カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • オスカー・ピアストリ F1史に残る“あの投稿”から4年「記念日メッセージありがとう」

    オスカー・ピアストリ F1史に残る“あの投稿”から4年「記念日メッセージありがとう」

    2026年シーズンのF1はサマーブレイクを迎えたが、マクラーレンのオスカー・ピアストリがSNSで披露した“ひと言”が、ファンの間で再び話題となっている。

    きっかけは、F1史に残る契約騒動の発端となった「あの投稿」から4年を迎えたことだった。ピアストリは多くの祝福メッセージに対し、らしいユーモアで応じている。

    F1史に残る「アルピーヌには乗らない」投稿から4年
    2022年8月、フェルナンド・アロンソがアルピーヌからアストンマーティンへの電撃移籍を発表すると、アルピーヌは当時リザーブドライバーだったオスカー・ピアストリを2023年のレースドライバーに起用すると発表した。

    しかし、その直後にピアストリは自身のX(当時はTwitter)で、F1史に残る有名な声明を投稿する。

    「今日の午後、僕の同意なしにアルピーヌF1が来年僕が彼らのために走るというプレスリリースを出したと理解している。これは事実ではないし、僕は2023年に向けてアルピーヌと契約していない。来年アルピーヌで走ることはない」

    この投稿はF1界に大きな衝撃を与え、その後、契約問題はFIAの契約承認委員会(Contract Recognition Board)に持ち込まれた。

    最終的に委員会はマクラーレンとの契約の有効性を認め、ピアストリは2023年からマクラーレンのドライバーとなった。

    オスカー・ピアストリ

    「記念日メッセージをありがとう」と一言
    そして、その歴史的な投稿からちょうど4年を迎えた今年、ピアストリはXで短くこう投稿した。

    「記念日メッセージをありがとう」

    わずか一文ながら、当時の騒動を知るF1ファンには思わず笑ってしまうような投稿となり、多くの反響を集めた。淡々としたユーモアは、ピアストリらしいキャラクターがよく表れている。

    マクラーレン移籍は成功だった
    結果的に、マクラーレンへの移籍はピアストリにとって大きな成功となった。

    2024年ハンガリーGPでF1初優勝を飾ると、その後も勝利を重ね、ここまで通算9勝を記録。2025年には一時ドライバーズランキング首位に立ったものの終盤に失速し、チームメイトのランド・ノリスにタイトルを譲った。

    2026年ハンガリーGPでもアップグレード版MCL40で優勝争いに加わるだけの速さを見せていたが、周回遅れにしようとしたカルロス・サインツJr.との接触に加え、終盤にはギアボックストラブルに見舞われてリタイアとなった。

    それでも、マクラーレンのアップデートが高い競争力を備えていることは示されており、ピアストリにとっては後半戦へ向けて明るい材料となっている。4年前の「あの投稿」がなければ実現しなかった現在のキャリアは、いまやF1を代表する成功例のひとつとなっている。

  • メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    メルセデスF1 マクラーレン躍進の要因分析「アップデートだけではない」

    マクラーレンがF1第11戦ハンガリーGPで今季初優勝を飾ったことについて、メルセデスF1はアップデートの効果を認めつつも、「それだけでは説明できない」と分析した。

    マクラーレンはブダペストで大規模なアップデートを投入。ランド・ノリスがポールポジションを獲得すると、そのまま決勝も制して今季初優勝を挙げた。これは2026年シーズンにおけるメルセデス勢以外では3勝目となる。

    アップデートだけでは説明できない
    メルセデスF1の副テクニカルディレクターを務めるシモーネ・レスタは、『Nu Silver Arrows Radio Show』で、マクラーレンの進歩にはアップデートが大きく貢献したと認めながらも、それだけが要因ではないとの見方を示した。

    「アップデートパッケージは間違いなく重要なものだったし、彼らのパフォーマンス向上に貢献したはずだ」

    「ただ、2台のタイム差を見ると、アップデートだけでは説明できない部分が明らかにある」

    レスタは、今季のマクラーレンはドライバーごとにパフォーマンスの波が見られることにも言及し、今回のハンガリーGPではノリスが特に高いレベルの走りを見せたと分析した。

    「今年のマクラーレンは非常に高い競争力を発揮してきたが、2人のドライバーのパフォーマンスバランスはレースごとに変化している」

    「ランドが今季何度も素晴らしい走りを見せてきたことも分かっている」

    「ブダペストは、彼がマシンやセットアップ、そしてタイヤマネジメントと特にうまく噛み合った週末だったのかもしれない」

    「おそらくアップデートとドライバーのパフォーマンス、その両方が組み合わさった結果だったのだと思う」

    メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    メルセデスはドライバーラインアップにも自信
    ここ数戦でメルセデスの優位性はやや縮まりつつあるものの、チームは依然としてドライバーズ、コンストラクターズの両ランキングで首位を維持している。

