カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • マクラーレン 2025年F1タイトル獲得 – 主要データで振り返る支配的シーズン

    マクラーレン 2025年F1タイトル獲得 – 主要データで振り返る支配的シーズン

    マクラーレンは、2025年シーズン序盤から既に予想されていた通り、シンガポールGPでチームタイトルを確定させた。

    今季は完全にフィールドを支配し、名門ウォーキングのチームが他を圧倒した年となった。マリーナベイでの戦いが終わり、F1.comはその偉業を物語る主要なデータを紹介している。

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    今回のタイトル獲得により、マクラーレンは通算チームタイトル数で通算2位に浮上。9回のタイトルを持つウィリアムズを上回り、首位のフェラーリ(16回)に次ぐ位置となった。

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    マクラーレンは、グランプリ6戦(およびスプリント3戦)を残してタイトルを確定。これは2023年にレッドブル・レーシングが樹立した「史上最速タイトル確定記録」と並ぶものとなった。

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    マクラーレンMCL39は、すでに競争力の高かった前モデルをさらに進化させ、オスカー・ピアストリとランド・ノリスがここまでの18戦で7度の1-2フィニッシュを達成。これは1988年の圧倒的な支配期以来の最多記録である。

    マクラーレンは、チームタイトル獲得数の歴代ランキングで2位に浮上した。

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    これまでのグランプリのうち半分で、ピアストリとノリスがポールポジションを獲得。その内訳はピアストリが5回、ノリスが4回と、オーストラリア人がわずかに上回っている。

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    マクラーレンは1960年代半ばのF1参戦以来、今回で通算10回目のチームタイトルを手にした。
    初タイトルは1974年、エマーソン・フィッティパルディとデニー・ハルムのコンビによるものだった。その後もニキ・ラウダとアラン・プロスト、プロストとアイルトン・セナ、セナとゲルハルト・ベルガー、ミカ・ハッキネンとデビッド・クルサードらが1980〜1990年代にかけて栄光を築いた。

    ピアストリとノリスは2024年に新たな1ページを刻み、翌2025年にはさらに圧倒的な形でその成功を裏付けた。

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    ポールポジションと1-2フィニッシュを積み重ねたマクラーレンのドライバーコンビは、今季これまでに合計12勝を挙げている。内訳はピアストリが7勝、ノリスが5勝で再びピアストリが僅差で上回った。

    この勝利数は、セナとプロストが16戦中15勝を挙げた1988年以来のチーム最多勝記録となる。

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    両ドライバーが肩を並べたのは表彰台獲得数でも同様で、オーストラリアGPからシンガポールGPまでの間に、ピアストリとノリスそれぞれが14回ずつの表彰台に立っている。

    マクラーレン F1マクラーレンが最後に連覇を達成したのは、1990年代初頭、セナとベルガーがチームメイトだった時代だ。

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    前述の通り、マクラーレンは昨シーズン、1998年以来となるチームタイトルを獲得。そして2025年、今度は1990年代初頭以来となる連覇を達成した。
    当時のマクラーレンはホンダエンジンを搭載し、セナとプロストが1989年にダブルタイトルを獲得。その後、1990年と1991年にはセナとベルガーのコンビで再び頂点に立っている。

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    2025年におけるマクラーレンの支配ぶりは数字にも表れている。シンガポールGP終了時点で、彼らの総得点は650ポイントに到達。これは今季ここまでのメルセデスのちょうど2倍のポイント数だった。

    Source: F1.com

  • アレックス・パロウ、マクラーレンF1契約訴訟で証言「裏切られたと感じた」

    アレックス・パロウ、マクラーレンF1契約訴訟で証言「裏切られたと感じた」

    スペイン出身のインディカー王者アレックス・パロウが、マクラーレン・レーシングを相手取った訴訟でロンドン高等裁判所に出廷し、「マクラーレンがオスカー・ピアストリと契約したことを知って怒りと落胆を覚えた」と証言した。彼が「自分のF1シートになる」と信じていた座席は、結果的に別の新人に渡った。

