カテゴリー: アイザック・ハジャー

  • フェルスタッペン レッドブルF1新相棒ハジャーに助言「誰にでも勝てると思え」

    フェルスタッペン レッドブルF1新相棒ハジャーに助言「誰にでも勝てると思え」

    レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、2026年シーズンからチームメイトとなるアイザック・ハジャーに対し、「自分は誰にでも勝てると信じるべきだ」と重要なアドバイスを送った。

    2026年はレッドブル・フォード製パワーユニット初年度という注目のシーズンでもあり、タイトル争いの行方とともに、ハジャーがフェルスタッペンにどこまで迫れるのかも大きな焦点となっている。

    「自分が一番だと信じること」フェルスタッペンの助言
    フェルスタッペンはポッドキャスト番組で、若きチームメイトに必要な姿勢についてこう語った。

    「ドライバーである以上、常に自分が一番だと信じなければならないと思う。それが基本的なアプローチだ」

    「自分にこう言い聞かせるべきだ。“僕は誰にでも勝てる”と」

    「それは誰にとっても大事なことだと思っている」

    「僕がF1にデビューした最初の年も、“クルマさえあればチャンピオンになれる”と本気で思っていた。それが普通の考え方だ」

    「もちろん後から振り返れば、ミスもするし、そこから学ぶ必要がある。そしてそれは、タイトルを争えるクルマではない状況で経験した方が少しは痛みが少ない」

    「だから僕は、自分の最初のシーズンのアプローチにはとても満足している。ポイント争いをしながら、いくつか愚かなミスもあった。でもそれはスタートとして良かったと思っている」

    波乱もあったハジャーの初年度
    ハジャーはデビューイヤーの2025年、オーストラリアGPでフォーメーションラップ中にクラッシュし涙を見せた一方、オランダGPではフェルスタッペンとともに表彰台に立つなど、浮き沈みの激しいシーズンを送った。

    その後、2026年からフェルスタッペンのチームメイトに昇格することが発表され、ダニエル・リカルド離脱以降“実質ワンマン体制”と評されてきたレッドブルの新たな章が始まることになった。

    2024年末にセルジオ・ペレスが離脱し、リアム・ローソンはわずか2戦でシートを失い、角田裕毅がシーズン終盤を戦った流れを経て、ハジャーはフェルスタッペンにとってリカルド以来6人目のチームメイトとなる。

    「今のところ順調」フェルスタッペンの評価
    フェルスタッペンはハジャーとの関係についても前向きに語っている。

    「まだそれほど多くの時間を一緒に過ごしたわけではないが、彼は本当に素晴らしいし、とてもいいやつだ」

    「2年目に入る彼と、12年目に入る僕とでは心境もかなり違うと思う。僕はよりリラックスしているし、テストも一歩ずつ進めていくという感覚だ」

    「彼がクルマに乗っている時も、ガレージで細部まで見張ることはしない。少し後ろから、もっと落ち着いた形で見守るだけだ。実際、今はサーキットにもいない」

    「最終的にはクルマをできるだけ速くすることが目的だし、それは必ずできると自信を持っている」

    「彼とはうまくやっていけると確信している。ジュニアチーム時代から知っているし、F1に上がってきた流れも見てきた。まったく問題ない」

    2026年、レッドブルは再びタイトル争いの中心に立てるのか。そして“最も難しい仕事”とも言われるフェルスタッペンのチームメイトという役割を、ハジャーは乗り越えられるのか。両者の関係性とパフォーマンスが、シーズンの大きな見どころとなる。

  • 元レッドブルF1勢がアイザック・ハジャー昇格に太鼓判「大きなチャンス」

    元レッドブルF1勢がアイザック・ハジャー昇格に太鼓判「大きなチャンス」

    2026年F1シーズン、アイザック・ハジャーはレッドブル・レーシングへ昇格し、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして新たな挑戦に臨む。バーレーンでのプレシーズンテストを終え、2年目のシーズンに向けた準備を整えた。