    レスタは、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリという強力なドライバーラインアップが、タイトル争いにおける大きな武器になっていると強調した。

    「私たちも非常に強力なドライバーラインアップに恵まれている。ジョージもキミも驚くほど速く、2人とも今季ポールポジションを獲得し、優勝も果たしている」

    「それぞれ異なる週末、異なる状況でチームに素晴らしいパフォーマンスをもたらしてくれた。それは私たちにとって非常に大きな強みだ」

    「2人が互いに競い合うことでチーム全体のレベルも引き上げられ、最終的にはより良い結果につながっている」

    マクラーレンのアップデートによって勢力図に変化の兆しが見え始めた一方で、メルセデスは依然としてチャンピオンシップの主導権を握っている。残るシーズンでは、両チームの開発競争とドライバーのパフォーマンスがタイトル争いの行方を左右する重要な要素となりそうだ。

  • 元マクラーレンF1代表エリック・ブーリエ WRCプロモーターCEOに就任

    元マクラーレンF1代表エリック・ブーリエ WRCプロモーターCEOに就任

    FIA(国際自動車連盟)は、世界ラリー選手権(WRC)の商業権をフランスの自動車企業コスモビリス(Cosmobilis)と投資会社パーク・スクエア・キャピタル(Park Square Capital)が取得したと発表した。これに伴い、元ロータスF1およびマクラーレンF1のチーム代表エリック・ブーリエがWRCプロモーターの最高経営責任者(CEO)に就任することも明らかになった。

    FIAのモハメド・ビン・スライエム会長は、この契約を「ラリー界にとって世紀の契約」と表現。

    WRCとヨーロッパ・ラリー選手権(ERC)の歴史上、最大規模の商業契約だと位置づけている。

    WRCの商業権が新体制へ
    発表はラリー・フィンランド初日に行われた。FIAは今回の契約について、「WRCとERCにとって極めて重要な転換点」であり、「両選手権史上最大の契約」と説明した。

    新たな権利保有者であるコスモビリスとパーク・スクエア・キャピタルは、ファンを中心に据えた新たな成長戦略を掲げている。

    具体的には、ストーリーテリングの強化や映像配信の拡充、複数のプラットフォームを活用したコンテンツ展開を進めることで、世界中のファンがこれまで以上に競技へアクセスしやすい環境を目指すとしている。

    エリック・ブーリエがCEOに就任
    今回の体制変更に伴い、WRCの商業運営を担うWRCプロモーターのCEOにはエリック・ブーリエが就任した。

    ブーリエは2010年から2013年までロータスF1のチーム代表を務め、その後はマクラーレンでレーシングディレクターとして約4年半にわたりチームを率いた。

    2018年にマクラーレンを離れた後は、2022年まで開催されたフランスGPの運営にも携わっていた。

    ブーリエは新たな役職について次のように意気込みを語った。

    「私は大きな熱意と決意、そして謙虚さと強い責任感を持ってこの挑戦に臨む。この素晴らしい選手権をさらに魅力的なものにしたい」

    「FIAやパートナーとともに、すべてのイベントを世界中のファンが楽しめる特別な大会へ発展させたい」

    「目標は明確だ。WRCとERCを世界的ブランドへ成長させ、現代の技術や環境課題にも対応した持続可能な発展を実現することだ」

    FIA「ラリー界にとって世紀の契約」
    ビン・スライエム会長は、今回の契約が競技の将来に大きな意味を持つと強調した。

    「これはまさにラリー界にとって『世紀の契約』だ。かつてない規模の投資が実現したことを誇りに思う」

    「この投資はファンや競技者、加盟クラブに利益をもたらすだけでなく、ラリー競技の将来への強い信頼を示すものでもある」

    「私たちは現在だけでなく将来を見据え、長期的なビジョンを共有できる最適なパートナーを選んだ」

    「ラリーは私自身の人生を形作ってきた競技であり、その未来に深くコミットしている。新たな時代の始まりとなる重要な瞬間だ」

  • マクラーレンF1 ポルティマオでTPC実施 ノリスら3人がMCL60をテスト

    マクラーレンF1 ポルティマオでTPC実施 ノリスら3人がMCL60をテスト

    マクラーレンF1は、F1のサマーブレイクを前にポルトガルのアルガルベ・インターナショナル・サーキット(ポルティマオ)で2日間にわたるTPC(Testing of Previous Cars)テストを実施した。

    ランド・ノリス、オスカー・ピアストリ、リザーブドライバーのレオナルド・フォルナローリが2023年型マシン「MCL60」をドライブ。ハンガリーGPで今季初優勝を飾った現王者ノリスにとっては、2017年に初めてF1マシンを走らせた思い出のサーキットへの帰還となった。

    今回のテストでは、現役レギュラードライバーの走行に加え、若手育成プログラムの一環としてフォルナローリの走行機会も設けられた。さらに、2027年にF1カレンダーへ復帰予定のポルティマオを、ノリスとピアストリが事前に経験する機会にもなった。