    訴訟の核心は、マクラーレンが主張する契約違反による損害賠償2,070万ドル(約31億円)と、パロウが「F1昇格の約束を受けていた」とする主張の食い違いにある。

    マクラーレン契約の経緯と訴訟の背景
    2022年、パロウはマクラーレンと契約を締結し、インディカーで3年間走ると同時に「F1リザーブドライバーの可能性」を含む内容だった。しかし、当時所属していたチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)が契約延長オプションを行使し、パロウの移籍を阻止。結果的にパロウはマクラーレンとの契約を反故にせざるを得ず、マクラーレンはその損害を理由に法的措置に踏み切った。

    マクラーレン側は、スポンサー契約(NTTデータとの再交渉費720万ドル、他スポンサー損失680万ドル)、他ドライバーの昇格や給与支出(130万ドル)、さらにパロウへのサインボーナス40万ドルの返還を求めている。

    「F1昇格を約束された」と主張するパロウ
    パロウは証言の中で、マクラーレンがF1昇格を約束していたと主張したが、マクラーレンはこれを全面否定している。

    「僕はマクラーレンが別の新人ドライバーと契約したと知って非常に動揺し、怒りを感じた」とパロウは述べた。

    それは2022年9月、ピアストリが「アルピーヌではなくマクラーレンと契約した」とSNSで発表した時のことだったという。

    「当時のマネジメント会社MIMにザク(・ブラウン)に確認してもらったら、『2023年に速いドライバーが必要だった』と言われた」と説明したうえで、「ただ、ザクは『F1のチャンスに影響はない』とも言っていた」と付け加えた。

    ザク・ブラウンは「保証はしていない」と反論
    ザク・ブラウンCEOは10月8日の証言で、「アレックスを欺いたことはない。F1起用を確約したこともない」と主張。

    マクラーレン側の説明によると、パロウには「プランB(怪我などでF1正ドライバーの代役)」や「プランC(ピアストリが期待外れだった場合の起用)」といった“可能性”が提示されただけだったという。

    それでもパロウは、「F1こそがこの契約の唯一の魅力だった」と法廷で強調した。

    ピアストリ契約後の不信とレッドブル接触の経緯
    パロウは、2022年10月にザク・ブラウンと夕食を共にした際、「ピアストリを選んだのはチーム代表アンドレアス・ザイドルの決定だ」と説明されたと述べた。

    さらにブラウンが「2024年にピアストリと自分のパフォーマンスを比較する」と発言したことから、「すでに状況が変わってしまった」と感じ、CGR残留を視野に入れ始めたという。

    2023年6月には、レッドブルのヘルムート・マルコから「アルファタウリのドライバー候補」として接触を受けたと主張。

    しかし、その話をザク・ブラウンに伝えたところ、ブラウンが直接マルコに電話した後、突然話が立ち消えになったという。

    「何が起きたのか分からないが、確実に状況は悪化した」とパロウは述べた。

    マクラーレン側の主張:資金と名誉の損失
    マクラーレンは、パロウの離脱によってNTTデータとのスポンサー契約再交渉や、パト・オワードの昇格費用が発生したと主張している。

    ブラウンは証言で「我々はチャンピオンを失っただけでなく、ドライバーの入れ替えや怪我の影響でチーム運営が混乱した」と語った。

    「本来ならトラックでのパフォーマンスや新スポンサーの獲得に集中すべきだったが、誰が走るのか分からない状況ではそれができなかった」と述べ、パロウによる「 reputational damage(評判の損害)」も訴えている。

    今後の審理と判決時期
    アレックス・パロウは10月10日(金)から反対尋問を受ける予定で、裁判はサイモン・ピッケン判事のもとで進行中。判決は11月に言い渡される見込みだ。

