カテゴリー: インディカー

  • 第100回 インディ500:優勝のアレキサンダー・ロッシは賞金2億8300万円

    第100回 インディ500:優勝のアレキサンダー・ロッシは賞金2億8300万円

    第100回 インディ500で、劇的な優勝を果たしたアレキサンダー・ロッシは、総額で254万8743ドル(約2億8340万円)の賞金を手にした。

    100回目の開催となったインディアナポリス500マイルレース。その歴史的なレースで、アメリカ出身のルーキー、アレクサンダー・ロッシ(アンドレッティ・オートスポート)が、初参戦にして初優勝を成し遂げた。

    決勝翌日には表彰式が行われ、33人のドライバーに賞金が授与された。

    2016年の賞金総額は、1327万3253ドル(約14億76578万円)。優勝したアレキサンダー・ロッシは、ルーキー・オブ・ザ・イヤーの5,000ドルを含めた総額254万8743ドルの賞金を手にした。

    2位のカルロス・ムニョスには78万8743ドル(約8770万円)、3位のジョセフ・ニューガーデンには57万4243ドル(約6380万円)。リタイアで26位となった佐藤琢磨には、33万8243ドル(約3760万円)の賞金が与えられた。

    関連:第100回 インディ500 結果:アレキサンダー・ロッシが優勝!

  • 佐藤琢磨、無念のクラッシュリタイア / インディ500

    佐藤琢磨、無念のクラッシュリタイア / インディ500

    佐藤琢磨は、インディ500の決勝レースをリタイアで終えた。

    予選12番手だった佐藤琢磨は、気温の高いレースコンディションに照準を合わせたセッティングが、思い通りの性能を発揮せず、スタート直後からハンドリングの悪いマシンに悩まされ、一時は22番手までポジションを落とした。

    しかし、ピットストップを重ねる中でセッティングの変更を重ね、130周を走ったところでトップ10入りするところまでばん回。終盤戦でトップ争いにまで食い込んでいくことが期待されたのですが、給油を行うピットに向おうとしたタイミングでフルコースコーションが出され、ガス欠ギリギリに陥ってのピットストップを行わざるを得ず、13番手まで大きく後退。

    そこから再度のばん回を狙った走りの中で、乱気流によりコントロールを乱し、残り37周でアクシデントによるリタイアとなった。

    佐藤琢磨 (26位)
    「大変なレースでした。レース序盤の私たちは、トラフィックでのマシンが非常に乗りづらい状態に陥っていたため、セッティングの大きな変更を行う必要がありました。最初にダウンフォースを増やし、次からはバランスを調整しました。しかし、マシンは一向によくなりませんでした。私はそこで、逆方向のアイディアを試すことをチームに提案し、それをトライしてからはペースを上げることができました。レースはもう終盤に入っていましたが、ついに私たちはスピードを手に入れたのです。チームのクルーたちによるピット作業もすばらしく、ピットでいくつかポジションをかせぐこともできていました。レースの中で、自分たちの競争力が一気にアップしたときもありました。しかし、不運にもフルコースコーションがとても悪いタイミングで出され、順位を大きく落とさねばなりませんでした。中団にポジションを下げて戦う中で、私のマシンはターン4で突然アウト側に流され、壁にヒットしてしまいました。第100回インディ500に出場するチャンスを与えてもらえたことを深く感謝します。本当に特別なレースで、私にとっても特別な体験となりました。いい結果を残せなかったのは本当に残念です」

  • アレキサンダー・ロッシ、インディ500優勝に「まだ十分に理解できない」

    アレキサンダー・ロッシ、インディ500優勝に「まだ十分に理解できない」

    アレキサンダー・ロッシが、インディ500優勝の喜びを語った。

    100回目の開催となったインディ500。その歴史的なレースで、アメリカ出身のルーキー、アレクサンダー・ロッシは、最後のピットストップからだれよりも多い36周を走り、ゴールラインを横切った。

