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  • MotoGP:スズキ&アレックス・リンスがトップ発進 / 2022年 開幕戦カタールGP

    MotoGP:スズキ&アレックス・リンスがトップ発進 / 2022年 開幕戦カタールGP

    2022年 MotoGP 開幕戦 カタールGPのフリー走行が3月4日(金)にルサイル・インターナショナル・サーキットで行われ、フリー走行1で3番手のアレックス・リンス(スズキ)が初日のトップタイムを記録した。

    決勝レースのスタート時間と同じ現地時間の18時00分から始まった週末2度目のセッションは、気温23度、路面温度26度のドライコンディションの中、アレックス・リンスは、昨年記録されたベストレースタイム(1分54秒491)を上回る1分53秒432のトップタイムをマーク。初日トップタイムをマークしたた。

    スズキの両雄がトップ3入り
    フリー走行1で7番手のジョアン・ミルは0.147秒差の3番手。過去の最高位が昨年の4位だったスズキの2人がトップ3入り。

    マルク・マルケスが初日2番時計
    フリー走行1で5番手のマルク・マルケスは0.035秒差の2番手。フリー走行1で4番手のポル・エスパルガロは0.531秒差の9番手。フリー走行1で2番手の中上貴晶は0.606秒差の12番手。フリー走行1で9番手のアレックス・マルケスは、6コーナーと10コーナーで転倒を喫して1.043秒差の16番手に後退。

    ドゥカティ勢が徐々にステップアップ
    週末最初のセッションでトップ10入りを逃したドゥカティ勢だったが、フリー走行1で12番手のホルヘ・マルティンが0.220秒差の4番手。フリー走行1で13番手のジャック・ミラーは0.438秒差の6番手に浮上。

    フリー走行1で18番手のフランチェスコ・バグナイアは0.539秒差の10番手。フリー走行1で14番手のエネア・バスティアニーニは0.581秒差の11番手。フリー走行1で17番手のヨハン・ザルコは1.133秒差の18番手。フリー走行1で20番手のルカ・マリーニは1コーナーで転倒を喫して23番手。

    フランコ・モルビデリがトップ5入り
    フリー走行1で6番手のフランコ・モルビデリは0.413秒差の5番手。フリー走行1で11番手のファビオ・クアルタラロは0.474秒差の8番手。フリー走行1で16番手のアンドレア・ドビツィオーゾは0.721秒差まで接近して14番手。

    KTMの両雄が後退
    フリー走行1で10番手のミゲール・オリベイラは0.621秒差の13番手。フリー走行1で1番手発進したブラッド・ビンダーは0.815秒差の15番手。順位を落としたが、トップタイムとのタイム差はコンマ9秒差以内。

    アプリリアはコンマ4秒差の7番手
    フリー走行1で8番手のアレイシ・エスパルガロは0.454秒差の7番手。フリー走行1で15番手のマーベリック・ビニャーレスは1.092秒差の17番手。

    新人勢の最高位はラウール・フェルナンデェス
    フリー走行1で21番手のラウール・フェルナンデェスは1.452秒差の19番手。フリー走行1で24番手のマルコ・ベツェッキは20番手。フリー走行1で19番手のレミー・ガードナーは21番手。フリー走行1で22番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは22番手。フリー走行1で23番手のダーリン・ビンダーは2.483秒差の24番手。

    トップスピード
    昨年当地で開催された開幕戦でドゥカティ機を駆けたヨハン・ザルコがチャンピオンシップ史上最速のトップスピード、時速362.4キロメートルを記録。スズキ機を走らせるアレックス・リンスは、フリー走行1と同じ時速355.2キロメートルを刻み、1番手を維持すれば、マーベリック・ビニャーレス、エネア・バスティアニーニ、ジョアン・ミル、ポル・エスパルガロが時速354.0キロメートルを記録した。

    2022年 MotoGP 開幕戦 カタールGP 初日総合タイム

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’53.432
    2 M・マルケス Repsol Honda Team Honda 1’53.467
    3 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’53.579
    4 J・マルティン Pramac Racing Ducati 1’53.652
    5 F・モルビデリ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’53.845
    6 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 1’53.870
    7 A・エスパルガロ Aprilia Racing Aprilia 1’53.886
    8 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’53.906
    9 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 1’53.963
    10 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1’53.971
    11 E・バスティアニーニ Gresini Racing MotoGP Ducati 1’54.013
    12 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’54.038
    13 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’54.053
    14 A・ドビツィオーゾ WithU Yamaha RNF MotoGP Team Yamaha 1’54.153
    15 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’54.247
    16 A・マルケス LCR Honda Castrol Honda 1’54.475
    17 M・ビニャーレス Aprilia Racing Aprilia 1’54.524
    18 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 1’54.565
    19 R ・フェルナンデス Tech3 KTM Factory Racing KTM 1’54.884
    20 M・ベッツェッキ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’54.900
    21 R・ガードナー Tech3 KTM Factory Racing KTM 1’54.929
    22 F・ディ・ギャナントニオ Gresini Racing MotoGP Ducati 1’55.371
    23 L・マリーニ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’55.775
    24 D・ビンダー WithU Yamaha RNF MotoGP Team Yamaha 1’55.915
  • MotoGP:ヤマハ 2022年 マンダリカ公式テストレポート

    MotoGP:ヤマハ 2022年 マンダリカ公式テストレポート

    MotoGP世界権 マンダリカテストを終了、クアルタラロが総合2位、モルビデリが総合5位
    2月11日、インドネシアはマンダリカ・サーキットでIRTA公式テストを実施し、以前から同サーキット初走行を楽しみにしていたMonster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは、それぞれ5番手と12番手と健闘した。テスト初日のこの日はコースの感触をつかむことに重点に置いて周回を重ねながら、1週間前のセパン・テストでの成果の確認となった。

    2月11日(1日目)
    Monster Energy Yamaha MotoGPとWithU Yamaha RNF MotoGP Team
    インドネシアのマンダリカ・サーキットでの初テストを開始

    午前中のセッションは前日夜から降り続いた雨により難しいコンディションの中で行われ、赤旗が提示されて中断。テストは当初、現地時間9:00~17:00で予定されていたが、コース清掃を含む中断時間を補うために17:45まで延長された。

    クアルタラロは序盤でコースの流れを把握し、午後からのセッションで徐々にペースアップ。15:00までに1分34秒074を記録してトップに立つと、さらにタイムを短縮しながら全86ラップを重ねた。その85ラップ目、ユーズドタイヤで1分33秒108のベストタイムをマークし、トップから0.642秒差の5番手で初日を終えた。

    一方のモルビデリは、いち早くコースに入り最初の感触を確認。午後のセッションでは、おもにセパン・テストの成果を引き出しながら、さらに積み上げていくことに集中し、その終盤では着実にマシンのフィーリングを高める。そして全75ラップ中67ラップ目で1分33秒518のベストタイムを記録。トップから1.052秒差の12番手となった。

