カテゴリー: F1ハンガリーGP

  • アレクサンダー・アルボン アストンマーティンF1称賛「夢のようなアップグレード」

    アレクサンダー・アルボン アストンマーティンF1称賛「夢のようなアップグレード」

    アレクサンダー・アルボンは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でQ1敗退を喫した後、無線で「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」と不満を爆発させた。

    一方で、16点に及ぶ大型アップグレードを投入したアストンマーティンF1については「あんなアップグレードは夢のまた夢だ」と称賛。チームメイトのカルロス・サインツJr.も、アストンマーティンがウィリアムズの進むべき方向を示したと評価し、ライバルチームからもAMR26Bの進歩を認める声が相次いだ。

    ウィリアムズはハンガロリンクで苦戦を強いられ、サインツJr.が18番手、アルボンが19番手でともにQ1敗退。一方、アストンマーティンはフェルナンド・アロンソが今季初のQ2進出を果たし、中団争いで確かな前進を印象づけた。

    「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」
    Q1敗退が決まった直後、アルボンはチームラジオでマシンの挙動に怒りをあらわにした。

    「なぜバランスがこんなに変わるんだ?」

    これに対し、チーム代表のジェイムス・ボウルズはドライバーを擁護した。

    「アレックス、クルマがあれだけ不安定な状態で、あれは良いラップだった。それは我々の責任だ」

    その後の取材でアルボンは、FW48の状態を詳しく説明した。

    「クルマが何をしているのか理解するのが難しい。ラップごと、コーナーごとに挙動が変わってしまう」

    「カルロスも今週末はいくつか問題を抱えていたし、僕にも別の問題があった。なぜクルマのフィーリングがこれほど変わるのかを調べなければならない」

    「良いラップをまとめられていないように感じる。コーナーに進入するたびに、クルマがどんな反応をするのか分からないからね」

    アルボンは、そのため予選アタックのように限界まで攻めることができないと明かした。

    「予選ラップのように攻めるのではなく、決勝のような走り方になってしまう。限界までプッシュすると、突然クルマに裏切られて予想もしない動きをするんだ」

    「本当にフラストレーションが溜まる。僕たち自身もまだ完全には理解できていないし、シーズンが進むにつれて、このクルマには好ましくない傾向があることがますます明らかになってきている」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・レーシング)

    「あんなアップグレードは夢のまた夢だ」
    アルボンは、アストンマーティンの大型アップグレードについて率直な賛辞を送った。

    「アストンマーティンがどんなアップグレードを持ち込んだのかは分からないけど、あんなアップグレードは夢のまた夢だ」

    さらに、その効果は驚異的だったと語る。

    「1.5~2秒くらい速くなったんじゃないかな。本当に見事だよ」

    「ストレートでは何戦かは彼らと戦えるかもしれない。でもコーナーでは彼らの方がかなり速い」

    また、ウィリアムズも9月のアゼルバイジャンGPで大型アップグレードを投入する予定だが、その効果はアストンマーティンほどではないとの見方を示した。

    「僕たちもバクーでどんなアップグレードを投入するのかは分かっている。でも、あれほどのものじゃない。だから、まだやるべきことはたくさんある」

    サインツJr.「進むべき方向を示してくれた」
    チームメイトのサインツJr.も、ハンガロリンクでの苦戦は予想していたものだったと振り返った。

    「コースレイアウトを見た時点で、今年の僕たちの弱点を考えれば厳しい週末になると分かっていた。気温が高いことも含めて、すべてが僕たちには不利に働いている」

    「僕のガレージ側では、スパと同じようにFP1からFP3までリアに多くの問題があった。予選までに応急処置を施して改善したけれど、それでも根本的な問題は残っていた」

    その一方で、サインツJr.はアストンマーティンのアップグレードがウィリアムズにとって目指すべき方向性を示したと評価した。

    「良いことが一つあるとすれば、アストンマーティンがダウンフォースを加えればクルマは速くなることを証明してくれたことだ。僕たちは今後何をすべきか分かっている」

    ハンガリーGPでは、アストンマーティンの大型アップグレードがライバル勢にも強い印象を残した。アルボンが「あんなアップグレードは夢のまた夢」と語り、サインツJr.も開発の方向性を示すものだったと認めたように、AMR26Bの進歩は中団勢力図を揺るがすインパクトを与えている。

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  • F1ハンガリーGP 予選 ハイライト動画:劇的決着のポール争い

    F1ハンガリーGP 予選 ハイライト動画:劇的決着のポール争い

    2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選は、ランド・ノリス(マクラーレン)が最後のアタックでルイス・ハミルトン(フェラーリ)を逆転し、今季初のポールポジションを獲得した。

    わずか0.012秒差という大接戦に加え、終盤にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)のスピンやジョージ・ラッセル(メルセデス)のマシントラブルによる黄旗が相次ぎ、最後まで目が離せない予選となった。

    Q1ではフェラーリがミディアムタイヤで余裕の突破を見せる一方、マクラーレンのノリスがトップタイムを記録。大型アップデートを投入したアストンマーティンではフェルナンド・アロンソが今季初めてQ1を突破し、16番手でQ2進出を果たした。

    Q2ではフェラーリ勢が速さを見せ、ハミルトンがこの週末最速となる1分17秒931を記録。一方、イサック・ハジャーはターン12でスピンを喫しながらも立て直してQ3進出を決め、アンドレア・キミ・アントネッリはトラックリミットでタイムを抹消される苦しい展開から最後のアタックで突破を果たした。

