カテゴリー: F1ハンガリーGP

  • アンドレア・キミ・アントネッリ F1ハンガリーGP決勝「守りきってポイント」

    アンドレア・キミ・アントネッリ F1ハンガリーGP決勝「守りきってポイント」

    アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を10位でフィニッシュし、キャリア2度目のポイントを獲得。15番グリッドからのスタートながら、驚異的なロングスティントで1ストップ戦略を成立させ、粘りの走りで貴重な1点をチームにもたらした。

    スタート直後から中団の混戦に巻き込まれたアントネッリは、早い段階で戦略変更を強いられたが、ハードタイヤでの48周を超える耐久走行を完遂。

    最終盤には後方から迫る複数台を抑えきり、メルセデスのダブル入賞を支えた。

    「最後のスティントは本当に長く感じた。まるで終わらないかのようだった」とアントネッリはレース後に振り返った。

    「ハードタイヤで50周近く走ったけど、毎周ターン1では後ろのマシンを抑えるのに必死だった。グリップでは相手の方が有利だったけど、なんとか守り切れてよかった。1ポイントだけど、自分にとっては大きな意味がある。フリーエアではいいペースも出ていたから、夏休み明けにもっと前からスタートできれば、もっと上を狙えると思う。クルマへの信頼も戻ってきたし、予選は悔しかったけど、ポジティブな気持ちでブダペストを後にできる。」

    メルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、アントネッリの粘り強さを称えた。

    「キミにとって前半はフラストレーションがたまる展開だった。周囲が異なるタイヤコンパウンドだったため、ポジションを上げにくかった。しかし、ハードタイヤでのスティントを伸ばすという判断が奏功し、彼は10位を掴み取った。50周近い走行をほぼノーミスで耐え抜き、ハジャーやハミルトンといったドライバーを抑え続けたのは見事だった。」

    アントネッリにとっては、自信回復を実感するレースとなった。後半戦では予選パフォーマンスの改善とともに、さらなるポイント獲得に期待がかかる。

    アンドレア・キミ・アントネッリ ハンガリーGP F1 メルセデスAMG・ペトロナス・モータースポーツアンドレア・キミ・アントネッリがハードタイヤで50周近くを走破。粘りの走りで10位フィニッシュを果たし、貴重な1ポイントを獲得した。

    今回の1ポイント、ここ数戦を考えると大きな意味があるのでは?

    アンドレア・キミ・アントネッリ: 今回がヨーロッパでの初ポイントだけど、本当にタフなレースだった。そもそも1ストップで行く予定じゃなかったんだけど、ポジション的にそのまま行くことに決めたんだ。ペースはそこそこ良かったし、特に前がクリアなときはタイムも安定していて、少しずつ改善できていたからね。

    難しい展開ではあったけど、こうして1ポイントを取れたことはすごく嬉しい。

    この結果で夏休みに入れるのは、ポジティブな材料になりますか?

    アントネッリ: 間違いなくそうだね。古いサスペンションに戻してからフィーリングが戻ってきたし、ここからまた積み上げていける感覚がある。夏の間はしっかり休んで、トレーニングもして、もっとフィットした状態で、強くなって戻ってきたいと思ってる。

