カテゴリー: ランド・ノリス

  • ランド・ノリス F1イギリスGP予選「シルバーストンでマクラーレンの弱点露呈」

    ランド・ノリス F1イギリスGP予選「シルバーストンでマクラーレンの弱点露呈」

    ランド・ノリスは、2025年F1イギリスGP予選で3番手となった。母国でポールを逃したことを受け、シルバーストンでマクラーレンの弱点が明らかになったと語った。

    ノリスはFP2でトップタイムを記録したものの、Q3では僅差でチームメイトのオスカー・ピアストリに及ばず、最終的にはマックス・フェルスタッペンの会心のラップによって3番手に後退した。

    「全体的にはスムーズだったと思う。Q1は少しナーバスになったけど、それ以外は悪くなかった」とノリスは語る。「毎回ラップごとに少しずつ良くなっていて、最後のラップでもう一段階上げられれば良かったけど、いくつかのコーナーではグリップが足りなかったし、バランスも完璧ではなかった。でも3番手には満足している」

    ノリスは、フェルスタッペンの逆転劇についても「驚きではない」と語り、レッドブルが高速サーキットで強さを見せてきたことを認めた。

    「レッドブル・リンクもハイスピードだと思われがちだけど、実際にはミディアムスピードの方が多い。ここシルバーストンは真のハイスピードサーキットで、そういうところでは僕たちの弱点がより強調される」と説明。

    「低速や中速ではうまくやれてるけど、高速になるといつもマックスとレッドブルにやられてしまう。日本でも同じことがあった。だから改善すべきところははっきりしている。とはいえ、明日のレースではまだチャンスはある」

    ランド・ノリス マクラーレン イギリスGP F1 イギリスグランプリ

    今回、フェルスタッペンはマクラーレン勢よりも低ダウンフォース仕様のリアウイングを使用しており、ストレートスピードで優位に立った。これが追い抜きを難しくするのではと問われると、ノリスは慎重な見解を示した。

    「正直なところ、実際に後ろにつくまで分からない。DRSで得られる速度はフェルスタッペンのノーマルスピードとほぼ同じぐらい。でもDRSを開いたときに十分に近づけていなかったのが問題。追い抜きは難しいかもしれないけど、通常のレースよりはチャンスも多いと思う。みんな速さの出る場所が違うからね」

    また、マクラーレンはタイヤマネジメントに優れているため、決勝で真価を発揮する傾向があるが、気温の低下がその強みを弱める可能性もあるとノリスは指摘する。

    「確かに気温は要因になる。昨日はかなり暑くて、今日と比べても、さらに明日はまた気温が下がりそうだ。僕たちはレッドブルとフェラーリの中間ぐらいの特性を持っている。天候によって展開は大きく変わるかもしれないし、チャンスが転がり込んでくるかもしれない。厳しくも面白いレースになりそうだね」

    ノリスはまた、後方からの追い上げも警戒している。4番手には母国のライバル、ジョージ・ラッセル(メルセデス)が控えており、さらにはフェラーリ勢にも警戒を強めている。

    「フェラーリの方が正直怖いかな。彼らは最も高いダウンフォースを使っているし、高速コーナーでは僕たちよりも一歩先にいる。メルセデスももちろん速いし、ジョージはこういうチャンスの多いレースで必ず前に来る。天気も読めないし、誰にでもチャンスがあるレースになりそうだ」

  • ランド・ノリス F1イギリスGP初日 「まだ誇れる段階じゃない」

    ランド・ノリス F1イギリスGP初日 「まだ誇れる段階じゃない」

    ランド・ノリスは、母国イギリスGPのフリー走行初日でトップタイムを記録しながらも、「まだ誇れる段階じゃない」と慎重な姿勢を見せている。

    FP2ではピレリのソフトタイヤを使用し、1分25秒816をマーク。フェラーリ勢のシャルル・ルクレールに0.222秒差、ルイス・ハミルトンに0.301秒差をつけてトップに立った。