    ポールを争うQ3では、ハミルトンが1回目のアタックでトップに立ち、約3年ぶりのポールポジション獲得へ前進。しかし、最後のアタックでノリスが1分17秒207を記録し、ハミルトンを0.012秒上回って逆転ポールを決めた。

    その直後にはフェルスタッペンが最終コーナーでスピンを喫し、「マシンは完全に壊れている」と無線で訴える場面も発生。さらにラッセルはウォーターリークによりマシンをコース脇へ止めることになり、セッション終盤は黄旗が続く慌ただしい展開となった。

    予選後にはスチュワードの裁定で順位が変動。ハミルトンはオスカー・ピアストリへの進路妨害により3グリッド降格、アントネッリも黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格となった。

    これにより決勝グリッドは、ポールポジションのノリスに続き、シャルル・ルクレール、ピアストリ、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、アントネッリという並びに変更。アップグレード投入初戦のアストンマーティンは、アロンソが16番手で今季初のQ2進出を果たし、チーム復調の兆しを示した一方、ランス・ストロールは20番手に終わった。

  • マックス・フェルスタッペン レッドブルF1を酷評「タイヤではなくマシンが劣化」

    マックス・フェルスタッペン レッドブルF1を酷評「タイヤではなくマシンが劣化」

    マックス・フェルスタッペンは、2026年F1第11戦ハンガリーGP予選でマシンの空力パフォーマンスが周回ごとに悪化する異常な症状に見舞われ、「タイヤではなくマシンが劣化していた」と不満をあらわにした。Q3終盤には最終コーナーでスピンを喫し、6番手に終わっている。

    フェルスタッペンはQ3最後のアタック中、最終コーナーでスピン。その時点ですでにタイム更新は厳しい状況だったが、無線ではエンジニアのジャンピエロ・ランビアーゼに対し、マシンの状態を激しく非難した。

    「相棒、マシンの空力は完全に壊れている。どんどん悪くなっている。本当に冗談みたいだ。なんてひどい週末なんだ」

    さらにクールダウンラップでも、「予選中にマシンが大きく劣化してしまい、まったく運転できない状態だった」と苛立ちを口にした。

    「タイヤではなくマシンが劣化していた」
    予選後、フェルスタッペンは週末を通して苦戦していたことを認めつつ、通常では考えられない現象が起きていたと説明した。

    「週末全体を通して難しかった。でも、タイヤではなくマシンのほうが劣化してしまうなら、それは大きな問題だ。まさにそれが起きていた」

    「マシンはラップを重ねるごとにどんどん悪くなっていった。走れば走るほど、1周をまとめるのが難しくなっていった。明日に向けても修正しなければならない。このままではとても運転できない」

    「最終コーナーを見ても分かるように、ターンインした瞬間にはリアがまったく存在しないような状態だった。本当に信じられないよ」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)

    「空力パフォーマンスが失われていた」
    フェルスタッペンによれば、似たような現象は今季にも経験しているものの、毎回原因が異なるため対策が難しいという。

    「これまでにも何度かあった。でも、いつも違う問題のように感じる。だからコントロールするのが難しいんだ」

    「まずは自分でもデータを確認する必要がある。空力パフォーマンスが失われていることは確認できているし、それがどんどん悪化していった。それは良いことではない」

    また、本来なら路面にラバーが乗ることでグリップは向上するはずだが、自身のRB22は逆の挙動を示していたと語った。

    「普通ならマシンはどんどん良くなる。でも僕のマシンはオーバーステアがどんどん強くなっていった。僕は何か問題がある時や、何かがおかしいと感じる時は分かるほうだと思っている」

    「いくつかのコーナーでは進入時に完全にコントロールを失っていた。マシンがもう路面に食いついていないような感覚だった。以前にも経験したことはあるけれど、今回もまた同じような症状が出てしまった。本当に良くない状況だ」

    なお、チームメイトのアイザック・ハジャーもQ2でスピンを喫したが、フェルスタッペンのようにマシン自体のパフォーマンス低下については言及せず、「今週末はまったく進歩できなかった。非常に失望している」と振り返るにとどまった。

  • ホンダF1 AMR26Bの振動対策とエネルギーマネジメントを最適化「良い改善」

    ホンダF1 AMR26Bの振動対策とエネルギーマネジメントを最適化「良い改善」

    ホンダは、2026年F1第11戦ハンガリーGPの土曜日、FP3から予選にかけて前日に課題となっていた振動(オシレーション)対策を進めるとともに、アストンマーティンのアップデート版マシンに合わせたエネルギーマネジメントの最適化を実施した。

    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、振動対策に手応えがあったことを明かす一方、予選ではフェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールが20番手という結果となった。

    ホンダは振動対策とエネルギーマネジメントを最適化
    折原伸太郎は、FP3から予選へ向けた取り組みについて次のように語った。

    「今日はFP3から予選に向けて、一発のパフォーマンスを最大限引き出すことに重点を置いて取り組みました。また、昨日発生していた振動(オシレーション)への対策を施し、関連するパラメーターを変更することで、振動の抑制において良い改善が見られています」

    「さらに、新しいアストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチームのシャシーに合わせ、このサーキットに最適なエネルギーマネジメントとドライバビリティの最適化を図りました」

