カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • マクラーレンF1 電気系トラブルでダブルDNSの悪夢 「次は必ず立て直す」

    マクラーレンF1 電気系トラブルでダブルDNSの悪夢 「次は必ず立て直す」

    マクラーレンは2026年F1第2戦中国GPで、ランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台がともにスタートできずDNSとなった。

    ノリスはピットレーンからのスタートを目指して修復作業が行われたが、電気系トラブルは解消できず出走を断念。さらにピアストリもグリッドに並んだ後、別の電気系トラブルによりピットへ戻され、そのままスタートできなかった。両車とも異なる原因によるトラブルで、チームにとっては痛恨のダブルDNSとなった。

    ステラ「極めて失望している」
    チーム代表のアンドレア・ステラは、週末の結果を厳しく受け止めた。

    「F1のレース週末は、トラックサイドとウォーキングのファクトリーの両方で多くのチームメンバーの努力とエネルギーによって成り立っている。さらに技術的・商業的パートナー、そして早朝や深夜に応援してくれる素晴らしいファンの支えもある」とステラはコメント。

    「我々はレースをするためにここに来ている。しかし今日は2台とも異なる電気系トラブルにより出走することができなかった。これはチーム、ドライバー、パートナー、そしてファンにとって極めてフラストレーションが大きく、失望する結果だ。我々はこのことを謝罪し、鈴鹿ではチーム一丸となって立て直す」

    「土曜日の予選からレース前の始動まで何も変わっていなかったが、ノリスのマシンはガレージを出る準備の段階で電気系の問題が発生した。メルセデスHPPとともに修復を試みたが、解決には至らなかった」

    「その後、グリッド上のピアストリのマシンにも別の電気系トラブルが発生し、ガレージへ戻すことになった。同時に異なる電気系の問題が発生したのは極めて不運な出来事であり、どちらのマシンもスタートさせることができなかった」

    「我々はHPPとともに原因を調査し、何が起きたのかを理解する。トラックサイドとウォーキングのチームが一丸となり、次戦日本GPではより強く戻ってくる」

    ノリス「本当に悔しい」
    ランド・ノリスは電気系トラブルによりDNSとなり、レースに出走できなかった悔しさを語った。

    「ここまで来て、僕だけでなくチーム全体が多くの努力をしてきたのに、レースをスタートできなかったのは本当に悔しい」とノリスはコメント。

    「パワーユニット側の電気系トラブルによってエンジンを始動することができなかった。メカニックたちはできる限りのことをしてくれたが、残念ながら修復できなかった」

    「さらにフラストレーションが大きいのは、僕とオスカーでまったく別の問題が同時に発生したことだ。全体的にとても不運だったと思う」

    「この結果を受け止めて原因を学び、二度と起こらないようにしなければならない。チーム全員がフラストレーションを感じているが、次に向けてしっかり準備していく」

    「ここまで応援してくれたファンの前でレースができなかったのは残念だが、チームはすでに問題解決に向けて動いているし、鈴鹿に向けて準備を進めていく」

    「最後にキミの初優勝におめでとうと言いたい。初勝利は特別なものだし、しっかり味わってほしい」

    マクラーレン F1

    ピアストリ「走行距離を失ったのが痛い」
    オスカー・ピアストリもDNSとなり、開幕2戦連続でレースに出走できない状況となった。

    「チームにとって厳しい一日だった。グリッドには並べたが、パワーユニット側の電気系トラブルが発生し、レースをスタートすることができなかった」とピアストリはコメント。

    「ランドとは別の問題で、現在も調査中だ。望んでいた展開ではないが、レースではこういうことも起こる」

    「特にフラストレーションが大きいのは、またレース距離を走れなかったことだ。この時代のマシンでは走行距離が非常に重要で、多くのことを学ぶ機会を失ってしまった」

    「チームの週末の努力には感謝しているし、キミの初優勝にもおめでとうと言いたい。非常に大きな成果であり、決して忘れられないものになるはずだ」

    「ここからは気持ちを切り替えて日本に向かう」

    マクラーレンは2台ともスタートできないという厳しい結果に終わった。チームは電気系トラブルの原因究明と再発防止に取り組み、日本GPでの巻き返しを目指す。

  • オスカー・ピアストリ 開幕2戦DNS F1史上初の不名誉記録

    オスカー・ピアストリ 開幕2戦DNS F1史上初の不名誉記録

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1中国GPでスタートできず、開幕2戦連続DNSという不名誉な記録を残した。これにより、F1世界選手権の歴史上、シーズン最初の2戦でいずれもDNSとなった初のドライバーとなった。

