カテゴリー: MotoGP

  • マルコ・ベッツェッキに出場停止処分 マーシャルへの暴力行為で決勝欠場

    マルコ・ベッツェッキに出場停止処分 マーシャルへの暴力行為で決勝欠場

    MotoGP第9戦チェコGPのスプリントレース後、選手権首位のマルコ・ベッツェッキ(アプリリア)に対して決勝レース出場停止処分が科された。

    FIMスチュワードは、クラッシュ後のマーシャルとの接触行為を「スポーツの利益を損なう行為」と判断し、日曜日の決勝レースからの除外を決定した。

    クラッシュ後のマーシャルとの接触が問題に
    ベッツェッキはブルノで行われたスプリントレース終盤、残り2周でターン3のグラベルトラップで転倒した。

    問題の場面はテレビ中継では放送されなかったが、転倒したアプリリアRS-GPをマーシャルが回収している最中に発生した。

    報道によると、マーシャルが車両を持ち上げた際に誤ってスロットルをひねり、エンジン回転数が上昇。エンジンへのダメージを懸念したベッツェッキは慌てて現場へ向かった。

    FIMスチュワードは、その際にベッツェッキがマーシャルを押し、叩いたと認定した。

    オンボード映像には、ベッツェッキがエンジンを停止させた後、その場を立ち去る様子が映されていた。

    FIM「マーシャルを押し叩いた」
    FIM MotoGPスチュワードは裁定文の中で次のように説明した。

    「2026年6月20日16時07分41秒、チェコGP MotoGPスプリントレース中、転倒後にマシン回収を行っていたコースマーシャルを押し、叩いた」

    スチュワードはこの行為について、MotoGP世界選手権規則第3.3.2.2条に定められた「スポーツまたは競技会の利益を損なう行為」に該当すると判断した。

    その結果、規則第3.2.1条および第3.3.2.3条に基づき、チェコGP決勝レースへの出場停止処分が科された。

    タイトル争いに大きな打撃
    ベッツェッキはスプリント終盤まで5位を走行しており、チームメイトでランキング2位のホルヘ・マルティンとの差を広げるチャンスを手にしていた。

    しかし転倒によりポイント獲得を逃しただけでなく、決勝レースも欠場となったことで選手権争いに大きな影響が及ぶことになった。

    スプリントではベッツェッキの転倒によってマルティンが5位に繰り上がり、5ポイントを獲得。ランキング差は15ポイントまで縮まった。

    決勝ではベッツェッキが不在となる一方、マルティンは予選10番手から9番手へ繰り上がる。ただしマルティンにはハンガリーGPでの接触事故に対するロングラップペナルティ2回が残されている。

    またランキング3位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(首位と36ポイント差)、4位のペドロ・アコスタ(48ポイント差)、そして前年王者マルク・マルケス(65ポイント差)にとっても、ベッツェッキ欠場は差を縮める絶好の機会となる。

    今回の処分により、2026年MotoGPタイトル争いはブルノ決勝を前に大きく動く可能性が出てきた。

  • MotoGPチェコGPスプリント:小椋藍が初ポールから2位 バニャイア今季初勝利

    MotoGPチェコGPスプリント:小椋藍が初ポールから2位 バニャイア今季初勝利

    2026年MotoGP第9戦チェコGPのスプリントレースがブルノで行われ、小椋藍(トラックハウス・アプリリア)が2位表彰台を獲得した。優勝はフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ)が飾り、今季初勝利を挙げた。

    初ポールポジションを獲得した小椋藍は、終盤まで優勝争いを展開。マルク・マルケスを背後に従えながらバニャイアを追い詰めたが、あと一歩届かず0.241秒差の2位でチェッカーを受けた。

    小椋藍が初ポールから優勝争い
    予選でMotoGP初ポールポジションを獲得した小椋藍は、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ、マルコ・ベッツェッキとともにミディアムのリアタイヤを選択した。

    一方でバニャイア、マルク・マルケス、ディオゴ・モレイラらはソフトタイヤを装着。スタート直後はバニャイアが主導権を握り、一時は1秒以上のリードを築いた。

    しかし、小椋藍は徐々に差を縮め、マルク・マルケスを引き連れる形で首位争いに加わる。終盤はドゥカティ勢2台の間に挟まれる形となったが、冷静なレース運びで2位を守り切った。

