カテゴリー: ランス・ストロール

  • アストンマーティンF1 ランス・ストロール解雇説を否定「2026年以降も契約下」

    アストンマーティンF1 ランス・ストロール解雇説を否定「2026年以降も契約下」

    ランス・ストロールの将来をめぐる憶測が再燃する中、アストンマーティンF1はその去就を巡る報道を否定し、現行のドライバー体制に対する信頼を強調した。

    26歳のストロールがF1スペインGPを欠場し、その後再び手首の手術を受けた理由について、ガレージ内での癇癪が原因だったという噂が浮上している。

    だが、チームはそれを否定。アストンマーティンは今週末のF1カナダGPでふたたび2台体制で臨む予定だ。それに先立ち、ストロールはここ数日、ポール・リカールで旧型F1マシンによる「数ラップ」の走行をこなしている。

    シルバーストンを拠点とするチームは「ランスは体調も万全で、元気にしている」と報告している。

    しかしこの一連の怪我の騒動により、ストロールの今後に関する憶測は再燃しており、多くの関係者は父ローレンス(チームオーナー)が息子をフェルナンド・アロンソのチームメイトとして維持し続ける理由が尽きつつあると見ている。

    実際、2026年シーズンに向けてはジョージ・ラッセルや角田裕毅がストロールのシート候補として噂されている。

    チームの広報担当者は「ドライバー市場についてメディアが憶測を報じるのは当然のことだ」とした上で、「我々は2026年以降も契約下にあり、コミットしている素晴らしいドライバー陣を擁している」と述べた。

    それでも、F1ドライバーとしての情熱が低く、中団グリッドレベルの実力という評価がストロールに付きまとう状況は続いている。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ランス・ストロール

    ライバルであり友人でもあるエステバン・オコンは、母国GPを控えたストロールについてモントリオールの地元紙『Le Journal de Montreal』に語った。

    「彼は多くを語るタイプじゃない。でも信頼している人には心を開いているよ」とオコン。

    「彼も彼の父親も本当に素晴らしい人たちだ」と付け加えた。

    オコンは、カート時代からストロールを知っているという。

    「人々は理解できないかもしれないけど、ランスは他の誰にも負けないほどレースに情熱を持っている」とオコンは強調した。

    「彼は、運転することが好きなんだ。それ以外のことにはあまり興味がない」

    また、ストロールが父親の財力によってF1にいるだけという批判についても反論した。

    「それは事実じゃない。ランスは、(マックス・)フェルスタッペンやシャルル・ルクレール、僕と同じように国際カートレースで勝ってきた人間なんだ。僕たちは皆、一緒に戦っていたし、ランスもそのグループの一員だった」

    「お金のおかげでF1にたどり着いたというのは間違いだ」とオコンは続けた。「たしかに、F1に行くまでの道がラクになることはある。でも最終的にクルマに乗っているときには、お金は何の助けにもならないんだ」

    なお、ドイツの『Auto Motor und Sport』誌によれば、ストロールは今週末のレース出走に向け、FIAによる最終的なメディカルチェックを受ける必要があるという。

  • ランス・ストロール F1カナダGPで復帰も 「ケガの詳細はプライバシー」

    ランス・ストロール F1カナダGPで復帰も 「ケガの詳細はプライバシー」

    アストンマーティンのランス・ストロールは、F1スペインGPを欠場した後、プライベートでテストを行い、今週末のカナダGPでの復帰に向けて準備を進めていたことを明かした。ただし、ケガの詳細については公表を拒み、「プライバシーを尊重してほしい」と述べている。

    スペインGPでは予選14番手に終わったあと、イベント途中での撤退を決断。アストンマーティンはその理由を「2023年プレシーズン中に負った右手と手首のケガの後遺症による痛み」と説明していた。

    翌週初め、ストロールはバルセロナのクリニックで処置を受けた。執刀したのはMotoGPの世界でも知られる外科医グザビエ・ミール医師のチームで、2023年と同じ担当医だった。

    その後ストロールは、フランス・ポール・リカール・サーキットで2023年型アストンマーティンによるプライベートテストを実施。レーシングスピードでの感触を確かめ、メディカルチームから出走可能の判断を受けたうえでモントリオール入りした。

