カテゴリー: MotoGP

  • ルイス・ハミルトン 「F1よりもMotoGPの方がガチでヤバい」

    ルイス・ハミルトン 「F1よりもMotoGPの方がガチでヤバい」

    ルイス・ハミルトンは、F1カーと比較して安全要素が不足していることを考えバ、MotoGPの方が“ハードコア(ガチでヤバい”と考えている

    ルイス・ハミルトンは、自分が戦ってきた時代にF1で行われ来た安全性の向上を称賛し、オートバイレースがどれほど危険であるかを示すものとして、二輪車で利用できる選択肢が限られていることを指摘した。

    ドライバーとライダーの人生について語るスポンサービデオにMotoGPのレジェンドであるバレンティーノ・ロッシと一緒に登場して2つの分野間の長年の相互尊重について話したルイス・ハミルトンは、特に身体が露出されていることで「恐怖の要因」は常にMotoGPの一部だと考えていると語る。

    「僕たちにとって…個人的には、MotoGPの方がハードコアだと思う。シートベルトを着用していない。クラッシュしたとき、それは大きい」

    「彼らが安全性を向上させることは非常に難しいので、恐怖の要因が常にそこにあり、それは何年もの間そこにあった」

    「トラクションコントロールとリフトコントロールが少しあるかもしれないけど、全般的に放り投げだされる可能性がある。F1は、ますます安全になっている」

    F1マシンは、ドライバーを可能な限り保護するために追加の安全対策が講じられていることもあり、長年にわたって着実に重量が増加している。

    前戦F1サウジアラビアGPでのミック・シューマッハのクラッシュは、強化されたサイドインパクト構造がハースF1チームのドライバーを170mphの衝突から保護する役割を果たしたことを示している。

    しかし、F1がどのように進歩したかを示す最大の例は、2020年のF1バーレーンGPでのロマン・グロージャンの車が炎上したクラッシュだった。

    ルイス・ハミルトンは、MotoGPライダーが定期的に受けるリスクとは対照的であり、自分でレースを見ていても緊張していることを認める。

    「最近、大きなクラッシュが発生した」とルイス・ハミルトンはロマン・グロージャンの事故について語った。

    「車が炎上し、彼は抜け出した。非常に危険で、人々が何年も前に命を失っていたレーシングシリーズだった、僕はそれが正しい方向に進んでいると思う」

    「でも、僕たちはロッシが何をしているのかを本当にショックで受けながら見守っている。これらの男たちは、ムジェロでターン1へのストレートブレーキングの終わりに、時速360kmでを走っている。

    「そして、彼らにはハイサイドの瞬間があり、それはすべて…神経をすり減らすもの!

  • MotoGP:ドゥカティ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP:ドゥカティ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP第3戦のアルゼンチンGPが、4月3日にアウトドロモ・インテルナシオナル・デ・テルマス・デ・リオ・オンドで開催された。ドゥカティ・レノボ・チームのフランチェスコ“ペッコ”バニャイアは、予選13番グリッドからポジションを大きく挽回してこのレースの主役の一人となり、5位でフィニッシュした。“ペッコ”バニャイアは素晴らしいスタートを切った後、セカンドグループを走行して6番手まで浮上。バニャイアはトップを走行するライダーと同じペースで周回を重ね、レース終盤にはマーベリック・ビニャーレス(アプリリア)を射程圏内に捉え、最終ラップで彼をオーバーテイクして5位でチェッカーを受けた。

    チームメイトのジャック・ミラーは14位でレースを終えた。5列目のバニャイアの隣からスタートしたオーストラリア人ライダーのミラーは、デスモセディチGPでリズムに乗ることができずに苦戦を強いられた。第3戦終了時点で、ミラーはライダーズ・ランキング11位を維持している。“ペッコ”は、リーダーと33ポイント差の14位となっている。

    プラマック・レーシングチームのホルヘ・マルティンは、デスモセディチGPを駆って、2位表彰台を獲得した。スペイン人ライダーのマルティンは、決勝レースで素晴らしいパフォーマンスを見せ、残り数周の時点までトップを走行した。今回の結果により、ドゥカティはコンストラクターズ・ランキングで、2位に6ポイントの差をつけてトップに返り咲いた。

    フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム #63) 5位
    「今日の目標はトップ5でフィニッシュすることだった。その目標を達成することができて満足している。午前中に行われた40分間のウォームアップ・セッションでは、決勝レースに向けてマシンに変更を加えた結果、昨年と同じフィーリングを取り戻すことができた。この調子を維持して、来週末にテキサスで開催される次のレースでは、再び良い結果を出せるようにしたい」

    ジャック・ミラー(ドゥカティ・レノボ・チーム #43) 14位
    「予選からポジションを1つも上げることができなかったので、フラストレーションが溜まるレースとなった。残念ながら、今日はマシンのフィーリングが合わず、攻めることができなかった。今週は、いつもとは違う週末となった。午前中のセッションでマシンの設定を変更したことが裏目に出て、レースで苦労することになった。改善するためには何をすべきなのかは分かっているので、今日のレースで学んだことを次のアメリカズGPで活かして、力強いカムバックを果たしたい」

    MotoGP第4戦のアメリカズGPは、4月8日~10日に米国テキサス州オースティン近郊のサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催される。

  • MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    クアルタラロが8位を獲得
    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロはリア・グリップの問題に苦戦し8位。チームメイトのフランコ・モルビデリは不運なパンクによりリタイアとなった。

    クアルタラロはグリッド6番手からスタート後、1ラップ目を7番手で走行。そのあとさらにふたつ下げて9番手となった。リア・グリップの問題でペースが上がらなかったことから13番手まで後退したが、4ラップ後には安定したリズムを取り戻して11番手まで挽回した。

    ここから前方を行く6番手集団を追って行く。15ラップ目にP・エスパルガロ(ホンダ)が転倒し、16ラップ目にE・バスティアニーニ(ドゥカティ)がコーナーではらむ間に9番手まで挽回。続く17ラップ目にはL・マリーニ(ドゥカティ)を捉えようと考えていたが、計画を1ラップ遅らせて18ラップ目に8番手に浮上した。その後はポジションを維持して走り切ることに集中し、8位でチェッカーをくぐり8ポイントを手中にしている。トップとの差は10.215秒だった。

    チームメイトのモルビデリはグリッド15番手から出遅れて18番手へ後退。さらにふたつ下げたあとダリン・ビンダーをパスして19番手に上がっていたが、ここでタイヤのパンクに気づいてリタイアした。