    バニャイアが待望の今季初勝利
    バニャイアにとっては、2025年セパンGP以来となる勝利だった。

    今季は苦戦が続いていたが、ブルノでは予選から高い競争力を発揮。スプリントでは最後まで小椋藍とマルク・マルケスの追撃を封じ、トップチェッカーを受けた。

    チームメイトのマルク・マルケスも3位に入り、ドゥカティ・レノボはダブル表彰台を達成した。

    ベッツェッキ転倒で選手権争いに変化
    選手権首位のマルコ・ベッツェッキは、終盤まで5位を走行していたものの転倒リタイアを喫した。

    これによりポイント獲得の機会を失い、ランキング争いでは痛い結果となった。

    また、ペドロ・アコスタ、ルカ・マリーニ、カル・クラッチロー、ディオゴ・モレイラ、マーベリック・ビニャーレスも転倒リタイア。波乱のスプリントレースとなった。

    さらに、カタルーニャGPで負傷したアレックス・マルケスは予選後に欠場を決断し、スプリントには出走しなかった。

    2026 MotoGP第9戦チェコGP スプリント結果
    1位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)
    2位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +0.241秒
    3位 マルク・マルケス(ドゥカティ) +0.794秒
    4位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +2.905秒
    5位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +6.404秒
    6位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +7.440秒
    7位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +8.110秒
    8位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +10.195秒
    9位 ブラッド・ビンダー(KTM) +10.984秒
    10位 ジョアン・ミル(ホンダ) +11.103秒
    11位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +13.497秒
    12位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +14.942秒
    13位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +15.038秒
    14位 アレックス・リンス(ヤマハ) +15.535秒
    15位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +16.151秒

    リタイア:
    カル・クラッチロー
    マルコ・ベッツェッキ
    ルカ・マリーニ
    ペドロ・アコスタ
    ディオゴ・モレイラ
    マーベリック・ビニャーレス

  • 小椋藍がMotoGP初ポール獲得 ブルノで史上最速ラップを記録

    小椋藍がMotoGP初ポール獲得 ブルノで史上最速ラップを記録

    2026年MotoGP第9戦チェコGPの予選がブルノで行われ、トラックハウス・アプリリアの小椋藍が1分51秒139のオールタイムラップレコードを記録し、MotoGPキャリア初となるポールポジションを獲得した。

    金曜午後のプラクティスでも最速だった小椋藍は、予選Q2でも圧倒的な速さを発揮。VR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオに0.211秒差をつけ、ブルノの歴代最速記録を更新する走りでトップに立った。

    小椋藍が歴史的ポールポジション
    2025年にMotoGPへ昇格した小椋藍にとって、これが最高峰クラスで初のポールポジションとなった。トラックハウス・アプリリア勢としても大きな成果であり、スプリントおよび決勝へ向けて絶好のスタートポジションを手にした。

    2番手にはファビオ・ディ・ジャンアントニオ、3番手にはフランチェスコ・バニャイアが入り、フロントローをドゥカティ勢が占めた。

    一方、前年ブルノ優勝者のマルク・マルケスは最初のアタックでトラックリミット違反によりタイムを抹消される不運に見舞われたが、その後のアタックで5番手まで挽回した。

    タイトル争い勢は苦戦
    選手権首位のマルコ・ベッツェッキは4番手を確保したものの、小椋藍には0.289秒届かなかった。

    また、負傷から復帰したホルヘ・マルティンはQ1突破を果たしたものの、Q2では10番手止まり。決勝ではダブルロングラップペナルティを消化しなければならず、厳しい戦いが予想される。

    ホンダ勢ではLCRの新人ディオゴ・モレイラが6番手と健闘。ワークスHRCのジョアン・ミルも12番手に入り、Q2進出を果たした。

    小椋藍がポール スプリントは日本時間22時開始
    ブルノで行われる10周のスプリントレースは現地時間15時(日本時間22時)にスタート予定。初ポールを獲得した小椋藍が、その勢いのままMotoGP初優勝争いに加わることができるか注目される。

