中上貴晶は、FP1で11番手につけると、FP2で一気にタイムを上げて6番手へと浮上した。前戦ポルトガルGPでは、フリー走行の転倒の影響で最後尾21番グリッドからのスタートだったが、10位でフィニッシュ。上り調子をアピールする戦いとなった。今大会初日のフリー走行は、その好調さを確認する一日となり、土曜日のFP3では、ダイレクトでのQ2進出に挑む。

    中上貴晶は、ポルトガルGPの転倒で右鎖骨と胸骨の付け根部分を痛めたが、1週間のインターバルでかなり回復。依然として完全な状態ではないが、得意のヘレスで本来の走りを取り戻すことに成功し、明るい表情だった。

    RC213Vのマシン開発を担当するブラドルは今大会にワイルドカードで出場し、初日11番手につけた。ブラドルは、昨年、ケガで欠場したマルク・マルケスの代役として12戦に出場。最高位は7位と、マシン開発とともに、Repsol Honda Teamへ大きな貢献を果たした。今年も引き続き、カタールで開催された開幕の2連戦に代役で出場し、14位/11位という結果を残した。今季3度目の出場となるが、ヘレスで実施したウインターテストとの比較が、今大会の大きな目標となる。

    Repsol Honda Teamに移籍して4戦目を迎えるポル・エスパルガロは、14番手で初日を終えた。FP1ではトップから0.420秒差の8番手だったが、FP2ではライバル勢がタイムを短縮していく中で思うようにタイムを短縮できず、14番手へとポジションを落とした。開幕戦から課題となっている新品タイヤのパフォーマンスをまだ十分に活かすことができていない。加えて、RC213Vで初めて走るサーキットが続いているが、土曜日のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、予選では今季ベストを狙う。

    昨年7月のスペインGPで右腕上腕を骨折し、前戦ポルトガルGPで約9か月、15戦ぶりに復帰を果たしたマルク・マルケスは、初日16番手だった。復帰2戦目を迎えたマルケスは、「今大会はかなり平常心に戻った」とコメントし、FP1では3番手につける好調なスタートとなった。FP2でもほぼ同じタイムで連続周回を重ねたことで、ポジションは16番手となった。

    今大会のマルク・マルケスの目標は、レースウイークを通じてパフォーマンスをキープすること。前戦ポルトガルGPでは、決勝で右腕の力が大幅に落ちて完走するのがやっとだった。今大会は、腕の状態を確認しながら、決勝で最大限の力を発揮できるようにすることが目標となる。この日のベストタイムは16番手だったが、1分38秒台で連続ラップを刻んだ走りは、上位陣と遜色のないものだった。

    アレックス・マルケスも、ベストタイムでは20番手だったが、1分38秒台で連続周回するなど、内容は悪くない。昨年、今年とアレックスの抱えている課題は、ニュータイヤを入れたときのパフォーマンスで、今年もフリー走行、予選でのアタックラップの改善に挑む。土曜日のFP3ではダイレクトでのQ2進出を目指し、決勝では昨年の8位以上を目指す。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「今日はいい日になりました。そして、いいスタートを切ることができました。6番手というポジションは全体的にはいい結果です。マシンのフィーリングには満足しています。両セッションともに安定して走ることができました。とてもポジティブでした。明日のFP3では、あとコンマ数秒詰めなければなりません。トップ10をキープできるように、1分36秒台、さらにそれより速いタイムを出せることを願っています。これが明日のFP3での最優先課題です」

    ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
    「今日は順調にいきました。うれしいです。特にFP2はよかったです。路面コンディションはよく、ほかのライダーたちと比較することができました。セットアップにも取り組むことができました。いつものようにタイムは非常に接近しています。そのためいい戦略を立て、タイムアタックへ向けてセッティングを進めなければなりません。ロングランではいい走りができましたが、明日の予選でいいタイムを出すことに集中したいです」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「今日は新品タイヤのパフォーマンスを活かすことができませんでした。そのため、思っていたよりポジションを下げてしまいました。でも、マシンの限界と、どこでプッシュできるのかを知るために、かなり有意義な一日でした。すでにポルティマオのときよりもフィーリングはよくなっています。土曜日には興味深い結果を達成できると思います。目標はQ2へ進むことですが、レースペースも悪くありません。慣れ親しんだサーキットで、安定したコンディションで走れるのはうれしいです」

