カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • オスカー・ピアストリ F1オーストラリアGP初日最速「学ぶことが多すぎる」

    オスカー・ピアストリ F1オーストラリアGP初日最速「学ぶことが多すぎる」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1オーストラリアGP金曜日のフリー走行2回目で最速タイムを記録し、初日のタイムシート最上位でセッションを終えた。

    地元メルボルンのアルバート・パークで行われたセッションで、ピアストリは1分19秒729をマーク。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリとジョージ・ラッセルを上回ったが、ドライバー本人は新世代マシンの複雑さを強調し、依然として学ぶべきことが多いと語った。

    「FP2は、少なくとも僕の側ではFP1よりずっとスムーズだったと思う」とオスカー・ピアストリは語った。

    「とにかく把握しなければならないことが本当に多い。去年までのクルマとはかなり違う。でもFP2というセッション自体はかなりスムーズだったと思う」

    FP1では「パワーがない」と無線で報告していたピアストリだったが、午後のセッションでは問題を解消。大きなミスもなく周回を重ね、安定した走行を続けた。

    「一貫性を築くことができたし、きちんと学び始めることができたのは良かった」

    「今日学んだことを明日にどう活かすかを見ていきたい。どのチームも一晩で大きく進歩してくると思うから、僕たちも同じように前進しないといけない」

    ただし、ピアストリはこの結果をもってポール争いの有力候補と断言することは避けた。マクラーレンやライバルチームが予選前にセットアップ変更を行う可能性があるためだ。

    ポールポジション争いについて問われると、ピアストリは次のように答えた。

    「前方数列には並びたいと思っている。ポールを狙えるかどうかはまだ分からない」

    「僕たちのレースペースやロングランがどうなのかもまだ見ていない。周囲のいくつかのチームほど良くない可能性もあるけど、悪くはなさそうだ」

    「今いちばん大事なのは一貫性を築くことだ。すべてが本来あるべき形で機能するようにすること。FP2ではそこにかなり近づけた感触があった」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン) F1 オーストラリアGP

    マクラーレンのチーフデザイナーを務めるロブ・マーシャルも、チームがセッションを通じて改善していった点を強調した。

    「我々は最初から順調だったわけではない」とロブ・マーシャルは語った。

    「依然としてかなり競争は激しい。速いクルマがたくさんあるので、現時点で結論を出すつもりはない。この週末はまだ長い」

    さらにマーシャルは、新レギュレーション下のマシンではエネルギーマネジメントが大きな課題になっていると説明する。

    「こうしたクルマを適切に仕上げるのは難しいし、エネルギーマネジメントを正しく行うのは非常に難しい」

    「特にその点については、今夜多くのチームが作業を行うことになると思う。従来の意味でのセットアップに関しては、クルマがきちんと挙動する合理的な位置は見つけられていると思う」

  • エンケイ マクラーレンF1と提携再開 2026年からホイール供給

    エンケイ マクラーレンF1と提携再開 2026年からホイール供給

    エンケイは、2026年シーズンからマクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームのオフィシャルサプライヤーとしてF1に復帰することを発表した。

    同社は鍛造マグネシウムホイールの設計・開発・製造を担当し、マクラーレンの2026年F1マシンに供給する。新レギュレーション導入を機に、両者は再び技術協力体制を構築することになった。

    エンケイとマクラーレンの関係は1995年に始まり、2021年まで26年間にわたり継続された。

    その間、エンケイが供給した軽量かつ高性能なマグネシウム製レーシングホイールは、数世代にわたるマクラーレンのF1マシンに採用され、数々の勝利を支えてきた。

    しかし近年はF1におけるホイールの標準化により技術提携は一時休止となっていた。

    2026年からの新レギュレーション導入に伴い、両社は再びパートナーシップを再開し、技術面での協力を強化する。

    マクラーレン エグゼクティブディレクターのコメント
    マクラーレン・レーシングのエグゼクティブディレクターであるニール・ホールディは、今回の提携について次のように述べた。

    「エンケイをマクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームに迎えられることを大変うれしく思う」