    Source: PlanetF1.com

  • ザク・ブラウンが法廷で証言「アレックス・パロウはF1昇格の約束を誤解した」

    ザク・ブラウンが法廷で証言「アレックス・パロウはF1昇格の約束を誤解した」

    マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンが、インディカー王者アレックス・パロウとの契約違反をめぐる訴訟で証言台に立った。マクラーレンは、パロウの契約不履行によって2,070万ドル(約31億円)の損害を被ったとしてロンドンの高等法院で訴訟を起こしている。

    ブラウンは証言の中で、訴訟の焦点となっているWhatsAppの「証拠削除」疑惑についても質問を受けた。彼は「消えるメッセージ」機能の使用はチームの方針だったと主張し、証拠隠滅を否定している。

    訴訟の発端:マクラーレン移籍をめぐる契約破棄
    問題の発端は2022年。インディカーの新星アレックス・パロウは、当時所属していたチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)からマクラーレン・レーシングに移籍する契約を締結した。
    その契約には、将来的にF1シートの可能性があるという「示唆」が含まれていたとされる。

    しかしCGRは契約延長のオプションを行使してパロウを引き留め、両者は一時的に法廷で争ったのちに和解。パロウはCGRに残留し、その後もインディカーでタイトルを重ねている。

    マクラーレン側は、パロウの翻意により発生した損害として2,070万ドルを請求。この中には40万ドルのサインボーナスのほか、スポンサー契約の逸失利益や、パト・オワードをF1テストプログラムに昇格させたことによる追加コストも含まれるという。

    ザク・ブラウンの証言:「F1昇格の約束はしていない」
    ブラウンは法廷で「アレックスを“引きずった”ことはない。2023年にF1シートを用意すると言ったこともない」と証言。

    F1参戦の可能性は「プランBまたはプランC」として存在していたにすぎないと強調した。

    パロウ側の弁護人ニック・デ・マルコ氏は、「ブラウンはF1昇格を餌にドライバーを騙している」と批判。

    実際、マクラーレンはパロウとの契約中にオスカー・ピアストリと長期契約を結んでおり、パロウは「F1の夢を奪われた」と主張している。

    ブラウンはこれに対し、「ピアストリが不振だった場合にパロウを起用する可能性はあった」と述べ、将来の“オプション”として構想していたことを明かした。

    スポンサー契約への影響と「爆弾発言」
    ブラウンはさらに、スポンサー契約にまで影響が及んだと証言した。

    「NTTデータはアレックスがマクラーレンに加入することを前提に契約交渉を始めた。彼が来ないと知っていれば、支払額はもっと低くなったか、契約自体が成立しなかった可能性もある」と述べた。

    その上でブラウンは「私たちは本来、トラック上のパフォーマンスや新規スポンサーの獲得に集中すべきだった。しかし、ドライバーが誰になるのか不明な状態ではそれができなかった。アレックスは“手榴弾を投げて立ち去り、後始末を私に押しつけた”ようなものだ」と痛烈に語った。

    証拠隠滅疑惑とWhatsAppの“消えるメッセージ”
    一方で、ブラウンの証言には“証拠隠滅”の疑いも影を落とす。

    法廷では、元マクラーレン・インディカーチームマネージャーのギャビン・ウォードが「訴訟対策のためWhatsAppの7日間自動削除機能を使うよう指示があった」と発言していたメッセージも提出された。

