カテゴリー: F1モナコGP

  • メルセデスF1 「アンダーカットしかハミルトンに勝算はなかった」

    メルセデスF1 「アンダーカットしかハミルトンに勝算はなかった」

    メルセデスF1は、F1モナコGPでルイス・ハミルトンにリスクを冒してアンダーカットを試みさせることしか勝算はなかったと考えている。

    土曜日の予選でルイス・ハミルトンが7番手に沈んだ後、メルセデスのF1チーム代表を務めるトト・ヴォルフは、戦略面でリクスを犯すことをいとわないと語っていた。

    シャルル・ルクレールがスタートできなったレースで、オープニングスティントで6番手を走行していたルイス・ハミルトンは、29周目の終わりにピットに入り、ハードタイヤに交換した。

    この動きはルイス・ハミルトンにピエール・ガスリーをアンダーカットすることを目的としていたが、アルファタウリ・ホンダF1の反応して1周後にガスリーをピットに入れて前を維持。ハミルトンは無線でフラストレーションを露わにした。

    さらにセバスチャン・ベッテルとセルジオ・ペレスの両方にもオーバーカットされ、ルイス・ハミルトンにとって事態は悪化。最終的に再び7位に落としてフィニッシュした。

    レース後、トト・ヴォルフは、メルセデスF1の戦略の背後にある考え方を説明。チームはアンダーカットがガスリーに先んじるための最良の方法だったと信じていると述べた。

    「アンダーカットが我々にあった唯一のチャンスだったと思う」とトト・ヴォルフは語った。

    「外したタイヤを見えたが、バルテリ(ボッタス)のマシンと同じように何も残っていなかった」

    「彼とストラテジストの間でアンダーカットをすることについてある程度のコミュニケーションがあったが、ガスリーの前に出るアンダーカットの方が可能性がはるかに大きいと感じた。そして、それは十分ではなかった」

    ルイス・ハミルトンは、セバスチャン・ベッテルとセルジオ・ペレスに場所を失ったことへのフラストレーションを無線で発散し、早めにピットに入る前に第1スティントでタイヤをセーブしていた理由を尋ねた。

    ルイス・ハミルトンは、残りのラップのほとんどをピエール・ガスリーの後ろで立ち往生したが、後に「理由もなく彼の後ろ側にとどまるのは無意味だ」と言い、ファステストラップの1ポイントを獲得するために新しいタイヤに交換するためにストップを促した。

    メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェイムズ・アリソンは「なぜ彼が不満なのかは理解できる」と語ったが、チームはルイス・ハミルトンがピエール・ガスリーの後ろに長く留まることを懸念していたと説明した。

    「微妙なバランスの判断だったし、今日、我々は2つの選択肢のうちの間違ったものを選んだ」とジェイムズ・アリソンは語った。

    「ルイスのタイヤににはまだ数周の走行できるゴムが残っていた。だが、ガスリーがすぐにピットストップしなかった可能性がある。そして、ガスリーが永遠に障害物としてそこに留まることを懸念していた」

    「我々はどちらの方向にも良い選択肢はなかった。今日のようなことを防ぐために、アンダーカットをしなければならなかった」

    「悲しいことに、アンダーカットを選択し、それを機能させなかったことで、世界は我々とは逆さまに進み、ベッテルとペレスにポジションを失ってしまった」

  • ホンダF1:2021年 第5戦 F1モナコGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 第5戦 F1モナコGP 決勝レポート

    伝統のモナコGPで、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、終始リードを保って盤石の勝利を挙げた。モナコでのホンダF1エンジン/パワーユニットの優勝は、1992年のアイルトン・セナ選手以来となる。

    フェルスタッペンは2番グリッドスタートだったが、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)が前日の予選で喫したクラッシュの影響で出走できず、先頭からのスタートとなった。

    ターン1でバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抑え込んでリードを確保したフェルスタッペンは、後続との差を徐々に広げ、ピットストップのタイミングを探りながらレースをコントロールした。

    スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーは5番手、レッドブル・レーシングのセルジオ・ペレスは8番手で前方のセバスチャン・ベッテルをパスしようと攻めながらのレース序盤となった。

    16番手からスタートした角田裕毅は、スタート時にハードタイヤを装着し、前方で波乱が起こった際に前へ出られるよう、長いスティントを走行する戦略を採用した。

    ガスリーは30周目にピットストップ。後ろにいたルイス・ハミルトン(メルセデス)が1周前にピットへ入った動きに反応し、ハミルトンの前でコースへ復帰する。さらに遅くピットインしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がピットアウトでガスリーに並びかけ、カジノ・スクエアで前に出られるが、6番手をキープしてレースを進める。

    フェルスタッペンは34周目にピットインすると、コースに留まっていたペレスの後方の2番手でコースへ復帰。これで前が空く形となったペレスはペースを上げてリードを稼ぎ、ピットストップ後には4つポジションを上げて4番手でコースへ戻る。

    これで再び首位に立ったフェルスタッペンは、レースを完全にコントロールし、後方のカルロス・サインツ(フェラーリ)との差を計りながらチェッカーフラッグまで駆け抜ける。ペレスは3番手のランド・ノリス(マクラーレン)をパスするべくペースを上げたが、オーバーテイクには至らず4位でフィニッシュ。レッドブル・レーシングは、フェルスタッペンの優勝とペレスの4位入賞で、合計37ポイントを獲得した。

    ガスリーも最終ラップまでベッテルにプレッシャーをかけ続け、6位入賞。角田は残り12周となるまでハードタイヤで走行を続けてソフトタイヤに交換したが、過去10年で2度目となるセーフティカー出動なしと展開に恵まれず、16位でチェッカーフラッグを受けた。

    この勝利で、ホンダF1としてはF1通算80勝を達成。さらに、フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンシップで、レッドブル・レーシングがコンストラクターズランキングで首位に立った。ホンダF1エンジン/PUのチャンピオンシップ首位は、1991年以来30年ぶり。

