カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • マクラーレンF1、王者でも慢心なし MCL40に残る「大きな改善余地」

    マクラーレンF1、王者でも慢心なし MCL40に残る「大きな改善余地」

    マクラーレンF1は、2025年にダブルタイトルを獲得した王者として2026年F1シーズンに臨む。しかし、チーム代表アンドレア・ステラは、新車MCL40について「大きな改善余地」が残されていることを認め、決して慢心はない姿勢を強調した。

    バルセロナで行われたシェイクダウンで初走行を迎えたMCL40では、新しいメルセデス製パワーユニットとアクティブ・エアロダイナミクスの運用が重要な課題として浮上している。

    ステラは、ドライバーが使える選択肢を最大限に引き出す点、そしてコーナーモードとストレートモードを切り替える可変空力のマネジメントに、さらなるポテンシャルがあると語った。

    王者として迎える新レギュレーション初年度
    ウォーキングを拠点とするマクラーレンF1は、2025年シーズンにコンストラクターズとドライバーズの両タイトルを獲得し、王者として新たなレギュレーション初年度を迎える。

    しかし2026年F1シーズンは、大幅なテクニカルレギュレーション変更が導入される年でもあり、勢力図が大きく変わる可能性をはらんでいる。ステラは、その状況下でMCL40がまだ完成形には程遠いことを率直に認めた。

    先週バルセロナで行われた非公開シェイクダウンでは、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリが揃ってMCL40を初ドライブし、チームにとっては新時代の出発点となった。

    パワーユニットと可変エアロに残る伸び代
    初期の走行データを踏まえ、ステラは特にパワーユニットとアクティブ・エアロダイナミクスの理解と最適化が、今後の大きなテーマになると指摘している。

    「まだ非常に初期的な段階ではあるが、新しいパワーユニットと、ドライバーが使えるすべてのオプションを最大限に活用する点には、大きな改善余地があると考えている」とステラは語った。

    さらにステラは、可変エアロダイナミクスの運用についても言及し、「コーナーモードとストレートモードを切り替える可変空力のマネジメントという点でも、引き出せるポテンシャルは非常に大きい」と続けた。

    マクラーレン F1

    マクラーレンF1は来週、バーレーンで再び走行を行う予定で、開幕戦に向けた重要な学習の場となる見込みだ。

    現時点ではいくつかの課題が表面化しているものの、ステラはそれを悲観的には捉えていない。むしろ、これほど大きなレギュレーション変更が行われた初年度としては自然な状況だと強調する。

    「この世代のシングルシーターは、明らかに開発のごく初期段階にある」とステラは述べた。

    「4年前にグラウンドエフェクトカーが導入された際は、パワーユニットとタイヤが前年からほぼ変更されていなかった。その時とは、置かれている状況がまったく違う」

    王者でありながらも現状に満足せず、冷静に課題を見据えるマクラーレンF1。MCL40が開幕までにどこまで完成度を高められるかが注目される。

  • マクラーレンが警戒 テストで浮かび上がったレッドブルF1の「想定外の強さ」

    マクラーレンが警戒 テストで浮かび上がったレッドブルF1の「想定外の強さ」

    2026年F1新レギュレーション初年度を前に行われたバルセロナでのシェイクダウンテストで、マクラーレンが強く警戒する存在として浮かび上がったのが、レッドブルの競争力だった。走行距離と信頼性の両面で安定した姿を見せたレッドブルは、ライバル勢にとって想定外のインパクトを残した。

    マクラーレンのCEOであるザク・ブラウンもテスト後、レッドブルの仕上がりを率直に評価し、その完成度の高さに驚きを示している。

    開幕まで残された準備期間が限られる中、レッドブル・レーシングの存在感は2026年シーズン序盤の勢力図を占う重要な要素となりつつある。

    新レギュレーション導入を目前に控え、全11チームは1月に行われたバルセロナでのシェイクダウンを経て、公式プレシーズンテスト初回へ向けた最終段階に入っている。今回のプライベートテストでは、ウィリアムズを除く全チームがカタルーニャ・サーキットに集まり、5日間の期間中に最大3日間の走行を実施した。