    ホンダF1 本田技研工業

    アロンソは今季初のQ2進出
    アストンマーティンは16項目に及ぶ大規模アップデートを投入したAMR26Bで予選に臨み、フェルナンド・アロンソは今季初めてQ2進出を果たした。しかし、Q2では16番手に終わり、Q3進出にはあと一歩届かなかった。一方、ランス・ストロールは20番手でQ1敗退となった。

    アップデート投入後初の予選では、ホンダが取り組んだ振動対策とエネルギーマネジメントの最適化に一定の成果が見られたものの、決勝ではさらなるパフォーマンス向上が期待される。

  • カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に苦言「アストンマーティン級の進歩が必要」

    カルロス・サインツJr. ウィリアムズF1に苦言「アストンマーティン級の進歩が必要」

    カルロス・サインツJr.は、ウィリアムズF1が競争力を取り戻すためには、アストンマーティンのような飛躍的な開発成功が必要だとの認識を示した。2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、バクーで予定するアップデートだけでは不十分だと語り、チーム全体の開発力向上を求めた。

    ハンガリーGP予選で18番手となったサインツJr.は、ハンガロリンクが今季最も厳しいサーキットになることは予想していたとしながらも、マシンの一貫性のなさや開発面でライバルとの差が広がっている現状に危機感を募らせた。

    予想どおり苦戦もマシンの不安定さを問題視
    サインツJr.は、ハンガロリンクでの苦戦自体は想定内だったと振り返った。

    「正直、このサーキットは今年最も厳しいレースになると予想していた。だから期待値はかなり低かったし、大きく苦戦することは分かっていた」

    「でも一番驚いたのは、マシンの一貫性のなさと、1周をまとめることの難しさだ。週末を通して見てもらえれば分かると思う」

    さらに、フリー走行ではスペインGPでも発生したギアボックス関連の問題が再発していたことも明かした。

    「フリー走行からFP3まで、ギアボックスがバランスに影響する問題を抱えていた。スペインGPと同じような症状で、何が原因なのかまだ分かっていない。これから解決策を見つけなければならない」

    この問題は、メルセデス製トランスミッションに関わる部分だと説明している。

    「アストンマーティンがやったことを実現しなければならない」
    サインツJr.は、マシン開発の方向性についても率直な考えを語った。

    「もっと速いマシンが欲しいなら、シンプルにアストンマーティンがやったことを僕たちも実現しなければならない」

    アストンマーティンはハンガリーGPで16項目に及ぶ大型アップデートを投入し、フェルナンド・アロンソが今季初めてQ2進出を果たすなど、中団グループで大きく競争力を高めた。

    サインツJr.は、バクーで投入予定のアップデートには期待を寄せつつも、それだけでは十分ではないとの見方を示した。

    「バクーでのアップデートには期待している。でも、今の差を見れば、それだけではポイント争いには十分ではないことは分かっている」

    「何より気になるのは、アストンマーティンのようなチームが風洞で非常に大きなポテンシャルを見つけていることだ。僕たちも同じように、それだけ大きな空力性能を見つけ出せるチームになってほしい」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ・レーシング)

    現行車の開発終了も提言
    サインツJr.は、アストンマーティンの躍進を悲観材料ではなく、ウィリアムズが目指すべき成功例だと語った。

    「テレビでも話したけれど、アストンマーティンを見て不安になるのではなく、モチベーションに変えるべきだと思っている」

    「少し前までグリッドでも最もダウンフォースが少ないマシンのひとつだったチームが、たった1回のアップデートで中団トップクラスになり、トップチームにも近づいてきた。それは僕たちにも可能性があることを示している」

    そのうえで、バクー以降は現行FW48への開発を打ち切り、2027年マシンへ開発資源を集中すべきだとの考えを示した。

    「そう思う。バクー以降はもう大きなアップデートはないはずだし、チームは次のマシンに集中すべきだ」

    「僕たちは想像以上に多くのものを見つけなければならない。だからチーム全体のレベルを引き上げる必要がある。僕たちは思っていた以上に先頭から離れていることが、このようなサーキットではっきり分かった」

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  • フェルナンド・アロンソ AMR26Bに手応え「まだ引き出せるポテンシャルがある」

    フェルナンド・アロンソ AMR26Bに手応え「まだ引き出せるポテンシャルがある」

    フェルナンド・アロンソは2026年F1第11戦ハンガリーGP予選で16番手となり、アストンマーティンが投入した新型AMR26Bで今季初のQ2進出を果たした。アロンソは「まだ引き出せるポテンシャルがある」と語り、大規模アップグレードを施したマシンにはさらなる改善の余地が残されているとの見方を示した。

    開幕から苦戦が続いてきたアストンマーティンだが、ハンガロリンクで投入した16項目に及ぶアップグレードは、予選で確かな前進を示した。

    アロンソは結果だけでなく、チームが進むべき開発の方向性を確信できたことが最大の収穫だったと語っている。

    「まだ引き出せるポテンシャルがある」
    アロンソは予選後、新型AMR26Bはまだ理解を深めている段階であり、本来のポテンシャルを発揮し切れていないと説明した。

    「マシンにはまだ引き出せるポテンシャルがある。新しいクルマを投入したときには普通のことだ」

    「セットアップの最適なウインドウを理解していく必要がある。もしフリー走行がもう1回あれば、セットアップを変更していたと思う」

    今回の予選ではキャデラック勢、ウィリアムズ勢、そしてハースのオリバー・ベアマンを上回る16番手を記録。順位そのものよりも、アップグレードが実際のパフォーマンス向上につながったことを高く評価した。

