カテゴリー: ランド・ノリス

  • フェルナンド・アロンソ F1新王者ノリスを祝福「いい子で素晴らしいドライバー」

    フェルナンド・アロンソ F1新王者ノリスを祝福「いい子で素晴らしいドライバー」

    マクラーレン時代にテストドライバーとして過ごした若き日から、デイトナ24時間レースでの共闘まで。フェルナンド・アロンソは、F1アブダビGPで初のF1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスを、心のこもった言葉で祝福した。

    アロンソはスペインメディアに対し、タイトル争いを演じた3人全員を称えながら、とりわけ旧友ノリスの戴冠を喜んだ。「カートの頃から夢見てきた世界王者の座を今日つかんだ」と語り、彼の成長を振り返った。

    ノリスの初タイトルを称賛「いい子で、信じられないほどのドライバー」
    「ランドは本当によくやった。とても嬉しい。3人ともチャンピオンに値したし、素晴らしいシーズンを戦ってきた」とアロンソは口火を切った。

    「ピアストリは非常に堅実だった。シーズン最後の3分の1で多くのポイントを失った理由は分からないが、シーズン中盤は無敵に見えた。マックス?マックスを疑う人なんているのか。おそらくグリッドで一番のドライバーだ。そしてランドはとても速かった。こういう緊張感のある週末で、とてもよくやった」

    3人は予選トップ3を占め、決勝でも表彰台に並んだ。「誰も失敗しなかった。全員が勝つに値した。でも勝てるのは1人だけで、ランドが勝った。彼のために喜ぶべきだと思う。カート時代からの夢であるF1に到達し、世界選手権を獲った。今日はそれを叶えた日だ」

    「僕がマクラーレンを去ったとき、彼はまだとても若いテストドライバーだった。その後デイトナも一緒に走ったし、彼はいい子で、信じられないほどのドライバーだ」と振り返り、改めてノリスを称えた。

    アロンソ「10位はキャリア最悪レベル」──不本意な最終順位
    今季終盤の2戦で16ポイントを加算し、アロンソはドライバーズ選手権10位でシーズンを終えた。しかしこの順位について満足はしていない。

    「キャリアの中でも最悪レベルだ。ドライバーズ選手権で10位なんて、僕にとってはひどい」と語る。

    自身のパフォーマンスについて問われると、「分からないよ。僕ができる唯一のことはチームメイトの前でフィニッシュすること。20人のうち10人はチームメイトの前に行き、10人は後ろになる。それが唯一の指標だ」と説明した。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    トラブル続きの終盤戦を回顧「僕はいつも自力で戦ってきた」
    最終戦前の数戦については、こう振り返る。

    「ラスベガスでは悪い形で終わった。多くのポイントを失った。モナコでは6番手を走っていたのに、突然エンジンが止まった。そういう瞬間がいくつかあった。だけど、僕は自分の結果にいつも満足している。なぜなら、あまり“プレゼント”をもらったことがないからだ」

    「24年間ずっと同じことをやってきた」 来季への自信は揺るがず
    来年、競争力あるマシンさえあれば再びトップ争いに加われるのか——その問いにも、アロンソは迷いなく答えた。

    「疑ってはいなかった。傲慢に聞こえたら申し訳ないが、24年間ずっと同じことをやっている。チームメイトと同じマシンに乗り、問題を抱えることはほとんどなかった。ほかのカテゴリーに乗っても同じだ。毎週末カートに乗っても問題ない。僕のことを疑う人は、この24年間を見ていなかっただけだ」

    アロンソはなお強く、なお勝利を求めている。今年10位という結果は受け入れがたいものの、彼の競争心と自信は揺らいでいない。来季、アストンマーティンとともに再び上位へ返り咲くことを目指す。

  • ランド・ノリス 2026年にF1王者の証し“カーナンバー1”を使用

    ランド・ノリス 2026年にF1王者の証し“カーナンバー1”を使用

    2025年のF1ワールドチャンピオンとなったランド・ノリスが、来季2026年シーズンにカーナンバー1を使用することを明らかにした。ノリスは通常「4」を使用してきたが、タイトル獲得により与えられる“1番”を選択し、王者として新シーズンに挑む。

    カーナンバー1は世界チャンピオンのみが使用できる特別な番号で、2021年以降はマックス・フェルスタッペンが4シーズン連続で使用してきた。新王者ノリスの誕生により、その番号が4年ぶりに移ることになる。

    伝統とチームへの誇りを理由に「1」を選択
    ノリスはスカイスポーツの取材に対し、「カーナンバー1」を選んだ理由を次のように語った。

    「伝統なんだ。そこには理由がある。『自分で取りにいける番号』として存在しているからだよ。我々はそのために努力し続けてきたんだ」

    さらにノリスは、番号1を使うのは自身のためだけではないと強調する。

    「これは僕だけのものじゃない。マクラーレンのメカニック、エンジニア、関わるすべての人たちの誇りでもある。“僕たちはナンバー1なんだ”と言える acknowledgement(認識)をみんなが持てるんだ」

    「『僕たちは4番だ』と言うより、『1番だ』と言える方がずっといいよ! 彼らは僕以上に喜んでくれると思う」

    ノリスは、タイトル獲得翌日に番号選択の締め切りがあったことを明かし、最速で翌火曜日のアブダビで行われるピレリタイヤテストにも新番号が登場する可能性があると語った。

