カテゴリー: F1マイアミGP

  • レッドブルF1 ワシェ体制に試練 マイアミGPアップデートがカギ

    レッドブルF1 ワシェ体制に試練 マイアミGPアップデートがカギ

    レッドブルF1の2026年シーズンは、開幕から深刻な低迷に直面している。その中心にあるのがRB22のパフォーマンス問題であり、特にシャシーに対する評価は厳しさを増している。

    その影響はチーム内部の力学にも及び始めており、技術責任者ピエール・ワシェの立場にも明確な揺らぎが生じている。ドイツメディアの報道によって、状況は単なる不振ではなく「体制そのものの問題」に発展しつつあることが浮き彫りになった。

    RB22の失速はシャシー起因が大半
    シーズン序盤3戦で、レッドブルの最高成績は開幕戦メルボルンでの6位にとどまっている。これはこれまでの支配的なパフォーマンスを考えれば異例の結果だ。

    チーム内部の分析によれば、トップとの差は約1秒。そのうち実に0.8秒がシャシー由来であり、パワーユニットによる差はわずか0.2秒に過ぎないとされる。この数値は、問題の本質が明確に車体設計側にあることを示している。

    さらにRB22はドライバーからも厳しい評価を受けている。マックス・フェルスタッペンとアイザック・ハジャーの両者が「扱いにくい」と指摘しており、パフォーマンスだけでなくドライバビリティの面でも深刻な課題を抱えている。

    ワシェへの信頼低下と内部不満
    こうした状況の中で、技術部門トップであるピエール・ワシェへの風当たりは強まっている。

    内部ではすでに信頼低下が指摘されており、「マシンはレーシングブルズより1秒速いと豪語していたが、現実はそうではない」といった声も出ているという。実際にはレーシングブルズのマシンは同等、あるいはそれ以上の安定性を持ち、扱いやすさの面で上回っているとされる。

    さらに内部関係者は「レーシングブルズのマシンであれば、フェルスタッペンはもっと上位からスタートできる」とまで語っており、現行マシンへの評価の低さが際立つ。

    レッドブル・レーシング

    組織内の亀裂と開発体制の不安
    技術的問題に加え、組織面での不安も無視できない。

    2月中旬にチーフデザイナーのクレイグ・スキナーがチームを離脱したが、この背景にもワシェとの関係悪化があったとされる。主要技術者の離脱は、開発体制そのものに影響を与える重大な要素だ。

    さらに鈴鹿で投入されたアップデートが改善どころかパフォーマンス悪化を招いたことも、状況を悪化させている。開発の方向性そのものに疑問が投げかけられている段階にある。

    マイアミが分岐点となる可能性
    こうした流れの中で、次戦マイアミGPが極めて重要な意味を持つことになりそうだ。

    報道によれば、マイアミで投入予定のアップデートが再び失敗に終われば、ワシェの立場は決定的に危うくなる可能性があるという。すでに「結果次第では最後のレースになる」という見方も出ている。

    レッドブルは近年、圧倒的な開発力と組織力で成功を築いてきた。しかし2026年の新レギュレーション下では、その優位性が揺らいでいる。

    RB22の問題が単なる一時的な不調なのか、それとも設計思想レベルの誤りなのか。マイアミでのアップデートは、その答えを示す試金石となる。

  • マクラーレンF1 マイアミGPで大型アップグレード メルセデスに警戒感

    マクラーレンF1 マイアミGPで大型アップグレード メルセデスに警戒感

    メルセデスが2026年シーズン序盤を支配してきた一方で、4月のレース空白期間がライバル勢に大きな巻き返しの機会をもたらしている。特にマクラーレンは、マイアミGPに向けて大規模なアップグレードを準備していると報じられた。

    バーレーンGPとサウジアラビアGPの中止により、全11チームはマシン開発に集中できる異例の時間を得た。この期間が勢力図を揺るがす可能性があり、フェラーリF1のフレデリック・バスールも「マイアミではまったく違う選手権になる」との見方を示している。

    マクラーレンが“勝てたレース” 日本GPの実態
    日本GPではメルセデス勢が引き続き優位を保ったが、オスカー・ピアストリは勝利に最も近づいたドライバーのひとりだった。

