カテゴリー: F1マイアミGP

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1アップグレードに手応え「信頼できる」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1アップグレードに手応え「信頼できる」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1マイアミGPで投入されたレッドブルのアップグレードについて、マシンを「少し信頼できる」ようになったと語った。

    開幕3戦で苦戦してきたレッドブルにとって、マイアミでの初日は前向きな材料を示すものとなった。フェルスタッペンはスプリント予選を5番手で終え、首位との差についても「ほぼ半分にできた」と評価している。

    アップグレードで「よりまとまった」RB22
    フェルスタッペンは今季序盤、2026年F1レギュレーションへの不満に加え、レッドブルのマシンバランスにも厳しい見方を示してきた。日本GPでは決勝を大きく離された8位で終えたあと、現行マシンへの不満を隠さなかった。

    しかし、マイアミではアップグレード仕様のRB22で状況がやや改善した。スプリント予選後、フェルスタッペンはスカイスポーツF1に対し、マシンの感触について語った。

    「よりまとまっている感じがする」とフェルスタッペンは語った。

    「もちろん、まだ取り組んでいることはあるけど、僕たちにとって本当にポジティブな一歩だった」

    「ここ数戦は、僕たちは1秒以上遅れていた」

    「今はその差をほぼ半分にできたと思う。だから、それはとてもポジティブだ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング) マイアミグランプリ

    高速コーナーには弱さも「信頼できるようになった」
    一方で、フェルスタッペンはマイアミの第1セクターに残る弱点も明確に認めている。特に高速コーナーでは、まだトップ勢に対して十分な強さを発揮できていないという。

    「僕たちはまだ第1セクターでとても弱い。あそこは本当に高速だ」

    「だから、そこに取り組む必要があることは分かっている。でも、それ以外は少しまとまっているように見えた」

    「その点では少し満足している。少なくともミッドフィールドからは少し抜け出せたように思う」

    フェルスタッペンはさらに、マシンが以前より自然に感じられるようになったことで、ラップタイムを引き出しやすくなったと説明した。

    「少し普通に感じるし、少しまとまっている」

    「もちろん、まだ僕が望むところにはない。でも少なくとも、少し信頼できるようになっているし、その分ラップタイムを引き出せる」

    レッドブルは2台そろってSQ3進出
    レッドブルはマイアミのスプリント予選で、フェルスタッペンが5番手、アイザック・ハジャーが9番手となり、2台そろってSQ3に進出した。

    チームは金曜日、フェラーリの“マカレナ”リアウイングに着想を得たとみられる独自仕様のリアウイングも投入。フェラーリ版よりもアグレッシブな形状で注目を集めたが、チーム代表のローラン・メキースはFP1後、そのコンセプトはフェラーリのコピーではないと説明している。

    マイアミでのアップグレードは、レッドブルが一気にトップへ戻ったことを意味するものではない。それでもフェルスタッペンが「信頼できる」と口にしたことは、RB22が少なくとも開幕3戦の不安定な状態から一歩進んだことを示している。

  • アルピーヌF1 マイアミGPスプリント予選で今季初の2台SQ3進出

    アルピーヌF1 マイアミGPスプリント予選で今季初の2台SQ3進出

    アルピーヌF1は、2026年F1マイアミGPのスプリント予選でフランコ・コラピントが8番手、ピエール・ガスリーが10番手に入り、今季初めて2台そろってトップ10グリッドを獲得した。

    新たなアップグレードを投入したマイアミで、アルピーヌは中団勢の中で存在感を示した。コラピントは「中団勢と比べると僕たちは良さそうだ」と語り、A526の理解が進みつつあることに手応えを示した。

    コラピント「ようやくリズムをつかみ始めている」
    フランコ・コラピントは、金曜唯一のプラクティスでA526に問題を抱えながらも、スプリント予選では8番手を確保した。これは自身のあらゆる予選形式におけるベストタイにあたる結果であり、アルピーヌにとっても週末の流れを変える内容となった。