    「WithU Yamaha RNF MotoGP Team」のアンドレア・ドビツィオーゾとダリン・ビンダーは、YZR-M1でマンダリカ・サーキットを初走行
    マレーシアからインドネシアへと移動した同チームは、初めに真新しいマンダリカ・サーキットを視察してピットを準備。11日午前中に行われた初セッションは中断があり、またコース・コンディションも新しいコースのチェックを行うにはあまり相応しい状態ではなかったが、ふたりは正午過ぎからコースに入ると、そのレイアウト、ライン、ブレーキングポイントなどを確認した。 ドビツィオーゾは全57ラップを走行し、1分33秒245で9番手を獲得。一方、YZR-M1への適応段階にあるビンダーは、より慎重に取り組みながら、全58ラップを走り23番手となった。

    2月12日(2日目)
    クアルタラロが4番手に浮上、モルビデリは12番手をキープ
    ドビツィオーゾは19番手、ビンダーはタイムを大幅に更新

    マンダリカ・テスト2日目もサーキット上空には灰色の雲が広がっていたものの、路面コンディションは前日から向上。そのなかで「Monster Energy Yamaha MotoGP」のクアルタラロとモルビデリは、より多くの周回数を重ねながら、さまざまなアイテムのテストを行った。セッティングでは先週のセパン・テスト時からさらに進化が見られ、ラップタイムではそれぞれ、4番手と12番手で2日目を終えた。

    クアルタラロは前日同様、早々にリズムをつかみ、現地時間11:00には1分31秒820を記録して2番手に浮上すると、そのまま終盤まで上位をキープし、全68ラップ中66ラップ目には1分31秒564へと更新。しかし全体のペースも上がっており、順位では4番手に後退することとなった。トップとの差は0.275秒まで縮まっている。

    一方、テスト初日を順調に終えたチームメイトのモルビデリは、マシンのフィーリングをさらに向上させることに集中的に取り組んだ。その結果、全64ラップ中63ラップ目に1分31秒849のベストラップを記録し、初日と同様、12番手で2日目を終えました。トップとの差は0.560秒だった。

    「WithU Yamaha RNF MotoGP Team」のドビツィオーゾとビンダーはテスト2日目を迎えて新しいコースにも徐々に慣れて調子を上げていく
    テスト初日でYZR-M1に好感触をつかみ、さらに向上を目指したドビツィオーゾは全70ラップを走破。午前中に転倒があったものの、午後には前日のタイムを0.942秒上回る1分32秒303を記録し、トップに約1秒差の19番手だった。

    チームメイトのビンダーは、新しいマシンとコースを同時に学ばなければならない難しい状況のなかで進化をアピール。全54ラップのなかで1分33秒053の自己ベストで、前日のタイムを1.442秒更新した。
    2月13日(3日目)
    最終日でクアルタラロが2番手、モルビデリは4番手と好調
    WithU Yamaha RNF MotoGP Teamも最終日を無事に終了

    「Monster Energy Yamaha MotoGP」は13日、2022シーズン2回目で開幕前最後となるIRTA公式テストを終了。クアルタラロとモルビデリはテスト最終日のこの日、決勝を想定したデータ収集とタイムアタックに取り組み、それぞれ2番手と4番手を獲得。3日間の総合ではそれぞれ2位と5位につけた。

    現地時間13:15~13:45にコース清掃が行われ、スケジュールが少し修正された。クアルタラロはわずか18ラップ目で1分31秒275を記録して2番手に浮上。コース清掃のあとは決勝用セッティングに取り組み、18ラップの決勝シミュレーションを行った。終盤にはタイヤをソフト・コンパウンドに履き替えてタイムアタックに臨み、全79ラップ中77ラップ目で1分31秒074のベストタイムを記録。トップに0.014秒差と迫る2番手でセッションを終え、3日間の総合でも2位を獲得した。

    チームメイトのモルビデリは、おもにフロント周りのフィーリング向上を目標にテストに取り組んだ。モルビデリにとっては全力でプッシュするために不可欠な部分であり、課題となっていた。その結果、セッション終盤で行ったタイムアタックでは、全69ラップ中68ラップ目に1分31秒416のベストタイムを記録。これで4番手に上がり、3日間の総合でもトップに0.356秒差まで近づく5位と大きく前進した。

    チームはこのあとヨーロッパへ戻り、エンジニアたちは日本で今回のテスト・データを分析・処理する。Monster Energy Yamaha MotoGPは3月4~6日、カタールで再集結し、いよいよ2022シーズンがスタートする。

    「WithU Yamaha RNF MotoGP Team」のドビツィオーゾとビンダーは、2022シーズン開幕前最後のテストで大きく前進を遂げた
    好天に恵まれたマンダリカテスト最終日、ドビツィオーゾはより一層、感覚を高めるため、またニューマシンをより深く知るために、さまざまなセッティングを試したほかロングランも行った。3日間の合計では189ラップを走り込み、前日のタイムを0.413秒短縮している。

    チームメイトのビンダーは、新しいコースのレイアウトを学びながらMotoGPマシンへの適応に取り組み、3日間の合計で173ラップを走破。午後からはロングランを実施して多くのデータを収集し、タイムアタックでは前日の自己ベストをわずかに更新している。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(総合2位)
    「フィーリングはとてもよいです。今日もたくさんの作業とたくさんのライディングをしましたが、そのなかでソフト・タイヤ装着時のフィーリング向上に取り組み、それが功を奏してペースも速くなりました。私自身も調子が上がっており、マシンのフィーリングも大幅に良くなったと感じています。またロングランではリアにミディアム・コンパウンドを使用し、フィーリングはソフト・タイヤほどではなかったのですが、全体的には満足しています。いい仕事ができたと思っています」

    フランコ・モルビデリ(総合4位)
    「今日はいい一日になりました。新しいクルーチーフ、パトリックとともに開幕前テストに取り組むなかで、日に日に調子が上がってきていました。今日は最後にタイムアタックを行い、それもとても好調でした。スピードが出てきたので、とても満足しています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「このテストは非常に重要なものでした。ここはまったく初めてのコースなので、すべてのことをゼロから始めなければなりませんでした。そして全体として、非常に良い結果を得られたと思っています。コンディションも日に日に改善されてきたので、ライダーたちは限界近くまでプッシュすることができ、その部分でのマシンの改良にも取り組むことができました。この3日間で、オフシーズン中に予定し、前回のセパン・テストでも試したすべてのテスト項目を完了することができました。2回のテストのなかで得た成果は非常に大きなものとなっています。私たちのミッションは、マシンのストロング・ポイントを維持しながら、その他すべての部分を改善していくことです。今日はクアルタラロ選手のレース・ペースとタイムアタックが非常に好調でしたし、モルビデリ選手もマシンのフィーリングが大幅に向上して最後は素晴らしいタイムも出ています。非常にうれしく思っています。しかし21人のライダーが1秒以内の差でひしめき合っているのですから、2022シーズンは大変な接戦が予想されます。これからデータ分析に取り組み、3月にカタールで行われる開幕戦に向けて完ぺきな準備をしていきます」