    さらにこの結果は、マクラーレンの創設者であるブルース・マクラーレンが1969年アメリカGPとメキシコGPで記録して以来となる、同チームにとっての連続DNSという形でも並ぶものとなった。

    ピアストリは母国ラウンドのオーストラリアGPで、グリッドへ向かう途中のクラッシュによってスタートできなかった。そして上海で行われた中国GPでは、パワーユニットの電気系トラブルによりグリッド上からマシンを下ろされ、再びDNSが記録された。

    これによりピアストリは、これまでF1世界選手権のグランプリに参戦した782人のドライバーの中で、シーズン開幕2戦を連続してスタートできなかった初の存在となった。F1世界選手権はここまで通算1,151戦を数えているが、その記録の中でも前例のないケースとなった。

    なお、1964年にはトニー・マグスがオランダGPとベルギーGPで連続DNSを記録している。ただし、マグスはその年の開幕戦モナコGPにエントリーしておらず、カレンダー上の最初の2戦でDNSを喫したわけではなかった。

    今回のピアストリの連続DNSは、マクラーレン創設者のブルース・マクラーレン以来の出来事でもある。ブルース・マクラーレンは1969年のアメリカGPでエンジントラブル、続くメキシコGPで燃料噴射系の問題に見舞われ、2戦連続でDNSとなっていた。

    一方でチームメイトのランド・ノリスも、中国GPではガレージからグリッドに向かうことができなかった。ノリスは、ピアストリとは別系統ながら同様にパワーユニットの電子制御系トラブルに見舞われ、自身のキャリアで初めてDNSを記録した。154回目のエントリーでの初DNSとなり、スタート数は153のままとなっている。

    マクラーレンにとってダブルDNSは、2005年アメリカGP以来となった。この時はキミ・ライコネンとファン・パブロ・モントーヤが、ミシュランタイヤの安全性への懸念によってレースを走ることができなかった。

    また中国GPは、マクラーレンにとって2017年バーレーンGPとロシアGP以来の連続DNSにもなった。当時はストフェル・バンドーンとフェルナンド・アロンソが、それぞれ別の週末でスタートできなかった。

  • オスカー・ピアストリ F1中国GP欠場で自虐「2戦続けてテレビ観戦は久々」

    オスカー・ピアストリ F1中国GP欠場で自虐「2戦続けてテレビ観戦は久々」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、2026年F1中国GPで電気系トラブルによりスタートできず、開幕2戦連続のDNSという厳しいシーズン序盤を迎えることになった。中国GPでは5番手グリッドを獲得していたものの、決勝はグリッド上でマシンに問題が発生し、そのままガレージへ押し戻された。

    開幕戦オーストラリアGPでは偵察ラップ中のクラッシュでスタートできず、中国GPではパワーユニット関連の電気系トラブルで欠場。

    土曜のスプリントで6位に入り3ポイントを獲得したとはいえ、グランプリ本戦ではまだ1周も走れていない状況だ。

    チームメイトのランド・ノリスも同じ中国GPでDNSとなったが、マクラーレンによれば両車の不具合は別々の問題だった。

    2戦連続DNSに見舞われたピアストリ
    ピアストリは、中国GP決勝前の状況について、グリッドに向かうまでは問題がなかったと説明した。

    「グリッドに向かうまでは大丈夫だった」とピアストリはメディアに語った。

    「パワーユニットの電気系の問題だったと思う。ランドと同じ系統だったと思うけど、同じ電気系トラブルではなかった」

    「だから、もちろん残念だ」

    中国GPでは、マクラーレン勢2台に加えてガブリエル・ボルトレト、アレクサンダー・アルボンもスタートできなかった。マクラーレンの2台はともにパワーユニットに関連する電気系トラブルで、アルボンは油圧漏れ、ボルトレトは技術的問題とだけ説明されている。

    「2戦続けてテレビで見るのは久々」
    オーストラリアGPに続くDNSとなったことで、タイトル争いも期待されていたピアストリにとって、これ以上ないほど厳しいスタートとなった。

