カテゴリー: メルセデスF1

  • メルセデスF1代表、ラッセル本命評価に警告「まだ戦争には入っていない」

    メルセデスF1代表、ラッセル本命評価に警告「まだ戦争には入っていない」

    メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、2026年F1シーズンを前にジョージ・ラッセルがタイトル本命と評価されている状況について歓迎の意を示しつつも、現段階で楽観視することへの強い警戒感を示した。

    先週、バルセロナで行われた5日間のプライベート・シェイクダウンでの走行内容を受け、ラッセルは複数の主要メディアやブックメーカーから今季タイトル候補の筆頭に挙げられている。

    メルセデスはラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリの2人で502周を無故障で走破し、信頼性の高さを印象づけた。ラッセル自身も、最速だったルイス・ハミルトン(フェラーリ)に次ぐタイムを記録している。

    こうした評価を受け、ブックメーカーの一部ではラッセルのオッズが2/1まで下がり、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンを上回る状況となっている。

    「ドライバーがブックメーカーの本命になるのは、いつだってうれしいことだ。彼はその評価に値する。間違いなくトップクラスのドライバーだからだ」とトト・ヴォルフは、RacingNews365を含む一部メディアに語った。

    「彼はマシンのパフォーマンスがどこにあるのかを示してくれているし、全体的に見ても、我々にとって本当に素晴らしい仕事をしてくれている」

    一方で、ヴォルフはすぐに慎重な姿勢を崩さなかった。

    「ただし、最終的に勝つのは常に“最高のドライバーと最高のマシン”だ。我々は、まだ自分たちのパッケージが十分に優れていると証明できていない」

    「我々は、バーレーンの高温かつ摩耗の激しい路面という、いつも我々にとって厄介な条件で“戦争”を戦っていない。そこはまだだ」

    「だから、ブックメーカーの予想が正しいことを願ってはいるが、それを信じるのは、それを裏付けるパフォーマンスを実際に目にしてからだ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ラッセル「評価があっても何も変わらない」
    一方、当のジョージ・ラッセル本人は、自身に向けられた“タイトル本命”という評価について、まったく動じていない様子を見せている。

    「正直に言って、その話を聞いても特別な感情は何もない」とラッセルは、RacingNews365を含む一部メディアに語った。

    「ずっと前から言ってきたように、僕は世界選手権を戦う準備はできている。そういう評価があろうとなかろうと、僕のアプローチは1ミリも変わらない」

    「チームと本当にハードに取り組んでいるし、ここにいる全員が、この新しいレギュレーションを最大限に活かすために全力を尽くしている。個人的にも、このチャレンジにものすごくワクワクしている」

    「新しいマシンへの適応、エネルギーマネジメントの仕組み、バッテリーの再回収、ブーストシステム、オーバーテイクモード、アクティブエアロ……本当に学ばなければならないことが多い」

    「短期間で理解すべきことは山ほどあるけれど、僕はそこをうまく活かせると思っているし、自分自身とチームに自信を持っている」

  • FIAがF1エンジン圧縮比論争に介入 メルセデスの“怪物PU”に不満噴出

    FIAがF1エンジン圧縮比論争に介入 メルセデスの“怪物PU”に不満噴出

    FIA(国際自動車連盟)は、メルセデスとレッドブルが2026年F1パワーユニット規則の抜け穴を突いているとライバル勢が主張している件について、最新の見解を明らかにした。

    問題となっているのは、内燃エンジン(ICE)の圧縮比だ。従来のF1レギュレーションでは18:1だったが、2026年からは16:1に引き下げられている。

    現在、この圧縮比は静的テストでのみ測定可能とされており、メルセデスとレッドブルはいずれも、静的条件下では規定の16:1を満たしている。

    一方で、エンジンが高温状態で稼働している際には、両チームがより高い圧縮比を実現できている可能性があると指摘されており、その効果は1周あたり最大0.3秒に及ぶとも報じられている。

    バルセロナでのシェイクダウンテストに先立ち、FIAは他のパワーユニットメーカーと会合を開き、高温状態での圧縮比を測定する方法について協議した。しかし、その場では実際に新たなテストを導入する合意には至らなかったため、現時点ではメルセデスとレッドブルのエンジンは合法とされている。

    その後、バルセロナ・シェイクダウン終了後に、FIAが改めて会合を開き、高温時の圧縮比を将来的にどのような枠組みで測定するかについて、技術専門家を交えて議論したことも報じられた。