    ピアストリはセーフティカー導入によって首位を奪われ、結果的にキミ・アントネッリに次ぐ2位でフィニッシュした。しかし、このセーフティカーがなければ、レースの主導権はピアストリが握り続けていた可能性が高い。

    実際、オリバー・ベアマンの50Gクラッシュによるセーフティカーがなければ、ピアストリが優勝していたという見方も強い。トラックポジションを維持していた点が大きく、レース全体を通じて安定した走りを見せていた。

    マイアミで投入される“大型アップデート”の意味
    スカイF1のデビッド・クロフトは、マクラーレンがマイアミGPで「非常に大きなアップグレード」を投入する予定だと明かした。

    「マクラーレンはマイアミに大きなアップグレードを持ち込む予定で、シミュレーターの数値にもすでに満足している」

    「日本GPではセーフティカーがなければピアストリが勝っていたかもしれない。アントネッリのペースは速かったが、オーバーテイクを強いられていた」

    「ピアストリはトラックポジションを持っていたし、それを維持していれば勝っていたはずだ」

    「彼はとても余裕があるように見えたし、レースができる状況でのパフォーマンスも非常に良かった」

    この発言が示す通り、マクラーレンはすでにレースペース面でメルセデスに迫っており、アップグレード次第では勢力図を一気に塗り替える可能性がある。

    4月の“開発期間”が勢力図を変える
    今回の異例のブレイク期間は、単なる調整ではなく「構造的な差」を縮めるチャンスとなっている。

    メルセデスは序盤戦で優位に立ったものの、この1カ月で他チームがどこまで差を詰めてくるかは未知数だ。特にマクラーレンのように、すでに勝利圏内に迫っていたチームにとっては、この期間は決定的な意味を持つ。

    マイアミGPは単なる次戦ではなく、2026年F1シーズンの流れを分岐させる転換点になる可能性が高い。メルセデスにとっては守る側、マクラーレンにとっては仕掛ける側として、真価が問われる週末となる。

  • キャデラックF1に必要な1秒 セルジオ・ペレス「マイアミGPが最大のテスト」

    キャデラックF1に必要な1秒 セルジオ・ペレス「マイアミGPが最大のテスト」

    2026年F1シーズン開幕から3戦を終え、キャデラックF1は当初の予想を上回る立ち上がりを見せている。鈴鹿ではセルジオ・ペレスとバルテリ・ボッタスがともに予選でアストンマーティン勢を上回り、苦戦するライバルより前で戦う場面もあった。

    しかし、その一方で中団争いに本格的に加わるには、なお大きなギャップが残っていることも明らかになった。ペレスは日本GP後、現状では1周あたり1秒が必要だと認め、マイアミGPで投入予定の大規模アップグレードに期待を寄せている。

    鈴鹿で見えたキャデラックF1の現在地
    日本GP決勝でペレスは17位でフィニッシュした。セーフティカーによって隊列が縮まったこともあり、何とかリードラップは維持したが、終盤はカルロス・サインツとフランコ・コラピントの争いから27秒遅れた。

    セーフティカー明けからチェッカーまでの区間では、1周あたりおよそ1秒ずつ差を広げられた計算になる。さらに、ペレスの決勝最速ラップもサインツとコラピントに対して1.1秒遅れており、レースペースの不足は数字の上でもはっきり表れていた。

    ペレス「今は1秒必要だ」
    ペレスは、ウィリアムズとアルピーヌを追っていた際の感触について次のように語った。

    「かなり興味深かった。追走していた時、ウィリアムズとアルピーヌと戦っていたけど、そこまで遠くはないように見えた」

    「ただ、彼らはコンスタントにペースを見つけ続けることができていた。ペースを見つけて、またペースを見つけて、またペースを見つけていた」

    そのうえで、現状の不足分をより明確に口にしている。

    「今の僕たちには1秒が必要なのは明らかだと思う。そして、マイアミに大きなアップグレードを持ち込めることを本当に願っている。あれがチームにとって最大のテストになると思う」

    改善は進む一方で、次の壁は中団争い
    ペレスは、ここまでの3戦を通じてキャデラックF1が前進していること自体は認めている。日本GPについても、予選で抱えたデプロイメントの問題を除けば、比較的スムーズに週末を進められたグランプリだったと振り返った。

