カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • ポルシェ、919ハイブリッドがル・マンのフロントローを獲得

    ポルシェ、919ハイブリッドがル・マンのフロントローを獲得

    ポルシェ 919ハイブリッドが、ル・マン24時間レース予選において2番手と4番手を獲得した。

    トップカテゴリーであるLMP1クラスでは、伝説的な全長13.629kmのロングコースのいたるところでポールポジションをかけた熾烈な争いが繰り広げられ、カーナンバー14のロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組は、ロマンが予選最終日で最速のラップタイム(3分22秒146)を叩き出した。

    カーナンバー20のティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組では、予選2回目でティモの記録したベストラップが、そのまま最速タイムとなった。最終予選の終了間際、ニールとブレンドンはそれぞれのマシンに乗り込んでいたが、タイムを短縮するチャンスは巡ってこなかった。コース上で発生した複数の事故を受けて、安全のためにいわゆるスローゾーンがいくつも設けられたからだ。

    ヴォルフガング・ハッツ (ポルシェAGの研究開発担当役員)
    「ル・マンでフロントローを獲得することは、予選の目標でもありました。私たちは初めての試みでそれを達成することができました。ポールポジションではありませんが、全く問題ありません。私たちが十分に速いことを証明できたからです。それでもクリアラップを得られなかったのは残念でした。決勝に向けて集中し、ミスを犯さないように努めます。私はチームを誇りに思っており、全員の成功を願っています」

    フリッツ・エンツィンガー (LMP1担当 ポルシェAG副社長)
    「私たちがル・マンでフロントローとセカンドローを獲得できたのは素晴らしいことだと思います。予想以上の結果で、予選は非常に上手くいきました」

    アレクサンダー・ヒッツィンガー (LMP1テクニカルディレクター)
    「私たちのマシンが、このコースでも競争力があることを確認できたのは良かったと思います。ポールポジションを目指してアタックする機会があれば、もっと良かったのですが。ポールポジションは手の届く範囲であったと信じています。しかし、2番手と4番手のスタートも、上出来の結果であることに間違いありません」

    アンドレア・ザイドル (LMP1チーム監督)
    「私にとって、このスターティンググリッドは驚くべき結果であり、2年間の準備が大きく報われました。外部から見れば、全てを最初から作り上げることがどれほど困難であるか想像できないでしょう。しかも、今回のル・マンの予選は油断を許さない状況で何度も中断があったにもかかわらず、うまく対処することができました。この予選結果は今、サーキットにいるチームメンバーのみならず、ヴァイザッハに戻ったメンバー達にとっても励みになる結果です」

    ロマン・デュマ (ポルシェ919ハイブリッド No.14)
    「私は全力を尽くし、常にマシンを改良してきました。まだ少しだけアンダーステアに対処しなくてはなりませんでしたが、満足しています。残念なのは、ベストラップを記録した周回において、他の車両を追い越さなくてはならなかったことです。そのために数分の1秒を無駄にしましたが、楽しく走ることができました」

    ニール・ジャニ (ポルシェ919ハイブリッド No.14)
    「2番グリッドは素晴らしい結果です。ロマンが早めに良いタイムを出してくれたおかげで、私たちにはよりチャレンジするチャンスが生まれました。しかし、最後に自由に走れなかったことは少し残念です。もっとうまくやれたと思います。第1セクターは良かったのですが、いたるところにスローゾーンがありました。私たちはポールポジションを狙っていました。それでもフロントローからスタートできることには満足すべきでしょう。今からレースのスタートが楽しみです」

    マルク・リーブ (ポルシェ919ハイブリッド No.14)
    「マシンの調子はとても良かったです。ロマンが担当した5周を走るのに使ったものと同じタイヤで走りました。私が最速タイムを記録した周回では、コース上が少し混雑していましたが、インラップは全く問題ありませんでした。マシンの感触がとても良いことに満足しています。レースへの備えは万全だと思います」

    ティモ・べルンハルト (ポルシェ919ハイブリッド No.20)
    「私にとってクリアラップが一度もなかったのは残念でした。予選3回目が始まった時、いたるところで他のコース上のマシンに対処しなくてはなりませんでした。それさえなければ、もっとラップタイムを縮めることができただけに残念です。とはいえ、十分に健闘しましたし、マシンの感触も良好です。これからはレースに集中しなくてはなりません。私たちは新たなリズムに乗れるでしょう。それを楽しみにしています。今年は既に多くの事故が発生し、そのために何度も走行が中断されたことは少し気がかりです」

    ブレンドン・ハートレー (ポルシェ919ハイブリッド No.20)
    「スローゾーンやレッドフラッグ、イエローフラッグだらけの厳しい予選でした。クリアラップを得られるかどうかは運次第で、それに恵まれなかったのが少し苛立たしく思えました。しかし、チームの立場から見れば、これは素晴らしい成果でした。LMP1クラスに復帰したポルシェがいきなり2位と4位を獲得するというのは、信じられないことです」

    マーク・ウェバー (ポルシェ919ハイブリッド No.20)
    「私は2回の計測ラップしか走っていないので、コメントすることはほとんどありません。私たちはティモのためにマシンを仕上げ、それがとても上手くいったと感じました。私がステアリングを握っていた時のコースの状態はあまり良くなく、気温も昨夜よりわずかに高めでしたが、レースに向けて万全の準備を整えています」

    関連:ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

    ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

    ル・マン24時間レースを2014年もJ SPORTSが放送。CSテレビ放送ではスタートからの8時間半とゴールまでの7時間の計15時間以上のボリュームで生中継。また、スカパー!オンデマンド経由で見られるJ SPORTS LIVE+オンデマンドでは、スタートからゴールまでの24時間全てをライブ配信する。

    全8戦で世界を転戦するFIA世界耐久選手権(WEC)。開幕から2連勝と勢いに乗るトヨタに、2014年LMP1クラス総合王者のアウディ、ル・マンで過去16度の優勝を誇るポルシェがリベンジを狙う。