    「2戦続けてグランプリをテレビで見るなんて久々だ」とピアストリは冗談めかして語った。

    「先週はかなりきつかった。こういうことはレースでは時々起きるものだし、特に新しいレギュレーションの始まりには起こりやすい」

    「たぶん、すごく驚くようなことではない。ただ、それが2台ともに起きたのは残念だ」

    マクラーレンは、ノリスのマシンについては決勝へ向けた準備の中でエンジン始動時に問題を確認。一方のピアストリ車は偵察ラップを終えてグリッドに並んだ後で別の電気系トラブルが判明し、MCL40はそのままガレージへ戻された。マクラーレンとカスタマーエンジン供給元のメルセデスHPPは、いずれのマシンも決勝スタートに間に合わせることができなかった。

    複雑化した2026年F1パワーユニットへの見解
    中国GPでは、マクラーレンの2台だけでなく、アストンマーティン勢のリタイアやマックス・フェルスタッペンの戦列離脱もあり、2026年F1の新しいパワーユニット規則の複雑さに改めて注目が集まった。ピアストリは、その背景にある制御の難しさにも言及している。

    「とにかくものすごく複雑なんだと思う」とピアストリは語った。

    「パワーユニットには本当にたくさんのルールがあって、ひとつ変えると、別の場所でまったく意図しない結果が出ることがある」

    「それに、こういうサーキットはすごく回生量が多い。だから、スーパークリッピングやリフト・アンド・コーストが必要になるような問題はあまり出ないけど、一方で、どこでも好きなだけ回生できるわけではなくて、ドライバーとしてできることが何もない別の問題が出てくる」

    「だから、僕たちは学んでいる最中なんだと思う。難しいのは、たとえ何か違うことをしたいと分かっていても、それがプログラムされていなかったり、コード変更が必要だったりして、何もできないことがあることだ。すごく複雑なんだ」

    新レギュレーション元年の2026年F1は、開幕から信頼性面の課題が各陣営にのしかかっている。ピアストリにとっては2戦連続DNSという最悪の出足になったが、中国GPで示した冷静な受け止め方からは、長いシーズンを見据えて現実を受け入れながら前に進もうとする姿勢もうかがえる。

  • マクラーレンF1 中国GPダブルDNSの原因 別々の電気系トラブルが同時発生

    マクラーレンF1 中国GPダブルDNSの原因 別々の電気系トラブルが同時発生

    2026年F1第2戦中国GPで、マクラーレンはランド・ノリスとオスカー・ピアストリの2台を決勝スタート前に撤退させるという異例の事態に見舞われた。

    上海インターナショナル・サーキットのグリッドでは、ピアストリが5番手、ノリスが6番手からスタートする予定だったが、両車ともパワーユニットの電気系トラブルが発覚し、レースに参加できなかった。

    チームによると、2件のトラブルは互いに関連のない別々の問題だったという。

    まずランド・ノリスのマシンでは、レース前の「通常の準備作業」の段階で電気系の問題が発覚。ガレージから出る前の段階で不具合が確認され、メルセデスHPPと協力して修復を試みたものの解決できず、ノリスはグリッドに向かうことすらできなかった。

    一方のオスカー・ピアストリはグリッドに並んだものの、そこで別の電気系トラブルが判明。問題を解決できなかったためマシンはガレージへ戻され、決勝への参加は不可能となった。

    マクラーレン 中国GP

    ステラ「両方のPUで別々の電気系トラブルが発生」
    マクラーレンF1チーム代表アンドレア・ステラは、今回の異例のDNSについて次のように説明した。

    「我々はレースをするためにここに来ている。しかし今日は両方のパワーユニットに別々の電気系トラブルが発生したため、レースをする状況にすらなかった。チーム、ドライバー、技術パートナー、商業パートナー、そしてファンにとっても非常に苛立たしく、失望する結果だ」

    「土曜日の予選からレース前のガレージでの始動まで、状況は何も変わっていなかった。しかしランドのマシンをガレージから出そうと準備していた際に、パワーユニットの電気系トラブルが発見された」