    また、2023年8月にブラウン自身が「WhatsAppを使い、やりとりを削除するように」と指示したメッセージも公開された。

    これについてブラウンは「社内方針として自動削除機能を使用していた」と説明し、「本件に関する文書の保存義務には完全に従っている」と主張している。

    今後の見通し:パロウ本人の証言へ
    訴訟は現在も進行中で、アレックス・パロウ本人が10月9日(木)に証言台に立つ。

    ブラウンの証言によって、F1昇格の“約束”がどのような位置づけだったのか、そしてマクラーレンの損害請求がどこまで認められるのかが焦点となる。

    パロウは現役インディカー王者としての立場を保ちながらも、マクラーレンとの法廷闘争でそのキャリアに新たな波紋を広げている。

    Source: PlanetF1.comr

  • マクラーレンF1に「ノリス優遇」疑惑 スカイF1のテッド・クラビッツが否定

    マクラーレンF1に「ノリス優遇」疑惑 スカイF1のテッド・クラビッツが否定

    2025年F1シーズンのタイトル争いが激化する中、マクラーレンがランド・ノリスを優遇しているのではないかとの指摘が浮上している。しかしSky Sports F1のテッド・クラビッツは「その証拠はまったくない」と一蹴し、あくまでパフォーマンスの差が結果を生んでいるだけだと強調した。

    シンガポールGPでは、オスカー・ピアストリが開幕戦から守ってきたランキング首位の座を危うくし、ノリスとの差は22ポイントに縮まった。

    そのレースのオープニングラップでノリスが強引なオーバーテイクを仕掛け、チームメイト同士の軽い接触を誘発したことで、議論は一気に過熱した。

    「パパイヤ・ルール」違反もチームは静観
    ピアストリは、ノリスの動きがマクラーレン内部で定められた“パパイヤ・ルール”に反していると主張。

    しかしスチュワードは調査の必要なしと判断し、チームも介入しなかった。

    これにより「マクラーレンは2人を平等に扱っていない」との批判が浮上した。

    シーズン序盤には、ピアストリがノリスに対して攻めた走りを見せた際、チームが警告を与えた例もあった。

    対照的に、今回はノリス側にお咎めなしだったことが「ダブルスタンダード」としてSNSで物議を醸している。

    「ノリスを優遇している証拠はない」
    クラビッツはSky F1ポッドキャストの最新回で、こうした見方を完全に否定した。

    「ノリスがチームに長く在籍しているから優遇されているという話も聞くが、根拠がまったくない」と語り、「マクラーレンがどちらかのドライバーを勝たせたいという証拠は何もない。もしそんな気配があれば、我々ジャーナリストは真っ先に報じている」と断言した。

    ノリスは2019年にマクラーレンのフルタイムドライバーとなって以来、チームの象徴的存在として活躍してきたが、クラビッツは「それだけで優遇される理由にはならない。すべてはコース上での結果次第だ」と説明した。

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    マクラーレンの実力主義とタイトル争いの行方
    クラビッツは、両者の成績の差は単に「その時点での調子の違い」だと分析する。

    「メルボルンではノリスが優勝し、ピアストリはスピンして9位だった。だがその後ピアストリは立て直し、予選でノリスに迫った。

    23ポイント差を詰めたのは、マシンのセットアップに苦しんだノリスとの対照であり、チームの扱いとは無関係だ」と述べた。

    2025年のタイトル争いがさらに接近する中で、マクラーレン内部の“平等性”が改めて問われている。

    しかし、少なくとも現時点でチームの戦略に偏りは見られず、すべてはトラック上のパフォーマンスに委ねられているようだ。

    Source: Sky Sports F1

  • マクラーレンF1内バトル激化 ハミルトンがピアストリに助言「もう譲るな」

    マクラーレンF1内バトル激化 ハミルトンがピアストリに助言「もう譲るな」

    7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンは、マクラーレンで激化するオスカー・ピアストリとランド・ノリスのチーム内バトルについて、経験者ならではの鋭い助言を送った。

    2007年、当時マクラーレンでフェルナンド・アロンソと熾烈なチームメイト対決を繰り広げたハミルトンは、現在の状況を問われると笑みを浮かべながらこう語った。「もうポジションを譲るな」

