カテゴリー: ル・マン24時間レース

  • 日産 ZEOD RC、厳しい結末も電力のみでのル・マン周回に成功

    日産 ZEOD RC、厳しい結末も電力のみでのル・マン周回に成功

    日産のル・マンでの挑戦は早々に残念な結末を迎えたが、革新的な電力駆動レーシングカー「NISSAN ZEOD RC」は、ミュルザンヌ・ストレートで時速300kmに到達、電力だけでル・マンのコースを一周するという歴史的な快挙を果たした。

    内燃ガソリンエンジンと電気モーターを組み合わせたこのユニークなプロトタイプマシンは、木曜日夜に行われた予選セッションで一つめの目標を達成した。最初のシケインにさしかかる前のミュルザンヌ・ストレートで、本山哲が時速300kmに到達したのだ。

    日産のもうひとつの大きなゴールは、ル・マンの13.6キロのコースを電力だけで走り切ることだった。この目標は、決勝日午前中に行われたウォームアップ中、GTアカデミー勝者のヴォルフガング・ライプが果たした。

    レースのスタートでZEOD RCを駆ったのはライプ。5周の走行を重ねたが、23分を経過した時に走行ができなくなった。ギアボックス系と見られるトラブルで、早すぎるリタイアを余儀なくされた。

    注目すべきは、このギアボックスは、このマシンのパワートレインの中でも、従来から使われてきたパーツのひとつだったということ。排気量1.5リットル・重量40kg・出力400馬力の3気筒エンジンと、110kwを発生する電気モーターは問題なく機能していた。

    「人生とはジェットコースターのようなものだと言いますが、モータースポーツもこの一言で表せることが明確になりました。まさに今日、私たちは歓喜の頂点から、奈落の底に突き落とされたのです」とニスモのグローバルヘッドオブブランド・マーケティング&セールス、ダレン・コックスは述べた。

    「今日の午前、チームは電力だけで一周を走り切るという目標を見事に達成しました。最初の挑戦でそれを果たしたのです。日産と電気自動車にとっての偉業です」

    「レースのスタートで私たちは自信に満ちていましたし、今週の序盤には既に時速300kmに到達していました。レース中も、電力だけの走行を重ねることを楽しみにしていましたが、従来のパーツであるギアボックスにトラブルが起きてしまいました」

    「このレースで電気自動車の技術を披露することをとても楽しみにしていたので、本当に悔しいです」

    「このプロジェクトに関わってきたすべての人にとって、素晴らしい経験でした。膨大な時間を費やして取り組んできた人たちには、ル・マンで電力だけの走行を達成したあの喜びをいつまでも忘れないでいて欲しいですね」

    残念ながら、本山哲もルーカス・オルドネスも、レースでは一度も走行することができなかった。

    2015年のル・マンでは、日産はLMP1クラスに復帰し、アウディ、トヨタ、ポルシェといった強豪を相手に、世界で最も名誉ある耐久レースでの総合優勝を目指す。

    ZEODのチーフ開発ドライバーで今回がル・マン初参戦となったヴォルフガング・ライプにとって、一喜一憂の一日となった。

    「初めて電力だけでの一周走ったことは、もちろん信じられないほどスリリングでしたし、マシン開発に膨大な時間を費やしてきたことが心から報われた思いでした」とライプは述べた。

    「今回のレースはもちろん大変残念な結末となりましたが、ル・マンの醍醐味を知った今、戻ってくる日のことが待ち切れません。本当に素晴らしいレースですし、いつかまた挑戦したいですね」

  • ポルシェ、ル・マンで力強いパフォーマンスを示すも夢叶わず

    ポルシェ、ル・マンで力強いパフォーマンスを示すも夢叶わず

    ポルシェのワークスチームは、ル・マン24時間レース決勝において2台の919ハイブリッドが力強いパフォーマンスを発揮したが、レース終盤の劇的な幕切れにより、結果を残すことはできなかった。

