カテゴリー: インディカー

  • インディカー:ホンダ 2022年 第15戦 ゲートウェイ 決勝レポート

    インディカー:ホンダ 2022年 第15戦 ゲートウェイ 決勝レポート

    ミズーリ州の大都市セントルイス近郊にあるワールド・ワイド・テクノロジー・レースウェイで開催されたインディカー・シリーズ第15戦において予選13番手だったルーキーのデビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)が2位でゴールし、キャリア初の表彰台にデビュー15戦目にして上がった。

    全長1.25マイルの非対称オーバルコースでのレースは、悪天候を避けるべく予定より30分早い夕方5時過ぎにスタートが切られたが、残り周回数が50周を切ってから雨に見舞われ、赤旗中断とされた。

    幸いにも雨は短時間で上がり、懸命の乾燥作業が施された結果、2時間以上をかけて乾燥作業が行われ、夜9時過ぎにリスタートが切られた。

    陽が完全に沈み、気温も路面温度も大幅に降下した、赤旗前とは明らかに異なるコースコンディションでのレースには残り36周でグリーンフラッグが振り下ろされた。

    レース再開時に5番手につけていたデビッド・マルカスは、残り30周でポイントリーダーのウィル・パワー(シボレー)を抜いて4番手に浮上した。雨による中断の間もグランドスタンドの下などでレース再開を辛抱強く待っていたファンは、20歳のマルカスの目覚ましい追い上げに気づき、彼がランキング7番手のパト・オワード(シボレー)もパスして3番手にポジションを上げると大歓声を上げた。その応援の声に応え、マルカスは最後の10周でトップ争いに急接近。最終ラップにスコット・マクラフリン(シボレー)を抜き去り、ウイナーとなったジョセフ・ニューガーデン(シボレー)に0.4708秒まで迫って2位でゴールした。

    今年のインディ500でルーキー最上位の16位フィニッシュを果たしたデビッド・マルカスは、これまでに3回のトップ10フィニッシュを記録してきた。ルーキーオブザイヤー争いは、マルカスと同じく2位でのフィニッシュを一度記録しているクリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)が第15戦終了時点でリードしており、マルカスが今回の2位フィニッシュで彼に11点差に迫った。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は予選8番手から6~7番手をキープして周回を重ね、レースがこう着状態に入ったとみて2回目のピットストップを予定より20周ほども早く行った。この作戦が功を奏し、佐藤琢磨は127周目にトップに躍り出て、ハイペースを保ち続け、2番手以下に6秒以上の差をつけた。148周目までトップを走り続けた佐藤琢磨でしたが、アクシデントによるフルコースコーションが出され、ペースカーランの間に3回目のピットストップを敢行し、ポジションを8番手まで下げた。そこから佐藤琢磨は上位陣でのバトルで3台をパスし、今シーズンの自己ベストとなる5位でのフィニッシュを成し遂げた。

    ポイント2番手で今回のシリーズ第15戦を迎えていたスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は8位、ポイント3番手だったマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)は7位、ポイント5番手だったアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は9位でゴール。

    2022年シーズンも残すところ2戦となggzが、チャンピオン争いではスコット・ディクソンがトップと14点差の3番手、マーカス・エリクソンがトップと17点差の4番手、アレックス・パロウはトップと43点差の5番手につけている。

    インディカー・シリーズは1週末のインターバル後、アメリカの西海岸へと移動してオレゴン州ポートランドのロードコースで第16戦を開催する。

    デビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)
    「本当にいいレースでした。今日のマシンは速いとスタート前から確信していましたが、レースが進むに連れてマシンはどんどんよくなっていきました。赤旗による中断があり、昨日のファイナルプラクティスと同じ時間帯までレースがずれ込みました。僕たちのマシンはライバル勢に比べ、温度の下がったコンディションでさらに高い能力を発揮しているようでした。赤旗中断中は、頼むからグリーンフラッグでレースを再開して欲しいと願っていました。トップグループで走るベテラン勢は、いかにしてポジションを守るのか、どのように相手のラインをブロックするかを知ってます。彼らをパスするのはたいへんでした。今日もチームが本当にすばらしい仕事をしてくれました。それが結果につながりました。チームのクルーたちには、今日のようないい結果を手にする資格があります。本当にいいレースでした」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「僕たちはこのコースでいつもエキサイティングなレースを戦うことができます。今年もそうなりました。観客の皆さんにとってもファンタスティックなレースになっていたと思います。僕としてはHondaにトップ5フィニッシュをもたらすことができ、とてもうれしいと感じています。しかし、もう少し協力をして欲しいと感じた点もありました。残念ながら、数周の周回遅れになっていながら、僕たちに進路を譲ってくれないドライバーがいました。それがなければあと1つか2つ、上位でゴールすることができていたと思います。いずれにせよ、僕のHPDに対する感謝の気持ち、僕たちが今回手に入れたすばらしい結果に変わりはありません」

  • クリスチャン・ルンガー 「インディカーよりもF1マシンの方が運転は簡単」

    クリスチャン・ルンガー 「インディカーよりもF1マシンの方が運転は簡単」

    元アルピーヌF1チームの育成ドライバーであるクリスチャン・ルンガーは、F1マシンの方がインディカーよりも運転は“簡単”だとし、F1引退を発表したセバスチャン・ベッテルがインディカーに転向した場合、その要求に適応するのは難しい課題に直面するだろうと語った。

    今年の春、セバスチャン・ベッテルがF1を引退するという憶測の中、レイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの創設者で共同所有者のボビー・レイホールは、ベッテルに車をテストさせたいと語っていた。

