カテゴリー: インディカー

  • 佐藤琢磨、ロングビーチの予選で8番グリッドを獲得 / インディカー

    佐藤琢磨、ロングビーチの予選で8番グリッドを獲得 / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第3戦 ロングビーチの予選で1分7秒22を記録して8番グリッドを獲得した。

    朝のプラクティスで16番手に沈み込んでいた佐藤琢磨は、予選で発生したオフィシャル・タイミングビーコンの不具合によってセッション中のラップタイムを確認できないという困難のなか、予選で8番手までポジションを上げた。

    佐藤琢磨のタイムはホンダ勢で2番手に相当するもので、トップとなったジェイムズ・ヒンチクリフとはわずか7/100秒差だった。正式な結果がオフィシャルより発表されたのは、セッションが終わってから5分後のことだった。

    チームは明日の午前中に行われるウォームアップに臨んだ後、日本時間の4月18日午前5時30分にスタートが切られる決勝に備えることになります。

    佐藤琢磨
    「状況を考えれば、この結果に満足しないといけないのでしょう。今朝のプラクティスは厳しい展開でしたが、予選ではホンダ勢のトップと肩を並べることができました。第2セグメントではラップタイムの情報が手に入らず、基準がない状態で走らなければいけませんでした。その結果、トップ6にコンマ数秒の差をつけられたのは残念です。いずれにしても、ABCサプライ・チームのメカニックとエンジニアたちは、マシーンをより速くするうえで素晴らしい仕事をしてくれました。プラクティス後に自分たちのデータを見直し、そこからセットアップの方向性を大きく変更しました。彼らのことを本当に誇りに思います。明日はクリーンなレースを力強く戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、ロングビーチ最初のプラクティスを5番手で終える

    佐藤琢磨、ロングビーチ最初のプラクティスを5番手で終える

    佐藤琢磨は、2016 インディカー第3戦 ロングビーチの最初のプラクティスで1分8秒70をマークし、5番手につけた。

    いくつかのセッティングを試みた2回目のプラクティスでは、佐藤琢磨が1分8秒18で11番手、ホークスワースは1分8秒11で9番手となりました。

    明日が午前中にもう1度プラクティスを行った後、午後には公式予選が行われる。

    佐藤琢磨
    「セッションを順調に終えることができました。試したいと思っていたアイテムをいくつか試し、とても貴重なデータを収集できました。またロングビーチにやってこられて本当に嬉しく思います。ファンの方々は熱狂的でいかにもカリフォルニアの人らしいし、日本からもファンの方がたくさん訪れてくれたので最高の気分です。これでデータが手に入ったので、明日はもっと力強くなれるはずです」

  • 佐藤琢磨 「アクシデントの衝撃は78G」

    佐藤琢磨 「アクシデントの衝撃は78G」

    佐藤琢磨が、2016年 インディカー 第2戦 フェニックスのレース週末を振り返った。

    どんなドライバーにとってもレースの目標が15位ということはありえないだろうが、有名なフェニックスの1マイル・オーバルで久しぶりに開催されたベライゾン・インディカー・シリーズの1戦に挑んだ佐藤琢磨にとっては、決して悪い結果とはいえなかった。

    No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダに乗る佐藤琢磨は、金曜日のプラクティス開始早々に激しいアクシデントに見舞われた。それでも、チームの素晴らしい働きぶり、そしてドクターから受けたアドバイスにも助けられ、佐藤琢磨は1ラップ・ダウンながら15位フィニッシュに漕ぎ着けた。

    この週末、決勝レースまでに走行できた時間は実質的に10分にも満たなかったが、それにもかかわらず価値あるポイントを獲得することができた。

    「まだ少し頭が痛みますし、なんとなくだるい感じがします」 レースの翌日、佐藤琢磨は語った。「でも、レース前には医師の判断を仰ぎながら鎮痛剤を服用しました。アクシデントの衝撃は、なんと78G! 僕にとっての最高記録ではありませんが、それに近い数字です。まるで2010年インディ500のプラクティスで起きたクラッシュを思い起こさせるようなインパクトでした」

