カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨、接触によりリタイア (インディカー第11戦)

    佐藤琢磨、接触によりリタイア (インディカー第11戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第11戦ポコノの決勝レースを接触によるリタイアで終えた。

    3列目イン側グリッドからスタートした佐藤琢磨は、スタートからトップグループにつけ、1回目のピットストップを終えた時点で3番手に浮上していた。そのあと、1つポジションを落とした佐藤琢磨だったが、マシンの仕上がりがよく、優勝の期待が高まった。

    しかし、61周を終えて2回目のピットストップへと向かった際に、佐藤琢磨はブレーキングポイントを見誤り、ピットレーンを走行していたライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)に後方から接触。チームはマシンをガレージに運んで修理を試みましたが、長時間の作業が必要となるダメージが発見され、リタイアを決意した。

    優勝は、スコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)。この優勝は、ホンダにとって今シーズン4勝目。2位にはチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)、3位にはダリオ・フランキッティ(Chip Ganassi Racing)が入り、Chip Ganassi Racingはチームとして初の1-2-3フィニッシュを達成した。

    ホンダは1994年にアメリカのインディカーへ参戦を開始し、95年にニュー・ハンプシャー・インターナショナル・レースウェイで初優勝を記録。そして、今日の勝利はホンダにとってインディカーでの200勝目となりました。

    佐藤琢磨 (22位)
    「スタート直後からバトルを制してポジションを稼ぎ、リスタートでもさらに順位を上げて、いいポジションで戦うことができていました。あの時点で先頭に出るのは厳しかったかもしれませんが、トップはみえていましたし、同じペースを保つことも可能でした。1回目のピットストップのときにコースがグリーンで、あのときはピットロードへ入るところで減速し過ぎたほどでした。そこで、2回目はピット入口までもう少しプッシュしました。前を走っていたマシンをピットストップで抜いて順位を上げようと考えていましたが、ターン3からピット入口へのアプローチがオーバースピードになり、リアタイヤがロックしてマシンが横を向いてしまいました。あれは私のミスでした。勝てる可能性があったレースだけに本当に残念です」

  • 佐藤琢磨、予選8番手を獲得 (インディカー第11戦)

    佐藤琢磨、予選8番手を獲得 (インディカー第11戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第11戦ポコノの予選を8番手で終えた。

    ペンシルベニア州のポコノ・レースウェイでインディカーが開催されるのは1989年以来となる。オーバルコースといえば楕円、もしくは長円のレイアウトだが、ポコノのコースは三角形。その上、3つのコーナーは異なる半径を備え、バンクの傾斜角度も一つひとつのコーナーで異なる。

    コース全長は2.5マイルあり、シリーズ最大のインディアナポリスと同じ。そのためスピードは極めて高く、ユニークなコースレイアウトがマシンセッティングを難しくする。とくに、バンクの急なターン1とバンクがとても小さいターン3、長いメインストレートの両端にあるコーナーの性格が正反対に近いため、どちらのコーナーでも高度なハンドリングレベルを手にするのが難しい。

    現在ポイントランキングで8位につけている佐藤琢磨は、アタック1周目が時速219.097マイル、アタック2周目が219.151マイルと極めて安定したラップを走行。平均時速219.124マイルでスコット・ディクソンに次ぐ予選8番手を獲得した。

    佐藤琢磨 (8番手)
    「今日の予選結果にはとても満足しています。持っている力をすべて出しきりました。プラクティスでは1回しか予選シミュレーションができず、オープンテストとプラクティス1回だけと準備期間が短かったというのに、新しいコースでこれだけの成績を出せたのはエンジニア、そしてチームのクルーたちが最高の仕事をしてくれたからです。予選アタックはとても楽しいものでした。ターン1とターン3でマシンのバランスが全く異なるコースのため、アタック中はコクピット内でとても忙しくツールを操作していました。アタックを終えた時には、大きな達成感を得ることができました。明日のレースがとても楽しみです」

  • 佐藤琢磨 「メカニカルトラブルでリタイアするのは辛いもの」

    佐藤琢磨 「メカニカルトラブルでリタイアするのは辛いもの」

    佐藤琢磨が、インディカー第10戦アイオワのレース週末を振り返った。

    佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダは、ハイバンク・ショートオーバルのアイオワで力強い走りを示したが、結果的にはエンジン・トラブルによりリタイアに追い込まれ、琢磨はポイントスタンディングで4番手から8番手へと転落することとなった。

    昨年のAJフォイト・レーシングがこのコースで苦戦していたことを考えれば、佐藤琢磨のパフォーマンスはとても良好なものだった。

    「最初のプラクティス・セッションは、終盤を迎えるまでまずまず順調でした」と琢磨。「チームにとって昨年のレースはあまりいいものではなかったので、セットアップをがらっと変えることにしました。予定では最後の10分間で予選シミュレーションを行うことにしていましたが、そこまでに僕たちは大きな進歩を遂げていました。残念ながら、ここでエンジンが不調に陥ったため、僕たちは少し早めにプラクティスを終える形となります。この影響でエンジンを交換することになりましたが、おかげで予選シミュレーションができなかったうえに、決勝では10グリッド・ダウンのペナルティを受けなければならないなど、とても残念な展開になってしまいました。ただし、今回は少なくとも予選には出場できたので、これは不幸中の幸いというべきでしょう」