    さらに、F1のパワーユニット諮問委員会(PUAC)の次回会合でも、このいわゆる「パワーユニットのトリック」について議論される予定だという。

    FIAの広報担当者は、GPFansに対して次のように説明している。

    「月曜日に、前回の会合を受けた形で、技術専門家を交えたテクニカル・ワークショップを開催し、加熱状態における圧縮比の測定方法について議論を行った」

    「木曜日の会合は、F1パワーユニット諮問委員会(PUAC)の定例会合であり、圧縮比の議論を受けて急きょ設定されたものではない」

    「PUACは、パワーユニットメーカーがレギュレーションについて意見交換を行う場として、年間を通じて定期的に開催されている」

    FIAからは、圧縮比に関するさらなるアップデートが今後発表される見込みだ。

    エンジン F1 国際自動車連盟

    トト・ヴォルフ、ライバル勢に強いメッセージ
    このエンジンの抜け穴を巡る騒動はメディアにも波及しており、メルセデスのチーム代表トト・ヴォルフは、ライバルに対して厳しい言葉を投げかけた。

    「なぜ一部のチームが、ここまで明確で透明な事案について、他人のことばかりに気を取られて議論を続けているのか、正直理解できない」とヴォルフは、メルセデスのシーズンローンチの場で語った。

    「FIAとのコミュニケーションは、圧縮比に限らず、他の事項についても常に非常に良好だった。特にこの件に関しては、レギュレーションに何が書かれているのか、標準的な手続きが何なのかは、非常に明確だ」

    「だから、いい加減に自分たちのやるべきことに集中すればいい。存在しないテスト方法を考え出したり、秘密裏の会合や書簡を重ねたりするよりもね。我々としては、余計な雑音を減らし、自分たち自身に目を向けることに努めている。それだけだ」

  • キミ・アントネッリ「レッドブルF1のPUにもっと問題が出ると思っていた」

    キミ・アントネッリ「レッドブルF1のPUにもっと問題が出ると思っていた」

    アンドレア・キミ・アントネッリは、バルセロナで行われた冬季テストを終え、ライバル勢に対してオープンでありながらも現実的な視点を示した。結論を出すにはまだ時期尚早だと強調しつつ、最も印象に残ったチームとしてレッドブルの名前を挙げている。

    イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』の取材で、メルセデス以外に印象的だったチームを問われたアントネッリは、即座にこう答えた。

    「これまでに見てきたすべてを踏まえると、まだシーズン序盤だということは分かっているけど、レッドブルだと思う」とアントネッリはコメント。

    特に目を引いたのは、新しいパワーユニットへの対応だったという。

    「彼らが新しいパワーユニットでどう仕事をしているか、そこが一番だ。彼らにとっては初めてのエンジンだし、今年が初めてコンストラクターになった年だからだ」

    多くのチームが新しいエンジンプロジェクトで問題を抱える中、レッドブルはバルセロナで大きなトラブルを見せなかった。

    「最初のテストで、彼らはかなり多くの周回をこなしていたし、レーシングブルズも安定して走っていた。我々は正直、もっと問題が出ると思っていた」

    「でも、彼らは本当に素晴らしい仕事をしたと思う」

    フェラーリについても、アントネッリは信頼性の高さを評価している。

    「フェラーリもテストでは良かった。特に信頼性の面だ。多くの周回を重ねていた」

    一方で、マクラーレンについては課題を指摘しつつも、ポテンシャルを感じている。

    「マクラーレンはいくつか問題を抱えていたが、空力的にはマシンは本当に良さそうに見える」

  • メルセデスF1、W17は772kg フェラーリSF-26と同水準

    メルセデスF1、W17は772kg フェラーリSF-26と同水準

    メルセデスの2026年F1マシン「W17」は、シーズン開幕前から重量面で大きな注目を集めている。正式なシーズンローンチ直後に公開されたテクニカルシートによって、新車の具体的な数値が明らかになった。

    注目すべきは、パワーユニットと車両全体の重量だ。メルセデスAMG F1 M17 Eパフォーマンスと名付けられた新パワーユニットは、FIAが定める最低重量である185kgにすでに到達している。

    一方で、ドライバー、燃料、オイル、水を含めた完成車の重量は772kgと公表され、レギュレーションで定められた最低重量より4kg重い状態にある。

    この数値は、フェラーリのSF-26とほぼ同水準であり、2026年に向けてFIAが求めた大幅な軽量化が極めて困難と見られていた中で、トップチーム2社がすでに最低重量に迫る位置にいることは、純粋な統計としても興味深い事実だ。なお、W17はデビュー時点でSF-26より2kg重いとされている。

    メルセデスのブラックリー拠点では、開幕戦オーストラリアGP(3月8日決勝)までに車両重量をさらに削減し、最低重量を下回る状態でシーズンに臨む計画が進められている。その目的は、タングステン製バラストを搭載することにより、重量配分とバランスを最適化するためだ。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    W17は現時点で“基準車”と見る向きも多いが、チーム代表のトト・ヴォルフとドライバーのジョージ・ラッセルはいずれも、バルセロナでのシェイクダウン後、過度な本命視を避ける発言を続けている。ただし、最低重量への到達がすべてのチームにとって簡単ではない中で、メルセデスの強みはパワーユニットにもある。

