カテゴリー: マクラーレンF1チーム

  • ホンダのF1撤退、世論は“正解”との評価も撤退理由には苦言

    ホンダのF1撤退、世論は“正解”との評価も撤退理由には苦言

    ホンダのF1撤退というニュースにモータースポーツファンは失望したが、それ以外の層は冷静に受け止めている。

    10月2日(金)、ホンダは2021年シーズンを持ってF1から撤退。F1に費やしていた資金と技術リソースを2025年のカーボンニュートラルの実現という新たな挑戦に集中させると説明した。

    F1でチャンピオンを争うことなく、再び撤退を決めたことにSNS上でモータースポーツファンは失望と怒りの声を上げ、ジャーナリストのなかには“重大な経営判断ミス”だと声を荒げる者もいた。

    かつて“ホンダと言えばF1”というイメージがあった。創設者の本田宗一郎が“やるなら頂点を目指す”という目標を掲げてF1にチャレンジし、バブル期の1980年代にはアイルトン・セナが赤と白の“マクラーレン・ホンダ”で勝利を重ねて、そのイメージを強化した。

    そして、ホンダはフラッグシップカーとなる新型NSXの発売を翌年に控えた2015年にその“マクラーレン・ホンダ”を復活させてF1に復帰。しかし、結果は散々であり、1勝も挙げることなくマクラーレンとの提携は解消。その後、トロロッソ(アルファタウリ)、レッドブルとのパートナーシップでレース優勝を収めたが、タイトル争いに絡むことができていない段階で撤退を決断した。

    ホンダの八郷隆弘社長が「F1では、優勝という目標を達成でき、一定の成果を得ることができました」と語ったことでモータースポーツファンの怒りは増した。

    しかし、モータースポーツファン以外は、F1撤退を冷静に受け止めている。今回のF1撤退が失敗だったというよりも、そもそもF1に再参戦したことが間違いだたったとの声も多い。そして、経営が傾いているなかではF1撤退は正解だとの声も多い。

    いくつか興味深い見方もある。ひとつはエンジンの『無償提供』を指摘する声だ。海外メディアはホンダは2020年のF1パワーユニットの開発に1億4,000万ユーロ(約166億3000万)を投資したと報じている。2015年のF1復活以来、ホンダはマクラーレン、トロロッソ(アルファタウリ)、レッドブルにそれを無償で提供してきた。

    スポンサー収入や賞金という利益があるF1チームとは異なり、F1で唯一のエンジン供給のみでの参戦となっているホンダにはそのような収益はない。マーケティング/ブランディングという見返りはあるが、レッドブルのタイトルスポンサーにはアストンマーティンがついており、例えレッドブルがレースに勝ったとしても、ホンダの名前が呼ばれることはなく、ドライバーもアストンマーティンのスポーツカーでサーキット入りする。

    姉妹チームのアルファタウリは“アルファタウリ・ホンダ”として参戦しており、今年のF1イタリアGPではようやく“アルファタウリ・ホンダ”として勝利を挙げた。ドライバーもNSXやシビック・タイプRでサーキット入りするが、注目度はレッドブルには大きく劣る。

    一方、F1マーケティングの主要市場となる欧州でのホンダの販売台数は芳しくない。2020年度ではトヨタ(レクサス)が29万9819台、日産が12万6992台、マツダが5万9090台、三菱が5万4302台。ホンダは3万2585台と日本のメーカーでは5番手だ。F1の宣伝効果があるとは決して言えない数字だ。

    また、モータースポーツというブランディングを失うという点についても冷静だ。“レースはホンダのDNA”と謳っているものの、ホンダはSUPER GTやスーパーフォーミュラを販促に使用することはほとんどなく、佐藤琢磨がインディ500で2度目の優勝という偉業を達成してもホンダが大々的にCMを打つよなことはなかった。NSXやタイプRといった車種はあるが、一般的にホンダは軽自動車とミニバンのメーカーというイメージの方が強い。そのため、ホンダの“ブランドイメージ”の喪失という点ではそれほど大きくないかもしれない。

    もうひとつの指摘が『エンジン開発の凍結』だ。かつてF1は“走る実験室”として研究開発の意味合いもあったが、近年ではその要素は薄れている。自動車業界の流れに合わせてエンジンをハイブリッド化したF1だが、時代は電動化へと進んでいる。