    予選を10番手で終えた佐藤琢磨は、このレース独自のフォーマットに従い、予選ヒートに出場することになった。ここでは、予選のトップ6は自動的にファイナルヒートへと駒を進めるが、7番手以下のドライバーは2グループに別れ、それぞれの予選ヒートを戦ってスターティンググリッドを決めるという変則的なルールが採用されている。なお、各予選ヒートで上位に入った者は後方グリッドからファイナルヒートへの出走が認められる。

    予選で10番手となった佐藤琢磨は、8番手だったスコット・ディクソンに続く2番手グリッドからスタートすることになる。佐藤琢磨はこのポジションのままフィニッシュしたので、ファイナルヒートに駒を進めることができた。このレースでは当初苦戦していたものの、終盤に盛り返し、最後はトニー・カナーンをオーバーテイクして7位となった。

    「予選シミュレーションを行っていないのに10番手となれたことは、チームの奮闘を示すものです。ディクソンがポールで、僕が2番グリッドからスタートした最初の予選ヒートはとても順調にいきました。僕は50ラップのレースでタイアのパフォーマンスがどのように変化するかを見極めようとしました。また、バランスシフトの様子を確認することで、決勝に向けたセットアップも見直すつもりでした。この段階ではまだいくつかの点で満足がいかなかったので、決勝までに再調整を行うこととしました」

    「この予選ファイナルヒートではトラフィックのなかでマシンがどう反応するかをチェックできたうえ、最終的には7番手でフィニッシュできました。特別いいとはいえませんが、まずまずの状態まで仕上がっていたといえるでしょう。ここまでの進歩はある意味で順調でしたが、スピードについてはさらに伸びが欲しいところでした」

    10グリッド・ダウンのペナルティを受けた佐藤琢磨は17番グリッドからレースに挑むこととなった。ただし、決勝でのオーバーテイクは文字どおり至難の業だった。

    「ファイアストンがハイバンク用オーバルのために用意したタイアは、去年までのものよりもずっとデグラレーションが小さくされていました。それでも、ダウンフォースはギリギリまで削っていたので、前のマシンに接近するのは非常に困難でした」

    「最初のスティントでは、オーバーテイクはほとんどできませんでした。そこで最初のコーションまで僕たちは待つことにします。ピットストップでは3台をオーバーテイクしました。メカニックたちの働きぶりは今回も素晴らしいものでした。そしてリスタートでもいくつかポジションを上げられたのです。これはとても楽しかったですよ!」

    最初のピットストップを終えたところで、チームクルーの素早いピット作業により佐藤琢磨は13番手までポジションを上げていた。リスタート後にはジャスティン・ウィルソンとスコット・ディクソンを攻略。これでポジションをふたつ上げた佐藤琢磨は11番手まで順位を上げることに成功する。

    「このレースでは好成績が収められそうな展開でしたが、やがてエンジンが不調に陥り、徐々にスピードが伸び悩むようになっていきました。このとき使っていたエンジンは、インディ500のカーブデイと決勝を走っただけのものです。つまり、走行距離は500マイル(約800km)を少し上回る程度で、比較的フレッシュなエンジンでしたが、僕たちは次第に苦戦を強いられるようになります。エンジン・マップやフューエル・マップなど、変えられることはすべて変えましたが、それでも効果はなく、スピードは徐々に落ちていきました。とても苦しい状況で、何とかしてスピードを保つように努力しましたが、最終的にはまったく加速しない状態になってしまったのです」

    これは3回目のリスタートでのことで、この時点で佐藤琢磨がリタイアするのは確実となった。残念な結果ではあるが、ここは次戦ポコノでの反撃を期待したいところ。ペンシルヴァニア州に建つユニークな2.5マイル(約4km)のオーバルコースでインディカー・シリーズが開催されるのは1989年以来のことで、幸運にもチームはイベントが開幕する数日前にテストを実施する計画を立てている。しかも、このコースは1973年から1981年にかけてAJが4勝を挙げたこともあるAJフォイト・レーシングにとってはゲンのいいサーキットなのである。

    「アイオワは今回も非常に残念なレースとなってしまいました。メカニカル・トラブルでリタイアするのは辛いものです。チームは全力で作業し、僕は懸命にレースを戦った。僕たちは、自分たちのパフォーマンスをフルに発揮できたわけではありませんが、全般的に言えば僕たちは力強く、そしていい成績も残せたと思いますので、この点には満足しています。毎年、僕はアイオワのレースを楽しんでいますが、たくさんのポイントをなかなか持ち帰られないのは残念なことです」