    ランド・ノリス マクラーレン

    フェルスタッペンは来季の番号変更を希望
    一方、マックス・フェルスタッペンは来季 No.3 の使用を希望しており、現在 FIA の承認待ちとされる。フェルスタッペンはデビュー当初に33番を使っていたが、本来好んでいた3番は2015年当時ダニエル・リカルドが使用していたため選べなかった過去がある。

    歴代王者の番号選択との対比
    F1では2014年からドライバー固有の番号制度が導入されているが、王者には翌年に限り「1」を使う権利が与えられる。

    ただし使用は義務ではなく、ルイス・ハミルトンのように44を使い続けた例もある。フェルスタッペンはタイトル前は33を使っていたが、王者となった2022年以降は4年連続で1を選択してきた。

    ノリスは伝統を重視し、王者としての象徴である「1」を採用する選択をした形だ。

    F1ナンバー制度の歴史
    2014年の固定ナンバー制以前、チャンピオンは常に1番、チームメイトは2番を使用し、残りのチームはコンストラクター順位順で番号が割り振られていた。

    1974~1995年はチームごとに番号が固定化される傾向が強く、例えばフェラーリは1974〜1979年に11・12番を使用し、ジョディ・シェクターが1980年にタイトルを獲得して1番をつけると、ロータスが11・12番を引き継いだ。

    1981〜1995年のフェラーリの27・28番は象徴的な番号として知られるが、1990年には王者アラン・プロストがマクラーレンから移籍したため、フェラーリが1・2番を使用した例もある。

    1974年以前は各レースの主催者が番号を割り振る方式だった。

    新車・新番号・王者の自信を手に2026年へ
    ノリスは2026年のプレシーズンテストから新車に番号1を纏って登場する。初タイトルを獲得したことでチームや自身の自信も深まり、新たなF1時代を牽引する立場としてのシーズンが始まる。

    2025年の劇的なタイトル獲得を経て、ノリスが“1”の重みをどう体現していくのか、2026年シーズンの注目ポイントとなる。

  • 角田裕毅の防戦にノリス側が怒りの無線「レッドブルF1流の妨害行為だ」

    角田裕毅の防戦にノリス側が怒りの無線「レッドブルF1流の妨害行為だ」

    2025年F1アブダビGPで、ランド・ノリスのレースエンジニアを務めるウィル・ジョセフが、角田裕毅の防戦を「典型的なレッドブルの“妨害行為”」と表現していたことが分かった。

    23周目、ピットを終えたノリスが未ピットの角田裕毅に追いついた場面が、このタイトル決定戦最大級の緊張点となった。レッドブルは角田に対し、チームメイトであるマックス・フェルスタッペンのライバルが接近中だと警告。

    角田裕毅はターン5〜6の間で複数回ラインを変えて強く防御し、ノリスは一時的にコース外へ押し出される形となった。

    ノリスが前に出た直後、ジョセフは無線で「角田の件はこっちで対応している。今のは典型的なレッドブルのshithousing(妨害行為)だ」と伝え、チームは即座に対応に動いていた。

    5秒ペナルティに角田は激怒 ノリス側は“被害”を強調
    この攻防についてスチュワードは審議を行い、角田裕毅に対して「複数回の進路変更」による5秒ペナルティを科した。発表はインシデント発生の約10分後で、角田はチェッカー後に「stupid」と無線で不満をあらわにした。

    一方、ノリス側には「角田にはペナルティが出た」とジョセフから伝えられたものの、ノリス自身も調査対象となり“無罪放免”となっていた事実は無線では触れられていなかった。

    角田裕毅とランド・ノリスの攻防

    ザク・ブラウン「やりすぎだった」も、意図的挑発は否定
    マクラーレンのザク・ブラウンCEOは、角田裕毅の動きについて“越えてはいけないラインを超えていた”としつつ、レッドブルが意図的にノリスへペナルティを誘発させようとしたとは考えていないと述べた。

    「(接触があれば)我々はポジションを戻せる差はなかった。もしペナルティになっていたら5秒だっただろうから、かなり危なかった」とブラウン。

    「ノリスがラインを越えたという意味ではなく、状況が状況だけに角田はやりすぎた。でも彼がクルマを運転しているのであって、チームが彼のステアリングを握っているわけではない」

    最終的にはタイトル争いに影響する重大局面ながら、裁定はノリスに不利とはならず、シーズン最終戦の緊張を象徴する一幕となった。

  • ランド・ノリス F1ワールドチャンピオン記者会見「僕は僕のやり方で勝った」

    ランド・ノリス F1ワールドチャンピオン記者会見「僕は僕のやり方で勝った」

    2025年F1アブダビGPで3位に入り、初のF1ワールドチャンピオンを獲得したランド・ノリス。チェッカー直後には無線で涙ぐむ声を見せるなど、想像を超える重圧と戦い抜いた末の戴冠だった。

    会見の冒頭では、両親や家族、そして長年支え続けたチームへの感謝を何度も口にし、「これは僕のタイトルではなく“僕たちの”タイトルだ」と語った。

    そんなノリスが、激戦のシーズンをどのように乗り越え、ザントフォールトで大差を背負いながらも逆転の後半戦を築いたのか。そして、マックス・フェルスタッペンやオスカー・ピアストリという強敵と対峙しながら、自分らしさを貫き通して世界王者に辿り着いた心境はどんなものだったのか──チャンピオン獲得直後の記者会見で語られた“本音”を完全逐語訳で届ける。

    Q:とても温かい祝福を送ります。FIA F1ワールドチャンピオンのランド・ノリスです。いまの気持ちをどのように表現できますか?