    F1にはMGU-H(熱エネルギー回生システム)という技術が採用されているが、この技術が今後の自動車業界の中心を据えるとは考えられていない。そして、この複雑な技術によってF1パワーユニットの開発コストは高騰し、F1に新規参入する自動車メーカーはホンダ以降1社も現れていない。そして、その開発コストを抑制するためにF1は2026年に新しいエンジンを導入するまで開発を凍結することを決断した。

    ホンダは、F1参戦を“環境技術”“人材育成”のためとしていた。しかし、エンジンの開発が凍結されることで、その意義も見いだせなくなった。そして、アルファタウリ・ホンダが優勝したことで「一定の成果が得られた」と考えたのだろう。

    それでも『2050年のカーボンニュートラルの実現』という説明には不満の声も聞かれる。多くが今回のF1撤退を業績不振によるものだと捉えている。カーボンニュートラルの実現は環境問題においては非常に重要な取り組みだ。だが、決して浸透しているとは言えないあやふやな概念をF1撤退の理由とするよりも素直に『経営不振』と説明した方が腑に落ちたとの意見が多い。(当然、株主に対して社長の口からそのような説明をできるはずはないが・・・)

    最後に、1990年代に自動車メーカーの後ろ盾なしに自らスポンサーを集めてF1に参戦したタキ井上こと井上隆智穂がSNSで語った雑貨を紹介したい。

    「一言でいえば『よく決断した』と言えるだろう!」とタキ井上は綴った。

    「極東の自動車会社がF1に参戦していること自体がすでに時代遅れであって、欧州でのホンダ車の販売実績を鑑みてもF1をやる意味など全くないことである。80年代、世界戦略の一環としてホンダ車を販売するマーケティングにおいては、F1というのは、最高のプラットフォームであったことは間違いないことであり、F1以外見当たらなかったといってもいいと思う」

    「しかし、アライアンスを組み、吸収合併において生き延びていく現在の自動車産業において、中国などの新興の自動車会社でない限り、F1をマーケティング戦略のプラットフォームに使用することは、まったく意味のないことであり、むしろ、やってはいけない活動であることは、間違いないと思う」

    「1980年後半から1990年前半までのホンダF1黄金時代を知っている世代から見れば、四半世紀以上の昔の話であって、もう時代が大きく変わっていることに気づかない老人たちの記憶であって、2020年の時代の需要とは、かけ離れた歴史的思い出であると感じる。現在のF1というのは、経営判断等ではなく、時代錯誤の活動と言っていいと強く感じる」

    「欧州の歴史ある自動車メーカーからすれば、F1とは、企業の伝統であって、イメージでもあるが、極東の自動車会社にとっては、参戦すること自体が、『不毛なる投資』と言えると考える。ましてや、アジアの後進国のような、自国のF1ドライバーの優勝など、夢見ること自体、時代遅れの考えだと感じる」

    「我々日本人にとっては、F1は、ヨーロッパの文化として受け入れていけばそれでいいと思う。我々日本の誇りであるホンダF1の記憶は、大切に我々日本人の心の中にとどめておいて、ホンダのさらなるカーボンゼロの新時代での活躍に期待したいと思う」

  • マクラーレンF1、エンケイとのパートナーシップ25周年を祝う

    マクラーレンF1、エンケイとのパートナーシップ25周年を祝う

    マクラーレンF1は、1995年からエンケイのレーシングホイールを採用。10月5日(月)でパートナーシップ25周年を迎えた。

    1950年に静岡県浜松市で創業したエンケイは、自動車・オートバイ向けのアルミホイールを製造・販売し、国内、世界トップのシェアを誇る。1995年からマクラーレンとパートナーシップを結び、F1マシン用のホイールを供給してきた。

    マクラーレンは「今日、我々はパートナーとの25周年を迎えました。エンケイのリムがカバーした距離は500万キロメートルを超えます! 我々のパフォーマンスの最大化を助けてくれてありがとうございます」とTwitterで述べた。

    エンケイグループの代表を務める鈴木順一は「マクラーレンF1チームと共に、四半世紀というこの記念すべき日を迎えた事に深く感謝申し上げます。これは、双方の深い絆と信用・信頼関係の賜です。そして、F1という過酷な条件下でENKEI Wheelの真価を世界に向けてアピールする事が出来ました。更なる輝かしい未来のために、私達ENKEIは栄光への架け橋としてマクラーレンF1チームと共に歩み続けます」と語った。