    「ポコノではテストを実施する予定なので、チームの誰もがこのコースについて学ぶことができます。見たところ、とてもチャレンジングなコースで、3つのまったく性格の異なるコーナーがありますが、ここでも力強いパッケージングとともに戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第10戦アイオワの決勝レースをリタイアで終えた。

    アイオワ・スピードウェイは佐藤琢磨が2011年にキャリア初のポールポジション獲得したコース。

    予選では7番手だった佐藤琢磨だが、今週末に予定外のエンジン交換を行ったため、17番手からスタートを切った。

    佐藤琢磨は得意とするショートオーバルで、序盤から着々とポジションを上げていく戦いをみせ、54周目には11番手までポジションを上げて走っていた。

    しかし、114周目に2度目のピットストップを行った辺りからマシンのトップスピードが伸びなくなり、そのトラブルが拡大したために162周を終えたところでピットに入り、リタイアした。

    今回の結果で、佐藤琢磨は、シリーズランキングを8位まで下げた。

    佐藤琢磨 (23位)
    「スタートから1回目のピットストップまでのマシンはとても調子がよく、ピット作業の速さによってもポジションを稼げました。私たちは徐々に上位へ進んでいくことができていました。いいリスタートを切ってさらにポジションを上げて、レースを楽しむことができていたほどでした。マシンは速く、エキサイティングなレースを戦えるものと期待が高まっていました。しかし、2度目のピットストップを終えた辺りからスピードが乗らなくなってきました。エンジンのマッピング変更、燃料のミクスチャー変更を何パターンもトライしましたが、スピードが乗っていかない症状は改善されませんでした。最後はマシンをリタイアさせるしかありませんでした。ゴールまで走りきれなかったことが残念でなりません」

  • 佐藤琢磨、予選レースで7番手を獲得 (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨、予選レースで7番手を獲得 (インディカー第10戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第10戦アイオアの予選レースで7番手を獲得した。

    アイオワでのイベントには昨年から予選レースが導入されているが、今年はそれが一部改良された。新方式では最初に1台ずつが1周のアタックを行う、通常のオーバルレースと同じ予選を行い、そのあとにスプリントレースを3つ行ってスターティンググリッドを決定する。それらの予選レースは、昨年は30周でしたが、今年は50周へと距離が延ばされた。

    佐藤琢磨は、1台ずつの予選で10番手となり、第1レースにはフロントロー外側グリッドからスタート。そのレースで2番手フィニッシュを果たした佐藤琢磨は、第3レースは最後尾の10番グリッドからのスタートだったが、よりレベルの高いバトルとなったレースでも3台をオーバーテイクし、7番手でゴールした。

    佐藤琢磨(7番手)
    「私たちはエンジン交換を行いましたが、全体を通してみるとよい一日になっていたと思います。シングルカーでのアタックで10番手につけ、予選レースを2つ走ってトップ10に食い込む7番手になることができました。予選レースでの私たちは、本当に多くの収穫を得ることができました。明日のレースに向けては、まだあと少しのスピードを見つけ出す必要がありますが、私たちは最後の予選レースだけでなく、合計2つの予選レースを戦ったことにより、マシンに対する理解をもう一段深めることができました」

  • 佐藤琢磨 「オーバルでの初優勝を果たせると思っていたので残念」

    佐藤琢磨 「オーバルでの初優勝を果たせると思っていたので残念」

    佐藤琢磨が、インディカー第9戦ミルウォーキーのレース週末を振り返った。

    佐藤琢磨は、何度もチャンピオンに輝いたダリオ・フランキッティを僅差で抑えて7位でフィニッシュ。250ラップを走りきってリードラップでフィニッシュしたドライバーはたったの8人しかいない激戦だった。そして、佐藤琢磨は、多くのポイントを獲得してランキング4位に浮上した。

    だが、実際のところ、No.14をつけたAJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダはこの日のレースを完全に席巻。佐藤琢磨は、もう少しでインディカー・シリーズでの2勝目を、それもオーバルの初優勝を逃した。

    リードラップをもっとも多く走行したドライバーに与えられるボーナスポイント(佐藤琢磨は実に109周をトップで周回した)も手に入れたのだが、信じられないほど悪いタイミングでイエローコーションとなったため、佐藤琢磨はまたも勝利を取り逃がした。

    予選を15位で終えた佐藤琢磨は、その影響でトップランナーの多くとは異なるタイミングでピットストップしていたが、この予選結果でさえ、AJフォイト・レーシングにとっては好成績というべきものだった。

    「大きな期待を抱いてミルウォーキーにやってきました。このレースをとても楽しみにしていたんです」と佐藤琢磨はコメント。

    「このコースは世界で一番古いオーバルで、とてもユニークな性格のため、ここを走るのは大好きです。しかも、バンクがないからクルマをコントロールしながらずっと限界で走り続けることになる。コーナーをアクセル全開で抜けることはできません。とてもチャレンジングなコースです」

