カテゴリー: インディカー

  • シモン・パジェノー キャデラックF1で新たな道「僕に言えるのはありがとうだけ」

    シモン・パジェノー キャデラックF1で新たな道「僕に言えるのはありがとうだけ」

    シモン・パジェノーは、2023年の大事故によってレースから離れて以降、キャデラックF1プロジェクトで新たな役割を見いだしている。現在も事故の後遺症を抱えるなか、シミュレーターでF1マシンの開発に携わることが、自身の人生とキャリアを立て直す大きな支えになっているという。

    元インディカー王者で2019年インディアナポリス500優勝者のパジェノーは、2023年にミッドオハイオでブレーキトラブルに見舞われ、マシンが激しく横転する事故を経験。

    それ以来レースには出場しておらず、3年が経過した現在も神経学的な症状が残っている。

    2023年の大事故でキャリアが一変
    フランス紙『Ouest-France』によると、42歳のパジェノーは疲労の程度によって、現在も強いめまいに襲われることがあるという。

    「衝撃による影響があった。特にマシンが非常に速く回転したことによるもので、今でもかなり強いめまいが起きる」

    事故はパジェノーの身体だけでなく、それまでレーシングドライバーとして築いてきた自身のアイデンティティにも大きな影響を及ぼした。

    「以前の僕はスーパーマンのような気分だった。でも、それがすべてなくなってしまうと、自分がまったく役に立たない人間になったように感じて、完全に道を見失ってしまった」

    長年にわたって人生の中心にあったレースを突然失ったことで、パジェノーは自分が何者なのかを見失うほどの苦しい時期を過ごしたという。

    キャデラックF1のシミュレーターでも最初は苦戦
    そうしたパジェノーに新たな道を与えたのが、キャデラックのF1プロジェクトだった。

    ただし、シミュレーターでの仕事も当初から順調だったわけではない。事故の後遺症によって、最初のセッションでは深刻な症状に見舞われたという。

    「シミュレーターでの初日はかなり厳しかった」

    「目の前に何度も光が走って、ひどい片頭痛があり、乗り物酔いのような状態になって吐き気もした。記憶が飛んでしまうこともあった。でも、時間が経つにつれて、少しずつ状況がクリアになっていった」

    それでもパジェノーはシミュレーターでの作業を続け、現在ではキャデラックF1マシンの開発に携わっている。

    キャデラックF1マシンの開発を担当
    パジェノーは現在、キャデラックのシミュレーターをドライブし、F1マシンの開発作業に直接携わっている。

    「今はシミュレーターをドライブしているし、これからもキャデラックのF1マシンの開発を続けていく」

    インディカーで培ってきた豊富な経験に加え、パジェノーは以前からマシンの技術的な部分を理解し、開発に生かす能力を自身の強みとしてきた。

    「僕の専門分野は昔から技術的な部分だった。テクノロジーを理解することや、それをある意味でマネジメントしていくことだ」

    実戦復帰の見通しが立たないなかでも、その経験と技術的な知識をF1という新たな舞台で生かせることに、大きな意味を感じている。

    「すべての細部に関われる」新たな目的
    キャデラックF1での役割は、パジェノーにとって単なる開発業務以上の意味を持っている。事故によってレースを失い、自身の存在意義さえ見失った時期を経て、再びモータースポーツの最前線でマシン作りに関われるようになったからだ。

    「このすべての一員になって、プロジェクトが成長していくところを見ることができる。そして、レーシングカーを可能な限り最高のものにするため、あらゆる細部に取り組む機会がある」

    「僕に言えるのは『ありがとう』ということだけだ」

    2023年の事故によってレーシングドライバーとしてのキャリアが突然途切れ、現在も後遺症と向き合うパジェノー。それでもキャデラックF1で、自らの経験と技術的な能力を生かせる新たな居場所を見つけた。レースに出場するという形ではなくとも、F1マシンの開発に携わることが、パジェノーに再びモータースポーツの世界で進むべき道を与えている。

  • ミック・シューマッハ F1復帰を断念「2027年もインディカーに残りたい」

    ミック・シューマッハ F1復帰を断念「2027年もインディカーに残りたい」

    ミック・シューマッハは、これまで目標としてきたF1復帰よりも、インディカーでのキャリア継続を優先する考えを明らかにした。2026年から参戦するアメリカ最高峰シリーズへの適応に手応えを感じており、2027年も残留する意向を示している。