    好調な滑り出しにもかかわらず、ノリスはフェラーリの速さに注目しており、ポールポジション争いと決勝での優勝争いは熾烈になると見ている。

    「ソフトタイヤでのラップはすごく良かった。でも僕らしく言えば、今日のフェラーリは全体的にとても速かったし、明日もそうなるはずだ」

    「正直に言えば、もう少し作業が必要だと思ってる。今日の結果は少し良すぎたかもしれない。毎回FP3ではフェラーリが追いついてくるし、先週のオーストリアでもそうだった。だから、今日は満足してるけど、まだ誇れるような段階じゃない」

    ランド・ノリス F1 イギリスGP

    それでもノリスの目標は明確で、自身の応援スタンドの前でポールポジションを狙っている。

    「それが僕の目標さ。そこに向けて取り組んでる」

    「スタンドは毎周見てる、毎周だよ。見逃すほうが難しいくらいだ。強制的に目に入るけど、それも素晴らしい光景なんだ。他のドライバーも気を取られてるなら、狙い通りってことさ!」

  • ノリス 母国F1イギリスGPでの勝利を誓う「ここは僕の物語の始まりの場所」

    ノリス 母国F1イギリスGPでの勝利を誓う「ここは僕の物語の始まりの場所」

    トラファルガー広場に設置された仮設バルコニーにランド・ノリスが登場すると、大歓声がロンドン中心部を揺るがした。

    マクラーレンのイベントの一環として広場を“ジャック”したこの日、街にはパパイヤカラーに身を包んだファンがあふれ、夏の陽光の下で英国チームへの熱烈な声援が送られた。

    観衆に手を振り、拍手と歓声を笑顔で受け止めるノリス。その姿は、2017年にマクラーレンのジュニアドライバーとしてウォーキングの本社に足を踏み入れた“ベビーフェイスの少年”が、今やチームのエースとして真のタイトル争いに挑むまでに成長した証だ。

    「こうして話すと不思議な感じだけど、実際長い旅だった」とノリスは語る。「常に目標はあったけど、それが遠く感じてた。マクラーレンで走って、勝って、タイトルを獲る。全部が“いつか”の話だったけど、努力し続けたら気づけばここにいた」

    「こういうイベントで歓声を浴びたり、自分のTシャツを着た人を見たりすると、日常じゃ味わえない感覚になる。本当に特別な気持ちになるんだ」

    ノリスにとってF1初観戦の地も、F1初レースの地もシルバーストン。だからこそ、イギリスGPは「一番意味があるレース」だという。

    「最初のレースもシルバーストンだったし、最初にF1を見たのもここ。母国GPってだけじゃなくて、僕にとって一番思い入れのある場所なんだ」

    オーストリアでの「完璧な週末」から勢いそのままに

    第11戦オーストリアGPでは、予選で全体をコンマ5秒引き離す圧巻のポールポジションを獲得し、決勝でもチームメイトのオスカー・ピアストリからのプレッシャーを受け止めて今季3勝目。カナダGPでのクラッシュの悪夢を完全に払拭し、自他ともに認める「キャリア最高の週末」となった。

    「簡単なレースじゃなかったけど、これまでで一番パフォーマンスが安定してた週末だった。ホームレース直前にああいう結果が出せたのは最高の流れだと思う」

    「僕自身の努力も報われてるし、チームの仕事ぶりも素晴らしい。でも簡単にはいかない。時間も情熱も必要だし、それが形になるときに一番うれしい。これからもこの姿勢を続けていく」

    ランド・ノリス F1 イギリスグランプリ マクラーレン

    シルバーストンでは過去に6位、5位、4位、3位、2位と着実に順位を上げてきたノリス。いよいよ“最後の1つ”を埋める準備は整っている。

    「正直、どのくらいのチャンスがあるかはわからない。雨の可能性は高そうだけど、僕たちの今の調子と過去の実績を考えたら、ここは確実に得意な部類のサーキットだと思う」

    「この週末が一番楽しみだし、一番結果を出したい週末でもある。どうなるか楽しみだ」

    マクラーレンの二頭立て、加速するタイトル争い

    現在、マックス・フェルスタッペンはランキング首位のピアストリから61ポイント差の3位。実質的にはピアストリとノリスによる“二頭立てのタイトル争い”という構図が固まりつつある。

