カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • マクラーレンF1、1-2フィニッシュで通算200勝目「完璧に近いパフォーマンス」

    マクラーレンF1、1-2フィニッシュで通算200勝目「完璧に近いパフォーマンス」

    F1ハンガリーGPのレース後、マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによる今季7度目の1-2フィニッシュを受けて、「これ以上ないほど完璧に近いパフォーマンスだった」とチーム全体を称賛した。

    ノリスは3番グリッドからスタートし、1ストップという代替戦略を最大限に活かして、序盤シャルル・ルクレールの後方で2番手を走行していた2ストップ戦略のチームメイト、ピアストリを逆転した。

    ピアストリは2回目のピットストップ後にルクレールを難なくオーバーテイクしたが、終盤の数周でノリスを追い抜く時間は残されておらず、ノリスは摩耗したハードタイヤで辛くもトップを守り切った。

    ブラウンは、ハンガロリンクでのこの見事な1-2フィニッシュにおいて、ドライバーだけでなく、戦略チームや、2度の1.9秒ピットストップを成功させたクルーも含めて、その働きを誇りに思っていると語った。この1.9秒は、2023年カタールGPで記録したチーム最速1.8秒にわずか0.1秒差である。

    「夏休みに入るには最高の形だ」とブラウンはSky Sports F1に語った。

    「レースにおいて完璧なんてことはあり得ないし、常に振り返って分析する必要はあるが、それでも今日は本当に完璧に近い内容だったと思う。

    ドライバーたちは素晴らしかったし、ピットストップも驚異的だった。ランドをトップに引き上げた戦略も見事だったし、オスカーも見事な走りを見せてくれた。このチームをこれ以上誇りに思うことはできないね」

    マクラーレン F1 ランド・ノリスノリスは昨年2位だったブダペストで今季初勝利を挙げた

    ノリスとピアストリの戦略を分けたことは結果的に成功だったが、ルクレールがシャシーの問題を抱えていたこともマクラーレンには有利に働いた。それでも、両ドライバーはハンガロリンクで他を圧倒するスピードを発揮し、結果的に2台の一騎打ちの様相となった。

    終盤の接近戦では、ピットウォールも緊張の瞬間が続いた。両者の直接対決にはならなかったものの、ピアストリが唯一のチャンスでブレーキングをミスしてタイヤをロックさせた場面は、マクラーレン陣営にとって“ヒヤリ”とする瞬間だった。

    「レース前には話し合いをしているし、彼らは何をすべきか理解している」とブラウンは続けた。

    「レース中もルールを守ってくれた。これこそ我々が望む姿だ。今回はランドが勝ったが、次はどうなるかわからない。それくらい彼らは互角なんだ」

    ノリスは、スタート直後にフェルナンド・アロンソとジョージ・ラッセルに抜かれる不運があり、結果的に代替戦略に回ることになった。一方で、チーム代表のアンドレア・ステラは「ドライビングに関しては両者に優劣はなかった」と断言した。

    マクラーレン F1 ハンガリーGPマクラーレンはハンガリーで通算200勝目を祝った

    「ランドもオスカーも非常に高いレベルでF1のレースを戦っている」とステラは語った。

    「見ての通り、両者の差は常に僅差であり非常に接戦だ。今日の走りについて言えば、フェアに見て両者とも自分の走りに満足していいだろう。

    ランドは戦略の違いでよりクリーンエアを得られ、マシンの性能を最大限に引き出せるラップが多かった。一方オスカーはルクレールの後ろで多くの時間を費やし、それがタイム面で不利に働いたかもしれないが、それでも両者とも非常に高い水準でレースを遂行した。

    驚くことではない。彼らは2人とも素晴らしいドライバーであり、レースごとに進化している。シーズン最後までこの調子で伸び続けるだろう」

    レース中盤までルクレールが優勝争いに加わり、最終的にラッセルがメルセデスに今季初の表彰台をもたらしたことからも、マクラーレンにとって今後の戦いは容易ではないとステラも認識している。しかし、チームとしてドライバー2人が選手権を争う状況をうまくマネジメントできている点には満足しているようだ。

