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  • MotoGP:バレンティーノ・ロッシが父親に!交際相手が第1子を妊娠

    MotoGP:バレンティーノ・ロッシが父親に!交際相手が第1子を妊娠

    MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、交際相手のフランチェスカ・ソフィア・ノヴェッロが第1子を妊娠したことを発表。

    9度の世界チャンピオンに輝いた伝説のライダー、バレンティーノ・ロッシ(42歳)が父親になる。“THE DOCTOR”の愛称で親しまれるロッシは、白衣を着てフランチェスカ・ソフィア・ノヴェッロのお腹に聴診器をあてている写真を公開してニュースを明らかにした。

    「診察の結果、フランシが妊娠していることがわかった! 女の子を期待している」とバレンティーノ・ロッシは語った。

    バレンティーノ・ロッシは8月上旬、レギュラー参戦26年目の今シーズンを最後にキャリアに終止符を打ち、現役引退することを発表している。

  • MotoGP:マーベリック・ビニャーレス、2022年のアプリリア移籍を発表

    MotoGP:マーベリック・ビニャーレス、2022年のアプリリア移籍を発表

    アプリリア・レーシングは、2022年のライダーとしてマーベリック・ビニャーレスと契約したことを発表。来シーズン、同胞のアレイシ・エスパルガロとチームを組む。ビニャーレスは、更新のオプションを含む年間契約にサインした。

    マーネリック・ビニャーレスとの契約は、アプリリアがフルファクトリーチームに移行する年の成長と開発戦略のもう1つのステップだ。これらは、MotoGP世界選手権で成長し続けたいというアプリリアの願望を証明する2つの変更だ。

    1995年生まれのマーベリック・ビニャーレスは、2011年に世界選手権で125ccカテゴリーにアプリリアでデビューし、4勝と5回の表彰台を獲得し、ルーキー・オブ・ザ・イヤーと総合3位を獲得した。もう1つのハイレベルシーズンの後、2013年にMoto3タイトルを獲得し、次のシーズンにMoto2に移行。中級クラスで発揮された可能性のおかげで、2015年にスズキ、2017年にヤマハでMotoGPのシートを獲得した。

    MotoGPクラスで、マーベリック・ビニャーレスはこれまでに9回の勝利、13回のポールポジション、28回の表彰台を獲得。さらにライダーの順位での2回の総合3位を獲得している。

    マッシモ・リボラ(アプリリア・レーシングCEO)
    「非常にハイレベルのライダーであり、プレミアカテゴリーで最も純粋な才能の持ち主の1人であるマーベリック・ビニャーレスとの契約を発表できることを大変嬉しく思います。我々のプロジェクトはワールドチャンピオンであり、MotoGPのトップレベルのライダーであることを証明したマーベリックからもたらす価値で豊かになり、大きな変革の瞬間に、完全に刷新されたバイクをトラックに投入し、主役たちのグループの中で自分たち自身を一貫して確立させた後、アプリリアを成功に導くために、ファクトリーチームとしてのステータスに移行することに立ち向かいます。我々の熱意と情熱と共に、ビニャーレスが最高のスキルをフルに活かすことができることを光栄に思います。アレイシ・エスパルガロのように、非常に可能性が高いプロジェクトを受け入れると確信しています。マーベリックの加入により、ロレンソォ・サバドーリをチームから遠ざけることは決してありません。アプリリア・レーシングのファミリーの不可欠なメンバーであり続けます」

  • MotoGP:ホンダ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP:ホンダ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    アレックス・マルケス2戦連続9位。中上貴晶13位、マルク・マルケス15位でそれぞれポイント獲得。ポル・エスパルガロは16位でフィニッシュ
    MotoGP スティリアGPからの連戦となった第11戦オーストリアGPは、小雨のぱらつく中でスタートが切られ、オープニングラップに白旗が提示されて“フラッグ・トゥ・フラッグ”のレースとなった。その後、断続的に小雨が降り続くが、レインタイヤを装着したマシンに乗り換える状態ではなく、スリックタイヤを履いた状態で終盤まで激しいバトルが続いた。

    そのバトルに加わったのは、今季ベストタイの5番グリッドから好スタートを切ったマルク・マルケス(Repsol Honda Team)とフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)、そしてファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)の3人で、し烈な戦いが続いた。終盤、雨脚が強くなりペースが落ちてからは、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、ホアン・ミル(スズキ)も加わり、トップグループは5台に膨れあがった。

    そしてラスト4周の時点で、トップグループの5人がマシンチェンジのために一斉にピットロードへ。その後方にいたブラッド・ビンダー(KTM)は、スリックタイヤのまま走行を続け、その作戦が見事に成功して優勝。2位にはマシンをチェンジしたバニャイア、3位にマルティンという結果だった。

    ドライコンディションでトップグループに加わり、マシンをチェンジした後もトップに立ち後続を引き離し始めたマルク・マルケスは、26周目の1コーナーで濡れた路面に足元をすくわれてスリップダウン。再スタートを切りましたが15位だった。今季2勝目にあと一歩に迫ったマルク・マルケス。残念ながら優勝は果たせなかったが、そのアグレッシブな走りは、サーキットに集まった大観衆を魅了した。

    予選14番手のアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)が、Honda勢最上位の9位でフィニッシュした。ドライコンディションではタイヤ選択に失敗し苦しい走りを強いられ、チームメートの中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)と13番手、14番手争いを繰り広げる。中盤には17番手までポジションを落としたが、雨が降り始めてからもスリックタイヤで走行を続け、9位でチェッカーを受けた。

