カテゴリー: F1ハンガリーGP

  • シャルル・ルクレール F1ハンガリーGPでの失速は“規定違反”回避のため?

    シャルル・ルクレール F1ハンガリーGPでの失速は“規定違反”回避のため?

    ジョージ・ラッセルは、ハンガリーGPでシャルル・ルクレールのフェラーリが「地面に近すぎた(車高が低すぎた)」ことが原因で、タイヤ空気圧を上げざるを得なくなり、その結果「ドライブ不能」な状態に陥ったと見ている。この判断ミスにより、ラッセルはルクレールを抜いて表彰台の3位を獲得することに成功した。

    シャルル・ルクレールはハンガリーGPで今季フェラーリ初のポールポジションを獲得し、レース序盤はオスカー・ピアストリと首位争いを繰り広げていた。

    そこに1ストップ戦略を選択したランド・ノリスが加わり、2ストッパーのシャルル・ルクレールとピアストリを戦略で逆転、首位に立つ展開となった。

    ルクレールは41周目に2回目のピットストップを行い、ハードタイヤへ交換。しかし直後からラップあたり2秒ものペースダウンに見舞われる。

    「本当にイライラする。競争力がすべて消えた」とレース中の無線でルクレールは苛立ちをあらわにした。

    「もっと違う方法で問題に対処できたはずだ。今はもう走れたもんじゃない。ドライブ不能だ。これで表彰台に残れたら奇跡だ」

    しかしその奇跡は起きず、メルセデスのラッセルが背後から迫ってオーバーテイク。ルクレールはさらに、ラッセルへのディフェンスが「予測不可能な動き」と判断され、スチュワードから5秒加算のペナルティを科される。結果、4位に後退し、ラッセルには15秒ものギャップをつけられた。

    「違反寸前でも彼は絶対に口にしない」とラッセル
    ルクレールの失速の背景には「最終スティントで空気圧を上げたこと」があるとされ、ラッセルはその理由として「プランクの摩耗(車両底部の規定部品)を恐れたのではないか」と推測している。

    「彼があれだけ遅いのを見て、“これは何かおかしい”って思った」とラッセルはSky F1に語った。

    「でも彼は絶対に“違反寸前だった”なんて言わないだろう」

    「僕らが考えられるのは、フェラーリがクルマを低すぎる位置で走らせていて、最後のスティントでタイヤ空気圧を上げざるを得なかったってことだけだ」

    今季すでにフェラーリは、カナダGP後の車検でルイス・ハミルトンのSF-25のプランク厚が規定の9mmを下回ったとして失格処分を受けており、チームは再発を避けるべく慎重になっているとみられる。

    ラッセルはさらに、フェラーリが終盤にルクレールのエンジンモードまで落としていた可能性があると指摘した。

    「彼らはストレートエンドでプランクの摩耗が最も激しくなるポイントに備えて、エンジンを抑えてたんじゃないかと思う」

    「ラップタイムや使用していたエンジンモードを見ても、そう考えるのが自然だ」

    シャルル・ルクレール スクーデリア・フェラーリ

    「最初の直線から火花を散らしていた」とデビッドソン
    Sky F1のアナリスト、アンソニー・デビッドソンも、ルクレールのマシンが明らかに低すぎたと見ている。

    「スタート直後から、フェラーリの底面の摩耗が気になった。ターン1に向かう時点でもうスパークを散らしていたよ」

    「ターン4までの上りの段差でも火花が散っていて、あれはレース終盤にはかなりのダメージになる」

    「最終スティントのピットでフェラーリが“マシンが低すぎる”と心配して、空気圧を上げたとしたら、それはグリップに大きく影響する。これはメルセデスとジョージが鋭く分析した好例だと思う」

    「他チームもスピードの落ち方には驚いていたし、僕も“直線が速すぎて抜けない”とレース中に言ってた。でも最終的には、ルクレールは“置き去り”にされる存在になっていた。タイヤ空気圧が上がりすぎて、オーバーヒートを起こし、グリップが完全に失われたんだ」