    次戦のアゼルバイジャンGPは、6月6日(日)決勝。今回と同じく市街地コースのバクーで開催される。

    山本雅史(ホンダF1 マネージングディレクター)
    「伝統のモナコGPでレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手とともに優勝を果たすことができたことを、本当にうれしく思っています。世界三大レースのモナコGPで勝利を挙げられたことは、ドライバーにとっても我々にとっても特別な想いがあります。ホンダF1としては1992年のセナ選手以来のモナコでの勝利、そして、フェルスタッペン選手のモナコでの初優勝とともに、コンストラクターズ・ドライバーのチャンピオンシップでもトップに立つことができました。とは言え、まだまだ23戦中5戦を終えたところですので、ここからも長いシーズンが続きます。これからもシーズン全体を見据えた上で、一戦一戦を大切に戦っていきたいと思いますので、引き続き、ご声援をよろしくお願いいたします」

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「2021シーズン第5戦となるモナコGPで、1992年のセナ選手以来となる勝利を挙げることができました。モナコのストリートコースで戦う特別なレースで、また過去にホンダF1 F1として多くの歴史を残してきたモナコGPで優勝でき、大変喜ばしい気持ちでいっぱいです。レッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手にとってのモナコでの初表彰台、そして初勝利をチーム一同で祝福したいと思います。ポールポジションのルクレール選手(フェラーリ)がトラブルで出走できないなどの要因もありましたが、今日はフェルスタッペン選手とレッドブル・レーシングのマシン、ストラテジー、そしてホンダF1のPUがきちんと機能しました。ペレス選手も力強い走りを見せ、車の速さとチームの見事なストラテジーを活かしてスタートグリッドの9番手から大きくポジションを上げる4位でフィニッシュし、チームにとって大きな意味を持つポイントを獲得となりました。また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手は最初から最後までハミルトン選手を抑え込む走りで6位と、こちらもいいレースを見せてくれました。角田選手はスタートにハードタイヤを選択し60周以上もマネージするなど、この難しいサーキットを完走することで、多くのことを得てくれたと思います。レース中、前が開いたところでかなりいいラップタイムを刻むなど、速さも見せてくれましたが、全体としてはストリートサーキットでの予選ポジションが影響し、我慢のレースだったと思います。ホンダF1としてはフェルスタッペン選手およびレッドブル・レーシングとともにチャンピオンシップをリードする形となりましたが、まだまだここから長いシーズンが続きます。この先の戦いに向けてチームとともにさらにパフォーマンスを向上するため、全力を尽くして臨みます」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    モナコGPを勝つことができてとてもうれしく思います。難しいサーキットですし、トラブルなく週末を終える必要があるので、チーム全体、そしてもちろんホンダF1も合わせて、みんなで成し遂げたことにとても満足しています。僕は自分の目の前のレースにフォーカスし、クリーンにスタートを切ることだけを心掛けました。もちろんすべてをコントロールできていたように思えますが、あれだけ長い間集中をしてレースをするのは最も難しいです。レースを大きくリードしてリラックスしているときこそミスをしがちなので、自分自身に目の前の状況にフォーカスし続けるように言い聞かせていました。後ろにいたライバルが僕とのギャップを詰めようとしたときにはいつもすぐに反応してその差を維持できていたので、ペースは悪くなかったと思います。ここでは表彰台に上がったこともなかったのですが、初のポディウムが優勝となったので、過去のここでのレースが少し報われました。バクーに目を向けると、メルセデスが一番のライバルになると思います。彼らは一般的なコースではとても速いです。チャンピオンシップをリードしていますが、もちろんこれが最後まで続けばと思います。一番重要なのはタイトルなので、はしゃいでいるわけにはいきません。ただ、今はファクトリーと現場の全員に感謝と、僕らはモナコGPを制したのだから、それを楽しもう、と伝えたいと思います

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「今日はチームにとって最高の一日になりました。マックスの活躍がとてもうれしいです。彼は大きな仕事をやり遂げ、僕らは両方のチャンピオンシップをリードすることになりました。チームの戦略は素晴らしく、レース中のコミュニケーションも最高でした。僕らはタイヤをセーブして、必要なときに使ったことがカギでした。前方のマシンの前に出て4番手に上がるために、2~3周は予選並みのラップをしました。ランド(ノリス/マクラーレン)にもかなり近づきましたが、彼はタイヤが残っていたので、明らかなチャンスはありませんでした。この先の長い戦いを見据えて、ポイント獲得がチームにとって重要だと考えました。近年のマシンは車幅がかなり広くなっているのでモナコではこのような展開になってしまいますが、それも仕方ありません。土曜の苦戦のダメージを最小限に留めることができましたし、予選でのマシンにも自信が増しています。僕らは厳しい競争の中で勝利を争っていくことになるので、日曜のレースで結果が出せていることに満足しています」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「とても長いレースでした。ルイス(ハミルトン/メルセデス)を後方に従えて戦うのは簡単ではありませんでした。一つもミスはできず、自分のレースに集中しなければなりませんでしたが、大いに楽しみました。6位で終えるというのはいいことで、結果は喜ぶべきものですし、シーズンここまでのベストパフォーマンスになったと思います。最初のスティントではマシンの感触がとてもよかったのですが、ハードタイヤに交換してからは苦しみました。何度かルイスに脅かされる場面がありましたが、それでも前をキープできて満足しています。今日は正しい戦略を採ったと思います。ルイスのピットストップに対応して僕らも入りましたが、その作戦があまりうまくいきませんでした。セブ(セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン)とわずかな差で並んで丘を駆け上がりましたが、彼がその位置にいることに驚きましたし、僕らのタイヤの間には指一本分の隙間しかなかったかもしれません。でも、素晴らしいバトルでした。今日のマシンパフォーマンスはよかったのですが、もっと上を目指せたはずで、今日戦ったマシンと比べて、改善すべき部分があるのは明らかです。今日の結果には満足していますが、僕らはトップに近い位置へ戻り、大量のポイント獲得を成し遂げることが重要です」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「16番手からのスタートで、簡単にいかないのは分かっていました。1周目は周りのマシンと比べてグリップに苦しみ、いくつか順位を落としてしまいました。その後はいいペースはあったものの、前のマシンの後方に留まり、前へ出られませんでした。僕の一番の課題は予選のパフォーマンスをどうやって上げていくかです。ポイント獲得を果たせるように、次のレースへ向けて懸命に取り組んでいきます」