    TPCで3人が走行 プログラムを順調に消化ノリスは49周(225km)、ピアストリは初日に55周(256km)、フォルナローリは2日間午後のセッションで計47周(217km)を走行した。

    高速コーナーと低速シケインが組み合わさるポルティマオは、風の影響を受けやすいことで知られるサーキット。当日はアルガルベ地方らしい暑さに加え、午後には風が強まり、コンディションは刻々と変化した。

    とくに午後を担当したフォルナローリは、変化する路面状況への対応も重要なテーマとなった。

    フォルナローリはF1ドライバーから学習
    フォルナローリはハンガリーGPでマクラーレンの2026年型マシン「MCL40」を使用したフリー走行1回目(FP1)への出走を終えた直後にポルティマオ入りした。

    今年5回目となるMCL60でのTPC走行では、自身のドライビングを磨くだけでなく、ノリスとピアストリの走行やエンジニアとのやり取りを間近で観察。フィードバックの伝え方など、実戦では得られない経験を積んだ。

    マクラーレンのTPCプログラムは2026年前半だけでバルセロナ、シルバーストン、オースティン、モンツァ、そしてポルティマオの5サーキットで実施されており、サマーブレイク後も継続される予定だ。

    マクラーレン

    ノリス「特別な場所で有意義なテストになった」
    ノリスは、F1初走行の思い出があるサーキットでのテストを振り返った。

    「僕たちにとって実りの多いテストになったし、ポルティマオに戻って来られて本当に良かった。ここは僕が初めてF1マシンをドライブした場所なので、特別なサーキットなんだ。それに、とても楽しくて、チャレンジングなコーナーがいくつもあるコースでもある」

    「予定していたプログラムをすべて完了し、有益な走行距離も重ねることができた。サマーブレイク前を締めくくるには良い形だったよ。家族や友人と過ごしてしっかりリフレッシュし、ザントフォールトでは万全の状態で戻ってきたい」

    ピアストリ「変化するコンディションが面白かった」
    ピアストリは、ポルティマオで初めてF1マシンを走らせた感想を語った。

    「ポルティマオでF1レイアウトを走るのは今回が初めてだった。コンディションが変化していくので、とても興味深いサーキットだったし、高低差もあって本当に楽しかった」

    「予定していたプログラムはすべて完了できたし、チームも満足している。サマーブレイクに入るにはちょうど良いタイミングだ。今年はかなりハードなシーズンだったので、みんなが少し気持ちを切り替えて、また再開に向けて準備できるのは良いことだと思う」

    フォルナローリ「すべてが学びになった」
    フォルナローリは、トップドライバーとともに過ごした2日間が大きな収穫だったと振り返った。

    「ポルティマオでのイベントに参加できて本当に楽しかった。このサーキットを走るのは初めてだったし、TPCテストでMCL60を運転できる機会は、自分の成長にとってとても重要なんだ」

    「ランドとオスカーと一緒に仕事ができたのは素晴らしい経験だった。さまざまなコンディションへの対応や、彼らがどのようなフィードバックをチームへ伝えているのかを見ることは、とても価値のある学びになった」

    「2日間を通して多くの周回を重ねることができた。風の影響で少し難しい場面もあったけれど、そのぶん学ぶことも多かった。マクラーレンF1チームとマクラーレン・ドライバー育成プログラムのみなさんには、継続的なサポートと成長の機会を与えてくれて感謝している。周回を重ねるたびに自分が成長していることを実感しているし、この先もさらに積み重ねていきたい」

    【関連】
    ・ハースF1富士TPCで見えた坪井翔と福住仁嶺起用の賛否 議論を分けたTPCの役割

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGP勝利の裏側「ステラ代表は金曜から勝利を確信」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGP勝利の裏側「ステラ代表は金曜から勝利を確信」

    ランド・ノリスは、2026年F1第11戦ハンガリーGPで今季2勝目を挙げ、マクラーレンにとっても前半戦を締めくくる重要な勝利をもたらした。しかし本人は、金曜日の時点では優勝など到底考えられなかったと明かしている。

    一方で、マクラーレンのアンドレア・ステラ代表は早い段階からチームの可能性を信じていたようだ。ノリスはレース後の記者会見で、ステラ代表が金曜日に「賭けをしよう」と持ちかけてきたエピソードを披露し、週末を通じてどのように自信を深めていったのかを語った。

    ステラ代表は金曜日から自信を持っていた
    ノリスは、初日の走行ではマシンの感触に大きな不満を抱いており、勝利を争えるとは考えていなかったという。

    「正直、勝てるなんて全く思っていなかった。特に最初のフリー走行の後はね」

    「アンドレアは実は僕と賭けをしたがっていたんだ。FP1ではペースにもマシンのフィーリングにもかなり落胆していたからね。FP2では少し改善したけど、それでもフェラーリは別次元に見えていた。予選であれだけ接近できるなんて、本当に予想していなかった」