    また、今年のル・マン24時間レースでは、日産が電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」で革新的で新しい技術を紹介する車両のための特別エントリー枠、「ガレージ56」から参戦。ル・マンのコースを電力だけで一周走り切るという目標を掲げている。

    ■2014年 ル・マン24時間レース 放送予定

    <TVで視聴する場合>
    6月14日 (土) 21:30 〜 30:00
    FIA 世界耐久選手権 2014 第3戦【スタート】 J SPORTS 3

    6月15日 (日) 16:30 〜 23:30
    FIA 世界耐久選手権 2014 第3戦【ゴール】 J SPORTS 3

    実況:中島秀之、サッシャ
    解説:由良拓也、荒聖治、福山英朗、高橋二朗

    <オンデマンドで視聴する場合>
    6月14日 (土) 21:30〜6月15日 (土) 23:30
    ※オンデマンド限定配信になる6月15日 (土) 午前6:00〜午後4:00には実況・解説はありません。

  • トヨタ、中嶋一貴が“ル・マン”史上初の日本人ポールポジションを獲得

    トヨタ、中嶋一貴が“ル・マン”史上初の日本人ポールポジションを獲得

    6月12日(木)、FIA世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの予選第2回目と第3回目が行われ、トヨタ・レーシングのTS040 HYBRIDは中嶋一貴がタイムアタックした#7がトップタイムをマーク。日本人ドライバーとして初めてル・マン24時間レースでのポールポジションを獲得した。

    #8は3番手に付け、TS040 HYBRIDは1番手、3番手から決勝レースをスタートする。

    トヨタ・レーシングが第82回ル・マン24時間レースのポールポジションを獲得した。アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと共にTS040 HYBRID #7をドライブした中嶋一貴が、3分21秒789をマーク。トヨタにポールポジションをもたらした。

    アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミのTS040 HYBRID #8は、3番手グリッドから決勝レースをスタートする。

    25%の燃費削減を実現しながらも、トヨタ・ハイブリッド・システム・レーシング(THS-R)により1000馬力を発揮するTS040HYBRIDは、昨年のポールポジションタイムである3分22秒346から0.557秒もタイムを縮めた。

    WEC開幕2戦で連勝を飾ったTS040 HYBRIDのハイパフォーマンスは、新世代耐久レースにおいて既にスタンダードになりつつあり、その高い能力を再び示した。

    ル・マン24時間レース決勝のスターティンググリッドは、3回の予選セッションを通した、最も速い1周のラップタイムで決定される。

    夏のヨーロッパらしく、まだ明るい午後7時に2時間の予選第2回目が開始された。このセッションも前日に続き、2回に渡って赤旗中断となり、走行の機会が失われたが、予選2回目の残り15分でセッションが再開されると、各車タイムアタックを開始。#7は中嶋がステアリングを握ると、周回のたびにタイムを更新し、トップに浮上。暫定ポールポジションにつけた。

    2回の予選セッションで赤旗が多発したため、30分繰り上げられて開始された最後の予選第3回目、最初のタイムアタッカーとして中嶋とブエミがコースイン。まだ明るさの残るセッション序盤から果敢にアタックし、中嶋は4周目に3分21秒789という、ただ一人21秒台に入れる驚異の走りで更にタイムを縮めた。

    最終予選セッションの中盤には、全てのドライバーがステアリングを握り、タイヤの評価及びセットアップを継続。最後にポールポジションを獲得するために、中嶋とブエミが再びコクピットに収まった。しかし、セッション終盤はイエローフラッグによりコースの一部でスロー走行が強いられ、タイムアップはならず予選は終了。

    序盤にマークした中嶋のタイムは破られることなく、#7がポールポジション、#8が3番手となった。トヨタのル・マン24時間レースでのポールポジションは1999年のTS020以来2度目。日本人ドライバーとしては82回のル・マンの歴史で初めて、そしてもちろん日本メーカーの車両と日本人ドライバーという組み合わせでも初めてとなるポールポジション獲得となった。

    ポールポジションの喜びに酔いしれることなく、トヨタにとって16回目の挑戦で初勝利を飾るべく、チームは土曜日の決勝レースへ準備へ意識を切り替えている。

    決勝レースは14日(土)午後3時(日本時間午後10時)に24時間に向けたスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式予選第1回目(水曜日): 3番手(3分25秒313) 12周
    公式予選第2回目(木曜日): 1番手(3分22秒589) 20周
    公式予選第3回目(木曜日): 1番手(3分21秒789) 37周
    スターティンググリッド:1番手

    アレックス・ブルツ:
    最高の結果となり、とても嬉しい。一貴は凄いアタックを見せてくれた。ポールポジションを獲得出来たというだけでなく、我々の今日の取り組みが上手くいったという点でもハッピーだ。決勝レースに向け、我々全員を勇気づけてくれる結果だ。素晴らしいチームワークで、セットアップや様々な作業をこなすことが出来た。チームを本当に誇りに思う。

    ステファン・サラザン:
    WEC第1戦に続き、再びポールポジションが獲得出来て夢のようだ。チームと一貴の素晴らしい働きのお蔭だ。昨日のTS040 HYBRIDも好調だったが、今日は更に良かった。最高のセットアップが出来たのはチームの努力の結果だ。決勝レースに、我々のTS040 HYBRIDが最高のレーシングカーだという自信と共に臨めるのは心強い。全てのコーナー、全てのラップでプッシュ出来るほど、全て順調だ。ただ、決勝レースは非常に長い。スプリントレースのようにアタックせずに落ち着いて戦わなくてはならないということは分かっている。

    中嶋一貴:
    24時間の長丁場のレースではあっても、やはりポールポジション獲得はとても嬉しい。TS040 HYBRIDの状態も良かったし、チームの皆には本当に感謝している。このレースに勝つために、全員で準備して来た。トラフィックの処理には苦労しつつもクリアラップを取れたことが、ポールポジション獲得に繋がったと思う。レースはタフなものになるだろうが、今夜は素直に喜びたい。我々はなすべきことに妥協はしなかったし、良いタイミングでラップタイムを刻めるようにも努めた。さあ、レースに向けて準備は万端整った。いよいよ挑戦が始まる。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式予選第1回目(水曜日): 4番手(3分25秒410) 12周
    公式予選第2回目(木曜日): 5番手(3分23秒661) 19周
    公式予選第3回目(木曜日): 3番手(3分22秒523) 36周
    スターティンググリッド:3番手