    笑ってしまうんだ。説明するのは難しい。言葉にするのも難しい。今はとにかくチームのみんな、エンジニアたち、母さん、父さんと時間を過ごしたいと思っている。何を言えばいいのか分からないくらいなんだ。今日僕たちが成し遂げたことには、実にたくさんのことが積み重なっている。昔、テレビでF1を見たときのこと、初めてゴーカートを見たときのこと──最後の数周で思い出していたのはまさにその記憶だった。原点に戻されたような気持ちだった。両親の犠牲がなければ、僕はここにいない。兄や姉たちが、僕が返さないのにどれだけメッセージを送ってくれたことか。本当に全部だ。今日、僕たち全員が成し遂げたことにつながるすべてのこと。そのすべてがあるからこそ、これは「僕の」ワールドチャンピオンではない。「僕たちの」チャンピオンなんだ。母さんに「ありがとう」、父さんに「ありがとう」と言えるチャンピオンだ。僕が今日という日を迎えられたのは、両親がたくさんの犠牲を払ってくれたからだ。子どもの頃に家で初めてゴーカートを運転したときから、ずっと僕が愛してきたことを続けさせてもらえた。最高の思い出だよ。そして、毎年本当に多くのことが積み重なっていく。今日、初めて本当に、両親に、家族に「ありがとう」と言える。彼らがしてきたすべてのことが報われたと感じてもらえる瞬間だと思う。もちろん、F1に来られたときや、マイアミで初優勝したときにも、それは少し感じてもらえたかもしれない。でも僕を毎日笑顔にしてくれるのは、両親を誇りに思わせること、友達を誇りに思わせること、そして今年のつらい時期を支えてくれた人たちを喜ばせることなんだ。今年の良い時期を一緒に祝ってくれた人たち。そして、ようやく僕は「言葉」だけではなく「タイトル」という形でお礼をすることができた。彼らは、僕がレースに出てパフォーマンスを発揮するのと同じくらい、このチャンピオンシップの一部なんだ。彼らはずっと僕と共に歩んできた。そして今日、僕はその全員に「ありがとう」と言うことができる。彼らを笑顔にできる。それが僕の人生で一番望んでいることなんだ。彼らが幸せで、祝えること。それを今日、僕は実現できた。

    Q:週末はリラックスしていると言っていましたが、本当にそうでしたか?感情面でどれほど大変でしたか?

    シーズン序盤には本当に大変な瞬間がたくさんあった。素晴らしい瞬間もあった──オーストラリアで初めて勝ったことは大きな後押しになった。でもそのあとすぐに、結果があまり良くない時期が続いたし、オスカーが素晴らしい走りをして、ずっと僕の前にいた。ときにはかなり難しい状況になった。でも最終的に、今日成し遂げたことは「1年を通した安定性」がもたらしたものだと思う。でも、難しい時期は誰もが言うように、そこから学ばなければならない。認めて、理解して、受け入れなければならない。僕はトラック上でも、そしてそれ以上にトラックの外で、一緒に働く人たちを広げていく必要があった。僕の周りには多くの人がいて──マクラーレンの人たちだけじゃない。友達、家族、コーチ、より良い考え方をできるように助けてくれる人たち、より良いパフォーマンスを引き出してくれる人たち。多くの人が、僕を落ち着かせ、プレッシャーを意識しないようにし、あるいはプレッシャーの下でもパフォーマンスを発揮できるようにしてくれた。そのおかげでシーズン後半はああいう戦いができた。

    もし振り返るなら、シーズン序盤はあまり印象的だったとは言えない。確かにミスもあったし、判断が悪い時もあった。誰だって認めるだろうけど、僕もミスはした。でも、それらすべてをどうやってひっくり返し、後半をあれほどのシーズンにできたのか──それは僕が自分自身を乗り越えた証みたいなものなんだ。

    シーズンの序盤、疑いもあった。でも僕は自分自身を乗り越えた。それがとても嬉しい。そして今日、この瞬間は彼らへの感謝の気持ち、彼らの努力、そして僕のために他の人たちがしてくれたすべてのことに対する「ありがとう」でもある。でも本当に落ち着いていたよ。3つ目のコーナーまではね。そこから少し震え始めた。すべての素晴らしい思い出が一気に流れ込んできて、そしてチェッカーを受けた瞬間にチームが見えた。この瞬間は一生忘れない。

    Q:このチャンピオンシップを経て、自分がどのように成長していくと思いますか?

