カテゴリー: F1イタリアGP

  • アイザック・ハジャー F1イタリアGP欠場が決定 手首の痛み続き復帰を断念

    アイザック・ハジャー F1イタリアGP欠場が決定 手首の痛み続き復帰を断念

    アイザック・ハジャーが、今週末にモンツァで開催される2026年F1第13戦イタリアGPを欠場することになった。夏休み中に負傷した手首の痛みが依然として残っており、オランダGPに続いて2戦連続の欠場となる。

    RacingNews365が報じたところによると、ハジャーはイタリアGPでの復帰を目指していたものの、負傷した手首の状態はレースに出場できる段階まで回復していないという。

    レッドブル・レーシングは長期的な健康を優先し、モンツァでも無理に復帰させない判断を下した。

    ハジャーの手首に痛み残る イタリアGP復帰を断念
    21歳のハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニング中のアクシデントで手首を負傷した。この影響で前戦オランダGPを欠場し、代役としてリアム・ローソンがレッドブル・レーシングのRB22をドライブした。

    ハジャー自身はオランダGPの週末にザントフォールトのパドックを訪れており、前腕には保護用のスリーブを装着していた。そこから2週間後のイタリアGPでの復帰に期待が集まっていたが、「スピードの神殿」と呼ばれるモンツァでの一戦は、ハジャーにとってまだ早すぎることになった。

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、ハジャーの負傷が明らかになった当初から、将来的な健康を犠牲にしてまで復帰を急がせる必要はないとの姿勢を示してきた。

    レッドブルとレーシングブルズには代役を務められるドライバーがそろっており、無理にハジャーを復帰させる必要がないことも判断を後押ししたとみられる。

    ローソンと角田裕毅がイタリアGPでも代役続行
    ハジャーが欠場したオランダGPでは、ローソンがレッドブル・レーシングに移り、マックス・フェルスタッペンとともにRB22をドライブ。決勝では7位に入り、6ポイントを獲得した。

    そのローソンのレーシングブルズでのシートには角田裕毅が入り、F1復帰を果たした。角田裕毅は決勝で11位となり、ポイント獲得にはわずかに届かなかったものの、チームメイトのアービッド・リンドブラッドを上回ってフィニッシュした。

    両者がそれぞれの代役として安定したパフォーマンスを見せたことから、イタリアGPでも同じドライバー編成が維持される。

    つまりレッドブル・レーシングはフェルスタッペンとローソン、レーシングブルズは角田裕毅とリンドブラッドという組み合わせでモンツァに臨むことになる。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング) イタリアグランプリ

    復帰を急がせないレッドブル 長期的な回復を最優先
    今回の決定で重要なのは、ハジャーの状態が深刻化したというより、レッドブル側が復帰にリスクを取らない方針を貫いている点だ。

    F1マシンのステアリング操作では手首や前腕に大きな負荷がかかる。特にモンツァでは高速域からの強いブレーキングが繰り返されるため、十分に回復していない状態での出場は負傷を悪化させるリスクにつながる。

    さらに、オランダGPでローソンと角田裕毅がそれぞれ代役として一定の結果を残したことで、チームにはハジャーの復帰を急がせる理由がない。

    ハジャーにとっては2戦連続の欠場となるが、レッドブル・レーシングとしては目先の1戦よりも、その後のシーズンを万全の状態で戦えることを優先した形だ。

    イタリアGPでは再びローソンがレッドブル・レーシング、角田裕毅がレーシングブルズをドライブする。ハジャーの復帰時期については、手首の回復状況を見ながら改めて判断されることになる。

  • ハースF1 イタリアGPで後半戦の命運握る大型アップデート投入「中団争いに戻る」

    ハースF1 イタリアGPで後半戦の命運握る大型アップデート投入「中団争いに戻る」

    ハースF1チームは、2026年F1第13戦イタリアGPでVF-26に大型アップデートを投入する。今季の欧州ラウンドで苦戦を強いられてきたチームにとって、モンツァで導入する新パッケージは、シーズン後半戦で再び中団争いに加われるかを左右する重要なアップデートとなる。

    ハースはマシン製造をイタリアのダラーラに委託し、フェラーリの本拠地マラネロにも設計拠点を置く。

    そのためイタリアGPはチームにとって“ホームレース”に近い意味を持つ一戦でもあり、エステバン・オコン、オリバー・ベアマン、小松礼雄チーム代表はいずれも、新パーツから最大限のパフォーマンスを引き出すことを最優先課題に挙げている。

    モンツァ仕様だけではない「包括的アップデート」
    モンツァはF1カレンダーの中でも最高速度が最も高いサーキットのひとつであり、各チームは通常、ドラッグを抑えた低ダウンフォース仕様を投入する。

    しかし、今回ハースが用意する変更は単なるモンツァ専用の空力仕様にとどまらない。オコンは「中団のライバルたちのレベルに戻る」ことを狙った包括的なアップデートだと説明している。

    フェラーリ製パワーユニットがストレートで相対的に苦戦していることは懸念材料となるものの、オコンは新しいパッケージへの期待を隠さない。

    「チーム全体がいくつかの理由から、このレースをかなり前から楽しみにしていた」

    「まず、僕たちにはイタリアに設計オフィスがある。現地のチームと一緒に仕事をする素晴らしい機会だし、彼らにとっても、自分たちが懸命に取り組んできたものが実際にコースを走るところを見ることができる」

    「そして2つ目に、モンツァには包括的なアップデートを持ち込む。中団のライバルたちのレベルに僕たちを戻すことを狙ったものだ」

    オコンはハンガリーGPとオランダGPではVF-26に比較的好感触を得ていたとし、その流れを新パッケージにつなげたいと語る。

    「ブダペストとザントフォールトは、僕自身としてはポジティブだった。マシンの中で快適に感じられていたし、僕たちが持っていたパッケージから本当に最大限を引き出せたと思う」