    「これはF1の本質を体現する素晴らしい形だ。我々マクラーレンの価値観でもある。願わくば、今後もこの2人のマクラーレンドライバーの争いが中心になる展開が続いてほしい。ただ、今日見たようにフェラーリもレースの3分の2では優勝争いに加わっていた」

    「シーズン後半は、非常に見応えのある、興味深い展開になるだろう」

    2025年シーズン14戦終了時点で、ドライバーズランキングではピアストリがノリスに9ポイント差でリードしている。

  • マクラーレン ザク・ブラウン 「F1はクリスチャン・ホーナー抜きのほうが健全」

    マクラーレン ザク・ブラウン 「F1はクリスチャン・ホーナー抜きのほうが健全」

    マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、元レッドブル代表のクリスチャン・ホーナーがチームを去ったことで「F1はより良い状態になった」と語った。

    ホーナーとは長年にわたって対立し、公の場で何度もやり合ってきたブラウンだが、その突然の解任以降、F1はより健全な状況にあると考えているという。

    ブラウンはレッドブルの新チーム代表に就任したローラン・メキースを歓迎し、昇格後にプライベートで会談したことも明かした。

    「ローランがあの役職に就いたことは嬉しい。僕はローランが好きだし、それは健全なことだと思う。これでまた、オン・トラックでの競争に集中できるかもしれない」とブラウンは英紙『The Telegraph』に語った。

    「F1に政治的な側面があるのは当然だけど、ローランとなら、より健全な形になると思う。僕はローランのファンだし、長い付き合いがある。彼とレースをするのは楽しいだろうね」

    ホーナーとのライバル関係「行き過ぎだった」
    またブラウンは、ホーナーとの確執が「行き過ぎていた」と振り返り、レッドブル前代表が一線を越えていたと非難した。

    「やり過ぎだったよ。F1に政治的な駆け引きがあるのは当然だけど──たとえばフレキシブル・ウイングをやめさせようとするとかね──でも、根拠のない中傷を始めたら、それはもう一線を越えてる」とブラウンは説明した。

    「今ピットレーンを見渡しても、政治的な戦いは続いているけど、その一線は越えていない。以前はそれが越えられていたんだ」

    今後、レッドブルとはより建設的で敬意ある関係を築けるとブラウンは見ている。

    「これからは良い方向に変わっていくと思う。たとえば、信頼感のレベルが高まることで、ある話題について我々が話し合うときに『これは機密として扱ってほしい』と伝えたら、それが即座に政治的な武器として使われるようなことはなくなる」

    「これからはもっと良い関係になっていくと思う。もう少し団結し、互いに信頼できるようになる。オン・トラックでは競い合いながらも、オフ・トラックではスポーツにとって良いことについて話し合えるようになるんだ」

    「そしてその会話が、政治的な目的でねじ曲げられたり、文脈を無視して使われることもなくなる」

    マクラーレン F1 レッドブル・レーシング

    フェラーリとの健全な競争を称賛
    ブラウンは、フェラーリとの戦い方が健全だったとも語り、フレデリック・バスールとの関係性を例に挙げた。

    「僕はフェラーリとの戦い方が好きだった。フレッド(バスール)はマイアミで我々が勝ったときに祝ってくれたんだ。あれがきっかけになった」

    「彼のことは昔から知っているし、本物のレーサーだよ。僕たちは互いに勝とうとしていたけど、それでもあの戦いは楽しかったし、F1にとっても良いことだったと思う」

    「ファン目線で言えば、悪役キャラみたいなドラマも確かに盛り上がるけど、オン・トラックで激しくやり合いながら、オフ・トラックでは冗談を飛ばしたり、フォトボム(写真に映り込んだり)したり、そういう雰囲気もすごく良い」

    「そういうレースの仕方のほうが楽しいし、『良い警官・悪い警官』みたいな関係性と同じくらい盛り上がるんじゃないかな」

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGP決勝「1ストップは賭けだった」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGP決勝「1ストップは賭けだった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)が、2025年F1ハンガリーGPで今季5勝目、通算9勝目を挙げた。序盤に順位を落としながらも、チームとともに判断した1ストップ戦略を貫き、終盤の猛追をしのぎ切って見事な勝利を収めた。

