カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • オスカー・ピアストリ、マクラーレンF1 MCL40に自信「想定外はなかった」

    オスカー・ピアストリ、マクラーレンF1 MCL40に自信「想定外はなかった」

    マクラーレンのオスカー・ピアストリは、2026年F1バルセロナ・プレシーズン・シェイクダウン最終日に80周を走行し、ベストタイム1分17秒446で4番手につけた。3日間の総走行周回数は128周に達し、新型MCL40への適応を着実に進めた。

    最終日は前半2日間と比べてスムーズな走行が可能となり、レースウィークエンドを想定した構成やセットアップを試す段階へと移行。ダウンフォース特性の変化やパワーユニット理解を含め、バーレーンに向けた準備が計画どおり進んでいることを示した。

    「今日は最初の2日間に比べて、かなりスムーズな一日だった。十分な周回数を重ねて、良いリズムをつかめた。マシンが本来どんな特性を持っているのかが分かり始めているし、レース週末を想定して、さまざまな構成や設定も試している。今週の最優先事項は、マシンを理解し、改善することだった」

    「まだ学ぶべきことは多く、とくにパワーユニットに関しては理解を深める必要がある。HPPと協力しながら、最大限のパフォーマンスを引き出すための作業を進めている。僕とランドのフィードバックは有益なものになっているし、昨年よりもダウンフォースが増したシャシー特性に慣れることが重要な焦点になっている」

    「バーレーンに向けては、良い準備ができていると感じている。ドライビング面で大きな驚きはなく、すべてが想定どおり機能するかを確認することが最大のポイントだ。これまでに得た内容を整理し、次につなげていく」

    「総合的に見て、シーズンのスタートとして正しい方向への一歩だった。クルマを準備し、この機会を実現してくれたチーム全員に感謝したい」

    オスカー・ピアストリ マクラーレン F1

  • マクラーレンF1、燃料供給系トラブルもオスカー・ピアストリはMCL40に手応え

    マクラーレンF1、燃料供給系トラブルもオスカー・ピアストリはMCL40に手応え

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン2日目に48周のみの走行にとどまった。燃料供給システムの問題により走行時間は制限されたが、MCL40での初走行を終えたピアストリは、新世代マシンがもたらす挑戦と可能性に強い手応えを示している。

    4番手タイムと48周という結果は、MCL40の2日目としては一見すると無難に映る。

    しかし、各チームが多くの周回を重ねているカタルーニャ・サーキットにおいて、8時間の走行枠でグランプリ1レース分にも満たない距離しか走れなかった点は、何らかのトラブルを示している。

    ピアストリの今季初走行を短くした要因は、マクラーレンが製作した燃料供給システムの問題だった。

    「新しいマシンでコースに戻れたのは良かったが、残念ながら今日は燃料供給システムにいくつか問題があって、一日の走行が少し短くなった」

    「チームは明日に向けて解決に取り組んでいると分かっているし、できるだけ多くの周回を重ねたい」

    ピアストリは、今回のテストの最優先事項が初期トラブルの洗い出しであることを強調する一方、新車との関係構築を始める貴重な機会でもあると語った。

    「優先すべきは、あらゆる“バグ”を特定して解決することだ。完全に新しいマシンで、ここ数年とはまったく異なるエンジンでもある」

    「すでにいくつか改善できそうな点は見えていて、クルマをもう少し扱いやすくするために取り組んでいく」

    オスカーのコメントは、多くのドライバーが口にしている2026年シーズンへの見方と一致している。この世代のマシンをドライブすることは、これまでにない挑戦の連続になるという。