    一方で、現在所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングでのシートは流動的な状況にあり、すでに来季に向けた話し合いも始まっているという。

    ミック・シューマッハ「インディカーに残るつもり」
    数年間にわたりF1復帰を目指してきたミック・シューマッハだが、その考えは大きく変化したようだ。

    今季からインディカーに参戦するシューマッハは、当初こそF1復帰への可能性を残す意味合いもあったが、現在ではアメリカでのキャリア継続を第一に考えている。

    ナッシュビルで今季初のトップ10フィニッシュを記録したシューマッハは、コナー・デイリーのポッドキャスト『SpeedStreet』で将来について次のように語った。

    「本当にこのマシンが好きだし、僕はここに残るつもりだ」

    来季の所属先はまだ決まっていないものの、すでに交渉が始まっていることも認めている。

    「まったく話し合いをしていないと言えば嘘になる。あらゆる選択肢を探り、どんな形がうまく機能するのかを見極めることが重要なんだ」

    また、7度のF1ワールドチャンピオンであるミハエル・シューマッハの息子は、チーム選びの重要性についても強調した。

    「重要なのはマシンだけではない。チームやそこにいる人たちも大切だ。勝利はチーム全員でつかむものだからね」

    レイホール残留は不透明 メイヤー・シャンク移籍説も
    シューマッハの将来が注目される背景には、現在所属するレイホール・レターマン・ラニガン・レーシングの状況がある。

    チームは最近、3台目のエントリーを売却しており、2027年もシューマッハのシートを維持できるかは不透明となっている。

    その一方で、2027年に向けてメイヤー・シャンク・レーシングへ移籍する可能性も噂されている。

    オーバルへの適応にも手応え
    シューマッハはインディカーならではのオーバルコースにも挑戦しており、独特の身体的負荷についても明かした。

    「オーバルレースのあとにマシンを降りると、ずっと反時計回りに走り続けているから目まいがするんだ。これまで一度も経験したことがなかった」

    それでも、走りそのものについては自信を深めている。

    「オーバルの方が僕のドライビングスタイルには少し合っていると思う。オーバルでは非常に正確で、繊細な操作が求められるからね」

    インディカー参戦1年目のシューマッハは、F1復帰への未練よりもアメリカでの新たなキャリア構築へと軸足を移し始めている。来季の所属チームは未定ながら、2027年もインディカーで戦い続ける意思は明確になった。

  • 角田裕毅 インディカー転向を否定 F1復帰に専念との報道

    角田裕毅 インディカー転向を否定 F1復帰に専念との報道

    角田裕毅は2026年シーズン、レッドブルのリザーブドライバーとして活動しているが、その視線は依然としてF1復帰に向けられている。インディカーへの転向説も浮上しているものの、本人は現時点でF1以外への移籍を考えていないようだ。

    GPblogによると、関係者への取材の結果、ホンダが支援するインディカー参戦という選択肢は存在するものの、角田裕毅自身は「F1で新たなチャンスをつかむこと」に全力を注ぐ姿勢を崩していないという。

    角田裕毅「退屈」と漏らした現在の心境
    2025年限りで5シーズン続いたフルタイム参戦に一区切りがついた角田裕毅は、2026年からレッドブルのリザーブドライバーを務めている。

    当初はマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして残留することを望んでいたが、レッドブルはアイザック・ハジャーを昇格させる決断を下した。

    現在もグランプリ会場には帯同しているものの、仕事の大半はスポンサー対応などに限られている。

    ハンガリーGPでGPblogが現在の心境を尋ねると、角田裕毅は率直に「退屈です」と答えたという。

    レースから離れた現在の立場に、競争の舞台を恋しく思っている様子がうかがえる。

    レッドブル復帰は極めて厳しい状況
    角田裕毅にとって、リザーブとして一時的にレッドブル・レーシングやレーシングブルズのシートに座る可能性は残されている。レギュラードライバーが負傷や体調不良などで欠場した場合には代役を務める可能性があるためだ。