    アンソニー・デビッドソン:
    一貴が記録した最高のラップタイムのお蔭でチーム全体が最高のムードだ。#7とチームを祝福したい。予選第3回目には私はあまり運転をしなかった。セバスチャンがタイムアタックして、新品タイヤをまさにベストなタイミングで使って良いタイムが記録出来た。彼は混雑したコースで走行を強いられたが、最後には3番手のタイムを記録することが出来た。2列目から決勝レースをスタート出来るというのはなかなか良いものだ。

    ニコラス・ラピエール:
    ライバルもポールポジションを狙っている中で、1番手と3番手からスタート出来るのは素晴らしい結果だ。ポールポジションだけが我々の目標ではなく、 ロングランでのパフォーマンス向上も大事だった。TS040 HYBRIDのバランスは昼も夜も良く、決勝レースが待ち遠しい。準備は万端だ。一貴のラップタイムはファンタスティックで、彼にはおめでとうと言いたい。

    セバスチャン・ブエミ:
    まずは#7の皆におめでとうと言いたい。彼らのパフォーマンスは素晴らしかった、特に一貴は、素晴らしいラップタイムでチーム全体にとっても非常に良い結果となった。もちろん、ドライバーとしては彼らの後に付くのは少々残念だが、それよりもチームが優先だ。レースは長丁場なので、まだまだこれからだ。

    トヨタ ポールポジション

    関連:ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • 日産、ZEOD RCがル・マンで時速300kmを記録

    日産、ZEOD RCがル・マンで時速300kmを記録

    革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」が、ル・マンの電力駆動マシンでの最速記録を樹立しました。ル・マン24時間の予選を走行中、日本の本山哲が、ミュルザンヌストレートで時速300kmを記録した。

    本山哲は電力走行中にこの速度に到達し、110kW電力モーターと驚異の重量40kg・400馬力1.5リットル3気筒ターボエンジンによる電力/内燃エンジンのデュアルパワートレインを誇るユニークなこのマシンにとって、重要な目標のひとつを達成した。

    ZEOD (zero emissions on demand) では、ドライバーは2つのパワートレイン(ガソリンエンジンとモーター)を任意で切り替えることができる。水曜日の夜に行われた最初のセッションではギアボックスのトラブルに見舞われたほか、何度も赤旗が出てセッションが中断したためにこの日走行チャンスがなかった本山哲は、自身最初の走行で目標を果たした。

    「ル・マンでZEODをドライブしたのは初めてでしたが、電力だけで時速300kmを超えるという私たちの目標にすぐに到達することができました」と本山哲は述べた。

    「電力でのスピードとパワーにとても驚き、素晴らしいフィーリングを得られました。昨日は最初のセッションでギアボックスのトラブルに見舞われ、その後は何度も赤旗で中断したために、自分がマシンに乗るチャンスがありませんでした。でも、チームのメカニックたちが奮闘してマシンを修復してくれたので、今晩の予選スタートからすぐに順調に走行を始めることができました。電力で時速300kmに到達するという私たちの最初の目標は果たせたので、第一歩としては最高の形になったのではないかと思います」

    本山哲と、ルーカス・オルドネス、ヴォルフガング・ライプのGTアカデミー卒業生たちはいずれもこの日の夜、ZEODで挑んだスティントの中で、夜間に5ラップを走行するという義務をクリアした。

    「NISSAN ZEOD RC」は今週末のル・マン24時間に、革新的な技術を披露するマシンに与えられる特別エントリー枠、「ガレージ56」の適用を受けて出場します。チームが次に掲げる目標は、決勝レースの中で、ル・マンのコース一周を電力だけで走り切ること。チームは、この日、ガソリンエンジンの回転数が0になっている状態で時速300kmという新記録をマークしたラップのデータを公開した。

  • 日産、興奮のル・マンに向けて最終準備

    日産、興奮のル・マンに向けて最終準備

    日産は、待望のレースデビューを飾る革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」と共にル・マン24時間レースをむかえる。

    2014年は、グリッドに並ぶLMP2(ル・マンプロトタイプ2)クラスマシンの約4分の1が、日産/ニスモのエンジンを搭載。この週末は、4人のゲーマー出身レーサーもル・マンに参戦する。うち2人はNISSAN ZEOD RC、2人は日産エンジンを搭載する新たなLigier JS P2を駆る。

    「NISSAN ZEOD RC」 ル・マン24時間のデビュー目前
    レースの主催者であるACOの特別エントリー枠「ガレージ56」の適用を受けて、日産はこのプログラムを、革新を起こすために活用する。「NISSAN ZEOD RC」はあらゆる側面において、壮大なチャレンジで。驚くほど短い開発期間を経て、「NISSAN ZEOD RC」は、ル・マン24時間のスタートに立つという誉れ高い瞬間を迎える。

    「ガレージ56は、主催者がマニュファクチャラーやプライベートエントラントに向けて、まったく違った何かに挑む機会を与えるという、モーターレーシングにおけるユニークなシステムです」とニスモのグローバルヘッドオブブランド、マーケティング&セールス、ダレン・コックスは述べた。

    「今年もこのプログラムを継続するACOの姿勢は賞賛されるべきですが、これは非常に大きな課題でもあります。3気筒400馬力DIG-T Rエンジンから、近代における初めてのミラーレス・レースカーであるという事実に至るまで、このマシンはあらゆる点において革新的です。ZEOD には大きな課題もありましたが、私たちのLMP1プロジェクトに向けて重要な布石となってきました。ここで私たちが学んだことから、エンジニアたちは膨大なデータを蓄積することができ、新しいLMP1マシン「NISSAN GT-R LM NISMO」の開発に生かされます」