    信頼性の面では、ジョージ・ラッセルとアンドレア・キミ・アントネッリが500周を走破したメルセデスが際立つ結果を残した。非公式タイムではルイス・ハミルトンがトップに立ったものの、週を通じて最大のサプライズと受け止められたのは、レッドブルの安定した走りだった。

    もっとも、レッドブルとマクラーレンのテストは順風満帆とは言えなかった。レッドブルでは、マックス・フェルスタッペンの新チームメイトであるアイザック・ハジャーが2日目終盤にクラッシュを喫し、交換部品の到着を待つため走行計画が中断される場面があった。

    一方のマクラーレンも、オスカー・ピアストリが2日目の大半をガレージで過ごすことになり、テストを早期に切り上げる判断を下している。ピアストリは後に燃料システムの問題が発生していたことを明かし、最終日に再び走行できた後も、パワーユニットに関する課題を示唆していた。

    マクラーレン F1 レッドブル・レーシング

    ザク・ブラウン、レッドブルについて「あれほど競争力がないほうがよかった」
    新レギュレーション初年度という事情もあり、プレシーズンテストでの技術的トラブルは想定内とされている。ただ、その中でレッドブルの初の自社製パワーユニットは、これまでのところ高い信頼性を示しており、ライバル陣営に強い印象を与えている。

    レッドブル・パワートレインズを搭載する新型マシンは、エナジードリンク大手がワークスチームとして機能していることを早くも証明する形となった。インディアナポリスで行われたマクラーレン・レーシング・センターのオープニングに出席したブラウンは、2026年シーズンでタイトル防衛を目指す自チームにとって、レッドブルが脅威になり得るとの認識を隠さなかった。

    「レッドブルのエンジンは非常に強力だった」とブラウンは認めている。

    「あれほど競争力がないほうがよかったが、彼らが成し遂げたことには感心している。多くの周回を重ね、とても競争力があるように見える」

    2026年F1シーズンは、3月8日に行われるオーストラリアGPで幕を開ける。それに先立ち、公式プレシーズンテスト第1回は2月11日から13日までバーレーンで実施され、第2回は2月18日から20日まで続く。限られた準備期間の中で、各チームがどこまで完成度を高められるかが、開幕戦の勢力図を左右することになりそうだ。

  • F1王者ランド・ノリス 「フェルスタッペンには今も尊敬する部分がたくさんある」

    F1王者ランド・ノリス 「フェルスタッペンには今も尊敬する部分がたくさんある」

    2025年シーズンに自身初のF1タイトルを獲得したランド・ノリスは、26歳にして少年時代からの夢を叶えた。2026年シーズンは王者としてマクラーレンのマシンにカーナンバー1を掲げて臨むが、その立場がモチベーションの低下につながることは一切ないと強調している。

    ノリスは、初タイトルを手にした今もなお、勝利への渇望は以前と変わらず、むしろ自信を深めていると語る。

    一方で、4度の世界王者であるマックス・フェルスタッペンとはメンタリティやアプローチが異なるとも認めつつ、その中に今も尊敬している点が多くあることを明かした。

    「結局のところ、もしこの先もう一度タイトルを獲れなかったとしても、僕には常に誇りに思えるものがある。それがどれほど大きな達成だったかも分かっている」とノリスは語った。

    「でも、それで再び成し遂げたいという野心や欲求が消えたわけではまったくない。今シーズンを『どうでもいい』という気持ちで迎えるなんて、そんな考え方は一度もなかった」

    「むしろ、昨シーズンは本当に楽しかったし、当然また同じことを味わいたい。できれば、今年の終わりにはもう少し長いオフシーズンがあるといいけどね」と続ける。

    「仮にこれ以上何も達成できなかったとしても、何があっても胸を張れるものがあるし、人が何と言おうと誇りに思える。でも今年も、去年と同じ野心を持って臨んでいる。もう一度勝つことを目指している」

