カテゴリー: ランド・ノリス

  • ランド・ノリス、F1初戴冠の直後にシュタイナーからMotoGPテストのオファー

    ランド・ノリス、F1初戴冠の直後にシュタイナーからMotoGPテストのオファー

    2025年F1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリス(マクラーレン)が、来季にMotoGPマシンをテストするオファーを受けた。招待したのは、元ハースF1チーム代表のギュンター・シュタイナーだ。

    シュタイナーは2025年9月、コンソーシアムを率いてレッドブルKTMテック3 MotoGPチームの完全所有権を取得。2026年から新体制が発足し、シュタイナーがCEO、共同プロジェクトパートナーのリチャード・コールマンがチーム代表に就任する。

    幼少期からの“二輪への原点”
    ノリスはこれまでも、四輪に進む前に二輪競技へ強い情熱を注いでいたことを度々明かしてきた。8月にサウジアラビア・リヤドで開催されたeスポーツ・ワールドカップで、次のように語っている。

    「正直、バイクのことはやってみたい。実はそこが僕の原点なんだ。」

    「乗馬はやったけど嫌いだった。クワッドバイクは父が“盗まれた”って言ったけど、実際は危険だから売ったんだ。その後はモトクロスをやっていた。」

    「F1を観るより前、ロードレースを知るより前から、バイクやモトクロス、クワッドバイクみたいなダート系モータースポーツが大好きだった。バギーやデザートレースは“世界一クール”だと思っていたし、最初に憧れたのはバレンティーノ・ロッシだった。」

    シュタイナーが語った“テスト招待”
    アブダビGPで初のF1タイトルを決めた直後、シュタイナーはポッドキャスト「The Red Flags Podcast」に出演し、ノリスへ具体的な招待を口にした。

    「来年、彼はうちのバイクに乗っていい。カラーも同じだろう? マクラーレンと同じパパイヤ……まあ正確にはオレンジだけど、かなり似ている。」

    F1王者となった直後に持ち上がった二輪への誘いは、ノリスの原点と現在を結ぶ象徴的なエピソードとなった。実現すれば、四輪トップドライバーがMotoGPマシンを操る貴重な機会となる。

  • ランド・ノリス、F1王者表彰式でFワード FIA会長が即座に「罰金」ジョーク

    ランド・ノリス、F1王者表彰式でFワード FIA会長が即座に「罰金」ジョーク

    ランド・ノリスは、FIA会長モハメド・ビン・スライエムの前でFワードを口にしてしまい、ユーモラスでありながら気まずい一幕を演じた。

    アブダビGP最終戦で3位に入り、初のF1ワールドチャンピオンを決めてから5日後、ノリスはウズベキスタンで開催されたFIA表彰式に出席し、正式にF1ワールドチャンピオンとしてトロフィーを受け取った。

    表彰スピーチでの“失言”
    金曜夜の受賞スピーチの中で、26歳のノリスはタイトル獲得までのシーズンを振り返る中で、不用意に放送禁止用語を使ってしまった。

    「僕と、僕たちはいくつかのミスやf*** upもしてきた。ここでそれ言っていいのかな? 大丈夫?」とノリスはタシケントのステージ上で語った。

    ドライバーの暴言に対する取り締まりを主導し、罰金を科してきた当人でもあるビン・スライエムは、冗談めかして「1万!」と即座に返した。

    これに対しノリスは、「あ、ごめんなさい、罰金取られた! 今なら払えます!」と続け、会場の笑いを誘った。

    その後、ビン・スライエムがノリスの髪をくしゃっと乱す場面もあり、両者の間には一瞬、気まずい空気が流れた。これは、ヤス・マリーナでの最終戦後、クールダウンルームでも同様のことがあった出来事を繰り返した形だった。

    ビン・スライエムはさらに、「5,000ユーロの罰金にしようかと思ったが、今は髪を直すのに必要そうだからな。私がぐちゃぐちゃにしたから」と付け加えた。

    ランド・ノリス 国際自動車連盟 受賞式

    ノリスが語る“夢”のタイトル
    ノリスはスピーチの中で、マクラーレン、チームメイトのオスカー・ピアストリ、そしてタイトル争いを演じたレッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンに敬意を表した。

    「信じられない気分だ。これは多くの人、多くのレーシングドライバーにとっての夢で、僕はついにそれを生きることができた。子どもの頃に抱いていた、あの一つの夢を実現できた」とノリスは振り返った。

    「マクラーレン、長年一緒にやってきたこのチームに心から感謝したい。僕たち2人に素晴らしいクルマを与えてくれて、時にはレースをとても簡単で、美しいものにしてくれた。そのおかげでシーズン最後まで多くの勝利を持ち帰ることができた」