    「だから、その流れを続けたい。初日からアップデートの性能を最大限に引き出して、ポイント争いに戻りたい」

    ベアマン「大きなパフォーマンス向上を期待している」
    オリバー・ベアマンにとっても、モンツァはザントフォールトでの失望を払拭する重要な週末となる。ハースはオランダGPで2台とも完走できず、結果を残すことができなかった。

    「レースを完走できなかったときは、当然すぐにマシンへ戻って、もう一度仕事を始めたくなる」

    ベアマンも今回のアップデートには大きな期待を寄せている。

    「でも今週末に走るのが楽しみなのはそれだけじゃない。僕たちはアップデートを持ち込むし、それによってマシンに大きなパフォーマンス向上が加わることを期待している」

    「今シーズンのヨーロッパでの戦いは僕たちにとって厳しかった。だから、ここを終えるときには残りのシーズンに向けて楽観的な気持ちになっていたい」

    フェラーリ・ドライバー・アカデミー出身のベアマンにとって、モンツァそのものにも特別な意味がある。

    「『スピードの神殿』は僕のお気に入りのサーキットのひとつだ。パラボリカやアスカリを走っていると、文字通り歴史の中を走っているように感じる」

    「コースの外ではティフォシが信じられないような雰囲気を作ってくれる。フェラーリ・ドライバー・アカデミーの一員として、その愛情の一部を感じられる僕は本当に幸運だと思う」

    ハースF1チーム イタリアグランプリ

    小松礼雄「フリー走行を最大限に活用することが重要」
    小松礼雄チーム代表も、モンツァで新たなアップデートパッケージを投入することを認めている。

    一方で、新パーツを装着すれば即座に速くなるわけではない。限られたフリー走行の中でデータを集め、実際に狙い通り機能しているのかを評価し、セットアップを最適化する作業が重要になる。

    「イタリアGPは、マラネロに設計オフィスを置いている私たちにとって、いつも特別なイベントです」

    「多くの仲間をモンツァに迎えて、彼らが毎日取り組んでいる仕事が何につながっているのかを実際に体験してもらえますし、本当に特別な雰囲気を楽しんでもらうこともできます」

    ハースにとって前戦ザントフォールトは、運営面では一定の収穫があったものの、純粋なパフォーマンスという面では満足できるものではなかった。

    「ザントフォールトでのフラストレーションの残る週末を完全に過去のものにしたいという気持ちでイタリアに向かいます」

    「オペレーション面では確かにポジティブな部分もありましたが、最終的にはVF-26からもっとパフォーマンスを引き出す必要がありました」

    「今週末はマシンにもうひとつアップデートパッケージを持ち込みます。そのため、フリー走行の時間を最大限に活用し、データを徹底的に評価して、中団でさらに前進するための努力を続けることが改めて重要になります」

    2025年終盤の再現を狙うハース
    ハースが今回のアップデートに期待を寄せる背景には、前年の経験もある。チームは2025年もシーズン後半までマシン開発を継続し、終盤戦に入ってからパフォーマンスを引き上げることに成功した。

    小松礼雄は、2026年も同様に開発を止めず、残りのシーズンでVF-26の競争力を高め続けることが目標だと強調する。

    「シーズン後半のレースは速いペースで次々と続きます。それは素晴らしいことですが、間違いなくチャレンジでもあります」

    「昨年は、シーズンがかなり進んだ段階でもパフォーマンスを見つけ続けられることを示しました。今年もそれが一貫した目標です」

    ハースにとってモンツァは、単なる低ダウンフォース仕様への変更を試す週末ではない。今回投入する大型アップデートが狙い通り機能し、中団勢との差を縮められるかどうかは、残る2026年シーズンの戦い方そのものを左右する可能性がある。

    まずは金曜日のフリー走行で新パッケージを正確に理解し、そのポテンシャルを引き出せるか。ハースにとってイタリアGPは、後半戦の巻き返しに向けた重要な分岐点となる。

  • マクラーレンF1 イタリアGPに「Hウイング」投入 低ドラッグ仕様で3連勝狙う

    マクラーレンF1 イタリアGPに「Hウイング」投入 低ドラッグ仕様で3連勝狙う

    マクラーレンF1は、2026年F1第13戦イタリアGPに向け、MCL40にモンツァ専用のロードラッグ仕様を投入する。最大の注目点は、チームが「Hウイング」と名付けたウイングの実戦投入だ。

    マクラーレンはハンガリーGPとオランダGPで2連勝を飾り、MCL40の競争力を大きく引き上げてきた。しかし、長いストレートと低ダウンフォースが特徴のモンツァでは要求される性能が大きく異なる。

    チームは直近2戦の勢力図がそのままイタリアGPに持ち込まれるとは考えておらず、ロードラッグ性能とエネルギーマネジメントを週末の重要課題に挙げている。

    モンツァ専用のロードラッグ仕様と「Hウイング」
    マクラーレンは金曜日から2台のMCL40に小規模な空力アップデートを用意するほか、すでに申告済みの高速サーキット向けパーツも投入する。

    その中でも特徴的なのが「Hウイング」だ。名称は2010年のマクラーレンで話題となった「Fダクト」を意識したものとなっている。

    当時のFダクトは、開口部付近に配置されていたスポンサーのロゴに由来して「F」の名称が定着した。今回のHウイングも同様の発想で、その機構が設置される側に掲出されるエティハド(Etihad)の「H」にちなんで命名された。

    さらにマクラーレンは、モンツァに合わせて新しいロードラッグ仕様のリアウイングも投入する。予選までに複数の空力およびロードラッグ仕様を比較し、最終的なパッケージを決定する計画だ。

    2連勝でもモンツァでは勢力図が変わる可能性
    マクラーレンはハンガリーGPとオランダGPで連勝しているが、チームはモンツァで同じ優位性を期待できるとは考えていない。

    マクラーレンのテクニカルディレクター(エンジニアリング)を務めるニール・ホールディは、直近の結果に手応えを示す一方、イタリアGPはまったく異なる性格の戦いになると警戒する。