    しかし、フルタイム復帰となると状況は大きく異なる。

    レッドブル陣営ではリアム・ローソンとアービッド・リンドブラッドが好調なパフォーマンスを見せており、さらにF2で活躍するニコラ・ツォロフも昇格候補として控えている。

    こうした状況から、レッドブル陣営で再びレギュラーシートを獲得する可能性は現実的には極めて低いとみられている。

    角田裕毅 F1

    ハース移籍説やアルピーヌ加入も実現性は低い
    今季序盤にはハース移籍の可能性も報じられたが、GPblogによれば、この噂に事実はなかったという。

    一方で、角田裕毅はフランコ・コラピントに代わるアルピーヌのシート獲得にも期待を寄せているとされる。しかし、この選択肢についても実現の可能性は高くないとの見方が示されている。

    そのため、2027年のF1シート獲得に向けた選択肢は限られているのが現状だ。

    ホンダ支援のインディカー構想よりF1復帰を優先
    一方で、角田裕毅にはインディカー側から関心が寄せられているという。

    GPblogによると、ホンダは自社育成ドライバーである角田裕毅をホンダエンジン搭載マシンで走らせることに前向きな姿勢を示している。

    それでも角田裕毅は、現時点ではインディカー転向を選択肢とは考えておらず、F1復帰だけに集中する意向だという。

    厳しい状況に置かれていることは本人も理解しているとみられるが、それでも最高峰カテゴリーへの復帰という目標を諦めるつもりはないようだ。

  • インディカー新時代へ 新型IR-28が初走行 ロッシ「まるでクリスマスの朝」

    インディカー新時代へ 新型IR-28が初走行 ロッシ「まるでクリスマスの朝」

    2016年のインディアナポリス500ウイナーであるアレクサンダー・ロッシが、2028年シーズンからNTTインディカー・シリーズに導入される新型シャシー『ダラーラ IR-28』の初回バリデーションテストを担当した。

    テストはインディアナポリス・モーター・スピードウェイのロードコースで実施され、新世代マシン開発に向けた重要な第一歩となった。

    新型IR-28が初めてサーキットへ
    2028年から投入されるダラーラIR-28は、現行シャシーに代わる次世代マシンとして開発が進められている。

    ロッシは2.439マイル(約3.925km)、全14コーナーのロードコースで新型マシンを走らせ、開発プログラムのスタートを切った。時折路面が濡れる難しいコンディションだったものの、予定していたテスト項目はほぼ消化できたという。

    ロッシは今回のテストについて、「これまで新型車両の立ち上げには何度か関わってきたけれど、これほどスムーズだったことはない」と振り返った。

    「これは関係者全員のおかげだ。ドライバー、ファン、チーム、スポンサー、みんながずっとこの瞬間を待っていた。そしてついにその日が来た」

    「まるでクリスマスの朝のような気分だった」

    センサー交換だけで終えた順調な初日
    ロッシによれば、悪天候の影響で十分な比較評価はできなかったものの、新型シャシーとしては理想的なスタートだったという。

    「コンディションの影響で完全な比較評価は難しかったけれど、今日のような初日のテストで期待できることはすべて達成できた」

    「完全な新型車なのに、実際に起きた問題はセンサーを1つ交換しただけだった。これはダラーラ、インディカー、そして開発に携わった全員の素晴らしい仕事を示している」

    さらに、「このクルマにはまだ引き出せていない素晴らしいポテンシャルがたくさんある。本当に素晴らしいスタートだったし、運転していて純粋に楽しかった」と高く評価した。

    インディカー IR-28

    「写真以上に迫力がある」新型マシンを絶賛
    ロッシは新型IR-28のデザインにも強い印象を受けたと語る。

    「見た目は期待していたものをすべて満たしている。初めて実車を見たときは本当に驚いた。写真では伝わらない迫力がある」

    「とてもアグレッシブなデザインだし、新しいシャシー、新しい空力、新しい電子制御、そして共通ダンパーパッケージを採用しているにもかかわらず、ベースセットアップの段階から非常に扱いやすかった。もちろん、まだ改善の余地はたくさんあるけれど、とても良い出発点になった」

    インディカーの未来を担う第一歩
    今回のテストは、インディアナポリス・モーター・スピードウェイというロッシにとって特別な場所で行われたこともあり、本人にとって大きな意味を持つものとなった。

