カテゴリー: メルセデスF1

  • マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍で合意とSky Sport Italiaが報道

    マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍で合意とSky Sport Italiaが報道

    マックス・フェルスタッペンのメルセデス移籍が間近であり、現在は取締役会の最終承認を待っている段階だとイタリアのF1公式放送局Sky Sport Italiaが報じた。

    この報道によれば、フェルスタッペンはメルセデスF1代表のトト・ヴォルフからのオファーに同意したという。フェルスタッペンは現在、2028年までレッドブルとの契約を結んでいるが、特定の条項により早期離脱の可能性も残されている。

    同報道では、メルセデスの現レースドライバーであるジョージ・ラッセルがチームを去り、キミ・アントネッリとフェルスタッペンのコンビが2026年のラインアップになるとされている。ラッセルはまだ来季の契約が決まっておらず、ヴォルフはラッセルに満足しているとしながらも、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンの獲得は極めて魅力的だとされている。

    オーストリアGPの週末、ヴォルフはこの件について質問を受けると次のように述べた。

    「ジョージは我々の育成プログラムに10年ほど関わってきた。彼は常に我々の期待に応えてきたし、今もそうだ。我々がこの3年で彼にチャンピオンを狙えるマシンを提供できなかったのは完全に我々の責任だ。だが、マシンが良ければ彼はレースに勝っている」

    「夏の始まりになると、こうした契約交渉がメディアに加速されて報じられることがあるが、それは情報の欠如が原因だ。すべては計画通りに進んでいる」

    しかし、ラッセル自身はヴォルフとフェルスタッペンの交渉が自らの契約更改の妨げになっていると示唆しており、次のように語っている。

    「メルセデスは再びトップに返り咲きたいと願っている。そのためには最高のドライバー、最高のエンジニア、最高のピットクルーが必要だ。そうした中でフェルスタッペンとの交渉があるのは自然なことだ。だけど、僕の今のパフォーマンスを見れば、心配する理由はまったくない」

    なお、ラッセルはカナダGPで優勝しており、ドライバーズランキングではフェルスタッペンに9ポイント差の4位につけている。

    ヴォルフはラッセルの発言に関して具体的なコメントは避けつつも、次のように述べた。

    「人は話をするし、探ることもある。だが我々の組織では透明性が大事だ。それによってジョージの評価が変わることは一切ない」

    メルセデスの2026年のドライバーラインアップ決定については、ヴォルフは「夏休み中の数カ月以内に決める」としている。

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方でフェルスタッペンは、将来についての質問に苛立ちを見せた。オーストリアGP前の記者会見では次のように述べた。

    「それ、前にも聞かれたよね。去年なんて言ったかも覚えてない。でも、同じ答えだ。今はパフォーマンスに集中してるだけ。来年のことはそのあと考える」

    レッドブルF1代表のクリスチャン・ホーナーは、こうした報道は「ただの雑音」だと一蹴している。

    「マックスはこういう話に苛立っていると思う。我々は2028年まで契約を結んでいることに非常に自信を持っている。だから、こうした憶測にはあまり注意を払っていない」

    なお、Sky Sports F1の取材でヴォルフは、フェルスタッペン獲得の可能性は「極めて低い」とも語っている。

    「我々にはキミとジョージという完璧なラインアップがある。だが、フェルスタッペンという4度のチャンピオンが将来についてどう決めるかを見守る必要はある」

    「とはいえ、我々が望んでいるのはジョージとキミとの体制だ。だが長期的な視野で計画を立てるためには、他の選択肢も理解しておく必要がある」

  • レッドブルF1首脳 フェルスタッペンのメルセデス移籍噂流布のラッセルに憤慨

    レッドブルF1首脳 フェルスタッペンのメルセデス移籍噂流布のラッセルに憤慨

    メルセデスF1のチーム代表で共同オーナーでもあるトト・ヴォルフが、2026年のラインアップに向けてマックス・フェルスタッペンとの可能性を完全には否定していない。その背景には「メルセデスというブランドへのリスペクト」があるという。

    フェルスタッペンとヴォルフの間に再び接触があるのではないかという噂は、F1オーストリアGPの場で再燃した。きっかけとなったのは、メルセデスのジョージ・ラッセルの発言だ。

    これに対し、レッドブルのアドバイザーであるヘルムート・マルコは不快感を露わにした。

    「ラッセルが今度は何を言ったんだ?」とマルコはレッドブル・リンクで語り、「彼は喋りすぎだ。もう契約があると思っていたが」と皮肉を交えた。

    さらに、「あれはモントリオールの結果のせいだ。あの勝利が彼にとってはむしろマイナスだった。我々としては真剣に受け取るつもりはない。とにかく彼はよく喋りすぎる」と不満をにじませた。

