カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨 「ダリオが1日も早くコクピットに戻ってくることを願っています」

    佐藤琢磨 「ダリオが1日も早くコクピットに戻ってくることを願っています」

    佐藤琢磨が、インディカー第17・18戦ヒューストンのレース週末を振り返った。

    ヒューストンの市街地コースで行われたインディカーレースは実にエキサイティングだったが、それでも佐藤琢磨の“不運の連鎖”を断ち切ることはできなかった。ただし、少なくとも佐藤琢磨とAJフォイト・レーシングを上り調子へと転換させることはできたようだ。

    ダブルヘッダーで開催されるこのレースでは、第2ラウンドの最終ラップで佐藤琢磨が関係する大クラッシュが発生したものの、幸いにも佐藤琢磨は無傷だった。いっぽう、同じレースの第1ラウンドでは佐藤琢磨がポールポジションを獲得。なお、フォイトのチームが予選を制したのは1999年7月にアトランタ・モーター・スピードウェイでビリー・ボートが達成して以来のことである。いっぽう、佐藤琢磨がインディカー・シリーズでポールを獲得したのは、2011年のエドモントンを筆頭に、これが通算3回目となった。

    かつてチャンプカー・ワールドシリーズの舞台だったヒューストンでインディカー・シリーズが開催されたのは今回が初めてのこと。フォイト・レーシングでNo.14のマシーンに関わっている誰もが、このイベントを楽しみにしていた。

    「チームにとってはホームレースなので、とても楽しいイベントでした」と佐藤琢磨はコメント。

    「チャンプカーが開催された6年前のレースのビデオを見ましたが、非常に興味深いと思いました。クレージーなコースで、とてもバンピーなのに、速くて面白そうでした!」

    ただし、1ヶ所だけあまりにバンピーなところがあった。

    「今回はダブルヘッダーのイベントだったので、プラクティスは非常に短いものでした。いっぽう、他のカテゴリーでターン1のバンプが大きな問題となったので、速度を下げるための臨時シケインが設置されることになりました」

    「予選は土曜日に延期され、その間にバンプの整備を行ったので、シケインなしのコースに慣れるために10分間のウォームアップが設けられました」

    「金曜日のプラクティスは、ライドハイトやスプリングなど、ごく基本的な作業に取り組みましたが、大きな手応えを掴みました。そして土曜日の午前中にはとても古いタイアを装着して臨みましたが、マシーンは好調で、自信を抱くことができました」

    「メインストレートでは引き続き大きなバンプを避けなければならず、キンク部分のイン側を走ることになりました。それでも予選は最高に楽しかったですよ。僕たちは最初に硬めのブラックタイアでコースインし、ここでいいラップタイムを記録した後、レッドタイアに履き替えてポールポジションを獲得しました。この結果にはとても満足していますし、チームは素晴らしい仕事をしてくれたと思います。たくさんのチーム関係者と、腰の手術を終えて初めてサーキットに姿を見せたAJの前でこのような成績を収められたので、最高の気分でした」

    「いつもだったら、ポールを獲った後は一晩いい気分でいられますが、今回は記者会見を終えると、そのままレースの準備を始めなければいけませんでした」

    土曜日の午後には決勝のスタートが切られるのだから、忙しい思いをしたのは佐藤琢磨ひとりではなく、誰にとっても同じことだった。ただし、スタートラインでクラッシュが発生したために直ちに黄旗が提示され、この影響で佐藤琢磨は右リアタイアにパンクを負うことになる。

    「それほどいいスタートではありませんでしたが、トップを守ることはできました。ところが、先頭でこの事故現場に戻ってきたため、パーツの破片を拾ってしまったようです。エンジニアがラップごとに空気圧が下がっていることを伝えてくれたので、ピットストップをしないわけにはいきませんでした。これはとても辛いことでした」

    これで佐藤琢磨は12番手に後退。そしてリスタート以降は、トニー・カナーン、セバスチャン・ブールデ、マイク・コンウェイらと立て続けにバトルを演じることになる。

    「予選のときに比べると気温は大きく上がり、僕らはマシーンのスピードを失っていました。グリップは徐々に落ち始めていましたが、サイド・バイ・サイドのバトルがたくさんあったので、引き続きとてもエキサイティングでした。いっぽう、多くのドライバーが縁石に乗り上げて激しく跳ね飛び、コース上のホコリやマーブルに乗ってしまうような難しい状況でしたが、とにかく我慢のレースとなっていました」

