カテゴリー: F1ハンガリーGP

  • フェラーリF1 ルクレールにシャシー問題「完走できただけでもラッキーだった」

    フェラーリF1 ルクレールにシャシー問題「完走できただけでもラッキーだった」

    スクーデリア・フェラーリのF1チーム代表であるフレデリック・バスールは、シャルル・ルクレールがF1ハンガリーGPを完走できたこと自体が「ラッキーだった」と語った。レース中に発生したシャシーの問題によって、勝利のチャンスが潰えたという。

    ルクレールはポールポジションからスタートしたが、41周目にタイヤ交換を行った後にフェラーリのペースは急落。最終的には4位でのフィニッシュとなった。

    フレッシュなタイヤで最終的な勝者となったランド・ノリスを追うどころか、ルクレールは後退し、オスカー・ピアストリとジョージ・ラッセルに先行を許して表彰台を逃した。

    レース直後、ルクレールは「シャシーから来る問題」がペース低下の原因だったと明かしている。

    バスールは、シャシーの一部が実際に破損していたのかを「調査する」としつつも、レース中はルクレールがチェッカーフラッグまで走りきれるかどうかを心配していたと語った。

    「まあ、正直に言って、かなり奇妙な状況だった」と、バスールは『Motorsport Week』を含むメディアに語った。

    「レースの最初の40周までは我々のコントロール下にあった。第1スティントは非常にうまく運べたし、第2スティントは少し難しかったが、それでもまだ何とかなる範囲だった」

    「でも、最後のスティントは完全な災難だった。非常に運転しづらくて、バランスがまったくなかった。正直に言うと、何が起きたのか現時点では正確に分かっていない」

    「つまり、シャシー側で何かが壊れているのか、それとも他の何かなのかを調査しなければならない。でも、一時はレースを完走できないんじゃないかと思ったくらいで、P4でポイントを取れたのは、こういう状況ではラッキーだった」

    「ただ、我々にとっては非常にフラストレーションが溜まる。というのも、今季初のポールポジションを獲ったばかりだからだ」

    「最初の2スティントはうまくいったのに、最後のスティントでペースを完全に失い、週末全体のペースもそこで消えた。タフな状況だよ」

    スクーデリア・フェラーリ41周目のピットストップ以降、ルクレールのマシンはシャシー由来と思われる問題に見舞われた。

    バスールは、たとえマクラーレンが決勝ペースに優れていたとはいえ、問題が発生しなければルクレールが勝っていた可能性があると示唆している。

    フランス人のバスールは、マクラーレンがとった戦略の変更はルクレールに対する反応であり、別の状況では成功しなかっただろうと考えている。

    「僕はマクラーレンのストラテジストじゃないけど、ピットウォールで見ていた感じでは、ノリスは消極的な選択でこの戦略を取ったように思えた。あの時点で彼はピアストリの4〜5秒後ろにいたと思う。そしてピアストリはシャルルを攻めていて、アンダーカットを試みていた」

    「でも、それはうまくいかなかった。だから彼らにとって、2台とも同じ戦略を取らずに別のアプローチを試すのは良い判断だったと思う。最終的には70周を通じて同じようなペースだったかもしれない。2台で違う戦略を取るのはいつも良い選択肢だ」

    「でも、今回の問題はそこじゃない。我々の側にあるんだ。なぜあの部分でレースを失ったのか、その理由を理解しなければならない」

  • 角田裕毅 F1ハンガリーGP決勝 「コミュニケーション面で結構大きな判断ミス」

    角田裕毅 F1ハンガリーGP決勝 「コミュニケーション面で結構大きな判断ミス」

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、2025年F1ハンガリーGPの決勝をピットレーンスタートから追い上げる展開となったが、レース中のダメージやチームとの連携不足も重なり、再びポイント獲得には届かなかった。

    前戦ベルギーに続き、戦略と無線の混乱によるロスもあったと振り返り、夏休み前のこの2戦に対して「すごくフラストレーションが溜まっている」と率直な思いを語った。

    ピットレーンスタートという難しい状況でしたが、実際のレースはどれほど厳しかったですか?

    角田裕毅: レースの中盤から終盤にかけてダメージを負ってしまって、それは自分ではどうしようもないものでした。そのせいでかなりペースを失ってしまったんです。それがすべてですね。

    あとは、コミュニケーションの部分でかなり改善が必要な場面もありました。自分がポイント争いをしている状況で、結構大きな影響が出る判断ミスがありました。

    しかもそれが、今回だけじゃなくて前のレースでも同じようなことが起きていて、2戦連続で続いているので、すごくフラストレーションが溜まっています。

    でも、しっかり改善して、後半戦に向けてまた頑張っていきたいです。

    角田裕毅 ハンガリーGP F1 レッドブル・レーシング

    前半戦はペース自体は良かった印象ですが、今の気持ちは?