    WithU Yamaha RNF MotoGP Team
    アンドレア・ドビツィオーゾ(総合19位)
    「今日は少し良くなりました。ラップタイムの面ではかなり走りやすくなり、総合的に良くなっています。その一方で、決勝用セッティングではまだあまりペースが上がっていないのですが、それでもロングランを行ったことはとても良かったと思っています。このなかで多くのことに気づくことができるからです。ロングランではクアルタラロ選手と同じタイヤを履き、彼の走りと比較できたことも良かった点です。彼は初めから非常にハイペースで、このような経験が、私がより一層マシンに慣れていくために重要なことだと感じています。まだ十分とは言えませんが、この3日間で大きく前進できました。そのことには満足しています」

    ダリン・ビンダー(総合24位)
    「とても良いテストになりました。最終日の今日は天候が安定してくれたので、あらゆることを試すことができ、非常に充実した一日になりました。本当はもっとたくさん走りこみたかったのですが、このような暑さが続くなかでは、どこかで休まなければなりません。そうでなければ次のチャレンジに影響してしまうでしょう。私たちは今回、3日間のなかで順調に前進することができました。もう1~2歩、進めればもっと良かったと思いますが、走り終えてみて、ここまでの成果に納得しています。Moto3からのステップアップは本当に大きなものなので、自分の目標に近づくためにもう少し時間が必要だということはよくわかっています。ここまでにとてもたくさんのことを学びました。そしてカタールに向けて少しですが準備を進められたと感じています」

    ラズラン・ラザリ(チーム代表)
    「マンダリカでの3日間、とても充実したテストができました。ライダーたちは常に進化し続けており、これがとても重要なことだと思っています。コンディションは理想的なものではありませんでしたが、日に日に良くなってきました。来月行われるインドネシアGPでは、コースもその他のすべての状況も改善されているものと信じています。ふたりは今回、別のことを試しました。マシンのセッティングとフィーリングにおいてはすべてが順調でした。とくにビンダー選手は、マシンとコースを同時に学ばなければならず大変でした。ドビツィオーゾ選手は新しいものを試し、自分自身の進化とマシンのフィーリング向上を追求しました。セパンとマンダリカのテストを終え、チームもライダーもカタールGPに向けて準備が整っています」

  • MotoGP:ホンダ 2022年 マンダリカ公式テストレポート

    MotoGP:ホンダ 2022年 マンダリカ公式テストレポート

    マレーシア・セパンに続き、2月11日から13日までの3日間、インドネシアのマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで公式テストが行われた。マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットは、サーフィンなどマリンスポーツや行楽地として知られるロンボク島にあり、昨年サーキットが完成した。昨年11月にはスーパーバイク世界選手権が初開催され、今年はロードレース世界選手権・第2戦インドネシアGP(3月20日決勝)が開催される。

    ポル・エスパルガロがトップタイムでマンダリカテストを終える
    インドネシアでは、1996年と1997年の2回、ロードレース世界選手権が開催された。いずれも首都ジャカルタ近郊のセントゥルで開催され、いずれも、Repsol Honda Teamのミック・ドゥーハン(1996年)と岡田忠之(1997年)が、HondaNSR500で優勝している。

    新サーキット、マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットは、海に面した一周4.301kmのコースで、ほぼ平坦な地形にあり、最終セクションに緩い登りがあるだけ。セクター1とセクター4は、中低速コーナーが連続するが、サーキットのほとんどが中高速コーナーの連続するハイスピードコースで、今回の公式テストの最高速度は310km/h前後。1周の平均速度は約170km/hだった。

    サーキットはパドックや周辺設備の工事が現在も続いており、その影響もあり路面が汚れていたが、3日間を通じて、路面コンディションはよくなり、グリップも上がった。その結果、3日間の総合タイムでは、トップから1秒差に21台がひしめきあう大接戦となり、3月の本番では、さらにタイムが上がることが予想される。

    その大接戦の中でトップタイムをマークしたのは、Repsol Honda Teamで2年目のシーズンを迎えるポル・エスパルガロだった。2日間で行われたマレーシアテストもタイムが接近する厳しさだったが、その中でエスパルガロは、トップから0.289秒差の10番手だった。そのテストを終えたときにエスパルガロは、「2022年型RC213V」に非常に手応えを感じたと語っていたが、マンダリカテストでは、1日目と3日目にトップタイムをマークして仕上がりのよさをアピールした。昨年はPP1回、2位表彰台1回という成績でしたが、今年はチャンピオン争いが期待される。

    2年ぶりのウインターテスト参加となったRepsol Honda Teamのマルク・マルケスは、マレーシアテストに続き、着実にセットアップを進めた。マルケスは、昨年のシーズン終盤に右目を痛め、2カ月間トレーニングができなかった。その身体作りの遅れを取り戻すため、マレーシアに続き、今回も多くの周回を刻むことに集中した。

    30度前後の暑さが続く中で、マルケスは3日間で212ラップを刻み、2日目に2番手タイムをマーク(総合9番手)したが、初日と3日目は、周回数を刻むことに集中した。そして最終日3日目には3度のロングランを実施。1分32秒台で連続ラップを刻み、着実にパフォーマンスが戻ってきていることを感じさせた。

    20年シーズンは右腕上腕を骨折し、3度の手術のため、治療とリハビリに9カ月間という多くの時間を費やした。シーズン途中に復帰した昨年は、ウインターテストに参加できず、体力不足という厳しい状況の中で3勝を挙げた。ウインターテストに参加した今年は本来のパフォーマンスを取り戻すテストに取り組み、予想以上に大きな成果を達成した。開幕戦カタールGPは3年ぶりとなるが、3年ぶり7回目のタイトル獲得に向けて、まずは一歩前進のウインターテストとなった。

    LCR Honda CASTROLで2年目、MotoGPクラスで3年目を迎えるアレックス・マルケスは、マレーシアテスト、そしてマンダリカテストと着実に前進した。特にマンダリカテストでは、大接戦の中で14番手。最終日3日目は19ラップのロングランに挑み、1分32秒から33秒台で連続ラップをこなし、大きな成長を感じさせた。エスパルガロ、そして兄のマルク同様、22年型RC213Vの仕上がり自信を付けているだけに、2年ぶりの表彰台獲得とMotoGP初優勝が期待される。