    そして、その後、セバスチャン・ベッテルは、アストンマーティンF1との2022年が彼のF1での最後のシーズンになると発表した。

    元F2レーサーで、レイホール・レターマン・ラニンガンと新たに複数年のインディカー契約を結んだクリスチャン・ルンガーは、セバスチャン・ベッテルがインディカーを試すというアイデアについてどう思うかと質問された。

    「正直に言って、セバスチャンがインディカーを運転するのはクールだと思う。僕はF1カーを運転したことがあります。ルノーでかなり日数をテストした」とクリスチャン・ルンガーは語った。

    「だから、ありのままに言うつもりだ。個人的には、これまで運転した中で最も簡単な車だった。ある程度の運転するのは簡単だ」

    「そして、F1がフィールドの前部で分割され、ミッドフィールドが非常に接近していると僕たちが考える理由は、車が特定の限界まで非常に運転しやすいからだ。そこから0.5秒から1秒を見つけるのが難しい」

    「車は非常に多くのダウンフォースを持っていて地面に張り付いているよね? だから、セバスチャンがここに来た場合、強引にねじ伏せなければならない車を機能させる必要がある…車があなたを運転しているのではない。あなたは車を運転している。それは厳しい移行だ」

    「でも、正直なところ、インディカーを試してみたいF1ドライバーはたくさんいると思う」

    先月、インディアナポリスのロードコースで初のインディカー表彰台を獲得したクリスチャン・ルンガーは、自分と同じようにF2からインディカーに移籍した場合に強くなると感じた2人のドライバーを挙げた。1人は現在のポイントリーダーであるフェリペ・ドルゴビッチ、もう1人は今年2勝を挙げているマーカス・アームストロングだ。

    「フェリペを見ると、彼は今年非常に良い仕事をしていると思う」とクリスチャン・ルンガーは語った。

    「彼はシーズンの非常に良いスタートを切ったし、ポイントを獲得し、チャンピオンシップでリードを維持することができるポジションにいる」

    「僕は2020年のF2でマーカスとチームメイトだった。その年、彼は非常に厳しい年を過ごしたけど、マーカスが優れたドライバーであることは知っている」

    「彼もマシンをねじ伏せることができる。フェリペのことはあまり知らないけど、マーカスは確実に速く走れると思う」

    「インディカーの特徴は、毎回速く走らなければならないということであり、それは難しいことだ。それにオーバルへの移行は難しいと思う」

    クリスチャン・ルンガーは、今年のインディカーで、彼自身ともう一人の元F2レーサーでF1テスターであるルーキーのカラム・アイロットが示した力強いパフォーマンスについて次のように語った。

    「ダラーラのリンクが大きな要因だと思うけど、ピレリタイヤからファイアストンタイヤに変更したことは、カラムと僕にとって大きなメリットだったと思う。なぜなら、適切なタイヤの節約とタイヤの手入れの経験があると思うからだ。ピレリのタイヤは扱いにくいからね。理解するのが非常に難しいし、トラックごとに異なる」とクリスチャン・ルンガーはコメント。

    「ここでファイアストーンの方がはるかに多くのことができると感じているので、実際にタイヤをプッシュすることができる。でも、速くなる方法も知っているけど、同時に、今ではタイヤを節約する方法も知っている」

    「我々は良い仕事ができ、速く走れることを示してきたが、今ではそれが我々のレースをより良くするのに役立ったと思う。しかし、それを見ると、我々は予選でもかなりうまくいったと思う」

    「車あの走りが劇的に違うとは思わない。インディカーはもっとねじ伏せられると思う。ジェントルな滑り心地だ」

    「僕にとっての最大の違いはタイヤだと思うけど、マシンのハンドリングはほぼ同じだ。少し異なるけど、劇的な違いはない」

    F1 インディカー

  • パトリシオ・オワード、ピアストリ騒動で「F1参戦は幻想だったと悟った」

    パトリシオ・オワード、ピアストリ騒動で「F1参戦は幻想だったと悟った」

    マクラーレンのインディカードライバーであるパトリシオ・オワードは、オスカー・ピアストリを巡るストーリーによって、自分がF1に参戦できる可能性は遠い幻想だったと悟ったと方r。

    オスカー・ピアストリは、2023年にアルピーヌF1チームでフェルナンド・アロンソの後任を務めるオファーを拒否。マクラーレンF1チームに移籍するようだ。

    この動きは、ダニエル・リカルドのマクラーレンF1との2023年の契約に影響を与え、マクラーレンはリカルドとの契約を早期に終了するために2100万ドル(約28億円)の和解金を支払うことになる可能性がある。

    この物語のもう1つの影響は、マクラーレンが買いあさったドライバーたちにも波及している。

    オスカー・ピアストリ/マクラーレンの爆弾が明るみに出て以来、パトリシオ・オワードとコルトン・ヘルタのF1シート獲得のチャンスは激減している。

    コルトン・ヘルタはアンドレッティ・オートスポーツ、パトリシオ・オワードはアロー・マクラーレンSPからインディカーに参戦しているが、どちらのドライバーもマクラーレンF1チームと契約を結んでF1カーをテストしている。

    オスカー・ピアストリによって事実上シャッフルされたパトリシオ・オワードは、F1での将来のドライブの可能性を忘れることにしたようだ。

    「そのような幻想を抱くことは僕にとって何の役にも立たない」とパトリシオ・オワードはESPNに語った.