    この結果、クアルタラロとモルビデリは、それぞれ合計35ポイントと14ポイントでランキング5位と12位。ヤマハは合計35ポイントでコンストラクターズ・ランキング5位、Monster Energy Yamaha MotoGPは合計49ポイントでチーム・ランキング4位となっている。

    WithU Yamaha RNF MotoGP Team、アルゼンチンで厳しい戦い
    2週間前の第2戦インドネシアからのレース機材輸送が遅れたことで、通常と異なるスケジュールで進行された第3戦アルゼンチンGP。日曜日には午前中のウォームアップ・セッションが40分間に延長され、決勝は予定通り25ラップで行われた。

    WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのダリン・ビンダーはウォームアップ・セッションで15番手と好調。決勝は23番グリッドからスタート後、オープニングラップでひとつ上げ、3ラップ目までに18番手へ浮上した。第2戦と同様に他のルーキーやより経験豊富なライダーたちとバトルを展開したが、暑さもあり、終盤でペースが上がらず、そのまま18位でチェッカーを受けた。このレースでさらに経験を積
    んだビンダーは、ルーキーではランキングの2位を維持している。

    一方のドビツィオーゾは、スタート直後の緊張のなかでスタート・デバイスの解除を失念するアクシデント。修復のためにピットに戻り、この間に3ラップの差をつけられてしまった。それでも再スタート後はペースを上げ、18ラップ目には自己ベストの1分39秒908を記録。最後まで走り切り、22位でゴールした。

    次回第4戦は1週間後、アメリカはテキサス州オースティンにあるCOTA(Circuit of the America)で開催される。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(8位)
    「問題はリア・グリップとトップスピードです。トップスピードのことは初めからわかっていることですが、リア・グリップ不足は予期していませんでした。最初の数ラップはとても状態が悪く、どんどん順位を下げてしまいました。路面にゴムが付くにつれて状況は好転していきましたが、それでもオーバーテイクは簡単ではありませんでした。ベストを尽くしましたが、予想以上にリアタイヤを消耗してしまって8位に留まることになりました。大きなミスをおかしたわけではなかったので、悔しい気持ちでいっぱいです。グリップ不足によって、ただポジションを失ったのです。オースティンでの好転に期待します」

    フランコ・モルビデリ(DNF)
    「タイヤがパンクしてしまったので、マシンを止めるしかありませんでした。非常に残念です。最高のポジションにいたわけではありませんが、少しずつ追い上げている最中でした。午前中に行われたウォームアップでは好感触がつかめていたので、決勝もいい走りができると期待していましたが、パンクして、リタイアということになりました」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「難しいレースでした。期待とはまったく違う展開でしたし、モルビデリ選手のパンクというバッドラックもありました。クアルタラロ選手については、路面グリップが以前より低くなっているという事実に苦戦しました。序盤ですぐに明らかになり、ここで大きくポジションを下げてしまいました。そのあとはもう、レースをしっかりコントロールすることができなくなりました。このような状況でのオーバーテイクは簡単ではありませんが、そのなかでも貴重なポイントを獲得しています。次のCOTA(Circuit of the America)はまったく違うタイプのコースなので期待しています」

    WithU Yamaha RNF MotoGP TeamがMotoGP
    ダリン・ビンダー(18位)
    「午前中のセッションはとても順調でした。ウォームアップでまた一歩、前進できたと感じましたが、決勝は残念ながら、同様のフィーリングを維持することができませんでした。私にとっては非常に難しいレースでした。リズムを保ってライバルたちについて行こうと、できることはすべてトライしましたが、レース終盤になると徐々に離されてしまいました。午前中とはコンディションがまったく違っていて、マシンの挙動も少し変わっていたように思います。でもこれも、私にとっては良い経験になりました。次のアメリカにつなげたいと思います」

    アンドレア・ドビツィオーゾ(20位)
    「とても残念です。このようなことは今まで一度も経験したことがありません。ミスをして、フロントのスタート・デバイスの解除を忘れてしまったのです。ロックはしたのに、レバーを動かしませんでした。第1コーナーで動かして外さなければならなかったのですが気づかず… でもすべてがブロックされてしまっていて、ピットでマシンを停めたときに初めて、自分のミスだということがわかったのです。起きる必要のないことを起こしてしまい、チームのみんなに本当に申し訳なく思っています。でもリラックスできていないときには、思いがけないことが起こるものです。気持ちよく乗れず、スムースに走れず、マシンのベスト・ポテンシャルを引き出すことができない… これが緊張感なのです。このようなときには誰でも、スタートからすべてを全力でやろうとしてしまいます。それを私も犯してしまったのです。終盤は非常にいいペースで走ることができました。でもハッピーな気持ちにはとてもなれません。次のオースティンでは、もっと前を走りたいと思います」

    ラスラン・ラザリ(チーム創設者・代表)
    「今日はふたりとも厳しい戦いを強いられました。ドビツィオーゾ選手はトラブルに見舞われました。スタート・デバイスに関することで、今回はライダーのミスによるところが大きかったようです。修復のためにピットに戻らなければなりませんでしたが、それでも最後まで走り切ってくれたことで、貴重なデータを収集することができました。ビンダー選手はグリップにいくらか問題があったようですが、今回も他のルーキーたちと競り合って経験を積むことができました。とくに今週はフリープラクティスが1日、減らされてしまったので、ルーキーの彼にとっては厳しいものだったのです。私たちチームとして
    は、この経験から学び、ふたりがどのようなレースをしたのかを理解し、次のオースティンでより良い走りができるよう準備を進めるだけです」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「非常に難しい戦いでした。ドビツィオーゾ選手はスタート後、フロントのスタート・デバイスのレバーを所定の位置に戻すのを忘れてしまいました。ピットで修復を試みましたが、簡単ではありませんでした。というのも、アンロックするためにはスピードと力が必要なのです。彼はすぐに、レバーを戻すのを忘れたことに気づきました。それが彼の今日のレースというわけです。ビンダー選手は午前中のウォームアップで好調だったので、決勝にも期待していました。実際に、いい仕事をしてくれましたが、彼自身は満足しておらず、グリップが午前中よりかなり低かったと話していました。確かに路面温度が上昇して、午前中と同じような走りは難しかったと思います。彼自身はもっと上位を期待していたわけですが、私は、彼の頑張りを評価します。ポイントには届きませんでしたが、ルーキーの18位は決して悪くありません。何より最後まで走り切り、多くのライダーと競り合い、最終ラップでガードナー選手を2~3回パスしたのです。これから、期待を持ってオースティンへ向かいます」