    さらに、ここ数年アストンマーティンを悩ませてきた風洞データと実走性能の相関についても、改善への確信を得たという。

    「順位はそれほど大きく変わらないかもしれない。でもファクトリーの雰囲気は変わる。僕たちは何を目指しているのかを正確に理解している」

    「次のアップグレードパッケージ、そして来年のマシンで何を目指すべきかも完全に分かっている」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) ハンガリーGP予選

    久々に予選で戦える感覚を取り戻した
    予選後のインタビューでは、久しぶりに「戦えるマシン」で予選に臨めたことへの喜びも口にした。

    「間違いなくこれまでとは違う週末だった。予選ではもっと戦える感触があったし、完璧なラップや完璧なセットアップができれば結果を左右できると思えた」

    「ヘルメットのバイザーを下ろしてアタックに入るときのアドレナリンは、ここ数戦では失われていた。最後尾付近では、マシンに何をしても順位は変わらなかったからね」

    「またあの感覚を取り戻せたのは良かった。この先の数戦では、さらに良くなることを期待している」

    一方で、決勝については慎重な姿勢も崩さなかった。

    「ポイント争いはまだ少し遠いと思う。でもマシンにはまだ引き出せる性能がある」

    「このパッケージで6~7周以上走るのは初めてになる。信頼性を確認する意味でも重要なテストになるし、このクルマについてさらに多くを学べるはずだ」

    アップグレードは正しい方向へ
    チームのプレスリリースでもアロンソは、新型AMR26Bの改善を実感していると語った。

    「今週末はこれまでより競争力があり、Q2進出は正しい方向への一歩だった」

    「僕たちはまだこのパッケージを最適化している段階で、マシンにはさらに引き出せるポテンシャルがある。クルマは以前より一貫性があり、挙動も予測しやすくなったので運転しやすい」

    「明日のレースでも引き続きこのクルマについて学び、何ができるか見ていきたい」

    アストンマーティンは今回のAMR26Bを開発計画の第一段階と位置付けており、オランダGP以降も追加アップグレードを投入する予定だ。今季初のQ2進出は順位以上の価値を持つ結果であり、アロンソが語る「まだ引き出せるポテンシャル」が今後どこまで実際の速さにつながるのか注目される。

  • F1ハンガリーGP 予選展開:ランド・ノリスが最終アタックで逆転今季初ポール

    F1ハンガリーGP 予選展開:ランド・ノリスが最終アタックで逆転今季初ポール

    マクラーレンのランド・ノリスが、2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選で1分17秒207を記録し、今季初のポールポジションを獲得した。

    ノリスはQ3最後のアタックでルイス・ハミルトンをわずか0.012秒差で逆転。終盤にマックス・フェルスタッペンのスピンとジョージ・ラッセルのストップによる黄旗が相次ぐ混乱のなか、絶妙なタイミングでアタックを完遂した。

    予選2番手だったハミルトンは、オスカー・ピアストリの走行を妨害したとして3グリッド降格ペナルティを受け、決勝は5番グリッドに後退。黄旗区間で十分に減速しなかったアンドレア・キミ・アントネッリも4番手から7番グリッドに降格し、シャルル・ルクレールが2番手、ピアストリが3番手、フェルスタッペンが4番手に繰り上がった。

    ノリスが最後の一撃でハミルトンを逆転
    ハンガロリンクでは追い抜きが難しく、予選順位が決勝結果に直結しやすい。気温27度、路面温度49度という暑さに加え、週末を通じて変化の激しい風と路面上の砂ぼこりがドライバーを苦しめた。

    それでもノリスはFP3でトップタイムを記録した勢いを予選でも維持。Q1とQ2をともに首位で通過すると、Q3では最初のアタックでハミルトンに先行を許しながらも、最後の一周で1分17秒207をマークした。

    ハミルトンの暫定ポールタイムは1分17秒219。両者の差はわずか0.012秒だった。ハミルトンが最後のアタックでタイムを更新できなかった一方、ノリスは路面コンディションが悪化し始めるなかで各セクターをまとめ、チェッカーフラッグ直前に逆転した。

    これによりノリスは今季初のグランプリ・ポールを獲得。メルセデス勢が開幕から続けていたポールポジション独占も第11戦で途切れ、メルセデス製パワーユニットを搭載するマクラーレンが今季初めてワークスチームを上回った。添付された予選ライブレポートでも、ノリスが今季初の非メルセデス勢によるポールを獲得したことが強調されている。

    「とても、とてもうれしい。またトップに戻れて本当にうれしいよ」とノリスは語った。

    「厳しい予選だった。フェラーリ勢はとても速かったし、週末を通して接戦だった。僕たちはアップデートをいくつか持ち込んだけど、それがラップタイムとしてどれほど効いているかを判断するのは難しい。ただ、今日は確実に助けになった」

    「今日は一日を通して自信があった。チームはいい仕事をしているし、マシンもよく機能している。チームのみんなのためにも本当にうれしい。明日も大きな仕事が待っている」

    ランド・ノリス(マクラーレン)

    Q1:フェラーリはミディアム ノリスが一気に首位
    18分間のQ1では、キャデラックのバルテリ・ボッタスを先頭に、ウィリアムズ勢やランス・ストロール、フェルナンド・アロンソらQ1敗退の危険が高いドライバーが早い段階からコースに入った。

