カテゴリー: メルセデスF1

  • キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「自信が持てないとラップにも表れる」

    キミ・アントネッリ F1ベルギーGP予選「自信が持てないとラップにも表れる」

    アンドレア・キミ・アントネッリにとって、スパ・フランコルシャンでの土曜日は再び厳しい一日となった。

    金曜のスプリント予選で苦戦を強いられたメルセデス勢は、セットアップの大幅見直しを行い土曜に臨んだが、アントネッリはスプリントで17位、予選では18位と、2戦連続のQ1敗退に終わった。

    予選後、アントネッリは「ここ数戦、ずっと厳しい流れが続いていて、今日も例外じゃなかった。金曜からクルマのバランスに苦しんでいて、それが予選にも影響した。自信が持てないとラップにも表れる」と率直な思いを語った。

    メルセデスのトラックサイド・エンジニアリングディレクター、アンドリュー・ショブリンは「我々は予選に向けてクルマを大きく変えたが、根本的な制約は残ったままだった。キミはリアの不安定さに悩まされ、予選でしっかりとした自信を持つことができなかった」と説明。さらに、「キミのセットアップには重点的にダウンフォースを与えた構成を採った。明日は雨の可能性もあるが、彼にとっては順位を上げるチャンスになるかもしれない」と語った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) ベルギーGP F1

    また、メルセデス・モータースポーツ責任者のトト・ヴォルフも厳しい評価を下している。「この週末はチームとして基準を大きく下回っている。我々のパッケージはスパで求められる性能を満たしていなかった。キミにとっても、コンフィデンスを築くのが難しいトラックで、十分な走行が得られなかったのが痛かった」と述べ、今後の巻き返しに期待を寄せた。

    予選後のパルクフェルメでは、アントネッリは肩を落としながらも、スタッフの言葉に耳を傾けていた。チームとの信頼関係を築きつつある18歳のルーキーにとって、この苦境はF1の現実を突きつけるものだが、同時に真の実力を試される重要な試練でもある。

    明日の決勝では雨が予想されており、予期せぬ展開がチャンスを生む可能性もある。アントネッリは「天気次第ではポジションを上げられる可能性もある」と語り、希望をつなぐ。ルーキーとして、厳しい環境の中での成長が求められる今、ベルギーGPの決勝はその一歩となるかもしれない。

  • ジョージ・ラッセル F1ベルギーGP スプリント予選「キミのスピンが影響」

    ジョージ・ラッセル F1ベルギーGP スプリント予選「キミのスピンが影響」

    ジョージ・ラッセルは、F1ベルギーGPスプリント予選でSQ2敗退を喫した要因として、チームメイトのキミ・アントネッリによるスピンを挙げた。

    FP1ではラッセルが4番手、アントネッリが6番手と、メルセデス勢はスパ・フランコルシャンで有望なスタートを切った。しかし予選では流れが一変。SQ1でアントネッリがスタブロでスピンを喫し、フロアを損傷。その結果、彼はQ1敗退となり最後尾に沈んだ。

    ラッセルはその直後のSQ2で敗退。13番手スタートが決まり、予想外の苦戦を強いられた。

    ラッセルはその理由について次のように語っている。

    「路面の進化が原因だったとは思っていない。正直に言えば、今日はずっと速さがあったんだ」

    「Q1でキミがコースオフしたときに撒かれたグラベルの上を通過したんだけど、そのラップはひどい感触だったし、次のラップも同じだった。そしてQ2のラップもずっと違和感があった」

    「そのあとクルマにいくつかダメージがあるのを確認した。まだ原因を見極める必要はあるけど、SQ2敗退という結果には明らかに何か理由があるはずだよ。だって差があまりにも大きすぎたからね」

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 ベルギーグランプリ

    実際、アントネッリのスピンによって撒かれたグラベルの影響は大きかったようで、SQ3前には再度マーシャルによる清掃が実施されていた。

    それでもラッセルは、土曜のスプリントで巻き返しを図れると自信を見せている。

    「セットアップの選択がレースに悪影響を及ぼすことはないよ。フリー走行でもいいペースを見せていたし、Q1でも良かった。でもさっきも言った通り、グラベルを通過してからはクルマの感触がずっとおかしかった」