    「グランプリごとに進歩してきたと思う。昨日の予選で僕にデプロイメントの問題があったことを除けば、今回がだいたいすべて順調だった最初のグランプリだった」

    「中団グループの争いに加われるような一歩を踏み出せることを本当に願っている」

    このコメントからも、キャデラックF1は単に完走や基礎的な安定性を求める段階から、次は中団に食い込めるかどうかを問われる段階に入りつつあることが分かる。

    最大の課題はダウンフォース不足
    では、何を改善しなければならないのか。ペレスは最大の弱点として、明確にダウンフォース不足を挙げた。

    「いろいろな領域があると思う。でも現時点で主なものは荷重だと思う。僕たちが最も不足しているのはそこだ」

    「バランス自体はそこまで悪くない。ただ、荷重が足りていないだけなんだ」

    バランスの破綻ではなく、純粋な空力負荷の不足がパフォーマンスを制限しているという見方は重要だ。マシンの挙動そのものよりも、コーナリングや総合的なラップタイムを支える土台の部分が不足していることになる。

    デプロイメントにも改善余地
    ペレスは、キャデラックF1の課題がダウンフォースだけではないことも示している。特に、他チームと比較した際のエネルギー運用にも気になる点があったようだ。

    「そうだね、間違いなく励みになる兆候は見えたと思う。デプロイメントについても取り組むべきことがある。いくつかのチームは僕たちとは違う使い方をしているように見えた。そこは改善すべき点だ」

    ただし、それでも優先順位は変わらない。

    「でも、一番大きいのは荷重が必要だということだ。そしてもちろん、僕たちはマイアミにアップグレードを持ち込む予定で、それが僕たちにとって最大のテストになる」

    マイアミで予定されるアップグレードが、キャデラックF1にとって本当に“次の一歩”になるのか。鈴鹿で露呈した1秒差をどこまで縮められるかが、今後の中団争いを占う大きな分岐点になりそうだ。

  • F1マイアミGP 新社長に若き女性リーダー28歳カタリナ・ノワク就任

    F1マイアミGP 新社長に若き女性リーダー28歳カタリナ・ノワク就任

    カタリナ・ノワクがF1マイアミGPの社長に就任した。

    ノワクはこれまで同大会のビジネスオペレーション担当副社長を務めており、28歳でF1イベントの社長としては史上最年少、世界で2人しかいない女性社長の1人となる。彼女は2022年からこの職務を担ってきたタイラー・エップの後任となる。エップは新たな職務に就くため退任する。

    「カタリナを我々の社長として発表できることを嬉しく思う」とマイアミF1グランプリのマネージングパートナーであるトム・ガーフィンケルは語った。

    「彼女は私が関わってきた中でも最も才能ある若手経営者の1人であり、ここで築かれてきたものをさらに発展させるだろう。我々はファン体験の革新と、ドライバー、チーム、そしてファンに向けた世界最高水準のイベントの実現に取り組んでいる。タイラーのリーダーシップにも感謝したい。彼がいなければ、このグランプリは今日のような形には成長していなかっただろう」

    ノワクは2019年にマイアミ・ドルフィンズとハードロック・スタジアムの事業体に加わり、イベント、法人パートナーシップ、ビジネスオペレーションなどでさまざまな役割を担ってきた。2023年にはマイアミGPのビジネスオペレーションを統括する立場に昇進し、2024年には副社長に就任。この役職で彼女は、グランプリを構築・運営する全てのビジネスおよび運営部門の協業を主導し、F1との関係を取りまとめ、ビジネスやパートナーシップの主要な交渉役を務め、大会の戦略的計画を指揮してきた。

    オーストリア・ウィーン出身のノワクは、ロヨラ大学シカゴ校で広告/広報の学位を取得している。

    「社長という新たな役割を担うことに身が引き締まる思いと同時に、とてもわくわくしている」とノワクは語った。「この新しい章においても我々の目標は変わらない。ステークホルダーに卓越したイベントを提供し、エリートのオン・トラックアクションとファン第一の体験を中心に据えることだ。卓越性に取り組む素晴らしいチームがあり、すでに始まっている仕事を引き続き進めていきたい」

