カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデスF1代表 バルテリ・ボッタスのアルピーヌ加入説は「面白い理論」

    メルセデスF1代表 バルテリ・ボッタスのアルピーヌ加入説は「面白い理論」

    F1ベンチに甘んじていたバルテリ・ボッタスの復帰が急速に現実味を帯びてきている。だが、メルセデスF1代表トト・ヴォルフは、同選手のアルピーヌ加入説について「面白い理論だが、私が出所ではない」とコメントし、関与を否定した。

    フランコ・コラピントがアルピーヌで苦戦を続けるなか、実質的なチーム運営を担うフラビオ・ブリアトーレとメルセデス代表トト・ヴォルフの間に接触があったとの強い噂が浮上している。

    2025年中のドライバー交代か、それとも2026年に向けた動きかは不明だが、アルピーヌ関係者は独Auto Motor und Sportに対し「コラピントは(ピエール・)ガスリーに対して失うタイムが多すぎる」と語っている。

    一方、メルセデスのリザーブドライバーを務める35歳のボッタスについて、ヴォルフは「ブリアトーレとは“コーヒーハウス友達”だ」と表現。

    アルピーヌのカスタマーとしてのメルセデス製パワーユニット&ギアボックスの供給開始を踏まえたボッタス加入説については、「面白い理論だね。だが私が言ったんじゃない」とMotorsport-Total.comに否定的な姿勢を見せた。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ バルテリ・ボッタス アルピーヌF1チーム

    かつて「クラッシュゲート」でブリアトーレと対立したネルソン・ピケJr.は、SNSでアルピーヌの動きを痛烈に批判。「(フェリペ・)ドルゴビッチやインディカー、ポール・アーロン、アレックス・ダンみたいな若手を選べよ。何年も出てなかった凡庸なドライバーを取るのか?冗談じゃない、あの老害は思ってたよりひどい」と怒りを露わにした。

    ボッタス本人は先週のF1オーストリアGPで、「7月中に将来の決断を済ませたい」と語っており、「7月が始まるから、これから面白い月になると思う」と語っている。

    またボッタスは2026年からF1に参戦するキャデラックとの関係でも注目されている。チーム代表のグレアム・ロードンは今週末のF1イギリスGPでパドック入りし、交渉を行う予定だ。

    Sky Deutschlandに対しては、ボッタスがキャデラックの市販車の「素敵なシート」を撫でるSNS動画について聞かれると、「見たよ。キャデラックを買ったってことだね!」と笑顔でコメントした。

    ロードンは、F1経験豊富なボッタスやセルジオ・ペレスと、コルトン・ハータのようなアメリカ人若手のペアを構想しているとされ、「誰もがキャデラックをドライブしたがっている」と語る。

    「ありがたいことに、我々はF2から上がってくる若手も、豊富な経験を持つベテランもよく知っている。常に彼らと会話し、パドックで時間を過ごすようにしている。ただし今の焦点はマシン開発にある」

    「シルバーストンで発表はないが、楽しみにしていてほしい」と締めくくった。

  • トト・ヴォルフがF1最長在任チーム代表に ホーナー解任で記録更新

    トト・ヴォルフがF1最長在任チーム代表に ホーナー解任で記録更新

    メルセデスのトト・ヴォルフが、F1の現役チーム代表として最長在任記録を持つ人物となった。レッドブルがクリスチャン・ホーナーの即時解任を発表したことを受け、ヴォルフがその座を引き継いだ形だ。

    2004年末、レッドブルはジャガーF1チームを買収し、当時31歳だったホーナーを2005年からチーム代表に起用。F1史上最年少のチーム代表としてキャリアをスタートさせたホーナーは、その後20年間にわたりチームを率い、6度のコンストラクターズタイトルと8度のドライバーズタイトル(計14冠)、124勝をチームにもたらした。