    「我々はメルセデスHPPとともに修復を試みたが解決できず、彼にとってキャリア初となるグランプリ欠場という結果になった」

    「その後、グリッド上でオスカーのパワーユニットにも別の電気系トラブルが見つかり、解決できなかったためガレージへ戻す必要があった」

    「両方のパワーユニットで同時に別々の電気系トラブルが発生したように見える。極めて不運な偶然だったが、その結果として今日はどちらのマシンもレースをスタートさせることができなかった」

    今回の撤退は、マクラーレンが決勝スタート前に2台ともレースを断念するケースとしては20年以上ぶりの出来事となった。チームは今後、メルセデスHPPと共同で原因の詳細な調査を進めるとしている。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1中国GP DNS「始動すらできなかった」

    ランド・ノリス マクラーレンF1中国GP DNS「始動すらできなかった」

    ランド・ノリス(マクラーレンF1)は2026年F1中国GPでスタートを切ることができず、自身のF1キャリアで初めてDNSを喫した。ノリスは、決勝前にマシンのトラブルを知らされていたことを明かし、その問題が最終的に出走不能につながったと説明した。

    この日はオスカー・ピアストリもDNSとなり、マクラーレンF1は2台そろってグリッドに並べなかった。

    マクラーレンの2台がレース前にグリッドから姿を消したのは、1983年モナコGPで予選通過を逃して以来の事態となった。チームはその後、両車がそれぞれ異なる電気系トラブルに見舞われたと認めている。

    ノリスが明かしたパワーユニット関連の電気系トラブル
    ランド・ノリスは、自身のマシンに起きていた問題について、決勝前の限られた時間の中で把握したと語った。

    「正直、それがどれくらい前から起きていたのかは分からない」とノリスは語った。

    「こういう時は、チームに作業を任せた方がいいこともある。でも、僕がそのことを知ったのは、ガレージを出る予定のたぶん20分くらい前だったと思う。ただ、チームはその少し前からすでに作業していたはずだ」

    「パワーユニットに関係する電気系の問題だった。それで、エンジンを始動することすらできなかった。だから残念だよ。F1で初めてのDNSになってしまって悲しいし、さらに悪いのは、オスカーも一緒にDNSになってしまったことだ。僕たちにとってはベストな一日ではなかった」

    「自分の仕事ができなかったのが悔しい」
    ノリスは、自身が走れなかったことだけでなく、準備を続けてきたチーム全体にとっても大きな痛手だったと受け止めている。

    「ただただ失望している。それだけだ。今日は自分の仕事をしに行くことができなかった。そのことに失望しているし、チーム全体のことを思うと悔しい」

    「僕だけじゃない。メカニックもそうだし、みんながすごく多くの作業を積み重ねてきた。これは複雑な機械なんだ」

    「新しいものがたくさんあるし、当然ながら、まだ時々は新しい問題も見つかる。だからガレージにいる全員が、今日はマシンをコースに送り出せなかったことを悔しく思っているし、それを解決するために懸命に取り組むはずだ」

    赤旗の可能性にも備えて待機
    ノリスは、完全に望みが消えるまでガレージに残り、レースに加われる可能性を探っていたことも明かした。

    「赤旗か何かが出て、運がこちらに向く可能性に備えて、最初の数周は僕たちも待っていた」とノリスは語った。

    「何か魔法みたいに起きて急に直るようなことがあれば、すぐ出られるようにしておきたかった。でも今日はそうはならなかった」

    中国GPを終えた時点で、前年王者のノリスはドライバーズランキング6番手につけている。ただ、ランキング首位ジョージ・ラッセルとの差はすでに36ポイントとなっている。

  • ランド・ノリス マクラーレンF1にトラブル 最善でもピットレーンスタート

    ランド・ノリス マクラーレンF1にトラブル 最善でもピットレーンスタート

    マクラーレンに新たな懸念が浮上した。2026年F1中国GP決勝を前に、ランド・ノリスのマシンに電気系トラブルが発生し、スタート前の作業を強いられる状況となった。

    グリッドへ向かう準備が進むなかでもノリスのマシンはガレージに留まり続けており、状況によってはピットレーンからのスタートになる可能性が浮上している。

    電子系トラブルで緊急作業
    マクラーレンはピットレーンオープン前、ノリスのマシン周辺で作業を行っていた。チームによると、電子系に問題が見つかったためフロアを取り外し、複数のパーツを点検していたという。