    「その錯覚がとても遠い錯覚だと悟っている点で僕は成熟したと感じている」

    「僕は非常に高いレベルで運転しているけど、それでも彼らを納得させることはできない」

    「そこにもっと多くのことや政治があり、僕にはコントロールできないことがたくさんある。それは僕が決してコントロールすることはできないことだし、そこから離れなければならない。幻想と結婚しても何の意味がないからね」

    パトリシオ・オワードは、オスカー・ピアストリとマクラーレンF1チームの契約騒動は笑いたくなるようなものだと考えており、今は、インディカーに焦点を合わせていると語る。

    「それについて考えさせられた唯一のことは、純粋な笑いだ」とパトリシオ・オワードは付け加えた.

    「僕がその一部ではないということではない。確かに僕はその一部だ。でも、真実は、非常に多くのことが変化し、さらに変化しているということだ…僕は同じポイントに到達いるし、そういったストレスを抱えることはどんな役に立つだろうか?」

    「真実は、今年の初めから、僕はそれをやめて、それについて考えるのをやめたということだ。なぜなら、そのアイデアはあなたを興奮させるからだ。誰もが諦めたくないと思っているのはその幻想が理由だ」

    「でも、僕は頭の良い男だし、物事がどのようにサインアップしているかを知っている。そのような幻想を抱くことは僕にとって何の役にも立たない」

    「そして、僕はインディカーが大好きだ。成長したいし、メキシコに行って、グローバルになりたいと思っている。すべてが成長し続けるのを助けたいと思っている。そこには計り知れないポテンシャルがあるからね」

    パトリシオ・オワードは、アロー・マクラーレンSPとのインディカー契約の2025年まで3年間契約している。

  • グラハム・レイホール 「インディカーにベッテルのためのシートはある」

    グラハム・レイホール 「インディカーにベッテルのためのシートはある」

    グラハム・レイホールは、セバチャン・ベッテルがレースを続けたいのであれば、インディカーに空席があると確信している。

    先週、セバスチャン・ベッテルは、2022年シーズンの終わりに15年のスティントに終止符を打ち、F1から引退しることを発表した。F1から離れた後、レースを完全にやめるかどうかをまだ明らかにしていない。

    インディカーで6勝しているグラハム・レイホールは、今年初めに4回のF1ワールドチャンピオンであるセバスチャン・ベッテルがロードアメリカを例に挙げてアメリカの「本格的なトラック」を称賛した後、ベッテルをインディカーのテストに招待した。

    グラハム・レイホールは、多くの F1関連ドライバーが北米シリーズに切り替える時期の中で、セバスチャン・ベッテルにもインディカーへの扉は開かれていると語る。

    「彼が挑戦したいときはいつでもオープンだし、彼はレースに参加したいと思っているかもしれない。僕たちはそれを行う方法を見つけることができると確信している」と Rahal は The Race に語った。

    「(ロマン)グロージャンと同じように、セブはインディカーがよりリラックスした(環境)であるだけでなく、より競争力のあるものであることがわかるだろう」

    「そして、彼のような男がレーサーとして10位でフィニッシュするのは楽しいことではないと確信している。特にワールドチャンピオンや彼が築き上げてきた他のすべてのことを考えればね」

    「だから、もし彼が試してみたいなら、彼のためのシート、ホームはあるはずだ。多くの点で、僕たち(レイホール レターマン ラニガン レーシング)は、いずれにしろ将来的に4台目を検討する準備ができている」

    「彼はフルタイムでやりたいと言っているわけではないけど、もし彼がやりたいと思えば、きっとできるだろう」

    セバスチャン・ベッテルは、F1の歴史の中で最も成功したドライバーの1人だが、ここ数シーズンはミッドフィールドで競い合ってきた。現在、16ポイントを獲得してドライバーズチャンピオンシップで14位につけている。

  • インディカー:ホンダ 2022年 第13戦 インディアナポリス 決勝レポート

    インディカー:ホンダ 2022年 第13戦 インディアナポリス 決勝レポート

    インディ500を1911年から開催し続けてきているインディアナポリス・モーター・スピードウェイには、その伝統あるオーバルコースの一部を利用しながら逆回りするロードコースが2000年に作られた。今年もインディカーシリーズはこのコースで2回レースを行うスケジュールを採用している。

    5月開催の75周のレースはウエットコンディションでの戦いとなり、今日の85周のレースは強い日差しが照りつける中、気温が摂氏28度まで上がったコンディション下で高速バトルが繰り広げられた。

    そして、予選2番手からスタートしたアレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)が今日のレースで最多となる44周のリードラップとともに今シーズン初勝利。2022年のインディカーシリーズは今回が第13戦目だったが、今シーズン8人目のウイナーが誕生した。

    ハードコンパウンドのタイヤでスタートしたアレクサンダー・ロッシは、7周目にチームメートのコルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)にパスされたが、彼とバトルしながらトップグループを走り、逆転のチャンスを窺っていた。1回目のピットストップでソフトタイヤにスイッチした彼らが3番手以下を引き離しにかかろうとしたとき、ハータのマシンの駆動系にトラブルが発生し、彼はリタイア。42周目にトップに立ったロッシは、そこからハイペースを緩めることなくゴールまで突き進み、2019年6月以来となる勝利のチェッカーフラッグを受けた。2016年に行われた記念すべき第100回インディア500で優勝しているロッシは、飛び抜けたスピードの持ち主ながら、数々の不運に見舞われて勝利のチャンスを逃してきたが、待ち望んでいたキャリア8勝目を手に入れた。

    5月のロードコース戦ではハータが勝ち、伝統のインディ500ではマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が優勝。そして、今年2回目のロードコースでのレースはロッシが勝利。Hondaはインディカーレースの聖地であるインディアナポリス・モーター・スピードウェイでの2022年の3レースすべてを制する完全スウィープを達成した。