    アストンマーティンはハンガリーGPに16項目の大規模アップデートを投入。アロンソは最初のアタックでストロールを約0.2秒上回る1分20秒665を記録し、序盤からチームメイトに対して優位に立った。

    一方、自信を見せたフェラーリは、ハミルトンとルクレールをミディアムタイヤで送り出した。ソフトタイヤを温存しながらQ2進出を狙う戦略であり、ハミルトンはいきなり1分18秒730を記録。ミディアムながら上位争いに加わった。

    その後、フェルスタッペンがハミルトンを0.074秒上回って首位に立ち、イサック・ハジャーが3番手。アントネッリもハミルトンを上回って2番手に浮上し、上位4台はわずかな差で並んだ。

    しかし、ノリスが状況を一変させる。セクター1とセクター2で全体ベストを記録し、フェルスタッペンに0.379秒差をつけてトップに立った。ピアストリが6番手前後にとどまるなか、ノリスの速さは際立っていた。

    後方ではガブリエル・ボルトレトの最初のタイムがトラックリミット違反で削除され、ハースのオリバー・ベアマン、ウィリアムズ勢、キャデラック勢が脱落圏に入った。

    アロンソは2セット目のソフトで12番手まで順位を上げ、最後のアタックでは16番手に滑り込んだ。アルピーヌ勢が終盤にタイムを更新したことで一時は危険な状況となったものの、ベアマンを0.1秒強上回り、今季初のQ2進出を果たした。

    今季これまでのアロンソの予選最高順位は17番手で、直近5戦は連続して最後列。AMR26Bの投入初戦でQ1を突破したことは、アップデートが一定の効果を示した結果となった。

    Q1敗退はベアマン、カルロス・サインツJr.、アレクサンダー・アルボン、ストロール、ボッタス、セルジオ・ペレス。ウィリアムズの2台は最後のアタックに入ることができず、アルボンはマシンの挙動に強い不満を示した。

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    Q2:ハジャーがスピン アントネッリはタイム抹消から挽回
    Q2ではアロンソがユーズドのソフトタイヤで真っ先にコースイン。最初のアタックは1分20秒696で、Q1の自己ベストより約0.5秒遅いタイムとなった。

    上位勢ではフェルスタッペンが1分18秒249を記録して基準タイムを作ったが、その直後にチームメイトのハジャーがターン12でアウト側のグラベルにタイヤを落としてスピン。マシンを壊すことなく復帰したものの、黄旗によって後続のボルトレトらがアタックを中断させられた。

    コンディションが回復すると、ハミルトンが1分17秒931でトップに浮上。無線では、さらにタイムを縮められるとの感触を伝えていた。

    一方のアントネッリは、タイヤについて「何か間違ったことをしている。グリップがゼロだ」と訴えた。さらに最初のタイムがトラックリミット違反で削除され、残り2分の段階でノータイムの15番手まで後退した。

    プレッシャーのなか、アントネッリは最後のアタックで6番手に浮上してQ3進出。ルクレールも脱落圏から2番手まで順位を上げた。ノリスは再び首位を奪い、ピアストリも3番手に入り、マクラーレンの2台がそろってトップ10に進んだ。

    ハジャーもスピン後のアタックをまとめ、一時トップに立つ1分台を記録。黄旗によるタイムロスを取り戻し、余裕を持ってQ3に進出した。

    レーシングブルズのリアム・ローソンは10番手に0.126秒届かず11番手。ピエール・ガスリー、フランコ・コラピント、ボルトレト、エステバン・オコン、アロンソが続いた。

    アロンソは16番手で予選を終えたものの、大型アップデートを投入したアストンマーティンにとって、今季初めて1台をQ2に送り込んだことは明確な前進となった。ストロールがQ1で20番手に敗退したことから、マシンの改善幅だけでなく、アロンソが限られた走行機会を最大限に生かした結果ともいえる。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    Q3:ハミルトン暫定ポールも最終アタックで失速
    ポールポジションを争うQ3は、路面温度が44度まで低下するなかで始まった。各チームは路面の改善を待ち、セッション開始後もしばらくガレージにとどまった。

    最初にコースへ出たのはフェルスタッペン。1分17秒725を記録して暫定トップに立ったが、ノリスがこれを大きく上回った。ただしノリスは終盤のコーナーでタイヤのグリップを失い、ラップを完璧にはまとめきれなかった。

    そこにハミルトンが1分17秒219を記録して暫定ポール。セクター1とセクター3で全体ベストを刻み、ノリスに約0.1秒差をつけた。ルクレールは3番手、アントネッリは4番手、ピアストリは5番手、フェルスタッペンは6番手。ラッセルはノリスから約0.5秒遅れの7番手にとどまった。

    最後のアタックでは、フェラーリがハミルトンを集団の先頭でコースに送り出した。黄旗や渋滞を避ける狙いがあった一方、後続より早くアタックするため、路面改善の恩恵を受けにくい選択でもあった。

    ハミルトンは最初のセクターから自己ベストを更新できず、セクター2でも大きく遅れてタイム更新に失敗。ルクレールもペースを上げられなかった。

    後方からアタックに入ったノリスは、セクター2で全体ベストを記録。最終セクターまでタイムをまとめ、1分17秒207でハミルトンを0.012秒上回った。

    その直前、フェルスタッペンが最終コーナーでスピンし、黄旗が提示された。フェルスタッペンは無線でマシンが「完全に壊れている」と訴えたが、マシンを立て直して走行を続けた。