    「残念ながら、AJフォイト・レーシングはミルウォーキーで好成績を収めたことがなく、驚いたことに今回の15番グリッドはチームのベストグリッドと並ぶものだったようです! だから、チームはここにやってきたとき、少しナーバスになっているようでした。それに、僕のエンジニアであるダン・ホリデイは去年ミルウォーキーに来ていなかったそうです」

    「ミルウォーキーのコーナーはとてもフラットです。もちろん左コーナーだけで、ここを150mph(約240km/h)ほどで駆け抜けます。オーバル用のスタッガーを用い、キャンバーも特殊な設定になりますが、コースにバンクがないため、セットアップはロードコースと基本的に同じものを用います」

    「最初のプラクティスは30分間ととても短く、クルマのバランスにはあまり満足がいかなかったので、いくつかの部分を調整した結果、2回目のプラクティスではまずまず満足のいく仕上がりとなりました。そこで予選シミュレーションを行ったところ、とても力強い手応えを得ることができました」

    「クルマの調子がいいと気分までよくなります。本当に、勇気づけられているような気持ちになるのです。けれども、予選は少し期待とは異なる展開になりました。2ラップ走るうちの1ラップ目(これは総合11番目のスピードでした)はよかったのですが、2ラップ目はターン3でアンダーステアになってしまい、ラインがアウト側にはらんでマシンが滑り出し、ターン4ではどきっとする状況に追い込まれたのです。スピードも落ち込んだため、これで平均速度が2mph(約3km/h)ほど低下しました。それでもリーダーボードのトップに立ったのは、僕が4番目の出走だったからです。しかも、この段階ではまだ路面が埃っぽかったので、路面がきれいになってから走行したドライバーに次々と先を越され、結局15番手となりました。これはとても残念な結果でした」

    決勝レース前のウォームアップは行われなかったが、プラクティスでユーズドのファイアストン・タイアで走行したときのデータから、摩耗したタイアでもタイムの落ち幅が小さいことがわかっていたので、佐藤琢磨は自信満々でレースに挑んだ。

    「最初のスティントでの調子はあまりよくありませんでした」と琢磨。「バランスが少しずれていて、順位を上げることができなかったのです。だから、まるで高速列車のように一列に連なって走っていました。最初のコーションが出た時点で、各チームはふたつの戦略に分かれました。僕はピットでクルマをアジャストしてと訴え、ピットアウトしたときにはドンピシャのセッティングになっていました。メカニックたちが素晴らしい働きをしてくれたおかげで素早くピットアウトできたほか、僕はフレッシュタイアを履いていたので、僕とは違う戦略で走るドライバーたちに対して非常に有利な立場に立つことができました」

    最初に佐藤琢磨がイン側のラインに飛び込んだのは、リスタートでアレックス・タグリアーニがスピンしたのを避けようとしたときのことで、直後にはペースカーが導入された。

    「ものすごい急減速をしなければいけませんでした。おまけに、スピンしているアレックスと目が合ってしまいました! 彼の大きなふたつの目が、ヘルメットから飛び出してくるんじゃないかと思ったくらいです!(笑)」

    佐藤琢磨にとっては、ここからが本当のレースとなった。次のリスタートでは瞬く間に12番手まで浮上。そこからさらに順位を上げていき、60周目にはトニー・カナーンを追い越して8番手に、そして64周目にはエド・カーペンターを仕留めて7番手となった。その数周後、トップグループを構成していたドライバーたちが最初のピットストップを行ったため、佐藤琢磨はトップに立ったのである。

    それから20周ほどを走行したところで佐藤琢磨はピットストップ。すぐにコース上でウィル・パワーをオーバーテイクすると、マルコ・アンドレッティのマシンがストップしたため、再びコーションとなった。これでトップグループが2度目のピットストップを行ったので、佐藤琢磨は再びトップに浮上。続いて108周目にグリーンが提示された。

    この頃になると佐藤琢磨は手のつけようのない速さを示すようになり、30ラップ後にはエリオ・カストロネヴェスを5.5秒もリードすることに成功していた。

    「まさに絶好調でした。ドライブしていて楽しくて仕方なく、ほぼ毎周、誰かをオーバーテイクしていました。トップ10に入るまではあっという間で、それからもずっと順位を上げていきました。そしてリスタートでは大きく後続を引き離していったのです」

    そして、佐藤琢磨はラップダウンになるまいとして懸命にもがくカーペンターの直後につけることとなる。おかげで、これからほぼ10周の間に、カストロネヴェスは行く手を阻まれている佐藤琢磨に追いついたのである。