    「カナダに向かう前にポール・リカールで何周か走ったから、レース週末の前にマシンに乗れてよかった」と語ったストロールは、「コックピットでも調子は良かったし、今は今週末に集中している」と意気込む。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームスペインGPでは14番手に予選通過したが、決勝は欠場

    ストロールはこのケガについて、「数週間ずっと気になっていた」と明かした。

    「イモラ、モナコ、そしてバルセロナは週末を通して本当に厳しかった。スペインでは金曜も土曜も痛みがあって、日曜はさらに厳しくなると分かっていた。正直に言って、不可能に近いと思っていた」

    カナダGPを控えた木曜、母国レースの地で記者会見に臨んだストロールには、スペインGP欠場の要因となった症状に関する質問が相次いだが、多くの内容について口を閉ざした。

    「何をしたのか、どういう方法をとったのかについては話したくない。自分の医療上のプライバシーだから」とストロールは語り、詳細の説明を避けた。

    ただし、「痛みはもうない」と明言したうえで、「どんなスポーツでもアスリートは常に痛みや不快感を乗り越えて、週末の終わりに良い結果を出そうとするものだと思う。今回の状況ではかなり苦しんでいて、それでも乗り切ろうとしていたけど、これ以上は無理に続けるべきじゃないと感じた。悪化している感覚があって、もっと真剣に対応する必要があると判断した」と振り返っている。

    アストンマーティンのチーム代表アンディ・コーウェルも、「このような状況では、誰に対しても医療上のプライバシーを尊重する必要がある」と述べ、ストロールが早期に処置を行わなかった理由についての明言は避けた。

    「ランスは非常に意志の強いレーサーだ。バルセロナで出走できなかったことに最も悔しさを感じていたのは彼自身であり、モントリオールに戻るために最も強い決意を持って取り組んできたのも彼だった」

    さらにコーウェルは、ストロールが復帰に向けてシミュレーター作業などにも積極的に取り組んでいたことを明かした。

    「彼はファクトリーに2度ほど来ていたし、2025年型マシンのシミュレーターにも取り組んでいた。それは実際のところ、2023年型マシンを走らせるよりも意味がある」と評価している。

    ランス・ストロール カナダGP F1カナダのファンは母国のドライバーに声援を送る

    スペインGP予選後にストロールがガレージで苛立ちを見せ、チームメンバーに怒りをぶつけたという報道について、コーウェルは「ドライバーは皆、超一流の競技者であり、競争心が強いからこそ走りたがる。医学的な理由で限界を迎えたときは止まらなければならない。それがバルセロナの土曜日に起きたことだった」と説明し、具体的な言及は避けた。

    ストロール自身も、「あのときは苛立っていた。手首のこともそうだし、イモラから続いた3レースすべてが不満の連続だった。ドライビングに支障が出ていたから。日曜は無理だと分かっていて、ただただ悔しさが込み上げていた」と振り返る。

    現在コンストラクターズ選手権でアストンマーティンは9位、キック・ザウバーと同じく16ポイントを保持しており、そのうち14ポイントをストロールが獲得している。開幕戦オーストラリアGPでの6位が今季の最高成績だ。

    「モントリオールに来るのは毎回特別だし、良い思い出もある。毎年ここでレースができるのはうれしいし、ポイントも何度か取れている。母国のファンの前でレースするのは最高だし、この週末も楽しみにしている」と語ったストロールは、再びその手でポイントを掴みに行くつもりだ。

  • ランス・ストロール F1カナダGPでの復帰をアストンマーティンが正式発表

    ランス・ストロール F1カナダGPでの復帰をアストンマーティンが正式発表

    アストンマーティンF1は、前戦スペインGPを欠場したランス・ストロールが、次戦カナダGPで再びステアリングを握ることを正式に発表した。

    バルセロナのカタルーニャ・サーキットでの予選終了から数時間後、アストンマーティンは、ランス・ストロールが手首と手の痛みにより、日曜の決勝を欠場することを公表していた。ストロールは、医療処置を受けるためレースを見送ることになった。

    チームによれば、ストロールが感じていた痛みは「2023年に受けた処置に関連している」と、彼の主治医が診断したという。ストロールは、2023年のプレシーズン中に自転車事故で骨折と足指の骨折を負い、手術とリハビリを経てF1に復帰していた。