    ルーキーによるインディ500の優勝は、2001年のエリオ・カストロネベス以来。また、この勝利はロッシにとって、インディカー・シリーズでの初勝利となった。

    「いったいどうやって勝利を手に入れたのか、自分でもまだ十分に理解できない」とアレクサンダー・ロッシはコメント。

    「僕たちはレース序盤のピットストップで順位を落としたけど、チームの共同オーナーのブライアン・ハータがすごい作戦を考え出してくれた。チームメートのライアン・ハンターレイが、信じられないようなアシストをしてくれもした。彼が私の前を走って引っ張ってくれたことにより、チームは1-2フィニッシュを達成できたんだ」

    「本当にすばらしい勝利となった。僕の人生は、今日を境に大きく変わることだろう」

    「僕はこの1カ月、戦闘力の高いマシンで走り続けることができた。それはチームオーナーのマイケル・アンドレッティとブライアン・ハータのおかげだ。一時的にほぼ最下位に落ちながら、大胆な作戦を採用し、勝利に結びつけることができたのはとてもうれしいことだ」

    「インディ500のウイナーとして飲むミルクは、なによりもおいしいと感じた」

    Alexander Rossi INDY500

    関連:第100回 インディ500 結果:アレキサンダー・ロッシが優勝!

  • 第100回 インディ500 結果:アレキサンダー・ロッシが優勝!

    第100回 インディ500 結果:アレキサンダー・ロッシが優勝!

    第100回の記念すべきインディ500の決勝レースが29日(日)にインディアナポリスで行われた。

    優勝は、今年からインディカーに参戦したルーキーのアレキサンダー・ロッシ(アンドレッティ)。

    レース後半は燃費バトルとなったが、アレキサンダー・ロッシは最後のピットストップから36周を走り切り、初挑戦のインディ500で見事優勝を成し遂げた。

    アメリカ出身のアレキサンダー・ロッシ(24歳)は、2015年後半の7戦中5戦でマノー・マルシャからF1レースに出場したが、今季のレギュラーシート争いでリオ・ハリアントに敗れ、2016年からインディカーに転向したばかり。平行してマノーのリザーブドライバーを務めている。

    佐藤琢磨は、単独クラッシュによりリタイアでレースを終えた。

    第100回 インディ500 ハイライト動画

  • 【インディ500】 第100回のポールポジションはヒンチクリフが獲得

    【インディ500】 第100回のポールポジションはヒンチクリフが獲得

    今年で第100回を迎えるインディ500は、世界で最も長い歴史を誇り、最も多くの観客を集めるレース。今年もインディカー・シリーズの一戦として開催され、ホンダはスポット参戦も含めた17台のマシンにエンジンとエアロキットを供給している。

    インディ500の予選は5日間のプラクティスの後に、2日間かけて行われる独特の方式を採用している。

    予選1日目のタイムアタックで上位9番手までにつけたドライバーである“ファスト9”が、予選2日目の夕方5時から1人1回限りのチャンスを与えられる。インディの伝統に乗っ取り、全長2.5マイルのオーバルコースを4周して予選アタックを行う。そして合計10マイルの走行タイムにより、スターティンググリッドが決定する。

    予選1日目は雨でスケジュールが変更となり、涼しいコンディションでタイムアタックが繰り広げられた。ここでホンダ勢は5人がファスト9に入った。予選2日目は一転して快晴となり、気温が上昇したことでファスト9によるポールポジション(PP)争いはとてもスリリングなものとなった。そして、予選1日目に最速だったジェームズ・ヒンチクリフ(Schmidt Peterson Motorsports)が、最後のアタッカーとしてコースインし、ジョセフ・ニューガーデン(シボレー)の230.700mphを上回る230.760mphで4周を走り抜き、栄えある第100回インディ500のPPを獲得した。