    「我々は2連勝を挙げてモンツァにやって来る。今シーズンに積み重ねてきた進歩がコース上で結果として報われたことは、チーム全員にとって素晴らしいことだった。再び勝てたことは最高の感覚だったし、さらにプッシュし続けようというチーム全体のモチベーションを高めてくれた」

    「ここ数戦で速いマシンを持っていたことは分かっているが、我々は何も当然だとは考えていない。ここは最近のサーキットとは大きく異なり、ハンガリーやオランダで見られたものとは必ずしも一致しない勢力図になる可能性がある」

    ライバルもシーズン中の開発を続けており、マクラーレン自身もMCL40の性能をさらに引き出す必要がある。

    「ライバルたちは空力とパワーユニットの開発を続けてくる。我々が再び先頭で戦うためには、セットアップやエネルギーマネジメントから、ドライバーが最大限のパフォーマンスを発揮できる環境を整えることまで、あらゆる細部を完璧に実行しなければならない」

    ロードラッグだけではないモンツァ特有の難しさ
    モンツァはF1カレンダーを代表する高速サーキットであり、長い全開区間に対応するためドラッグを可能な限り減らす必要がある。

    一方で、単純にリアウイングを寝かせればいいわけではない。高速域からの強烈なブレーキングではマシンの安定性が必要となり、シケインでは縁石を使いながら方向転換するための良好な動的特性も要求される。

    ホールディは次のように説明する。

    「モンツァは独特のチャレンジを突きつけてくる。長いストレートがあるため、ドラッグを減らすことが非常に重要になる」

    「大きなブレーキングゾーンでは安定性が求められ、シケインでは優れた動的挙動が必要になる。また、ラップ全体を通じてエネルギーにも制限があるため、どのように最適な形で回収し、展開するかを理解することがプラクティスでの重要なポイントになる」

    マクラーレン F1 イタリアグランプリ

    エネルギー戦略が生む「ヨーヨー効果」
    2026年F1マシンにとって、モンツァではパワーユニットの電気エネルギーをどこで回収し、どこで使用するかも大きなテーマになる。

    長いストレートが続くため、ライバル同士で異なるエネルギー戦略を採用した場合、同じラップの中でも場所によって加速性能の優劣が入れ替わる可能性がある。

    「その結果、オーバーテイクのマネジメントが特に重要になる。エネルギーの回収と展開について異なるアプローチを取れば、ラップの場所によって各マシンの優位性が入れ替わる『ヨーヨー効果』が生じる可能性がある」

    これは予選の一発の速さだけでなく、決勝でのバトルにも直結する要素となる。ロードラッグ化による最高速、ブレーキング時の安定性、シケインでの挙動、そしてエネルギー展開をどのように両立させるかがMCL40の競争力を左右する。

    新リアウイングを比較して予選仕様を決定
    マクラーレンは事前シミュレーションに加え、金曜日の走行で複数の仕様を比較する。

    「先頭集団の差は依然として非常に小さい。したがって、イベント前のシミュレーションとシミュレーター作業の精度が、しっかりとしたベースラインを作るうえで極めて重要になる。そこからクリーンなプラクティスセッションを重ね、マシンを微調整してマシンとドライバーのパッケージを最大限に引き出す必要がある」

    「今週末は、新しいロードラッグ仕様のリアウイングを含め、競争力を発揮するために必要だと考えているものを持ち込んだ。Hウイングも初めて使用する。それとともに、いくつかの小規模な空力オプションとロードラッグオプションを評価し、予選に向けた最終仕様を決定する」

    MCL40には「まだ引き出せる性能がある」
    マクラーレンにとってイタリアGPは、ハンガリーとオランダで示したMCL40の進歩が、性格のまったく異なる高速サーキットでも通用するのかを測る重要な一戦となる。

    ホールディは、現在のパッケージだけでもまだ性能を引き出せる余地があり、さらに今後のグランプリに向けたアップデートも予定されていると明かした。

    「全体として、MCL40にはまだ引き出せるパフォーマンスがあることが分かっている。すでに持っているパッケージを最大限に活用することでもそうだし、今後のレースに予定しているさらなるアップデートによっても可能だ」

    また、イタリアGPではOKXとのパートナーシップを記念してMCL40のカラーリングにも変更が加えられる。基本デザインを維持しながらOKXロゴ周辺などに専用グラフィックを採用し、ドライバーはオールブラックのレーシングスーツを着用する。

    2連勝という勢いを持ってモンツァに乗り込むマクラーレンだが、低ダウンフォースという特殊な環境では直近の優位性がリセットされる可能性もある。新しいロードラッグ仕様のリアウイングとHウイング、そして2026年F1で重要性を増したエネルギーマネジメントをどこまで最適化できるかが、3連勝を狙うMCL40の鍵となる。

  • 2026年F1イタリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1イタリアGP テレビ放送時間・配信日程(フジテレビNEXT・FOD)

    2026年F1第13戦イタリアGPは、9月4日(金)からモンツァ・サーキットで開催される。初日にフリー走行1回目(FP1)とフリー走行2回目(FP2)、2日目にフリー走行3回目(FP3)と予選、最終日の9月6日(日)に決勝レースが行われる。

    舞台となるモンツァ・サーキットは、イタリア北部ミラノ近郊のモンツァに位置するF1屈指の高速サーキットである。

    全長5.793km、11のコーナーで構成され、長いストレートと高速区間を組み合わせたレイアウトから「スピードの神殿」として知られている。決勝は53周で争われる。

    1922年に建設されたモンツァは、1950年のF1世界選手権創設時からカレンダーを支えてきた歴史的な舞台でもある。1980年を除いてイタリアGPを開催し続けており、フェラーリを熱狂的に支持する「ティフォシ」がスタンドを埋め尽くすことでも知られている。

    モンツァ最大の特徴は、F1カレンダーでもトップクラスの平均速度にある。各チームはストレートスピードを最大限に引き出すため、シーズンで最もダウンフォースレベルを落とした専用仕様に近い空力パッケージを投入する。一方で、第1シケインやロッジアなどでは高速域からの強いブレーキングが要求され、低ドラッグだけでなくブレーキング時の安定性も重要となる。