    「あれはいささか納得できませんでした。僕がかつて戦っていたF1とインディカーが異なるレースであることはわかっています。インディカーでは、それも特にオーバルでは、周回遅れにならないようにディフェンスすることが認められています。でも、あれから10周にわたって僕は前にいけなかったのだから、少しひどすぎると思いました。コーナー出口での勢いは僕のほうがありましたが、彼らはストレートで非常に速く、仕掛けることさえできなかったのです」

    おかげで、次のピットストップは際どい争いとなった。佐藤琢磨と同じように早めのピットストップを行っていたカストロネヴェスがまずはピットイン。続いて佐藤琢磨がピットストップを終えたとき、佐藤琢磨はカストロネヴェスのすぐ目の前でレースに復帰したのだ。しかも、すぐさまアナ・ベアトリスを間髪入れずに攻略した為、佐藤琢磨はカストロネヴェスとの間に周回遅れのクルマを置く事にも成功したのである。

    「メカニックたちはまたも最高の仕事をしてくれました。しかも、インラップとアウトラップが速かったので、僕はトップの座を失わずに済みました」

    それから12周が経過した169周目、他のドライバーがピットすると再び佐藤琢磨は首位に立ち、2番手のカストロネヴェスには4.3秒の差をつけていた。ところが、183周目にチャーリー・キンボールを周回遅れにしようとしたとき、佐藤琢磨をヒヤッとさせるようなことが起きる。さらに、このとき佐藤琢磨の直後にカストロネヴェスが迫っていたことも、何か問題が起きている証拠といえた。

    「このスティントに入るまでは、マシンのバランスとタイアのデグラレーションをうまくコントロールすることができましたが、この頃、急激にグリップが低下するようになっていました。チャーリーの後ろについてターン3に進入しようとしたとき、いきなりリアのグリップを失って、グレイ・ゾーンまで飛び出していったのです。本当にウォールが目の前に迫ってくるほどでした。幸いトップの座は守りましたが、とても苦しい状況になっていました。間もなくライアン・ハンター-レイがエリオをパスして僕に迫ってきましたが、僕にはどうすることもできませんでした。僕は、最後のピットストップを行ってもいいタイミングまで粘ったところで早々にピットへ飛び込み、フレッシュタイアに交換して残りの50ラップに備えることにしました」

    7番手でコースに復帰した佐藤琢磨を待っていたのは、その10周後にアナ・ベアトリスがクラッシュするという、まさに最悪の展開だった。最後のコーションピリオドとなったこのとき、佐藤琢磨の前を走っていた6人のドライバーは最後のピットストップを行ったうえに、通常だったら隊列の後方に並ぶところを、佐藤琢磨の目の前に復帰したのである。さらに悪いことに、彼らはいずれもフレッシュタイアを装着していた。

    「とてもアンラッキーでした。これで僕はほぼ1周遅れになってしまったのです。僕には、もう1度ピットストップを行って予選で使ったタイアに履き替えるという手も残されていましたが、そうすればいくつか順位を落としたはずですし、そのタイアはいま履いているものより5ラップほど使用した周回数が少ないだけでした。いずれにせよ、フレッシュタイアを手に入れたドライバーたちをオーバーテイクするのは不可能でした。最後はダリオとの接戦になりましたが、結局僕は7位でフィニッシュしました」

    それでも、佐藤琢磨がまたも素晴らしいパフォーマンスを示したことには変わりなく、翌週開催される今度はバンク付きのショートオーバルであるアイオワ・スピードウェイにはさらなる自信を得て挑むことができそうだ。

    「オーバルでの初優勝を果たせると思っていたので、これ以上ないくらい残念でした」と佐藤琢磨は語る。

    「もう、ウィナーズサークルは手に入れたも同然でしたが、裏返せば、これはシリーズがどれだけコンペティティブかを物語るものともいえます。ミルウォーキーは僕たちのスポンサーであるABCサプライにもっとも近いコースです。このため950人ものゲストがサーキットに詰めかけてくださいましたが、皆さんもきっと楽しんでくれたことと思います! レース後は誰もが僕のところにやってきて、いかにエキサイティングだったかを説明してくれましたが、これは本当に嬉しいことでした」

    「アイオワに向かうのは少し複雑な心境です。初挑戦となった2010年は大いにエンジョイして、2011年にはポールポジションを獲得しましたが、翌年はひどく苦しむこととなりました。ミルウォーキーとは違ったセットアップを使うことになりますが、できれば、コースにうまくアジャストして、力強くレースを戦いたいと期待しています」

  • 佐藤琢磨、7位フィニッシュでランキング4位に浮上 (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨、7位フィニッシュでランキング4位に浮上 (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第9戦ミルウォーキーの決勝レースを7位でフィニッシュした。

    5番手スタートの佐藤琢磨のマシンはとてもいい仕上がりになっており、序盤から上位をうかがう。21周目のアクシデントで出されたフルコースコーション中にピットストップを行う作戦も味方し、佐藤琢磨は69周目に早くもトップに立った。リズムよく、燃費もよく走り続けた佐藤琢磨は、優勝に向けてリードを広げました。