    残念ながら、無線のトラブルによりチームと連絡をとれなかった佐藤琢磨には黒旗が提示され、ここでピットに戻ったマシーンをチームは修復することができた。この作業はあっという間に終わったが、佐藤琢磨はチームにハンドリングの症状を伝えるチャンスを逃してしまう。

    それでもレース戦略が的確だったこともあって、残り20周でリスタートを行ったときには8番手まで挽回していたが、フィニッシュまであと2周となったところで不運が襲いかかり、佐藤琢磨はウォールと接触することになる。

    「ジョセフ・ニューガーデンがターン1でイン側に飛び込んで僕をパスしていきましたが、このとき、彼はまったくスペースを残さなかったので、僕はシケインをショートカットすることになりました。これでタイアにはホコリがたくさんつきましたが、その後のターン3では3台が非常に接近して進入する形となります。僕のイン側にはジェイムズ・ジェイクスが飛び込んできました。僕はなんとかコーナーを曲がろうとしましたが、路面はとても滑りやすい状態になっていたため、一度ラインを外すともうどうすることもできず、僕はウォールに接触してしましました」

    「このときトーリンクにダメージを負いましたが、他のドライバーがリタイアすればポジションを上げることができるので、残り数周を走るためにレースに復帰しました」

    佐藤琢磨にとってはさらに悔しいことに、レース2の予選はキャンセルとなり、スターティンググリッドにはポイントランキング順に整列することとなった。ただし、エンジンをストールさせたダリオ・フランキッティと、チームのコミュニケーションが図れずに間違ったグリッドに並んだ琢磨のふたりは、最後尾からのスタートを余儀なくされた。

    「予選開始の10分前に雲行きが怪しくなってきたので、僕はヘルメットのなかで笑顔を浮かべていました。なにしろ、雨は大好きですからね! 僕は最終的にセッションがキャンセルされるまで、誰よりも長くコクピットのなかで待ち続けました」

    スタートとリスタートを完璧に決めた佐藤琢磨はぐんぐん順位を上げていき、レースが折り返し地点を迎えるころにはトップ10に迫っていた。

    「土曜日の走行から学んだことがあったので、マシーンはよくなっていました。僕がいちばん速かったわけではありませんが、チームが指示したピットストップやレース戦略がよかったので、トップグループと肩を並べることができました」

    最後のピットストップを終えたとき、7番手となった佐藤琢磨はシモン・パジェノーを追っていた。

    「6番手争いのバトルはエキサイティングでした。リスタートしたときのスピードは彼のほうが上でしたが、その後、彼に追いついていき、さらにプッシュ・トゥ・パスを使ってギャップを縮めていきました。サイモンとは僅差でフィニッシュできそうでした。抜けるかどうかはわからないけれど、とにかく全力を尽くそうと思ったのです。ファイナルラップの1周前、バトルをしていた僕はターン8の縁石に乗り上げてしまいます。これでマシーンは跳ね上がってラインがアウトにはらみ、マーブルに乗り上げて出口側のウォールにかすってしまいました」

    「レースはとても接戦だったので、勢いを失った僕はその直後にいくつかポジションを落としていました。また、リアのトーリンクにダメージを負ったようにも思いました。ここから最終ラップのターン4まではすべて左コーナーです。マシーンがドリフトするため、さらにマーブルを拾ってしまいました。このときはレースを走りきることだけを考えていました。けれども、右コーナーのターン5に進入したとき、左リアタイアに大きな荷重がかかり、これでトーリンクに問題が起こってしまったようです。ここはとてもトリッキーなコーナーで、僕は内側のラインをキープしようとしましたが、残念ながらひどいスナップオーバーが急に起こり、クルマ1台分くらい大きく横滑りしてしまいます。このとき、ちょうどダリオが僕をオーバーテイクしようとしていたので、ハイスピードで接触した2台によって大きな事故が起きました」

    佐藤琢磨のマシーンはコースを横断したところで停止したが、その側面に前方が見えていなかったEJヴィソのマシーンが激突する。

    「ものすごい衝撃でした。マシーンの右側は大破し、ベルハウジングまで大きな穴が貫通していました。それは、2002年のオーストリアGPを思い起こさせるようなアクシデントでしたが、ニック・ハイドフェルドがマシーンの弱い部分に突っ込んできたのに対し、EJが接触したのが頑丈な部分だったことは幸いでした」