    「クルマにダメージがあるのは間違いないし、それが要因だと思う。理想的ではないけど、スプリントだし、明日はポジションを上げていけると思ってる」

  • フェイク画像が拡散 フェルスタッペンとメルセデスF1代表の接触報道の真相

    フェイク画像が拡散 フェルスタッペンとメルセデスF1代表の接触報道の真相

    F1のイギリスGPとベルギーGPの間のインターバル期間、マックス・フェルスタッペンがメルセデスに移籍するのではないかという憶測が一気に加速した。きっかけは、世界王者とメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフがサルデーニャで会談したという噂が、ソーシャルメディアで広まったことだった。

    この噂の発端は、イタリアの島サルデーニャ周辺でヴォルフとフェルスタッペンのヨットがそれぞれ係留されていたという位置情報だった。そこから噂は一気に加速した。

    やがて、ふたりが会合を持ったという「証拠」として、FacebookやInstagram、X(旧Twitter)には画像が出回り、2026年に向けた契約準備が始まっているとする投稿が相次いだ。

    ただし、問題なのは──その画像はすべて偽物だったという点だ。そして、実際には会談など行われていなかった。

    画像をよく見れば、いくつか明らかに不自然な点があった。

    なぜフェルスタッペンはF1パスを首から下げているのか?なぜふたりはオランダのナンバープレートがついたミニバスで移動しているのか?そして、なぜ現フェラーリの副チーム代表であるジェローム・ダンブロジオが一緒にいるのか?

    これらの疑問の答えは、画像の出所を追跡することで明らかになった。もともとの素材は、2022年のF1オランダGP後にプライベートジェットへと向かうヴォルフと、当時メルセデスで働いていたダンブロジオを撮影したYouTube動画だった。

    その映像を確認すればわかるように、フェルスタッペンとされていた人物は実際には彼ではなく、当時スカイスポーツで解説を務めていた元F1ドライバーのポール・ディ・レスタだった。その顔が切り取られ、画像編集でフェルスタッペンの顔に差し替えられていたのだ。

    他にも、ヴォルフがフェルスタッペンのプライベートジェットに乗り込むとされる画像も加工されたもので、実際にはヴォルフ自身のジェット機に乗り込むシーンを撮影したものであり、機体の種類も色も全く違っていた。

    この一連のフェイク画像に端を発した最新のフェルスタッペン移籍説について、ヴォルフは今週、オーストリア放送協会(ORF)の取材に対し、画像加工が噂の発端となったのは初めての経験だったと語った。

    「飛行機を使ってコラージュ画像を作るなんて、今までにないことだ」とヴォルフは言う。「こんなことは初めてだよ」

    そして彼は、フェルスタッペンとの会談は「なかった」と明言し、F1関係者が人気の観光地で休暇を過ごすのは特別なことではないとも説明した。

    「たまたま同じ場所で休暇を過ごしていたからといって、一緒にF1で働くことにはならない」と彼は語った。

    「我々は以前から良好な関係を築いているし、たまたま同じ場所で休みを取るのが好きなんだよ」

    この件について、木曜にベルギーGPの現地で話したフェルスタッペンも、自分が「会談した」と聞いたのはその噂が広まってからだったと明かしている。

    「そのとき俺は海で泳いでたよ」と彼は言う。「正直言って、そんな話どうでもいい。家族や友人と一緒にバカンスを過ごしてただけだし、他の人がたまたま同じ場所にいたって、それだけの話だ」

    「島にいたのは俺とトトだけじゃない。たまたま同じ島にいれば、そういうこともあるさ」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    選択肢は開いたまま
    ヴォルフとフェルスタッペンの会談は事実ではなかったが、フェルスタッペン陣営とメルセデスの間に何のやり取りもなかったわけではない。