    ところが、250周のレースが170周を迎えた辺りから、佐藤琢磨のマシンはハンドリングが変化し、109ラップにわたってトップを走ったが、201周目にタイヤ交換とフロントウイングのセッティング変更を行った。そして、そのすぐあとにアクシデントが発生したことで、フルコースコーションとなった。

    タイミングの悪いアクシデントによって佐藤琢磨は周回遅れに陥ったが、213周目にトップグループが全員ピットした際にコース上に残り、リードラップへの復帰を果たした。最後のリスタートからのゴールまでの30周、周囲を走るライバル勢よりもタイヤを長く使っている状況にあった佐藤琢磨は、ポジションをキープすることすら難しい状況だったが、全力で走りきり、7位でゴールした。

    佐藤琢磨は今季4度目のトップ10フィニッシュを記録してポイントを223点へと伸ばし、シリーズランキングを5位から4位へと1つ上げた。

    佐藤琢磨(7位)
    「本当にエキサイティングなレースでした。ピットストップで毎回セッティングを調整し、着実にポジションを上げていきました。マシンはどんどん向上し、レースの折り返し点を迎えるまでには最高のハンドリングとなっていたほどでした。ドライビングを存分に楽しんでいました。先頭を走っても、トラフィックの中に入ってもマシンは力強く、レースの中盤戦でのマシンのバランスのよさには本当に満足していました。ところが、レースの終盤に入ってマシンのリアが突然グリップを失いました。コースのアウト側に大きくラインを外れ、ポジションを落としました。マシンになにかトラブルが出ていると考え、早めのピットストップを行って新しいタイヤを装着し、追い上げる作戦に出ました。勝てる自信はありました。しかし、タイミングの悪いフルコースコーションが出され、まだピットストップを行っていないライバルたちの後ろの7番手に下がってしまいました。その上、最後のリスタートのあとは、私を除く全員がフレッシュタイヤを装着しており、彼らを抜き返すのは至難の業でした。ピットクルーはレースを通してすばらしい仕事をしてくれていました。今日また、A.J.(アンソニー・ジョセフ・フォイト)に笑顔を届けることができると思いましたが、あと少しのところでしたね。チームはすばらしいレースを戦っていましたが、結果は残念なものになりました。とても悔しいです」

  • 佐藤琢磨、15番手から決勝レースに挑む (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨、15番手から決勝レースに挑む (インディカー第9戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第9戦ミルウォーキーの予選を15番手で終えた。

    佐藤琢磨は、2回目のプラクティスで3番手のタイムを出し、マシンのセッティングが良好であることを確認して予選に臨んだ。

    4番目にコースインした佐藤琢磨は、1周目は時速169マイルの好ラップだったのですが、2周目のターン4でマシンが狙ったラインからはずれたため、2ラップ平均は168.023マイルとなり、予選結果は15番手だった。

    佐藤琢磨(15番手)
    「予選アタックの1ラップ目は、いつも通りにマシンを感じながらペースアップをしていきました。アタック2周目も1ラップ目と同じペースで走りきるつもりだったのですが、それができませんでした。タイヤのグリップ低下が感じられたのと、プラクティスまでと風向きが変わっていたため、ターン3からターン4へと向かうところでクルマのフロントが思った通りにインに入っていきませんでした。それでも、アクセルをできるだけ緩めずに、マシンをコントロールし続けた結果、ラインがワイドになってグリップの低いエリアを走ることとなり、減速してしまいました。悔しい予選結果ですが、レース用のマシンのセットアップはよいものにできていますから、明日は15番グリッドからポジションを上げていく戦いをしたいと思います」

  • 佐藤琢磨、マシントラブルで予選に出場できず (インディカー第8戦)

    佐藤琢磨、マシントラブルで予選に出場できず (インディカー第8戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第8戦テキサスの予選にマシントラブルの影響で予選できず、決勝は21番グリッドからのスタートとなった。

    佐藤琢磨は、午後12時半からのプラクティスでギアボックスにトラブルが発生。チームはガレージへとマシンを移動し、その修理に取りかかったが、予選前の車検に間に合わず、予選に出場するチャンスを逸した。

    そのため、佐藤琢磨は予選順位が23番手となり、グリッド最後列からの決勝レースとなるところだったが、ライバルがペナルティによるグリッド降格となった影響により、21番手からのスタートとなることが発表された。

    佐藤琢磨 (21番グリッド)
    「3月末にテキサス・モーター・スピードウェイでテストを行いましたが、今週末に供給されているタイヤは、異なるタイヤでした。今回は今年のオーバル用タイヤが投入されているからです。今日のプラクティスを走り出すと、テストの時とはマシンのフィーリングが違っていました。その上、ギアボックスにトラブルが出てしまい、セッティングに何か大きな問題があるのかを洗い出すことも、さまざまなセッティングを試すこともできませんでした。それだけに予選を走ってマシンの状況を確かめたいと考えていたのですが、残念ながらマシンの準備が間に合いませんでした。ほんの数分の差で車検を受けることができなかったからです。今回はくじ引きで決まるアタック順が5番目と、早かったことも不運でした。夕方のファイナルプラクティスでマシンを問題なく走らせること、それが今一番重要だと思います」