    とはいえ、ヴォルフとフェルスタッペンがこうした噂を止めていないのも事実だ。フェルスタッペン自身も2026年以降のレッドブル残留を明言することは避けている。

    記者から「フェルスタッペンとの“フラート(いちゃつき)”はあるのか」と問われると、ヴォルフは次のように答えた。

    「“フラート”をどう定義するかによる。実際にはそういう意味でのフラートはない。ただ、どう振る舞うかによる話だ。フラートもできるし、普通に会話をすることもある」

    ヴォルフは、18歳のプロテジェ(育成ドライバー)であるアンドレア・キミ・アントネッリを1年限りで放出することは考えていないとも明言しており、イタリア人ルーキーを「将来のチャンピオン」と呼び続けている。

    しかし、ラッセルとフェルスタッペンのコンビも「あり得る」とする考えに変わりはない。

    「どんなラインアップでも想像できる」とヴォルフは語り、「私はニコ・ロズベルグとルイス・ハミルトンがチャンピオン争いを繰り広げたのを見てきた。だからそれ以降のことはすべて簡単だ」と自信を示した。

    レッドブル・レーシング マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    Skyイタリアのインタビューでも、ヴォルフはフェルスタッペンとの対話の可能性について開き直っている。

    「我々は現行のドライバーに満足している。ただ、メルセデスのような企業にとっては、すべての可能性を検討するのが当然だ。それが4度の世界チャンピオンであるなら、なおさらだ」と語った。

    一方、マルコはフェルスタッペンの去就について心配していない様子だ。

    「事実として、マックスはキャリアを通じてずっと我々のマシンに乗ってきた。そして彼はこのチームに居心地の良さを感じている」と述べたうえで、「ただし、今の我々はマクラーレンに後れを取っている。マックスが自力で勝てるマシンを作らなければならない。とはいえ、現時点ではマックスは我々と共にある」と断言した。

    レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーもViaplayに対して、フェルスタッペンの去就報道についてこう一蹴している。

    「こんな話には何の注意も払っていない。今のところはただの噂だ。我々はマックスとどこに立っているかを正確に把握している。残りはただの雑音にすぎない」

  • ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP5位「今のメルセデスではこれが限界」

    ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP5位「今のメルセデスではこれが限界」

    ジョージ・ラッセルは、F1オーストリアGPで5位フィニッシュを果たした。スタート直後にはフェラーリ勢に割って入り見せ場を作ったものの、暑さとタイヤマネジメントに苦しみ、最終的には前後とも大きく離れた“孤独なレース”を戦い抜くこととなった。

    1周目のターン1ではチームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリを抜き、フェラーリ勢に迫る勢いを見せたラッセルだったが、その後はペースが安定せず徐々に後退。マクラーレンやフェラーリには太刀打ちできず、5位を守ることに専念する展開となった。

    「この週末でW16の強みと弱点がはっきりした。気温が高いとパフォーマンスが落ちて、先頭グループについていくのが本当に難しくなる。今日のP5は、今の僕たちにできる最大限の結果だった」とラッセルは語る。

    「ランドとの差が60秒もあるのは、改善すべき点がたくさんあるということ。でも、何を直すべきかは分かっているし、それに向けてしっかり取り組んでいく」

    ジョージ・ラッセル F1 オーストリアGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    昨年のシルバーストンではポールポジションを獲得しながらもリタイアを喫したラッセルは、「次のイギリスGPこそ結果を出したい」と意気込む。

    「シルバーストンは僕たちが相性のいいサーキットだし、気温が少し下がってくれれば表彰台争いに絡めるはず。去年はポールを取ったけど、レースは残念な結果になった。今年はその借りを返したい」

    チーム代表のトト・ヴォルフは「今日のジョージは与えられたパッケージのなかで最大限を引き出していた。後ろに脅威はなかったが、前を追うには十分なペースがなかった。原因は高温と路面、そしてロングコーナーの負荷だが、それだけで片付けられる問題ではない。今後に向けて、全体の理解をさらに深めていく必要がある」と分析した。

    マシンとコンディションの相性に左右される苦しい戦いのなかでも、確実にポイントを積み上げ続けるラッセル。地元シルバーストンでは、さらなる上位を目指してメルセデスの巻き返しを狙う。