    関係筋によれば、フェルスタッペンのマネージャーであるレイモンド・フェルミューレンとヴォルフとの間では、将来の展望について理解を深めるための会話が行われているという。

    これは2026年の「電撃移籍」を前提とした動きではなく、2027年以降を見据えた話だという。

    この将来像の確認作業は、ヴォルフが現在のドライバーであるジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリの去就を判断する際にも影響しているようだ。

    もしヴォルフがラッセルとアントネッリを長期契約で固めるなら、そこにフェルスタッペンの席はなくなる。だが仮にフェルスタッペンが将来レッドブルを離れることを選べば、メルセデスにとっては千載一遇のチャンスを逃すことにもなる。

    このような背景は、ラッセルやアントネッリも十分に理解しており、ヴォルフ自身も「その可能性が背景にある」と認めている。

    「我々としては、ジョージとキミと共に継続するのが基本方針だ」とヴォルフはORFに語る。

    「だが、マックスのような存在や彼の将来の計画を無視することはできない。だから我々も検討はしている。ただ、大きな驚きがあるとは思っていない」

    つまり、2026年についてはラッセルとアントネッリが残留する見通しだが、それ以降については柔軟性が残されているということだ。

    マックス・フェルスタッペン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    フェルスタッペンの契約解除条項
    フェルスタッペンは2028年末までレッドブルとの契約を結んでいるが、実際には一定の条件を満たせば契約を解除できる「パフォーマンス条項」が存在することが広く知られている。

    関係筋によると、夏休み前の時点でドライバーズランキング3位以内にいなければ、2026年からフリーエージェントになれるとされている。

    現状では、残るベルギーGPとハンガリーGPを残してフェルスタッペンはランキング3位につけており、このままいけば2026年の残留が確定する。

    メルセデスが2026年の獲得を狙うには、彼がランキング外へ落ちるか、レッドブルと巨額の契約解除合意を結ぶ必要がある。

    皮肉にも、彼を3位から引きずり落とせる可能性があるのは現在18ポイント差で4位につけるラッセルだけだ。残り2戦で両方ともラッセルが上回る必要があるが、確率としては低い。

    それでも、たとえ解除条項が発動可能であったとしても、フェルスタッペンが2026年もレッドブルに残留する公算は高い。理由は、翌年以降の各チームの車両パフォーマンスが読めないという不確実性にある。

    新レギュレーション導入初年度にどこかへ移籍するのは、大きな「賭け」であり、選択を誤ればキャリアに深刻な影響を及ぼしかねない。

    理にかなっているのは、2026年のマシンの勢力図が判明してから判断することだ。

    特に重要なのは、フェルスタッペンが2027年にフリーエージェントになる可能性が高いと見られている点である。来季(2026年)にドライバーズランキング2位を逃せば、解除条項が適用されるという見通しだ。

    こうした将来の不確実性こそが、フェルスタッペンがクリスチャン・ホーナーの退任とローラン・メキースの新代表就任について「自身の将来に影響しない」と語った理由でもある。

    「将来の決断にあたって、あまり関係ないと思う」と彼は言った。「結局のところ、重要なのは僕たちがマシンを速くするために努力するかどうか、それだけだ」

    ジョージ・ラッセル (メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ラッセルは今や落ち着いている
    フェルスタッペンの去就がまだ定まっていない中、ラッセルは自身の契約更新を待つ立場となっており、夏休み前には決まらないだろうと見ている。

    「当初の意図としては、夏休み前に決着をつけたかった」とラッセルは語った。

    「でも現実的に考えて、夏休みに入る前に何かが決まるのかと言われれば、分からない。まだ契約書すら提示されていないし、残り2週間で何かがまとまる可能性は低い。しかも、これは双方が納得する必要があることだ」

    もし契約がすでに決まっていれば、自分の人生はもっと楽だったはずだが、ラッセルはすでに状況を受け入れている。

    特に今年の初めに感じていた将来への不安について、今はもう気にしていないという。

    「この数か月で、自分の将来についてストレスを感じていた状態から、パフォーマンスを維持しながら前向きになれた」と彼は語る。

    「自分のパフォーマンス次第なのだから、気にしすぎても仕方ない。メルセデスはベストなドライバーを必要としているし、俺はそのひとりだと信じている。俺が彼らを必要としているし、彼らも俺を必要としている。レースの世界ってそういうものだ」