    とりわけ、内燃機関の圧縮比は高温時に18:1に達し、規定チェックが行われる常温では16:1を満たす設計となっている。これにより、理論上は10馬力以上の出力差を生む可能性があり、ライバルにとっては見過ごせない要素となる。

    一般的に、F1では車重10kgの差がバルセロナのようなサーキットで約0.3秒のラップタイム差に相当すると言われている。その観点から見ても、W17は信頼性だけでなく、パフォーマンス面でも早い段階から存在感を示す可能性が高い。

    地面効果時代に入って以降、メルセデスは思うような結果を残せていないが、2026年の新レギュレーション初年度に投入されたW17は、再浮上を狙う象徴的な一台として、開幕前から厳しい視線を集めている。

  • キミ・アントネッリ、2026年F1タイトル争いを宣言「それが絶対的な目標だ」

    キミ・アントネッリ、2026年F1タイトル争いを宣言「それが絶対的な目標だ」

    メルセデスF1のアンドレア・キミ・アントネッリは、まだ19歳ながら、2026年F1シーズンを前にタイトル争いを目標として掲げている。チームは新レギュレーション初年度を迎える今季の有力候補のひとつと目されているが、チーム代表のトト・ヴォルフは期待値のコントロールを強調している。

    2026年のF1は、シャシーとパワーユニットの両面で全面的なレギュレーション変更が導入されるため、現時点では勢力図がどうなるかは不透明だ。

    そうした状況にもかかわらず、メルセデスはブックメーカーから優勝候補と見なされている。2014年の前回大規模なPU規則変更時に、コンストラクターズタイトル8連覇を達成した実績があり、さらに先週のバルセロナで行われたシェイクダウンでも好印象を残した。

    シルバーアローは3日間の走行で全チーム中最多の走行距離を記録し、アントネッリはこの段階としては異例となるフルレース距離のシミュレーションまでこなした。こうした内容から、メルセデスがグラウンドエフェクト時代の4年間に及んだ苦戦を乗り越え、再び頂点争いに戻ってきたとの見方が広がっている。マクラーレンやレッドブルがタイトルを独占していた間、メルセデスは大きく後れを取っていたが、その流れが変わりつつある。

    アントネッリはルーキーイヤーとなった2025年をランキング7位で終え、3度の表彰台を獲得した。F1参戦2年目となる今季、目標は明確だ。

    「それが絶対的な目標だ」と、アントネッリは月曜日に行われたメルセデスF1の2026年シーズンローンチで語った。

    「目標は勝つこと、そして最終的には世界選手権を争うことだ。勝って、トップドライバーのひとりになることが目標だ。間違いなくそれを望んでいる。もちろんジョージ(ラッセル)は本当に、本当に強くて、タイトルを争う準備ができているし、グリッドの基準のひとりだと思っている。彼と戦うのはかなり楽しいものになるはずだし、そういう意味でも本当にシーズンが始まるのを楽しみにしている」

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    一方でヴォルフは、アントネッリのタイトル争いを過度に期待すべきではないとの立場を崩していない。2025年は表彰台やマイアミGPスプリントでのポールポジションといった成果があった一方、フリー走行でのクラッシュなど、不要なミスも目立ったシーズンだった。

    さらに、チームメイトのジョージ・ラッセルはF1参戦8年目を迎え、昨年はマックス・フェルスタッペンに次ぐ評価を受けた存在で、開幕前の段階ではタイトル最有力候補と見られている。

    ヴォルフは次のように説明している。

    「キミは、昨年初めに我々が描いていた成長曲線を完全に歩んでいる。F1初年度で、この巨大なサーカスに放り込まれ、メディア対応やスポンサー、ファンからの要求にさらされる。その中で、非常に良いレースもあれば、苦戦する週末もあった」

    「だから彼のスピードやレース能力について疑いは一切ない。2年目に入り、すべてのサーキットを知り、皆さんのことも、他の要求事項も把握している。だから今年が良い年になると確信している」

    「ただし、毎回トップで、常にジョージと同じレベルにいることを期待すべきではない。ジョージは長年F1にいて、トップクラスのドライバーだ。彼は基準となる存在だし、キミはまだ19歳で2年目だ。確実に前進は見られるだろうが、段階を踏んでいくことになる」

  • ジョージ・ラッセル、ニューウェイ設計のアストンマーティンF1は「かなり壮観」

    ジョージ・ラッセル、ニューウェイ設計のアストンマーティンF1は「かなり壮観」

    メルセデスF1のジョージ・ラッセルは、エイドリアン・ニューウェイ主導で初めて設計されたアストンマーティンF1の2026年型マシンAMR26について、「かなり壮観」で、視覚的には最も“目立つ”マシンだと評価した。

