カテゴリー: F1ハンガリーGP

  • 2026年F1ハンガリーGP初日フリー走行:全22人のドライバーコメント

    2026年F1ハンガリーGP初日フリー走行:全22人のドライバーコメント

    2026年のF1ハンガリーGP初日の全ドライバーのコメント。7月24日(金)、ハンガロリンクで2026年FIA F1世界選手権第11戦ハンガリーグランプリのフリー走行が行われ、各ドライバーが初日の走行を振り返った。

    フェラーリ勢が初日をリードし、レッドブルやメルセデスは改善点を挙げる一方、マクラーレンやアストンマーティンはアップグレードの評価を進めた。各ドライバーが予選と決勝を見据えて手応えや課題を語っている。

    1番手:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    「全体的には堅実な一日だった。風の影響でコンディションはかなり難しく、路面の一部は非常にバンピーだった。FP2ではマシンの感触が改善し、セッション間で良い進歩を遂げることができたが、まだ改善すべき点はいくつかある。今夜データをすべて確認し、バランスの改善を続けて、明日に向けてもう少しパフォーマンスを引き出したい」

    2番手:シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    「全体的なパフォーマンスはかなり良さそうで、それはポジティブなことだ。とはいえ週末はまだ長いので、明日もトップを維持できるように努力し続けなければならない。予選は接戦になるだろう。今日見せたような差がライバルとの間に残るとは思っていないので、完璧な仕事をしなければならない。マシンのフィーリングさえあれば、良い予選になるはずだ」

    3番手:ランド・ノリス(マクラーレン)
    「難しい一日だったし、僕たちにとっては決して楽な2回のセッションではなかった。それでも午後は一歩前進できたが、まだやるべきことは残っている。今日は新しいパーツを投入したので、それらをもっと理解し、どう機能させるかを見極める必要がある。すぐに前のチームに追いつけるとは思っていないが、いくつかの面では確実に前進している。今夜もしっかり作業を続け、このパッケージからさらに引き出して、明日どうなるか見ていきたい」

    4番手:マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    「今日はマシンのバランスをうまく見つけるのが少し難しかった。もう少し整理して、予選でもロングランでも良いラップをまとめられるようにしなければならない。今夜は何ができるか、どこでパフォーマンスを見つけられるかをチームと分析する。ポジティブな変更ができれば、FP3と予選で改善につながることを期待している」

    5番手:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    「今日は奇妙な一日だったし、それはグリッド全体に共通していたと思う。ハンガロリンクは素晴らしいコースだが、路面の再舗装によって今日はかなり難しくなった。場所によっては非常にバンピーで、乗り心地に苦しんだし、それが予想以上のタイヤデグラデーションにも影響した。一発のペースは良くなかったが、ロングランはより競争力があった。それでもフェラーリは非常に強そうで、今週末は倒すのが難しい相手になるだろう。それは週末前から予想していたことでもあり、実際その通りになっている。彼らは全員より一歩先にいるので、その差を縮めるには今夜かなり努力しなければならない」

    6番手:アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    「今日は難しい一日だった。特にFP2は風がかなり強くなり、コンディションが厳しかった。FP1のマシンは良く、ロングランのペースもあったが、FP2に向けて変更を加えた後はコンディションも悪化し、データを正確に読み取るのが難しくなった。マシン自体は悪くないが、フェラーリはここで非常に強いので、今夜かなりタイムを見つける必要がある。改善すべき点は分かっているので、いくつか変更を加えて明日は前進したい」

    7番手:リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    「ブダペストでの金曜日を終えて良い気分だ。マシンはかなり速そうだが、このコースは非常に難しく、ラップをまとめるのは簡単ではない。予選でQ3進出の可能性を最大限に高めるため、今夜は必要な変更に取り組む。このハンガロリンクは本当に好きなコースなので、明日また走るのが楽しみだ」

    8番手:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    「僕たちにとっては非常に難しいセッションだった。強風でコンディションは厳しく、再舗装された区間は摩耗が進んでいてグリップが非常に低く、リズムをつかむのが難しかった。今日は1セッションしか走れなかったので、FP2に慣れるまで少し時間がかかったが、今朝サポートしてくれたレオには感謝している。この状況の中でできる限り多くのデータを集めたので、今夜と明日のFP3で改善点を見つけたい。ランドのマシンに装着された新しいパーツは期待どおり機能しているようなので、明日は自分のマシンにも付くのを楽しみにしている。フェラーリは強そうだが、僕たちも十分戦える位置にいると思う。すべてをうまくまとめてクリーンな予選ができれば、大きく前進して好結果を争えるはずだ」

    9番手:ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    「比較的順調な金曜日だった。異なるタイヤコンパウンドを試しながらバランスを学び、2回のセッションの間にセットアップも進歩した。全体的には悪くない一日だったと思う。予想どおり中団は非常に接戦なので、明日は細かな違いが結果を左右する。まだ十分にチャンスはあるし、予選でうまくすべてをまとめたい」