  • ダニエル・リカルド 「マクラーレンF1移籍に後悔はない」

    ダニエル・リカルド 「マクラーレンF1移籍に後悔はない」

    ルノーF1は好転の兆しをみせているが、ダニエル・リカルドは、今シーズンでチームを離れてマクラーレンに移籍するという決断を後悔してはいないと語る。

    昨年はマクラーレンに敗れたルノーだが、2020年はシーズンが進むにつれてパフォーマンスを向上させており、現時点でランキング3位のマクラーレンに7ポイント差まで迫っている。

    現時点でダニエル・リカルドは運転しているマシンは、来年マクラーレンで走らせるマシンよりも速いと考えられるが、それでも、リカルドは移籍を後悔してはいないと語り、競争の激化はチームにとって良いことだと語る。

    「もちろん、現在ルノーと僕が現在いる位置を軽視しているわけではないけど、後悔はしていない」とダニエル・リカルドは gpfans.com によると語った。

    「僕たちが進歩するのを目にしてうれしいか? 絶対にそうだ。すべてうまくいっている。来年、マクラーレンをさらに推し進めるための競争相手としてルノーがいるのあれば、それは誰にとっても良いことだと思う」

    「だから、僕はそれを後悔していないし、進歩にも不満はない。僕はトップでレースをしたい」

    「F1のすべてのレースはとても重要だ。僕にそれができる機会があるならば、速ければ速いほどいい。進歩していることを嬉しく思う。自分はその一部だと感じている。これは僕にとっても重要であり、ドライバーとしての成長にもつながっている」

    ドライバーがライバルチームに移籍することが決定している場合、チームは機密情報を漏らさないために遠ざけることが多い。

    セルジオ・ペレスはレーシング・ポイントでそのような扱いを受けていると語っているが、ダニエル・リカルドはそのような問題はないと語る。

    「チームは僕をまったく締め出してはいない。シミュレーターなどすべてのことをやっている」とダニエル・リカルドは付け加えた。

    「彼らと一緒に仕事ができて本当に良かった。確かに、ほろ苦いことはわかっている。特に、このチームの一部の人にとっては、今年以降は続けることができないことを知っているわけだしね。最終日まで悩みの種になるくらい頑張るつもりだ」

  • マクラーレンF1、新しいノーズデザインをベースに開発を推進

    マクラーレンF1、新しいノーズデザインをベースに開発を推進

    マクラーレンF1のチーム代表を務めるアンドレアス・ザイドルは、新しいノーズデザインのパフォーマンスはポジティブな結果を示しており、今後の開発を継続していくことを確認した。

    メルセデスのコンセプトからインスピレーションを得た新しいノーズは、メインの構造が狭く、ノーズピラーの下が狭くなっており、ノーズ下のケープも高い位置に搭載されている。

    新しいノーズは、F1トスカーナGPのフリー走行でカルロス・サインツのマシンで初登場。F1ロシアGPではランド・ノリスは週末を通して使用している。

    F1チームが“トークン”を使用することを選択した場合を除き、主要な開発エリアが2020年から2021年まで凍結される9月30日のホモロゲーションの期限が迫っており、マアクラーレンは新しいアップグレードの強気を探求することに熱心だった。

    アンドレアス・ザイドルは、計画されたより広範囲のアップグレードの一部であるノーズはマクラーレンを満足させ、チームは計画された開発を進めていくと語る。

    「シーズン中盤のホモロゲーションの日付が近づいているので、我々はできるだけ早くそれを経験したかった」とアンドレアス・ザイドルは語った。

    「実際、このパッケージの特定の部分が利用可能になり次第、段階的にテストすることを決定したのはそれが理由だ」

    「目標は明確だ。この異なるノーズボックスのコンセプトで風洞で見た開発の方向性は、将来の正しい方向性であると我々が信じているものであり、マシンのより多くのポテンシャルとパフォーマンスを解放するという点で我々に大きな可能性を与える」

    「それが我々が向かっている方向だ。現在の計画では、このパッケージのより多くの部分を段階的にトラックに追加し、パフォーマンスを向上させるという明確な目標を掲げている」