    「ピアストリ。素晴らしいチームメイトで、ここ数シーズンで僕を大きく成長させてくれた存在だ。僕たちを今のチームにし、コンストラクターズを2年連続で制するチームへと導いてくれた」

    「そしてもちろんマックスにも。最後まで僕たちを追い込み、プレッシャーをかけ続けてくれた。マックスがいつもやっていることそのものだ」

    ノリスはさらに続けた。

    「ここで皆と一緒に成長し、マクラーレンとともにこの結果を出し、ルイス(ハミルトン)、マックス(フェルスタッペン)、セブ(ベッテル)、フェルナンド(アロンソ)といった世界王者たちとレースができたことは本当に素晴らしい」

    「子どもの頃に憧れて見ていたドライバーたちと同じ舞台で戦い、彼らに挑み、自分が何ができるのかを示すチャンスを得た。そして今年、それをやり遂げることができた」

    「とても誇りに思っているし、もちろん本当に幸せだ。日曜のレース後はすごく感情的になったし、その後はめちゃくちゃ酔っ払って、最高の時間を過ごしたよ!」

  • ランド・ノリス F1初戴冠インタビュー「僕の人生を地獄にした2人へ」

    ランド・ノリス F1初戴冠インタビュー「僕の人生を地獄にした2人へ」

    2025年F1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスは、シーズン最終戦アブダビGP後、F1 Correspondent & Presenterのローレンス・バレットによるインタビューに応じ、初戴冠の喜びと、その裏にあった思いを率直に語った。

    アブダビの豪華なパドックビルのひとつ、その屋上に設けられた撮影スペースの端にランド・ノリスが姿を現した瞬間、シーズン最終戦で3位フィニッシュを果たし、初のワールドタイトル獲得に必要なポイントを確保したその瞬間から彼の顔に刻まれている笑顔は、今もなおまぶしいほどに輝いていた。

    彼は軽やかに椅子のところまで跳ねるようにやってきて「やあ」と声をかけ、体をくねらせながら座り心地を確かめる。マクラーレンのドライバーは、両手でマイクを握りしめたまま笑顔を崩さず、インタビューを始めたくてたまらない様子で、ローレンス・バレットの方を見つめている。こんなことはそうそう起こらないが、今は特別な時間だ。

    ノリスは高揚している。全身が汗とシャンパンでびしょ濡れになっていようとも、その高揚感を削ぐものは何もない。これは彼の瞬間だ。人生をかけて目指してきた、その瞬間である。

    ローレンス・バレットが改めて彼を「ワールドチャンピオン」と呼ぶと、ノリスはくすっと笑い、マイクをさらに強く握りしめながら、その笑顔はますます大きくなった。レースが終わってからすでに2時間ほどが経ち、すべての放送局を回るテレビペンでの取材を終え、さらにメディアを前にした長時間のチャンピオン会見をこなし、その後ガレージでチームと祝杯を挙げてきたはずだが、それでもまだ実感が湧いていないことは明らかだった。まったく、まだ現実感がないのだ。

    「僕たちが成し遂げたことを受け止めるには、少し時間が必要なんだ」とノリスは言う。「僕は夢を叶えた。あの小さな男の子の夢をね。

    6歳の頃、テレビで見て『僕もあれをやりたい』って思っていた自分がいて、今、ここにいて、それを実現している。これは本当にクレイジーだよ。だからまず最初に言わなきゃいけないのは、両親、ママ、パパ、兄弟姉妹、初日からそばにいてくれた人たちへの大きな感謝だ。本当に、ものすごい旅だった。

    マクラーレンとともに過ごした長い年月、浮き沈みもあった。でも今年、僕はそれらすべてに対して、一度に『ありがとう』を言えたと思う。コンストラクターズ(タイトル)とドライバーズ(タイトル)という形でね。いつ本当に実感できるのかは、正直分からない。

    正直に言うと、さっきトイレに行ったんだ。初めて一人になれて、静かで落ち着いた時間があって、そこで『ああ、やったんだ、やったんだ、やったんだ!』って思った。

    本当に、ついにこの感覚を味わえるのは信じられない。ほんのひとときでも、世界の頂点に立ったと感じられること。そして、自分にこれだけ多くを注いでくれたすべての人たちに恩返しができること。始まりは両親だったけど、エンジニア、メカニック、ファクトリーにいるみんなもそうだ。彼らはこの結果のために、本当に、本当に一生懸命働いてくれた。

    今日は言葉で『ありがとう』と言うだけじゃなくて、チャンピオンシップという行動そのものが、それ以上の意味を持っている。だから、世界中に向けて彼らに感謝したい」

    「自分は本当に幸運な人間だと分かっている」
    ノリスは、良い日であろうとそうでなかろうと、インタビューで長く語ることに慣れている。物事に正面から向き合い、説明し、正直でいる。それが彼のやり方だ。