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「レースウイークへのアプローチは、ポルティマオのときとは少し違います。目標はレースウイークを通して、体のコンディションを安定させてキープすることなので、今日はあまりプッシュしませんでした。明日はプッシュします。全体的にマシンのフィーリングはとてもよく、今の状況に満足しています。まだ身体的に取り組まなければならないことがあります。ポジションも完ぺきではありませんが、必要なときにプッシュすることはできています。すべてに取り組み、一歩一歩前進したいと思います」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「今日はあまりいい一日ではありませんでした。いいフィーリングがつかめず、プッシュできませんでした。明日は改善しなければならないことがたくさんあります。今日は2台のマシンを違うセッティングにして走りました。それで少し混乱したのかもしれません。明日は何をするのか、もっとクリアにしなければなりません。でも、最初に自分のライディングスタイルを改善しなければなりません。明日の午前中から改善して、トップにもっと近付けるようにがんばります。明日は大きく前進して、いい予選にしたいです」

  • MotoGP 第4戦 スペインGP:フランチェスコ・バグナイアが初日総合1番手

    MotoGP 第4戦 スペインGP:フランチェスコ・バグナイアが初日総合1番手

    2021年のMotoGP 第4戦スペインGPのフリー走行がは4月30日(土)にヘレス・サーキットで行われ、フランチェスコ・バグナイア(Ducati Lenovo Team)がトップタイムをマークした。

    気温20度、路面温度33度のドライコンディションの中、フランチェスコ・バグナイアは1分37秒209を記録し、今季3度目のトップタイムをマーク。前戦ポルトガルGPに続き、2戦連続の初日総合1番手に進出した。

    フリー走行1で5番手のファビオ・クアルタラロは0.178秒差の2番手。フリー走行1で2番手のアレイシ・エスパルガロは0.437秒差の3番手。

    フリー走行1で12番手のフランコ・モルビデリは、3度目のランで新品タイヤに履き替えずに4番手に浮上。フリー走行1で9番手のマーベリック・ビニャーレスは5番手。

    フリー走行1で11番手の中上貴晶は0.566秒差の6番手。フリー走行1で7番手のミゲール・オリベイラ、フリー走行1で14番手のアレックス・リンス、フリー走行1で6番手のヨハン・ザルコ、最高峰クラスで初めて週末の1番手発進を決めたブラッド・ビンダーがトップ10入り。

    フリー走行1で15番手のステファン・ブラドルは11番手。フリー走行1で17番手のジャック・ミラーは12番手。フリー走行1で10番手のジョアン・ミルは13番手。フリー走行1で8番手のポル・エスパルガロは14番手。

    フリー走行1で3番手のマルク・マルケスは、最後までタイヤを履き替えず、午前のタイムを更新できずに1.086秒差の16番手。フリー走行1で20番手のバレンティーノ・ロッシは1.489秒差の21番手だった。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1’37.209
    2 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’37.387
    3 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’37.646
    4 F・モルビデリ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’37.704
    5 M・ビニャーレス Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’37.726
    6 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’37.775
    7 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’37.816
    8 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’37.847
    9 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 1’37.888
    10 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’37.896
    11 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 1’37.939
    12 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 1’37.965
    13 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’38.040
    14 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 1’38.115
    15 L・マリーニ SKY VR46 Esponsorama Ducati 1’38.274
    16 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’38.291
    17 D・ペトルッチ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 1’38.462
    18 E・バスティアニーニ Esponsorama Racing Ducati 1’38.516
    19 L・サバドーリ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 1’38.594
    20 A・マルケス LCR Honda CASTROL Honda 1’38.618
    21 V・ロッシ Petronas Yamaha SRT Yamaha 1’38.698
    22 I・レクオーナ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 1’38.713
    23 T・ラバト Pramac Racing Ducati 1’39.023
  • MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP プレビュー

    MotoGP:ホンダ 2021年 第4戦 スペインGP プレビュー

    2021年のMotoGP 第4戦スペインGPが、4月30日(金)から5月2日(日)までの3日間、イベリア半島の南西部に位置するヘレス・サーキットで開催される。同サーキットは一周4.423km。バラエティーに富んだ大小13のコーナーがあり、そのすべてがパッシングポイントと言っても過言ではなく、毎年、厳しい戦いが繰り広げられる。