    2026年は新世代F1マシンとパワーユニットで迎える最初のモンツァとなる。長いストレートを持つサーキットだけにエネルギーマネジメントも新たな課題となり、各チームのシミュレーションでは前年より約2秒速いラップタイムが予想されている。

    2026年イタリアGPでは、ピレリは最も軟らかいC3、C4、C5の3種類を選択した。C3がハード、C4がミディアム、C5がソフトとして使用される。モンツァでこの組み合わせが採用されることで、3種類すべてのコンパウンドが決勝戦略の選択肢となる可能性がある。

    モンツァではピットストップによるタイムロスがシーズンでも大きい部類に入るため、基本的にはタイヤを長く持たせる1ストップ戦略が有力となる。ただし、気温と路面温度が高くなればデグラデーションが増加する可能性があり、コンディション次第では戦略の幅が広がることになる。

    イタリアGPは伝統的にフェラーリにとってシーズン最大級のホームイベントとなる。ティフォシが埋め尽くすモンツァで、低ダウンフォース仕様のマシン性能、新パワーユニットのエネルギーマネジメント、そしてタイヤ戦略がどのような勢力図を生み出すかが注目される。

    2026年F1イタリアGP スケジュール
    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    フリー走行2:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:30~20:30(現地時間:12:30~13:30)
    予選:23:00~24:00(現地時間:16:00~17:00)

    ■ 9月6日(日)
    決勝:22:00~(現地時間:15:00~)

    フジテレビNEXT 放送スケジュール(生放送)
    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:20~21:10
    解説:松田次生、米家峰起
    実況:堀池亮介

    フリー走行2:22:50~24:40
    解説:松田次生、米家峰起
    実況:堀池亮介

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:20~21:10
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    予選:22:50~27:00
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    ■ 9月6日(日)
    決勝:21:20~27:00
    解説:松田次生、川井一仁
    実況:堀池亮介

    FOD 配信スケジュール
    FODでは2026年F1第13戦イタリアGPをライブ配信する。また、フジテレビが8月19日に発表したシーズン後半戦の無料配信施策により、フリー走行1回目(FP1)、フリー走行2回目(FP2)、フリー走行3回目(FP3)は無料配信の対象となっており、FODへの登録なしで視聴できる。

    無料配信ではFOD限定のコメンタリーが使用される。

    ■ 9月4日(金)
    フリー走行1:19:20~(無料配信)
    フリー走行2:22:50~(無料配信)

    ■ 9月5日(土)
    フリー走行3:19:20~(無料配信)
    予選:22:50~

    ■ 9月6日(日)
    決勝:21:20~

    フジテレビは第12戦オランダGPから最終戦アブダビGPまで、フリー走行とスプリント予選をFODで無料配信する。スプリントが実施されないイタリアGPでは、3回のフリー走行がすべて無料配信の対象となる。

    モンツァ・サーキット
    FORMULA 1 PIRELLI GRAN PREMIO D’ITALIA 2026
    2026 イタリアグランプリ
    サーキット名: モンツァ・サーキット
    コース全長: 5.793km
    周回数:53
    レースディスタンス:306.72 km
    ラップレコード:1分20秒901(ランド・ノリス / 2006年)

  • F1イタリアGP 異色のトロフィー「FRAGILE」を発表 食器を重ねた芸術作品

    F1イタリアGP 異色のトロフィー「FRAGILE」を発表 食器を重ねた芸術作品

    2026年F1第13戦イタリアGPで表彰台に立つドライバーたちに贈られるトロフィー「FRAGILE」が公開された。カップや小さなボウルを積み重ねたような、F1のトロフィーとしては極めて異色のデザインとなっている。

    タイトルスポンサーを務めるピレリが、イタリア人アーティストと共同で制作したもので、一見すると今にも崩れそうな食器の塔。しかし、その不安定さには「勝利は永遠ではなく、常に勝ち取り直さなければならない」という意味が込められている。

    モンツァの勝者に贈られる「FRAGILE」
    2026年のイタリアGPは、モンツァ・サーキットで開催される77回目の大会となる。「スピードの神殿」と呼ばれるモンツァはF1カレンダーを代表する歴史的な舞台であり、イタリアのタイヤメーカーであるピレリにとってはホームレースでもある。

    ピレリとモンツァの関係は、F1誕生よりもはるか以前までさかのぼる。1922年9月10日、新設されたモンツァで初めて開催されたグランプリでは、ピエトロ・ボルディーノがピレリタイヤを装着したフィアット804を駆って優勝した。

    その歴史を持つピレリは今年もイタリアGPのタイトルスポンサーを務め、特別なトロフィーと表彰台用キャップを用意した。

    日曜日の決勝後、トップ3のドライバーと優勝チームの代表者が手にするのが「FRAGILE」だ。

    カップとボウルを積み重ねた異色のデザイン
    「FRAGILE」をデザインしたのは、ステラ・スカラとシメオネ・クリスピーノによるイタリアのアーティストデュオ「vedovamazzei」だ。

    ピレリは現代美術館「Pirelli HangarBicocca」と共同で、イタリアGPのトロフィーを国内のアーティストにデザインしてもらうプロジェクトを展開しており、今回で6年目を迎える。

    vedovamazzeiは、日常的な物を別の文脈に置き換えることで、現実に存在する矛盾や複雑さを表現する作品で知られる。

    今回の「FRAGILE」も、その作風を色濃く反映したものだ。

    トロフィーは、カップや小さなボウルといった家庭で使われる食器を縦に積み重ねたような構造になっている。それぞれが微妙にずれながら重なり、今にもバランスを崩しそうな外観を作り出している。