    ピアストリ「彼がその立場にいたのは知っている」
    この発言は、モンツァでのチームオーダー問題や、シンガポールでの接触騒動を受けてのもの。マクラーレンはモンツァGPでノリスのピットストップ遅れを理由にピアストリへ譲るよう指示したが、シンガポールではノリスが1周目にピアストリを押し出しても、チームはポジション返上を命じなかった。

    ブラジル人記者ジュリアンヌ・セラソーリ(UOL Esporte)からハミルトンのコメントを伝えられたピアストリは苦笑しながら答えた。

    「彼がその立場にいたのはよく知っている。だからその助言はありがたく受け取るよ」。

    冷静な印象のあるピアストリだが、ここ数戦は不満を口にする場面も増えており、タイトル争いのプレッシャーが表面化しているとの見方もある。

    アルバース「何をそんなに泣き言を言ってる?」
    元F1ドライバーのクリスチャン・アルバースは、オランダの『De Telegraaf』に対しピアストリを痛烈に批判した。

    「何をそんなに泣き言を言ってるんだ? レースだろう? まったく、年寄りの愚痴みたいだ」と一蹴。

    さらにシンガポールでの接触を、モンツァでのチームオーダー問題と同列に語る見方を否定した。

    「みんな何でもかんでも比べたがるが、モンツァは全く別だ。誰が前にいるかでピット順が決まる。ノリスはアンダーカットを避けたかったが、ピットミスをしたのはチームであってノリスのせいじゃない」。

    マクラーレンの“二重構造”が再燃の兆し
    2007年の「アロンソvsハミルトン」と同様、現在のマクラーレンもチームオーダーとポイント争いのバランスに揺れている。
    ピアストリはデビュー2年目で冷静沈着な印象を保っているが、ノリスとの関係が微妙な均衡を失えば、マクラーレンは再びチーム分裂の危機を迎えかねない。

    今後の戦いで、ハミルトンの「もう譲るな」という言葉が、ピアストリの心理にどんな影響を及ぼすのか注目される。

    Source: GMM

  • マクラーレンF1 MCL39に直線ブレーキングの弱点「ラスベガスも試練」

    マクラーレンF1 MCL39に直線ブレーキングの弱点「ラスベガスも試練」

    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、MCL39のパフォーマンスを妨げた相対的な弱点をアゼルバイジャンGPで明らかにし、今シーズン後半の別の開催地でも課題になる可能性があると指摘した。

    支配的な強さを見せてきたマクラーレンは、コンストラクターズ選手権を早ければ今週末のシンガポールで決める可能性があるほどの好調ぶりを維持しているが、バクーでのレースはステラが車体設計に起因すると考える脆弱性を露呈した。

    イタリア人エンジニアであるステラによれば、バクーの高速ストレートから生じる強いブレーキングは、マクラーレンのマシンが克服するのに苦労する特有の条件だった。そして彼は今後を見据え、ラスベガスでも同様の課題に直面すると考えている。

    「パフォーマンスという観点で、もし『最も難しい週末はどこか?』と聞かれたら、バクーかラスベガスだと答えるだろう」とステラは記者団に語った。

    「我々のマシンの特性はよく分かっていて、長くて中速のコーナーでは非常に競争力がある。しかしバクーにはそれがなく、ラスベガスにも同様にない」

    「マシンは直線でのブレーキングに特に効果的ではない。バクーやラスベガスではそのような局面が多く、決められたラインを通過する必要がある場合もそうだ」

    ラスベガスで再び浮上する課題
    ステラは、ラスベガスGPでも同様の苦戦を予想している。そこでのコースレイアウトは、バクーと同様に強いブレーキングを要求し、中速コーナーがほとんど存在しないからだ。

    「マシンは本当にコーナーでロールすることを望む。例えばザントフォールトのターン1はマクラーレン向きのコーナーだが、バクーやラスベガスにはそのようなコーナーはない」と彼は付け加えた。