    ピアストリとの接戦を制して迎えたサマーブレイク直前の一戦。ノリスは「正直、死にそうだった」と語るほどハードなレースだったという。

    「本当にきつかった。最初は1ストップなんて考えてなかったけど、スタート直後の展開で他に選択肢がなくなった。第1スティントを終えた時点で、もうそれしかなかったんだ」

    「最終スティントでオスカーが迫ってきたときは、本当に限界までプッシュしてた。声も枯れたし、全力を出し切った。そういう意味でも、今日の勝利はより報われた気がする。最高の結果だよ」

    レース序盤、スタート直後にポジションを5位まで落とした時点で、チームから1ストップの可能性を問われたノリスは「やってみよう」と返答。最初はこの戦略で勝てるとは思っていなかったという。

    「2位には届くかもと思ってたけど、まさか勝てるとは思ってなかった。最初のスティントでジョージの後ろにいた時もペースは良かったけど、抜くのが難しくて…。でもクリーンエアさえ得られれば自分のリズムで走れると思っていたし、戦略を信じて全力で走った。そういう意味で、今日は本当にすべてがうまくかみ合った」

    「こういうレースはギャンブルの部分もあるけど、同時にミスをしないこと、ラップごとの集中、戦略、全部が揃わないといけない。今日は全部が揃った。だから嬉しいよ」

    ハンガリーGP F1 ランド・ノリス(マクラーレン)1ストップ作戦で猛追を振り切り今季5勝目を挙げた

    これでノリスは、ピアストリとの差を縮めた形でサマーブレイクに入る。

    「正直、勢いがこっちにあるかどうかは分からない。ここまで本当に僅差の戦いが続いてるから。オスカーとレースするのは楽しいし、厳しくもある。チームとしてまた1-2を達成できたことも素晴らしい。これはF1通算200勝目でもある。記念すべき勝利だね」

    「1ストップで走り切れるかって? それよりも、そのペースで持たせる方が大変だった。第2スティントは毎周全開だったし、ハードタイヤを最後まで持たせるにはリスクもあった。ミスしたら全部台無しになるからね。ラバーが薄くなって、ロックアップもしやすくなる。1コーナー、2コーナー、シケイン…どこでミスしても終わりだった。だから本当に難しかった」

    スタートで5番手に落ちた展開については、「『最高だな』って思ったよ。実際そう言った(笑)」とジョークを交えながら回顧。

    「いろいろ動画を見て研究してきたんだけど、うまくいかなかった。スタート自体は悪くなかった。シャルルも良かったし、オスカーが左に寄ってきて、僕は右に行かざるを得なかった。その時点でスリップストリームも使いづらくなって…。結果的に今回は最悪の展開だったけど、もう一度やれば違う結果になる可能性もある。今回は運が悪かっただけだと思ってる」

    後半戦に向けては「すでに厳しいけど、これからもっと厳しくなる」と語る。

    「オスカーとの戦いは小さな差で決まってくるし、自分がもっと改善できる部分もある。休養をしっかり取って、後半戦に備えたい。結果は良くても、自分でレースを難しくしてる部分もある。そこを直せれば、もっといい位置で戦えるようになる」

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP決勝「抜ける気がしなかった」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP決勝「抜ける気がしなかった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、F1ハンガリーGP決勝で2位フィニッシュを果たし、今季12回目の表彰台を獲得した。レース後半、1ストップ作戦を選択したチームメイトのランド・ノリスを猛追し、残り2周でオーバーテイクを試みたが、あと一歩及ばなかった。

    フィニッシュ直後のインタビューでは、「できる限りのことはやった」と語りながらも、悔しさをにじませた。

    「全力でプッシュした。ランドが1ストップに切り替えたと分かった時点で、“これはコース上で抜くしかない”と覚悟したよ。でも、このサーキットでそれをやるのは口で言うほど簡単じゃない。いろいろ試したけど、今回はそのギャンブルがうまくいかなかった」