    ホンダ陣営は、週末を通じて納得のいく結果を残せなかった。とりわけプラクティスと予選では、ひとりを除く全シボレー系ドライバーの後塵を拝することになった。

    「まるで悪夢のようでした。1ヵ月ほど前にはここでオープンテストを行いました。テストは2日間で、昼間のセッションと夜のセッションがありました。僕らはどちらのセッションも順調に走行を終え、結果にも満足していました。その後、すべての走行データを見直して、予選シミュレーション用のセットアップから少し変更したものを今回持ち込みました」

    「これまで僕たちは、まずプラクティスでの走行を行い、セッションの終わりにニュータイアを装着して予選アタックのシミュレーションを行ってきました。しかし今回は異なるアプローチを試みたのです。セントピーターズが終わって僕たちはランキングのトップ10に入っているため、いままで追加で使用することができた1セットのタイアがルールに従って使えないことになりました。週末を通して使用できるセット数が限られている為、ニュータイアでのパフォーマンスを最大限に生かそうと、予選シミュレーションを前倒しにしたのです。そこでややペンスキーを真似たプログラムを採り入れましたが、少し自信過剰だったのかもしれません。規模の大きなチームはセッション開始早々に予選シミュレーションを行うことが多々あります。巨大なリソースを駆使して、情報はできるだけたくさん用意し、すべてを把握して何が起きるかをはっきりと見極められる状態にある必要があります。いまにしてみれば、あのときの僕たちはまだ不十分な状態でした」

    「僕たちはいくつか新しいモノを持ち込んでいました。時間が許せば、それらをひとつずつテストしてどのような効果があるかを確認したうえで、予選用トリムに変更すべきでした。けれども、僕たちは一度に多くのことを行いすぎたのです。ダウンフォースのレベルも十分だったとはいえないし、さらに悪いことには、実際の空力重心は計算結果よりもずっと前方にありました。しかも、このコースは本当にリスキーです。なにしろ、予選用トリムでは5G近い横Gが発生するのですから!」

    佐藤琢磨のマシンは瞬間的にコントロールを失い、リアエンドからウォールに激突。しかも、その後、ジェイムズ・ヒンチクリフとカルロス・ムニョスの身にも全く同じアクシデントが降りかかったのである。

    「オーバルレースでは細かいことの積み重ねが本当に重要になります。スピードを殺さないためにはスリップアングルを限りなくゼロに近づけることが必要で、予選中のハンドリングはほとんどニュートラルになり、ステアリングはほぼ中立の状態になります。これはつまり、リアエンドがいつグリップを失ってもおかしくないことを意味しています。しかもフェニックスのターン1はコーナーの曲率がとても小さく、しかもバンク角は大きいものの非常にトリッキーで、コーナーに入ってからもどんどん変化していきます。あのときは3ラップ目で、まだ全開にしていなかったのに、あっという間にリアが滑り始めてスピンしました。僕にはなす術もありませんでした」

    この後、AJフォイト・レーシングのメカニックたちは懸命にマシンの修復に取り組んだが、佐藤琢磨は予選と最後のプラクティスに出走することができなくなった。そこでインディカーのオフィシャルは、決勝前に佐藤琢磨だけの特別走行枠を認めた。

    「通常であればシステム・チェックのための走行しか認められません。アウト/インラップ、それだけです。でも、オフィシャルは5分間の走行を認めてくれました。これには本当に感謝したいと思います」