    MotoGP 小椋藍

    2026年MotoGPチェコGP予選結果
    1位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) 1分51秒139
    2位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +0.211秒
    3位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +0.244秒
    4位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +0.289秒
    5位 マルク・マルケス(ドゥカティ) +0.297秒
    6位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +0.552秒
    7位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +0.633秒
    8位 ペドロ・アコスタ(KTM) +0.682秒
    9位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +0.712秒
    10位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +0.770秒
    11位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +0.905秒
    12位 ジョアン・ミル(ホンダHRC) +0.945秒

    13位 マーベリック・ビニャーレス(Tech3 KTM)
    14位 アレックス・マルケス(グレシーニ・ドゥカティ)
    15位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    16位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC)
    17位 エネア・バスティアニーニ(Tech3 KTM)
    18位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ)
    19位 アレックス・リンス(ヤマハ)
    20位 ブラッド・ビンダー(KTM)
    21位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ)
    22位 カル・クラッチロー(LCRホンダ)

  • ファビオ・クアルタラロ F1シミュレーターで「ボッタスとの差は2.2秒だった」

    ファビオ・クアルタラロ F1シミュレーターで「ボッタスとの差は2.2秒だった」

    MotoGP世界王者のファビオ・クアルタラロが、実現しなかったF1テスト計画の舞台裏を明かした。

    ヤマハのエースは過去にメルセデスF1の実車テスト実施で合意していたことを認めるとともに、シミュレーター走行ではバルテリ・ボッタスからわずか2.2秒差だったことを明かし、自身のF1適性に自信を示した。

    先週末のF1バルセロナ・カタルーニャGPを訪れたクアルタラロは、チェコGPを前に改めてF1への憧れと未完に終わったプロジェクトについて語った。

    実現しなかったメルセデスF1テスト計画
    2021年MotoGP王者のクアルタラロは、2022年に共通スポンサーのモンスターエナジーを通じてメルセデスF1のテストを行う計画が進んでいた。

    当時からF1マシンへの関心を公言していたが、最終的に実車走行は実現しなかった。

    今回あらためてその件について問われると、クアルタラロは次のように説明した。

    「もちろんだ。実際に契約はあったけど、結局実現しなかった」

    「でもシミュレーターには乗ったし、そんなに悪くなかった。人生の中で一度はやってみたいことだから、いつか実現させたい」

    F1への関心は今も変わっておらず、将来的なテスト実施への意欲を示している。

    ファビオ・クアルタラロ F1

    シルバーストンでボッタスとの差は2.2秒
    クアルタラロが明かした中でも特に注目を集めたのが、メルセデスF1シミュレーターでのラップタイムだ。

    彼はシルバーストンで60周を走行し、当時メルセデスのレギュラードライバーだったバルテリ・ボッタスとの比較データを受け取っていたという。

    「シミュレーターでシルバーストンを60周走った。そしてボッタスとの差は2.2秒だった。だからそんなに悪くなかったと思う」

    MotoGPライダーが初めて本格的なF1シミュレーターに挑戦して記録したタイムとしては十分に印象的な数字といえる。

    クアルタラロは過去にもルイス・ハミルトンとの交流を明かしており、サーフィンやジェットスキーを一緒に楽しんだ経験も語っている。

    MotoGPとF1の違いも実感
    F1バルセロナ・カタルーニャGPのパドックを訪問したクアルタラロは、MotoGPとの雰囲気の違いについても言及した。

    彼はF1のパドックを「MotoGPよりもはるかに排他的」と表現し、両カテゴリーの文化や運営スタイルの違いを感じたという。

    現在はMotoGPとF1の両シリーズをリバティ・メディアが保有しており、近年は両カテゴリーの交流も活発化している。元F1マネージングディレクターのロス・ブラウンがプラマックの取締役に就任したほか、現MotoGP王者のマルク・マルケスもバルセロナではアウディのゲストとしてF1を訪問していた。

    クアルタラロのF1挑戦は一度は頓挫したものの、本人の意欲は依然として高い。MotoGP最高峰ライダーが実際にF1マシンを走らせる日が訪れるのか、今後も注目を集めそうだ。

  • MotoGPメーカー5社が新商業契約で合意 2027年ライダー市場解禁へ

    MotoGPメーカー5社が新商業契約で合意 2027年ライダー市場解禁へ

    MotoGPのメーカー5社とMotoGP Sports Entertainment Group(SEG)が、2027年から始まる新たな商業契約で正式合意に達した。長期間続いていた交渉が決着したことで、停滞していた2027年のライダー移籍発表も本格的に動き出す見通しとなった。