    「衝撃はとてつもなく激しかったのに、シェルにはまったくダメージがありませんでした。僕は軽い打撲傷を負いましたが、大したことはなく、最新のシャシー設計の素晴らしさに大いに感謝しています」

    「いちばん心配なのは、ダリオ、ケガをされた13名の観客、そしてインディカーのオフィシャルたちで、一刻も早いご回復をお祈りしております。日曜日の夜11時ころ、足首の手術に成功したダリオのもとを訪れました。彼は本当に強い男で、ジョークを言ったり笑顔を見せてくれたりしました。麻酔の影響で軽い目まいを起こしているようでしたが、笑い合って話せたことで、僕はようやく胸を撫で下ろすことができました。彼が1日も早くコクピットに戻ってくることを願っています」

    幸いなことに、2週間後にカリフォルニアのフォンタナ・スピードウェイで開催される2013年最終戦に佐藤琢磨は出場する予定だ。

    「ヒューストンのレースの直前に、僕たちはフォンタナでテストし、いい結果を得ているので、そこでもパッケージが好調であることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、ダリオ・フランキッティとヘルメット交換を約束

    佐藤琢磨、ダリオ・フランキッティとヘルメット交換を約束

    佐藤琢磨は、ヒューストンのレースでクラッシュして負傷したダリオ・フランキッティと面会し、ヘルメット交換を約束したことを明かした。

    ヒューストンの決勝レース。横滑りしそうになった佐藤琢磨に、後方に迫っていたダリオ・フランキッティが接触し、佐藤琢磨のマシンを踏み台にするようにして空中に舞い上がってキャッチフェンスに激突し、路面に落下。さらに皇族のEJ.ヴィソも衝突するという大クラッシュが起こった。

    佐藤琢磨とE.J.ヴィソに怪我はなかったが、ダリオ・フランキッティは地元の病院に運ばれ、骨折した右足首の手術を受けた。手術は成功。フランキッティは脳しんとうと背骨の骨折も負っていたが、こちらは手術の必要がないと判断された。

    アクシデントの際にパーツの一部がキャッチフェンスを乗り越え、13人の観客が負傷した。うち2人は病院に搬送されましたが、命に別状はないとのこと。その他の負傷者はサーキットのメディカルセンターで処置を受けた後、帰宅した。

    「ファンのみんなが重傷ではないと聞いて嬉しく思っています」と佐藤琢磨は自身のTwitterに投稿。

    また、佐藤琢磨は入院しているダリオ・フランティッキを見舞ったことを明かした。

    「昨晩、@dariofranchittiが笑っているのを見て本当に安心したよ」

    「ダリオ、僕は君からのヘルメット交換の申し出を受け入れるよ。僕たちは君が早くトラックに戻ってくれるのを待っているよ!!」

    関連:フランキッティ、佐藤琢磨との大クラッシュで骨折。観客にも負傷者

  • フランキッティ、佐藤琢磨との大クラッシュで骨折。観客にも負傷者

    フランキッティ、佐藤琢磨との大クラッシュで骨折。観客にも負傷者

    インディカー第18戦ヒューストンで大クラッシュで発生。ダリオ・フランキッティが佐藤琢磨に接触してフェンスに衝突。ダリオ・フランキッティは右足首と脊椎を骨折。観客の14人が怪我を負った。

    最終ラップ。リアのコントロールを失った佐藤琢磨のマシンにダリオ・フランキッティのマシンが乗り上げて宙を舞いフェンスに激突。さらに後続のE.J.ビゾが2台に突っ込み、コース上にはパーツが散乱。またフェンスの破片が観客席に飛び込んだ。

    佐藤琢磨とE.J.ビソに怪我はなかったが、ダリオ・フランキッティは脳しんとうを起こしてマシンから降りることが出来ず、マーシャルが救出。メディカルチェックを受けた後、詳しい検査のため病院に搬送された。

    ヘルマン・テキサス医療センターに搬送されたダリオ・フランキッティは、脳しんとうに加え、脊柱と右足首の骨折と診断され、病院で治療を受けている。

    また、ダリオ・フランキッティの接触によってフェンスの一部は観客席へ飛び込み、レース主催者によると14人が負傷したという。

    「今日の午後、グランプリ・オブ・ヒューストンで起きた事故によって、我々はファンや関係者を最大限に懸念している」とレースプロモーターのマイ・ジャックプロモーションとインディカーは共同声明を発表。

