カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨、10番手から決勝に挑む (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨、10番手から決勝に挑む (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ボルチモアの予選を16番手で終えた。

    佐藤琢磨は、金曜日のプラクティスで8番手につける滑り出しのよさを見せていたが、予選を前にした土曜日のプラクティスでブレーキにトラブルが発生し、マシンセッティングが思うように進められなかった。

    しかし、予選ではそのトラブルが解消されており、第1ステージの第1グループで1分18秒3436を出し、3番手で悠々と第2ステージへの進出を果たした。

    しかし、第2ステージではアタックラップに入ったところで他車のアクシデントによる赤旗となり、持てる力をフルに発揮できなかった。それでも佐藤琢磨は10番手を獲得し、今シーズン5度目の予選トップ10入りを記録した。

    佐藤琢磨 (10番手)
    「朝のプラクティスではマシンにトラブルが出ていたために苦しい状況に追い込まれていました。しかし、私たちのチームは予選に向けて、見事なリカバリーをみせてくれましたね。予選の第1ステージを走り出してみると、マシンがとてもいいセッティングに仕上がっていることが感じられました。悔しいのは、予選の第2ステージでは赤旗にチャンスを摘まれてしまったことです。アタックラップを走っている間に赤旗が出されてしまいました。それでも、予選10番手は悪くない結果です。明日のファイナルプラクティスでさらにマシンを進歩させ、いいレースを戦いたいと考えています」

  • 佐藤琢磨 「大きな希望を持ってボルチモアに旅立つ」

    佐藤琢磨 「大きな希望を持ってボルチモアに旅立つ」

    佐藤琢磨が、インディカー第15戦ソノマのレース週末を振り返った。

    苦労の末にマシンを仕上げた佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングだったが、鮮やかにトップ10を走っていながら、避けきれないアクシデントのため入賞のチャンスを逃したばかりか、続いて起きた「逃げ場のない事故」のためリタイアを余儀なくされた。

    佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは、マニュファクチュアラー・テストとオープン・テストのふたつに参加してソノマのレースに備えたが、前者にはほぼ全チームが、そして後者にはすべてのチームが参加したため、結果的には全体的なコンペティションのレベルを押し上げることにしか結び付かなかった。

    「マシンのことを学ぶにはとてもいい機会で、たくさんのアイテムを試しました」と佐藤琢磨は述べた。

    「ミドオハイオのレースが終わってから、僕たちは高い戦闘力を取り戻せるよう強く希望していましたが、バランスとグリップについていえば、どちらのテストでも満足のいくレベルには到達しませんでした。それでもいろいろなことにチャレンジし、間違いなく進歩もしましたが、レースウィークエンドを迎える前に行わなければいけないことはたくさん残っていました」

    「ソノマは、コースレイアウトの面だけでなく、舗装の面でも、丘の上という地形の面でもトリッキーなサーキットです。午前中から午後にかけて風向きは180度変化するほか、日中に吹く風は砂やホコリを路面に向けて巻き上げるため、コースコンディションは目まぐるしく変化します」

    「それに加えて、今回ファイアストンは新しいタイアを持ち込みました。これは、新品の状態では高い性能を発揮しますが、デグラレーションがとても大きいので、タイアの使用本数が限定されているとテストはとても困難なものになります。せっかくセッティングを変更しても、コースコンディションもそのたびに変わってしまうので、比較テストを行うのは非常に難しいのです。これは誰にとっても同じことですが、僕たちは満足のいくセッティングを見つけられませんでした」

    フリープラクティスを通じて各チームが前進を果たすなか、当初の苦しい状況を考えれば佐藤琢磨も徐々に戦闘力を取り戻していった。その結果、予選の第2セグメント進出まで、ポジションにしてあとひとつ、タイムでは0.15秒差まで追い上げたことは立派な成果だったといえる。こうして、佐藤琢磨は13番グリッドからレースに挑むことが決まった。

    「少しずつ、僕たちが進むべき方向が見えてきました。そして走るたびに状況はよくなっていきました。十分な速さだったとはいえませんが、昨年のソノマにおけるチームの状況を考えると、大きな進歩を遂げたといえるでしょう」