    カナダではピアストリが、オーストリアではノリスが勝利を収め、両者の直接対決はますます白熱しているが、マクラーレンは今のところチームオーダーを敷くつもりはなく、「お互いの成績を損なわない限り自由にレースをさせる」方針を維持している。

    「僕らはF1ドライバーとしてこの状況を楽しんでる。でも、互いに勝ちたいという気持ちも強い。それがあるからこそ、いい関係が築けてるんだと思う」

    「いろんなことを言う人がいるけど、『こういう関係じゃ勝てない』ってのは全部ナンセンスさ。僕らはそれぞれのやり方で、互いに勝ちたいと思ってるだけ」

    「オーストリアみたいに、ギリギリまで攻め合って戦うのが楽しい。カナダのことはあったけど、またこれからも何度もバトルになるはず。それを楽しみにしてる」

    優勝争い、タイトル争い、チームメイト対決、そして熱狂的なファン――すべての要素が揃った今週末。舞台は整った。ノリスは、ついに母国シルバーストンでの頂点を狙う。

  • ランド・ノリス F1オーストリアGP優勝「楽しかったけどストレスも大きかった」

    ランド・ノリス F1オーストリアGP優勝「楽しかったけどストレスも大きかった」

    ランド・ノリスは、チームメイトのオスカー・ピアストリとの「厳しい」レースを戦い抜いてF1オーストリアGPで勝利を収め、マクラーレンの1-2フィニッシュを達成できたことに喜びを示した。このレースは「かなりのストレス」を伴うものだったと振り返っている。

    レッドブル・リンクで行われた決勝では、マクラーレンの2台は共に好スタートを切り、ポールポジションのノリスは先頭を維持。一方のピアストリはフェラーリのシャルル・ルクレールを交わして2番手に浮上した。

    その後のオープニングスティントではスリリングな攻防が繰り広げられ、ピアストリが何度かオーバーテイクを試みる場面もあった。一時は前に出たものの、ノリスがすぐにリードを奪い返す展開となった。

    70周のレース終盤でも2台の戦いはヒートアップし続けたが、ノリスは必要なギャップを維持し、ピアストリに2.695秒差をつけて今季3勝目を挙げた。

    暑さに包まれたシュピールベルクでの激戦を終えて車を降りたノリスは、レース中にかかったプレッシャーについて尋ねられ、「簡単な午後ではなかった」と振り返った。

    「タフなレースだった。ずっとプッシュし続けてたし、難しかった。暑いし、疲れるし、でも僕たちチームにとっては完璧な結果だ。1-2フィニッシュはまさに望んでいたことで、またそれを実現できた。とても嬉しいよ」

    ランド・ノリス オーストリアグランプリ F1 マクラーレン

    前戦カナダGPではピアストリとの接触でリタイアに終わったノリスだが、今回はクリーンなチーム内バトルを展開。オーストリアではピアストリが一貫して激しくプレッシャーをかけてきたことを認めた。

    「素晴らしいバトルだったのは間違いない。とても楽しかったし……僕にとってはかなりストレスだったけど、すごく楽しかった。いいバトルだったから、オスカーにもおめでとうを言いたい」

    「みんなにとっても観ていて面白いレースだったらいいな。でもクルマの中では本当に厳しかった。特に彼がDRS圏内にいるときはね。このサーキットではDRSの効果がすごく大きくて、ギャップを広げるのが難しいんだ。でも一度ギャップを開けられれば、ある程度うまくマネージできた。とはいえ、彼はずっと速かったし、いいレースだった」

    この勝利により、ノリスはドライバーズ選手権で首位を走るピアストリとの差を15ポイントに縮めた。次戦は7月4日~6日にマクラーレンのホームグランプリ、F1イギリスGPが控えている。