    だが、この不安定さこそが作品の核心だという。

    「トロフィーのアイデアは、祝杯のカップを人から人へと回していた古い伝統から生まれました」とステラ・スカラとシメオネ・クリスピーノは説明する。

    「それは飲み物を入れる大きな器として使われ、祝福や喜びをみんなで共有する感覚を生み出していました」

    イタリアグランプリ 2026年トロフィー 「FRAGILE」

    「勝利は不安定で一時的なもの」
    「FRAGILE」は、勝者がひとりで手にするトロフィーでありながら、その背後に存在するコミュニティーも表現している。

    「私たちは、このトロフィーを個人が手にする勝利の象徴であると同時に、コミュニティーの精神を映し出すものにしたいと考えました」

    「F1の場合、そのコミュニティーにはチーム、ファン、そしてドライバーを取り巻くすべての世界が含まれます」

    さらに、積み重ねられた食器には、F1で勝利を築き上げていく過程そのものが重ねられている。

    「この構成は、繰り返される動作を通じて日常的な側面も想起させます。それは1周ずつ積み上げて獲得する勝利を示しており、決して永遠で不変の地位ではありません」

    「勝利は不安定で、一時的なものであり、もう一度勝ち取らなければなりません。実際、それは“壊れやすい(FRAGILE)”ものなのです」

    食器が崩れそうな状態で積み上げられたデザインと「FRAGILE」という名称には、F1における勝利の儚さが込められている。

    3Dプリントで製造された最先端のトロフィー
    日用品をモチーフとしている一方で、「FRAGILE」の製造には現代的な技術が投入されている。

    制作は紙に描かれたスケッチから始まり、そのデザインをもとにナイロンパウダーを使用した3Dプリントで造形された。

    その後、塗装、電気めっき、研磨といった工程を経て、表面には鏡のような反射性を持たせている。

    伝統的な芸術制作、身近な日用品、そして最新の製造技術を組み合わせた作品というわけだ。

    このプロジェクトでは、2021年にアリーチェ・ロンキ、2022年にパトリック・トゥットフォーコ、2023年にルース・ベラハ、2024年にアンドレア・サラ、2025年にニコ・ヴァシェラーリがイタリアGPのトロフィーを手掛けてきた。

    2026年のモンツァで勝者を待つ「FRAGILE」は、単に奇抜さを狙ったトロフィーではない。1周ずつ積み上げて初めて手にできる一方、その勝利は永遠に保証されるものではなく、次のレースでは再びゼロから勝ち取らなければならない。

    今にも崩れそうなカップとボウルの積み重ねは、F1で勝利することの価値と、その地位の儚さを表現した作品となっている。

  • マクラーレンF1 イタリアGPとスペインGPでOKX特別カラーのMCL40を投入

    マクラーレンF1 イタリアGPとスペインGPでOKX特別カラーのMCL40を投入

    マクラーレンF1は、オフィシャル・プライマリー・パートナーのOKXとのコラボレーションによる特別カラーを発表した。ランド・ノリスとオスカー・ピアストリがドライブするMCL40に採用され、今週末のF1イタリアGPと、その後マドリードで開催されるスペインGPの2戦で使用される。

    今回のデザインは、2022年に始まったマクラーレン・レーシングとOKXのパートナーシップを記念したものだ。

    両者はこれまでにも複数の特別カラーやキャンペーンを展開しており、今回のMCL40はその歩みそのものをテーマとしている。

    モンツァとマドリードの2戦で特別カラーを採用
    マクラーレンとOKXの協力関係は2022年にスタートした。それ以来、F1マシンのカラーリングを活用した企画をはじめ、ファン向けのさまざまなキャンペーンやコンテンツを展開してきた。

    特別カラーでの取り組みとしては、2023年シンガポールGPの「ステルスモード」、2024年モナコGPでアイルトン・セナを称えた「McLaren SENNA presented by OKX」、さらに2025年モナコGPとスペインGPで採用されたリビエラをイメージしたカラーリングなどがある。

    今回発表されたデザインは、そうした過去の企画を踏まえながら、マクラーレンとOKXが築いてきたパートナーシップそのものに焦点を当てたものとなる。

    特別カラーは、モンツァで開催されるイタリアGPの週末を通じてノリスとピアストリのMCL40に施され、その後、マドリードで開催されるスペインGPでも再び使用される。

    マクラーレン イタリアグランプリ

    マクラーレン「パートナーシップの大きな価値を示している」
    マクラーレン・レーシングの最高マーケティング責任者(CMO)を務めるルイーズ・マキューエンは、OKXとの特別カラー企画が毎年大きな反響を呼んできたと語った。

    「OKXとのカラーリング・キャンペーンは、毎シーズンのハイライトになっています。象徴的だった2024年のSENNAデザインは、現在までで最も成功したキャンペーンのひとつであり、世代を超えたファンから世界的に非常に大きな反響を得ました」

    「この成功は、我々のパートナーシップが持つ大きな価値を示しています。今年、モンツァとマドリードで、これまで両者がともに成し遂げてきた成果を祝えることを大変うれしく思います」

    マクラーレン スペイングランプリ

    OKX「このデザインはパートナーシップそのものを表現」
    OKXの最高マーケティング責任者(CMO)であるハイダー・ラフィークは、2022年に提携を開始した当時から現在までのマクラーレンの変化を振り返り、今回のデザインには両者が歩んできた道のりが込められていると説明した。

    「2022年にマクラーレン・レーシングとパートナーシップを結んだとき、チームは中団にいて、その先にどんな道が待っているのか、誰にとっても明確だったわけではありません。それでも我々は、このチームがどこまで成長できるのかを信じていました」

    「シンガポールからモナコ、そしてリビエラまで、我々が一緒に作り上げてきたそれぞれのカラーリングは、その道のりにおける異なる瞬間を象徴してきました」

    「今回のデザインが表現しているのは、パートナーシップそのものです。ここまでたどり着くために何が必要だったのか、そしてそれがチーム、我々のブランド、さらにはこの物語を見守ってきたファンにとって何を意味するのかを表しています」

    2022年の提携開始から、マクラーレンとOKXの特別カラーは各シーズンの節目を象徴する企画として展開されてきた。2026年はモンツァとマドリードの2戦でMCL40の外観を変更し、両者が築いてきたパートナーシップの歩みを表現する。