    さらにラッセルもウォータープレッシャー低下と水漏れに見舞われ、メルセデスからターン1でマシンを止めるよう指示された。これによって別の黄旗が提示されたが、ノリスは両方の黄旗が出る前に該当区間を通過しており、アタックを完遂できた。

    「ジョージは水圧を失い、水漏れが発生したようだ」とメルセデス代表のトト・ヴォルフは説明した。

    「期待を下回るセッションだった。グリップレベルにこれほど差があると、タイヤがうまく機能しない。そこでセッションを勝つこともあれば、失うこともある」

    ラッセル自身も「水圧を失い、水漏れがあった。明日に影響しないことを願っている」と語り、予選では苦戦したものの、決勝のロングランペースにはより強い自信を示した。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    ハミルトンとアントネッリに3グリッド降格
    予選終了時点では、ノリス、ハミルトン、ルクレール、アントネッリ、ピアストリ、フェルスタッペン、ラッセルの順だった。しかし、セッション後に2件の審議結果が発表され、上位グリッドが大きく変動した。

    ハミルトンはQ3終盤、ターン1への進入でピアストリの走行を妨害したと判定された。ピアストリはアタックを中断しており、「ルイスはミラーを見ていなかった。黄旗は問題ではなかった」と説明した。

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールも「我々は彼に伝えたが、あまりにも遅すぎた。ミスがあったとすれば、それは我々のミスだ」とチーム側の責任を認めた。

    スチュワードはハミルトンに3グリッド降格を科し、2番手から5番グリッドに後退させた。2023年ハンガリーGP以来となるポールポジションを0.012秒差で逃したうえ、フロントロウも失う結果となった。

    アントネッリはフェルスタッペンのスピンによる黄旗区間で、十分かつ継続的に減速しなかったと判断された。本人は「ターン9で追い風を受けて0.1秒失った。黄旗はコーナーに入るところで出たので、できる限りリフトし、スピードを落とした」と主張したが、3グリッド降格とペナルティポイント1点が科された。

    この結果、アントネッリは4番手から7番グリッドに後退。ルクレールがフロントロウの2番手、ピアストリが3番手、フェルスタッペンが4番手に繰り上がった。

    決勝はノリス対フェラーリ トラックポジションが鍵
    最終的なトップ10グリッドは、ノリス、ルクレール、ピアストリ、フェルスタッペン、ハミルトン、ラッセル、アントネッリ、ハジャー、アービッド・リンドブラッド、ニコ・ヒュルケンベルグとなった。

    ポールポジションのノリスと3番手ピアストリは、グリップの高い奇数側グリッドからスタートする。対するルクレールは路面の汚れた偶数側となり、スタート直後のターン1までの攻防が重要になる。

    「僕は最高の位置にいるけど、フェラーリ勢はスタートがいいし、シーズンを通して速い。厳しいレースになると思っている」とノリスは警戒した。

    フェラーリはQ1をミディアムタイヤで通過しており、決勝に向けて新品ソフトを温存した可能性がある。ノリスも「彼らはQ1をミディアムで走った。決勝をどのタイヤでスタートするのか興味深い」と語っている。

    決勝は高温が予想され、タイヤデグラデーションが大きくなれば2ストップ戦略が有力となる。ハンガロリンクでは追い抜きが難しい一方、ピットストップのタイミングやアンダーカットによって順位が変動する可能性がある。

    ポールからスタートするノリスにとっては、まずルクレールとピアストリをターン1まで抑えることが最優先となる。フェラーリ、マクラーレン、レッドブル、メルセデスの4チームがトップ7に入り、戦略、タイヤ管理、信頼性のすべてが問われる決勝となりそうだ。


    2026年F1ハンガリーGP 暫定スターティンググリッド
    1番手 ランド・ノリス(マクラーレン)
    2番手 シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    3番手 オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    4番手 マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング)
    5番手 ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    6番手 ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    7番手 アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    8番手 イサック・ハジャー(レッドブル・レーシング)
    9番手 アービッド・リンドブラッド(レーシングブルズ)
    10番手 ニコ・ヒュルケンベルグ(アウディ)
    11番手 リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    12番手 ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    13番手 フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    14番手 ガブリエル・ボルトレト(アウディ)
    15番手 エステバン・オコン(ハース)
    16番手 フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    17番手 オリバー・ベアマン(ハース)
    18番手 カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    19番手 アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    20番手 ランス・ストロール(アストンマーティン)
    21番手 バルテリ・ボッタス(キャデラック)
    22番手 セルジオ・ペレス(キャデラック)

    ノリスは予選の全3セッションで速さを示し、最後の一周でハミルトンを逆転した。だが、決勝ではフェラーリとチームメイトのピアストリが直後に控える。追い抜きが難しいハンガロリンクで、スタートとタイヤ戦略を制したドライバーが、夏休み前最後のグランプリを制することになる。

  • キミ・アントネッリ 黄旗区間の減速不足で3グリッド降格 F1ハンガリーGP予選

    キミ・アントネッリ 黄旗区間の減速不足で3グリッド降格 F1ハンガリーGP予選

    2026年F1第11戦ハンガリーGPの予選後、メルセデスのキミ・アントネッリに対し、黄旗区間で十分に減速しなかったとして3グリッド降格ペナルティが科された。

    FIAスチュワードは、アントネッリがQ3終盤にマックス・フェルスタッペンのスピンによって提示された黄旗に対し減速を試みたことは認めた一方、その減速は「不十分かつ持続性に欠けていた」と判断。スーパーライセンスにはペナルティポイント1点も加算された。