    「モータースポーツにおける卓越した技術の歴史と高性能への取り組みは、今シーズンのMCL40をサーキットに送り出すうえで重要な役割を果たすだろう」

    「エンケイ製品の使用は、あらゆるパフォーマンス上の優位性を引き出すための技術的な協力関係であり、継続的な改善と技術革新に焦点を当てている」

    「この刺激的なパートナーシップを通じて、エンケイと密接に協力できることを楽しみにしている」

    エンケイ社長 三浦信のコメント
    エンケイ株式会社の代表取締役社長である三浦信は、マクラーレンとの関係について次のように語った。

    「1995年から2021年までマクラーレンF1チームと共に歩んだ26年間は、エンケイにとって掛け替えのない歴史の一コマでした」

    「この度、マクラーレンF1チームのオフィシャルサプライヤーとして、F1という世界最高峰の舞台でエンケイホイールの真価を再び世界にアピールできる機会を得ることになりました」

    「さらなる輝かしい未来に向けて、私たちエンケイはマクラーレンF1チームと共に新たな一歩を踏み出します」

    エンケイは2026年シーズンの開幕に向け、マクラーレンとともに再び世界の頂点を目指していく。

  • アレックス・パロウ マクラーレンとの紛争が和解「友好的な結論に感謝」

    アレックス・パロウ マクラーレンとの紛争が和解「友好的な結論に感謝」

    アレックス・パロウ(チップ・ガナッシ・レーシング)は、マクラーレンとの契約問題をめぐる法的紛争が最終的に和解に至ったことを受け、「友好的な結論」に達したとする声明を発表した。

    2023年夏に発生したインディカー契約違反を巡る問題は、2026年1月に英国裁判所がマクラーレン側の主張を支持する判断を下し、1200万ドル超の損害賠償が認められていた。その後、当事者間で最終的な和解が成立した。

    パロウは声明の中で、当時の自身の判断を振り返った。

    「この数か月間、非常に困難な時期を振り返る時間があった。この件について直接話したいと思う」

    「まず、ザク・ブラウンとチップ・ガナッシの両者に触れたい。2人とも難しい立場に置かれ、僕がその中心にいたことを後悔している」

    「1月に英国の裁判官がインディカー契約違反についてマクラーレン・レーシング側の主張を支持する判決を下した。その判断を尊重する」

    「2023年夏に起きた出来事は、違う形で対処できた可能性があると認識している」

    さらに当時の状況についても踏み込んだ。

    「公にはほとんど知られていないが、当時の僕は様々な方向に引っ張られていた。そして、僕の最善の利益を考えていない人たちが周囲にいた」

    「誤った助言、あるいはまったく助言がなかったと感じている」

    「今振り返れば、ザクに直接連絡を取っていれば、違う展開になっていたかもしれない」

    パロウはマクラーレンへの敬意も強調した。

    「マクラーレンとザクは多くの面で僕を支えてくれた。契約上の義務をすべて果たし、それ以上のこともしてくれた。契約で約束したことはすべて実行してくれたし、僕が誤解させられたことは一度もない。彼らの組織を非常に尊敬している」

    そして最後にこう締めくくった。

    「この件で多くを学んだ。この問題が解決し、友好的な結論に至ったことをうれしく思う」

    「これからは前に進むことに集中する。深く尊敬する2つの偉大な組織が、サーキット上でのみ競い合うことになる」

    一方、チップ・ガナッシの声明はやや厳しい内容だった。

    「1月の英国裁判所の判決を受け、マクラーレン・レーシングとの最終的な和解に達したことを確認できてうれしく思う」

    「起きたことを容認することはできないが、この問題が終わったことを歓迎する」

    「振り返れば、アレックスが良い人材を周囲に置くことの重要性を学んでくれたことを願っている。現在はそうなっていると信じているし、2023年の出来事が二度と繰り返されないことを望む」

    「ザクとマクラーレン・レーシングが、この問題を過去のものとし、エキサイティングなインディカーシーズンに集中する機会を与えてくれたことに感謝する」

    マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンも声明を発表した。

    「1月に英国裁判所が我々の主張を支持した後、チップ・ガナッシ・レーシングとの最終的な和解に到達できたことを非常にうれしく思う」

    「この件に何か月も直接取り組んできたチーム、そしてプロセスを通じて我々を支えてくれたすべての人に感謝したい」

    「今後はサーキット上での戦いに戻り、エキサイティングなインディカーシーズンに集中できることをうれしく思う」

    4度のインディカー王者であるパロウは、ディフェンディングチャンピオンとして2026年シーズンを迎える。開幕戦は3月1日、セントピーターズバーグで行われる。

  • オスカー・ピアストリ“ワークス優位説”否定 マクラーレン2026年F1王座へ自信

    オスカー・ピアストリ“ワークス優位説”否定 マクラーレン2026年F1王座へ自信

    2026年F1シーズンに向けて、ワークスチームとカスタマーチームの差が改めて注目されている。そんな中、マクラーレンのオスカー・ピアストリは、自身のチームが不利な立場にあるとの見方を否定した。