    「インディカーのオフィシャルとドライバーのダリオ・フランキッティ、そして二人のファンが病院へと搬送された。さらに11人のファンが負傷している」

    「オフィシャルはこのクラッシュを調査しており、詳しい情報は現段階で入っていない。ファンやドライバーの安全性が第一であり、我々はさらに詳細な情報を提供する」

    クラッシュのきっかけとなった佐藤琢磨は「最終ラップで路面のデブリを拾い、ウィールに擦って勢いを失ってしまいました。僕がラインから外れると2台の車が僕をパスしていき、ターン5でリアをスライドさせてしまい、ダリオと衝突してしまいました。ダリオが無事であることを祈っています」とコメントした。

  • 佐藤琢磨、最終ラップのアクシデントにより14位 (インディカー第18戦)

    佐藤琢磨、最終ラップのアクシデントにより14位 (インディカー第18戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第18戦ヒューストンの決勝レースを14位完走扱いで終えた。

    第18戦の予選は、直前に降り始めた雨によって、コース上に多くの水たまりができたため、午前9時20分ごろに中止が決定。決勝レースのスターティンググリッドは、本来であれば前戦までの各エントラントが獲得したポイントによって決められるが、インディカーのルールでは、ダブルヘッダー開催の場合は、公式戦2レースで構成されているものの一つのイベントとしてとらえるため、第16戦ボルティモア終了時点で獲得していたポイントに則して順位が決定した。

    佐藤琢磨は15番手スタートのはずでしたが、グリッドでエンジンをストールさせたため、23番手からスタートを切った。そこから7周で17番手、11周で16番手と着実にポジションを上げていった。

    ピットストップのタイミングも的確で、マシンの仕上がりもよかった佐藤琢磨は、レースが終盤を迎えたときには7番手にまで順位を上げていた。

    しかし、最終ラップのターン5でマシンのリアが滑ったところへ後続のマシンが接触してスピンし、コース外側のコンクリートウオールにヒット。さらに後方から来たマシンとも接触し、フィニッシュまで走りきることはできなかった。この結果により14位となりました。

    佐藤琢磨(14位)
    「昨日よりもマシンのハンドリングはよく、序盤にはポジションを上げられずに苦しむシーンもありましたが、ハードタイヤにしてからは順位を着々と上げていくことができました。シーズン中盤に一時、ロードコースでのパフォーマンスが下がった私たちのチームでしたが、シーズンの終盤になって再びマシンにスピードを取り戻すことに成功しています。今日はそうしたマシンでいいレースを戦えていただけに、好結果を残したかったですね。最終戦のフォンタナに向けては、先日テストを行い、昨年よりもずっといいベースラインを獲得できています。今シーズン最後のレースも全力で戦います」

  • インディカー、2013年末でIZODとのタイトルスポンサー契約を終了

    インディカー、2013年末でIZODとのタイトルスポンサー契約を終了

    インディカーは、2013年限りでIZODとのタイトルスポンサー契約を終了することを発表した。

    アメリカのアパレル企業IZOD(イゾッド)は、インディカーと締結した6年間のタイトルスポンサーの4年目だった。

    だが、その関係は何度か憶測の対象となっており、インディカーは契約が早期に終了した場合のために潜在的な後任を探していることを認めていた。

    「我々はIZODとの過去6年間のパートナーシップを誇りに思っている。我々はPVH社(IZODの親会社)のサポート、創造力、ビジョンに感謝している」とインディカーの親会社 Hulman & Co.のマーク・マイルスCEOはコメント。

    「だが、状況は変わるものだ。現在、我々は、最速で多方面にわたるレーシングと提携することを目指すブランドとの新しいパートナーシップを求めている」

    「我々は、インディカーとインディアナポリス・モータースピードウェイで商業機能を組み合わせて強化している。それは我々にスポーツをよりアグレッシブに追求する新しい機会を追求することを許すだろう」