    「とはいえ、バクーでも我々のマシンはポールポジションを争える速さを見せた。これは、マシンの強みから外れた状況でもかなり多用途なクルマを設計したエンジニアたちの功績だ」

    「だからラスベガスでは、マクラーレンと同じくらい競争力を持つマシンがあることは驚きではないだろう」

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1と緊張高まる「フェラーリ移籍を視野」報道

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1と緊張高まる「フェラーリ移籍を視野」報道

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、シンガポールGPでのチームメイト同士の接触をきっかけに、ランド・ノリスとの関係悪化が取り沙汰されている。レース後の無線対応やチーム祝賀会の欠席をめぐり、内部不和の噂が浮上した。

    スイス紙『Blick』は、ピアストリが2026年までマクラーレンと契約しているものの、「2027年にはフェラーリ移籍を視野に入れている」と報じており、王座確定の裏でチーム内に緊張が走っている。

    マクラーレンはF1シンガポールGPで2025年のコンストラクターズタイトルを確定させたが、その裏でピアストリとノリスの確執が注目を集めた。オープニングラップでノリスに外側へ押し出されたピアストリは無線で「チーム的じゃない動きだ」と不満を漏らし、さらにチームがポジションの入れ替えを指示しなかったことで怒りをあらわにした。

    レース後、ザク・ブラウンCEOからの祝福メッセージの際にピアストリが通信を切ったことも、チーム内不和の噂を強めた。しかしチーム代表アンドレア・ステラはその「沈黙」について、「オスカーがピットに戻ったとき、我々はエンジンを切るよう指示した。その5秒後に車全体の電源を落とした。そうするとFOMの通信も同時に停止するんだ」と説明し、誤解を否定した。

    また、ピアストリがマクラーレンの公式表彰台セレモニーに姿を見せなかった理由についても、ステラは「即興のセレブレーションだった。オスカーはメディア対応中で、他の多くのチームメンバーもそこに間に合わなかった」と釈明している。

    それでもステラは、チーム内ライバル関係を慎重に管理する必要があると認めている。「我々のレビューは非常に詳細かつ分析的でなければならない。両ドライバーの視点を考慮し、共通の見解を形成する必要がある。もし誰かがルールが不公平に適用されていると感じ始めたら、それがルール違反やシステム全体の崩壊につながる恐れがある。今まさにこうした議論が極めて重要だ」と述べた。

    一方ノリスは、ピアストリの批判を一蹴している。「大きな隙間の内側にクルマを入れたことで非難されるなら、F1にいるべきじゃない」と語り、強気の姿勢を崩さなかった。

    欧州各国メディアもこの「分裂」に注目している。スペインの『AS』は「チームの祝勝ムードは演出に過ぎなかった」と報じ、マクラーレンが内部統制を強化するため「論争の的である“パパイヤ・ルール”をさらに厳格化する可能性がある」と伝えた。

    フランスの『L’Équipe』はピアストリのメディア対応を「氷のように冷たい」と表現し、イタリアの『ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト』も「チーム内の戦いが本格的に火を噴き始めた」と報道。ドイツ『スカイ・ドイチュラント』のラルフ・シューマッハは「オスカーは神経質になっている。今はより敏感だ」と指摘し、メルセデス代表トト・ヴォルフも「そのうちお互いに肘を使うような場面が出てくるだろう」と語った。

    オーストリアの『クライネ・ツァイトゥング』は「マクラーレン、タイトル獲得も内紛勃発──ピアストリはすでにチームに嫌気が差しているのか?」との見出しで報じ、タイトル獲得の裏に潜む不穏な空気を伝えている。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1内部の緊張高まる中で冷静に対応

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1内部の緊張高まる中で冷静に対応

    オスカー・ピアストリはF1シンガポールGPでチームメイトのランド・ノリスに押し出され、3番手の座を失った。マクラーレンはその後ポジションをそのまま維持する決定を下し、結果的にノリスがピアストリより上位でフィニッシュした。この判断により、チームの祝賀セレモニーにピアストリが不在だったことも重なり、一部ファンの怒りが爆発。中にはザク・ブラウン、ノリス、アンドレア・ステラの写真を燃やすという過激な抗議行動に出た者もいた。