    「もしも自分のミスでアクシデントに遇って、そしてその原因を理解できているなら、コックピットに戻ってから直ちに全開で走行できるでしょう。でも、このようなアクシデントに遇うと、自信をすっかり失ってしまいます。こんな経験は過去5〜6年はなかったと思います。このためマシンのフィーリングを正確に把握するのは難しい状況となりました。まして、このコースでは20秒ごとにターン2にやってくるのですから大変です。最初のラップでは、僕はスロットルを完全にオフにしました。それから、50%、60%、65%と徐々に踏んでいき、最終的に100%までいったところでチームに呼び戻されました。この走行は、決勝レース前には欠かせないものだったと思います」

    ナイトレースに備えてセットアップを変更しなければいけなかったので、チームはジャック・ホークスワースのセットアップの考え方を採り入れることにした。

    「最後のプラクティスのとき、僕はスポッターエリアに足を運びましたが、とても強い印象を受けました。フェニックスは本当に速いコースです。素晴らしいコースだし、ファンは熱狂的だし、インディカー・シリーズは本当にここに戻ってきてよかったと思います」

    「ただし、現状のダウンフォース・コンフィギュレーションでは、走行ラインが非常に限られてしまうので、オーバーテイクはとても難しくなります。だからテキサスやフォンタナとは大きく異なるし、ミルウォーキーだってこんなではないと思います。ターン1とターン2はバンク角が大きくて、ターン3とターン4はフラットなので、まるで小さなポコノのようです。僕たちは状況を鑑みて少しダウンフォースをつけることにしました。こんなふうには表現したくありませんが、ややコンサバティブな手法だったと思います。また、クラッシュの影響でエンジンを交換しましたが、おかげでエンジンはまだ十分に馴染んでいない状態でした。これらの影響でマシンは走行抵抗が大きく、このためたくさんの燃料を使う状況となりました」

    レース前半、佐藤琢磨は集団を追いかける形で走行していたが、ドラッグが大きすぎて燃費が悪かったために早めにピットストップを行わなければならなくなった。この結果、琢磨が2回目のピットストップを行った直後にムニョスがクラッシュに遭うという、不運な展開を呼び込むこととなる。

    「僕は集団に追いついていたし、ペースも悪くありませんでした。最初のピットストップはイエロー中だったので問題ありませんでした。ところが2回目はグリーン中で、しかも3ラップか4ラップしたところでコーションとなりました。それまでにリーダーはピットインしなかったので、僕は2ラップ・ダウンになってしまったのです」

    「ウェイブアラウンドになる可能性もありましたが、このときは集団の後方にいたので、そうはなりませんでした。このため、レースを通じてずっと後方を走行する形になり、17番手前後で周回を重ね、最終的に15位でフィニッシュしました」

    「もうちょっといい結果が残せたかもしれませんし、もっと悪くなる恐れもありました。ただし、メカニックたちの奮闘によりマシンは修復され、僕はレースに出走できました。僕たちは決して速くありませんでしたが、たくさんのことを学びました」

    次戦は佐藤琢磨がインディカー・シリーズの栄冠を勝ち取ったロングビーチが舞台。しかもロングビーチがあるカリフォルニアは、アリゾナからそう遠くない。

    「けれども、その前に“500”に備えた最初のテストを行なうため、インディアナポリス・モーター・スピードウェイを訪れます。天気はあまりよくないみたいですが、最初のシェイクダウンとテストができることを期待しています。その後のロングビーチ戦は本当に楽しみです。それも、ロングビーチだからということだけが理由ではありません。好パフォーマンスを発揮したセントピーターズバーグで明らかになったとおり、僕たちのロードコース用パッケージはかなりいい仕上がりです。ロングビーチでは力強くレースを戦えることを期待しています」

  • 佐藤琢磨、15位フィニッシュ / インディカー

    佐藤琢磨、15位フィニッシュ / インディカー

    佐藤琢磨は、インディカー 第2戦 フェニックスの決勝レースを15位でフィニッシュした。

    佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、金曜日のプラクティス1の開始早々にアクシデントを起こし、マシンの修理に長い時間が必要とされたために予選に出走できず、夕方に行われたファイナルプラクティスも参加できなかった。