    しかし、2025年シーズンの途中となる7月9日、レッドブルはホーナーの即時解任を発表。後任には姉妹チームの前代表であるローラン・メキースが就任した。

    これにより、2013年1月21日にメルセデスのチーム代表に就任したトト・ヴォルフが、12年173日で現役最長のチーム代表となった。

    以下は、2025年時点のF1チーム代表と在任期間の一覧だ。

    【2025年F1チーム代表 在任期間一覧】
    1.メルセデス:トト・ヴォルフ(2013年1月21日就任)在任12年173日
    2.マクラーレン:アンドレア・ステラ(2022年12月13日就任)在任2年212日
    3.フェラーリ:フレデリック・バスール(2023年1月9日就任)在任2年185日
    4.ウィリアムズ:ジェームス・ボウルズ(2023年2月20日就任)在任2年143日
    5.ハース:小松礼雄(2024年1月10日就任)在任1年184日
    6.アストンマーティン:アンディ・コーウェル(2025年1月10日就任)在任0年183日
    7.ザウバー(アウディ):ジョナサン・ウィートリー(2025年4月1日就任)在任0年103日
    8.アルピーヌ:フラビオ・ブリアトーレ(2025年5月6日就任)在任0年67日
    9.アルピーヌ:スティーブ・ニールセン(2025年7月4日就任)在任0年8日
    10.レッドブル:ローラン・メキース(2025年7月9日就任)在任0年4日
    11.レーシングブルズ:アラン・パーメイン(2025年7月9日就任)在任0年4日

    レッドブルの内紛が続く中、トト・ヴォルフのリーダーシップと継続性がより際立つ形となっており、F1における彼の存在感はいっそう強まっている。

  • フェルスタッペンがメルセデスF1代表と密会? 追跡されたプライベートジェット

    フェルスタッペンがメルセデスF1代表と密会? 追跡されたプライベートジェット

    元F1ドライバーのラルフ・シューマッハは、マックス・フェルスタッペンが今週中にメルセデス代表トト・ヴォルフと会談するとの見通しを語った。

    ドイツ『Sky』でコメンテーターを務めるシューマッハは、フェルスタッペンがサルディーニャ島で「コーヒー」を共にする計画があるという噂を共有し、2028年まで契約が残るフェルスタッペンの将来に再び注目が集まっている。

    ヴォルフは先日、フェルスタッペンとの接触を認めており、2026年のメルセデス移籍の可能性がくすぶっている。レッドブルとの契約にはパフォーマンスに関連する特定の条項があり、最短で2026年から移籍できる余地があるとされる。

    ジョージ・ラッセルの契約延長がまだ決まっていないことも、この移籍話に拍車をかけている。

    一方で、今週のクリスチャン・ホーナー解任により、チーム内の不和が改善されたとして「むしろフェルスタッペン残留の可能性が高まった」と見る声もあるが、シューマッハは異なる見解を示した。

    フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸
    金曜日、フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャ島に到着したことで、SNS上ではシューマッハの主張が再燃した。

    「マックスが何を望んでいるかは明白だと思う」とシューマッハは『Formel1.de』に語った。

    「GT3は彼が情熱を持っている分野だし、メルセデスも新型GT3カーを出す予定がある。今の状況では、彼がレッドブルに残る可能性は高くないと思う」

    「日曜のレース後、彼自身でももう無理だと感じたんじゃないかと私は思っている。レース後の彼の様子を見れば明らかだったし、一度『もう無理だ』と感じてしまえば、そこから戻るのは難しい」

    「今週、サルディーニャ沖に2隻のヨットが出ているのも偶然じゃない。一方はトト・ヴォルフのもので、もう一方はマックスのものだ。そして噂では、彼らが一緒にコーヒーを飲んだ可能性があると聞いている」

    「ただ、マックスという人間を定義づけているのは、彼が軽率に決断を下さないところだ。彼は自分のキャリアが誰のおかげで築かれたかをよく分かっている。自分自身と父親、そして何よりレッドブルだ。あのチームが今の彼を作ったんだから」

    マックス・フェルスタッペン F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツマックス・フェルスタッペンのプライベートジェットがサルディーニャに着陸したことで憶測が再燃