    レッドブル・レーシングのクリスチャン・ホーナーとエイドリアン・ニューウェイ / 2021 F1 モナコグランプリ2021 F1 モナコグランプリ 優勝トロフィー

  • マクラーレンF1、新しいモーターホーム『Team Hub』がデビュー

    マクラーレンF1、新しいモーターホーム『Team Hub』がデビュー

    マクラーレンF1は、先週末のF1モナコGPで『Team Hub』と呼ぶ新しいモーターホームの使用を開始した。

    マクラーレンF1は、2007年からサーキットでチームスタッフの拠点として『Brand Centre』と呼ぶモーターホームを使用していた。チームによると『Team Hub』はレースウィークエンドによって生成される二酸化炭素の排出量を削減するサスティナブルな施設としてアップグレードされている

    ヨーロッパラウンドで使用されていた広大な『Brand Centre』は、会場間を移動するために18台のトラックが必要だった。新しい『Team Hub』は8台で済み、チームは二酸化炭素排出量を約半分に削減したと述べている。

    また、レースの合間に英国のマクラーレン・テクノロジーセンターに収容されていた『Brand Centre』とは異なり、新しい『Team Hub』はヨーロッパ本土の拠点から運営される。これにより、カバーしなければならない走行距離がさらに削減され、英国が欧州連合から離脱することで複雑化していたイギリス海峡を横断する旅が減る。

    無駄を減らすために、マクラーレンF1は以前の『Brand Centre』の多くを再利用およびリサイクルして、『Team Hub』を作成した。以前の構造と材料の多くは保持されている。

    マクラーレンF1は、二酸化炭素排出量を削減するだけでなく、モーターホームの運営コストも削減できると期待している。

  • メルセデスF1、ファクトリーに戻るまでボッタスのホイールを外せず

    メルセデスF1、ファクトリーに戻るまでボッタスのホイールを外せず

    メルセデスF1は、ファクトリーに戻るまでバルテリ・ボッタスのF1マシンから破損したホイールナットを取り外すことができない。

    F1モナコGPでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと勝利を争うというバルテリ・ボッタスの希望は30周目の悲惨なピットストップで打ち砕かれた。メルセデスのクルーはボッタスの右フロントタイヤを取り外すことができず、チームはボッタスをリタイアさせざるを得なかった。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、ホイールガンのオペレーターがストップを失敗したことを非難することを拒否。「このような壊滅的な失敗の原因となる要因は常にたくさんある」と述べた。

    メルセデスF1は、過去に同様のピットストップの問題で遅延に見舞われていた、これまでリタイアを余儀なくされるまでの問題が起こったことはなかった。

    「我々はそれをナットの機械加工と呼んでいる」とメルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームズ・アリソンは説明した。

    「これは、プラスドライバーを使用して、ドライバーの十字に真っ直ぐに当たらず、ねじ山を丸めてしまう場合と少し似ている。そうなると、ネジ山がなくなったため、外そうとしているネジをを外すことができなくなる」

    「我々のピットストップでも非常によく似たことが起こった。ガンが回転し始め、ホイールナットのネジ山が欠け始め、ガンの破壊的力で即座時ねじ山がなくなり、噛み合うもおがなくなるまでナットを機械加工してしまう」

    「そして、それが今日我々に起こったことだ」

    ジェームズ・アリソンは、レース後もバルテリ・ボッタスのマシンにはホイールが取り付けられたままであり、取り外すには専門の機器でホイールナットをスライスするためにファクトリーに戻るのを待つ必要があることを明らかにしました。

    「最終的にはホイールを外せなかった。ホイールを付けたままガレージに座っていた」とジェームズ・アリソンは付け加えた。

    「削り取らなければならない。ドレメルを取り出し、ホイールナットの残骸を痛々しくスライスする必要がある。ファクトリーに戻ってそれを行うことになる」

  • 2021年 F1モナコGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2021年 F1モナコGP 決勝:トップ10 ドライバーコメント

    2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。

    レースは、ポールポジションからスタートしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が、実質一度もトップを譲ることのなく完勝。自分初のモナコでの勝利、ホンダF1にとっては1992年のアイルトン・セナ以来となるモナコ制覇となり、両方のチャンピオンシップで首位に浮上した。

    1位:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)
    「モナコGPを勝つことができてとてもうれしく思う。難しいサーキットだし、トラブルなく週末を終える必要があるので、チーム全体、そしてもちろんホンダも合わせて、みんなで成し遂げたことにとても満足している。僕は自分の目の前のレースにフォーカスし、クリーンにスタートを切ることだけを心掛けた。もちろんすべてをコントロールできていたように思えるけど、あれだけ長い間集中をしてレースをするのは最も難しい。レースを大きくリードしてリラックスしているときこそミスをしがちなので、自分自身に目の前の状況にフォーカスし続けるように言い聞かせていた。後ろにいたライバルが僕とのギャップを詰めようとしたときにはいつもすぐに反応してその差を維持できていたので、ペースは悪くなかったと思う。ここでは表彰台に上がったこともなかったけど、初のポディウムが優勝となったので、過去のここでのレースが少し報われた。バクーに目を向けると、メルセデスが一番のライバルになると思う。彼らは一般的なコースではとても速い。チャンピオンシップをリードしているけど、もちろんこれが最後まで続けばと思う。一番重要なのはタイトルなので、はしゃいでいるわけにはいかない。ただ、今はファクトリーと現場の全員に感謝と、僕らはモナコGPを制したのだから、それを楽しもう、と伝えたいと思う」

