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  • MotoGP:ホンダ 2021年 第14戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP:ホンダ 2021年 第14戦 サンマリノGP プレビュー

    2021年 MotoGP 第14戦サンマリノGPがミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで9月17日から19日までの3日間、開催される。昨年に続き、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年は第15戦アメリカズGPを挟み、第16戦エミリア・ロマーニャGPが同サーキットで開催される。同一サーキットで2戦が開催されるのは、カタール(ロサイル・インターナショナル・サーキット)、ポルトガル(アルガルベ・サーキット)、オーストリア(レッドブル・リンク)に続き、4番目のサーキットとなる。

    マルク・マルケスが過去6度の優勝を果たしているサンマリノに挑む
    ミサノでは昨年も第7戦サンマリノGP、第8戦エミリア・ロマーニャGPの2戦が2週連続で開催された。

    ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは、2011年のマレーシアGPにおいて、不慮のこと故で亡くなったマルコ・シモンチェリ選手に敬意を表し、12年にミサノ・サーキットから現在の名称へと変更された。

    ミサノは、1993年にイタリアGPが開催されたのを最後に、2006年までグランプリの舞台から外れ、サンマリノGPも93年のムジェロを最後に開催が中断されていた。しかし、07年にミサノ・サーキットはコースの全面改修を受け、14年ぶりにグランプリの舞台として復活。同時にサンマリノGPも復活し今年で15年目を迎える。

    ミサノは従来左回りのコースだったが、07年の大改修で右回りに変更された。そのときのコース全長は4.180km。08年にはコースの一部が改修され、4.226kmに延長された。

    ミサノは低中速のコーナーが連続するテクニカルコースで、リズミカルな走りを要求される。Honda勢としては、直近14年の大会で、10年にダニ・ペドロサが勝利、15年は“フラッグ・トゥ・フラッグ”の難しいレースとなる中、マルク・マルケス(Repsol Honda Team)が大会初制覇を果たした。16年はペドロサが6年ぶり2度目の優勝を果たし、17年はウエットコンディションの中でマルク・マルケスが2度目の大会制覇を果たし、19年は、ファビオ・クアルタラロ、マーベリック・ビニャーレスのヤマハ勢とし烈な優勝争いを繰り広げたマルク・マルケスが最高峰クラスで3度目の優勝を果たした。

    前戦アラゴンGPでは、マルク・マルケスがフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)とし烈な優勝争いを繰り広げて2位になった。終盤のバトルは世界中のレースファンを興奮させ楽しませた。ラスト3周で実に7回首位に立ちましたが、クロスラインで抜き返されるというスリリングな戦いだった。そして最終ラップの攻防でマルク・マルケスは、汚れた路面でグリップを失いタイムロス、バニャイアの先行を許した。

    しかし、今年4月の第3戦ポルトガルGPでケガから9か月ぶりの復帰を果たしてから初めてドライコンディションで優勝争いを繰り広げた。第8戦ドイツGPの優勝は、レース中に雨が降るなど不安定な天候が追い風となったが、アラゴンGPの2位は、マルク・マルケスにとっては完全復活に向けて大きな一歩となるレースだった。依然として右腕が完全に回復していないマルク・マルケスにとっては再び厳しい戦いがまちうけているが、今季3回目の表彰台と今季2勝目の期待が膨らむ。

    これまでマルク・マルケス、2010年に125cc(現在のMoto3クラス)、11年、12年にはMoto2クラスで、MotoGPクラスでは15年、17年、19年とミサノで6回の優勝を達成している。

    そして今週の金曜日(9月17日)は、Hondaにとって歴史的な日になっている。今からちょうど60年前の1961年9月17日、イギリス人ライダーのマイク・ヘイルウッドが4気筒RC162を駆りスウェーデンGPで優勝し、Hondaとしては初めて250ccクラスを制した。その1カ月後、オーストラリア人のトム・フィリスが2気筒のRC144で125ccクラスを制覇している。

    この年は、250ccでは1位から5位までをHonda勢が独占、125ccでは1位から5位までに4台のHonda勢が入るなどし、初のコンストラクターズ世界選手権も獲得した。昨シーズン、Hondaはグランプリ通算800勝を達成している。これまで数々を記録を樹立してきたHondaだが、その中でもマルク・マルケスは大きな貢献を果たしている。

    チームメートのポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、この数戦、RC213Vのパフォーマンスを引き出し、Hondaに移籍して初の表彰台、初優勝の期待が膨らんでいる。第12戦イギリスGPではHondaに移籍して初のポールポジションを獲得。移籍後のベストリザルトとなる5位でフィニッシュした。前戦アラゴンGPでは思うような結果を残せませんだったが、今大会は、イギリスGP以上の活躍が期待される。

    後半戦に入って、得意なサーキットが続いたにもかかわらず、やや苦戦している中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、レッドブル・リンク、シルバーストーン、モーターランド・アラゴンと続いた高速サーキットとはキャラクターの違うミサノに闘志を燃やしている。Moto2時代にはミサノで3度の表彰台を獲得(13年、15年、16年)している。MotoGPクラスでは、昨年の2連戦で9位&6位でフィニッシュ。今年は初表彰台、初優勝に挑む。

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、昨年の2連戦では、17位&7位という結果だった。これまでミサノでは、Moto3時代は、13年に3位、14年に2位、Moto2クラスでは19年に3位と表彰台に立ってきた。前戦アラゴンGPは、オープニングラップのアクシデントで転倒リタイア。アラゴンGPからの2連戦となる今大会はその雪辱に挑む。

    今大会は、テストライダーのステファン・ブラドル(Team HRC)がワイルドカードで出場する。今年は開幕戦カタールGP(11位)、第2戦ドーハGP(14位)にマルク・マルケスの代役として、第4戦スペインGPにはワイルドカードで出場(12位)しており、今季4回目の出場となる。大会終了後には2日間のテストが予定されており、終盤の4戦に向けて重要なテストに取り組む。