  • ランド・ノリス F1オーストリアGP予選「計画通りに決まったラップだった」

    ランド・ノリス F1オーストリアGP予選「計画通りに決まったラップだった」

    ランド・ノリスはF1オーストリアGPで見事なポールポジションを獲得した後、「とても満足している」と語り、カナダGPでの劇的な週末と、2025年の予選で経験したいくつかの「厳しい瞬間」からの巻き返しに手応えを示した。

    ノリスは今季の世界選手権争いに本格的に加わっており、10戦を終えた時点でマクラーレンのチームメイト、オスカー・ピアストリとレッドブルのマックス・フェルスタッペンの間に割って入る形でドライバーズランキングに名を連ねている。ただし、重要な局面でのミスが注目される場面もあった。

    それにはQ3での走行が損なわれたケースも複数含まれており、特にサウジアラビアでは大きなクラッシュを喫した。また前戦モントリオールでは、レース中にピアストリのマシンに追突してリタイアとなり、大きなポイントを失った。

    しかしノリスは、レース間のインターバルを経て最新の失望を完全に払拭したようで、レッドブル・リンクではプラクティスから支配的な走りを見せ、FP1を欠席しながらも、圧巻のパフォーマンスでポールポジションを奪った。

    予選後、3戦前のモナコ以来となるポール獲得の要因について尋ねられると、ノリスは笑顔で答えた。

    「いいラップだったのは間違いない。少しずつ積み重ねてきた成果だと思う」

    「Q3の1回目の走行も悪くなかったけど、いくつかのコーナーでうまく決まればもっとタイムを削れると思っていた。実際にその通りの走りができた。やろうと思ったことを実現できたときは、たいていすごくうまくいく」

    「すごく満足してる。今日は良い1日だったし、週末全体も良い流れできてる。この勢いを保ちたいね」

    ランド・ノリス F1 オーストリアGP マクラーレン

    今回の結果に対して感情を大きく表に出すことなく、むしろ「冷静な集中」を保っているように見えると指摘されると、ノリスは次のように応じた。

    「どうだろうね。もちろん嬉しいよ。ただ、まだシーズンは長い」

    「この瞬間は大切にしてる。特に僕にとって予選は辛い場面も多かったから、今日のようなラップができて、週末全体を通してこのパフォーマンスを出せたことは、すごく嬉しい」

    「楽しみにしてるよ。明日は長いレースになるし、シーズン全体もまだ長い。今日の結果には満足してるけど、自分自身に何度でも証明していきたいと思ってる。できれば、これはその始まりに過ぎないといいね」

    ノリスは、日曜の決勝をピアストリから22ポイント差の2番手、フェルスタッペンには21ポイント差をつけた状態で迎える。ピアストリは3番手、フェルスタッペンは7番手スタートとなっており、両者はQ3終盤のイエローフラッグによってアタックが阻まれた。

  • マクラーレンF1がノリスの予選不振に対応 新サスペンションの詳細判明

    マクラーレンF1がノリスの予選不振に対応 新サスペンションの詳細判明

    マクラーレンのフロントサスペンションに関する新たな詳細が明らかになり、ランド・ノリスの予選での苦戦を改善する鍵として注目されている。

    ランド・ノリスは、2025年型マクラーレンF1マシンにおいて「限界域での手応え」が薄いことに苦しんできた。特に予選Q3での1周に集中したアタックでは、マシンの動きを正確に感じ取ることができず、チームメイトのオスカー・ピアストリとの戦いで後れを取る場面が目立っていた。

    ノリスとチームメイトのオスカー・ピアストリは、MCL39のフィーリングについて「感覚が鈍い」と感じており、マクラーレンは前戦F1カナダGPでフロントサスペンションの改良版をテストした。さらに今回のオーストリアGPに向けては、フロントサスペンションのジオメトリーにさらなる変更を加えるとともに、マシンの安定性と全体的なパフォーマンスを向上させるために、前後の空力デバイスも再設計している。

    ランド・ノリスは今季これまで、特に予選Q3でのアタック時にマシンからのフィードバックが不足し、「限界での手応え」が得られないことに苦しんできた。ステアリングを通じた“cueing(きっかけ)”の弱さが影響しており、これはピアストリもある程度感じているが、より順応できていることで予選では4勝2敗とノリスに対して優勢を保っている。