  • 佐藤琢磨 「Takuma Club Meeting 2013」開催決定

    佐藤琢磨 「Takuma Club Meeting 2013」開催決定

    佐藤琢磨スペシャルイベント「Takuma Club Meeting 2013」の開催日が、12月8日(日)に決定した。

    「Takuma Club Meeting」は、毎年、佐藤琢磨がファンのために開催しているイベント。今年は『The First Victory』と題し、インディカーシリーズで佐藤琢磨が達成した『日本人初優勝!』という歴史的快挙の喜びを、ファンと分かち合ちあえるような楽しい企画が計される。

    また特別展示や特別ゲストを迎えてのトークショーなど盛りだくさんの内容が予定されている。

    イベントの詳細や募集に関しての詳細は、近日中に発表される予定。

    「Takuma Club Meeting 2013 – The First Victory」

    ● 開催日:12月8日(日)
    ● 開催場所:山野ホール
    〒151-8539 東京都渋谷区代々木1-53-1山野美容専門学校内

  • ファン・パブロ・モントーヤ 「目標はインディ500優勝」

    ファン・パブロ・モントーヤ 「目標はインディ500優勝」

    ファン・パブロ・モントーヤは、チーム・ペンスキーでのインディカー転向を“夢”と述べ、2014年のインディ500の優勝を目標に掲げた。

    今シーズン限りでNASCARスプリント・カップでのアーンハート・ガナッシ・レーシングのシートを失うファン・パブロ・モントーヤは、2014年にチーム・ペンスキーからインディカーに参戦することが決定した。

    ストックカーで7年レースをした後のシングルシーターへの復帰だが、ファン・パブロ・モントーヤは、NASCARでの経験によってオーバルですぐに競争力を発揮できると考えている。

    「正直、オーバルに関してはまったく心配していない」とファン・パブロ・モントーヤはコメント。

    「NASCARでの7年とそれ以前のオープンホイールの経験があるので、オーバルで走ることにかなり興奮している」

    「勝ちたいのはオーバルだ。インディ500に勝ちたい。興奮しているよ」

    「チーム・ペンスキーとインディーで走る機会はとても大きいね」

    ファン・パブロ・モントーヤは、ロードコースとストリートコースでスピードを上げるには時間がかかるかもしれないと認めるが、チーム・ペンスキーでチームメイトとなるエリオ・カストロネベスとウィル・パワーが、再び慣れるための助けになってくることを期待していると述べた。

    「その部分(ロードコースとストリートコース)は改善していかなければならないね」とファン・パブロ・モントーヤはコメント。

    「通常、キャリアの全てを通して、かなり素早く状況に慣れてきたし、ウィルとエリオがチームメイトとして助けてくれるので、スピードを上げる助けになってくれるだろう」

    「再び多くのことを学ばなければならないだろうけど、僕はそのチャレンジに挑む。それが一番のことだ」

    ファン・パブロ・モントーヤのインディカー復帰はここ数週間噂されてきたが、NASCARに留まるとの推測もあった。

    ペンスキーとの契約はサプライズだった。ファン・パブロ・モントーヤは両方のシリーズで他のチャンスがあったとが、ペンスキーの実績に動かされたと述べた。

    「ドライバーにとって理想的な状況を夢見るならば、ペンスキーでレースをするのはナンバー1だと思う」

    「来年、僕がNo.42(アーンハート・ガナッシ・レーシング)をドライブしないと発表されたとき、僕のナンバー1の選択は勝てるクルマに乗ることだった」

    「このようなチャンスがやってきたときは、考える必要さえない。素晴らしいチャンスだ」

    関連:ファン・パブロ・モントーヤ、ペンスキーでインディカーに復帰

  • ファン・パブロ・モントーヤ、ペンスキーでインディカーに復帰

    ファン・パブロ・モントーヤ、ペンスキーでインディカーに復帰

    ファン・パブロ・モントーヤが、2014年にペンスキーでインディカーに参戦することになった。

    元F1ドライバーで1999年のCARTチャンピオンであるファン・パブロ・モントーヤは、ここ6年半をNASCARで過ごしてきたが、今シーズン限りでアーンハート・ガナッシ・レーシングを離脱することが決定している。

    ファン・パブロ・モントーヤは、エリオ・カストロネベス
    とウィル・パワーとともにチーム・ペンスキーの3台目のマシンを走らせる。

  • 佐藤琢磨、トンネルの出口は見えたのか?

    佐藤琢磨、トンネルの出口は見えたのか?