  • レッドブルF1 「タイヤの扱いに苦戦」メキース代表がハンガリーGP総括

    レッドブルF1 「タイヤの扱いに苦戦」メキース代表がハンガリーGP総括

    レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは、2025年F1第14戦ハンガリーGPの決勝レースを振り返り、チーム全体として非常に厳しい週末であったことを認めた。

    マックス・フェルスタッペンが9位、角田裕毅が17位に終わった。両ドライバーとも後方グリッドからのスタートとなり、ペース面でも苦戦を強いられた。

    ローラン・メキース代表は、週末を通じて厳しい展開が続いたことを認め、予選での後退が決勝の結果に大きく影響したと語った。

    「非常にタフな週末だった。金曜からマシンのバランスとタイヤの扱いに悩まされていて、予選でもその影響が大きく出た。マックスはQ2で敗退し、角田はPU交換でピットレーンスタート。我々の望むようなポジションから戦うことができなかった」

    「レースでは両ドライバーとも全力を尽くしてくれた。マックスはいくつかポジションを取り戻してくれたが、ポイント圏の前には追いつけなかった。角田は渋滞の中に巻き込まれ、フリーエアでの走行時間がほとんどなかった。戦略の自由度もなかった」

    「我々としては、ここまでの数戦で見せてきたような競争力を維持できなかったことが問題だ。夏休みの間にしっかりと分析し、マシンの理解を深めて、後半戦に向けた改善を進める必要がある。立て直す力はあると信じているし、次戦では違う姿を見せたい」

    レッドブル・レーシング

    フェルスタッペンは、予選Q2敗退によって14番グリッドからのスタートとなり、決勝では順位をいくつか取り戻したものの、上位争いには加われなかった。

    「僕らとしてはベストを尽くしたけど、正直あまり楽しいレースではなかった。予選の結果がすべてを決めたと思う。Q2での敗退は厳しかったし、あの位置からスタートすると、できることは限られてくる」

    「スタート直後はいくつかポジションを取り戻せたけど、その後は前の集団とのギャップが大きすぎたし、クリーンエアで走れる時間も少なかった。タイヤのデグラデーションも想定より大きくて、プッシュしきれなかった」

    「今回は明らかに競争力が足りなかった。過去数戦でポテンシャルは見えていたから、なぜここでうまくいかなかったのか、しっかり理解する必要があると思う」

    一方、角田裕毅はパワーユニット交換によりピットレーンからスタート。スタート直後からトラフィックに巻き込まれ、苦しい展開となった。

    「今日はかなり難しいレースになりました。ピットスタートだったので、最初からトラフィックの中で走ることになって、なかなか自由に戦略を取ることができなかったです」

    「マシンのフィーリング自体は悪くなかったんですけど、前に出るにはペースが足りなかったと思います。前のクルマに引っかかってしまって、タイヤのグレイニングも早く来たし、プッシュしてもなかなか効果が出なかったですね」

    「スパの週末からアップグレードの効果は感じているので、そこはポジティブに捉えていますけど、やっぱり今日のようなレースは悔しいです。夏の間にしっかり振り返って、後半戦に向けていい準備をしていきたいと思います」

    レッドブルは、夏休み期間中に今回の課題を徹底的に分析し、後半戦での巻き返しを目指す構えだ。

  • ニコ・ヒュルケンベルグ F1ハンガリーGP決勝「戦略は悪くなかったけど…」

    ニコ・ヒュルケンベルグ F1ハンガリーGP決勝「戦略は悪くなかったけど…」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を13位で完走。最後方スタートからポジションを10つ上げる走りを見せたが、惜しくもポイントには届かなかった。