    10番手:アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    「今日は全体的にかなり良かったと思う。まだ改善すべき点はいくつかあるが、悪い位置ではない。自分自身も予選までに改善したい部分がいくつかあるが、明日に向けた方向性ははっきりしている。このコースはアウディ向きなので、今週末は彼らが一歩先にいると予想していたし、ここ数戦より難しくなることも分かっていた。それでもここではこれまで競争力を発揮してきたし、予選ですべてをうまくまとめられればQ3進出は十分可能だと思う」

    F1 ハンガリーGP

    11番手:ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    「全体的にはポジティブな一日だった。FP2は特にソフトタイヤで少し難しかったが、多くの有益なデータを集めることができた。風の影響でコンディションはかなり難しかったので、今夜改善すべき点はいくつかある。いつものように非常に接戦だが、すべてをうまくまとめることができれば、明日は良い一日にできると思う」

    12番手:エステバン・オコン(ハース)
    「スパと比べると、今日ははるかに良い金曜日だった。マシンのフィーリングが格段に良くなった。最近は多くの問題を抱えていたが、今日はそれがなく、とてもポジティブだった。長い間待っていたものをマシンに投入することもできた。まだ金曜日なので明日も維持しなければならないし、一日で状況が変わることも分かっている。今日の状態を維持できるようにしたい。明日も同じような満足感とパフォーマンスになればいい。僕にとっては本当に久しぶりに最高の金曜日だった」

    13番手:アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    「ブダペストでの初日は難しかったし、それは誰にとっても同じだったと思う。FP1はフレッドが良い仕事をしてくれたが、自分が乗ったFP2ではバランスに苦しんだ。それは特に一発の走りで顕著だった。最初のアタックは赤旗で中断され、再開後もトラフィックに引っかかり、リアタイヤのロックにも苦しんで最後まで走り切れなかった。ロングランはより良く、タイヤも適切なウインドウに入っていたと思う。今日は多くのデータと学びを得られたので、今夜しっかり分析したい。明日また走るのを楽しみにしている。FP3は非常に重要な1時間になるし、マシンをより良い状態にしてポール争いに加わりたい。今日見た差を考えれば簡単ではないが、全力を尽くす」

    14番手:ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    「今日はチームにとって今季でも特に厳しい金曜日の一つだった。このコースはダウンフォース性能が重要で、現時点でそこが不足していることは分かっていた。全体的にグリップ不足に苦しみ、マシンのバランスも理想的ではない。夏休み後には改善策が投入される予定だが、今はまずマシンのフィーリングを改善し、もっと性能を引き出さなければならない。今日は特に風が強くグリップも非常に低かったので、まだ最適なウインドウを見つけられていない。今夜改善点を分析し、明日の予選ではもっと良い状態にしたい」

    15番手:オリバー・ベアマン(ハース)
    「今日は厳しかった。特に先週と比べてマシンのフィーリングにかなり苦しみ、前戦で得た自信をほとんど失ってしまった。本当に厳しい一日だった。明日に向けて分析し、改善すべき点はたくさんある」

    16番手:アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    「今日は非常に厳しいコンディションだった。セッション間で良い前進はできたし、一発のペースも悪くないが、気温や路面状況の影響が大きく、セットアップによるものなのかコンディション変化によるものなのかを切り分けるのが難しい。アストンマーティンは今週末に大きく前進した。僕たちが倒さなければならない相手であり、Q1は厳しい戦いになる。明日に向けてチャンスを最大限に生かすため、今夜もまだやるべきことがある」

    17番手:カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    「予想どおり難しい金曜日だった。このコースは僕たちの弱点を浮き彫りにし、マシンの適切なバランスを見つけるのに苦労している。この週末はさまざまなセットアップを試し、このような苦手なコースでどう改善できるか探っていく。残りの週末は貴重なデータを集め、このパッケージからできる限りのパフォーマンスを引き出すことに集中する」

    18番手:バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    「ブダペストに戻ってこられて良かった。このコースは走っていて楽しい。FP2の序盤はバランスがかなり難しかったが、セッションを通して良い進歩を遂げ、マシンを落ち着かせることができた。最後には低燃料でも高燃料でも満足できる内容になり、マシンの一貫性も感じられた。明日に向けて良いベースができたし、今回も中団で接戦になると思う。明日は良い結果を出せる自信がある」

    19番手:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    「今日はフィーリングが良くなり、新しいパッケージもほぼ期待どおりだった。この相関が取れたことで、すべてが正しく機能していることが確認できたし、ポジティブな要素を得られた。これは僕たちにとって最初の一歩であり、今後数戦でもさらにアップデートが投入される。新しいパーツを理解しようとしている段階であり、セットアップには一晩でさらに引き出せる可能性がある」

    20番手:セルジオ・ペレス(キャデラック)
    「全体的に興味深い一日だった。特にFP2では風の影響でコンディションが大きく変化し、その中でマシンのさまざまな方向性を試すことができた。明日に向けてバランスをどうすべきかはよく理解できたと思う。あとは予選ですべてをうまくまとめることに集中する」

    21番手:フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    「今日は本当に短い一日だった。今年のマシンはダウンフォースが少なく、このようにグリップの低いコースでは運転がかなり難しい。もちろん午前中は走っていないし、FP2では最終コーナーでリアを失ってタイヤバリアに当たってしまった。良い一日ではなかったし、理想的な週末のスタートでもなかった。走行時間をかなり失ってしまったので、今は学べることに集中し、改善を目指したい。データは多くないが、それでも作業を進めて明日はマシンをもっと良い状態にしたい」