    MotoGPクラスで5年目のシーズンを迎えるLCR Honda IDEMITSUの中上貴晶は、マレーシアテストに続き、22年型RC213Vのセットアップに集中した。マレーシアテスト、そしてマンダリカテストと中上は仕様の違う車体のテストに多くの時間を割き、サーキットやコンディションの違いに適応できるデータを蓄積した。

    中高速コーナーが連続するマンダリカは、開幕戦の舞台となるロサイル・インターナショナル・サーキット同様、中上が得意とするレイアウト。最終日は、2つのサーキットで5日間に及んだウインターテストの締めくくりとして20ラップのロングランに挑み、チームメートのアレックス・マルケスとほぼ同じ1分32秒台で連続ラップをこなした。今年は念願の初表彰台、初優勝に挑むシーズン。ウインターテストの成果に注目だ。

    こうして、マレーシア・セパン(2月5、6日)に続き、インドネシア・マンダリカで行われたMotoGPクラスのウインターテストは、これですべて終了となります。開幕戦カタールGP決勝まであと3週間。選手たちはシーズン開幕に向けて体調を整え、開幕戦の舞台となるカタールへと向かう。

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    1日目(1位)
    「午前中は少しトリッキーなスタートでした。路面は汚れていましたが、周回するごとにだんだん綺麗になり、いい走りができるようになりました。新しいトラックとマシンのことを、さらに学ぶことができ、いいラップも刻むことができました。全体的なリズムはいいと感じていますが、まだ初日です。明日はもう少しみんな速くなると思います。マシンはよくなっています。まだテストは始まったばかりですが、期待したいと思います。今夜は休んで、明日また仕事に戻ります」

    2日目(8位)
    「今日もまたとてもよい日になりました。全体的に前進することができました。そして、いい方向に進んでいます。マシンの反応は日に日によくなっています。カタールに向けてどんどん準備は進んでいるように感じます。もちろんまだやらなければならない仕事はありますが、今日の接戦の中でこのポジションは悪くありません。昨年、見つけられなかったフィーリングを見つけることができました。特に今日のレースペースはよかったです。これまでの中では、一番だったかもしれません。タイムアタックをしようとしたとき、フロントブレーキの改善が必要だと感じましたが、セクターの合計タイムはよかったです。1周のタイムに集中していたわけではありません。チームの仕事に感謝しています。あと一日です」

    3日目(1位)
    「プレシーズンの仕事、特にマンダリカの仕事にはとても満足しています。トップタイムを出すことができてうれしいです。それより連続ラップのペースとマシンのフィーリングがとても重要ですが、その点でも今日は思ったようなライディングができました。HRCとRepsol Honda Teamの冬の間の仕事に感謝したいです。これは彼らの多大な努力の結果です。これまでは、ここやセパンのような暑いサーキットではかなり苦戦しましたが、今回はよいテストになりました。ロングランと1周のタイムがよくなりました。昨日は小さな問題を解決することができました。それが1周のスピードにとても役立ちました。これから少し休んで、カタールへ向けて準備を進めます。自信はあります。レースが楽しみです」

    マルク・マルケス(Repsol Honda Team)
    1日目(17位)
    「新しいサーキットなのでいつも通りのメニューを消化して過ごしました。路面は最初汚かったのですが、徐々によくなっていきました。いいラインを見つけるのは難しくありませんでした。なぜなら黒いラバーがすぐに見えるようになったからです。セクター1と4が好きです。興味深いサーキットなので、レースが楽しみです。今日はたくさん周回しました。これが唯一路面を綺麗にする方法だからです。そしてそれが役に立ちました。ラインはかなりよくなりました。明日はもっと前進できると思います。そうすればもっと安定するでしょう。今日はマシンに特別なものを感じ始めました。明日が楽しみです」

    2日目(2位)
    「昨日話したように、マシンのフィーリングをつかみ始めています。今日も一歩前進することができました。今日は2番手で終えることができましたが、ポジションとタイムアタックは問題ではありません。重要なことはリズムと、いいラップタイムをどう出すか、にあります。今日の最後の走行では違うことにトライし、前進できました。いろいろなことにトライし、新しいマシンでいい方法を見つけるのはうれしいです。今回のテストは今年のマシンを僕のスタイルに合わせることができました。明日もまた重要な日です」

    3日目(14位)
    「今日はライディングを本当に楽しみました。みんなと同じようにテストが開始されたときは疲れていましたが、楽しく走ることができました。これは最高の仕事の進め方です。今日は肩に少し痛みがあり、タイムアタックには集中しませんでした。タイムアタックはかなりのパワーを使うからです。レースペースとセットアップ、そしてマシンのフィーリングに引き続き取り組みました。マレーシアのときと比べて大きな違いがあります。新しいマシンで大きく前進することができました。毎周フィーリングがよくなっていきました。HRCとRepsol Honda Teamはすばらしい仕事をしてくれました。シーズンが始まるのが楽しみです。あと数週間トレーニングを続けたら、レースが始まります!」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    1日目(15位)
    「マンダリカの初日はとても不思議でした。午前中は路面コンディションが複雑で、いろいろ理解するのが難しかったです。でも路面が綺麗になってくると、午後には自分のリズムで前進することができました。ドライで62周することができました。大きく前進するためにも、またチームの働き方を知るためにも重要なことでした。最後はソフトタイヤで走行しなければなりませんでしたが、レースペースに集中しました。明日はもっと前に近づけるよう、前進できることを願っています。でもこのサーキットで強くなれるのは確かだと思います」

    2日目(16位)
    「2日目の仕事にはとても満足しています。最終的なポジションには今日の仕事やポテンシャルは反映されていません。全体的にとてもいい仕事ができました。今日はとても暑いときに走行していました、この時間帯を走っていたライダーは少なかったと思うし、今日の結果には満足しています。今日はいくつか改善することができましたし、ペースもよくなりました。でもほかのライダーたちに比べたらソフトタイヤを早く使い過ぎたかもしれません。明日は上位に近づくチャンスがあります。ポテンシャルもあると思います。レースペースとフィーリングはよいです。明日はカタールへ向けて最後の細かい部分の準備を進めたいと思います」

    3日目(10位)
    「今日はチームとすばらしい仕事ができたのでうれしいです。プレシーズンを通してチームがとてもいい仕事をしてくれました。彼らにありがとうと言いたいです。彼らは本当に集中していました。マシンを100回も調整しましたが、決してあきらめませんでした。すべてのメカニックとチームのみんなに感謝しています。午前中はタイムアタックをしました。完ぺきではありませんでしたが、悪くもなかったので、とても満足しています。そのあとは、ロングランをこなしました。セパンと今回の3日間のテストで疲れました。でもいいフィーリングがあり、いいパフォーマンスを発揮することができました。カタールへ向けて準備はできました。これが一番大事です。これからデータを検証しますが、カタールに向けてほぼコントロールできています」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    1日目(11位)
    「今日は少したいへんでした。午前中はウエットだったので、ドライになるのを待たなければなりませんでした。路面にあまりラバーが乗っておらず、ホコリがたくさんあり、グリップレベルはとても難しいものでした。午後になってみんなが走り始めてからは、タイムはどんどんよくなっていきました。自信を築くことができ、タイムもよくなりました。一日の終わりの5時ごろにミスをして10コーナーで転倒してしまいました。チームに申し訳なく思っています。明日はラップタイムを更新するのが楽しみです」