  • ルイス・ハミルトンの「役立たずだった」発言にフェラーリF1代表が反論

    ルイス・ハミルトンの「役立たずだった」発言にフェラーリF1代表が反論

    F1ハンガリーGP予選でQ2敗退を喫したルイス・ハミルトンは、自らを「役立たず」と酷評し、「フェラーリはドライバーを変えるべきかも」と発言した。

    だが、フェラーリのチーム代表フレデリック・バスールはそうは考えていない。わずかな差が明暗を分けた予選だったとして、そこから学ぶべき点があると強調した。

    ハミルトンはハンガリーGPの予選で12番手に終わり、チームメイトのシャルル・ルクレールが見事な走りでポールポジションを獲得する中、肩を落とした。

    スカイ・スポーツのインタビューで、ハミルトンは落胆を隠さずこう語った。

    「毎回こうだ。俺がダメなんだ。完全に役立たずだ」

    「チームには何の問題もない。見ればわかるだろ、クルマはポールを取ってるんだから。たぶんドライバーを変えるべきなんじゃないかな」

    今週末、ハミルトンはフェラーリでの適応の難しさについて長く語っており、夏休みに入ることで一度気持ちを整理したいとも述べていた。

    ルイス・ハミルトン スクーデリア・フェラーリ

    フェラーリ代表のフレデリック・バスールはSky Sport Italiaの取材に応じ、ルクレールへの称賛とともに、ハミルトンへの励ましの言葉を送っている。

    ルクレールの通算27回目のポールについて、バスールはこう語った。

    「今季で最も難しいポールだった。我々は今季ずっと、タイヤを適正温度に持っていくのに苦労してきたし、Q2で脱落寸前だった」

    「わずか0.1秒差で生き残った。シャルルがようやくタイヤを機能させてくれた」

    「トップ10の中ではすべてが非常に繊細で、ほんの僅差で順位が決まる。全員がギリギリの戦いをしていた」

    「浮き沈みのあるセッションだったが、最終的には予想以上に強かった。我々はこのセッションがいかに難しかったかを忘れず、将来の糧にしなければならない」

    ルクレールはQ2とQ3での路面と天候の急変がパフォーマンスに大きく影響したと説明したが、ハミルトンはQ3に進めず12番手に終わった。

    バスールはその一因として「アウトラップ」の重要性を挙げている。

    「アウトラップは非常に重要だ。ターン1でタイヤをオーバーヒートさせると、そのラップの最後で問題が起きたり、スライドしすぎたりする」

    「ルイスはQ2で敗退したが、シャルルだってギリギリだった。ルイスはほんのコンマ数秒差で通過できなかった。アウトラップのマネジメントは常に難しいんだ」

    「もちろん彼はフラストレーションを感じているだろうが、差はほんのコンマ数秒だった。残念だが、ここから学ぶべきだ。今回の結果は良かったが、決して慢心してはならない」

  • アイザック・ハジャー F1ハンガリーGPで手首を負傷 「愚かな」グラベルに苦言

    アイザック・ハジャー F1ハンガリーGPで手首を負傷 「愚かな」グラベルに苦言

    アイザック・ハジャーは、負傷した左手首に痛みを感じながらもハンガリーGPを戦い、「走行は可能だった」と明かした。

    問題の負傷は、グラベル(砂利)がコックピット内に入り込み、ハジャーの手首に直撃したことで発生したもの。これを受け、ハジャーは「愚かな」グラベルトラップに対し改善を訴えている。

    レース1周目、ターン13への進入時にオリバー・ベアマン(ハース)が巻き上げたグラベルが、ハジャーの左手に直撃。無線でハジャーはすぐに痛みを訴えた。

    「マジで手がやられた。全部グラベル喰らった、全部だよ」

    それでもハジャーはレースを走り切り、11位でフィニッシュ。ポイント圏外ながら完走順位では最上位となった。レース後、PlanetF1.comを含むメディアに対し、手首の状況についてこう語った。

    「正直、走れたし、集中もできた」

    アイザック・ハジャー F1 ハンガリーGP ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームハンガリーGPでの接触でグラベルが飛び、ハジャーの左手首に直撃した

    こうした事態は以前にも経験したかと問われると、ハジャーはこう答えた。

    「経験はあるけど、ここまでの量やスピードはなかった」

    ターン12の立ち上がりに設けられたグラベルストリップは、トラックリミット違反を抑制するうえで有効な施策とされているが、ハジャーは撤去を求めている。

    「こういうのはなくしてほしい。馬鹿げてるよ」

    レーシングブルズのマシンを降りたあと、手首に損傷はあるのかとの質問にはこう答えた。

    「いや、ちょっと痛むし、少し青くなってるけど、また痛みが出てきた」

  • フェルナンド・アロンソ F1ハンガリーGP決勝「なぜ速かったのか分析が必要」

    フェルナンド・アロンソ F1ハンガリーGP決勝「なぜ速かったのか分析が必要」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2025年F1第14戦ハンガリーGPで5位に入賞し、チームにとって今季最高のパフォーマンスを披露した。

    決勝レースでは、アロンソはスタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)を交わして好位置につけたものの、その後数周で抜き返される展開となった。それでも堅実な走りでポジションを維持し、1ストップ戦略を完遂。10ポイントを獲得してレースを終えた。

    「今日は僕らにとって計画通りの展開だったし、この週末を通じてマシンのパフォーマンスを最大限に引き出せた。チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれて、16ポイントを持ち帰ることができた」とアロンソは語る。