    昨年のインディ500でジェームズ・ヒンチクリフはプラクティス中にアクシデントを起こし、重傷を負った。それから一年後、風もあって難しいコンディションで争われた予選で230mphオーバーで4周のアタックを成功させて、伝統に彩られたコースでのPPを自らとチーム、そしてホンダにもたらしました。彼のこれまでのインディ500における予選最高位は2014年の2番手。ヒンチクリフとニューガーデンのタイム差はわずかに0.0758秒。ホンダにとって11年以来、通算9度目となるインディ500のPPを獲得となった。

    また、ホンダ勢はライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)が3番手、タウンゼント・ベル(Andretti Autosport)が4番手、カルロス・ムニョス(Andretti Autosport)が5番手とトップ5に4名が入り、ヒンチクリフのチームメートであるミハイル・アレシンとオリオール・セルビアは、それぞれ7番手、10番手となった。

    アレクサンダー・ロッシ(Andretti Herta Autosport with Curb-Agajanian)は11番手、佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は12番手と、Hondaドライバーはトップ10に6名、グリッド4列目までに8名が入った。

    佐藤琢磨は予選1日目に16番手につけ、予選2日目には、日中に行われる10番手から33番手のスターティンググリッドを競い合うグループの予選を戦った。今年が7度目のインディ500出場となる佐藤琢磨は、自己ベストの予選10番手に次ぐ12番手を手にした。猛暑の中でのアタックとなったが、佐藤は228.029mphというハイレベルのスピードを記録した。このグループでの戦いでもホンダドライバーが大活躍をみせ、セルビア10番手、ロッシ11番手、佐藤12番手と、トップ3を占めた。

    この後、月曜と金曜日にプラクティスが行われ、インディ500の決勝は5月29日(日)に開催される

    ジェームズ・ヒンチクリフ(ポールポジション)
    「インディ500のポールポジションがどんなに大きな意味を持つのか、考え過ぎないように心がけていました。今日の予選がどんな結果であっても、私たちは1週間後に500マイルという長距離レースを戦うのですから。いつの日か、今日のこの結果のすばらしさを体感する日が来るでしょう。2人のチームオーナー、サム・シュミットとリック・ピーターソンとの付き合いは、ここスピードウェイで始まりました。彼らはすごいチームを作り上げました。彼らの思いがクルー全員に行き渡り、私たちが走るマシンを組み上げています。今日、私たちは誇りに感じる成果を手に入れました。チームとHonda、彼らの信じられないようなすばらしい働きによる成果です。予選での私たちは、本当にすばらしい走りを実現できていました。マシンは最高に輝いていました。チームメートたちにも深く感謝します。彼らとは、この1週間、良好なコミュニケーションを取り続けてきました。マシンは限界で走れるセッティングになっており、一周ごとにコーナーでリヤが滑りやすくなっていきました。私はウエイトジャッカーを操作し続けてハンドリングの変化に対処しました。そういうマシンになっていたことが、ポールポジション獲得につながったのです。それがインディの予選です。予選2番手となったジョセフ・ニューガーデンには少々気の毒ですが、私も同じように2014年は僅差でポールポジションを逃しました。予選は終わりましたが、まだもう一つ大事な仕事が残っています。次の日曜日の戦いです。来週は、今日以上にすばらしいストーリを作り上げたいと思います」

    佐藤琢磨(12番手)
    「予選1日目のプラクティスではマシンの安定感がなく、4ラップを走れないほどでしたが、セッティングを大胆に変更して臨んだ予選ではマシンがスピードを取り戻し、16番手につけることができました。苦境に陥りながら、そこから大きく盛り返すことができたのはチームに力が備わっているからです。そして、予選2日目のアタックでは最高の走りを実現できました。暑くなったコンディションにセッティングをどれだけ合わせられるか、実力のあるチームでも失敗するところがある中、私たちのチームは冷静に対処し、すばらしいマシンを用意してくれました。これまで経験してきたインディ500の予選で、最もすばらしいマシンでした」