    「電子系の側面で問題を特定していた。そのためフロアを外し、いくつかの部品をチェックしていた」

    「問題は解決できたと考えており、チームは現在レースに向けた最終準備を進めている」とマクラーレンは当時説明した。

    しかしその後もノリスのマシンはガレージに留まったままとなり、ピットレーン出口はすでに閉鎖された。ノリスはマシンから降りており、もし修復が間に合った場合でも、決勝はピットレーンからのスタートになる可能性が高い状況となっている。

    さらにマクラーレンはその後のアップデートとして、「ランドのマシンに問題が見つかっており、現在も修復作業を続けている」と説明した。

    チームには残り20分弱しか残されておらず、この問題を修復できればノリスはピットレーンからレースをスタートできる見込みだ。しかし修復が間に合わなければ、マクラーレンは開幕戦に続き、再び1台のみでレースを戦うことになる可能性がある。

    ピアストリのマシンにもトラブル発生
    さらにマクラーレンにとって状況は悪化している。フォーメーションラップ開始まで残り6分というタイミングで、オスカー・ピアストリのマシンがグリッドから押し戻される場面が確認された。

    レース直前のこのトラブルにより、マクラーレンは2台ともに予想外の問題を抱える形となっている。ピアストリのマシンが無事にスタートできるのかどうか、グリッド上では緊迫した状況が続いている。

  • マクラーレンF1代表 「メルセデスPUの優位性に不満はない」

    マクラーレンF1代表 「メルセデスPUの優位性に不満はない」

    マクラーレンは2026年F1中国GP予選でランド・ノリスが6番手となり、メルセデス勢やフェラーリ勢の後方から決勝に臨むことになった。2026年レギュレーションで導入された新世代パワーユニットでは、メルセデス製エンジンのパフォーマンスが際立っていると見られている。

    こうした状況の中、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、メルセデスのワークスチームが持つパワーユニット運用面での優位性について「不満を言っているわけではない」と強調した。

    マクラーレンは現在、メルセデスのパワーユニット部門であるハイパフォーマンス・パワートレインズ(HPP)と協力しながら、新型パワーユニットの理解を深めている段階にあるという。

    ステラ「ワークスチームに優位性があるのは自然」
    アンドレア・ステラは、中国GPの現地取材で次のように説明した。

    「まず最初に明確にしておきたいのは、私がパワーユニットの活用について話したとき、それはHPPとの協力という意味で言ったものだ」

    「非常に複雑なパワーユニットだ。そしてカスタマーチームの立場にいると、まずは学ばなければならない。これはごく自然なことだ」

    「もし受け取る製品が比較的シンプルで理解しやすく、使いこなしやすいものなら、そこまで大きな差は生まれない。しかし今回の場合は非常に複雑で、こうした特性を持つパワーユニットは過去の選手権でも見た記憶がない」

    「だからこそ、我々は理解を深めていくプロセスを経なければならない。我々はHPPが非常に協力的であることに感謝している」

    「ワークスは一体運用」 データ共有の差
    ステラはまた、メルセデスのワークスチームが持つ構造的な優位性についても言及した。

    「当然ながらワークスチームであれば、より統合された形で作業することになる。知的財産の制限もデータ保護の壁もなく、一つの組織として機能する」

    「その点で多少のアドバンテージがあるのは当然だ。我々はそれについて不満を言っているわけではない。我々の唯一の焦点は、できるだけ早く学び、このパワーユニットを最大限に活用することだ」

    複雑なエネルギーマネジメントの理解が鍵
    ステラは、新型パワーユニットの特性として、わずかな変化が大きなラップタイム差につながるほど「感度が高い」ことを指摘した。

    「これまでのすべてのセッション、すべてのイベントで、我々はパワーユニットの仕組みを少しずつ学んできた」

    「非常に複雑な運用方法だ。小さな変化に対する感度が非常に高く、それがラップタイムやトップスピードに大きな影響を与える」

    「GPSデータを見れば分かるが、同じドライバーでもラップごとにスピードプロファイルがかなり違うことがあるし、同じチームの2人のドライバーでも違う」

    「その感度がどこから生まれているのかを理解しなければならない。そのためには使えるツールも理解する必要がある」

    マクラーレン メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    改善は進むがまだ伸びしろ
    ステラは、オーストラリアGPから中国GPまでの間で進歩があったことを認めつつ、まだパフォーマンスを引き出す余地があると語った。