    AMR26は先週バルセロナで行われたテストの最終日前日に遅れて姿を現し、アストンマーティンはシェイクダウンを経て、金曜日に比較的生産的な1日を走行した。

    ただし走行距離は全チーム中で最少となり、ウィリアムズが唯一テスト不参加だった。AMR26は代表的なラップタイムを記録する走行は行わず、ストレートでは意図的に速度を抑える場面もあった。

    それでもAMR26は、2026年初期設計としては“常識的”と見られていた他チームの方向性とは明らかに異なる複数の要素によって、即座に注目を集めることになった。

    フロントおよびリアのサスペンションジオメトリーの選択、ノーズ、サイドポッド、エンジンカバー周辺のボディワーク形状や空力的アプローチは、初期仕様の段階からAMR26を際立たせる要素となっていた。

    「エイドリアンがあのマシンでやったことは、見た目が本当にかなり壮観だ」とラッセルは、プレシーズン初期の段階で複数チームを軽視すべきではないという話題の中で語った。

    「そしてホンダは、ここ数年レッドブルとともに非常に優れたエンジンを持っていた。我々は彼らが何ができるかも分かっている」

    アストンマーティンとホンダは、2026年から新たなワークスパートナーシップを結んでいる。

    ただしホンダ側のF1活動は、タイトルを獲得したレッドブル時代からの単純な継続ではない。ホンダが一時、2026年用エンジンを製造しない意向を示していた18か月間に生じた時間的ロスや人員の変化があり、その影響で他のエンジンメーカーに後れを取っているのではないかという懸念もある。

    一方でアストンマーティン側も安泰とは言えず、ニューウェイ加入以前の開発作業は説得力に欠けていたとの見方があり、AMR26は開発初期段階ではかなり重い状態でスタートしたと理解されている。

    ラッセルは別の回答でもこう付け加えた。

    「アストンマーティンは、マシンデザインという点ではおそらく最も目立っていた」

    「誰もがあのリアサスペンションを見ていたし、視覚的には非常に印象的に見える。でも、セクシーさを競う競争じゃない。どれだけ速くサーキットを走れるかの競争なんだ」

    「だから人は常に最速のマシンを見ることになる。それがどれかはメルボルンで分かるだろうし、それが分かれば、誰もがそこからインスピレーションを得たいと思うはずだ」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ジョージ・ラッセル

    メルセデスは、昨年からパワーユニット準備の面で最も良い位置にいるとの噂があり、スペインでのテスト週でもマシンが非常に順調に走ったことから、2026年の早期本命と目されている。

    それでもラッセルは、「大きな戦いが見られたら最高だ」と語り、テスト開始以降、一貫してライバル勢の仕事ぶりを称賛している。

    「我々は、やりたいことのチェック項目を順調に消化しているけれど、ライバルを軽視することはできない」とラッセルは述べた。

    「初年度のレッドブルのパワーユニットは基準に達していない、という話がたくさんあった。でも、これまで見てきた限りでは、彼らは間違いなく結果を出している」

    「フェラーリのパワーユニットも信頼性が高そうで、たくさん周回していた。テスト全体を通して見れば、我々から大きく離れてはいないし、パワーユニットという点では、フェラーリ製エンジンを使うハースも大量の周回をこなしていた」

    「だから真実としては、かなり良い戦いになる可能性がある。ただ、ここまでのところ我々が経験してきた内容には満足している」

  • メルセデスF1、2026年F1マシン『W17』を正式発表 ヴォルフ「これは革命だ」

    メルセデスF1、2026年F1マシン『W17』を正式発表 ヴォルフ「これは革命だ」

    メルセデスF1は、2026年シーズンを戦う新車「W17」をデジタルローンチで正式発表した。すでに今季の両タイトル最有力候補と目されるこのマシンは、1月22日にレンダリング画像で初公開され、同日にシルバーストンでシェイクダウンを実施。その後、バルセロナで3日間の走行を行い、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリが走行距離ランキングの首位に立った。

    今回の発表では、マシンの技術的な詳細に加え、チーム上層部およびドライバー陣のコメントが公開され、2026年F1レギュレーションに向けたメルセデスF1の全体像が示された。

    トト・ヴォルフ「2026年は決定的な瞬間」
    2026年F1シーズンは、パワーユニット、シャシー、空力を含む車両全体が同時に刷新される大きな転換点となる。その新時代を前に、チームを率いるトップは明確な覚悟を示した。

    「2026年は、我々のチームにとって、そしてこのスポーツにとって決定的な瞬間だ。来たるシーズンは、我々がこれまで直面してきた中でも最も要求の厳しい技術レギュレーションのいくつかによって形作られる。これらのルールは、組織のあらゆる側面を試す一方で、革新し、新たなパフォーマンス基準を打ち立てる大きな機会も生み出す。我々は明確な野心、集中した実行力、そして結果を出すことへの一切の妥協なき姿勢で、この次なる時代に臨む」と、メルセデスF1のチーム代表兼CEOを務めるトト・ヴォルフは語った。