    チームメートの中上中上貴晶は、予選12番手から前半はアレックス・マルケスとし烈なバトルを繰り広げ、中盤から後半に掛けては、ルカ・マリーニ(ドゥカティ)、イケル・レクオナ(KTM)らに追いついて11番手まで浮上する。終盤、雨が降り始めてからは、アレックス・マルケス同様スリックタイヤで走行し、マシンチェンジのタイミングで一時は6番手まで浮上するが、最終的に13位でチェッカーを受けた。前戦スティリアGPではし烈な4番手争いに加わり5位でフィニッシュ。今大会はそれ以上を目指したが、厳しい走りを強いられた。

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、スティリアGPに続き2戦連続の16位だった。今大会はフリー走行、予選と、ところどころでいい走りを見せたが、予選は11番手と思うようなグリッドを獲得できなかった。迎えた決勝レースもグリップ不足に苦しみ15番手前後を走行。雨脚が強くなってからは、マシンチェンジのタイミングで8番手まで浮上するが、最終ラップにマシンチェンジを行い16位へとポジションを落とした。思うような走りができなかったレッドブル・リンクの2連戦だが、次戦イギリスGPでは、その雪辱に挑む。

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「とても難しいレースでした。フロントにミディアムタイヤを選択したのが間違いでした。ドライではタイヤがオーバーヒート気味でうまく走ることができませんでした。しかし、雨が降る可能性があったので、100%の力を出しながら、雨を待っていました。そして最後に雨が降り始め9位でフィニッシュすることができました。間違ったタイヤの選択は僕のせいなので、チームに謝らなければなりません。でもいいムードでシルバーストーンへ向かうことができます。今週末もいい週末になりました。これが一番重要なことです」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「とても難しいレースでした。ドライコンディションでしたが、残り5周で雨が降り始めました。11番手だったと思いますが、そのあとはトラックに残るか、マシンの乗り換えをするか難しい判断を迫られました。結局、トラックに残ることを決断しましたが、残り3周はフルウエットのコンディションで、スリックタイヤではとても難しい状態でした。ベストを尽くしました。13位は思っていたような結果ではありませんが、次のシルバーストーンで雪辱したいです」

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「今年のこの状況では、ウエットレースまたはフラッグ・トゥ・フラッグで勝つことよりも、ドライでトップライダーと戦ったり、優勝争いをする方がいいと思っています。そのため今日はとても楽しくレースができました。とても強さを感じられたし、バトルに加わることができました。ペッコ(バニャイア)はとてもいい走りをしていて、彼と走ることができました。最後はとても特別なものを感じました。レース前は雨が僕の味方になりそうでしたが、結果的にはその逆になりました。今週末は大きく前進できましたが、まだ見つけなければならないことがあります。先週末はこのサーキットで苦戦し、その理由が分かったことで改善することができました。今日のレースには満足しています。わずか1ポイントですが、とても楽しかったです。今シーズンの日曜日の中でベストでした」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「最悪なレースでした。グリップが全くなくて、レース中ずっとスピンをしていました。前回とは別のレースですが、結果は同じでした。自分のライディングスタイルが今の状況に合っていません。もちろん前進するために取り組んでいます。プラクティスセッションではトップ10に入っており、ペースは悪くありませんでした。しかし、レースでは路面のラバーが変わってしまうので、5、6周目でグリップがなくなり、ペースが落ちました。十分な走りができなかったので、満足していません。しかし次のシルバーストーンへ向かって、何ができるか考えたいです」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    2021年 MotoGP 第11戦オーストリアGPはドラマティックなエンディングとなった。Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロは順調に表彰台へと向かっていたが、最後の3ラップで雨が降り出し、ピットに戻りレイン用マシンに乗り換え14位でコースに復帰し、懸命の追い上げで7位まで挽回。貴重な9ポイントを獲得し、チャンピオンシップのリードをさらに7ポイント拡大した。

    PETRONAS Yamaha Sepang Raing Teamのバレンティーノ・ロッシは、雨が降り出した終盤もスリック・タイヤで走行を続け、一時3位まで浮上したあと、今季自己ベストとなる8位でチェッカーを受けた。チームメイトのカル・クラッチローは17位となっている。

    降雨による波乱のレースで、クアルタラロが7位
    グリッドにマシンを並べた時点で、わずかに雨粒が落ち始める緊張状態のなかで決勝がスタート。クアルタラロは2番グリッドから絶好のスタートを切ったが、第1コーナーでマシンが激しく振られて大回りを余儀なくされる。そしてその間にも、マシン交換の許可を示すホワイト・フラッグが提示された。このような状況のなか、1ラップ目を5番手で終えたクアルタラロはJ・ミラー(ドゥカティ)に抜かれて6番手に。しかし3ラップ目には1分24秒471のファステストラップを記録して抜き返し、さらに5ラップ目にはJ・ザルコ(ドゥカティ)も抜き去りトップ3を追っていった。

    その後、YZR-M1に信頼をおくクアルタラロは果敢なオーバーテイクを仕掛けていく。そして8ラップ目にはついにトップに浮上。このときもコースのいたるところでレイン・フラッグが降られていたが、トップ争いは継続された。11ラップ目にレイン・フラッグが取り下げられるとトップ争いはさらに激化。F・バニャイア(ドゥカティ)がペースを上げたが、クアルタラロもすぐに反応して再度、1分24秒451のファステストラップを記録してトップを奪い返した。しかしこの頃、その他のライバルたちも着実に背後に迫っていた。

