カテゴリー: F1イタリアGP

  • メルセデスF1代表 キミ・アントネッリを初めて公で叱責「期待外れ」

    メルセデスF1代表 キミ・アントネッリを初めて公で叱責「期待外れ」

    メルセデスの若手ドライバー、キミ・アントネッリは、母国モンツァでのF1イタリアGPで「期待外れ」と評され、チーム代表トト・ヴォルフから初めて公に厳しい言葉を受けた。

    アントネッリは前戦オランダGPでの不運な週末(プラクティスのクラッシュやシャルル・ルクレールとの接触)から立て直しを図ったが、再びミスに苦しんだ。

    FP2ではグラベルに飛び出しロングラン走行の機会を失い、決勝ではスタートでホイールスピンを喫して6番手から10番手へと後退。挽回の過程でトラックリミット違反による白黒旗を受け、さらにアレックス・アルボンをコース外に押し出したと判断され5秒ペナルティ。結果は9位に留まり、チームメイトのジョージ・ラッセルが5位でフィニッシュした。

    ヴォルフはレース後、「今週末は期待外れだ。グラベルに突っ込んでいては駄目だ。レース全体が期待外れだった」と手厳しく評価。ただし将来性への信頼は揺らいでいないとし、「彼は非常に優れた才能を持っている。レーサーとして全ての資質を備えている。だが“重荷”を下ろす必要がある」と語った。

    アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ

    ヴォルフが指摘したのは、週末序盤のミスで走行機会を失う悪循環と、過去のクラッシュが心理的に影を落としている点。特にルクレールとの接触が尾を引き、モンツァでのピエール・ガスリーへの攻めが消極的だったとみている。

    「過去の失敗を次の週末に持ち込まないことが大事だ。ガスリーのように本来は立ち止まるべきでない相手に時間を失うのは良くない」と強調。「彼を解放することだ。才能は揺るぎない。だが心の中の“バラスト”を下ろさなければならない」と結んだ。

    一方アントネッリ自身は「スタートのホイールスピンでレースが台無しになった。FP2のミスでロングランの準備ができず、それも響いた」と自己分析。経験不足による週末の乱れを克服することが、次戦以降の課題となる。

  • ルイス・ハミルトン F1イタリアGP決勝「表彰台でファンに会う資格はない」

    ルイス・ハミルトン F1イタリアGP決勝「表彰台でファンに会う資格はない」

    フェラーリのルイス・ハミルトンは、イタリアGPで6位に順位を回復し、「マシンを完全に掌握していると感じた」と語った。

    7度のワールドチャンピオンであるハミルトンは、週末の前に行われた前戦オランダGPでの違反によって5グリッド降格のペナルティを受け、10番手からのスタートとなったが、序盤にポジションを上げ、フェラーリで迎えた初のモンツァを6位でフィニッシュした。

    チームメイトのシャルル・ルクレールの2つ後ろのポジションでレースを終え、フェラーリはホームで表彰台を狙えるペースを欠いたが、40歳のイギリス人はそれでも週末を通じての進歩に手応えを感じていた。

    ハミルトンはこう語った。
    「今日は間違いなくマシンを完全に掌握できていると感じて、本当に満足していた。スタートはすごく良くて、何台かの間に挟まれて引かざるを得なかったけど、1コーナーと4コーナーでのポジションには本当に満足している」

    「その後はジョージにすごく接近していて、振り返ってみればアンダーカットを狙うべきだった。ロングスティントにしたのは報われなかった。それは僕たちが学ぶことになる」

    「それ以外では、ペナルティを受けた後に6位まで戻せたことに本当に感謝している。ティフォシの前でこうしてしっかりした走りができるなんて信じられない。今日このバナーの下で走るのは特別だった」

    「今日は表彰台に値しなかったから上がるつもりはない。でも多分、ピットウォールに出てファンのみんなに会いに行くだろう」

    「シャルルは全力を尽くしていた。マックスは前にいる。僕たちにはレッドブルの速さはない。今日は本当に速かったし、マクラーレンの速さもない。だから僕たちは4位か5位あたりだと思う」