    「差を生み出せる要素がたくさんあると思うし、困難な挑戦が待っていると分かっているのはワクワクする」

    「自分自身が全力で取り組む必要があるのは分かっているが、それは誰もが同じだ」

    「これまでのキャリアで一度も直面したことのない要素がいくつもあるから、学ぶ準備をしておかなければならない」

    マクラーレン F1 オスカー・ピアストリ

    短期的にピアストリに求められるのは、マシン理解の深化だ。その作業はすでに翌日から始まり、サクヒールでのテストで本格化する。

    「これほど大きな変化があると、これまで当たり前だと思っていた多くのことに改めて慣れる必要がある」

    「空力ダウンフォースは明らかに減っているから、新しい感覚にできるだけ早く順応しなければならない」

    「今年はパワーユニットの使い方も違ってくる」

    ピアストリにとって、2026年はF1参戦後初めて迎える大規模なレギュレーションリセットとなる。

    「チームとしてどこに位置するのかを見るのは興味深い」

    「個人的には昨年、自分が何ができるかを示せたと思っている」

    「まだ改善すべき点はあるが、大きな前進を感じている」

    「その経験はどんな新しいレギュレーションにも活かせるはずだし、今からスタートが待ちきれない」

  • マクラーレンF1、常識を覆すフロントサスペンションでMCL40が衝撃デビュー

    マクラーレンF1、常識を覆すフロントサスペンションでMCL40が衝撃デビュー

    マクラーレンMCL40がついに実走行を開始し、初日からパドックの視線を集めた。ピーター・プロドロモウ、ロブ・マーシャル、ニール・ホルディというテクニカル・トリオが手がけた新車は、とりわけフロントサスペンションで従来の常識を覆す設計を採用している。かつてマクラーレン自身が築き、他チーム、フェラーリまでもが追随してきた流れを、自ら陳腐化させるような一手だ。

    バルセロナでのシェイクダウンに姿を現したMCL40は、革新性とリスクを併せ持つプロジェクトであり、その成否を測る最初のステップに踏み出した段階と言える。

    フロントサスペンションの大胆な再設計
    新型MCL40で最も目を引くのがフロントサスペンションだ。ここ数年採用してきたプルロッドを捨て、2026年レギュレーションとフロントウイング思想に適すると判断したプッシュロッドへと回帰している。

    しかし、真に革新的なのはロッド方式そのものではない。上側ウィッシュボーンは従来同様に強く傾けられ、後方側を低く配置することで、フロアやラジエター開口部へと気流を導く役割を担う。その一方で、MCL40ではさらに後方かつ低い位置でシャシーに接続される要素が追加された。

    それが、極端に後方へと延ばされた下側後部アームだ。このアームはプッシュロッドの取り付け位置付近でハブと結ばれ、前側の2本のアームと比べて高さ・長さともに大きくずれた配置となっている。結果として、下側のリンクがほぼフロア前縁に届くほど後方へ伸びる、マルチリンク的な構成が成立している。

    短縮ホイールベースを最大限に活かす発想
    2026年レギュレーションではホイールベース上限が3600mmから3400mmへ短縮され、前後輪の距離が20cm縮まった。これによりフロントタイヤが車体中心に近づき、タイヤ乱流の処理は難しくなる一方で、サスペンションアームを使った気流制御の重要性は増している。

    マクラーレンはこの点を最大限に突き詰めた。後方へ引き延ばされた下側アームは、フロントウイングから流れてくる空気を積極的に整流し、フロアへと導く役割を担う。その代償として、サスペンションの運動学的自由度や設計難易度は大きく跳ね上がるが、それでも踏み込んだところにMCL40の性格が表れている。

    特にシャシー設計の観点では、この特殊なフロントサスペンションを成立させつつ、厳格化されたクラッシュテストをクリアする必要があり、開発難度は相当高かったはずだ。

    マクラーレン F1

    ドライバーの感触が成否を左右する
    技術的に見れば、MCL40のフロント周りは極めて攻めた構成だが、最終的な評価はドライバーのフィードバックに委ねられる。特に重要なのは、フロントタイヤの接地感だ。

    2025年、ランド・ノリスはフロントの挙動をつかみにくい場面があったとされており、今回の設計変更がその点を改善するのか、それとも別の難しさを生むのかは注目点となる。

    フロント空力とアクティブエアロの考え方
    マクラーレン首脳陣によれば、MCL40の空力仕様は開幕戦オーストラリアGPに近い形であり、フェラーリのように大幅な初期アップデートを前提とした構成ではない。

    フロントウイングは外側で強く荷重を稼ぐデザインとなっており、サスペンションと連動して狙った気流を作り出す思想がうかがえる。エンドプレート外側には、タイヤ乱流を抑制するための追加フラップも確認できる。