    LMP1クラスのカーナンバー20(ティモ・ベルンハルト/ブレンドン・ハートレー/マーク・ウェバー組)のチームは、ル・マン24時間レース決勝において、レース中盤から後半にかけて、多くの時間にわたりトップを走行してした。しかし、スタートから22時間以上を過ぎた時点でパワートレインの問題で後退を余儀なくされた。

    カーナンバー14(ロマン・デュマ/ニール・ジャニ/マルク・リーブ組)に託されたもう1台919ハイブリッドも、やはり非常に高い戦闘力を証明したが、ドライブトレインの問題に足を引っ張られた。それでもカーナンバー14は、自力でフィニッシュラインを超えた。

    スタート直後は、変化する気象条件と多くの事故によってスリリングな展開となったが、夜になるとレース展開が比較的落ち着きはじめ、日曜日の12時36分、カーナンバー20のポルシェ919ハイブリッドを駆るティモ・ベルンハルトがトップでマーク・ウェバーと交代した。ところが、それから20分も経たない間にスローダウンを余儀なくされ、電気モーターのパワーだけでピットまで戻って来た。チームは、損傷したパワートレインを修理することができなかった。

    さらに30分と経たない間に、マルク・リーブが駆るカーナンバー14にはトランスミッションの不具合が発生して12時54分にピットに入るまでは4位につけていた。チェッカーフラッグが振られる直前にコースに復帰したが、結局完走扱いとはならなかった。

    マティアス・ミューラー(ポルシェAG社長)
    「私たちは、チームの多大な努力によってル・マンに復帰しました。ポルシェ919ハイブリッドのデビューを表彰台で飾るという私たちの密かな夢が、もう少しで実現しそうでした。驚くほど長時間にわたりレースをリードしました。一生懸命に尽くしてくれた全ての人々に対して感謝を述べたいと思います。私たちは前向きに考えており、2015年にはさらに強くなって戻って来るつもりです」

    ヴォルフガング・ハッツ(ポルシェAG 研究開発担当役員)
    「私たちが公言した目標は、このレースを完走することでした。それは完全にはかないませんでしたが、少なくとも919ハイブリッドのポテンシャルの高さとその革新的なパワートレインを示すことはできました。私たちは、自らの勇気あるコンセプトを信じ、それをさらに発展させるつもりです。すでに2015年のレースに向けて取り組み始めています」

    フリッツ・エンツィンガー(LMP1担当 ポルシェAG副社長)
    「この結果は、準備作業に奮闘してきた私たちのチームにふさわしいものとは言えません。この波乱に満ちたレースは、信じがたく忘れられないものとなりました。チームの全員が限界まで働き、決して諦めませんでした。私はチームをとても誇りに思います」

    アンドレア・ザイドル(LMP1チーム監督)
    「今はもちろん残念な気持ちで一杯です。しかし、もしこのような結果になることがレース前に分かっていたとしても、それを嬉しく思ったでしょう。私たちは、来年のために多くのことを学び、明日からは2015年に向けて準備を始めます。ドライバーもチームメンバーも、全員が見事な働きをしました。1台のマシンにフィニッシュラインを踏ませたことを誇りに思います。しかも、レース終了局面までもう1台と共に優勝争いを演じることができたのは、素晴らしいことでした」

    アレクサンダー・ヒッツィンガー(LMP1テクニカルディレクター)
    「アウディを祝福したいと思います。彼らの優勝は当然の結果です。もちろん私たちとしては残念です。私たちもそのような良い結果にもう少しで手が届きそうだったのですから。それでも自らの成し遂げたことを誇って良いと思います。マシンの速さを証明し、ライバルチームも919ハイブリッドに注目していました。目標はレースを完走することでしたが、違った形でフィニッシュラインを超えることになりました。残りのレースと2015年のル・マンを楽しみにしています。今日のマシンは必ずしも扱いやすくなかったのですが、ドライバーたちは素晴らしい仕事をしてくれました。そのことを全員に感謝したいと思います」