    「僕たちが卓越した仕事をすれば、どこかで表彰台を得られる可能性はある。チャンスはあるけど、純粋な速さという点では、それは持っていない」

    ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ)フェラーリはホームで4位と6位という結果を残した。

    フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールは、ハミルトンのリカバリーを称賛した。

    ハミルトンはフェラーリでのデビューシーズンに苦しみ、失望の続くシーズンを送っており、これまで16戦でまだ表彰台を獲得できていない。

    しかし、バスールはF1のサマーブレイク以降の2戦で、ハミルトンが復調してきたと考えている。
    「彼は戻ってきた。ペナルティで中団にいたけれど、最初のスティントは力強かった」とバスールはレース後に語った。

    「最後に(ラッセルに対して)タイヤのアドバンテージを持とうとしたけど、デグラデーションが低すぎた。それでも本当に良いレースだったし、彼にとっても嬉しい。7月は厳しい時期だったけど、彼は戻ってきた。ペースも戻った」

    「良い週末だったし、良い気分、良いアプローチで臨んでいた。シーズン残りにとってプラスになると思う」

    さらにバスールは続けた。
    「目標は表彰台だった。シャルルは序盤に素晴らしいバトルをして力強いレースをしたけれど、タイヤがオーバーヒートしてしまった。僕たちはマクラーレンからそれほど離れていなかった。マックスは飛ぶように速かった」

  • フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPで皮肉「縁石を越えても19台は大丈夫」

    フェルナンド・アロンソ F1イタリアGPで皮肉「縁石を越えても19台は大丈夫」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、F1イタリアGP決勝でのリタイア後、国際メディアに対して苛立ちを隠さなかった。週末を通じて何度も同じように通過していた縁石で不運に見舞われ、「失ったポイントは20〜30点に達する」と悔しさをあらわにした。

    縁石の影響について問われると「みんな縁石を越えても走り続けている。19台は大丈夫だ」と皮肉を込めてコメント。今年は自分だけが不運に見舞われていると嘆きつつも、チームに責任を負わせることなく「重要なのは2026年のプロジェクト」と強調した。

    今週末、同じ縁石を何百回と同じように通過してきたと強調したアロンソは「そうだ、恐らく僕のせいではないのに失ったポイントが何十点もある」とコメント。

    「そうだ、フラストレーションだよ。今の僕には本来より20〜30ポイントは多くあってもよかったはずなんだ。僕のせいじゃない。でも、これが現実なんだ」

    「残念ながら、もう慣れつつある」

    記者から、もっと平らな縁石を作るべきではないかと問われると、アロンソは肩をすくめて答えた。

    「よく分からないな。みんな縁石を使っているけど、クルマは走り続けている。ニコ(ヒュルケンベルグ)だけがリタイアしたけど、彼に何が起きたのかは分からない。だから縁石のせいではないと思う」

    「だから、そうだ、19台は大丈夫なんだ」と、今年は自分だけが不運に見舞われていると強調した。

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    マシンのパフォーマンスについては、本来なら8番手相当の位置にいたが、この場で改善点を語るべき時ではないとした。

    「実際のところ、何も変わっていないんだ。僕に必要なのは良いパフォーマンスじゃなくて、ポイントなんだ。パフォーマンス自体は常に良い。僕自身もチームも、すごく悪い走りをした記憶はない。22シーズン走ってきたけど、今日の出来事は本当に大したことじゃない。ずっとマシンのパフォーマンスの話をしてきたけど、それは本当に重要じゃないんだ」

    「今、本当に重要なのは2026年のプロジェクトの方だと思う。フラストレーションはあるよ。みんなが良い仕事をしようとしているのに、運が僕たちに味方しないんだ」と語り、今回の出来事にチームへ責任を一切負わせることなく、今年で悪運が尽きて、来年は良い流れになることを願っていると締めくくった。

  • F1イタリアGP ピレリ決勝総括「グレイニングなしの特異な週末」

    F1イタリアGP ピレリ決勝総括「グレイニングなしの特異な週末」

    イタリア人アーティスト、ニコ・ヴァッセラリがピレリとピレリ・ハンガービッコッカのためにデザインしたナンバー1入りのキメラ・トロフィーは、イタリアGP後にマックス・フェルスタッペンの手に渡った。