  • MotoGP:ホンダ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP:ホンダ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    2022年 MotoGP 第3戦アルゼンチンGPは、ホンダ勢にとって厳しい結果となった。予選4番手から決勝に挑んだポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)は、開幕戦カタールGPに続き、今季2回目の表彰台獲得が期待された。

    その期待に応えようと、好スタートから前半は3番手を走行。中盤に入るとアレックス・リンス(スズキ)に抜かれ4番手へとポジションを落とすが、引き続き、激しい表彰台争いを繰り広げた。しかし、15周目の2コーナーで転倒を喫し、リタイアとなった。

    表彰台獲得は果たせなかったが、今大会も多くのデータを収集。次戦アメリカズGPでは、開幕戦カタールGPに続き、今季2回目の表彰台とポル・エスパルガロ自身の初優勝に挑む。

    前戦インドネシアGPの決勝日のウォームアップで転倒し、その影響で今大会を欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役として出場のステファン・ブラドルは19位だった。今大会は、インドネシアからの貨物機の到着遅延のため、金曜日の走行がすべてキャンセルされ、土曜日、日曜日の走行で決勝に挑むという厳しい条件となった。しかし、実戦に参加した経験は、マシン開発に大きく貢献することはまちがいなく、これからのマシン開発に向けて貴重なデータ収集の機会となった。

    予選10番手からオープニングラップ6番手までポジションを上げた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、序盤の混戦の中で11番手までポジションを落とした。その後も、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ)、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)、ミゲル・オリベイラ(KTM)、ジャック・ミラー(ドゥカティ)らと10位争いの集団を形成したが、後半に入ると思うようにペースをキープできず、10位争いの集団の中でポジションを落とし、最終的に13位でフィニッシュした。

    予選19番手から決勝に挑んだアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、スタート直後の1コーナーで他車と接触し、21番手までポジションを落とすが、それから猛列に追い上げて15位でフィニッシュした。今年は3戦を終えて、ここまでは思うようなレースができていないが、第4戦アメリカズGPでは、本来のパフォーマンス発揮に期待される。

    今大会欠場したマルク・マルケスは、連戦となる第4戦アメリカズGPでこれまで圧倒的な強さを発揮してきた。現在、メディカルチームによる定期的なチェックを受けており、アメリカズGPの参加については、数日中に決定される予定となっている。

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「レース中にポジションを落してしまってから追い上げることができませんでした。自分のペースをキープできず難しいレースでした。でもベストを尽くし12位でフィニッシュしました。あまりいい結果ではありませんが、引き続きプッシュします。アメリカズGPが楽しみです」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「難しい週末でした。スタートはよかったのですが、そのあと突然1コーナーでほかのライダーが接触してきて、ポジションを下げてしまいました。加えて、いいフィーリングがなく、自信を持って走れず苦戦しました。期待したような週末にはなりませんでしたが、オースティンではもっといい走りができるようにがんばります。チームはとてもいい仕事をしています。今回の良かったポイントは、今後のレースへつなげたいです」

    ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
    「いいスタートを切れましたが、1コーナーでミスをしてしまいました。少しアグレッシブになりすぎました。その数周後にまたミスをしてしまいました。そうした小さなミスがポジションに影響し、前のグループで戦うことができませんでした。ミスがなければアレックス(マルケス)に近付けたかもしれません。これはMotoGPに突然戻ってきた時のプロセスの一つです。特に今週末はスケジュールが変更になり、1日少なくなったので厳しいレースになりました」

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「とてもいいスタートを切って、トップグループに入ることができました。いいフィーリングがありましたが、ミスをしてリンスにパスされてしまいました。そのあと彼に追いつこうとプッシュしました。アップダウンの週末でしたが、予選では前進できました。そしてレースではうまくまとめることができました。今日は4位でフィニッシュし、ポイントを獲得しなければならないレースでした。でも、抜かれてから数周後の2コーナーで転倒してしまいました。一生懸命プッシュしていました。今年のマシンのポテンシャルはとても高く、それなのに2レースでわずか4ポイントというのは思っていたような結果ではありません。幸いにも連戦なのですぐに次のレースがあります」

  • MotoGP:スズキ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    MotoGP:スズキ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 決勝レポート

    3年ぶりにアルゼンチンで開催されるMotoGPを観戦するため、テルマス・デ・リオ・オンドには南米の様々な国から多くのレースファンが集結した。雲一つない青空の下67,000人の観客が見守る中、25周で行われた日曜日の決勝ではチームスズキエクスターのアレックス・リンスが今季初の表彰台を獲得し、またチームチャンピオンシップでトップに立った。

    7番手、8番手グリッドからそれぞれスタートしたアレックス・リンス、ジョアン・ミルは共に好スタートを決め、2台のGSX-RRをトップグループにねじ込んでいくが、トップグループは大きな集団を作り先頭のふたりが逃げ出す。リンス、ミルは辛抱強くグループでバトルを繰り返し、5周目には4番手、5番手へと順位を上げる。

    リンスとミルはその後も安定したペースで逃げるトップグループを冷静に追い掛け、リンスは7周目の8コーナーで3番手にポジションを上げて表彰台圏内に。前後の差が少し離れ単独走行となったミルは、その後、前のライダーのミスを見逃さずにすかさずオーバーテイクを仕掛けて4番手にポジションアップ。レース終盤までチームメイトの後方で少しずつ差を詰めていくも追いつくことはなく、4位でチェッカーを受け貴重なポイントを獲得した。

    最後まで激しい優勝争いを繰り返すトップふたりを執拗に追いかけるリンスは最終ラップで2番手に0.5秒差まで迫るも、オーバーテイクには至らず3位でレースを終え、2018年MotoGPデビューした年に初表彰台を獲得した縁起の良いサーキットでチームにとって今シーズン初となる表彰台を獲得した。

    チームはこの後、第4戦アメリカズGPが開催されるアメリカ・テキサス州オースチンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズへと移動し、連戦のレースを迎える。

    リビオ・スッポ チームマネージャー
    「ライダー、マシンの高いパフォーマンスを改めて証明することができ、我々チームにとって非常にポジティブな週末であったと思います。アレックスの今日の表彰台はチームにとってシーズン初であり、そしてまた私にとってはチームスズキエクスターのチームマネージャー就任後初の表彰台であったため格別に嬉しく思いますし、この素晴らしいチームに加入できたことを心より誇りに思います。ジョアンは今日残念ながら表彰台に一歩届きませんでしたが、彼もアレックス同様素晴らしい仕事をしてくれました。今日の結果によりチームチャンピオンシップでトップに立つことができましたし、この自信を維持して次戦オースティンに向かい、さらに勢いに乗っていきたいと思います。」