    「革新とは限界までプッシュすることであり、時には痛みも伴います。リーフ、GT-R、キャシュカイ(デュアリス)、ジューク…私たちのラインアップの多くが何か新しいものであり、革新的です。今回のZEODも、もうひとつの革新の姿です。いつの日か、無理をし過ぎてしまう日が来るのかもしれませんが、それが今週の土曜日や日曜日でないことを祈ります」

    SUPER GTに参戦する本山哲も、日産勢がポディウムを独占したSUPER GTのオートポリス戦から、ル・マンに到着した。

    「ル・マンに参戦するのは4回目ですが、『NISSAN ZEOD RC』という新しいチャレンジのために戻ってくることができて、とてもうれしいです」と本山は述べました。「チームメイトやチームスタッフの壮絶な努力を、ル・マンのコース一周を電力だけで走り切るという目標に結び付けたいと思います。SUPER GTで最高のリザルトを獲得した後でル・マン入りできて、よかったです。SUPER GTだけでなく、今週はZEOD RCでもさらに素晴らしい結果を残したいですね」

    4人のゲーマー出身ドライバーが現実のル・マンに挑戦
    2011年、日産は初めてのGTアカデミーウィナーであるルーカス・オルドネスをル・マンに参戦させた。この時、オルドネスはレースを走り切っただけでなく表彰台フィニッシュを果たし、バーチャルから現実のレーサーになったストーリーが世界を駆け巡りった。今年は、4人のゲーマー出身者がル・マンに参戦。オルドネスは、2012年のGTアカデミー・ヨーロッパの勝者、ヴォルフガング・ライプ、本山哲と共に、「NISSAN ZEOD RC」をドライブする。

    「ル・マンの参戦は4回目ですが、今回は日産とニスモ、スタッフやドライバー全員にとって、大きなチャレンジです」とルーカス・オルドネスは述べた。

    「私たちは何か違ったことに挑み、ル・マンの一周を電力で走り切ることを目指します。このプロジェクトに関わることは、私にとって非常に特別なことです。スタッフのみんなの献身ぶりは、本当に目を見張るものがあります。今は準備の最終段階ですが、一番重要なのはいい形でレースを進めることです。コースに出て、「NISSAN ZEOD RC」でミュルザンヌ・ストレートを電力モードで走ることが待ち切れません。とても、とても特別なことですし、忘れることのできない経験になると思います」

    「この5ヶ月間、ZEODのスタッフと、ずっと作業をしてきました。公式テストでの私たちの走行は、とてもいい励みになりました」とライプは述べました。「今は、最初のプラクティスセッションでまたマシンに乗ることが待ち切れません」

    ヤン・マーデンボローとマーク・シュルツイスキーは、OAKレーシングのチームメイト、アレックス・ブランドルと共に、#35 Ligier JS P2ニッサンでレースに挑む。マーデンボローは昨年ル・マンデビューを果たし、初参戦のル・マンで表彰台フィニッシュを果たしたオルドネスと同じ道筋を辿った。

    「2度目のル・マン参戦を、心から楽しみにしています。この週末をどのように過ごし、何をしなくてはいけないのか、ちゃんと理解できています」とマーデンボローは述べた。

    「ル・マンの雰囲気は素晴らしいですし、ファンの皆さんとパドックの周囲で触れ合うことがとにかく楽しいのです。昨年と違って上にルーフのあるプロトタイプマシンをドライブしますが、テストで5ラップ走行すれば慣れましたし、ルーフがあることで空力が優れ、速さが増すことを実感できます。ニッサンGTアカデミーにとって卒業生4人がル・マンに参戦することは、素晴らしいことです。モータースポーツへの入り口に違った道があり、成功をつかんで、ヴォルフガングが今ドライブしているマシンや、マークがLMP2でドライブしている全く新しいマシンのようなエキサイティングなマシンをドライブすることができるのだということを皆さんにお見せできるよう、努力してきました。私たちの姿を見ながら、将来GTアカデミーに参加して私たちのような人生を夢見る人たちに、大きな刺激を与えることができると思います」

    2013年の終盤にLMP2でデビューしたばかりのマーク・シュルツイスキーは、今年がル・マンデビューとなる。

    「ル・マンでレースすることを、心待ちにしていました」とシュルツイスキーは述べました。「この最高のコースでドライブすることを、長い間夢見てきました。最初のプラクティスが待ち切れません。テストでは、サーキットの速さとドライビングの難しさに本当に驚きました。ここでは、マシンのことをいろいろと考えなくてはなりません。P2マシンのドライビングは驚くような体験です。特にこのル・マンではストレートで信じられないようなスピードを感じることができます」

    これまで同様、日産は、レース期間中はNISMO.TVでの中継で舞台裏なども合わせ、ル・マンでの日産の姿を届ける。NISMO.TVでは、レースの間、ル・マンヴィレッジからライブ中継を実施。「NISSAN ZEOD RC」と#35 Ligierニッサンに搭載するオンボードカメラから、レース走行中のライブ画像を送信する。2014年はさらに、NISMO Camが登場する。NISMO Camとは何か、その詳細はレースのスタートで明らかになる。

    関連:ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日は3番手と4番手

    トヨタ、ル・マン24時間レースの予選初日は3番手と4番手

    トヨタは、ル・マン24時間レースの予選初日を3番手と4番手で終えた。

    6月11日(水)、FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースの公式練習走行に続き、予選第1回目が行われた。両セッション共に赤旗が多発し、午後10時から2時間の予選セッションは1時間を過ぎたところで赤旗中断、そのまま短縮終了という波乱の初日となった。

    今年、第82回目を迎えるル・マン24時間レースのスターティンググリッドは、3回の予選セッションを総合して、各車で最も速い1周のタイムによって決定される。これは、恐らく明日12日(木)の深夜に行われる予選第3回目で最速タイムが決まるということを意味している。