    スタート直後に数台を交わしたヒュルケンベルグは、早めのピットストップでアンダーカットを試みる2ストップ戦略を採用。一時は上位勢の背後に迫る位置まで浮上したが、2度目のストップで順位を落とし、再びトラフィックに阻まれた。

    「今日は間違いなくチャレンジングなレースだった。最後方スタートだったから、最初から厳しい戦いになるのはわかっていた。ハンガロリンクは道幅も狭いし、トラフィックとの戦いが常に付きまとうからね。」とヒュルケンベルグはコメント。

    「2ストップ戦略を選んだんだけど、ある時点では良さそうに見えた。でも結果的に、1ストップ勢がうまくやったから、僕たちの戦略は正解じゃなかった。正直、昨日の予選がすべてだった。」

    「でも、ガブリエルが8ポイントを持ち帰ってくれたのは良かった。全体として、バルセロナ以降はずっとポイント争いに絡めてるし、6戦連続でポイント獲得しているのは、僕たちの成長の証だと思う。」

    チーム代表のジョナサン・ウィートリーもヒュルケンベルグのレース運びを評価しつつ、予選の重要性を強調した。

    「ニコのレース内容自体は素晴らしかった。序盤のアンダーカットも的確だったし、混戦の中でポジションを上げていた。ただ、このサーキットではスタート位置がすべてを左右する。チーム全体としては6戦連続のポイント獲得という成果を持ち帰れたし、今後もその一貫性を大切にしていきたい。」

    ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー) ハンガリーGP F1ニコ・ヒュルケンベルグが最後方から13位まで追い上げる走りを披露。戦略は機能したが、ポイントには届かなかった。

    後方スタートから2ストップ戦略に挑戦しましたが、どのようなレースでしたか?

    ニコ・ヒュルケンベルグ: まあ、あの位置からのスタートだったから、最初から厳しいレースになるのは分かってた。ずっとトラフィックの中だったし、ここではそれが本当に難しい。

    今日のレースを見る限り、1ストップ戦略がうまくいってた人が多かったから、2ストップは最初から速い選択肢じゃなかったかもしれない。そこにトラフィックが加われば、なおさら厳しくなる。結局、今日は何も得るものがなかったけど、Gabiがポイントを取ってくれたのは嬉しいね。

    すべては昨日の予選から始まっていたと思う。あそこでうまくいかなかったことが、今日の結果につながった。

    シーズン前半は好調でした。夏休みを迎える今の気持ちは?

    ヒュルケンベルグ: ポジティブな気持ちでいるよ。バルセロナ以降、僕らはマシンのパフォーマンスを大きく改善してきた。今は本当にミッドフィールドでしっかり戦える位置にいるし、実際にポイントも取れている。

    たしか、これでバルセロナ以降6戦連続でポイント圏内を争えている。それだけでも十分に前進を示していると思うし、それを誇りに思ってる。だからこそ、これからも努力を続けていきたいね。

  • ランス・ストロール F1ハンガリーGP決勝「このレベルの競争力を維持したい」

    ランス・ストロール F1ハンガリーGP決勝「このレベルの競争力を維持したい」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を7位で完走し、今季自己最高タイの成績でチームのダブル入賞に貢献した。

    ストロールは6番グリッドからスタートし、スタート直後にガブリエル・ボルトレトにポジションを奪われるも、安定したペースで1ストップ戦略を成功させ、8ポイントを獲得。アストンマーティンはフェルナンド・アロンソの5位と合わせて合計16ポイントを加算し、コンストラクターズ選手権でも中団上位へと迫る内容となった。

    レース後、ストロールは「チームにとって素晴らしい1日だったし、週末を通してずっと好調だったと思う」とコメント。

    「16ポイントを獲得して夏休みに入れるのは本当に大きい。ただ、なぜ今回はこれだけ競争力があったのか、まだ完全には理解できていない。もっと多くのサーキットで今回のようにマシンの性能を引き出せるようにならなければいけない。それができれば、こういった競争力をもっと一貫して維持できるはずだ。次戦のザントフォールトは全く違う特性のサーキットだから、また違ったチャレンジになるだろうけど、そこでどうなるか見てみよう。」