  • ホンダF1 スペック2をモンツァで検証 燃焼制御の安定化でドライバビリティ改善

    ホンダF1 スペック2をモンツァで検証 燃焼制御の安定化でドライバビリティ改善

    ホンダは、2026年F1第13戦イタリアGPに向けたプレビューを発表した。前戦オランダGPで投入したスペック2のエンジンによって性能向上を果たした一方、ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、総合的な戦闘力では「依然としてライバルとの差がある」と認めている。

    高速のモンツァ・サーキットでは、パワーユニットの性能とエネルギーマネジメントが重要になる。

    ホンダはオランダGP以降、HRC Sakuraのベンチで燃焼制御の安定化に取り組んでおり、イタリアGPでは特にドライバビリティの改善とさらなる最適化を進める。

    スペック2投入後初の超高速サーキット
    2026年シーズン第13戦イタリアGPは、9月4日(金)にモンツァ・サーキットで開幕する。初日はFP1とFP2、5日(土)にはFP3と公式予選、6日(日)に決勝が行われる。

    モンツァは長いストレートを11のコーナーでつないだ、F1カレンダー屈指の高速サーキットだ。スロットル全開率が非常に高く、最高速だけでなく、限られたエネルギーを1周のどこで使うかという配分もラップタイムを大きく左右する。

    特に予選では、1周を通じて最大限のパフォーマンスを引き出すためのエネルギーマネジメントが重要になる。

    折原伸太郎はモンツァの特徴について次のように説明した。

    「今週末の舞台となるモンツァは、長いストレートと11のコーナーで構成され、スロットル全開率が非常に高いサーキットです。限られたエネルギーを各区間にどう配分するかが重要で、特に予選ではラップタイムを大きく左右します」

    ホンダ F1 ホンダ・レーシング

    スペック2で性能向上もライバルとの差を認識
    ホンダは前戦オランダGPで、アストンマーティンにスペック2のエンジンを投入した。

    新スペックによって性能面で前進したことを折原伸太郎も認めている。しかし、パワーユニットだけではなくマシンを含めた総合的な競争力という観点では、トップ勢との差を埋め切れていないとの認識を示した。

    「前戦オランダGPで投入したスペック2のエンジンにより性能は向上しましたが、総合的な戦闘力は依然としてライバルとの差があり、チャレンジングな週末になると考えています」

    モンツァはパワーユニットへの要求が極めて大きいだけに、スペック2投入による改善が実戦でどこまで競争力につながるのかを確認する重要な週末となる。

    HRC Sakuraで燃焼制御を改善
    イタリアGPに向けてホンダが重点的に取り組んできたのがドライバビリティだ。

    オランダGPでは新スペックによる絶対的な性能向上だけでなく、パワーユニットをいかに安定して扱える状態にするかも課題となった。ホンダはレース後、HRC Sakuraのベンチで燃焼制御の改善作業を継続している。

    「イタリアGPに向けては、ドライバビリティの改善に注力してきました。オランダGP以降、HRC Sakuraのベンチで安定した燃焼制御の実現に取り組んでおり、モンツァではその効果を確認しながら、今後の競争力向上につながるよう、さらなる最適化を進めます」

    今回のモンツァでは、スペック2の純粋なパフォーマンスだけでなく、燃焼制御の安定化によってドライバーが要求するトルクをどれだけ扱いやすく引き出せるかも焦点となる。

    長い全開区間を持つモンツァは、ホンダの新スペックが持つ現在地を測るうえで格好の舞台となる。オランダGPで得たデータとHRC Sakuraでのベンチ作業を実車で検証し、今後の競争力向上につなげられるか。ホンダにとってイタリアGPは、スペック2のさらなる熟成に向けた重要な一戦となる。

  • レッドブルF1 モンツァのガレージにローソンの「30」 ハジャー欠場なら代役か

    レッドブルF1 モンツァのガレージにローソンの「30」 ハジャー欠場なら代役か

    レッドブル・レーシングがF1イタリアGPに向けて準備を進めるモンツァのガレージで、リアム・ローソンのカーナンバー「30」が確認され、アイザック・ハジャーが欠場した場合の代役起用に備えているのではないかと注目を集めている。

    手首を骨折したハジャーのイタリアGP出場については、直前まで回復状態を見極めたうえで最終判断される見通しだ。

    前戦オランダGPではローソンがハジャーに代わってレッドブル・レーシングから出場して7位に入り、その影響でリザーブドライバーの角田裕毅がレーシングブルズからF1復帰を果たした。

    モンツァのレッドブル・ガレージ奥にローソンの「30」
    ハジャーはF1のサマーブレイク中、トレーニングの一環として行っていたボクシングで手首を骨折。オランダGPを欠場したものの、その後は順調に回復しており、イタリアGPでの復帰を目指している。

    PlanetF1のトーマス・マーハーによると、レッドブル・レーシングは今週末のドライバーラインナップについて水曜日まで待って最終決定する予定だという。

    ハジャーがレース出場に必要な状態まで回復するかをぎりぎりまで見極めることになり、仮に出場許可が下りたとしても、完全なコンディションに戻っているとは限らない。イタリアGPは次戦スペインGPとの連戦の初戦でもあり、チームとしては慎重な判断が求められる。

    そうしたなか、F1フォトグラファーのキム・イルマンがモンツァで撮影したレッドブル・レーシングのガレージの写真をInstagramに投稿。ハジャー側のスペースが通常どおり準備されている様子を紹介した。

    「これは今日のモンツァ・サーキットにあるレッドブルのガレージだ。ハジャーの名前と写真がガレージに掲げられている。ただし、チームは彼が今週末のレースを走るかどうかについて、骨折した手首の回復に最大限の時間を与えるため、最後の瞬間まで決断を下さない」