    その流れを変えたのは、土曜日に吹いた風だったという。

    「でも金曜日から土曜日にかけて風向きが変わって、その風が僕たちのマシンにはすごく合っていた。急にクルマへの信頼が高まって、もっとプッシュできるようになった」

    「その時にはポールポジションを獲れると思ったし、レースにも勝てるという自信が生まれた」

    40周にわたってピアストリを抑え続けた
    決勝ではオスカー・ピアストリとの直接対決を制したことが、自身にとっても特別な意味を持つ結果だったと振り返る。

    「レースペースは予想していたよりずっと良かったし、タイヤのデグラデーションも想像より小さかった。でも個人的には、自分のベストレースのひとつだったと思う」

    「こういう抜くのが難しく、前のマシンに付いていくのも難しいサーキットで、オスカーについていけたんだ。40周くらいにわたって0.8秒以内を維持できた」

    その一方で、自身がチームメイトより速かった理由については、ノリス自身も明確な答えを持っていない。

    「それができたことで、何が起きても勝てるという自信になった。僕にはかなり大きなアドバンテージがあった。でも、その理由は分からない。クルマは同じだからね。ただ最近は本当に調子がいいと感じている」

    マクラーレン

    答えは『ハードワーク』
    ノリスは現在の好調ぶりについて、才能ではなく積み重ねてきた努力の成果だと強調した。

    「昨年から本当にたくさんのことに取り組んできた。パフォーマンスを最大限引き出すことへの自信も大きくなったし、エンジニアと一緒にこのクルマを理解するために努力してきた」

    「このマシンは決して簡単なクルマじゃない。常に限界で走る方法を見つけるのは難しいんだ」

    「どうして速くなれたのかって? 答えはシンプルだよ。ハードワークさ。エンジニアたちも懸命に働いてくれたし、僕自身も自分とドライビングスタイルを改善するために努力してきた。それが答えだ」

    金曜日には優勝を諦めかけていたノリスだったが、マシン特性とコンディションが噛み合ったことで状況は一変した。そして、そのチャンスを確実に結果へ結び付けた背景には、本人とチームが積み重ねてきた地道な努力があった。

  • ピアストリ激高の無線騒動をマクラーレンF1代表が鎮火「怒りに任せた発言だった」

    ピアストリ激高の無線騒動をマクラーレンF1代表が鎮火「怒りに任せた発言だった」

    F1ハンガリーGPでオスカー・ピアストリがチーム無線で怒りを爆発させた場面について、マクラーレンF1のアンドレア・ステラ代表が「レース直後に本人から説明があり、チーム内に問題はまったくない」と強調した。

    一方、ピアストリ本人はレース後、怒りの矛先はマクラーレンの戦略ではなく、接触したカルロス・サインツJr.に向けられたものだったと説明。「受け入れられない」と厳しく非難し、「まずは自分自身を見つめ直すべきだ」と痛烈な言葉を浴びせた。

    怒りの無線はレース直後に本人が説明
    ハンガロリンクでポールポジションのランド・ノリスを序盤にかわして首位に立ったオスカー・ピアストリだったが、39周目に周回遅れのカルロス・サインツJr.と接触。サインツJr.はフェルナンド・アロンソと最下位争いを続けており、この接触でピアストリは大きくタイムを失った。

    アンダーカットの効果が非常に大きいハンガロリンクでは、この遅れが決定的となり、ノリスがピットストップ後に逆転。さらにピアストリは56周目にギアボックストラブルとみられる問題でリタイアを喫した。

    無線ではサインツJr.に対して激しく怒りをぶつけたほか、チームに対しても「今は話しかけないでくれ。あれを考慮してくれてありがとう」と皮肉交じりの言葉を発していた。

    なお、この接触についてスチュワードはサインツJr.に全面的な責任があると判断し、5秒加算ペナルティを科している。

    ピアストリ「チームの責任ではない」
    レース後のピアストリは、自身が無線で怒りをあらわにした理由について、チームの戦略ではなく、サインツJr.との接触だったと明言した。

    「怒っていた理由は、周回遅れのマシンにぶつけられたことだった」

    「ピットストップのタイミングは問題なかったし、ハミルトンへのアンダーカットを防ぐという意味でもごく普通の判断だった。あの接触さえなければ、僕はランドの前に戻れていたはずだ」

    「その瞬間は本当に腹が立っていた。『腹が立った』では足りないくらいだ。ランドが前に出た時点で追いつくペースはないと分かっていたし、優勝のチャンスはそこで終わった」

    「だから無線で怒っていたのは首位を失ったことに対してだった。でも、それはチームの責任ではない」

    「受け入れられない。まずは鏡を見るべきだ」
    サインツJr.は、青旗警告がステアリングに表示されなかったシステムトラブルが原因だった可能性を示唆していたが、ピアストリはその説明を一蹴した。