    2位:カルロス・サインツ(フェラーリ)
    「フェラーリで最初の表彰台は素晴らしい気分だ。特にモナコでだし、絶対に忘れないだろう! チャンスがあるのは分っていたし、今週はポディウムを取るペースもあった。レース運びも完璧だった。それでもシャルルとチームのことを考えるとほろ苦い感じはある。サーキットとマラネロにいる全員が、競争力を高め、トップに戻るために信じられないほどの努力している。今日は2台そろって戦えなかったのはとても残念だ。僕の方は、スタート位置からすると最大の力を出した結果だと思うし、もちろん2位で満足だ。まだ最後までステップまであと一歩だとみんながそう思っているけど、このようなプッシュし続けていけば、思ったよりも早くそこに行けるのは間違いないだろう。フォルツァ・フェラーリ!」

    3位:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「素晴らしい。モナコで表彰台だ! かなり信じられないようなことだし、今週末にこんなことが起こるなんて想像もしていなかったので、スーパーハッピーだ。今週末、チームが達成したことを誇りに思う。いい前進ができた。僕たちにはまだやるべきことがある。これで休めるわけではない。でも、またトロフィーを獲得して、多くのポイントを取れたことは本当に素晴らしいことだ。チーム全体とファクトリーのみんなのすべての仕事に心から感謝している。それが成果を挙げている。この結果が、さらに努力し、改善を続けるためのモチベーションになったらうれしい」

    4位:セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)
    「今日はチームにとって最高の一日になった。マックスの活躍がとてもうれしい。彼は大きな仕事をやり遂げ、僕らは両方のチャンピオンシップをリードすることになった。チームの戦略は素晴らしく、レース中のコミュニケーションも最高だった。僕らはタイヤをセーブして、必要なときに使ったことがカギだった。前方のマシンの前に出て4番手に上がるために、2~3周は予選並みのラップをした。ランド(ノリス/マクラーレン)にもかなり近づいたけど、彼はタイヤが残っていたので、明らかなチャンスはなかった。この先の長い戦いを見据えて、ポイント獲得がチームにとって重要だと考えた。近年のマシンは車幅がかなり広くなっているのでモナコではこのような展開になってしまいるけど、それも仕方ない。土曜の苦戦のダメージを最小限に留めることができたし、予選でのマシンにも自信が増している。僕らは厳しい競争の中で勝利を争っていくことになるので、日曜のレースで結果が出せていることに満足している」

    5位:セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)
    「今日は5位に満足しているし、2台がポイントを獲得できたのはチームにとって素晴らしいことだ。この結果はピットウオールの優れた意思決定と重要なときにマシンに良いペースがあったおかげだ。ピットストップまでの2周がレースにとって重要になることは分かっていたし、ベストを過ぎたタイヤで良いラップタイムを刻むことができた。それが違いを生んだ。ピットレーンから出たときはとてもタイトだった。(ピエール)ガスリーがとても僅差だということは分かっていた。カジノスクエアまでの丘でホイール・トゥ・ホイールのレースをするのは簡単ではなかったけど、僕たちはそのドラッグレースに勝った。彼は手を引かなければならなかった。ストリートサーキットは常に予期せぬ事態を引き起こす可能性があるし、今日、僕たちはその挑戦に立ち向かった」

    6位:ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)
    「とても長いレースだった。ルイス(ハミルトン/メルセデス)を後方に従えて戦うのは簡単ではなかった。一つもミスはできず、自分のレースに集中しなければならなかったけど、大いに楽しんだ。6位で終えるというのはいいことで、結果は喜ぶべきものだし、シーズンここまでのベストパフォーマンスになったと思う。最初のスティントではマシンの感触がとてもよかったけど、ハードタイヤに交換してからは苦しんだ。何度かルイスに脅かされる場面があったけど、それでも前をキープできて満足している。今日は正しい戦略を採ったと思う。ルイスのピットストップに対応して僕らも入ったけど、その作戦があまりうまくいかなかった。セブ(セバスチャン・ベッテル/アストンマーティン)とわずかな差で並んで丘を駆け上がったけど、彼がその位置にいることに驚いたし、僕らのタイヤの間には指一本分の隙間しかなかったかもしれない。でも、素晴らしいバトルだった。今日のマシンパフォーマンスはよかったけど、もっと上を目指せたはずで、今日戦ったマシンと比べて、改善すべき部分があるのは明らかだ。今日の結果には満足しているけど、僕らはトップに近い位置へ戻り、大量のポイント獲得を成し遂げることが重要だ」

    7位:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    「マックスと彼のチームを祝福する。彼らは今日良い仕事をした。僕たちのチームは負けたりミスをしたりすることで、いつも強くなれる。この週末は全体的にパフォーマンスが悪かったけど、このチームは何度も何度も、いかにして戦いに戻ってくるかをを示してきた。誰かの責任にする必要はない。勝つときも負けるときも一緒だ。とにかく自分たちの足元を見つめ、冷静になる必要がある。残りは18レースあるし、この戦いにはまだ長い道のりがある。このようなことが二度と起こらないようにする必要があるし、懸命に努力していく。チームとしての積んできた経験があれば、週末にこのようなパフォーマンスに終わるはずがない。チーム内でも良い議論ができそうだ。このような教訓を学ぶはつらいけど、これまでに何度もやってきたことだ」

    8位:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    「モナコで2台揃ってポイントを取れることができ、チームにとって良い一日だった。僕たちは素晴らしい戦略を実行し、ハードワークにふさわしいポイントを取ることができた。第1スティントでは、特にスタートでハードタイヤでレースするのは簡単ではなかったけど、うまく発信することができた。それが残りのレースのためのプラットフォームを与えてくれた。プッシュしてオーバーカットを可能にしたり、セーフティカーに備えたりすることに繋がった。最終的にはオーバーカットで順位を3つ上げ、最後まで力強いペースで走れた。僕たちはまだそれぞれのレースから学んでいるし、今日の自分たちの仕事を誇りに思うことができる。バクーでもこの勢いを維持できるよう懸命に努力していく」