    実際、ガレージ前方にはハジャーの名前と写真が掲示されており、一見すればハジャーの復帰を前提として準備が進められているように見える。

    しかし、投稿された写真を詳しく確認したファンから「ハジャー側のガレージの奥に30と書かれている」との指摘が寄せられた。「30」はローソンのカーナンバーであり、ハジャーが出場できなかった場合に備えてローソンの代役起用を想定しているのではないかとの見方が広がった。この指摘には200件を超える「いいね」が集まり、ファンの関心を呼んでいる。

    もっとも、ガレージの表示が実際のドライバーラインナップを示しているとは限らない。「こうしたガレージの名前はすぐに変更できる」「オランダGPでも同じだった。かなり前から準備されている」と指摘するファンもいる。

    サーキット側のスタッフが通常のドライバーラインナップに基づいてガレージ前方の表示を設営し、必要になった場合には短時間で変更できるようになっている可能性もある。そのため、ローソンの「30」が残されていることだけで代役起用の準備が進められていると断定することはできない。

    それでも、ハジャーの出場がまだ正式に決まっていないタイミングでローソンの「30」が確認されたことで、ファンの間では万一に備えたものではないかとの憶測を呼んでいる。


    ハジャー「腫れはない。モンツァには期待している」
    ハジャー自身はオランダGP期間中、レッドブルが公開した舞台裏映像のなかで回復が順調に進んでいることを明かしている。

    「腫れはありません。それはいい兆候です。回復も早いですし、毎日少しずつ動かせる範囲が広がっています。モンツァには期待しています」

    ハジャーの負傷は手術を必要とするものではないとみられている。

    2023年にはダニエル・リカルドがオランダGPでクラッシュして手を骨折し、手術を受けたことで5戦を欠場。当時アルファタウリのリザーブを務めていたローソンが代役としてF1デビューし、複数戦にわたって出場する機会を得た。

    今回のハジャーの負傷はリカルドのケースほど深刻ではないとみられるものの、レッドブル・レーシングとしてはイタリアGPを走り切れる状態にあるかを慎重に判断する必要がある。

    ハジャーが予定どおり復帰できれば、ローソンは通常の役割に戻ることになる。一方、出場が見送られれば、オランダGPで7位に入ったローソンが再びレッドブル・レーシングをドライブする可能性が高く、その場合は角田裕毅が引き続きレーシングブルズを担当することになる。

    モンツァのガレージで確認された「30」が単なる設営上の名残なのか、それともハジャーの欠場に備えた準備なのか。現段階では推測の域を出ず、最終的な答えはハジャーの手首の状態を確認したうえで下されるレッドブル・レーシングの決断を待つことになる。

  • セバスチャン・ベッテル フェラーリF1に帰還 シューマッハのF2002をモンツァで走行

    セバスチャン・ベッテル フェラーリF1に帰還 シューマッハのF2002をモンツァで走行

    セバスチャン・ベッテルが、今週末のF1イタリアGPでフェラーリのマシンを再びドライブする。ミハエル・シューマッハを称えるモンツァでの特別企画として、2002年に圧倒的な強さを誇ったフェラーリF2002のステアリングを握る。

    4度のF1ワールドチャンピオンであるベッテルは、F1引退後も歴史的なマシンを走らせる機会を設けてきた。今回は自身が幼少期から憧れ続けてきたミハエル・シューマッハの代表的なマシンを、フェラーリカラーで走らせることになる。

    ベッテルがシューマッハのF2002でモンツァを走行
    デモンストレーション走行は、53周で争われる日曜日のイタリアGP決勝を前に実施される。ベッテルがドライブするのは、シューマッハが5度目のF1ワールドタイトルを獲得した2002年のフェラーリF2002だ。

    F2002はフェラーリF1史上を代表するマシンのひとつであり、シューマッハは2002年シーズンの17戦で11勝を挙げた。表彰台のトップ2を逃したのはマレーシアGPの3位だけという驚異的な安定感を誇った。

    シューマッハ以外が勝利した6戦のうち4戦では、チームメイトのルーベンス・バリチェロが優勝。残る2勝をウィリアムズとマクラーレンが1勝ずつ分け合った。フェラーリはこのシーズンを圧倒し、コンストラクターズ選手権でも他を寄せ付けない強さを見せた。

    ベッテルは、約900馬力を発生するV10エンジンを搭載したF2002でモンツァを1周する予定だ。このエンジンは最高1万9000rpmまで回転し、現在のF1マシンとは大きく異なるサウンドを響かせる。

    サステナブル燃料でF2002を走行
    ベッテルはこれまでの歴史的F1マシンによるデモ走行でも、サステナブル燃料の使用を重視してきた。今回もその方針は変わらない。

    走行はフェラーリの「F1 Clienti」部門を通じて実施され、F2002にはシェルが特別に開発した先進的なサステナブル燃料が使用される。

    フェラーリは、この燃料について「今シーズンに得られたノウハウを活用し、2026年に使用されている燃料の開発経験を基に、シェルが特別に開発した先進的なサステナブル燃料」と説明している。

    ベッテルはF1引退後、歴史的マシンを未来につなげる手段としてサステナブル燃料を積極的にアピールしてきた。これまでにもシルバーストンでナイジェル・マンセルの1992年型ウィリアムズを走らせ、2024年のエミリア・ロマーニャGPではアイルトン・セナが1993年にドライブしたマクラーレンを走行させている。

    フェラーリ F2002 ミハエル・シューマッハ

    バリチェロもF2002と再会
    F2002を走らせるのはベッテルだけではない。土曜日には、2002年にシューマッハのチームメイトとして同マシンをドライブしたルーベンス・バリチェロもステアリングを握る。

    バリチェロは予選を前にF2002でデモンストレーション走行を行う予定で、土曜日のみモンツァを訪れるファンにも、24年前のV10エンジンのサウンドを聞く機会が用意される。

    さらに会場では、シューマッハのフェラーリF1キャリアの始まりと終わりを象徴する2台も展示される。1996年にフェラーリ移籍初年度を戦ったF310と、フェラーリでの最後のシーズンとなった2006年の248 F1だ。