    現在、マクラーレンは、コンストラクターズランキングで3位につけているが、先週末のF1ロシアGPをノーポイントで終えた後、レーシング・ポイントにわずか2ポイント差まで迫られている。

  • マクラーレンF1、アジア圏の企業のスポンサー獲得を目指す

    マクラーレンF1、アジア圏の企業のスポンサー獲得を目指す

    マクラーレンF1は、アジア圏でさらに多くのスポンサーを獲得することでチームのスポンサー数を増やすことを目指している。

    ランド・ノリスとカルロス・サインツがドライブするマクラーレンのF1マシンには41社のうち16社のアジア圏のスポンサーが掲載されているが、マクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは、アジア圏のブランドの存在感を高めたいと考えていると語る。

    「我々が獲得できていないのは多くのアジアに拠点を置くパートナーだ」とザク・ブラウンは All That Matters Online 2020 のカンファレンスで語った。

    「以前の私の役割では、LGとLenovoをこのスポーツに参加させることができたのは幸運だった。それらの多く、アジアを拠点しているもっと多くの企業がF1に参加することを望んでいる。そのためには今日よりも意識を高める必要があると思う」

    世界的な新型コロナウイルスの大流行によって引き起こされた困難な財政状況により、マクラーレンは、今年の混乱したF1シーズンの間できる限り最善を尽くして既存のスポンサーにサービスを提供してきた。

    ザク・ブラウンは、チームはすべてのパートナーと話し合ってシーズンの新しい計画を作成したと説明する。

    「我々は自分自身の苦痛を除けば、非常に積極的な方法で各パートナーとケースバイケースで取り組んできた。そして、我々にはスタートから一緒にいてくれているすべてのパートナーと言えることを幸せに思う。全員がとても幸せだ。うまく機能しています。」

    パートナーシップの変更には、ザク・ブラウン曰く“段階的なブランディング”の機会を提供すること、およびホスピタリティの手配を2021年以降に拡大することが含まれている。

    ザク・ブラウンは、スポンサーはマクラーレンとF1の新型コロナウイルスへの反応に全体的に満足しると語った。

    「旅行をしなくなった人々が想像するように、テレビの評価は上がっており、かなりの速さでデジタルとソーシャルの数は増え続けている。我々のスポンサーと業界のスポンサーは満足している」

    通常、All That Mattersは、今週末に行われる予定だったF1シンガポールGPの週に開催されてきたが、今年は新型コロナウイルスの影響でF1がアジアを訪れることはなくなった。

    ザク・ブラウンはF1のモデルとしてシンガポールでのレースを歓迎しており、レース週末を“アジア太平洋ダボス”と呼んだ。

    「シンガポール上に多くのグローバルCレベルの幹部がビジネス上の理由で出席するレースはない」とザク・ブラウンはは語った。

    「シンガポール政府とレースのプロモーターを称賛する。それは素晴らしいレースであり、もっと多くの“シンガポール”が必要だと思っている」

  • マクラーレンF1 「口先だけではないことをリカルドに行動で示した」

    マクラーレンF1 「口先だけではないことをリカルドに行動で示した」

    マクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは、ダニエル・リカルドを口説いた際に語ったことを実際の行動で示すことができたと自信をみせる。

    2019年にマクラーレンはダニエル・リカルドとの契約に近づいていたが、最終的にリカルドはルノーへの移籍を選んだ。当時はルノーが“ベスト・オブ・ザ・レスト”の立場にあり、マクラーレンは不振から抜け出そうとしている最中だった。

    しかし、それ以降、マクラーレンは復調し、2019年のコンストラクターズ選手権でエンジンサプライヤーであるルノーを抜いて4位でフィニッシュしている。

    昨年、マクラーレンは、トロロッソで高い評価を得ていたテクニカルディレクターのジェームス・キーを引き抜き、過去10年間にわたってWECを支配してきたポルシェを引っ張ってきたアンドレアス・ザイドルをチーム代表として迎え入れた。

    ザク・ブラウンは、これらのF1チームの構造改革は抜本的なものだったと考えている。

    当時と現在の違いについて質問されたザク・ブラウンは「数年前、我々はマクラーレン史上最悪のシーズンとも言える恐ろしいシーズンから脱却しようとしていた。その時点でダニエルに対してできることは、口約束もしくは私の意図していることを主張することだけだった」 と In The Fast Lane にコメント。