    9位:エステバン・オコン(アルピーヌ)
    「今日は、9位で4戦連続でポイントを取れたのでポジティブなレースだった。チームの素晴らしいピットストップのおかげで戦略でジョビナッツィをオーバーテイクすることができたけど、ハードタイヤでとても速かったストロールには届かなかった。特に終盤はかなり防御に回っていたので、またポイントが取れてハッピーだ。僕たちにとって簡単ではなかった週末のレースではいくつか良い収穫があったと思う。多くのことを学び、いくつかのことを教えられたし、それは前に進むことに役立ってくる。僕たちにはもっと多くのポテンシャルがあると思っている」

    10位:アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)
    「久しぶりにポイントを取れて本当にうれしい。週末を通してペースはすごく良かったので、このトップ10フィニッシュはそれに対する報酬だ。オーバーテイクが可能な別のコースだったら、8位になれたかもしれないけど、この結果とチームが素晴らしい週末ことに満足しなければならない。僕たちは大きな前進を遂げた。これからまだたくさんのレースがあるので、この1ポイントは全員にとっていいモチベーションになる。今はバクーを楽しみにしている。もう一つの大好きなトラックでのストリートレースだ。またこのような素晴らしい週末を過ごせれば、次もいい結果を持ち帰ることができるだろう」

  • 2021年 F1モナコGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNS)

    2021年 F1モナコGP 決勝:ドライバーコメント(11位~DNS)

    2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの決勝で11位~DNS(Did Not Start)だったドライバーのコメント。

    予選でのクラッシュからペナルティなしでマシンを修復してポールポジションからスタートする予定だったシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、レコノサンスラップでドライブシャフトが故障。修復することができず出走を断念した。また、バルテリ・ボッタス(メルセデス)はピットストップでタイヤが外れないトラブルが発生してレースをリタイアした。

    11位:キミ・ライコネン(アルファロメオ)
    「今日は僕にとってそこまで忙しい午後ではなかった。いくつかポジションを上げたけど、それ以外はあまり多くのことは起こらなかった。ここはだいたいそんな感じだ。良いペースを見せられたし、今後のレースで役立つだろうけど、ここモナコではいくらペースアドバンテージが大きくても抜くのはとても難しい。仕方ないことだけど、チームがシーズン初ポイントを獲得できたことを嬉しく思う」

    12位:ダニエル・リカルド(マクラーレン)
    「残念ながら、僕にとって忘れてしまいたい週末だった。昨日の難しい予選セッションの後、トリッキーなレースになることは分かっていた。その通りになった。ミディアムでのスタートで少し苦労んだし、それが僕たちのレースをほぼ決定した。ハードでの第2スティントは有望だったし、実際にラップタイムも改善し始めたけど、ここは抜くのがいかに難しいかを考えれば、すでに僕にできることはあまりなかった。再びバクーで行く前に、何が起こったのかを理解し、少し離れてスイッチを切る必要があるかもしれない。良い面としては、ランドとチームにとって素晴らしい結果だった。みんなを祝福したい。クルマにはペースがあることを示しているし、ロックを解除できるように作業をしなければならにあ。それは時間とマイレージを重ねることでやってくるはずだ」

    13位:フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)
    「ポイントが取れなかったので残念な週末だった。チームとしてこのレースにもっと多くを期待していた。最初のラップでリスクを冒して2台をオーバーテイクし、17番手スタートから13位でフィニッシュしたので、僕のレースはそれほど悪くはなかった。第2スティントはソフトでかなり長く走ったけど、かなりうまく機能してしていたと思う。レースには満足しているけど、モナコであんなに後ろからスタートするのは常に難しいし、バクーにむけて改善する必要がある」

    14位:ジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)
    「かなり単調なレースだったし、クルマのペースを考えれば、僕たちに相応しい位置でのフィニッシュだと思う。それほどエキサイティングなことのなく波乱のないレースだったけど、時にモナコはそういうものだ。期待していたほどのパフォーマンスは良くなかったけど、それで結果が変わったわけではない。それでも、このマシンをモナコのストリートを何周も全開で走らせるのは楽しかった。次のバクーでもプッシュし続ける」

    15位:ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)
    「とてもトリッキーなレースだった。これまでのF1で最もトリッキーだったかもしれない。でも、うまくやれたと思う。燃料が多かろうが少なかろうが、低速コーナーやバンプであっても、僕たちのクルマはこのサーキットに合っていないのは間違いない。タイヤを管理するのがとても難しかったけど、できるだけの最適にケアはできたと思う。レース中、ジョージよりも良いペースで走れたこともあったけど、最終的にはポイントを獲得できるポジションまでには至らなかった。モナコ特有の混乱はなかったけど、時にはそういうこともある」

    16位:角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)
    「16番手からのスタートで、簡単にいかないのは分かっていました。1周目は周りのマシンと比べてグリップに苦しみ、いくつか順位を落としてしまいました。その後はいいペースはあったものの、前のマシンの後方に留まり、前へ出られませんでした。僕の一番の課題は予選のパフォーマンスをどうやって上げていくかです。ポイント獲得を果たせるように、次のレースへ向けて懸命に取り組んでいきます」

    17位:ニキータ・マゼピン(ハース)
    「とても奮闘したレースだった。シングルシーターのレースを始めて以来、こんなに集中力が求められたことはない。僕たちは最も遅いチームのひとつだけど、このサーキットでは全てがあっという間だ。ターン14を通過したとき一瞬ウオールに触れた気がした。昨日、シャルル(ルクレール)が当たったところだ。まったくミスする余地がなかった。マシンを速く走るのがかなり難しかったけど、バルセロナからチームは良い進化を遂げているし、とてもポジティブな状況だ」