    「レース中は何度か後ろからプレッシャーを受けたけど、それをうまく抑えることができた。ここで見せたパフォーマンスには正直驚いている。なぜハンガリーではこれだけ速かったのか、スパとハンガリーのデータを分析して理解を深めたい。短い休暇を楽しんで、次はザントフォールトでまたレースするのが楽しみだ」

    アロンソはこのレースで自身5位、チームメイトのランス・ストロールは7位に入り、アストンマーティンは合計16ポイントを獲得。チームにとってはシーズン前半戦を締めくくるにふさわしい成果となった。

    チームのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックもこの結果に満足感を示している。

    「ブダペストでの5位と7位という結果は、シーズン前半を締めくくるには理想的だ。フェルナンドとランスは予選の好結果をしっかりとポイントに結びつけてくれた。特に1ストップ戦略とミディアムタイヤでのロングスティントのマネジメントは見事だった。今季最も競争力を見せた週末となり、チーム全体の準備と遂行に敬意を表したい」

    「この16ポイントは夏休み前の大きな後押しになる。しばしの休養を取り、後半戦でこの勢いをさらに伸ばしていきたい」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) ハンガリーGP F1

    「痛みはあったけど、走る価値はあった」
    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、腰の痛みに耐えながらF1第14戦ハンガリーGPを戦い抜いたことについて「間違いなく価値はあった」と語った。ベルギーGPで負った背筋の負傷により初日FP1を欠場し、代役としてリザーブのフェリペ・ドルゴビッチが走行を担当したが、その後マシンに復帰し、予選では驚きの5番手を獲得した。

    アロンソはスペイン紙『Mundo Deportivo』に次のように語った。

    「いやぁ、Q3に進出できてるなら、家でテレビ見てるよりも絶対マシンに乗ってる方がいいに決まってるだろ。スパで最後尾争いしてたときならスキップしてたかもしれないけど、そんなの選べるもんじゃないからね」

    週の初めに受けたMRI検査では、腰椎部の筋肉に小さな断裂が見つかったという。

    「スパのレースでシートを壊しちゃったんだと思う。それが原因で、座ってるとちょっと痛みが出る。同じ姿勢で、バンプや縁石、コーナーでずっとその筋肉に負荷がかかるからね。でも我慢できないほどじゃない」

    チームはアロンソの負担軽減のために、シートにエアクッションを追加するなどの小規模なコクピット調整を施した。

    「普通の人なら2週間は安静にしてるような怪我だけど、まあ何とかなるよ」

    チームのトラックサイド責任者マイク・クラックも「ラップ数を減らせるだけ減らしたい。問題なくやれるという自信はある」と慎重な姿勢を見せていた。

    一方で、アロンソは復調の理由として、近戦で投入されたアップグレードがすべて期待通りに機能していることを挙げた。

    「正直かなり満足してる。イモラ仕様のフロア、シルバーストン仕様のフロア、スパのフロントウイング、どれも期待値通りの成果が出てるよ」

    さらに、今回のハンガロリンクというサーキットそのものがマシンに合っていたことも強調した。

    「実際のところ、クルマのセットアップはそんなに変えてない。単純に、このレイアウトが僕らのマシンに完璧に合ってただけなんだ」

  • アイザック・ハジャー F1ハンガリーGP決勝「あと少しでポイントだった」

    アイザック・ハジャー F1ハンガリーGP決勝「あと少しでポイントだった」

    アイザック・ハジャー(レーシングブルズ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を11位で完走。自身初の連続ポイント獲得にはあと一歩届かなかったものの、週末を通じて見せた安定したスピードに手応えを示した。

    9番グリッドからのスタートでポイント圏内フィニッシュが期待されたが、1周目の加速で後手に回り、序盤はポジションを失う展開に。その後はDRS列に阻まれながらも粘り強く走行を続け、1ストップ戦略を最後まで維持しつつも、10位のアントネッリには届かず0ポイントに終わった。

    レース後、ハジャーは率直な悔しさをにじませた。

    「ポイントを逃してしまって、本当に悔しい。週末を通してペースは良かったし、自信もあった。でもスタートでうまく加速できず、1周目で何とか頑張ってみたんだけど、ポジションを落としてしまった。そこからはずっと他のクルマの後ろに詰まっていた。ミディアムタイヤでのペースはすごく良かったんだけどね。」