    しかし、今回の処置後は順調に回復し、スペインGPから2週間足らずでモントリオールの地元ファンの前でAMR25を再びドライブする準備が整った。

    ランス・ストロール カナダGP F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームランス・ストロールはAMR25でスペインGPの予選に出走し14番手を記録したが、決勝には出場しなかった

    「母国グランプリの週末にチームと一緒にまた走れることが本当に楽しみだ」とストロールはコメントした。

    「モントリオールの観客の前でレースをするために準備するのは、いつだって全力だった。今回の処置を終えて体調も良好で、今週はポール・リカールで何周か走って準備もできた。たくさんのサポートに感謝してる。週末に会おう!」

    カナダGPを前に、アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、「母国レースでのストロール復帰が“プランA”」だと語っていた。

    一方で「プランB」が必要な場合には、フェリペ・ドルゴヴィッチとストフェル・バンドーンといったリザーブドライバーの起用も選択肢に入っていた。だが、両者とも今週末に開催されるル・マン24時間レースへの出場が予定されている。

  • ランス・ストロール F1カナダGPで復帰へ 母国レース出場に向け調整中

    ランス・ストロール F1カナダGPで復帰へ 母国レース出場に向け調整中

    ランス・ストロールは、今週末のF1カナダGPでアストンマーティンのマシンに再び乗る見通しだ。

    Crash.netの情報によれば、ストロールは母国グランプリの開催に間に合う形で、F1グリッドへの復帰が可能になる見込みだという。アストンマーティンからの正式発表は、今週中に予定されている。

    ストロールはスペインGPの週末、予選後に欠場を決定していた。アストンマーティンによれば、彼の手首の負傷が悪化したため、バルセロナでの日曜決勝レースには出走できなかったという。

    チームは声明で「ストロールは手と手首の痛みを感じており、これは2023年プレシーズン中の自転車事故に関連したものだ」と説明していた。

    この欠場を受けて、ストロールの負傷によるものなのか、それともガレージ内でのトラブルによるものなのかを巡って、さまざまな憶測も広がっていた。

    BBCの報道によれば、ストロールは予選後、アストンマーティンのガレージ内で機材を破壊し、チームスタッフに罵声を浴びせたともされている。

    しかし、これに対してアストンマーティンのメカニック、ハリー・ラッシュはInstagram上で「チームメンバーに暴言を吐いた?まったくの事実無根だ」と否定のコメントを出している。

    一方で、Sky Sports F1の実況者デビッド・クロフトはポッドキャスト内で、BBCの報道を補強するような発言を行った。彼によれば、「ストロールがヘルメットを壁に投げつけ、それが壊れるほどの勢いだった」とのこと。

    クロフトはさらに、「かなりの怒鳴り声と罵声も飛び交っていたと聞いている。ストロールには以前にもアストンマーティン時代に壁を殴るといった前例がある」と述べた。

    ランス・ストロール カナダグランプリ F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    アストンマーティンの代替案
    仮にストロールが今週末に出走できない場合、フェリペ・ドルゴビッチが代役としてF1デビューを果たす可能性がある。

    ドルゴビッチは2022年のF2チャンピオンで、近年はアストンマーティンのリザーブドライバーとして活動。FP1走行やテストにも定期的に参加してきた。

    ドルゴビッチは今月開催されるル・マン24時間レースへの出場を予定していたが、F1出走の可能性を優先して辞退する意向を示している。彼はアクション・エクスプレス・レーシングからキャデラックLMDhマシンでフレデリック・ベスティ、ジャック・エイトケンとともに出場予定だった。

    だが、ストロールがカナダGPへの出走に向けて準備を進めているため、ドルゴビッチはル・マンへの専念が可能となりそうだ。

    仮にストロールがプラクティス走行後にレース出走を断念した場合、アストンマーティンは代役としてバルテリ・ボッタスを起用する可能性もある。

    ボッタスは2025年にメルセデスのリザーブドライバーを務めており、レギュラードライバーとしてのシートは失っているものの、メルセデス製パワーユニットを使用するチームへの帯同資格を有している。今年はマクラーレンのマシンをテストした経験もあり、ここまで全戦に帯同している。