    マクラーレンはこの問題の根源を探るべく、ノリスの詳細なフィードバックをもとに開発を進めてきた。特に4月のサウジアラビアGPとマイアミGPの間に、ノリスはウォーキングのシミュレーターに長時間取り組み、フロントアクスルの反応の薄さを徹底的に分析した。

    ランド・ノリスの問題解決となるか?
    マクラーレンのエンジニアリング部門テクニカルディレクター、ニール・ホールディは、レッドブル・リンクでCrash.netを含むメディアに次のように説明している。

    「詳しくは話さないが、グリッド全体を見ても、リアサスペンションには多くの変更が加えられている。いわゆるサスペンションのキネマティクス(運動構造)というやつだ」

    「今回のイベントでは、主にコーナーの進入時にリアの安定性を少し向上させると思われるものを追加した」

    「空力面での性能向上が難しくなってくると、こうした開発領域に注力するようになる。我々はそうした取り組みを行っており、引き続きマシンの性能を進化させているところだ」

    さらにホールディは、今季開幕以来ノリスが訴えてきたマシンの感覚的な問題を解決するために、今回のアップグレードが用意されたことを認めた。

    「もちろんランドからはデブリーフィングでさらに詳しいフィードバックを受け取っている。彼がマシンを改善するために何を必要としているのか、我々は理解していて、今回のアップグレードのいくつかは彼のコメントを反映させた内容になっている」

    「当然のことながら、ドライバーが必要としているものを見極め、それに合わせてアップグレードを調整していくものだ」

    「我々は彼が何を必要としているのかをよく理解しており、いくつかの領域で小さな改善を施すことができた。これまでの数戦でもそれが彼の助けになっており、今後も引き続きプラスになるはずだ」

    こうした変更は、ピアストリにも適用可能であり、マクラーレンは2台のマシンを同等のレベルに保ちながら、全体の性能向上を狙っている。

    「最終的にはすべてを2台に装着する予定だ。2台のマシンを非常に近いレベルで維持することができている」とホールディは語った。

    「サスペンション変更とフロントウイングの変更はどちらのマシンにも使えるようになっている」

    「もし分析の結果としてその方が速くて、ドライバーがそれを好むなら、現在の仕様を維持することもできるし、アップグレードを適用することもできる。それはセッションから得られるデータ次第だが、我々の期待としては、パフォーマンスのアップグレードを前進させているということだ」

    「こうしたすべての要素で、複数のシナリオの中から最適解を見つけ出そうとしている。サスペンションについても同様だった」

    「ある部分に懸念があって、それが実際には問題ないとわかってきたので、今は性能を最適化するためにトレードオフを繰り返している。そしてランドにとって最適なセットアップを、ようやく見つけられたと考えている」

    マクラーレン F1 ランド・ノリス

    予選成績で劣勢のノリス、焦りがミスを誘発
    予選でのノリスは、ここまでピアストリに8勝4敗(スプリント除けば6勝4敗)とリードを許しており、カナダGPではQ3での攻めすぎが仇となって7番手に沈んだ。自身も「ミスの多さがタイトル争いに直結する要因」と認めており、特にピアストリとの接触を招いたカナダでの予選を「自分の過ち」と総括している。

    「このサスペンションの変更は、車のパフォーマンスを引き出すというより、自分により良い感触を与えることを目的としている。でもその感触が最終的にパフォーマンスにつながるなら、それは理想的だ」

    「僕自身、そしてチームとしても改善に取り組んでいて、今週末のオーストリアはその成果を試す良い機会になるはずだ」

    ノリスの苦戦は単なるドライビングの問題ではなく、マシンの感触そのものに起因する構造的な課題だった。マクラーレンが施した改良がその「壁」を打ち破る鍵となるのか。チームはついに“最適解”を見つけたと確信している。