    ニール・ジャニ(カーナンバー14)
    「私たちのマシンは本当に良く走り、何度かトップグループに並びました。これほど大きなポテンシャルがあるのですから、今回の結果についてはとても残念です。一方で、継続が極めて重要であり、すぐに成功するのが困難であることを思い知らされました」

    マルク・リーブ(カーナンバー14)
    「何と言えばいいのか分かりません。なぜなら、レース中に発生した今回のような問題に対処するのは、困難だからです。カーナンバー20は、実に素晴らしいレースを見せてくれました。彼らにはレースの終了直前まで全く問題が発生しませんでした。これに対して私たちのカーナンバー14のマシンは、いくつかの些細な技術的不具合によってスローダウンし、何度もピットストップを強いられました。それでも私たちは最善を尽くしました。チェッカーフラッグのおよそ1時間半前、もっと大きな問題が発生しました。チームはどうにかしてマシンを再び走れるようにして、私たちは最終的にフィニッシュラインを超えることができました」

    ティモ・ベルンハルト(カーナンバー20)
    「これほど長い空白期間を経てル・マンと世界耐久選手権に戻って来たことは、結果的にポルシェにとって大きな収穫だったと思います。しかし、私たちは必死に闘い、最後には本当に優勝目前まで行っただけにとても残念です。少なくとも表彰台には立てたはずです。それを実現するのは困難でしたが、チームのメンバーは素晴らしい仕事をして、マシンも良く走ってくれました。マシンのバランスに関していくつか問題を抱えていたため、コントロールするのは簡単ではありませんでしたが、結局、燃料を節約してコーナーで無理をしないようにしました。その後、1速ギアでエンジンが壊れました。しかし、最終的にはポルシェにとって大きな収穫であったと思います」

    マーク・ウェバー(カーナンバー20)
    「全員にとって残念な結果でした。もし完走できていれば驚くべき偉業となったでしょう。レース終盤にこれほど有利な位置にいられるとは、チームの中で誰も期待していなかったと思います。ポルシェが成し遂げたことは、本当に誇るべきことです。レース中にこの位置までマシンを到達させることがどれほど困難であるか、理解できる人はあまりいません。ル・マンでリタイアすることは決して良いことではありませんが、今日の結果は、ある意味で望みうる最良のものであると思います。なぜなら私たちは予想以上に健闘し、多くのことを学んだからです。もし早めにリタイアしていれば、何も学べず辛い思いをしたでしょう。もしあと1周の時点でリタイアしていれば、よりいっそう耐え難かったでしょう。私たちは、初めてのル・マンにおいて、表彰台に限りなく近づくことができました」

  • アウディ、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ

    アウディ、ル・マン24時間レースで1-2フィニッシュ

    アウディはル・マン24時間レースでの連勝記録を伸ばしました。第82回大会において、およそ30万人が見守る中、マルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ(スイス/ドイツ/フランス)組とルーカス・ディ・グラッシ / マルク・ジェネ / トム・クリステンセン(ブラジル/スペイン/デンマーク)組が1-2フィニッシュを飾った。

    アウディは、過去16回出場のうち13回の優勝という素晴らしい成功を遂げ、今回の優勝はひときわ価値の高いものとなった。

    アウディスポーツ チームヨーストは、トヨタに加えて、ル・マンに復帰したポルシェという強力なライバルを相手に、厳しい展開となったレースを闘い抜き勝利した。

    アウディの1-2フィニッシュを受け、アウディ AG取締役会会長のルパート・シュタートラーは「ル・マンでは、これまで数多くの素晴らしい闘いがあったと思いますが、今年の優勝は歴史に残る素晴らしい結果であると思っています。ポルシェとトヨタという強力なライバルを迎えた今年のレースでは、どのチームが優勝するのかまったく分かりませんでした。そのような厳しい状況の中で、再び優勝を遂げることが出来ました。これはアウディ関係者すべての努力によって得られた、素晴らしい偉業です。この結果を非常に嬉しく思い、優勝に貢献したすべての方々に感謝します」とコメント。