    黄旗で減速も「十分ではなかった」と判断
    アントネッリはQ3最後のアタック中、最終コーナーでスピンしたマックス・フェルスタッペンの影響により黄旗区間を通過。この件について予選後に審議対象となっていた。

    スチュワードはテレメトリーを精査した結果、アントネッリが黄旗を確認してアクセルを戻したこと自体は認めたものの、その減速はごく短時間にとどまり、事故現場を通過した際の速度は前周よりもわずかに高かったと結論付けた。

    ミニセクターのタイム差は自己ベストより0.03秒遅いだけで、黄旗区間進入時には前周より14km/h遅かった一方、ブレーキングを弱めたことで事故現場通過時には逆に3km/h速かったという。FIA側も、この区間全体の速度低下は1%未満だったと報告している。

    スチュワードは「過去におとがめなしとなった事例とは異なり、同様の条件下で十分な速度差が確認できなかった」と説明し、違反が成立すると判断した。

    通常なら5グリッド降格も情状酌量で3グリッドに軽減
    スチュワードによれば、この違反に対するガイドライン上の標準的な処分は5グリッド降格となる。

    しかし今回は、アントネッリが実際には減速を試みていたこと、さらに黄旗提示から反応までの時間と距離が限られていたことを考慮。その結果、「減速は行われたものの不十分で持続性がなかった」と認定し、処分を3グリッド降格へ軽減した。

    これによりアントネッリは予選4番手から7番グリッドへ降格。オスカー・ピアストリが3番グリッド、フェルスタッペンが4番グリッドへ繰り上がることになった。

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツ)

    アントネッリ「できる限り減速した」
    予選直後、アントネッリは自身の対応について「黄旗がコーナー進入時に提示されたので、できる限り減速しようとした」と説明していた。

    「オンボードを見れば分かるけど、ターン9では追い風の影響でコンマ1秒ほど失い、最終コーナーでも前の周回でタイヤのグリップを最大限に引き出せなかったことでコンマ15秒ほどロスしていた」

    「黄旗はコーナーへ進入するタイミングで提示された。だからできる限りアクセルを戻した。実際にアクセルは戻したし、最低速度も前よりかなり落とした。それでも残念な結果になってしまった」

    さらにタイムへの影響については、「3番手は間違いなく獲得できたと思う。でもポールポジションまでは届かなかったはずだ。ランド・ノリスにはおそらくコンマ05秒ほど届かなかったと思う」と振り返った。

    今回の裁定により、ドライバーズランキング首位を走るアントネッリは、決勝を7番グリッドからスタートすることになった。

  • ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGPで3グリッド降格 ピアストリ妨害でペナルティ

    ルイス・ハミルトン F1ハンガリーGPで3グリッド降格 ピアストリ妨害でペナルティ

    2026年F1第11戦ハンガリーGP予選後、フェラーリのルイス・ハミルトンに3グリッド降格ペナルティが科された。Q3終盤にマクラーレンのオスカー・ピアストリのアタックを妨害したと判断されたためで、2番手で予選を終えたハミルトンは決勝を5番グリッドからスタートする。

    この裁定により、フェラーリのシャルル・ルクレールがフロントロウへ昇格。ランド・ノリスがポールポジション、ルクレールが2番グリッドに並ぶことになった。

    ハミルトンがピアストリのアタックを妨害
    問題となったのは予選Q3終盤のターン1進入だった。

    アタックラップを終えたハミルトンはレーシングライン上を大幅に減速して走行。一方、プッシュラップ中だったピアストリが高速で接近したものの、回避行動を余儀なくされてコースアウトし、最後のアタックを断念した。

    審議の結果、FIAスチュワードはハミルトンが予選中に不必要な妨害を行ったと認定し、通常のガイドラインに従って3グリッド降格を科した。

    裁定書では次のように説明されている。

    「ターン1への進入で44号車はレーシングライン上を著しく低速で走行していた一方、81号車はプッシュラップ中だった」

    「44号車のドライバーは、ファステストラップを終えた直後であり、81号車の接近を知らせるチームからの無線を受けたのは、すでに81号車が至近距離まで迫ってからだったと説明した。また、車両の位置関係からミラーでは81号車を確認できなかったとも述べた」

    「81号車は回避のためコースアウトを強いられ、ラップを中止せざるを得なかった」

    「入手可能な証拠を精査した結果、44号車は予選中に81号車を不必要に妨害したと判断した」

    「FIA F1競技規則および予選での同種事案に対するペナルティガイドラインに従い、44号車のドライバーに3グリッド降格を科す」

    ルイス・ハミルトン(スクーデリア・フェラーリ)