  • F1パワーランキング:2025年F1 マイアミGP版

    F1パワーランキング:2025年F1 マイアミGP版

    2025年F1 マイアミGPは、ランド・ノリスがスプリントでの劇的なウェット-ドライ戦を制し、日曜の決勝ではオスカー・ピアストリが勝利を手にしたことで、マクラーレンにとってマイアミは理想的な週末となった。しかし、「サンシャイン・ステート(フロリダ)」で印象を残したのはマクラーレンだけではない。10位だった角田裕毅(レッドブル)は惜しくもランキング外に甘んじたが、他にも見逃せない活躍を見せたドライバーたちがいる。最新のパワーランキングとシーズン累計ランキングをチェックしよう。

    F1パワーランキングは、F1.comの5人の審査員がグランプリ終了後に各ドライバーを評価し、週末を通してのパフォーマンスに応じて10点満点で採点。専門家のスコアを平均してレーススコアを作成し、そのスコアは総合パワーランキングのリーダーボードでシーズンを通して集計される。

    1.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)
    土曜日のスプリントでは、セーフティカー導入中に最低デルタタイムを維持できなかったことで5秒のペナルティを受け、4位のリザルトを失うという悔しい展開となったが、アレックス・アルボンはその失望を日曜の決勝で見事に挽回した。タイ出身のアルボンは7番グリッドからスタートし、ウィリアムズのダブルポイント獲得を牽引する形で5位フィニッシュを果たした。

    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    アルボンと同様に、ピアストリもスプリントでは悔しさを味わった。チームメイトのランド・ノリスがセーフティカー中の絶妙なタイミングでピットインしたことにより勝利を逃したのだ。しかし日曜日のレースでは再び圧倒的なパフォーマンスを披露し、堂々たる勝利を収めてチャンピオンシップのリードを広げた。

    3.マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    マイアミGPの数日前に父親となったフェルスタッペンだが、その影響はまったく感じさせなかった。スプリントではアンセーフリリースにより10秒ペナルティを科されたが、予選では見事な走りを披露しポールポジションを獲得。日曜のレースではマクラーレン勢に太刀打ちできなかったものの、できる限りの成果を引き出して4位でチェッカーを受けた。

    4.ランド・ノリス(マクラーレン)
    シーズン開幕戦オーストラリア以来となる勝利を、マイアミのスプリントで遂に手にしたノリス。日曜の決勝では、フェルスタッペンとのバトルでアウトに膨らんで順位を落としたものの、うまく持ち直してピアストリに次ぐ2位でフィニッシュし、マクラーレンの1-2を完成させた。

    5.ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    週末を通してマシンの感触に苦しんでいたと語ったラッセルだが、日曜のレースではバーチャルセーフティカー中のピットストップで戦略的にポジションを上げ、フェルスタッペンを逆転して3位表彰台を獲得。これで今季4度目のポディウムとなった。

    6.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)
    マイアミでのアントネッリは、まさに記憶に残る週末となった。初めてのマイアミでの走行にもかかわらず、金曜のスプリント予選ではポールポジションを獲得。その後、日曜決勝のグリッドを決める予選でも3位につけた。最終的には決勝で6位まで後退したが、その才能を十分に印象づける週末となった。

    7.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)
    マイアミでのサインツの週末は決して順調とは言えなかった。スプリントではリタイアを喫し、決勝でも序盤にダメージを負ってしまう。それでもライバルたちについていこうと全力を尽くし、最終的には9位でレースを終え、ウィリアムズにとっての堅実なポイント加算となった。

    8.ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)
    上海のスプリントで記憶に残る勝利を挙げたハミルトンは、今回の100kmスプリントでも再び好結果を残した。序盤のピットイン判断が功を奏し、3位表彰台を獲得。一方で日曜の決勝は12番手スタートと難しい展開で、苦戦しながらも順位を上げて8位でフィニッシュした。

    9.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    ルーキーのアントネッリと同様に、アイザック・ハジャーもデビューシーズンを通して高い安定感を見せている。マイアミGPでは惜しくも11位でポイントには届かなかったが、前方の角田裕毅に対してプレッシャーをかけ続けるなど、地力の高さを印象づけた。角田はこのレースで5秒ペナルティを受けていた。