    アウディ AG技術開発担当役員であり、モータースポーツプログラム責任者のProf. Dr. ウルリッヒ・ハッケンベルクは「ル・マンでの優勝を通じて、TDIエンジンの優れた燃費性能が再び証明されました。また、初めて採用したレーザーライトの優秀性も確認出来ました。我々は、今後も最新技術を積極的にル・マンに投入していきます。」と述べた。

    アウディにとって、ル・マン24時間レースは“偉大なる実験室”であり、今回のレースでは特に多くの試練が待ち構えていた。水曜日のフリー走行でのロイック・デュバルのアクシデント後、アウディスポーツ チームヨーストは、ゼッケン1号車のアウディ R18 e-tron クワトロを記録的なスピードでスペアモノコックから組み上げ、ロイック・デュバルに替わってステアリングを握るマルク・ジェネに託した。

    日曜日の朝、ゼッケン1号車が優勝に向けて走り続けている時、多くの人々は、今回の優勝はメカニック達の功績が大きいと話していた。残念ながら、レース終盤でインジェクターとターボチャージャーの交換を余儀なくされたために、優勝することは出来なかったたが、ルーカス・ディ・グラッシ、マルク・ジェネ、トム・クリステンセン組は3周差の2位を獲得した。

    マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエの3人がトップに立ったのは、それまで長い間トップを走っていたトヨタにプレッシャーを与え続け夜が明けた日曜日の朝5時を少し過ぎた頃だった。ゼッケン2号車も、ターボチャージャーの交換を行ったため、一時的に3位まで順位を落としたが、その後は、アンドレ・ロッテラーの3分22.567秒を始めとする驚異的なペースでの追い上げにより、トップに返り咲いた。

    ゼッケン3号車を駆るフィリップ・アルバカーキ、マルコ・ボナノミ、オリバー・ジャービス組は、残念ながら不幸に見舞われた。レースの序盤、土砂降りの雨によるセイフティカーピリオドの中、マルコ・ボナノミがユーノディエールをドライブしていた時、GTクラスのフェラーリに追突されてしまった。これによってマシンのパワートレインが激しく損傷したため、レース開始からわずか1時間半で、リタイアを余儀なくされた。

    レーススタートから1時間の間、アウディ、ポルシェ、トヨタは、観客の目を釘付けにする激しいバトルを展開。目まぐるしい展開はその後、日曜日の正午頃まで続き、観客は歴史に残る名勝負を楽しむことが出来た。アウディの勝利が確実となったのは、午後1時を過ぎてからだった。

    アウディモータースポーツ代表 Dr. ヴォルフガング・ウルリッヒは「ル・マンならではの素晴らしいレースでした。数多くのアクシデントがあり、トップ争いをしていたマシンでさえ、必ず何かの課題を抱えながら走行をしていました。そのような中でアウディ R18 e-tron クワトロが優勝出来たのは、すばらしいペースで走行出来たマシンの耐久性、ノーミスで走り続けたドライバーの技量、そしてあらゆる出来事に迅速かつ的確に対応したチームの存在があったからだと思います。今回、ポルシェとトヨタという非常に強力なライバルを迎え、予想通り厳しい展開となりました。しかし私は、困難な状況が続いている中、我々はもっとも燃費の良いマシンなので、勝利は必ず我々のものになる、と信じ続けていました。そして、その願い通りに優勝出来たことを誇りに思っています。チーム関係者全員にはもちろんのこと、毎年“Vorsprung durch Technik (技術による先進)”を発表する機会を与えてくれている取締会やグループ全体にも感謝しています。もちろん、ル・マンにポルシェが復帰してきたことも大いに歓迎しています」