    また、夏休みが始まるころには、フェルスタッペンの2026年の契約もパフォーマンス条項によって事実上確定しているだろうと見ており、将来に向けた駆け引きが行われるのは当然のことだとラッセルは話す。

    「今の状況って、そんなに特別なものだとは思ってないよ」と彼は言う。「俺の側には緊張感はない。どのチームにもマシンは2台あるしね」

    「今が自分のキャリアの中で一番いいパフォーマンスをしていると思うし、チームの大半のポイントも俺が獲得してる。だから客観的に見れば、俺のシートは安全と言っていいだろう」

    「もしパフォーマンスが落ちたら心配する必要があるかもしれないけど、大事なのは自分の将来じゃなく、パフォーマンスそのものなんだよ」

  • メルセデスF1代表 ベルギーGPへ意気込み「夏休み前に勢いをつけたい」

    メルセデスF1代表 ベルギーGPへ意気込み「夏休み前に勢いをつけたい」

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、今週末のF1第13戦ベルギーGPに向けて、夏休み前の2連戦でチームに勢いをつける絶好のチャンスだと語った。オーストリアとシルバーストンでの苦戦を経て、パフォーマンスの振れ幅を縮めるべく全力で取り組んできたと明かしている。

    また、2026年から導入される新レギュレーションを見据え、今後はその準備に徐々に注力していく段階に入るとも言及。

    高低差と高速コーナーが特徴のスパと、タイトな市街地的レイアウトのハンガロリンクという対照的な2連戦を通じて、今季マシンW16の理解をさらに深めたいと展望を語った。

    「次の2レースは、夏休みに向けて勢いをつけるための好機だ」とヴォルフは語る。

    「今季ここまでの12戦では、前線で戦えたレースもあれば、苦しんだ週末もあった。われわれはそのパフォーマンスのばらつきを改善すべく全力を注いできたし、どのイベントでも競争力を発揮できるように努めている」

    トト・ヴォルフ (メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    2026年からの新レギュレーション導入が近づく中で、焦点の移行も視野に入っている。

    「夏休み明け以降は、2026年に向けた取り組みに徐々に軸足を移していくことになる。だからこそ、この2レースでW16の理解を深め、あらゆるコンディションに対応できる状態に持っていくことが重要だ」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ) F1 ベルギーGP

    続くベルギーとハンガリーでの2連戦は、異なる特性を持つサーキットでW16の性能を検証する絶好の機会だという。

    「スパとハンガロリンクは性格が大きく異なる。スパは高低差が大きく高速コーナーが連続し、天候も変わりやすい。一方、ブダペストはタイトでツイスティなレイアウトで、年間でも屈指の高い路面温度に見舞われることが多い」

    「われわれはクルマの理解をさらに深めつつ、週末ごとの最適化を図り、力強い結果を目指していく」

  • メルセデスF1代表 2026年のマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を否定

    メルセデスF1代表 2026年のマックス・フェルスタッペン獲得の可能性を否定

    メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、2026年シーズンに向けて現ラインアップを維持する意向を改めて強調し、マックス・フェルスタッペン獲得の噂を事実上否定した。

    フェルスタッペンがメルセデスに移籍する可能性は以前から報じられており、ジョージ・ラッセルが両者の間で交渉が行われていることを示唆したことで、憶測はさらに加速していた。しかし、フェルスタッペンはシルバーストンでの報道陣からの問いかけに対して来季のレッドブル残留を明言せず、状況は不透明なままだ。

    このような背景の中、ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの両名が2025年限りで契約を終えることもあり、彼らの将来にも疑問符が付けられていた。