    2日目(15位)
    「午前中はできるかぎりたくさん周回しました。マシンのフィーリングはどんどんよくなってきています。みんな前進しましたが、僕たちも大きく前進できました。とてもうれしいです。タイムアタックをしているときのフィーリングはあまりよくありませんでしたが、いくつかミスをしてしまいました。とにかくあと一日あります。今回のテストをベストな形で終えて、カタールへ向けて準備を整えられるように、明日はうまくまとめられることを願っています。チームの仕事には満足しています。明日も一歩前進できるようにがんばります」

    3日目(13位)
    「長い一日でした。今日は91周走行しました。午前中はレースシミュレーションをしましたが、とてもうまくいったし、ペースもよかったです。そのあと、マシンのセットアップを進め、フロントのフィーリングの改善に取り組みました。一日の終わりまでにはそれを終えることができました。マンダリカのテストをいい形で終えることができてうれしいです。開幕戦のカタールがとても楽しみです。3日間にわたり、一生懸命仕事に取り組んでくれたチームにとても感謝しています」

  • MotoGP代表 「F1のタイトル論争のような取り上げられ方は良くない」

    MotoGP代表 「F1のタイトル論争のような取り上げられ方は良くない」

    MotoGPを運営するドルナスポーツの代表であるカルメロ・エスペレータは、2021年のF1世界選手権の結末を巡る“論争”は良いことではないと語る。

    「どんな宣伝でもよい宣伝である」という格言があるが、カルメロ・エスペレータは、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンの論争で終わった昨年のF1アブダビGPのような取り上げられ方はそれには当てはまらないと語る。

    「MotoGPではあのようなフィナーレは望んでいない」とカルメロ・エスペレータのMarcaに語った。

    「もちろん、2人のライダーがタイトルを最後のレースまで争ってほしいとは思う。だが、あのような終わり方はどうか? ノーだ」

    F1アブダビGPでの最後のセーフティカーをめぐる論争の的となる決定を下したF1レースディレクターのマイケル・マシは、追放されると多くのメディアは予測している。

    「私は誰に対しても賛成でも反対でもない」とカルメロ・エスペレータは主張する。

    「素晴らしい世界選手権だった。最後まで戦いが続いたが、最後には物議を醸した。それは良いことではない」

    「その後、疑念が生じ、2位の者がそれ以上何も言わなかったという事実は好きではない」とカルメロ・エスペレータは、ルイス・ハミルトンが最終戦後に姿を消し、まだ現れていないことに言及した。

    ルイス・ハミルトンが一言も言葉を発していないことで、7回のF1ワールドチャンピオンをF1をやめるかもしれないという予測が尾を引いている。

    「正直、もしそれが起こったとしたら、FIAがそこからすぐに回復するのは非常に難しいだろう」と元F1ドライバーのカルン・チャンドックは語った。

    「だから、それが起こらないことを願っている」

    カルメロ・エスペレータは、2015年にバレンティーノ・ロッシとマルク・マルケスが衝突したときの同様の問題を思い出し、「私が再びあのような夢を見たくないのは確かだ」と説明した。

    「メディアの注目の観点からは、誰にとっても良いニュースだったが、私はそれを望んでいないのは確かだ」

  • MotoGP引退のバレンティーノ・ロッシが4輪に転向。GTWCEにフル参戦

    MotoGP引退のバレンティーノ・ロッシが4輪に転向。GTWCEにフル参戦

    MotoGPを引退したバレンティーノ・ロッシが4輪レースに転向。2022年はファナテックGTワールドチャレンジ・ヨーロッパシリーズ(GTWCE)で上位を争うベルギーのWRT(Wレーシングチーム)のアウディ R8 LMSでフル参戦する。

    昨シーズンの終わりにバレンティノ・ロッシがMotoGPから引退した後、フルタイムで4輪レースに転向することに疑いの余地はなかった。

    過去にフェラーリF1で何度もテストを行い、当時会長を務めたルカ・ディ・モンテゼーモロからF1に切り替えるチャンスさえ与えられたバレンティーノ・ロッシは、先月バレンシアで今季のチームであるWRTとのテストを楽しんだ。

    「完全なファナテックGTWCEプログラムのためにチームWRTに参加できることをうれしく思う」と9回のMotoGPワールドチャンピオンであるバレンティーノ・ロッシは語った。

    「僕はずっとカーレースの大ファンだったし、MotoGPでのキャリアが終わった後は、4輪でのレースに常に興味を持っていたことは誰もが知っていることだと思う」

    「今では、適切な専門的アプローチでハイレベルでカーレースプログラムに専念できるようになった。チームWRTは、僕が求めていたことに完璧にフィットしているし、GTWCEでこの新しい冒険を彼らと一緒に始めるのを楽しみにしている」

    バレンティーノ・ロッシのアウディR8LMSは、彼の象徴的なナンバーである46番が掲載される。チームメイトは、後日WRTによって指名される。

    「多くのファンが、バレが4輪で新しいキャリアを開始し、チームWRTとアウディとともにGTでそれを行うことを、私たちと同じように喜んでいると確信している」とWRTチームのボスであるヴィンセント・フォッセは述べた。

    「我々は皆、バレがどれだけ偉大なバイクチャンピオンでスポーツ選手であるかを知っているが、何よりも、彼は真のレーサーであり、非常にプロフェッショナルで競争力のあるスポーツマンであり、彼が受け入れることを決めた新しい挑戦で可能な限り成功することを熱望している」

    「だからこそ、我々は本当に彼と一緒に働きたいと思った」

    「バレンシアで行ったテストは、技術的なフィードバックと作業アプローチの点で、両方の当事者にとって非常にポジティブなものだった」

    10ラウンドのファナテックGTワールドチャレンジヨーロッパは4月3日にイモラでキックオフし、10月初旬にバルセロナのカタルーニャ・サーキットで終了する。

    バレンティーノロッシ WRT アウディ R8 LMS

  • レッドブル、『Red Bull Race Day』のテレビCMを公開!

    レッドブル、『Red Bull Race Day』のテレビCMを公開!

    レッドブルは、都心型複合モータースポーツイベント「Red Bull Race Day」のテレビCMを12月5日(日)からオンエアする。

    CMでは、TEAM Red Bull MUGENのドライバー笹原右京が、マットネイビー&メタリックレッドに身を包んだ「Honda NSX-GT」に乗り込み、目の前に立ちはだかる24枚の壁を文字通り”体当たり”で突き破る!