    MotoGPは2027年から排気量850ccの新規則導入を控えているが、その一方でドゥカティ、アプリリア、KTM、ホンダ、ヤマハの各メーカーは、リバティ・メディアによるドルナ買収を機に、新たな収益分配モデルを求めて集団交渉を行っていた。

    MotoGP史上初のメーカー共同合意
    チェコGPが開催されているブルノで行われた特別記者会見には、5メーカーの代表者とMotoGPのカルロス・エスペレータが出席した。

    MSMA(国際ロードレース製造者協会)会長を務めるアプリリアのマッシモ・リヴォラは、今回の合意を高く評価した。

    「MSMA会長として、MotoGP SEGとの合意に達したことを大変うれしく、誇りに思う」

    「MotoGPの歴史上、すべてのメーカーが満場一致で同じ立場に立ち、MotoGPと合意したのは今回が初めてだ。これは私たち全員がこのスポーツの未来について同じビジョンを共有していることを意味する」

    「MotoGPブランドには大きな可能性があり、その機会を最大限に生かすには協力が不可欠だ」

    今回の合意はメーカー間の利害調整だけでなく、MotoGPの将来的な成長戦略でも共通認識を形成した点が大きな意味を持つ。

    契約期間は2027年から2031年までの5年間
    詳細な契約内容は公表されていないが、新契約は2027年から2031年までの5年間となる。

    メーカー側は当初、参戦権の長期保証なども求めていたとみられるが、最終的には従来と同様の5年契約に落ち着いた。

    収益分配の具体的な内容についても明らかにされていない。ただしパドックでは、F1のような利益配分方式ではなく、従来より増額された固定支払い方式が維持されるとの見方が有力視されている。

    ドゥカティのジジ・ダッリーニャは次のように語った。

    「新たな5年契約に署名した。こうした安定性は重要だ」

    「メーカー同士はコース上では戦っているが、このような重要な合意を結ぶために団結できたことをうれしく思う」

    またヤマハのパオロ・パヴェジオは、「今日はひとつのプロセスの終わりであり、新時代の始まりでもある」と位置づけた。

    ホンダも長期参戦を改めて約束
    ホンダを代表してコメントを発表したHRC社長の渡辺康治は、今回の合意の重要性を強調した。

    「MSMAとMotoGP SEGによる協議は、競技面から商業面まで契約のあらゆる要素を対象に行われた」

    「この重要な節目に到達するため尽力した関係者すべてに感謝したい」

    ヤマハも「今後5年間、そしてその先もMotoGPへのコミットメントを維持する」と表明しており、日本メーカー2社が長期的な参戦継続の意思を明確に示した格好だ。

    2027年ライダー市場が一気に動く可能性
    今回の合意によって最大の注目点となるのが、2027年のライダー契約発表である。

    実際には各メーカーのシート構成は数カ月前からほぼ固まっているとみられていたが、商業契約交渉の行方が不透明だったため、正式発表が見送られてきた。

    今後はマルク・マルケスのドゥカティ残留契約をはじめ、

    ・ペドロ・アコスタ(KTM→ドゥカティ)
    ・フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ→アプリリア)
    ・ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ→ホンダ)
    ・ホルヘ・マルティン(アプリリア→ヤマハ)

    など、複数の大型移籍案件が順次発表される可能性が高まっている。

    MotoGPは2027年に850cc新規則と新商業契約という大きな転換点を迎える。今回のメーカー5社による歴史的合意は、単なる契約更新にとどまらず、新時代のMotoGP体制を支える重要な土台となりそうだ。

  • マルク・マルケスが共感するF1ドライバーを告白「その闘争心が大好きだ」

    マルク・マルケスが共感するF1ドライバーを告白「その闘争心が大好きだ」

    MotoGPで9度の世界王者に輝いたマルク・マルケスが、F1ドライバーの中で最も自分と重ね合わせる存在としてマックス・フェルスタッペンの名前を挙げた。

    マルケスはバルセロナ・カタルーニャGPの開催を前に、アウディの招待でF1パドックを訪問。スペインの放送局DAZNのインタビューに応じ、憧れのF1ドライバーについて語った。