    それはこれから分かっていくことだと思う。誇らしい気持ちはある。でもそれは「明日目が覚めて、みんなに勝った」と思えるからではない。ワールドチャンピオンだと言えるから誇りに思うわけじゃない。誇らしいのは、たくさんの人を幸せにできたからだ。僕のエンジニアのウィルやジャーヴもそうだ──彼らは自分の家族よりも僕の成長を見てきている。申し訳なくも思う。でも彼らが僕のパフォーマンスのために、僕たち全員のために、あれほど努力してくれたこと。その努力が少しでも報われたと感じてくれたら、それが僕を本当に幸せにしてくれるんだ。

    僕は、自分がどう変わるかについては変わらないと思っている。考え方もやり方も変えない。僕は今年、自分のスタイルでチャンピオンになれたと思っている。フェアに戦おうとしたし、誠実なドライバーであろうとした。もっと攻撃的にいけた瞬間があったのか?もちろんあった。未来にはそうする必要があるかもしれない。でも今年はそれをする必要がなかった。それが僕のやりたいレースなのか?いや、僕らしくない。チャンピオンたちと比べるなら──彼らほど攻撃的だったか?ノー。大胆だったか?ノー。でも、ワールドチャンピオンになるために必要なことはやったのか?最もプレッシャーがかかる場面でパフォーマンスしたのか?ザントフォールト以降、やるべきことをやって、3〜4週末にわたって良い結果を残したのか?その通りだ。今年、僕は必要なときに結果を出した。だからこそ、タイトルを取れたんだ。もちろん、すべてから学ぶよ。モントリオールのように、恥ずかしいと思う瞬間もあった。戻れるなら戻りたい瞬間もある。でも今の僕は、シーズン序盤の僕よりもいいドライバーだ。でも誰だってそうだ。僕が戦っている相手は、4度のワールドチャンピオンのマックス、そして将来絶対にチャンピオンになるだろうオスカーなんだ。世界最高のドライバーたちと戦っている。これからも何度もそういう戦いがあるだろう。そのとき、自分が何を改善できるか、どうすればもっと安定して戦えるか、もっと学ぶ必要がある。僕は今年それを学んだし、来年タイトルを守りたいなら、今年以上に学ばないといけない。

    ランド・ノリス 2025年のF1世界選手権

    ザントフォールトのことを少し話していたけど、あのとき突然34ポイントも離れてしまった。それで逆にプレッシャーが軽くなり、その後の数戦で本来の力を出せるようになった、ということはあったのか?

    正直に言うと、ノーだ。それでリラックスできたというわけではない。同じ車に乗っていて、素晴らしい走りをしていて、ものすごく速いと分かっている相手に34ポイントも離されたのを見て、気楽になるなんてことはない。それで自信が湧くこともない。「もう失うものはないから行くだけだ」なんて気持ちにもならなかった。それまでも全力でやっていたし、そのあとも全力でやり続けただけだ。でもトラック外でやることを増やさなければならなかった。さっき言ったように、一緒に働く人たちを増やした。シミュレーターでも、サーキットでも、もっと頑張らなければならなかった。アプローチを変えなければいけなかった。考え方も変えなければいけなかった。他のみんながやっているように。もっと深く理解しなければならなかった。もっと早く、もっと深いレベルで理解しなければならなかった。それが最後に僕に優位性をもたらした。「プレッシャーがなくなったから自由にできた」というのとは真逆だった。「やばい、同じ車に乗っていて、あのとんでもなく速いドライバーに大きく差をつけられた。もっとレベルを上げなきゃいけない」と思った。それに、外部の人たちと一緒に働くことで、自分の能力をもっと引き出すことができた。そしてその結果があの連続した好成績につながり、最終的に僕をチャンピオンにしてくれたんだ。

    今年何度もマックスのことを史上最高級の存在、いわゆる“GOAT”だと評してきたよね。そんな彼を破って初タイトルを獲った今、どんな気持ち? そして1つ獲った以上、さらにタイトルを重ねられると思う?

    そういう比較は本当に好きじゃない。誰が誰より上かどうかなんて、判断するのはみんなの仕事だ。僕が毎週末やっているのは、自分のベストを尽くすこと。それだけだ。でも、誰が良いとか、誰が悪いとか、どちらが良い車か、どちらが良い仕事をしているか、そういうことは自由に書いたらいい。確かに、自分でも「このレベルのパフォーマンスは他の人には出せない」と感じた瞬間はある。でもミスをしたこともある。他の人より多いときもあった。マックスのほうが僕より優れた部分もある。彼が倒せない存在だとは思わない。でも分からないよね。彼らはシーズン中盤にマシンに苦しんでいたし、後半は信じられないほど良かった。僕たちがタイトル争いをしている状況を最大限に利用した。マックスは4度のワールドチャンピオンらしい走りをしていた。そんな彼と戦い、彼を相手に自分の力を証明できたことがとても嬉しい。

    でも、正直に言うと、僕のモチベーションは「誰かより上だと証明すること」ではない。だから「マックスに勝ったから嬉しい」という感覚ではない。「世界チャンピオンだ」と明日思って起きることが僕を幸せにするわけではない。それが少し笑顔にしてくれるかもしれないけど、本当の理由じゃない。母さんが喜んでいる。父さんが喜んでいる。兄弟が喜んでいる。友達が喜んでいる。それが僕を本当に幸せにすることなんだ。

    シーズン前半の苦戦についてもう少し詳しく。タイトルが遠ざかっていくと感じた時期はあった? また、周囲を変え始めたのはいつ頃? それは後半になってから? それとももっと早かった?