    インディカーが決勝日のレース前に用意した5分間で、マシンのセッティングを確認した佐藤琢磨は、20番グリッドからスタート。完ぺきではないマシンで最後まで走り抜き、15位という結果を手にした。開幕戦セント・ピータースバーグで6位フィニッシュしている佐藤琢磨は、フェニックスでの粘り強い戦いぶりによってポイントスタンディング9位(8位と同点)にとどまることに成功した。

    佐藤琢磨(15位)
    「チームにとって大変な週末になっていました。クルーが本当にすばらしい働きをしてくれ、壊れたマシンを修復してくれました。予選だけでなく、ファイナルプラクティスも走れなかった我々は、レース前にハイペースで走れたのが数周でしたが、チームがすべてをコントロール下に置いてくれたことで、私たちはレースを戦うことができました。250周の戦いは厳しく、長く、忘れてしまいたい週末となっていましたが、チームの全員が見事な働きをしてくれた点はよかったと感じています」

  • 佐藤琢磨 「成績以上に素晴らしいパフォーマンスを発揮できた」

    佐藤琢磨 「成績以上に素晴らしいパフォーマンスを発揮できた」

    佐藤琢磨が、6位でフィニッシュしたインディカー開幕戦セント・ピーターズバーグのレース週末を振り返った。

    セントピーターズバーグではいつも好調な佐藤琢磨だが、ベライゾン・インディーカー・シリーズの1戦としてフロリダ州のストリートコースを攻めているとき、運に恵まれないことのほうが多いのもまた事実である。

    2016年シーズンの開幕戦となった今回、佐藤琢磨には運がいい面も悪い面もあったが、オープニングラップで不運に見舞われたあと、素晴らしいパフォーマンスとストラテジーで集団に追いついたNo.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダは、6位まで浮上してレースを終えた。

    「状況を考えれば、この結果には満足しています」と佐藤琢磨。「難しいレースでしたが、僕たちは力強いパフォーマンスを示し、メカニックたちは抜群の働きを見せてくれました。とてもいい形でシーズンの幕開けを迎えることができたと思います」

    AJフォイト・レーシングではシーズン前に“人事異動”を行い、昨年までに比べると「はるかに洗練されたエンジニアリングチームができあがった」と佐藤琢磨はいう。

    「基本的には同じメンバーですが、他のチームから一部人員を募った結果、見違えるように強力なチームとなりました。特に、長年アンドレッティ・オートスポーツに在籍していたジョージ・クロッツが正しいポジションに正しいスタッフを配置したおかげで、ラリー・フォイトはチーム全体の運営に集中できる環境が整いました」

    「長年、僕を担当してきてくれたレースエンジニアのドン・ハリデイはテクニカルディレクターに昇格し、2013年は僕のパフォーマンスエンジニアで昨年はNo.41のレースエンジニアだったラウル・プラドスが僕のレースエンジニアを務めてくれることになりました。新たに僕のパフォーマンスエンジニアに就任することになったのは、元KVレーシングのマット・カリーですが、彼はとても思慮深く、また知識も経験も豊富です。チームメイトのジャック・ホークスワースが乗るNo.41のエンジニアに起用されたのは元シュミット・ペターソン・モータースポーツのダン・ホッブズで、昨年は僕のパフォーマンスエンジニアを務めてくれたダニエレ・クッチャローニもNo.41の担当となります。というわけで、いろいろなところで人員のシャッフルを行い、より強いチームに生まれ変わりました。とても理に適った異動で、本当に強力なチームになったと思います」

    これで勢いをつけた彼らは、金曜日のフリープラクティスから目覚ましい速さを披露する。最初のセッションではホークスワースが2番手で、佐藤琢磨は5番手。そして2番目のセッションでは佐藤琢磨が5番手となり、ホークスワースをリードする形となる。