    フェルスタッペンの闘争心に共感
    マルケスは、フェルナンド・アロンソやカルロス・サインツJr.への敬意を示しながらも、現在最も共感するドライバーとしてフェルスタッペンを挙げた。

    「僕が大好きなのは、その闘争心とコース上での姿勢という意味でマックス・フェルスタッペンだ。彼はまさに怪物だよ」

    「僕はマックスと同じ世代で育ってきた。でも子供の頃はフェルナンド・アロンソを見ていた。今はフェルスタッペンの世代になり、自分自身を重ね合わせることができるんだ」

    MotoGP史上屈指の勝負師として知られるマルケスだけに、アグレッシブなレーススタイルと強烈な勝利への執念を持つフェルスタッペンに共感を覚えているようだ。

    アロンソとサインツJr.への敬意も示す
    一方でマルケスは、スペインのモータースポーツ界を支えてきたアロンソの功績にも賛辞を送った。

    「フェルナンドがスペインのF1界にもたらしたものは本当に素晴らしい」

    また、サインツJr.についても高く評価した。

    「カルロスとは多くの時間を共有してきたし、彼には間違いなく才能がある」

    そのうえで、F1はドライバーの実力だけで結果が決まる世界ではないと指摘した。

    「僕たちは、ドライバーだけではどうにもならない世界にいる。背後には大きな組織があり、すべてがうまく噛み合わなければならないんだ」

    ハンガリーGP勝利後の束の間の休息
    マルケスは先週のMotoGPハンガリーGPで勝利を挙げ、ランキング首位との差を30ポイント縮めた直後だった。6月唯一のオフを利用してF1パドックを訪れたが、休息を終えると再びMotoGPへ集中する。

    今後はブルノとアッセンでの連戦を控えており、ランキング争いでさらなる巻き返しを目指すことになる。

    今回の発言からは、異なるカテゴリーで戦いながらも、極限状態で勝利を追い求めるトップアスリート同士として、マルケスがフェルスタッペンに特別なシンパシーを抱いていることがうかがえる。

  • マルク・マルケスがアウディF1を訪問 ボルトレトとヒュルケンベルグが歓迎

    マルク・マルケスがアウディF1を訪問 ボルトレトとヒュルケンベルグが歓迎

    MotoGPの6度の最高峰王者であるマルク・マルケスが、F1バルセロナ・カタルーニャGPの週末にアウディF1のガレージを訪問した。

    今季からF1に参戦するアウディF1のゲストとして招かれたマルク・マルケスは、チームのピットガレージを見学し、ドライバーたちとの交流を楽しんだ。

    アウディF1のガレージを特別訪問
    F1が開催されているバルセロナ・カタルーニャ・サーキットには、多くのモータースポーツ関係者が集まっている。その中で注目を集めたのが、MotoGP界のスターであるマルク・マルケスの来場だった。

    アウディF1の招待を受けたマルク・マルケスは、チームのガレージを訪れ、F1マシンやチームの作業環境を間近で見学。2026年から活動するアウディF1の現場を体験した。

    ボルトレトとヒュルケンベルグが歓迎
    ガレージではドライバーのガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグがマルケスを出迎えた。

    マルケスはF1マシンのコクピットに座る機会も得て、ドライバーがどのような姿勢でマシンを操作しているのかを体感。チームスタッフからコクピット内の各種操作やシステムについて説明を受けた。

    マルク・マルケス アウディ F1

    特別なプレゼントも
    訪問の最後には、ボルトレトとヒュルケンベルグのサイン入りシューズがマルケスへ贈られた。

    またマルケスは週末を通じてアウディF1のホスピタリティやガレージからセッションを観戦する予定で、MotoGPとF1という世界最高峰カテゴリー同士の交流が実現した形となった。

    今週末のバルセロナ・カタルーニャGPでは、F1マシンの走行だけでなく、異なるカテゴリーのトップライダーとドライバーによる交流もパドックの話題となっている。

  • マルク・マルケスがMotoGPハンガリーGP制覇 通算100勝を達成

    マルク・マルケスがMotoGPハンガリーGP制覇 通算100勝を達成

    マルク・マルケス(ドゥカティ)は、バラトン・パークで行われた2026年MotoGPハンガリーGPでペドロ・アコスタ(KTM)との激しい争いを制し、今季初優勝を飾った。