    角田裕毅: そうですね、シーズン前半を通してポジティブな部分も多かったと思います。特にアップグレードを導入して以降、ずっといいパフォーマンスを維持できていました。

    実際にフロアを投入してからは、ずっとフェルスタッペンに近い位置で走れていて、それはプラクティスでも予選でも安定してました。

    他のドライバーにはできていないことも自分はできていると思うので、そこはポジティブに捉えています。

    でも、我々の目標はポイントを取ることなので、特に今回のような週末は本当に厳しかったです。

    だからこそ、しっかり準備して、後半戦で強く巻き返したいと思っています。

  • フェルスタッペンがローソンに完敗 レッドブルF1危機を象徴したハンガリーGP

    フェルスタッペンがローソンに完敗 レッドブルF1危機を象徴したハンガリーGP

    2025年F1第14戦ハンガリーGPで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが姉妹チームのレーシングブルズに所属するリアム・ローソンに敗れる波乱の展開となった。

    フェルスタッペンは2ストップ戦略も実らず9位でフィニッシュ。1ストップで8位を守り切ったローソンに、純粋なレースペースと判断力で敗れるかたちとなった。

    レース中盤、フェルスタッペンはハードタイヤでの1ストップを断念して2度目のピットストップを行ったが、そこからの巻き返しは叶わず。終盤は渋滞に巻き込まれ、ポイント圏内に留まるのが精一杯だった。

    一方のローソンは冷静にタイヤを持たせ、ブルーフラッグ処理の場面でも隙を見せず、上位陣に対しても戦略的に巧みな走りを披露した。
    最終的にフェルスタッペンはローソンに3.5秒遅れでゴール。レッドブルのエースドライバーがジュニアチームのルーキーに純粋な競争で敗れた事実は、チームの技術的・戦略的失速を象徴していた。

    この結果は、単なる1ポイント差以上の意味を持つ。2023年以降F1を支配してきたフェルスタッペンにとって、レッドブルRB21の競争力低下が明確に浮き彫りとなる象徴的なレースだった。特に、ジュニアチームの若手ドライバーに実力で敗北したことは、チームの開発停滞とセットアップ方向性の迷走を示唆している。

    レッドブルはこれまで金曜の不調を土曜に取り戻す「夜間作業力」で知られてきたが、今回はその修正も機能せず。RB21は「氷の上を走っているようだった」とフェルスタッペンも無線で嘆いており、限界まで引き出しても戦闘力が伴わない状況が続いている。

    もう一人のレッドブル勢、角田裕毅は16番グリッドから2ストップ戦略で臨んだが、終始トラフィックに阻まれたほか、終盤にはヒュルケンベルグとの接触も調査対象となるなど、苦しい展開に。最終的に17位でフィニッシュしたが、チームメイトのフェルスタッペン同様、マシンの不調を覆すことはできなかった。

    対照的に、レーシングブルズのルーキー、アイザック・ハジャーは堅実な1ストップで11位に入り、角田裕毅に対して約39.3秒のギャップを築いた。レッドブル勢の両名がジュニアチームの2人に後れを取る形となり、体制の再構築が急務であることを浮き彫りにした。

    クリスチャン・ホーナーが解任され、ローラン・メキースが率いるレッドブル・レーシングにとって、ジュニアチームの堅実な結果とシニアチームの停滞という構図は、体制変更後の転換点を突きつけられる結果となった。

    レッドブル・レーシング

    2025年F1ハンガリーGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン     ↑ 2 1
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 0.698 0.698 - 0 2
    3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 21.926 21.218 ↑ 1 2
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 42.560 20.644 ↓ 3 2
    5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 59.040 16.480 - 0 1
    6 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 66.169 7.129 ↑ 1 1
    7 18 ランス・ストロール アストンマーティン 68.174 2.005 ↓ 1 1
    8 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 69.145 1.277 ↑ 1 1
    9 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 72.645 3.194 ↓ 1 2
    10 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1L 17.208 ↑ 5 1
    11 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1L 0.851 ↓ 1 1
    12 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1L 1.361 - 0 1
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1L 21.407 ↑ 5 2
    14 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1L 2.058 ↓ 1 2
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1L 4.785 ↓ 4 2
    16 31 エステバン・オコン ハース 1L 7.147 ↑ 1 1
    17 22 角田裕毅 レッドブル 1L 1.685 ↑ 3 2
    18 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1L 0.427 ↓ 4 2
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 8.974 ↓ 3 1
    DNF 87 オリバー・ベアマン ハース     ↓ 9 2
  • F1ハンガリーGP決勝:ランド・ノリスがピアストリとの接戦を制し今季5勝目

    F1ハンガリーGP決勝:ランド・ノリスがピアストリとの接戦を制し今季5勝目

    2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝は、ランド・ノリス(マクラーレン)が劇的な逆転勝利を挙げ、今季5勝目をマークした。スタート直後に順位を落とすも、1ストップ戦略と見事なタイヤマネジメントを成功させ、終盤の激しい攻防を制してチェッカーを受けた。

    ポールポジションからスタートしたシャルル・ルクレール(フェラーリ)が序盤をリードし、1回目のピットストップでも先頭をキープしていたが、2ストップ戦略を選択したことでノリスの背後へと後退。レースは戦略の分かれ目とともに動き出し、1ストップを貫いたノリスが終盤に首位に浮上した。

    ピアストリ猛追も届かず、0.6秒差でフィニッシュ
    オスカー・ピアストリ(マクラーレン)は終盤に15周新しいハードタイヤを武器に追撃。残り2周となったターン1でオーバーテイクを試みたが、ロックアップにより決定機を逃し、最終的に0.698秒差で2位に終わった。マクラーレン勢はワン・ツーフィニッシュを達成し、ドライバーズ選手権では両者の差が9ポイントに縮まっている。