  • ランス・ストロール F1カナダGP欠場に備えアストンマーティン「プランB」準備

    ランス・ストロール F1カナダGP欠場に備えアストンマーティン「プランB」準備

    アストンマーティンF1のチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックが、ランス・ストロールのF1スペインGP欠場の背景と、今後の復帰見通しについて改めて説明した。

    ストロールは、スペインGP予選後に手首と手の痛みを訴え、メディカル・プロシージャ(治療)を受けるため決勝レースを欠場することがチームから発表されていた。

    この痛みは、2023年のプレシーズン中にストロールが自転車事故で負った骨折が関係していると見られており、当時彼は手術を受けた上で開幕戦に出場していた。

    日曜の決勝後に話したクラックは、次のように語った。

    「これはすでに知られていることだが、2023年に始まったものだ。当時のケガを覚えているだろう。ここ数週間、痛みがあるという話があった」

    「もちろん、ドライバーに5分おきに『痛むか?』なんて聞いたりはしない。フィジオ(理学療法士)や彼本人と会話する中で、多少の不調があることはわかっていた」

    「2023年のストロールを見ればわかるように、彼は戦っていたし、彼ら(ドライバー)はとにかく運転したがる。ドライバーは痛みがあっても走りたいと思うものだし、実際に彼らは我々が思っている以上の痛みに耐えて走っていることも多い」

    「最近も、ここで少し、あそこで少し、痛みがあるという話はあったが、どれほど深刻なのかは分からなかった。そして今週末、ついに限界に達してしまったのだと思う」

    「最終的に、予選後の土曜にランスと彼のチームが相談して、再度チェックを受けることになり、レースには出ない方が良いという勧めを受けた」

    その上でクラックは、次戦カナダGPでの復帰についての現状をこう説明した。

    「私は医者ではないので、正確な予測や判断はできない。だからこそ、この話は少し難しい」

    「今後数日のうちに、さらに検査や診断が行われることになると聞いている。その結果次第で、もう少しはっきりするだろう」

    「現時点では、これから何が起きるかは本当に分からない。だが、もうすぐ分かるはずだ」

    ランス・ストロール F1 カナダグランプリ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームブラジル出身のドルゴヴィッチはアストンマーティンのリザーブドライバー

    クラックは、チームの「プランA」がストロールのカナダGP出場であると強調しつつ、万が一の「プランB」についても次のように述べた。

    「基本的にはシンプルだ。『プランA』はランスがマシンに乗ること。それを実現すべく、全力で準備している。もし『プランA』が実行できなければ、『プランB』に切り替える必要がある」

    「もちろん、ル・マン24時間レースがカナダGPと日程が重なることは承知していたので、それに備えたプランも考えてきた。必要であれば、ル・マンに参加するドライバーでも連れてくるつもりだった」

    アストンマーティンのリザーブドライバーには、F2王者のフェリペ・ドルゴヴィッチと、フォーミュラEでも活躍するストフェル・バンドーンが登録されているが、2人ともル・マン24時間への出場を予定している。

    一方、アストンマーティン育成ドライバーでF2に参戦中のジャック・クロフォードは、F1出走に必要なスーパーライセンスのポイント要件を満たしておらず、起用は不可能だという。

    最後にクラックはこう締めくくった。

    「数日間の経過を見て、それから決断を下すことになる」

  • ランス・ストロール 手首負傷再発で再手術 F1カナダGP出場は不透明

    ランス・ストロール 手首負傷再発で再手術 F1カナダGP出場は不透明

    ランス・ストロールが、スペインGPの欠場直前に悪化した手と手首の負傷に対し、再び手術を受けていたことが明らかになった。

    ストロールが決勝を欠場したことで、アストンマーティンはバルセロナで1台体制を強いられ、各メディアによる憶測が過熱した。チームは、オーナーであるローレンス・ストロールの息子ランスが、予選後にFIAの計量手続きを逃したことに「動揺していた」とは認めたが、一部報道にある「ガレージ内で逆上して手首を再び負傷した」との見方は否定している。

    そうした中、Diario SportおよびMarcaは、ストロールが火曜日にバルセロナのキロン・デクセウス病院で手術を受けたと報道。執刀医は、2023年の自転車事故の際にも治療を担当したバルセロナのDr. Xavier Mirだという。