    22番手:ランス・ストロール(アストンマーティン)
    コメントなし(FP2未走行)

  • リアム・ローソン セットアップ変更が奏功 レーシングブルズF1代表が説明

    リアム・ローソン セットアップ変更が奏功 レーシングブルズF1代表が説明

    レーシングブルズF1のリアム・ローソンは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行で好調な走りを披露した。チーム代表代行のアラン・パーメインは、FP2で加えたセットアップ変更がマシンの挙動改善につながり、好タイムの要因になったと明かした。

    ローソンはFP2で7番手を記録し、レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーとの差は約0.2秒。クリーンラップをまとめられなかったオスカー・ピアストリ(マクラーレン)を上回るタイムを残した。

    チームメイトのアービッド・リンドブラッドもトップ10入りを果たし、レーシングブルズは2台そろって好位置で初日を終えている。

    FP2での仕様変更がローソンの好走を後押し
    アラン・パーメインは、初日の走行は決して順調ではなかったと振り返りつつも、FP2での調整が奏功したと説明した。

    「ここ数戦ほど簡単な一日ではなかった。FP1ではマシンの扱いがかなり難しく、セッション間では普段より多くの変更を加えた」

    「でもFP2では問題を解決できた。ここはラップが短く、中速コーナーが非常に多いので、コーナー進入で安定したクルマにすることと、特に重要な最終セクターでしっかりトラクションを得ることに重点を置いていた」

    さらにパーメインは、ローソンが予選シミュレーション最後のソフトタイヤアタックで仕様変更を試したことが大きな効果を生んだと明かした。

    「リアムは今日、ソフトタイヤでの最後のアタックに向けて仕様変更を行い、それがうまく機能した。リアの安定性が改善された」

    「現時点では自分たちの正確な立ち位置を判断するのは難しいが、まずまずの状態にあるように見える。FP3ではさらに仕上げていくつもりだ」

    リアム・ローソン(ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チーム)

    ローソン「Q3進出を狙える状態にある」
    ローソン自身も初日の内容に満足感を示し、予選でのQ3進出に向けて自信をのぞかせた。

    「ブダペストで金曜日を終えて、とてもいい感触です」

    「マシンには十分な速さがあります。ただ、このコースは本当に難しく、ラップをきれいにまとめるのは簡単ではありません」

    「予選でQ3進出の可能性を最大限に高められるよう、一晩かけて必要な変更を加えていきます」

    「ハンガロリンクはとても好きなサーキットなので、明日また走るのが楽しみです」

    レーシングブルズはFP2でセットアップの方向性を見いだしたことで、予選でも2台そろってQ3進出を狙える位置につけた。初日の好感触を土曜日へつなげられるかが注目される。

  • アイザック・ハジャー レッドブルF1はフェラーリに劣勢「タイムを削る必要がある」

    アイザック・ハジャー レッドブルF1はフェラーリに劣勢「タイムを削る必要がある」

    レッドブル・レーシングのアイザック・ハジャーは、2026年F1ハンガリーGP初日の走行を終え、フェラーリに対抗するには「かなりのラップタイム」を見つける必要があると認めた。

    ハジャーはフリー走行1回目で4番手につけたものの、風が強まったFP2ではマシンバランスの把握に苦戦して6番手に後退。ロングランには一定の手応えを示した一方、予選を見据えた1周のペース不足を課題に挙げた。

    FP1からFP2にかけて状況が悪化
    ハンガロリンクは金曜日の走行開始時点で路面がほこりっぽく、多くのドライバーがグリップ不足に苦しんだ。

    それでもハジャーはFP1でシャルル・ルクレールから0.922秒差の4番手を記録し、まずまずのスタートを切った。しかしFP2では風が強まり、マシンのバランスを安定させることがさらに難しくなった。

    「FP2はかなり難しかった。FP1でも十分に厳しいと思っていたけど、FP2では風の影響でもっと悪くなった。セットアップを変更したけど、その効果をきちんと読み取るのが難しい」

    「マシンに乗った瞬間から、ある程度はうまく機能している。ただ、フェラーリは常に僕たちより強い。今夜、かなりのラップタイムを見つける必要がある」

    「ロングランはかなり良さそうだったけど、1周のペースが足りていない」

    フェラーリはFP1でルクレールが最速タイムを記録し、FP2ではルイス・ハミルトンがトップに立った。2台が両セッションで速さを示したことで、ハンガリーGP初日の段階ではフェラーリが明確な基準となっている。

    「フェラーリは常に強い」予選ペースに警戒
    ハジャーは、低速から中速コーナーが連続するハンガロリンクでは、フェラーリが競争力を発揮すると事前に予想していたと説明した。