    ハミルトン「知らされた時にはもう遅かった」
    予選後の記者会見でハミルトンは、チームからの無線連絡があまりにも遅かったことが原因だったと説明した。

    「ピアストリが僕の後ろでコーナーの頂点に差しかかった時に、文字どおりその瞬間に無線で知らされた」

    「だから彼が来ているなんて全く分からなかった。僕は最初にピットを出たので、みんな僕の後ろから出てきて、もう全員ラップを終えたものだと思っていた」

    「僕の認識では、ピットを出た時に後ろにいたのはシャルルだけだった」

    「だから本当に信じられないよ。それまでセッションはクリーンだったし、もちろん故意ではなかった」

    フェラーリ代表「チーム側のミスだった」
    フェラーリのフレデリック・バスール代表は、裁定が出る前の時点でチーム側の責任を認めていた。

    「判断はスチュワードに委ねるが、我々が彼へ知らせたタイミングはあまりにも遅すぎた」

    「もしミスがあったのだとすれば、それはチームのミスだ」

    今回のペナルティにより、ハミルトンはフロントロウを失い5番グリッドへ後退。フェラーリにとっては予選で獲得した好結果を自ら取りこぼす形となり、決勝ではルクレールがチームの先頭からスタートすることになった。

  • F1ハンガリーGP 予選 結果・タイムシート:ランド・ノリスがポール獲得

    F1ハンガリーGP 予選 結果・タイムシート:ランド・ノリスがポール獲得

    2026年F1ハンガリーGP 予選の結果・タイムシート。7月25日(土)にハンガロリンクで2026年のF1世界選手権 第11戦 ハンガリーグランプリの公式予選が行われた。

    ポールポジションを獲得したのはランド・ノリス(マクラーレン)。2番手にルイス・ハミルトン(フェラーリ)、3番手にシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続いた。アストンマーティン・ホンダは、フェルナンド・アロンソが16番手、ランス・ストロールが20番手だった。

    ■ ノリスが今季初ポールポジション獲得
    ランド・ノリスが1分17秒207でポールポジションを獲得。ルイス・ハミルトンを0.012秒差で退け、今季初のグランプリ予選最速を記録した。

    ■ ハミルトンは惜しくも0.012秒差の2番手
    フェラーリのルイス・ハミルトンは1分17秒219を記録したが、ノリスとの差はわずか0.012秒。フロントロウを獲得したものの、ポールにはあと一歩届かなかった。

    ■ フェラーリ2台がトップ3入り
    シャルル・ルクレールが3番手に入り、フェラーリはハミルトンとの2台がトップ3入り。Q1ではミディアムタイヤで突破する余裕も見せ、決勝へ向けても好材料となった。

    ■ メルセデスは2列目を確保
    アンドレア・キミ・アントネッリが4番手、ジョージ・ラッセルが7番手。今季予選で圧倒的な強さを誇ってきたメルセデスだったが、ハンガリーではマクラーレンとフェラーリに後れを取る結果となった。

    ■ レッドブルは苦戦も2台がQ3進出
    マックス・フェルスタッペンは6番手、アイザック・ハジャーは8番手。ハジャーはQ2でスピンを喫しながらもQ3進出を決めたが、決勝へ向けては課題を残した。

    ■ リンドブラッドが9番手でQ3進出
    アービッド・リンドブラッドは9番手を獲得。FP3で走行時間が限られたなかでも予選で存在感を示し、レーシングブルズ勢唯一のQ3進出を果たした。

    ■ アロンソは16番手でQ2敗退
    フェルナンド・アロンソはQ1を突破したものの、Q2では1分19秒808で16番手。トップのノリスから2.352秒差、Q3進出ラインまで0.169秒届かなかった。

    ■ ローソンはQ3まであと一歩
    リアム・ローソンは11番手。終盤までQ3圏内につけていたが、ルクレールらの最終アタックで順位を落とし、0.126秒差で敗退した。

    ■ ウィリアムズとキャデラックはQ1で全車敗退
    ウィリアムズはカルロス・サインツJr.とアレクサンダー・アルボン、キャデラックはバルテリ・ボッタスとセルジオ・ペレスがともにQ1敗退。明暗が分かれる予選となった。

    ハンガリーGP 予選

    F1ハンガリーGP 予選 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム Q1 Q2 Q3
    1 1 ランド・ノリス マクラーレン 1分18秒277 1分17秒456 1分17秒207
    2 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1分18秒730 1分17秒803 1分17秒219
    3 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 1分18秒984 1分17秒626 1分17秒445
    4 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1分18秒554 1分18秒393 1分17秒479
    5 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 1分18秒891 1分17秒928 1分17秒684
    6 3 マックス・フェルスタッペン レッドブル 1分18秒656 1分18秒249 1分17秒725
    7 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 1分18秒856 1分18秒445 1分17秒760
    8 6 アイザック・ハジャー レッドブル 1分18秒754 1分17秒872 1分17秒856
    9 41 アービッド・リンドブラッド レーシングブルズ 1分19秒233 1分18秒360 1分18秒281
    10 27 ニコ・ヒュルケンベルグ アウディ 1分18秒796 1分18秒639 1分18秒686
    11 30 リアム・ローソン レーシングブルズ 1分19秒161 1分18秒765  
    12 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1分19秒741 1分18秒844  
    13 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1分19秒771 1分19秒027  
    14 98 ガブリエル・ボルトレト アウディ 1分19秒069 1分19秒105  
    15 31 エステバン・オコン ハース 1分20秒010 1分19秒734  
    16 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 1分20秒126 1分19秒808  
    17 87 オリバー・ベアマン ハース 1分20秒233    
    18 55 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1分20秒621    
    19 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1分20秒658    
    20 18 ランス・ストロール アストンマーティン 1分20秒659    
    21 77 バルテリ・ボッタス キャデラック 1分20秒886    
    22 11 セルジオ・ペレス キャデラック 1分21秒322