    W17の中核 新世代ハイブリッド・パワーユニット
    W17の中心には、2026年F1レギュレーションに対応するために新設計されたハイブリッド・パワーユニットが据えられている。このパワーユニットは、冷却アーキテクチャおよび空力設計と緊密に統合され、高回生ブレーキングゾーンから長時間の全開走行に至るまで、ラップのあらゆる局面で熱的安定性とエネルギー効率を確保することを狙っている。

    ブラックリーとブリックスワースによる一体開発アプローチは、次世代F1に向けたプロジェクト全体を貫く中核テーマとなっている。

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「進化ではなく革命」パワートレイン開発の最前線
    2026年レギュレーションでは、パワーユニットの基本構成そのものが刷新され、サステナブル燃料の全面導入と電動化比率の拡大が同時に求められる。メルセデスにとっても、これまでにない規模の挑戦となっている。

    「2026年F1シーズンは、スポーツ全体にとって、そして特にパワートレイン開発の最前線に立つ我々にとって、まったく新しい章を意味する。新しいパワーユニットのアーキテクチャ、サステナブル燃料、より大きなハイブリッド比重、そして完全に新しい車両――これらすべてが同時に収束している。これは単なる進化ではない。革命だ」と、メルセデスAMGハイパフォーマンス・パワートレインズのマネージングディレクターを務めるハイウェル・トーマスは述べた。

    「この時代を特徴づけるのは、我々が学ばなければならないスピードだ。高度なサステナブル燃料、電動化の拡大、新たに定義されたエネルギー展開戦略の統合は、より速いフィードバックループを要求する。長いテストサイクルに頼って解決策を磨き上げることはできない。我々は、より短いインターバルで、設計し、シミュレーションし、検証し、改良していかなければならない。効率性は単なる流行語ではない。ダイノにおいても、サーキットにおいても、ミッションクリティカルな要素だ。」

    燃料と潤滑を一体で捉えるペトロナスの思想
    2026年から導入される先進サステナブル燃料は、エンジン性能だけでなく、エネルギー効率と持続可能性の両立が求められる。燃料開発は、マシン全体のパフォーマンスを左右する重要な要素となる。

    「燃料はF1のパフォーマンスにとって根本的な存在だ。なぜなら、サーキット上のすべてのラップ、すべての加速を支えているからだ。ペトロナスにとって、2026年レギュレーションは、性能、効率、サステナビリティを同時に設計する必要性を、これまで以上に明確にした。我々の特注の先進サステナブル燃料は、長年にわたる処方開発と継続的なエンジンテストの成果であり、レースという極限の要求に応えるために生み出されたものだ」と、ペトロナスのDownstream部門CEOを務めるダトゥク・サザリは語った。

    「我々のアプローチを特徴づけているのは、燃料、潤滑油、フルードをひとつの完全なパフォーマンスシステムとして設計している点だ。ペトロナス・プライマックス燃料、ペトロナス・シンティウム・エンジンオイル、ペトロナス・トゥテラ油圧フルードに至るまで、すべてがマシンの潜在能力を最大限に引き出すために設計されている。これは、モータースポーツにおける我々の長年の役割と、F1で得られた知見を次世代の燃料・フルード技術に活かすという強いコミットメントを反映している。」

    メルセデス・ベンツ F1

    全面刷新されたシャシーとアクティブエアロ
    W17は新シャシーレギュレーションを前提に設計されており、ホイールベースは200mm短縮、全幅は100mm削減、最低重量は約30kg軽量化されている。

    可動式フロントおよびリアウイングによるアクティブエアロダイナミクスが、ストレートでの空気抵抗低減とコーナーでのダウンフォース最適化を両立する。フロントおよびリアタイヤはナロー化され、空力哲学の刷新や改訂されたサスペンション・キネマティクスと組み合わされている。

    また、DRSは廃止され、代わりにブーストおよびオーバーテイクモードによるエネルギー展開が導入され、レース中の攻防を生み出す仕組みとなっている。

    ジェームス・アリソン「全面的な変革の時代」
    新レギュレーションでは、パワーユニットだけでなく、シャシー、空力、タイヤを含む車両全体が同時に刷新され、設計思想そのものが問われることになる。

    「2026年シーズンは、このスポーツの歴史において重要な瞬間を意味する。エンジニアリングを生業とする我々にとって、それは刺激的であると同時に、同じくらい大きな不安を伴うものでもある。これは単なる規則の微調整ではない。パワーユニット、シャシー、空力、タイヤ――ほぼすべての要素が同時に変わる、全面的な変革だ」と、メルセデスF1のテクニカルディレクターを務めるジェームス・アリソンは語った。