    残り9ラップとなった19ラップ目にはM・マルケス(ホンダ)との2位争いのなかで、追撃を抑えようとした第3コーナーではらむなど激しい展開が続く。しかしその3ラップ後には再びレイン・フラッグが提示され、トップグループが一気に6台まで膨らむ状況へと変化した。この混乱のなかでクアルタラロは4番手から2番手へ浮上したが、残り3ラップになると雨が激しくなったため、クアルタラロを含むトップグループが次々とピットへ飛び込みマシンを交換。数台がドライ・タイヤで走行を続けるなか、クアルタラロは14番手で復帰すると、最終的にトップから16.650秒差の7位まで上げてチェッカーを受けた。

    この結果、クアルタラロは合計181ポイントに伸ばしてチャンピオンシップのリードを47ポイントに拡大。欠場のM・ビニャーレスは合計95ポイントでランキング7位へ後退した。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計276ポイントでチーム・ランキング1位を維持。ヤマハは合計209ポイントでコンストラクターズ・ランキング2位に後退している。

    スリック・タイヤで走行を続行したロッシが8位獲得
    ロッシは18番グリッドからスタートしたが出遅れて20番手へ後退。2ラップ目には18番手を取り戻し、さらに18ラップまでにポイント圏内まで上がってきた。雨が降り出し、残り4ラップではほとんどのライダーがマシン交換を決断してピットに入ったが、ロッシはそのまま続行し、残り2ラップでは3番手へと浮上。しかしその後、さらに雨が激しくなるとペースダウンを余儀なくされ、8位まで後退してチェッカーとなった。

    一方のクラッチローはオープニングラップで数台をパスするが、その後、スターティング・ポジションの20番手まで後退したが、前方グループについて順調に走行を続けていた。雨が降りだした時点で一時ポイント圏内まで浮上したが、25ラップ目にマシンを交換。これで17位に後退し、そのままポジションを維持してチェッカーを受けた。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(7位)
    「ドライは非常に順調でした。バニャイア選手、マルケス選手とトップ争いを展開できたことに満足しています。このコースでは大きな前進だと思います。雨が激しくなるまで、チャンピオンシップのことは頭にありませんでした。オーバーテイクはまさに恐怖でした。マーティン選手が左側、マルケス選手が右側にいて行き場がなかったのです。”行け!いつものようにハードブレーキをかけるんだ!”と言い聞かせながら、ぎりぎりのところで、最高のオーバーテイクができたと思います。マルケス選手とマーティン選手のブレーキングの素晴らしさはよく知っています。そのなかで自分自身の行動にも感動しました。雨が強くなると何度か危ない場面もありました。マルケス選手がピットレーンに向かうのを見て、それに続きました。ほとんどが同様にピットに戻ったので、チャンピオンシップのことを考えました。私にとっては正しい選択でした。自分のミスで5位を逃してしまったのは残念ですが、最終的にリードを47ポイントに拡大できたので満足です。ここはポイントを失うコースだと考えていました。シルバーストーンでは勝利を目指します。大好きなコースのひとつなので楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「シュピールベルク・サーキットは、見ごたえあるレースを展開させる場所です。そして今日もその期待を裏切りませんでした。観客たちはシートの先端までせり出して展開を見守ったことでしょう。しかし私たちにとっては、終盤の雨は本当に残念でした。クアルタラロ選手はとても好調で、自信をもってトップを走り、何度も果敢なオーバーテイクを見せました。結果的にここまでのハードワークが表彰台に結びつかなかったことが残念で仕方ありません。しかし最後の3ラップをスリック・タイヤのまま走るのは危険すぎました。彼はチャンピオンシップのリーダーですから、そのことも考慮に入れなければなりません。そして不要なリスクを避け、タイヤを履き替えて本当の勝負に賭けたのです。その結果、7位でゴールし、チャンピオンシップのリードを拡大しました。もちろん、その他のいろいろなケースについても考えてみましたが、ヤマハにとって決して楽ではないこのコースで、この結果になったことは評価したいと思います。次回はMonster Energyがタイトル・スポンサーとなるイギリスGPです。全力で戦います」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ(8位)
    「レース終盤、スリック・タイヤからレイン・タイヤへの交換のポイントが非常にエキサイティングでした。私としては、残りがわずか4ラップだったので、マシン交換は望みませんでした。そしてそれは正しい判断だったと思います。しかしながら、もしも雨があと2分、遅れていたら表彰台に立てたかもしれません。私は一時、3位に上がっていて、ボードでそれを確認したときは衝撃を受けました。結局、表彰台というわけにはいきませんでしたが、8位でゴールしてポイントを獲得できたので、私にとってもチームにとってもうれしい一日になりました。また、今回は久しぶりに、コース中に大勢の観客を迎え、素晴らしい雰囲気のなかで走ることができました。イエローの服を着たたくさんのファンが声援を送ってくれたのです。とてもうれしく、チェッカー後にピットに戻るまでのファイナル・ラップもエキサイティングでした。マシンのフィーリングも上々です。次のシルバーストーンを楽しみにしています」

    カル・クラッチロー(17位)
    「好スタートを切り、前の集団にしばらくついていくことができました。その時点でペースは悪くなかったし、気持ちよく走れていました。しかし電子制御システムに少し問題があったので、その対処に時間がかかってしまいました。その後もペースは悪くありませんでしたが、雨が降り出した時点で最後尾にいたので、ほかのライダーたちがピットに入ったのか、続行しているのかわかりませんでした。最終コーナーにある大型スクリーンに皆がピットに入るのが映っていたので、急いでそれに続きました。レイン・タイヤに交換したあとも、コースはまるで氷のようでした。路面がまだ熱いままだったからです。本当に大変な数ラップでした! それでもこの2週間の成果には満足しています。とくに昨年の予選タイムにコンマ5秒差まで迫れたことはうれしかったです」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「最後の数ラップは非常にトリッキーな展開になりました。このように難しいコンディションのなかで、一時、3位まで上がったロッシ選手のミラクルを期待しましたが、それは叶いませんでした。結果はロッシ選手が8位、クラッチロー選手が17位となりましたが、大勢のファンを楽しませ、素晴らしいショーをお見せすることができたのは良かったと思います。今日の結果に満足しています」