    だがヴォルフは、2026年から導入される新レギュレーションに際しても、ラッセルとアントネッリのコンビで臨むことを最優先に据えていると断言した。

    「決断するのはチームだけではない。ドライバーたちも自分たちの立場を知る必要がある」とヴォルフはORFに語った。

    「我々は常にこのルールを守ってきたし、今回もそれを貫く。今後もジョージとキミのコンビを継続する方向で動いている。それが最優先事項だ。全員に情報は共有してあるし、サプライズはない」

    トト・ヴォルフ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    フェルスタッペンとの接触を否定
    今月初めには、ヴォルフとフェルスタッペンがイタリアの同じ島に滞在していたことから、両者が接触していたのではとの憶測が飛び交った。SNS上ではヴォルフがフェルスタッペンのプライベートジェットに搭乗する偽画像まで出回った。

    これについてヴォルフは、「飛行機のフォトコラージュを作ってまで話題にするとは驚きだ。これまで見たことがない」と苦笑い。

    そして、「休暇中に近くにいるからといって、F1で一緒に仕事をすることになるわけじゃない。我々は元々仲がいいし、たまたま同じエリアで休暇を過ごしていただけ」と、接触や交渉の事実を否定した。

  • ラッセル メルセデスF1のフェルスタッペン獲得交渉に理解示す「当然のこと」

    ラッセル メルセデスF1のフェルスタッペン獲得交渉に理解示す「当然のこと」

    ジョージ・ラッセルは、メルセデスがマックス・フェルスタッペンの獲得を目指していることについて、「当然のこと」と理解を示している。自身はまだ新契約を結んでおらず、今後の去就が注目されている。

    ラッセルとチームメイトのキミ・アントネッリはともに今季末で契約満了を迎えるが、トト・ヴォルフ代表はレッドブルのフェルスタッペンを引き抜く可能性を探っているとされる。

    現行契約には、フェルスタッペンがドライバーズ選手権の夏時点でトップ3圏外にいる場合、2026年に移籍可能となる条項が含まれていると見られており、現在フェルスタッペンは4位でラッセルに18ポイント差をつけている。

    ラッセルはこの不確実な状況下でも、「自分が結果を出せば契約延長は得られるはず」とのスタンスを貫いており、今季前半戦で1勝を含む5度の表彰台を記録している。

    ジョージ・ラッセル(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    そんな中、スカイスポーツF1のインタビューで新契約について問われたラッセルは、次のように語った。

    「正直なところ、それは僕に聞くべき質問じゃないよ」
    「チームとして、どこに目標を置くかによる。僕らは今、2番手か3番手のチームだと思うけど、実際には2番手にいるだけで、少し過剰に結果を出しているとも言えるかもしれない」

    「でもメルセデスは再び頂点に立ちたいと考えているチーム。そうなるには最高のドライバー、最高のエンジニア、最高のピットクルーを揃える必要がある。それこそが、メルセデスが目指していることなんだ」

    「だからこそ、フェルスタッペンのようなドライバーとの交渉が進められているのは当然のことだと思う。でも僕としては、今のようなパフォーマンスを出し続けていれば、心配することは何もない。どのF1チームにもシートは2つあるんだから」

  • メルセデスF1代表 アントネッリへの「危険な称賛」から守る姿勢を強調

    メルセデスF1代表 アントネッリへの「危険な称賛」から守る姿勢を強調

    メルセデスF1代表のトト・ヴォルフは、キミ・アントネッリを巡るイタリアメディアの過熱報道に警鐘を鳴らし、「伝説」とまで称賛された若き才能を守る姿勢を明確にした。

    18歳のアントネッリはF1カナダGPで3位表彰台を獲得し、自身初のキャリア表彰台を手にした。これは2009年の日本GPでヤルノ・トゥルーリが3位に入って以来、イタリア人ドライバーとして初の表彰台となった。

    イタリア人ドライバーによるF1優勝は2006年マレーシアGPのジャンカルロ・フィジケラまで遡り、世界王者ともなると1953年のアルベルト・アスカリまで遡る。F1世界選手権76年の歴史のなかで、イタリアは長らく勝利とタイトルから遠ざかっている。