    残り2周でターン1に仕掛けたシーンについても、「あれが最大のチャンスだった」と振り返る。

    「もっとランドに接近するには、彼がミスをしてくれるしかなかった。0.2〜0.3秒くらい近づければ可能性があったけど、自分の中ではあれがベストのタイミングだったと思う。もちろん、もう1周待てばという見方もあるけど、もし次のチャンスが来なかったら後悔するから。だから行った」

    記者会見では「今日のレースを一言で言うなら?」と聞かれ、「“ミックス”だね」と答えたピアストリ。その理由をこう説明している。

    「こんなに僅差でレースに負けたときは、やっぱり悔しさが残る。でも、外から見ても面白いレースだったと思うし、実際に走っていても楽しかったよ。ただ、負けた側としてはちょっと辛い。でもベストは尽くした。シャルルを抜けたのも大きかったし、マシンは週末を通じてすごく良かった」

    Q3で風の変化に苦しんだ予選から一転、決勝では見事な追い上げを見せたピアストリだが、「ランドと同じ1ストップを選ぶべきだったのではないか」との質問にも率直に答えた。

    「そもそもレース前の時点では、1ストップはほぼ議論にも上がってなかった。2ストップが基本方針だったからね。ただ、レース中に1ストップの可能性については少し話した。でもコックピットの中からでは、どちらが正解かを判断するのは難しい」

    「ランドは順位を落としていて、リスクを取るしかなかった。一方で僕は前を走っていたし、リスクを冒せば代償も大きかった。だから2ストップを選んだのは合理的だったと思う。ただ、結果を見れば1ストップが正解だったのかもしれない。あとで検証はするつもりだよ」

    ハンガリーGP F1 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)最後まで攻め続けたがノリスを抜けず2位でゴール

    また、レース後半のランドとのバトルについては、「自分の方がペースはあった。でも、近づきすぎると中高速の連続コーナーでダウンフォースが失われてしまう」と技術的な視点から解説する。

    「中盤セクターの連続コーナーで差を詰めると、次のコーナーで逆に詰められなくなる。ある意味、自分の速さが次のターンでの武器を奪ってしまうんだ。最終コーナーも長くて、その時点で前のマシンにピッタリ付いていると、メインストレートでの加速にも悪影響が出る。だから、接近戦は本当に難しかった」

    「ロックアップはそこまで大きな影響じゃなかったよ。残り1周でまた差を詰め直すことはできた。ただ、そこからさらに2〜3テンポ縮めるのは、もはや新品のソフトタイヤでもないと無理だったと思う」

    タイトル争いへの影響についても問われたが、ピアストリは冷静だった。

    「夏休みに入るけど、ポイント差は10レース以上ずっと10ポイント以内で動いてる。だから特に気にしてない。今日あと1秒早くゴールしていれば“勢いはピアストリだ”って言われてたはず。そういう世界だからね。去年のカナダ以降、僕たちはずっと安定して強いパフォーマンスを維持していると思う。後半もそれを続けるだけ」

    最後に、昨年「予選での改善」を課題として挙げていた件について聞かれると、「今年はかなり改善できてると思う」と満足げに答えた。

    「もちろん完璧ではないけど、去年よりずっと安定している。去年は週末ごとにバラつきがあって、一貫性がなかったけど、今年は“週末を通じてまとめる”という点で手応えがある。このまま、それを毎戦続けていくことが後半戦の鍵になると思うよ」

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGP予選「Q2ではすべて完璧だったのに…」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGP予選「Q2ではすべて完璧だったのに…」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選で3番手を獲得。チームメイトのオスカー・ピアストリとともにフロントロウ独占が期待されていたが、最終セッションでフェラーリのシャルル・ルクレールに逆転を許す展開となった。

    セッション直後、パルクフェルメでのインタビューに応じたノリスは、「うーん……僕たちのこれまでの流れを考えると、もちろん1-2が欲しかった」と率直な胸中を語った。

    「Q2では、すべてが完璧に機能していた。マシンの感触は最高だったし、走っていて気持ちよかった。だからこそ、Q3も同じようなラップを再現できると思っていた。でも実際には、そうはいかなかったんだ」と肩を落とした。