    「チームとしてはリアムがいい結果を出してくれたし、そこはポジティブに捉えたい。クルマには確かなポテンシャルがあるし、自分としてももっとすべてをうまくまとめられるようにしたい。最近のレースはちょっと不運が続いてるけど、後半戦に向けて気持ちを切り替えて頑張る。」

    レーシングブルズのチーム代表アラン・パーメインは、ハジャーの奮闘を評価しつつも、スタートでのポジションロスが響いたと語った。

    「アイザックは昨日の予選についても“もっと上を狙えた”という手応えを持っていた。今日もスタートでベアマンに前を許し、結果的にそのあと多くの時間を失ったのが痛かった。それでも彼のペースは確かだったし、ここ2戦連続でQ3進出を果たしているのは評価に値する。今後もこの流れを継続していけば、必ず結果はついてくるはずだ。」

    シーズン後半へ向けて、ハジャーは初のF1フル参戦での経験を糧に、安定したポイント獲得ドライバーとして飛躍できるか注目される。

    アイザック・ハジャー ハンガリーGP F1 ビザ・キャッシュアップ・RB・フォーミュラワン・チームアイザック・ハジャーが11位でフィニッシュ。スタートでの後退が響き、あと一歩で自身初の連続ポイント獲得を逃した。

    アイザック、惜しくもポイントには届きませんでした。率直な気持ちは?

    アイザック・ハジャー: うーん……今週末はほんとに不公平に感じる。もう1台のマシンはポイントを取ってるし、僕も週末ずっと速さはあったのに、肝心の予選Q3でうまくいかなかった。それがすごく悔しい。今日のレースペースも本当に良かったのに、遅いマシンに抑えられて前に行けなかった。

    グラベルが手に当たったあと、状態はどうでしたか?

    ハジャー: よくはないよ。こんな場所にグラベルがあるのは正直バカげてると思う。もし前のマシンがグラベルでスピンしたら、石がこっちに飛んできて、手とかヘルメットに当たる。全然いいことじゃない。

    シーズン前半を振り返ってみて、良かった点も多かったと思いますが、前向きな気持ちで夏休みに入れそうですか?

    ハジャー: うん、ポジティブな面はたくさんある。マシンは速いし、自分にもスピードはある。あとは肝心なところでそれをまとめるだけ。ここ数戦は運にも恵まれてなかったけど、後半戦はきっとうまくいくと思ってるよ。

  • 2025年F1ハンガリーGP 決勝:ランド・ノリス優勝 トップ3記者会見全文

    2025年F1ハンガリーGP 決勝:ランド・ノリス優勝 トップ3記者会見全文

    マクラーレンのランド・ノリスが、1ストップ戦略を成立させて2025年F1ハンガリーGPを制し、今季5勝目を挙げた。

    5番手まで順位を落としたオープニングラップから見事に挽回し、終盤は2ストップ勢のチームメイト、オスカー・ピアストリの猛追を0.6秒差で抑えきる劇的なフィニッシュだった。

    パルクフェルメインインタビュー

    Q:最後のスティントでのオスカーとのバトル、非常に接戦でした。どんな展開でしたか?

    ランド・ノリス:いや、もう…死にそうだった。キツかったよ。最初から1ストップをやるつもりはなかったんだけど、1周目の後には、それが唯一の巻き返す方法だったから。最後のスティントはオスカーが迫ってきて、本当に全開でプッシュしてた。声もかすれちゃったし。でもその分だけ嬉しいし、完璧な結果だったと思う。

    Q:序盤で5番手まで落ちてから「1ストップをやってみようか」と無線がありました。その時、勝てると思えたのはいつですか?

    ノリス:正直、勝てるとは思ってなかった。2位くらいには上がれるかもって感じだったね。最初のスティントでジョージの後ろにいて、抜けなかったけどペース自体はよかったから、クリーンエアがあれば何かできるんじゃないかとは思ってた。ミスもなく、ラップも戦略も全部が噛み合って、今日は本当に良かった。

    Q:選手権のギャップも少し詰まりました。勢いは自分たちにあると感じていますか?