    「こういうサーキットでは、フェラーリが速くなることは分かっていた。現時点では、メルセデスが目を覚ますのを待っているような状況だと思う」

    「いつものようにマクラーレンともかなり接近した戦いになると思う。今の僕たちの立ち位置はそこだ」

    レッドブル・レーシングは前戦ベルギーGPで、マックス・フェルスタッペンが表彰台を獲得。ハジャーもパワーユニット交換によるグリッド降格で21番手からスタートしながら、6位まで順位を上げる追い上げを見せた。

    しかし、高速区間の多いスパ・フランコルシャンとは性格が大きく異なるハンガロリンクでは、RB22の弱点が再び表面化している。

    アイザック・ハジャー(レッドブル・レーシング)

    ピエール・ワシェ「フェラーリが倒すべきマシン」
    レッドブル・レーシングのテクニカルディレクターを務めるピエール・ワシェも、初日のマシンの状態は目標から遠いと認めた。

    「我々は本来いるべき位置にも、望んでいる位置にもいない。ドライバーたちはマシンバランスに満足していない」

    「金曜日のこのサーキットは明らかにグリップが非常に低かった。路面のバンプもマシンバランスを乱している」

    ワシェは、フェラーリが特定のコーナーや1周のアタックで優位に立つことは想定していたと語る。

    「フェラーリがここのいくつかのコーナーで最速になること、特に1周のパフォーマンスで優位に立つことは予想していた」

    「ロングランでどのような状態なのかはこれから確認する必要があるが、現時点でここで倒すべきマシンはフェラーリだ」

    レッドブル・レーシングにとって、決勝ペースには一定の希望が残されているものの、予選でフェラーリやマクラーレンと争うには改善が不可欠となる。ハジャーとチームは金曜日夜のデータ分析を通じて、風やバンプの影響を受けやすいRB22のバランスを整え、1周のペースを引き上げる必要がある。

  • アレクサンダー・アルボン アストンマーティンF1を警戒「全コーナーで上回られた」

    アレクサンダー・アルボン アストンマーティンF1を警戒「全コーナーで上回られた」

    アレクサンダー・アルボンは、F1ハンガリーGP初日の走行を終え、アストンマーティンF1が投入した大規模アップグレードによって勢力図が変わりつつあるとの見方を示した。

    ウィリアムズは金曜を通して苦戦を強いられ、アルボンはFP2を16番手で終了。予選ではQ1突破を懸けてアストンマーティンとの争いになるとみている。

    「全コーナーで僕たちより速かった」
    アルボンはアストンマーティンについて、アップグレードの効果がすでに表れているとの印象を語った。

    「少なくともFP1で見た限りでは、彼らはすべてのコーナーで僕たちより速かった」

    「もちろんストレートでは少し不利だけど、それでもコーナーで十分に速く、結果的に僕たちより速かった。FP2でフェルナンド(アロンソ)がどこにいたのかは分からないけど、僕たちにはやるべきことがたくさんある」

    チーム公式リリースでもアルボンは、アストンマーティンを今週末最大のライバルと位置付けていた。

    「アストンマーティンは今週末、大きく前進した。僕たちが倒さなければならない相手であり、そのせいでQ1はかなり厳しい戦いになるだろう」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)

    ウィリアムズはロングランに課題
    アルボンは、ウィリアムズの現状についても「一発の速さはまずまずだが、ロングランのペースは遅い」と分析した。

    「低燃料時のペースは、普段の僕たちを考えれば悪くない。でも高燃料では遅い」

    また、風向きや路面温度の変化がセットアップ評価を難しくしていると説明した。

    「風や気温、路面コンディションの影響が大きく、どこまでがセットアップで、どこまでが自分たちではコントロールできない要素なのかを切り分けるのが難しい」

    ウィリアムズのパフォーマンスシステム責任者リチャード・フリスも、アストンマーティンのアップグレードが予選で新たな脅威になると認めた。

    「アストンマーティンのアップグレードによって、明日は私たちにとって新たな挑戦になる。カルロス(サインツJr.)のマシンで実施したフロアテストのデータも含め、今夜は詳細に分析し、改善できる点がないか探っていく」

  • エイドリアン・ニューウェイ ホーナーのアストンマーティンF1加入説「知らない」

    エイドリアン・ニューウェイ ホーナーのアストンマーティンF1加入説「知らない」

    クリスチャン・ホーナーのアストンマーティンF1入り説について、エイドリアン・ニューウェイが初めて公の場で言及した。しかし、噂を否定も肯定もせず、現体制への信頼を強調。チームは組織改革を継続しながら、AMR26Bの開発を次の段階へ進める方針を示した。

    ニューウェイはハンガリーGPで、クリスチャン・ホーナーとの再共闘の可能性を問われると「その噂は耳にしているが、コメントできることは何もない」と回答した。

    一方で、アストンマーティンF1の現経営陣には満足していると述べ、小規模な組織変更の可能性には触れつつも、大きな体制変更を示唆することはなかった。

    ホーナーのアストンマーティンF1入り説にニューウェイは回答を回避
    クリスチャン・ホーナーは2025年7月にレッドブルを離れて以降、F1復帰先として複数のチームとの関係が取り沙汰されている。

    中国のBYDが計画するF1新規参戦プロジェクトや、フラビオ・ブリアトーレとの関係が深いアルピーヌ、さらにエイドリアン・ニューウェイが率いるアストンマーティンF1などが候補として報じられてきた。