    「レッドタイアが十分なグリップをもたらしてくれると期待して、僕たちは予選に臨みました。今回も、いつもと同じく大変な接戦となりました。第2セグメントに進出できなかったのはもちろん残念ですが、フィーリングは少しずつ改善されていました。それに、ある意味で13番グリッドはベストなポジションともいえます。なぜなら、第2セグメントに進めば、そこでもレッドタイアを使うことになるからで、11番グリッドや12番グリッドを手に入れるためにレッドタイアを使ってタイアの割り振りで苦労するよりも、その直後のグリッドから新品のレッドタイアをたくさん携えてスタートするほうが戦略的には有利だと考えられます」

    「僕たちは、最初のスティントをプライムのブラックタイアで走り、そのまま集団に留まりながら走行してからレッドタイアに交換する作戦をよく用いますが、ソノマはオーバーテイクがとても難しいので、プライムタイアでスタートすることには大きなリスクが伴います。なぜなら、ひとたびレッドタイアを履くライバルたちに抜かれると、順位を取り戻すのは不可能に近いからです。でも、レッドタイアだったらポジションを守ることができるし、うまくいけば順位を上げられるかもしれません」

    スタート直後、この作戦はうまくいきそうな展開になり、オープニングラップで佐藤琢磨は11番手まで駒を進める。レース序盤のコーション・ピリオドでは、トニー・カナーンに対してリスタートでポジションを落としたものの、佐藤琢磨はすぐさまふたつ順位を上げてトップ10入りを果たした。別のリスタートではマルコ・アンドレッティやカナーンと好バトルを演じたのに続き、次にイエローが出るまでに9番手となり、非常に好調そうに思えた。

    「ソノマでは信じられないほどオーバーテイクが難しいので、ほとんどの場合、チャンスがやってくるのはリスタートのタイミングとなります」

    「誰もがとてもアグレッシブでした。たくさんのクルマに、タイアと接触した跡が残されていて、僕はバトルを楽しみました! けれども、困ったことが起きたのは、その後のことでした」

    その事件は、3回目のリスタートでグレアム・レイホールがスピンしたことをきっかけにして起こった。トニー・カナーンとバトルをしていた佐藤琢磨はコース中央を走行していたため、完全に行き場を失ってしまったのだ。

    「ターン1からターン2にかけて、3ワイドや4ワイドになりながら丘を駆け上がり、エキサイティングなバトルをしていました。ものすごく混み合っていましたよ! ターン3の進入でスピンしたグレアムはコース上に戻ってくると、横滑りしながら丘を登っていきました。TKと僕はサイド・バイ・サイドをしていて、レイホールのマシンはコースの右側、僕は真ん中で、そしてTKは左側にいました。もしも僕が左に進路を変えていたらTKと接触していたことでしょう。したがって唯一の望みは、グレアムのマシンがコースの外側に移動していって、僕がふたりの間をすり抜けていくことでしたが、そうはなりませんでした。僕はグレアムのフロントウィングに乗り上げる形となり、右フロント・サスペンションにダメージを負ってしまいます。とにかく、2台横並びになっていたので、まったく避けようがありませんでした」

    ピットに戻ってきたマシンをAJフォイト・レーシングは懸命にリペアしたが、このため佐藤琢磨は大きく遅れたため、残り周回数はいくらかでもポイントの上乗せを狙うか、別のセットアップを試すために費やされることとなった。

    「データ収集のためには、少しでも多く走行することが重要でした。いずれにせよ、僕はコース上に留まらなければいけなかったので、レースを戦っている他のドライバーには進路を譲らなければいけませんでした。それでも、時にコース上でオーバーテイクすることがありました。僕のマシンがこのような反応を示すことにはとても勇気づけられましたし、ブラックタイアでもレッドタイアでもいいパフォーマンスを示すことができました」

    レース終盤、チャーリー・キンボールが佐藤琢磨のマシンに突っ込むというアクシデントが発生し、これで佐藤琢磨の戦いは完全に幕を閉じる。

    「チャーリーはターン7の出口でスピンして、コースの真ん中に止まっていました。アクシデントを避けようとしてたくさんのマシンがアウトサイドやインサイドに進路を変えていきました。僕はインサイドに行きましたが、ちょうどそのとき、彼はスピンターンを始めたのです! 本来、そんなことはすべきではありません。チャーリーのマシンは進行方向とは180度逆を向いて止まっていたので、次々と迫ってくるマシンの姿を彼は目の当たりにしたことでしょう」