    チャンピオンを獲得した今、その答えはさらに長くなった。チーム全体の努力であること、そしてこれまで支えてくれたすべての人たちを強調したかったからだ。それに、自分が成し遂げたことの途方もなさが、頭の中で渦巻いていて、簡潔に言葉にするのが難しかった。感覚が溢れ返っていた。

    彼が最初に抱きしめたのは、パルクフェルメで誇らしげに息子を待っていた両親だった。

    「とてもシンプルだよ」とノリスは言う。「彼らがいなければ、僕はここにいなかった。夢を生きるチャンスも、今の素晴らしい人生を生きることもなかった。

    僕は本当に幸運な人間だ。それは分かっている。だからこそ、自分がどれだけ恵まれているかも理解している。こんな若い年齢からカートに乗って、世界を旅して、今やっていることを楽しめる機会をもらえたんだから。

    今、僕は最大の形で『ありがとう』を言える立場になった。そして、恩返しができる。でも、この立場にいると、それは本当に難しい。いつも自分が受け取る側で、周りのみんなが支えてくれて、自分がスターみたいに見られるからね。

    でも、僕はその部分が好きじゃない。ただ、みんなが幸せそうにしているのを見るのが好きなんだ。それが世界で一番クレイジーな感覚だよ。自分がこれだけ大きな影響を与えられると知ること。そして、ママが泣いているのを見ること。パパもね。それが、これがどれだけ彼らにとって大きな意味を持っているかを物語っている」

    「これまでで一番良い仕事をしなければならなかった」
    ノリスはオーストラリアで勝利し、最高の形でシーズンをスタートさせた。しかしその後は、マシンへの適応に苦しむ中で、チームメイトのオスカー・ピアストリがタイトル争いを主導していった。ノリスも解決策を見つけ、モナコと母国シルバーストンで初勝利を挙げたが、ピアストリは勢いに乗り、夏休み前にかけて徐々に差を広げていった。

    ザントフォールトで2位走行中にノリスがストップし、ピアストリが勝利を収めたとき、ノリスは砂丘に座り込み、頭を抱えながら34ポイント差をどうやって覆すのかを考えていた。

    「あの時は、本当に人生がものすごく大変だと思った。そして、そこから先はずっとそうだった」と彼は振り返る。「これまでで一番良い仕事をしなければならなかった。たくさんのレースで勝たなければならなかった。常にチームメイトに勝たなければならなかった。常に全員に勝たなければならなかった。

    あの時点では、本当に重く感じた。1週末で彼に勝つことすら、やっとだったからね。

    シミュレーターでも、ここサーキットでも、エンジニアたちと一緒に、問題を理解し、これまで以上に深く掘り下げていった。より効率的になるために、いろんな人を巻き込んで、自分自身を理解し、自分からもっと引き出す方法、周囲の人たちからもっと引き出す方法、チームとしてどうすればもっと良くなれるかを考え続けた。

    そうしたすべての小さなこと。誰にも見えないし、誰も知らないこと。僕と、僕の周りのチームだけが知っていることだ。今日のような結果を出すために、彼らは本当に僕を後押ししてくれた。

    それを他の人に知ってもらう必要も、気にしてもらう必要もない。ただ、僕自身が知っている。『どうすればランドをより良い人間に、より良いドライバーにできるか』『34ポイント差からチャンピオンになれるのか』、そのためにどれだけの努力と時間と仕事が注がれたかを。

    そのすべてが報われた。それが、あの時一番嬉しかった理由だ。『本当にやっている』『やるべきことをやっている』と感じられたから。それが僕の仕事で、周りの人たちがいなければ、決してできなかった」

    ノリスはピアストリのリードを少しずつ削り、メキシコとブラジルでの圧倒的な勝利によって主導権を握った。しかし、ラスベガスでのマクラーレン2台失格と、カタールでの戦略ミスによって、友人であり4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンが再び争いに戻ってきた。最終戦を前に、その差はわずか12ポイントだった。

    それでもノリスは動じなかった。ザントフォールト以降、彼は自分の殻にこもり、最も信頼する人たちだけを近くに置いた。そして、セバスチャン・ベッテルを含む、成功を収めたトップアスリートたちの助言にも支えられていた。

    「信じられないような人たちから、素晴らしい言葉やメッセージ、会話をもらった。いろんな競技で世界チャンピオンになった人たちだ。ルイスやセブもそうだ。僕がセブと話していることを知らない人は多いと思う。

    元MotoGPチャンピオンのケーシー・ストーナーもそうだ。僕が一番必要としていたときに、『これを考えろ』『自分を信じろ』って短いメッセージを送ってくれて、助けてくれた。