    ノリス:接戦だから、勢いがこっちにあるって断言するのは難しいけど、いい戦いはできてるし、楽しいよ。タフだけど、オスカーとのバトルも楽しいし、チームとしてまた1-2を取れたのは素晴らしい。F1でマクラーレン通算200勝目だしね。オスカーも素晴らしい追い上げを見せてくれたし、僕はギリギリで守り切った。これからもこんなレースがたくさんあるといいね。

    Q:オスカー、悔しい2位だったかもしれません。最後のスティントを振り返ってください。

    オスカー・ピアストリ:全力でプッシュしたよ。ランドが1ストップに切り替えた時点で、僕はトラック上で抜かないといけないと分かっていた。でも、それはこのコースでは本当に難しい。いろいろ試してみたけど、今回はギャンブルの結果、ちょっと報われなかった。でもチームは素晴らしい仕事をしてくれたし、マシンも後半はすごく良くなっていた。チームに感謝したいし、これからの2週間を楽しみにしてる。

    Q:ランドの1ストップ戦略は驚きでしたか?

    ピアストリ:驚いたけど、彼はあの時点で失うものがあまりなかったから、そんなに意外ではなかったかな。僕がルクレールをアンダーカットしようとした判断が正しかったかは分からないけど、それは後で振り返れば分かると思う。

    Q:残り2周のターン1で仕掛けましたが、1周早かったと思いますか?

    ピアストリ:もっと近づけていればよかったけど、それにはランドのミスが必要だったと思う。でも、1周遅らせようとしてチャンスを失うのも嫌だったから、あれが一番のチャンスだと思って仕掛けた。結果は出なかったけど、やらなかった後悔はしたくなかったからね。

    Q:ジョージ、久々の表彰台となりました。どんな気持ちですか?

    ジョージ・ラッセル:素直に嬉しいね。この数戦は厳しい展開が続いていたから、こうして休みに入る前にいい形で終われたのは大きい。

    Q:ルクレールとのバトルでは接触もありました。あの場面をどう見ていましたか?

    ラッセル:あれはもうダイブして行ってるから、相手が動いたら避ける余地はないんだよ。1回目に動いてきた時は納得できなかったし、2回目はもう「行くしかない」と思って飛び込んだ。結果的に接触はしたけど、抜けたからよかった。テレビで見ると「避けられたんじゃないか」と思われるかもしれないけど、限界の中での攻防だった。

    Q:今回のレースではセッティングを以前の仕様に戻したそうですね。それで改善できた?

    ラッセル:間違いなく今季の中でも良いレースだった。特にカナダ以外ではベストの内容だったと思う。

    ハンガリーGP F1 ランド・ノリスF1ハンガリーGPを制し通算9勝目を挙げたランド・ノリス

    記者会見

    Q:オスカー、1ストップ戦略は事前に議論していましたか?レース中に選択肢として示されましたか?

    ピアストリ:レース前に少し話していたから、完全に選択肢から外れていたわけではない。でもレース中に聞かれた時点では、コクピットの中から何がベストかなんて分からないんだ。さっきも言った通り、後ろの立場にいるとリスクとリターンのバランスがまったく違ってくる。だから、ランドの戦略を自分も取っていればどうだったかっていうのは、正直分からない。ただ僕たちもレースに勝ちたかったし、ランドに勝つ一番の方法はレースに勝つこと。それが狙いだったけど、もっと良い選択肢があったかどうかは、これからきちんと分析したいと思ってる。

    Q:選手権のポイント差が9点になりましたが、後半戦に向けての心境は?

    ピアストリ:ポイント差はこれまでずっと10点以内で動いているし、それほど気にしていない。今日もあと1秒違えば展開は変わっていたかもしれないし、それがレースというもの。これまでの自分たちのパフォーマンスには満足しているし、後半戦も同じように強く戦えると思ってる。

    Q:ランド、今回の勝利は他のどの勝利よりも達成感がありましたか?

    ノリス:今回は特別だったね。完全に戦略で逆転した勝利だから。マイアミではセーフティカーに助けられたけど、今回はそういうのが一切なかった。1ストップは難しいけど、うまくいった。途中までは「これ失敗じゃないか?」って不安だったけど、ラップを重ねるごとに「いけるかも」って自信が湧いてきた。

    Q:39周もハードを持たせるのは大変だった?