    2位でゴールしたのはデンマーク出身ルーキーのクリスチャン・ルンガー(Rahal Letterman Lanigan Racing)だった。もちろん自己ベストリザルトで、彼は2022年に出場しているルーキーの中で最初の表彰台登壇を達成し、ルーキーポイントでのリードを広げた。

    Hondaの2022年の4勝目は、今シーズン3回目の1−2フィニッシュとなった。また、グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)が7位、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)が8位、アレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)が10位と、合計5人のHondaドライバーがトップ10でのフィニッシュを果たした。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は18番グリッドからハードタイヤを装着してスタートし、序盤の4周目にフルコースイエロー中のピットストップを行ってソフトタイヤに履き替えた。この後さらにイエローが出されれば大きなアドバンテージを得られる作戦だった。ライバル勢全員が1回目のピットストップを終えると佐藤琢磨の順位は大きく6番手にまで上がっていた。佐藤琢磨はその後に5番手まで浮上したが、ピットタイミングの影響で燃料をセーブする走りが必要だったため、コンディションによりマッチしていたソフトタイヤ装着でもペースを上げることができず、最終的に15位でゴールした。

    アレクサンダー・ロッシ(Andretti Autosport)
    「今週末はプラクティス1からマシンがとてもよいパフォーマンスを発揮していました。Hondaエンジンのパワーやドライバビリティーなど、私たちの持っている要素すべてがよい方向に作用していました。私たちは自分たちのマシンが勝てるだけの力を秘めていると確信していました。あとはコースに出て、マシンを走らせるだけよい、と考えていました。今年もAndretti Autosportは私の能力に対して信頼を寄せ続けてくれています。そのことに深く感謝します。私たちにとって本当にすばらしい週末になりました」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「今日の結果は15位でした。選択すべき作戦ではなかったかもしれませんが、自分たちとしては挑戦するしかありませんでした。最初のイエローでピットインしたのですが、あのタイミングでのピットは早過ぎると分かっていました。あのタイミングでのピットによって残りのレースが犠牲を払わねばならない状況になりました。あと2回ほどイエローが出ることを期待しましたが、そうはなりませんでしたね。もっといいリザルトを望んでいただけに残念です。今日のレースで私たちはチャレンジをしました。プッシュし続ける姿勢こそが大切だからです。次戦のナッシュビルでは今日よりよい結果を出したいと思います」

    ホンダ インディカー・シリーズ アレクサンダー・ロッシ

  • インディカー:ホンダ 2022年 第12戦 アイオワ 決勝レポート

    インディカー:ホンダ 2022年 第12戦 アイオワ 決勝レポート

    アイオワ州ニュートンにあるショートオーバル、アイオワ・スピードウェイで行われたダブルヘッダーの2レース目ではChip Ganassi Racingで走るHondaドライバーたちが上位でフィニッシュした。シリーズチャンピオンに6回輝いているスコット・ディクソンは4位でゴールし、2レース連続のトップ5入りという安定した成績を残した。元ストックカーチャンピオンのジミー・ジョンソンはインディカーでのキャリアベストフィニッシュを更新する5位でのフィニッシュを達成し、ポイントリーダーのマーカス・エリクソンは8戦連続トップ10フィニッシュとなる6位でゴールした。

    全長が0.894マイルのアイオワ・スピードウェイは、2022年シーズンにインディカーのレースが行われる中で最も短いサーキットだが、コーナーは最大14度の傾斜がつけられたバンクとなっており、ハイスピードを保ってのバトルが延々と繰り広げられる。今週末はダブルヘッダーだったが、1レース目は250周、2レース目はそれより50周長い300周で争われ、2つのレースでマシンの仕上げ方、戦略は異なるものが要求されていた。

    気温が摂氏28度までしか上がらず、風も吹き続けて快適なコンディションとなった2レース目は、前日に1レースを戦ったデータによって出場チームのマシンが一段レベルアップしており、ハイスピードで展開していった。1レース目では4回出されたフルコースコーションが2レース目では2回しか出されず、バトルは長いスティントを重ねたものになったため、マシンセッティングの仕上がり具合の微妙な差や、どれだけタイヤを労った走りを実現できるかがポジション争いに大きな影響を与えていた。ディクソンは経験にものを言わせ、予選18番手から4位まで大きく順位を上げてゴールした。先週のトロントで優勝している彼は、アイオワでの2戦連続トップ5フィニッシュによってチャンピオンシップ争いの3番手にまで浮上している。

    ディクソンのチームメートのエリクソンは、1レース目の8位を上回る6位でゴールし、ポイントスタンディングのトップを守った。アイオワでの2レース目を終えてポイントスタンディングの2番手に再浮上してきたウィル・パワーに彼は8点の差をつけている。

    Hondaエンジンで走るルーキーのデビッド・マルカス(Dale Coyne Racing with HMD Motorsports)は、アイオワでのレース2でキャリア2回目のトップ10入りとなる8位フィニッシュを記録した。これは彼にとって今シーズン5回目のルーキー最高位でのゴールだった。ロマン・グロージャン(Andretti Autosport)は9位、マルカスのチームメートの佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は10位と、アイオワでのダブルヘッダーでは2レースともにHondaドライバー6人がトップ10でフィニッシュした。

    予選5番手だった佐藤琢磨は、コルトン・ハータ(Andretti Autosport w/ Curb-Agajanian)がエンジン交換を行って9グリッドの降格となったため、2列目外側の4番グリッドからスタートした。前日の1レース目ではフロントウイングがトラブルを発生させていた佐藤琢磨だが、2レース目のために用意したマシンはまずまずの仕上がりとなっており、スタートから4番手にポジションを保って周回を重ねていった。