    2ポイント差でチャンピオンを獲ったことを考えれば、こうした周りの人たちからの信頼の瞬間が、その2ポイントをもたらしてくれたと言っていいと思う。だからこそ、みんなに感謝しなければならない。2ポイント、それが必要だったんだ」

    ランド・ノリス F1 マクラーレン

    「フェルスタッペンとピアストリは僕の人生を地獄にした」
    フェルスタッペンを打ち破り、そしてシーズンの3分の2にわたってタイトル最有力に見えたピアストリを抑えての戴冠。それは非常に印象的な偉業だ。

    「マックスとオスカー、特にオスカーのことは忘れないでほしいけど、彼らは今シーズン、僕の人生を地獄にした」とノリスは言う。「彼らが時々、僕を徹底的に叩きのめしてくれたからこそ、今の僕がある。

    そのたびに自分に問いかけるんだ。『どうしてここでこんなに差をつけられた?』『どうしてこのコーナーをあんなに上手く走れる?』って。

    マックスについては、すでに多くを成し遂げているから、みんな理解している。4度のワールドチャンピオンで、F1史上最高のドライバーのひとりだと本気で思っている。努力家で、信じられないほどのドライバーで、必要なものをすべて持っている。そしてオスカーは、いわば新顔だけど、20年もやってきたかのように走る。彼もまた、僕の人生をとても難しくした。

    チームメイトとして、お互いに難しい状況を作り合った。その結果、マックスが追いつき、僕たち二人の人生をさらに難しくした。でも、どうやって彼らに感謝し、称え、祝福すればいいのか、正直分からない。

    オスカーと一緒に祝いたい気持ちはある。でも同時に、彼はチームメイトだから難しい部分もある。彼が今、いろんなことを考えているのは分かっている。将来、僕が彼の立場になることもあるだろうし、その時は同じことを考えているはずだ。もしかしたら、彼がここに座って、君と話しているかもしれない。

    だからこそ、オスカーとマックスの両方に敬意と称賛を示したい。マックスはもう十分にそれを得ているけど、オスカーには特にね。インタビューをする以上、彼らへの祝福と感謝、そして評価を伝えないわけにはいかない」

    この20分に及ぶインタビューを終え、ノリスは世界中に配信される放送用の取材をきっちりとこなした。彼はその必要性を理解していたが、同時に、できるだけ早く友人たちのもとへ戻り、この信じられない偉業を祝いたい気持ちも隠せなかった。

    それからわずか36時間後(その間に相当な祝宴を挟みつつ)、彼は再びサーキットに戻り、2026年に向けたテストに参加した。F1は誰も待ってはくれない。

    それでも、昨夜ワールドチャンピオンのトロフィーを受け取るなど、まだ多くの仕事を残しながらも、まもなく数週間のオフを得て、ようやく日常から離れ、この生涯の夢を叶えたことを、心から味わい、噛みしめる時間を持つことになるだろう。

  • F1王者ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンの2026年復活を支持「必ず立ち直る」

    F1王者ランド・ノリス、ルイス・ハミルトンの2026年復活を支持「必ず立ち直る」

    2025年のF1ワールドチャンピオンに輝いたランド・ノリスは、フェラーリF1移籍初年度に苦戦したルイス・ハミルトンについて、2026年には再び本来の姿を取り戻すと信じていると語った。

    ハミルトンは2025年シーズン開幕前にメルセデスからフェラーリへ移籍したが、新天地ではパフォーマンスに苦しみ、F1キャリアで初めてシーズン未表彰台に終わった。一方、ノリスはマクラーレンF1で僅差の2ポイント差でタイトルを獲得している。

    ノリスは、今後数年にわたってハミルトンとトップ争いを演じることを楽しみにしていると語った。

    「明らかに、フェラーリは今年、誰もが予想していた以上に苦しんでいたと思う」とノリスはSky Sportsに語った。

    「ルイスは、おそらく史上最高のドライバーだということを自ら証明してきた。厳しい年から立ち直れる人間がいるとすれば、それはミスター・ハミルトンだということを誰もが知っているし、彼ともっとレースで戦えるなら、それ以上の喜びはない」

    「世界最高のドライバーとレースができるというのは、常に特権だ。フェルナンド(アロンソ)、ルイス、マックス(フェルスタッペン)と、そういう存在が何人もいる」

    「僕たちの多くは、そうしたドライバーたちの足跡をたどりたいと思っている。ジョージ(ラッセル)やオスカー(ピアストリ)もその一人だし、グリッドには本当に多くのドライバーがいる」

    アブダビGPでタイトルを決めた日曜の夜、ノリスはハミルトンやフェルスタッペンを含む主なライバルたちへの敬意を改めて強調した。

    2024年F1ハンガリーGP後のクールダウンルームで、ハミルトンからの称賛に対し「7年前は速いクルマに乗っていた。今は僕たちだ」と応じた自身の発言に触れつつ、ノリスは感情が高ぶった場面での言葉が本心を反映していないことを認めた。