    こうした背景もあり、アントネッリの母国レースであるイモラGPではメディアの注目が集中。メルセデスとヴォルフ自身も、「報道の嵐から彼を十分に守れなかった」と認めている。その影響か、アントネッリはイモラ以降の6戦中4戦でリタイアしており、うち2件はメカニカルトラブル。オーストリアではマックス・フェルスタッペンに接触し、シルバーストンではアイザック・ハジャーに追突される不運も重なった。

    マイアミGP以降、ポイントを獲得したのはカナダの3位表彰台のみだが、アントネッリは依然としてランキング7位につけている。彼の前には、マクラーレン2台、フェラーリ2台、フェルスタッペン、そしてチームメイトのジョージ・ラッセルがいる。

    「それは本当に重要な質問だ。イタリアは、レースやチャンピオンシップを勝てる車に乗るドライバーに長い間飢えていたからね」と、アントネッリをどう守るか尋ねられた際に、トト・ヴォルフはRacingNews365を含むメディアに語った。

    「だからこそ熱狂は大きく、主要メディアが『キミは伝説だ』と見出しを打つような状況は、正直なところ好ましくない。表彰台に上がっただけで18歳のドライバーを“伝説”と持ち上げるのは危険だ」

    「そういった状況では、彼の周囲のすべてが彼に何かを求めてくるようになる。それを遮断し、守る必要がある」

    「ファンからの自撮り要求など、最初は些細なレベルだが、彼のキャリアに関わった人々も何かを期待し始める」

    「18歳の若者に四方八方から過度なプレッシャーがかかれば、それは成長の妨げになり得る。車に乗って戦うだけでも十分な重圧だ。チームメイトはジョージ・ラッセルで、マシンは勝てるメルセデスなんだから」

    「その上で、さらに外からもプレッシャーが加われば、我々としては彼を守ることが何より重要になる。今、それを実行している」

  • フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説 ピケJr.が「契約済み」発言を撤回

    フェルスタッペンのメルセデスF1移籍説 ピケJr.が「契約済み」発言を撤回

    今週末のF1ベルギーGPを前に、マックス・フェルスタッペンの将来は再び激しい注目を集めている。レッドブルはクリスチャン・ホーナーの電撃解任に揺れ、チーム内の政治的混乱とパフォーマンスへの懸念が渦巻く状況だ。

    元F1ドライバーで、三度のF1王者ネルソン・ピケの息子にしてフェルスタッペンの交際相手ケリーの兄でもあるネルソン・ピケJrは、フェルスタッペンがすでにメルセデスと契約を交わしたかのような発言で波紋を呼んだが、現在はその主張を後退させている。

    「そこはただのバカンスに行く場所さ」とピケJrはポッドキャスト『Pelas Pistas』で語り、フェルスタッペンとメルセデス代表トト・ヴォルフが先週サルデーニャ島でヨットを並べて停泊していたという報道に言及した。

    「マックスはただ、自分が勝てると思える場所にいたいだけだ。お金ももちろん関係するけど、一番重要なのは“いいクルマ”に乗れること」

    「彼にとっての選択肢はレッドブルとメルセデスの2つしかない」とピケJrは続けた。「マクラーレンではどっちのドライバーも勝ってるから、まあ……」

    ホーナーの解任については、「もしかしたら彼(マックス)を引き留めるためにホーナーを追い出したのかもしれない。もう契約済みかもしれないし、『ノー』って返事をした後かもしれない」と含みを持たせた。

    フェルスタッペンは8月末までに将来の去就を決断するとみられており、長期契約中ではあるものの、レッドブルは彼の移籍を引き止める構えはないとも報じられている。契約に解除条項があるか否かは問わないという。

    マクラーレンのCEOザク・ブラウンはカナダのTSNに対し、ホーナーの退任について次のようにコメントしている。

    「タイミングには驚いたかもしれないが、結果自体は驚きじゃない。ここ数年、チーム内には多くの混乱と緊張があったし、それがますます悪化していたように見える」

    ブラウンはさらに続けた。「彼の年齢とモータースポーツでの経験を考えれば、また業界に戻ってくると思うよ。でも、もしかしたらサッカーチームのマネージャーとか、別の道を選ぶかもしれないけどね」