    1回目のピットストップまでに一番多くの周回を重ねたのが佐藤琢磨で、66周目に彼はトップに立った。しかし、ピットストップを終えるとポジションは17番手まで下がっており、ウイングの角度変更も狙い通りの効果を発揮しなかったため、そこから上位へとばん回をしていくのに苦労していた。それでも佐藤琢磨は燃費セーブとスピードの維持に全力を注ぎ込み、196周目に2回目のトップに立った。最後の最後に優勝争いに加わるべく着々とレースを戦っていた佐藤琢磨だったが、レースがもう終盤に入った235周目にトップを走り続けていたジョセフ・ニューガーデン(シボレー)がマシントラブルによりクラッシュ。燃費セーブに勝機を見出す佐藤琢磨とチームの作戦は成功しなかった。トロントでは1周目に他車に接触されてリタイアし、アイオワでの1レース目はマシンのトラブルに見舞われた佐藤琢磨だったが、予選のパフォーマンスもよく、ダブルヘッダーの2レース目に10位でのゴールを記録した。

    アイオワでの戦いを終え、インディカーシリーズは4週末に5レースを行う夏の過酷なスケジュールの半分を消化したが、休むことなくインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースでのレースへと向かう。

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「今日の私たちはリスタートでマシンがボトミングしており、いらいらさせられる状況になっていました。最後のリスタートからは表彰台に上れる3位を確保しようとアタックしましたが、狙った通りの結果を手に入れることはできませんでした。今週もHondaエンジンはパワフルさを見せ続け、私たちはロングランでの走りが非常によいものとなっていたことで、たった2回しかフルコースコーションが出されなかったレースでライバルたちに差をつけることができていたと思います。私と同じニュージーランド出身のドライバー、スコット・マクラフリン(シボレー)との表彰台を賭けたバトルは楽しいものでした。4位で多くのポイントを稼ぐことができましたし、今日は私たちChip Ganassi Racingにとってたいへんよいレースだったと思います」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「私たちはアイオワでの2レース目に2列目グリッドからスタートできましたから、前日の1レース目よりもかなりよい状況からレースを始めることができました。序盤戦はトップについていって周回を重ねました。その状態で後続との差を広げていくこともできていました。トップ5にポジションを維持できていたのですから、とてもよいレースになっていました。2レース目は300周と長いので私たちは燃費セーブを心がけました。ゴールまで100周ほどになった頃、私たちは一番多くの周回をこなしてからピットに向かいました。そこからゴールまで私たちは走り切る考えでした。ライバルたちは皆もう1回ピットに入って給油することになるという自信があったからでした。最終的には、イエローフラッグが出されて私たちの作戦が成功することはありませんでした。4番手からスタートしての10位フィニッシュはよい結果とは言えませんが、私たちのチームは2台が揃ってトップ10フィニッシュできたのですから、それはすばらしいことだったと思います」

  • インディカー:ホンダ 2022年 第11戦 アイオワ 決勝レポート

    インディカー:ホンダ 2022年 第11戦 アイオワ 決勝レポート

    アイオワ州の首都デモインの東50マイルほどの町、ニュートンにあるアイオワ・スピードウェイは、昨年インディカーのレースを行うことができなかった。しかし、アイオワ州を本拠地とする企業から絶大なるサポートを受け、今年からダブルヘッダーとしてアメリカのトップオープンホイールのチャンピオンシップに復活を果たした。

    先週トロントで今シーズン初勝利を挙げたばかりのスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、アイオワでのレース1は13番手からのスタートだったが、序盤の17周目から出されたフルコースコーションでピットに向かう作戦が大成功だった。タイヤの消耗が激しいスピードウェイであるため、新品タイヤを装着したことが大きなアドバンテージとなり、一気に順位を上げて行くことができた。タイヤを労わりながらも攻めるべきタイミングでは攻める、6度のシリーズ・タイトル獲得歴を誇るディクソンならではのドラビングによってトップ5に食い込んでのゴールが達成された。Chip Ganassi Racingのマシンはロングランで速いものに仕上がっていたため、最後のフルコースイエローからゴールまでの77ラップに渡るロングバトルでディクソンは優位を手にしていた。

    ディクソンのチームメートで昨年度シリーズチャンピオンのアレックス・パロウも予選14番手から6位でフィニッシュした。また、今回がアイオワでのレースが初めてだったロマン・グロージャン(Andretti Autosport)が7位、現在チャンピオンシップポイントでリーダーの座にあるマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)が8位でゴールした。エリクソンはレース中盤にトップを争った。最終的には8位となったが、ポイントリードは維持している。

    元ストックカーチャンピオンで2021年シーズンからインディカーに参戦しているジミー・ジョンソン(Chip Ganassi Racing)はレース序盤にスピンを喫したが、幸いにもマシンにダメージはなく、そこから目覚ましい走りで順位をばん回し、レース中盤の18周をリードした。250周のレースを通じてポジション争いを続けていた彼は、終盤にタイヤの消耗によって後退したが、11位でレースを走り切ったた。彼の前の9位、10位にはグレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)とチームメートのクリスチャン・ルンガーが入り、Hondaドライバー6人がトップ10でのゴールを果たした。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は予選が9位で、トップグループでのバトルを展開することと見られていた。アイオワ・スピードウェイは佐藤琢磨がインディカーにおけるキャリア初ポールポジションを2011年に獲得したコースで、ショートオーバルを佐藤琢磨はインディカー参戦当時から得意としている。