    「だが、それはその時点ではただの言葉に過ぎなかった。素晴らしいチーム代表と優秀なテクニカルディレクターを連れてくる。必要なリソースを確保して設備投資もする。たくさんのことを約束した」

    「彼が『すべて良さそうに聞こえるけど、マクラーレンの歴史の中で最悪のシーズンから抜け出そうとしている状況ではないか』と考えたとしても理解できる。そのため、最終的にリカルドが一線を越えることはなかった」

    「今では『素晴らしいチーム代表を連れてくる』と言うのではなく、チームに大きな変化をもたらしている『アンドレアス・ザイドルを手に入れた』と言えるだろう。『素晴らしいテクニカルディレクターを雇う』と言っていたが、実際にジェームス・キーを連れてきた」

    「1年が経ち、私が口先だけではなく実際に行動で示したことが彼に分かったと思う。結果も伴ってきている」

  • マクラーレンF1 「ファクトリーの売却は非常に良い決断」

    マクラーレンF1 「ファクトリーの売却は非常に良い決断」

    マクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは、ファクトリーを3億5000万ドル(約366億円)で売却することは“非常に良い決断”だと主張する。

    マクラーレンは、ファクトリーを英国サリー州にある本部をセール・アンド・リースバック(自社ビル等の不動産や機械設備等を売却し、その買手から当該物件のリースを受ける取引)して、資金を調達する。

    数年前に権力闘争に敗れたロン・デニスの後任としてF1チームを引き継いだザク・ブラウンは、お金はもっと賢く使うことができると語る。

    「世界中のほとんどの企業は、彼ら自身で不動産を所有していないと思う。それらはテナントです」とザク・ブラウンは formel.de に語った。

    「我々が話しているのは多額の資金についてであり、ビジネスに投資するのはそれはあまり生産的な使い方ではない」

    「我々は誰かにそれ(ファクトリー)を売却し、長期的にリースする予定だ。我々はビジネスを成長させるためにその資金を投資していく」

    「我々は不動産会社ではなく、レーシングチームであり、自動車会社だ。非常に良い決断だと思っている」

    しかし、今年初めに約1200人のスタッフを解雇したことに加えてのファクトリーの売却は、一見するとマクラーレンが財政問題に直面しているように見える。

    だが、ロス・ブラウンはその見解を否定する。

    「キャッシュフローの観点では我々は順調に進んでいる」とザク・ブラウンは主張。しかし、新型コロナウイルス危機によってビジネス面で「多くの現金を流出させた」と認める。

    「我々はいくらかの借金を抱えており、現在、ポール(ウォルシュ/エグゼクティブチェアマン)は収益を改善するための意思決定を行っている」

    また、ザク・ブラウンは、マクラーレンF1チームの資金と、苦労しているロードカー部門は完全に分離していると語る。

    「レースで起こることは自動車に影響を与えない。その逆も然りだ」とザク・ブラウンは主張する。

    しかし、ザク・ブラウンは、新型コロナウイルスが影響が2021年も継続する可能性があることは“誰にとっても大きな懸念”だと認める。

    「2021年も新型コロナウイルスがある程度の影響を与え続けることになると思っている」

    関連:マクラーレン、英国サリー州の本部を約272億円で売却する計画

  • カルロス・サインツ 「非常に危険な状況だった。嫌なことを思い出した」

    カルロス・サインツ 「非常に危険な状況だった。嫌なことを思い出した」

    マクラーレンF1のカルロス・サインツが、F1トスカーナGPで発生した多重クラッシュについて語った。

    リスタート時に15番手までポジションを落としていたカルロス・サインツは、目の前で事故を起こしていたアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、ケビン・マグヌッセン(ハース)を避けることができなかった。

    「ミッドフィールドの誰かがレースが始まったと思った、もしくは数人がレースが始まったと思ったようだ」とカルロス・サインツは語った。

    「アルファ(ジョビナッツィ)の後ろで身動きが取れなかった。僕たち二人はすでにスリップストリームに入っていたし、実際にすでにレースをしてした。目の前のすべてが開けたら、突然ストレートの真ん中で3〜4台の車が完全に交差しているの見えて、それらの2~3台にぶつかるしかなかった