    「我々は設計段階で最善の判断を下したと考えているし、マシンが走り出した今も、容赦なく革新を続けていく。個人的には、こうした瞬間が好きだ。大規模なレギュレーション変更はF1の進歩そのものだ。あらゆる前提を疑い、チームワークと創意工夫を報いる。大きなストレスを伴うが、それ以上に大きな機会をもたらす。この移行期を競争力のあるマシンで乗り越えられたなら、それは想像し得る中で最も満足感の高い成果のひとつになるだろう。」

    ドライバー体制と育成プログラムの継続
    メルセデスF1は、2025年に成功を収めたドライバーラインアップを維持し、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリが2026年もレースシートを務める。

    サードドライバーにはフレッド・ヴェスティが就任し、シミュレーター業務やIMSA参戦を通じて開発を支える。さらに、ドリアーヌ・パンとジョシュア・デュルクセンが育成ドライバーとして加わり、シミュレーター業務や旧型車テストを担当する。

    「ジョージ、キミ、そしてフレッドは、我々のドライバープログラムが目指しているすべてを体現している。ジョージは、スピード、知性、リーダーシップの面で、このスポーツにおいて最も完成度が高く、信頼できるドライバーのひとりへと成長した。キミは、才能と恐れを知らない姿勢を持ち合わせており、その成長を加速させる強い学習意欲も備えている。そしてフレッドは、サードドライバーとして、舞台裏で我々を強化する重要な継続性と技術的知見をもたらしてくれている」と、メルセデスF1のチーム代表兼CEOを務めるトト・ヴォルフは語った。

    「彼ら3人はいずれもジュニアプログラムの出身であり、そのスキルは互いに補完し合っている。彼らは今後も互いをプッシュし、同時に支え合い続けるだろう。この新たなレギュレーション時代に突入するにあたり、サーキット上、シミュレーター、そしてガレージ内でのその協力関係は、チームを前進させるうえで重要な原動力になる。」

    新ロゴと新リバリーが示す2026年像
    今回の発表では、よりクリーンで洗練された新ロゴデザインとともに、W17の新リバリーも公開された。ペトロナスグリーンのフローラインが車体下部を流れるように走り、象徴的なシルバーからディープブラックへの移行を強調する。

    サイドポッド上部にはAMG由来の菱形シグネチャーが配され、エンジンカバーにはメルセデスのスリーポインテッドスターのパターンがあしらわれている。

    W17は、技術、組織、人材のすべてを結集した、メルセデスF1の2026年に向けた回答となった。新時代のF1で、このマシンがどのような基準を打ち立てるのかが注目される。

  • メルセデスF1、パワーユニット論争でライバル勢を痛烈批判「ちゃんとやれ」

    メルセデスF1、パワーユニット論争でライバル勢を痛烈批判「ちゃんとやれ」

    メルセデスF1のCEO兼チーム代表であるトト・ヴォルフは、新シーズン開幕を前に持ち上がっているパワーユニットを巡る疑惑について、ライバルチームに対して強い不満を示した。

    2026年F1レギュレーションでは、パワーユニットの変更点の一つとして、圧縮比が従来の18:1から16:1へと引き下げられている。圧縮比とはシリンダー内の最大容積と最小容積の比率を指すが、これはピットレーンで車両が常温状態にあるときにのみ測定可能とされている。

    新シーズンに向けた準備が進むなか、メルセデスが走行中により高いレベルでパワーユニットを作動させる方法を見つけたのではないか、という報道がなされた。これが事実であれば、ラップタイムに大きなアドバンテージをもたらす可能性があると見られている。

    この懸念を巡って複数の会合が開かれてきたが、ヴォルフは、メルセデスのパワーユニットが合法であるという保証をFIAから得ていると強調した。

    「なぜ一部のチームが、これほどまでに他チームのことばかりに集中し、非常に明確で透明な案件について議論を続けるのか、私には理解できない」とヴォルフは、RacingNews365を含むメディアに語った。

    「FIAとのコミュニケーションは、これまで一貫して非常にポジティブだった。これは圧縮比だけの話ではなく、他の要素についても同様だ」

    「特にこの分野に関しては、レギュレーションに何が書かれているかは非常に明確だし、すべてのエンジン、あるいはF1以外でも適用される標準的な手順が何であるかも、はっきりしている」

    メルセデスは先週行われたバルセロナでのシェイクダウンで、3日間合計500周を走行し、全チーム中最多の周回数を記録した。こうした好調な滑り出しを受け、同チームは早くも今季の有力候補と目されており、来週にはバーレーンでのプレシーズンテストに臨む予定だ。