    この勝利はマルク・マルケスにとってキャリア通算100回目のグランプリ勝利となった。レース序盤にはアプリリア勢同士が絡む多重クラッシュが発生し、チャンピオン争いにも影響を及ぼす波乱の展開となった。

    ターン1でアプリリア勢が接触する波乱の幕開け
    決勝はスタート直後から大きく動いた。ホールショットを奪ったのはポールポジションのマルク・マルケスだったが、その背後ではターン1で大きな混乱が発生した。

    ホルヘ・マルティンはブレーキングで姿勢を乱してクラッシュし、チームメイトのマルコ・ベッツェッキ、グレシーニのフェルミン・アルデゲル、トラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデス、VR46のファビオ・ディ・ジャンナントニオを巻き込んだ。

    このインシデントにより、ベッツェッキはマルティンに対して20ポイントのリードを保った一方、ディ・ジャンナントニオは再スタートして12位で完走したものの、首位から42ポイント差となった。

    アコスタが先行 マルケスが中盤から反撃
    マルク・マルケスはクラッチをつないだ際にホイールスピンを喫しながらも先頭を守り、ターン1へ入った。背後にはペドロ・アコスタ、そしてチームメイトのペッコ・バニャイアが続いた。

    ソフトタイヤを履いたアコスタは、ミディアムタイヤのマルク・マルケスに対してグリップ面で優位に立ち、2周目のターン5で首位に浮上した。

    アコスタは3周目開始時点で0.6秒、6周目開始時点で1.6秒までリードを広げたが、そこからマルク・マルケスが反撃を開始した。両者はファステストラップを更新し合い、レース中盤には差が0.4秒まで縮まった。

    接触寸前の攻防を制したマルケス
    マルク・マルケスは14周目のターン9で最初の仕掛けを見せ、一度は前に出た。しかしアコスタはターン11のイン側から抜き返し、その直後のターン16では両者が接触した。

    15周目、マルク・マルケスは再びターン9で仕掛け、今度はアコスタをワイドに押し出す形で反撃の余地を与えなかった。

    その後、マルク・マルケスはアコスタとの差を0.7秒まで広げ、26周レースの20周目にはファステストラップを記録。終盤には2秒以上のリードを築き、最後はペースを緩めながらトップでチェッカーを受けた。

    ドゥカティの未勝利に終止符 通算100勝の節目
    マルク・マルケスはアコスタに1.3秒差をつけて優勝した。これは昨年のサンマリノGP以来となるグランプリ勝利であり、ドゥカティファクトリーチームにとっても昨年10月の日本GP以来の勝利となった。

    この勝利により、マルク・マルケスはバレンティーノ・ロッシが持つ全クラス通算115勝まで残り15勝に迫った。また、ランキング首位のベッツェッキとの差は72ポイントとなった。

    2位はアコスタ、3位はバニャイア。バニャイアはアコスタから10.2秒遅れで表彰台を確保した。

    4位には終盤に順位を上げた小椋藍(トラックハウス)が入り、ホンダのルカ・マリーニが5位、LCRのディオゴ・モレイラが6位で続いた。

    グレシーニのイケル・レクオナは7位。負傷したマルク・マルケスの代役として印象的な走りを見せた。プラマック・ヤマハのジャック・ミラーは序盤に4位まで浮上し、最終的に8位でフィニッシュした。

    エネア・バスティアニーニは2度のロングラップペナルティを受けながら9位に入り、ファクトリーKTMのブラッド・ビンダーが10位。トプラク・ラズガットリオグルは11位、ディ・ジャンナントニオは12位、アレックス・リンス、フランコ・モルビデリ、マーベリック・ビニャーレスが続いた。