    4度のワールドチャンピオンに輝いているフェルスタッペンにとって、これは今季鈴鹿とイモラに続く3勝目であり、このレースでの勝利も2022年と2023年に続く3度目となった。すべてレッドブル・レーシングでのものだ。これでキャリア通算66勝目を達成し、チームとしては通算125勝、そのうち5勝をモンツァで挙げている。

    今回のレースは、F1史上最速のグランプリとして記録に残ることになった。フェルスタッペンの平均速度は250.706km/hで、2003年にミハエル・シューマッハがモンツァで記録した247.586km/hを上回った。実際には、2位から7位までのドライバーも、フェラーリのドライバーが刻んだ従来の記録を下回るタイムでフィニッシュした。

    昨年と同様に、マクラーレンの2人のドライバーが表彰台に立ち、ランド・ノリスが2位、オスカー・ピアストリが3位を獲得した。ノリスは53周目に1分20秒901を記録し、平均速度257.781km/hというレース最速ラップを刻み、新たな最高速記録を打ち立てた。

    F1 イタリアGP マックス・フェルスタッペンフェルスタッペンとキメラ・トロフィー

    レース展開
    予想通り、大多数のドライバーは第1スティントをミディアムタイヤでスタートしたが、ストロール、ガスリー、オコン、ハジャー、アルボンの5人はハードを選択。唯一ローソンだけがソフトでスタートした。C5コンパウンドは終盤にも再登場し、ノリス、ピアストリ、ストロール、ガスリー、オコンの5人が残り数周で装着した。これは序盤のスティントを予想以上に引き延ばした結果だ。最長スティントはオコンで、ハードで51周を走行。ノリスはミディアムで最も長く46周を走り切った。ローソンはソフトで最も多い9周を記録した。

    「ここモンツァでイタリアGPを迎えられるのは素晴らしいことだ。ピレリにとってだけでなく、F1にとっても特別なイベントだ。1週間前のオランダでは、モーターレースのトップカテゴリーにおいて500戦目という節目を迎えた。我々は唯一この偉業を成し遂げたタイヤメーカーだ。ここモンツァでは、この素晴らしい冒険のパートナーたちと共に祝いたい。F1のステファノ・ドメニカリ社長兼CEO、FIAのモハメド・ビン・スライエム会長、そして全てのドライバーとチーム代表たちと共にだ。

    ピレリは1950年5月13日、シルバーストンで行われた世界選手権最初のグランプリで、ニーノ・ファリーナが優勝した際にステラ・ビアンカタイヤを供給して以来、今日に至るまで唯一のサプライヤーとしてF1に関わり続けている。F1は新しい技術的ソリューションを試し、検証するための素晴らしい野外実験室であり、タイヤの研究開発や製造プロセスの改善の場でもある。

    この記念すべき日に、何よりもまずピレリの全従業員に感謝したい。情熱を持った取り組みと長年にわたる仕事の質、そして今後もこのパートナーシップを推し進めていくための貢献に対してだ」

    イタリアGP F1 ピレリ500戦記念ピレリ500戦記念

    マリオ・イゾラ(ピレリ・モータースポーツディレクター)
    「このグランプリでは、全ての興奮が序盤の数周に凝縮されていた。オーバーテイクとリパスの応酬があり、スリリングな動きが見られた。その後状況が落ち着くと、レースは非常に直線的な展開になり、ドライバーたちはスタート時のコンパウンドに応じて可能な限り第1スティントを引き延ばそうとしていた。昨年と違い、今日はほとんどグレイニングが発生せず、この非常にスムーズな路面では性能劣化はほぼゼロだった。そのため、各ドライバーは自らのトラックポジションに応じてピットのタイミングをほぼ自由に選ぶことができた。一方で、フリープラクティスで予測されたウィンドウよりもはるかに長く引っ張り、セーフティカーを期待して賭けに出たドライバーもいた。

    フロントアクスルにブリスターが見られるケースもあったが、パフォーマンスに大きな影響を与えるほどではなかった。摩耗については、40周を超えて走行したドライバーたちは限界に近づくか、一部は摩耗限界を超えたケースもあったが、それでも性能を失うことはなかった。