    「我々はオーストラリアの時点よりも良い位置にいる」

    「HPPの技術パートナーには感謝している。彼らは我々の理解と最適化のプロセスを非常にサポートしてくれている」

    「今はパワーユニットからより多くのパフォーマンスを引き出せるようになっているが、予選の分析をすると、まだ引き出せるパフォーマンスが残っているように見える」

    「これはポジティブなことだ。つまりラップタイムはまだ改善できるということだからだ」

    マイアミに向けてアップデート開発
    ステラはまた、シャシー側の開発も並行して進めていることを明かした。

    「我々はあらゆる領域でマシン開発を加速させようとしている」

    「テストとシーズン序盤のレースを経て、自分たちのデータを見ながら何を改善すべきかをさらに理解した」

    「同時に、他チームのマシンからもインスピレーションを得ている」

    「現在はこれらの重要な情報を統合し、新しいパーツを設計しているところだ」

    なお、マクラーレンは次の大きなアップデートとして、マイアミGPに向けた開発を進めている。中東情勢の影響でバーレーンGPとサウジアラビアGPが4月に開催されないことになったが、開発スケジュールへの影響はないという。

  • マクラーレンF1 中国GP予選 3列目独占 ピアストリ5番手「想定通り」

    マクラーレンF1 中国GP予選 3列目独占 ピアストリ5番手「想定通り」

    マクラーレンは2026年F1中国GPのスプリントと予選で安定したパフォーマンスを見せた。スプリントではランド・ノリスが4位、オスカー・ピアストリが6位でフィニッシュし、中団争いの上位に位置した。

    予選では2台ともQ3に進出し、ピアストリが5番手、ノリスが6番手を記録。マクラーレンは3列目を独占する形となり、フェラーリに迫る位置から決勝に臨むことになった。

    ステラ『序盤戦はメルセデスが最速』
    マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラは、シーズン序盤の勢力図について言及した。