    ホーナーはレッドブル時代のチーム代表兼CEOよりも上位の立場、すなわちチームの株主や共同オーナーのような役職でなければ復帰に興味を示していないとも伝えられている。

    そのホーナーとの再タッグについて質問されたニューウェイは、慎重な姿勢を崩さなかった。

    「クリスチャンについての噂は耳にしている。でも、それ以上コメントできることはない。本当に何も知らないんだ」

    そのうえで、現在のアストンマーティンF1首脳陣への信頼を強調した。

    「言えるのは、私たちは現在のシニアマネジメントチームに非常に満足しているということだ。多少の小さな調整はあるかもしれないが、アストンマーティン・レーシングにいる人材にはとても満足している」

    「シニアメンバーの組織については、もう少し調整を加えることはあるだろう。しかし、人材そのものには非常に満足している」

    エイドリアン・ニューウェイ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    組織改革とAMR26B開発は順調に進展
    ニューウェイはまた、開幕戦オーストラリアGP後に下した大きな決断についても説明した。

    アストンマーティンF1はAMR26の開発を一時的に遅らせ、その期間を組織づくりや開発体制の再構築に充ててきた。

    「メルボルン後にマシン開発をいったん遅らせ、今に向けて人材の統合や組織づくり、開発ツールの整備、そして自分たちへのプレッシャーを少し和らげて、どう開発を進めるべきかを見直すことに集中するという判断を下した」

    「その取り組みは非常に順調に進んでいると感じている」

    さらに今回ハンガリーGPで投入したAMR26Bとも呼べる大規模アップグレードに加え、夏休み明けのオランダGP、続くアゼルバイジャンGPでも改良を続ける予定だと改めて説明した。

    「今回ここへ持ち込んだマシン、そしてザントフォールト、さらにバクーへ投入するアップデートも含め、技術的な進化は非常に大きな前進だと感じている」

    「もちろん、私たちは大きな巻き返しを図っている最中だ。これで最速のマシンになるかと言われれば、残念ながらそうではない。しかし、以前の状態から確かな前進になっているかと聞かれれば、私はそう信じている」

    ホーナー去就よりも現体制強化を優先
    ニューウェイの発言からは、ホーナー招聘の噂を否定はしなかったものの、現時点でアストンマーティンF1が大規模な経営陣刷新を計画している様子はうかがえなかった。

    チームは現在、組織文化の改革と技術開発体制の整備を優先事項としており、ハンガリーGPで投入したAMR26Bを皮切りに、ザントフォールト、バクーへと続くアップグレードで競争力向上を目指していく。

  • オスカー・ピアストリ マクラーレンF1新仕様はFP2見送り「土曜に投入する」

    オスカー・ピアストリ マクラーレンF1新仕様はFP2見送り「土曜に投入する」

    マクラーレンF1のオスカー・ピアストリは、F1ハンガリーGP初日のフリー走行でチームの最新アップグレードを使用しなかったことを明かし、予選と決勝に向けて新仕様を投入する予定だと語った。

    ハンガロリンクでの金曜走行では、ランド・ノリスが新パッケージを終日使用した一方、ピアストリは旧仕様フロアでFP2のみを走行。これは新パーツの比較評価を行うためのプログラムで、FP1を担当したリザーブドライバーのレオナルド・フォルナローリによるデータ収集も重要な役割を果たした。

    ピアストリ「土曜日には新パーツを投入する」
    FP1を欠場したピアストリは、FP2を8番手で終えた。新アップグレードを装着したノリスからは5ポジション、0.8秒以上遅れる結果となったが、土曜日には最新仕様を受け取る予定だという。

    「明日は新しいパーツを使う予定だから、少し改善してくれることを期待している」

    「劇的に世界が変わるとは思っていないけど、フェラーリはとても速そうだったし、ランドもかなり良さそうだった。正直、まだ判断は難しい。でも今はクリーンなラップをまとめられれば上位に行ける状況だと思うから、それを目標にしたい」

    また、強風に苦しめられたコンディションについては次のように振り返った。

    「FP1でみんなが言っていたことは聞いていたけど、自分で走ってみるとまったく違う体験だった」

    「本当に、本当に難しかった。たぶん全員にとってそうだったと思う。いろいろな要素が重なっていたし、とにかく風が強かった。もともとクルマはかなりピーキーな特性があるし、そこへ風が加わると本当に厳しい」

    マクラーレン「比較評価のため旧仕様フロアを使用」
    マクラーレンF1のシニアディレクターを務めるランディ・シンは、ピアストリが旧仕様で走行した理由を説明した。

    「今回持ち込んだすべての新コンポーネントが、期待どおりの性能を示したことが最も大きな収穫だった。風が強く非常に難しいコンディションのなかでも、ドライバー全員が素晴らしい仕事をしてくれ、多くの有益なデータを収集できた」

    「ランドは終日新パッケージで走行した一方、オスカーは比較評価を行うため、唯一のセッションで旧仕様フロアを使用した。レオナルド・フォルナローリもFP1で重要な役割を果たし、非常に丁寧な作業によって今回のプログラムと今後の開発に大きく貢献してくれた」