    しかし、今週末の佐藤琢磨のマシンはどうやらフロントウイングに何らかのトラブルが生じていたようで、スタート直後から十分なダウンフォースが得られていなかった。安定を欠いたハンドリングでは思う存分にバトルを繰り広げることは不可能。佐藤琢磨はレース終盤に他車と接触し、フロントウイングをノーズごと交換した。すると、それ以前とは比べものにならないスピードで走り出した。すでにその時点で周回遅れに陥っていたため、アイオワでの1レース目は21位という結果に終わったが、明日の2レース目にはフロントウイングの問題が解消したマシンで出走することができる。予選結果は5番手であり、3列目イン側グリッドから佐藤琢磨は優勝争に加わって行きたいと意気込んでいる。

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「とても興味深いレースでした。シャシーのバランスを正しいものにするのが非常に難しいレースでもありました。スタート、リスタートでのマシンはハンドリングがオーバーステアでしたが、序盤のフルコースコーションでタイヤを新しいものに換えるチームの作戦が当たりトップ争いへと食い込んで行くことができました。私たちのマシンはロングランで速かったので、レース終盤にさらに順位をゲインして行くことが可能でした。Hondaが今回もすばらしい仕事をしてくれました。明日のレースに向けては、いくつかの点を進歩させないとなりませんが、それにトライをして臨むレースを楽しみにしています」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「私たちは予選では力を発揮できていました。今朝行われた予選で9番手に入ることができたんです。ところが残念なことに、レースの私たちは1ラップ目から順位を下げて行くしかありませんでした。マシンのハンドリングが強いアンダーステアになっていたためです。その時には”今日は長い、長いレースになるだろう”と覚悟をしました。レース中には私のミスによる小さなアクシデントがあり、フロントウイングを損傷しました。ピットに入ってウイングを交換すると、ピット前とは全く違うマシンになっていました。バランスもよく、出場者中のトップに近いラップタイムをそのスティントを通じて出し続けることができたほどでした。明日の2レース目に向けて大いに勇気づけられる結果となりました。明日のレースは5番グリッドからのスタートですし、今からとても楽しみです」

    インディカー 佐藤琢磨

  • インディカー:ホンダ 2022年 第10戦 トロント 決勝レポート

    インディカー:ホンダ 2022年 第10戦 トロント 決勝レポート

    2022年インディカー・シリーズ第10戦トロントが7月17日(日)に行われ、スコット・ディクソンが今季初優勝、コルトン・ハータが2位でHONDAが1−2フィニッシュを達成した。

    カナダ最大の都市であるオンタリオ州のトロントではインディカーのレースが1986年から開催されている。2020、2021年はCOVID-19のパンデミックのためにインディカーシリーズの遠征がキャンセルされたが、今年はHondaインディトロントを盛大に開催することができた。

    Hondaインディトロントの舞台となるのはオンタリオ湖畔のエキジビジョンプレイスという名の大型催事場と周辺道路にレイアウトされる全長1.786マイルのストリートコース。2本の長いストレートを持つ上に路面はバンピーで、舗装も場所によって異なる素材が使われているため、マシンコントロールが難しく、多くのオーバーテイクと激しい順位変動の起こるレースが毎年のように繰り広げられている。今年もその例に漏れず、スタート直後から激しいバトルが85周のレースを通して行われた。

    気温は摂氏26度。心地よい風が吹き寄せる快適なコンディションの下、予選2番手でフロントロー外側のグリッドからスタートしたスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)は、そのポジョションを保って序盤戦を戦い、1回目のピットストップを17周を終えたところで行った。

    ポールポジションからレースをリードしていたコルトン・ハータ(Andretti Autosport with Curb-Agananian)は次のラップにピットイン。彼はディクソンのすぐ前へとピットアウトしたが、すでにタイヤが温まっていることをアドバンテージとしてディクソンがターン1でハータのパスに成功した。

    この後にハータはトップを奪還するべく猛チャージを仕掛けたが、ディクソン攻略には至らず、燃費セーブとスピード維持を両立したディクソンが逆にリードを広げ、悠々とゴールまでトップの座を守り抜った。

    この勝利はディクソンにとって今シーズン初めてのものだが、トロントでは4回目、そしてインディカーでの通算勝利数はついに52勝となった。インディカーの最多勝記録はAJ・フォイトによる67勝だが、今日ディクソンは歴代2位のマリオ・アンドレッティに並んだ。

    ハータが2位でゴールし、Hondaは今シーズン2回目の1−2フィニッシュを達成した。そして、Hondaインディトロントでは6人のHondaドライバーたちがトップ10でゴールした。グレアム・レイホール(Rahal Letterman Lanigan Racing)は14番手スタートから4位まで大きく順位を上げてフィニッシュし、今年のインディ500ウイナーでポイントリーダーのマーカス・エリクソン(Chip Ganassi Racing)は9番グリッドから4つポジションアップしての5位フィニッシュを達成し、チャンピオンシップをリードし続けている。

    また、昨年度チャンピオンのアレックス・パロウ(Chip Ganassi Racing)は22番手スタートから6位まで順位を上げる走りを見せ、シモン・パジェノー(Meyer Shank Racing)も18番手スタートから7位でフィニッシュしている。さらに、ルーキーのクリスチャン・ルンドガールド(Rahal Letterman Lanigan Racing)が8位でレースを戦い抜いた。これはデンマーク出身ドライバーにとってキャリア2回目となるトップ10フィニッシュとなる。

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)は、予選19番手からローリングスタートを切った。出場25台のうち、ハードコンパウンドのタイヤを装着していたのは6台だけで、佐藤琢磨もそのうちの一人でした。ターン1へと続くメインストレート上でポジションを上げていた佐藤琢磨だったが、ターン1でパジェノーのマシンと接触してコース外側のコンクリートウォールにヒットし、リタイアを余儀なくされた。