    レーシングブルズでのルーキーシーズンを印象的に終えたハジャーは、オランダGPでの予想外の表彰台獲得を含め高い評価を得た。そのパフォーマンスが認められ、トップチームへのステップアップを果たした形だ。

    一方で、フェルスタッペンのチームメイトはこれまで苦戦を強いられるケースも多く、セカンドシートの難しさは広く知られている。その中で、かつて同じ立場を経験した元レッドブルドライバーたちがハジャーの昇格について言及した。

    2019年から2020年にかけてフェルスタッペンと組んだアレクサンダー・アルボンは、ハジャーの才能を高く評価する。

    「アイザックは速いドライバーだ」とアルボンは語った。

    「今回のレギュレーション変更は多くの点でプラスになると思う。全員にとって新しいスタートだからだ」

    「今のところ見ている限り、彼はマシンにかなり快適に適応しているように見える」

    「速いチームメイトがいるという点だけでなく、マシンそのものについても学ぶことは多い。だから彼はうまくやると思う」

    また、2024年末でレッドブルを離れ、2026年にキャデラックF1チームからグリッドへ復帰したセルジオ・ペレスも、ハジャーに期待を寄せる一人だ。

    「レギュレーションが変わるタイミングでレッドブルに加わるのは素晴らしいことだ」とペレスは語った。

    「アイザックは非常に才能あるドライバーだ。それはすでに証明している」

    「シーズンを通してコンディションを保つことができれば、彼はF1で非常に成功したキャリアを築くことになるだろう」

    「レッドブルでマックスのチームメイトになるのは大きな挑戦だが、素晴らしいチームだ」

    「彼のキャリアのこの段階でそこにいるのは、とてつもなく大きなチャンスだ」

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1 RB22に手応え「限界まで攻めやすい」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1 RB22に手応え「限界まで攻めやすい」

    レッドブル・レーシングは2026年F1プレシーズンテスト初週をバーレーンで終え、新型RB22に対するポジティブな初期評価が聞こえてきた。今季からレッドブルに昇格したアイザック・ハジャーは、マシンの限界域での扱いやすさに早くも好感触を示している。

    2025年にレーシングブルズでブレイクを果たしたルーキーは、昨年12月のアブダビテストで旧型車を経験。そのうえで新世代マシンRB22との違いを明確に感じ取ったという。

    「昨年のマシンと比べて、限界までプッシュしやすいように感じる」とハジャーは公式サイトに語った。

    新車のキャラクターについても具体的に説明している。

    「全体的には少し遅くて、そして軽く、小さい。だから低速から中速コーナーでは、ある意味で似たような感覚だ」

    「でも高速域ではかなり違う。ただ今のところ、すでに限界近くまでプッシュできている感じがあるので満足している」

    信頼性と周回数に好印象
    ハンドリング面に加え、レッドブルのフォード支援による新パワーユニットも信頼性の面で注目を集めている。ハジャーはバーレーンで小さな油圧トラブルにより一部時間を失いながらも130周以上を走行。チームメイトのマックス・フェルスタッペンは197周を記録した。

    「バルセロナのシェイクダウンからここまで、これだけ多くの周回を重ねられていることに本当に驚いている」とハジャーは語った。

    「パワーユニットは今のところ信頼性があり、パワフルだ。現時点ではとても満足している。もし何かあるとすれば、期待していたより少しうまくいっているくらいだ」

    「よりパワーユニット側の話だね。バランスやタイヤについては、まだやるべきことがある。それは普通のことだし、多くの作業が残っている。でもワクワクしている」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンも新エンジンのデビューに前向きなコメントを残した。

    「新しいマニュファクチャラーとして参入してきたことを見るのは本当に素晴らしいことだ。新しいクルマとエンジンを一緒に見るのは、彼らにとって小さな赤ちゃんのようなものだ」とフェルスタッペンは述べた。