    「インディカーの次の時代のスタートに関われること、そしてそれをIMSという自分にとってもシリーズ全体にとっても特別な場所で経験できたことは本当に素晴らしい」

    「この選手権の歴史と未来のほんの一部でも担えることは大きな名誉だ。すべての時間を心から楽しむことができた」

    なお、翌3日には4度のシリーズチャンピオンであり、2025年インディアナポリス500優勝者のアレックス・パロウがIR-28のテストを担当する予定となっている。

    新型IR-28は、2028年シーズンからインディカーに投入される次世代シャシーとして、今後も複数のドライバーによる開発テストを重ねながら完成度を高めていく見通しだ。

  • ホンダ新V6ハイブリッド搭載 インディカーが2028年新型『IR-28』発表

    ホンダ新V6ハイブリッド搭載 インディカーが2028年新型『IR-28』発表

    インディカーは2028年シーズンから導入する次世代マシン『IR-28』を正式発表した。ダラーラが新設計したシャシーに、ホンダとシボレーが開発する2.4リッターV6ツインターボ・ハイブリッドパワーユニットを搭載し、現行車より軽量化と高性能化を実現。より速いラップタイムと接近戦を可能にするほか、安全性も大幅に向上させる。

    IR-28は2028年シーズン開幕戦で実戦デビューする予定で、今週から本格的なテストプログラムが始まる。

    インディカーは「速さ」「レースの面白さ」「安全性」のすべてを引き上げる新世代マシンとして位置付けている。

    約45kg軽量化で接近戦を強化 新設計シャシーを採用
    IR-28は車体をゼロから設計し直した完全新型シャシーとなる。現行車より約100ポンド(約45kg)軽量化され、パワーウエイトレシオを改善。これによりドライバーはより積極的に攻めることができ、ホイール・トゥ・ホイールのバトル増加が期待されている。

    空力面では前後ウイングを全面刷新。初めて車両全体の空力を追い越し性能向上を目的に設計し、前走車に接近した際の乱気流を低減した。コーナーでも前車に追従しやすくなり、オーバーテイクの機会が増える設計となっている。

    インディアナポリス・モーター・スピードウェイ向けには、より空力的に安定した専用フロントウイングも投入される。

    また、エアロスクリーンも新設計され、軽量化と空力性能向上を両立。戦闘機を思わせるシャープなデザインとなり、安全性とスタイリングの両面を進化させた。

    サスペンションには新たに「Custom AXIS Inertance Control Suspension System」を採用。電子制御式のアンチロールバー調整機構も導入され、ドライバーは走行中により細かなセッティング変更が可能になる。さらにコクピット内のダイヤルやレバーを削減することで安全性も高めている。

    インディカー ホンダ

    ホンダ新2.4リッターV6ハイブリッドを搭載
    IR-28にはホンダとシボレーが供給する新世代2.4リッターV6ツインターボエンジンを搭載する。最高出力は最大760馬力に達し、現行エンジンよりトルク、出力ともに向上する。

    ホンダ・レーシング・コーポレーションUSA(HRC US)のデビッド・ソルターズ社長は、新世代マシンへの期待を語った。

    「30年以上にわたりインディカーと歩んできたホンダにとって、新しいアメリカ製HRC V6ハイブリッドとともにIR-28時代を迎えられることを非常に楽しみにしています」

    「インディカーは世界最高レベルのレースを展開しており、この新しいレギュレーションによって、その魅力はさらに高まります。軽量なマシン、より高性能なハイブリッドパワートレイン、さらに安全なシャシー、そして新たな空力開発という挑戦がホンダの技術者とチームを待っています」

    「これらすべての進化がインディカーを新たな時代へ導くでしょう。ホンダは今年表明した長期参戦契約のもと、その未来の一員であることを誇りに思います。IR-28がサーキットでファンを魅了する日を待ちきれません」

    ハイブリッドシステムも全面刷新される。英国Helix製モーターとBOLD Technology製リチウムイオンバッテリーを採用し、エネルギー容量は現行スーパーキャパシター方式の約14倍へ拡大。約20ポンド(約9kg)の軽量化も実現し、ドライバーはハイブリッド出力をより自由なタイミングで使用できるようになる。