    さらに今回のアップグレードについては、一定の前進を確認しつつも現状を冷静に受け止めている。

    「しっかりした土台を築くことができ、正しい方向へ一歩前進できたと感じている」

    「ただし、自分たちの立ち位置は現実的に見ている。ここ数戦で先頭との差は大きく、一度のアップデートでそれを埋められるとは考えていなかった。それでも今回の結果は励みになっており、開発の方向性が正しいという自信につながっている。予選で自分たちがどの位置にいるのかを見るのが楽しみだ」

    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)

    路面舗装にも不満「かなり一貫性がない」
    今週末に向けてハンガロリンクではコースの大部分が再舗装されたが、ドライバーからは不満の声も上がっている。

    ジョージ・ラッセルが一部区間の舗装が「壊れ始めている」と指摘したことについて、ピアストリも同様の見解を示した。

    「路面もかなり奇妙だ。新しく舗装した部分なのに、すでに摩耗してしまっていて、その上から帯状にアスファルトを補修している場所もある。本当に一貫性がなく、そうしたことも走るのを非常に難しくしている」

    一方、新アップグレードを終日使用したノリスは、その効果を確認しつつも、さらなるセットアップ作業が必要だと語った。

    「難しい一日だったし、僕たちにとって簡単な2回のセッションではなかった」

    「午後には一歩前進できたけれど、まだやるべきことは残っている。今日は新しいパーツを投入したので、それをもっと理解し、最適な状態に仕上げていく必要がある」

    「前にいるチームへすぐ追いつけるとは思っていない。でもいくつかの分野では正しい方向へ進んでいる。今夜もしっかり作業を進めて、このパッケージからさらに性能を引き出し、明日どう戦えるか見ていきたい」

    今回の比較テストを終えたマクラーレンは、土曜日から両マシンを最新仕様へ揃える予定だ。フェラーリ勢が初日をリードするなか、新パッケージを投入するピアストリが予選でどこまで差を縮められるかが注目される。

  • F1ハンガリーGP40周年 ルイス・ハミルトンらレジェンドの名をコーナー名に採用

    F1ハンガリーGP40周年 ルイス・ハミルトンらレジェンドの名をコーナー名に採用

    ハンガロリンクは、F1ハンガリーGP開催40周年を記念し、サーキット全14コーナーの正式名称を発表した。昨年の大会期間中に実施されたファン投票をもとに選定が行われ、ルイス・ハミルトンやミハエル・シューマッハ、アイルトン・セナなどF1史に名を刻むドライバーたちの名前がコーナーに冠されることになった。

    また、ルイス・ハミルトン、ナイジェル・マンセル、ジャン・アレジの3人は記念セレモニーにも参加し、それぞれの手形を採取。

    この手形はコンクリート製モニュメントとしてサーキットのランオフエリアに恒久設置される予定となっている。

    ファン投票と専門家によって決定した14コーナーの名称
    今回の命名は、2025年のハンガリーGP期間中に行われたファン投票をベースに決定された。その後、1986年の第1回ハンガリーGP以来ハンガロリンクに携わってきたモータースポーツ関係者や専門メディア代表らで構成される審査委員会が候補を精査し、正式名称として採用した。

    新たに命名された14コーナーは以下の通り。

    ターン1:ピケ(Piquet)
    ターン2:ハミルトン(Hamilton)
    ターン3:スプリング(Spring)
    ターン4:マンセル(Mansell)
    ターン5:モジョロード(Mogyorod)
    ターン6・7:ドライビングセンター(Driving Center)
    ターン8・9:ブダ/ペスト(Buda / Pest)
    ターン10:ダニューブ(Danube)
    ターン11:アレジ(Alesi)
    ターン12:シューマッハ(Schumacher)
    ターン13:セナ(Senna)
    ターン14:シス(Szisz)

    歴史や功績を反映したコーナー名
    ターン2には、ハンガロリンクで歴代最多となる8勝と9回のポールポジションを記録しているルイス・ハミルトンの名前が与えられた。

    ターン1は、1986年の第1回ハンガリーGPを制したネルソン・ピケにちなむもの。同レースではアイルトン・セナをアウト側から豪快にオーバーテイクした名場面でも知られる。

    ターン4は、1992年にこの地でワールドチャンピオンを決めたナイジェル・マンセルを称える。1987年には右リアホイールナットのトラブルで勝利を逃した一方、1989年には12番グリッドから逆転優勝を飾るなど、多くの名勝負を演じた場所でもある。

    ターン11は、長年ファンの間で「アレジ・コーナー」と呼ばれてきた愛称が正式名称となった。ジャン・アレジは1995年のフリー走行でこのコーナーでクラッシュしたことでも知られている。