    ヘレスでは、1987年に初めてグランプリが開催された。以来、スペインGPの舞台として定着。同地で開催されるのは今年で35回目となる(88年はハラマで開催)。コロナ禍の中で、昨年は当初予定されていたこの時期の大会が延期となり、7月に第2戦スペインGPと第3戦アンダルシアGPが開催された。グランプリ史上初の同一サーキットでの2連戦として開催され、シーズンを通じて5サーキットで2連戦が実施されるという過去に例のないシーズンとなった。今年もコロナ禍の中で厳しいシーズンとなっているが、今年は4月下旬から5月にかけて開催されることになった。

    ヘレスのあるアンダルシア地方は、一年を通じて温暖な気候で、平常時はウインターテストの舞台となるが、今年は3クラスともにプライベートテストが行われただけだった。しかし、選手、チームともに経験値の高いサーキットであり、初日からレベルの高い走りが予想される。

    Hondaは、これまでヘレスで通算22勝を達成している。2012年はケーシー・ストーナー、13年はダニ・ペドロサ、14年はマルク・マルケスとRepsol Honda Teamが3年連続で優勝した。さらに、15年、16年は、マルケスが3位、2位と表彰台に登壇。17年はペドロサがポール・トゥ・ウインを達成し、マルケスが2位。18年はマルケスが14年大会以来、2度目の優勝、19年は3度目の優勝を達成し、Repsol Honda Teamは、06年から14年連続でスペインGPの表彰台に立ち続け、連続表彰台記録をさらに更新したが、昨年は2大会ともに表彰台を獲得することはできなかった。今年は2年ぶりの大会制覇、表彰台を目指す。

    昨年のスペインGPで右腕上腕を骨折して欠場が続いていたマルク・マルケス(Repsol Honda Team)は、前戦ポルトガルGPで復帰を果たした。ケガから3度の手術を受け、9か月という長い期間にわたる治療とリハビリ。9か月ぶりに復帰したポルトガルGPでは、まだ完全ではない右腕との苦しい戦いを続けながら7位でフィニッシュ。チェッカーを受けたマルケスは涙を浮かべ復帰の喜びを噛みしめることになるが、そのシーンは、世界中のレースファンの感動を呼んだ。

    あれから約10日間、再びリハビリとトレーニングを続けたマルク・マルケスは、昨年ケガをしたヘレスサーキットで復帰第2戦を迎える。昨年の大会はトップ快走中に痛恨のコースアウトを喫して16番手へダウン。そこから猛烈に追い上げて3位まで浮上。その後、転倒しているが、今年は昨年の雪辱に挑む。

    マルケスは、スペインGPで、MotoGPクラスにデビューした13年から19年まで表彰台に立ち続けました。13年は2位、14年に優勝、15年2位、16年3位、17年2位、そして18年は大会2度目の優勝を達成し、19年はヘレスで3度目の優勝を達成している。12年のMoto2クラス時代の2位を含めて8年連続で表彰台に立ち、地元スペインのファンの期待に応えてきました。今年は復帰後、初の表彰台獲得を目標に挑む。

    チームメートのポル・エスパルガロも、今季ベストリザルト、そしてRepsol Honda Teamに移籍して初の表彰台と初優勝を目標に挑む。カタールで行われた2連戦は、大接戦の戦いの中でミスもあり、8位/13位という悔しいレースだった。その雪辱に挑んだポルトガルGPでは、スタート直後にマシントラブルに遭遇してリタイアと、3戦を終えて表彰台獲得には至っていない。しかし、ヘレスでは、10年に125cc、12年にはチームメートのマルク・マルケスを抑えてMoto2クラスで優勝。MotoGPクラスでは15年の5位が最高位だが、得意のヘレスで、Repsol Honda Team移籍後初の表彰台獲得に挑む。

    カタールの2連戦で転倒リタイアという厳しいシーズンのスタートを切ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、前戦ポルトガルGPで8位でフィニッシュ。今季初ポイントを獲得し、ニューシーズンのスタートを切った。ヘレスでは、Moto2時代の17年にMoto2クラス初優勝を達成し、19年のMoto2クラスのタイトル獲得につながった。