    さらにトランスミッションはXtrac製の新設計となり、現行より約25ポンド(約11kg)の軽量化を果たしている。

    インディカー IR-28

    安全性も大幅向上 FIA基準を上回る設計
    IR-28はスピード向上だけでなく、安全性能も過去最高レベルを目指して設計された。

    コクピットは大型化され、より幅広い体格のドライバーに対応。冷却性能も改善され、ドライバーの快適性を高めている。

    側面衝突対策では新しいサイドストラクチャーを採用し、クラッシュ時のエネルギー吸収能力を向上。また、ノーズアップやスピン時でも車体が浮き上がりにくい構造となり、事故時の安定性も改善された。

    インディカーはIR-28について、シリーズ独自基準だけでなくFIA基準も含め、より厳しい方の安全基準を満たすよう開発したとしている。

    2028年から始まるIR-28時代では、ホンダとシボレーによる新世代パワーユニットと最新シャシーの組み合わせによって、さらなる高速化と接近戦、そして安全性向上が実現することになる。初期テストはロードコース、オーバルを含む複数サーキットで実施され、2028年シーズン開幕へ向けた開発が本格化していく。

  • ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハ 2027年もインディカー継続へ「残留の可能性は高い」

    ミック・シューマッハが、2027年もインディカー・シリーズで戦う可能性は「非常に高い」と語り、来季の去就について前向きな見通しを示した。

    レイホール・レターマン・ラニガン・レーシング(RLL)でインディカー初年度を戦うシューマッハは、ナッシュビル戦で自身12戦目にして初のトップ10フィニッシュとなる8位を獲得。シーズン最高成績を収めたことで、2027年のシート確保へ向けた追い風となりそうだ。

    ナッシュビルで初トップ10 来季続投にも自信
    シューマッハを巡っては、スポンサー支援により2027年もインディカー参戦を継続できるとの報道が浮上している。一方で、RLLが保有する3台目のチャーターをドレイヤー&ラインボールド・レーシングへ売却する可能性も報じられており、チーム残留は不透明な状況だ。

    現在のRLLはグラハム・レイホール、ルイス・フォスター、ミック・シューマッハの3人体制。レイホールはチームの中心的存在であり、フォスターも複数年契約を結んでいるため、シューマッハの去就が注目されている。

    しかし、ナッシュビルでの好結果について問われたシューマッハは、自信をのぞかせた。

    「今年を通して速さはずっと示せていたと思う」

    「僕たちがどんな力を持っているかはみんな分かっているし、この結果で、それを継続して実現できることを証明できたと思う」

    「来年もここで走っている可能性はかなり高いと思っている」

    「トップ10の速さは最初からあった」
    シューマッハは16番手からスタートし、レースでは一時6番手まで浮上。終盤は堅実な走りで8位を守り切った。

    本人は今回の結果を「驚きではない」と語る。

    「トップ10で走れるだけのペースは最初からあった」

    「それを実際に結果として示せたのは大きな成果だけど、僕自身はずっと可能だと信じていた」

    「突然速くなったわけでも、運が良かったわけでもない」

    「本当に堅実なレースができた。これくらいの結果は僕たちなら期待できるし、もっと上も狙えたと思う」

    「ハイラインを使う場面では少し慎重になった。多くのドライバーが外側でタイヤカスに乗って膨らんでいるのを見ていたし、僕自身も同じような場面があった」

    「だから完走して、取るべきポイントを確実に持ち帰ることを優先した」

    「堅実な結果だけど、まだもっと上を狙えたと思っている」

    ミック・シューマッハ インディカー

    元インディ500王者も称賛「ベテランのようなレースだった」
    今季からRLLでドライバーコーチを務める元インディ500ウイナーのライアン・ブリスコーも、シューマッハの走りを高く評価した。

    「本当に素晴らしいレースだった。今日は誰にとっても難しいコンディションで、路面は非常に滑りやすく、タイヤカスの影響も大きかった」

    「私はタイヤカスの状況や、どのラインが走りやすいかについて少し助言しただけだ」

    「チーム全員が今週末は素晴らしい仕事をした」

    「ミックは週末を通して非常に自信を持っていたし、予選も良かった。そして今日は本当にベテランのようなレース運びだった」

    「ピットストップも完璧だった。この結果は彼にとって本当に必要だった。厳しいシーズンが続き、いくつかチャンスも逃してきたからね」

    「ポイント面でも自信の面でも大きな意味がある。本当に彼とチーム全員を誇りに思う」

    ナッシュビルはシューマッハにとってインディカーで4回目のオーバルレースだった。これまでフェニックス18位、インディアナポリス18位、ゲートウェイ16位と苦戦が続いていたが、今回の8位入賞で着実な成長を印象づけた。ランキングでも最下位を脱出し、残るミルウォーキー2連戦へ弾みをつける結果となった。