    インディカーシリーズは休む間もなくアイオワ州へと移動し、1週間後にデモイン郊外のショートオーバルでダブルヘッダーが開催される。

    スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)
    「優勝できました。チームのために本当に喜ばしいことです。今シーズンの私たちは難しい戦いを強いられてきていたところがありましたが、こうして再びビクトリーレーンに戻ってくることができ、とても良い気分を味わっています。マリオ・アンドレッティと優勝回数で並んだことに関しては、自分がどれだけ恵まれた環境でレースを戦えているかということを強く感じています。今日の優勝で私たちはチャンピオン争いに食い込むことができたと思います。この勝利をきっかけとして、これから波に乗っていきたいです。私たち、カーナンバー9のチームにはチャンピオンになるだけの力がありますから。今日はHondaインディトロントでの勝利でした。私はHondaがイベントスポンサーのレースで勝てたことをとても大きな誇りに感じています。今日はインディカーレースを情熱的にサポートしてくれているカナダのファンたちが見守る中で優勝を飾ることができました。そのことにも私は大きな喜びを感じています」

    佐藤琢磨(Dale Coyne Racing with RWR)
    「私たちのトロントでのレースはとても短いものになってしまいました。カーナンバー51の担当メカニックたちは本当にがんばってくれ、すばらしいマシンを決勝日の朝のウォームアップセッションのために作り上げてくれました。そこでの私たちは競争力の高さを発揮できていました。そのセッションの結果表には現れていませんでしたが、プライマリータイヤでトップ10入りするラップタイムをマークしており、レースに向けて自信を持つことができました。スタートには期待を抱いて臨み、実際にスタートからターン1までで2台をパスすることができました。そしてライバルたちとサイドバイサイドのままコーナリングすることとなったのですが、私はリスクを避けるためにポジションを一つ譲り、ターン2へと進んで行きました。私はMeyer Shank Racingの2台のうちの1台に十分なスペースを与えていたと思いますが、彼がコーナーの中でグリップを失ったのか、私のマシンにすごい勢いでぶつかって来ました。それで私は壁にぶつかりました。あんなアクシデントが起こる必要性は全くありませんでした。本当に残念です。私のレースはターン2で終わり、リタイアするしかありませんでした。マシンには競争力とスピードが備わっていました。トロントで再びレースを行えたことは私にとって大きな喜びでした。大勢のファンがサーキットに集まってくれるのを見て、ファンタスティックと感じました。来週はアイオワでレースが行われます。私たちは前進を続け、アイオワでもスピードを見せたいと思います」

    佐藤琢磨 インディカー

  • マクラーレンとチップ・ガナッシの両方がアレックス・パロウとの契約を主張

    マクラーレンとチップ・ガナッシの両方がアレックス・パロウとの契約を主張

    マクラーレンとチップ・ガナッシの両方が、2021年のインディカーチャンピオンであるアレックス・パロウと2023年シーズンの契約を結んだと発表して混乱が起こっている。

    7月12日(火)の夜、現在の所属チームであるチップ・ガナッシは、2023年のアレックス・パロウのオプション契約を行使したことを発表した。しかし、その後、マクラーレン・レーシングは、F1テストを含むアレックス・パロウとの契約に至ったことを発表した。

    チップ・ガナッシは「チップ・ガナッシレーシング(CGR)は本日、チームがアレックス・パロウを2023シーズンまで延長するオプションを行使したことを発表する」と述べた。

    一方、マクラーレンは「マクラーレン・レーシングは、チャンピオンドライバーのアレックスパロウと契約し、2023年からマクラーレンでレースをする」と発表した。

    「来年のレースでの任務に加えて、パロウは、2021年のMCL35M F1カーテストプログラムの一環として、仲間のドライバーであるパトリシオ・オワードとコルトン・ハータと一緒にマクラーレンF1チームでテストを行う」

    アレックス・パロウは両方の発表で引用されたが、マクラーレンの2つの発表では、実際にはチップ・ガナッシを離れることを示唆している。

    マクラーレンのプレスリリースでアレックス・パロウは「マクラーレンのような象徴的なチームのドライバーロースターに参加できることを非常に嬉しく思う」とコメント。

    「F1カーに乗って自分に何ができるかを示し、どのドアが開くかを見ることができることに興奮している」

    「チップ・ガナッシレーシングの皆さんが僕のためにやってくれたことすべてに感謝したいと思う」

    その前に発表されたチップ・ナガッシのリリースでアレックス・パロスは「来シーズン、チップ・ガナッシ・レーシングに戻ることを知っているのは素晴らしい気分だ」と述べた。

    「チームは初日から両手を広げて僕を歓迎してくれた。チップ、マイク・ハル、10号車の人々、そして、組織内のすべての人々と協力し続けることに興奮している」

    「目標は同じままであり、僕たちはそれらを達成するために絶え間なく努力し続けていく」

    当然のことながら、チップ・ガナッシ自身とマクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、インディカーでの2シーズン目にタイトルを獲得したアレックス・パロウについて熱烈に語った。

    チップ・ガナッシは「アレックスの実績がそれ自体を物語っている」と語った。

    「彼は実績のあるチャンピオンであり、世界で最も手ごわいドライバーの1人だ」

    「我々は一緒に働き続けることに非常に興奮している」

    一方、ザク・ブラウンは「マクラーレンで最高の才能が欲しいといつも言ってきた。そのリストにアレックスを含めることができるのはエキサイティングだ」とコメント。

    「また、ドライバーの才能を伸ばし続ける中で、パトリシオ・オワードやコルトン・ハータと並んで、Testing of Previous Cars(TPC)プログラムの一環として、彼がF1カーに乗るのを見ることを楽しみにしている」