    正確にいつとは言えないけど、間違いなくザントフォールトのあたりで大きくレベルアップした。でも、その前から始まっていた。序盤、レース2、3、4、5、6あたりの悪い流れのときに、「このままじゃダメだ。もっと理解しなきゃいけない」と思い始めた。「自分はどう考えているのか。なぜこう考えるのか。なぜ予選で緊張してしまうのか。なぜこういう判断をしてしまうのか」。そういうことを理解しなければならなかった。パフォーマンスが出ない──速さはあっても、まとめきれない──そんな状況が、「週末にまた頑張るだけ」ではなく「もっと深い部分を理解する必要がある」と気付かせてくれた。それがメンタル面を深く理解することにつながり、チャンピオンシップレベルの戦いがどういうものかを理解する助けになった。序盤の苦しみが後半の強さにつながった。もし序盤の苦しみがなかったら、気付くのがもっと遅れていたかもしれない。だから早い段階の苦戦には感謝している。最後の3ヶ月のように、これまでで一番プレッシャーがかかった状況でも、逆に一番落ち着いて予選に挑むことができた。エンジニアたちと笑いながら話して、数分後にはポールを獲りに行く──そんな状態になれた。序盤の苦しみがあったからこそ、後半の力を引き出せたんだ。

    クルマの外でのあなた自身の在り方についても聞きたい。自己批判を続け、感情を隠さずにいた。多くの人が「そんな性格ではチャンピオンにはなれない」と書いていたけれど、あなたはそれでも勝った。自分のやり方を貫いてチャンピオンになれたことをどう感じますか?

    ありがとう。それで十分だよ。いや、本当に、それが僕が一番誇りに思うことの一つなんだ。僕は「自分らしく」、勝つことができた。他の誰かになろうとはしなかった。マックスのように攻撃的になろうとしたわけでもないし、過去のチャンピオンたちみたいに強引になったわけでもない。本当に、自分のスタイル──アンドレアが言っていた“ランダーズ・ウェイ”──そのままで勝てたことが嬉しい。確かに、みんなが期待する「別の人格」を演じることもできた。でもそれでは誇りには思えなかったはずだ。だから自分らしくいられたことが嬉しい。冷静さを保ち、自分の世界に集中し、最大限の力を発揮した。

    ときどき、僕は愚かなことを言う。マックスについてもそうだし、過去にはルイスについても何か言ってしまったことがあって、すごく後悔している。クールダウンルームでの発言とか、その場の勢いで言ってしまって、言った瞬間に「なんでこんなこと言ったんだ?」ってなる。でも、僕はできる限り誠実でいたい。嘘をついたり、偽ったりしたくない。勝てると思えば「勝てる」と言うし、レッドブルが速いと思えば「速い」と言う。隠しても得はないからね。

    書かれることが嫌か?嫌だよ。でも人生ってそういうものだし、受け入れる必要がある。そして、みんなそれぞれ意見を持つ権利がある。僕が嬉しいのは、僕が自分のスタイルで勝てたことだ。良い人間であり、良いチームメンバーであること。それが誇りなんだ。他の人が何を書いても構わない。真実を知っているのは、チームの中の人たちだけなんだから。

    僕はその声を聞く必要はない。自分が良い仕事をしたという実感があるし、チームもそう言ってくれている。それがすべてだ。

    今日のレースそのものはどれほどストレスがありましたか?渋滞もあったし、攻めなければならない場面も多かった。そして、今晩どう祝うつもり?そのグラスの中はモンスターだけ、それとももっと強いもの?

    いやいや!もっと強いのを飲むよ!これが人生で一度きり──いや、一度きりじゃないことを願うけど、今日は一人でここに座っている。隣に誰もいない。ちょっと孤独だよね。

    でもこの瞬間を楽しみたい。こんな経験、世界でもほんのわずかの人しかできない。僕の周りの人たちに与えた影響、その幸せが僕を嬉しくさせる。だから、祝うよ。盛大にね。友達には、すでにたくさん飲んでいてほしい。僕は彼らと一緒にパーティーしたい。だってこれは、僕自身よりも彼らのための瞬間でもあるから。

    メカニックやエンジニアもそうだ。火曜日にはテストがあるけど……まあいいよ。レース中にも何度か「あ、次は角田だ」と思った場面があった。角田が僕を抑えようとして、ルイス相手にペレスがやったみたいなことを仕掛けてくる可能性があると分かっていた。チームの予測でもそういう展開があると見ていた。だから素早く対処しなければならなかった。かなり際どかった。ほんの数センチずれていたら──終わっていたかもしれない。そう思うと怖いよ。

    残り3周、4周になると、縁石を踏まないようにしたんだ。ちょっとした衝撃で車の部品が外れたら終わりだから。「最終ラップでファステストラップを取りにいくべきかな?」って少し思ったけど──いや、リスクを取る価値はない。いろいろ考えながら走った。かなり思い切ったオーバーテイクもしなければならなかったし、攻めるべき場面もあった。でも今日勝ったからチャンピオンになれたわけじゃない。今年1年の安定性、そして特に最後の4か月の素晴らしいレースの積み重ねでタイトルを獲ったんだ。今日のレースは簡単にもなり得たし、もっと難しくもなり得た。でも結局、僕にとっては「ただの1レース」だった。楽しかったけど、「いつも通り」として扱おうとした。それが落ち着きを保つ助けになったと思うし、最大限の結果を出すことにつながった。