    佐藤琢磨が、インディカー第16戦ボルティモアのレース週末を振り返った。

    朗報だったのは、ボルティモアでの佐藤琢磨がここ数戦よりはるかにコンペティティブになったこと。

    あまり好ましくない報せは、好調だったのがたった3周に過ぎなかったことにある。

    佐藤琢磨とNo.14をつけたAJフォイト・レーシングのダラーラ・ホンダは、IZODインディカー・シリーズ・レースのオープニングラップで8番手を走っていたが、エンジン・トラブルが発生したため、メリーランドで行われた市街地レースからリタイアに追い込まれることとなった。

    シーズン半ばの悪い流れは、どうやらまだ断ち切れてはいないようである。

    「ボルティモアには大いなる期待を抱いてやってきました」と佐藤琢磨は語る。

    「昨年、チームも僕もここでコンペティティブな戦いを演じていたので、今年も力強く戦えると考えていましたし、チームのスタッフもこのレースを楽しみにしていました。ただし、タイアのスペックが変わり、コンディションも異なっていたので、新たなチャレンジでもありました」

    「最初と2回目のセッションは順調でした。僕たちはベーシックなセットアップに取り組んでいましたが、とてもポジティブな印象でした。ロードコースで行われた過去2戦よりはるかに好ましい状況です。また、2013年スペックのタイアをこのサーキットにマッチさせる作業も行いましたが、これも順調に進みました」

    佐藤琢磨は第2セッションで8番手のタイムをマークしてイベント初日を終えた。

    「今回も大変な接戦でしたが、僕はいつもボルティモアのレースを楽しんできました。ただ、ここでは常に運に見放されてしまうのです。今年は踏切のところに設けられたシケインが2011年のときと同じレイアウトに戻され、3つの高い縁石が作られていました。ここはとても難しく、マシンを跳ね上げてしまうドライバーが何人もいました。縁石を乗り越えるときは、正しい角度で進入しなければいけないのです」

    土曜日の朝は上手くことが運ばなかったものの、予選では競合揃いのグループだったにもかかわらず最初のセグメントで3番手となり、12台が出走する第2セグメントに進出した。

    「3回目のプラクティスではマシンにトラブルがあり、それがラップタイムにも反映される形となりました。このため難しい状況で予選に臨むことになりましたが、チームはとてもいい働きをしてくれました」

    「予選の第1セグメントは、強力なドライバーが揃ったグループでしたが、とてもうまくいきました。タイムアタックも本当に楽しかった! 僕たちは大きな期待をもって第2セグメントに挑みましたが、ベストラップを記録している最中に赤旗が提示され、残念ながら10番手に終わってしまいました」

    もしもそれがなければ、ファイアストン・ファスト6に進出できただろうか?

    「それはわかりませんが、第1セグメントでは素晴らしいスピードを記録しました。だから、チャンスはあったと思います」

    それでも、決勝日当日のウォーミングアップでフォイトのマシンは力強い走りを見せていたので、決勝でも好成績を残す望みはあった。

    「天気予報は雨が降るかもしれないと伝えていたので、最高の気分でした! しかも、ウォームアップでは大きな前進も果たしていたので、とても勇気づけられるとともに、強い手応えを感じるセッションでした。多くのドライバーが硬めのブラックタイアを使っているとき、僕たちは2番手か3番手につけていました。その後、ほかのドライバーが柔らかめのレッドタイアに交換すると8番手まで落ちましたが、マシンのバランスはとても満足がいくもので、午後に行われるレースを楽しみにしていました」

    コース上に“踏切シケイン”があったこともあり、ボルティモアのスタートは2列縦隊で並んだいつものローリングスタートとはいささか様子が異なるものとなった。今年、ドライバーたちは3列に並んでいたが、スタートラインを横切ったとき、10番グリッドの佐藤琢磨と並んでいるドライバーは誰もいなかった。けれども、このおかげで佐藤琢磨は前方のドライバーたちを追い越すに足る勢いを手に入れることになり、ターン3ではライアン・ハンター-レイとトリスタン・ヴォウティエをアウト側から仕留めると、その出口ではスピードを落としたエリオ・カストロネヴェスをオーバーテイクすることになった。これで7番手となった佐藤琢磨は、チャーリー・キンボールに迫っていった。