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「アラゴンでは、すばらしいバトルとすばらしいレースをしたので、モチベーションを上げて次のレースへ向かうことになります。どのような週末になるのか楽しみです。過去にこのサーキットではとてもいいレースをしたことがあります。しかし、このサーキットはとても難しいです。レースのあとに2日間テストがあります。HRCと私たちにとって、前進するためにとても重要なテストになります。忙しい日々になると思います」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「予報ではミサノは暑くなりそうです。今回はアラゴンのパフォーマンスよりも、シルバーストーンのパフォーマンスのフィーリングに近づけるように取り組まなければなりません。これまで、改善できるように取り組んできましたが、私たちのポテンシャルとマシンのポテンシャルを発揮できるように引き続き仕事に取り組なければなりません。またテストも楽しみです。2日間の公式テストは改善に向けて大きく役立つと思います。なぜなら、今年のテストが少なく、それが問題の一つになっているからです。この2日間のテストを最大限活用できるようにがんばります」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「今はミサノに完全に集中しています。ミサノはLCRのホームグランプリなので、すばらしい結果と週末になることを願っています。いつものようにベストを尽くし、日曜日にはすばらしい結果を残せることを願っています」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「アラゴンでは運がなく、いくつかミスをしてしまいました。しかしミサノへ向けて気持ちはとてもポジティブです。そして、力強くレースウイークをスタートさせるのが楽しみです。昨年はミサノで難しい週末を過ごしました。得意なサーキットではありませんが、好きなコースです。いくつかとても複雑なエリアがあります。特にセクター1はシケインがたくさんあって複雑なので、ラインをキープすることがとても重要になります。モチベーションは上がっています。いい週末になると思います」

    ステファン・ブラドル(Honda HRC)
    「テストチームとワイルドカードでレースに戻ることができてワクワクしています。ミサノでテストをしたことがあるので、このマシンでミサノを走るのは初めてではありません。GPウイーク中にもっと速くなれるように、引き続き仕事に取り組まなければなりません。もちろんHRCのためにいくつかトライしなければならないことがあります。忙しい週末になりますが、レースに出場できるのでうれしいです」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第14戦 サンマリノGP プレビュー

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第14戦 サンマリノGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、新たなライダー・ラインアップでスタート
    Monster Energy Yamaha MotoGPはモーターランド・アラゴンからミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリへ移動し、第14戦サンマリノGPに臨む。怪我の療養を続けていたフランコ・モルビデリが同チームから出場することとなり、かつてのチームメイト、ファビオ・クアルタラロと再びタッグを組む。

    クアルタラロは第13戦終了時点で53ポイントをリードしてランキングトップをキープ。しかしランキングには必要以上にとらわれることなく、今回もまた、表彰台に上ることを目標としている。2019年には2位を獲得して表彰台に上った経験があるが、昨年は4位に留まった。

    一方のモルビデリにとってサンマリノGPは、2013年にMoto2でグランプリ初出場を果たした特別な大会。怪我の療養を終えてMonster Energy Yamaha MotoGPから出場することとなった今年は、より一層、重要な転機となるだろう。

    モルビデリは6月25日に手術を決断し、その後のリハビリテーション・プログラムを経て、ようやく今、レースへの復帰を果たす。この間にオランダGP、スティリアGP、オーストリアGP、イギリスGP、アラゴンGPを欠場しており、チャンピオンシップ・ポイントでは合計40ポイントのランキング17位となっている。

    ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリは1972年に建設され、1980年代から90年代にかけてイタリアGPのおもな開催地となってきた。2007年にはMotoGPの安全規制に沿って大幅な改修が行われ、全長4.2キロのなかに6つの左コーナーと10の右コーナーを持つ時計回りのコースとなった。同時に新たなシケインも設けられたことでレースの醍醐味を増している。

    PETRONAS Yamaha SRTのロッシ、新たなチームメイトを迎えて2連戦に臨む
    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシは、アンドレア・ドビツィオーゾを新たにチームメイトに迎えることとなった。ミサノ・ワールドサーキット・マルコ・シモンチェリはふたりのホーム・レースでもある。

    ミサノ・サーキットから10キロのところに住むロッシにとっては本当のホームコースであり、最高峰クラスのマシンに初めて乗り、以来、優勝3回、表彰台6回、ポールポジション1回を獲得してきた思い出の地でもある。前回のアラゴンGPは残念な結果に終わったが、今回こそは、地元ファンの目の前で好レースを見せたいところ。ロッシは第13戦終了時点で合計28ポイントのランキング21位となっている。

    一方、ファクトリー・チームへの移籍が決まったモルビデリに代わり今回から新たに加わることとなったドビツィオーゾは、約10ヵ月ぶりにグランプリに復帰し、シーズンの残り5戦を戦うこととなる。今回はマシンのスピードに慣れて勘を取り戻すことがおもな目標となるが、2017年に表彰台、2018年に優勝を果たしたこのホームコースでの復帰を非常に楽しみにしている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ
    「前回のアラゴンGPには少しがっかりしましたが、それはおもに、フリープラクティスまでがとても順調だったからです。でも終わったことは仕方がありません。リードはときに減少し、そしてまた増加することもあるのです。ポイントのことは気にしていません。そして今週末もただ、ここで良いレースができるよう集中するだけです。ミサノは大好きなコースですし、今年は2回レースが行われるので楽しみです。いつものようにハードワークに励み、ベストを尽くします」

    フランコ・モルビデリ
    「今の正直な気持ちは、ファクトリーのM1に乗ることを、ただひたすら待ち望んでいるということです。とても長い間、ライディングから遠ざかっていたので、以前のようにチームとともに作業に取り組み、マシンに乗って周回を重ねていくことを心から願っています。さらには、今回のカムバックはとても特別な形で実現することとなりました。大好きなミサノで、ファクトリーの素晴らしいマシンを駆ることになったのです。再びレースに参加できることを本当に楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チームディレクター)
    「今週末のレースを非常に楽しみにしています。チーム全体がいつも、このミサノ・サーキットをエンジョイしており、ここを私たちのホームGPととらえています。大勢のファンに埋め尽くされたグランドスタンドは、とても素晴らしいものです。クアルタラロ選手もまたサンマリノGPを心待ちにしています。以前に一度、表彰台に上った経験があり、今年もいい仕事ができると確信しています。今回はまた、チームにとって非常に特別なものになります。モルビデリ選手が初めてチームに加わるのです。ようやく怪我から復帰し、パドックに戻ってきてくれることを非常にうれしく思っており、チームとしては、彼の新たな挑戦ができるだけスムーズに進むように全力で支えていきます。このように様々な意味で、この週末に期待しているのです。ここではテストもありますし、第16戦でまたレースが行われます。ウイーク初日の金曜日から好スタートを目指します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ
    「ミサノはホームGPというだけでなく、自宅からわずか10キロにある本当のホームコースです。初めてビッグバイクに乗った思い出の場所でもあり、あのときのフィーリングは生涯、忘れることはないでしょう。難しいコースですし、身体への負担も大きいのですが、本当に大好きで、いつもエンジョイできる場所なのです。アラゴンではフリープラクティスでコンスタントにいい走りを維持していましたが、予選と決勝ではその好調を再現することができませんでした。今回は良い展開を目指します」