  • MotoGP:ドゥカティ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP:ドゥカティ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    ドゥカティ・デスモセディチGPを駆るプラマック・レーシングチームのホルヘ・マルティンが3位フィニッシュ
    2021 MotoGP第11戦のオーストリアGPが、8月15日にレッドブルリンクで開催され、ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ “ペッコ” バニャイアが2位表彰台を獲得した。残り4周で雨が降り始め、難しい状況となったこのレースで、バニャイアは素晴らしいパフォーマンスを見せた。

    フロントローの3番グリッドからスタートした“ペッコ”は、すぐにトップに立つと、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、マルク・マルケス(ホンダ)らのアタックを巧みにかわしながら、23周にわたってレースをリードした。雨が降り始めたとき、イタリア人ライダーのバニャイアは4番手を走行していたが、他のトップグループのライダーとともにピットに戻り、すぐにマシンを交換。“ペッコ” はウェット仕様のデスモセディチGPに乗り換えて11番手でレースに復帰すると、スリックタイヤを履いた他のマシンを次々とオーバーテイク。わずか1周で2番手にポジションを上げ、今シーズン4度目の表彰台を獲得した。今回の結果により、“ペッコ” は、ポイントリーダーのクアルタラロと47ポイント差でライダーズ・ランキング2位に浮上した。

    チームメイトのジャック・ミラーにとっては不運なレースとなった。6番グリッドからスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、素晴らしいスタートを切ることに成功したが、数周後からはグリップ不足によりプッシュすることができず、8番手に後退。雨が降り始めたとき、ミラーはマシンを交換することを素早く決断したものの、この戦略によってアドバンテージを得ることはできず、11位でフィニッシュラインを通過した。これにより、ミラーはトップから76ポイント差のランキング5位となっている。

    前日に行われた予選でポールポジションを獲得し、先週の日曜日に今回と同じレッドブルリンク開催された第10戦のスティリアGPで優勝したホルヘ・マルティンは、ブラッド・ビンダー(KTM)が制したこのレースを3位でフィニッシュした。プラマック・レーシングチームのマルティンが3位に入ったことで、ドゥカティはこのレースでダブル表彰台を獲得した。第11戦終了時点で、ドゥカティはコンストラクターズ・ランキングでトップに浮上した。ドゥカティ・レノボ・チームは、チーム・ランキング2位をキープしている。

    フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 2位
    「今回のレースでも、あと少しで優勝することができた。それでも、今日の内容には満足している。僕たちは最善を尽くし、すべてがうまくいった。ドライとウェットの両方でレースをリードしていたとき、僕たちは状況をうまく管理していた。雨が降り始めたとき、ピットに戻ってマシンを交換すべきか判断に苦しんでいたので、マルケスを先に行かせて、彼がどうするのか様子を見ることにした。多くのライダーがピットインしないのを見て、フラッグ・トゥ・フラッグ(マシン交換)でミスをしたと思った。しかし、マシン交換後の1周目には自分のリズムを掴み、数多くのライダーをオーバーテイクして2位でフィニッシュすることができた。今後のレースで、再び優勝を目指したい!シルバーストーンで行われる次のレースでも、必ず良い結果が出せると確信している!」

    ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 11位
    「午前中のウォームアップでは良いペースで走ることができていたが、レース中にそれを再現することができなかった。スタート後、トップグループに留まるためにプッシュしたが、数周後にグリップの問題が出始め、ポジションを落としてしまった。雨が降ってきたのを最初に見たとき、ピットに戻ってマシンを交換しようと思ったが、その1周後には本格的に雨が降り始めてしまった。オーストリアでの2連戦では、期待していた結果を出すことができなかった。しかし、気持ちを切り替えて、次のシルバーストーンではカムバックを果たしたい」

    第12戦のイギリスGPは、2週間後の8月27日~29日にシルバーストーン・サーキットで開催される。

  • MotoGP:スズキ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    MotoGP:スズキ 2021年 第11戦 オーストリアGP 決勝レポート

    波乱のオーストリアGP決勝でミルが4位獲得
    2週連続でレッドブルリンクでの開催となったオーストリアGP決勝。天気予報通りMotoGPライダーがグリッドに並んだタイミングで上空を暗い雲が覆い始め、各チームがあらゆる天候に備えてレース戦略を立てながら騒つく中、86,000人の観客達がレッドブルリンク名物のエアショーを楽しみながら28周で行われるMotoGP決勝のスタートを待ち望む。観客席では様々な色のフラッグが振られ、久しぶりにサーキットに多くの歓声が響き渡った。

    チームスズキエクスターのふたりのライダーはまずまずのスタートを決め、ジョアン・ミルはグリッド位置と同様の7番手をキープ、アレックス・リンスはわずかにポジションを上げたが、その後ラインをはずして大きく順位を落としてしまい16番手でオープニングラップを終える。ドライレース宣言がされた決勝だが1周目ですぐに白旗が掲げられ、マシン交換のためのピットインが許可されるものの、レース前半は雨が降ることなくそのままレースは進行していく。