    昨年、グランプリ史上初の同一サーキットでの2連戦となった初戦のスペインGPでは12位だったが、続く第3戦アンダルシアGPでは8位へと一気にポジションを上げている。今年はさらに上位を狙う意気込みで、周囲の期待も大きくなっている。

    チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)も、カタールの2連戦では転倒/17位と低迷したが、前戦ポルトガルGPでは10位でフィニッシュした。この大会、中上はフリー走行で転倒を喫し、右肩を負傷した。その影響で予選を欠場し、最後尾21番手から決勝に挑んだが、すばらしい追い上げを見せた。2連戦となった昨年の大会ではスペインGPで10位だったが、アンダルシアGPでは表彰台へあと一歩に迫る4位と好走した。今年は得意のヘレスで初表彰台獲得に挑む。

    今大会は、テストライダーのステファン・ブラドル(Team HRC)がワイルドカードで出場する。昨年、今年とマルク・マルケスの代役として出場し、マシン開発に大きな貢献を果たした。また、Hondaにとっても貴重なポイントを何度も獲得している。ウインターテストでヘレスを走ってきたブラドルの最大の目標は、マシンの開発を確認すること。今大会の活躍にも注目される。

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「有意義なブレークを終え、これからレースのリズムに戻ります。自分のコンディションがよくなっていることを確かめるために、引き続きリカバリープログラムに取り組んできました。そしてポルトガルGP以降、バイクには乗らずに医師のアドバイスに従ってきました。もちろんマシンに乗れることがとても楽しみです。ヘレスでは、ポルティマオのときと同様に仕事にアプローチします。一歩一歩前進し、ベストを尽くします。確実に回復しており、重要なことは、着実に改善していくことです。(無観客レースのため)サーキットに来られないファンのためにすばらしい週末にしたいと思います」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「ヘレスはみんながよく知っているサーキットですが、僕がHondaのマシンでここを走るのは初めてになります。ステファンはテストチームとここでたくさん走行してきたので、レースウイークに入って仕事を始める前にすでにデータがあります。一番の課題は土曜日のパフォーマンスを改善することです。これを改善できたら、日曜日には本当のポテンシャルを見せられると思います。ポルトガルでは運がありませんでした。気持ちを切り替え、新しいレースウイークではポテンシャルを発揮したいと思います。ヘレスは雰囲気が最高です。いつも特別な大会になりますが、今年もファンが観戦できないのは残念です」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「体の調子は日に日によくなっていますが、まだ100%の状態ではないので、今週末は、自分の体調をチェックしながら大会に挑みたいと思います。大丈夫だと思います。そして、ヘレスは大好きなサーキットの一つなので、とても楽しみです。このサーキットでは、過去のMotoGPとMoto2ですばらしい思い出があります。今回も最高のパフォーマンスをして、チームと一生懸命取り組み、目標を達成したいです」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「ポルトガルではいい結果を残すことができ、モチベーションも高く、100%の状態でホームGPのヘレスへ向かいます。改善しなければならない部分はたくさんあることは事実ですが、前回のレースで一歩前進することができました。そしてポルティマオで得たデータがあります。このおかげで今週末はすべてがもっとよく分かるようになります。目標はこれまでと同じで、予選で前進することです。そうすればもっといいレースができるになります。みんなも知っている通り、今は土曜日のフリー走行、予選が、まるでレースのような厳しさです。同じ方向性で引き続き取り組んでいきます。ヘレスは大好きなサーキットなので、チームと仕事に取り組み、楽しい週末にしたいです。とても楽しみです。このサーキットはMotoGPではとても特別な場所です。最初から戦闘的になれるようにがんばります」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP プレビュー

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第4戦 スペインGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、第4戦スペインGPで目指すは4連勝
    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとマーベリック・ビニャーレスは今週末に迫った第4戦スペインGPに強い意気込みを見せる。昨年はこのコースで行われた2回のレースで、いずれもふたりが1-2フィニッシュを達成しており、今年もその再現を目指しているのだ。

    クアルタラロは昨年、このコースでシーズン開幕から連続優勝を果たして強さを印象づけた。今年はすでに2回優勝し、ランキングトップに立ってこの大会を迎えており、今回はシーズン3勝目をが目標となる。