    「もちろんまだ学ぶことは多いけれど、正しい方向に向かっていると思う」

    「当然ながら改善したいことはまだある。僕たちは決して満足することはない。でも少なくとも壊れてはいない」

    「ガレージを出た瞬間に爆発せずに走れるとは、最初から誰も本気で予想していなかったと思う。それはとてもポジティブだ」

    テストは2月18日から20日まで再びバーレーンで行われる。3月最初の週末に開幕する2026年F1開幕戦オーストラリアGPに向け、RB22はすでに確かな基盤を築きつつある。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1での挑戦に自信「初優勝は視野にある」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1での挑戦に自信「初優勝は視野にある」

    2026年F1シーズン、レッドブルは新レギュレーションとともに体制をリセットする。その中で、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして“第2シート”に座るのがアイザック・ハジャーだ。

    これまでレッドブルのセカンドシートは降格や離脱の象徴ともなってきたが、ハジャーはその不安を軽やかに笑い飛ばした。

    「クラッシュしたとき、真っ先にピエールのことを思い出した。すぐにXを見て、いろいろ読んだよ。“ああ、今季は終わったな”って思った。でも正直、それで吹っ切れた」とアイザック・ハジャーは語った。

    「そうやって前に進んだんだ。本当にね」

    バルセロナでのテストでクラッシュした点は、かつて同じ立場に立ったピエール・ガスリーと重なる。しかし、バーレーンでは安定した走行を見せ、シーズン全体が同じ流れになることはないと強調した。

    レッドブルへの早期統合も自信の要因のひとつだという。

    「まさにその通りだ」とハジャーは語った。

    「プログラムに加入した当時に出会ったスタッフたちとまた一緒に働いている。だから移行はとてもスムーズだった」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    2026年の目標は“初優勝”
    2026年に向けた目標について問われると、ハジャーは明確な答えを示した。

    「もちろん、最初の優勝は視野に入っている。それが達成できれば最高だ」とハジャーは述べた。

    「僕たちのマシンが他チームよりも速いペースで進化していくのを見たい。それもすごく楽しいはずだ」

    新世代マシン特有のドライビングについても前向きだ。複数回のダウンシフトや、1速コーナリングが増えた点についても順応しているという。

    「スムーズだよ」とハジャーは語った。

    「人生でこれほど1速を使ったことはなかったけど、むしろ楽しい」

    「自然に順応していくものだし、大した問題じゃない」

    レッドブルの“獅子の穴”と呼ばれるシートに挑むルーキーは、不安よりも野心を前面に出している。2026年のリセットが、彼にとって飛躍の舞台となるか注目される。

  • アイザック・ハジャー F1バーレーンテスト2日目「トラブルでも最大限の収穫」

    アイザック・ハジャー F1バーレーンテスト2日目「トラブルでも最大限の収穫」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、2026年F1バーレーンテストで技術的トラブルに見舞われながらも、最終的に86周を走行。限られた時間の中でプログラムを完遂し、前向きな手応えを口にした。

    前夜のマシン再組み立て後に発生した油圧系トラブルの影響で、午前はわずか1周にとどまったが、チームの迅速な対応により午後の走行へとつなげた。

    「もちろん、トラブルのせいで一日のスタートは僕たちが望んでいた形ではなかった。でもこれはプレシーズンテストだし、こういうことは起こるものだ」とアイザック・ハジャーは語った。

    「チームは僕を午前セッションの終盤にコースへ戻すために懸命に作業してくれた。そのおかげで午後を良いポジションから始めることができた」

    結果的にハジャーは1分36秒651を記録し、合計86周を消化。走行距離は一部ライバルより少なかったものの、内容面での充実を強調する。

    「他のチームより走行は少なかったけど、僕たちはそこから最大限を引き出せたし、明日の走行に向けて多くのデータを集めることができた。マックスと僕のためにね」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    限られた時間の中でも複数のプログラムを消化できたことを評価する。