  • 佐藤琢磨、インディ500の予選は16番手

    佐藤琢磨、インディ500の予選は16番手

    佐藤琢磨は、インディ500の予選を16番手で終えた。

    第100回目となるインディ500の予選が開催された。例年であれば決勝に出走できる33台分の枠を決めるセッションとなるが、今年はエントリー台数がちょうど33台だったため、ファスト9に駒を進めるのは誰かという点に関心は集中した。

    ただし、AJフォイト・レーシングは残念ながらファスト9への進出はかなわなかった。

    AJフォイト・レーシングから出走した3名のドライバーのなかでは、No.14 ABCサプライ・ホンダに乗る佐藤琢磨がもっとも上位に食い込み、4ラップの平均速度で228.096mph(約365.0km/h)をマーク、暫定の16番グリッドを獲得した。

    佐藤琢磨は1回目の走行でこの記録を残したが、結果的に2回目の走行は行うことなく、明日の最終予選を前に行われるプラクティスに臨むこととなる。

    佐藤琢磨
    「今年もインディアナポリスに戻ってきて、第100回目となるインディ500に出走できることを心から喜んでいます。チームメイトのアレックス・タグリアーニがコメントしていたとおり、僕たちは苦しんでいます。正直にいえば、前に進んだり後ろに戻ったりの繰り返しで、厳しい毎日でした。とりわけ今朝はしっかり走ることができませんでした。今日の予選で何をすべきかについて議論があったのも事実です。天候が変化したことは誰にとっても大きなチャレンジですが、僕たちにとっては特に難しい状況でした。今日の予選アタックで、すべてをまとめあげることができて本当に嬉しく思っています。最高の走りである必要はありませんでしたが、困難な状況のなかでいくつもの要素をまとめあげ、悪くないスピードを記録できました。できれば午後にもう1度、アタックしたいと思います(ただし、前述のとおり実際にはアタックしませんでした)」

  • 佐藤琢磨、プラクティス4日目で225.044mphを記録

    佐藤琢磨、プラクティス4日目で225.044mphを記録

    佐藤琢磨は、インディア500のプラクティス4日目にスリップストリームを活用して225.044mph(約360.1km/h)を記録、26番手となった。

    昨日のセッションでは、これよりもわずかに速いスピードをマークしていたが、いまは忍耐強く作業に取り組むべきときで、今週はAJフォイト・レーシングが走らせる3台が収集したデータから様々なことを学ぶことになる。

    明日のプラクティスが予選前に行われる最後の走行となります。プラクティスは明日も日本時間の午前1〜7時に行われます。

    佐藤琢磨
    「我慢が必要な時期ですが、最終的には少しほっとしています。3台のマシンは異なったセッティングを試しているので、それぞれが自分の目指すべき方向に進んだ今日はいい1日だったといえます。今後は、いままで集めたデータをまとめ、ひとつの方向性を作り上げなければいけません。今日は手応えを掴むことができました。コース上を走る時間は短く、長い時間をガレージで過ごしましたが、多くのことを学んだ1日でした」

  • インディ500:プラクティス2日目は雨のため中止

    インディ500:プラクティス2日目は雨のため中止

    インディ500のプラクティス2日目が雨のため中止となった。

    今年、インディカー・シリーズ第6戦として開催される伝統の『インディアナポリス500マイルレース』。16日(火)からプラクティス走行がスタートし、2日目となる17日(水)もプラクティス走行が予定されていたが、インディアナポリスは雨となり、中止となった。

    明日のプラクティスは日本時間19日(水)01:00〜07:00に実施される予定となっている。

    2016 インディ500 スケジュール(日本時間)

    5月17日(火)
    03:00〜07:00 プラクティス

    5月18日(水)- 21日(土)
    01:00〜07:00 プラクティス

    5月21日(土)
    21:00〜23:00 プラクティス

    5月22日(日)
    00:00〜06:50 予選

    5月23日(月)
    01:00〜03:00 プラクティス
    03:45〜05:45 予選(10位-30位)
    06:00〜06:45 予選(ファースト9:1位-9位)