    「正直に言って、ときどき僕はバカなことを言ってしまう。マックスについてだったり、過去にルイスについて言ったことも、みんなが話題にするような発言をしてしまった」とノリスは語った。

    「後悔していることもあるし、口にしなければよかった、取り消せるならそうしたいと思うこともある」

    「でも、僕は誰よりも敬意を払っていると本気で思っている。オスカーにも、マックスにも、そしてルイスにも最大限のリスペクトを示そうとしている。彼は7度のワールドチャンピオンだ」

    「彼は最高のドライバーだ。シューマッハと比較される存在で、F1史上最高のドライバーだと思う。僕はそこには全然及ばないし、もしかしたら一生届かないかもしれない」

    「今日という日を夢見てきて、それを成し遂げた。でも、それは彼の7回と比べれば1回にすぎない」

    「クールダウンルームなどで言ってしまった発言を後悔しているかと聞かれれば、答えはイエスだ。ああいうのは感情が高ぶった瞬間のものだし、言った直後に『なんでこんなことを言ったんだ』と思うこともある」

    「だからこそ、できる限り正直でいようとしているし、常に本当の気持ちを語ろうとしている」

  • ランド・ノリス 「オスカー・ピアストリは将来F1ワールドチャンピオンになる」

    ランド・ノリス 「オスカー・ピアストリは将来F1ワールドチャンピオンになる」

    ランド・ノリスは、マクラーレンの同僚オスカー・ピアストリについて「将来F1ワールドチャンピオンになる」と高く評価した。シーズン最終戦で王座を決めた直後のコメントで、ノリスは今季の激しいタイトル争いを振り返りながら、チームメイトの実力を称えている。

    ピアストリは2025年シーズン、7勝を挙げて選手権争いを長くリードし、最終的にはランキング3位でシーズンを終えた。惜しくも初タイトルには届かなかったが、現王者ノリスはその戦いぶりを間近で見てきた立場から、将来の世界王者像を確信している。

    ノリスは、F1アブダビGP決勝で3位に入り、自身初のドライバーズタイトルを獲得した。ヤス・マリーナ・サーキットでの最終戦を終え、ランキング2位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)に2ポイント差をつけて王座に就いた。

    ノリスはこれでF1史上35人目のワールドチャンピオンとなった。一方、同僚のオスカー・ピアストリはランキング3位でシーズンを終え、ノリスから13ポイント差だった。ピアストリはシーズンの大半で選手権をリードし、勝利数もノリスと同じ7勝を挙げていた。

    ピアストリはオランダGPでノリスがリタイアした後、一時は34ポイントのリードを築いたが、終盤に6戦連続で表彰台を逃したことが、初タイトルを逃す結果につながった。本人も「望んでいた結末ではなかった」と認めている。

    それでもタイトル獲得直後のノリスは、ピアストリとフェルスタッペンの2人を真っ先に称え、特にチームメイトの将来を高く評価した。

    「今年は、めちゃくちゃ速い2人がいて、正直かなり大変だった」とノリスは語った。

    「オスカーは開幕戦からずっと、たぶん一番手強い相手になるだろうと分かっていたし、マックスはマックスだ。彼を決して軽視することはできない。」

    「僕たちは彼を一度も見くびらなかったし、もしそうしていた人がいたなら、彼はその人たちが間違っていたことを証明した。4度のワールドチャンピオンであるマックスと戦えたことは光栄だった。」

    「彼とああいうバトルをして、必ずしも毎回楽しかったわけじゃないけど、いくつかは本当に楽しめた。別のワールドチャンピオンと同じコース上で戦えること、そして将来ワールドチャンピオンになるオスカーとも戦えたことは特別だった。」

    「そういう理由もあって、このシーズンは本当に楽しかった。彼らは多くの場面で僕の人生を地獄みたいにしたけど、実はそういう瞬間こそが、いちばん楽しめた部分でもあったんだ。」

    マクラーレンにとっては、ノリスの初タイトルとともに、ピアストリという次なる王者候補の存在感が改めて際立つシーズンとなった。ノリスの言葉どおり、ピアストリが近い将来に世界王者の座に就く日が来ても不思議ではない。

  • ランド・ノリス、FIA表彰式でF1ワールドチャンピオンのトロフィーを初戴冠

    ランド・ノリス、FIA表彰式でF1ワールドチャンピオンのトロフィーを初戴冠

    ランド・ノリス(マクラーレン)は、ウズベキスタン・タシュケントで行われたFIAの年間表彰式において、2025年F1世界選手権ドライバーズチャンピオンのトロフィーを正式に受け取り、キャリア初の王者として戴冠した。