    「これほどスムーズなシーズンのスタートはこれまでなかったような気がします。セントピーターズバーグでは、いつもいいことが起こります。昨年も、ホンダ勢でファイアストン・ファスト6に残ったのは僕たちだけでした。新しいパッケージでテストしたことはほとんどなかったので、どのくらいのパフォーマンスを示せるかわかりませんでしたが、僕たちには自信がありました。新しいエアロは、昨年仕様に比べるととても性能が安定しています。昨年のエアロは特性がピーキーでセットアップが容易ではありませんでした。しかし、今年のエアロはとても幅広い特性を有しているようです。さらに、今シーズンはエンジンパワーも向上していますが、僕たちが速くなったのと同じようにライバルも速くなっているはずです」

    「マシンは走り始めの状態からいいバランスで、試すべきことがいくつも用意されていました。おかげで、ふたつのセッションともにとても忙しかったのですが、素晴らしいスタートで、今シーズンはふたつのメーカーがいい戦いを演じることになりそうです」

    土曜日のプラクティスでAJフォイトの2台は揃ってトップ10に食い込み - 佐藤琢磨は9番手 -、予選への期待が高まった。しかし、佐藤琢磨はQ2進出を果たしただけで、予選は11位に終わる。決勝で佐藤琢磨は10番グリッドからスタートしたが、これはウィル・パワーが体調不良で欠場した結果だった。

    「接戦でした。最初のセグメントではペンスキーの4台が僕と同じグループだったので、Q2に進出できるかどうか、少し心配でした! けれども、60.7秒をマークできたのでよかったと思います」 これで佐藤琢磨は4台のペンスキーに続く5番手となり、Q1突破を達成。「でも、Q2ではうまくいきませんでした。グリップが低下してしまったのです。原因はセットアップとタイアの内圧にありましたが、ここからいろいろなことを学べたと思います」

    「続いて日曜日のウォームアップに臨みましたが、ここでもたくさんのことを試しました。土曜日から日曜日にかけてエンジニアたちが懸命に働いた結果、いくつかのプランとともに日曜日を迎えることができたのです」

    ここで佐藤琢磨はグレアム・レイホールを1万分の1秒(!)しのぎ、トップに立つ。

    「ウォームアップでレッドタイアを使ったのは、おそらくKV時代以来のことだと思います。なにしろ、レッドタイアは本数が制限されているので、通常であればレースにとっておくことになります。ただし、4台チームであれば、そのうちの1台がレッドタイアを履いてスティント中のデグラデーションやハンドリングの変化をチェックすることもあります。このとき僕はフルタンクのレースセットアップでしたが、ブラックタイアでもとてもコンペティティブでした。ブラックタイアで4番手か5番手のタイムをマークしたところで、レッドタイアに履き替えました。同じようにしたドライバーはほかにも何人かいましたが、僕はタイムシートのトップに立ち、とても勇気づけられることになりました。マシンはとてもドライブしやすく感じられました」

    まだスタートが切られていないというのに、早々とドラマが起きた。ウォームアップ中に佐藤琢磨のマシンから送られるテレメトリーの通信が途切れたため、佐藤琢磨は走行中にマシンをパワーサイクル(再起動)する必要に迫られた。惰性で空走しながら車体の電源を入れ直し、クラッチを繋げてもう1度エンジンを始動しなければいけなくなったのだ。しかも、最初の2回は失敗に終わり、3回目にしてようやく成功。おかげで佐藤琢磨は本来のポジションからスタートすることができた。ところが、続いてごく軽い接触があり、佐藤琢磨はパンクを喫することになる。

    「ターン1には慎重に進入しました。けれども、ターン2でマシンの右側に異状が起きていることに気づき、ターン4ではタイアがパンクしていることが明らかになります。誰かがフロントウィングのエンドプレートで引っかけたのかもしれませんし、路面に落ちていた破片を僕が踏んでしまったのかもしれません」