    次のレースは、1週間後に大陸の反対側で開催されるボルチモア戦となる。この、東海岸の大好きな市街地コースで、これまでの身の毛もよだつような不運の連鎖に終止符が打たれることを佐藤琢磨は期待している。

    「非常にタフで、残念な結果に終わったロードコースのレースが2戦続いたので、ボルチモアのレースを楽しみにしています。ボルチモアでは、楽しくてエキサイティングなレースが毎回のように繰り広げられるので、まずはインディに戻って荷物をまとめ、大きな希望を持って旅立つことにします」

  • チップ・ガナッシ 「モントーヤはインディカーで才能を証明できる」

    チップ・ガナッシ 「モントーヤはインディカーで才能を証明できる」

    ファン・パブロ・モントーヤは、才能を失っていないことをインディカーで証明できるとチップ・ガナッシ・レーシングのゼネラルマネージャーを務めるマイク・ハルは考えている。

    ファン・パブロ・モントーヤは、今シーズン以降のガナッシのNASCAR計画から外れており、インディカーへの転向が噂されている。

    ファン・パブロ・モントーヤは、チャンピカー時代にガナッシのドライバーとして過ごしており、ガナッシがインディカーのスタッフを動員したデイトナ24時間レースを通して、インディカーチームとの繋がりを持っている。

    すでにアンドレッティ・オートスポーツが、2014年に関してファン・パブロ・モントーヤと連絡を取ったことを認めている。

    マイク・ハルは、ファン・パブロ・モントーヤが、チップ・ガナッシに加入することは示唆してないが、モントーヤの転向はインディカー全体にとって強みになると考えている。

    「彼がいることは我々のシリーズにとって素晴らしいことだと思う。個人的にファンとは多くの時間を過ごしてきた。私は彼が成し遂げてきたことをわかっているし、レースドライバーとして今後何ができるかを知っている」

    「過去数年、インディカーのスタッフが24時間レースの一員としてファンを走らせているので、インディカー・サイドで我々は非常に幸運だった」

    「彼はインディカーでも優れているだろうし、彼を近くで見てきた。個人的に、彼は初めてオープンホイールを走らせたときと同じくらい良い」

    マイク・ハルは、インディカーでのファン・パブロ・モントーヤの競争力に懸念はないが、インディカーが彼の存在を利用できないのではないかと懸念している。

    「ファンが再びインディカーで走るチャンスがあれば、その場の人達はシリーズに役立てることを望んでいる」

    「率直に言って、ここに彼がいることでシリーズのブランドを改善できないなら、このシリーズでファンのようなドライバーがいる理由はない」

    「現在、我々はシリーズンで何名かのドライバーのチャンスを逃していると思う」

    「(昨年)シリーズで優勝したアメリカ人となった素晴らしい才能をもつライアン・ハンター・レイがいるが、彼がレストランに入って、誰からが彼に気付くところまで持っていく必要がある。彼はパッケージだ」

  • ハイメ・アルグエルスアリ、インディカーへの転向を検討

    ハイメ・アルグエルスアリ、インディカーへの転向を検討

    ハイメ・アルグエルスアリが、2014年にインディカーへの転向を検討していると報じられている。

    2011年末にトロ・ロッソのレースシートを失ったハイメ・アルグエルスアリは、イギリスのラジオ局のコメンテーターに就任してF1にとどまり、タイヤサプライヤーであるピレリのテストドライバーとしても活動している。

    しかしながら、Marcaは、ハイメル・アルグエルスアリがアメリカに活躍の場を移すことを検討していると報道。

    記事によると、シャシーサプライヤーのダラーラが、ハイメ・アルグエルスアリのインディカー転向を切望しているといい、“数カ月以内”にDW12マシンのテスト走行を実現させるために調整に関わっているという。

    ハイメ・アルグエルスアリは、自身のTwitterで「ピレリで仕事をして素晴らしい時間を過ごしているけれど、少なくとも近い将来に僕がF1に戻るのをみんなが見ることはないはずだ」 と投稿している。