    総じて、このグランプリでのタイヤ性能を評価するなら、性能が良すぎたと言える。来年のコンパウンド開発をどう進めていくかを理解するために、データをしっかり分析することが重要になる。関連する話題として、48時間以内に再びモンツァで2026年用タイヤの2日間テストを行う。火曜はレッドブル・レーシング(フェルスタッペン/角田裕毅)とアストンマーティン(ドルゴビッチ)、翌日はウィリアムズ(アルボン/サインツ)とレーシングブルズ(ローソン/ハジャー)と共に作業する予定だ」

    イタリアGP F1 タイヤイタリアGP F1 2025年のF1世界選手権

  • ランド・ノリス「前例と決めつけるのは愚か」マクラーレンF1順位交代を正当化

    ランド・ノリス「前例と決めつけるのは愚か」マクラーレンF1順位交代を正当化

    ランド・ノリスは、F1イタリアGPでマクラーレンが実行したレイトスワップ(終盤の順位交代)が“前例を作った”と見なすのは「愚かだ」と強調した。

    モンツァでノリスは2位を走行していたが、ピットストップの遅れによってチームメイトでタイトルライバルのオスカー・ピアストリの後方に後退した。だが、残り4周でマクラーレンからの指示に従ったピアストリがポジションを譲り、ノリスは再び2位に戻った。

    レース序盤にはトップを走行しながらも、最終的にはレッドブルのマックス・フェルスタッペンを抑えることができなかったノリスは、ピアストリが順位交代の指示に応じることに疑いはなかったと語った。

    「いや、それはチームで決めたことだし、僕たち全員が合意していることだから」と、現在ピアストリとの差を31ポイントに広げられたノリスは英Motorsport Weekを含むメディアに語った。

    マクラーレンは次戦バクーでコンストラクターズ選手権を決める可能性があるが、ノリスは同様の状況になったとしても、それが影響することはないと示唆している。

    「シーズン終盤に似たような指示が出たら従うか」と問われると、ノリスは「従う。なぜなら、それが僕たちがチームとして合意したことだから」と答えた。

    マクラーレン F1オスカー・ピアストリはイタリアGP終盤にチームメイトのランド・ノリスへ2位を譲った

    マクラーレンは外部の批判に屈しない
    一方でノリスは、マクラーレンが下した順位交代の判断を巡る外部の懐疑的な声は、チームの運営に影響を与えないと主張した。

    「状況ごとに違うんだ。だからそういうのを“前例を作った”なんて決めつけるのは愚かだと思う」とノリスは言う。

    「僕たちはバカじゃない。いろんな場合に備えた計画がある。もし僕とオスカーの間に4台もクルマがいたら、もちろん彼は僕を前に行かせたりしないよ。それは正しくないと思うからね」

    「でも今回のようにレースで争っていたわけではなく、公平にできる状況なら、チームとして公平であることを期待するだろう。チームも、どちらのドライバーにとっても不公平な理由を作りたくないんだ」

    「今日は僕のせいじゃなかった。もし僕が全速でピットに入ってメカニックを全員吹き飛ばしたら、そのときにポジションを返してもらえるなんて思わない。でも今日は僕のコントロール外のことだった」

    「そして、僕はこんな形で勝ちたくない。順位を与えられて勝つなんて望んでいない。オスカーも同じだ。そんな形で勝ったり負けたりしたくない」

    「でも僕たちは、他人が何を言おうと、どう思おうと、チームとして正しいと考えることをやる。それが僕たちのやり方で、それを貫くんだ」

  • シャルル・ルクレール F1イタリアGP決勝「4位以上は無理だった」

    シャルル・ルクレール F1イタリアGP決勝「4位以上は無理だった」

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、イタリアGP決勝を4位で終え「これ以上できることはなかった」と振り返った。