    記者から「Q2で見せたようなアドバンテージが、Q3では急に消えたのはなぜか」と問われると、ノリスは「風の影響がかなり大きかったと思う」と答えている。

    「Q3に入って、風向きが変わった。それが僕たちにとっては致命的だった。マシンのバランスが一気に変わって、特にラストセクターがすごく難しくなった。コンディションの変化にうまく対応できなかったのは事実だけど、僕自身の判断も完璧ではなかったと思う。もっと対応できたかもしれない」

    「最初のアタックで出したタイムは1分15秒4台。決して悪くない。でも2周目で“これは良いラップになってる”と感じたのに、また15秒4だった。正直、がっかりしたよ」

    Q3での失速に関しては、「Q2では本当に速さがあったし、周囲との差にも自信があった。でも、Q3になった瞬間にその差が完全に消えてしまった。風の影響を大きく受けたこともあるし、それによってバランスが崩れて、攻め方を変えざるを得なかった」と振り返った。

    フェラーリのルクレールがポールを獲得したことについて問われると、「彼は最後のラップで素晴らしい走りを見せたと思う」と認めた。

    「おそらくシャルルは僕らよりも少しリスクを取っていたんじゃないかな。彼は難しいコンディションでも攻めきった。それが今回の差になったんだと思う。僕らもいいラップをしたつもりだったけど、足りなかった」

    ランド・ノリス マクラーレン ハンガリーグランプリマクラーレン1-2体制に“風”が冷や水を浴びせた

    さらに、記者会見で「予選用ソフトタイヤは1周でピークを迎えるタイヤだが、Q3ではそれすら持たなかったようにも見えた」と聞かれると、ノリスは「その通りだ」とうなずいた。

    「このサーキットはラップが長いし、コーナー数も多い。特に最後のセクターでタイヤのオーバーヒートが起きやすい。だから、1周を通して“まとめきる”のがすごく難しいんだ。Q2では完璧に近いラップができたけど、Q3ではコンディションが変わったことで、同じようにはいかなかった」

    Q3での最大の問題点が何だったかを聞かれると、「気温の変化もあったかもしれないけど、僕にとっては風がすべてだった」と断言した。

    「気温が10〜15度下がったと聞いたけど、それよりも風向きの変化が大きかった。コーナーの進入での安定性、ブレーキング、フロントの入り方──すべてが変わってしまったんだ」

    そして、日曜の決勝に向けては「チャンピオンシップ争いのことも考えながら走ることになる」と明言した。

    「明日は勝ちたいし、オスカーとの差も縮めたい。その両方を叶えるには前に出るしかない。ここは抜きにくいトラックだけど、スタートでポジションを上げられればチャンスはあると思っている」

    「明日は雨が降るかもしれない。それがレースを面白くしてくれる可能性もある。こういう週末は、何が起きても不思議じゃないからね。いろいろな要素が絡むだろうけど、僕たちは十分に速いはずだ。シャルルが最大のライバルになるだろうけど、僕らの方がレースでは速いと信じている」

    最後に、マシンのレースペースについても「これまでの数戦でも示してきたように、僕たちは決勝での強さに自信を持っている。今回はスタートポジションで少し遅れを取ったけど、それをカバーするだけの力はある。明日はチャンスを逃さず、全力で攻めたい」と力強く締めくくった。

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP予選「風がすべてを変えた」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP予選「風がすべてを変えた」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選でQ1・Q2でトップクラスの速さを見せながらも、最終Q3では伸び悩み、フロントロウ2番手にとどまった。

    セッションを終えた直後のパルクフェルメで、ピアストリは「正直に言って、今日のQ3は意味不明なセッションだった」と率直な感想を口にした。

    「最初のラップは、風のせいで全然感触が掴めなかった。いつも風の話ばかりしている気がして自分でも情けなく思うけど、今日は本当に風向きが真逆になった。Q2まではしっくり来ていたのに、Q3になったら全部のコーナーの挙動が変わっていた」

    さらに、「最初のラップはひどかったけど、2回目は改善できたと思っていた。だけど結果としてはタイムがさらに遅かった。これには本当に驚いたし、どこが悪かったのか自分でもはっきりしない。タイヤのグリップなのか、バランスなのか、全部が曖昧だった」と悔しさをにじませた。