    アクティブエアロの使い方についても、トップチーム間で解釈の違いが見え始めている。マクラーレンのフロントウイングは強いスプーン形状を描くのに対し、レッドブルはより直線的なプロファイルを選択しており、各チームがフロント空力を車全体の流れの起点としてどう位置づけているかが浮き彫りになっている。

    冷却とパッケージングの継承と進化
    冷却系に目を向けると、2025年に高く評価された基本思想は踏襲されている。エアスクープは楕円形を維持し、パワーユニット前方に一部ラジエターを配置するレイアウトを示唆する。

    一方でサイドポッド開口部はより扁平化され、従来のP字型から変更された。フロアやサイドポッドの詳細は今後の公開を待つ必要があるが、レンダリングからは、上部の流れを後方へ強く導く“絞り込まれた”コンセプトが引き継がれているように見える。

    革新は保証ではないが、姿勢は明確
    現時点で確認できるのは主にフロント周りに限られるが、それだけでもMCL40が極めて意欲的なマシンであることは明らかだ。革新性は成功を約束するものではなく、ライバルもまた興味深い解決策を示している。

    それでも、失敗のリスクを承知の上で踏み込む姿勢こそが、マクラーレンが世界王者に返り咲いた理由を物語っている。仮にメルセデス製パワーユニットの優位性が事実だったとしても、タイトルを奪う側にとって、マクラーレンは依然として最も手強い存在であり続けることになりそうだ。

  • ランド・ノリス、2026年F1初テスト「マクラーレンで“1”を見るのはシュール」

    ランド・ノリス、2026年F1初テスト「マクラーレンで“1”を見るのはシュール」

    マクラーレンは、2026年F1シーズンに向けた非公開バルセロナ・シェイクダウンで新車MCL40を初めてコースに送り出した。ステアリングを握ったのは、2025年のワールドチャンピオンであるランド・ノリスだ。

    マクラーレンはバルセロナ・カタルーニャ・サーキットで行われている5日間の非公開シェイクダウンのうち、3日目となる水曜日から走行を開始した。

    各チームは最大3日間の走行が許可されており、コンストラクターズチャンピオンのマクラーレンも、許可された走行距離を消化する計画を順調に進めている。

    この日はノリスが走行を担当し、冷え込んだ路面コンディションの中で77周を走破した。マシンはブラックとグレーを基調としたテスト用リバリーをまとい、これまで使用してきた#4ではなく、ワールドチャンピオンの伝統に従って#1を掲げてコースインした。

    「#1の数字を自分のマシンで見るのは、いまだにかなりシュールだ」とノリスは語った。

    「タイミングモニターでそれを見たときも、本当に信じられない気持ちだった。まだクレイジーな感覚だよ。レーシングスーツやマシン、タイミングスクリーンなど、あらゆる場所でそれを目にするのは今回が初めてで、すごくいい感じだ」

    さらにノリスは、新車MCL40がこの日の朝まで完全な形で組み上がっていなかったことも明かした。

    「今日が、完全な姿のマシンをみんなが初めて見た日だった。文字どおり今朝まで組み上がっていなかったんだ。それがこうして一体となり、チーム全員の努力が形になるのを見るのは素晴らしいことだ」

    この日の走行についてノリスは、パフォーマンスを追うというよりも、新しいマシンを理解することに重点を置いた一日だったと説明した。

    「今日は本当に、マシン全体を理解するための初日という感じだった。どう機能するのかを把握して、基本的にはマニュアルを一通り確認するような作業だ。だから生産的な一日ではあったけれど、まずは仕組みを理解して、すべてが正しく動いているかを確かめることが目的だった」

    2026年F1レギュレーションの下で設計されたMCL40は、ダウンフォースの低下、アクティブエアロの導入、そして電動エネルギーの比重増大といった大きな変化を特徴としている。ノリスはそのフィーリングについて次のように語った。

    「かなり違う。コーナリングスピードという意味では遅くなっている。一方で加速や最高速に関しては、去年よりも速く感じる部分もあって、340km/hや350km/hに到達するのが以前より早い」