    3位にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が入り、カナダGP以来の表彰台を獲得。終盤の接戦ではルクレールとのポジション争いが展開され、ルクレールは“危険な挙動”と判断されたディフェンスにより5秒ペナルティを受け、4位へと後退した。

    ボルトレトが堂々6位、角田裕毅は17位完走
    アストンマーティン勢はフェルナンド・アロンソが5位、ランス・ストロールが7位でダブル入賞。その間に割って入ったのがキック・ザウバーのルーキー、ガブリエル・ボルトレトで、今季ベストリザルトとなる6位に入り、“ドライバー・オブ・ザ・デイ”にも選ばれた。

    8位にはリアム・ローソン(レーシングブルズ)が入り、再び堅実なパフォーマンスを発揮。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)はタイヤ戦略が裏目に出て9位に沈み、レース中のルイス・ハミルトンとの接触については審議対象となっている。

    10位にはアンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)が入り、貴重な1ポイントを獲得。惜しくもポイント圏外となったのはアイザック・ハジャー(レーシングブルズ/11位)、ルイス・ハミルトン(フェラーリ/12位)だった。

    その後方には、13位にニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー)、14位カルロス・サインツ、15位アレックス・アルボン(ともにウィリアムズ)、16位エステバン・オコン(ハース)。

    角田裕毅(レッドブル)はPU交換によりピットレーンスタートを強いられた上、2ストップ戦略を採ったが、終盤には接触もあり、17位で完走となった。

    アルピーヌ勢は厳しい一日となり、フランコ・コラピントが18位、ピエール・ガスリーが19位。ガスリーはカルロス・サインツとの接触による10秒ペナルティも科された。

    F1はこの後、夏休みに突入。次戦は8月23〜25日に開催される第15戦オランダGP(ザントフォールト)となる。マクラーレン勢のタイトル争いは、いよいよ本格化の様相を見せている。

    2025年のF1世界選手権 ハンガリーグランプリピアストリとの接戦を制し、ノリスがハンガロリンク初優勝 マクラーレンは4戦連続のワン・ツー

    2025年F1ハンガリーGP 決勝 順位・結果

    1.ランド・ノリス(マクラーレン)
    2.オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    3.ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    4.シャルル・ルクレール(フェラーリ)
    5.フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)
    6.ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)
    7.ランス・ストロール(アストンマーティン)
    8.リアム・ローソン(レーシングブルズ)
    9.マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    10.アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)
    11.アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)
    12.ルイス・ハミルトン(フェラーリ)
    13.ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)
    14.カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)
    15.アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)
    16.エステバン・オコン(ハース)
    17.角田裕毅(レッドブル)
    18.フランコ・コラピント(アルピーヌ)
    19.ピエール・ガスリー(アルピーヌ)
    DNF.オリバー・ベアマン(ハース)

  • 角田裕毅は17位 … 2025年F1ハンガリーGP 決勝:結果・タイムシート

    角田裕毅は17位 … 2025年F1ハンガリーGP 決勝:結果・タイムシート

    2025年F1ハンガリーGP 決勝の結果・タイムシート。8月3日(日)にハンガロリンクで2025年のF1世界選手権 第14戦 ハンガリーグランプリの決勝レースが行われた。

    優勝はランド・ノリス(マクラーレン)、2位にオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3番手にはジョージ・ラッセル(メルセデス)が続いた。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は9位、角田裕毅(レッドブル)は17位でレースを終えた。

    ノリスが劇的逆転勝利、夏休み前に5勝目を飾る
    ランド・ノリスはスタートで5番手に後退するも、1ストップ戦略を成立させて終盤の猛追を凌ぎ切り、今季5勝目を挙げた。ピアストリとの直接対決を制し、チャンピオンシップ差は9ポイントに縮まった。

    ピアストリ、タイヤ差を活かすもロックアップで勝機逸す
    2ストップで追い上げたオスカー・ピアストリは、終盤にDRS圏内に迫るもターン1でのロックアップが致命傷となり、0.6秒差で2位フィニッシュ。戦略的に不利を被った形となった。

    ラッセルが3位表彰台、ルクレールはペナルティで脱落
    ジョージ・ラッセルは冷静な走りで3位を守りきり、カナダ以来の表彰台を獲得。一方でシャルル・ルクレールは終盤に不安定な動きで5秒加算ペナルティを受け、4位に後退した。

    アロンソとストロール、アストンマーティンがW入賞
    フェルナンド・アロンソが5位、ランス・ストロールが7位と、アストンマーティン勢が堅実な走りでダブル入賞。戦略面でも1ストップをうまく機能させた。

    ボルトレトが自己最高位6位、“Driver of the Day”獲得
    ガブリエル・ボルトレトはザウバーで6位入賞を果たし、観客投票による“ドライバー・オブ・ザ・デイ”も受賞。堅実な1ストップ戦略を完遂した。

    ローソンが8位、フェルスタッペンは9位に終わる
    リアム・ローソンは終盤の混戦を制して8位入賞。一方、2ストップでリズムを掴めなかったマックス・フェルスタッペンは、ガスリーとの接触も響き9位に終わった。

    アントネッリがキャリア初のポイント獲得
    メルセデスのアンドレア・キミ・アントネッリが堅実な走りで10位に入り、F1デビュー後初ポイントを獲得した。

    アントネッリが10位、堅実な走りで再びポイント獲得
    アンドレア・キミ・アントネッリはスタート13番手からポジションを5つ上げて10位フィニッシュ。1ストップ戦略を成立させ、再びポイント圏内での堅実な走りを見せた。