    河内 健 テクニカルマネージャー
    「非常に奇妙な週末で、また土日開催だったのでとても忙しくもありましたが、最終的に3位と4位を獲得できてまずはよかったと思っています。正直もう少し上を狙ってはいたのですが、今日のアレイシ・エスパルガロ選手は本当に速かったので、3位、4位でも満足であったと言うべきでしょう。次戦アメリカも我々にとっては相性の良いサーキットなので、このような成績をコンスタントに続けていき、またヨーロッパラウンドからが本当のグランプリシーズンだとも言えるので、そこで安定して良い位置につけることができるよう引き続き頑張っていきます。最後になりますが、アプリリア、そしてアレイシ・エスパルガロ選手の優勝、本当におめでとうございます。また彼らと優勝・表彰台争いをできることを楽しみにしています。」

    アレックス・リンス
    「アルゼンチンはMotoGPクラスで初表彰台を獲得した特別なサーキットだし、たくさんのファンの前で再び表彰台に立つことができたことが本当に嬉しいよ。ただ予選順位がもっと良かったらさらに良い結果を得ることができたと思うから、そこは悔やまれるけどね。とにかく今はライダーのレベルが高くて、表彰台を獲得するためにはどんな小さなミスさえ許されない。だから毎レース本当に厳しい勝負なんだ。今日は終盤にトップ争いのふたりにかなり近づくことができたけど、あれ以上は無理だった。無理して転倒することは絶対に避けたかったから、3位という結果に満足しているよ。大切なことは納得できるレースができ、自信を持って次に進むことができることだと思っている。だから今は次戦のアメリカが楽しみでならないよ。オースチンも好きなサーキットの一つだからね。」

    ジョアン・ミル
    「スタート自体は良かったんだけど、スタート直後に狙い通りにオーバーテイクすることができなかったことでトップグループでのバトルのチャンスを逃してしまった。グリッドが内側か外側かだったらもっとラインが自由なんだけど、今日は列の真ん中だったから自由度が少なくて仕方なかったんだ。でもレース自体はペースも安定していたし順調だったと思う。最終的に表彰台争いに加わることはできなかったけど、レース終盤になってフィーリングがどんどん良くなり、まだまだ攻められると思えたこともポジティブだったしね。次のオースチンは自分のライディングスタイルにあまり合っているサーキットではないけど、今日のレースで得たポジティブなフィーリングをうまく反映させ、ヨーロッパラウンドが始まる前にしっかりベースを作り上げたいね。」

  • MotoGP:アプリリア&アレイシ・エスパルガロが初優勝! / 2022年 第3戦

    MotoGP:アプリリア&アレイシ・エスパルガロが初優勝! / 2022年 第3戦

    2022年 MotoGP 第3戦アルゼンチンGPの決勝レースが4月3日(日)にテルマス・デ・リオ・オンドで行われ、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)が初優勝を果たした。

    気温26度、路面温度44度。週末で最も気温が上昇したドライコンディションの中、ウォームアップ走行で週末2度目の1番手に進出したポールポジションのアレイシ・エスパルガロがプレミアクラス200戦目、キャリア通算284戦目で初優勝。総合7位からキャリアで初めてポイントリーダーに浮上した。

    所属6年目のアレイシ・エスパルガロが初優勝を挙げたことで、軽量級と中量級で数々のタイトルを獲得したアプリリアがプレミアクラス参戦17年目で初優勝を挙げ、ファクトリー部門で総合6位から3位に浮上。

    5番グリッドのマーベリック・ビニャーレスは、6.540秒差の7位。アプリリアに加入してからのベストリザルトを獲得し、テルマス・デ・リオ・オンドで『RS-GP』の高い戦闘力を証明。チーム部門で総合7位から3位に浮上した。

    13番グリッドのフランチェスコ・バグナイアは、5.840秒差の5位まで挽回。12番グリッドのエネア・バスティアニーニは、12.987秒差の10位。3番グリッドのルカ・マリーニは11位。14番グリッドのジャック・ミラーは14位。9番グリッドのヨハン・ザルコは、12番手走行中の6ラップ目2コーナーで週末2度目、今季2度目の転倒。

    スズキの両雄が今季最高位に進出
    7番グリッドのアレックス・リンスは1.330秒差の3位。昨年8月の第12戦イギリスGP以来9戦ぶりとなる表彰台を獲得すれば、8番グリッドのジョアン・ミルは1.831秒差の4位に入り、今季のベストリザルトを獲得。チーム部門で総合3位から1位に進出。

    ホンダ勢の最高位は中上貴晶
    10番グリッドの中上貴晶は、オープニングラップで6番手に浮上。14.002秒差の12位でフィニッシュすれば、19番グリッドのアレックス・マルケスは15位。24番グリッドのステファン・ブラドルは19位完走。4番グリッドのポル・エスパルガロは、4番手走行中の15ラップ目2コーナーで週末2度目、今季2度目の転倒を喫してリタイア。

    困難な展開となったヤマハ勢
    6番グリッドのファビオ・クアルタラロは、10.215秒差の8位。18番グリッドのアンドレア・ドビツィオーソは、技術的な問題が発生したことから、1ラップ目を終わらずにピットに戻った後、レースに戻って3周遅れで完走すれば、15番グリッドのフランコ・モルビデリは、8ラップ目にピットに戻ってリタイア。

    KTM、総合1位から2位に後退
    11番グリッドのブラッド・ビンダーは6.192秒差の6位。16番グリッドのミゲール・オリベイラは14.456秒差の13位。ファクトリー部門で総合1位から2位、チーム部門で総合1位から2位に後退。

    マルコ・ベツェッキが新人勢トップ
    17番グリッドのマルコ・ベツェッキは12.622秒差の9位。新人勢の中で初めてシングルフィニッシュを達成すれば、21番グリッドのラウール・フェルナンデェスは16位。22番グリッドのレミー・ガードナーは17位。23番グリッドのダーリン・ビンダーは18位。 20番グリッドのファビオ・ディ・ジャンアントニオは今季3度目の転倒を喫して、初めてのリタイア。

    チャンピオンシップ
    総合7位のアレイシ・エスパルガロはキャリアで初めて25ポイントを稼ぎ、初めてポイントリーダーに躍り出れば、総合2位ブラッド・ビンダーは2ポイント差から7ポイント差。ポイントリーダーのエネア・バスティアニーニは9ポイント差の総合3位に後退した。