    イギリス紙『The Sun』は、チーム内には不穏な空気が広がっており、ホーナーの側近たちが情報リークの出所になっている可能性を指摘している。あるスタッフは、ホーナー解任の翌日にヘルムート・マルコがチームに話した内容を振り返り、「多くのメンバーがまだ動揺していたのに、彼は冗談を言って『もっと笑えよ』って言ったんだ。あれで誰の心も掴めなかった」と語っている。

    レッドブルの新CEOであるオリバー・ミンツラフも批判の的になっている。彼はオーストリアを拠点とした新たな権力体制の一角を担っており、マルコと並ぶ“ポスト・マテシッツ時代”の中心人物とされる。あるスタッフは、ミンツラフの発言を次のように明かしている。

    「『何か問題があったら、ラインマネージャーにテキスト送ってくれ』って言われたよ」

    ホーナーの家族ぐるみの友人らは、今後さらなるリーク情報の出所と見られており、長年チームを率いてきたホーナーが不意を突かれたと語っている。

    「彼は別の話だと思って呼び出されたんだ。ロンドンのホテルで、いきなり部屋に通されて、その場で事実上の解雇通告を受けたんだから、本当にショックを受けていたよ」

  • キミ・アントネッリ アルピーヌF1移籍の噂に揺れる「夢への一歩後退」

    キミ・アントネッリ アルピーヌF1移籍の噂に揺れる「夢への一歩後退」

    マックス・フェルスタッペンがシルバーストン後にサルデーニャでトト・ヴォルフと会っていたとされる一件を受け、2026年に向けた「フェルスタッペン&ジョージ・ラッセル」体制がメルセデスで計画されているとの憶測が浮上している。

    それに関連して、ヴォルフは最近フラビオ・ブリアトーレと複数回にわたり会談していることを認めており、その話題はバルテリ・ボッタスにとどまらず、キミ・アントネッリの期限付き移籍についても含まれていたとみられている。

    具体的には、メルセデスのカスタマーエンジンを搭載するアルピーヌに18歳のアントネッリを“貸し出す”可能性があるというのだ。

    これは、アントネッリ自身が描く「夢」にとって一つの障害となるかもしれない。

    「F1で最後にイタリア人チャンピオンになったのは(アルベルト)アスカリだってことは知っている」とアントネッリは、伊紙『Corriere della Sera』のライフスタイル誌『Sette』のインタビューで語った。

    「次が僕かって?それが目標だよ」

    メルセデスでルイス・ハミルトンの後任としてF1に挑戦している今季、アントネッリはここまでアップダウンのあるシーズンを送っているが、カナダGPでは自身初の表彰台を獲得した。