    レース序盤にはオスカー・ピアストリ(マクラーレン)と激しい攻防を繰り広げ、ティフォシを沸かせたものの、最終的には表彰台を逃す結果となった。

    スタート直後、ルクレールは好発進を決め、ピアストリを一時的にかわして3番手に浮上。しかしその後すぐに抜き返され、序盤の数周でタイヤをオーバーヒートさせてしまったことでペースを落とし、10周ほど苦しい展開を強いられた。その後は持ち直したものの、最終的に4位でチェッカーを受けることになった。

    「簡単な一日ではなかった」とルクレールはレース後に語った。「序盤はピアストリと戦ったけど、すぐにタイヤをオーバーヒートさせてしまって代償を払った。その後は回復したけれど、前のマシンと同じペースを持てていたわけではなく、ポジションを上げるのは難しかった。だから今日はこれ以上できることはなかった」

    フェラーリは週末を通して好調な滑り出しを見せ、金曜フリー走行1回目では1-2を達成。ルクレール自身も予選で4番手を獲得していたが、決勝ではレッドブルとマクラーレンの速さに太刀打ちできなかった。

    「今日は後悔はない」とルクレールは付け加えた。「ピアストリとのバトルは楽しかった。僕がミスをすると彼に抜かれ、彼がミスをすると僕が抜く、そんな攻防だった。でも彼らのほうが明らかに速かった。クルマ以上のことをしようとして何度もリアを失ったし、残念ながらこれ以上の結果を望むのは無理だった。今日のレースペースは予想より少し悪かった」

    シャルル・ルクレール(スクーデリア・フェラーリ) F1 イタリアGP

    残り8戦となった今季。今後の戦いに向けてルクレールは「バクー、シンガポール、ラスベガスでは少しチャンスがあるかもしれない」と述べつつも、現実的な展望を示した。

    「バクーは好きなサーキットだし、過去に強さを見せてきた。でも決勝ではオーバーテイクが簡単だから、レースペースがなければすぐに苦しくなる。シンガポールは予選が重要で、決勝は抜きにくいからチャンスはあると思う。ラスベガスも含めて、この3戦は勝利に近づけるかもしれない。でも我々が優勝候補で行くことはなく、常に3番手。レッドブルが何らかの理由で崩れたら2番手の力になれるかもしれないが、トップ争いは簡単ではない」

  • F1イタリアGP 決勝 FACTS & STATS:モンツァで記録更新ラッシュ

    F1イタリアGP 決勝 FACTS & STATS:モンツァで記録更新ラッシュ

    モンツァの「スピードの神殿」で行われた2025年F1イタリアGPは、歴史に残る一戦となった。

    マックス・フェルスタッペンが平均速度250km/h超という驚異的な速さでチェッカーフラッグを受け、F1史上最速の決勝レース記録を更新した。まさに“史上最速グランプリ”としてファンの記憶に刻まれる結果となった。

    さらにレースでは、トップ3がグリッド順通りにフィニッシュするなど珍しい記録や、ルクレールの5年連続モンツァ4位、ウィリアムズのポイント更新など、各チーム・ドライバーが多くの節目を迎えた。ここでは決勝を彩った「FACTS & STATS」を数字で振り返る。

    ■ 今回のレースはF1世界選手権史上最速のグランプリとなった(最終結果確認中)。フェルスタッペンは平均速度250.706km/h(155.791mph)で勝利した。

    ■ レース総時間は1時間13分24秒325。

    ■ これまでの記録は2003年にミハエル・シューマッハがフェラーリでモンツァで樹立したもの(1時間14分19秒838、247.585km/h、153.842mph)。