    チームメイトのビニャーレスは2019年に3位を獲得し、2020年の2回のレースでいずれも2位と大健闘を見せた。今年も表彰台に上り、できるだけ多くのチャンピオンシップ・ポイントを加算することが目標。現在はトップから20ポイント差のランキング3位につけている。

    へレス・サーキットは1986年に建設されて以来、MotoGPで最も人気の高いコースのひとつとなっている。好天と美しい景色に恵まれ、高速コーナーとハードブレーキング・ポイントを持つ全長4.4kmのコースは、毎年、人々の記憶に残るレースを演出してきた。レイアウトは5つの左コーナーと8つの右コーナー、607mのストレートなどから成る。

    Petronas Yamaha SRT、へレス・サーキットでの活躍に期待
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamは今週末、スペインはヘレス・サーキットでシーズン第4戦を迎える。フランコ・モルビデリはこのコースで初の表彰台獲得を、バレンティーノ・ロッシは前回の転倒リタイアによるノーポイントの挽回を目指す。

    ここへレス・サーキットでは未だ表彰台に上っていないモルビデリだが、2019年にはMotoGPで、2017年にはMoto2でそれぞれフロントローを獲得しているほか、昨年の2回のレースではいずれも表彰台争いを展開した。今シーズンは前回ポルトガルGPで好調を取り戻しており、シリーズポイントでは合計17ポイントでランキング10位と同ポイントで並ぶ11位。今年こそここで初表彰台を獲得し、ポイントを加算してランクアップを目指す。

    一方のロッシは昨年のアンダルシアGPでの3位を含め、最高峰クラスで合計13回の表彰台を獲得し、うち7回は優勝を果たしている。このように相性が良く、コースを知り尽くすロッシが、前回までの後れを取り戻すべく高ポイント獲得を狙っている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ
    「今週末のレースをとても楽しみにしており、自信を持ってこのウイークをスタートさせることができます。昨年はこのコースで2回とも優勝していますし、今年はすでに2回、優勝して、好調のままこの第4戦を迎えます。当然ながらレースでは何が起こるかわかりませんが、現時点で絶好調であり、今回もベストを尽くします」

    マーベリック・ビニャーレス
    「通常、ヘレスではとても好調です。いつも速く、そして安定して走ることができるのです。前回のポルトガルGPは残念ながら計画通りにはいきませんでしたが、ここヘレスは、昨年の状況からもわかるように、とても相性がいい場所です。今年もすべてが同様に運んでくれれば、あとのことは自分でうまくやれそうです」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「エキサイティングなMotoGPが再開します。言うまでもないことですが、私たちは皆、モチベーションを高く保ったままこの大会を迎えています。我々チームはシーズン開幕から3連勝と好調で、4戦目の舞台となるここヘレスは、乾燥と気温の高さが私たちのマシンによく合っていることがわかっています。昨年は7月に行われましたが、2回ともクアルタラロ選手とビニャーレス選手で1-2フィニッシュを達成しました。今年はまだそこまで気温が上がっていませんが、天気予報によれば週末はドライコンディションになりそうなので、また上位争いを期待できるでしょう」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    フランコ・モルビデリ
    「へレスサーキットはとても素晴らしいコースで、これまでもいつも好調でした。昨年はここで2回のレースがありましたが、2回とも表彰台にあと少しというところまで迫っていました。だから今年こそ、それを実現したいのです。今年のほうが、戦いが激しくなってレベルも上がっていますが、ベストを尽くし、トップ3にできる限り近づいて表彰台を掴みたいと思います。コースを攻略し、ライバルに対応するためにはそれだけの準備を整えなければなりません。全力で頑張ります」

    バレンティーノ・ロッシ
    「へレス・サーキットには何度か良い思い出があって、MotoGPカレンダーのなかでも最も楽しみにしているコースのひとつです。実際、昨年もシーズン2回目のレースとなったアンダルシアGPで3位を獲得して表彰台に上りました。今シーズンは前回のポルトガルGPで進化が見られ、決勝中のペースも良くなっていたので、これまで以上に自信を持って臨むことができそうです。でも同時に、このコースは誰もがよく知り尽くしているだけに激しい戦いになることが予想されます。私もベストを尽くし、上位争いに復帰できるよう全力で取り組みます」