    「その一方で、バッテリーやパワーユニットの管理など、理解しなければならない要素が増えていて、より複雑で、ただ単に違う世界になっている。何かが変われば、それをどう扱うのがベストなのかを見つけるのには少し時間がかかるものだ」

    ランド・ノリス マクラーレン

    マクラーレンのテクニカルディレクターであるロブ・マーシャルも、新車の初走行について前向きな手応えを示した。

    「今日はクルマはかなりうまく機能していたし、我々としては満足している。嫌なサプライズもなかったし、本当に恐ろしい出来事も起きなかった」とマーシャルは述べた。

    「もちろん細かな問題はいくつかあったが、走行の中で順次対処していった」

    マーシャルは今回のバルセロナ走行を、あくまでシェイクダウンとして位置づけていることも強調した。

    「今週は信頼性を確認し、クルマがきちんと機能すること、そして我々が想定するあらゆる条件で走れることを確かめるのが目的だ。作動範囲全体を探り、細部までテストしている。バーレーンに行ったら、そこでさらにクルマを煮詰めていくつもりだ。ここはとても寒いので、代表的なラップタイムを出すのは明らかに難しい」

    マクラーレンは、木曜日にオスカー・ピアストリがMCL40のステアリングを握ることを確認しており、金曜日はノリスとピアストリが走行を分担する見込みだ。

  • マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』をバルセロナテストで初走行

    マクラーレン、2026年F1マシン『MCL40』をバルセロナテストで初走行

    マクラーレンは水曜日、バルセロナで行われているF1テストの3日目午前に、2026年F1マシン「MCL40」を初めてコースに送り出した。新車はインスタレーションラップを完了し、ついに実走デビューを果たした。

    コンストラクターズ世界チャンピオンであるマクラーレンは、今回のバルセロナテストが5日間にわたって行われ、各チームに許される走行日は3日間という異例の形式であることを踏まえ、意図的に走行開始を遅らせる判断を下していた。

    マクラーレンは開発時間を最大限に確保するため、バルセロナ前のフィルミングデーでのシェイクダウンを行わず、テスト初日から無理に走行を開始することも避けた。火曜日の走行も検討はしていたが、マシンの準備と最終調整にさらに時間を充てることを選択し、結果的に雨で走行が中断された火曜日の状況も、その判断を後押しする形となった。

    ただし、テストへの参加日数を最大化するためには、水曜日には確実に走行を開始する必要があった。そのためマクラーレンは、他チームにはない形で3日間連続でマシンを走らせるスケジュールを強いられることになる。

    マクラーレンは月曜朝にMCL40のレンダリング画像を公開していたが、比較的シンプルなデザインに見えたこともあり、実車は開発の進行度合いを反映して異なる外観になると見られていた。

    ブラックのテスト用リバリーをまとったMCL40は、現地時間11時少し前にランド・ノリスのドライブでコースインした。これによりマクラーレンはセッション序盤の数時間を逃したが、その時間帯はアウディとハースによる赤旗で合計約40分間中断されており、実質的な影響は限定的だった。

    ノリスは、ハースによる中断が解除された直後にインスタレーションラップを行った。

    水曜日は参加チーム数が大幅に増える見込みで、メルセデス、レーシングブルズ、アルピーヌ、アウディ、ハースが午前9時のテスト開始と同時に走行を開始した。キャデラックも水曜午前からテストに復帰する予定となっている。

    マクラーレンを除く水曜日走行の各チームは、すでに月曜日に走行を行っていた。レッドブルは月曜日に走行し、火曜日にはフェラーリとともに再登場したが、火曜終盤にアイザック・ハジャーがクラッシュし、マシン後部に大きなダメージを負ったため、今後このテストで再び走行できるかは不透明な状況だ。

    アストンマーティンはテスト参加が遅れており、木曜と金曜に走行する予定だが、木曜日の遅い時間帯に初走行となる可能性も示唆されている。

    一方ウィリアムズは、新車FW48の製作遅延を理由に、今回のテストから完全に撤退した。

    同チームのマシンが大幅な重量超過で、クラッシュテストにも繰り返し失敗しているとの憶測も出ている。しかし先週報じられたとおり、シャシー自体はFIAのホモロゲーション試験をすでに通過している。