    「うれしい。かなり厳しかった状況を立て直すことができたし、理解するまでに少し時間がかかったけど、ようやくリズムに入り始めて、足りていなかったペースの一部を理解し始めていると思う」とコラピントはスプリント予選後に語った。

    「知っているトラックで、スプリント週末というより難しい状況の中、一日を通して良いラップを走れた。今日はすべてがとてもポジティブだった」

    「このブレイクは、僕たちにとって一度リセットして、もう一度進み、どこに取り組むべきかを理解するうえで良い時間だったと思う。僕たちは正しい方向にかなりうまく取り組めたと思う。今日のパフォーマンスには満足しているけど、もちろん週末はまだ始まったばかりだ」

    「ペースは良さそうだと思う。中団勢と比べると、僕たちは良さそうだ」

    ガスリーは10番手もホイールスピンに不満
    一方のピエール・ガスリーは、スプリントを10番手からスタートする。アルピーヌは今季ここまで、中国GPで一度だけダブル入賞を記録しているが、ガスリーは開幕3戦すべてでポイントを獲得しており、チームのランキング5位タイを支えてきた。

    ただし、ガスリー自身は今回のスプリント予選の内容に満足していない。過度なホイールスピンに苦しんでおり、現状のままではレースで厳しくなると認めた。

    「あまり良くない。今朝からとても難しかった。僕の側で何かがうまく機能していないのが見えていて、ホイールスピンがかなり多い」

    「残念ながら、その原因を突き止めるだけの時間が本当に十分にはなかった。でも感触は良くなかったので、明日に向けて改善するために懸命に取り組まなければならない。今の状態のままだと、レースでは苦戦すると思う」

    「それでも、2台をトップ10に入れられたのは良いことだ。ただ、まだ引き出せるポテンシャルはかなり残っている」

    アップグレード効果を示したアルピーヌ
    アルピーヌにとって、マイアミのスプリント予選はアップグレードの方向性を確認するうえで重要なセッションとなった。コラピントは中団勢との比較で競争力を実感しており、ガスリーも不満を抱えながらトップ10に入ったことで、A526にはまだ改善余地が残されている。

    スプリント本番では、コラピントが8番手、ガスリーが10番手からスタートする。中団グループの中でアルピーヌが実際にどれだけレースペースを維持できるかが、今回のアップグレードの評価を左右することになる。

  • 【動画】 レッドブルF1 “マカレナ”リアウイング投入 フェラーリを上回る可動域

    【動画】 レッドブルF1 “マカレナ”リアウイング投入 フェラーリを上回る可動域

    レッドブル・レーシングは2026年F1第4戦マイアミGPで、フェラーリが先行導入した回転式「マカレナ」リアウイングの独自バージョンを投入した。プレシーズンテストで注目を集めた革新的コンセプトに対し、早くも対抗策を実戦に持ち込んだ形だ。

    このアップデートは単なるコピーにとどまらず、作動機構や可動量の面で大幅な改良が施されていると見られており、空力効率と信頼性の両面でレッドブルが主導権を握る可能性も浮上している。

    フェラーリ発の革新にレッドブルが対抗
    フェラーリはバーレーンでのプレシーズンテストで、ストレート終端で回転しドラッグを低減する独自のリアウイングを初公開した。この“マカレナ”と呼ばれる構造は、中国GPで実戦投入されたものの、その後は従来型へと戻されていた。

    一方、レッドブルは5週間の中断期間中にシルバーストンでこのコンセプトをテストしていたとされ、今回マイアミで正式にRB22へ導入。フリー走行1回目(FP1)で初めてその姿が確認された。

    可動量とアクチュエーターに注目集まる
    今回のレッドブル仕様が注目を集めている最大の理由は、その可動量とアクチュエーターのサイズにある。ピットレポーターのテッド・クラビッツは次のように語った。

    「レッドブルはフェラーリのリアウイングを“上回るマカレナ”を作ってきた。シルバーストンでの目撃情報はあったが、正直そこまでとは思っていなかった」

    「このウイングを動かすアクチュエーターの大きさを見たとき、かなり興奮した。ドラッグ低減の余地が非常に大きい。フェラーリやアルピーヌよりもはるかに大きく開いている」