  • 太田格之進 2028年にインディカー挑戦の可能性も「まずはアメリカで経験を積む」

    太田格之進 2028年にインディカー挑戦の可能性も「まずはアメリカで経験を積む」

    スーパーフォーミュラでランキング首位を走る太田格之進は、将来的なインディカー・シリーズへのフル参戦について、2027年の実現は容易ではないとの見方を示した。一方で、2028年にはより大きなチャンスがあるとの認識を明かしている。

    2026年のインディ500ウィナーであるフェリックス・ローゼンクヴィストが2027年からマクラーレンへ移籍することで、ホンダ系チームのメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)にはシートが空く見込みとなっている。

    しかし、太田は現時点でそのチャンスに飛びつける状況ではないと冷静に受け止めている。

    しかし、太田は現時点でそのチャンスに飛びつける状況ではないと冷静に受け止めている。

    「簡単ではないと思います」と太田はJapan Racing Insiderに語った。

    「インディカーにフル参戦する前に、アメリカのもっと多くのサーキットを経験する必要があります。これまで走ったのはミッドオハイオでのテストだけなので、次のテストの機会を探しています。一歩ずつ進んでいきたいです」

    太田は2025年末にミッドオハイオでMSRのインディカーをテストしており、その際には初走行ながら好印象を残したと評価されている。

    一方で、2028年については「間違いなくチャンスは大きくなる」と前向きな見通しを示した。

    その背景には、MSRがホンダから割り当てられる新たなチャーターを活用し、3台体制へ拡大する計画があるためだ。ただし太田は、現時点で具体的な参戦計画が決まっているわけではないと強調している。

    現在スーパーフォーミュラのタイトル争いをリードする太田にとって、まずは国内で結果を残しながらアメリカでの走行経験を積み重ねることが、インディカー挑戦への最短ルートになりそうだ。

  • 角田裕毅の名前がインディカー公式に登場 ディクソン後継候補の“サプライズ案”

    角田裕毅の名前がインディカー公式に登場 ディクソン後継候補の“サプライズ案”

    インディカー公式サイトの企画記事で、2027年シーズンのチップ・ガナッシ・レーシングのドライバーラインアップを予想する中、角田裕毅の名前が“サプライズ候補”として挙がった。

    これは移籍情報ではなく、編集部による「もしスコット・ディクソンがチームを離れたら誰が9号車を引き継ぐのか」という予想企画の一環だが、ホンダとのつながりを背景に角田裕毅の名前がインディカー公式で言及されたことが注目を集めている。

    4人の編集部員による後継予想
    今回の企画は、6度のシリーズチャンピオンであるスコット・ディクソンが2027年からアロー・マクラーレンへ移籍するとの報道を受け、「空席となるチップ・ガナッシ・レーシングの9号車を誰が引き継ぐのか」をテーマに、インディカー公式の4人の編集部員がそれぞれ予想を披露したもの。

    カート・キャビン氏とアーニ・スリベン氏はマーカス・アームストロングを本命に挙げ、エリック・スミス氏はデイル・コイン・レーシングで好成績を残しているデニス・ハウガーを推した。

    一方で、ポール・ケリー氏だけは「現在インディカーに参戦していないドライバー」という視点から、意外な候補を挙げている。

    ホンダとの関係から角田裕毅の名前
    ケリー氏は、チップ・ガナッシ・レーシングとホンダの強固な関係に触れたうえで、こう予想している。

    「ホンダとチップ・ガナッシ・レーシングの深い関係を考えれば、そのドライバーは、すでにマイヤー・シャンク・レーシングでテスト経験のある太田格之進のような存在かもしれない。あるいは、現在レッドブル・レーシングのテスト兼リザーブドライバーを務める元F1ドライバーの角田裕毅という可能性もある」