    先週末時点ではノーズボックスのテストがまだ必要とされていたとされるが、それが今回テスト不参加の直接的な原因ではなかった。仮にそうであれば、ウィリアムズはノーズテストを形式的なものと捉え、それ以上に優先すべき課題が存在したことを示唆している。

  • マクラーレン、あえて走らず F1バルセロナテスト後半3日間集中の真意

    マクラーレン、あえて走らず F1バルセロナテスト後半3日間集中の真意

    マクラーレンは、非公開で行われている2026年F1バルセロナ・シェイクダウンにおいて、最初の2日間を走行せず、水曜から最終日までの3日間でテストを行う計画を明らかにした。

    現F1コンストラクターズチャンピオンは、事前に示していた方針どおり月曜に続いて火曜も走行を見送り、サーキットに姿を見せなかった。

    バルセロナ・カタルーニャ・サーキットでの5日間のシェイクダウンでは、各チームが最大3日間まで走行できる。マクラーレンはこの制限を踏まえ、柔軟性を最大限に活用する形で後半3日間に集中する判断を下した。

    水曜からMCL40が初走行へ
    マクラーレンの2026年型マシン「MCL40」は、水曜日に初めてトラックに姿を現す予定だ。チーム代表のアンドレア・ステラは、バルセロナテスト初日を走らないことを事前に認めており、5日間の中で3日間を消化することに問題はないとの認識を示していた。

    火曜日はレッドブルとフェラーリのみが走行を行ったが、マクラーレンはこの日もガレージに留まり、最終3日間で走行する計画を改めて確認した。

    「2026年シーズンに向けたトラックテストが始まり、走行日数が5日間中3日に制限されていることを踏まえ、マクラーレン・マスターカードF1チームは、このバルセロナ・シェイクダウンを最大限に柔軟に活用するアプローチを取っている。最終3日間に走行を予定しており、序盤の数日はマシン全体の組み立てとチェックを行う重要な機会となった」とチームのスポークスマンは説明した。

    あえて“遅らせた”開幕準備
    多くのチームが撮影日を利用して新車の初期チェックを済ませている中、マクラーレンのMCL40は比較的遅いタイミングでの初走行となる。水曜日に予定どおり走行すれば、残る未走行チームはアストンマーティンとウィリアムズのみとなり、アストンマーティンは木曜から、ウィリアムズはバルセロナテスト自体に間に合わない見通しだ。

    ステラは先週、マクラーレンの“スロースタート”について、準備の遅れではなく開発時間を最大化するための意図的な選択だと説明している。

    「我々は、できるだけ多くの時間を開発に充てたかった。バルセロナでは5日間のうち3日走れるが、2日目か3日目から開始して、3日間テストする計画だ。これは最初からプランAだった」

    マクラーレン

    開発時間を最優先した判断
    ステラは、2026年レギュレーションによる大幅な変化を踏まえ、「必ずしも最初に走る必要はない」との考えを示した。

    「これほど大きな変化がある状況では、最初にコースインすること自体が必須ではない。開発に1日でも多く時間を使えば、その分だけパフォーマンスを積み上げられる」

    早期に走行するチームについては、次のようにも語っている。

    「早く走れば、必要な情報をいち早く得られる安心感はある。しかし同時に、設計や製作を比較的早い段階で確定させたことになり、開発時間や最終的なパフォーマンスとのトレードオフが生じる」

    “最も競争力のある形”での投入を重視
    バルセロナテストから開幕戦までに、ほぼすべてのマシンにアップデートが入ることを前提に、マクラーレンは初期仕様の完成度を重視したという。

    「シーズン全体を考えたとき、最も競争力のあるパッケージと構成でマシンをスタートさせることが重要だと考えた。そのため、タイミングを限界まで引き延ばしたが、十分に管理可能な範囲だ」

    最後にステラは、初日走行を見送ったことについて次のように締めくくっている。

    「テスト初日に走る必要性は、まったく感じていなかった」

  • マクラーレン、2026年F1テスト用“暫定リバリー”の理由を説明

    マクラーレン、2026年F1テスト用“暫定リバリー”の理由を説明

    マクラーレンは、2026年F1マシン「MCL40」の最初の画像として、ブラックとクロームを基調とした暫定リバリーを公開し、大きな注目を集めた。チームはその意図について説明している。