    「レッドブルは“可動域が増えただけ”と控えめに説明しているが、とんでもない量の動きをしている。あとは信頼性だ。フェラーリができなかったことをやれるかどうかが鍵になる」


    元王者も性能差を指摘
    2009年F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンもこのデバイスに言及し、次のように評価した。

    「フェラーリのものよりかなり速そうに見える」

    また、レッドブルのアップデートパッケージには、フェラーリが先行していた排気周辺のミニウイング的要素も取り入れられており、複数の技術的アイデアを統合した構成となっている。

    フェラーリも改良型を投入へ
    フェラーリ側も黙ってはいない。モンツァでのフィルミングデーで改良版をテストしており、マイアミには新仕様を持ち込んでいると見られる。

    回転式リアウイングは、2026年F1におけるエネルギーマネジメントと空力効率の両立という課題に対する重要な解決策のひとつになりつつある。レッドブルがこの分野で優位に立つのか、それともフェラーリが巻き返すのか、週末のパフォーマンスがその答えを示すことになる。

  • F1マイアミGP 全11チームのアップデート比較 フロア主導の開発競争が加速

    F1マイアミGP 全11チームのアップデート比較 フロア主導の開発競争が加速

    2026年F1第4戦マイアミGPでは、多くのチームが開発の主軸をフロアとリア周辺に置いたアップデートを投入した。特に今季のレギュレーション下では、エネルギーマネジメントと空力効率の両立が重要となっており、単純なダウンフォース増加ではなく“効率よく使える空力”へのシフトが明確になっている。

    今回のアップデート一覧を見ると、フロント側で気流を整え、フロアを通じてリアでダウンフォースに変換するという流れが各チームに共通している。

    一方で、投入規模やアプローチには大きな差があり、大規模改良で流れを変えにきたチームと、細部の最適化で効率を高めるチームに分かれている。

    ■ メルセデス
    メルセデスは2点のアップデートを投入。テールパイプの角度変更とブラケット追加によってドラッグ低減を図り、フロントコーナーの改良で後方への気流を改善している。パフォーマンス面では、直接的なダウンフォース増加というよりも、空力効率を高めてリアの安定性を引き出す構成となっている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ■ フェラーリ
    フェラーリは11点のアップデートを投入。フロントウイングからフロア、ディフューザー、リアウイングに至るまで広範囲に及ぶが、パフォーマンスの中心はフロアとディフューザーの再設計にある。ここでダウンフォースを増やしつつ、リアウイングでドラッグ低減も狙い、空力効率の改善を強く意識したパッケージとなっている。

    スクーデリア・フェラーリ

    ■ マクラーレン
    マクラーレンは7点のアップデート。フロントコーナー、サイドポッド、フロア、リアウイングと広範囲に手を入れており、特に新フロアとボディワークの連動設計がパフォーマンスの核となる。フロアでダウンフォースを増やしつつ、気流を最適化して全体効率を引き上げる構成。

    マクラーレン

    ■ ハースF1チーム
    TGRハースF1チームは1点のアップデートのみ。ディフューザーに追加デバイスを投入し、局所的な空力負荷を増加させている。規模は小さいが、リアダウンフォースに直結する効率重視の変更。

    ハースF1チーム

    ■ アルピーヌ
    アルピーヌは6点のアップデートを投入。フロントコーナーやノーズ周辺でフローコンディショニングを行い、リアサスペンションやリアウイングで空力負荷を強化している。パフォーマンス面では、新リアウイングを軸にリアのダウンフォースを引き上げる構成となっている。

    アルピーヌF1チーム

    ■ レッドブル
    レッドブルは7点のアップデート。フロントウイング、サイドポッド、フロア、リアウイングまで細かく最適化されており、パフォーマンスの中心はフロアとサイドポッドの連動による空力効率の向上にある。リアウイングの機構改良も含め、ダウンフォースとドラッグ低減の両立を狙う内容。