    壁にはイベントに出場する、SUPER GT、スーパーフォーミュラ、MotoGPの3台が轟音で疾走する様子が漫画で描かれており、車内から通しで見ると、実はパラパラ漫画になっている、という驚き企画。

    リアルさを追求して、失敗の許されない一発撮りで収録しており、またRed Bull Race Dayのコンセプトである「轟音東京」を体現するため、現場での突き破る音などをそのまま使用!

    新CMの楽曲タイアップは、レッドブル・アーティストのKing Gnu!12月1日発売のNEW SINGLE「BOY」にカップリング収録される新曲「F.O.O.L」をRed Bull Race Day テーマソングとして提供。また、今回CMとしては、「F.O.O.L」の中から2か所のメロディをそれぞれ使用し、異なる2タイプを制作した。

    King Gnuからは、Red Bull Race Dayのテーマソングとして制作した「F.O.O.L」に込めた思いとして「このハードな世の中を自由に、パワフルに生きていこうぜ!という想いを込めて創ったこの曲が皆さまの翼になれるなら我々も更にみなぎることでしょう。”F.O.O.L”を是非とも、皆さまの日々の闘いの御供に」(King Gnu 勢喜遊)とコメントを寄せている。

    テレビCMに関連して、「Behind the Scenes of Red Bull Race Day TVCM Shooting」も12月5日に公開予定!失敗の許されない撮影をどのように完遂したのか、その設営から撤去までの舞台裏に迫るスペシャル映像。さらに、ドライバーの笹原右京のインタビューや、ここでしか見られないドライビングテクニックも限定収録する。

  • MotoGP:バレンティーノ・ロッシ、レジェンドとして殿堂入り

    MotoGP:バレンティーノ・ロッシ、レジェンドとして殿堂入り

    MotoGPは、最終戦バレンシアGPで26年間の現役から引退したバレンティーノ・ロッシをレジェンドとして殿堂入りすることを発表。最高経営責任者カルメロ・エスペレータから記念のメダルが贈呈された。

    ドルナスポーツは11月14日(日)、スペイン・バレンシア市内のコンベンションセンター『Feria de Valencia(フェリア・デ・バレンシア))』で開催したチャンピオンシップの年間表彰式『FIM MotoGP Awards(MotoGPアワード)』の際に、26年間の現役から引退したバレンティーノ・ロッシをレジェンドとして殿堂入りすることを発表した。

    バレンティーノ・ロッシは、1996年3月の開幕戦マレーシアGPでデビューしてから通算432戦に参戦。9度のタイトル、115度の優勝、235度の表彰台を獲得。35人目のレジェンドとなった。

    バレンティーノ・ロッシ
    「長いキャリアの終わりであり、バレンシアで開催されると思っていたから、この日がいつも悪夢だと思っていたけど、最終的にはとても楽しかったから、みんなに感謝しなければいけない。一緒に働いてくれた全ての人たち、パドックのみんな、ライダーたちに。忘れられない1日となった。楽しかった。それは長いキャリアであり、常に喜びだった。」

    カルメロ・エスペレータ
    「バレに唯一言えることは、ありがとう。1996年のマレーシア以来、ファンタスティックなレースをしている男を観てきましたが、多くの理由で大変特別でした。我々は彼と話し始め、それ以来、『MotoGP』で働く全ての人たちと共としたことは、素晴らしいことでした。第一にバレンティーノは信じられないライダーでした。昨日は42歳でありながら、ファビオ・クアルタラロからコンマ1秒差に接近していました。彼のパーソナリティ、我々の発展を助けた状況、セーフティ委員会、それは大変特別でした。私が言うことができる全ての言葉です。グラツィエ、バレンティーノ!」

    殿堂入りのレジェンド
    ジャコモ・アゴスチーニ(15タイトル/122勝)
    ウェイン・レイニー(3タイトル/24勝)
    マイク・ヘイルウッド(9タイトル/76勝)
    ケビン・シュワンツ(1タイトル/25勝)
    アンヘル・ニエト(13タイトル/90勝)
    ミック・ドゥーハン(5タイトル/54勝)
    カルロ・ウビアリ(9タイトル/39勝)
    ケニー・ロバーツ(3タイトル/24勝)
    アントン・マング(5タイトル/42勝)
    ワイン・ガードナー(1タイトル/18勝)
    ジェフ・デューク(6タイトル/33勝)
    バーリー・シーン(2タイトル/23勝)
    フィル・リード(7タイトル/52勝)
    ジョン・サーティース(7タイトル/38勝)
    加藤大治郎(1タイトル/17勝)
    ジム・レッドマン(6タイトル/45勝)
    エディ・ローソン(4タイトル/31勝)
    フレディ・スペンサー(3タイトル/27勝)
    ヤーノ・サーリネン(1タイトル/15勝)
    ケーシー・ストーナー(2タイトル/45勝)
    マルコ・シモンチェリ(1タイトル/14勝)
    ニッキー・ヘイデン(1タイトル/3勝)
    アレックス・クリビーレ(2タイトル/20勝)
    フランコ・ウンチーニ(1タイトル/7勝)
    ケニー・ロバーツ・ジュニア(1タイトル/8勝)
    マルコ・ルッキネリ(1タイトル/6勝)
    ランディ・マモラ(13勝)
    コーク・バリントン(4タイトル/31勝)
    ダニ・ペドロサ(3タイトル/54勝)
    ステファン・ドルフリンガー(4タイトル/18勝)
    ホルヘ・マルティネス・アスパル(4タイトル/37勝)
    ホルヘ・ロレンソ(5タイトル/68勝)
    マックス・ビアッジ(4タイトル/42勝)
    ヒュー・アンダーソン(4タイトル/25勝)

    ※ 2020年にレジェンドとなったホルヘ・ロレンソ、マックス・ビアッジ、ヒュー・アンダーソンのセレモニーは、スペインGP、イタリアGP、オーストラリアGPで予定していたが新型コロナウイルスのパンデミックにより延期となっていた。

  • MotoGP:引退のバレンティーノ・ロッシ、“ラストダンス”は10位

    MotoGP:引退のバレンティーノ・ロッシ、“ラストダンス”は10位

    2021年 MotoGP 最終戦 バレンシアGPの決勝レースが11月14日(日)にサーキット・リカルド・トルモで行われ、10番グリッドのバレンティーノ・ロッシが13.468秒差の10位。4戦連続10度目のポイント圏内に進出し、26年間のキャリアに終止符を打った。

    気温20度、路面温度23度のドライコンディションの中、2番グリッドのフランチェスコ・バニャイアは15ラップ目にトップに飛び出し、16ラップ目にはファステストラップを刻んでレースの主導権を握り、2戦連続4勝目を挙げた。