    今回の通算13回目のル・マン優勝は、アウディにとってTDIエンジン搭載モデルによる8回目、ハイブリッドカーによる3回目となる。そしてヨーストレーシングにとっては通算15回目の優勝となった。マルセル・ファスラー、アンドレ・ロッテラー、ブノワ・トレルイエは、2011年、2012年に続く3回目の優勝となった。

  • トヨタ、8号車が表彰台を獲得 (ル・マン24時間レース)

    トヨタ、8号車が表彰台を獲得 (ル・マン24時間レース)

    FIA世界耐久選手権(WEC)第3戦 第82回ル・マン24時間レースが終了。6月15日(日)午後3時に長く、過酷な24時間レースのチェッカーが振られた。トヨタ・レーシングのTS040 HYBRID #8はサバイバル戦の様相を呈した終盤戦を戦い抜き、3位でフィニッシュ。トヨタ・レーシングは、2年連続の表彰台を獲得した。

    アレックス・ブルツとステファン・サラザン、中嶋一貴の3名がドライブしたTS040 HYBRID #7は、ポールポジションからスタートを切り、レースが折り返しを過ぎるまでは、2位に90秒以上の差をつけてレースをリードした。

    しかし、中嶋がドライブ中に予測不能な電気系トラブルに見舞われ、#7は夜明けを待たずにアルナージュコーナーの先で停止。ピットへと戻ることは出来ず、13時間53分を戦い正式にリタイア届けを済ませた。

    一方、3番手グリッドからスタートを切り、同じく勝利への期待がかかっていたTS040 HYBRID #8だったが、スタートから90分後に見舞われた突然の豪雨の中、スリックタイヤを装着していたニコラス・ラピエールがミュルサンヌ・ストレートでの多重クラッシュに巻き込まれ、事実上優勝争いからは脱落してしまった。

    このアクシデントにより、#8は大きなダメージを負うこととなったが、ピットへと自力で戻った#8は、チームの迅速な修復作業により、前後のボディカウルと左フロントのサスペンションを交換。およそ50分間のピット作業の後、#8は首位から8周遅れでコースへ復帰した。ほぼ最後尾近くまで後退していた#8だったが、少しでも多くのポイントを獲得すべく追撃を開始。

    レースが8時間を消化したところで、#8はクラッシュに起因する空力的なバランスの不調に見舞われ、修復するために8分間ほどのピット作業を余儀なくされた。

    しかし、アンソニー・デビッドソンとラピエール、そしてセバスチャン・ブエミの3名は、着実なペースで順位を上げて、レース終盤にはトップ4まで浮上。ゴール1時間40分前にライバルがテクニカルトラブルに見舞われたこともあり、3位表彰台をその視界に捕らえた。

    序盤戦の2時間の不運で、上位フィニッシュから大きく遠のいたように見えた#8であったが、チームの懸命な努力と、終盤戦の2時間で局面が大きく動いたことで、トヨタ・レーシングに3位表彰台をもたらすこととなった。

    3位でフィニッシュした#8のドライバー3名は、それぞれ30ポイントを獲得し、2位との差を20ポイントへと広げ、WECのポイントリーダーを堅守した。

    木下美明 チーム代表:
    ル・マンでの3位は大変喜ぶべき名誉だが、我々のTS040 HYBRIDは勝てるスピードを持っていただけに、今日は複雑な気持ちだ。予想外の出来事が多く、改めてこれがル・マンなんだと実感した。幸運は要らないが、もう少し、アクシデントが少なければ、と思う。しかし、それがモータースポーツであり、結果は厳粛に受け止めなければならない。この経験を糧に、我々はより強くなって帰って来る。加えて、世界選手権に照準を合わせ、次のアメリカ・オースティン戦から再び全力を尽くす。#8の酷いダメージを短時間で修復してくれたチームメンバー、またその車で諦める事無く走り続け、3位表彰台を獲得したドライバーに心から感謝したい。自分は、このチームを誇りに思う。最後に、アウディ、ポルシェの素晴らしいパフォーマンスを讃えたい。このレースに参加した全員が非常に激しく戦い、素晴らしいスピリットを見せてくれた。