    10.シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)
    週末を通してペースに苦しんだルクレールは、マイアミでやや落ち込んだ様子も見せていた。特にスプリントでは、スタート前のグリッドへ向かう途中の雨の中でクラッシュ。日曜の決勝では汚名返上を狙って全力を尽くし、最終的には7位でフィニッシュした。

    惜しくもランク外
    ハースに加入して6戦目となるマイアミで、エステバン・オコンは前向きなパフォーマンスを披露した。Q3進出はチーム加入後初であり、決勝ではポイント獲得には至らなかったものの、多くの収穫を得た週末となったと語った。角田裕毅はグラプリで10位に入ったものの、トップ10の紹介枠からは惜しくも漏れる形に。マイアミではスプリントでのアグレッシブな走りや決勝での粘り強い防御が光り、着実なパフォーマンスを見せていた。

    2025年のF1世界選手権 マイアミGP

  • F1マイアミGPの米国視聴率が大幅減少 昨年比で約30%ダウン

    F1マイアミGPの米国視聴率が大幅減少 昨年比で約30%ダウン

    2025年のF1マイアミGPは、米国でのテレビ視聴率において前年から大幅な減少を記録した。

    ロイター通信およびニールセン・レーティングスのデータによると、先週末にハードロック・スタジアム周辺で行われた同レースは、ABCの放送で平均217万人の視聴者を集めた。これは、F1が米国で新記録を打ち立てた昨年の310万人から約30%の減少となる。

    今回のレースでの視聴者数のピークは240万人だったが、これも2024年大会の360万人から減少している。

    さらに、F1マイアミGPは週末の米国で最も視聴されたモータースポーツイベントとはならなかった。ナスカー・カップ・シリーズのテキサス戦がFoxのFS1チャンネルで平均250万人の視聴者を獲得し、F1を上回った。

    それでも2025年のF1マイアミGPは、米国史上で3番目に多く視聴されたF1レースであり、2023年大会の200万人をわずかに上回った。

    F1はマイアミとの長期開催契約を締結しており、最近その契約が2041年シーズン終了まで延長されたばかりである。

    今回の視聴率低下のニュースは、F1の米国での放映権を保有するESPNの契約が今年末で満了するタイミングで報じられたものだ。ESPNはF1の親会社であるリバティ・メディアの本拠地である米国において、グランプリの独占放映権料として7500万〜9000万ドルを支払っているとされる。

  • F1×レゴの夢の共演 実走マシン誕生の舞台裏を動画でチェック

    F1×レゴの夢の共演 実走マシン誕生の舞台裏を動画でチェック

    レゴがF1のために本気で作り上げた“実走可能なF1マシン”が、F1マイアミGPの開幕演出としてファンを魅了した。通常はトラックで行われるドライバーズパレードが、今回は各チームのリバリーをまとったレゴ製マシンによる走行に置き換えられた。

    このスペシャルマシンは、2024年末に発表された「LEGO F1 スピードチャンピオンズ」シリーズをベースに、F1とLEGOグループの複数年パートナーシップを記念して制作されたもの。レゴの創造力とF1のスピリットが融合した、まさに“動く展示品”だ。

    各チームには2人乗り仕様の特製レゴカーが1台ずつ提供され、ドライバーたちはグランドスタンドのファンに手を振りながら、マイアミ・インターナショナル・オートドロームを1周する特別ラップを披露した。

    レゴのこの大型プロジェクトは、チェコ共和国クラドノにあるLEGOグループの専用ファクトリーで設計・製作された。26人のデザイナー、エンジニア、ビルダーが22,000時間をかけて組み上げたこのマシンは、約40万個のレゴブロックで構成され、重量は約1,000kg。最高速度は時速20kmに達するという本格的な性能を備える。

    走行性能も見逃せない。マシンはただのショーピースではなく、実際にF1ドライバーがステアリングを握って走行できるよう設計されており、イベント当日もサーキットを軽快に駆け抜けた。レゴの技術力がF1の舞台で見事に発揮された瞬間だった。