    「かなり短い時間の中でもいくつかのプログラムを完了できた。だから午前の混乱が全体の計画に影響しなかったのは心強い」

    最後にマシンのフィーリングについても前向きな感触を示した。

    「一度コースに出てからはクルマの中で良い感触があった。だから今日の仕事には満足できると思う」

  • レーシングブルズF1代表が絶賛 リンドブラッドは「ハジャーにそっくりな存在」

    レーシングブルズF1代表が絶賛 リンドブラッドは「ハジャーにそっくりな存在」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、1月26日から30日にかけてバルセロナで行われた非公開シェイクダウンを振り返り、ルーキーのアービッド・リンドブラッドに強い印象を受けたと語った。

    パーメインは、18歳のリンドブラッドについて、2025年に同チームでルーキーシーズンを過ごしたアイザック・ハジャーと多くの共通点があると明かしている。

    ハジャーは2025年にレーシングブルズでF1デビューを果たした後、4度のワールドチャンピオンであるマックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてレッドブル・レーシングに昇格した。一方、F2選手権をランキング6位で終えたリンドブラッドは、今季、姉妹チームでリアム・ローソンとコンビを組む。

    「彼には本当に感心している。とても落ち着いていて、クールで、何事にも動じない」とパーメインはF1公式サイトに語った。

    「去年アイザックを評したときと少し似ている。彼はとにかく学びたい、できるだけ多くの情報を吸収したいという姿勢なんだ。質問も本当に多いし、どうすればいいのか、どうやってやるべきなのか、たくさんアドバイスを求めてくる」

    「もちろん、我々は全面的に彼をサポートしている。何より重要なペースについても、しっかり備わっているように見える。2人はとてもよく似ている。今のところ、すべて順調だ」

    ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム

    レーシングブルズのチーフ・テクニカル・オフィサーを務めるティム・ゴスも、若きルーキーの仕事ぶりを高く評価した。

    「本当に落ち着いていて、とてもプロフェッショナルだ。フィードバックも非常に率直で分かりやすい。これほど若いドライバーとしては、本当に、本当に印象的だ」とゴスは語った。

    「今回の走行は、この種のマシンに慣れることが主な目的だった。一般的なハンドリングだけでなく、エネルギー管理の考え方など、あらゆる面でまったく違う。その点でも、彼は本当にクールで、落ち着いていて、プロフェッショナルだった」

    「マシンバランスを詰めていく中で、彼のフィードバックはとてもシンプルで明確だった。だからこそ、我々は本当に、本当に感銘を受けている」

    次回のF1テストは、2月11日から13日、さらに18日から20日にかけて、バーレーンで行われる予定だ。

  • アイザック・ハジャー、レッドブルF1でのクラッシュは「理想的ではなかった」

    アイザック・ハジャー、レッドブルF1でのクラッシュは「理想的ではなかった」

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)は、2026年型マシンと新パワーユニットでの初走行を振り返り、全体として前向きな感触を示した。

    「月曜日は良い一日だった。とても生産的で、想像していた以上に多くの周回を重ねることができた。すべてがかなりスムーズに進んで、問題もごく小さなものだけだった」とハジャーはコメント。

    「自分たちのパワーユニットでの初日だったことを考えると、本当に印象的だったと思う」

    一方で、火曜日のアクシデントについても率直に語っている。

    「残念ながら火曜日は、ウエットからインターミディエイトに履き替えた直後、最終コーナーでマシンをコントロールしきれなかった。その後の状況がチームにとって理想的でなかったことは分かっている」

    それでも、得られた学びは大きかったという。

    「ポジティブな点としては、すでにマシンの中でいろいろなことを理解し、取り組み始められていることだ。もちろん、まだ調整すべき点はたくさんあるけど、ここまでは着実に進んでいる」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    新世代マシンの特徴についても詳しく説明した。

    「これらのマシンは違う。本当に違う。全体的にダウンフォースがかなり少なくなっていて、前の世代よりも予測しやすい。より素直な挙動だし、いろいろと試しやすい」

    「PUの面でも、ドライバーが使える選択肢がずっと多くなっている」

    シーズンに向けた準備状況には自信をのぞかせつつも、気を引き締めている。

    「このシーズンに向けて、これ以上ない準備ができていると思う。強い形でシーズンに入れることを願っているけど、まだ作業は終わっていない。毎日学び続けているところだ」

  • レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    レッドブルF1:ハジャーのクラッシュがガスリーと同じ運命にならない訳