    アストンマーティンのチーフ・トラックサイド・オフィサーを務めるマイク・クラックも、ドライバーとチームの働きを称賛した。

    「ブダペストでの5位と7位は、シーズン前半を締めくくる素晴らしい結果だ」とクラッシュはコメント。

    「フェルナンドとランスは週末を通して素晴らしい働きを見せ、予選の好成績を確実にポイントに結びつけてくれた。2人とも1ストップ戦略を成功させ、特にミディアムタイヤでのロングスティントをよくマネージしていた。今季で最も競争力のある週末だったと思う。チーム全体の準備と遂行がしっかり機能した成果だ。この16ポイントは、夏休み前に全員の士気を高めることになるだろう。」

    ストロールは前半戦の課題を認識しつつも、今回の結果に手応えを得ている様子だった。後半戦のスタートとなるザントフォールトでもこの勢いを維持できるか注目される。

    ランス・ストロール ハンガリーGP F1 アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチームランス・ストロールが今季自己最高タイの7位入賞。アストンマーティンのダブルポイント獲得に貢献し、復調の兆しを見せた。

    今週末は非常に強力なパフォーマンスを見せてポイント獲得。どのくらい満足していますか?

    ランス・ストロール: すごく満足してるよ。FP1の最初のラップからレースの最後のラップまで、マシンはずっといい状態だった。だから、いい週末だったね。

    この週末のパフォーマンスから、どれだけの自信を得られましたか?また今後にどうつなげますか?

    ストロール: どうなるかはこれからだね。まだこの週末に競争力があった理由、逆に先週はなかった理由を完全に理解できてるわけじゃないから。だから、この週末から学べることをしっかり学んで、他のサーキットでもマシンを同じような状態に持っていきたい。もっと多くの週末で、こうしたレベルの競争力を発揮したいからね。

  • フランコ・コラピント F1ハンガリーGP決勝「改善の手応えはある」

    フランコ・コラピント F1ハンガリーGP決勝「改善の手応えはある」

    フランコ・コラピント(アルピーヌ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を18位で完走。予選17番手からのスタートとなったが、ピット戦略の乱れとタイヤグリップ不足に悩まされ、苦しい展開のままレースを終えた。

    序盤はクリーンエアに出るために早めのピットインを実行。その結果2ストップを強いられるかたちとなり、終盤には再びトラフィックに巻き込まれた。ピットストップでは想定外のロスタイムも発生し、下位に沈んだ。

    「今日は自分たちにとって良い1日にはならなかった。クルマのペースはクリーンエアでは悪くなかったし、昨日の感触とも一致していた」とコラピントはコメント。

    「でも、青旗やピットでのタイムロスがあって、思ったような展開にはならなかった。スタートは良かったけど、1周目でいくつかポジションを落としてしまい、そこからは後手後手になった。リアのグリップ不足にも苦しんで、滑りやすかったけど、後半には少し改善してきた。」

    「2ストップを選んだけど、どちらのピットストップでも問題があって、予定より時間がかかってしまった。チームは最近、ピット作業も安定してたんだけど、こういう日もある。夏休みはしっかりリセットして、後半戦ではもっと改善できるようにしたい。」

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレは、コラピントの姿勢を評価しながらも、チーム全体の立て直しが急務だと語った。

    「結果としては失望せざるを得ないが、フランコは週末を通して前向きに取り組み、マシンの改善にも貢献してくれている。ただ、今季の厳しい状況を打開するには、今後の数ヶ月が極めて重要になる。我々はすでに2026年に向けた開発に本腰を入れているが、それと同時に、残りのシーズンを有意義なものにする努力も続けていく。」

    ルーキーイヤーのコラピントにとって、後半戦はマシンの完成度と共に自身の成長を示す絶好の機会となる。

    フランコ・コラピント(アルピーヌF1チーム) ハンガリーGP F1フランコ・コラピントが18位完走。ピット作業の乱れとグリップ不足に苦しみながらも、経験を積む一戦となった。

    今日のレースはパフォーマンス的にも非常に苦しんだように見えました。振り返ってみてどう感じていますか?