  • 佐藤琢磨 「残念であると同時に腹立たしい状況でもあった」

    佐藤琢磨 「残念であると同時に腹立たしい状況でもあった」

    佐藤琢磨が、ダブルヘッターレースとなったインディカー第6戦デトロイトのレース週末を振り返った。

    IZODインディカー・シリーズのランキング2位として週末を迎えた佐藤琢磨は、ふたつのレースでいずれもトップ10圏内を走行していた。

    だが、最初のレースでは4番手を走行中にガス欠となり、2ラップ遅れの19位でフィニッシュした。そして2レース目では8番手を走行中に押し出され、バリアと激突する憂き目に遭った。

    走り始めの段階では、No.14をつけたダラーラ・ホンダのペースにチームはあまり満足していなかったが、週末を通じてAJフォイト・レーシングは次第にコンペティティブになっていった。

    「デトロイトは興味深いコースです」と佐藤琢磨は語る。

    「公園のなかにレイアウトされているので市街地サーキットとも違うし、パーマネントコースでもありません。おそらく路面のおよそ70%はコンクリートで、しかも冬の気候が厳しいためにコースはとてもバンピーでした。そこでたくさんパッチを張り替えたので、路面の約50%は新しくなっていましたが、バンプのひどさは以前と変わっていませんでした」

    「コースレイストも見直されました。ターン2に続くミッキー・マウス・セクションが改められ、ハードブレーキングで進入するターン3まで真っ直ぐ進入するレイアウトとなりました。彼らはいい仕事をしたと思いますが、路面は相変わらずバンピーで、肉体的に辛いコースであることには変わりありません」

    「予選前のプラクティスは1度だけしかありませんでした。残念ながら、このセッションでは何度か赤旗が提示されたため、時間内にセットアップするのは難しい状況でした。僕たちはあまり好調ではなく、グリップ不足に苦しんでいました」

    予選は雨が降ったおかげで、佐藤琢磨は易々と予選グループのトップとなり、計12名のドライバーが出走する予選の第2ラウンドに進出した。だが、ここで佐藤琢磨の手が及ばない事態が起きて8番手となり、ファイアストン・ファスト6には駒を進められないこととなった。

    「僕は2番手のマイク・コンウェイを1秒以上も引き離していました。これは良かったのですが、第2ラウンドではコースが驚くほど速く乾いていきました。僕は、最初にユーズドのブラックタイア(コンパウンドが硬めのプライマリー・タイア)で1度チェック走行を行いました。それからピットに入り、新品のレッドタイア(コンパウンドが柔らかめのオルタネート・タイア)に付け替えました」

    「ところが、ウォームラップを走行中に1台のマシンがターン3でスピンしました。そこで、この部分のみイエローが出ていましたが、次の周にはもうイエローは提示されていないだろうと考えていました。ところが、ターン3ではまだイエローが提示されていたのです。僕は、最後のアタックに備えて、前を走るウィル・パワーとの間隔を開けようとしてペースを落としていました。そして、再アタックを試みたそのラップがもう少しで終わるというときにレッドフラッグが提示されたため、僕はタイムを残せませんでした。ターン3でスピンが起きるまで、僕はトップ6に入っていたので、これはとても悔しいできごとでした。イエローが提示された状況は変わらなかったにも関わらず、突然、走行を続けるには危険だと判断され、赤旗が提示されたのです。この間にタイムを記録できたのは数名でしたが、あのままローカルイエローのままコース全体がグリーンに保たれていれば数分間は残されていたので、トップ6に返り咲くことができたと思います」

    土曜日の午前中には第2レースの予選が行われたが、21番グリッドと佐藤琢磨にとってはさらに悪い結果となった。

    「チームにとって昨年のデトロイトはあまりいいレースではありませんでした。このため、このコースでマシンを速くするために必要となる情報がやや不足していました。予選に向けてはいくつかのアイデアを試しましたが、残念ながらそれらは期待と反対の効果をもたらしてしまいます。この予選結果は、なによりもインディカー・シリーズの厳しさを物語っています。なにしろ、12人の予選グループで11番手に終わってしまったのです! このときはものすごくドライブしにくくて、グリップも低く、バランスもよくありませんでした。まるでマシンがバラバラのように感じられたのです!」

    それでも第1レースでは苦労が報われそうになる。スタートではパワーの先行を許したが、やがてEJ.ヴィソとトリスタン・ヴォーティエをパスして7番手となり、20周目の時点ではファステストラップを記録。その後、何人かがピットストップを行ったので佐藤琢磨は4番手となるが、間もなく佐藤琢磨は燃料を使い果たすこととなる。これでフルコーションとなったために佐藤琢磨は2ラップ遅れとなっただけで済んだが、いずれにせよ、もはや取り返しようのないハンディキャップだった。