    ピアストリは、予選でマクラーレンが最速候補とされていたことから、まさかフェラーリのルクレールにポールを奪われるとは思っていなかったという。「シャルルは今週ずっと速かったけど、正直、僕は彼がポールを取るとは思ってなかった。特に今朝のフリー走行では、僕たちが前にいるという自信があったし、Q2でも強さを見せていた。だからこそQ3でのこの展開は予想外だったし、悔しいよ。でも、彼がいい仕事をしたことは認める。おめでとうと言いたい」

    記者会見で「Q2とQ3で約0.5秒ものタイム差があったが、その原因は何だったのか」と問われると、ピアストリは詳細に振り返った。

    「1本目のラップが遅かったのは、自分でも分かっていた。風の向きが変わっていて、ターンインのポイントが全部ずれた。多分、自分の中で“これまでの2セッションと同じ感覚”で入ってしまったのが失敗だった。だから2本目では意識を切り替えて、コーナーのアプローチも調整して挑んだ。体感的にはよかった。でも結果はさらに遅くて、そこが本当に理解できなかった。自分の感触とラップタイムがまったく一致していなかった」

    このように、Q3での苦戦を「データと感覚の食い違い」と表現したピアストリだが、日曜の決勝には自信を持って臨む。

    「2番手は決して悪いポジションじゃない。去年のハンガリーも良いレースができたし、ここはスタート次第で十分に勝機がある。マシンのレースペースにはかなり手応えがあるし、仮に雨が降っても僕らはしっかり対応できると思う」

    「シャルルは速かったけど、ずっと安定していたわけじゃない。彼と僕らは週末を通じてかなり接近していたし、決勝ではもっと接戦になるだろう。オーバーテイクは難しいかもしれないけど、チャンスはある。あとはスタートをどう決められるかがカギだね」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン ハンガリーグランプリQ1〜Q2は圧倒も、風向きの変化に苦しんだQ3

    また、ハンガロリンクのスタートグリッドについては、「まだラインの外側にいることに変わりはないから、新しい舗装でも滑りやすいと思う。グリップに関しては過度な期待はしてない。だからこそ、スタートは全神経を集中させて挑むよ」と気を引き締めた。

    予選でのタイヤマネジメントに関しては、「基本的に1周の全力プッシュだった。どこかのセクターでタイヤを温存して、あとで回収しようなんて考えはしていない。もしそれで終盤にグリップがなくなったとしても、それが最善だったと思ってる。特に今日のような風の中では、セクター3が一番シビアで難しかった。あそこでタイムを失いやすいんだ」と分析した。

    決勝への展望については、「戦えるポジションにいる。マクラーレンは今、どんなコンディションでも上位争いができる強さを持っている。明日は何が起きてもいいように、すべてに備えるつもりだよ」と締めくくった。

  • オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP初日「完璧ではないけど全体的に満足」

    オスカー・ピアストリ F1ハンガリーGP初日「完璧ではないけど全体的に満足」

    オスカー・ピアストリは、2025年F1ハンガリーGP初日のフリー走行で総合2番手につけ、トップタイムを記録したチームメイトのランド・ノリスに次ぐ好位置を確保。「完璧な一日ではなかったけど、全体的には満足している」と前向きに振り返った。

    FP1では予想以上のグリップレベルにマシンがやや予測不能な挙動を示したが、セットアップ変更によってFP2では大きく改善。細かい調整こそ残っているものの、「基本的なペースは良い」とし、週末への期待を口にした。

    Q:タイムシートのトップではなかったとはいえ、全体として今日の内容には満足していますか?

    オスカー・ピアストリ: そうだね、いくつか変更してクルマを良くする作業はあったけど、全体的にパフォーマンスはとても良かったと思う。

    FP2はそこまでスムーズなセッションじゃなかったから、まだ整える部分はあるけど、根本的な速さはある。週末が楽しみだよ。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    Q:今日の課題は何かを追いかけていた感じ?バランス、それとも別の要因?