    角田裕毅を本命候補として報じたものではないが、「ホンダ系ドライバー」という文脈で太田格之進と並んで名前が挙げられた形だ。

    ガナッシの大胆な起用実績も理由に
    ケリー氏は、チップ・ガナッシ・レーシングがこれまでも大胆なドライバー起用で成功を収めてきた歴史にも言及している。

    1996年にはインディカー未経験だったアレックス・ザナルディを起用して2年連続シリーズ王者に導き、スコット・ディクソンやアレックス・パロウも、それぞれシリーズでの経験が浅い段階でチーム入りし、その後タイトルを獲得した。

    そうした実績を踏まえ、「次世代のエース候補を思い切って起用する可能性もある」との考えから、サプライズ候補として角田裕毅の名前を挙げたというわけだ。

    今回の企画はあくまで編集部員による予想であり、角田裕毅のインディカー転向やチップ・ガナッシ・レーシング入りを示す具体的な情報があるわけではない。それでも、インディカー公式サイトでホンダとのつながりを背景に角田裕毅の名前が自然に候補として挙げられたことは、北米でもその存在が認識されていることを示す興味深い一幕と言えそうだ。

  • トランプ大統領 ホワイトハウスでインディカー首都開催をPR「歴史的なイベント」

    トランプ大統領 ホワイトハウスでインディカー首都開催をPR「歴史的なイベント」

    トランプ大統領がホワイトハウスで、8月にワシントンD.C.で開催されるインディカー「フリーダム250グランプリ」のPRイベントを開催した。

    アレックス・パロウやフェリックス・ローゼンクヴィストら現役ドライバーに加え、ロジャー・ペンスキーらシリーズ関係者も出席し、アメリカ建国250周年記念事業の目玉イベントとしてレースの成功をアピールした。

    トランプ大統領「世界で最も忘れられないレースになる」
    ホワイトハウスで行われた「Freedom 250 Grand Prix Showcase」は、大会開幕まで残り41日となるタイミングで実施された。

    トランプ大統領は、建国250周年記念事業の一環として開催される今回のレースについて、世界的なイベントになるとの期待を語った。

    「モータースポーツだけでなく、あらゆるスポーツ界でも最も素晴らしい人々とここに集まることができてうれしい」

    「フリーダム250グランプリへのカウントダウンが始まっている。このレースは今までにないものになる。世界で最も忘れられないレースイベントの一つになるだろう」

    さらに、市街地で時速190マイル(約306km)を超える速度で走行することにも触れた。

    「8月22日と23日、この首都で前例のないイベントが開催される。アメリカの愛国心、圧倒的なパワー、そして技術力を示す素晴らしい舞台になる」

    「ペンシルベニア通りでは190マイル以上、さらにそれ以上の速度でマシンが走ることになる。本来そのために造られた道路ではないが、本当に特別な光景になるだろう」

    「ナショナル・モールの周囲をあの速度で走る姿を見ることになる。普段なら逮捕されるような速度かもしれないが、今回は歴史的なイベントになる」

    トランプ大統領 インディカー

    パロウら現役ドライバーも出席
    イベントには、現インディカー王者で4度のシリーズチャンピオンであるアレックス・パロウ、2026年インディ500ウイナーのフェリックス・ローゼンクヴィスト、デビッド・マルーカスが出席した。

    また、インディカーシリーズおよびインディアナポリス・モーター・スピードウェイを所有するロジャー・ペンスキー、ペンスキー・コーポレーションのバド・デンカー社長、FOX Sportsのエリック・シャンクスCEO、ゼネラルモーターズのマーク・ロイス社長らも顔をそろえた。