    アイザック・ハジャーのレッドブルでのF1キャリアは、皮肉にもピエール・ガスリーと同じ形で幕を開けた。バルセロナでのプレシーズンテスト中のクラッシュである。しかし、その結末まで同じ道をたどる必要はない。

    7年前、レッドブルはF1ルーキーイヤーを成功させたガスリーを、より経験豊富なカルロス・サインツJr.ではなくマックス・フェルスタッペンのチームメイトに抜擢した。

    しかしガスリーは、2019年バルセロナのプレシーズンテストで2度クラッシュし、シーズン前半の悪夢のような成績の末にトロロッソへ降格することになった。

    そして2026年、レッドブルは再びフランス人の2年目ドライバーであるハジャーをフェルスタッペンの隣に据えた。選択にあたり、より経験のある角田裕毅ではなく、勢いのある若手を選んだ点も当時と重なる。そのハジャーもまた、バルセロナで新車RB22をクラッシュさせた。

    正直なところ、F1の2026年新レギュレーション下で完全新設計のマシンを投入しているレッドブルにとって、今回のアクシデントが理想的だったとは言えない。ただし、事故は走行最終盤に起きたため、失われた走行時間は最小限に抑えられている。

    ガスリーの2019年と何が違うのか
    2019年のガスリーは、まずテスト2日目にターン12でリアを失いクラッシュした。その際、本人は限界を探る中で起きたミスだったと説明している。

    さらに9日後、2回目のバルセロナテストでは超高速のターン9で再び大きなクラッシュを喫した。この2度目の事故はチームにとって深刻で、レッドブルは旧仕様のバージボードへ戻さざるを得ず、フェルスタッペンの最終日の走行距離にも影響が出た。

    結果としてガスリーは12戦でフェルスタッペンに大きく遅れを取り、表彰台に一度も上がれないままシートを失うことになる。後に大きく立て直したことを考えれば、降格は結果的に救いだったとも言える。

    マシン特性とチーム環境の違い
    ガスリーが苦しんだ最大の要因は、RB15の挙動と自身のドライビングスタイルの不一致だった。攻撃的な走りがマシンと噛み合わず、セットアップを試行錯誤する中で迷走。オーストリアGPでは周回遅れにされ、予選でも差は拡大していった。

    さらに本人は、チーム内で十分なサポートを受けられていなかったとも感じていた。レースエンジニアのマイク・ラッグはF1未経験で、元々はダニエル・リカルドとの再タッグを想定した配置だったが、リカルド移籍によりガスリーが引き継ぐ形になった。この体制も長続きはしなかった。

    一方でハジャーを取り巻く環境は大きく異なる。2026年は技術規則が全面刷新され、今回のクラッシュもウェットコンディションでの新車走行中に発生したものだ。前日にはドライで1日走り切っている点も重要である。

    レッドブル・レーシング2019年のプレシーズンテストで2度のクラッシュを喫したピエール・ガスリー

    体制刷新されたレッドブル
    ハジャーのレースエンジニアはリチャード・ウッドで、近年はパフォーマンスエンジニアとして経験を積み、セルジオ・ペレスの代役も務めてきた人物だ。ローソンや角田裕毅と仕事をしてきた経歴もあり、経験値は十分にある。

    また、チームマネジメントも様変わりしている。かつての体制を率いたクリスチャン・ホーナーやヘルムート・マルコは去り、現在はローラン・メキースがチーム代表を務めている。人心掌握に長け、誠実な姿勢で知られる人物であり、内部からも高い評価を受けている。