    レッドブル・レーシング

    ■ レーシングブルズ
    レーシングブルズは6点のアップデート。リアコーナー、リアサスペンション、フロアエッジ、リアウイングなどが対象で、パフォーマンス面ではフロアエッジとリアウイングが重要。タイヤ周辺の気流を整えつつ、リアダウンフォースを増やしてマシンバランスの改善を狙っている。

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    ■ アウディ
    アウディは2点のアップデート。フロントサスペンション周辺でフローを整えつつ、フロアエッジとディフューザーでリアダウンフォースを増加させている。パフォーマンスの主軸はディフューザー周辺で、リアの空力効率向上に集中した構成。

    アウディ

    ■ ウィリアムズ
    ウィリアムズは7点のアップデート。フロア、サイドポッド、エンジンカバー、リア構造に変更が加えられており、パフォーマンス面ではフロアと冷却系ボディワークが中心。安定したダウンフォース生成と冷却効率の両立によって、再現性の高い性能向上を狙っている。

    ウィリアムズ

    ■ キャデラック
    キャデラックは9点の大規模アップデート。フロントウイングからフロア、ディフューザー、リアサスペンションまで広範囲に手が入っており、特にフロア〜ディフューザー領域での変更がパフォーマンスの中心。リアダウンフォースの増加と車高変化への安定性向上を同時に狙っている。

    キャデラック

    ■ アストンマーティン
    アストンマーティンはアップデートなし。今回のイベントではパフォーマンスに関わる変更は行われていない。

    ■ フロア主導の空力競争がさらに加速
    今回のアップデート全体を俯瞰すると、焦点は明確にフロアとディフューザーに集中しており、そこへいかに質の高い気流を送り込むかが各チームの設計思想の分かれ目となっている。フロントで整えた空気をリアで効率よくダウンフォースに変換する構造が主流となる中、キャデラックやフェラーリのような大規模改良が一気に勢力図を動かす可能性もあれば、レッドブルやメルセデスのような効率改善型が安定した強さを維持する可能性もあり、マイアミでは各アプローチの優劣がはっきりと表れることになりそうだ。

  • フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP初日「振動は改善したが速さは変わらない」

    フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP初日「振動は改善したが速さは変わらない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1第4戦マイアミGP初日を終え、マシンのフィーリングと課題について語った。特に焦点となったのは、日本GP以降に対策が進められてきたホンダ製パワーユニットの振動と、依然として改善されていないパフォーマンス面だった。

    インターバル期間を経て投入された対策により振動は軽減されたものの、他チームがアップデートを進める中で競争力の差は広がりつつあるという認識を示している。

    「振動は良くなっていた。日本GP以降、この3戦の間にいくつか修正を入れたので、エンジンの振動は少なくなっている。ただ残念ながらパフォーマンスには手をつけていない」

    「だから僕たちはまだ他と比べて少し遅れていると思う。彼らは日本以降にクルマを改善しているし、僕たちは信頼性だけを改善した。なのでパフォーマンス面では少し後ろにいる状況だ」

    パフォーマンスが開幕3戦から悪化しているのか、それとも単に周囲が進歩した結果なのかという点については、後者との見方を示した。

    「クルマ自体は同じだ。他のチームは日本やここマイアミでアップデートを入れてきている。だから僕たちは少し差を広げられていると思う」

    「ただそれは受け入れているし、僕たちのシーズンプログラムは他とは少し違う。今は落ち着いて進める必要がある」

    アストンマーティンは現時点で信頼性の確保を優先する段階にあり、パフォーマンス改善は今後の課題となる。振動問題の進展は見られたものの、競争力の面では依然として厳しい状況が続いている。

  • 【動画】 2026年F1マイアミGP スプリント予選 ハイライト

    【動画】 2026年F1マイアミGP スプリント予選 ハイライト

    2026年F1第4戦マイアミGPのスプリント予選が5月1日(金)ににマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われ、ランド・ノリスがポールポジションを獲得した。

    マクラーレンはアップグレードを投入したMCL40で速さを示し、マイアミ・インターナショナル・オートドロームで今季初めてメルセデス以外のマシンが予選トップに立った。