  • メルセデスF1代表 クラッシュのアントネッリに「まあ、よくはなかったな」

    メルセデスF1代表 クラッシュのアントネッリに「まあ、よくはなかったな」

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、F1オーストリアGPのオープニングラップでマックス・フェルスタッペンに追突しリタイアとなったアンドレア・キミ・アントネッリに、レース後どんな言葉をかけたのかを明かした。

    18歳のアントネッリは、ターン3でリアタイヤをロックさせ、4度のワールドチャンピオンであるフェルスタッペンのマシンに追突。2台ともその場でレースを終える形となった。

    この接触の責任を問われ、アントネッリには翌週のF1イギリスGPで3グリッド降格のペナルティが科された。

    「こういうミスは起きるものだ」とヴォルフはレース後にメディアに語った。

    「クルマのリアがロックした。彼のミスだったのか、システム側の問題だったのかははっきりしない。データを見たわけでも無ければ、当時はレースに集中していて確認もできていなかったが、こういうことは起きる」

    「マックスとレッドブルにとっては不運だったが、レースではこういうこともある」

    ヴォルフは、インシデント後にアントネッリがメルセデスのガレージに戻ってきた際のやり取りも明かした。

    「彼がガレージに戻ってきたとき、私は『まあ、よくはなかったな』と言った。それは彼自身も分かっていた」とヴォルフは説明する。

    「彼は“タイヤがロックした”と言っていて、それを分析する必要がある。ただ、我々の世界には常にエラーの余地がある」

    「別のクルマを巻き込んでしまったのは残念だが、そういうことは起こり得る。偉大なドライバーにも、経験の浅いドライバーにも、熟練のドライバーにもね。それがF1というものだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェルスタッペン、アントネッリを擁護「誰にでもあるミス」
    接触を受けたマックス・フェルスタッペンは、アントネッリに非難の言葉を向けるどころか、その若きライバルを擁護した。

    接触直後のアントネッリとの会話についてフェルスタッペンは次のように語った。

    「まずは“何が起きたのか”と聞いたんだ。だって僕の横には彼しかいなかったし、あの時点でタイヤがぶら下がっていたからね」

    「その後、ガレージに戻って映像を見て、“まあ、起きることだよな”と思った」

    「こんなミスは、どんなドライバーでも一度は経験する。キミは大きな才能の持ち主だし、きっとこの経験から学ぶだろう。それで十分だ」

    Crash.netの取材に対し、フェルスタッペンの対応についてどう思ったかと問われたヴォルフはこう答えている。

    「彼らは同じカート出身の仲間で、似たような道を歩んできた」

    「レーシングドライバーなら、こういうことが起こり得ることを分かっている。それは誰にでも起きる。そして、だからこそ、そこに大きな敵意が生まれることもなかったんだと思う」

  • キミ・アントネッリ フェルスタッペンに接触を謝罪「大きなミスだった」

    キミ・アントネッリ フェルスタッペンに接触を謝罪「大きなミスだった」

    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリは、F1オーストリアGPのオープニングラップで起きたマックス・フェルスタッペンとの接触について、自身の責任を認め謝罪した。

    18歳のルーキードライバーであるアントネッリは、ターン3でリヤブレーキをロックさせたことでレッドブルのフェルスタッペンのマシンに突っ込み、両者ともレースをリタイアする結果となった。

    アントネッリは「遅れてブレーキを踏んだわけじゃない。ただブレーキを強く踏んだとき、前のマシンの影響もあってリヤがロックしてしまった」とSky Sportsに語った。

    「リヤがロックしてクルマを失い、その後はローソンを避けようとした。でももう手遅れだった。スピードが出過ぎていたし、フロントもロックし始めて減速するどころか加速していた。クラッシュは避けられなかった」

    フェルスタッペンとの接触については全面的に非を認め、「チームとマックスに対して本当に申し訳ない」と謝罪。「彼にとっては完全に巻き込まれただけだった」と語った。

    「もちろん大きなミスだった。今は前を向いてシルバーストンに集中したい。ペナルティを受けるかどうかはまだ分からないけど、重要なのはカナダのときのような走りをまたできるようになることだ」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 オーストリアGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    アントネッリは前戦F1カナダGPでキャリア初表彰台となる3位を獲得しており、優勝したチームメイトのジョージ・ラッセル、2位のフェルスタッペンに続く結果を残していた。

    しかしメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、オーストリアGPを前にその好成績に対して過度な期待を抱かないよう釘を刺していた。