    実際、ハジャーのクラッシュ後もメキースは「非常にトリッキーなコンディションだった。不運だったが、これはレースの一部だ」と冷静に受け止めた。

    同じ結末になる必然性はない
    確かに、レッドブルのセカンドシートが厳しいことは事実だ。過去にはアレクサンダー・アルボン、セルジオ・ペレス、リアム・ローソン、角田裕毅もフェルスタッペンとの差に苦しんできた。

    それでも、ハジャーが成功できない理由はどこにもない。ここで言う成功とは、フェルスタッペンに勝つことではなく、十分に近い位置で戦える存在になることだ。

    そのために必要なのは、残りのプレシーズンで同様のクラッシュを繰り返さないことだけだ。疑念が芽生える前に、着実な走行を重ねることができれば、2019年の再現になるとは限らない。

  • レッドブルF1、ハジャーのクラッシュでRB22修復を急ぐ「残る走行は1日だけ」

    レッドブルF1、ハジャーのクラッシュでRB22修復を急ぐ「残る走行は1日だけ」

    レッドブル・レーシングは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウン2日目に起きたアイザック・ハジャーのクラッシュを受け、新車RB22の修復にどれほど時間を要するかを見極めている段階にある。チーム代表のローラン・メキースは「今週中に修復できるよう全力を尽くす」と述べたものの、次にいつ走行できるかは現時点で不透明だ。

    問題のアクシデントは、雨に見舞われた火曜午後の最終コーナーで発生した。

    ハジャーはマシンのコントロールを失い、スピン状態でウォールに接触。走行はそこで打ち切られ、マシン後部にダメージを負ったが、その程度はまだ明らかになっていない。

    バルセロナでの非公開シェイクダウンは5日間設定されているが、各チームが走行できるのは3日間のみ。レッドブルはすでに2日を消化しており、残された走行日は1日のみだ。一方で、マクラーレンやアストンマーティンのように、まだ一度も走っていないチームも存在する。

    ハジャーのクラッシュとRB22の損傷評価
    柔軟性という点では、レッドブルは水曜から金曜までのいずれかを最終走行日に充てることが可能だ。ただし、メキースは「今夜の最優先事項はダメージの評価だ。それによって、今後数日の走行機会がどうなるかを判断する」と説明している。

    「残りは1日しかない。そのカードをどう切るかは非常に重要だ。この分析には、まだ数時間を要する」とメキースは語った。少なくとも、火曜夜の時点で損傷の確認と修復の可否、そして現実的に走れる日程を見極める必要があるという。

    新レギュレーション下での完全な新車という事情もあり、スペアパーツが十分に揃っていない可能性も否定できない。メキースは「次に走れる機会を待ちきれないが、まずは状況を分析しているところだ。少し時間が経てば答えが出ることを願っている」と述べている。

    今回のクラッシュは、レッドブル加入後のハジャーにとって好調な滑り出しの直後に起きた不運な出来事だった。初日には100周以上を走行し、最速タイムも記録。火曜午後にはマックス・フェルスタッペンから交代し、貴重なウエットコンディションでの走行機会を得ていた。

    「午後は非常にトリッキーな状況だった。ああいう終わり方になったのは残念だが、これもゲームの一部だ」とメキースは振り返る。

    「この問題は、昨日の非常にポジティブな1日のあとに起きた。アイザックが走れた周回数、学習と成長、そしてエンジニアへのフィードバックという点では、とても良い内容だった」

    アイザック・ハジャー レッドブル・レーシング

    限られた走行日数と今後のプログラムへの影響
    2日目の午前中には、フェルスタッペンがRB22で初走行を行っている。路面が乾いていたのは短時間で、1回のドライランを終えた直後に雨が降り始めた。フェルスタッペンは空力測定用の機材を装着した状態で27周を走行し、午後はハジャーにマシンを託した。

    多くのチームが雨を理由に走行を見送るなか、火曜にコースに出たのはフェラーリとレッドブルのみだった。この判断について、メキースは次のように説明している。

    「この新しいレギュレーションでは、雨の中を走ることも興味深いと考えた。すべてが新しく、やるべき作業が多かったからだ」

    彼は、初期段階ではマシンや各システムがどう機能するかという“基礎”の確認が最優先であり、それは天候を問わず実施できる作業だと強調した。

    「その作業を進め、午後は再びアイザックの番だった。ドライタイヤで走る機会はなかったが、雨の中で多くを学べた。ただ、望まない形で終わってしまったのは残念だ。何より重要なのは、アイザックが無事だということだ」