    マクラーレンは、2026年F1バルセロナテスト初日に参加しないことを事前に明らかにしており、その理由としてMCL40の開発を限界まで優先する判断を挙げていた。ただし、月曜日のテスト初日、話題の中心から完全に姿を消していたわけではない。

    実際、バルセロナで信号が青に変わり、メルセデス、アウディ、アルピーヌが走行を開始したその瞬間、マクラーレンは来季マシンの最初の公式画像を公開した。

    技術的なディテールについては慎重に見る必要があるものの、最大の話題となったのは、ブラックとクロームを組み合わせたボディワークだった。このカラーリングは、1990年代後半から2000年代初頭、メルセデスとの最初のパートナーシップ時代を想起させ、ノスタルジーを感じさせるものとなっている。

    もちろん、これは今週バルセロナで行われるテスト専用の暫定仕様だ。MCL40は、2月9日に予定されている正式発表(バーレーンでの2回のテストセッション前)以降、ここ数年の標準色であるパパイヤカラーに戻る予定となっている。

    「2026年のリバリーのサプライズを損なわないため、ブラックとクロームを基調としたユニークなデザインを使用する。エンジンカバーとサイドポッドには『2026』の番号をあしらい、バーレーンで正式発表する準備が整うまで、新しい外観を明かさずにMCL40をお披露目できる」と、チームは公式サイトで説明した。

    さらに興味深いのは、2025年仕様のリバリーや無塗装でテストに臨むという選択肢を取らなかった理由についての説明だ。

    「F1が新たな時代に入る今、旧デザインを使うのは適切ではないし、リバリーなしのマシンを走らせるのもマクラーレンらしくない」とチームは述べている。

    「テスト用リバリーは2026年本番仕様と完全に同一ではないが、物理的には多くの共通点がある。我々のクリエイティブチームは、車両デザインと空力を担当する部門と緊密に連携し、テスト初日からフルリバリー状態でマシンを評価できるデザインを作り上げた」

    マクラーレン F1 フォーミュラ1カー

    2026年F1新規定への影響評価
    この判断は決して些細なものではない。2026年シーズンからF1には、マシン表面の一定割合を塗装で覆うことを義務付ける新たな規定が導入される。

    このルールは、重量増を嫌ってカーボンファイバーを露出させる傾向が強まっていた近年の流れを是正するために設けられた。しかも2026年は、マシン最低重量が約30kg引き下げられることもあり、塗装の影響はこれまで以上に重要となる。

    「特に、マシンの少なくとも55%をリバリーで覆うことを義務付けるFIAの新規定の影響を理解する必要がある」とマクラーレンは続けた。

    「代表的なリバリーを用いることで、これまで覆われていなかった、特に熱の影響を受けやすいエリアにおけるビニール被覆の耐久性を評価することができる」

    なお、バルセロナで暫定リバリーを使用しているのはマクラーレンだけではない。キャデラックも同様で、同チームは2月8日のスーパーボウルで正式リバリーを公開予定となっている。また、シルバーストン拠点のアストンマーティンも、2月9日に発表を控えていることから、暫定仕様で登場する見通しだ。

    一方、ウィリアムズも当初はファン投票で決定した暫定リバリーを用意し、2月3日の正式発表までの間にバルセロナテストを走行する予定だった。しかし、最終的に同チームはバルセロナテストへの参加自体を見送っている。

  • マクラーレンF1、あえて出走を遅らせた理由 2026年F1開発を優先した判断

    マクラーレンF1、あえて出走を遅らせた理由 2026年F1開発を優先した判断

    マクラーレンF1は、2026年F1シーズンに向けた最初のプレシーズンテストにおいて、あえて走行初日を見送る判断を下した。新レギュレーション導入初年度という重要な局面でありながら、同チームは即座に走行距離を稼ぐことよりも、開発時間を最大化する戦略を優先している。