    決断のタイミングは「夏休み明け」
    シューマッハはさらに、フェルスタッペンがレッドブル残留か移籍かを決断するのは「夏休み明けになるだろう」と明言した。

    「フェルスタッペンが移籍する可能性は、むしろ減ってはいないと思っている」と述べたうえで、「彼にとって最も重要なのは勝てるマシンを持つことだ。それがすべてだ」

    「今は(ローラン)メキースの手腕にかかっている。彼がチームを落ち着かせて、再び“ファミリー”の雰囲気を取り戻せるかどうか。そしてそれは、彼ならできると私は思う」

    「ただ問題は、ピエール・ワシェがどうやって本当に速いマシンを作れるかだ。風洞の中の数字やデータだけを見れば、RB21は素晴らしく見えるかもしれない」

    「でも、エイドリアン・ニューウェイとワシェの違いは、風が横から吹いた時、クルマがヨーイングやピッチングを起こした時にどうなるかを、エイドリアンは本能で知っているということだ。どこで妥協すべきかが分かっている」

    「私はまだ、ワシェがその領域までたどり着けるとは思えないし、マックスを納得させられるとも思えない。だって、このシーズンはもう挽回できないし、マックスは再び勝ちたいと思っている。確信している」

    「簡単な話だ。もし彼がレッドブルに残るとしたら、それは2026年だけではない。もっと長くなるだろう。逆に、そうでないなら、今年中に移籍を発表すると思う。そしてそれは夏休み明けになる」

  • バルテリ・ボッタス「7月が重要な月になる」 F1復帰を目指し精力的に活動中

    バルテリ・ボッタス「7月が重要な月になる」 F1復帰を目指し精力的に活動中

    バルテリ・ボッタスは、F1復帰をかけた運命の月が始まろうとしていると明かした。

    35歳のフィンランド人ドライバーは昨年末にザウバーのレースシートを失い、今季はメルセデスにリザーブドライバーとして復帰。かつてルイス・ハミルトンのチームメイトとして10勝を挙げた古巣で、すべてのグランプリに帯同しながら2026年のグリッド復帰を目指している。

    「常に頭の中にあるからこそ、自然とモチベーションは高く保てている」とオーストリアGPの現地で語ったボッタスは「F1に戻りたい。そのためにできる限りの努力をする。とてもシンプルなことだ」と意欲を見せた。

    8月で36歳となるボッタスは先日、キャデラックの市販車の助手席を撫でる写真をSNSに投稿し、話題を呼んだ。2026年にF1参入を予定している新チーム「キャデラック」との関連を示唆するものと受け取られたが、契約の有無については否定している。

    「このスポーツでは、契約というのはサインがなされるまでは何も確実じゃない。『近い』とも『遠い』とも言えない。何が起こるかわからないからね」と慎重な姿勢を崩さない一方で、「自分の経験値を必要とするチームは確実に存在している。だから理論的には、僕の立場は強いはずだ」と自信も見せた。

    F1が大幅な技術レギュレーション変更を迎える2026年は「完璧なタイミング」だと語り、「新しいマシン、新しいエンジン、タイヤも小さくなる。変数が多くて予測が難しいけど、新しいチームにとっては悪くない状況だと思う」と分析する。

    そんなボッタスにとって、7月はキャリアを左右する正念場だという。

    「間違いなく重要な月になる」と強調し、「8月はF1が夏休みに入る。つまり、7月中に話をまとめる必要がある。もうすぐ7月が始まるから、面白い1カ月になると思う」と語った。

    今月にはスペイン・ヘレスでメルセデスの2日間テストにも参加予定だというボッタスは、サーキットでもジムでもコンディション維持に余念がない。最近ではロードバイクに熱中し、週に何百kmも走っているそうだ。

    「F1で12年も走ってきたんだから、首の筋肉はそう簡単に落ちたりしないよ」と笑いながら、自身のフィジカルも健在であることをアピールした。

  • マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍の現実的な可能性は2027年?

    マックス・フェルスタッペン メルセデスF1移籍の現実的な可能性は2027年?