    予選に先立ち、午後4時から4時間にわたって行われた練習走行では、2台のTS040 HYBRIDはセットアップとタイヤ評価に関する広範なプログラムを用意していたが、コース上のアクシデントによる3度の赤旗で中断せざるを得なかった。 にもかかわらず、この練習走行セッションでは2台のTS040 HYBRIDは1番手と3番手タイムをマーク。6人のドライバーが全員走行し、計85周、約1160kmを走破した。

    予選セッションは夕闇が空を覆う中、セットアップ最適化のためのプログラムをこなすと共に、レースでの最大パフォーマンスを引き出すべくブルツとデビッドソンがそれぞれ走行を開始したが、充分な走行時間を取ることが出来ず、チームは完全なパフォーマンスを示すまでには至らなかった。セッション序盤20分で赤旗が出され、この間にドライバーはサラザンとラピエールに交代した。

    セッションが1時間を過ぎてすぐ、13周目に入ったばかりのサラザンがドライブする#7は、エンジン油圧の低下に見舞われ、コース上にストップ。その後、#7の停止とほぼ同じタイミングで、他車のアクシデントによる赤旗が出され、セッションは再開されることなく短縮終了。このため、中嶋とブエミは予選初日のセッションを走ることが出来なかった。

    結果、2台のTS040 HYBRIDは、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザンと中嶋一貴の#7が3番手、アンソニー・デビッドソンとニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの#8は4番手となった。

    予選2日目のセッションは12日(木)の午後7時(日本時間翌13日午前2時)と午後10時(同午前5時)に行われ、決勝レースは14日(土)の午後3時(同午後10時)にスタートが切られる。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    公式練習: 3番手(3分24秒291)42周
    公式予選第1回目: 3番手(3分25秒313)12周

    アレックス・ブルツ #7:
    色々あった初日だった。アクシデントに見舞われたロイック・デュバルが無事だったのは本当に良かった。彼の早い復帰を願っている。我々のTS040 HYBRIDについてはプログラムを進めていたが赤旗により時間が限られたものになったことは否めない。いくつものテストと興味深い結果を得たが、今はデータ分析と、明日の対応への選択を検討しているところだ。

    ステファン・サラザン #7:
    TS040 HYBRIDはとても調子が良いが、不幸にも予選で課題を抱えた。しかし、他車よりも走行時間を失ったわけではないので、決勝レースでなく今日で良かったと思う。3人のドライバーは皆本当に満足しているし、バランスも良い。明日はいくつかテストも必要だがさらに良くなると思う。

    中嶋一貴 #7:
    予選の終わりの出来事はあったものの、ポジティブな1日だったと考えている。最初のセッションでは良いペースだったし、練習走行でのロングランでもタイヤテストでも良い感触を得ている。夜のセッションでは残念ながら運転しなかったが、まだ明日がある。戦闘力は間違いないので、万事うまくまとめさえすれば良い結果が得られるはずだ。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    公式練習: 1番手(3分23秒652)43周
    公式予選第1回目: 4番手(3分25秒410)12周

    アンソニー・デビッドソン #8:
    セッションを全て終了出来なかったことは残念だ。しかし、TS040 HYBRIDの幾つか重要なアイテムのセットアップを試すと共に、貴重なデータが取れた。また一つこれでクリアしたので、明日は残りのチェックを継続する。明日の予選2日目を楽しみにしている。調子はかなり良いし、残る2回の予選はもっと面白くなる。まだ道のりは長いし、競争は厳しさを増すだろう。

    ニコラス・ラピエール #8:
    難しいセッションだった。ラップを重ねることが出来なかったが、これは皆同じことだ。TS040 HYBRIDの感触は良好で、残りの予選に向けての準備は出来ている。ロングランでも非常に戦闘力があると思う、しかし、まだ判断するのは難しい。まだ予選で少しの周回しかしていないから、明日に期待したい。

    セバスチャン・ブエミ #8:
    テストからずいぶん待ったが、ついにサーキットに戻って来た。確かに我々の予想通りには行かなかったが、特に、ロイック・デュバルのアクシデントについては、彼の一刻も早い復帰を我々全員が望んでいる。赤旗のため、充分な周回が出来ず、私も夜間走行の機会を失い、少々がっかりしている。まだこの先週末は長いし、我々のパッケージには自信がある。

    関連:ル・マン24時間レース 2014:テレビ放送&ライブ配信スケジュール

  • アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディ、過去最高の燃費性能を武器に2014年のル・マンを闘う

    アウディは、1999年以来、革新的な技術を採用してル・マン24時間レースに参戦し続けている。そして今年のマシンは、これまでのアウディ R18 e-tron クワトロの中で最も軽量かつ、高い燃費性能を実現した。

    大会レギュレーションにより、他の参加車比で最大30%の低燃費化が求められるという厳しい状況にあっても、アウディは6月14-15日に開催されるル・マン24時間レースで、13回目の総合優勝獲得に向けて、最大限努力する。

    アウディは、ウルトラ テクノロジーを駆使し、優れた燃費性能を実現し続けている。2001年から採用のTFSI(直噴ガソリン)エンジンは、ル・マンでの燃費を格段に向上させ、その成果は市販モデルに反映された。2006年からセンセーショナルなTDI(直噴ディーゼル)エンジンを採用し、5回の総合優勝を獲得している。そして2012年に登場したディーゼル ハイブリッドモデルのアウディ R18 e-tron クワトロは、ル・マン不敗記録を更新している。

    今年2014年から、レギュレーションによる燃費規制のクリアが大きな課題となった。抜本的に書き換えられた新しいレギュレーションは、最大30%におよぶ大幅な燃費性能向上を求めていますが、これにより優れた燃費性能のマシンに、より多くの負担がかかっている。

    アウディはこの課題を克服するために2014年モデルを根本からまったく新しくした。パワートレインは、誕生から25年目となるアウディTDIエンジンが、今年は4リッターV6ユニットとなった。このエンジン単体でも優れた燃費性能を持っているが、エアロダイナミクスなど他の部分と連繋することで、さらなる低燃費を実現。ちなみに2006年にアウディ R10 TDIに搭載された5.5リッターV12エンジンと比較すると、レース中の平均燃費がおよそ40%も向上している。また新型マシンには、驚異的な視認性を生み出す独創的な技術アウディ レーザーライトを含む、革新的な技術が数多く搭載されている。