  • 佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれリタイア (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨、アクシデントに巻き込まれリタイア (インディカー第15戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第15戦ソノマのレースをアクシデントに巻き込まれるカタチで23位で終えた。

    佐藤琢磨は、13番手スタートから10周で9番手までポジションを上げ、さらに上位を狙える状況が見えていたが、19周目のリスタートのあと、目の前でスピンしたマシンと接触してフロントノーズとフロントサスペンションを破損した。

    ピットで長い時間をかけてマシンを直し、レースに戻った佐藤琢磨だったが、今度はスピンして進行方向と逆を向いてストップしていたマシンが突如として動き出し、佐藤琢磨にぶつかってきたことでレースを終えざるを得ませんでした。

    佐藤琢磨 (23位)
    「新品のソフトタイヤでスタートし、順位をいくつか上げることができました。マシンのセッティングもよかったようで、周りを走っていたライバル勢と同じペースで戦うことができていました。しかし、リスタート直後のターン3でスピンしたマシンが右側からコースに戻ってくる状況となり、接触してしまいました。傷めた右フロントサスペンションを修復してレースに戻ったのは、来年に向けてのデータを集めるためでした。大幅な周回遅れとなっていた私たちは、レースの邪魔をしないようにリスタートでは後方に下がるなどしていましたが、スピンをして止まっていた一台のマシンの横を通り抜けようとしたとき、彼が突然アクセルを踏み込んでぶつかってきて、リタイアを喫することとなりました。全く無駄なアクシデントだったと思います。次は得意とするボルチモアのストリートです。今週のレースからは気持ちをきっちりと切り替え、絶対に勝つという意気込みでレースに臨みます」

  • 平川亮、ソノマでインディカー参戦の可能性を残す

    平川亮、ソノマでインディカー参戦の可能性を残す

    平川亮は、ソノマでインディカーでの初テストを完了。デイル・コインは、ソノマで平川亮がインディカーに参戦する可能性を残している。

    平川亮は、デイル・コイン・レーシングのレギュラードライバーであるジャスティン・ウィルソンと並んで18号車をドライブ。トップから0.7秒以内のタイムを記録した。

    チーム代表のデイル・コインは、まだ2台目のドライバー契約をまとめていないが、平川亮のパフォーマンスに感銘を受けたと述べた。

    「19歳の青年が経験豊富なドライバーと走り、本当に良い仕事をした」とデイル・コインはコメント。

    デイル・コインは、平川亮がソノマでインディカーに参戦するかは、資金面とテストでの平川亮のパフォーマンスの両方に依存いちると述べた。

    「その両方だ。彼は良い仕事をしたが、我々は少し様子をみてみるつもりだ。彼には日本で他の計画があるので、彼がここでやりたいこととどのような接点があるか見てみるつもりだ」

    今年、平川亮は日本でスーパーフォーミュラにフル参戦している。

  • 平川亮、インディカーを初テスト

    平川亮、インディカーを初テスト

    平川亮が、インディカーの合同テストでデイル・コイン・レーシングの18号車をドライブ。インディカーを初体験した。

    2012年の全日本F3チャンピオンを獲得した平川亮は、今年スーパーフォーミュラにステップアップに参戦している。

    平川亮は、13日からソノマでスタートしたテストにデイル・コイン・レーシングから参加。初めてのインディカーをドライブした。

    チームオーナーのデイル・コインは、日程が重なるという理由で25日に決勝レースが行われるソノマでの平川亮のレース参戦は否定しているが、その週末にスーパーフォーミュラのレースはない。

    ソノマでデイル・コイン・レーシングの2台目のマシンに誰が乗るかは決定していない。

  • 佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨 「僕たちにはどうにもできない週末でした」

    佐藤琢磨が、インディカー第14戦ミドオハイオのレース週末を振り返った。

    シーズン半ばの慌ただしい連戦を終えたIZOD インディカー・シリーズは3週間のブレークを迎え、ここのところ苦戦続きだった佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングは反撃のチャンスを虎視眈々と待ち構えていた。