    2027年が、マックス・フェルスタッペンにとって「チーム移籍」を決断するより現実的なタイミングかもしれない――そう語ったのはメルセデスF1代表のトト・ヴォルフだ。

    レッドブル・リンクでは、4度のF1ワールドチャンピオンであるフェルスタッペンとメルセデスとの交渉が再開されたという噂が飛び交っており、興奮気味のメディアの見出しの中には「2026年に移籍か」と報じるものもある。

    しかしヴォルフは、そのタイミングについて慎重な見方を示している。

    「マックスは忠誠心の強い人物だ」とヴォルフはオーストリアの新聞『Kleine Zeitung』および『Krone』に語った。

    「たとえレッドブルで状況が悪化していると感じたとしても、彼が最初のチャンスで飛び出すとは思えない」

    また、フェルスタッペンの将来に影響を与える要因として、レッドブル内部のヘルムート・マルコをめぐる動きや、来年のマシンが競争力を保てるかどうかが挙げられるとも指摘した。

    2026年から導入されるまったく新しい仕様のパワーユニットは、大きな性能差を生む要素になるとされており、フォードと初めて手を組むレッドブルに対して、長年の実績を持つメルセデスが優位に立つ可能性がある。

    「彼ら(レッドブル)の新しい体制と人材から何か良い結果が出ることもあるかもしれない」とヴォルフは述べた。

    「でも、それが実現する可能性を計算してみると、最初から大きな成果を出すというのは、かなりの離れ業だと思う」

    ヴォルフは、メルセデスのエンジン開発体制が「30年間かけて築かれたもの」だと強調し、2013年に自然吸気エンジン時代が終わって以降、メルセデスがF1を支配したことをその証拠として挙げた。

    「もちろん、また2014年のようになってくれればとは思っている。ただし、マクラーレン、ウィリアムズ、アルピーヌにも我々のエンジンが供給されることになる」

    「ひとつ確かなのは、エンジンで完全に失敗したチームが出てくれば、(タイム差は)コンマ数秒どころの話ではなく、それ以上の大きな問題を抱えることになるということだ。レッドブルであれフェラーリであれ、あるいは我々自身であっても、同じことが言える」

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    とはいえ、ミスを犯す可能性はメルセデスにもあるとヴォルフは認めている。

    「我々はまったくの手探り状態だ」とヴォルフは率直に語った。

    「もしかしたら、マシンやエンジンの両面で我々が見落としているコンセプトがあるかもしれない。最大の違いはバッテリーになるとは思うけど、いずれにしても我々は現行マシンにはもうあまり力を注いでいない」

    この状況は他のトップチームにも当てはまるようで、ヴォルフは「今は少人数のチームだけがセットアップの最適化に取り組んでいる」と説明した。

    「空力面での長期的な開発はもう行われていない」

    「他のチームがアップデートを時折導入したとしても、焦点はすでに100%来年に向けられている。今から来年の準備を始めるようなチームは、相当なリスクを背負うことになる」

    アストンマーティンのトラックサイド責任者であるマイク・クラックもこの見解に同意しており、「これからは、改善内容を記載する技術文書もつまらないものになるだろう」とコメントしている。

  • メルセデスF1代表 アントネッリの不振に言及「我々は考えすぎている」

    メルセデスF1代表 アントネッリの不振に言及「我々は考えすぎている」

    アンドレア・キミ・アントネッリはF1での経験こそ乏しい――今季がシリーズ初参戦であり、メルセデスの厳しい注視の下に置かれている10代ドライバーだ――しかし、ここ数戦で後退しているように見えるグランプリでの流れを気にしていたとしても、彼にはその感覚を取り戻す手助けをしてくれる適切なメンター兼チーム代表、トト・ヴォルフがいる。

    ヴォルフは、7度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンの後任として18歳のアントネッリを起用するのはリスクだったと、これまでに何度も認めてきた。

    このような決断は、F1での生活に適応する過程でパフォーマンスに山あり谷ありの波が生まれるのは当然であり、アントネッリにとってはメディアの関心の高まり、新しいサーキット、ジョージ・ラッセルという勝利経験のあるチームメイト、そして何百万人もの観客の前で現場で学びながら戦うというプレッシャーが伴っていた。

    アントネッリにとっては良いスタートだった。ウェットとドライが入り混じったオーストラリアGPでのデビュー戦で見事な4位に入り、彼の速さと困難なコンディションへの対応力を示した。その後も中国(スプリントと決勝)、日本(再び輝きを見せた)、サウジアラビアでポイントを獲得し、開幕5戦で唯一ポイントを逃したのはバーレーンの11位のみだった。