  • ランド・ノリス F1オーストリアGP初日「マックスは土曜日に仕上げてくるはず」

    ランド・ノリス F1オーストリアGP初日「マックスは土曜日に仕上げてくるはず」

    ランド・ノリスは、F1オーストリアGP初日のフリー走行2回目でトップタイムを記録し、マクラーレンF1の最新アップグレードが確かな効果を発揮していると語った。

    このセッションではチームメイトのオスカー・ピアストリも2番手につけ、マクラーレンは初日から1-2フィニッシュを飾る好発進を見せた。

    午前のFP1では開発ドライバーのアレックス・ダンがステアリングを握っていたが、ノリスは午後のセッションで走行を開始。マシンはすぐに好感触だったという。

    「ピットウォールに座っているのも悪くなかったよ」とノリス。「むしろマシンに乗ってるときよりリラックスしていたかもしれない。特にこのサーキットではね」

    「このコースはずっと好きだったし、マシンの感触も最初から良かった。アレックスがFP1でしっかりとしたフィードバックを返してくれたし、すぐにペースにも乗れていた。チームがFP2に向けてマシンを正しい方向に進めてくれたのは間違いない」

    「今は、明日に向けてこの方向性をもっと進めるべきか、それとも少し戻すか、それともその中間がいいのかを判断していく段階だ。今日は良い一歩だったけど、まださらに引き出せる部分があると期待してる」

    ランド・ノリス オーストリアグランプリ F1 マクラーレン

    空力とサスペンションに手を加えた最新パッケージ
    今回マクラーレンは、フロントおよびリアのエアロパーツに加えて、フロントサスペンションの設計変更を施したアップグレードを導入。これにより空力効率の向上とさらなるパフォーマンス改善を狙っている。

    ノリスは「今日の走行では他のチームより少しだけ多くのペースを見せたかもしれないけど、彼らは土曜日に向けて仕上げてくるはずだ。特にマックス(フェルスタッペン)はね」と警戒感を示す。

    「明日も良い1日になることを期待してるし、僕たちも改善すべきところはまだある。でも、今日ほど簡単にはいかないと思う」

    「明日はかなり接戦になるはずだし、そうならない理由もない。だからこそ、僕たちは可能な限りギャップを広げられるよう全力で取り組むよ」

    ピアストリも好感触「アップグレードは両車に」
    チームメイトのオスカー・ピアストリも、初日のマクラーレンの仕上がりに自信をのぞかせた。

    「マシンの感触はかなり良かった。マックスもまだかなり近くにいるし、今週末も彼は確実に脅威になると思うけど、今日はポジティブな初日だった」とピアストリ。

    また、アップグレードについては「カナダで使ったパーツは使っていない。それらはアップグレードじゃなくて、単に構成が違うだけ。速くなると考えられるパーツは、2台ともに装着している」と明かした。

  • ランド・ノリス 同士討ちを受けマクラーレンF1と「深刻な話し合い」

    ランド・ノリス 同士討ちを受けマクラーレンF1と「深刻な話し合い」

    ランド・ノリスは、F1カナダGPでのオスカー・ピアストリとの接触後にマクラーレン内でマクラーレン内で「深刻な話し合い」があったことを明かした。

    ノリスは、モントリオールでのレース終盤、チームメイトのピアストリをホームストレートで追い抜こうとした際に背後から接触し、自らのレースを終えることとなった。一方のピアストリは4位を死守し、選手権リードをさらに広げた。落胆したノリスはレース直後から自らの過失を認め、全面的に責任を負う姿勢を示していた。

    「話し合いは本当にいろいろあったよ。たくさん話した」とノリスはF1オーストリアGPでCrash.netを含むメディアに語った。

    「すべてを理解できたし、僕の考えを伝え、チームにも説明できた。あの瞬間から自分のミスだと認めたし、自分の責任だと明確にしたんだ。

    楽しい会話ではなかったけど、必要な会話だった。僕ら全員、ルールNo.1が何かは分かっているし、それは今も変わらない。意外かもしれないけど、あの件を経て、いろんなことが以前よりも強くなったんだ。これは良い結果だと思う。