    このレゴF1マシンの制作舞台裏を収めた動画は、記事末尾のプレイヤーから視聴できる。レゴファンはもちろん、F1ファンにとっても必見の映像コンテンツとなっている。

    動画の公開は終了しました
  • 2025年F1 マイアミGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅は選外

    2025年F1 マイアミGP WINNERS & LOSERS:角田裕毅は選外

    オスカー・ピアストリは、F1マイアミGPに勝利した際の賭けで披露するはずだった“グリディ”ダンスを見事に失敗したかもしれないが、サンシャイン・ステート(フロリダ州)で肝心のレースでは一分の隙もない走りを見せた。

    ピアストリには祝うべき理由が山ほどあった一方で、早く帰国して原因を突き止めたいと感じた者たちもいた。なお、10位入賞を果たした角田裕毅は「勝者」と「敗者」のいずれにも選ばれず、安定感は見せたものの、特筆すべき活躍とまでは評価されなかった。

    F1.comのローレンス・バレットが、2025年のアメリカ3連戦の初戦となるマイアミGPの「勝者と敗者」を振り返る。

    勝者:オスカー・ピアストリ
    ピアストリは、スプリントでのセーフティカーが再びマクラーレンのチームメイト、ランド・ノリスに幸運をもたらしたことについて、「マイアミでは宝くじは買わない」と冗談交じりに語った。昨年に続き、スプリントではノリスに軍配が上がった。

    しかし、グランプリ本番では三度目の正直。ピアストリは、ターン1でフェルスタッペンとノリスがもつれた隙を突いて、キミ・アントネッリの後方につけて3番手に浮上。

    メルセデスを抜き去った後は現世界王者にプレッシャーをかけ続け、見事なオーバーテイクでトップに立つと、そのまま突き放して優勝。これで3連勝、今季4勝目、通算6勝目を挙げた。

    連続入賞記録は32戦に伸び、F1史上4番目の長さに。ドライバーズ選手権でのリードは16ポイントに広がっている。

    マイアミGP F1 オスカー・ピアストリピアストリはマイアミで今季4勝目を挙げた。

    敗者:ランド・ノリス
    ノリスにとってもポジティブな要素はあった。最近の不振を払拭するため、シミュレーター作業を重ね、自信を取り戻しつつある。

    今季開幕戦のオーストラリアで勝利した彼は、今回スプリントで優勝、グランプリでは2番グリッドを獲得した。しかし決勝では、フェルスタッペンとの争いでターン2までに4つ順位を落とし、6位に転落。

    そこから2位まで挽回したものの、フェルスタッペンの攻略に手間取ったこと、そして再びピアストリに敗れたことに悔しさを感じたはずだ。

    マイアミGP F1 ランド・ノリスノリスは1周目に6位まで落ちたものの、2位でフィニッシュ。

    勝者:ジョージ・ラッセル
    週末を通じてマシンへの自信を欠いていたラッセルだったが、レース終盤の15周で腹痛に見舞われながらも、ここぞという場面で力を発揮。見事3位表彰台を獲得した。

    これで今季6戦中4回目の表彰台となり、昨季1年間の記録に並んだ。また、メルセデスにとってもマイアミ初の表彰台(2022年初開催)という節目となった。

    ドライバーズ選手権でも4位に位置し、フェルスタッペンとの差はわずか6ポイントにまで縮まった。

    敗者:マックス・フェルスタッペン
    フェルスタッペンは、パートナーのケリー・ピケとの間に第一子リリーが誕生したばかりという喜びに包まれた状態でマイアミに乗り込んだ。

    しかし、トラック上では運に見放された。スプリントでは4位でフィニッシュしたものの、アンセーフリリースによる10秒ペナルティでノーポイントに。

    日曜のグランプリでは見事な一発でポールを獲得し、ピアストリやノリスに対して堅実な防御を見せたが、両者に先行を許し、その後はVSC下でピットインしたラッセルに逆転を許して4位に沈んだ。