    フランコ・コラピント: うん、確かにハードなレースだったけど、そこまでペース自体は悪くなかったと思う。ただ、いろんな場面でタイムを失ってしまって、すごく難しい展開になった。

    スタートでも少しポジションを落としてしまったし、リヤのグリップがまったくなくて、かなりスライドしてた。コースオフもあったし、そのあとに入った2回のピットストップがとても遅くて、そこでも大きなタイムを失った。何が起きたのかしっかり確認して、次はこうならないようにしたい。

    このあと夏休みに入りますが、ここまでのシーズンをどう振り返りますか?

    コラピント: 少し休んで、気持ちをリセットすることが大事だと思う。そして後半戦はもっと強くなって戻ってきたい。

    改善すべき点はまだたくさんあるけど、今週末は全体的に見れば前進できた部分もあったと思う。だから、この流れを次のレースにもつなげられるように、引き続き努力を重ねていきたいね。

  • アレクサンダー・アルボン F1ハンガリーGP決勝「想像以上に厳しかった」

    アレクサンダー・アルボン F1ハンガリーGP決勝「想像以上に厳しかった」

    アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を15位で完走。ソフトタイヤでスタートする攻めの戦略を取ったものの、マシン特性が合わず、終始苦しい展開を強いられた。

    予選18番手からの巻き返しを目指したアルボンは、序盤に3つポジションを上げるも、中盤以降はDRSトレインに阻まれて前に出られず。タイヤマネジメントやピット戦略で工夫を試みたが、大きく順位を上げるには至らなかった。

    「本当に厳しい週末だった。ここに来るときはもう少し楽観的だったけど、このサーキットでは自分たちの弱点が露呈してしまった」とアルボンはコメント。

    「クルマの特性が合っていなかったし、レース中は思っていた以上に苦戦した。もう一度やり直せるならもっといい仕事ができる自信はあるけど、今日はその機会がなかった。」

    「これからのレースは激しい戦いになると思うし、簡単じゃない。でも、僕たちはローダウンフォースのサーキットの方が得意だし、他のチームは逆かもしれないから、どうなるかは様子を見よう。選手権5位の座を守るために全力で戦うつもりだし、カルロスも同じ気持ちだと思う。最後まで全力で戦い抜くよ。」

    ジェームス・ボウルズ代表も、アルボンの奮闘に敬意を示しつつ、課題克服の必要性を強調した。

    「アレックスもカルロスも本当に頑張ってくれたが、残念ながら我々のマシンはハンガロリンクに合っていなかった。こうした傾向が長年続いており、そろそろこのパターンを断ち切らないといけない。前半戦は総じて素晴らしかったが、ここからはさらに激しい中団争いが待っている。全チャンスを無駄にしない覚悟で臨む必要がある。」

    アルボンにとっても、後半戦への鍵は「いかにマシンの特性と一致する週末を増やせるか」にかかっている。

    アレクサンダー・アルボン ハンガリーGP F1 ウィリアムズ・レーシングアレクサンダー・アルボンはソフトタイヤで攻めたが、ペース不足に苦しみ15位。厳しい週末を耐え抜いた。

    アレックス、厳しいレースだったように見えました。もう少し順位を上げたかったという気持ちはありますか?