    ピアストリはサウジアラビアGP以来ドライバーズ選手権の首位を維持しているが、今季2度目となるチーム内接触は今回もノリスが引き金を引いた形となった。カナダGPではノリスがピアストリに追突しリタイア。今回のマリーナベイでは1周目のターンで両者が接触したが、ノリスは「フェルスタッペンとの接触を避けるための回避行動だった」と説明している。そのため、マクラーレンは順位を戻さず、最終的にノリスがピアストリの前でチェッカーを受けた。

    ピアストリはチームのコンストラクターズタイトル祝賀セレモニーにも姿を見せず、F1界ではその理由をめぐり憶測が広がった。一方で、SNS上では激怒したファンが動画を投稿。「マクラーレン、これはオスカー・ピアストリに対してお前らがやったことへの報いだ。チームなんて大嫌いだ。必ず報いを受ける」と罵声を浴びせるなど、騒動はヒートアップした。

    それでもピアストリは冷静さを保ち、レース後にはノリスへの非難を控えた。彼は「チームが一方のドライバーを優遇しているとは思わない」とコメントし、次のように語った。

    「もちろん、チーム全体にとって難しい状況はいくつかあった。でも僕たちはその都度話し合ってきた。すべてが完璧ではなかったかもしれないけど、チームとして学びのプロセスの中にある。意図はとても誠実だと思っているし、その点にまったく懸念はない。今季は何度か厳しい場面があったけど、今回もそのひとつだと思う」

    なお、ピアストリは直近ではオランダGP以来勝利から遠ざかっており、タイトル争いを維持するためにも再び勝利を掴む必要がある状況だ。

  • マクラーレン ピアストリの不満受けてF1シンガポールGPの接触を社内レビュー

    マクラーレン ピアストリの不満受けてF1シンガポールGPの接触を社内レビュー

    マクラーレンは、F1シンガポールGP決勝スタート直後に起きたランド・ノリスとオスカー・ピアストリの接触について、社内でレビューを行う予定だ。

    ノリスは日曜の決勝で5番グリッドからスタートし、ターン2の進入で強引にポジションを奪いに行く際にピアストリと接触。結果的に3番手に浮上した。

    このアグレッシブな動きに対して、選手権リーダーであるピアストリは怒りをあらわにし、マクラーレンがポジションを元に戻さなかった判断に不満を示した。これにより、両者のタイトル争いに新たな緊張が生まれた。

    最終的にノリスが3位でフィニッシュし、ピアストリはその後方の4位。残り6戦となった時点で、ピアストリのドライバーズ選手権リードは22ポイントに縮まった。

    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンは、スカイスポーツF1に対して次のように語った。

    「すべてのレース週末と同様に、我々はあらゆる事象を振り返る。マックス(フェルスタッペン)とランドが接触したか、あるいはブレーキをかけざるを得なかったようにも見えた。明らかにターン2ではエキサイティングな場面だった。レーシングだ、ハードレーシングだ」

    「3台も4台も密集していれば、こうしたことは時々起こるものだ。だから我々は月曜日にもう少し詳しく検証するが、明らかにこれはハードなレースだった」

    マクラーレン、タイトル獲得後も方針は変えず
    マクラーレンはシンガポールGPで2025年コンストラクターズタイトルを確定させたが、その快挙はチーム内のドライバー同士の接触騒動によって一部かすんだ形となった。

    チーム代表のアンドレア・ステラは、タイトル確定後もドライバーたちの戦い方に関するチームの方針は変わらないと強調した。

    「我々の2人のドライバーはすでに、自分たちの目標を追求できる状態にある。今後もこの方針を継続する。毎レースを通じて少しずつ学び、微調整を加えていくが、それは細部の話だ」