    そして迎えたマイアミでは、初めての大きな成果を挙げた。スプリントでポールポジションを獲得し、将来彼が継続的に達成し得るポテンシャルを再び証明した。結果こそ望んだものではなかったかもしれないが(スプリントは7位、決勝は6位)、それでも全体としてはポジティブな週末だった。

    さらに少し進んだカナダでは、アントネッリにとってデビューシーズン最大の節目となる瞬間が訪れた。モントリオールでラッセルと現チャンピオンのマックス・フェルスタッペンに次ぐ3位でフィニッシュし、F1表彰台に立った史上3番目に若いドライバーとなった。

    しかし今となっては、そのカナダの歓喜が直近の結果の中で唯一のピークとなっており、それ以降の低迷の中でアントネッリはフラストレーションを募らせている。

    「正直言って、今はすべてがうまくいっていないように感じていて、ポジティブな点を見つけるのが難しい」と、イギリスGPでアイザック・ハジャーにリアディフューザーの大部分を壊されてリタイアした後、アントネッリは語った。

    「正直言って、あまりハッピーではない。ゼロが多すぎる。カナダ以降、ずっと頑張ってきたけど、ポジティブな面を見つけるのに苦労している。何もうまくいっていないと感じるし、集中してリセットして、トンネルの先にある光をもう一度見つける必要がある。今は間違いなくいい時期ではない」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ここで、ヴォルフがこの才能あるルーキーの再起をどう支援していくかが問われる。特に、フェラーリがアップグレードによってパフォーマンスを取り戻し、2026年以降に向けてメルセデスがフェルスタッペンを獲得しようとしているとの噂が飛び交っている今、その重要性は増している。

    イモラでの母国GPでは、家族や友人を迎え入れる準備で自分を酷使していたことを認め、スロットルの問題でリタイア。続くモナコでは予選でクラッシュし、レースを台無しに。最終的に18位に終わり、苛立ちを募らせた。

    バルセロナではオイル圧の低下による信頼性トラブルで再びDNF。そしてカナダでの救いのレースを挟み、オーストリアではフェルスタッペンとの1周目の接触により再び気分は落ち込んだ。

    シルバーストンでは、フェルスタッペンとの接触による3グリッド降格ペナルティを受けたうえ、戦略ミスも重なり、ハジャーとの接触でリタイアとなった。

    「モントリオール以降は厳しい流れだ。2戦続けて本当に不本意な内容だったし、チームの誰もがそう感じている」と、イギリスGP後にヴォルフは語った。

    「キミにとってもそうだ。だからこそ、我々はまずベースラインに戻る必要がある。彼は素晴らしいドライバーだ。彼を選んだ理由がある。そして我々チームにも立て直せる力がある。リセットして、そこからまた始める。夏休み前にあと2戦あるし、そこでもう一度浮上を目指す」

    「今日のレースに関して言えば、私は起きたことを受け入れている。最初のピットストップは戦略ミスだった。ピットに入れるべきではなかった。彼にとってそれが間違いだとはっきり言うのは難しい。経験が足りないからね。だから、彼は不可能な状況に置かれていたんだ」

    「そしてハジャーとの接触があり、それで終わってしまった。今大事なのは、彼を良い精神状態に保つこと。彼自身を責めすぎないようにすることだ」

    「彼が頑張りすぎているとは思わない。彼はうまくやりたいと思っている。それは当然だ。彼には大量の情報が一気に押し寄せている。そして彼自身が“自分は運転できる、じゃあどうすればそれをまた引き出せるのか”と考えている」

    「今、我々チームとして、そしてドライバーたちにとって必要なのは“物事をシンプルにすること”だ。我々は考えすぎている」

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1との契約解除金は190億円との報道

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1との契約解除金は190億円との報道

    マックス・フェルスタッペンが2025年にメルセデスへ移籍することに「イエス」と答えたとする報道が波紋を呼んでいる。

    Sky Italiaは、移籍の実現に向けて残された障害はメルセデス上層部の承認のみであり、フェルスタッペンの巨額年俸に加え、1億3000万ドル(約190億円)超のレッドブルとの契約解除金の支払いが議題になっていると伝えている。