    このため佐藤琢磨はエスケープロードに進入し、ゆっくり走ってピットまで戻ることになったが、コースに復帰したとき、運のいいことに佐藤琢磨はまだリードラップに留まっていた。

    「パンクはとても残念でしたが、メカニックたちは素早く作業を終え、リードラップでレースを再開することができました。これは非常に重要なポイントでした。また、通常であれば、リードラップで戻ってもすぐにトップに追いつかれてしまいますが、このときは先頭グループのペンスキーを逆に引き離していくことができました。僕はコース上でいちばん速かったのです。でも、どんなに速くて、どんなに頑張っても21番手のままだったのは、ちょっと残念でした!」

    レース前半をハードに攻めていった佐藤琢磨は、やがて集団に追いついたものの、引き続きリードラップに留まっていた。やがてコーションが提示され、佐藤琢磨のポジションは次第に盤石なものになっていく。

    「ブラックタイアでもレッドタイアでも僕たちは強力だったので、諦めずに戦い続けました。やがて、チャンスがやってきます。コーションが入ったことで僕は集団の直後につき、ポジションアップを狙いました。ピットストップではレッドタイアを装着することにしました。多くのドライバーはレッドタイアを最後のスティントのためにとっておきましたが、同じスペックのタイアでオーバーテイクするのは難しいので、僕たちは直ちにレッドタイアを履いてマキシマムアタックを行うことにしたのです。リスタートで僕は5つか6つほどポジションを上げました。少なくとも自分の目視で4台をオーバーテイクしたのは確認しました。そしてターン4に進入したところ、僕の目の前で3台か4台が横並びになったのです。ここでさらにポジションを上げられると思いましたが、ターンインするとすぐに、カルロス・ムニョスがグレアムと接触しているのが目に入りました。僕はグレアムを避けるとともに、できる限り減速しようとしましたが、そのときにはすでにイン側のタイアが縁石に乗っていたうえ、グレアムはコースのもっとも狭い部分でスライドし始めていたため、不運にもフロントウィングを引っかけてしまうことになりました」

    それでも佐藤琢磨は、事故をすり抜けることに成功し、8番手まで浮上したが、その後ろでは10台近くが立ち往生した……。

    とはいえ、ダメージを負ったフロントウィングは交換しなければいけない。これは実に残念なことだった。なぜなら、このアクシデントが起きたとき、ミハイル・アレシンは接触を避けるためにコース上で一旦停止を余儀なくされたのだが、それでも彼はライアン・ハンターレイとエリオ・カストロネヴェスに続く5位でフィニッシュしたのである。

    「あれは本当に悔しかったですね。でも、6位でフィニッシュできたことは嬉しく思っています。なにしろ、本当に強力なパフォーマンスでしたから。チーム全体の力で上位に返り咲くことができました。今日は実際の成績以上に素晴らしいパフォーマンスを発揮できたと確信しています」

    開幕戦を戦い終えたチームと佐藤琢磨は、そのままバーバー・モータースポーツ・パークに向かい、火曜日にテストを実施。続いて、インディカー・シリーズの開催は久々となる1マイル・オーバルのフェニックス戦に備えて、チームは忙しく準備を行うことになる。

    「フェニックスは路面のグリップが恐ろしいくらい高くて、驚くようなコースです。ショートオーバルではロードコース用のエアロパッケージを使うことになっていますが、ウィングの角度はリーグによって規制されます。それでもグリップ・レベルは驚異的に高くて、コーナーではコンスタントに4.7Gを記録するほどです! 信じられないでしょう?! このため、肉体的には本当に厳しいレースになるはずです」

  • 佐藤琢磨、6位で開幕戦を終える / インディカー

    佐藤琢磨、6位で開幕戦を終える / インディカー

    佐藤琢磨は、2016年シーズンのインディカー 開幕戦 セント・ピーターズバーグの決勝レースを6位で終えた。

    予選11番手だった佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は、1周目にタイヤがパンクするアクシデントに見舞われ、最後尾近くにポジションを落としながらも、ハイペースを保ち続ける力強い戦いぶりで6位まで順位を上げてフィニッシュした。