    TS040 HYBRID #7:
    (アレックス・ブルツ/ステファン・サラザン/中嶋一貴)
    決勝: リタイア、219周、ピットストップ17回、最速ラップ3分23秒112

    アレックス・ブルツ:
    本当に残念だという以外に言葉がない。我々はレースをリードしたが、トラフィックの回避などでも、過度のリスクは冒さないように心がけてきた。運に恵まれた部分もあるが、レースをコントロール下に置きながらリードを広げることが出来たし、それこそがル・マンでは必要なことだ。日中におけるタイヤの性能は抜群だったので、日の出を迎えるのを楽しみにしていた。しかし、それは叶わなかった。レースウィークの早い時期に話したが、我々がル・マンに勝つのではなく、ル・マンが我々を勝たせてくれるのであり、今回は勝たせてくれなかったと言うことだ。

    ステファン・サラザン:
    メカニック、エンジニアを始め、チームの仲間全員に本当に申し訳なく思う。誰もが皆、今日だけでなく、これまでのあらゆる準備過程で最大限の努力をしてくれた。我々はスタートからずっとレースをリードしていた。TS040 HYBRIDは本当に素晴らしい仕上がりだったので、必要以上の激しいプッシュもせず、リスクも冒さず、無理しない走りに努めた。しかし、今年のル・マンでは勝利の女神は報いてくれず、我々をコース上に止めてしまった。我々は最大限の努力と、レースに勝つため万全を尽くして来たのに非常に残念だ。しかし、ル・マンは長いレースで、何が起こっても不思議ではない。たまたま今日は不運が我々に起こってしまったということだ。

    中嶋一貴:
    こういうのを痛恨の極みというのだろうか。言葉が見つからない。我々を支えてくれた全ての人達に申し訳ない気持ちで一杯だ。あの瞬間までは素晴らしいレースをしていたと思っている。良いペースでレースをリードしていた。こういうことがあり得るとは思っていたが、今回実際に起こってしまった。しかし、これがル・マンであり、だからこそ挑戦し甲斐もあるのだと思う。また挑戦する。

    TS040 HYBRID #8:
    (アンソニー・デビッドソン/ニコラス・ラピエール/セバスチャン・ブエミ)
    決勝:3位 374周、ピットストップ31回、最速ラップ3分23秒117

    アンソニー・デビッドソン:
    本当に波乱万丈のレースだった。我々のTS040 HYBRIDは全ての面においてスピードがあったが、トリッキーなコンディションに翻弄され、車体に大きなダメージを負ってしまった。そして後方からの追い上げを余儀なくされた。今回起きたことは誰にでも起こりえることの一つに過ぎない。こうして表彰台に立てたことに驚いている。アクシデントの直後にはほぼ最後尾近くまでポジションを落としたが、そこから表彰台を獲得出来たということで、速さは示せたと思う。今回のレースでは、勝利はつかむのではなく、やってくるものだった。

    ニコラス・ラピエール:
    ル・マンでの3位という結果は、序盤に起きたことを考えれば悪くない。#8のクルーのおかげで、我々は世界選手権でのポイントリードを広げることが出来た。しかし、とても残念だ。#7は週末を通して素晴らしい働きを見せてきて、それに見合うだけの結果が得られても良かった。我々は表彰台フィニッシュを果たしたが、それは決して望んでいた結果ではない。トヨタと我々は何年にもわたってル・マンで勝つために戦ってきて、今年は勝てる大きなチャンスだった。それだけに非常に残念な結果となってしまった。

    セバスチャン・ブエミ:
    ここル・マンには、優勝候補としてやって来たのに、それが勝ちにつながらなかったという点では、私は失望している。しかし一方では、多くの周回数を残してコースへ復帰し、それで3位が獲れたのでまだ救われた。アクシデントの直後は、とても表彰台など望めなかったからだ。我々は長い道のりを戻って来て、良い仕事をしたと思う。しかし、明らかにもっと行けたと思うので、今日は本当にタフな1日だった。我々はチャンピオンシップでは依然リードしており、少なくとも前向きにはなれる。

  • ル・マン24時間レース 結果:アウディが1-2フィニッシュ!