    「ドライバーズ選手権を追うという点では一貫性がある。コンストラクターズタイトルを獲得したからといって、そのアプローチが変わるわけではない」とステラは説明した。

    さらに、ピアストリの不満をどう受け止め、チームとしてどう支えるかを問われると、ステラはこう答えた。

    「まずは全体を俯瞰して物事を見なければならない。F1マシンの中にいるドライバーのコメントには、その瞬間の感情や限られた情報しか反映されていない」

    「いつも通り我々はよい会話を重ねる。そこから学び、さらに強くなっていく。それこそが、ドライバーたちを重要な基盤とする強いチームを築き上げてきた我々のプロセスなんだ」

  • オスカー・ピアストリ ノリスとの接触を巡る質問を拒む「映像を見てから結論」

    オスカー・ピアストリ ノリスとの接触を巡る質問を拒む「映像を見てから結論」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、F1シンガポールGP決勝後、チームメイトのランド・ノリスとの1周目の接触について記者団から質問を受けたが、これを慎重にかわした。

    オーストラリア人のピアストリは3番グリッドからスタートし、1コーナーでは2番手のマックス・フェルスタッペンにプレッシャーをかけた。しかしその動きがノリスを呼び込み、5番手スタートのノリスは4番手に浮上。高速のターン1〜3区間でふたりはサイド・バイ・サイドとなった。

    ノリスはターン3のイン側をキープしてピアストリを押さえ込み、マシン同士が軽く接触。その際、ノリスのマシンはフェルスタッペンのリヤにも触れていた。

    この一件でピアストリは外側に押し出され、なんとか4番手を維持したが、無線では「押し込まれた」「チーム的にはふさわしくない動きだ」と不満を漏らした。

    その後、ノリスが3位でフィニッシュし、マクラーレンが2年連続のコンストラクターズタイトルを確定させたが、ピアストリはレース後の取材で多くを語らなかった。
    「何が起きたのか正確に理解するために、リプレイをもっと見ないといけない」とモータースポーツウィークなどの取材陣に語った。「ふたりのマシンが接触するのは望ましいことではない。詳細を見てから自分の結論を出す」

    また、レース中の無線での強い口調については「レース中は感情が高ぶる」と説明。「その瞬間に何が起きたのか意見を伝えるよう求められているから話しただけだ。あとで話し合うことになると思う」と語った。

    マクラーレンはピアストリとノリスの接触について「間違いなくチーム内で話し合う」としており、ピアストリもそれを認めた。
    インシデントはスチュワードにより即座に「注視」扱いとされたが、審議の結果、処分なしと判断された。その決定をエンジニアのトム・スタラードが無線で伝えると、ピアストリは「そんなの不公平だ」と反論。

    スタラードが「後で確認できるから、今はレースに集中して」となだめると、ピアストリは「他のマシンを避けるためにチームメイトにぶつかるなんて、回避としては最低だ」と吐き捨てた。

    オスカー・ピアストリ F1シンガポールGP

    レース後、スタラードとのやりとりがテレビで誇張されていることについて聞かれると、ピアストリは「僕のコメントは62周のうちのたった2周分くらいだった。放送では遅れて流れたのかもしれない」と述べた。
    「リズムを取り戻したあと、ペース自体は良かったと思う。ただ位置的に仕掛けられなかっただけだ」

    ピアストリはイタリアGPでも、ピット作業の遅れで順位を入れ替えたあと、2位をノリスに返すよう指示されたことに不満を示していた。今回もチームの「公平性」について明確な方針を求めるかと問われると、「まずは今回の映像をしっかり見てからだ」と回答。
    「全体を把握したうえで話し合いになると思う。結論を出すのはそのあとだ」と述べた。

    ノリスが優遇されていると感じるかという質問には、短く「ノー」とだけ答えた。