    ミルが6番手、リンスが11番手に迫り、共に猛チャージを開始したレース8周目、サーキットの各マーシャルポストで雨を知らせる旗が提示されるが、ミルは6番手を走行するジャック・ミラー(ドゥカティ)をそのまま追い続けてオーバーテイクして、さらに前を走る5台のトップグループに標的を定める。

    ふたりのライダーがそれぞれ5番手、10番手にポジションを上げた後、急に雨足が強くなり、レースの展開を大きく変える。リンスは残り5周でジャック・ミラー(ドゥカティ)と共に最初にピットインし、ウェットセッティングのマシンに乗り換えて即座にピットアウトする。それから数周後、雨はさらに強くなりトップグループのライダー達が揃ってピットイン。ミルも同じタイミングでピットに向かいリンス同様ウェットセッティングのマシンで再びコースに戻り、残りの周回でスリックタイヤのまま走っていたライダー達を1台ずつ慎重にオーバーテイクしながら4位までポジションアップ。難しいコンディションの中、貴重なチャンピオンシップポイントを追加した。早めのピットインを選択したリンスは14位でレースを終えた。

    ミルはチャンピオンシップランキングでは3位に留まるものの、オーストリアGPを終えて2位のフランチェスコ・バグナイア(ドゥカティ)と同ポイントとなった。

    佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
    「同じサーキットで2週連続開催となり、我々のライバルも戦闘力を上げてきたので今日は厳しいレースとなることを予測していました。 レース中、ジョアン、アレックスともタイヤグリップに苦しみましたが、ジョアンは乗り方を調整しながらトップグループに留まり、レース終盤に雨用マシンに乗り換えた後もステディに走って貴重なポイントを獲得したのは、さすがチャンピオンであると感じました。 アレックスは1周目にコースアウトしそうになり順位を落としましたが、安定したペースでリカバリーしていたので、雨用マシンに乗り換えるためのピットインが早過ぎたのが残念でした。 次戦シルバーストーンでは今回我々が学んだことを活かして表彰台を狙っていきます。」

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「ラスト数周で雨が降り出したせいで非常に難しいレースとなってしまいましたが、天候に対する戦略も含め、結果は結果として受け止めなくてはならないと思っています。ジョアンが4位で終えることができたことは結果的にさほど悪くなかったと思いますが、アレックスは少し残念な結果でした。いずれにしても我々が反省しなくてはならないことは雨が降り始める前までのマシンの状態が先週に比べて戦闘力がなかったことで、そこはしっかりとデータを検証して次戦に向けて対策したいと思います。引き続きマシンのパフォーマンスを上げるべく策を施し頑張っていきますので応援よろしくお願いします。」

    ジョアン・ミル
    「今日初めてレース中のマシン交換を経験したけど、本当にドキドキだったよ。雨が降り出した時、路面の状況を見ながらどのタイミングでピットインするべきかをずっと考えながら走っていたんだけど、トップグループのライダー達が一斉にピットに向かったから自分もそのタイミングで入ることにしたんだ。路面がかなり濡れてきて滑りやすくなっていたから、多分あのピットインのタイミングは正しかったと思う。レース終盤はもう何がどうなっているのか全く分からない状態で、スリックタイヤとウェットタイヤで走るライダーが混在していたし、ものすごくスロー走行をしているライダーがいたりとかなり危険で、みんなチェッカーを受けるまで自分が何位を走っているのかも理解していなかったと思うよ。あんな奇妙な経験は初めてだったね。ドライの時のフィーリングは悪くなかったけど、いつもよりトラクションが悪かったからしっかりデータを見て次戦に向けて改善する必要があると思っている。正直雨が降り出した時、そのままスリックで残り数周を走りきれば優勝できる可能性があるかもしれないと思ったりもしたけど、リスクを負わずに4位で終えたことは賢明な判断だったと納得しているよ。」

    アレックス・リンス
    「残り数周で降った雨のせいでクレイジーな展開になってしまったね。序盤あまりフィーリングが良くなくて12番手あたりからなかなか順位を上げることができず、雨が降り出した時ジャック(ミラー)がピットインするのを見て一緒にピットインしてしまったんだ。その後ちょっと雨足が弱まったから結果的にピットインのタイミングが早すぎたんだけど、あの状況で判断することは難しかった。3コーナーはかなり濡れていたけど他はなんとかスリックタイヤでも走れる感じだったから、他のライダーのようにもっとスリックで引っ張った方が正解だっただろうね。この2戦はちょっと苦戦気味だったけど完走してポイントが獲れたし、次戦は大好きなシルバーストーンだからとても楽しみにしている。さらに気持ちを引き締めて、次戦ではきっちり結果を残せるように頑張るよ。」

  • MotoGP オーストリアGP 決勝:ブラッド・ビンダーが今季初優勝

    MotoGP オーストリアGP 決勝:ブラッド・ビンダーが今季初優勝

    2021年 MotoGP 第11戦オーストリアGPの決勝レースが8月15日(日)にレッド・ブルリンクで行われ、ブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Factory Racing)が今季初勝利を挙げた。

    気温31度、路面温度41度。ドライレースが宣言されたが、オープニングラップから断続的に雨が降る中、10番グリッドのブラッド・ビンダーは、6番手走行中に前を走る5人が25ラップ目の終わりにピットレーンに進入しウェットタイヤを装着したバイクに乗り換えたが、最後までスリックタイヤで走り続けることを決断。

    後続とのアドバンテージを維持しKTMのホームレースで今季初優勝、昨年8月の第4戦チェコGP以来2勝目を挙げ、総合8位から6位に浮上した。

    3番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは2番手走行中の25ラップ目の終わりにバイクを乗り換えることを決断すると、最終ラップに8人を抜いて12.991秒差の2位でチェッカーを受け、7戦ぶり4度目の表彰台を獲得。