    ノリスはSQ3で1分27秒869を記録し、チャンピオンシップ首位のキミ・アントネッリに0.2秒強の差をつけた。チームメイトのオスカー・ピアストリも3番手に入り、マクラーレンにとってスプリント本番へ向けて大きな意味を持つセッションとなった。

    ノリスがSQ3で決定打
    スプリント予選の最終局面となったSQ3で、ノリスは1分27秒869をマーク。これにより、2026年シーズンで初めてメルセデス以外のドライバーがポールポジションを獲得した。

    ここまで予選で主導権を握ってきたメルセデス勢に対し、マクラーレンはマイアミで投入したアップグレードとともに存在感を強めた。ノリスの一発は、単なる好タイムではなく、勢力図の変化を感じさせる内容でもあった。

    アントネッリ2番手、ピアストリ3番手
    2番手には、チャンピオンシップ首位のキミ・アントネッリが続いた。ノリスとの差は0.2秒強で、メルセデスとしてはトップこそ逃したものの、引き続き上位争いに踏みとどまった。

    3番手にはオスカー・ピアストリが入り、マクラーレンは2台揃ってトップ3を確保した。スプリントという短いレース形式では、スタート位置が大きな意味を持つだけに、マクラーレンにとっては攻守両面で有利な状況が整った。

    ルクレールとフェルスタッペンが続く
    4番手にはフェラーリのシャルル・ルクレール、5番手にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンが入った。両者はトップ3に届かなかったものの、スプリントで表彰台圏内を狙える位置につけている。

    一方で、ジョージ・ラッセルとルイス・ハミルトンはそれぞれ6番手、7番手にとどまった。最終アタックは目立った伸びを欠き、メルセデスとフェラーリにとってはスプリント本番での巻き返しが課題となる。

    マクラーレンのアップグレードが示した手応え
    今回のマイアミグランプリのスプリント予選で最も大きな焦点となったのは、マクラーレンのアップグレードが実戦でどこまで機能するかだった。ノリスのポール、ピアストリの3番手という結果は、少なくとも一発の速さにおいて明確な前進を示している。

    スプリント本番では、タイヤの持続性、ストレートスピード、そして序盤のポジション争いが勝敗を左右する。ノリスが先頭を守れるか、アントネッリとピアストリがどう仕掛けるかが、マイアミの短期決戦における最大の見どころとなる。

    動画の公開は終了しました
  • リアム・ローソン F1マイアミGP アルボン裁定遅れに不満「理解できない」

    リアム・ローソン F1マイアミGP アルボン裁定遅れに不満「理解できない」

    リアム・ローソン(レーシングブルズ)は、2026年F1第4戦マイアミGPのスプリント予選で発生した混乱について強い不満を示した。トラックリミット違反があったとされるアレクサンダー・アルボンがSQ2に進出した一方で、自身はSQ1敗退となった状況に疑問を呈している。

    今回の一件は、スチュワードの対応タイミングやセッション進行の判断が複雑に絡み合ったことで発生した。ローソンにとっては自身の走行ミスも重なった結果ではあるが、納得しがたい形でセッションを終えることになった。

    アルボンの裁定遅れで生じた異例の展開
    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、スプリント予選後にターン6でのトラックリミット違反が認定され、スプリントのスタート位置を19番手に降格された。

    アルボンは当初、14番手でスプリント予選を終えていたが、SQ1で記録した自己ベストラップが違反により削除。さらに、本来はSQ2へ進出すべきではなかったと判断されたため、SQ2で記録したすべてのラップタイムも取り消された。

    問題となったのは、SQ1終盤の最終アタックだった。このラップでアルボンは1分30秒988を記録し、16番手でSQ2進出圏内に滑り込んでいたが、セッション後にこのラップが無効と判断された。