    「マーシャルポストでは至る所でブルーフラッグが振られていたし、僕は1セクターもの間ずっと彼の後ろにいた。本当に何が起きたのか信じられなかった」

    「周回遅れのマシンにぶつけられるなんて、レースで想定するようなことじゃない。彼が見えていなかったなんて、正直どうでもいい」

    「見えていなかったことも、誰も彼に伝えなかったことも、あるいは状況認識が完全に欠けていたことも、すべて受け入れられない」

    さらにピアストリは、サインツJr.の普段の言動にも言及し、厳しく皮肉った。

    「彼は最下位争いを、まるで世界選手権を争っているかのようにフェルナンドと戦っていた。そのせいで僕はレースの首位を失った」

    「彼は他人を批判することも多いし、逆に自分もコース上で厄介だと言われることがある。ああいうことをしたのなら、まずは自分自身を鏡で見つめ直した方がいい」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    ステラ代表「2人のバトルは公平だった」
    レース後、アンドレア・ステラ代表は、ピアストリ本人が発言の真意を説明したことを明かし、チーム内に不和はないと強調した。

    「まず最初に言いたいのは、レース直後にオスカー本人が、あのコメントは怒りに任せて発したものだったと説明してくれたということだ」

    「今日のレース展開や、2人のマクラーレンドライバーによる争いは、すべて公平で素晴らしいレースだった」

    「その点について、チーム内にはまったく問題はない」

    ステラ代表は、首位を失った最大の要因はサインツJr.との接触であり、マクラーレンの戦略やノリスとのバトルに問題はなかったと改めて説明した。

    今回の一件について、チームとドライバー双方の説明がそろったことで、ピアストリの怒りは戦略やチームオーダーではなく、レースを左右したサインツJr.との接触に向けられたものだったことが明確になった。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1のルールに不満「僕の方がはるかに速かった」

    ランド・ノリス マクラーレンF1のルールに不満「僕の方がはるかに速かった」

    ランド・ノリスはF1ハンガリーGPで今季初優勝を飾ったが、レース中にはチームメイトのオスカー・ピアストリとの戦いを巡るマクラーレンの戦略に不満を示した。一方で、大型アップグレードによって生まれたマシンの速さを絶賛し、「これまで経験した中でも最高レベルのペースだった」と振り返った。

    ポールポジションからスタートしたノリスはオープニングラップでピアストリに先行を許したものの、優れたレースペースを武器に逆転。

    チーム戦略を巡る無線でのやり取りは緊張感を帯びたが、最終的には今季初勝利を手にし、タイトル争いへ向けて大きな弾みをつけた。

    「僕の方がはるかに速かった」と戦略判断に不満
    レース序盤からノリスは、自身の方がピアストリより速いペースを持ちながら前を走れない状況に不満を募らせていた。

    第2スティントを前にノリスは、自ら先にピットインしてアンダーカットを狙いたいと無線で要請。しかしチームはこれを認めず、ノリスは「つまり行かせてくれないってこと? 僕の方がはるかに速いじゃないか」と反発した。

    それでも結果的には、ピアストリが先にピットインした後、ノリスは数周にわたって圧倒的なラップタイムを刻み逆転に成功。ピアストリは周回遅れのカルロス・サインツJr.との接触でタイムを失ったこともあり、ノリスが主導権を握った。

    レース後、ノリスは次のように語った。

    「僕はただレースに勝ちたいだけなんだ。チームには守るべきルールがある。お互いのレースを壊すような攻撃的なことはできない。でも僕は勝ちたいし、間違いなく僕の方がはるかに、はるかに速かった」

    「僕たちには勝つためのもっと良いチャンスがあった。僕がオスカーの後ろで詰まっていた時、マックス(フェルスタッペン)は3〜4秒後ろにいて、まだ脅威だった」

    「もし僕が前に出ていれば脅威はなくなっていたし、チームとして勝利する可能性ももっと高まっていたはずだ」

    2024年のハンガリーGPでは、ノリスが「君の言いたいことは分かった」と無線で諭された後にピアストリへ勝利を譲った経緯があった。今年もレース中には「ランド、君が一番速いのは分かっている。だからターン4とターン8でリアが暴れるような走りはもうやめよう」と無線で注意を受けている。

    ノリスは自身が先にピットへ入りたかった理由についても説明した。

    「先にピットインしてアンダーカットを決めたかった。そうすれば十分に引き離して、必要ならもう一度ピットに入る余裕もあったと思う」

    「あるいはオスカーを早めにピットへ誘い込めたかもしれない。でも、早過ぎるピットインは2台ともレースを台無しにする危険もあった」

    「だからチームとして最善の判断を優先した。それは当然理解している。でも僕はレースに勝つためなら、できることは何でもやりたいんだ」

    「これまで経験した中でも最高レベルのペースだった」
    一方でノリスは、今季初勝利をもたらしたマクラーレンのアップグレードと自身のレースペースを高く評価した。