    マイアミで初めて表彰台を逃し、今季6戦中3度目の表彰台逸となった。

    マイアミGP F1 マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンはマイアミで表彰台を逃した。

    勝者:ウィリアムズ
    わずか1年前はグリッド後方に沈んでいたが、今やメルセデスと競り合い、フェラーリを打ち破るまでに進化を遂げた。

    アレックス・アルボンはスプリントで4位に入る速さを見せたが、レース後のペナルティによりノーポイント。しかし、決勝では5位でフィニッシュし、開幕戦オーストラリアに並ぶ今季ベストリザルトを記録した。

    カルロス・サインツはスタート直後にアルボンと接触しダメージを負ったが、それでも9位完走。これでウィリアムズは2戦連続のダブル入賞を果たし、コンストラクターズ選手権5位争いでハースに対して17ポイントのリードを築いている。

    敗者:フェラーリ
    スクーデリアにとっては受け入れ難い週末。マクラーレン、レッドブル、メルセデスに対してペースで及ばなかったばかりか、ウィリアムズにも敗北。

    シャルル・ルクレールは7位フィニッシュで、これは開幕戦以来の最低順位。ルイス・ハミルトンも8位にとどまり、今季ここまでトップ5フィニッシュは1度だけという苦境が続く。

    マイアミGP F1 スクーデリア・フェラーリルクレールとハミルトンは、マイアミでそれぞれ7位と8位に終わった。

    勝者:キミ・アントネッリ
    アントネッリにとっては飛躍の週末となった。スプリント予選ではF1史上最年少ポールポジションを獲得し、これまでの記録を持つセバスチャン・ベッテルを2年半も更新した。

    スプリント本戦ではターン1で順位を落とし、ピットでフェルスタッペンとの接触もあったが、レース後の裁定により7位で2ポイントを獲得。

    グランプリ予選では3番手という見事な結果を出し、決勝では6位でフィニッシュ。これで今季5戦中4回目の6位となり、未知のサーキットで安定したパフォーマンスを見せた。

    マイアミGP F1 アンドレア・キミ・アントネッリアントネッリはスプリントでP1を獲得し、F1史上最年少のポールシッターとなった。さらに、グランプリの予選でも3位を獲得し、その実力を証明した。

    敗者:アストンマーティン
    週末序盤は好調な兆しを見せ、フェルナンド・アロンソがスプリント予選で今季初めてトップ10入り。

    雨のスプリントでは結果を出せなかったが、ランス・ストロールが5位でフィニッシュし、2023年カタールGP以来のスプリントポイントを獲得。

    だが、決勝ではアロンソが15位、ストロールが16位と完走者中の最下位に。前のマシンとのギャップは20秒以上あり、完全な周回遅れとなった。

    勝者:LEGOカー
    マイアミGPのドライバーズ・パレードは、これまでとは一味違う演出に。F1ドライバーたちは、レゴブロック40万個と2万2000時間をかけて製作された「実走可能なLEGOカー」に搭乗して登場。

    このLEGOカーは最高時速20kmで走行可能で、ドライバーたちは“レース”形式で競い合いながら、時には接触もありつつ楽しんでいた。見た目にも楽しい、ユニークなパレードとなった。

    敗者:リアム・ローソン
    スプリントでは14番手から7位まで追い上げ、2ポイント獲得が目前だったが、アロンソとの接触によりペナルティを受け、ポイントを失った。

    グランプリではスタート直後のターン1で接触し、マシンに深刻なダメージを負ったまま、セーフティカーや雨の可能性にかけて走行を続けたが、最終的にはリタイアとなった。

    これで今季6戦を終えても、いまだ初ポイントは遠いままである。

  • リアム・ローソン マイアミの屈辱からレーシングブルズF1での再起を誓う

    リアム・ローソン マイアミの屈辱からレーシングブルズF1での再起を誓う

    リアム・ローソンは、F1マイアミGPで「ひどい」マシンダメージに見舞われながらも、レーシングブルズF1での再起を誓い、今後のシーズンに自信を示した。

    決勝では、1コーナーでジャック・ドゥーハンと接触。ドゥーハンはその場でリタイアとなり、ローソンはレースを続行したが、36周目にフロアとサイドポッドの深刻な損傷によってリタイアを余儀なくされた。