    「今日のスプリントレースとグランプリ予選を見ると、今シーズン序盤の傾向がはっきりしてきている」

    「メルボルンでも見られたように、現時点ではメルセデスが予選でもレースでも最速のチームであり、フェラーリと我々は2番手争いをしている状況だ」

    「今朝のスプリントで見たように、レースペースではフェラーリにまだ少し優位性があるように見える」

    「ただ予選の一発の速さでは、我々は徐々にその差を縮めている」

    「両ドライバーが新しいソフトタイヤを使用したことも、今日タイム差が縮まった要因の一つだろう」

    「2台が3列目に並んでスタートすることは、チームとして正しい方向に進んでいる証拠だ」

    「ただ次の開発アップデートを投入するまでは、この差をすぐに埋めるのは難しいだろう」

    「MCL40を走らせるたびにパワーユニットの使い方をさらに理解できており、セッションごとにパフォーマンスを見つけている」

    「明日の決勝では、スプリントやメルボルンで見せたレースペースから前進できるかが重要になる」

    ピアストリ『結果は想定通り』
    オスカー・ピアストリは、予選結果は想定通りだったと語った。

    「予選5番手、スプリント6位。全体として悪くない一日だったが、まだやるべきことはある」

    「今日の予選結果はだいたい予想していた位置だ。最後のラップは少し完璧ではなかったので、まだ少し余地はあった」

    「それでも他の部分では最大限を引き出すことができたと思う」

    「明日は良いスタートを決めてタイヤをしっかりマネジメントする必要がある。今朝のスプリントでもそれが重要な要素だった」

    「クルマのペースも大きなポイントになる。今夜さらに何か見つけて、ポイントを増やせるか試してみたい」

    マクラーレン F1 中国GP

    ノリス『ほぼ想定通りの一日』
    ランド・ノリスは、チームとして想定通りの位置にいると振り返った。

    「今日はおおむね予想していた位置で終わった一日だった」

    「スプリントの4位は達成できる最大の結果だったと思う。メルセデスの1台を上回ることができたのは予想以上だった」

    「レースペースではまだ弱点があるのは分かっているし、そこは改善しようとしている」

    「予選では悪くない結果だったが、少しタイムを残してしまった部分もある」

    「セクター3が難しく、ストレートでもコーナーでもかなりタイムを失っている」

    「フェラーリとはそれほど大きな差ではないが、彼らにはいくつかの強みがある」

    「明日は前のクルマと戦いたいが、速すぎる相手を無理に追ってレースを台無しにするわけにもいかない」

    「できるだけ多くのポイントを最大化することが目標だ」

    マクラーレンは予選で3列目を独占し、フェラーリとメルセデスに続く位置につけた。決勝ではスタートとタイヤマネジメントが順位争いの鍵を握ることになりそうだ。

  • マクラーレンF1 中国GP初日「できる最大の結果だった」

    マクラーレンF1 中国GP初日「できる最大の結果だった」

    マクラーレンF1チームは2026年F1中国GP初日、ランド・ノリスが3番手、オスカー・ピアストリが5番手でスプリント予選を終えた。ノリスはフェラーリ勢を上回るタイムを記録し、上位争いに加わる位置につけた。

    プラクティスではピアストリがわずかに優勢に見えたが、スプリント予選では2025年F1ワールドチャンピオンのノリスが本来の速さを発揮した。

    一方ピアストリも5番手でSQ3に進出しており、2台そろって上位グリッドを確保した。ただしメルセデスとの差は依然として大きく、スプリントではフェラーリ勢のスタートにも注意が必要になる。

    ホールディ『マシンのポテンシャルを引き出した』
    マクラーレンのテクニカルディレクター(エンジニアリング)であるニール・ホールディは、スプリント予選でドライバーがマシンの性能を引き出したと評価した。

    「前戦の後、ファクトリーとトラックサイドの両方でチーム全体が多くの作業を重ね、今週末の中国でマシンのパフォーマンスを最大化するために準備してきた」

    「FP1からスプリント予選にかけて進歩が見られたのは嬉しい。エネルギーデプロイメントとマシンセットアップの重要な変更がうまく機能した」

    「スプリント予選の序盤では我々は3番目の速さのチームに見えたが、SQ3ではドライバーたちがMCL40のポテンシャルを引き出してくれた」

    「今後数か月は依然として大きな努力が必要になるが、その挑戦に向けて我々は準備ができている。上海での走行初日としてはポジティブな要素が多かった」

    「今日の結果には満足しているが、まだ競争力のあるセッションが多く残っている。すべてを見直し、さらなる改善に集中していく」

    ノリス『できる最大の結果だった』
    ランド・ノリス(マクラーレン)は、スプリント予選の結果に満足感を示した。

    「ポジティブなスプリント予選だった。ラップには満足しているし、3番手は今日達成できる最大の結果だったと思う」

    「フェラーリ2台の前に出られたのは良いことだ。FP1の後ではそれが可能かどうか分からなかった」

    「明日のスプリントでは結果を最大化できるように戦う。オーバーテイクの最大のチャンスは最初のラップだ」

    「ただライバルは強いことも分かっている。その後は午後の予選に集中する」

    マクラーレン F1 中国GP

    ピアストリ『堅実なスプリント予選だった』
    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は、5番手という結果を堅実な内容と振り返った。

    「まずまずのスプリント予選だった。セッションはうまく進んだし、マシンのフィーリングもかなり良かった」

    「すべてがスムーズだったと思う」

    「ただメルセデスとのギャップはまだ大きいので、明日のスプリントとグランプリ予選に向けてどうやってパフォーマンスをさらに最大化するかを考える必要がある」

    「どこまでできるか見てみよう」

    マクラーレンはスプリント予選で上位グリッドを確保し、週末を好位置でスタートした。スプリントではスタートが大きな鍵となり、フェラーリ勢との争いが焦点になりそうだ。

  • ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス F1新世代マシン批判「クルマではなくPUを運転」

    ランド・ノリス(マクラーレン)は中国GPのメディアデーで、2026年F1マシンのドライビング特性について厳しい見解を示した。新レギュレーションによって内燃機関と電力の配分が50対50となり、エネルギー回生とバッテリー運用の重要性が大きく高まったことで、ドライバーが求められる走らせ方は従来のF1とは大きく変わったという。

    開幕戦オーストラリアGPでは、コーナーで減速してエネルギーを回収しなければならない特性が予選の見え方にも影響し、ドライバーたちからは相次いで不満の声が上がっていた。

    マックス・フェルスタッペンがフォーミュラEを引き合いに出して皮肉を口にし、フェルナンド・アロンソも鈴鹿の130Rのような象徴的コーナーの価値が薄れたと語るなか、ノリスもその意見に同調した。