    ポールポジションのホルヘ・マルティンは、3番手走行中の25ラップ目の終わりにバイクを乗り換え、最終ラップに8人を抜いて14.570秒差の3位。2戦連続3度目の表彰台を獲得すれば、7番グリッドのジョアン・ミルも25ラップ目の終わりにバイクを乗り換え、15.623秒差の4位。

    ウォームアップ走行で1番時計を刻んだ2番グリッドのファビオ・クアルタラロは、25ラップ目の終わりにバイクを交換して7位。20番グリッドのカル・クラッチローは17位完走。

    5番グリッドのマルク・マルケスは、1番手に飛び出した25ラップ目の終わりにバイク交換を決断。10番手走行中の27ラップ目1コーナーで週末2度目、今季12度目の転倒を喫したがレースに復帰して15位。

    最後までスリックタイヤで走行
    17番グリッドのルカ・マリーニと16番グリッドのイケル・レクオナは、バイクを交換しないことを決断して自己最高位となる5位と6位。18番グリッドのバレンティーノ・ロッシは今季の最高位となる8位。14番グリッドのアレックス・マルケスと8番グリッドのアレイシ・エスパルガロは9位と10位。19番グリッドのダニロ・ペトルッチは12位。

    12番グリッドの中上貴晶は、バイクを交換せずに28.603秒差の13位。

    勝負を賭けてバイク交換を決断
    6番グリッドのジャック・ミラーは、8番手走行中の23ラップ目の終わりに誰よりも早くバイク交換を決断して11位。13番グリッドのアレックス・リンスもミラーと同じタイミングでバイクを交換して14位。

    11番グリッドのポル・エスパルガロは27ラップ目にバイクを交換して16位。

    3人がリタイア
    4番グリッドのヨハン・ザルコは、5番手走行中の18ラップ目にウォームアップ走行と同じ9コーナーで週末2度目、今季9度目の転倒を喫し、第3戦ポルトガルGP以来2度目の転倒リタイア。

    9番グリッドのミゲール・オリベイラは、8番手走行中の23ラップ目1コーナーで今季6度目の転倒を喫して2戦連続3度目のリタイア。15番グリッドのエネア・バスティアニーニは、カウルが外れたことからリタイア。

    チャンピオンシップ
    ポイントリーダーのクアルタラロが9ポイントを加算。総合2位のザルコは40ポイント差から47ポイント差の総合4位に後退。バグナイアとミルが47ポイント差に接近した。

    次戦のイギリスGPは、2年ぶりの開催となるシルバーストンで8月27日に初日、29日に決勝レースが行われる。

    2021年 MotoGP 第11戦 オーストリアGP 決勝

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 40’46.928
    2 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 9.991
    3 J・マルティン Pramac Racing Ducati 11.570
    4 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 12.623
    5 L・マリーニ SKY VR46 Esponsorama Ducati 14.831
    6 I・レクオーナ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 14.952
    7 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 16.650
    8 V・ロッシ Petronas Yamaha SRT Yamaha 17.150
    9 A・マルケス LCR Honda CASTROL Honda 17.692
    10 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 18.270
    11 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 25.144
    12 D・ペトルッチ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 25.193
    13 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 25.603
    14 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 30.642
    15 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 35.459
    16 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 40.384
    17 C・クラッチロー Petronas Yamaha SRT Yamaha 52.950
  • MotoGP:出場停止処分のマーベリック・ビニャーレスがヤマハに謝罪

    MotoGP:出場停止処分のマーベリック・ビニャーレスがヤマハに謝罪

    マーベリック・ビニャーレスは、MotoGP 第11戦オーストリアGPの開催地レッドブル・リンクでインタビューに応じ、停止処分の心境を語り、所属先のヤマハに謝罪した。

    ヤマハは、オーストリアGPにマーベリック・ビニャーレスをエントリーから取り下げることを発表。欠場は、先週末に当地で開催された第10戦スティリアGPの決勝レースで、ビニャーレスによる原因不明な不規則な操作に起因する。

    ヤマハの決定は、過去数日間のテレメトリとデータの分析に基づき、マーベリック・ビニャーレスの操作がヤマハのエンジンに重大なダメージを与える可能性があったとし、本人に深刻なリスクを引き起こすだけでなく、走行する他のライダーにも危険をもたらす可能性があることから停止の決定が下された。

    マーベリック・ビニャーレスは「困難な状況だから悲しい。この状況にあることが難しい。幸いなことに僕の周りには僕を支えてくれる素晴らしい人たちがいる。悲しい。ここ数戦の結果に欲求不満だった。今この瞬間、僕は悲しい」とコメント。

    「イライラしていた。より良い結果を獲得したかったけど、それは可能ではなかった。結果を獲得できないことは悲しく、欲求不満だった。正しく乗れていなかったから、ヤマハに謝りたい。パドックには、親密な関係にない人たちからもメッセージやサポートを受けている。良い人たちが沢山いる」

    「最善を尽くしたけど、フラストレーションにより、不適切で安全な走り方ではなかった。長い間、イライラした状態が続いていた。悲しみと苛立ちをマネジメントするのが難しかった。ヤマハに謝罪する。このような形で終わらせたくない。自分のポテンシャルを最大限に発揮したい。ポテンシャルを活かせるようにトライしよう。静かに集中して、どのようにしたら最高の状態に戻せるのか見てみよう」