    ヴォルフは、ライバルのパワーユニットメーカーに対し、メルセデスの取り組みを崩そうとするのではなく、自分たちのプロジェクトに集中すべきだと訴えた。

    「だから、ちゃんとやれ」とヴォルフは言い放った。

    「彼らは秘密裏に会合を開いたり、秘密の書簡を送ったりして、存在もしないテスト方法をでっち上げようとしているだけだ」

    「少なくとも我々としては、雑音を最小限に抑えることを心がけている。雑音を減らすというのは、他人のことよりも自分たちを見るということだ。レギュレーションに何が書かれているかも、FIAが我々に何を伝えてきたかも、非常に明確なのだから」

    「我々は皆それぞれ違う。もしかすると、うまくいっていないときに、始まる前から言い訳を探したい人もいるのかもしれない」

    「誰もが自分たちの能力を最大限に発揮する必要がある。ただし、少なくとも我々はそういうやり方はしない。特に、もう十分に『問題ない』と言われている状況であればなおさらだ」

    「もし誰かが、気を紛らわせるためにこうしたことをしたいのなら、それはそれで自由だ」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    「パワーユニットは合法」 ヴォルフが改めて強調
    シーズン開幕が近づくにつれ、メルセデスのパワーユニットの本当の競争力は、勢力図が固まるなかで明らかになっていくことになる。ドイツメーカーが有力視されるなか、ヴォルフはその合法性について一片の疑いもないと断言した。

    「パワーユニットは合法だ」と、RacingNews365からの質問に対してヴォルフは答えた。

    「パワーユニットは、レギュレーションが書かれているとおりのものだ」

    「パワーユニットは、実施されているチェックの方法に合致しているし、こうした事柄が他のあらゆる車両でどのように測定されているかとも一致している。それ以外のことについて、私が判断する立場にはない」

    「それが、現時点で我々が見ている世界であり、FIAが言っていることでもある。それはFIA会長も言っていることで、彼はこの分野について多少なりとも理解している人物だ」

    「そういう意味では、あとは様子を見るだけだ。我々は非常に盤石だと感じている」

  • メルセデス、2026年からF1セーフティカー単独供給を正式発表

    メルセデス、2026年からF1セーフティカー単独供給を正式発表

    メルセデスは、2026年F1シーズンにおいて全レースでFIA公式セーフティカーおよびメディカルカーを単独で供給することを正式に確認した。

    この発表は驚きではない。昨シーズンまで、メルセデスはアストンマーティンとともに、セーフティカードライバーのベルント・マイレンダーと医療チーム向けの車両を提供してきた。

    しかし、アストンマーティンはF1との契約を更新しない決断を下し、その結果、メルセデスが唯一の供給元として残る形となった。

    メルセデスは、2026年シーズンのすべてのF1週末において、セーフティカーとメディカルカーの両方を担当することを正式に確認した。これにはバーレーンで実施される冬季テストも含まれる。2026年以降、メルセデスはこの重要な役割を完全に単独で担うことになる。

    2026年シーズンは、メルセデスにとって複数の節目を迎える年でもある。セーフティカーにはメルセデスAMG GTブラックシリーズ、メディカルカーにはメルセデスAMG GT 63 S 4MATIC+が引き続き使用され、これで5年連続の採用となる。さらに、メルセデスは1996年のフランスGPから始まったF1セーフティカー供給の歴史において、30周年を迎える。また、セーフティカードライバーを務めるベルント・マイレンダーは、2026年に通算500戦目のグランプリという大台に到達する。

    セーフティカー F1

    メルセデスAMGモータースポーツ責任者のクリストフ・ザゲミュラーは、次のように語っている。

    「安全性は、我々のブランドと製品において絶対的に中核を成す価値だ」

    「だからこそ、我々は1996年以来、F1においてFIA公式セーフティカーおよびメディカルカーを提供してきた」

    「2026年シーズンからは、すべてのF1イベントにおいて、再びFIA公式車両にスリーポインテッドスターが掲げられることになる」

    「この取り組みを通じて、我々はモータースポーツの最高峰における安全性に、引き続き積極的に貢献していく」

    「メルセデスAMGにとってF1は、単なるスポーツの舞台ではない。極限状態の中で、我々の車両のパフォーマンス、信頼性、そして安全性が可視化される環境でもある」

    公式の冬季テストは、バーレーンで2月11日から13日、そして18日から20日にかけて実施される。2026年F1シーズンは、3月6日から8日にかけて開催されるオーストラリアGP(アルバートパーク)で幕を開ける。

    2026年のF1は大幅なレギュレーション変更を控えており、安全性への注目もこれまで以上に高まっている。その中で、メルセデスが再び単独供給体制に戻ることは、F1における安全面の象徴的な動きと言える。

  • メルセデスF1、3日間で500周 バルセロナテストで信頼性に大きな手応え

    メルセデスF1、3日間で500周 バルセロナテストで信頼性に大きな手応え

    メルセデスF1は、最初のテストを満点評価で終え、バルセロナを後にした。3日間で合計500周を走破し、チームの想定を上回る信頼性を示した。アンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルは、複数回のレースシミュレーションを問題なく完了し、主にパワーユニットの理解に集中した。