    不運な出来事ではあったけど、そこから多くを学べたし、チームとしてもより強くなった」

    「マクラーレンはすべて」ノリス、心の痛みも告白
    接触からどのくらいで気持ちを切り替えられたかと問われたノリスは、こう答えた。

    「時間はかかったよ。だって、僕にとってチームはすべてだから。F1のチャンスをくれたのもマクラーレンだし、このチームと一緒に勝ちたいと思っているんだ。

    モントリオールでの出来事がチームメイトとの間で起きたというのが、一番辛かった。僕にとって、あれは絶対に起きてほしくないことだった。

    しかも、それを引き起こしたのが自分だったというのも辛かった。チームに申し訳なかったし、マクラーレンで働く全員にも申し訳ないと思ってる」

    「パパイヤルール」は変わるのか?
    ノリスは、今回の件があっても、今後もピアストリと自由にレースをできると強調した。

    「これまでと何も変わらない」とノリスは語り、こう続けた。

    「今回の件で学んだ一つは、自分の責任をしっかり取ることだった。それはあの瞬間にやったし、それがチームとしても良い手本になる。

    オスカーとの間には信頼と誠実さがあるし、それを維持することが大事なんだ。僕らは強くいなきゃいけない。他のチームが過去に直面してきたような崩壊はしたくない。

    僕たちはフェアに、激しく、限界までレースしたいと思っている。そして、今回のようなことを二度と繰り返さないようにしたい」

    ランド・ノリス マクラーレン F1

    ピアストリとのポイント差についても冷静に分析
    ノリスはまた、現在オスカー・ピアストリに22ポイント差をつけられている理由についても認めた。

    「僕の方がミスが多いし、後ろにいることも多かった。それは明らかだと思う」とノリス。

    「二人の差は本当に小さい。今季はオスカーの方がマシンに対して快適に感じている。僕は、これまで以上に成長し、対応しなければならなかった。マシンの扱いが難しかったからね。

    でも、それが僕の仕事でもある。与えられたマシンを走らせるのが僕の役目だ。それは変わらない。

    厳しい状況だったけど、オスカーは素晴らしい仕事をしている。僕らが互いに高め合えているという事実はとてもエキサイティングだ。他の多くのチームでは見られないようなレベルまで押し上げていると思う」

  • ランド・ノリスはマクラーレン同士討ちで「転機を迎えた」と元F1王者

    ランド・ノリスはマクラーレン同士討ちで「転機を迎えた」と元F1王者

    2009年のF1ワールドチャンピオンであるジェンソン・バトンは、カナダGPでマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリと接触したにもかかわらず、同郷のランド・ノリスが「転機を迎えた」と感じているという。

    ノリスは、F1モントリオール戦の終盤に4位を争ってピアストリを追っていたが、スタート/フィニッシュストレート上で左にステアしてオーストラリア人ドライバーのリアに接触した。

    この接触によってノリスのマクラーレンは致命的なダメージを負い、その場でリタイアを余儀なくされた。

    このインシデントは、今季ノリスにとってさらに痛い一撃となった。彼は今季ここまで、年下でF1経験の浅いチームメイトであるピアストリに対し、一貫したパフォーマンスを発揮するのに苦しんできたからだ。

    だが、バトンはこのクラッシュの重要性をあまり重く捉えておらず、「チャンピオン争いの中にいるドライバーがミスをするのは当然だ」と語っている。

    ちなみにバトン自身も、2011年のカナダGPでルイス・ハミルトンと同じような形で接触したことがある。

    「そう、ランドのミスだったけど、そういうことは起きるものなんだ。僕とルイスも14年前に同じストレートでクラッシュしてるからね、そういうものさ」とバトンは語った。

    さらにこう続けた。

    「こういうチーム内バトルがあるのはいいことだ。これはワールドチャンピオンシップのための戦いなんだ。彼らが激しく戦っているのは素晴らしいし、ミスもするだろう。それが今この瞬間なんだよ。

    でも彼らはチャンスをしっかり掴まなきゃいけない。次にこういう機会がいつ来るかなんてわからないし、レギュレーション変更で二度と来ないかもしれない。だから2人ともこのワールドチャンピオン争いに本気で取り組んでるんだ」