    Diario Sportは「ドライバーの関係者」の話として、「ランス・ストロールが来週末のカナダGPに出場できる可能性は高い」と伝えている。

    またMarcaは、今回の手術について「それほど複雑なものではなかった」と付け加えている。

    ランス・ストロール F1 カナダグランプリ

    もしストロールがカナダGPを欠場する場合、アストンマーティンの第一リザーブドライバーはフェリペ・ドルゴヴィッチだが、彼は同週末にル・マンへの参戦も予定している。

    ブラジルのRede Bandeirantesのインタビューで、ドルゴヴィッチは次のように語っている。

    「まずはランスの回復を心から願っている」

    「F1が自分にとっての最優先事項であることは今も変わらない。でも現時点では、何が起きるのか、まだ分からない。チームからの決定も出ていない」

    「ル・マンに向けた準備はできているが、チームから招集があれば、すぐにアストンマーティンのステアリングを握る準備はできている」

  • ランス・ストロール F1“逆上”欠場騒動は「典型的なメディアの作り話」

    ランス・ストロール F1“逆上”欠場騒動は「典型的なメディアの作り話」

    アストンマーティンのメカニック、エンジニア、そして世界中の関係者たちは、ランス・ストロールが突然F1スペインGPを欠場することを、ほぼ同時に知ることになった。

    ある無名のメカニックによれば、土曜の夜遅く、チームに向けて1通のメールが送られたという。その内容は、「少なくとも6週間前から続いていた手の痛みが悪化し、カナダ人ドライバーは出場不可能となった」というものだった。

    26歳のストロールはすでに予選を終えており、チームメイトのフェルナンド・アロンソに対して0.5秒遅れのタイムだったため、日曜の決勝はアストンマーティンにとって1台体制でのレースとなってしまった。

    その後、ストロールがアストンマーティンのガレージ内で取り乱したという噂が浮上した。FIAが定める標準的な体重測定手順に従わなかったことが一因とされている。

    スチュワードはこの件について調査を行い、レース責任者への報告が約5分遅れた理由にも注目している。一部では、その間にストロールが2023年のサイクリング事故で負った古傷を再び悪化させた可能性があるともされており、物を投げつけたり、複数のチームメンバーを侮辱する行為に及んだとの見方も出ている。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    これに対し、アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックは、「いやいや」と否定。

    「まず第一に、私はピットウォールにいて、何も耳にしていない。こういうのは典型的なメディアの作り話だと思っている」と語った。

    とはいえクラックは、チームがストロールの手首と手の痛みについて以前から把握していたことは認めている。ただし、その痛みがどれほど深刻に悪化しているかは知らなかったという。

    「ドライバーの後をついて回って、5分おきに『痛いか?』なんて聞くようなことはしない」とクラックは語った。「だからここ数週間に何度か言及されてはいたが、それがどれほど深刻かまでは分からなかった」

    一方、アストンマーティンのリザーブドライバーであるフェリペ・ドルゴヴィッチは、来週末のル・マン24時間レースを欠場してでも、ストロールの代役としてF1カナダGPに出場する用意があると明かしている。

  • ランス・ストロール F1欠場劇の真相巡り憶測 「機材破壊」「怒号」報道も

    ランス・ストロール F1欠場劇の真相巡り憶測 「機材破壊」「怒号」報道も

    ランス・ストロールがF1スペインGP決勝を目前に控えた日曜に突然レースを欠場したことを受け、パドック内ではさまざまな憶測が飛び交っている。その背景には、単なる手首の痛み以上の事情があったのではないかという疑念がある。

    アストンマーティンはストロールの欠場理由について、2023年の自転車事故に起因する手と手首の痛みが悪化したためだと説明した。しかし、予選後にチームガレージで激高するストロールの姿があったとする報道が出たことで、この公式説明に疑問が投げかけられている。

    シルバーストンを拠点とする同チームは、土曜深夜になってストロールの欠場を発表。声明では、両手首骨折からの2023年の手術に関連した痛みが再発し、マイアミ、イモラ、モナコといった直近6週間のレースで不快感が続いていたと説明した。