    フェルスタッペンとは異なるメンタリティ
    歴代王者であるミハエル・シューマッハ、ルイス・ハミルトン、そしてマックス・フェルスタッペンも、タイトル獲得後に同じような心境だったのかと問われると、ノリスは次のように答えた。

    「ミハエルや他のみんなが正確に何を考えていたのかは、僕には答えられない」

    その上で、フェルスタッペンとの違いについても率直に語っている。

    「僕がマックスとは違うメンタリティ、違うアプローチを持っているのはかなり明らかだと思う。それが良いか悪いかは、人それぞれが判断すればいい」と述べた上で、こう続けた。

    「今でもマックスの中で尊敬しているところはたくさんあるし、正直なところ、時々は『自分にももう少しあればいいのに』と思う部分もある。でも僕は、常に自分自身のやり方で成長しようとしている」

    ノリスは、すでにタイトルを手にし、マクラーレンとの契約も少なくともあと2年残っているが、まだ改善すべき点が多く残っていると自覚している。

    「まだ、自分が到達すべきレベルに達していない分野があることは分かっている。今のレベルは高いけれど、こういうドライバーたちと戦うには、ほぼ完璧でなければならない」と語る。

    「もっと良くなりたい部分、取り組みたい課題はたくさんある。ただ、今の自分の土台はかなり強固だとも感じている」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    自信を深めた王者、変わらぬ原動力
    ノリスは、勝利へのモチベーションが「以前とまったく同じ」であることを重ねて強調した。

    「何も失っていない。それどころか、より自信がついたと思う」と語り、これまでの自身の変化を振り返る。

    「以前からインタビューで何度も言ってきたけど、僕は“見て初めて信じられる”タイプなんだ。特に自分自身のことになるとね。初めてポールポジションを獲れると本当に信じていたか? 初勝利できると信じていたか? でも実際にやってみたら、『ああ、できるんだ』と思えた」

    「それが僕の考え方だったし、理由はともかく、そうやって信じてきた。そして去年は多くの面で成長できた。特にメンタル面だ。準備の仕方、良い瞬間や悪い瞬間、そしてその間にあるすべてへの向き合い方が良くなった」

    最後にノリスは、自分にとって最も重要なのは「自分自身の道」を見つけることだと強調する。

    「過去に他の人たちがやってきたことを無視するつもりはない。でも、何が自分を突き動かしているのかを理解することが一番大事なんだ」

    「僕のモチベーションの大きな部分は、ただ表彰台の一番上に立つことや、トロフィーを手にすることだけじゃない。チームと一緒にいること、彼らにトロフィーを持ち帰らせること、みんなで祝って喜び合うこと、そういう部分にもある」と続けた。

    「だから正直、他の人たちがどう考えてきたかはあまり気にしていない。もう一度勝つこと、そしてチームを誇らしい気持ちにさせることへのモチベーションは、今もまったく変わらない」

  • マクラーレンF1、2026年F1エンジンを評価「メルセデスは基準を引き上げた」

    マクラーレンF1、2026年F1エンジンを評価「メルセデスは基準を引き上げた」

    2026年F1レギュレーション初年度の幕開けとなったバルセロナ・テストを受け、マクラーレンが主要パワーユニット勢の現状について初期評価を示した。

    チーム代表アンドレア・ステラは、メルセデスが「間違いなく基準を引き上げた」と認めつつも、フェラーリ、そして新設のレッドブル・フォード・パワートレインズを含め、トップ勢の性能差は現時点では大きくないとの見解を示している。

    バルセロナでは、メルセデスが最多周回数と堅実な初期パフォーマンスで存在感を放った。一方で、フェラーリの信頼性、そしてレッドブル・フォードによる初の自社製エンジンも好印象を残し、マクラーレンの初期分析では、3社の間に決定的な差は見られなかったという。

    「少なくとも3つの競争力ある陣営が良いスタートを切った。メルセデス、フェラーリ、そしてレッドブルだ」とステラは語る。

    「特にブラックリーのチーム(メルセデス)は、確実に基準を引き上げてきた。我々も同じレベルに到達するために懸命に取り組まなければならない」

    そのうえでステラは、3チームが異なるパワーユニットを搭載している点に触れ、「少なくとも一部のPUサプライヤーに関しては、絶対的な性能差が極端ではない可能性を示す最初の兆候だ」と述べている。