    アンドレア・ドビツィオーゾ
    「今シーズンのMotoGPは非常にレベルが高く、大勢のタイムが接近しています。でも私はプレッシャーを感じることなく、このあとの5戦に臨みたいと思っています。マシンに慣れ、私自身のライディング・スタイルを適合させていくまでには少し時間がかかるでしょう。こうしたことは一晩で克服できるはずがありません。それでも今は、この5戦でどこまでできるか、とても楽しみにしています。順位については、目標は何もありません。大切なのはマシンを理解し、良いフィーリングを得られるようになることです。もしもトップ10に入れるとしたら、それは非常に素晴らしいことですが、焦らず様子を見ていきます。何よりMotoGPに復帰できることがうれしく、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamでの初レースがホームコースで実現することにも、とてもワクワクしています」

  • MotoGP:ヤマハSRT、ドヴィツィオーゾを次戦から2022年末まで起用

    MotoGP:ヤマハSRT、ドヴィツィオーゾを次戦から2022年末まで起用

    ヤマハ発動機株式会社は、フランコ・モルビデリの「Monster Energy Yamaha MotoGP」加入を受けて、アンドレア・ドビツィオーゾを「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」に迎えることを決定しました。ドビツィオーゾ選手は2021シーズンの残りの5戦と2022年のフルシーズンをサテライトチームから参戦する。

    アンドレア・ドビツィオーゾはMotoGPクラスで3回のランキング2位獲得を含め、最高峰クラスから小排気量クラスまで、多くの優勝を成し遂げてきた非常に経験豊富なライダー。レイトブレーキングを得意とし、バトルにおいてはクリーンな戦いを見せるライダーとして知られている。「YZR-M1」のライディング経験もあり、ヤマハのライダー・ラインアップをより充実させる最適な人選だと考えている。ヤマハのサテライトチームから参戦した2012年には、3位6回などの活躍でランキング4位を獲得している。

    ヤマハをはじめ、世界中のMotoGPファンの皆様がアンドレア・ドビツィオーゾの「YZR-M1」での復帰を楽しみにしている。キャリアの第2章は、モルビデリのかつてのマシンでスタートし、2022年はヤマハのフルサポートにより、ファクトリー・スペックの「YZR-M1」を駆ることになる。

    アンドレア・ドビィツィオーゾ
    「ヤマハとともにレースに参加することは、常に私の夢でした。私にとっては厳しい戦いになりますが、このお話をいただいたときに迷うことはありませんでした。新しいマシン、新しいチーム、新しいワーキング・システム。これから学ばなければならないことがたくさんあります。ホームGPのミサノから大きなチャレンジが始まります。とてもエキサイティングです。M1に乗る日を待ちきれません!」

    リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
    「ドビツィオーゾ選手のように才能あふれるMotoGPスターがヤマハのライダー・ラインアップに加わることとなり非常にうれしく思います。彼をMotoGPプログラムで非常に重要なメンバーとしてYamaha MotoGPグループに温かく迎えたいと思います。私たちは今シーズン、まったく予期せぬ事態に直面することになりました。いままでに見たことにない不運な出来事を経験しましたが、これを今、新しいチャンスととらえられるようになりました。ドビツィオーゾ選手はしばらくMotoGPから遠ざかっていましたが、彼の才能をもってすれば、すぐに以前のスピードを取り戻すと確信しています。ヤマハのサテライトチームのメンバーとして、彼とともに仕事をすることを楽しみにしています。そしてあらゆる方法で彼をサポートしていきます」

  • MotoGP:ヤマハ、フランコ・モルビデリを次戦から2023年末まで起用

    MotoGP:ヤマハ、フランコ・モルビデリを次戦から2023年末まで起用

    ヤマハ発動機株式会社は、2021シーズンの残りのレースと2022年~2023年のフルシーズンについて、フランコ・モルビデリと契約を締結。モルビデリは怪我のため長く欠場したが、次戦サンマリノGPからシーズン終了までの5戦を「Monster Energy Yamaha MotoGP」から出場し、2022年と2023年は同チームからフル参戦することとなる。

    ヤマハ加入後、MotoGPに出場していたこれまでの3シーズンで、モルビデリ選手は素晴らしいライディング・スキルとモチベーションを見せ、2020年には優勝3回を含む合計5回の表彰台を獲得してランキング2位に輝いた。

    「PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team」から参戦していた2021年は怪我に悩まされ、6月25日に左膝の半月板と十字靭帯前部の手術を実施。その後、オランダGP、スティリアGP、オーストリアGP、イギリスGP、アラゴンGPを欠場したが、長期のリハビリを終え、ようやくサーキットに戻ってくることとなった。

    今週末に開催されるサンマリノGPからは「Monster Energy Yamaha MotoGP」の一員として、かつてのチームメイトである、ファビオ・クアルタラロと再びタッグを組むこととなる。今シーズンの残りの5戦は新しいチームと2021年型ファクトリー・スペックの「YZR-M1」に慣れながら、少しずつ体調を100%まで近づけていくことが目標となる。

    2022年からの2年間は、ヤマハのフルサポートのもと、ファクトリー・ライダーとして数多くのレースでトップ争いを展開することを目指します。

    フランコ・モルビデリ
    「今週末に迫ったレース復帰をとても嬉しく思います。ここからはファクトリー・チームの一員として、新たなページを開くことになります。シーズン終盤戦に備えて、できる限り体調を回復できるよう努めていきます。レースへの復帰は、走り慣れた、多くの良い思い出の残るコースで実現したいと考えてきました。ミサノは最適の場所です。マシンに飛び乗り、Monster Energy Yamaha MotoGPとともに新たな旅に出発する日を非常に楽しみにしています。当然ながら、このことを実現させてくれたすべての人にお礼を言わなければなりません。伊藤さん、リン、マイオ、鷲見さん、VR46 Riders Academy、その他、このコラボレーションをサポートしてくれた人々に感謝しています」

    リン・ジャービス(ヤマハ・モーター・レーシング・マネージング・ダイレクター)
    「はじめに、モルビデリ選手のファクトリー・チームへのステップアップを了承してくれたPETRONAS Yamaha SRTに感謝の気持ちを伝えます。モルビデリ選手をファクトリー・チームへ迎えることは以前から考えていたことですが、様々なライダー・ラインアップの変更が生じ、予定よりも早くこのような機会が巡ってきました。私たちはモルビデリ選手を温かくチームに迎え入れたいと思います。彼は類稀なる才能を持ったライダーです。このことは、昨年のサテライトチームでのランキング2位獲得、3回の優勝を含む合計5回の表彰台により明らかになりました。彼はどのような環境においても、YZR-M1のパフォーマンスを最大限まで引き出せるライダーであることが証明されたのです。また、モルビデリ選手がレースに出場できるまでに回復し、サーキットへ戻ってきてくれることを嬉しく思い、非常に楽しみにしています。しかしながら彼には少しずつ調子を取り戻してもらいたいと考えています。なぜなら体調はまだ回復中であり、怪我の完治が何より重要だからです。2021年の残りの5戦はチームに馴染み、気持ちよくマシンに乗れるようになることを目標としています。また2023年までの契約もすでに決定しており、モルビデリ選手はヤマハのフルサポートを得ることとなっています。彼のように才能があり経験豊富なライダーが、チームをより強くし、将来も多くの成功をおさめるようになることを確信しています」