    ル・マン24時間レース 結果:アウディが1-2フィニッシュ!

    2014年のル・マン24時間が開催され、アウディが1-2フィニッシュを成し遂げた。

    今年のル・マンも予測不可能な天候、そしてトラブル多発の波乱のレースとなった。

    ポールポジションからスタートしたトヨタ 7号車は、15時間の時点でレースを電気系のトラブルでレースをリタイア。その後は、アウディ勢とポルシェが首位をマシントラブルをきっかけに順位を入れ替えるル・マン独特のレース展開となった。

    優勝は、アウディ 2号車のマルセル・ファスラー / アンドレ・ロッテラー / ブノワ・トレルイエ組。周回数は379周。アウディはこれでル・マン24時間レース5連覇。通算13勝目となった。

    2位には、昨年の優勝者であるロイック・デュバル/トム・クリステンセンとルーカス・ディ・グラッシの1号車が続き、アウディが1-2フィニッシュを果たした。3位にはトヨタ 8号車が続いた。

    今年、ル・マンに復帰したポルシェは、20号車が終盤まで首位を争ったが、減速してピットイン。そのままレースを終えて総合38位。もう一台の14号車は、ギアボックストラブルに見舞われてピットでの作業を続けていたが、ファイナルラップでなんとかチェッカーフラッグを受けるためにコースに復帰。総合37位でレースを終えた。

    革新的な技術を披露するマシンに与えられる特別エントリー枠“ガレージ56”から参戦した日産 ZEOD RCは、開始から23分後にアルナージュ先でストップ。駆動系のトラブルによりレースをリタイアした。

  • フェルナンド・アロンソ 「ル・マンでレースができたら素晴らしいだろう」

    フェルナンド・アロンソ 「ル・マンでレースができたら素晴らしいだろう」

    フェルナンド・アロンソが、ル・マン24時間レースのスターターを務めた。

    正午頃にサーキットに到着したフェルナンド・アロンソは、交通安全キャンペーンに参加した後、FIA会長ジャン・トッド、西部自動車クラブの会長ピエール・フィオンと会い、その後レーシングスーツとヘルメットを被って、フェラーリが1970年にル・マン24時間レースに参戦しtaフェラーリ 512Sでデモ走行を実施した。

    「ここは素晴らしいし、魅力的なレースに関与しているという特別なムードを本当に感じることができる」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「いつか実際にトラックに出ることができたら素晴らしいだろう。よくモンテゼーモロ会長と話をする。F1で再び勝つことがプライオリティのままだけど、ル・マンのような興味深いフォーマットは注目し続ける価値があることだと思う」

  • ル・マン24時間レース 2014:LIVE配信

    ル・マン24時間レース 2014:LIVE配信

    2014年のル・マン24時間レースをDailymotionがインターネットでライブ配信している。

    1923年に初開催され、『世界3大レース』とも呼ばれるル・マン24時間レース。

    82回目となる2014年のル・マン24時間レースは、トヨタがポールポジションからスタート。2013年LMP1クラス総合王者のアウディ、ル・マンで過去16度の優勝を誇るポルシェが激しいバトルを展開する。

    2014年 ル・マン24時間レース ライブ配信

  • 中嶋一貴、無念のリタイアに「痛恨の極み」 (ル・マン24時間レース)

    中嶋一貴、無念のリタイアに「痛恨の極み」 (ル・マン24時間レース)