    18位:ミック・シューマッハ(ハース)
    「数周で小さな問題が発生して、残念ながら前の人たちに対して多くのタイムを失った。事前に修正できなかったので、ニキータ(マゼピン)に譲らなければならなかった。その後はペースはかなり良かったし、ミッドフィールドのペースにかなり近づいたと感じられたのは良かったし、ニキータに追いついた。順位の入れ替えをしなかったけど問題はない。そこは理解できる。後ろにかなり多くのクルマがいたし、ブルーフラッグも出ていた。全体的に今週末多くのことを学んだ。ポジティブなこともネガティブなこともあったけど、僕たちは経験して、学んでいくんだと思う。もうバクーを楽しみにしている」

    DNF:バルテリ・ボッタス(メルセデス)
    「ピットストップのときにマシンに座っていて、遅いことが分かった。サインツが抜いていって、次にノリスが抜いくと計算していたけど、それが30秒になったときには信じられなかった。もちろん、とても残念だけど、二度と起こらないように学ばなければいけない。僕にとってもチームにとっても不運だった。チームとして今後ピットストップを改善することが優先事項になるだろう。今年はピットストップが最強のポイントではない。誰のせいでもないし、チームとしてもっと良くしていかなければならない。15周目から20周目までは、マックスとの良いマージンだったけど、マックスがペースを上げはじめると、僕の左フロントが彼よりも先に駄目になり始めてしまい、少しずつ遅れていった。ピットストップしたときにはギャップがあったので、おそらく懸命に戦ったとしても優勝争いは難しかったと思う。でも、今日は2位は可能だったはずだ。火曜日にレースを詳細に分析するミーティンギウがあるので、僕が改善できること、僕たちが改善できることを理解して、次のバクーに向けた準備を進める」

    DNS:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「今日はタフな一日だった。チーム全体のために本当にそう感じている。予選での出来事の後、メカニックは素晴らしい仕事をしてくれて、レースに僕おw戻すために本当に全力を尽くしてくれた。ついにここで勝利を争えることを本当に楽しみにしていたけど、残念ながら、その運命ではなかった。レースをスタートできないことを受け入れるのは難しかった。ホームだからなおさらね。何か問題があることに気付いたとき、マシンの中で感情的になってしまった。正確に何が問題だったのかについてはまだ調査する必要がある。全体的に見てれば、良い週末でした。カルロスは力かったし、一貫していた。スクーデリア・フェラーリで初の表彰台を獲得してくれた彼とチーム全体のためにうれしく思う。2020年の困難な年を経て、この結果はトラックとマラネロののホームの両方で働くすべての人に大きな報酬だし、チームは本当にそれに値する」

  • アルファタウリ・ホンダF1 「モナコでの経験は角田裕毅の今後の糧になる」

    アルファタウリ・ホンダF1 「モナコでの経験は角田裕毅の今後の糧になる」

    アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トスト、テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPの決勝を振り返った。

    5番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは30周目にピットストップ。後ろにいたルイス・ハミルトン(メルセデス)が1周前にピットへ入った動きに反応し、ハミルトンの前でコースへ復帰する。

    さらに遅くピットインしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)がピットアウトでガスリーに並びかけ、カジノ・スクエアで前に出られるが、6番手をキープしてレースを進める。30周以上にわたってピエール・ガスリーに抑え込まれたルイス・ハミルトンは、順位アップよりもファステストラップの1ポイントを狙ってプットストップ。その後、ガスリーは最終ラップまでベッテルにプレッシャーをかけ続け、6位入賞を果たした。

    16番手からスタートした角田裕毅は、スタート時にハードタイヤを装着し、前方で波乱が起こった際に前へ出られるよう、長いスティントを走行する戦略を採用。残り12周となるまでハードタイヤで走行を続けてソフトタイヤに交換したが、過去10年で2度目となるセーフティカー出動なしと展開に恵まれず、16位でチェッカーフラッグを受けた。

    フランツ・トスト(チーム代表)
    「レッドブル・レーシング、マックス・フェルスタッペン、そして、ホンダの皆のモナコでの素晴らしい勝利を祝福する。また、グランドスタンドに観客が集まってレースの雰囲気を盛り上げてくれたこともうれしかった。ピエールは6番手からレースをスタートして、ハミルトンを相手にうまくディフェンスし、タイヤのマネジメントも非常にプロフェッショナルだった。ピットストップでハードを装着し、適切なウインドウに入れることに苦労したが、ハミルトンを相手にしっかりと守ることができた。裕毅は、ここで他のカテゴリーで戦ったことがなく、彼にとっては初めてのモナコでのレースだった。もちろん、F1マシンで走って学ぶにはとても難しいトラックだ。FP1で非常に良いパフォーマンスを見せ、FP2では小さなアクシデントに見舞われたが、土曜日のフリー走行ではトラックで自信を高めていた。予選は彼にとってさらに難しく、重量計測で時間をロスし、追加のラップを走行できなかったため、わずかな差でQ2進出を逃した。今日、彼はクリーンなレースをしてくれた。ここモナコでたくさんの経験を積んだことは、今後に役立つだろう。6位でフィニッシュできたことで、シーズンのスタート地点に戻れたので、今後のレースでも同じようなパフォーマンスができることを期待している」

    ジョディ・エギントン(テクニカルディレクター)
    「もちろん、ポイントを獲得してモナコを後にできるのは良いことだ。しかし、もっと良い結果を出せなかったことには少しがっかりしている! オープニングスティントが好調だっただけに、セバスチャンがピットストップでピエールの前に出たことには非常にフラストレーションを感じているが、チームとして見直すべきことだと思っている。裕毅のレースは大きな波乱もなく、予選ポジションを考えれば彼のレースがトラフィックに大きく影響されることは明らかだったので、レース中に戦略を練っていこうとしたが、かなり単調なレースになってしまい、できることが限られてしまった。彼はミスのないクリーンなレースを戦っていたし、経験を積めむことができたと思うので、今後に生かしていけるだろう。ここでのパッケージはまずまずのパフォーマンスを発揮していた。今後レースはまったく異なるものになるが、次のグランプリでも競争力を発揮できることを期待している」