    燃費に関して具体的には、今年のル・マンでアウディ R18 e-tron クワトロが消費できるエネルギーは、1ラップあたり138.7メガジュールとなる。これは、ガソリンエンジンを使用するトヨタやポルシェのエンジンに対し、100km走行あたり6.16リッターも少ない燃料しか使えないことを意味する。セフティカーピリオドの時間が短かった2012年のケースをベースに、トップ車両が24時間で378ラップすると考えると、アウディ R18 e-tron クワトロは、ガソリンエンジン搭載車より317.52リッターも少ない燃料で走らなければならない。

    多くの状況が重なり合い、ル・マンはますます厳しくなっている。複雑なルールの数々が、多くのテクニカルコンセプトを生み出した。使用出来る燃料の量、ピットストップのインターバル、燃料タンク容量などをコントロールすることで、レギュレーションは“技術的な均衡”を図っている。

    アウディ AGの技術開発担当取締役 Prof. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「アウディは今年、これまでにない厳しいタスクに直面しながらル・マンに臨んでいます。新しいレギュレーションにより、これまでTDIエンジンが持っていた燃費のアドバンテージはすべて失われました。しかし、我々は自らが持つ技術力の高さをアピールすることをやめません。強く団結したチームが見せる、これまで以上に完璧な仕事が、ル・マンに打ち勝つことでしょう」とコメント。

    今年のゼッケン1号車のアウディ R18 e-tron クワトロは、昨年の優勝者であるロイック・デュバル(フランス)、トム・クリステンセン(デンマーク)の2人と、ルーカス・ディ・グラッシ(ブラジル)のトリオがドライブする。ゼッケン2号車は、2011年および2012年に獲得した栄光を再び手にしようと意気込むマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)がドライブ。そしてゼッケン3号車は、ル・マン初出場のフィリップ・アルバカーキー(ポルトガル)が、ル・マン表彰台獲得経験者のマルコ・ボナノミ(イタリア)、オリバー・ジャービス(イギリス)とトリオを組んでドライブする。

    アウディは、ドライバーとともにパワフルでバランスの取れたチームが一丸となり、通算12回のル・マン総合優勝を獲得した。しかし、アウディ16回目の挑戦となる今年のル・マン24時間レースは、これまでになく厳しい課題に挑戦することになる。6月1日に行われた公式テストを経て、アウディは完璧な事前準備を整えている。第82回ル・マン24時間レースが始まる6月14日の15時、その経験と実力を駆使してレース展開を描くアウディが必要とするものは運だけ。レースの模様は、ユーロスポーツが24時間連続で放映。また、www.audi-motorsport.comでは、Audi R18 e-tron クワトロのコクピットの模様のほか、多様なテレメトリー データを見ることができる。

    Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒ (アウディモータースポーツ代表)
    「LMP1Hクラスに3メーカーが競合する状況となり、闘いの熾烈さが間違いなく上がっています。チャレンジングな要素は年を追うごとに増え、過酷さが減少することはありません。競合車との闘いだけでなく、レース自体との闘いが厳しさを増しています。ここ数年、我々のマシンは速さでは決してトップではないものの、総合優勝を獲得してきました。その経験を活かし、レースでは何が必要かを明確に分かっています。完璧なレース運びでスピードと耐久性の両面を発揮し、総合優勝獲得を目指します」

    ラルフ・ユットナー (アウディスポーツ チームヨースト監督)
    「今年のル・マン24時間レースは、わずかなミスも許されないレースです。レギュレーションにより競合車間のパフォーマンスが調整されるため、ラップタイムが均衡しています。しかし、それだけではありません。我々の使命は3-4時間ものスティントを走るドライバーに、最高のパフォーマンスを発揮し続けても疲れないマシンを提供することです。それが、結果的にレースでの勝利を導きます。そのために、チームは最高のセットアップをしなければなりません。我々は、ノーミスに向けたマネジメントを行う時点ですでに闘いの渦中にいます。今年も総合優勝を目指します」

    トム・クリステンセンによる、ル・マンのコース解説
    「ル・マンのコースを簡潔に表現することは不可能です。比較的低速のホームストレート前のシケイン、ユーノディエール、ハイスピードなインディアナポリスやポルシェカーブ、1速までシフトダウンするミュルサンヌとアルナージュの2つのコーナーなど、13.6kmの至る所に、チャレンジングな場所がたくさんあります。車速が300km/hを越えるセクションは4ヶ所もあります。高速サーキットで4クラスが混走するため、常に渋滞が発生します。しかも、レース用に常設された路面は一部しかありません。ほとんどを占める一般公道部分の路面は、通常のサーキットとは大きく異なり、他に類をみない魅力溢れるコースです」

    Audi

  • フェラーリ、LMP1マシンでのル・マン参戦を今週末にも発表?

    フェラーリ、LMP1マシンでのル・マン参戦を今週末にも発表?

    フェラーリは、ル・マン プロトタイプとWEC世界耐久選手権への参戦を発表するのではないかとされている。

    今週末のル・マン24時間レースでは、フェラーリのF1ドライバーであるフェルナンド・アロンソが、特別ゲストスターターを務めることがすでに発表されている。

    フェラーリは先月、フェルナンド・アロンソがル・マンに招待されたことを発表する際、アロンソが旗を振るのは“モンテゼモーロ会長がこのイベントに関連するテクノロジーとマシン開発についていくつかコメントした”後だと明かしていた。