    だが、テストでトラブルを抱え込んで以降、ペースが伸び悩み、佐藤琢磨はレースを22位で終えた。

    「ものすごく苦しい週末で、とにかくスピードが伸びませんでした」と佐藤琢磨は振り返る。

    チームは、穏やかな起伏が続くこののどかなコースでテストを行ない、レースに備えようとしたが、大した情報は手に入らなかった。

    「今回はオープンテストだったのでほとんどのチームとドライバーが参加しました。しかし、使えるタイアは3セットだけで、午前中はチョイ濡れのコンディションでした」

    「ミドオハイオはトリッキーなコースです。コース幅が狭く、曲がりくねっているところもそうですが、コースコンディションが大きく変化することは信じられないくらいです。市街地サーキットではコースコンディションが改善されていくことがよくありますが、今回のミドオハイオは、通常67秒程度のラップタイムがそれより8秒も遅かったほどです! 舗装の状態とそれに対するタイアの反応により、グリップがまるでなく、コースのそこらじゅうでマシンが滑っているような状況でした。このスピードではマシンをセットアップするのはほぼ無意味で、その日の午後までテストプログラムを始めるのを待たなければいけませんでした。チームは、タイアのコンパウンドや構造が変わっていたこともあり、昨年彼らが用いたセットアップと2013年仕様のセットアップを組み合わせたものを用意していました。このときは順調に前進していくつかのことを学び、トップ10に食い込める自信を抱きました」

    しかし、金曜日のフリープラクティスになると、様々な問題が噴出し始める。

    「まるでスピードが伸びませんでした。45分間のセッション中にコースコンディションは3〜4秒も速くなるほど改善されましたが、僕たちはギアボックストラブルのため早々と走行を打ち切りました。これは2回目のプラクティスセッションに向けて厳しい状況を作ってしまいましたが、さらにはギアボックスに別のトラブルも起きてしまいます。3回か4回コースインして、1ラップずつ計測できましたが、この程度の走行量でマシンを進化させることは不可能です」

    負のスパイラルは土曜日朝のプラクティスでも繰り返された。

    「新しいブレーキを馴らす状態に不具合がありました。セッション序盤は再びチョイ濡れで、ひどく滑りやすいコンディションです。マシンはとてもドライブしにくい状況でした。ターン2の進入でブレーキを踏みましたが、まるで何も無かったかのようにまったく食いついてくれなかったのです。温度が低かったうえに、車高の影響もあって、クルマが底打ちをしながら滑り始めるとまったく止めることができませんでした。もともとグリップは低い状態でしたが、濡れたグリーン上はゼロに等しかったです!マシンはウォールに接触してダメージを負ったので、ピットに戻り、予選に向けて修復作業を行うことになりました。この時点まで、2周以上の連続の計測ラップを行えていないという酷い状態の週末を迎えていました」

    それでも、希望を持てることがひとつだけあった。このように様々なことがありながらも、佐藤琢磨は予選グループで8番手となったのだ。Q2進出に必要だったタイム差が0.1秒となかったのは素晴らしい努力だといえる。この結果、琢磨は15番グリッドからレースに挑むことになった。

    「第2セグメントに進めなかったのは残念ですが、メカたちが懸命に努力してここまで立ち直れたことは嬉しく思っています。予選ラップではベストを尽くしましたし、状況を考えればスピードは悪くありませんでしたし、少なくともある程度のペースまで乗せることができましたから。けれども、予選でも赤旗が提示されてセッションが中断されました。もう、ほかの何はなくても、もっと周回数が欲しかったですね!」

    決勝日のウォームアップでは再び運が下向きとなる。チームが考え出した新しい方向性のセットアップを試したが「ひとつだけよかったのは、これがまったく使い物にならなかったということが確認できただけ」という状態だった。

    「ただし、テストする時間はもう残されていなかったので、予選で走った状態をベースとしたセットアップに戻すことにしました。ただし、これで決勝を戦えるかどうかはまったくわからず、状況が少しでも改善されればと期待してレースに臨みました」

    佐藤琢磨は素晴らしいスタートを決めたものの、その後は、早めにピットストップしてファイアストンのブラックタイアをレッドタイアに交換するまで、ずるずると順位を落としていった。

    「グリッド上ではブラックタイアを履いたドライバーとレッドタイアを履いたドライバーが混在していました。僕は、スタートは良かったのですが、2周目にはエリオ・カストロネヴェスに抜かれ、その後は次々とポジションを下げていきました」