    クラッシュは最終コーナーで発生し、マシンがウォールに接触する様子は、コース外の丘にいたファンの映像でも確認されている。

    今後のプログラムへの影響があるとすれば、フェルスタッペンのフルデイ走行が犠牲になる可能性が高い。フェルスタッペンは火曜も数時間しか走れておらず、天候の影響で十分なドライ走行ができていない。

    もっとも、バーレーンでの公式テストが2回残されていることから、プレシーズン全体への決定的な影響は限定的と見られている。

    「雨が来る前に、ドライで走れたのは1回だけだった」とメキースは明かす。

    「それでも、こうした新レギュレーション下では、雨の中を走ることにも意味がある。チェックリストは数日間のバルセロナでは到底終わらない」

    「だから常に優先順位をつけ、問題が出てきたときや、追求すべき興味深い方向性が見つかったときには、柔軟にプログラムを調整していく必要がある」

    なお、残る1日の走行については、木曜または金曜にフェルスタッペンが全て担当する見通しだ。チームはまず修復とダメージ解析を終え、そのうえで最善のタイミングを選ぶ構えでいる。

  • マックス・フェルスタッペン、ハジャー昇格を支持「レッドブルF1に値する」

    マックス・フェルスタッペン、ハジャー昇格を支持「レッドブルF1に値する」

    2026年F1レギュレーションの全面刷新を前に、マックス・フェルスタッペンが新チームメイトとなるアイザック・ハジャーについて「このチャンスに値する」と語り、レッドブル昇格を歓迎した。

    2026年シーズンからF1はシャシーとパワーユニットの両面で大きなレギュレーション変更を迎える。勢力図がリセットされる可能性が高い中で、レッドブルはフォードと共同開発した自社パワーユニットで新時代に臨み、ハジャーはレーシングブルズでのルーキーイヤーを経て、角田裕毅に代わってトップチームに昇格した。

    フェルスタッペンは、スイスの有力紙『Blick』のインタビューで、2026年がハジャーにとって好機になるかどうかを問われ、次のように語っている。

    「なぜ違うと言える? レーシングブルズで素晴らしい最初のシーズンを過ごした。だから彼はレッドブルでチャンスを与えられるに値する」

    「そして新しいルールが導入されることで、きっとサプライズもあるはずだ。だから、フロントで戦う新しい名前が出てくるかもしれない」

    レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンは4度のワールドチャンピオンであり、レッドブルでは歴代チームメイトが次々と苦戦してきた。そのため、ハジャーに課されるハードルは極めて高いと見られている。ただ一方で、2026年の大改革によって、フェルスタッペンとハジャーが同じ「白紙の状態」から新世代マシンを学び、開発していく点を好機と捉える声もある。

    この見方は、レッドブルの元上級アドバイザーであり、長年ドライバープログラムを率いてきたヘルムート・マルコの評価とも重なる。退任を前に、ハジャーがタイトルを争える器かどうかを問われたマルコは、こう断言している。

    「そうだ。彼はワールドチャンピオンになれる素材だ」

    「ほとんどのサーキットが彼にとって初めての場所だったが、3周もすれば競争力を持つ。私はミハエル・シューマッハ、そしてアイルトン・セナも非常に近くで見てきたが、彼らも同じだった。50周もテストも必要ない。来て、パッと走って、そこにいる」

    なお、ハジャーはバルセロナで行われている非公開の2026年F1シェイクダウンテスト初日で、非公式ながら最速タイムを記録し、強い印象を残している。レギュレーション大変革の年に、フェルスタッペンが語る「新しい名前」のひとりとなれるのか、ハジャーの2026年シーズンは早くも大きな注目を集めている。