    2026年F1は新パワーユニット規則が導入され、エンジン開発の自由度が再び広がったことで、メルセデス、フェラーリ、レッドブルといったワークス勢が優位に立つのではないかとの声も上がっている。しかし、ピアストリはその見方に冷静だ。

    「ワークスチームであることには明らかに利点がある。特にエンジン側の開発が再び動いている今はなおさらだ」とピアストリは語った。

    「でも、僕たちはメルセデスHPPと非常に近い関係を築いている。それは僕たちにとって大きなメリットだし、バルセロナテストで起きた初期トラブルも、ワークスチームでないことが原因ではなかった」

    マクラーレンは2026年もメルセデスHPP製パワーユニットを搭載するカスタマーチームとして戦う。一方で、メルセデス、フェラーリ、レッドブルは自社製パワーユニットを持つワークス体制を敷く。

    ピアストリは、統合面でワークス勢が先行している可能性は認めつつも、それが決定的な差になるとは考えていない。

    「彼らはこのレギュレーションを自分たちのマシンに統合するために何年もかけてきたという点では、多少の先行はあるかもしれない」

    「でも、僕たちも長い間そのプロセスに取り組んできた。だから必ずしも不利だとは思っていない」

    2026年F1は“エンジン差”より総合力の勝負へ
    ピアストリは、タイトル争いの行方を左右するのはパワーユニット単体ではなく、空力開発と全体の完成度だと強調する。

    「重要なのは、この12か月間の空力テストをどう活かせたか、そしてチームとしてどれだけ物事を整理できたかだ」

    2026年のF1グリッドには複数のカスタマーチームが存在するが、その中でマクラーレンは優勝争いに最も近い存在と見られている。ワークス優位が囁かれる中でも、ピアストリは冷静に現実を見据え、自信を崩していない。

    新レギュレーション初年度の勢力図はまだ未知数だが、少なくともマクラーレン陣営は“エンジン供給形態”を言い訳にはしない構えだ。

  • F1王者ランド・ノリス マルガリーダ・コルセイロと破局報道

    F1王者ランド・ノリス マルガリーダ・コルセイロと破局報道

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、交際していたポルトガル人モデルのマギ・コルセイロと破局したと報じられている。

    2026年シーズン開幕を前に行われたバーレーンでのプレシーズンテスト中、ノリスが“シングル”になったことを示唆する場面がカメラに捉えられ、憶測が広がった。

    ノリスは2023年から、23歳のポルトガル人モデル、マギ・コルセイロと交際を続けてきた。ふたりは2024年に一度破局したものの、その後復縁。2025年の最終戦アブダビGPでは、ノリスがタイトルを決めた瞬間、コルセイロが涙を流して祝福する姿も見られていた。

    しかし、バーレーンテスト中に元チームメイトのカルロス・サインツJr.から「マギとはうまくいっているのか?」と問われたノリスは「ノー」と返答。その後、自身が“シングルマン”であることをほのめかしたとされている。音声は不明瞭だったものの、このやり取りはSNS上で大きな話題となった。

    関係者の話として英紙は、昨季タイトル獲得後にふたりの距離が再び広がっていたと伝えている。バーレーンで行われたノリス主催のパーティーでは、チーム関係者らが集合写真に収まったが、コルセイロの姿はなかったという。

    マルガリーダ・コルセイロ

    コルセイロはポルトガル・サンタレン出身で、TikTokのフォロワーは80万人以上。テレビドラマ出演やファッションキャンペーン、ポルトガル版「ダンシング・ウィズ・ザ・スターズ」への参加など幅広く活動している。昨年12月には、ノリスとの関係について「とても幸せ」と語っていた。

    タイトルホルダーとして新シーズンに臨むノリスだが、私生活では再び“単身”での戦いとなる可能性が高まっている。

  • ランド・ノリス F1王者の本音「まだ7対1」ハミルトンとの差を自覚

    ランド・ノリス F1王者の本音「まだ7対1」ハミルトンとの差を自覚

    ランド・ノリス(マクラーレン)は2025年シーズンに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得し、王者として2026年シーズンを迎える。2019年にマクラーレンに加入して以来の悲願達成であり、チームにとっても2008年以来となるドライバーズタイトルだった。