    佐藤琢磨(6位)
    「セント・ピーターズバーグにはいい思い出があります。今年の私たちは予選で苦労をしましたが、メカニックたちとエンジニアたちがファンタスティックな働きをみせてくれ、とても力強く、とても速いペースで走ることができました。クルーたちのピットストップもすばらしかったので、二度の激しい追い上げを実現することができました。このようなパフォーマンスをみせられたことをうれしく思います」

  • 佐藤琢磨、開幕戦初日を5番手で終える / インディカー

    佐藤琢磨、開幕戦初日を5番手で終える / インディカー

    今シーズンのインディカー開幕戦となるファイアストン・グランプリ・オブ・セントピーターズバーグのプラクティス初日、佐藤琢磨が所属するABCサプライ・チームは好発進を決めた。

    午前中のセッションで1分1秒84をマークして4番手につけた佐藤琢磨は、午後のセッションで1分1秒32までタイムを詰め、5番手で開幕戦の初日を終えた。

    なお、午前中のセッションで1分1秒78を記録してトップに立ったチームメイトのジャック・ホークスワースは、午後のセッションで1分1秒38を記録するにとどまり、8番手に終わった。

    明日は午前中にもう1度プラクティスを行なった後、午後には公式予選が催される。

    佐藤琢磨
    「セントピーターズバーグに戻ってこられて嬉しく思っています。このサーキットは雰囲気が素晴らしく、ファンの皆さんもとても熱心なので、ここにやってくるのをいつも楽しみにしています。今年もまたパッケージングが変わり、マシンはこれまでより速く、そして運転していて楽しく感じられます。競争は激しく、たくさんのドライバーが僅差で並んでいますが、初日はとてもいい流れでした。できれば、明日はもっと強力になっていることを期待しています」

  • ホンダのインディカー挑戦、23シーズン目が始まる

    ホンダのインディカー挑戦、23シーズン目が始まる

    2016年、ホンダは今年もインディカー・シリーズに参戦する。

    アメリカンモータースポーツの最高峰で、世界最大のレースであるインディ500を含む、このシリーズにホンダが初めて挑戦したのは1994年のことでした。以来、ホンダは米国の頂点に位置するチャンピオンシップに出場し、200回以上の勝利を積み上げてきた。23度目となる今シーズンも全力で挑む。

    2016年のインディカー・シリーズは、3月第2週にフロリダ州セント・ピーターズバーグで開幕する。会場は空港の滑走路と市街中心部の道路を利用したレイアウトのストリートコース。ホンダは、A.J. Foyt Racing、Andretti Autosport、Rahal Letterman Lanigan Racing、Schmidt Peterson Motorsports、そしてDale Coyne Racingの5チームとともに出場する。

    インディカー・シリーズは広大な北米大陸を転戦し、シーズンで一度、国境北側のカナダにも遠征を行います。5月には伝統の一戦であるインディ500の記念すべき100回大会が開催され、約6カ月間に渡る熱い戦いは、カリフォルニア州ソノマでの最終戦まで続く。

    ホンダは、より大きなパワー、高い効率と優れたレスポンスを求めてインディカー用のレーシングエンジンを開発し、出場チームに供給してきた。そして、15年からは新しいレギュレーションの下、エアロキットの提供も実施。超高速バトルが繰り広げられるインディカーの世界で極めて重要なパワー(エンジン)と、空力(エアロキット)の両分野でライバルとし烈な技術競争を繰り広げている。