    5月24日(火)
    01:30〜05:00 プラクティス

    5月28日(土)
    00:00〜01:00 プラクティス

    5月30日(月)
    01:00〜 決勝(200 Laps)

  • 佐藤琢磨、インディ500初日は223.826mphで20番手

    佐藤琢磨、インディ500初日は223.826mphで20番手

    佐藤琢磨は、インディ500のプラクティス初日に223.826mphで20番手だった。

    17日(火)、インディアナポリス・モーター・スピードウェイで“オープニング・デイ”プラクティスが実施され、佐藤琢磨、ジャック・ホークスワース、アレックス・タグリアーニの3人はAJフォイト・レーシングのマシーンを駆り、今後行われるオントラックならびにオフトラックの作業への取り組みを開始した。

    3名のなかでもっとも好記録をマークしたのはNo.14 ABCサプライ・ホンダに乗る佐藤琢磨で、223.826mph(約358.1km/h)で20番手となった。

    チームは明日の2回目プラクティスに参加し、来週開催される第100回インディ500に備えることになる。

    佐藤琢磨
    「短い1日でしたが、少なくとも僕たちはきちんとしたシェイクダウンを行い、基本的な作業をいくつか実施することができました。とても正しい道筋を進んでいると思います。今日の走行は、僕自身がリズムを掴むことを主体としたものでした」

  • 佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨 「最近レースで最も多くの苦痛が伴う1戦だった」 / インディカー

    佐藤琢磨が、2016 インディカー 第5戦インディアナポリスのレース週末を振り返った。

    伝説的なインディアナポリス・モーター・スピードウェイで繰り広げられる“マンス・オブ・メイ”は今年もインディ・グランプリで幕を開けたが、No.14 AJフォイト・レーシング・ダラーラ・ホンダを駆る佐藤琢磨は20番グリッドからスタートして、18位でフィニッシュするという不本意な結果に終わった。

    「最近行われたレースのなかでは、もっとも多くの苦痛が伴う1戦でした」と佐藤琢磨。「とにかく難しい戦いで、十分なグリップも得られなければ満足のいくスピードも得られず、ひどく苦しみました」

    それでも、少なくともリードラップでレースを終えることで、佐藤琢磨はコンスタントなスタートを切ったシーズンを継続できたといえる。いっぽうのAJフォイト・レーシングにとっては、十分な競争力が期待できない戦いだったにもかかわらず、少しでも多くのポイントを獲得しようとして懸命に努力する一戦となった。

    この週末は満足のいく部分がいくつかあったものの、木曜日に行われた2回のプラクティスを19番手と21番手で終えるという控えめなスタートを切っていた。

    「最近、開催されたロードレースではいずれも苦しい思いをしました。いいときと悪いときがあるものの、満足なグリップが得られたことはありません。マシーンをうまくまとめあげることができるのかどうかはまるでわからない状態です。前戦のバーバーでは、最高の結果が得られたとはいえませんが、フリープラクティスではとても速かったほか、レースペースも良好でした」

    「昨年のインディでは、ホンダ勢のなかで最速の1台になるなど、いい経験をすることができました。しかし、今回の初日はそれと同様のパフォーマンスを発揮できなかったので、2日目に向けては多くを変更しなければいけませんでした」

    金曜日のフリープラクティスで佐藤琢磨は5番手に浮上し、関係者を勇気づけた。

    「ようやく正しい方向性が見つかったような気がしました。しかし、コースコンディションが大きく変わった影響を、僕たちは誰よりも敏感に受けてしまったようです。僕たちのセッティングは極めてピーキーなうえにスイートスポットが狭く、バランスとグリップ・レベルは大幅に悪化しました」