  • MotoGP:ホンダ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    MotoGP:ホンダ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    連日、好天に恵まれた第13戦アラゴンGPは、30℃まで気温が上がり、レースウイークで最も暑い一日となった。その暑さの中で、今季ベストの4番グリッドから決勝に挑んだマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が、ポールポジション(PP)スタートのフランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ)と一騎打ちの戦いを繰り広げて2位。今季2勝目は果たせませんだったが、ケガから復帰して初めて、フルドライコンディションで優勝争いに加わった。

    今大会、2列目から好スタートを切ったマルク・マルケスは、オープニングラップ2番手。PPスタートのバニャイアを追う展開となり、それからは3位以下にリードを広げ、一騎打ちの様相となった。そして、レース終盤に入ると、マルク・マルケスは、バニャイアに何度も仕掛ける。1コーナー、5コーナー、12コーナー、そして15コーナーのブレーキングで何度もバニャイアに先行するが、クロスラインで抜き返されるというし烈な戦い。ラスト3周の2人の激しい攻防は、サーキットに集まったファンを興奮させた。

    マルク・マルケスは、昨年7月のスペインGPの決勝で転倒して右腕上腕を骨折し、9カ月のブランクを経て今年4月のポルトガルGPに復帰を果たした。しかし、右腕の状態は完全ではなく、ドライコンディションではレース距離を走るのがやっとの状態。復帰6戦目の第8戦ドイツGPでは、レース中に小雨がふる不安定なコンディションとなり、復帰初優勝を達成したが、その後、ドライコンディションでは優勝争いになかなか加われず、厳しい状態が続いていた。しかし、後半戦のスタートとなったレッドブル・リンク、シルバーストーンでは、着実に右腕の状態が回復していることを感じさせる走りを見せ、今大会は、その走りを結果につなげた。

    予選11番手から決勝に挑んだ中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、10位でフィニッシュした。今大会は、トップグループと遜色ない走りをしたが、フリー走行、予選では大接戦の中で11番手と期待したようなグリッドは獲得できなかった。そして決勝も10番手前後の戦いとなり、なかなか前に出ることができなかった。スタートからゴールまで混戦の中で戦い続けた中上は、終盤はファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ホルヘ・マルティン(ドゥカティ)、イケル・レクオナ(KTM)、アレックス・リンス(スズキ)と8位争いの接戦を繰り広げ、クアルタラロ、マルティンに続いて10位でフィニッシュした。

    前戦イギリスGPで調子を上げたポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、予選8番手から今季初表彰台獲得に挑んだが、思うようにペースが上がらず13位だった。フリー走行、予選との連続ラップでは、マルク・マルケスとともに表彰台を狙える走りをしていたが、想定していた1分48秒台で走ることができず苦しい戦いとなった。

    予選14番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、オープニングラップに転倒しリタイアに終わった。転倒したのは、目の前で数人のライダーが接触し、それを避けるためにブレーキをかけた中上のリアタイヤに接触したためで、不運のレースとなった。

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    「レースではずっと全力でプッシュし、最後の3周は本当にすべてのことにトライしました。このようにがんばりすぎるとミスをすることがあります。転倒して結果を残せないこともあります。それでも僕はトライします。観ているひとたちみんなが本当に楽しんでくれたと思います。今日はとても難しいレースになることは分かっていました。ドゥカティはブレーキングがとても深く、そして加速がとてもいい上に、今日はペッコ(バニャイア/ドゥカティ)が完ぺきなライディングをしていたのでたいへんな戦いでした。彼とはすばらしいバトルができました。とても楽しかったです。過去2戦連続で転倒していたのですべてを出し切って戦うのは簡単ではありませんでした。最終ラップの1コーナーと5コーナーではうまく減速できませんでした。最後のチャンスは12コーナーでしたが、路面の汚い部分に乗ってしまったときにはらんでしまい、彼に勝つのは不可能だとわかりました。でも、バトルができたし、レースペースは速かったので満足しています。また、今回のレースが僕とHRC、そしてピットのみんなのモチベーションにつながりました。一生懸命取り組んでくれたみんなに感謝しています」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「10位でフィニッシュしました。とても厳しいレースでした。気温が高かったので本当に難しいコンディションでした。レース中、(エネア)バスティアニーニ(ドゥカティ)の後ろに長くいたので、フロントタイヤのパフォーマンスを管理するのがとても難しかったです。終盤は、ファビオ(クアルタラロ)とホルヘ・マルティンと接近戦となり、8位になれるチャンスがありました。しかし、アタックしたりオーバーテイクするには十分ではなく、10位に終わりました。最高の結果ではありませんでしたが、最後まで積極的な走りができたしポジティブなフィーリンがありました。引き続き、全力で取り組みます。次のミサノは、チームにとってホームGPなのでとても重要な大会になります。とても楽しみにしています」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「今日は速さがありませんでした。暑いコンディションでいいフィーリングをつかめず、スタートから苦戦していました。思ったような走りができず、スタートでかなりポジションを落してしまいました。いいフィーリングがあったときもあり、いくつかポジションを上げることができましたが、そのときは前の集団とは離れていました。あと少しグリップがあれば、自分のスタイルで思ったように走行できたと思いますが、このようなコンディションでは思ったように走ることができません。次はミサノです。同じようなコンディションになると思うので、引き続き仕事に取り組み、何ができるか、どのように前進できるか考えたいです。マルクはこのようなコンディションでも力強い走りができることを証明しました。僕にはもっとマシンを理解する時間が必要です」

    マルク・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「今日は残念でした。ウォームアップでいくつか前進することができましたが、レース1周目で僕の前のライダーが接触し、タカが彼との接触を避けるために減速し、僕は彼のリアタイヤとの接触を避けることができませんでした。完全に僕のミスです。チームに申し訳なく思っています。彼らはすばらしい仕事をしてくれました。レースに向けて最高のマシンを準備してくれたので悲しいです。ポジティブなことは、3、4日後に再びマシンに乗れることです。今週末のことを忘れるようにします。なぜなら全体的に簡単ではなかったからです。ミサノではもっとがんばります」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロは厳しい戦いを強いられ、目標の表彰台争いに加わることはできなかった。それでもディフェンシブでクレバーな走りで最後まで懸命にプッシュし、8位を獲得して貴重な8ポイントを手中にした。カル・クラッチローも持ち前のファイティング・スピリットを見せ、一時19番手まで後退したあと、16位まで挽回してチェッカーを受けた。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシは19位。ジェイク・ディクソンは2ラップ目に転倒してリタイアとなった。