  • バルテリ・ボッタス 「このような“大失態”は二度と起こしてはいけない」

    バルテリ・ボッタス 「このような“大失態”は二度と起こしてはいけない」

    メルセデスF1のバルテリ・ボッタスは、F1モナコGPの決勝レースで2番手からピットインした際にタイヤが外れないというトラブルによりリタイア。このような“大失態”は二度と起こしてはいけないと語気を強めた。

    シャルル・ルクレールの欠場によって2番手からスタートしたバルテリ・ボッタスは、30周目にピットストップするまでレースリーダーのマックス・フェルスタッペンにしっかりとついていっていた。

    しかし、ピットストップで右フロントタイヤが外れないというトラブルが発生。ホイールナットのマシン側のアスクルのネジ山を削り、ハードタイヤへの交換が不可能となり、リタイアを余儀なくされた。

    「正直、ピットストップで何が起こったのかは分からない。人為的ミスなのか技術的な問題なのかはまだわからない」とバルテリ・ボッタスはリタイア後に語った。

    「しかし、いずれにせよ、僕たちはそれから学ぶ必要がある。僕たちにとって大きなミスであり、起こるべきではないことだ」

    バルテリ・ボッタスは、ピットストップの問題がなければ、マックス・フェルスタッペンに挑戦することができたはずだと考えている。

    「あれがなければ、勝利のために戦うことができたと思う」とバルテリ・ボッタスは語る。

    「レッドブルとマックスは本当に速かったので、難しかっただろうけど、少なくとも今日は2位で多くのポイントを獲得することができたはずだ。でも、僕たちはそれらを失った」

    「マックスは速かったし、最初のスティントでソフトタイヤを少し長持ちさせることができていたと思う。一旦ハードタイヤを履いてしまったら、ほとんど何も起こらない」

    「分からないけどね。僕たちが挑戦できたかどうかは決して分からない」

  • レッドブル・ホンダF1 分析:メルセデスの“冷え性”と“戦略ミス”

    レッドブル・ホンダF1 分析:メルセデスの“冷え性”と“戦略ミス”

    レッドブル・ホンダF1は、F1モナコGPの決勝でマックス・フェルスタッペンが、ポールポジションから圧勝、セルジオ・ペレスが4位入賞を果たしたのに対し、メルセデスは、ルイス・ハミルトンが7位、バルテリ・ボッタスがリタイアし、両方のチャンピンシップで逆転を果たした。

    “決勝の結果は予選で9割が決まる”というほど、抜きにくいサーキットで有名なモンテカルロ市街地コース。

    ちょうどホンダF1のモナコでの最後の勝利となった1992年はアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)が圧倒的に速いナイジェル・マンセル(ウィリアムズ・ルノー)を抑え込んで優勝。当時のフジテレビの実況を担当していた三宅アナの『ここはモナコモンテカルロ、絶対に抜けない』という名セリフを生んだ。

    したがって、ポールポジションのシャルル・ルクレール(フェラーリ)がドライブシャフトのトラブルによって出場を断念し、先頭スタートとなったマックス・フェルスタッペンがオープニングラップで2番手のバルテリ・ボッタスを抑えた時点で仕事は5割方終わった。

    今週末、メルセデスはセットアップを間違った方向に進めた。ルイス・ハミルトンは「やり直し」「空振り」「チームと厳しく話し合う必要がある」と語気を強めるほど、土曜日のマシンはしっくりこなかった。一方、レッドブル・ホンダは、木曜日にマックス・フェルスタッペンが「遅すぎる」と嘆いたマシンを土曜日に見事に好転させていた。

    今回のF1モナコGPで改めて浮き彫りとなったのが、タイヤに熱を入れにくいメルセデスの“冷え性”体質だ。タイヤに優しい反面、熱入れに難を抱えており、F1ポルトガルGPでもその症状は露呈。ハードタイヤに交換したバルテリ・ボッタスにピット出口で前に出られたマックス・フェルスタッペンが、オーバーテイクに成功している。

    今回のF1モナコGPでは、レッドブル・ホンダとメルセデスが第2スティントで使用したハードタイヤはC3と他のグランプリではソフトとしても使われるコンパウンドだが、メルセデスは熱入れに苦戦した。しかし、不可解にも7位で身動きが取れなかったルイス・ハミルトンは、上位勢では最も速い30周目にピットインして“アンダーカット”を仕掛ける。

    だが、正解の戦略は“オーバーカット”だった。翌周にピットインしたピエール・ガスリー(アルファタウリ)がルイス・ハミルトンの前の6位をキープし、その1周後にピットインしたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)は2台の前に出ることに成功している(7位→5位)。

    ルイス・ハミルトンは『何でまだ彼の後ろにいるんだ。どういうことだ』『意味が分からない。長く走るためにタイヤをセーブしていた。何でみんなより先にストップさせたんだ』を無線で声を荒げた。

    さらに順位的には8位だったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が36周まで引っ張って、その3台をオーバーカットして4位まで浮上した。

    セルジオ・ペレスは「僕らはタイヤをセーブして、必要なときに使ったことがカギだった」と語っている。

    ルイス・ハミルトンは熱入れが下手なわけではない。だが、上記に登場したドライバーが2~3周でハードに熱を入れられて1分16秒台に乗せていたのに対し、ハミルトンはそこに到達するまで5周ほどかかった。

    レッドブルの“ハイレーキ”がダウンフォース面で損失が少なく、メルセデスの“ローレーキ”により大きな影響が出たと考えられる部分はそこにあるかもしれない。今年、レッドブル・ホンダがメルセデスよりも良いスタートを決められるのも、この影響があるはずだ。

    だが、今回に関しては同じ“ローレーキ”のアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルがオーバーカットに成功していることを考えれば、そもそも戦略的にメルセデスのミスなのは明らかだった。