    ノリス:持たせるだけなら簡単だけど、そのペースで走るのが難しい。集中力が必要だし、ロックアップのリスクもある。終盤はミスが命取りになるからね。

    Q:1周目に5番手に下がったとき、何を思っていましたか?

    ノリス:「最高だな(Brilliant)」って皮肉っぽく無線で言ったよ。ターン1の動画もいっぱい見て準備したのに、意味なかった(笑)。スタートは良かったけど、不運だったと思う。もう一度やれば、たぶんもっと良い展開になったはず。

    Q:後半戦の戦いは精神的にも厳しくなると思いますか?

    ノリス:すでにキツいし、これからもっとキツくなると思う。でも接戦だし、やりがいがあるよ。今のところ自分で自分を難しい状況にしてる部分もあるから、改善してもっといいレースをしたい。

    ピアストリ:僕も同じ意見。これからも厳しい戦いになるけど、見る人にとっては面白いシーズンになると思う。

    Q:予選について。昨年「改善したい」と話していましたが、今年は手応えを感じていますか?

    ピアストリ:今年の予選には満足してるよ。まだ完璧とは言えないけど、去年と比べたらかなり良くなっている。去年は毎週末すべてをまとめきれなかったけど、今年はそれができていると感じる。これからのレースでもそれを繰り返すことが重要になると思う。

  • シャルル・ルクレール 無線批判を撤回「発言が早すぎた」 F1ハンガリーGP

    シャルル・ルクレール 無線批判を撤回「発言が早すぎた」 F1ハンガリーGP

    シャルル・ルクレール(フェラーリ)は、F1ハンガリーGP決勝後に記者団の前で、自身のレース中の無線での批判的発言を撤回し、車両側に問題があったことが原因だったと説明した。

    ルクレールはポールポジションからスタートし、序盤はレースをリード。しかし最終スティントでペースが大きく落ち、最終的に4位でレースを終えた。ポールスタートからの勝利数はこれで27戦中5勝にとどまっている。

    レース中、彼は以下のような怒りを無線で表現していた。

    「レース前に話し合ったことが感じられる…こういうことは実行する前に話すべきなんだ」

    「こういうことでレースを失うんだ。とにかくタイムを失いすぎている」

    2度目のピットストップ後にはさらなる苛立ちを見せた。

    「本当にフラストレーションがたまる。競争力を完全に失った。僕の言うことを聞いてくれれば、違うマネジメントができた。もうドライブできる状態じゃない。これで表彰台に乗れたら奇跡だ」

    実際その後、ルクレールはマクラーレンのオスカー・ピアストリ、メルセデスのジョージ・ラッセルに次々とオーバーテイクされ、4位に転落した。

    レース後、ルクレールはメディアに対し、次のように述べて自身の発言を訂正した。

    「まず最初に、ラジオで言ったことは撤回しなければならない。あのときはある問題が原因だと思っていたけれど、クルマを降りてからもっと詳しい情報が入ったんだ」

    「実際にはシャシー側に問題があって、僕たちにどうにかできるものではなかった。40周目あたりからその症状が出始めて、そこから周回を重ねるごとに悪化していった。終盤は2秒落ちのペースで、マシンはまったく運転できる状態ではなかった」

    シャルル・ルクレール ハンガリーGP F1 スクーデリア・フェラーリ

    Sky Sports F1のインタビューでは「発言が早すぎたと思う」とも認めた。

    問題の詳細についてはまだ明らかにされていないが、「フェラーリはレース後に問題を確認した」とルクレールは説明した。

    「原因についてはまだ分かっていないけど、これから調べる。かなり厄介な問題だったと思う。でなければ僕にも分かったはずだし、チームからも知らされていたはず。データ上では明確に出ていなかったみたいだけど、今となっては明確に“問題があった”と断言できる」

    土曜の予選でルクレールは今季初のポールポジションを獲得し、マクラーレン勢を抑えるサプライズを見せていた。それだけに、今回のレースでのトラブルは一層悔やまれる結果となった。