    苦しいレース展開のなかクアルタラロが8位とし貴重なポイントを獲得
    クアルタラロは3番グリッドからわずかにウイリーし、第1コーナーと第2コーナーを抜けたところで5番手。そのあとJ・ミル(スズキ)とJ・マーティン(ドゥカティ)に抜かれ、7番手でオープニングラップを終えた。

    なんとかトップグループを追っていきたいところだったが、レース終盤でグリップが大幅に落ち込むことを避けるため、タイヤをいたわりながらの我慢の走り。前方との0.8秒差をゆっくりと詰めていくが、同時に後方からは激しいチャージが迫っていた。

    I・レクオーナ(KTM)とB・ビンダー(KTM)に先行を許したあとは、YZR-M1の敏捷性を生かしてE・バスティアニーニ(ドゥカティ)の追撃を抑え込む。しかしレクオーナが前方ではらみ、ひとつ順位を上げたその瞬間、バスティアニーニに抜かれて再び9番手に後退した。クアルタラロはこのあとも諦めることなく、終盤のダッシュで集団に追いつくと、残り2ラップでマーティンをとらえ、0.040秒差で抑えて8位でチェッカーを受けた。トップとの差は16.575秒だった。

    クラッチローは15番グリッドから好スタートを切ったが、オープニングラップの混戦のなかで4台に抜かれてしまう。しかしそのあとはリズムを取り戻し、2ラップ目にM・ビニャーレス(アプリリア)をとらえると、3ラップ目にはL・マリーニ(ドゥカティ)とバトルを開始した。2台は何度もポジションを入れ替える激しい競り合いを展開。最終的にはクラッチローが打ち勝ち17番手まで挽回した。

    このあとはしばらく単独走行が続くかに見えたが、クラッチローはこれをYZR-M1と一体となるチャンスとして利用し、身体を伏せて懸命に攻め続ける。そしてついにはJ・ザルコ(ドゥカティ)をとらえて16位に浮上。さらにD・ペトルッチ(KTM)を視界にとらえたものの0.690秒届かず、ポイント獲得はならなかった。

    この結果、クアルタラロはチャンピオンシップ・ポイントを214ポイントに伸ばし、53ポイントをリードしてランキングトップをキープ。クラッチローは未だポイント獲得に至らずランキング27位となっている。Monster Energy Yamaha MotoGPは合計309ポイントでチーム・ランキングのトップをキープ。ヤマハは合計242ポイントでコンストラクターズ・ランキングでは2位となっている。

    ロッシ19位、ディクソンはリタイアとPETRONAS Yamaha SRTが苦戦
    ロッシは21番手でスタート後、すぐにひとつ上げてオープニングラップを終了。序盤はコンスタントなリズムをキープし、中盤で19番手に上がった。ソフト・コンパウンドのリアタイヤをコントロールしながら最後までペースを維持したものの、前方のライダーとの差を詰めることはできず、そのまま19位でチェッカーを受けた。この結果、チャンピオンシップ・ポイントは合計28ポイントでランキング21位を守っている。

    ディクソンにとっては、非常に残念な結果となった。好スタートを切ってロッシについて行ったものの、第4コーナーではらんで遅れてしまう。すぐに復帰して挽回を目指したが、ハード・コンパウンドのフロントタイヤが十分に暖まらないうちに、2ラップ目の第9コーナーで転倒。再スタートできず、このままレースを終えることとなった。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(8位)
    「奇妙な一日になってしまい、とても残念です。午前中のウォームアップではペースが上がっていたのに、決勝では何かおかしなことが起こってしまったのです。今回はレース中に起きてしまったので悲しい結果となりましたが、決して大惨事というわけではありません。原因を分析し、次に生かしていきます。ミサノは大好きなコースなので、ここから気持ちを切り替えます。チームとしては、今週もいい仕事ができたと思っています。ただ最後の結果だけが少し残念でした」

    カル・クラッチロー(16位)
    「レースをエンジョイしました。それが大事なことです。レースを楽しみ、ヤマハのために情報収集することが、私の今回の目標でした。最終結果は残念でしたが、これはおもにオープニングラップのアレックス・マルケス選手(ホンダ)との接触が原因です。好スタートを切って11番手まで上げており、トップ10も狙えるペースを持っていたのですが、コースアウトして草の上を走り、コースに戻ったときに、また別のライダーと接触してしまいました。これで順位を落としたのです。ここから挽回しなければならなくなり、しばらくマリーニ選手とバトルしたあと、その前の集団は2秒先を行っていました。厳しいレースになりましたが、良いデータを得ることはできました。バトルやその他の状況でないときには、いいペースが出ていたので満足です。2週間後にはまたここでテストを予定しているので、今後も良いテストを進めていけると思います」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今回は苦戦するであろうことを初めから予想していましたが、これほどまでに厳しいとは思っていませんでした。クアルタラロ選手はスタート直後から思うような走りができず苦しい展開を強いられましたが、その原因が何だったのか、これから分析していかなければなりません。今はまだ答えが見つかっていないのです。何が原因であったにせよ、非常に残念なことです。午前中のウォームアップまでは好調で、よいレースができると自信を持っていたのですから。私たちは慎重にデータを分析し、次のレースまでに必ず問題を突き止めます。それでも今回は、クアルタラロ選手のファイティング・スピリットと、諦めない気持ちで貴重な8ポイントを獲得できました。望んでいたもの、あるいは可能であったはずのものとは違いますが、それでも本当に貴重な結果です。クラッチロー選手もまた、期待したレースはできませんでした。初めに何台かと接触があり、マリーニとのバトルで時間を費やしてしまいました。しかし、全体的にはとてもいい走りができていたと思います。リズムをつかみ、ポイント獲得にあとわずかまで迫りました。幸い、次回は相性の良いミサノを迎えます。チーム一丸となって復活を目指します」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ(19位)
    「難しいウイークを、難しい一日でした。残念ながら、このコースは私にとって最高のコースではありませんでした。フリープラクティスでは何度か15番手に入っていたので、今日はポイント獲得を狙っていたのですが、リアタイヤにソフト・コンパウンドを選んでいたため、初めはスムースかつ慎重に、リアに負荷をかけ過ぎないように気をつけて走らなければなりませんでした。データ上、このタイヤのほうがミディアムやハードよりも速かったことは確かですが、序盤の対応によって失った時間が大き過ぎました。最後まで安定したペースをキープできましたが、目標にしていたポイント圏内まで挽回することはできませんでした。今はただ、次のホームレースを心待ちにしています」