    ターン12はハンガリーGPで4勝を挙げ、2001年には当地で4度目のワールドチャンピオンを決めたミハエル・シューマッハに由来する。

    ターン13には、1986年の第1回ハンガリーGPでポールポジションを獲得したアイルトン・セナの名が与えられた。

    ハンガリーGP

    サーキットやハンガリーゆかりの名称も採用
    ドライバー名だけでなく、サーキットや地域にちなんだ名称も採用された。

    ターン3の「スプリング」は、ハンガロリンクが「三つの泉の谷(Valley of the Three Springs)」に位置することに由来する。

    ターン5の「モジョロード」は、サーキットが位置する自治体名から命名された。

    ターン6・7は、1998年に開設されたハンガリー初のドライバー育成施設「ハンガロリンク・ドライビングセンター」にちなむ。

    ターン8・9は、首都ブダペストを構成する「ブダ」と「ペスト」の名を採用。ターン10は、市内を流れるドナウ川(Danube)を称えた名称となった。

    最終のターン14は、1906年にフランスで開催された史上初のグランプリで優勝したハンガリー生まれのドライバー兼エンジニア、フェレンツ・シス(Ferenc Szisz)の功績を称えて命名されている。

    ハンガロリンクは1986年にF1ハンガリーGPの初開催地となって以来、数々の名勝負を生み出してきた。開催40周年を迎えた今回の命名により、その歴史とレジェンドたちの足跡がサーキットに刻まれることになった。

  • フェルスタッペンはお咎めなし サインツJr.は警告処分 FIAがFP1インシデント裁定

    フェルスタッペンはお咎めなし サインツJr.は警告処分 FIAがFP1インシデント裁定

    FIAはF1ハンガリーGPフリー走行1回目で発生したマックス・フェルスタッペンとカルロス・サインツJr.のインシデントについて審議を行い、フェルスタッペンには処分を科さず、サインツJr.に警告(Warning)を与える裁定を下した。

    問題となったのはターン12進入での場面だ。アタックラップ中だったフェルスタッペンが、レーシングライン上を低速で走行していたサインツJr.に接近。衝突を避けるため右へ回避することを余儀なくされ、両者はセッション後にスチュワードへ召喚された。

    サインツJr.「無線トラブルで警告を聞けなかった」
    審議の中でサインツJr.は、無線ケーブルが外れていたため、後方からフェルスタッペンが接近しているというレースエンジニアからの警告を受信できなかったと説明した。

    FIAの裁定文書によると、ターン12へ向かうストレートで55号車(サインツJr.)はレーシングライン上を走行し、後方からアタックラップ中の3号車(フェルスタッペン)が接近する中で早めにブレーキングを開始。フェルスタッペンは衝突を避けるため右側へ回避しなければならなかった。

    チーム無線にはエンジニアが複数回にわたって後方車両の接近を伝えていた記録が残っていたが、サインツJr.は無線ケーブルの不具合によってそれらのメッセージを聞くことができなかったという。

    サインツJr.は自身がアタックラップへ向けてブレーキを温める準備をしていたため、通常より早いタイミングで減速したと説明。一方、フェルスタッペンは「レーシングライン上をあれほど低速で走っているとは予想していなかった」と語ったものの、「危険な状況だったとは思わない」と証言した。

    FIA「レーシングラインでのブレーキウォームアップは不適切」
    スチュワードはサインツJr.が無線トラブルに見舞われていたことは認めた一方、そのような状況だからこそチームからの警告を受けられないことを考慮し、レーシングライン上でブレーキウォームアップを行うべきではなかったと判断した。

    裁定では「55号車のドライバーはチームからの警告を受けられない状況であった以上、レーシングライン上でブレーキを温める行為は避けるべきだった。その結果として3号車の走行を妨害した」と結論付けている。

    ただし、このインシデントはフリー走行中の出来事であり、実際にフェルスタッペンを危険な状況へ追い込んだわけではないことを考慮し、ペナルティポイントやグリッド降格ではなく、警告処分にとどめる裁定となった。

    今回の裁定により、フェルスタッペンは一切の処分を受けず、サインツJr.のみが公式警告を受ける結果となった。

  • 平川亮 ハースF1で今季2度目のFP1完了「ようやくきちんとしたラップを走れた」

    平川亮 ハースF1で今季2度目のFP1完了「ようやくきちんとしたラップを走れた」

    ハースF1のリザーブドライバーを務める平川亮は、F1ハンガリーGPのフリー走行1回目(FP1)で今季2度目の走行機会を得た。空力テストをこなしながら25周を走行し、ベストタイムは1分22秒001で17番手を記録した。

    前戦オーストリアGPに続くFP1出走となった平川は、今回もオリバー・ベアマンに代わってVF-26をドライブ。前回より空力テストの項目が少なかったことで、マシンやハンガロリンクでの走行に多くの周回を充てることができた。

    平川亮「ようやくきちんとしたラップを走れた」
    セッション後、平川は難しいコンディションの中でも収穫の多い走行だったと振り返った。

    「今日またマシンに乗ることができて良かったです。もっと周回を重ねたいという気持ちはいつもありますが、今日は最初に空力テストを行いました。ただ、前回のFP1ほど項目が多くなかったので、マシンやコースを学ぶための周回を多く走ることができました」

    「正直に言うと、コンディションは本当に難しかったですし、マシンも少し扱いづらかったです。最後にタイムアタックはできましたが、トラフィックの影響で何度かアタックを中断しなければならず、なかなか難しいセッションでした」

    「それでも最後にはきちんとしたラップをまとめることができ、タイヤも有効に使えました。今日はその点に満足しています」

    平川亮(ハースF1チーム)