    スタート直後を振り返り、ノリスは次のように語った。

    「正直、何が起きたのか分からない。リアが何度も滑ってしまって、3〜4回も大きくスナップした。本当にひどい感触だったし、オスカーもうまくクロスラインを使って抜き返した」

    「ターン2で少しワイドになってダートに乗ってしまった時点で、最初のラップは終わったようなものだった」

    それでも諦めることなくプッシュを続けたという。

    「でも、とにかく全力でプッシュして、オスカーにミスをさせようとしていた。今日のペースは、おそらく僕がこれまで経験した中でも最高レベルだった」

    「マシンは本当に美しく走ってくれたし、自信を持って攻められた。素晴らしいレースだった」

    ロングスティント戦略が機能したことも勝因に挙げた。

    「長く走る戦略になるとは思っていなかった。でもペースが非常に良かったからスティントを延ばせたし、新しいタイヤを履いた時に勝負を決めることができた」

    「またマシンに『1』のゼッケンを付けて勝てたことが本当にうれしい」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    アップグレードに手応え 夏休み明けにも自信
    今週末に投入された大型アップグレードについて、ノリスは今後の戦いにも期待を寄せた。

    「今日のフィーリングを考えれば、この勢いを維持できると信じたい」

    「もちろん苦戦するレースもあれば、もっと良いレースもある。このサーキットが僕たちに合っていることは分かっているし、僕自身も得意なコースのひとつだ」

    「現時点ではこれ以上ない週末だったかもしれない。でも、これからもレースには勝てると信じている。チームは再び勝てるマシンを作るために本当に多くの努力を重ねてくれた。その成果を結果で返せたことがうれしい」

    さらにタイトル争いを見据え、次のように締めくくった。

    「本当に巻き返したいなら、こういう週末をもっと増やさなければならないし、ライバルにプレッシャーをかけ続けなければならない」

    「チームには本当に感謝している。ここまで勝てるマシンを取り戻してくれたことを誇りに思う。まずは夏休みを楽しんで、しっかりリフレッシュし、さらに強くなって戻ってきたい」

    今季初優勝を飾ったノリスは、チームオーダーへの不満を率直に明かしながらも、マクラーレンのアップグレードによる大幅なパフォーマンス向上には強い自信を示した。ランキングでもシャルル・ルクレールとの差を10ポイントまで縮めており、夏休み明けのオランダGP以降もタイトル争いを盛り上げる存在となりそうだ。

  • オスカー・ピアストリ サインツに激怒「バックマーカーにレースを壊された」

    オスカー・ピアストリ サインツに激怒「バックマーカーにレースを壊された」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1ハンガリーGPでカルロス・サインツJr.との接触によって勝利を逃したことに強い不満を示し、「バックマーカーにレースを壊された」と怒りをあらわにした。

    ピアストリはレース序盤にシャルル・ルクレール、そしてチームメイトのランド・ノリスを抜いて首位に浮上。しかし、第2スティント終盤の周回遅れ処理でサインツと接触し、その間にノリスに逆転を許した。さらに終盤にはギアボックストラブルでリタイアとなり、優勝争いから姿を消した。

    首位走行中に周回遅れと接触「何もかもがうまくいかなかった」
    ピアストリは3番グリッドから好スタートを決め、ターン1でルクレールをかわすと、ターン2ではノリスを鮮やかな切り返しで攻略してトップに立った。

    その後もレースをリードしていたが、2度目のピットストップ後に周回遅れの集団へ追いつくと、フェルナンド・アロンソとポジション争いをしていたサインツのウィリアムズとターン2~3の間で接触。このロスによってノリスに先行を許し、その約15周後にはギアボックスのトラブルでリタイアを喫した。

    レース後、ピアストリは失意を隠さなかった。

    「もちろん本当にがっかりしている。1周目は良かったし、第1スティント全体も悪くなかったと思う」

    「ハードタイヤではペースに苦しんだけど、トラックポジションがあったし、苦しみながらも何とか抑え切れると思っていた」

    「でも、その後は起こり得ることが全部起きてしまった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    「周回遅れのマシンにレースを壊されるなんて予想しない」
    レース後には、青旗表示システムの不具合によって複数のドライバーが青旗を認識できなかったことも判明した。しかし、ピアストリはそれを言い訳にはならないと切り捨てた。