    ジェイク・ディクソン(DNF)
    「決勝で転倒するまで、ウイーク中はすべてがうまくいっていました。1ラップ目は決して悪くなく、ロッシ選手に何とかついていくことができました。ところが第3コーナーの出口で大きく振られてマシンが安定しなくなり、第4コーナーと第5コーナーでコースアウトしてしまいました。これでみんなからコンマ5秒ほど遅れてしまったので、そのときは懸命に挽回を目指していました。あとでデータを見ると何も変わったところはないのですが、ハード・コンパウンドのフロントタイヤが十分に暖まっていなかったようです。これは間違いなく私のミスであり、チームに申し訳ない気持ちでいっぱいです。また今回もPETRONAS Yamaha SRTのマシンに乗せてもらい、このような素晴らしい機会を与えてくれたチームとすべての人に感謝しています」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「ロッシ選手にとっては非常に厳しい戦いになりました。コース上の暑さも追い打ちをかけました。このコースで彼がいつも苦戦してきたことは知っています。でも次はホームレースのミサノなので、きっといい走りを見せてくれるでしょう。ディクソン選手の転倒は残念でしたが、この難しいコンディションのなかで、彼にとっては学びのプロセスのひとつに過ぎません。MotoGPマシンを大いに楽しんでくれたことは間違いないでしょう」

  • MotoGP:スズキ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    MotoGP:スズキ 2021年 第13戦 アラゴンGP 決勝レポート

    アラゴンGP決勝はミルがコンスタントな走りで3位表彰台を獲得
    アラゴンGP決勝日朝のモーターランド・アラゴンは霧に覆われ、ウォームアップのスケジュールがディレイした。しかし霧が晴れた後は灼熱の太陽がサーキットを照りつけ、13,500人の観客に見守られる中、オンタイムの午後2時にMotoGP決勝が幕を開けた。ジョアン・ミル、アレックス・リンスは共にフロントハード、リアソフトのタイヤコンビネーションを選択し、それぞれ7番手、20番手グリッドから23周のレースをスタート。

    共に好スタートを決めたスズキペアはオープニングラップでミル5番手、リンス15番手とそれぞれポジションを上げ、後方から猛追撃を繰り広げるリンスは4周目には12番手までさらにポジションアップ。その後、各ライダーがタイヤの温存を意識し、数周にわたってレースが膠着状態となる。ミルはトップグループとの距離を保ちながら5番手走行を続けオーバーテイクのチャンスを虎視眈々と狙い、12周目に2台を抜いて一気に3番手に上がり、表彰台圏内となる。

    一方のリンスはレース序盤に12番手まで順調にポジションを上げたものの、その後ウィーク中に経験したものとは異なるフロントフィーリングの違和感を感じペースアップに苦戦。中盤、ポル・エスパルガロ(ホンダ)にオーバーテイクを許し13番手にポジションを落とすが、粘りの走りで再びポル・エスパルガロを抜き返して12位でレースを終えた。

    終盤までペースを落とすことなくバトルを繰り返すトップ2台とミルの差は徐々に広がり、ミルは後方から追い上げてくるアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)との3位争いに照準を絞ってバトル。一時はすぐ後方まで迫ったアレイシ・エスパルガロの追い上げを振り切り3位を死守し、今季5度目の表彰台を獲得した。

    アラゴンGPの決勝結果により、ミルは引き続きタイトル争い圏内のポジションに。またチームランキング、コンストラクターランキングは共に3位へと順位を上げた。

    佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
    「ジョアンはレースウィークを通して安定したペースでセッティングを進めて決勝日を迎え、レースは3列目グリッドからのスタートでしたが焦ることなくスタートして徐々に順位を上げ、表彰台を獲得することができました。アレックスは昨日の予選タイムアタックでペースを上げられず20番グリッドからのスタートとなりましたが、決勝日朝から調子を取り戻したので好結果も期待できると思っていました。しかしレース序盤は毎周のように順位を上げることができたものの、後半には思うようにペースを上げられず12位という結果で終えることとなってしまいました。次回のミザノではジョアンとアレックスの二人が揃って表彰台に乗ることができるよう、マシンもライダーも調子を整えて臨みます。」

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「アラゴンは昨年成績の良かったサーキットだったので期待して挑んだのですが、実際は予想以上に苦戦する結果となりました。その中でもジョアンは最大限の力を発揮し、しっかりと表彰台を獲得してくれたことを非常に嬉しく思います。一方アレックスですが、予選のポジションよりは決勝のパフォーマンスは改善されましたが、これが本来のアレックスの力ではないと思っていますので、しっかりとデータを検証し、ミザノからまたやり直したいと思います。引き続き応援よろしくお願いします。」

    ジョアン・ミル
    「表彰台に乗ることはできたけど、思っていたようなペースで走ることができなかったことにちょっとがっかりしているよ。今日は優勝争いができるんじゃないかと思っていたからね。でも大事なことはレースを通して安定したペースでリスクなく最後まで走り切れたことだと思っているし、チームと自分自身の努力で3位を獲得できたわけだから、そこは素直に嬉しいよ。今週はウィークを通して気温も路面温度も高かったせいでタイヤのグリップも悪かったしセッティングにも苦労した。難しいウィークを表彰台で終えることができ、チャンピオンシップに貴重なポイントを加算することもできたわけだからポジティブなウィークだったと言うべきだろうね。残り5戦、タイトルのことは考えず、とにかく1戦1戦しっかり結果を出すことだけに集中して最後まで戦い続けるよ。」

    アレックス・リンス
    「今日のレースは本当に厳しかったね。スタートも含めて序盤は順調で、最初の数周で一気に何人かオーバーテイクしてポジションを上げることができたんだけど、頭では常にタイヤのことを考えて走らなくては、と自分に言い聞かせていた。このサーキットはタイヤの摩耗が激しくて、タイヤマネージメントが後半の勝負の鍵になるからね。ところが12番手までポジションを上げたあたりで急にタイヤのグリップが落ちた感じになってマシンのフィーリングが変わってしまい、勝負を賭けようと思っていた中盤以降はペースを上げることができなかったんだ。予選順位を考えれば決勝のパフォーマンスはそれほど悪くなかったとは思うけど、いずれにしてもこの週末は思うように行かなかった。気持ちを切り替えてまた次戦のミザノで頑張るよ。」

  • MotoGP アラゴンGP:フランチェスコ・バグナイアが初優勝

    MotoGP アラゴンGP:フランチェスコ・バグナイアが初優勝

    2021年 MotoGP 第13戦アラゴンGPの決勝レースが9月12日(日)にモーターランド・アラゴンで行われ、フランチェスコ・バグナイア(Ducati Lenovo Team)がMotoGPクラス初優勝を挙げた。

    気温30度、路面温度48度のドライコンディションの中、ポールポジションのフランチェスコ・バグナイアが最高峰クラス42戦目で初優勝を挙げ、総合4位から2位に再浮上。イタリアがプレミアクラスで250勝目を挙げた。