    スチュワードの文書によれば、この違反はSQ2開始まで報告されておらず、その時点でアルボンはすでに走行を開始していたという。

    「SQ1中、23号車はターン6で明確にトラックリミットを超えていた。しかし、これはSQ2が開始されるまでスチュワードに報告されなかった」

    「23号車がコース外に出ており、そのラップが削除される可能性があると伝えられた時点で、23号車はすでにSQ2の走行に入っていた」

    このためスチュワードは異例の対応として、国際スポーティングコード第11.7.1.a条に基づき、SQ1の該当ラップおよびSQ2の全ラップタイムを削除する措置を取った。

    その結果、アルボンは19番手スタートとなったが、SQ1で敗退したローソンが繰り上がることはなかった。

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム) マイアミグランプリ

    ローソン「理解できない」裁定のタイミング
    この状況についてローソンは、裁定の遅れに強い疑問を示した。

    「アレックスはトラックリミットを超えていた。でも彼ら(FIA)は気づくのが遅すぎたと思うし、すでに彼がコースに出ていたからそのままになった」

    「正直、どうしてそれが起き得るのか理解できない。でも僕たちの理解では、彼はトラックリミット違反をして、そのままSQ2に進んだということになる」

    小さなミスが重なったSQ1
    一方でローソンは、自身のSQ1での走行についても振り返っている。

    「正直に言って、SQ1では一連の悪い出来事が重なった」

    「ピット出口で少しポジション取りを間違えてしまって、コース上でかなり後ろになってしまったし、アウトラップも良くなかった」

    「ターン1で大きなフラットスポットを作ってしまって、タイヤを壊してしまった」

    「そのフラットスポットのあるタイヤで2周目をやろうとしたけど、振動がひどかった。結果的にそれで敗退してしまった」

    改善の兆しも結果に結びつかず
    それでもローソンは、マシン自体にはポジティブな変化があったと語る。

    「マシンは今朝より実際に良くなっていたと思う。だからこそ残念だ」

    改善の手応えを感じていただけに、混乱の中でチャンスを逃した形となった。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール F1マイアミGP初日「ブレーキに問題があった」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・ホンダ)は、2026年F1第4戦マイアミGP初日を振り返り、スプリント予選での走行中断の原因がブレーキトラブルにあったことを明かした。アップデートなしで臨んだ週末は厳しい立ち上がりとなり、十分な走行機会を得られなかった。

    セッション中にはコース上でストップする場面が見られ、その後の走行は叶わなかった。原因については現在も調査中だという。

    「ブレーキに問題があった。正確にはまだ分からないので、今調べているところだ」とストロールはコメント。

    本来であればアタックラップを含めて周回を重ねる予定だったが、トラブルによって計画は崩れた。

    「1周か2周は走れると思っていたけど、問題が出てしまって今日は走れなかった」

    また、限られた走行の中で得られた手応えについても、シーズンを通して抱えている課題が解消されていないと語った。

    「それほど多くはない。今シーズンずっと抱えているのと同じ問題が多い」

    アストンマーティンはこの日、信頼性とパフォーマンスの両面で苦戦。ストロールの走行不足は週末全体の戦略にも影響を及ぼす可能性があり、厳しいスタートとなった。

  • アレックス・アルボン トラックリミット違反でP19降格 F1マイアミGPスプリント

    アレックス・アルボン トラックリミット違反でP19降格 F1マイアミGPスプリント

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2026年F1マイアミGPのスプリント予選後にトラックリミット違反が認定され、スプリントのスタート位置を19番手に降格された。

    アルボンは当初、スプリント予選を14番手で終えていたが、SQ1で記録した自己ベストラップがターン6でのトラックリミット違反により削除。さらに、本来SQ2へ進出すべきではなかったと判断されたため、SQ2で記録したすべてのラップタイムも取り消された。

    SQ1突破の決め手となった最終アタックが削除
    アルボンはSQ1終盤の最終アタックで1分30秒988を記録し、16番手でSQ2進出圏内に滑り込んでいた。このタイムにより、レーシングブルズのリアム・ローソンは0.1秒未満の差でSQ1敗退となった。

    しかし、セッション後にアルボンの最終アタックがターン6でトラックリミットを超えていたと判断された。これにより、SQ1の該当ラップが削除され、アルボンはSQ2進出資格を失う形となった。