    「青旗の問題があったことは知っていた。でも、マーシャルポストでは青旗が振られていた」

    「僕はすぐ後ろにいた。本当に何が起きたのか信じられなかった。周回遅れのマシンにぶつけられるなんて、自分のレースで起こるとは思わないことだ」

    「彼が僕を見ていなかったかどうかなんて気にしない。見えていなかったことも、誰も伝えなかったことも、あるいは完全に状況認識が欠けていたことも、受け入れられない」

    さらに、サインツがアロンソと最後尾争いを続けていたことにも皮肉を込めた。

    「彼はフェルナンドと最下位争いを、まるでワールドチャンピオン争いみたいにやっていて、そのせいで僕はレースのリードを失った」

    「彼は普段から他のドライバーに厳しいことを言っているし、これまでも他のドライバーからコース上で厄介だと言われてきた」

    「そんなことをするなら、一度自分自身を見つめ直した方がいい」

    夏休み前の心境について問われると、ピアストリはチームを責めることはなかった。

    「気持ちをリセットして、もっとペースを見つけたい」

    「周回遅れのマシンにレースを壊されることを前提に戦略なんて立てない。だから、この件でチームを責めるつもりはまったくない」

    「夏休みで少しリセットして、また戻ってきたい」

    ピアストリは接触によって首位を失い、その後ギアボックスのトラブルで無念のリタイア。一方でノリスは今季初優勝を飾り、マクラーレンに2026年シーズン初勝利をもたらした。

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGPで今季初ポール「フェラーリ勢を倒せて驚いた」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGPで今季初ポール「フェラーリ勢を倒せて驚いた」

    ランド・ノリスは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選でルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールのフェラーリ勢を僅差で破り、今季初のポールポジションを獲得した。

    マクラーレンにとっても2026年シーズン初のポールとなったが、ノリスはQ3での自身のラップを「ベストではなかった」と振り返り、速さを見せていたフェラーリ勢を上回れたことに「うれしい驚き」を感じていると語った。

    フェラーリ勢を0.012秒差で逆転
    土曜日のフリー走行3回目でトップタイムを記録したノリスは、タイトでツイスティなハンガロリンクでポールポジションを争う有力候補のひとりだった。マクラーレンが投入したアップグレードも、MCL40のパフォーマンス向上につながったとみられている。

    Q3最初のアタックを終えた段階では、フェラーリのハミルトンがトップに立っていた。しかし、ハミルトンとチームメイトのルクレールはいずれも最後のアタックでタイムを更新できなかった。

    そのチャンスを生かしたノリスは、最終アタックでハミルトンを0.012秒上回り、ポールポジションを獲得した。

    「本当に、本当にうれしい。トップに戻れてとてもうれしいよ」

    ノリスは予選後、今季初ポールの喜びを次のように語った。

    「とても難しい予選だった。もちろん、ここにいるフェラーリのふたりはとても速かった。週末を通してずっと僅差だった」

    「最初のラップから僕たちは速そうだった。いくつかアップグレードを持ち込んだけど、それがラップタイムにどれくらい貢献しているのかを判断するのは難しい。それでも、今日は間違いなく助けになった」

    「トップに戻れて本当にうれしい。特にポールポジションが重要になるサーキットだからね」

    「Q3のラップはベストではなかった」
    ノリスは土曜日を通してマシンに自信を持っていた一方で、Q3で記録した2周はいずれも完璧ではなかったと明かした。

    「正直に言えば、今日は一日を通して自信があった。Q3での僕のラップはベストではなかったし、最後のラップさえそうだった。だから、トップに立てたことにはうれしい驚きを感じている」

    「僕たちはいい仕事をしてきたし、マシンの感触も良かった。僕自身も自信を持てていた。最後のラップでは確かに少し強くプッシュした。うまくいった部分もあれば、そうでなかった部分もあったけど、重要なのは最終的にやり遂げたということだ」

    「チームのためにも本当にうれしい。懸命に働いてくれたみんなに心から感謝している。そして、明日にはもうひとつ大きな仕事が待っている」

    ノリスにとって今回のポールポジションは、マクラーレンが今季進めてきた開発の成果を示すものでもある。低速から中速コーナーが連続するハンガロリンクでフェラーリを上回ったことは、アップグレードによってマシンの競争力が高まっている可能性を示している。

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    決勝ではフェラーリのスタートとタイヤ戦略を警戒
    ノリスは決勝でポールポジションを今季初優勝につなげることを目指す。ただし、スタートに強く、シーズンを通して速さを示してきたフェラーリ勢との戦いは簡単ではないと警戒している。

    「もちろん、僕が一番いいポジションにいる。でも、フェラーリのふたりはスタートがいいし、今季を通して速かった。厳しいレースになると思っている」

    フェラーリ勢はQ1をミディアムタイヤで通過しており、ソフトタイヤを温存している可能性がある。ノリスは、そのタイヤ配分が決勝の戦略に影響する可能性にも注目した。

    「彼らはQ1をミディアムで走っていたから、明日どのタイヤでスタートするのかは興味深い。いくつかの面では、彼らの方が少し有利なポジションにいる可能性もある」

    「それでも、今日は僕たちがやるべき仕事をやり遂げた。そのことには満足している。今夜は明日に向けて可能な限り最高の準備をする」

    ノリスとマクラーレンは今季初のポールポジションを獲得し、決勝での初勝利に向けて最前列を確保した。ただし、わずか0.012秒差だったフェラーリ勢のレースペースやタイヤ戦略を考えれば、ハンガリーGP決勝ではスタート直後から緊迫した首位争いが展開されることになりそうだ。