    元レッドブルのF1ドライバーで、現在は母国オランダのZiggo Sportで解説を務めるロバート・ドーンボスは、フェルスタッペンには契約解除を可能にする2つの条項があると主張。

    「ひとつはマックスがドライバーズランキングでトップ2に入っていない場合。もうひとつは、レッドブルがコンストラクターズランキングでトップ3に入っていない場合に発動される」と説明し、「その条項があることは100%確信している」と断言した。

    しかしこの発言に、父であり共同マネージャーのヨス・フェルスタッペンは「ドーンボスは頭のネジが外れたようなことを言っている」と一蹴。

    さらにフェルスタッペン陣営と近いことで知られるオランダの著名ジャーナリスト、エリク・ファン・ハーレンも「メルセデスの関心は確かにあるが、私の知る限り正式なオファーは出されていない。実際には先週と何も変わっていない」と冷静に現状を分析している。

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ただしSky Italiaは、メルセデスの正式オファーはまだ取締役会の承認待ちであり、仮にそれが通ればすぐに動き出す可能性もあると指摘。一部の役員は「2026年にはドライバーに関係なく最高のマシンを手にする可能性がある」として、超高額となるフェルスタッペン獲得の必要性を疑問視しているという。

    この報道と連動する形で、メルセデスがジョージ・ラッセルに対して1年契約の延長を提示したものの、ラッセル側がこれを拒否したとも報じられている。F1解説者マーティン・ブランドルは「ラッセルは現在、複数のF1チーム代表に連絡を取り始めている」と見ており、去就にも不透明感が増している。

    こうした中、ドーンボスは「マックスはレッドブルを離れる」と確信を語り、「レッドブルの物語はいつか終わる運命だった。続いてほしかったが、それが現実だ」とコメントしている。

    今週末のF1イギリスGPを前に、フェルスタッペンの将来をめぐる憶測はさらに加熱している。

  • メルセデスF1代表 「ラッセル侮辱」のライコネンを平手打ちした過去激白

    メルセデスF1代表 「ラッセル侮辱」のライコネンを平手打ちした過去激白

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフが、2018年のFIA年間表彰式で元F1王者キミ・ライコネンを平手打ちしていたことを公の場で明かし、話題を呼んでいる。

    その年の表彰式でライコネンは酔った様子で登壇し、観客の笑いを誘っていたが、舞台裏では不穏な出来事が起きていたようだ。F2王者としてその年のFIA表彰式に招かれていた若きジョージ・ラッセルに対し、ライコネンが侮辱的な発言をしたという。

    この一件について、2025年F1イギリスGPの会場シルバーストンでオーストリア放送協会(ORF)のインタビューを受けていたヴォルフが、ジョージ・ラッセル本人を前にしながらこう語った。

    「この話をしてもいいかな?」とヴォルフがラッセルに尋ねると、ラッセルは笑いながら「構わないよ、僕には関係ない」と返答。

    するとヴォルフはドイツ語でこう続けた。

    「私はちょっと厳しい環境で育ったから、自己防衛の手段を自然と覚えた。時にはそれが“物理的”な手段になることもあった」

    「2018年のFIA表彰式で、あるF1ドライバーがF2チャンピオンのジョージに対して侮辱的なことを言ったんだ。だから私はそいつを平手打ちした。それで終わりだった」

    名指しこそしなかったものの、当時酔っていたことが話題になったライコネンがその相手だったことは明らかだ。

    ヴォルフは続けて、自身の信頼する人物やチームを守るためなら、同じことを繰り返す覚悟があるとも語った。

    「私はチームと家族にすべてを捧げている。必要であれば、彼らを守るために行動するつもりだ」

  • ジョージ・ラッセル F1イギリスGP決勝「安全策を取る余裕はない」

    ジョージ・ラッセル F1イギリスGP決勝「安全策を取る余裕はない」

    ジョージ・ラッセルは、2025年F1イギリスGPでの苦しい戦いの後、自身の戦略判断について「リスクを取りすぎた」と認め、メルセデスのマシンにペースがない現状では「安全策を取る余裕はない」と語った。