    「僕はヤマハの決定を受け入れ、尊重する。僕はまだヤマハのライダー。決定を受け入れる。これ以上に言うことはない」

    停止処分が科せられた原因となった決勝レース終盤の行為に関しては、マーベリック・ビニャーレスは「難しい状況で悲しい身分。とても悲しい。僕もみんなと同じように戦士のスピリッツがあり、ベストを尽くしたい。シンプルにレース1はとても良かった。本当に全ての進み方がとても嬉しく、とても幸せだったけど、レース2で全てが一転してしまい、終盤は非常に難しかった。物凄く欲求不満で、特に感情が爆発しそうだった。終盤は間違った走り方だったから、ヤマハに謝りたい。欲求不満と感情の爆発を抑えることが難しかった」と説明した。

    ビニャーレスのインタビュー後、チームディレクターのマッシモ・メレガリは、国際中継のインタビューに応え、スティリアGPの決勝レース後、ビニャーレスとミーティングを持ち、そのミーティング後にオーストリアGPのエントリーを取り消す決定を下したことを説明。イギリスGP以降に関しては、まだ決定が下されていないことを明かした。

  • MotoGP:ホンダ 2021年 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP:ホンダ 2021年 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP スティリアGPからの連戦となった第11戦オーストリアGPの予選は、レースをこなすごとに着実に身体の状態が回復しているマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、今季ベストタイの5番グリッドを獲得した。これはケガから復帰して今季初優勝を達成した第8戦ドイツGPと同じグリッドとなる。

    マルク・マルケス、今季ベストタイの5番手から決勝に挑む
    先週のスティリアGP、そしてオーストリアGPが開催されるレッドブル・リンクは、右回りのハイスピードコースのため、まだ完全に回復していない右腕に大きな負担がかかる。そのため、スティリアGPでは予想以上に厳しい走りを強いられ、予選8番手、決勝8位という結果だった。

    今大会はスティリアGPの経験を活かしたことで、ドイツGPと同じ5番グリッドを獲得することができた。マルケスにとって初めて経験する同一サーキットでの2連戦となったが、完全復活に向けて大きな弾みとなった。

    「まだ優勝争いに加わるだけのペースはない」と語るマルク・マルケスだが、第8戦ドイツGPの優勝に続く、今季2回目の表彰台獲得が期待される。

    チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が、初日11番手から2日目のFP3で10番手へと一つポジションを上げ、ダイレクトでQ2進出を果たした。そして、Q1からQ2に進出した2台を加え、12台でQ2が行われ、ポル・エスパルガロは1分23秒738で11番手だった。FP3でマークした1分23秒481の自己ベストを更新することはできなかったが、決勝に向けて着実にセットアップを進めた。

    この日は、終日、青空が広がり、午前中のFP3は気温が22℃だったが、午後のQ2では30℃へと上昇。路面温度も23℃から38℃に上がり、タイヤのパフォーマンスを活かすのが難しいセッションとなった。

    初日4番手と好調なスタートを切った中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、大接戦となったFP3で8番手へとポジションを落としたがダイレクトでQ2進出を果たした。そして12台で行われたQ2では、ミスもあり、1分23秒990で12番手。ポル・エスパルガロ同様、FP3でマークした自己ベストタイム1分23秒362を更新することはできなかったが、決勝に向けて準備を整えた。

    前戦スティリアGPでは、予選10番手から5位でフィニッシュしている。今大会は12番手とややポジションを落としたが、前戦スティリアGPと同じ4列目からのスタートであり、決勝では追い上げのレースに挑む。

    初日7番手と好調なスタートを切ったアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、大接戦となったFP3で16番手へ後退し、Q1からの予選となった。Q1では、Q2進出を目指し厳しい戦いに加わったが、わずかの差で4番手。惜しくもQ2進出を果たせず、14番グリッドが確定した。Q2進出こそ逃したが、初日からの好調をキープしており、決勝の追い上げに期待がかかる。

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「FP3では、いろいろなことを試してみました。大きなことにトライしているとき、それがとても役に立ったりすることがありますが、今回がそうでした。今日の目標は2列目に入ることでした。フロントローはちょっと遠すぎましたが、ようやく5番手からスタートできます。このポジションは、第1コーナーのトラブルを避け、序盤にできるか限りタイムを落さないようにすることができるポジションです。先週末よりもフィーリングは少しよくなっていますが、優勝争いができるペースはありません。今日はとても暖かったので、それが僕たちの助けになりました。でも明日はまた違う展開になると思います。HRCにたくさんの要求をしましたが、彼らはいいリアクションをしてくれました。新しいものをたくさん持ってきてくれました。それにトライしなければなりません」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「予選ではハードタイヤを選択するというミスをしてしまいました。正しい選択ではありませんでした。正しい選択をしていれば、もっといいポジションを獲得できていたと思います。しかし、レースでは、このタイヤを使うかどうかを検討しなければなりません。全体的にFP4のレースペースはよかったです。驚くようなペースではありませんでしたが、楽しいレースができると思います。先週末とは大きく異なり、今週はそれほど悪くないと思います。明日はおもしろい日になると思います。先週よりもライディングが楽しくなってきました」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「午後の予選セッションではいくつかミスをしてしまい、ベストパフォーマンスではありませんでした。12番手という結果ですが、今大会はいいペースがあります。FP4のレースペースはかなり興味深いものでした。レースディスタンスでは、いくつか改善しなければならないところはありますが、明日のウォームアップで最後の調整をし、レースではベストを尽くします。いいスタートを切り、安定したペースで最後まで走りたいです。そして、すばらしい結果を残せるようにがんばります」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「残念ながらFP3のタイムアタックでいくつかミスをしてしまったので、直接Q2へ進むことができませんでした。今週末は全体的にいいペースといいパフォーマンスがあるので残念でした。FP4ではいい仕事ができました。そして、Q1では100%の力をだしました。暑かったですが、ラップタイムはよかったです。これは重要なことであり、うれしいです。明日が楽しみです。ドライになってもウエットになってもいいように準備を整えます。レースではいいスタートを切り、最初からアグレッシブにいきたいと思います。そしてオーバーテイクをしてトップ10に入りたいです。素早くフィーリングをつかんでプッシュしたいです」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第11戦 オーストリアGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロはQ2セッションでハイペースを披露し、一時、ラップレコードを記録してトップに立ったが、最後に逆転され2位となった。またPETRONAS Yamaha Sepang Raing Teamのロッシとクラッチローは、それぞれ18番グリッドと20番グリッドから決勝をスタートする。