    角田裕毅、終盤の接触と2ストップで17位に沈む
    16番グリッドからスタートした角田裕毅(レッドブル)は、2ストップ戦略を採りながらもトラフィックに阻まれ、終盤にはヒュルケンベルグとの接触も調査対象となるなど苦しい展開に。最終的に17位でフィニッシュし、ノーポイントに終わった。

    2025年F1ハンガリーGP 決勝 結果・タイムシート

    順位 No ドライバー チーム GAP INT POS PIT
    1 4 ランド・ノリス マクラーレン     ↑ 2 1
    2 81 オスカー・ピアストリ マクラーレン 0.698 0.698 - 0 2
    3 63 ジョージ・ラッセル メルセデス 21.926 21.218 ↑ 1 2
    4 16 シャルル・ルクレール フェラーリ 42.560 20.644 ↓ 3 2
    5 14 フェルナンド・アロンソ アストンマーティン 59.040 16.480 - 0 1
    6 98 ガブリエル・ボルトレト ザウバー 66.169 7.129 ↑ 1 1
    7 18 ランス・ストロール アストンマーティン 68.174 2.005 ↓ 1 1
    8 55 リアム・ローソン レーシングブルズ 69.145 1.277 ↑ 1 1
    9 1 マックス・フェルスタッペン レッドブル 72.645 3.194 ↓ 1 2
    10 12 アンドレア・キミ・アントネッリ メルセデス 1L 17.208 ↑ 5 1
    11 6 アイザック・ハジャー レーシングブルズ 1L 0.851 ↓ 1 1
    12 44 ルイス・ハミルトン フェラーリ 1L 1.361 - 0 1
    13 27 ニコ・ヒュルケンベルグ ザウバー 1L 21.407 ↑ 5 2
    14 30 カルロス・サインツJr. ウィリアムズ 1L 2.058 ↓ 1 2
    15 23 アレクサンダー・アルボン ウィリアムズ 1L 4.785 ↓ 4 2
    16 31 エステバン・オコン ハース 1L 7.147 ↑ 1 1
    17 22 角田裕毅 レッドブル 1L 1.685 ↑ 3 2
    18 43 フランコ・コラピント アルピーヌ 1L 0.427 ↓ 4 2
    19 10 ピエール・ガスリー アルピーヌ 1L 8.974 ↓ 3 1
    DNF 87 オリバー・ベアマン ハース     ↓ 9 2

    ハンガリーGP F1 2025年のF1世界選手権

  • 2025年F1ハンガリーGP:ガブリエル・ボルトレトがDRIVER OF THE DAY

    2025年F1ハンガリーGP:ガブリエル・ボルトレトがDRIVER OF THE DAY

    2025年のF1ルーキー、ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)がハンガリーGPで自己最高位の6位フィニッシュを果たし、ファン投票による「ドライバー・オブ・ザ・デイ」に選出された。

    予選では好調なマシンを活かして7番手を獲得。決勝ではハードなバトルと見事なタイヤマネジメントで1ストップ戦略を成立させ、ポジションをひとつ上げて6位でチェッカーを受けた。

    このパフォーマンスがファンの心をつかみ、以下のような投票結果となった:

    ■ ガブリエル・ボルトレト(キック・ザウバー)…18.8%
    ■ フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)…18.3%
    ■ シャルル・ルクレール(フェラーリ)…15.2%
    ■ ランド・ノリス(マクラーレン)…9.8%
    ■ オスカー・ピアストリ(マクラーレン)…7.7%

    ボルトレトはこれが自身初の「ドライバー・オブ・ザ・デイ」受賞となった。チームの復調に貢献しただけでなく、ルーキーイヤーにして着実にステップアップを重ねている。ハンガリーの結果により、今後のグランプリでもさらなる躍進が期待される。

  • 角田裕毅の巻き返しに注目:2025年F1ハンガリーGP 知っておくべき統計

    角田裕毅の巻き返しに注目:2025年F1ハンガリーGP 知っておくべき統計

    F1は夏休み前最後の一戦、ハンガリーGPの決勝日を迎えた。舞台は真夏のブダペスト、テクニカルでツイスティなハンガロリンク。路面温度が上がりやすく、タイヤ戦略とミスの少ないドライビングが勝敗を分けるサーキットだ。

    本記事では、決勝に向けた重要な統計データ、攻略のポイント、タイヤ戦略の傾向、そして過去の名場面など、レース観戦前に知っておきたい情報を幅広く紹介する。ピアストリとノリスによるタイトル争いの行方、角田裕毅の巻き返しにも注目だ。

    重要な統計
    ■ 初開催年:1986年
    ■ サーキット全長:4.381km
    ■ ラップレコード:1分16秒627(ルイス・ハミルトン/メルセデス/2020年)
    ■ 最多ポールポジション:ルイス・ハミルトン(9回)
    ■ 最多優勝回数:ルイス・ハミルトン(8回)
    ■ トリビア:ここハンガリーでは、複数のドライバーがF1初優勝を飾っている。オスカー・ピアストリ(2024年)、エステバン・オコン(2021年)、ジェンソン・バトン(2006年)、フェルナンド・アロンソ(2003年)など
    ■ ポールポジションからターン1のブレーキングポイントまでの距離:476m
    ■ 2024年に記録されたオーバーテイク数:65回
    ■ セーフティカー出動確率:25%(過去8戦の平均)
    ■ バーチャルセーフティカー出動確率:25%(同上)
    ■ ピットストップによるタイムロス:約20.6秒