    El Mundo Deportivo は、フェラーリが土曜日に“LMP1”プロトタイプカーでル・マンに復帰することを土曜日に発表する可能性があると報じた。

    同誌によると、ル・マン24時間レース主催者は、レースのスタート前に“非常に重要な発表”があることをすでに掲げていると伝えている。

    フェラーリは、現在のF1の開発の方向性に非常に批判的な態度をとっている。

    昨年フェラーリのチーム代表を辞任したステファノ・ドメニカリは、F1の新しいV6ターボエンジンが“いくつか興味深いプロジェクトを可能にする”と述べていた。

    ステファノ・ドメニカリは「現時点ではあまり多くを語ることはできない」と2013年中頃に述べていた。

  • ル・マン24時間レース:スティーブ・マックイーンのポルシェ 908/2を展示

    ル・マン24時間レース:スティーブ・マックイーンのポルシェ 908/2を展示

    今年のル・マン24時間レースでは、スティーブ・マックイーンの映画「栄光のル・マン」で撮影用マシンとして使用されたポルシェ 908/2が展示される。

    1970年のセブリング12時間レースでスティーブ・マックイーンとピーター・レブソンが2位でフィニッシュしたマシンでもあるポルシェ 908/2は、パドックに隣接した“ヴィレッジ”でポルシェの他のル・マン・カーとともに一般公開される。

    コレクションは、ル・マン・ウィークの水曜日(6/11)から展示され、金曜日のピットウォークではスタート/フィニッシュ・ストレートに移動される。

    その後、土曜日のル・マン24時間レースのスタート前にはトラックで走行を行い、残りの週末は再びヴィレッジで展示される。

    撮影用カメラを3機積みこんだポルシェ908/2の29号車は、実際にレースに出場して、レースをこなしながら撮影用マシンとしても活躍。周回数の不足で完走扱いとはならなかったものの、24時間を無事走りきって9位でフィニッシュした。

    展示は、他にも4台のル・マンで勝利を飾ったポルシェが展示される。
    (1976年 ポルシェ 936、1987年 ポルシェ 962C、1994年 ダウアー 962LM、1998 ポルシェ 911 GT1-98)

    加えて、ポルシェ 917LHも展示。このクルマは現在マルティーニ・カラーに塗装されているが、1971年のル・マンではガルフのブルーとオレンジのカラーでレースをした。

    ル・マン24時間レースの主催者は「去年のル・マンの90周年を祝う我々の展示は大成功だったので、我々は毎年類似した何かをすることに決めた」とコメント。

    「今回、我々は24時間でのポルシェの豊かな歴史をお祝いすることを選んだ」

    「ル・マンでレースをしたクルマで、そのうえ特別な歴史のあるクルマだけというアイデアだ」

  • トヨタ、開催間近のル・マン24時間レースに向けて“準備万端”

    トヨタ、開催間近のル・マン24時間レースに向けて“準備万端”

    トヨタは、6月14日(土)15日(日)の両日開催されるFIA世界選手権(WEC)第3戦ル・マン24時間レースへの全ての準備を終え、戦いの舞台となるフランスのサルト・サーキットへと向かう。

    トヨタ・レーシングは、過去2回のル・マン参戦でめざましい進化を遂げ、昨年は2位表彰台という結果を得ている。2014年シーズン用に新たに投入された、1000馬力を誇るTS040 HYBRIDは、今季のWECシリーズ序盤戦で2連勝しており、ル・マンに対する期待は、さらに高まっている。

    今季のWEC序盤2戦、シルバーストンとスパ・フランコルシャンの6時間レースにおける勝利により、チームはマニュファチャラーズ・ランキング首位につけ、2位に対し48ポイントのリードを獲得している。全8戦で争われる選手権で、このリードをさらに広げるべく、強力なライバルであるアウディとポルシェにル・マンで真っ向から立ち向かうこととなる。

    トヨタ・レーシングが今季のル・マンに持ち込む2台のTS040 HYBRIDは、最先端ハイブリッド技術の集大成であり、2013年仕様に対してさらなるパワーを得ながらも、25%の燃費向上を果たしている。

    スーパーキャパシタに蓄積された電力により、前後の駆動軸に加えられるモーターアシストは合計480馬力に及び、新開発の3.7リッター自然吸気ガソリンエンジンが後輪に伝える520馬力とあわせて、システム全体では最大1000馬力ものパワーを発揮する。

    昨年のル・マン24時間レースで4位フィニッシュとなった#7はアレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴の3名、昨年2位表彰台を獲得した#8はアンソニー・デビッドソン、ニコラス・ラピエール、セバスチャン・ブエミの3名がステアリングを握る。

    6名のドライバーは全員、公道と常設サーキットの一部を組み合わせた1周13.629kmのサルト・サーキットを熟知しており、先週日曜日の公式テストデーでも順調に走行をこなした。

    伝統の耐久レースであるル・マンは、24時間だけの戦いではない。なぜならば、レースウィークの11日(水)から始まる走行は、午後4時から4時間の練習走行の後、午後10時からの2時間の予選へと続き、レースウィークを合計すると、走行時間はおよそ35時間にもなるからだ。

    予選セッションは翌12日(木)も継続され、2回各2時間の予選走行セッション(午後7時と午後10時から)が実施される。決勝レースのスターティンググリッドはこれらの予選セッション全ての中での最速ラップタイムで決定される。

    13日(金)には、ル・マン市内中心部で伝統的なドライバーズパレードが行われ、ファンがドライバーと間近にふれあえる貴重な機会となる。14日(土)は午前9時からの45分間のウォームアップ走行に続き、午後3時に24時間レースのスタートが切られる。

    トヨタ・レーシングにとっては3回目のル・マン挑戦となるが、トヨタとしては16回目の挑戦となる。その挑戦は1985年に始まり、40台ものレーシングカーで激戦を重ねて来た。最高位は1992年、1994年、1999年と2013年の2位表彰台である。

    木下美明 チーム代表:
    TS040 HYBRIDと我々のル・マンへの道のりは、1年前、2013年のル・マン直後から始まった。以来、チーム及び関係者全員で、とてつもないハードワークをこなし、準備して来た。よって今年のル・マン挑戦に向けてやり残したことはないと思う。我々の目標はただ一つ、勝つ事。レースでは、ライバルのパフォーマンスや運、天候など、コントロール出来ない多くの要素があるが、我々は自分達が今までやって来たことを信じて、レースウィークも自分達のやるべき事を続けて行くだけだ。ポルシェの復帰により、今年のレースはこれまでよりも、さらに熾烈なものとなるだろう。しかし、それは逆に言えば、勝利が、さらにこの上ないものになることを意味している。