    もっとも、バルセロナ・テストは各陣営の開発初期段階にあたり、今後2週間後に控えるバーレーン・テストでは状況が大きく変わる可能性もある。特に2026年はエネルギー回生やパワーデプロイの要求が大きく異なるため、エンジンをより強く使い始めた段階で差が顕在化する可能性は否定できない。

    それでも今回の評価は、2026年の大規模レギュレーション変更と、メルセデス優位という下馬評を踏まえれば、慎重ながらも前向きなものだ。圧縮比低減ルールを巡っては、メルセデスが合法的な解釈によって一部サーキットで最大コンマ3秒の優位性を得ている可能性があるとの見方もあるが、少なくとも現時点ではトップ勢が拮抗している印象を与えている。

    もし主要チームがエンジン性能で横一線に近い状態にあるなら、勝負の焦点は2026年特有のエネルギーマネジメントや、アクティブエアロを含む新要素の使いこなし、そして従来通りの車体開発力に移っていくことになる。

    「非常に初期的な兆候ではあるが、新しいパワーユニットと、ドライバーが使えるすべての選択肢をどう活用するかには、大きな改善の余地がある」とステラは続けた。

    「コーナーモードとストレートモードを切り替える可変エアロの運用にも、大きなポテンシャルがある」

    マクラーレン F1 エンジン

    さらに、2026年マシンは過去の世代以上に開発初期の影響が大きいと指摘する。

    「4年前にグラウンドエフェクトカーが導入された時とは状況が違う。当時はパワーユニットとタイヤがほぼ継続仕様だったが、今回はすべてが新しい。これまで以上に、パッケージを使いこなす能力と、正しい方向に開発を進める力が差を生むだろう」

    「シーズン前半に見える勢力図が、後半でも同じとは限らない。今のような初期段階では、開発の影響は非常に大きく出る」

    2022年から2025年にかけて低迷し、タイトル争いから遠ざかっていたメルセデスに対し、昨季はエンジンカスタマーであるマクラーレンが両タイトルを獲得した。仮にメルセデスPUが最強であったとしても、それを最も活かせるチームがどこになるかは、依然として不透明だ。

    マクラーレンはMCL40の完成が遅れ、バルセロナでの走行量も限られたため、マシン理解と開発指針の確立にまだ作業を要している段階にある。

    「トラック上で見えたものは、シミュレーションと整合していた」とステラは語る。

    「何より明確だったのは、ドライバーもチームも学習曲線が非常に急だということだ。1周ごとにパフォーマンスに関する有益な学びがある。AからZまで完全に新しいクルマなのだから、これは自然なことだ」

    「MCL40は良い出発点だと分かっている。だが、短期的にもシーズンを通した開発方針を明確にするためにも、ここから一層の努力が必要になる」

  • ランド・ノリス「2026年F1はもっとカオスになる」新レギュレーションが生む混戦

    ランド・ノリス「2026年F1はもっとカオスになる」新レギュレーションが生む混戦

    2026年F1レギュレーション下では、レース展開がこれまで以上に「カオス」になる可能性がある。そう語るのは、現ワールドチャンピオンのランド・ノリスだ。新世代マシン特有のエネルギーマネジメントが、順位の入れ替わりを激しくすると見ている。

    2026年型マシンは、バッテリー要素への依存度が大きく高まっている。一方で、そのバッテリーは走行中に枯渇し、常に回生が必要となる。

    結果として、ラップ中にブーストを使い切る場面が生まれ、エネルギーに余裕のあるライバルに攻撃されやすくなる。

    「余分なスピードがあれば、より多くの動きが見られるようになる」とノリスは、今週の囲み取材で語った。

    「でも、そのあとにそのドライバーは、これまで以上に守らなきゃいけなくなる。それが、もっとカオスを生む。それは、皆さんにとっては最高だと思う」

    ブースト次第で“あり得なかった”追い抜きが発生
    ノリスは、ストレートでの追い抜きが容易になるだけでなく、これまでほぼ不可能だった場所でもオーバーテイクが起き得ると指摘する。