    ドゥカティが表彰台独占
    ポールポジションのホルヘ・マルティンは0.489秒差の2位。7戦ぶり4度目の表彰台を獲得し、3番グリッドのジャック・ミラーは0.823秒差の3位に入り、2戦連続5度目の表彰台を獲得。

    5番グリッドのヨハン・ザルコは6.993秒差の6位。18番グリッドのエネア・バスティアニーニは10.933秒差の8位。17番グリッドのルカ・マリーニは17位。

    ジョアン・ミル4位進出
    ウォームアップ走行で今季始初めて1番時計を刻んだ4番グリッドのジョアン・ミルは、5.214秒差の4位。6番グリッドのアレックス・リンスは、3番手走行中の11ラップ目6コーナーで今季12度目の転倒。

    ファビオ・クアルタラロ5秒差の5位
    8番グリッドのファビオ・クアルタラロは5.439秒差の5位。11番グリッドのフランコ・モルビデリは11位。13番グリッドのアンドレア・ドビツィオーゾは12位。

    KTMブラッド・ビンダーは7位
    7番グリッドのブラッド・ビンダーは8.437秒差の7位。20番グリッドのミゲール・オリベイラは14位。15番グリッドのイケル・レクオナは15位。16番グリッドのダニロ・ペトルッチは18位。

    12番グリッドのアレイシ・エスパルガロは12.651秒差の9位。14番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは16位。

    中上貴晶、今季3度目の転倒リタイア
    19番グリッドのアレックス・マルケスは13位。9番グリッドの中上貴晶は6コーナーで今季12度目の転倒を喫し、開幕戦カタールGP、第6戦イタリアGPに続き今季3度目の転倒リタイア。

    チャンピオンシップ
    ライダー部門はファビオ・クアルタラロがチャンピオン、フランチェスコ・バニャイアは総合2位、ジョアン・ミルは総合3位。チーム部門は2戦連続3度目のダブルポディウムを獲得したドゥカティ・レノボ・チームが2007年以来2度目のタイトルを獲得。ルーキー・オブ・ザ・イヤーはホルヘ・マルティンが逆転。プラマック・レーシングがトリプルクラウンを達成。

    オフィシャルテスト
    4日後の11月18日から2日間、ヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで2022年シーズン最初のオフィシャルテストが開催。6メーカー、12チームが来季に向けて本格的な準備を始める。

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 41’15.481
    2 J・マルティン Pramac Racing Ducati 0.489
    3 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 0.823
    4 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 5.214
    5 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 5.439
    6 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 6.993
    7 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 8.437
    8 E・バスティアニーニ Esponsorama Racing Ducati 10.933
    9 A・エスパルガロ Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 12.651
    10 V・ロッシ Petronas Yamaha SRT Yamaha 13.468
    11 F・モルビデリ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 14.085
    12 A・ドビツィオーゾ Petronas Yamaha SRT Yamaha 16.534
    13 A・マルケス LCR Honda CASTROL Honda 17.059
    14 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 18.221
    15 I・レクオーナ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 19.233
    16 M・ビニャーレス Aprilia Racing Team Gresini Aprilia 19.815
    17 L・マリーニ SKY VR46 Esponsorama Ducati 28.860
    18 D・ペトルッチ Tech 3 KTM Factory Racing KTM 32.169
  • MotoGP:ヤマハ 2021年 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP:ヤマハ 2021年 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリはQ2で健闘し、それぞれ8番手と11番手を獲得した。

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのバレンティーノ・ロッシはQ2で10番手を獲得。現役最後のレースをグリッド4列目からスタートすることとなった。チームメイトのアンドレア・ドビツィオーゾは1列後ろの13番手に並ぶ。

    ファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリ、予選8番手と11番手
    クアルタラロは15分間のQ2セッションを最後尾からスタート。すぐさま2位に浮上するが、その後チームメイトのモルビデリに先行された。全体のペースが上がるなかでクアルタラロもプッシュを強め、1分30秒620へと更新したものの順位では6番手に後退。ここでピットに戻り、タイヤ交換を行った。

    残り時間は5分半。2つのイエローフラッグを避け、最後の3ラップに全力を賭けるもベストタイムを更新することはできず、全8ラップ中3ラップ目に記録した1分30秒620によりトップから0.684秒差の8番手で終えた。

    一方のモルビデリは真っ先にコースイン。全員が1ラップ目を終えた時点で8番手につけた。次のアタックでは1分30秒781に更新して2番手に浮上。しかしペース上昇とともに再び8番手に後退し、ここでピットに戻ることとなった。
    残り5分で2回目の走行をスタートし、次のアタックを終えた時点で10番手。ここから挽回を図りたいところだったが、多くのセクターで振られたイエローフラッグに遮られてタイムを更新することができず、クアルタラロと同様、8ラップ中3ラップ目の記録により11番手が決定した。トップとの差は0.845秒。

    ロッシのラスト・レースはグリッド10位から
    ロッシは午前中に行われたフリープラクティス第3セッションで1分30秒825をマークし、10番手を獲得してQ2進出を果たした。Q2では序盤で7番手につけたあと、11番手に後退して1回目の走行を終了。セッションの残り3分で1分30秒746を記録して再び7位へ浮上したが、その後はイエローフラッグに遮られて更新できないまま10番手で終えた。

    一方のドビツィオーゾはフリープラクティス第3セッションの序盤でロングランを実施し、後半では前日までのベストタイムを更新する1分31秒377を記録。トップに0.848秒差と近づいたものの、順位ではセッション18番手、総合19番手に留まった。Q1ではQ2進出を目指して気を吐き1分30秒859へと更新。しかしわずかに0.071秒届かず、3番手でセッションを終了した。これにより決勝グリッドは13番手となっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(予選8番手/1分30秒620)
    「フリープラクティス第4セッションではハード・コンパウンドのタイヤを履いて非常にフィーリングが良くなりました。しかしフロントは柔らかすぎて、コーナーでうまく回れなかったので、これについては解決策を探さなければなりません。このポジションからの挽回は厳しいですが、決勝用セッティングでのペースは悪くないので、最初の数ラップでプッシュして順位を上げていきたいと思っています。今の最大の課題はセッティングを改良してフロントのフィーリング向上を追求することです。そのあとブレーキングにも取り組みます」