    佐藤琢磨は予選グループで9番手につけたものの、第2セグメントへの進出はならず、20番グリッドからスタートすることになる。

    「予選は最悪でした。今回は僕とジャック・ホークスワースのほか、アレックス・タグリアーニがチームに加わりました。そこで3台に異なったセッティングを施したところ、大きなダウンフォースをつけたジャックのマシーンがとてもよく走りました。僕たちはプラクティスで十分なメカニカル・グリップがあると判断し、ダウンフォースを削ることにしたのですが、温度が少し上昇しただけでグリップは急激に低下し始めたのです」

    土曜日午前中のウォームアップは急に冷え込み、これがまたマシーンのセットアップに大きな影響を及ぼした。

    「たったの華氏50度(摂氏10度)しかなく、まるで冬に逆戻りしたような感じでした。タイアのデグラデーションが大きかったのでダウンフォースを増やす必要があった為、僕らはデグラデーションの問題を抱えるだけでなく、ストレート・スピードも伸び悩むことになりました。あれは本当に厳難しい状況で、ウォームアップから決勝に向けては何も改善を施せませんでした」

    決勝が始まると、佐藤琢磨は3つ順位を落として21番手となった。そこで早めのピットストップを行ったところ、不運にもピットロード出口のブレンド・ラインを踏んでしまったためにピットでペナルティを科せられ、リードラップから脱落することになる。

    「最初のスティントには硬めのブラックタイアで臨みました。けれども、そのスピードにはまるで納得できなかったので、早めにピットストップを行ってレッドタイアに履き替えることにします。ピットロード出口での違反は僕のミスによるものですが、温度があまりに低かったためにタイアが全くグリップせず、ターン1に向けて進路をとることができず、ラインに触れてしまいました。同じペナルティを受けたドライバーがほかにも何人かいました。おかげでラップダウンとなったので、僕はフルコーションになるのを期待することにしました」

    実際にフルコーションが出たのはレースが半ばを過ぎたあたりのこと。トップグループはピットオープン後、直ちにピットへ飛び込む必要があったので、先にピットストップを終えていた佐藤琢磨はリードラップに返り咲くことに成功。その後、改めて燃料補給を行うと、集団の最後方にあたる20番手でレースに復帰した。

    「あれはうまくいきました。イチからやり直し!という感じです。リスタートでは大いに楽しみました。いくつか順位を上げ、2台を同時にオーバーテイクしました。けれども、引き続きトップスピードは伸び悩んでいたので、徐々に順位を落としていくことになりました」

    佐藤琢磨はジョセフ・ニューガーデン、マット・ブラバム、ウィル・パワー、マックス・チルトンの攻略に成功して一時は16番手に浮上。しかし、最後のピットストップを行うまでにこれら全員に抜き返されることになる。これで19番手に後退した佐藤琢磨は、最終ラップにホークスワースをオーバーテイクし、18番手となった。

    「グリップを向上させるため、僕たちはタイアの正しい空気圧を探し求めていました。最後の第4スティントになって、ようやく多少満足のいく設定が見つかりました。おかげでレース終盤に向けて順位を上げることができましたが、18位が期待どおりの成績であるはずがありません。目指すようなグリップがどうして得られなかったのか、徹底的に調査する必要があります。とにかく厳しいレースでした」

    「今シーズンになって僕たちが手にした勢いを再現できなかったのは本当に残念なことです。いまのところ今年はいい展開ですが、直近の2戦はあまりいい戦いではありませんでした」

    しかし、その苦しさをいつまでも味わっている時間はない。この1日半後にはインディ500のプラクティスが始まり、全長2.5マイルのIMSにフルスロットルのエンジンが奏でるサウンドが響き渡ることだろう。

    「同じ場所ですが、まったく異なるレースの始まりです。アレックス、ジャック、僕の3人が力をあわせてインディ500に挑むのはこれが昨年に続いて2回目ですが、これがチームの戦い方に継続性を与えていることは間違いなく、できればこれがいいパフォーマンスを引き出す一助となることを願っています。とても楽しみです!」