    中嶋一貴が、リタイアで終えることになったル・マン24時間レースについて語った。

    中嶋一貴は、日本人ドライバーとして初めてル・マン24時間レースでのポールポジションを獲得。レースでも、トヨタ 7号車は首位を走っていた。

    しかし、午前5時、中嶋一貴が走行してたときにマシンにトラブルが発生。電気系のトラブルを修復することができず、無念のリタイアとなった。

    中嶋一貴
    「こういうのを痛恨の極みというのだろうか。言葉が見つからない。我々を支えてくれた全ての人達に申し訳ない気持ちで一杯だ。あの瞬間までは素晴らしいレースをしていたと思っている。良いペースでレースをリードしていた。こういうことがあり得るとは思っていたが、今回実際に起こってしまった。しかし、これがル・マンであり、だからこそ挑戦し甲斐もあるのだと思う。また挑戦する」

    関連:トヨタ:首位走行中の7号車が無念のリタイア (ル・マン24時間)

  • トヨタ:首位走行中の7号車が無念のリタイア (ル・マン24時間)

    トヨタ:首位走行中の7号車が無念のリタイア (ル・マン24時間)

    ル・マン24時間レースの夜明けを前にした午前5時、アレックス・ブルツ、ステファン・サラザン、中嶋一貴と交代しながらレースをリードしていたTS040 HYBRID #7は、アルナージュ・コーナー付近のコース上で電気系のトラブルに見舞われ突然ストップ。

    チームは状況を分析した結果、正式に#7のリタイア届けを済ませた。

    #8はニコラス・ラピエールからセバスチャン・ブエミ、アンソニー・デビッドソンとステアリングを繋ぎ、着実に順位を上げて、16時間経過時点で4位まで浮上している。

    村田久武 (モータースポーツユニット開発部部長)
    「ハイブリッド系のシャットダウンによるリタイアとなってしまい、非常に残念だ。ドライバーも復帰すべく試みてくれたが、メイン電源が落ちた状態でそれもかなわなかった。これまでのテストでも経験のないトラブルなので、詳細は今後調べる。応援いただいている関係者をはじめ皆さんの期待も膨らんでいただけに、とにかく残念だ」

    中嶋一貴:
    「電気系統のトラブルで、アルナージュコーナーを過ぎたところで、何の予兆もなく突然止まってしまった。電源が落ちたので無線も使えない状態だった。止まった時には火も出ていたのでその対応でも忙しかった。皆で良いクルマを作ってくれて、全体に良い流れでここまで快調に走って来たので、TS040 HYBRIDのパフォーマンスは示せる良いレースが出来たと思うが、その分、期待も高まっていたので非常に残念だ。来年も頑張りたい」

    TS040 HYBRID #8:
    10時間経過時点(ニコラス・ラピエール):7位
    11時間経過時点(セバスチャン・ブエミ):6位
    12時間経過時点(セバスチャン・ブエミ):6位
    13時間経過時点(セバスチャン・ブエミ):5位
    14時間経過時点(アンソニー・デビッドソン):6位
    15時間経過時点(アンソニー・デビッドソン):4位
    16時間経過時点(アンソニー・デビッドソン):4位

  • ル・マン:首位を走行していたトヨタ7号車が電気系トラブルでリタイア

    ル・マン:首位を走行していたトヨタ7号車が電気系トラブルでリタイア

    ル・マン24時間レースは14時間を経過。スタートからほとんどの時間で首位を走っていたトヨタ 7号差だったが、中嶋一貴のドライブ中にコース上でストップ。電気系のトラブルによってレースをリタイアすることとなった。

    現地時間午前5時。ポールポジションからスタートし、首位を走っていたトヨタ 7号車がアルナージュ付近でストップ。コーナーではイエローフラッグが提示された。

    その後、中嶋一貴はマシンを修復しようと試みたが、電気系トラブルのため再始動することはできず。トヨタは配線に関するトラブルでリタイアすることを正式に発表した。

    レースは、アウディ2号車が首位に立っている。

    トヨタ ル・マン 2014 リタイア

    関連:ル・マン24時間レース 2014:LIVE配信