    「基本的に、誰がいつブーストボタンを使うかで、かなりカオスなレースになると思う」

    「バルセロナでも、バッテリーをあまり使わないストレートがいくつもある。例えばターン5からターン7までの短い区間だ」

    「でも、そこでブーストを使えば、かなりの馬力を得られる。そうすると、普通は絶対に見ないような形でT7に飛び込んでオーバーテイクできる」

    ただし、その代償も大きい。

    「問題は、そのあとT10までが最悪になることだ。だから、これまでとは違う場所で相手にプレッシャーをかけられるし、ある意味で、より良い形でレースを作れる可能性がある」

    ランド・ノリス マクラーレン F1 レギュレーション

    高速チェスのような駆け引き
    エネルギー残量の増減によって順位が頻繁に入れ替わる状況は、ドライバーに高度な判断力を求める。どこで回生し、どこで使うのか。その選択が勝敗を分ける。

    メルセデスのキミ・アントネッリも、コクピット内での戦略思考が重要になると語る。

    「他のドライバーと戦いながら、どうエネルギーを使うか。その点は本当に大きなステップだ」

    「今年は、すごくオープンな考え方でシーズンに入る必要があるし、ある意味では、かなりクリエイティブでいないといけない」

    「特にバトル中は、エネルギーでいろんなことができる。チェスをしているような感覚だけど、スピードチェスみたいなものだ。ひとつひとつの手を考える時間はないけど、常に相手より2手先を考えていないといけない」

    ドライバーの力量がより問われる時代へ
    ノリスもまた、ドライバーの対応力がこれまで以上に重要になると同意する。

    「予選の1周でも、レース中でも、ドライバーがこれらをどう扱って、どうコントロールするか、その重要性は確実に高まっている」

    「特にオーバーテイクの準備は、かなり複雑になると思う」

    「以前は、とにかく速く走って、ダーティエアを避ければよかった。バッテリーを効率よく溜めるのも、かなりシンプルだった」

    「でも今は、バッテリーを使い切ると、大きくタイムを失う。特にストレートでは、その影響がかなり大きい」

    「だから、もっとカオスなレースになると思うし、ドライバーは、起こり得るあらゆる状況を常に把握していないといけなくなる」

    まだ確信は持てず
    ノリスは、2026年型マシンのいくつかの特性、特にパワーの立ち上がりの鋭さには手応えを感じているという。

    「間違いなく、よりパワフルに感じる。今はストレートの途中でデプロイが止まるけど、もし最後まで使えたら、簡単に時速380キロくらいには達すると思う」

    「つまり、マシン自体は、もっと多くのことができる。もしF1マシンを完全に解放したら、さらにとんでもない領域に行けるはずだ」

    一方で、バルセロナでのハンドリング面の印象については、まだ判断を保留している。

    「運転の仕方という意味では、少しF2カーに近い感覚がある。それが好きかどうかは、正直まだ分からない」

    「バルセロナでは、4速や3速のコーナーが多くて、開けていて、幅も広い。でも市街地コースや、もっとバンピーで低速なトラックではどうなるのか。その答えは、まだ出ていない」

    「その疑問には、バーレーンが答えてくれると思う」

  • マクラーレン、F1王座10冠を記念した10台限定アルトゥーラ・スパイダー発表

    マクラーレン、F1王座10冠を記念した10台限定アルトゥーラ・スパイダー発表

    マクラーレン・オートモーティブは、マクラーレン・レーシングが2025年シーズンに達成した2年連続、通算10回目のF1コンストラクターズ・チャンピオンシップ制覇を記念し、特別仕様車「マクラーレン・アルトゥーラ・スパイダー MCL39チャンピオンシップ・エディション」を発表した。製作台数は10台限定で、マクラーレンの顧客に向けて提供される。