    マルク・マルケス0.6秒差の2位
    4番グリッドのマルク・マルケスは0.673秒差の2位。今季2度目の表彰台を獲得すれば、11番グリッドの中上貴晶は16.904秒差の10位に入り、3戦ぶり6度目のトップ10。8番グリッドのポル・エスパルガロは13位。14番グリッドのアレックス・マルケスは、1ラップ目の5コーナーで週末3度目、今季14度目の転倒で今季5度目の転倒リタイア。

    ジョアン・ミル5度目の表彰台
    7番グリッドのジョアン・ミルは3.911秒差の3位。3戦ぶり5度目の表彰台を獲得すれば、20番グリッドのアレックス・リンスは17.710秒差の12位。

    マーベリック・ビニャーレスがアプリリアからデビュー
    6番グリッドのアレイシ・エスパルガロは9.269秒差の4位。アプリリアに当地での最高位をもたらせば、新天地アプリリアからのデビューレースとなった19番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは27.128秒差の18位。

    ヨハン・ザルコ17位で0ポイント
    2番グリッドのジャック・ミラーは11.928秒差の5位に入り、2戦連続のトップ5。9番グリッドのエネア・バスティアニーニは13.757秒差の6位に入り、自己最高位を獲得。5番グリッドのホルヘ・マルティンは16.615秒差の9位。10番グリッドのヨハン・ザルコはポイント圏外の17位。17番グリッドのルカ・マリーニは20位。

    ファビオ・クアルタラロ8位
    3番グリッドのファビオ・クアルタラロは、プラクティスで掴んだペースを再現できずに16.575秒差の8位。15番グリッドのカル・クラッチローは16位。21番グリッドのバレンティーノ・ロッシは19位。22番グリッドのジェイク・ディクソンは2ラップ目の9コーナーで転倒。

    KTMの最高位は7位
    12番グリッドのブラッド・ビンダーは14.064秒差の7位。4戦連続6度目のKTM勢最高位に進出すれば、13番グリッドのイケル・レクオナは11位。18番グリッドのミゲール・オリベイラは14位。16番グリッドのダニロ・ペトルッチは15位。

    チャンピオンシップ
    ポイントリーダーのクアルタラロは8ポイントを加算。総合4位のバグナイアは53ポイント差の2位に浮上。総合3位から2位に後退したミルは57ポイント差。総合3位から4位に後退したザルコは77ポイント差に引き離された。

    サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGP
    次戦サンマリノ&リビエラ・ディ・リミニGPは、ミサノ・ワールド・サーキット-マルコ・シモンチェリで17日に初日、19日に決勝レース。21日と22日にはオフィシャルテストが開催され、来季最高峰クラスに昇格するレミー・ガードナーとラウール・フェルナンデェスが2日目の参加を予定している。

  • MotoGP:スズキ 2021年 第13戦 アラゴンGP 予選レポート

    MotoGP:スズキ 2021年 第13戦 アラゴンGP 予選レポート

    アラゴンGP予選はミル7位、リンスは苦戦し20位。決勝での巻き返しを図る。
    予選日を迎えたモーターランド・アラゴンは晴天で完璧なコンディションとなり、ダイレクトQ2進出を賭けた午前のFP3ではセッションを通し激しいタイム争いが展開された。ジョアン・ミルはセッション序盤に前日のタイムを更新して上位につけ、3番手でセッションを終えてダイレクトQ2に。チームメイトのアレックス・リンスも最終ラップまでアタックを続けるが、トップから17人が0.8秒以内という僅差の争いで僅かにトップ10には届かず、14番手でダイレクトQ2行きを逃す。

    予想通り午後のFP4では気温、路面温度が共に急上昇し、タイムアップには厳しいコンディションとなるが、決勝日の天気予報も同様のコンディションであるため、各ライダーが決勝を見据えたセットアップを行う。ミル、リンスはそれぞれ9番手、18番手でこのセッションを締めくくる。

    Q2行きを賭けてQ1に臨んだリンスだが、マシンセットアップが思い通りにまとまらずアタック中にミスが続く。一時は3番手までポジションを上げるがセッション終盤に他ライダー達が次々タイムアップし、リンスは10番手まで順位を落として決勝は20番手、7列目グリッドからのスタートとなった。しかし昨年このサーキットで優勝したリンスは決勝に向けて気持ちを切り替え、後方グリッドからの巻き返しを図る。

    FP3で好調だったミルは、予選上位ポジションを狙ってQ2セッションでは序盤から激しく攻め、一度目のアタックでは4番手につける。2度目のアタックでは7番手まで順位を落とすが、前日と比較してマシンのフィーリングが大きく向上したことで決勝に大きな期待が掛かる。

    佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
    「ジョアンは昨日からのプラクティスセッションを通してレースのためのセッティングを進めることができ、また1周のアタックでも好タイムをマークしてダイレクトでQ2に進出しました。Q2ではジョアンが思っていたようなグリップが得られず惜しくも2列目グリッドを逃してしまいましたが、明日のレースで序盤から好位置につけられるよう最終調整を進めます。一方アレックスはセッションが進む毎にマシンフィーリングは良くなり、ラップタイムも安定していましたが、今日のFP3ではタイムアタックで上手くまとめることができず、Q1からの予選となりました。そのQ1でもミスをしてしまい、レースは後方グリッドからのスタートとなってしまいますが、得意のスタートでひとつでも前の順位に上がって、しっかり追い上げのレースができるよう準備をします。」

    ジョアン・ミル
    「2列目グリッドは逃してしまったけど、今日の結果にはそんなにがっかりしていないし、7番手グリッドからのスタートにはまずまず満足しているよ。今日の午後は気温が上がったせいで予選ではマシンのフィーリングに手こずった部分はあったけど、全体的には昨日と比較してかなり良くなったし、大きなステップを踏むことができたと思う。ブレーキングを含めてまだ改善が必要な部分はあるけど、明日の決勝に向けてはおおむね準備はできている。決勝はかなり多くのライダーで接戦になるだろうけど、いつも通り全力で挑んで上位フィニッシュを目指すよ。」

    アレックス・リンス
    「得意なサーキットでもあり、ホームレースでいつも以上にモチベーションが高い状態で臨んだ予選で20番手という事実は自分としても受け入れ難く、正直気持ち的にはかなり沈んでいるよ。タイムを出すことができなかったのはマシンがなかなか攻められる状態にまとめられず、アタックラップでもあちこちでミスしてしまったことと、ブレーキングのフィーリングがあまり良くなくてマシンをうまく止められなかったことが原因なんだ。決勝に向けてなんとか良い改善策を見つけられるようにエンジニアとデータを見て話し合うよ。速いライダーが多いから明日の決勝はかなり面白いレースになるだろうね。後方からのスタートになるけど、スタートでできるだけ前に出て、自分もトップグループに加われるよう頑張るよ。」