    タイトル防衛を目指す立場となったノリスだが、その肩書きにはいまだに不思議な感覚があるという。王者としての自覚と現実のギャップを率直に語った。

    「奇妙な感覚だ」とノリスはメディアに語った。

    「でも素晴らしいことでもある。ルイスと比べると、まだ比べることすらできない。だってまだ7対1なんだから」

    「僕は思うんだ。ああ、ああいうシーズンをあと6回やらなきゃ彼に並べない。あるいはマックスに追いつくにはあと3回だ、とね」

    ノリスは現在グリッドにいるワールドチャンピオン、マックス・フェルスタッペン、ルイス・ハミルトン、フェルナンド・アロンソと肩を並べる存在となった。昨季の成功を経て、仲間たちからの評価にも変化があることを期待している。

    「何かを成し遂げれば、ほんの少しでも敬意が増すことを願っている。分かっている人たちなら、昨シーズン僕たちが成し遂げたことがどれだけ大変だったか理解しているはずだから」

    「それはクールなことだ。ちょっとしたボーナスのようなものだよ。求めているわけでも、要求しているわけでもない。でも自然についてくるものだ」

    ノリスは最近、アレクサンダー・アルボン、ジョージ・ラッセルとパデルを楽しんだという。ほぼ同時期にF1へ参戦した世代だけに、王座獲得は良い刺激になっているようだ。

    「特に彼らにとっては、僕たちはほぼ同じタイミングでF1に来た。だからこそ、さらにハングリーさが増しているのが分かる。それを見るのは素晴らしいことだ」

    「特にジョージはブックメーカーの本命だしね。今はちょっと浮かれているよ」

    王者となったことで周囲の視線は変わる。しかしノリスにとって重要なのは、肩書きそのものではなく、そこに至るまでの努力と、その先に続く挑戦だ。奇妙さと誇りが入り混じる新たな立場で、ノリスのタイトル防衛戦が始まる。

  • マクラーレンとパロウ契約違反訴訟が最終決着 最大20億円で和解

    マクラーレンとパロウ契約違反訴訟が最終決着 最大20億円で和解

    マクラーレンとチップ・ガナッシ、そして4度のインディカー王者アレックス・パロウが、英国で争われていた契約違反訴訟について最終和解に達したと発表した。

    この問題は、2023年にパロウがガナッシ陣営での活動継続を巡り契約を破棄したことに端を発し、マクラーレンが提訴。裁判所はパロウに契約違反があったと認定し、最大1,260万ドル(約19億5,000万円)の支払いを命じていた。

    英国のピッケン判事は、パロウがマクラーレンのF1プログラムに関して不正行為を行った事実はないと判断。そのため当初求められていた2,000万ドルから金額は減額された。パロウは、オスカー・ピアストリのパフォーマンスを踏まえ、マクラーレンでグランプリシートを得る可能性が限定的であると認識したことも争点のひとつとなっていた。

    判決後、各当事者は和解に向けた協議を続けており、今回その合意が成立した。

    ザク・ブラウン「いまはトラック上の戦いに集中できる」
    「1月に英国の判事が我々に有利な判断を下した後、チップ・ガナッシ・レーシングとの最終和解に至ったことを非常に嬉しく思う」とマクラーレンCEOのザク・ブラウンは述べた。

    「この件に何か月も直接取り組んできたチーム、そしてプロセスを通じて我々を支えてくれたすべての人々に感謝したい。これで再びトラック上での戦いに集中できる。今季のインディカーシーズンはエキサイティングなものになるだろう」

    マクラーレン アレックス・パロウ

    チップ・ガナッシ「この件を背後に置ける」
    チップ・ガナッシも声明を発表し、和解成立を歓迎した。

    「1月の英国判決を受け、マクラーレン・レーシングとの最終和解に達したことを確認できて嬉しく思う」とガナッシは語った。

    「起きたことを容認することはできないが、この問題が終わったことを嬉しく思う。結果論ではあるが、アレックスも良い人材を周囲に置くことの重要性を学んだと願っている。現在はそうした体制が整っているので、2023年の出来事が繰り返されることはないはずだ」