    第4戦アメリカズGP
    今季初の2連戦2戦目の舞台は、1月にトラックの再舗装工事が実施されたサーキット・オブ・ジ・アメリカズ。決勝レースは4月10日現地時間13時00分、日本時間03時00分にスタートする。

  • MotoGP:ホンダ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    MotoGP:ホンダ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    MotoGP 第3戦アルゼンチンGPは4月2日、テルマス・デ・リオ・オンドでフリー走行と予選を行い、ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)が4番グリッドを獲得した。惜しくもフロントローには並べなかったが、2列目という好位置から決勝に挑む

    今大会は、貨物機の故障で機材の到着が遅れ、金曜日のセッションがすべてキャンセルされた。そのため大幅にスケジュールが変更され、土曜日はフリー走行と予選を一日で行う過密スケジュールとなり、忙しい一日となった。

    その中でポル・エスパルガロは、FP1では3番手と好調なスタートを切ったが、FP2で転倒し17番手に後退。Q1からとなった予選では、Q1でトップタイムをマークしてQ2進出を果たし4番グリッドを獲得するという、FP2のミスを見事にリカバリーする一日となった。しかし、Q1からの予選となったため、リアにソフトタイヤが1本しか残っておらず、アタックはセッション終盤に一度だけ。それでも今季ベストのグリッドを獲得し好調をアピールした。

    アルゼンチンGPに向かうためのPCR検査で陽性判定となり、一度は欠場を決めた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)が、再検査で陰性判定となり、急きょ、アルゼンチンGPに参加した。貨物機の故障で金曜日の走行がキャンセルになったことは、中上にとってラッキーな出来事だった。

    迎えたFP1では、セッション序盤から快調にラップを刻んで1番手タイムをマーク。FP2では大接戦の中で13番手までポジションを落としQ1からの予選となったが、Q1ではポル・エスパルガロに続く2番手でQ2に進出。10番グリッドを獲得した。

    チームメートのアレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)は、フリー走行で19番手。Q1では9番手に終わり、19番グリッドが確定した。雨となった前戦インドネシアGPでは13位になり今季初ポイントを獲得。好天が予想される今大会は、ドライコンディションで2戦連続ポイント獲得と今季初表彰台獲得に挑む。

    前戦インドネシアGPの決勝日のウォームアップで転倒し、今大会を欠場したマルク・マルケス(Repsol Honda Team)の代役で出場しているステファン・ブラドルは24番手だった。HondaのMotoGPマシンのテストライダーを務めるブラドルは、昨年、一昨年と代役やワイルドカードで出場し、たびたびトップ10フィニッシュを果たしている。今回もトップ10フィニッシュを目指すが、一日でフリー走行と予選を行う過密スケジュールでは、レギュラーライダーたちとの経験値の差は大きく、厳しい戦いを強いられた。フリー走行ではトップから1秒差に17台という接戦。決勝では、これまでの経験を活かし、追い上げのレースに挑む。

    ポル・エスパルガロ(Repsol Honda Team)
    「精神的にストレスの多い一日でした。転倒したことでQ1からの予選となりましたが、Q2に進出し、それからフロントロー争いに加わることになりました。午前中は忙しい一日になることが分かっていましたが、僕は手伝うことができませんでした。チームは本当によくがんばってくれました。最後の最後に予選用のセッティングを見つけましたが、Q2ではタイヤが1本しか使えず、とても残念でした。それでも4番手タイムを出すことができました。アタックしているときに1コーナーの進入で危ない瞬間があり、それが原因でフロントローを逃すことになってしまいました。今日は一日を通して路面コンディションが大きく変わり、それに対応しなければなりませんでした。明日はライバルがたくさんいますが、僕たちは戦う準備ができています」

    中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)
    「朝9時くらいにサーキットに到着し、FP1の開始まで3時間しかありませんでした。数日前にはPCR検査で陽性となり、アルゼンチンGPの欠場が決まっていました。しかし、幸いにも最終的な検査で陰性となり、ここに来ることができました。FP1はいいスタートとなり、トップになることができました。最終的に10番グリッドからの決勝となりますが、トップグループで戦えるチャンスはあると思います。このサーキットはとても楽しいので、ベストを尽くします。明日はトップ5か6で戦えることを願っています」

    アレックス・マルケス(LCR Honda CASTROL)
    「いくつかのことに苦戦していますが、全体的には悪くありません。いろいろなことを試しています。マシンを理解しようと努力しています。一番苦戦しているのはコーナリングです。MotoGPマシンでこのサーキットを走行するのは初めてです。コース上でタイムを落としているところもあるので、明日、40分間のウォームアップでは一歩前進できるようにがんばります。レースではいいスタートを切り、レースペースとタイヤをうまくコントロールしたいと思います。長いレースになるので、いろいろうまくコントロールしなければなりません」

    ステファン・ブラドル(Repsol Honda Team)
    「新しいスケジュールになり、みんなにとって難しい週末になりました。そういう状況だったので、僕にはさらにたいへんな一日でした。フリー走行のペースはまずまずでしたが、予選で走りをまとめるのは簡単ではありませんでした。明日はいくつかポジションを上げられると思います。なぜならリズムは今日の順位よりかなりいいからです。いくつかセットアップの変更をしたので、ウォームアップではそれをチェックし、引き続きフィーリングを改善していきたいと思います。一歩一歩前進しています。どうなるか楽しみです。MotoGPに戻った最初の週末はいろいろなチャレンジが加わり、とてもたいへんです」

  • MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP 予選レポート

    予選、ヤマハ勢トップはファビオ・クアルタラロの6番手
    第2戦インドネシアからアルゼンチンへの貨物輸送が滞り、フリープラクティスは通常の金曜日から1日遅れの土曜日にスタート。

    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは現地時間2日土曜日、フリープラクティス第1セッションと第2セッションに続いて予選セッションに臨んだ。

    クアルタラロはQ2のタイムアタック中、ペースの遅いライダーに阻まれて6番手。モルビデリはマシン・セッティングが思うように進まず15番手となっている。

    WithU Yamaha RNF MotoGP Teamのアンドレア・ドビツィオーゾとダリン・ビンダーはフリープラクティス第1セッションと第2セッションをそれぞれ60分間ずつ走行したあと、すぐさまQ1に挑んだ。

    Monster Energy Yamaha MotoGP、予選6番手と15番手を獲得
    インドネシアからの貨物輸送の遅れにより金曜日のセッションがすべて中止となり、土曜日はスケジュールを変更し、それぞれ60分間ずつ2回のフリープラクティス・セッションとQ1、Q2が行われた。