    シルバーストンの決勝は、開始前から不安定な天候に翻弄される展開となり、ラッセルは他の4人のドライバーとともにフォーメーションラップ中にピットインしてスリックタイヤへ交換。

    「最初の判断は50対50の賭けだった」とラッセルはSky Sportsに語った。

    「25分間の雨が予報されていたけど、最初の15分はバーチャルセーフティカー(VSC)で全然走れなかった。レースが再開してからはインターよりも1周5秒は速かったけど、すぐにまた雨が来てしまった。結果論として言うのは簡単だけど、リスクを取りすぎたのは確かだ」

    「最後のピットストップもたぶん早すぎた。あれは自分の判断ミスだ。ハードタイヤが出てくるとは思わなかったし、全体的にひどい1日だった。ホームグランプリでこんな日になるのは本当に辛い」

    慎重な戦略を取っていれば、もっと良い結果になっていた可能性もあったと認める。

    「保守的に走っていれば3位、4位、5位のどれかにはなれていたと思う。でも僕らが狙っていたのはそこじゃなかった」

    ジョージ・ラッセル F1 イギリスGP メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    予選では4番グリッドを獲得したものの、決勝ではペース不足に悩まされたメルセデス。ラッセルは、十分なマシン性能があれば安全策を選ぶこともできるが、今のメルセデスにはそれが難しいと説明した。

    「サーキットは6kmあって、ある場所では完全にドライでも、2コーナー先ではビショビショだったりする。そういう濡れたところでは5秒も遅くなるけど、他の区間では5秒速いんだ。簡単な判断じゃない」

    「安全策を取れば、それなりの結果になる。でも今回は思い切った賭けに出た」

    「もし最初にVSCがなかったら、スリック勢がトップに立って、あれは素晴らしい決断だったと言われていたはず。でも、実際には10分くらいしかドライで走れなかった」

    「本当に悔しいけど、こういう結果になってしまった。マシンの速さがあれば安全策でも十分だけど、今は全体が接戦だから、良い結果が欲しければリスクを取るしかない」

    「ピットに入るのも、入らずに走り続けるのも、どちらも勇気がいるんだ」

  • フェルスタッペン ポール獲得でアントネッリに感謝「今度一緒にパスタを」

    フェルスタッペン ポール獲得でアントネッリに感謝「今度一緒にパスタを」

    2025年F1イギリスGP予選でポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンは、予選Q3の最終プッシュラップで「トウ(空力的スリップストリーム)」を提供してくれたメルセデスのキミ・アントネッリに感謝を示し、「今度一緒にパスタを食べよう」とジョーク交じりに語った。

    フェルスタッペンは決勝をフロントロー最前列からスタートすることとなり、マクラーレン勢のオスカー・ピアストリとランド・ノリスをコンマ1秒少々の僅差で抑えて今季4度目のポールポジション(日本、サウジアラビア、マイアミに続く)を手にした。

    予選後、イタリア『Sky Italia』のインタビューでフェルスタッペンは笑顔で次のようにコメントした。

    「キミには少し助けられたから、お礼を言ってたんだ。トウをもらったからね。今度一緒にパスタでも食べないとね」

    この発言は、ちょうど1週間前のF1オーストリアGP決勝でアントネッリがオープニングラップで誤ってフェルスタッペンに接触・リタイアさせたばかりという経緯を踏まえると、皮肉まじりの冗談としても解釈できる。

    また、フェルスタッペンとメルセデスの関係をめぐっては、移籍の噂が絶えない。現行契約は2028年までレッドブルに残留する内容とされているが、内部のパフォーマンス条項により早期離脱の可能性も取り沙汰されており、ブラックリーのトト・ヴォルフ代表との交渉も続いているとされる。

    仮にフェルスタッペンがメルセデスに加入した場合、現ドライバーのうちジョージ・ラッセルがシートを失うとの見方が強く、その場合はアントネッリとフェルスタッペンが2026年からチームメイトとなる可能性が浮上している。

    現時点では確定的な動きはないが、すでに両者の関係性が良好であることは、シルバーストンでのフェルスタッペンの冗談が示していると言えるだろう。