    アブダビGPでタイトルを決めてから数日後、FIAの恒例行事であるガラの場でトロフィーを手にしたノリスは、マクラーレンとともに2025年シーズンの成功を象徴する瞬間を迎えた。

    FIAガラで正式戴冠、初の世界王者に
    マクラーレンのランド・ノリスは、金曜夜にタシュケントで開催されたFIAの表彰式で、ドライバーズ世界選手権トロフィーを授与された。F1キャリアで初となる王者の栄冠であり、FIA会長モハメド・ビン・スライエムから直接トロフィーを受け取った。

    26歳のノリスは、前週末のアブダビGP最終戦で3位に入り、マックス・フェルスタッペンを2ポイント差で下してタイトルを獲得。これにより、フェルスタッペンが続けていた4年連続の王者支配に終止符を打ち、マクラーレンにとっては2008年のルイス・ハミルトン以来となるドライバーズタイトルとなった。

    僅差のタイトル争いとマクラーレンの快挙
    2025年シーズンのタイトル争いは最終戦までもつれ込む接戦となり、ノリスは冷静な走りで必要な結果を確保した。チームメイトのオスカー・ピアストリもランキング3位でシーズンを終え、13ポイント差で初タイトルを逃したものの、表彰式には同席している。

    一方、フェルスタッペンは体調不良のため式典を欠席した。

    なぜノリスはその場でトロフィーを受け取れなかったのか
    アブダビGP直後、ノリスは現地で本物のトロフィーを手にすることはできなかった。決勝前のグリッドに置かれていたのは1995年に作られたレプリカであり、実際のトロフィーはウズベキスタンへ輸送されていたためだ。

    FIAが授与するドライバーズチャンピオンのトロフィーは、銀と金で作られており、外側には歴代王者の署名、名前、そして優勝年が刻まれている。このトロフィーは、国際スポーティングコードに基づく「レビュー請求期間」が確保されるため、シーズン最終戦直後ではなく、年次表彰式で正式に授与されるのが慣例となっている。

    シーズンの締めくくりとしてのFIA表彰式
    FIAの年間表彰式は、モータースポーツシーズンを締めくくる伝統的なイベントであり、F1を含む各カテゴリーの王者が一堂に会する場でもある。

    この夜、マクラーレンのチーム代表アンドレア・ステラとCEOのザク・ブラウンも登壇し、チームとして2年連続となるコンストラクターズチャンピオンのトロフィーを受け取った。ノリスの戴冠は、ドライバーとチーム双方にとって、2025年シーズンを象徴する締めくくりとなった。

  • ランド・ノリス、F1シート喪失の角田裕毅に敬意「誠実で強いドライバー」

    ランド・ノリス、F1シート喪失の角田裕毅に敬意「誠実で強いドライバー」

    ランド・ノリスは、2025年F1アブダビGPで3位に入り、自身初となるワールドチャンピオンの座を獲得した。決勝後、ノリスはタイトル争いの中で激しく競り合った角田裕毅について言及し、その存在の大きさとレース中の影響を振り返った。

    決勝レース中、ノリスはトラフィックの中を抜けながら、タイトルに必要なポジションを守る戦いを強いられた。その中で最も印象に残った局面のひとつが、前方に角田裕毅の姿を捉えた瞬間だったという。

    レース後、アブダビGPでの角田裕毅との攻防を振り返ッタノリスは「彼が僕の一日を難しいものにしてくるだろうことは分かっていた。彼は自分の仕事をしただけだ」と語った。

    「ユウキのことは大好きだ。彼は本当にクールで、面白くて、いちばん誠実な人間のひとりだと思う」

    角田裕毅は、今シーズン限りでレッドブル・レーシングにレースシートを失い、2026年はリザーブドライバーに降格となった。

    「来年F1にいないのは残念だよ。彼はとても強いドライバーだからね」

    「それに、オフトラックのドライバーズパレードでも、彼はいつも真っ先に僕のところに来て『おめでとう』と言ってくれたり、声をかけてくれたりする。そういうところも含めて、本当に残念だと思う」

    その激闘を経たからこそ、ノリスの口から語られた角田裕毅への言葉には、ライバルとして、そして人としての率直な敬意が込められていた。

  • ランド・ノリスがF1アブダビテストでカーナンバー1を使用しなかった理由

    ランド・ノリスがF1アブダビテストでカーナンバー1を使用しなかった理由

    ランド・ノリスは、火曜日にアブダビで行われたシーズン後のF1ピレリタイヤテストで、マクラーレンに通常のカーナンバー4をつけて走行した。

    日曜日のシーズン最終戦アブダビグランプリで自身の初タイトルを獲得した後にもかかわらず、ノリスのマシンにカーナンバー4が残っていたことは、来年からナンバー1に切り替える決断を明らかにした後だったため、観察者の間で少し驚きを呼んだ。