    「カナダで得た勢いを持続させることが我々の焦点だ」とヴォルフは語った。「シュピールベルクのコースは、我々の最近のアップデートがどれほど機能しているかを測る良いテストになるだろう」

    「シーズンはまだ長い。できる限りポイントを獲得し、再び表彰台を争えればと思っている」

  • キミ・アントネッリ フェルスタッペンとの接触で次戦3グリッド降格ペナルティ

    キミ・アントネッリ フェルスタッペンとの接触で次戦3グリッド降格ペナルティ

    メルセデスF1のルーキー、アンドレア・キミ・アントネッリは、F1オーストリアGPのオープニングラップでマックス・フェルスタッペンに追突した件について、次戦イギリスGPでの3グリッド降格ペナルティを科されることとなった。

    事件はスタート直後のターン3で発生。アントネッリはリヤブレーキをロックさせたままコーナーへ進入し、前方にいたフェルスタッペンのマシンに衝突。これにより両者はリタイアを余儀なくされた。

    レース後、アントネッリは自身の過失を認め、レッドブルF1のライバルに謝罪。しかしスチュワードはこの接触が「完全にアントネッリの責任」であると判断し、次戦シルバーストンでのグリッド降格に加え、スーパーライセンスポイントに2点のペナルティを課す裁定を下した。

    スチュワードは報告書の中で、次のように説明している。

    「車両12(アントネッリ)のドライバーはターン3でリヤブレーキをロックさせ、車両1(フェルスタッペン)と接触した。本人は通常のブレーキングポイントを使ったが、前方にいた車両30(ローソン)を避ける必要があり、短時間ブレーキをリリースしたと説明した」

    「この回避行動により、汚れたイン側のラインでグリップを失い、十分に減速できず接触に至った。1周目のインシデントではあるが、他車の影響はなく、車両12の単独責任と認定される。したがって、通常の1周目裁定における寛容な判断は適用されない」

    「ただし、無理な飛び込みではなく、ロックアップ後の回避行動によって起きたものであることを考慮し、また当該ドライバーはレースを続行できなかったため、次戦でのグリッド降格という措置を取る」

    アンドレア・キミ・アントネッリ オーストリアグランプリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェルスタッペンはレース後、壊れたマシンを降りたアントネッリと歩きながら言葉を交わす様子がテレビカメラに捉えられており、18歳の若手に対して理解を示した。

    「何が起きたのか聞いただけだった。彼だけがそこにいたし、サスペンションも壊れていたから『多分彼に当てられたな』と思った」とフェルスタッペン。

    「でも戻ってから映像を見て、まあ、ああいうことは起きるものだと思った。どのドライバーだってキャリアの中でああいうミスはしている。キミは大きな才能を持っているから、今回のことから学べばいいし、それで問題ない」

  • ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP予選「戦う相手はフェラーリ勢になる」

    ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP予選「戦う相手はフェラーリ勢になる」

    メルセデスのジョージ・ラッセルは、2025年F1オーストリアGPの予選で5番手グリッドを獲得したものの、日曜の決勝は「ダメージリミテーション(被害最小化)」を目指すレースになると覚悟している。

    カナダGPではポール・トゥ・ウィンで今季初勝利を挙げたメルセデスF1だが、舞台をレッドブル・リンクに移した今回は一転して厳しい展開。特に気温上昇がW16にとって不利に働いたとラッセルは述べている。

    「今夜祝うつもりはないけど、別に眠れなくなるほどではない」と5番手という結果について問われたラッセルは語った。

    「これがF1というものだ。カナダでは僕らのマシンに合った条件が揃っていたけど、ここでは最初から厳しいと思っていた。暑さや高速コーナーが続くコースレイアウト、そして非常にアブレイシブな路面……。タイヤの消耗が激しくて、そういう時こそマクラーレンが強くなり、僕らは後退する」

    予選ではランド・ノリス(マクラーレン)がポールを獲得。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが2番手と4番手に入り、3番手にはもう一台のマクラーレンであるオスカー・ピアストリが食い込んだ。ラッセルは6番手のリアム・ローソン(レーシングブルズ)と3列目を分け合う形となり、7番手にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が続いた。

    「実際に戦う相手はフェラーリ勢になるだろうね」とラッセル。

    「マックスはこういう暑くてハイグリップな路面、例えばバルセロナやイモラでも強かったから、レースでは追い上げてくると思う。僕たちはとにかく“ダメージリミテーション”を意識して走るしかない。5位以上でフィニッシュできれば十分だけど、もちろんチャンスがあればそれ以上も狙っていくよ」