    「これは本当に残念だった。今年の中で勝てるチャンスが唯一あったレースだったと思う。第1スティントは完璧だったし、第2スティントの最初もすごく良かった」

    「レースに勝つためのペースはあった。でも最後のスティントでシャシーの問題が出たことで、すべてが崩れてしまった」

  • レッドブルのタイトル争いは「不可能」 F1ハンガリーGP惨敗でマルコ断言

    レッドブルのタイトル争いは「不可能」 F1ハンガリーGP惨敗でマルコ断言

    レッドブルのシニアアドバイザーであるヘルムート・マルコは、2025年シーズンの残りでタイトルを狙うのは「明らかに不可能だ」と述べ、マクラーレンが独走状態にある現状を認めた。

    ハンガリーGPでマックス・フェルスタッペンは9位フィニッシュ。ここ65戦でトップ6圏外でチェッカーを受けたのはわずか2回目となる。

    このレースではランド・ノリスが今季7度目のマクラーレン1-2フィニッシュを牽引し、ドライバーズランキングでもチームメイトのオスカー・ピアストリとの差を9ポイントに縮めた。F1はこのあと夏休みに入る。

    一方、フェルスタッペンはノリスから72秒遅れて9位でフィニッシュ。レース前には「今季もう勝てないかもしれない」と語っていた。角田裕毅はピットレーンスタートから追い上げを試みたが、17位でレースを終えている。

    現在、マクラーレンは他チームの倍以上のコンストラクターズポイントを獲得しており、フェルスタッペンはドライバーズランキングで首位と97ポイント差をつけられている。この現状を踏まえ、今季のタイトルの可能性について問われたマルコは、『PlanetF1.com』などのメディアに対し次のように語った。

    「不可能だ。明らかにね」

    さらに、レッドブルのハンガロリンクでの全体的なパフォーマンスについても言及し、次のように述べた。

    「パフォーマンスは劣っていた。ただ、1ストップの方が良かったと思う。というのも、オーバーテイクが非常に難しかったからね」

    「おそらく6位か5位は可能だったかもしれない。でも面白いことに、2〜3周だけはフェルスタッペンがリーダーたちと同じようなタイム、1分19秒5あたりで走っていた。でも、何が悪かったのか、我々は分かっているつもりだ」

    レッドブル・レーシングマックス・フェルスタッペン、9位完走も「タイトルは不可能」とマルコが断言

    マルコは、レッドブルが抱えた問題はタイヤにあると明かしたが、それが特定のサーキットに起因するものではないという見方を示した。

    「最初のスティントではタイヤがすぐ終わってしまった。そして2回目のストップでは、我々はオーバーテイクできると思っていた。でも実際には2〜3周だけスピードが出て、そのあとはもうダメだった」

    また、フェルスタッペンはターン4でルイス・ハミルトンをオーバーテイクした際の動きについて、FIAから審議対象とされた。フェルスタッペンがイン側から仕掛けた際、ハミルトン(フェラーリ)はランオフエリアに飛び出したが、接触はなかった。

    この件に関してコメントを求められたマルコは、簡潔にこう答えている。

    「理解できないね」

    F1はここから4週間のサマーブレイクに入り、次戦は8月末のザントフォールト(オランダGP)で開催される。

  • ランド・ノリス F1ハンガリーGP決勝「1ストップは賭けだった」

    ランド・ノリス F1ハンガリーGP決勝「1ストップは賭けだった」

    ランド・ノリス(マクラーレン)が、2025年F1ハンガリーGPで今季5勝目、通算9勝目を挙げた。序盤に順位を落としながらも、チームとともに判断した1ストップ戦略を貫き、終盤の猛追をしのぎ切って見事な勝利を収めた。

    ピアストリとの接戦を制して迎えたサマーブレイク直前の一戦。ノリスは「正直、死にそうだった」と語るほどハードなレースだったという。

    「本当にきつかった。最初は1ストップなんて考えてなかったけど、スタート直後の展開で他に選択肢がなくなった。第1スティントを終えた時点で、もうそれしかなかったんだ」

    「最終スティントでオスカーが迫ってきたときは、本当に限界までプッシュしてた。声も枯れたし、全力を出し切った。そういう意味でも、今日の勝利はより報われた気がする。最高の結果だよ」

    レース序盤、スタート直後にポジションを5位まで落とした時点で、チームから1ストップの可能性を問われたノリスは「やってみよう」と返答。最初はこの戦略で勝てるとは思っていなかったという。

    「2位には届くかもと思ってたけど、まさか勝てるとは思ってなかった。最初のスティントでジョージの後ろにいた時もペースは良かったけど、抜くのが難しくて…。でもクリーンエアさえ得られれば自分のリズムで走れると思っていたし、戦略を信じて全力で走った。そういう意味で、今日は本当にすべてがうまくかみ合った」