    イベント終盤にはマルーカスがインディカーを運転して登場し、タイヤスモークを披露した後、ライブピットストップデモンストレーションも実施された。

    ロジャー・ペンスキー「インディ500に並ぶ存在になる」
    ロジャー・ペンスキーは、イベントへの反響の大きさを明かした。

    「世界で最も重要なオフィスからグリーンフラッグ、そしてチェッカーフラッグをいただき、このイベントを開催できることを光栄に思う」

    「すでに25万人以上が来場登録しており、両日とも各10万人を受け入れる予定だ。しかも入場は無料だ。本当に名誉なことだ」

    さらに、この大会はインディ500に匹敵する存在へ成長するとの見通しを示した。

    「このイベントは、技術力、スピード、パートナーシップ、そしてドライバーたちを世界に示す絶好の機会だ」

    「インディ500は象徴的なレースだが、この大会も我々にとってはそれに肩を並べる存在になると考えている」

    わずか数日で計画が動き出した舞台裏
    大会実行委員長も務めるバド・デンカーは、このプロジェクトが驚くほど短期間で進んだことを明かした。

    「この構想が市街地レースへと変わってから24時間以内に、大統領令の草案が私のもとへ届いた。そして4日後には、このホワイトハウスで署名することになった」

    さらにFOX Sportsのエリック・シャンクスCEOとともにこの構想を立ち上げた経緯も説明した。

    「このビジョンを首都で実現しようというアイデアは、エリック・シャンクスと私が考えたものだ。41日後には、世界最高のドライバーたちが、この場所でしか手に入らない特別なトロフィーを懸けて戦うことになる。それはアメリカという国を祝うトロフィーだ」

    今回のホワイトハウスでのイベントは、単なるレースのPRにとどまらず、建国250周年記念事業とモータースポーツを結びつける国家的プロジェクトとして位置付けられている。トランプ大統領自らが全面的な支援姿勢を示したことで、ワシントンD.C.初開催となるインディカーは、スポーツイベントの枠を超えた歴史的な祭典として世界的な注目を集めそうだ。

  • 角田裕毅 ハース候補後退でF1復帰に黄信号 インディカー転向も視野

    角田裕毅 ハース候補後退でF1復帰に黄信号 インディカー転向も視野

    2027年のF1復帰を目指す角田裕毅だが、その道のりは厳しさを増しているようだ。レッドブルのリザーブドライバーとして活動する角田裕毅陣営は、F1だけでなくインディカーを含む複数カテゴリーを視野に入れて将来を検討していると報じられた。

    有力候補とみられていたハースF1のシート争いでも優先順位が低下したとされており、F1復帰の可能性は不透明さを増している。

    ハースF1加入は「優先候補」ではなくなったと報道
    2025年末にレッドブルのレギュラーシートを失った角田裕毅は、2026年シーズンはチームのリザーブドライバーを務めている。

    本人はF1復帰への強い意欲を公言しており、レッドブルも移籍を妨げる考えはないとされる。しかし、2027年のシート獲得は容易ではない状況だ。

    これまで角田裕毅はハースF1と交渉を行っていると報じられてきた。2027年にはエステバン・オコンがシートを失う可能性があり、その後任候補の一人と目されていた。

    また、ホンダとの関係を離れてでも、トヨタの支援を受けるハースへ移籍する意思があるとも伝えられていた。

    しかし、スペインの『SoyMotor』によると、ハースは現在、ラファエル・カマラ、ジャック・ドゥーハン、平川亮らも候補として検討しており、さらにマクラーレン育成のレオナルド・フォルナローリが有力候補に浮上しているという。

    その結果、角田裕毅はハースにとって「優先候補ではない」と位置づけられたと報じられている。

    角田裕毅

    角田裕毅陣営はインディカー転向も選択肢に
    F1復帰の可能性が狭まるなか、角田裕毅陣営は他カテゴリーへの参戦も検討している。

    報道によれば、その有力候補のひとつがインディカーだ。

    角田裕毅は2025年にホンダのマシンをドライブし、インディカーのレジェンドであるスコット・ディクソンとともに走行した経験があり、アメリカのトップ・オープンホイールカテゴリーとの接点も持っている。

    ハース以外で角田裕毅に現実的なF1シートの候補は多くなく、2027年にF1へ復帰できるかは依然として不透明な状況だ。

    一方で、インディカーへの挑戦は新たなキャリアを築く機会となる可能性もある。新天地で実力を証明し、トップドライバーとして再評価を得る道も、今後の有力な選択肢になりそうだ。

    角田裕毅は依然としてF1復帰を目標に掲げているが、ハースのシート争いは激化しており、その立場は以前より厳しくなっているとみられる。そうした状況を受け、陣営はインディカーを含む複数のカテゴリーを視野に入れ、2027年以降のキャリアを慎重に模索している。

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