    ハンガリーグランプリ

    ドライバーによる見解(ジョリオン・パーマー/元ルノーF1)
    「ブダペストのサーキットは現地に行くと小さく感じるが、14のコーナーが詰まっていて、攻略には多くの要素がある」

    「第1セクターは実質2つのコーナー。ターン1は大きなブレーキングゾーンで、比較的シンプルな右コーナーだが、路面がバンピーでフロントロックしやすい。その後は緩やかな下り坂になっているターン2へ向かう」

    「中盤のセクターではリズムがすべて。ほぼすべてのコーナーが次の動作に繋がっている。ターン4から6を抜けた後、短い呼吸ポイントがあるが、すぐに次の高速区間へと繋がる」

    「最終セクターではタイヤがオーバーヒートしやすく、グリップを探しながらの走行になる。レース中はターン14からの立ち上がりがオーバーテイクの鍵。そこからターン1、もしくはターン2で仕掛けるしかない。チャンスを逃すと、次の1周は後ろにつく展開になる」

    「GP2時代にはここで良いバトルができた記憶がある。ハンガリーでのオーバーテイクは簡単ではないが、可能だ。特にターン2はイン・アウト両方から狙えるので、守る側には難しいコーナーでもある」

    直近5大会のポールポジション獲得者
    ■ 2024年:ランド・ノリス(マクラーレン)
    ■ 2023年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    ■ 2022年:ジョージ・ラッセル(メルセデス)
    ■ 2021年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)
    ■ 2020年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)

    直近5大会の優勝者
    ■ 2024年:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)
    ■ 2023年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2022年:マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
    ■ 2021年:エステバン・オコン(アルピーヌ)
    ■ 2020年:ルイス・ハミルトン(メルセデス)

    ハンガリーGP F1ピアストリ、昨年のハンガリーでF1初優勝を達成

    タイヤと戦略に関するインサイト
    ピレリによる週末プレビューはこう述べている:

    「使用されるスリックタイヤのコンパウンドは昨年と同じく、C3(ハード)、C4(ミディアム)、C5(ソフト)の組み合わせだ」

    「昨年まではこれが最も柔らかい組み合わせだったが、今年はさらに柔らかいC6が導入された。ただし、ハンガリーのように1周ごとのタイヤ負荷が高いサーキットにはC6は不向きと判断された」

    「絶対的な荷重はそれほど大きくないが、ラップが短いためにタイヤへのエネルギーが周回ごとに蓄積されていく」

    「さらに、例年の高温と暗い色の路面により熱による劣化が進行しやすくなる。実際、昨年のハンガリーGPではシーズン最高の路面温度58.6℃を記録している」

    「2024年のレースで最も多かったのは2ストップ戦略で、C3とC4のさまざまな組み合わせが使われた。13人のドライバーがミディアムでスタートし、残りは4人がソフト、3人がハードでスタートした」

    角田裕毅(レーシングブルズ)は、このレースで唯一1ストップ戦略で完走したドライバーだった。一方で一部のドライバーは3ストップを採用し、ソフトタイヤでの短いスティントを活用していた。

    アストンマーティンのフェルナンド・アロンソとランス・ストロールは全3種類のコンパウンドを使用する2ストップ戦略を採用。特にストロールは、ソフトタイヤで14周という最長スティントを走行していた。

    2025年のF1世界選手権 ハンガリーGP F1

    現在の勢力図
    ランド・ノリスはオーストリアとイギリスで連勝し、チームメイトのオスカー・ピアストリとの差を縮めたが、スパ・フランコルシャンではピアストリが勝利を収めてリードを維持した。現在の差は16ポイント。

    ピアストリは昨年のハンガリーでF1初勝利を挙げており、自信を持って週末に臨む。一方、マクラーレンは2025年シーズンを通して非常に優れたペースを発揮しており、2人のどちらが夏休みに首位で突入するか注目されている。

    フェラーリは前戦ベルギーでのアップグレードが効果を示し、シャルル・ルクレールが表彰台に復帰。ルイス・ハミルトンはこの地で9回のポールポジション、8勝を挙げている。

    レッドブルはこのハンガロリンクで過去2年(2022年・2023年)に勝利しており、今年もマックス・フェルスタッペンと角田裕毅がRB21をいかにこのタイトでツイスティなサーキットに適応させられるかが鍵となる。

    メルセデスは直近の苦戦から抜け出す糸口を探しており、中団勢もポイント獲得のチャンスを狙っている。

    名場面
    ハンガロリンクでは数々の名勝負が繰り広げられてきたが、2006年のレースは特に劇的な展開となった。

    ジェンソン・バトンは14番手スタートから、難しいウェット/ドライのコンディションを巧みに走り抜け、トップを走っていたフェルナンド・アロンソがホイールナット脱落でリタイアした隙に首位に浮上。F1初優勝を飾った。

    これはバトンにとって悲願の初勝利であり、ホンダにとっては1967年イタリアGP以来のコンストラクター勝利、そしてホンダエンジンとしては1992年オーストラリアGP(ゲルハルト・ベルガー)以来の勝利となった。