  • MotoGP:ヤマハ 2021年 第13戦 アラゴンGP 予選レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 第13戦 アラゴンGP 予選レポート

    スターティング・ポジションがレース展開を大きく左右する、ここモーターランド・アラゴンで、Monster Energy Yamaha MotoGPのファイビオ・クアルタラロとカル・クラッチローは、それぞれグリッド好位置獲得を目指した。ポールポジションを狙っていたクアルタラロは激しい接近戦のなかで3位。クラッチローは15位となっている。

    スターティング・ポジションがレース展開を大きく左右する、ここモーターランド・アラゴンで、Monster Energy Yamaha MotoGPのファイビオ・クアルタラロとカル・クラッチローは、それぞれグリッド好位置獲得を目指した。ポールポジションを狙っていたクアルタラロは激しい接近戦のなかで3位。クラッチローは15位となっている。

    激しい接近戦となった予選セッションで、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシは21番手、チームメイトのジェイク・ディクソンは22番手に留まった。

    クアルタラロが3番手フロントローを獲得、クラッチローが15番手
    クアルタラロは他の全員がアタックを開始してから1度目の走行をスタート。単独走行で好タイムを目指し、最初のアタックで2番手に0.001秒差の3番手につけると、次のラップではすべてのセクターでタイムを更新しながら1分46秒727を記録してトップに浮上した。

    残り6分でピットイン。この時点で2番手に0.151秒差をつけていたが、1分半後にコースに戻り2度目の走行を開始すると、ライバルがラップレコードを更新する速さを見せた。クアルタラロは限界ぎりぎりまでプッシュしてトップ奪回を目指すも、1分46秒719で3番手に留まった。トップとの差は0.397秒。フロントロー獲得は今季12回目となった。

    一方のクラッチローはQ1を後方からスタートし、すぐさま4番手に浮上。全体のペースが上がると素早く反応し、1分47秒946に短縮して4番手を取り戻した。

    ピットインの時点で5番手に後退していたが、残り5分弱であと2ラップのアタックに臨み、最終ラップで1分47秒613へ更新。しかし順位を上げることはできず、トップから0.320差の5番手で終了した。決勝は15番グリッドからスタートする。

    PETRONAS Yamaha SRTは21番手と22番手
    ロッシはFP3の前半でミディアム・コンパウンドのタイヤを使用。終盤でタイムアタックを試み、一時トップ10につけたが、最終的には1分47秒551で15番手に留まりQ2進出はならなかった。

    Q1では序盤で4番手に上がったあと、6番手に後退。2回目の走行では1分47秒863まで更新したが、ポジションを上げることはできず11番手で終了した。これにより決勝は21番グリッドからスタートすることとなった。

    一方のディクソンは、FP3で前日のタイムを1.5秒上回る1分48秒422を記録。Q1では序盤で6番手まで上がり、最後のタイムアタックでさらに1分48秒146へと更新したが、12番手に留まり、22番グリッドが決定している。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファイビオ・クアルタラロ(予選3番手/1分46分719)
    「3番手は悪くありません。私たちの目標はいつもフロントローなので、結果には満足しています。そして、仮に私が満足していないとしても、明日はここからスタートするのです。Q2の最終ラップではわずかにラインを外しましたが、大きな影響はありませんでした。第4セクターでは全力でプッシュしていましたが、あれ以上はどうしても上げられませんでした。マシンのことではなく、私はいつも最終コーナーでやや苦戦するのです。マシンのフィーリングはとても良かったのですが、ポールポジション獲得は難しかったですね。ペースは上々。おそらくベストではないかもしれませんが、私自身はベストを尽くします。ハードワークを続けていくことで、できるだけ上のポジションを目指します。グランドスタンドに大勢のファンが戻ってきてくれたことはとてもうれしいです! 彼らから素晴らしいサポートをもらっています」

    カル・クラッチロー(予選15番手/1分47分613)
    「昨日のほうが良かったことは間違いありません。今日の午前中も良かったのですが、トップ10を逃してしまい、Q2に進むことができませんでした。もしそうなっていれば、もっとずっと楽な展開だったのですが… でも全体的には満足しています。今日一日を終えて、ここまでいい仕事ができていると確信できたのです。ペースは速く、テストライダーとしてはなんとか頑張っているし、決して悪くないと思っています。しかし最終セクターの最終コーナーでミスをしてしまい、予選のポジションを上げることができなかったことは残念です。Monster Energy Yamaha MotoGPのチーム全員が素晴らしい仕事をしています。明日を楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「今日の仕事には満足しています。クアルタラロ選手は当然、ポールポジションを欲しがっていましたが、最大の目標はフロントロー獲得であり、彼はそれを達成しました。クラッチロー選手も、いい仕事をしてくれました。彼自身は予選のパフォーマンスに完全に満足しているわけではありませんが、日ごとに気持ちよく乗れるようになり、リズムもどんどん改善されてきたことでポジションも上げることができました。私たちとしては、決勝でどのようなレースを見せてくれるか、とても楽しみです。全体のレベルが高く、コースは決してヤマハ向きではありませんが、私たちも負けてはいません。今日のデータを分析し、ここからさらに改良を目指していきます。決勝ではタイヤ・コントロールが重要な鍵を握ることになるでしょう。素晴らしいバトルを期待しています」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ(予選21番手/1分47分863)
    「マシンの状態も、私自身のペースも、昨日より良くなっています。その結果、FP3ではトップに0.6秒差まで近づいたのですが、大勢のタイムが非常に接近しているため15番手に留まりました。Q1ではうまくポジションをとれず、大勢のなかで走ってしまったため、十分にポテンシャルを出し切ることができませんでした。タイムを更新できないまま終わったことは、とても残念です。グリッド後方から挽回を目指すためにも、このあとのタイヤチョイスが非常に重要になります」

    ジェイク・ディクソン(予選22番手/1分48秒146)
    「2戦目を迎え、今回はすべてのことが、かなり楽になっています。トップとの差も大幅に縮まり、あとコンマ8秒というところまで近づくことができました。全体的にはとてもいい状態で、私自身はこのビッグ・バイクを大いに楽しんでいます。コースに出るたびに多くを学び、経験を重ねています。昨日はタイムアタックを行わなかったのですが、今日の結果と比較するためにも、本当はやっておいたほうが良かったのかもしれません。いずれにしても、予選も本当にエンジョイできました。ここまで非常に順調で、明日がまた楽しみになりました。マシンのフィーリングが良く、いいレースができて、できるだけ長くバトルに加わることができるようになることを望んでいます」