    しかし、その発表は、予選Q2でチームメイトのフェルナンド・アロンソに0.5秒差をつけられて敗退したわずか数時間後だったこともあり、タイミングに不自然さがあるとの見方も出ている。

    ESPNの報道によれば、3つのライバルチームの有力関係者がアストンマーティンの説明に懐疑的な見方を示しており、「ガレージ内で混乱があった」とする証言もある。

    その混乱の中で、ストロールが激昂して機材を破壊し、チームスタッフに暴言を吐くなどした結果、手を負傷した可能性もあるという。一方、アストンマーティンの広報担当はESPNに対し「ランスは怒っていた」と認めたものの、それ以上の詳細は語らなかった。

    ランス・ストロール スペイングランプリ F1

    クラック代表、噂を一蹴「これはパドックのゴシップだ」
    アストンマーティンのトラックサイド責任者であるマイク・クラックは、これらの噂に直接反応した。ストロールが怒りの中で手を再負傷した可能性について尋ねられると、笑いながら否定した。

    「私はピットウォールにいた。そんな話は聞いていない。こういうのは典型的なパドックのゴシップだ」と語る。

    さらにクラックは、ドライバーが痛みを隠してレースを続けることは珍しくないと指摘。2023年にストロールが負傷を抱えながら復帰した例を引き合いに出した。

    「われわれは5分おきに『痛いか?』とは聞かない。フィジオ(理学療法士)や本人との会話の中で、多少の問題があることは分かる」

    「彼らは走りたいんだ。外されたくないんだ。だから実際よりも軽く言うことはよくある。彼らにとって運転は生きがいだから」

    「過去数週間、痛みについてちらほら聞くことはあったが、どれほど深刻かは分からなかった。だが今週末になって、限界を超えたのだと思う」

    クラックの説明では、ストロールは痛みを軽視し続けていたが、バルセロナではついに耐えられなくなったということになる。

    しかし、これまでの無線やメディア対応で痛みに関する言及がなかったことや、ガレージ内での激しい怒りの報道などが相まって、関係者の間では疑念が拭い切れないままだ。内部関係者によれば、チーム内でもストロールの状態を欠場発表まで知らなかった者が多かったという。

    ランス・ストロール アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    母国カナダGP出場も不透明に 控える手術、代役は誰か
    ストロールの欠場により、アストンマーティンはスペインGPをアロンソ1台のみで戦うことになった。予選後の欠場決定だったため、チームはリザーブドライバーの起用もできなかった。

    ストロールには手首の手術が予定されており、6月15日に開催される母国カナダGPへの出場も不透明な状況だ。それでもクラックは「プランAはランスが乗ること」と語り、回復に期待を寄せている。

    万一に備え、アストンマーティンはリザーブのフェリペ・ドルゴヴィッチやストフェル・バンドーン、あるいはメルセデスのバルテリ・ボッタスらを代役候補として検討できる。ただし、ドルゴヴィッチはル・マン参戦を控えており、スケジュールが重なる可能性がある。

    現在もパドックでは、ストロールの怒りの爆発とその後の負傷をめぐる臆測が続いており、真相ははっきりしていない。アストンマーティンはその余波への対応に追われる中で、「欠場の真の理由」が医療的なものか、それとも感情的な問題なのか、関係者の間でも注目が集まっている。カナダ人ドライバーの今後のF1キャリアにも、不透明さが漂っている。

  • ランス・ストロール F1スペインGP欠場を発表「手と手首に痛み」

    ランス・ストロール F1スペインGP欠場を発表「手と手首に痛み」

    アストンマーティンは、ランス・ストロールがF1スペインGPを欠場することを正式に発表した。カナダ出身のストロールは、手と手首の痛みを訴えており、週末の残りのセッションには出場しない。

    ランス・ストロールはバルセロナのカタロニア・サーキットで行われた予選に参加し、14番手でセッションを終えていたが、アストンマーティンはその数時間後、ストロールが決勝を欠場することを発表した。