    ジョージ・ラッセル F1 オーストリアGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方、チームメイトのアンドレア・キミ・アントネッリは9番手スタート。予選終盤、ピエール・ガスリー(アルピーヌ)のスピンにより黄旗が出され、多くのドライバーが最終アタックを完了できず、その影響を受けた一人だ。

    「風の影響もあったし、最後のラップを完了できなかったのが悔しい」とアントネッリ。「チェッカーフラッグのタイミングで間に合わなかった。明日は良いレースペースで前に出たいね」

    前戦カナダで初表彰台を獲得した18歳のルーキーは、レースでの逆転に希望を見出している。

    「ジョージと比べても、ペースは悪くなかった。フリープラクティスでもロングランの感触は良かった。もちろん明日は気温や前を走るマシンの乱気流などで状況が変わるけど、前に出ていけるように頑張りたい」

  • メルセデスF1代表 フェルスタッペン獲得交渉否定せず「今後を探るのは当然」

    メルセデスF1代表 フェルスタッペン獲得交渉否定せず「今後を探るのは当然」

    F1オーストリアGPを前に、トト・ヴォルフは2026年のメルセデス移籍の可能性を巡ってマックス・フェルスタッペンとの話し合いを再開しているという噂を否定しなかった。

    きっかけは、ジョージ・ラッセルが今週末に向けたメディア対応の中で「メルセデスがフェルスタッペンと積極的な交渉をしている」と発言したことにある。

    ヴォルフはこれまでもフェルスタッペンに強い関心を抱いており、2024年のシート争いでフェルスタッペンを逃した後は、ルーキーのアンドレア・キミ・アントネッリとラッセルを組ませる決断を下していた。

    フェルスタッペンはレッドブルとの契約を2028年まで残しているが、特定の条件下で契約を解除できる条項が含まれているとされており、移籍の憶測は収まっていない。

    「人々は探るもの」ヴォルフは交渉の存在を否定せず
    ヴォルフはモータースポーツ・ウィークなどのメディアに対し、交渉の有無を問われると明言は避けつつも、「人々は話をするし、探るものだ」と語った。

    「我々の組織では透明性が最も重要だ。それは変わらない。ジョージの能力やそれ以外のことについて、私の評価が1ミリも変わることはない」

    ヴォルフはまた、ラッセルがこの話題に触れたことに不快感はなく、むしろ彼の発言を歓迎する姿勢を示した。

    「私はいつだってドライバーを支持する。たとえ、私が言ってほしくないようなことを口にしたとしてもね。我々は常に、やっていることや計画について透明であり続けてきた。それは今も変わらない」

    「そして今は、将来に向けて何が起きているのかを探る必要がある。だがそれによって、ジョージやキミ、そして今のラインアップに対する私の考えが変わることは一切ない」

    「交渉期限は設けていない」裏での対話を重視
    ヴォルフは、フェルスタッペンに対して明確な加入期限や条件提示があったかと問われると、次のように答えた。

    「君たちは、我々が『いつ加入する? 条件は?』と尋ねているかのように話すが、そういうやり方ではない」

    「私は会話を『タウンホール(公開の場)』で行いたくない。水面下でやるべきことだ」

    「我々には長年育成してきた2人のドライバーがいる。彼らと共にチームの未来を築くつもりだ。この状況は少し他とは異なる」

    F1 メルセデス フェルスタッペン

    ラッセルとの確執は懸念せず「ロズベルグとハミルトンの経験がある」
    また、仮にフェルスタッペンが加入した場合、過去に激しく火花を散らしたラッセルとの関係が再燃することへの懸念について問われると、ヴォルフは問題ないと断言した。

    「私はどんなラインアップも想定できる。ニコ(・ロズベルグ)とルイス(・ハミルトン)を世界選手権争いで戦わせた経験がある。それ以降の組み合わせは楽なものさ」

    「2人のドライバーが激しく競り合うメリットとデメリットは当然あるし、それが機能した例もあれば、そうでなかった例もある」

    「“フラート”とは?」ラッセル発言との矛盾を問われたヴォルフの返答
    ヴォルフは以前、「自チーム以外のドライバーとフラートする(気を持たせる)」のは控えると語っていたが、今回の状況はその方針と矛盾しないかと問われると、軽くいなした。