    村田久武 モータースポーツユニット開発部部長:
    今年の新レギュレーションにより、ついに我々のハイブリッド技術を全て活かした戦いを見せることが出来る。それは4輪でハイブリッドブーストを駆使出来るということだ。このシステムこそ我々が当初から開発していたものであり、今年それが実現出来て嬉しい。 ル・マンは、エネルギー回生の面ではスパやシルバーストンとは異なるサーキットだ。しかし、我々のハイブリッドシステムはル・マンで最大の効果を得られるように設計されており、昨年までの経験からも、ラップタイムに非常に大きく貢献することが分かっている。ミュルサンヌストレートのシケインにおけるハードブレーキングで、6MJのエネルギーをフルに回生出来るので、我々にとっては非常に期待出来るところといえる。ル・マンにおいて燃費は常に重要なポイントだが、我々はハイブリッド・エネルギーを上手く利用することで、燃料消費の面でもパフォーマンスの最適化を図れるだろう。

    パスカル・バセロン テクニカル・ディレクター:
    2012年や2013年よりも充分な準備が出来た。何の心配もなくル・マンに向かうことが出来るが、完全な自信を持つことは不可能だ。我々のコントロール下にない多くの要素が待ち受けている。24時間という長いレースでのコース上の混雑については言うまでもなく、パフォーマンス面でも、強力なライバル達は、前戦スパの後そのままでいるということはないだろう。ル・マンはシリーズの他のレースとは異なるコースであり、それに応じた準備が必要だ。最高速はどのコースよりも重要であり、燃料やタイヤ戦略についても慎重に解析し、ピットでの時間の短縮と、ラップタイムとの妥協点を見出さなくてはならない。今のところ、我々はシーズン序盤の2戦で2勝を挙げ、狙い通りの位置につけている。そしてル・マンでの戦いを本当に楽しみにしている。

    アレックス・ブルツ (TS040 HYBRID #7):
    毎年そうだが、レースウィークが始まるのが待ち切れない。ル・マンはどのレースとも違う魅力がある。平均速度は非常に高く、実質的にランオフエリアはほとんどない。特に森の中を行くセクションからポルシェコーナーまでのエリアは顕著だ。タフなレースになるだろうが、ル・マンではいつものことだし、むしろそれを望んでいる。勝つために戦う、それが全てだ。もし表彰台に上れるのなら、最も高い位置に上りたい。しかし、ル・マンはいつも予測不可能なレースであり、自分のなすべきことを着実に、一歩ずつ重ねて戦い続けなくてはならない。

    ステファン・サラザン (TS040 HYBRID #7):
    ル・マンは私にとって間違いなく今シーズンのハイライトだ。LMP1カーでル・マンを走るのは、何物にも代えがたい感覚だ。非常に高速で、夢のようだ。ドライバーならここを走るときはいつも興奮するはずだし、他のコースと比べても特別な感覚だ。レースウィークが本当に楽しみだ。我々は充分な準備が出来ており、チーム、ドライバー、メカニックの全員が態勢を整えている。今年の我々のTS040 HYBRIDは特別だと感じており、本当に素晴らしい。どちらになるかは分からないが、我々のチームの2台どちらにも良いチャンスが確実にあると思う。#7を表彰台の中央に立たせるためにベストを尽くしたい。

    中嶋一貴 (TS040 HYBRID #7):
    3度目のル・マンとなるが、参戦のたびに経験を重ねている。2012年はどうなるのか分からなかったが、昨年は難しいレースになるだろうということが分かっていた。しかし、今年は違う。我々は全ての準備を終え、今季これまでの2戦で強力なパフォーマンスを示して来た。勝利に挑戦するための準備は充分に出来たと感じている。準備が充分であることで、ストレスを感じることもなく、落ち着いている。私は他のレースでも常に落ち着くことを意識しており、今の状態はとても良い兆候だと思う。

    アンソニー・デビッドソン (TS040 HYBRID #8):
    私はル・マンで勝つためにトヨタに来た。それは耐久レースを始めて以来の私の目標だ。今年、我々はとても良いポジションにおり、特に序盤の2レースを好成績で終えているだけに、この最大のイベントで勝利を争うだけのパフォーマンスがなかったら失望するだろう。しかし、ル・マンはどうなるのか誰にも分からない。もし最速の車両を有していたとしても、勝利は確実ではない。昨年同様にベストを尽くすつもりだし、それこそがレースウィークへの理想的なアプローチだと思っている。そして最後に自分たちがどこに居られるかを待つだけだ。

    ニコラス・ラピエール (TS040 HYBRID #8):
    ル・マンはおそらく、ドライバーに最高の喜びをもたらしてくれるコースだろう。私はル・マンの全てを、それこそセンチメートル単位で覚えているが、ル・マンに戻って来るのはいつでも格別だ。本当に特別なコースで、他のどのコースとも違う独特の感覚だ。素晴らしいTS040 HYBRIDと共に世界選手権のポイントリーダーとしてル・マンに臨むということは、勝利が現実的な目標となる。しかし、このレースは普通のレースとは違うということはよく分かっている。ル・マン24時間レースは、エントラントに謙虚であることを要求する。たとえ全てが順調に進んでいても、いつ予期せぬアクシデントに見舞われるか分からない。

    セバスチャン・ブエミ (TS040 HYBRID #8):
    今季最大のイベントであり、何が起こるか分からない。チームにも多大なプレッシャーがかかる。我々がWECのタイトルを争っていても、ル・マンはメインイベントであり、全員がこのレースのためにハードに働いている。好結果を望むなら、細部まで徹底的に完璧である必要があり、それは非常に困難だ。目標は間違いなくル・マンでの勝利だが、誰もレースがどうなるのか予想出来ない。驚きに満ちた、長く、タフなレースであり、我々は出来る限りの努力をした上で、結果を待つしかない。表彰台の中央に立つためにプッシュを続ける。