    フェラーリがモンツァでシューマッハを称える
    2026年F1イタリアGPでは、ミハエル・シューマッハがフェラーリに残した功績を称えるさまざまな企画が用意されている。

    フェラーリはすでに特別仕様のレーシングスーツを発表しており、SF-26にもシューマッハがフェラーリ移籍初年度の1996年にモンツァで勝利したマシンをモチーフとする特別カラーリングが施される。

    シューマッハを自身のヒーローとして公言してきたベッテルにとって、フェラーリのホームレースでF2002を走らせることは特別な意味を持つ。2015年から2020年までフェラーリF1ドライバーとして戦ったベッテルが、シューマッハを称える週末に再び跳ね馬のマシンでモンツァを走る。

  • フェラーリF1 イタリアGPのミハエル・シューマッハ特別カラーSF-26を披露

    フェラーリF1 イタリアGPのミハエル・シューマッハ特別カラーSF-26を披露

    スクーデリア・フェラーリは、2026年F1第13戦イタリアGPでルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールがドライブするSF-26のスペシャルリバリーを披露した。ミハエル・シューマッハがフェラーリで最初のシーズンを戦った1996年のF310をモチーフとした特別仕様となる。

    フェラーリはすでにモンツァでシューマッハへのトリビュートカラーを採用することを予告し、ハミルトンとルクレールが着用する特別レーシングスーツも公開していた。

    そして今回、そのテーマをSF-26に落とし込んだ完成形が明らかになった。

    1996年のF310をイメージしたSF-26
    今回のスペシャルリバリーは、シューマッハがベネトンからフェラーリに移籍した1996年にドライブしたF310からインスピレーションを得ている。

    フェラーリは、イタリアGP仕様について「主に赤を基調とし、ウイングの一部に白を取り入れ、そこに黒を組み合わせた」デザインだと説明している。

    通常仕様のSF-26ではシーズン開幕からエンジンカバーなどに大きく白が使われてきたが、モンツァ仕様ではその印象を大きく変更。車体を赤主体とすることで、シューマッハがフェラーリで戦い始めた1996年当時を思わせる姿となった。

    ホイールにも当時を意識したディテールが盛り込まれている。

    「当時と同じくBBS製のホイールにはゴールドのアクセントが施され、あのシーズンに使用していたマグネシウム製リム本来のカラーを想起させるものとなっている」

    カーナンバーのフォントもシューマッハ時代のフェラーリをイメージしたものに変更され、マシンにはシューマッハのサインも取り入れられた。

    スクーデリア・フェラーリ ミハエル・シューマッハ仕様

    ハミルトンが望んでいた「赤いコックピット」も実現
    今回のSF-26では、ルイス・ハミルトンが以前から望んでいた赤いコックピットも実現した。

    ハミルトンは6月のF1バルセロナ・カタルーニャGPでフェラーリ移籍後初勝利を挙げた際、30年前の1996年に同じサーキットでフェラーリ初勝利を飾ったシューマッハへの憧れを語っていた。

    当時12歳だったハミルトンは、テレビで赤いフェラーリを見ながらコックピットに座る自分を想像していたという。

    「僕はたぶん家のソファに座ってそのレースを見ていた。膝の上に皿を置いて、サンドイッチかチキンヌードルスープでも食べながらね」

    「日曜日なら、レースをしていなければ12歳の僕はテレビの前にいた。そしてあの赤いマシンを見ながら、『あの赤いコックピットに座るのはどんな気分なんだろう』と思っていたんだ」

    一方、2026年の通常仕様のSF-26はコックピット周辺が白となっており、ハミルトンはそのカラーリングについて率直な思いを明かしていた。

    「僕のコックピットは白なんだ。正直あまり気に入っていない」

    「ミハエルのように赤くしたかったんだ。いつかまた赤くしてもらうつもりだよ」

    その希望が、シューマッハへのトリビュートという形でモンツァで実現することになった。ハミルトンにとっては、幼少期に憧れたシューマッハ時代のフェラーリをより強く感じさせる特別なSF-26となる。

    スクーデリア・フェラーリ イタリアグランプリ

    シューマッハのフェラーリ初年度から30周年
    2026年は、シューマッハがフェラーリに加入した1996年から30周年にあたる。

    2度のF1ワールドチャンピオンとしてマラネロに加わったシューマッハは、移籍初年度にスペインGP、ベルギーGP、イタリアGPで3勝を挙げた。

    なかでもモンツァではティフォシの前でフェラーリ移籍後初となるイタリアGP優勝を達成。そこからフェラーリとシューマッハはF1史に残る黄金時代を築いていくことになる。

    シューマッハはフェラーリ在籍中に72勝を挙げ、2000年から2004年まで5年連続でドライバーズタイトルを獲得した。今回のトリビュートは、1996年のフェラーリ加入から30周年、そして2006年に同チームで最後のシーズンを戦ってから20周年という節目に合わせたものでもある。

    フェラーリ F1 ミハエル・シューマッハフェラーリ F1 イタリアグランプリ

    ハミルトンとルクレールのレーシングスーツも特別仕様
    フェラーリはマシンに先立ち、ハミルトンとルクレールがイタリアGPで着用するスペシャルレーシングスーツも公開している。

    レーシングスーツには白いストライプが入り、シューマッハのパーソナルロゴを配置。背面には7度のF1ワールドチャンピオンを象徴する7つの白い星があしらわれている。フェラーリの特別コレクションにも、7つの星やゴールドの月桂樹など1996年当時をモチーフとしたディテールが採用された。

    フェラーリにとってモンツァは、ティフォシが大挙して集まるシーズン最大のホームイベントだ。2026年はそこにシューマッハとフェラーリの歴史という特別な意味が加わる。

    30年前にシューマッハが駆ったF310を現代のSF-26で表現し、ハミルトンがかねて望んでいた赤いコックピットも実現。ハミルトンとルクレールは、フェラーリ黄金時代へのオマージュをまとった特別仕様のマシンでイタリアGPに臨む。