    オスカー・ピアストリ: 今日のグリップレベルがすごく高くて、それが要因だったと思う。クルマ自体は一日中速かったんだけど、FP1では予想外の挙動があった。

    それでいくつか調整を加えて、FP2ではかなり良くなった。あとは普通の微調整を詰めていくだけだね。去年と比べてもグリップがかなり違うから、そういうところをしっかり合わせていきたい。

    Q:それでも他チームとの差は大きかったですね。その点は驚きましたか?

    オスカー・ピアストリ: 驚いた部分もあるけど、そうでもない部分もある。ここは僕たちに合っているサーキットだと思っていたし、過去にもそうだった。

    フェラーリはFP1で速かったけど、FP2のロングランはまだ見ていない。でも、全体的に僕たちはいい位置にいると思う。

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGP初日「予選で再現できるかはまだ分からない」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGP初日「予選で再現できるかはまだ分からない」

    ランド・ノリスは、2025年F1ハンガリーGP初日のフリー走行で2回とも最速タイムを記録。初日を通じて「最初の一周からマシンの感触は良かった」と語り、好スタートを切った。

    昨年のポールシッターとして期待がかかる中、ノリスは「今年のマシンは去年よりも良い」と自信を見せる一方で、ライバルたちの競争力も警戒しており、簡単な週末にはならないと見ている。

    Q:今日は両方のセッションでトップタイムを記録しましたね。走行全体を振り返っていかがでしたか?

    ランド・ノリス: 最初のラップからマシンの感触はすごく良かった。全体的にラップも安定していたと思う。

    午後のセッションはちょっとミスも増えたし、燃料の多いときも少ないときも少し雑だったけど、そこも含めて練習だからね。いろんな領域で限界を探る作業の一環だし、理解も深まっている。

    自分がクルマに求めているものは分かってるけど、それを実現するのは簡単じゃないかもしれない。

    ランド・ノリス(マクラーレン) ハンガリーGP F1 ハンガリーグランプリ

    Q:去年はこのハンガロリンクでポールを獲得しました。明日の予選でも再現できそうですか?

    ランド・ノリス: 去年よりは良いクルマを持ってるから、チャンスはあると思う。

    でも競争はかなり激しいからね。楽ではないと思うけど、もちろん狙っていくよ。

    Q:今日のロングランについては?レースペースの感触はどうでしたか?

    ランド・ノリス: そこはまだちゃんと確認しないと分からないな。正直、レースペースというより、他のクルマとレースしようとしてばかりだったから。

    あんまり意味のあるラップはできてないと思う。でも、問題はないし、大丈夫だと思うよ。

  • オスカー・ピアストリ F1タイトル争いに冷静「誰が相手でもベストを尽くす」

    オスカー・ピアストリ F1タイトル争いに冷静「誰が相手でもベストを尽くす」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2025年のF1タイトル争いについて冷静な姿勢を崩していない。

    直前のベルギーGPでは勝利を逃したものの、今季6勝を挙げてタイトル争いをリードする若きオーストラリア人は、「毎戦で自分のベストを出す」ことの重要性を語った。

    ピアストリはスパでの一戦について、「あのコンディションの中でリスクを取った者が得をした」と振り返った。ウェットからドライへと路面が変化する中、マクラーレンはダブルピットストップ戦略を敢行。ピアストリはミディアムタイヤへの交換を選んだが、チームメイトのランド・ノリスがソフトを履いたことで、最終的にはポジションを失った。

    「2台ともほぼ同時にピットインして、異なるタイヤを履いた。レースが終わってみれば、ソフトの方が良かったってこと。ミディアムは序盤に少し苦労したから」と語ったピアストリは、「戦略に満足はしているけど、ソフトの方がよかったとは思う。でも、あんな状況じゃ完璧な判断なんて無理だった」と冷静に受け止めた。

    それでも、スパでの一戦はマクラーレンにとってポジティブな内容だったという。「いくつかの点で改善が見られたし、予選のパフォーマンスも良かった。土曜のスプリントではうまくまとめられたし、決勝でも競争力はあった」

    ハンガリーGPに向けては、これまでのサーキットとは異なる特性への対応が求められる。「ここのようなハイダウンフォースのトラックでは、今年まだ走っていないから少し不確実な部分もある。でも、シミュレーターでは感触が良かったから期待しているよ」