    フランコ・モルビデリ(予選11番手/1分30秒781)
    「正直なところ少し悔しい気持ちです。本来のポテンシャルはもう少し高いと思うからです。でも今日は私がミスをしてしまいました。フリープラクティス第4セッションの2回目の走行でセッティング変更を試し、その感触が悪くなかったので予選でも採用しました。しかしソフト・タイヤとのコンビネーションに適応するための時間が必要だったのです。後半はフィーリングをつかめるようになっていましたが、結果につなげることはできませんでした。バニャイアの転倒でイエローフラッグが出ていましたし、2ラップ目には、もうチェッカーが振られたと思った数人が目の前でクルーズしていました。それで私もペースを落としました。フリープラクティス第4セッションではもっといい走りができていただけに残念です。すべてのプラクティスでフィーリングが良く、もっと上位につけていました。でも大丈夫。私はただハードワークに取り組み、自分のライディングを磨くだけです。本当ならマシンの上でもっと素早く動かなければなりませんが、まだ怪我の影響が残っていて十分な対応ができません。でも常に前進しています」

    マッシ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「Q2でこのように苦戦するとは予想していませんでした。ファビオ(クアルタラロ)もフランキー(モルビデリ)も、フリープラクティスの第3セッション、第4セッションともに好調でしたが、予選では力を発揮することができませんでした。第1スティントは悪くなかったのですが、2回目の走行ではイエローフラッグもあり、タイムを短縮できないまま終わってしまいました。もっと上のグリッドを期待していただけに厳しい展開となりますが、チームとしては、ライダーのフィーリング向上を目指し、明日までに解決策を見つけます。このコースはタイヤへの負荷が大きく、とくに左側は消耗が激しくなります。この点についても、27ラップを走り切るための対策が必要です。ふたりにとっては大変なチャレンジになりますが、最終戦を好成績で締めくくるためにベストを尽くします」

    PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team
    バレンティーノ・ロッシ(予選10番手/1分30秒746)
    「午前中からマシンのフィーリングが良く、直接Q2に進出することができました。非常に良い状態で、タイヤをはじめすべてのことが、とても楽にできています。Q2も好タイムが出て、MotoGP最後のレースをグリッド10番手からスタートすることとなりました。つまり私は今、世界のトップ10ライダーの一員なのです。このことは私にとって、そしてチームにとっても大きな誇りです。明日はいい走りをして、いいレースを見せて、2つか3つ順位を上げたいと思っています。午前も午後も’ペッコ(バグナイア)’のスリップストリームを利用して助けを借りたので、お礼を言わなければなりません。正直なところ、今回はいろいろな対応が難しく心配していたのですが、今日はすべてが好転し、多くのサプライズを楽しむこともできました。壁に描かれた大きな絵にも感動しました。だから、みなさんの気持ちに感謝し、すべてをエンジョイしています」

    アンドレア・ドビツィオーゾ(予選13番手/1分30秒859)
    「順位には少しがっかりですが、スピード自体はかなり良くなってきています。昨日の最初の走行から着実に速くなり、上位との差も縮まってきているのでハッピーです。これが今の私の課題であり、ヤマハ勢トップにコンマ2秒差まで近づけたことはとても良い結果です。ここまでの状況には満足しており、明日を楽しみにしています。上位グループに近づくことも可能だと考えていますが、このコースはタイヤの左側を多く使うため、このことがいつも以上にレース展開に影響してくるでしょう。明日、どこまでできるか確信がありませんが、ペースは決して悪くありません。スタートでポジションを上げ、そのあとは最後まで安定して走ることが重要になるでしょう」

  • MotoGP:スズキ 2021年 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    MotoGP:スズキ 2021年 最終戦 バレンシアGP 予選レポート

    ジョアン・ミルとアレックス・リンス、最終戦は揃ってセカンドロースタート
    肌寒い朝を迎えたバレンシア郊外のサーキット・リカルド・トルモだったが、MotoGPクラスのFP3が開始する頃には暖かい日差しが照り始め、各ライダーが次々に前日のタイムを塗り替えながら激しいポジション争いを繰り広げる。ジョアン・ミル、アレックス・リンスもダイレクトQ2行きを賭けてセッティングやタイヤを変えながら数度のピットイン・アウトを繰り返し、順調にタイムを上げていく。

    今シーズンはサーキットに関わらず各ライダーのタイム差が少ないセッションが多く、タイム争いは常に激戦となっているが、このセッションも多分に漏れず21人のライダーが1秒以内という接戦になった。ミル、リンスはセッション終了間際までタイムアタックを続け、ミルは4番手に、リンスは最終ラップにベストタイムを記録するも11番手に留まり、ミルのみがダイレクトQ2行きとなる。

    午後のFP4ではミル、リンス共に27周で行われる決勝を見据えてセッティングの調整とハードタイヤでの走行を行い、リンス3番手、ミル6番手と共に上位でセッションを締めくくり、続く予選に期待値を上げる。

    Q1チャレンジとなったリンスはフロントハード、リアソフトのタイヤコンビネーションを選択。リンスはすぐにトップタイムを記録し、2度目のピットアウトでも僅かながらさらにタイムを更新して、1’30.673のトップタイムでQ2進出を果たす。

    2021年シーズン最後の予選となったQ2は再び僅差の激戦となり、コンマ数秒がポジションを大きく変えることになる。スズキペアはコンスタントにトップ5につけ、セッションは好調に展開。しかし終盤のタイムアタック中にセクター1、セクター3の2箇所で黄旗提示があり、最後のアタックラップはカウントされず、シーズン最後のレースとなる明日のバレンシアGP決勝はミル4番手、リンス6番手で揃って2列目スタートとなった。

    佐原伸一 プロジェクトリーダー&チームディレクター
    「ジョアン、アレックスとも初日から常にペース維持を意識し、最終的に予選で2列目のグリッドを確保できたことは明日のレースに向けて、そして来年に向けて、とてもポジティブなことと感じています。レースタイヤでのシミュレーションでも速いペースで周回し、マシンの調整やタイヤの選定を進め、レースに向けての準備はできていると思います。今シーズン最後となるレースを良い形で終えられるよう全力で戦います。」

    ジョアン・ミル
    「今日の予選の結果には満足しているよ。残念ながらフロントローは逃してしまったけど、ほんの僅差だったからあまり気にもしていない。それよりもシーズン終盤になってマシンの戦闘力が上がってきて、来年に向けての方向性が見えてきたことがいちばん嬉しいことだね。この週末は新品タイヤでも中古タイヤでもフィーリングが良いし、うまく走れているから決勝にも自信があるよ。明日のレースは観客も沢山入るし、最後のレースできっちり自分のポテンシャルを見せることができるよう全力を出し切って挑むよ。」

    アレックス・リンス
    「ジョアンも自分も揃って予選を上位で終えることができたことがチームにとっては何より嬉しいことだね。タイムアタック中だった最終ラップで黄旗提示があったために最後にタイムアップできなかったことが残念だったけど、セカンドローからスタートできるのは大きなアドバンテージだし、決勝では良いスタートを切れる自信がある。ドゥカティ勢に囲まれていて厳しいレースになることは覚悟しているけど、僕らのペースもかなり良いから自信を持って走るよ。シーズン最後のレースだからしっかり有終の美を飾リたいね。」