    「“フラート”の定義は何だ? 別に何も変わっていない」

    「“フラート”にもいろいろある。誰かと会話することもその一つだろう」

    フェルスタッペンとメルセデス――2026年の可能性は未だ霧の中だが、ヴォルフの発言は、両者の接触が完全に途絶えているわけではないことを強く示唆している。

  • キミ・アントネッリ F1初表彰台と高校卒業「勉強をやめたら後悔していた」

    キミ・アントネッリ F1初表彰台と高校卒業「勉強をやめたら後悔していた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、F1カナダGPで自身初のF1表彰台を獲得した数日後に、高校の最終試験を終えた。

    メルセデスF1のルーキーである18歳のアントネッリは、F1映画のニューヨーク・プレミアを欠席してイタリアに帰国し、学業を優先した理由について「レースを理由に勉強をやめていたら、罪悪感を抱いていたと思う」と語った。

    「試験を終えられて本当にうれしい」と、アントネッリは木曜のオーストリアでの記者会見で語った。「もちろんニューヨークには行けなかった。それはちょっと残念だったけど、あの街には一度も行ったことがなかったし、行った人たちからはすごく良い場所だと聞いていた」

    「でも、同じくらい重要なことをやらなきゃいけなかった。つまり、この学校生活という旅路を終わらせることだ。これまでずっと勉強を続けてきて、ここまで来たからには最後までやり切りたかった」

    F1の世界という大舞台で戦いながら学業との両立を図るのは難しかったと認めつつも、彼は勉強を最後まで続ける決意を固めていた。

    「特に最後の学年で投げ出すのは、ベストな選択じゃなかったと思う。そうしていたら、きっとこの先ずっと罪悪感を抱えていたはずだ」

    「だから、たとえ大変でもやり抜くことが大事だった。F1での活動と勉強を両立させるのは本当に難しかったけど、今はその旅路が終わった。そして、これからはレースに集中できるし、全力で楽しむこともできる」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1

    アントネッリは、自身の道を選んだことで「普通の18歳の人生」を経験できなかったが、それを後悔してはいないという。

    「僕はいわゆる18歳の人生を送っているわけじゃない。でも同時に、自分が大好きなことをやっている。子どもの頃から夢見ていたことを実現しているんだ」

    実際には、ジュニアカート時代のほうが、友人たちと過ごす時間を逃すことに苦しみを感じていたという。

    「当時はもっと辛かった。カートをやっていた頃は、家を離れて過ごす時間が多くて、友達と出かけることもできなかったし、誕生日やパーティーにも行けなかった」

    「でも、年月が経つにつれて、こうした犠牲は必要なものだと理解できるようになった。特に何かに対する強い情熱があって、本当に好きなことをしているなら、そういった犠牲も自然と受け入れられるようになる」

    「正直なところ、今ではまったく寂しさは感じていない。サーキットにいるのが好きだし、チームのみんなと過ごすのも好きだし、F1マシンを運転するのが大好きなんだ。だから、自分がやっていることにとても満足している」

  • ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP初日「マクラーレンが抜けている」

    ジョージ・ラッセル F1オーストリアGP初日「マクラーレンが抜けている」

    ジョージ・ラッセルは、F1オーストリアGP金曜フリー走行初日で安定したパフォーマンスを披露し、前戦カナダGPでの勝利から好調を維持している。FP1では最速タイムを記録し、午後のFP2では6番手につけた。

    「今日は少し苦戦したけど、午後のセッションは事前の見立てどおりだった。FP2のシングルラップで速さが出たのは、僕らにとって少し驚きだった」とラッセルは語る。

    「クルマのバランスは良かったが、午後の走行では少し後退してしまった感覚があった。そこは今夜見直して、午前中に見つけた“スイートスポット”に戻すつもりだ」

    マクラーレン勢がFP2でワンツーを記録したことについて、ラッセルは「ランドたちのペースを見ると、ポール争いは少し難しいかもしれない。でもトップ5争いには加わりたい」とコメント。チームとしても、今季の路面特性が影響するサーキットで苦戦してきた背景があり、慎重にセッティングを進めている。

    「ここは路面が荒れていて、そういう条件は最近の僕たちには少し厳しい。予選順位も大事だが、それ以上にレースペースをどう維持できるかが重要になる」とラッセルは分析。「クルマの最適化に向けてチームと協力して取り組んでいく」と語った。

    FP2ではやや早い段階でタイムを記録していたこともあり、見かけ上の順位以上に上位陣との差は小さいと見られている。チーム全体が着実に進化を重ねる中で、ラッセルは2戦連続での上位進出を視野に入れている。

    ジョージ・ラッセル オーストリアグランプリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