    このアルトゥーラ・スパイダー MCL39チャンピオンシップ・エディションは、マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)が手がけるビスポークモデルであり、2025年シーズンを戦ったF1マシン「MCL39」へのオマージュとして誕生した。

    マクラーレンがF1で積み重ねてきた歴史と、10回目のコンストラクターズ・タイトル獲得という節目を祝う、極めてエクスクルーシブな一台である。

    「マクラーレンは、それぞれのお客様の特別なライフスタイルに調和する厳選された体験と、F1レースの興奮とが融合しているブランドです。ファンがこのブランドに抱くつながりを拡げ、感情を超えて実際に触れることにより、マクラーレンの歴史の一部となれるようにしたいと考えました」

    と、マクラーレン・オートモーティブ最高コマーシャル責任者のヘンリク・ウィルヘルムスマイヤーは述べている。

    マクラーレン F1

    エクステリアは、MSOビスポークによる手作業のペイントが施され、ミャンオレンジとオニキスブラックを組み合わせた特別なリバリーを採用。2025年にコンストラクターズとドライバーの両タイトルを獲得したMCL39を想起させる仕上がりとなっている。ボディ各所には10回目のワールドコンストラクターズ・チャンピオンシップ獲得を記念するモチーフが散りばめられ、“10”のグラフィックには10個の星と、これまでにタイトルを獲得したマクラーレンの各マシンのシルエットが精巧に刻まれている。

    足元には、グロスブラック仕上げの10スポーク スーパーライトウェイト Dynamo鍛造アロイホイールを装着。ブラック・パックの装備に加え、ブラックのマクラーレン・ロゴを配したミャンオレンジのブレーキ・キャリパー、ステルス・バッジ・パック、ステルス・エグゾースト・フィニッシャーを備えたスポーツ・エグゾーストが組み合わされる。

    マクラーレン アルトゥーラ・スパイダー MCL39チャンピオンシップ・エディション

    インテリアもMSOビスポーク仕様となり、マクラーレンオレンジで刺繍された専用の“10”ヘッドレストや、“10”をあしらったミャンオレンジの12時位置ステアリング・マーカーが特徴だ。センターコンソールにはフレーム付きのカスタム・ケースメント・プラークを装着し、10台限定モデルとしての特別性を明確に示している。

    素材には、パフォーマンス・カーボン・ブラック・アルカンターラとジェット・ブラック・ナッパレザーを採用し、マクラーレン・ビジョンオレンジのパイピングがアクセントとして加えられる。エクステンデッド・サテン・カーボンファイバー・シルフィニッシャーには、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリによる直筆サインが入る。

    さらに、すべてのアルトゥーラ・スパイダー MCL39チャンピオンシップ・エディションには、ラゲッジコンパートメント内にカスタム・トラックレコード・プラークが装備され、2025年シーズンにおけるマクラーレンの優勝数、ポールポジション、ファステストラップの記録が刻まれる。オーナーには、超限定版の2025年F1コンストラクターズ選手権記念品も贈呈される。

    マクラーレン・レーシングがサーキットで大きな成功を収めたのと同様に、2025年はマクラーレン・アルトゥーラおよびアルトゥーラ・スパイダーにとっても記念すべき年となった。主要な自動車アワードで高い評価を受け、次世代ハイパフォーマンス・ハイブリッド・スーパーカーとしての地位をさらに確固たるものとしている。

    このアルトゥーラ・スパイダー MCL39チャンピオンシップ・エディションは、マクラーレン・ブランドと、F1における10回目のコンストラクターズ・タイトル獲得というレガシーを、オーナー自身の体験として刻み込むための特別な存在となる。

  • クリスチャン・ホーナー「崩壊は糧になる」2026年F1でのピアストリ復活を確信

    クリスチャン・ホーナー「崩壊は糧になる」2026年F1でのピアストリ復活を確信

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2025年シーズン後半に起きたタイトル争いの失速という「痛み」を糧に、次のシーズンへ向けて完全にモチベートされるはずだと、クリスチャン・ホーナーは見ている。