    「計算ミスのためでしたが、メカニックたちにはいい仕事をして速いクルマを用意してくれていたので、本当に残念でした。マシンが止まったときは、電気系のトラブルだろうと思っていたので、シートベルトを外してコクピットの外に降りようとしましたが、マシンの止まったのがレスキューするのに難しい場所だったため、フルコーションとなりました。このときラリー・フォイトから無線が入り、『どうやら燃料を使い果たしたようだ』と伝えられたので、すぐさまコックピットに戻り、一部の望みにかけてピットまで戻してくれとマーシャルに頼みました」

    「2周遅れとなっていたので、現実的にはチャンスは残されていません。もちろん、どんなことが起きるかわかりませんが、プラクティスが限られていたので、レースの残り周回数をテストとして活用し、マシンの変化を見極めることにしました。このときは、マシンのバランスにはまだ満足できていませんでしたが、レース中の最速タイムは5番手か6番手という、とても勇気づけられるラップタイムを記録することができました」

    日曜日のウォームアップは、さらに期待の持てる展開となった。レッドタイアを使うドライバーもいたなか、佐藤琢磨は硬めのブラックタイアを履いて5番手タイムをたたき出した。

    「他のイベントとはタイアの振る舞いが異なっていました。新品のレッドタイアは、最初の1周目は速いけれど、5周か7周ほど走ると急激に性能が低下して、最終的にはブラックタイアよりも2秒近く遅くなります。僕は21番手からスタートしなければいけないので、スタートでは新品のレッドタイア――レース中に1度は使用しなければならない――を使い、できるだけ早い段階で義務を消化しようと考えたのです」

    もっとも、テレビで観ているだけでは気づかなかったかもしれないが、スタートの段階から佐藤琢磨のレースは間違った方向に向かい始めていた。混乱したレースのなか、戦略を駆使した佐藤琢磨は20周目に8番手まで浮上していたが、続くリスタートではヴォーティエと接触し、ターン3でレースを終えることとなった。

    「ヴォーティエのドライビングはスタート前から危険極まりないものでした。スタート・フィニッシュ・ラインの直前には90度コーナーがふたつ続くターン12とターン13があり、続くターン14は少しキンクしていて緩やかなカーブを描いています。2列に並んでスタートを切るインディカー・シリーズでは、ターン11を過ぎたところで整列するのが理想的です。僕はトリスタンのイン側にいましたが、彼が気づいていたかどうかはわかりません。なにしろ、ターン12ではコースの真ん中まで出てきたので、僕は激しく縁石に乗り上げる形となってしまいました。この縁石はあまりに高いので通常は使いません。おかげで、もう少しでスタート前にウォールにヒットしそうになるくらい、ものすごく危険な状態でした」

    「これで彼は半車身ほど僕より前を走ることになり、彼の右リアタイア近くを僕は走っていましたが、『ひょっとすると、この男はまた僕に飛びかかってくるかもしれない』と思えました。最後のキンクは、簡単に全開でクリアできるセクションですが、彼が急に右へ向かってきたため、僕はスタート前にブレーキを使わなければいけなくなりました。そうしなかったら、きっと宙を舞っていたことでしょう」

    「レースはひどい展開でした。数周ごとにイエローが出て、まともではありませんでした。それでも、僕は8番手まで浮上しました。あるとき、僕はトリスタンをオーバーテイクしましたが、すぐさま強引に抜き返されました。彼はそこら中で暴れ回って、いろいろなドライバーと接触していました」

    「そして僕にとって最後のリスタートは……。ターン3ではいろいろなドライバーがサイド・バイ・サイドで進入していくのを何度も見ました。僕自身、最初のレースではパワーとやりました。ブレーキングで、僕はトリスタンとフェアに戦い、コーナーに進入していきましたが、突然、彼は縁石に大きく乗り上げ、この影響でテールを振り出し、これが僕のマシンにぶつかり、僕ははじき出されるようにタイアウォールと接触してしまいました。これはものすごく残念であると同時に、ものすごく腹立たしい状況でもありました」

    不幸中の幸いといえるのは、次のレースまであと数日しかないことだろう。インディカー・シリーズの一団は南に向かい、ハイスピード、ハイバンクで知られるテキサス・モーター・スピードウェイでの一戦に臨む。

    「レースではとてもコンペティティブに戦えるマシンを用意してくれたチームに深く感謝しています。面白い結果を得られたかもしれないレースがこんな結末に終わってしまい、とても申し訳なく思っています」

    「でも、まだたくさんのレースが控えています。僕たちはテキサスのスーパースピードウェイに戻ってハイスピードバトルを行った後、ショートオーバルでの2連戦に挑みます。僕たちのマシンはオーバルでの好調なので、この先のレースを楽しみにしています」