    ノリスはテスト中、初タイトルの勝利を祝うために新しいカスタムのゴールドヘルメットデザインを装着しているところが目撃されたが、彼のマクラーレン MCL39 には、2019年にF1デビューを果たして以来使用している自身が選んだカーナンバーが付けられていた。

    その理由は単純だった。ノリスはまだ正式にワールドチャンピオンとして戴冠されていない。その結果、彼はナンバーを変更することが許可されていない。

    ノリスは、金曜日にウズベキスタンで行われるFIAの年末授賞式で、新しいステータスが正式に確認されることになる。

    また、ここで26歳の英国人は初めてF1ワールドチャンピオンシップのトロフィーを手にすることになる。

    同じ状況は、2021年の物議を醸したアブダビグランプリで初タイトルを獲得した後、マックス・フェルスタッペンがすぐにレッドブルにナンバー1を付けることができなかった時にも起きていた。フェルスタッペンは2日後に行われたポストシーズンテストで、マシンに33番を付けて走行した。

    フェルスタッペンは、後にノリスによって終わらせられた4年間のF1支配を経て、2026年に自身のドライバーナンバーを変更すると見込まれている。彼はダニエル・リカルドの古いナンバー3への変更を検討している。

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    ノリスが「1番」を選んだ理由
    ノリスは世界選手権を獲得した翌日に、フェルスタッペンからナンバー1を取ることを確認した。

    「それは伝統だ。それには理由がある。自分で取りに行くために、努力してそれを手に入れるために存在しているんだ」とノリスは Sky Sports News に語った。

    「マクラーレンに関わる僕たち全員、僕のメカニックやエンジニア、マクラーレンの一員であるすべての人が誇りを持てる。僕だけじゃなく、マクラーレンの一部であるすべての人がその称号を身につけられるんだ」

    「だからそれは僕のためじゃなくて、彼らのためでもある。それは彼らの誇りなんだ。彼らは多くの仕事と努力を注ぎ込んでいて、『僕たちはナンバー1だ』と言えるんだ。『僕たちはナンバー4だ』と言ってもあまりかっこよくない。だから彼らは僕以上に喜ぶだろう!」

    ルイス・ハミルトンは、メルセデスでタイトルを獲得した後もユニークにもナンバー1を使用せず、代わりに44を使い続けていた。

  • ランド・ノリス “ゴールドヘルメット”でF1王者として初走行

    ランド・ノリス “ゴールドヘルメット”でF1王者として初走行

    ランド・ノリスはF1ワールドチャンピオンとして初めてトラックへ戻り、アブダビのヤス・マリーナ・サーキットで特別仕様の“ゴールドヘルメット”を初披露した。

    タイトル獲得からわずか2日後、ノリスは2026年タイヤ開発に向けたピレリのグループテストにミュールカーで参加し、マクラーレンのプログラムを主導した。

    2026年にはカーナンバー「1」に切り替えることを明言しているノリスだが、この日の走行では最終戦仕様の「4」を継続。午前のセッションを担当し、レース経験豊富なドライバーの中では最速で前半を終えると、最終順位は12番手(1分26秒142)。午後に走行したオスカー・ピアストリは1分26秒099で10番手だった。

    ランド・ノリス マクラーレン

    若手勢が上位を独占し、アストンマーティンのジャック・クロフォードが1分23秒766でトップ。サウバーのポール・アロン、ウィリアムズのルーク・ブラウニングが続き、メルセデスのフレデリック・ベスティ、レッドブルの岩佐歩夢がトップ5を形成した。メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリはミュールカー勢最速の6番手(1分25秒170)を記録した。

    各チームは「経験豊富なドライバーによるミュールカー走行」と「F1出走3戦未満のルーキー走行」を義務付けられ、レッドブルとレーシングブルズは2026年の新加入ドライバーを初起用。レッドブルはアイザック・ハジャー、レーシングブルズは18歳のアービッド・リンドブラッドが初走行を重ねた。フェラーリはシャルル・ルクレールとルイス・ハミルトンが分担し、ウィリアムズ、メルセデス、ハース、サウバーも2025年ラインナップで走行を割り当てた。

    2026年F1の技術方向性が早くも露出
    テストでは来季のアクティブエアロ導入に向けた技術評価が進み、メルセデスは“ストレートラインモード(SLM)”に相当するプロトタイプのフロントウイング機構を披露。ノーズに装着されたアクチュエーターと翼端要素を連動させ、ストレートでドラッグを削減する仕組みで、フェラーリも同様のコンセプトを独自に評価している。