    2025年のオランダGP終了時点で、ピアストリはランド・ノリスに34ポイント、マックス・フェルスタッペンに104ポイントの大差をつけてランキング首位に立っていた。しかし、アゼルバイジャンGPでのスタートミスと1周目のクラッシュをきっかけに流れが一変する。

    アゼルバイジャンからラスベガスまでの間に、ピアストリはリタイア1回、4位1回、5位が3回という結果にとどまり、さらにラスベガスでは失格処分を受けた。その間、アメリカGPとサンパウロGPのスプリントでもクラッシュを喫している。

    この一連の失速により、ピアストリはチームメイトのランド・ノリスと復調したマックス・フェルスタッペンの後塵を拝し、最終的にランキング3位でシーズンを終えた。ノリスとの差は13ポイント、フェルスタッペンとの差は11ポイントだった。

    オスカー・ピアストリ マクラーレン

    F1参戦3年目で、これが初めての本格的なタイトル争いだったが、2026年の新レギュレーション時代でもマクラーレンが勝利争いに加わると見られるなか、ホーナーはこの経験がピアストリにとって大きな財産になると考えている。

    「オスカーは昨年から本当に多くのことを学んだはずだ」とホーナーは、オーストラリアでの講演ツアーを前に、同国のテレビ番組『Today』で語った。

    「正直に言えば、2025年の夏休み前の時点では、彼が本命だと思っていた。しかし残念ながら、シーズン終盤で少し崩れてしまった」

    「ただ、彼はそこから学ぶだろうし、その経験は彼を傷つけたはずだが、最終的にはそれが彼を突き動かす原動力になる」

    「彼がまだF1で数シーズンしか戦っていないことを忘れがちだが、経験という点ではまだ若い。だからこそ、これからどんどん良くなっていくと思うし、次のシーズンに向けて完全にモチベートされた状態になるはずだ」

  • F1王者ランド・ノリス、母校をサプライズ訪問「何でも可能だ」と生徒を鼓舞

    F1王者ランド・ノリス、母校をサプライズ訪問「何でも可能だ」と生徒を鼓舞

    ランド・ノリスは、バルセロナで行われた5日間のF1テストを終えた直後、自身の母校を訪問し、子どもたちに大きな刺激を与えた。

    世界チャンピオンに輝いたノリスの母校は、月曜日に彼が学校を訪れたことを明かし、その体験が生徒たちにとって忘れられないものになったと伝えている。

    ノリスは、先週バルセロナで行われた3日間のテストを終えたあと、かつて通っていた学校を訪れた。このテストでは、マクラーレンが2026年シーズンに向けてMCL40を初めて走らせ、ドライバーズおよびコンストラクターズタイトル防衛への挑戦を本格的にスタートさせている。

    マクラーレンのドライバーであるノリスが訪れたのは、チュー・ストーク・チャーチ・スクールだった。到着時には全校生徒が出迎え、ノリスが車から降りると、子どもたちは旗を振って歓迎した。

    到着後、ノリスは多くの生徒たちと写真撮影を行い、その後、全校集会に参加した。集会では、自分の目標を達成するために常に努力し続けることの大切さや、自身のモチベーションについて語った。

    集会の最後には短い質疑応答の時間が設けられ、続いて2人の生徒がノリスについての詩を朗読し、プレゼントを手渡した。

    その後、ノリスはすべての教室を回り、さらに質問に答えながら、いくつものアイテムにサインをした。この訪問は、26歳のノリス本人にとっても、学校にとっても、決して忘れることのない出来事となった。締めくくりとして、ノリスは全生徒一人ひとりに贈り物を残していった。

    また、この訪問の一環として、ノリスにはチュー・ストーク・チャーチ・スクール・ソサエティの名誉会員となったことを示す証書が手渡された。

    ランド・ノリス マクラーレン

    学校は当日の出来事をフェイスブックで共有し、次のように記している。

    「ランドがチュー・ストークを特別に訪れてくれたことに、私たちは心から感謝しています」

    「この体験は、子どもたち、そして学校全体のコミュニティにとって決して忘れられないものです。この訪問によって、生徒たちが高い目標を掲げ、大きな夢を描き、『何でも可能だ』ということを忘れずにいてくれると確信しています」