    今季いまだポイントを獲得できていないものの、マイアミの週末はローソンにとってシーズン最良の内容のひとつだった。スプリントでは一時入賞圏内を走行し、実際にフィニッシュラインではポイント圏内にいたが、フェルナンド・アロンソとの接触により5秒ペナルティを受け、順位を落とす結果となった。

    F1がいよいよヨーロッパラウンドに入るなか、ローソンは今後の巻き返しに向けて楽観的な見方を示している。

    「正直、かなりひどかった」とローソンはメディアに語った。「チームにとっては残念だった。みんな本当によくやってくれているし、クルマも速かった。それこそが、このスポーツで求められる姿なんだ」

    「僕たちは前進し続けなければいけないし、改善を重ねていかなきゃならない。週末のアプローチはとても良かったと思うし、だからこそ、いずれ噛み合ってくるはずだ」

    「ここ最近のサーキットでは手応えがあったし、予選に入る前も良い感触だった。レース序盤もフィーリングは良かったんだけど、エンジントラブルが出てしまったんだ」

  • ブラウンGPの伝説的F1マシン マイアミGPで約5億5千万円で落札

    ブラウンGPの伝説的F1マシン マイアミGPで約5億5千万円で落札

    2009年のF1シーズンを席巻したブラウンGPのマシンが、2025年F1マイアミGPの週末に開催されたオークションで380万ドル(約5億5000万円)で落札された。今回売却されたのは、現存するわずか3台のBGP 001のうちの1台である「シャシー001/01」。Bonhams Carsを通じての出品だった。

    このマシンは、F1史上屈指の“アンダードッグ・ストーリー”の象徴とされる。

    2008年末、ホンダがF1から撤退したことを受けて、ロス・ブラウンとニック・フライがチームを1ポンドで買収。メルセデス・ベンツをエンジンサプライヤーに迎え、翌年から参戦を開始した。

    革新的なダブルディフューザーを武器に、ジェンソン・バトンが開幕7戦中6勝を挙げる快進撃を披露。シーズンを通じて圧倒的な強さを見せ、ドライバーズおよびコンストラクターズ両選手権を制覇した。シーズン終了後、メルセデスがチームを買収し、ワークス体制に移行。その後は8年連続でコンストラクターズタイトルを獲得し、ルイス・ハミルトンとニコ・ロズベルグが計7度のドライバーズタイトルを分け合うなど、黄金時代を築くこととなった。

    Bonhams Carsのマイアミ担当セールス責任者であるルイス・フランケルは、オークション前に次のように語っていた。

    「このマシンは、まさにF1における“おとぎ話”の象徴であり、革新的な設計が限界をいかに打ち破れるかを示した存在です」

    「シャシー001/01はモータースポーツ史における貴重な一台であり、世界中のコレクターを魅了することは間違いありません。マイアミGPという舞台で、この唯一無二のマシンを出品できることを光栄に思います」

    マイアミGPの代表であるタイラー・エップも、次のように述べている。

    「Bonhams Carsとのパートナーシップを継続できたことを嬉しく思います。今年のイベントも、さらに成功を収めるでしょう」

    「南フロリダには強いカーカルチャーが根付いており、マイアミのファンやコレクターたちは、クラシックカーから最新モデルまで幅広いクルマに情熱を注いでいます。今回のような特別な出品物を手にできる機会は、週末の熱いレースとあわせて、ファンにとって大きな魅力になるはずです」

    ブラウンGP F1

    今回落札されたシャシー001/01は、2009年にルーベンス・バリチェロが実際にドライブした車両で、その後、チャンピオンとなったバトンに贈られた。当初、チームはレプリカの提供を提案していたが、バトンはそれを好まず、法的手続きの末に本物が渡された。なお、バトンが実際にシーズン中にドライブしていたのはシャシー002であり、こちらはロス・ブラウンの個人コレクションに保管されている。

    今回の落札額は380万ドルと、驚きの価格ではあったが、事前に見込まれていた450万〜650万ドルの予想レンジには届かなかった。

    この車両には、オリジナルの2.4リッターV型8気筒90度バンクのメルセデス・ベンツFO108Wエンジンが搭載されており、最大出力は18,000rpmで750馬力に達する。ただし、ギアボックス内部が欠損しているため、そのパワーを実際に駆動輪に伝えることはできない。