    「この問題を背後に置き、これからのインディカーシーズンに完全に集中できる機会を与えてくれたザクとマクラーレン・レーシングに感謝したい」

    長期化した高額訴訟はこれで終結。各陣営はそれぞれの選手権に向け、改めて戦いの場へと戻ることになる。

  • マクラーレンF1 2026年F1はバッテリー管理でも本質不変「最速は空力」

    マクラーレンF1 2026年F1はバッテリー管理でも本質不変「最速は空力」

    2026年F1レギュレーションでは電動出力の比率が大幅に高まり、バッテリー管理がラップタイムに直結する新時代が幕を開ける。ドライバーにはリフト・アンド・コーストや回生を意識した走りが求められるなど、これまでとは異なるアプローチが必要となる。

    それでもマクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、開発競争の本質は変わらないと強調する。鍵を握るのは依然として空力効率であり、最速マシンは依然としてコーナーで最も速いクルマだと断言した。

    「ドライビングの観点からすると、パワーユニットを最大限に活用して最速ラップタイムを達成するためには、時に直感に反することをしなければならない」とステラは語った。

    「予選ではブレーキング前にリフト・アンド・コーストをしなければならない場面も出てくるだろう。これまでのモータースポーツ人生でやってきた運転とは違うかもしれない。あるいは高速コーナーで全開で抜けるのではなく、少し回生を選ぶ場合もある」

    新世代パワーユニットでは電動出力が大幅に増加し、ブーストやオーバーテイクモードも組み込まれる。ドライバーはラップ全体を通してエネルギーの回収と展開を管理しなければならない。

    それでもステラは、シャシー開発の方向性は大きく変わらないと明言する。

    「しかし、これはシャシーの要件を大きく変えるものではない。可能な限り多くのダウンフォースを生み出すシャシーが必要であることに変わりはない。コーナーでできるだけ速く走りたいからだ」

    「もちろん、あるフェーズではエネルギーを回収し、それを加速局面で展開することになる。しかしメルボルンで最速となるクルマは、最も空力効率に優れたクルマだ」

    2026年型マシンではアクティブエアロが導入され、ストレートモード時のドラッグが新たな重要パラメーターとなる。従来はDRS作動時の空気抵抗が焦点だったが、今後はレース中の大半でウイングが開いた状態のドラッグ特性が問われる。

    「ストレートモードではドラッグが極めて重要になる。以前のDRS作動時のドラッグのようなものだ。しかし今回はレース全体に関わる。ラップの大半でウイングが開いた状態になるからだ」

    それでも結論は変わらない。

    「メルボルンで最速のクルマは、最もダウンフォースに優れ、コーナーで最も速いクルマだ」

    マクラーレン F1

    複雑化するF1と“シンプルさ”への課題
    一方でステラは、技術的複雑さが増す中で、ファンにとって分かりやすいF1を提供する必要性も強調した。

    「内燃機関として競争力が必要であるだけでなく、回生とパワー展開の面でも非常に競争力が求められる。これは非常に複雑なF1だ」

    「我々は慣れていくだろう。しかし、これ以上の複雑さを持ち込むべきではない。ここまでで十分だ」

    「我々チーム、F1、ドライバーは、ファンに可能な限りシンプルな形でこのスポーツを届けなければならない。自己完結的なF1は誰のためにもならない」

    「もしレギュレーションに適応が必要ならば、短期的に行うべきだ。それは良いレースのためであり、同時に分かりやすいレースのためでもある」

    「これはエンターテインメントビジネスだ。自己満足のための技術ビジネスではない」

    2026年F1はエネルギーマネジメントという新たな戦場を抱えながらも、開発競争の根幹は依然として空力効率にある。バッテリー戦略が話題を集める中でも、メルボルンで勝利を掴む条件は極めて伝統的だ――最も優れた空力パッケージを持つマシンである。

  • マクラーレンF1 グレゴワール・ソーシーの育成プログラム加入を発表

    マクラーレンF1 グレゴワール・ソーシーの育成プログラム加入を発表

    マクラーレンは、スイス出身のグレゴワール・ソーシーがマクラーレン・ドライバー・ディベロップメント・プログラムに加入したことを発表した。多彩なカテゴリーで実績を積んできた26歳は、今後マクラーレンの育成パイプラインの一員として活動する。

    同プログラムは、将来的にF1やインディカー、そして2027年の世界耐久選手権参戦に向けた人材育成を目的としている。

    現在はクリスチャン・コストヤ、マッテオ・デ・パロ、レオナルド・フォルナローリ、エラ・ハッキネン、エラ・ロイド、パト・オワード、エラ・スティーブンス、ドリース・ファン・ラングドンク、リチャード・フェルシュホーらが名を連ねている。