    限界までクルマを攻める感覚ではない
    ランド・ノリスは、新世代F1マシンではクルマそのものを限界まで攻めるというより、パワーユニットをどう扱うかが中心になっていると語った。

    「今はクルマを運転しているというより、パワーユニットを運転しているようなものだ」とランド・ノリスは語った。

    「『とにかく最速の方法でクルマを走らせろ』という感じではない。今はそういうものではない」

    「求められるドライビングスタイルはまったく違う。これまでやってきたことを全部忘れて、リセットするようなものだ」

    勇気比べではなく“どこで戻すか”の勝負
    ノリスはその違いを説明する例として、スパ・フランコルシャンのプーオンを挙げた。かつてならドライバーの胆力が問われた高速コーナーも、いまや別の要素で差がつく場面になったという。

    「ドライバーは、パワーユニットを正しい方法で扱うことでまだ違いを生み出せると思う。でも、それは必ずしもクルマをより上手く走らせるという意味ではない」とノリスは語った。

    「今のプーオンに飛び込んで、誰が一番度胸があるかを見ることはない。どこで正しくアクセルを戻すか、どれだけのスロットルを使うか、それによってパワーを使わず、バッテリーも消費しないようにできるか、そういうことを見るだけだ」

    子どもの頃に思い描いたF1ではない
    ノリスは、いまのF1が若い頃に憧れたカテゴリーとは大きく異なるものになったと率直に語った。ただしその一方で、ドライバーの役割そのものが小さくなったとは考えていない。

    「そうは思わない。ただ、かなり大きく変わっただけだと思う」とノリスは語った。

    「以前はクルマそのものから、純粋にドライバーとして、どうやって1ミリ秒でも引き出すかという世界だった。エンジンのことは脇に置いておけた。みんなにとってかなりいい状態にあったからだ。要するに、その日に誰がクルマから一番多くを引き出せるか、それだけだった」

    「僕たちは人生ずっと、アクセルとブレーキで走ってきた。基本的にはアクセルをより多く、ブレーキをより少なく使うということだ。でも今は、F4、F3、F2で学んできたすべてを忘れて、まったく違うやり方で運転しなければならない」

    「ドライバーはまだ大きな影響を与えられるし、パワーユニットを正しく扱うことでも確実に差を生み出せる」

    「ただ、それは僕たちの誰もが育つ過程でやってきたことではない。たぶん、誰もそんなことをやりたくて育ってきたわけでもない。でも、今はそういう時代なんだ」

    ランド・ノリス フォーミュラ1カー

    ラッセルの仕事ぶりにも言及
    ノリスはそのなかで、開幕戦で強さを見せたジョージ・ラッセルにも言及した。新しい要素を誰より早く理解し、パッケージ全体を最適化している点は評価に値すると認めている。

    「ジョージ・ラッセルも、こうしたことを理解するうえで非常にいい仕事をしている。彼は自分の持っているパッケージを最適化し、こうした要素を他の誰かより上手く理解している可能性がある。その点で称賛されるべきだ」とノリスは語った。

    「だからドライバーはまだ大きな違いを生み出せる。クルマそのものをどう最大化するか、そしてパワーユニットと組み合わせてどう最大化するか、それが次の段階になる。でも現時点では、まずひとつを最適化し、それからもうひとつに焦点を移す必要がある」

    違和感のある“最小スロットル”
    特にドライバーたちが違和感を覚えているのが、バッテリー回生のために必要な走らせ方だ。ブレーキング時の運動エネルギーを回収してバッテリーに戻し、それを1周のなかでブーストとして使う現在の仕組みは、従来の感覚とは大きく異なる。

    「本来ならもっとアクセルを踏みたい場所で、できるだけ少なく踏まなければならないのはかなり奇妙な感覚だ」とノリスは語った。

    「いくつかのコーナーでは大きくリフト・アンド・コーストしなければならない。これも僕たちが育つ過程でやってきたことではないし、やりたいと思ってきたことでもない。でも、今のルールではそういう状況なんだ」

    「だから、今のF1カーの運転方法に満足していないドライバーがいたとしても、ここはF1であることに変わりはないし、自分にできるベストを尽くすしかない。今はそういうものだ」