    クアルタラロはフリープラクティス第1セッション、第2セッションともに順調で、素早くペースをつかむと、さまざまなセッティングやタイヤのテストに取り組んだ。そして決勝用セッティングで走行中に4番手を獲得、難なくQ2進出を決めた。

    Q2ではほとんどのライダーを先に行かせてからコースイン。最初のアタックで1分38秒487を記録して3番手につけ、すぐさまピットに戻って新品タイヤに交換した。残り5分半でポールポジション獲得を目指していったが、アタック中にペースの遅いライダーに阻まれてチャンスを逸してしまう。それでも次のトライで再び勢いを取り戻し、全7ラップ中6ラップ目に1分38秒281に短縮して6番手を獲得した。トップとの差は0.593秒。

    一方のモルビデリはプラクティスでトップ10を獲得できず、Q1に出場した。真っ先に飛び出していくと1分40秒763を記録。さらに2回連続でタイムを更新し、1分39秒307で4位に上がってから、6分半以上を残してピットに戻って来た。

    2回目の走行ではさらにペースを上げ、全8ラップ中7ラップ目で1分38秒895を記録。しかし順位を上げることはできず、トップから0.304秒差の5位でセッションを終えた。この結果、決勝グリッド15番手が決定している。

    ドビツィオーゾとビンダーは、それぞれグリッド6列目と8列目
    テルマス・デ・リオ・オンダ・サーキットをYamaha YZR-M1で初めて走るドビツィオーゾにとって、走行時間の短縮は厳しい条件となったが、第1セッションでレイアウトの把握に集中し、第2セッションでは1秒近くタイムを更新した。Q1でさらに0.811秒短縮する健闘を見せたものの、Q2進出には0.415秒届かず。第3戦決勝をグリッド6列目からスタートすることとなった。

    チームメイトのビンダーも急速に進化を遂げた。第1セッションを慎重にスタートしたあと、第2セッションでは終盤で転倒があり0.215秒の更新に留まったが、Q1では0.698秒短縮した。決勝グリッドは8列目となっている。

    日曜日のウォームアップ・セッションは当初の予定より早い現地時間10:20から行われ、走行時間は40分間に延長される。決勝は予定通り、15:00にスタートする。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ(予選23番手/1分38秒281)
    「このコースは第6コーナーが難しいところなので、最初のトライでうまくやらなければ、すぐに遅れてしまうのです。ジャック・ミラーは完全なレースラインを走っていたわけではありませんが、4速や5速で近づいてきたときにレースラインのそばに誰かいれば邪魔になります。私から見れば、これはフェアではありません。私はベストを尽くしました。どこで遅れたかはわかっていますが、幸い、私はこれまで第5コーナーでブレーキングを遅らせたことは一度もありません。グリッド2列目は最高の結果とは言えませんが、決勝においては決して悪い場所でもありません。ペースも最高ではないものの、とくに悪くもないので、きっといい戦いができると思っています」

    フランコ・モルビデリ(予選23番手/1分39秒380)
    「フリープラクティス第2セッションは、決勝ペースにおいてはとても好調だったのですが、残念ながら直接Q2に進むことはできませんでした。タイムが接近していただけに悔しい結果です。そのあと新品タイヤに履き替えると、同様のペースを維持することができなくなってしまいました。今日はある部分は前進できましたが、その代わりに後退したところもありました。でも大丈夫です。まだ改善の余地が残っているので、明日までに解決できるよう頑張ります」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「通常とはまったく違うウイークになってしまいました。でも私たちはまだ運が良くて、機材の8割ほどが届いていたので、残りの荷物を受け取る前にマシンをほぼ完成させることができました。荷物が本当に間に合うかどうかわからなかったし、レースの開催も危ぶまれる状態でしたが、幸いドルナがうまくやってくれました。今朝早くサーキットに来て、機材をいつもの場所にセットし、完ぺきな準備を整えて臨むことができました。2日分のスケジュールを1日に詰め込んだので、かなりハードなものになりましたが、個人的な感想としては、今後また応用が考えられる悪くない方法だったと思っています。路面の状況を見て驚きました。Moto3を注意深く見ていたのですが、コースにまだゴムが付いていない状態でも彼らはすでにハイペースで走っていました。これはうれしい驚きでした。私たちにとって、グリップはすなわちパフォーマンスのことだからです。フリープラクティスでは本来、データを収集し、タイヤを決定し、セッティングを煮詰め、そして最後にはQ2進出を目指してタイムアタック・モードに切り替えるところまで行います。これを今日は2セッションしか走れませんでした。そのあとすぐに予選セッションに進んだのです。 ファビオ(クアルタラロ)はクルーズしているライダーに邪魔されてしまいました。このことでおそらくフロントローの一角を失ってしまったわけですが、どのような状況だとしても、彼はいいリズムを持っており、いいところまで来ていて、あとはタイヤを決めるだけという段階です。それだけに明日のウォームアップ・セッションは、いつも以上に重要なものになるでしょう。フランコ(モルビデリ)はマシン・セッティングに満足できていません。チームが最大の努力と経験を注ぎ込み、明日の朝までに問題の解決を目指していきます。インドネシアGPと同様の絶好のスタート、そして序盤での挽回が非常に重要になります」

    WithU Yamaha RNF MotoGP Team
    アンドレア・ドビツィオーゾ(予選18番手/1分38秒938)
    「とにかく大変な一日でした。以前と同じようにリアグリップに悩まされました。ここはグリップ・レベルがかなり低く、より一層ひどくなっているように感じました。そのため思うようにマシンを操ることができなかったのです。非常に難しい状況でした。予選では何とかタイムも上がってきたのですが、正直なところ、ライバルたちとのバトルは簡単ではないと思っています。最終タイムは何とか受け入れられるものですが、ポジションを十分に上げるというところまではいきませんでした。18番手という結果はプラクティスとほぼ同等で、残念ながらこれが現実です。そのなかでも明日の決勝では最大限を引き出せるよう、これからまたハードワークに取り組みます」

    ダリン・ビンダー(予選23番手/1分39秒380)
    「まったく思ってもみなかった展開です。MotoGPマシンでほとんど走ったことのないコースで、いきなりタイムアタックするのは非常に難しいことです。しかしそうしたなかで私にとっては面白い一日になりましたし、最後は満足することができました。フリープラクティス第2セッションでは終盤でミスをして転倒してしまい、それはアンラッキーだったのですが、幸いすぐに戻って来て予選の準備をすることができました。Q1ではまた一歩前進できてうれしかったのですが、ライバルたちも同様に速くなっていました。それでも前との差を見てみれば、決して離れすぎているとは感じていません。今日は誰にとっても難しい一日でしたが、全体的には満足しています。明日の決勝、そしてウォームアップ・セッションもとても楽しみで、今日の成果をさらに着実なものにしていきたいと思っています」

  • MotoGP アルゼンチンGP:アプリリアのアレイシ・エスパルガロがPP獲得!