    ローソンはSQ2開始直後までマシンに乗ったまま待機していたが、その後、スプリント予選終了後にアルボンのタイム違反が正式に確認された。

    SQ2開始後に報告された異例のケース
    スチュワードの文書には次のように記されている。

    「SQ1中、23号車はターン6で明確にトラックリミットを超えていた。しかし、これはSQ2が開始されるまでスチュワードに報告されなかった」

    「23号車がトラックリミットを超えたラップで記録したタイムは、SQ2進出に十分なものだった。したがって、23号車がコース外に出ており、そのラップが削除される可能性があるとスチュワードに伝えられた時点で、23号車はすでにSQ2の走行に入っていた」

    「これは異例の状況であるため、スチュワードは国際スポーティングコード第11.7.1.a条に基づく権限を行使し、SQ1における該当ラップタイムを削除することでこの問題を処理することを決定した」

    「23号車はSQ2に進出すべきではなかったため、SQ2で記録されたすべてのラップタイムも結果として削除される」

    ウィリアムズに痛手、ローソンは繰り上がらず
    この裁定により、アルボンはマイアミ・インターナショナル・オートドロームで行われる土曜日のスプリントを19番手からスタートすることになった。

    一方で、SQ1で敗退したローソンがSQ2の結果に復帰する形にはならず、裁定はアルボンのタイム削除とスタート位置降格にとどまった。ウィリアムズにとっては、SQ2進出を果たしたかに見えた直後の大きな後退となった。

  • F1マイアミGPスプリント予選 ランド・ノリスがポール獲得 アントネッリ2番手

    F1マイアミGPスプリント予選 ランド・ノリスがポール獲得 アントネッリ2番手

    2026年F1第4戦マイアミGPのスプリント予選でランド・ノリス(マクラーレン)が最速タイムを記録し、スプリントのポールポジションを獲得した。

    ノリスはSQ1、SQ2から安定した速さを見せ、最終セグメントのSQ3では1回のアタック勝負を制した。タイムは1分27秒869。ランキング首位のキミ・アントネッリ(メルセデス)を0.222秒上回り、マクラーレンに今季初のP1グリッドをもたらした。

    ノリスが一発勝負を制す
    SQ3は実質的に1ラップで決まる展開となり、ノリスがその勝負どころで完璧なアタックをまとめた。

    2番手にはアントネッリが入り、3番手にはもう1台のマクラーレンを駆るオスカー・ピアストリが続いた。ピアストリは1分28秒108を記録し、アントネッリとの差はわずか0.017秒だった。

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は4番手。セッションを通じて速さを見せていたが、最終的にはフロントローには届かなかった。5番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が入った。

    メルセデスとフェラーリは明暗
    ジョージ・ラッセル(メルセデス)は6番手。チームメイトのアントネッリが2番手につけた一方で、ノリスからは約0.6秒差をつけられた。

    ルイス・ハミルトン(フェラーリ)は7番手。フェラーリはルクレールが4番手、ハミルトンが7番手となり、上位争いには絡んだものの、ポール争いではマクラーレンに先行を許した。

    アルピーヌ勢はフランコ・コラピントが8番手、ピエール・ガスリーが10番手に入り、その間の9番手にはレッドブルのアイザック・ハジャーが入った。

    アウディとウィリアムズはSQ2敗退
    アウディ勢はガブリエル・ボルトレトが11番手、ニコ・ヒュルケンベルグが12番手でSQ2敗退となった。

    ハースF1チームのオリバー・ベアマンは13番手。ウィリアムズはアレックス・アルボンが14番手、カルロス・サインツが15番手で、ともにSQ3進出を逃した。サインツは無線で不満を示す場面もあった。

    レーシングブルズのアービッド・リンドブラッドは16番手。チームメイトのリアム・ローソンはSQ1で敗退し、17番手に終わった。

    キャデラックとアストンマーティンは後方に沈む
    エステバン・オコン(ハースF1チーム)は18番手。キャデラックF1にとって初のホーム週末となったマイアミで、セルジオ・ペレスは19番手、バルテリ・ボッタスは20番手に終わった。