    ジョアン・ミルは15周目にクラッシュ。ファビオ・クアルタラロはショートカットによる複数のロングラップペナルティを科された後、残り4周でリタイアした。

    MotoGP マルク・マルケス

    2026年MotoGPハンガリーGP 決勝結果
    1位 マルク・マルケス(ドゥカティ) 42分55秒325
    2位 ペドロ・アコスタ(KTM) +1.343秒
    3位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +11.632秒
    4位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +15.539秒
    5位 ルカ・マリーニ(ホンダ) +18.669秒
    6位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +21.794秒
    7位 イケル・レクオナ(グレシーニ・ドゥカティ) +22.815秒
    8位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +23.283秒
    9位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +24.491秒
    10位 ブラッド・ビンダー(KTM) +24.601秒
    11位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +25.135秒
    12位 ファビオ・ディ・ジャンナントニオ(VR46ドゥカティ) +28.386秒
    13位 アレックス・リンス(ヤマハ) +29.207秒
    14位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +31.333秒
    15位 マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM) +32.536秒
    16位 カル・クラッチロー(LCRホンダ) +54.604秒
    リタイア ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)
    リタイア ジョアン・ミル(ホンダ)
    リタイア フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ)
    リタイア マルコ・ベッツェッキ(アプリリア)
    リタイア ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア)
    リタイア ホルヘ・マルティン(アプリリア)

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    マルク・マルケス「僕は疲れるとノリックみたいな乗り方をし始めるんだ」

    マルク・マルケスは土曜日のバラトンパークで「エコ」モードから「スーパースポーツ」モードへ切り替え、MotoGPスプリントで圧倒的な勝利を挙げた。

    現MotoGP王者は、肩の手術から復帰したムジェロで7位に終わった後、ハンガリーでは勝利争いをする可能性はほとんどないと語って現地入りしていた。

    しかしドゥカティ・レノボのライダーは金曜午前のプラクティスでトップタイムを記録し、土曜にはポールポジションを獲得。そしてスプリントでは他を寄せ付けない走りを披露した。

    マルケスは序盤の数周でKTMのペドロ・アコスタを引き離すと、その後は約2秒のリードを維持したままチェッカーフラッグを受けた。

    「見ての通り、戦略は明確だった」とマルケスは語った。

    「昨日はエコモード、今日はスーパースポーツモード。そして明日はスポーツモードでいく必要がある」

    「スーパースポーツというのは、朝のフリー走行の最初のラップから全力で走っていたからだ」

    「予選では1周を通常通り走った。そしてスプリントでは最初の3〜4周をフルアタックで走った。その後は距離を管理しただけだ」

    身体との戦いを続けるマルケス
    肩の手術からの復帰途上にあるマルケスは、スプリントを制した後も自身のコンディションへの警戒を緩めなかった。

    「状態は悪くない」とマルケスは語った。

    「ただ、終盤のラップでは少し違う。明日のグランプリで重要なのは、自分がどのタイミングで落ち始めるのかを理解することだ」

    「メンタル面はレースモードのまま続いているけど、身体がついてきていない」

    「身体のポジションを変える時にほんの小さなミスをするだけで、ル・マンで起きたようなクラッシュにつながる可能性がある。だからそれは避けたい」

    「疲れるとノリック・アベみたいになる」
    マルケスは疲労が蓄積した際の自身のライディングスタイルについて、弟のアレックス・マルケスから興味深い指摘を受けたことを明かした。

    それは、2000年代初頭まで世界GPで活躍した日本の名ライダー、故・阿部典史(ノリック・アベ)との比較だった。

    「アドレナリンが出ていると、何が起きているのかを感じるのは難しい」とマルケスは説明した。

    「ただ毎周ごとに身体がどんどん硬くなっていき、右側では身体を使う量が少なくなっていく」

    「弟はムジェロで冗談を言っていたし、今日も少し同じことを言っていた。僕が疲れると、少しノリック・アベみたいな乗り方をし始めるんだ」

    「右コーナーでは左側で補っているだけなんだ」

    今季初優勝へ向けて有力候補に
    その一方で、マルケスは現在の状態がムジェロで感じていたものよりもはるかに良いと認めた。

    「ムジェロの後に感じていたよりも、自分は強い」とマルケスは語った。

    「あの時は本当に遠く感じていた」

    「でもサーキットが変わったこと、そして僕が好きな左コーナーが多いことによって、より良い形で走れるようになった」

    「シーズン前半は左コーナーで最速のドゥカティではなかった。でも今は最速になり始めているし、身体をうまく使えるようになってきた」

    「だからこのサーキットではかなり楽になっている」

    「ただ、言ったようにここでは去年より遅い。だから明日レースをうまくマネージできるか見てみよう」

    スプリントを制したマルク・マルケスは、日曜日の決勝で今季初優勝を狙う。一方、選手権首位のマルコ・ベッツェッキはスプリントを3位で終えており、マルケスは依然として97ポイント差を追う立場となっている。