    一方、ピレリは2026年用タイヤの正式レンジを初公開。サイドウォールのグラフィックが刷新され、チェッカーフラッグをあしらった新デザインを採用。ハード=白、ミディアム=黄、ソフト=赤などのカラー識別は継続される。

    2026年レンジはC1〜C5の5種類で構成され、戦略幅拡大のため性能差と一貫性を改善。寸法は縮小され、リム径は18インチのまま、トレッド幅はフロントが25mm、リアが30mm減少し、外径は最大15mm小型化される。ピレリは12月15日に正式ホモロゲーションを行い、1月下旬のバルセロナテストで2026年型マシンへ初装着される予定だ。

    トラブルも発生、最多周回はアントネッリが記録
    全体的にはスムーズに進行したが、ハースの平川亮がターン1でスピンを喫しリアウイングを破損。それでも再走行を果たした。一方、エステバン・オコンは技術的問題によりわずか4周にとどまった。

    この日の最多周回はメルセデスのアントネッリで157周。アクティブエアロ付きミュールカーは、2025年仕様タイヤに課される直線速度制限300km/hの対象外であったため、広範なデータを収集できた。

  • ランド・ノリス母の心温まる反応が話題 息子の初のF1王者に“胸いっぱい”

    ランド・ノリス母の心温まる反応が話題 息子の初のF1王者に“胸いっぱい”

    ランド・ノリス(マクラーレン)が2025年F1アブダビGPで3位に入り、初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。タイトル決定の瞬間、サーキットで誰よりも注目を集めたのは、母シスカ・ワウマンの温かいリアクションだった。

    ノリスはこの週末、トップ3以内でフィニッシュすればタイトル獲得という状況で決勝に臨み、激しい緊張感の中で落ち着いた走りを見せて念願の初タイトルを獲得した。

    26歳のノリスは英国人として11人目の王者となり、マクラーレンにとっては2008年ルイス・ハミルトン以来のドライバーズタイトルとなった。

    チェッカー後、母シスカはスカイスポーツF1の取材に応じ、溢れる思いを語った。

    「感情的にすごく疲れたけど、とても幸せ。家族のためにも、チームのためにも、マクラーレンのためにも、ファンのためにも嬉しい。みんなずっと支えてくれた」

    “プレイに夢中だった息子”から“世界王者”へ
    母は、幼い頃のノリスとの思い出にも触れた。

    「たくさんの犠牲があった。ランドが7歳でカートを始めて、8歳になる頃には兄のオリーと一緒に競っていた。その瞬間から、男の子2人は一つの方向へ、私の娘たちは別の方向へ行くことになった」

    「だからランドやオリーの成長を見届けられなかったこともある。“庭で裸でトラクターを走らせて遊んでいた”あの頃が突然終わってしまった。でも、今日こうして迎えた瞬間は本当に素晴らしい」

    アブダビ決戦を見守る緊張についても明かしている。

    「レースが終わるまでは何が起きるか分からない。私とアダム(父)は別の部屋でレースを見ていたのだけど、残り10周のところで“降りてきてください”と呼ばれた。まだレースが終わっていないのに! どうして呼ぶの? と思ったわ。でも、こうして今ここにいる」

    最終戦までの1週間の過ごし方も語っている。

    「とてもシンプルだったわ。イギリスに戻って洗濯をして、庭仕事をして、水曜日には孫の“ナティビティ・プレイ”を観に行ったの。木曜日にはまた飛行機に乗ってアブダビへ戻った。すごく混乱した1週間だったし、とても短かった。でも、あの最終ラップは永遠に感じた」

    息子との祝勝については、まだ予定が決まっていないという。

    「いつも私は静かにホテルへ戻って、本を読み始めるだけなの。今日もその予定だったけど……どうなるのか分からないわ!」

    ルイス・ハミルトンがノリスに祝福の言葉をかける映像を見せられると、シスカはひと言、「特別ね」と微笑んだ。

    父アダム・ノリスの静かな喜び
    父アダム・ノリスもスカイスポーツF1に、独自の過ごし方を語った。

    「静かな部屋で一人で座っていたんだ。とても落ち着いてね。最後のラップまでは部屋を出なかった。美しい瞬間だったよ。本当に素晴らしい気分だ。世界チャンピオンだ」

    “これは僕の両親のためのタイトル”と語るノリス
    タイトル獲得後、ランド・ノリス本人も家族への強い思いを口にした。

    「今年の僕のベストなパフォーマンスは、必要とされた後半戦、少し後手に回っていた時こそ発揮された。そこで自分を最も示せたと思う。家族が来てくれているし、ガールフレンドもいる。彼らを失望させるなんて嫌だった。僕は誇りに思うし、彼らを幸せにできた」

    「これは僕の両親のためのタイトルだ。夢を追わせてくれた」