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  • レッドブルF1代表メキース ハンガリーGP予選「この順位には満足していない」

    レッドブルF1代表メキース ハンガリーGP予選「この順位には満足していない」

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、F1第14戦ハンガリーGP予選でマックス・フェルスタッペンが8番手、角田裕毅が16番手に沈んだ結果について、「この順位には満足できない」と厳しい言葉で振り返った。

    予選当日は路面温度が低下し、風向きも変化する難しいコンディションとなったが、レッドブル勢はその影響を大きく受け、パフォーマンスを発揮しきれなかった。特に角田はQ1敗退、フェルスタッペンもQ3では思うようにタイムを縮められなかった。

    「もちろん、この結果には満足していない」とメキースは語った。

    「マックスはQ3まで進んだが、我々が望んでいたようなフロントロウ争いには絡めなかった。角田については、本当に紙一重の差だったが、Q2に進めなかったのは残念だ。風の影響でコンディションが大きく変わり、我々のクルマがその変化に対して繊細すぎたように見える」

    「このような状況は、今後に向けて大きな学びになる。フェルスタッペンのラップも悪くはなかったが、十分なグリップを得られず、路面との信頼関係が築けていなかった。角田も最後のアタックは非常に良かったが、0.024秒差で敗退というのは、非常に悔しい結果だ」

    「しかし、日曜日にはまた新しいチャンスがある。我々は決勝での強さもあるし、戦略的に攻める準備も整っている。チーム全体でこの難局を乗り越え、ポイントを最大限に持ち帰れるよう全力を尽くす」

    レッドブル・レーシング ハンガリーグランプリ

    8番手グリッドからスタートするマックス・フェルスタッペンは「今週末は何もかもうまくいっていない」とコメント。

    「予選に関しても、毎ラップがとにかく大変だった。クルマのバランスは全然決まっていなかったし、フロントもリアもグリップがかなり低かった。プラクティスでもいろいろ試したけど、何ひとつ決定的な改善には繋がらなかった」

    「Q3までは行けたけど、上位を争える状態ではなかった。クルマがまるで氷の上を走ってるような感覚だった。もっと戦える予選にしたかったけど、あれが限界だった」

    PU交換によってピットレーンからハンガリーGPをスタートする角田裕毅は「あと0.02秒でQ2に行けたと思うと、すごく悔しいです」とコメント。

    「最終ラップはきれいにまとめられていたと思いますし、マシンのバランスも悪くなかったんですけど、全体的にグリップが低くて、特にフロントの入りで少し苦労していました」

    「風向きや路面温度の変化も大きくて、周ごとにフィーリングが変わる感じでした。ラップ自体には満足していますが、チームメイトがQ3に行っているだけに、やっぱり結果は悔しいです。明日は気持ちを切り替えて、できることを全部やっていきます」

  • 2025年F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1ハンガリーGP 決勝:持ちタイヤ数&タイヤ戦略予想

    2025年F1ハンガリーGP 決勝で各ドライバーが使用可能な持ちタイヤ数と予想されるタイヤ戦略を公式タイヤサプライヤーのピレリが発表した。

    2024年F1ハンガリーGPの予選はマクラーレン勢の一騎打ちになると見られていたが、最後の最後でシャルル・ルクレールが現れ、そのポールポジションを“かっさらった”。この表現以外に適切な言葉が見当たらないほどの鮮やかな逆転劇だった。フリー走行1回目から、予選トップはパパイヤカラー(マクラーレン)で塗られていたのだ。

    予選後のマクラーレン陣営は、落胆というよりも困惑した様子だった。彼らのマシンは一発の速さで群を抜いており、ロングランペースもそれに劣らないように見える。ただし、ここハンガロリンクではオーバーテイクが難しく、チーム内の戦略バトルには新たな“スカーレットの変数”が加わることになった。

    中団では、すでに戦略的な賭けが動き出している。いくつかのチームは日曜の決勝を犠牲にして土曜の順位取りに全振りし、トップチームは昨年の勝利戦略をあえて避け、ザウバーに至っては完全に独自路線を突き進んでいる。これだけでも興味深いのに、さらに天候による波乱のリスクも加わるというのだから、期待は高まるばかりだ。

    昨年はどうだったのか?
    2024年のハンガリーGPでは、トップ8台がC3(ハード)とC4(ミディアム)を使った2ストップ戦略を採用。優勝はオスカー・ピアストリで、F1初勝利をマーク。2位にはランド・ノリスが続き、マクラーレン勢が1-2フィニッシュを飾った。両者ともにミディアム→ハード→ミディアムの戦略を採っていた。

    3位のルイス・ハミルトンはミディアム→ハード→ハードで走り切った。

    このレースでは、スティントの最適長を狙うよりもアンダーカットの威力が際立った。たとえば、ハミルトンが16周目に最初のピットインを行うと、ノリスが17周目、ピアストリが18周目に続き、ポジションを維持した。

    2回目のピットストップ時には、マクラーレン勢はハミルトンよりも大きなギャップを築いており、ハミルトンが40周目に再度ピットに入っても、すぐには反応せず、ポジションとタイヤ差の両方を維持する展開に持ち込んだ。さらには、スマートなチームオーダーを使って、3年ぶりの1-2フィニッシュを確実なものにした。