    MotoGP アルゼンチンGP:アプリリアのアレイシ・エスパルガロがPP獲得!

    2022年 MotoGP 第3戦アルゼンチンGPの公式予選が4月2日(土)、テルマス・デ・リオ・オンドで行われ、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア)がポールポジションを獲得した。

    プレミアクラスで史上8人目となる200戦目を迎えるアレイシ・エスパルガロは、2014年6月の第8戦TTアッセン(フォワードヤマハ)、2015年6月の第7戦カタルーニャGP(スズキ)以来7年ぶり、117戦ぶりにポールポジションを奪取。

    アプリリアとしては、1999年6月の第5戦イタリアGP(原田哲也)、2000年10月の最終戦オーストラリアGP(ジェレミー・マクウィリアムス)以来22年ぶりにトップグリッドを獲得した。

    マーベリック・ビニャーレスがベストクォリファイング
    気温26度、路面温度38度のドライコンディションの中、フリー走行2で公式予選2に直接進出するために、タイムアタックを繰り返してフリー走行総合2番手に進出したマーベリック・ビニャーレスは、アプリリアに加入してから昨年9月の第14戦サンマリノ&リビエラ・デ・リミニGP(10番手)以来2度目となる公式予選2で0.508秒差の5番手を獲得。アプリリアの2機がトップ5に進出したのは史上初めて。

    ポル・エスパルガロ&中上貴晶が公式予選2に進出
    フリー走行2で今季初転倒を喫したフリー走行総合17番手のポル・エスパルガロは、2戦連続の公式予選1で1番手、公式予選2で0.477秒差の4番手まで挽回。今季2度目の2列目に進出すれば、フリー走行総合13番手の中上貴晶は、開幕から3戦連続の公式予選1で2番手、今季初めての公式予選2で0.888秒差の10番手に進出。

    フリー走行総合5番手のブラッド・ビンダーは1.244秒差の12番手。 前戦インドネシアGPで優勝したフリー走行総合11番手のミゲール・オリベイラは、今季2度目の公式予選1で6番手。

    フリー走行総合4番手のファビオ・クアルタラロは0.593秒差の6番手。

    ドゥカティが6戦連続して2機が1列目に進出
    フリー走行総合8番手のホルヘ・マルティンは、0.151秒差の2番手。昨年11月の最終戦バレンシアGPから4戦連続の1列目を維持すれば、フリー走行総合10番手のルカ・マリーニは0.431秒差の3番手に入り、昨年10月の第16戦エミリア・ロマーニャGP以来となる自己最高位タイを獲得。

    フリー走行総合9番手のヨハン・ザルコは0.849秒差の9番手。フリー走行総合3番手のジャック・ミラーは、3ラップ目の1コーナーで今季転倒を喫して0.896秒差の11番手。

    フリー走行総合6番手のアレックス・リンスは0.767秒差の7番手。今季のベストリザルトに進出すれば、フリー走行総合7番手のジョアン・ミルは0.828秒差の8番手。

    公式予選1
    フリー走行総合16番手のエネア・バスティアニーニは、今季初めての公式予選1で0.109秒差の3番手。フリー走行総合12番手のフランチェスコ・バグナイアは、2戦連続の公式予選1で0.304秒差の4番手。

    フリー走行総合15番手のマルコ・ベツェッキは7番手。3セッション連続して新人勢の最高位に進出すれば、フリー走行総合23番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは10番手。フリー走行総合20番手のラウール・フェルナンデェスは11番手。フリー走行総合18番手のレミー・ガードナーは12番手。フリー走行総合24番手のダーリン・ビンダーは13番手だった。

    フリー走行総合15番手のマルコ・ベツェッキは7番手。3セッション連続して新人勢の最高位に進出すれば、フリー走行総合23番手のファビオ・ディ・ジャンアントニオは10番手。フリー走行総合20番手のラウール・フェルナンデェスは11番手。フリー走行総合18番手のレミー・ガードナーは12番手。フリー走行総合24番手のダーリン・ビンダーは13番手だった。

    2022年 第3戦アルゼンチンGP 予選結果

    順位 ライダー チーム マシン タイム
    1 A・エスパルガロ Aprilia Racing Aprilia 1’37.688
    2 J・マルティン Pramac Racing Ducati 1’37.839
    3 L・マリーニ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’38.119
    4 P・エスパルガロ Repsol Honda Team Honda 1’38.165
    5 M・ビニャーレス Aprilia Racing Aprilia 1’38.196
    6 F・クアルタラロ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’38.281
    7 A・リンス Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’38.455
    8 J・ミル Team SUZUKI ECSTAR Suzuki 1’38.516
    9 J・ザルコ Pramac Racing Ducati 1’38.537
    10 中上貴晶 LCR Honda IDEMITSU Honda 1’38.576
    11 J・ミラー Ducati Lenovo Team Ducati 1’38.584
    12 B・ビンダー Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’38.932
    13 E・バスティアニーニ Gresini Racing MotoGP Ducati 1’38.566
    14 F・バニャイア Ducati Lenovo Team Ducati 1’38.610
    15 F・モルビデリ Monster Energy Yamaha MotoGP Yamaha 1’38.805
    16 M・オリベイラ Red Bull KTM Factory Racing KTM 1’38.871
    17 M・ベッツェッキ Mooney VR46 Racing Team Ducati 1’38.877
    18 A・ドビツィオーゾ WithU Yamaha RNF MotoGP Team Yamaha 1’38.938
    19 A・マルケス LCR Honda Castrol Honda 1’39.095
    20 F・ディ・ギャナントニオ Gresini Racing MotoGP Ducati 1’39.126
    21 R ・フェルナンデス Tech3 KTM Factory Racing KTM 1’39.153
    22 R・ガードナー Tech3 KTM Factory Racing KTM 1’39.159
    23 D・ビンダー WithU Yamaha RNF MotoGP Team Yamaha 1’39.380
    24 S・ブラドル Repsol Honda Team Honda 1’39.487
  • MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP プレビュー