    「こういうレースはギャンブルの部分もあるけど、同時にミスをしないこと、ラップごとの集中、戦略、全部が揃わないといけない。今日は全部が揃った。だから嬉しいよ」

    ハンガリーGP F1 ランド・ノリス(マクラーレン)1ストップ作戦で猛追を振り切り今季5勝目を挙げた

    これでノリスは、ピアストリとの差を縮めた形でサマーブレイクに入る。

    「正直、勢いがこっちにあるかどうかは分からない。ここまで本当に僅差の戦いが続いてるから。オスカーとレースするのは楽しいし、厳しくもある。チームとしてまた1-2を達成できたことも素晴らしい。これはF1通算200勝目でもある。記念すべき勝利だね」

    「1ストップで走り切れるかって? それよりも、そのペースで持たせる方が大変だった。第2スティントは毎周全開だったし、ハードタイヤを最後まで持たせるにはリスクもあった。ミスしたら全部台無しになるからね。ラバーが薄くなって、ロックアップもしやすくなる。1コーナー、2コーナー、シケイン…どこでミスしても終わりだった。だから本当に難しかった」

    スタートで5番手に落ちた展開については、「『最高だな』って思ったよ。実際そう言った(笑)」とジョークを交えながら回顧。

    「いろいろ動画を見て研究してきたんだけど、うまくいかなかった。スタート自体は悪くなかった。シャルルも良かったし、オスカーが左に寄ってきて、僕は右に行かざるを得なかった。その時点でスリップストリームも使いづらくなって…。結果的に今回は最悪の展開だったけど、もう一度やれば違う結果になる可能性もある。今回は運が悪かっただけだと思ってる」

    後半戦に向けては「すでに厳しいけど、これからもっと厳しくなる」と語る。

    「オスカーとの戦いは小さな差で決まってくるし、自分がもっと改善できる部分もある。休養をしっかり取って、後半戦に備えたい。結果は良くても、自分でレースを難しくしてる部分もある。そこを直せれば、もっといい位置で戦えるようになる」

  • マックス・フェルスタッペン F1ハンガリーGP「何も起きてないのに調査は不要」

    マックス・フェルスタッペン F1ハンガリーGP「何も起きてないのに調査は不要」

    マックス・フェルスタッペンは、F1ハンガリーGP決勝中に起きたルイス・ハミルトンとのバトルに対し、レース後に調査が行われたことに疑問を呈した。

    フェルスタッペンは、29周目のターン4でハミルトンと接近戦を繰り広げ、イン側から仕掛けた際にハミルトンが回避行動を取り、ランオフエリアを通過して順位を失った。この場面について、レース後に審議対象となった。

    接触はなく、最終的に審査委員は「お咎めなし(No Further Action)」の裁定を下し、レッドブルのドライバーにペナルティは科されなかった。

    審議のためにスチュワードの元を訪れたフェルスタッペンは、裁定が出る前にメディアに対して次のように語った。

    「結局、何も起きてないんだ。僕らは接触すらしてない。だから、レース後に調査が入るのはちょっと理解しがたい」

    「僕らの見解は説明したよ。ルイスはそこにいなかったけど、僕らの側の話は伝えた。ルイスが本当に何かを感じてたなら、スチュワードルームに来てるはずだろ?」

    「僕らふたりとも、この週末はあまり良くなかったし、あの場面はちょっとしたことに過ぎない。

    もっと大事なのは、僕らのパフォーマンス自体に目を向けるべきってこと。良くなかったからね」

    フェルスタッペンは8番グリッドからスタートし、レース中にいくつかの印象的なオーバーテイクを見せたものの、最終的に9位フィニッシュで2ポイントを獲得するにとどまった。

    改めてハミルトンとのやり取りを振り返り、次のように付け加えた。

    「何もなかった。イン側から仕掛けただけだよ」

    「もちろんあそこは高速コーナーだけど、僕らにはダウンフォースがあるから、ある程度コントロールできる」

    「彼が僕がインにいるって気づいたのはたぶん遅かったんだと思う。それで少し外に逃げて、コース外に出た。それだけのこと。接触はしてない。何も起きてない」