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGPでハミルトン批判「ミラーを見ていなかった」

    オスカー・ピアストリは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でルイス・ハミルトンの進路妨害によってポールポジション争いの機会を失ったとして、不満をあらわにした。スチュワードはこの件を審議した結果、ハミルトンに3グリッド降格ペナルティを科している。

    マクラーレンは週末を通じて高いパフォーマンスを示しており、チームメイトのランド・ノリスがポールポジションを獲得。ピアストリも最後のアタックで上位進出が期待されていたが、ターン1でハミルトンに行く手を阻まれ、5番手に終わった。

    「黄色旗ではなくハミルトンが原因だった」
    ピアストリはQ3最後のアタックラップ開始直後、ターン1でレーシングライン上を低速走行していたハミルトンに追いついた。ロックアップを強いられてコースオフし、そのままラップを中止。並走しながら皮肉交じりのサムズアップを送ると、ハミルトンは進路妨害に気付いて手を挙げて謝罪した。

    セッション終盤にはマックス・フェルスタッペンのスピンやジョージ・ラッセルのマシントラブルによる黄旗も出されていたが、ピアストリは自身のアタックが終わった原因は別にあると強調した。

    「ルイスがミラーを見ていなかっただけだ。黄色旗は僕の問題じゃなかった」

    「どのみちラップを走れなかったのは残念だ。今日のマシンには速さがあったし、僕自身もそこへ近づこうとしていた」

    「簡単な週末ではなかったけど、間違いなくパフォーマンスはあった」

    チームメイトのノリスが1分17秒207でポールポジションを獲得したこともあり、マクラーレンにはフロントロー、さらにはポールを争えるだけの速さがあったことは明らかだった。

    スチュワードはハミルトンに3グリッド降格
    スチュワードはハミルトンが不必要にピアストリの走行を妨害したと判断し、3グリッド降格ペナルティを決定。ハミルトンは2番手から5番手へ後退し、ピアストリは4番グリッドへ繰り上がった。

    裁定では次のように説明された。

    「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行しており、81号車はプッシュラップ中だった」

    「44号車のドライバーは、81号車の接近を知らせるチーム無線を受けた時点では、すでに81号車が至近距離まで迫っていたと説明した。また、自身の位置関係から81号車はミラーで確認できなかったとも述べた」

    「81号車は回避行動としてコース外へ膨らみ、アタックラップを中止せざるを得なかった」

    「スチュワードは44号車が予選中に81号車を不必要に妨害したと判断し、FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するガイドラインに基づき、3グリッド降格ペナルティを科す」

    ハミルトンは、フェラーリからの無線連絡が遅れたことが原因だったと説明した。

    「彼(ピアストリ)がコーナー頂点に来た時に初めて無線で知らされた」

    「彼が来ていることはまったく分からなかった。僕は最初にコースインしたので、みんなもうアタックを終えたと思っていた」

    「僕の認識では、ピットレーンを出た時に後ろにいたのはシャルル(ルクレール)だった」

    「それまでずっとクリーンなセッションだったし、もちろん故意ではなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    ステラ「最後のアタックを見られず残念だった」
    ピアストリは、スタートラインの時点からハミルトンを視界に捉えており、避けてくれるものと考えていたという。

    「かなりひどかった」

    「スタートラインから彼が見えていて、避けてくれるだろうと思いながら見ていた」

    「でも、ほとんど接触しそうになるまで見続けることになった。本当に残念だった」

    Sky Sports F1のアンソニー・デビッドソンもオンボード映像を確認したうえで、「ピアストリの立場から見れば明らかな進路妨害であり、異論を唱えるのは難しい」と指摘した。

    マクラーレン代表のアンドレア・ステラも、ピアストリは予選が進むにつれてマシンとの一体感を高めていたと評価した。

    「オスカーについてはターン1で進路妨害があったことが残念だ。彼にはかなりのパフォーマンスが残されていたと思う」

    「今日のコンディションに対して良いセットアップを見つけ始めていたところだった。だから最後のアタックを見ることができなかったのは本当に残念だ」

    また、マクラーレンがハンガリーGPへ投入したアップグレードはコンマ数秒の改善をもたらしたと明かしつつも、ポールポジションを獲得できるほどの効果は予想していなかったという。

    それでもノリスはアップグレードを最大限に活用し、ハミルトンを0.012秒上回ってポールポジションを獲得。開幕から続いていたメルセデス勢の連続ポール獲得を止めた。

    「ポールはポールだからね。トップに戻れてうれしい」

    「週末を通してマシンの感触は良かった。投入したアップグレードとパッケージを徐々に引き出せるようになっていた」

    「それが今日の結果につながったのは本当に良かった」