  • マクラーレンF1 ブラウンとステラが語るノリス初戴冠「すべてが完璧に進んだ」

    マクラーレンF1 ブラウンとステラが語るノリス初戴冠「すべてが完璧に進んだ」

    アブダビGP決勝で3位に入ったランド・ノリスは、マックス・フェルスタッペンに2ポイント差をつけて2025年F1ワールドチャンピオンを獲得した。チームにとっては2008年以来となるドライバーズタイトルであり、マクラーレンは今季、コンストラクターズ選手権2年連続制覇も達成している。

    マクラーレンはタイトル決定戦となったアブダビで、フェルスタッペンとオスカー・ピアストリが1ストップ、ノリスが2ストップと異なる戦略を採用。

    序盤からシャルル・ルクレールにプレッシャーを受け、さらにレース中盤では角田裕毅とのオフトラックの攻防が調査対象になるなど、緊張感のある展開だった。それでもノリスは3位を守り抜き、タイトルを手中に収めた。

    ザク・ブラウン「すべてがうまくいった。信じられないレースだった」
    マクラーレンのCEOザク・ブラウンは、アブダビでの決定戦について「すべてが完璧に進んだ」と語り、ノリスの初タイトル獲得を称えた。

    「ただただ驚くばかりだ。信じられないレースだったし、最後まで席の端に座って見ていたよ」

    「シャルルがDRS圏内にいて、角田との場面も際どかった。オスカーは素晴らしい走りをしていたし、マックスはまるでマシンのようだ。そんなマックスやレッドブルのような素晴らしいチームと戦って勝つというのは大きな達成だ。ランドとオスカーという最高のラインナップと共にレースができて本当に誇らしい」

    続けてブラウンは、各場面に潜むリスクの多さを強調した。

    「ピットストップ、それからルクレールをカバーしなければならなかったこと。うまくいかない要素が山ほどあるなかで、すべてがうまくいった。長いシーズンだったよ」

    ランド・ノリス マクラーレン

    ドライバーズタイトルの重みはコンストラクターズと同等
    マクラーレンは今季、数戦を残してコンストラクターズ選手権を確定させていたが、ドライバーズタイトルはフェルスタッペンとレッドブルの猛追により最終戦までもつれ込んだ。

    「何がより重要なのかとよく聞かれるが、ドライバーズチャンピオンを勝ち取りたいというストレスや願望は、コンストラクターズと全く同じくらい大きかったよ」

    「本当に報われた気持ちだし、チーム全員、そして2人のドライバーのことを誇りに思う。来年またレースするのが楽しみだ」

    アンドレア・ステラ「どの戦略が正しいのか判断が難しかった」
    チーム代表アンドレア・ステラは、ノリスとピアストリを異なるタイヤでスタートさせ、フェルスタッペンの動きに対応する複雑な戦略を採用した理由を語った。

    「ピットウォールで話していたのは、とにかくルクレールをカバーしなければいけないということだった。そこから我々は守勢的で反応的な戦略に切り替えた」

    ピアストリに関しては別の狙いがあった。

    「オスカーについてはハードでできるだけ引っ張り、セーフティカーのチャンスをうかがった。最後にミディアムでフェルスタッペンを追えるかもしれないと考えたが、フェルスタッペンは今回も速すぎた。彼には勝利に値した走りだった」

  • ランド・ノリス 角田裕毅との攻防を回想「数センチずれていたら終わっていた」

    ランド・ノリス 角田裕毅との攻防を回想「数センチずれていたら終わっていた」

    2025年F1アブダビGPで3位に入り、初のワールドチャンピオンを獲得したランド・ノリスは、決勝レース中に起きた角田裕毅(レッドブル)との緊張感あふれる場面を振り返った。

    ノリスはトラフィックの中を抜けながらタイトルに必要な3位を確保していったが、レース中に最も神経を使った一幕の一つとして、角田裕毅が前方にいると気づいた瞬間を挙げた。

    ノリスは中盤にハードタイヤへ交換。しかしリードを広げたい場面で、前方には1ストップを引っ張る角田裕毅が立ちはだかった。

    角田裕毅はハードスタートのロングスティントで順位を守っており、ノリスよりもタイヤが古い状態。それでも、角田はノリスが接近すると「自分の仕事は分かっている」とレッドブルへ通信し、数周にわたってトップ争いの行方を左右する役割を果たす姿勢を示した。

    ノリスにとっては、タイトルの重圧の中での極めて重要な局面。DRS圏内に入りながらも、角田裕毅はバッテリーを巧みに利用してストレートで抵抗。ノリスは数周にわたりペースを上げられず、フェルスタッペンやピアストリの戦略に影響する可能性もあった。

    そして24周目、勝負の瞬間が訪れる。バックストレートでノリスが再び角田裕毅を襲うと、角田はわずかに寄せて応戦。ノリスはコース外へ逃れながら突破する形となり、このオーバーテイクはスチュワードによって審議対象となったが、ノリス側に不利な判断は下されなかった。一方、角田は後に進路変更による5秒ペナルティを受けることになる。

    この攻防を抜けたことで、ノリスはようやく自分のレースに集中できる状態へ戻った。その後はタイヤ管理とペースを安定させ、最終的に3位でフィニッシュ。激しい角田とのバトルは、ノリスにとって“タイトルを決めた重要な局面”のひとつとなった。