    アストンマーティンの声明にはこう記されている。

    「過去6週間にわたり、ランスは手と手首に痛みを感じていました。彼の医療担当医は、これは2023年に受けた手術に関連していると考えています」

    「そのため、彼の医療チームは、問題を修復するための処置を行うこと、そしてその後に回復に専念することを決定しました」

    ランス・ストロール スペインGP F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    ランス・ストロールは2023年プレシーズン中の自転車事故で手首を骨折し、つま先も骨折しており、手術とリハビリを経てシーズン開幕戦に復帰していた。バーレーンGPでは、当初医療チームから出場は難しいと見られていたにもかかわらず、6位入賞を果たしていた。

    2024年シーズンを前に、ストロールはトレーニング内容をより慎重なものに変更していたと語っていた。

    2025年はストロールにとってアストンマーティンでの7シーズン目となる。彼は2019年に、当時レーシング・ポイントの名称で参戦していたチームに加入している。

    今季ここまで、ストロールはドライバーズランキング11位(14ポイント)につけており、チームはコンストラクターズランキングで8位に位置している。一方のチームメイト、フェルナンド・アロンソは未だ今季初ポイントを獲得しておらず、スペインGPでは10番グリッドからのスタートとなる。

  • ランス・ストロールをニューウェイが擁護「評判よりずっと良いF1ドライバー」

    ランス・ストロールをニューウェイが擁護「評判よりずっと良いF1ドライバー」

    アストンマーティンで新たな一歩を踏み出したエイドリアン・ニューウェイが、チームのドライバーであるランス・ストロールについて公の場で擁護の姿勢を見せた。

    ランス・ストロールは、父ローレンスがチームオーナーという立場から批判の声も少なくないが、F1界屈指の名デザイナーであるニューウェイは、実力を正当に評価するよう訴えている。

    「ランスを過小評価するのは間違っている」とニューウェイは語る。

    「彼がこれまでに戦ってきたチームメイトを見てほしい。チェコ(ペレス)、ニコ(ヒュルケンベルグ)、セバスチャン(ベッテル)、そして今はフェルナンド(アロンソ)。どのドライバーも非常に優れているが、その中でランスは常に“そこにいる”存在だった。彼は人々が思っているよりずっと良いドライバーだ」と述べた。

    ニューウェイは今年3月にアストンマーティンへ加入し、以後ファクトリーでの作業に没頭。モナコGPで初めて現地に帯同した際、「2週間前に1回だけ週末を休んだが、それ以外はずっとファクトリーにいる」と語った。

    「妻は、私がデザインに没頭すると“トランス状態になる”と言うが、それは分かる。集中力が極限まで高まっていて、頭の中のすべての処理能力が設計に注がれている」と話し、その情熱は今も変わらない。

    特にニューウェイが多くの時間を費やしているのが、2026年から導入される新レギュレーション対応マシンの開発だ。現時点で「99%」のリソースをそこに集中していると明かしつつ、2025年マシンの開発チームとの意見交換も行っているという。

    「彼らとマシンの長所や弱点について話すことで、互いに学び合える部分もある」

    一方で、アストンマーティンの設備には課題も残ると指摘する。

    「一部のツールはまだ不十分だ。特にシミュレーターは相関性が取れておらず、開発において大きな制限になっている。理想の状態に持っていくには2年ほどかかるだろう」

    また、チームの急成長に対する組織体制の整備も必要だと強調した。

    「人材は非常に優秀だが、より良い組織体制の中で機能させていく必要がある。このチームは元々ジョーダン、フォース・インディア、レーシング・ポイントと姿を変えてきた経緯があり、限られたリソースの中で想像を超えるパフォーマンスを発揮してきた。でも、今は急激に成長しており、それに見合う体制を整える段階にある」

    新ファクトリーと風洞については「間違いなくF1で最高」と評価しながらも、「それらは非常に複雑なツールであり、まだ開発段階にある。最終的に差を生むのは人間の力だ」と付け加えた。

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    そしてもう一人のドライバー、フェルナンド・アロンソについても高く評価している。

    「フェルナンドは非常に重要な存在だ。彼とルイス(ハミルトン)は長年のライバルだったが、私が今のF1で一緒に働きたいと思っていたのはこの2人だった。2人ともとは叶わなかったが、少なくとも今はフェルナンドと仕事ができている」

    ただし、来年のマシンがアロンソに3度目のタイトルをもたらすことができるかと問われると、ニューウェイは慎重な姿勢を崩さなかった。

    「それは全く分からない」