    2026年F1マシン「MCL40」は、今週後半に行われるバルセロナでのクローズド形式のプレシーズンテストで初走行を迎える予定だ。

    各チームは5日間のうち3日間のみ走行が許されているが、マクラーレンは初日から走行を開始せず、2日目または3日目から走行に入る計画を選択した。

    開発時間を最大化するための走行スケジュール
    この判断について、チーム代表のアンドレア・ステラは次のように説明している。

    「できる限り開発の時間を確保したかった。皆さんもご存じの通り、バルセロナでは5日間のうち3日間しかテストできない。我々は2日目か3日目から走行を開始し、そこから3日間テストを行う予定だ」

    マクラーレンはバルセロナ入りに先立ち、オーストリアにあるAVLの先進的な自動車試験施設でマシンをダイノ上で稼働させている。ステラは、その理由についても詳細に語った。

    「これは今のF1では一般的なやり方だ。いくつかのマシンの基本システムをサインオフすることができる」

    「MTCにあるギアボックス用のリグやダイノで個別にテストする以上のことができる。AVLは、我々がしばらくの間使ってきた施設だ」

    マクラーレン フォーミュラ1カー

    新レギュレーション下では王者のアドバンテージはない
    バルセロナでは、月曜日から11チーム中7チームが走行を開始する見込みとなっているが、フェラーリもマクラーレンと同様に、火曜日からテストを開始することを明らかにしている。

    2025年シーズンのコンストラクターズ王者として2026年を迎えるマクラーレンだが、ステラは新レギュレーションによって前年の実績は一切アドバンテージにならないと強調する。

    「我々はチャンピオンだが、その“チャンピオンであること”を2026年に持ち込むことはできない」

    「全員がスターティングブロックからのスタートになる。全員がゼロから始める」

    「我々の内部の考え方としては、何かを達成するとすれば、それは自分たちがふさわしい結果として勝ち取らなければならないということだ。地に足をつけて稼がなければならない。それが我々の考え方であり、哲学だ」

    マクラーレン 2026年のF1世界選手権

    MCL40はブラックのテスト用リバリーで初走行
    今回公開されたMCL40は、バルセロナでの走行時にはオールブラックのテスト用リバリーを纏う予定となっている。ただし、これはあくまで暫定的なもので、レース用リバリーは2月9日にバーレーンで正式に発表される見通しだ。

    開幕戦まで大規模アップデートは予定せず
    チーフデザイナーのロブ・マーシャルは、テストから開幕戦までの開発計画について、次のように語っている。

    「バルセロナからメルボルンまでを考えると、最初のレースに持ち込むのは、おそらく今見えているものとほぼ同じになると思う」

    「我々の多くの努力は、このパッケージを理解することに向けられる」

    「また、ライバルが何をしているのかも考慮する必要がある。彼らが何を達成し、何を見せてくるかから刺激を受けなければならない」

    「とにかく、このマシンを理解することに集中しなければならない。非常に複雑で、すべてが新しい」

    ランド・ノリスは2025年最終戦で初のF1タイトルを獲得しており、2026年もオスカー・ピアストリとともにマクラーレンのドライバーラインアップを継続する。走行初日をあえて遅らせ、開発時間を優先する今回の判断は、2026年F1という新時代に向け、王者であってもゼロから積み上げるというマクラーレンの姿勢を明確に示すものとなっている。

  • マクラーレンF1、2026年F1マシン『MCL40』をテスト用カラーで公開

    マクラーレンF1、2026年F1マシン『MCL40』をテスト用カラーで公開

    マクラーレンは、今週バルセロナで予定されている初走行を前に、2026年F1マシン『MCL40』の画像を公開した。

    マクラーレンは、5日間にわたって実施される非公開のバルセロナ・シェイクダウンテストの初日を走行せず、走行開始は水曜日の3日目になる可能性もある。レッドブルやアウディなど一部のライバルが走行を予定している月曜日の朝、マクラーレンはこれを2026年F1マシンとするレンダリング画像を公開した。

    公開されたレンダリングでは、多くのディテールが意図的に隠されている可能性が高く、実際のマシンが初めて走行する火曜日または水曜日になって初めて明らかになる部分も多いとみられる。