    ランド・ノリス 角田裕毅 アブダビグランプリ

    角田裕毅との攻防について「レース中にも何度か『あ、次は角田だ』と思った場面があった」とノリスは語った。

    「角田が僕を抑えようとして、ルイス相手にペレスがやったみたいなことを仕掛けてくる可能性があると分かっていた。チームの予測でもそういう展開があると見ていた。だから素早く対処しなければならなかった」

    「かなり際どかった。ほんの数センチずれていたら──終わっていたかもしれない。そう思うと怖いよ」

    さらに、終盤の周回ではリスクを避けるため、走り方を大きく変えていたことも明かした。

    「残り3周、4周になると、縁石を踏まないようにしたんだ。ちょっとした衝撃で車の部品が外れたら終わりだから。『最終ラップでファステストラップを取りにいくべきかな?』って少し思ったけど──いや、リスクを取る価値はないと判断した。いろいろ考えながら走った」

    「思い切ったオーバーテイクをしなければならない場面もあったし、攻めるべき瞬間もあった。でも今日勝ったからチャンピオンになれたわけじゃない。今年1年の安定性、そして特に最後の4か月の素晴らしいレースの積み重ねでタイトルを獲ったんだ」

    ノリスは「今日は簡単にもなり得たし、もっと難しくもなり得た」と述べつつ、「ただの1レース」として冷静な姿勢を保ったことが結果につながったと語った。

  • ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ルイス・ハミルトン F1新王者ランド・ノリスを祝福「本当に誇りに思う」

    ランド・ノリスがついに自身初のF1ワールドチャンピオンを獲得したアブダビGP。その直後、同郷の先輩であるルイス・ハミルトン(フェラーリ)が歩み寄り、温かい抱擁とともに祝福の言葉を贈った。ハミルトンは「とても誇りに思う」と語り、初タイトルのプレッシャーを乗り越えた26歳の勝者を称えた。

    ノリスはオスカー・ピアストリに抜かれ3番手に下がりながらも、表彰台フィニッシュでチャンピオン条件を満たし、最終的にマックス・フェルスタッペンをわずか2ポイント差で逆転。

    イギリス人ドライバーとしてはハミルトン以来となる新王者の誕生となった。

    ハミルトンが語った“初タイトル”の特別さ
    レース後、ハミルトンはSky Sportsに対し、ノリスの初戴冠について「本当に、本当にうれしい」と率直な喜びを表した。

    「特に言うことはないけど、とにかく彼のことを本当にうれしく思っている。初めてのタイトルを獲るというのは本当に特別なことだし、イギリスは素晴らしいドライバーを輩出し続けている」

    ハミルトンは自身も経験した“初タイトル決戦の緊張感”について触れ、ノリスの冷静さを称賛した。

    「初めてのチャンピオンを争う週末は緊張するものだ。週末前に彼には『今やっていることを変えずに続ければいい』と伝えた。きっとその通りにしたんだと思う」

    メディアエリアでのハグ「おめでとう、本当にうれしいよ!」
    ノリスがメディア対応中だった時、ハミルトンは歩み寄り、会話を遮る形で抱擁。
    「おめでとう、本当にうれしいよ! 言っただろ……」
    と声をかけ、慣れ親しんだ英国人同士の温かいシーンが生まれた。

    ノリスの戴冠と2025年の戦績
    ノリスは2025年シーズンに以下の成果を挙げた。

    ■ 7回のポールポジション
    ■ 7回の決勝勝利
    ■ 2回のスプリント勝利
    ■ 総獲得ポイント:423
    (フェルスタッペン:421、ピアストリ:410)

    シーズン15戦にわたりランキング首位に立っていたピアストリを逆転し、わずか2ポイント差の激戦を制した。

    ハミルトンはフェラーリで苦戦の一年も、最終戦で挽回
    一方のハミルトンは、フェラーリ移籍初年度で表彰台ゼロという厳しいシーズンに。アブダビではP16から8位まで挽回し、最終的に6位で2025年を終えた。

    ハミルトンはグラウンドエフェクト規定最終年のSF-25に苦しんだが、後半戦の粘り強さは健在。ノリスの戴冠に立ち会い、イギリスF1界の新たな歴史を祝福する形でシーズンを締めくくった。

  • ランド・ノリス 2025年F1ワールドチャンピオン獲得「夢に見た瞬間」

    ランド・ノリス 2025年F1ワールドチャンピオン獲得「夢に見た瞬間」

    ランド・ノリス(マクラーレン)が、2025年F1最終戦アブダビGPを3位で終えてシーズン423ポイントを獲得し、自身初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。タイトル争いは最終戦までもつれ込み、マックス・フェルスタッペンが421ポイント、オスカー・ピアストリが410ポイントで続く歴史的な接戦となった。

    レースではフェルスタッペンが今季8勝目を挙げたものの、ノリスは必要条件である表彰台を確保。チェッカー直後にはドーナツターンで歓喜を表現し、長いシーズンの緊張から解き放たれた姿を見せた。

    ザントフォールトでのDNFから巻き返し、逆境で強さを示した後半戦がタイトル決定の大きな鍵となった。

    タイトルを手にしtたノリスは「信じられない。本当に現実とは思えない気分だ」とコメント。

    「ずっと長い間、この瞬間を夢見てきた――みんなそうだと思うけど、ここに辿り着くまでには本当に多くのことがあった。嬉しい瞬間もあれば苦しい時期もあった。でも頂点に立てた今となっては、そうした出来事のすべてが報われた気がする」