  • MotoGP:マルク・マルケス ハンガリーGPスプリントを制覇 アコスタに完勝

    MotoGP:マルク・マルケス ハンガリーGPスプリントを制覇 アコスタに完勝

    マルク・マルケス(ドゥカティ)は、バラトンパークで行われた2026年MotoGPハンガリーGPスプリントで圧巻の走りを披露し、今季3度目のスプリント優勝を飾った。

    右肩手術からの復帰後初勝利となったマルケスは、ポールポジションからスタートすると序盤からレースを支配。ペドロ・アコスタ(KTM)に1.548秒差をつけてチェッカーを受けた。

    マルケスが序盤から独走
    マルケスはスタートでホールショットを奪い、アコスタが2番手、6番グリッドから順位を上げたマルコ・ベッツェッキが3番手につけた。

    わずか2周を終えた時点で、マルケスはアコスタに対してすでに1秒のリードを築き、その後も数周にわたって差を広げていった。

    アコスタはマルケスの首位を脅かすことができず、ドゥカティのマルケスは終盤にペースを落とすまで一時2秒以上のリードを確保した。

    マルケスはこのスプリントで唯一の1分37秒台となる1分37秒901を2周目に記録。アコスタのベストは1分38秒332だった。

    ベッツェッキが3位でリード拡大
    3位争いは序盤、グレシーニ・ドゥカティのフェルミン・アルデゲルとベッツェッキの間で展開されたが、ベッツェッキがポジションを守った。

    アルデゲルは4周目のターン9で転倒寸前となり、5番手に後退。前を走るベッツェッキとトラックハウス・アプリリアのラウル・フェルナンデスより速さはあったものの、5位から順位を上げることはできなかった。

    ホルヘ・マルティンはファクトリー・アプリリアで序盤にコースオフを喫し、6位でフィニッシュ。LCRホンダのディオゴ・モレイラが7位、テック3 KTMのエネア・バスティアニーニが8位、ファクトリー・ドゥカティのフランチェスコ・バニャイアが9位で最後のポイントを獲得した。

    VR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオは再びスタートで出遅れ、10位でポイント圏外に終わった。

    タイトル争いではベッツェッキが20点リード
    ベッツェッキは3位表彰台により、ランキングでマルティンに対するリードを20ポイントに拡大した。

    一方、スプリントを制したマルケスはランキング7位で、首位ベッツェッキとは97ポイント差となっている。

    MotoGP ハンガリーGP スプリント

    2026年MotoGPハンガリーGP スプリント結果
    1位 マルク・マルケス(ドゥカティ)
    2位 ペドロ・アコスタ(KTM) +1.548秒
    3位 マルコ・ベッツェッキ(アプリリア) +2.722秒
    4位 ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・アプリリア) +3.973秒
    5位 フェルミン・アルデゲル(グレシーニ・ドゥカティ) +4.366秒
    6位 ホルヘ・マルティン(アプリリア) +5.708秒
    7位 ディオゴ・モレイラ(LCRホンダ) +6.285秒
    8位 エネア・バスティアニーニ(テック3 KTM) +7.587秒
    9位 フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ) +8.237秒
    10位 ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(VR46ドゥカティ) +8.469秒
    11位 小椋藍(トラックハウス・アプリリア) +11.609秒
    12位 ルカ・マリーニ(ホンダHRC) +12.070秒
    13位 トプラク・ラズガットリオグル(プラマック・ヤマハ) +14.173秒
    14位 ジャック・ミラー(プラマック・ヤマハ) +15.799秒
    15位 ジョアン・ミル(ホンダHRC) +15.961秒
    16位 ブラッド・ビンダー(KTM) +16.376秒
    17位 ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ) +17.070秒
    18位 イケル・レクオナ(グレシーニ・ドゥカティ) +17.381秒
    19位 マーベリック・ビニャーレス(テック3 KTM) +19.490秒
    20位 フランコ・モルビデリ(VR46ドゥカティ) +20.662秒
    21位 アレックス・リンス(ヤマハ) +24.063秒
    22位 カル・クラッチロー(LCRホンダ) +30.947秒

    ベッツェッキは今回の3位により、ランキング2位のマルティンとの差を20ポイントに拡大。一方のマルケスは復帰後初勝利を挙げたものの、ランキングでは首位から97ポイント差の7位となっている。