    ハースF1の小松礼雄代表も、平川の走行は予定どおりプログラムを消化できた一方で、チーム全体としては明暗が分かれた一日だったと総括。エステバン・オコンは好調な走りを見せた一方で、午後のFP2ではベアマンがマシンのフィーリングに苦しみ、ガレージの反対側では原因究明が課題となっていることを明かした。

    平川は今回も限られた走行機会の中でチームのテストプログラムを着実に消化し、シーズン中の貴重な実戦経験を積み重ねた。

  • アストンマーティンF1 AMR26Bのスペア不足 ストロールFP2欠場で部品を空輸

    アストンマーティンF1 AMR26Bのスペア不足 ストロールFP2欠場で部品を空輸

    アストンマーティンF1は、F1ハンガリーGPで投入した大規模アップグレード仕様「AMR26B」のスペアパーツを英国シルバーストンのファクトリーからハンガロリンクへ緊急空輸している。

    ランス・ストロールはFP1で左リアサスペンションが破損した影響でFP2を走行できなかったが、チームは予選までに修復を完了させる見込みだ。

    今季最大規模となる16項目のアップグレードを夏休み前最後のレースに間に合わせたアストンマーティンF1は、開発を優先したことで十分なスペアパーツを現地へ持ち込めておらず、急きょファクトリーから部品を取り寄せる対応を迫られた。

    スペア不足でFP2の修復が間に合わず
    ストロールはFP1開始から40分足らずで左リアサスペンションが破損し、ターン3進入でスピンを喫して走行を終了した。

    チーム代表を務めるペドロ・デ・ラ・ロサは、故障原因がサスペンションだったことを認める一方、アロンソ車には同じ問題が起きる心配はないと判断していたと説明した。

    「だからフェルナンドはそのまま走行を続け、FP2にも出走することができた。しかし、スペアパーツが不足していたため、残念ながらランスのマシンを2回目のセッションまでに修復することはできなかった」

    さらにデ・ラ・ロサは、必要な部品の一部は現地で確保し、不足分はシルバーストンから空輸していることを明かした。

    「現地にある部品と、ファクトリーから空輸している部品を組み合わせて修復することになる」

    また、新仕様マシンはセットアップだけでなくドライバーも順応する時間が必要だとし、「ランスは新しいクルマの感覚をつかむための貴重な走行時間を失ってしまった。セットアップだけでなく、ドライバー自身もこのクルマに適応しなければならない」と語った。

    ストロール「このアップグレードだけですべては変わらない」
    アップグレード投入を前に、ストロールはチーム全体が大きな期待を寄せていることを明かしていた。

    「みんなワクワクしている。この週末をしばらく前から待ち続けてきた。いい結果になってくれることを願っている」

    一方で、今回のアップグレードがどれほど効果を発揮するかは実際に走ってみなければ分からないという。

    「このパッケージが何をもたらしてくれるのか見てみよう。明日走れば、僕たちの期待どおりなのか、それ以上なのか、それとも期待ほどではないのか、多くの答えが分かると思う」

    ただし、このアップグレードだけですべての課題が解決するとは考えていない。

    「もちろん、このアップグレードだけで僕たちが望んでいるものすべてを手に入れられるわけではない。シーズンはまだ長いし、これからもできる限りパフォーマンスを積み重ねていかなければならない」

    また、今回のアップデートは主にシャシー側の改善であり、パワーユニットの性能向上も不可欠だと強調した。

    「ストレートでパワーが足りないことは分かっている。だからエンジンの性能向上も必要だ」

    夏休み明けのオランダGPで投入予定のホンダの新型パワーユニットについては、「ザントフォールトで少し改善される予定だ」と期待を寄せつつも、現時点ではトップ勢との差を一気に埋めるものではないとの見方を示した。

    「それだけでメルセデスと戦えるようになるわけではない。今の時点でメルセデスとレッドブルのどちらのエンジンが一番いいのかは分からないけれど、少なくとも僕たちとの差を縮めることが重要なんだ」

    最後に、アップグレードによって目指すべき位置について問われると、ストロールは率直にこう語った。

    「そうなってくれることを願っている。少なくとも中団チームと戦えるようになりたい」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    アロンソもAMR26Bに手応え
    一方、フェルナンド・アロンソもAMR26Bを高く評価している。

    「クルマは格段に良くなった。路面に吸い付くような感覚があって、以前よりはるかに予測しやすく、運転しやすい」

    さらに、新パッケージが開発段階で予測していた効果を実車でも確認できたことを収穫に挙げた。

    「全体的に、数値も相関関係も僕たちが期待していたとおりだった。それは来年のマシンや今後投入するアップグレードに向けても非常に励みになる」

    一方で、「まだシャシーとエンジンの両方で改善すべき点は残っている」としながらも、「これは今後につながる多くの前進の第一歩になることを願っている」と前向きな見通しを語った。

    ストロールはFP2の走行機会を失ったものの、アストンマーティンF1はシルバーストンからスペアパーツを緊急空輸して対応を進めている。大規模アップグレードを施したAMR26Bが、予選以降どこまで中団争いへ食い込めるか注目される。