    「そしてこれは“今年だけ”の成果じゃない。マクラーレンと共に過ごした7〜8年、そして自分の人生の16〜17年をかけて追い続けてきた夢が、今日形になったんだ」

    「今年は必要な場面でベストパフォーマンスを出せたことが本当に大きかった。後半戦、僕は追い込まれた状況にあったけれど、そこで自分の最高の走りを示すことができた。チームと一緒にこのタイトルを掴めたことを誇りに思う。」

  • ランド・ノリス 2025年F1ワールドチャンピオン獲得 自身初の戴冠

    ランド・ノリス 2025年F1ワールドチャンピオン獲得 自身初の戴冠

    マクラーレンのランド・ノリスが、2025年のF1世界選手権で自身初となるワールドチャンピオンを獲得した。最終戦アブダビGPではマックス・フェルスタッペンが優勝したものの、ノリスは表彰台フィニッシュを確実に記録し、年間ポイントでフェルスタッペンを2ポイント上回ってシーズンタイトルを手にした。

    ノリスはイングランド・ブリストル出身。幼い頃に英国カート選手権を観戦したことをきっかけにレーシングの道へ進み、2014年には「CIK-FIA カート世界選手権 KFクラス」で史上最年少チャンピオンを獲得。

    フォーミュラ4、フォーミュラ・ルノー、FIA F3と着実にステップアップし、ジュニアカテゴリー時代から高い評価を受けてきた。

    2019年にマクラーレンからF1デビュー。2025年第23戦カタールGP終了時点で通算151戦に出走し、43回の表彰台、11勝、16回のポールポジション、18回のファステストラップを記録していた。最終戦アブダビGPへの出走で通算152戦目となり、同レースでの表彰台獲得により通算表彰台回数は44回に到達した。

    2024年にはF1初優勝を挙げ、シーズンランキング2位を獲得。翌2025年シーズンも安定したポイント獲得を続け、最終戦までタイトル争いが継続した。アブダビGPでフェルスタッペンが優勝する中、ノリスは必要なポイントを確実に持ち帰り、年間ポイントで2ポイント差を守り切ったことで初のF1ワールドチャンピオンが確定した。

    ノリスはイギリスとベルギーの二重国籍を持ち、母親の出身地であるベルギーのフラマン語系オランダ語も一部話すことができる。幼少期から物理学と数学を家庭教師のもとで学ぶなど多面的なバックグラウンドを持ち、レース外でも幅広い活動で知られる。

    ジュニア時代から積み上げてきた実績と長年の経験が結実し、ランド・ノリスは2025年、F1世界選手権の頂点へと到達した。

    ランド・ノリス(マクラーレン)

  • 三つ巴F1最終決戦 ノリス/フェルスタッペン/ピアストリのタイトル獲得条件

    三つ巴F1最終決戦 ノリス/フェルスタッペン/ピアストリのタイトル獲得条件

    2025年シーズンはついに最終決戦を迎え、アブダビGPではランド・ノリス、マックス・フェルスタッペン、オスカー・ピアストリによる“三つ巴”のタイトル争いが展開される。ポイントリーダーのノリスを12ポイント差でフェルスタッペンが、さらに16ポイント差でピアストリが追う構図だ。

    ここでは、ノリス、フェルスタッペン、ピアストリがそれぞれどのような結果で2025年F1ワールドチャンピオンになれるのか、その全条件を整理する。

    ■ ランド・ノリスがチャンピオンになる条件(408 pts)
    ノリスは最も有利な立場にあり、3位以内なら無条件でチャンピオン確定となる。4位以下でも、他2名の結果次第でタイトルを保持できる。

    ● 無条件でチャンピオン
    ・1位〜3位なら条件不問

    ● 4位または5位
    ・フェルスタッペンが2位以下

    ● 6位または7位
    ・フェルスタッペンが2位以下
    ・ピアストリが2位以下

    ● 8位
    ・フェルスタッペンが3位以下
    ・ピアストリが2位以下

    ● 9位
    ・フェルスタッペンが4位以下
    ・ピアストリが2位以下

    ● 10位
    ・フェルスタッペンが4位以下
    ・ピアストリが3位以下

    ● ノーポイント
    ・フェルスタッペンが4位以下
    ・ピアストリが3位以下

    ■ マックス・フェルスタッペンがチャンピオンになる条件(396 pts)
    フェルスタッペンは12ポイント差を追う立場だが、勝利による逆転可能性が高い。

    ● 1位(優勝)
    ・ノリスが4位以下

    ● 2位
    ・ノリスが8位以下
    ・ピアストリが3位以下

    ● 3位
    ・ノリスが9位以下
    ・ピアストリが2位以下

    ■ オスカー・ピアストリがチャンピオンになる条件(392 pts)
    ピアストリは最も厳しい位置にいるが、優勝すれば一気に形勢を変えられる。

    ● 1位(優勝)
    ・ノリスが6位以下

    ● 2位
    ・ノリスが10位以下
    ・フェルスタッペンが4位以下

    2025年のF1世界選手権 アブダビグランプリ