    チーフデザイナーのロブ・マーシャルは、今週走行する仕様について「おそらく開幕戦に持ち込むものとほぼ同じだろう」と語っており、開幕戦オーストラリアGPまでの間に大規模なアップグレードを前提としたベースカーでスタートするわけではないことを示唆した。

    なお、2026年仕様のマクラーレンは、他の大半のチームとは異なり、これまでフィルミングデーやシェイクダウンで一度も走行していない。

    バルセロナではワンオフのテスト用カラーリングを使用し、2月9日に予定されている正式シーズンローンチで、2026年F1マシンの本来のカラーリングを披露する予定だ。

    マクラーレン フォーミュラ1カーマクラーレン 2026年のF1世界選手権

  • マクラーレンF1、2026年F1マシンのサスペンション論争に見解

    マクラーレンF1、2026年F1マシンのサスペンション論争に見解

    2026年F1レギュレーションに向けた新車開発が進むなか、フロントおよびリアサスペンションの構成を巡る議論が活発化している。そうした中、マクラーレンF1のパフォーマンス担当テクニカルディレクターであるマーク・テンプルが、各チームの選択基準について見解を示した。

    キャデラックF1チームとアルピーヌが、2026年型マシンでプルロッド式サスペンションを採用したことで、今季初期の技術トレンドに変化が生じている。

    主流はダブル・プッシュロッド構成
    現時点で公開されている2026年F1マシンのうち、6台がフロントおよびリアにプッシュロッド式サスペンションを採用している。

    アウディ、レッドブル・レーシング、レーシングブルズ、ハースF1チーム、メルセデス、フェラーリが、このレイアウトを選択した。

    一方で、アルピーヌと、新規参戦のキャデラックF1チームは、現時点でプルロッド式を採用している。

    なお、ウィリアムズ、アストンマーティン、そしてマクラーレンは、まだ2026年型マシンを公開していない。

    判断基準はフロントウイングとの相互作用
    テンプルは、プッシュロッドとプルロッドの選択は純粋なメカニカル難易度ではなく、空力設計、とりわけフロントウイングとの関係性に大きく左右されると説明する。

    「昨年も、それ以前のシーズンも、プッシュロッドとプルロッドの両方が存在していた」とテンプルは述べた。

    「本質的には、どのフロントサスペンション構成が新しいフロントウイングに最も適しているか、という空力的な選択だ」

    「2026年のフロントウイングはすべて新設計だ。これまでに公開されたマシンを見ると、各チームは自分たちのフロントウイングやフロントエンドのパッケージに合わせて、サスペンションの配置を決めている」

    「つまり、完全に空力主導だ。メカニカル的には、どちらも特別に難しいものではない」

    フォーミュラ1カー サスペンション

    ニューウェイも熟慮する重要要素
    サスペンション選択の重要性を示す例として、エイドリアン・ニューウェイの存在がある。

    報道によれば、アストンマーティンの2026年型マシン「AMR26」では、ニューウェイがプッシュロッドとプルロッドのどちらを採用するか、可能な限り判断を先延ばしにしているという。

    ニューウェイはサスペンション設計を極めて重視することで知られており、2022年に導入されたレッドブルF1の初代グラウンドエフェクトカーでは、彼自身がサスペンションを設計した。

    その影響もあり、レッドブルF1は同年に他チームほど激しいポーパシングの影響を受けず、マックス・フェルスタッペンは当時の最多記録となる15勝を挙げ、2年連続のタイトルを獲得している。

    テストスケジュールと今後
    アルピーヌF1は1月24日(金)にA526を公開し、これが2026年シーズン最初のプレシーズンテスト前、最後の新車発表となった。

    1月26日から30日まで、バルセロナで非公開の5日間テストが実施されるが、各チームの走行は最大3日間に制限される。

    ウィリアムズはこのバルセロナテストを全日程欠席することをすでに発表しており、FW48は2月3日に公開予定だ。

    アストンマーティンとマクラーレンは2月9日に新車を発表し、その2日後、2月11日からバーレーンで2回目のテストが始まる。

    なお、2月11日から13日に行われるバーレーンテストはテレビ中継が限定的となり、2月18日から20日に予定されている最終テストのみが完全中継される予定となっている。