    アストンマーティン勢はさらに厳しい結果となり、フェルナンド・アロンソが21番手、ランス・ストロールが22番手。2台そろって最後尾に沈んだ。

    ノリスのポール獲得により、マクラーレンはマイアミGPのスプリントで絶好のスタート位置を手にした。アントネッリとピアストリが僅差で続く構図となり、短距離レースではスタートと序盤のポジション争いが大きな焦点になる。

    スプリント予選結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    3.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    6.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    7.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    8.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    9.アイザック・ハジャー(レッドブル)
    10.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    11.ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    12.ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    13.オリバー・ベアマン(ハースF1チーム)
    14.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    15.カルロス・サインツ(ウィリアムズ)
    16.アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    17.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    18.エステバン・オコン(ハースF1チーム)
    19.セルジオ・ペレス(キャデラックF1チーム)
    20.バルテリ・ボッタス(キャデラックF1チーム)
    21.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    22.ランス・ストロール(アストンマーティン)

    マイアミグランプリ

    SQ1 高温コンディションで波乱 ベテラン勢が脱落
    気温30度超、路面温度50度を超える過酷なコンディションの中で始まったSQ1は、タイヤのウォームアップとトラフィック処理が鍵となった。

    序盤は各車が慎重に周回を重ねる展開となったが、残り時間が少なくなるにつれて一斉にアタックへ。だが、このタイミングで混雑が発生し、クリアラップを確保できるかどうかで明暗が分かれた。

    その結果、リアム・ローソン、エステバン・オコン、セルジオ・ペレス、バルテリ・ボッタスが敗退。さらにフェルナンド・アロンソもタイムをまとめきれず脱落するなど、経験豊富なドライバーたちが相次いで姿を消す波乱の立ち上がりとなった。

    一方で上位勢は大きなミスなく通過し、マクラーレンとフェラーリが安定した速さを見せて主導権を握る形となった。

    SQ2 タイム更新合戦 アウディとウィリアムズが脱落
    SQ2では路面コンディションの向上とともにラップタイムが一気に短縮され、トップ10入りを巡る争いが激化した。

    ジョージ・ラッセルが序盤にトップタイムを記録し、フェルスタッペンが続く流れとなるが、その直後にフェラーリ勢が一気にタイムを更新。シャルル・ルクレールが大きくタイムを伸ばし、ルイス・ハミルトンも続いて上位に浮上した。

    さらに終盤にはオスカー・ピアストリがルクレールに迫るタイムを刻み、トップ争いは完全な僅差の様相に。マクラーレンがここでも高い一発の速さを示した。

    一方で中団ではアタックタイミングとトラフィックが勝負を分け、ガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグのアウディ勢はトップ10に届かず敗退。ウィリアムズのアレックス・アルボンとカルロス・サインツもここで姿を消した。

    また、ベアマンやリンドブラッドは十分なアタックをまとめきれず、わずかな差でSQ3進出を逃す結果となった。

    SQ3 一発勝負を制したノリス マクラーレンが最速
    SQ3は各車1回のアタックに近い“一発勝負”の展開となり、ドライバーの精度とタイヤのピークを引き出す能力が問われるセッションとなった。

    序盤はジョージ・ラッセルがトップタイムを記録するが、その直後にシャルル・ルクレールが約0.5秒上回るラップで首位に浮上。フェラーリが一時的に主導権を握る。

    しかしその流れを断ち切ったのがマクラーレンだった。オスカー・ピアストリがルクレールにわずか0.036秒差まで迫るタイムを記録し、トップ争いは三つ巴の展開に持ち込まれる。

    そして最後に登場したランド・ノリスが、セクターすべてをまとめた完璧なラップで1分27秒869を記録。アンドレア・キミ・アントネッリに0.222秒差をつけてトップに立ち、スプリントポールを獲得した。

    マクラーレンが一発の速さで他を上回る形となった一方、メルセデスとフェラーリも僅差で続き、スプリント本戦に向けてはスタートと序盤のポジション争いが勝負の分かれ目となる。