    また、下位グリッドからスタートしたセルジオ・ペレスとジョージ・ラッセルはハードタイヤでスタートすることで挽回。ペレスは13番手スタートからハード→ミディアム→ミディアムの28周ロングスティントを活かして7位まで浮上。17番手スタートのラッセルもハード→ミディアム→ハードで8位に入り、33周目までピットインを引き延ばした。

    角田裕毅は9位フィニッシュで、唯一の1ストップ勢の中で最速だった。戦略はミディアム→ハードで、29周目に1度だけピットイン。10位のランス・ストロールは唯一ソフトタイヤを使った上位フィニッシャーで、ソフト→ミディアム→ハードの三段構え。オープニングの14周はやや短めで、その後45周目までロングスティントを走った。2025年においても、こうしたアプローチは注目に値する。

    ハンガリーGP F1

    では今年の最速戦略は?
    2025年の決勝で最速と見られているのは、ミディアム→ハード→ハードの2ストップ戦略。最初のピットウィンドウは16〜22周目、2回目は40〜46周目に設定されている。

    昨年成功したミディアム→ハード→ミディアムも候補となるが、この構成を実現できるのはガブリエル・ボルトレトとニコ・ヒュルケンベルグのみ。今大会、2セットのミディアムを温存しているのはザウバーだけで、マクラーレン、フェラーリ、メルセデス、フェルスタッペン、アルピーヌはすべてハードを2セット選択している。

    ピレリのチーフエンジニア、シモーネ・ベッラはこう語る。

    「今年はC3とC4のパフォーマンス差が小さく、レース中のマネジメント次第では差がコンマ2秒程度しかない。昨年はC4の性能差が大きく、しかも耐久性に劣っていたため、C4を選ぶ価値が高かった。今年はそのバランスが変わっている」

    ハンガリーグランプリ

    ハードを2セット持っている場合の代替プランは?
    ハードタイヤの耐久性を活かして、オープニングにソフトを履く戦略もある。C5ソフトはスタート直後のグリップに優れ、序盤でポジションを稼げる可能性がある。その後はすぐにアンダーカット合戦に突入する。ソフト→ハード→ハードの理想的なピットウィンドウは、8〜14周目と38〜44周目。

    ただし、アンダーカットの利点と同時に高いデグラデーション(摩耗)も考慮すべき点だ。過去のレースでは、若いタイヤで後方から迫るマシンのグリップが優位に働き、最終セクターでのトラクション差からターン1でのオーバーテイクが成立している。

    ハンガリーGP F1 ハンガリーグランプリ

    ハードもミディアムも2セットないチームは?
    アストンマーティン、レーシングブルズ、ハース、ウィリアムズ、そして角田裕毅は、予選に向けてソフトタイヤ5セットを最大投入したチームだ。アストンマーティンは2023年以来となる2台そろってのトップ6スタートを果たしており、この判断は一概に間違いとは言えない。ただし、決勝の選択肢は限定される。

    その中でもソフト→ミディアム→ハードの戦略には可能性がある。こちらも最初のピットは8〜14周目、その後は32〜38周目に2回目のストップを想定。

    一方、ロングショット(大穴)となるのは1ストップ戦略。ミディアム→ハードで、25〜31周目にピットイン。金曜のロングランデータでは2ストップに対して約10秒遅いとされているが、気温が下がる予報もある中で、再評価されつつある。

    もちろん、これらは“捨て身の賭け”というわけではない。1ストップ勢が不利になる展開なら、ソフトに履き替えてスプリントフィニッシュに持ち込むという“バリアント”も残されている。

    で、天気はどうなる?
    予選で混乱を招いた風は再来し、今回は雷雨、落雷、不規則な豪雨といった“仲間”を引き連れてくる見込みだ。午前中には雨が予想されており、午後には確率が下がるとはいえ、決勝スタート時点での降雨確率は依然として40%。完全に“コインの裏表”次第だ。

    とはいえ、確実なのは気温の低下であり、これが各チームのシミュレーションモデルを大きく狂わせる要因となる。

    ピレリのモータースポーツディレクター、マリオ・イゾラは次のように述べている。

    「今週末に見られたデグラデーションは、我々が予測していた水準と一致しており、理論上はミディアム→ハード→ハードが最速戦略だ。ただし、朝に雨が降って路面がリセットされれば……予測不能な状況が生まれる可能性もある」
    2025年のF1世界選手権 ハンガリーGP

  • F1ハンガリーGP予選 プレイバック:シャルル・ルクレールが今季初ポール

    F1ハンガリーGP予選 プレイバック:シャルル・ルクレールが今季初ポール

    2025年F1第14戦ハンガリーGPの予選は、最後まで何が起こるか分からない混戦となった。週末を通して速さを見せていたマクラーレン勢を抑え、フェラーリのシャルル・ルクレールが見事な最終アタックを決めて今季初、通算27回目のポールポジションを獲得。変化する天候、タイヤ戦略、トラフィック、そしてラップタイミングの読み合い──すべてが絡み合う中で浮かび上がったのは、一瞬の集中力と決断力だった。ここでは、Q1からQ3までの全セッションを、無線や背景を交えて時系列で詳しく振り返る。

    Q1:角田裕毅、好発進から一転、最終アタックで敗退
    気温29.5℃、路面温度48.5℃と高温の中で始まったQ1。セッション序盤は様子見ムードが漂うが、最初にコースインしたのはウィリアムズ勢。アレックス・アルボンは「グリップが全然ない!」と無線で苦しさを訴え、1分17秒台にとどまる。