    スポーツ、そしてエンターテインメントの王国と呼ぶべき米国でインディカー・シリーズが人気を博しているのは、市街地や公園、滑走路などを利用したストリートコース、米国独特の超高速サーキットであるバンクのついたオーバルコース、そして常設のロードコースとバラエティ豊かなコースで、レースを開催することも理由の一つ。インディカー・シリーズでチャンピオンになるには、オーバルからストリートまでの、あらゆるコースで速さを発揮するドライバー、そしてチームでなくてはならない。

    今年もインディ500での勝利、インディカー・シリーズの王座獲得というアメリカンドリームの実現を目指し、世界の11カ国から才能あふれる、個性豊かなドライバーたちが集結している。年間16戦の熱く激しい戦いは、世界中のモータースポーツファンをエキサイトさせてくれるはずだ。

    アート・セントシアー (HPD社長)
    「世界三大レースの一つであり、一日あたり観客数が世界最大を誇るスポーツであるIndy500は、今年100戦目を迎えます。このように、インディカー・シリーズは、その長い歴史の中で、北米のファンに広く定着してきたアメリカンオープンホイールレースの最高峰であり、スピリット、そして文化であると思います。ロードコース、公道コース、ショートオーバル、あるいはスーパースピードウェイからなる、変化に富んだコースを走るシリーズの構成は、マシン、ドライバー、そしてチームに多様かつ高度な戦術とスキルを要求し、これもHondaの技術者や北米のレースファンを惹きつけてやまない要因の一つです。アメリカン・ホンダとHPDは、米国の企業市民としてこの最高峰レースに挑戦し続けることで、お客さまと”The Power of Dreams”を体現していきます」

    関連:インディカー 2016年カレンダー

  • ペンスキー、50周年記念カラーリングを披露 / インディカー

    ペンスキー、50周年記念カラーリングを披露 / インディカー

    ペンスキーは、2016年のインディカー・シーズンを50周年を記念したシルバーのカラーリングのマシンで戦う。

    ドライバーは、ファン・パブロ・モントーヤとウィル・パワーが務め、2度のインディ500ウィナーであるファン・パブロ・モントーヤがカーナンバー2、ウィル・パワーはカーナンバー12のマシンを走らせる。

    昨年のインディ500ではファン・パブロ・モントーヤが優勝、0.1046秒差でウィル・パワーが2位でフィニッシュしている。

    この新しいカラーリングは、今週末の開幕戦セント・ピーターズバーグで初めて使用される。

    Penske

  • パストール・マルドナド、インディカーに転向との報道

    パストール・マルドナド、インディカーに転向との報道

    パストール・マルドナドが、アメリカのインディカーに戦いの場を移すと報じられている。

    Diario Motorsport は、スポンサー問題でルノーのF1シートを失ったパストール・マルドナドが、2016年にエドカーペンターレーシングとロードコースとストリートコースでのレースについて交渉中だと報道。

    エド・カーペンターは、エドカーペンターレーシングでオーバルのみ#20を走らせることになっている。

    ースウィナーでありながら、“クラッシャー”の異名のとおり、事故に関与することが多かったパストール・マルドナドのF1からの離脱は、スポーツにとって損失なのではないかと議論されていたりする。

    ウィリアムズのパット・シモンズは、バルテリ・ボッタスが異なるチームメイトと組んだことは良いことだったと考えている。

    バルテリ・ボッタスがF1デビューを果たした2013年、チームメイトはパストール・マルドナドだった。現在、バルテリ・ボッタスは、長年フェラーリのドライバーを務めたフェリペ・マッサとペアを組んでいる。

    2013年にウィリアムズはマシンに苦戦したが、パット・シモンズは「難しい状況だった。理解するのが難しいクルマだった」と振り返る。

    「F1の全てのドライバーは優れているが、失礼ながら、パストールに関して言えば、バルテリがF1に来た際、彼には最高の師がいなかった」

    「バルテリにとって2014年が最初のリアルなシーズンだとよく言っている。幸いにも、彼はフェリペ・マッサという本当に優れた師を得た」