    タイトル争いについて聞かれると、ピアストリは過度な意識を避ける姿勢を崩さない。

    「チャンピオンシップのことは意識はしてるけど、結局は毎戦で自分のベストを尽くすしかない。誰が相手でも、どんな状況でもね。ここまで順調に来てるけど、それに満足するつもりはないし、これからの1戦1戦が大事になってくる」

    プレッシャーの有無については、「正直、あまり感じていない。むしろこの立場を楽しんでいるし、自信もある」と語り、チャンピオン候補らしい冷静さと貪欲さをにじませた。

    一方で、スパで問題となった雨天時の視界不良についても意見を求められたピアストリは、「個人的にはFIAの判断は正しかったと思う。前が見えない中でのレースは不可能だからね」と語り、レースディレクションの慎重な判断を擁護した。

    今週末のハンガリーGPは、タイトル争いの行方を左右する重要な一戦となる。ピアストリはその中心で、再び結果を求められる立場にある。

  • マクラーレンF1代表 ピアストリとノリスの接戦を歓迎「2人は歴代王者レベル」

    マクラーレンF1代表 ピアストリとノリスの接戦を歓迎「2人は歴代王者レベル」

    マクラーレンは2025年F1第13戦ベルギーGPで1-2フィニッシュ。チーム代表のアンドレア・ステラは、タイトル争いを繰り広げるオスカー・ピアストリとランド・ノリスの実力を称賛しつつ、その激しいチーム内バトルに対して「快適さは求めていない」との見解を示した。

    日曜の決勝では、ピアストリとノリスがフロントローを独占。

    レースは雨天によるセーフティカー先導でスタートしたが、実質的なグリーンフラッグ直後のラ・ソースからケメルストレートにかけての加速区間でピアストリがポールスタートのノリスをオーバーテイクし、主導権を握った。

    ピットストップではピアストリがミディアム、ノリスがハードタイヤを選択。ノリスは一時9.1秒あった差を3秒強まで詰めたが、ピアストリが逃げ切って今季6勝目を挙げ、ドライバーズ選手権でのリードを16ポイントに広げた。

    ステラはレース後、次のように語った。

    「我々の2人のドライバーの間には本当にごくわずかな差しかない。これは、彼らが非常に高いレベルでレースをしているからだ」

    「マクラーレンにとって幸運なのは、この2人がどちらも正当に世界選手権を争うにふさわしいということ。今後の違いを生むのは、精度や正確性、実行力のクオリティだと思う。たとえばシルバーストンでは、オスカーがセーフティカー再スタート時に起きた競技上の問題でペナルティを受け、それが勝利を失う結果になった」

    「今回も、サーキットの特性を考えれば、セーフティカー再スタートからポジションを守るのはランドにとって難しかった」

    マクラーレン F1スパのスタート直後、ケメルストレートで首位を奪ったピアストリが今季6勝目を挙げ、ノリスとのポイント差を16に拡大

    また、両者の実力についてはこう述べた。

    「これまで私のキャリアの中で、ミハエル・シューマッハやフェルナンド・アロンソ、キミ・ライコネンといった複数のワールドチャンピオンたちと仕事をしてきたが、ランドとオスカーもそのレベルに達している。2人とも、ドライバーズチャンピオンシップを争う資格があると思っている」

    ノリスはリードを失った後、無線で「デプロイの不調」を訴えていたが、ステラによれば「バッテリーに若干の異常があった」という。ただしこれは両マシンに共通していたもので、「先頭を走るマシンがターン5で首位を守るのは非常に難しい」とも補足した。

    また戦略面については、「ピアストリの後ろでダブルスタックせず、異なるタイヤ戦略を選ぶのはノリス自身の判断だった」と明かした。

    「選択肢は開かれていた。ランドはターン1で2回ほどロックアップし、ターン9でも軽くオーバーステアを起こしていて、それがタイムを削った」

    「これが結果的に、終盤にもっと興味深いバトルを演出することを阻んだかもしれない。ただしフェアに言えば、オスカーもターン1で何度かタイムを失っていた」

    「こういったコンディションの中で限界までプッシュするのは難しい。常にグリップ限界内で走るなんて不可能に近いんだ」