    ■ 過去54年間で最速レース記録が更新されたのは今回が2回目。

    ■ フェルスタッペンは今季イタリアで2度目の勝利を挙げた。

    ■ 今季3勝目、通算66勝目。

    ■ フェルスタッペンは過去4年で3度モンツァを制した。

    ■ フェルスタッペンは2019年以来、モンツァでポールから勝利した最初のドライバー。

    ■ マクラーレンのランド・ノリスは2位。フェルスタッペンが今季挙げた全勝利で2位に入っている。

    ■ 今季7回目の2位(勝利は5回)。

    ■ ノリスはチャンピオンシップでチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を31点に縮めた。

    ■ ピアストリの3位は、6戦前のカナダ以来の最低順位。

    ■ ピアストリは34戦連続でグランプリでポイントを獲得。歴代3位の連続記録で、フェルスタッペン(43)、ルイス・ハミルトン(48)に次ぐ。

    ■ トップ3がグリッド順通りにフィニッシュしたのは、モンツァでは2010年以来。

    イタリアGP F1シャルル・ルクレールはフェラーリをモンツァの表彰台に最も近づけた

    ■ シャルル・ルクレールが4位で、フェラーリはモンツァで5年連続の4位フィニッシュ。

    ■ ルクレールは今季未勝利のドライバーの中でランキング最上位(5位)。

    ■ ジョージ・ラッセルが5位で、メルセデスはモンツァで3年連続の5位。

    ■ ルイス・ハミルトンの6位は、フェラーリにとって2021年(カルロス・サインツ6位)以来の最低成績。

    イタリアグランプリ 2025年のF1世界選手権アレクサンダー・アルボンはウィリアムズに今季さらに6ポイントを加えた

    ■ アレクサンダー・アルボンは7位で、ウィリアムズでモンツァに出走した全レースでポイントを獲得している。

    ■ アルボンはメルセデスのキミ・アントネッリを抜いてランキング7位に浮上。

    ■ ウィリアムズは今季86点を獲得。過去7シーズン合計の84点を上回った。

    ■ キック・ザウバーのガブリエル・ボルトレトは8位で、直近6戦で4度目のポイント獲得。

    ■ これはハイブリッド時代におけるザウバーのモンツァ最高成績。

    ■ アントネッリは9位で、6戦前のカナダで表彰台に上って以来のベストリザルト。

    ■ 10位に入ったアイザック・ハジャーは、レーシングブルズにとって2022年以来のモンツァでのポイントをもたらした。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1イタリアGPでスタート前にリタイア「本気か?」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1イタリアGPでスタート前にリタイア「本気か?」

    ザウバーのドライバー、ニコ・ヒュルケンベルグは2025年F1イタリアGPでレースが始まる前にメカニカルトラブルによりリタイアを強いられた。チームからリタイアの指示が出された際、ヒュルケンベルグは無線で「Oh man! You serious?(なんてこった!本気か?)」と4語の反応を示した。

    ヒュルケンベルグは今季序盤からチームのリードドライバーを務めてきたが、ここ数戦ではチームメイトのガブリエル・ボルトレトから強いプレッシャーを受けている。

    新人のボルトレトは直近3戦で予選・決勝ともに速さを見せており、今回のモンツァでも予選でQ3進出を果たしたのに対し、ヒュルケンベルグはQ2敗退に終わった。決勝ではP12からのスタートを予定していたが、フォーメーションラップ終盤でチームからリタイアの指示が出され、ピットレーンへ戻りレース前に戦線を離脱した。

    詳細な原因はまだ公表されていないが、F1TVの解説者で元F1ドライバーのジョリオン・パーマーは油圧系のトラブルだったと指摘。センサーやソフトウェア関連の不具合ではなくメカニカルな故障であったため、さらなるダメージを避けるためにリタイアを選択したと見られている。

    一方でチームメイトのボルトレトはP7からスタートし、序盤で1つポジションを上げた。その後、ジョージ・ラッセルとP5を争う場面もあったが、最終的にはルイス・ハミルトンに抜かれ、メンターであるフェルナンド・アロンソに追われながらP7でレースを終えた。

    ヒュルケンベルグはシーズン前半戦を振り返り、スペインGP以降のアップグレードによるチームの進歩を称賛していた。スペインGPで投入されたフロア改良はチームの競争力を押し上げ、イギリスGPでは自身初のF1表彰台を獲得する快挙も果たした。

    「夏休み前までのシーズン前半はとてもポジティブだったと思う。バルセロナ以降、我々は本当に状況を好転させることができた。冬のテストの頃と比べて、今どこにいるかを見れば大きな進歩を遂げているし、それ以来多くのことが起こった」とヒュルケンベルグは語っていた(F1経由)。