    スペインでのテストを終えた後、次はバーレーンでパフォーマンス面の作業に取り組む予定だ。

    3日間で500周。多くの笑顔と、2月中旬に予定されているサクヒールでの次回テストに向けた確かな自信を携え、メルセデスF1はバルセロナを後にした。F1史上でも屈指の技術的変革期にあることを考えれば、不安よりも確信を多く得られたという結果は決して当たり前ではない。

    完全に刷新されたパワーユニット、見直された空力コンセプト、そしてファクトリーでの膨大な作業を経て初めて本格的に検証すべき数多くのシステム。こうした状況の中、バルセロナテストの最大の目的は、できる限り多くの周回を重ねて信頼性を確認し、W17が想定データと整合しているかを検証することだった。

    この点において、シルバーアローは笑顔でスペインを後にしている。2日目終了時点ですでに、技術陣は「予定より前倒しで作業が進んでいる」と認めており、それが早い段階で自信につながっていた。さらにこの日だけで167周を走行し、合計500周に到達。これは昨年バーレーンで記録した周回数より約50周多い数字だ。

    「そうですね、良いシェイクダウンだったと思います。今日もたくさん走れましたし、チームとして非常に良い走行距離を稼げました。僕自身もマシンについて多くを学べているので満足していますし、今からバーレーンに戻るのが楽しみです」と、午前中に走行を担当し、その後ラッセルにマシンを引き渡したアントネッリは語った。

    この成果は、アントネッリとジョージ・ラッセルが昨日から今日にかけて実施した複数回のレースシミュレーションによっても支えられている。信頼性面で作業を妨げるような大きな問題は発生せず、小さなトラブルが出た場合も短時間で解決され、長時間ガレージに留まることはなかった。

    一方で、昨日は硬めのタイヤを中心に走行していたが、今日はよりソフトなコンパウンドへとプログラムを変更した。狙いは明確で、高速域でコーナーに進入した際のマシンの反応を、バランス面とパワーユニットの両面から把握することだった。これは、ブレーキング時のエネルギー回生を最適化し、コーナー進入時のバランス改善に向けた調整ポイントを見極めるための重要な作業でもあった。

    「基本的には昨日と似たプログラムを続けました。目標は引き続きロングランだったからです。バッテリーの挙動をより理解するために、さまざまなモードも試しました。ただ今日は、ロングランでもソフトタイヤを多めに使い、マシンがどう反応するのか、特にコーナー進入速度が高い状況でパワーユニットがどう振る舞うのかを確認しました。本当に興味深い作業でした」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    他チームより1日早くバルセロナテストを終えたメルセデスF1は、すでに2週間後に控えるバーレーンテストを見据えている。そこでは純粋なパフォーマンス追求が本格化するが、同時に信頼性という重要な要素も引き続き注視していく方針だ。特に長距離走行を通じた安定性の確認は、今後も欠かせないテーマとなる。

    「今のところ順調なので、バーレーンには大きな自信と期待を持って向かえます。もちろんシェイクダウン中に多少の問題はありましたが、すべて解決できましたし、良いスタートを切れるという確信があります。マシンへの理解も深まっていますから、着実な前進と継続的な学習になるでしょう」

    この方針は、現場責任者であるアンドリュー・ショブリンによっても裏付けられている。彼は、バルセロナでの3日間を非常にポジティブに総括し、サクヒールで待ち受ける次のステップについても言及した。バーレーンでは、空力面とタイヤマネジメントの両方でW17からより多くのパフォーマンスを引き出すため、セットアップ作業に本格的に取り組む予定だ。

    バルセロナでは、気温が5度を下回る場面もあり、シーズン中に一般的に遭遇するコンディションとは大きく異なっていた。そのため、一部のチームはタイヤを適正な作動温度に入れるのに苦労し、左フロントにグレイニングが発生するケースも見られた。これは、低温条件とバルセロナ特有のコース特性を考えれば、想定内の現象だった。

    「信頼性という点では、我々にとって非常に良い1週間でした。3日間すべてで、狙い通りのプログラムを実行できましたし、それこそがバルセロナに来る前に期待していたことです。ブラックリーとブリックスワースで、このマシンを作り上げた全員の仕事ぶりを示す結果でもあります。また、最初の2日間で直面したいくつかの課題についても前進が見られ、それは励みになります」とショブリンは説明した。

    「ただし、バルセロナでは主にW17の検証に集中していました。バーレーンでは、ここまで低温では不可能だったセットアップの探求に移ります。それによって、2026年シーズンに近づくにつれて、このマシンが本当にどこまで行けるのか、より明確な像が見えてくるはずです」