    このモントリオールでのミスによって、ノリスはピアストリに対して22ポイントの差をつけられており、オーストラリア人が今季タイトル争いの有力候補となっている。

    だが、クラッシュやその結果が選手権争いに与える影響にもかかわらず、バトンはノリスが特に「アプローチとドライビングに対する自信」の面でカナダで大きな前進を見せたと考えている。

    「ランドは転機を迎えたと思う。“コーナーを曲がった”っていうダジャレみたいだけど、本当にそうなんだ。自分の能力に自信を持ち、それをすべて出し切ろうとしている」

    「だから、彼がここからどう進んでいくのか、本当に楽しみなんだ」

  • ランド・ノリスの「最大の弱点」は“メンタルの脆さ”と元F1王者が指摘

    ランド・ノリスの「最大の弱点」は“メンタルの脆さ”と元F1王者が指摘

    ランド・ノリスがF1初タイトルを目指すうえで最大の弱点は「メンタルの脆さ」だと、元F1ワールドチャンピオンのニコ・ロズベルグが語った。

    カナダGPでは、ノリスがマクラーレンのチームメイトであるオスカー・ピアストリを4位争いの中で追い抜こうとした際に背後から接触し、レースを終える致命的なダメージを負った。

    ノリスはその場でリタイアし、ピアストリが4位を死守した結果、2025年シーズンの第10戦終了時点でノリスはチャンピオンシップ争いにおいて22ポイントのビハインドを負うこととなった。

    2016年のF1ワールドチャンピオンであるロズベルグは、こうしたノリスの痛恨のミスはメンタリティに起因していると考えている。

    「ランドの今季のアキレス腱、それが“メンタルの脆さ”であり、彼の自信のなさだった。モントリオールでも、それが再び表に出てしまった」とロズベルグはSky Sports F1 Showで語った。

    「プレッシャーが最大になる瞬間に、あの小さなミスが忍び寄ってくる」

    「予選でもそれが出た。Q3で彼は2回のアタックラップの両方で重大なミスを犯し、その結果、グリッドは7番手止まりだった。あれだけ速いマシンを持っていたにもかかわらずだ」

    「そして決定的な瞬間、つまりチャンピオンシップのライバルを抜こうとしたその瞬間、彼は非常に奇妙な判断ミスをした。文字通り、ピアストリのリアに突っ込んでしまった」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    ランド・ノリスはスポーツ心理学者を検討すべきか?
    ロズベルグはこれまでもノリスに対してたびたびサポートを申し出てきたが、今回あらためて彼にスポーツ心理学者との協力を勧めた。

    ロズベルグ自身も2016年シーズンにおいて心理学者の助けを借りたことで、感情のコントロールとパフォーマンスが向上したと明かしている。

    「僕もそうだったが、ランドは少し“繊細なタイプ”だ」とロズベルグは語った。「自信を失いやすくて、不安を抱えやすい。僕らはそういうタイプなんだ」

    「でもそれは、必ずしも悪いことではない。それは自分を疑って努力し続ける原動力にもなる。『自分は世界一だ』と過信して他人に責任を押しつけるタイプと違って、自分を見つめ直せる」

    「だから、長所と短所があるんだ。ただ、繊細なタイプの人間は、やっぱり怖がりで、頭の中でいろんなことが渦巻いてしまう」

    「でも、メンタル面のパフォーマンスは鍛えれば向上できる。僕は実際、シーズンオフに2日ごとに2時間、心理学者とセッションをしていたし、シーズン中も続けていた」

    「本当にハードだった。フィジカルトレーニングよりもキツかった。でも、すごく大きな成果が得られた。なぜなら、それは“ライフスタイルのデザイン”の訓練でもあるからだ」

    「ランドがインスタグラムをやめたという話を聞いた。それもパズルの一部だ。インスタグラムや否定的なコメントは、気持ちを蝕んでいく。あれをやめたのは素晴らしい一歩だ」

    「でも、そうした改善策はまだ他にも15個はあるんだ」