    今回のモナコはマシンパフォーマンスがそれほど関係ない特殊なサーキットではあるが、この先のレースで気温や路面などの条件ではメルセデスの“冷え性”が勝敗を分ける要因になってくることが増えそうだ。

  • ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「このポジションをキープすることが大事」

    ホンダF1 田辺豊治TD 会見 「このポジションをキープすることが大事」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、2021年のF1世界選手権 第5戦 F1モナコGPのレースを記者会見で振り返った。

    レースはシャルル・ルクレール(フェラーリ)が決勝前にドライブシャフトが故障して出走を断念したことで、トップからスタートしたマックス・フェルスタッペンが事実上のポール・トゥ・ウイン。今季2勝目、通算12勝目、F1モナコGPでは初勝利を挙げた。

    この勝利で、ホンダとしてはF1通算80勝を達成。さらに、マッックス・フェルスタッペンがドライバーズチャンピオンシップで、レッドブル・レーシングがコンストラクターズランキングで首位に立った。ホンダF1エンジン/PUのチャンピオンシップ首位は、1991年以来30年ぶりとなる。

    「予選の時から、いろいろなことが起こるのが市街地コースだという話をしてしましたが、本日も予選でポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレール選手がポールポジションからスタートするはずでしたが、スタートできない状況になりました」と田辺豊治は語った。

    「そのため、フェルスタッペン選手は1番のいない2番グリッドからスタートし、インをきっちりと押さえて、バルテリ・ボッタス選手に順位を譲ることなくレースをスタートさせることができました。モナコは追い抜きが難しいサーキットで、きちんとスタートすることが大事ですが、そういう形に持ち込んだことが勝利につながったと思います」

    「レース中もタイヤ戦略的には他のトップ10スタートの車両と同じような戦略をとり、ギャップを広げながら、レースをきちんとマネージする形で優勝することができました。ホンダF1最後の年で特別なモナコで優勝できてうれしいですね」

    「セルジオ・ペレス選手は9番グリッドからスタートし、車のペースはよかったですが、前のクルマを追い抜くまでにはいたら中他t。ピット戦略で前のクルマが入ったところでペースをあげてポジションをあげてからピットに入るという力強いレースをして4位を獲得した。チームとして強い戦いができたモナコGPでした」

    「アルファタウリ・ホンダ勢に関しては、ピエール・ガスリー選手が予選6位、レース6位。ストリートコースという特性からポジションを上げるのが難しく、いいペースで走れていましたが、前のクルマに引っかかってしまいました」

    「角田裕毅選手は、スタートで遅いクルマが前に入ってしまって難しいレースになりました。アルファタウリのクルマはペースはありましたが、コース特性から追い越すことは難しく、前のクルマに我慢してついて行くレースになってしまいました。本人も予選が重要であることを学習したレースになったのではいでしょうか」

    モナコでのホンダF1エンジン/パワーユニットの優勝は、1992年のアイルトン・セナ以来となる。

    「いろいろな記憶があります。ただ、今年は選手権でトップに立ったことはなかったのでいいことですが、まだ23戦のうちの5戦目だということは指摘しておきたいです。大事なことはこのポジションをキープすることです」

    「1992年のセナの優勝の時は、その前年まで強かったマクラーレン・ホンダに影が差してきて、初戦から劣勢という中で迎えたモナコGPでした。ストリートコースだから何が起きるか分からないという中で、ニュータイヤを履いたマンセルが追い上げてきて、セナが上手に走って優勝というレースでした。セナの巧さと、速さに陰りが出ていた中での優勝だったので、さらにモチベーションが上がり、前向きになりました」

    「今回の勝利は、負けて、勝って、負けて、負けて、という中での勝利でしたが、重要なことは前を向いてこの選手権トップをどのように守っていくかです。頑張って維持しようというモチベーションを上げてくれるレースだったと言えます」

    「23戦もレースがある中で、このモナコGPは特別な市街地コースでドライバーズサーキットでもあります。ホンダF1としては、過去にいいレースをしてきたという話も含めて、最後のシーズンでよい結果を残せたのは非常によいことだと思っています」

    今大会では、シャルル・ルクレールがスタートできなかったこと、バルテリ・ボッタスのリタイアなど、ライバル勢に不運が味方した部分もある。

    「他チームにとっては悪夢であり、ネガティブなことが我々にとっては幸運に働いたことは否定できません」と田辺豊治は語る。

    「しかし、逆に言えば、それが我々に起こっても不思議ではないのがレースでした。それが無かったらどうだったかと問われれば、正直あまり変わらなかったのではないかとは思いますが、そうしたことも味方につけることができたので勝てたと思います」

    それでも、前戦F1スペインGPのような緊迫したレース展開ではなかった。

    「気楽にやっているということは一切ありませんが、デグラデーション、エンジンのクーリングなどは、いずれも想定内の正常値でレースが進んだのは事実です。それでも裏では『こういうことが起こったら、ああいうことが起こったら』という話はしていました」

    序盤5戦を終えてのここまでの総括の総括について田辺豊治は次のように語った。

    「今年、23戦を3つのPU、2つのERSで走るので、そこには届いていませんが、今のところ基本的には順調にきています。いくつか問題が発生してクールアウトしたものもありますが、基本的には順調にきています。このレースが終わった後、コンディションがどうなっているかを見て、次どうしていくかを考えていきます」

    次戦F1アゼルバイジャンGPが開催されるバクーは市街地コースではあるものの、ロングストレートなど、モナコとはかなり特性が違うコースになる。

    「低速コーナー部分に関しては今回の経験を生かして最適化を図って臨むようにしていきたいです。ストレートが長いなどの特徴もあり、市街地ですが、ちょっと飛び抜けた特徴があるコースになっています。そこに向けて、両方のバランスを今年のPUでうまく取れるようにもう1回シミュレーションをして、キャリブレーションを設定して臨みたいと思っています」