    「アレックスは、彼がレースに参加したすべてのシリーズで優勝した非常に才能のあるドライバーだ。マクラーレンファミリーに彼を迎えることができてうれしく思う」

    最終的にアレックス・パロウは、2023年にアロー・マクラーレンSPでレースをすると考えられているが、チームも「Welcome to the McLaren Racing family」とツイートしている。

    現在、チップ・ガナッシは、インディカーのシリーズリーダーであり、今年のインディ500優勝者であるマーカス・エリクソン、6回のインディカーチャンピオンのスコット・ディクソン、アレックス・パロウ、7回のNASCARカップシリーズ優勝者のジミー・ジョンソンを擁している。

    マクラーレンはパトリシオ・オワードとの契約を更新し、アンドレッティ・オートスポーツから参戦するアレクサンダー・ロッシと契約。また、フェリックス・ローゼンクヴィストとの新たに契約を結び、新しいフォーミュラEプログラムに移行するためのオープンな柔軟性を残している。

  • コルトン・ハータ、マクラーレンとのF1テストで手応え「僕には速さがある」

    コルトン・ハータ、マクラーレンとのF1テストで手応え「僕には速さがある」

    コルトン・ハータは、マクラーレンF1チームとのポルティマオでの2日間のテストを完了。自分にはF1に十分な速さがある感じていると語った。

    2019年にインディカーシリーズにフルタイムで参戦して以来、7勝と8回ポールポジションを獲得しているコルトン・ヘルタは、TPC(testing previous car)ルールの下で昨年のマクラーレンMCL35Mを2日間にわたってテストし、2.891マイルのアルガルベ・サーキットで162周を走行した。

    アルガルヴェ・サーキットは、2020年と2021年にF1ポルトガルGPを開催したこともあり、マクラーレンF1チームはデータを持っているが、コルトン・ハータは、昨年のチームのレギュラーF1ドライバーであるランド・ノリスとダニエル・リカルドのラップタイムとの比較は難しいだろうと語った。

    「ここは風と非常に多くの異なる要因によってその側面を理解するのが非常に難しいトラックだ」とコルトン・ハータは語った。

    「今日は週末のレースよりも少し涼しいかった。ラップタイムには満足しているけど、週末のレースとは少し違うタイヤを使った。そして、1年前の多くの人からのコメントを振り返ると、彼らはここでどれほど風が強く、それがここの車をコーナーごとに変えるかについて話していた」

    「ラップタイムに関しては、言うのは難しい。エンジニアは、速いかどうかをデータで見ることでわかると思う」

    しかし、F1で競争力があると確信しているかどうか質問されたコルトン・ハータ「そうだね。その質問にノーと言うことはできない。さうでなければ、プロのドライバーではない。僕は十分に速いと思う」とコメント・

    「彼らが同意するかどうかにかかわらず、時間がたてばわかると思う。車でより多くのチャンスを得ることができ、それを示すことができることを願っている」

    コルトン・ハータは、今年シーズン後半にFP1セッションに参加することに興味があると付け加えたが、利用可能なトラックタイムという点ではあまり役に立たないことを認めた。

    「金曜日のプラクティスには確かに心をオープンにしている」とコルトン・ハータは語った。

    「TPCテストの日に関しては、トラック全体を自由に使えるし、ずっと車に乗っていられるので、それ以上に良いことはない。FP1の60分では得られないことだ」

    「でも、2022年の車を味わって、この車と比較するのは素晴らしいことだ。だから、そうだね、その意欲はある」

    「最初に、ピットレーンのスピードリミッターを切ったとき、すべてのトルクがかなり信じられないものだった」とコルトン・ハータは語った。

    「そのような低い回転数でさえ引っ張られる。直線速度、加速、ブレーキングが僕にとって最大のことだった」
    「明らかにコーナリングスピードはインディカーで得られるものよりも速かったけど、加速がいかに印象的で、スロットルを踏むとすぐにいかに簡単にすべての馬力を得られるかというほど突出してはいなかった」

    コーナリングのレスポンスに関して、コルトン・ハータは「完全に異なる感覚だ。インディカーはパワーステアリングがないので得られる感覚は大きく異なる。ホイールの全体的なキックバックは、F1カーで得られるものに実際には反映されない」

    コルトン・ハータは、F1への転向は「目標であり、しばらく前からある」と述べ、タイミングは10年ではなく2~3年である必要があると述べた。

    「確かに、そんなに長く待つことになるなら、それは実現しないと思う」とコルトン・ハータは語った。

    「この時代では、F1は間違いなく若い男のゲームだと思う」

    「幸いなことに、その機会があれば、少し時間はあるけど、現時点ではそれほど心配していない。できるだけ早く進み、どこかの時点でドアを開けることを願っている」

    マクラーレンのF1チーム代表であるアンドレアス・ザイドルは、コルトン・ハータが2024年のドライバー候補かとの質問に「今日のこのテストの目的は、コルトンが述べたように、コルトンに初めてF1カーを体験し、そのパフォーマンスを探求する機会を与えることだった」と答えた。

    「それが焦点であり、次に来るのは我々が一歩一歩進めていくことだ。時間をかけてね。それが我々のいる場所だ」

    「チームは、コルトンがこれらすべての課題と彼の専門的なアプローチにどのように対処しているかに非常に感銘を受けた」

    「そして、彼の肉体的な準備が、2日間を通して実際に続けることを可能にしたのを見ることができたのは良かった。ポルティマオのようなトラックでのF1カーに乗ることがどれほど難しいかは分かっているからね」

    コルトン・ハータ マクラーレン F1