  • マクラーレンF1技術陣がテストを総括「新PU時代の課題と収穫を確認」

    マクラーレンF1技術陣がテストを総括「新PU時代の課題と収穫を確認」

    マクラーレンは、バルセロナで行われた3日間のプレシーズン・シェイクダウンを通じて合計291周、1355.187kmを走破し、新レギュレーション下での初走行プログラムを完了した。新型MCL40は、初期トラブルを経ながらも最終日にかけて安定した走行を実現している。

    エンジニアリング担当テクニカルディレクターのニール・ホールディは、今回のシェイクダウンを「要求の高いが実りの多いテストだった」と総括。

    新パワーユニット・レギュレーションに伴う運用面の複雑さや、空力・シミュレーター開発に直結するデータ収集など、バーレーンに向けた重要な土台を築いたと評価した。

    マクラーレンは、バルセロナで行われた3日間のプレシーズン・シェイクダウンで合計291周、1355.187kmを走破した。テクニカルディレクター(エンジニアリング)のニール・ホールディは、新レギュレーション下での初走行を「要求の高いが実りの多いテストだった」と総括している。

    「要求の高いが、非常に報われるバルセロナ・シェイクダウンだった。最初の2日間はマシンを仕上げる段階に集中し、小さな問題で走行距離を失った部分もあったが、最終日は信頼性に関する懸念なく、両ドライバーが十分な周回を重ね、我々が求めていた内容を完全に満たしてくれた」

    「新しいパワーユニット・レギュレーションによって、デプロイメントや回生の面で複雑さが増している。シミュレーターでできる限りの準備はしたが、実走行に勝るものはない。新しいストレートモードとコーナリングモードの検証を進め、最適な運用方法の理解に集中した」

    「今回得られた実走データは非常に貴重だ。テレメトリーによってシミュレーターの精度はさらに高まり、空力面でも次の開発ステップにつながる基準データを多く収集できた」

    マクラーレン F1

  • ランド・ノリス、マクラーレンF1 MCL40に好感触「次はウォーキングで詰める」

    ランド・ノリス、マクラーレンF1 MCL40に好感触「次はウォーキングで詰める」

    マクラーレンのランド・ノリスは、サーキット・デ・バルセロナ=カタルーニャで行われた2026年F1プレシーズン・シェイクダウン最終日に86周を走行し、ベストタイム1分16秒594で2番手を記録した。3日間を通じて163周を担当し、新型MCL40の初期理解とセットアップ構築において中心的な役割を果たした。

    No.1を付けて臨んだ初のシェイクダウンとなった今回、ノリスは走行を重ねるなかでマシンの改善点と今後取り組むべき領域を明確に把握。

    バーレーンでの次回プレシーズンテストを見据え、ウォーキングでのデータ解析とシミュレーター作業に手応えを感じている。

    「今日は学びの多い一日だったし、またマシンに戻れたことが本当にうれしかった。チーム全員の努力とサポートに感謝している。今季もマクラーレンをドライブできるのは光栄だし、シェイクダウンを通じて初めてNo.1をつけて走れたことは、僕たち全員にとって特別な瞬間だった」

    「改善の余地や取り組むべき領域を見つけることができたし、バーレーンに向けてウォーキングで何ができるかを見るのが楽しみだ。今週はシミュレーターでも、シミュレーターおよびデベロップメントドライバーと一緒に、さらに多くのことを学ぶ予定だ。これらのマシンは新しい考え方とドライビングが求められるし、そこに時間を費やすほど、開幕に向けた準備は整っていく」

    「今週を締めくくる力強い一日を実現してくれた関係者全員に感謝したい。ここから数日間は休みを取り、来週頭からまたすぐに作業を再開する。その後、バーレーンで再びクルマに乗るのが待ちきれない」

    ランド・ノリス マクラーレン F1