    現在、ヒュルケンベルグはドライバーズランキング9位で37ポイントを獲得している。

  • F1イタリアGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は13位

    F1イタリアGP 決勝 ハイライト動画:角田裕毅は13位

    2025年F1イタリアGP 決勝のハイライト動画。9月7日(日)にモンツァ・サーキットで2025年のF1世界選手権 第16戦 イタリアグランプリの決勝レースが行われた。

    マックス・フェルスタッペンは2025年シーズン3勝目をモンツァの歴史的サーキットで挙げ、マクラーレン勢のランド・ノリスとオスカー・ピアストリを引き離して圧倒的な勝利を収めた。

    オープニングラップでは、レッドブルのフェルスタッペンとノリスの間で激しい攻防が繰り広げられ、ノリスはグラベルに押し出される形となった。その直後、フェルスタッペンはコーナーをカットしてポジションを守ったが、ペナルティを避けるためにリードを返上することになった。

    しかしフェルスタッペンはすぐに首位を奪い返し、その後の大部分の周回をトップで走行した。上位勢はいずれも耐久性の高いミディアムタイヤで第1スティントを引き延ばす戦略を採用した。

    マクラーレン勢ではピアストリが先にピットに入り、ノリスがスローピットストップに見舞われたことで思わぬ形で前に出ることになった。一時はポイントリーダーであるピアストリが前を走り続けるかに見えたが、チームからの指示によりノリスを先行させることになり、ピアストリは3位に甘んじた。

    その一方で、地元の声援を背にしたフェラーリは力強い走りを見せ、シャルル・ルクレールが4位でフィニッシュ。ルイス・ハミルトンは10番手スタートから6位までポジションを上げ、ジョージ・ラッセルの後ろでチェッカーを受けた。

    角田裕毅(レッドブル)はレース中にライバルと接触してマシンにダメージを負い、思うようなペースを発揮できなかった。ポイント圏内争いから後退を余儀なくされ、悔しい結果に終わった。

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  • オリバー・ベアマン F1レース出場停止まであと2点 イタリアGPで接触

    オリバー・ベアマン F1レース出場停止まであと2点 イタリアGPで接触

    2025年F1イタリアGPでカルロス・サインツとのインシデントにより、オリバー・ベアマンはF1レース出場停止処分に直面する2人目のドライバーに近づいている。

    そのインシデントは、両者がモンツァの第2シケインに向かう際に発生した。ベアマンはイン側のラインを取り、アウト側にいたサインツと接触した。

    映像と車載映像を確認したスチュワードは、サインツのウィリアムズがエイペックスで前に出ていたと結論づけ、そのためコーナーの権利を保持していたと判断した。

    スチュワードは報告書にこう記した。「87号車のドライバーはポジションを明け渡すのではなくイン側でポジションを守ろうとし、接触を引き起こした」

    「スチュワードは87号車のドライバーに主要な過失があると判断し、そのため、このようなインシデントに対する標準的なペナルティが適用される」

    この2ポイントのペナルティにより、イギリス人ドライバーの累積は合計10点となり、レース出場停止まで残り2点に迫った。

    ベアマンの次のポイントが消滅するのは11月1日までなく、ハースのドライバーにとって残り4戦は合計を減らす機会がない。

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム

    ベアマンは昨年のバクーで、ケビン・マグヌッセンのレース出場停止に伴い、ハースからデビューを果たした。

    今年もし新人のベアマンが出場停止を受けることになれば、代役として出場するのはハースのリザーブドライバーである平川亮になる可能性が高い。

    ベアマン「接触は残念」

    ベアマンはレース後に意気消沈し、ザントフォールトで達成したトップ10フィニッシュに続いて、強力なポイント獲得の可能性を悔やんだ。

    レース後にモータースポーツ・ウィークを含むメディアに問われた際、彼はこう語った。「まだ完全には見返していない。確認する必要があるけれど、残念だ。いいレースをしていたから」

    「間違いなくポイント圏内だった。ボルトレトのすぐ後ろにいて、ハジャーの前にいたんだ。だから今日は間違いなくポイントを取れたはずだと思う」

    イギリス人ドライバーはインシデントについて触れた。しかし、出場停止に近づける結果となったそのインシデントを振り返ってはいないと明かした。

    「まだそのインシデントは見ていない。感情を入れずに見返すまでは難しい」