    「マシンが本調子でないことはすぐにわかりました。ほとんどコース上に留まっているだけのような状況だったので、とても長い午後になると覚悟していました。しかも、コースコンディションは急速に変化し、ハンドリングのバランスシフトも起きていましたが、とにかく僕たちはスピードが不足していました。最初のスティントをごく短くし、残る3スティントはすべてレッドタイアで走ることになりました。これでグリップはよくなりましたが、あくまでもそれは相対的な話で、十分なスピードとはいえません。できることはすべて試しましたが、ついに満足のいくスピードは手に入りませんでした」

    「レース終盤に向けてコースコンディションが改善され、僕たちのマシンも高いグリップを発揮して、しっかり走ってくれるようになりました。ところが、このときはすでにラップダウンになっていたほか、ピットストップでも問題が起きていました。まったく、僕たちにはどうにもできない週末でした」

    これが終わると、佐藤琢磨たちは再び3週間のブレークをとって体制を立て直し、8月26日にカリフォルニアのソノマで開催されるレースに出場する。今回は2日間のテストも予定されているので、シーズン半ばの再スタートとなることを期待したところだ。

    「次回もロードコース用タイアを使うことになりますが、僕たちにはまだ把握できていないことが多いようです。ソノマはアップダウンの多いコースなので、できればロードコースのセットアップに新たな進化をもたらしたいと思います。来週はホンダのテストデイ、続いてオープンテストが予定されているので、これは僕たちにとってボーナスのようなものです」

  • 平川亮、インディカーに参戦との報道

    平川亮、インディカーに参戦との報道

    平川亮が、2週間後のソノマでデイル・コイン・レーシングからインディカーでデビューを果たす可能性が報じられている。

    19歳の平川亮は、今年スーパーフォーミュラに参戦して11位につけている。

    平川亮は、8月21日にソノマで実施されるオープンテストでデイル・コイン・レーシングの2台目のマシンをテストするとされている。

    チームオーナーのデイル・コインは、平川亮をテストする計画があることを認めるが、日程が重なるためソノマで平川亮がレースをすることはないだろうと述べて言える。

    しかし、ソノマの週末にスーパーフォーミュラのレースは予定されておらず、平川亮がインディカーに参戦する可能性もある。

    デイル・コインは「確かに彼はテストをするが、日程が重なっているので、レースについてはわからない」とコメント。

    「彼は日本で素早い進歩を遂げており、ここまでかなりの成功を収めている。

    ソノマは、デイル・コイン・レーシングが2台目のクルマを走らせるとされる唯一のレースとなっている。

    平川亮は、昨年の全日本F3で15戦7勝、6回の表彰台という圧倒的な強さでチャンオンを獲得している。

  • 佐藤琢磨、22位でフィニッシュ (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨、22位でフィニッシュ (インディカー第14戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第14戦ミドオハイオの決勝レースを22位で終えた。

    トラブル多発のプラクティスによって予選16番手と厳しい位置だった佐藤琢磨は、決勝向けのマシンセッティングでも大きな躍進を遂げることができなかった。それでもピットストップでウイングやタイヤのセッティングを変更して、マシンを少しでも速くするようにトライし、22位でゴールに到達した。

    レースでは、インディカー・シリーズ参戦3年目のチャーリー・キンボール(Chip Ganassi Racing)が、キャリア初優勝を達成した。

    次のシリーズ第15戦は、アメリカ大陸を西へ横断し、カリフォルニア州サンフランシスコ郊外のソノマ・レースウェイで開催される。

    佐藤琢磨 (22位)
    「グリップ感がなく、マシンのバランスもとても悪かったため、とても厳しいレースになっていました。路面コンディションが変化していく中、部分的に自分たちが速さを発揮できるところがあり、バランスが向上したときもありました。しかし、周りと比べると相対的にスピードが伸びていかず、終始非常に苦しいバトルを戦い続けていました。ピットストップではウイングやタイヤの内圧といったセッティングの変更を重ねましたが、期待した通りにスピードが伸びることはありませんでした。苦しい戦いでも学べたことはありました。しっかりとデータも残っています。次もロードコースサーキットでのレースなので、じっくりとデータを見直して、2回のテストを行い、今の状況を克服したいと思います」