    「素晴らしかった。でも正直なところ、ちょっと悔しさもあった」と振り返る。

    「マシン的には勝てるチャンスもあったし、実際にチームメイトのジョージが勝った。予選でちょっとしたミスをしなければ……」

    一方で順調に進んでいるのが、チェコ出身の美しいカートレーサー、エリシュカ・バビチコバとの交際だ。

    「彼女は僕の世界をよく理解してくれている。どれだけの時間をF1に費やしているかも知っている」とアントネッリ。

    「犠牲が必要なことも理解してくれているし、サーキットに来てくれると本当に嬉しいし、力になる。心配する必要もないし、彼女が退屈してるなんてこともない」

    「でも、まだ一緒に暮らすには早いかな」

    憧れの人物について問われると、アントネッリはまず現在テニス世界ランク1位の同郷ヤニック・シナーの名を挙げた。

    「会ってみたい存在なんだ。彼のメンタルの強さには驚かされる。特にうまくいっていない時の試合でこそね」

    「どれだけの逆境をひっくり返してきたことか」

    モータースポーツ界でのヒーローはアイルトン・セナだという。

    「彼に聞いてみたい。事故の後、恐怖をどうやって乗り越えたのか。そして、どうやってさらに速く走れたのかを」

    「僕らドライバーは普段はあまり考えないけど、恐怖は常に隣にあるんだ」

    さらにもう一人、尊敬する人物としてイタリアのレジェンド、バレンティーノ・ロッシの名を挙げた。

    「一緒にカートを走らせたことがあるんだ。彼の周囲に正しい人を集める力、そして本当に自分のパフォーマンスを引き出してくれる存在を見極める能力は素晴らしいと思う。それがあるからこそ、安心して走れるんだと思う」

  • フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    フェルスタッペンとメルセデスF1交渉の噂にマルコが反応「誰と会おうと自由」

    マックス・フェルスタッペンの将来を巡る激しい憶測について質問されたrレッドブルF1のアドバイザー、ヘルムート・マルコは、動揺することもなく、あるいは言葉を濁すような態度で応じた。

    ドイツのSport Bildは、82歳のマルコがレッドブル創設者で故ディートリッヒ・マテシッツの右腕として知られ、現在再びF1部門で強い権限を持っていると報じている。

    この状況は、長らく続いていた権力闘争と、シーズン半ばに起きたクリスチャン・ホーナーの電撃解任を受けたものだ。

    Sport Bildは「マルコはここ数年で最も強力な立場にある」とし、2022年にマテシッツが死去して以降、ホーナーが組織内で計画的にオーストリア人であるマルコの権限を削いできた過程を詳しく報じている。

    「いまやマルコが再び主導権を握っている──そして彼と共にあるのがフェルスタッペンだ」

    実際、The Sunはホーナー家に近い人物の話として、今回の解任劇は「レースチームの支配権を巡る標的型の攻撃であり、レッドブルのオーストリア本社はイギリス人がチームを運営していることを好んでいなかった」と伝えている。

    ホーナー解任の衝撃のさなか、フェルスタッペンとトト・ウォルフがサルデーニャ島でヨットを隣接させて停泊していたという噂も浮上した。2026年に向けたメルセデスとの契約締結が目的だったのでは、との憶測が飛び交っている。

    マルコはオーストリア紙Osterreichの取材に対し、ホーナー解任後にフェルスタッペンと話をしたかどうか尋ねられ、次のように語った。

    「マックスには知らせてあった。それ以上のことは言いたくない」

    続けて、フェルスタッペンとウォルフのサルデーニャでの会合の噂についても問われると、マルコはこう答えた。

    「マックスが誰と会おうと自由だ。我々には有効な契約があり、彼が我々に残ると考えている」

    マックス・フェルスタッペン レッドブル・レーシング

    一方で、フェルスタッペンのパートナーであるケリー・ピケの兄、ネルソン・ピケ・ジュニアでさえ、「フェルスタッペンとメルセデスが交渉しているのは明らかだ」と明言している。

    オランダ人レーシングドライバー、イェルーン・ブリーケモーレンもNOSにこう語っている。

    「自分だったら移籍する。前回エンジンレギュレーションが刷新された2014年、メルセデスは完璧な準備で臨み、結果としてF1を数年間支配した。だから次のレギュレーション変更時にも、彼らのクルマに乗りたいと思うのは自然なことだ」

    一方、レッドブルは2025年のドライバーズタイトル争いを完全に諦めたわけではなく、フェルスタッペンに対してチームが巻き返せる力を持っていることを示したい構えだ。

    「まだ332ポイントが残っている。それはかなりの数字だ。スパとブダペストに持ち込むアップデートが効果を発揮することを期待している」

    とはいえ、今週末のスパ・フランコルシャンで結果が出なければ、タイトルへの望みは断たれることになるかもしれない。その可能性をマルコも認めている。

    「それは予想されることだ」

    最後にマルコは、セバスチャン・ベッテルが自らの後任としてレッドブルのモータースポーツコンサルタントに就任するとの根強い噂を一蹴した。

    「その件は話題にもなっていないし、今後もならない」