    続いてレッドブル勢が動き、角田裕毅はソフトタイヤでの1回目のアタックでフェルスタッペンに続く2番手タイムを記録。「グッドラップ、いい滑り出しだ」とピットも好反応。だがこの時点で路面進化はすでに始まっていた。

    マクラーレン勢がタイムを刻み始めると、ピアストリは1分15秒554という圧巻のラップを叩き出しトップに立つ。続いてノリスが2番手、フェルスタッペンはやや遅れて9番手に。

    残り3分、トラックエボリューションが加速。ガブリエル・ボルトレトが5番手、サインツが7番手、ローソンが14番手と次々にジャンプアップ。セーフティゾーンは一気に押し上げられる。

    残り1分、ルクレールが5番手、ローソンが14番手に食い込み、角田は16番手に脱落。ファイナルアタック中の無線では「後ろのギャップが小さい、クリアじゃない」と苛立ちを見せたが、改善には至らず。そのままタイム更新できずにQ1敗退となった。

    Q1敗退者:
    16位:角田裕毅/17位:ガスリー/18位:オコン/19位:ヒュルケンベルグ/20位:アルボン

    ハンガリーGP F1 角田裕毅角田裕毅、ハンガリー予選はQ1突破ならず

    Q2:ハミルトンとサインツ脱落、ローソンとボルトレトが台頭
    Q2開始時、気温はやや低下し、雲が空を覆い始める。ターン6付近では霧雨が確認され、観客もレインジャケットを着始める。「降り出すのか?」と不安の声が上がるなか、メルセデスは早期にジョージ・ラッセルとキミ・アントネッリを送り出す。

    ラッセルはアントネッリを0.3秒上回る好タイムを出し、ピットからは「ナイスバンカー」と無線が入る。アロンソは新品ソフトで1分16秒025を記録し、「これはいいラップだ」と笑顔で報告。チームメイトのストロールも続くが、セッション途中でタイムが抹消される。

    一方、フェラーリのサインツは最後の1回に集中する戦略を選択。しかし、残り3分を切ってもピット出口に並ぶことができず、最後尾からのコースインに。「クリアラップが取れない!これじゃアタックにならない」と無線で苛立ちをあらわにする。

    ラストアタックに向けて一斉に飛び出す各車。ルクレールは5番手へとジャンプアップするが、ハミルトンは「セクター1がうまく決まらなかった」と無線で語る中、それでも一時7番手に浮上。

    だが後続のローソンが6番手タイムを叩き出したことで、ハミルトンは次々と順位を落とし、最終的に13番手でQ2敗退となった。

    さらにボルトレトが10番手に飛び込み、アントネッリを押し出す形に。サインツとフランコ・コラピントは最終アタックに懸けるも、どちらもタイムを伸ばせず敗退が確定。

    Q2敗退者:
    11位:アントネッリ/12位:ベアマン/13位:ハミルトン/14位:サインツ/15位:コラピント

    ハンガリーGP F1 ルイス・ハミルトンハミルトンはQ2敗退に「自分は役立たず」と落胆

    Q3:ルクレールが「一撃」決める!今季初&通算27回目のポール
    Q3開始時、気温は29℃台で安定していたが、風が徐々に強まり、路面温度も36.4℃にまで低下。各チームの戦略が分かれ、マクラーレンは新品ソフト、フェラーリやレッドブル勢は1回目に中古タイヤで様子を見る形となる。

    先にタイムを記録したのはノリス。1分15秒494と好タイムを出すが、ピアストリがその直後に1分15秒3台で上回り暫定ポールへ。ラッセルが3番手、アロンソが4番手で続く。

    ストロールは1回目のタイムがトラックリミット違反で抹消されるが、「まだチャンスはある」とピットから無線が入る。

    残り3分、すべてのドライバーが新品ソフトでファイナルアタックへ。トラックはこの日最も速い状態に近づいていた。

    ルクレールは最終グループでコースイン。セクター1は全体2番手、セクター2でパープルを刻むと、最終セクターでも完璧なラインをトレースしチェッカーを受ける。「これは最高のラップだった、全て出し切った」と無線で歓喜。

    その後にアタックしたピアストリとノリスもタイムを更新したが、ルクレールの1分15秒台には届かず。フェラーリは苦戦していたハンガロリンクで今季初ポールを獲得。ルクレールにとっては通算27回目のポールとなった。

    Q3結果(TOP10):
    1位:ルクレール
    2位:ピアストリ
    3位:ノリス
    4位:アロンソ
    5位:ラッセル
    6位:ローソン
    7位:ボルトレト
    8位:ハジャー
    9位:フェルスタッペン
    10位:ストロール(1回目のタイム抹消)

    ハンガリーGP F1 シャルル・ルクレールルクレールのサプライズポールにフェラーリ陣営は笑顔

    総括:流れを変えたルクレールの一撃、変化する天候を制す
    マクラーレンのワンツー独占が濃厚と見られていた予選だったが、ルクレールの一撃がすべてを覆した。気温と路面の変化、降雨の不安、トラフィック、そしてタイヤ戦略──あらゆる要素が入り混じったこのセッションを制したのは、最終局面で完璧なタイミングと集中力を発揮したルクレールだった。

    フェラーリにとっても、後半戦に向けた大きな弾みとなる1日となった。