    ソーシーは3歳でカートを始め、2015年にフォーミュラ・ルノー2.0でシングルシーターデビュー。イタリアF4やADAC F4を経て、2021年にはフォーミュラ・リージョナル選手権でタイトルを獲得した。その後はFIA F3に参戦し、2024年からは耐久レースへ転向。FIA世界耐久選手権LMGT3クラスやアジアン・ル・マン・シリーズに出場し、今年はデイトナ24時間レースのLMP2クラスで4位に入っている。

    2026年はELMSのLMP2シリーズおよびIMSAの一部ラウンドにユナイテッド・オートスポーツから参戦し、あわせてマクラーレンの体制下でテストも行う予定だ。

    マクラーレン F1 グレゴワール・ソーシー

    マクラーレン・レーシングのチーフ・ビジネス・アフェアーズ・オフィサーであるアレッサンドロ・アルンニ・ブラヴィは次のように語った。

    「マクラーレン・レーシングは、グレゴワール・ソーシーをマクラーレン・ドライバー・ディベロップメント・プログラムに迎えられることを嬉しく思う。グレゴワールは複数のレーシングカテゴリーで印象的なパフォーマンスを見せており、我々の育成パスウェイにおける成長のための優れた基盤を築いている。今年、耐久カテゴリーでのレースやテストを通じて彼がどのように進歩していくのかを楽しみにしている」

    ソーシーも加入にあたり喜びを語った。

    「マクラーレン・ドライバー・ディベロップメント・プログラムに加入できて本当に興奮している。このプログラムは、ドライバーとしてのあらゆる側面で成長を続けるうえで非常に重要なサポートと幅広い機会を提供してくれる。素晴らしい環境であり、マクラーレンの素晴らしいチームと働けることを楽しみにしている。ザクとアレッサンドロにこの機会を与えてもらえたことに感謝している」

  • マクラーレン 2026年F1勢力図分析「フェラーリとメルセデスが倒すべき存在」

    マクラーレン 2026年F1勢力図分析「フェラーリとメルセデスが倒すべき存在」

    2026年F1シーズン開幕を目前に控え、マクラーレンが現在の勢力図をどう見ているのかが明らかになった。バーレーンでのプレシーズンテストを終え、チーム代表アンドレア・ステラはフェラーリとメルセデスを「倒すべき存在」と位置づけている。

    一方で、マクラーレンもトップ4グループの一角にいるとの自信を示した。2026年レギュレーション初年度の序列はまだ流動的だが、開幕戦オーストラリアGPを前に、各チームの現在地が少しずつ見え始めている。

    フェラーリとメルセデスが「倒すべき存在」
    バーレーン・インターナショナル・サーキットで行われた2回目のプレシーズンテストを終え、ステラはフェラーリとメルセデスを最有力と評価した。

    「競争力の序列を理解するという点では、このテストによってフェラーリとメルセデスが倒すべきチームに見えることが確認された」とステラは語った。

    「マクラーレンはそれほど離れていないと思う。我々がトップ4グループの一角にいるのは良いことだが、この2チームはわずかにアドバンテージを示しているように見える」

    先週の時点でもステラは、テスト結果を過度に読み取るべきではないとしつつ、フェラーリとメルセデスが「リストの最上位」にいるとの印象を明かしていた。今回もその見解を繰り返す形となった。

    マクラーレン F1

    MCL40の理解とポテンシャル開発は前進
    一方で、マクラーレンのテスト内容については前向きに評価している。

    「全体として非常にポジティブなテストだった。特にここバーレーンではね」とステラは述べた。

    「マシンはかなり信頼性の高い挙動を示し、機能面、信頼性、そしてレース適性の観点から計画していたテスト項目をほぼすべて完了できた」

    「そのおかげで多くの周回を重ね、多くの学習ができた。我々はマシンのポテンシャルを比較的理解し、それを引き出せる段階に来ていると言えるだろう。もちろんすべてが新しいものだし、走行のたびに学ぶことはある」

    さらにステラは、日を追うごとにパフォーマンスを積み上げられたと説明した。

    「毎日少しずつパフォーマンスを加えることができた。テストや実験、セットアップ変更、空力最適化、タイヤの使い方、そしてパワーユニットの活用と最適化に取り組む条件が整っていたからだ。特にパワーユニットは大きなテーマだ」

    2026年F1レギュレーション下での本格的な勢力図は、いよいよメルボルンで明らかになる。現時点ではフェラーリとメルセデスが一歩リードとの見方だが、マクラーレンも射程圏内にいることは間違いない。