    「スタート直後は、下り坂のうえにブレーキングゾーンにバンプがあり、さらにはターン1に向けてコース幅がぎゅっと狭くなっていたため、とてもトリッキーな状況でした。だから、僕にできることといえば、慎重に進入してアクシデントに巻き込まれるのを避けることと、次のコーナーにいい態勢で進入できるよう準備を整えることしかありませんでした」

    「ターン3は入り口がとてもワイドなため、いろいろなチャンスが手に入る素晴らしいコーナーです。舗装はコンクリートですが、なぜかグリップは良好でした。ここはいろいろなラインが選べるので、レースをするには最高の場所です。このため、誰もがまるでツーリングカーレースのような接近戦を演じていました。僕はブレーキングでアウト側に回り込むチャンスを手に入れ、コーナーの出口にかけていいポジションにつけていました。結果的に7番手まで上がれたのですから、完璧なスタートだったと思います」

    「このコースはブレーキにとってとてもきついので、その後はマシンをいたわりつつ、タイアを持たせるとともに、燃費にも気をつけながら周回していきました。これにはスリップストリームを活用することも重要ですが、前のクルマにあまり近づきすぎると、ブレーキの冷却に問題を抱えることになります。けれども、すべては順調にいっていました」

    「ところが、4周目にシケインから脱出しようとしたところ、急激なパワーダウンに見舞われました。エンジンにトラブルが発生したようだったので、ピットに戻って問題を解決しようとしましたが、残念ながらリタイアに追い込まれることになりました」

    とても悔しい結果だったが、大荒れに荒れたボルティモアのレースでは好成績を残すチャンスもあっただろう。「これで僕たちもまともにレースを戦えるようになると、スタッフ全員が期待していました。残念で仕方ありませんでしたが、少なくとも僕たちがコンペティティブであることははっきりしました。これはとても重要なことです」

    「今回はとても荒れたレースになりました。かりにフィニッシュできたとして、何位になっていたかはわかりませんが、どうなっていたのか、本当に知りたいと思います。でも、いまの僕にできることといえば、状況を大きく変えるハードワークをこなし、コンペティティブなマシンを用意してくれたスタッフたちに感謝することだけです」

    インディカー・シリーズはここから5週間のブレイクに入る。そして次戦はAJフォイトのホームタウンであるテキサスはヒューストンの市街地コースで開催される。ただし、9月29日に菅生で開催されるスーパーフォーミュラ・シリーズにチーム無限から挑む佐藤琢磨には、休息をとる余裕はほとんどない。

    「来週はインディアナポリスで予定が入っています。それから日本に帰っていくつかの仕事をこなしてからアメリカの西海岸に戻り、フォンタナで行われるインディカーのテストに1日参加。その日の深夜便で日本に戻り、すぐに仙台に向かいます。その後は菅生でレースウィークエンドに突入することになります!」

    「フォンタナのテストがうまくいくことを願っています。そして菅生が終わるとヒューストンのレースに挑みます。これはチームのホームレースで、(今年前半に体調を崩した)AJが久々にピットスタンドに戻ってくるイベントとなります。たくさんのスタッフが家族を連れてくるので、いいレースとなることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨、マシントラブルでリタイア (インディカー第16戦)

    佐藤琢磨は、インディカー第16戦ボルチモアの決勝レースをリタイアで終えた。

    佐藤琢磨は、10番グリッドから得意のスタートで7番手までポジションアップ。ファイナルプラクティスで8番手となるラップタイムを記録してマシンの仕上がり具合にとても満足していた佐藤琢磨は、順調なスタートを決めたあとにトップグループに加わっていくことが期待された。

    しかし、突然のパワーダウンでピットイン。修復はならず、4周を走っただけでのリタイアを喫した。

    佐藤琢磨 (24位)
    「予選までにはトラブルも不運もありましたが、決勝日のウォームアップでマシンをとてもいいものに仕上げることができました。新品のソフトタイヤを選んだスタートもうまくいき、アクシデントに巻き込まれることなく7番手まで順位を上げることができましたので、燃料をセーブし、タイヤを温存し、ほどよいペースで走り続ける体制を整えました。ところが、そこで突然のパワーダウンを感じました。すぐに燃料のミクスチャーセッティングを変えるなどを試みましたがパワーが戻ってくることはなく、ピットでリタイアしました。マシンがいいものになっていただけに本当に残念です。次のヒューストンは今シーズン最後のストリートレースですから、是非ともいい走りを実現したいです。ダブルヘッダーでの大量得点を目指します」