    クアルタラロはコースレコードを更新するも一歩及ばず2番手
    ほとんどのライダーがピットを離れるのを待ち、クリアスペースを確保してから走行を開始したクアルタラロ。初めに1分24秒785を記録し、ここからペースを上げていくと1分22秒677に短縮してトップに浮上した。このタイムはラップレコードを更新するもので、2番手以下に0.360秒ものアドバンテージを作っていた。次のトライでは1分22秒794と更新はならなかったものの、依然、トップをキープした。

    さらなる短縮を目指すクアルタラロはここで素早くピットに戻り、残り4分で2回目の走行を開始。しかし牽引を目的に後方につけてくるライダーに対応しなければならなくなり、すでに好タイムを記録していることからリスクを避けてアタックを取りやめた。序盤のタイムでトップをキープしていたが、終了直前で逆転され、0.034秒差の2番手となった。

    PETRONAS Yamaha Sepang Raing Teamのロッシがグリッド6列目獲得
    FP3はまたも僅差の争いとなった。ロッシは1分23秒687を記録し、トップ10に0.206秒差まで迫ったものの順位は15番手に留まっている。Q1では最初の走行で1分23秒939を記録してトップに0.054秒差につけたが、このあとタイムを更新できず、セッションを8番手で終えた。この結果、決勝グリッドは18番手となっている。

    一方のクラッチローは、ドライ・コンディションで行われたFP3で素早く前日までの記録を更新。その後も少しずつ短縮し、最終的には1分24秒193のベストタイムで20番手となった。FP4では決勝用セッティングで好調な走りを見せたあと、Q1では先週の予選タイムを上回る1分24秒509を記録。セッションを10番手で終え、20番グリッドから決勝を迎える。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(予選2番手/1分22秒677)
    「2番手は少し残念です。ポールポジションのほうがやはりいいでしょう。でも終盤は、私の後ろについて引っ張ってもらおうとするライダーが何人もいました。最初の走行でベストを尽くしましたが、2回目はいいラップがありませんでした。今、言えることはフロントローを獲得できてうれしいということです。ホルヘ・マーティンは非常に速く、彼のポールポジション獲得を喜んでいますが、やはり私自身がポールを逃したのは残念です。ちょっとがっかりですが、2番手からのスタートも悪くありません」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「クアルタラロ選手は素晴らしい仕事をしてくれました。Q2ではYZR-M1の1ラップの速さを証明し、1分22秒677という見事なタイムでラップレコードを塗り替えました。しかし最後にライバルに逆転されてしまいました。2回目の走行で十分なタイムアタックができなかったことは非常に残念です。エスパルガロ兄弟が後ろについて来て、引っ張ってもらおうとしたからです。これは自分自身で好タイムを記録できるはずのプロフェッショナル・ライダーとしては良くない行為です。クアルタラロ選手はこの状況をコントロールし、冷静に対処しました。しかしながら、そのおかげで彼はポールポジションを守るチャンスを失い、戦うことなく2番手になってしまったのです。このことは彼だけでなく、私たちチームにとっても大きなストレスです。若いライダーたちのお手本であるべきMotoGPで、このようなことは見たくありません。クアルタラロ選手の1分22秒677は素晴らしいタイムであり、2番手もとても良い位置です。またFP4も非常に好調でした。ファビオの好みも把握できたので、チームは自信を持っています。戦いは熾烈なものになりますが、準備はできています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ(予選18番手/1分24秒939)
    「18番手は残念な結果です。FP4のペースが良かったので、Q1ではもっと上を狙っていたのです。このときはすべてのタイプのタイヤでハイペースを維持することができました。このことは決勝に向けて非常に良い材料になります。明日の天気と気温に沿って、正しい選択をしなければならないからです。予選セッションの最初の走行は悪くなかったのですが、2回目ではリアグリップのフィーリングが変化していました。そのあとはタイムを短縮できなかったので、順位を落とすことになってしまいました。18番手に終わりましたが、ポテンシャルはもう少し高いと思います。ユーズドタイヤでもペースを維持できるので、ドライ・コンディションを期待します。そして集団のなかで競い合い、いくつかポイントを獲得したいと思っています」

    カル・クラッチロー(予選20番手/1分24秒509)
    「マシンの状態が確実に良くなっており、私自身のマシンへの理解も深まっています。とくに電子制御システムのことがよくわかってきました。おかげで今週は先週よりもずっとフィーリングが良く、気持ちよく走れています。今の課題はエンジンブレーキで、本来ならもっとタイムを短縮できるはずですが、予選セッションはあまりうまくいきませんでした。でもFP4は非常に好調で、自信をもって、先週よりも速く走ることができました。ただここでは誰もが強く、どんどん速さを増していきます。そのなかでも明日を楽しみにし、レースの展開に注目していきます」