    「非常に危険な状況だったし、過去の非常に嫌なことを思い出した。何も言いたくはないけど、何が起こったのかを分析して明らかにする必要があるのは間違いない」

    「僕は大丈夫だ。みんなも大丈夫そうだ。かなり恐ろしいクラッシュだったので、それが一番大事なことだ」

    関連:F1トスカーナGP 結果:大荒れのレースでハミルトンが今季6勝目。レッドブルF1のアルボンが嬉しい初表彰台3位

  • マクラーレン、セルジオ・ペレスのインディカーでの起用に興味

    マクラーレン、セルジオ・ペレスのインディカーでの起用に興味

    マクラーレンF1のCEOを務めるザク・ブラウンは、セルジオ・ペレスにインディカーのシートを提供することにオープンな姿勢を見せている。

    セルジオ・ペレスは、2021年のセバスチャン・ベッテルの加入によって今シーズン限りでレーシング・ポイントを離脱することが決定。来季はアルファロメオとハースのF1シートに関連付けられている。

    しかし、マクラーレンのザク・ブラウンは、それ以外にも選択があると考えている。

    「セルジオが彼の居場所を失ったのは残念だ。あのチームの2人のドライバーでは、彼の方がより良いパフォーマンスを見せているからね」とザク・ブラウンは語った。

    「だが、我々が知っているように、セルジオの父親はチームを所有していない。彼らはベッテルを招待することを決めたとき、彼が代わりになることは明らかだった」

    「彼はハースまたはアルファロメオに落ちつくと思う」とザク・ブラウンは付け加えた。

    「だが、セルジオが突然インディカーに興味を持つようになった場合、彼は素晴らしいドライバーであり、彼とそれについて話し合うことに興味がある」

    しかし、彼はそれが単にセルジオ・ペレスのための契約書を作成するだけの取り引きではないこともザク・ブラウンは認める。

    「我々は3台目のマシンのための資金を見つける必要があるだろう。なので、我々は今日契約にサインすることはできません」とザク・ブラウンは語る。

    「だが、セルジオがずっと持っていた財政的支援、我々の商業活動、および彼の到着に関連するであろう関心を考えれば解決策は見つけることができると思う」

  • マクラーレンF1、メルセデス型のノーズをテスト / F1トスカーナGP

    マクラーレンF1、メルセデス型のノーズをテスト / F1トスカーナGP

    マクラーレンF1は、F1トスカーナGPのフリー走行1回目に新しいメルセデス型の実験的なノーズをテスト。今シーズン後半のレースで投入することを目指している。

    FP1でのカルロス・サインツのマシンには、新しいデザインのノーズが搭載され、フロービスを塗った短い走行が行われた。形状はメルセデスが先駆けた“ティースプーン型”に類似しており、メインの構造が狭く、ノーズピラーの下が狭くなっており、ノーズ下のケープも高い位置に搭載されている。

    ノーズを変更するためにはマクラーレンF1は新たにクラッシュテストを実施する必要があり、主要なパーツが凍結される9月30日の期限までにマシンをどの方向性に進めるかを決定する必要がある。

    マクラーレンF1のチーム代表アンドレアス・ザイソルは、新しいノーズが風洞で有望な数値を出していることを示唆した。

    「風洞で良い方向を見つけかったので、単にデータを収集したいだ」とアンドレアス・ザイドルは買った。

    「今年後半にトラックに持ち込むかを決定する前にまずはコース上で確認したかった」

    アンドレアス・ザイドルは、新しいノーズはフルレースの週末に投入される準備がまだできていないが、それがうまくいけば、シーズンのヨーロッパフェーズが終了する前にゴーサインが出される可能性があることを示唆した。

    「まだレースで使う段階ではない」とアンドレアス・ザイドルは語った。

    「今日は実際に風洞で目にしたものと比較するためにいくつかのデータを取得する実験的なテストであり、その後、最終的な決定を下していく」

    「今後2~3レースでトラックにもたらすことができればと思っている。新しい基準となるのに十分なゲインを得られることを期待している」

    マクラーレンF1は、開発計画を懸命に進めており、数レース前には新しい2021型のフロアでいくつかの実験を行っている。

    シャシーの主要コンポーネントは来年凍結されるが、チームは空力のアップデートを行うことができるため、大きな利益を得る可能性がある。来年の新しいフロアの変更は、ピレリのタイヤがマシンが発生させるダウンフォースに対応できるようにダウンフォースを削減することを目的としている。