    MotoGP:ヤマハ 2022年 第3戦 アルゼンチンGP プレビュー

    Monster Energy Yamaha MotoGP、3年ぶりのアルゼンチンGPへ
    Monster Energy Yamaha MotoGPのファビオ・クアルタラロとフランコ・モルビデリは今週末、2022シーズン3戦目となるアルゼンチンGPに出場する。ふたりは3年ぶりに訪れるアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンドでのレースを楽しみにしている。

    開幕戦は思うような成績を残せなかったものの、第2戦インドネシアGPでは本来の実力を見せて2位を獲得したクアルタラロ。この結果、ランキング3位に浮上しており、今回もまた上位争いを目指していく。3年前の同大会では8位に終わっているが、多くの経験を積んで世界チャンピオンとなった今、自信を持ってトップを狙う。

    チームメイトのモルビデリは、第2戦インドネシアで14番グリッドから7位まで挽回。怪我も回復して本調子を取り戻しており、今回はさらなるランクアップを目指す。ブラジルにルーツを持つことから中南米で絶大な人気があり、今年も地元ファンの応援が期待される。Moto2で優勝を果たした2017年同様、ファンを喜ばせることが目標のひとつとなる。

    2014年からMotoGPの開催地に加わったアウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド。その2年前に改修され、中南米で最も近代的なサーキットとなった。高速コーナー(5つの左コーナーと9つの右コーナー)と1,076mのストレートを含むレイアウトにより多くのオーバーテイクが可能となり、エキサイティングな展開が予想される。2021年2月の大火災でパドックの大部分を焼失したが、その後、再建。新型コロナウイルス感染拡大の影響によるインターバルを経て、3年ぶりに訪れるこのサーキットを、各チームが楽しみにしている。

    WithU Yamaha RNF MotoGP Team、自信とともに南米へ
    第2戦インドネシアGPでは雨のなかで素晴らしいパフォーマンスを見せ、今季チーム・トップの10位を獲得したWithU Yamaha RNF MotoGP Teamのダリン・ビンダー。YZR-M1でテルマス・デ・リオ・オンドを走るのは初めてとなるが、トップ・ルーキーの座を守ることを目標に、ウイーク初日からコース攻略に取り組む。

    チームメイトのアンドレア・ドビツィオーゾは、3年ぶりに訪れるアルゼンチンでポイント・ゲットを目指す、第2戦では好位置を走行中に電子制御システムの不具合がありリタイアとなっている。

    Monster Energy Yamaha MotoGP
    ファビオ・クアルタラロ
    「久ぶりのテルマスを楽しみにしています。2019年以来、誰もここを走っていないので、今年は全員がほぼ一線からスタートすることになります。個人的には最高のコースというわけではありませんが、今回はきっといい仕事ができると思っています。前回のインドネシアでは新しい試みを行い、それが功を奏してマシンのフィーリングが良くなりました。アルゼンチンでも同様の結果が得られるか、とても興味があります」

    フランコ・モルビデリ
    「前回のインドネシアでは、難しいコンディションのなかで後方グリッドから追い上げていい仕事ができました。チーム・クルーとともに経験を重ねたことで、あまり好ましくない状況のなかでもいい結果につなげることができたのだと思います。マシンのフィーリングもとても良かったので、今回も同じ感覚が得られるよう期待しています。久しぶりのテルマス・デ・リオ・オンドを楽しみにしています」

    マッシモ・メレガリ(チーム・ディレクター)
    「ようやく、またここでレースができます。地元ファンはMotoGPに非常に情熱的で、私たちが不在にしたこの3年間、エンターテイメントに飢えていたはずです。彼らにそれを届けることが、私たちの目標のひとつです。ここまでの2戦で、出場ライダー全員のタイムが非常に接近しており、その状況が毎回、変化することがすでにわかっています。しかしこのコースが私たちのマシンに合っていることは確かなので、それをアドバンテージとして利用し、いいレースができるよう期待しています」

    WithU Yamaha RNF MotoGP Team
    ダリン・ビンダー
    「アルゼンチンGPがとても楽しみです。もう何年かぶりになりますが、前回ここを走ったときにはいい思い出を作ることができました。また2週間前のインドネシアでも10位を獲得してとてもハッピーな気持ちなりましたし、モチベーションも上がっています。第3戦への準備は整っています。またゼロからのスタートになりますが、ひとつひとつ積み重ねて前進していきたいと思っています。次のレースに臨めるということが、とにかくうれしいです」

    アンドレア・ドビツィオーゾ
    「インドネシアGPは残念な結果になってしまったので、今回こそは上位獲得を目指したいと思っています。前回も好成績をあげる能力は十分にあったのですが、結局そのチャンスに恵まれませんでした。テルマス・デ・リオ・オンドはとてもユニークなコースです。しかもとても久しぶりなので、どんなコンディションになっているか気になるところです。それでも私たちは、きっとうまくいくと信じていますし、ヤマハに合った良いコースだと思っています」

    ラズラン・ラザリ(チーム創設者・代表)
    「ビンダー選手が10位を獲得し、ドビツィオーゾ選手が電子制御システムの不具合によりリタイアしたインドネシアについては過去のこととしてリセットし、私たちは今、アルゼンチンGPに向けて準備を進めています。3年ぶりの開催なので、コース・コンディションを含めすべてのことが不確実な状況です。またビンダー選手にとってはYZR-M1で初めての走行ですし、ドビツィオーゾ選手も久しぶりに走ることになります。私たちはハードワークを継続し、チームとしてライダーたちを支えていきます。リセットし、ゼロから仕事に取組み、前進するのを楽しみにしています」

    ウィルコ・ズィーレンベルグ(チーム・マネジャー)
    「ここまで2戦を終えて、ふたり揃ってポイント獲得圏内を走っていることをうれしく思います。インドネシアでドビツィオーゾ選手のマシンにトラブルが出たことは残念でしたが、この経験を活かし、どうすればこのような問題を回避できるか、チームとして考えていかなければなりません。過去2年は、このサーキットを走ることができませんでした。今年は新型コロナウイルス感染症の拡大を、より制御できるようになってきたこともあって、久しぶりにここに戻ってくることができました。テルマス・デ・リオ・オンダは中間的なコースと言え、ヤマハを含めすべてのマシンにいい走りが期待できます。つまりどれかひとつが突出しているというわけではなく、より平均的で、誰もがエンジョイできるコースなのです。セッティングがうまく決めたライダーがいい走りをするでしょう。まずは安定したコンディションを願うばかりです。久しぶりのアルゼンチンを楽しみにしています」