    アレクサンダー・アルボン: うん、かなり悔しいよ。今週末は楽観的な気持ちで入ったんだけど、このサーキットでは僕たちの弱点が少し露呈した感じがあるね。

    レース中に風が強くなったけど、それって僕たちにとってあまり良くないことなんだ。ただ、気温が下がっていたから、多少は相殺されるかもって期待してた。でも……ガブリエルがあんなに前にいるのを見ると、ちょっと怖くなったね。リアムも良い位置にいたし。

    今シーズンの残りは激しい戦いになると思う。僕たちはもっと努力しないといけない。正直、今回のマシンはベストな仕上がりじゃなかったし、もう一度やり直せるならもっと良い仕事ができると思う。

    夏休みを迎える心境は?シーズン前半には好成績もありましたが、今週末の内容をどう受け止めていますか?

    アルボン: そうだね、今季はいいレースもあったし、ドライバーズ選手権の“ベスト・オブ・ザ・レスト”にも位置してる。でも、今回のようなレースを見ると、やっぱりサウバーのパフォーマンスは不気味だと思った。ちょっと心配だよ。

    今、ニコがこっちを見てて怖いけど(笑)、カルロスと僕は本気で戦っていかないといけない。なんて言うんだっけ?「爪と歯で戦う」みたいな──あ、そうそう、「tooth and nail」。まさにそんな戦いになると思う。

    簡単にはいかないね。僕たちはローダウンフォースのサーキットを得意としていて、彼らはたぶんハイダウンフォースの方が得意だから、残りのシーズンがどう転ぶか、見ものだよ。

  • エステバン・オコン F1ハンガリーGP決勝「後ろを抑えるのが精一杯だった」

    エステバン・オコン F1ハンガリーGP決勝「後ろを抑えるのが精一杯だった」

    エステバン・オコン(ハース)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を16位で完走。1ストップ戦略で果敢にポジション維持を図ったが、終盤に入るとタイヤの劣化に苦しみ、次々と順位を落とす展開となった。

    14番グリッドからスタートしたオコンは、序盤の混戦をうまく乗り切り、ハードタイヤで55周という極限のロングスティントを選択。他車のピット戦略とは異なるアプローチを取ったものの、終盤は新しいタイヤを履いたライバルに次々と抜かれ、ポイント争いには加われなかった。

    「今日は本当にタフな1日だった。特に終盤は厳しかった。後ろのクルマの方が新しいタイヤを履いていて明らかに速かった」とオコンはコメント。

    「でも、前に出ていたことでチャンスをつくれたのはよかった。スタートは良かったけど、もっとクルマのコントロール性を改善して、レース全体でのペースを上げていく必要がある。」

    「前半戦を振り返ると、ポジティブな点もあった。スプリントではスパでいい結果を出せたし、毎週そうなってはいないけど、チームは改善に取り組んでいるし、僕はこのチームを信じている。」

    ハースのチーム代表である小松礼雄も、レース戦略の見直しが必要だと語った。

    「エステバンに関しては、1ストップ戦略の判断が早すぎた可能性がある。我々のプロセスを再検証する必要がある。レース中はポジションを守る走りを見せてくれたが、タイヤの劣化を考えると2ストップの方が適していたかもしれない。クルマのスピードはあるし、ドライバーも力がある。夏休み中に態勢を立て直し、後半戦に向けてチーム一丸となって臨んでいく。」

    オコンとしても、後半戦では安定したポイント争いに加わるためのレース展開とマシンパフォーマンスが求められることになる。

    エステバン・オコン ハースF1チーム ハンガリーGP F1エステバン・オコンはハードタイヤでの55周ロングスティントを敢行。終盤は苦しみながらも16位で完走した。

    今日のレースはかなり厳しい展開になりました。いまどんな気持ちですか?

    エステバン・オコン: うん、確かに今日はタフな一日だったね。別の戦略を試していたらどうだったかをこれからしっかり見直す必要がある。でも、今振り返ってみると、大きな違いはなかったかもしれない。

    特にレース終盤は苦しかった。新しいタイヤを履いた後続のクルマを抑えるのが難しかったんだ。それでも僕らは一時的に前に出るチャンスを作れていたし、スタートも悪くなかった。だけど、その後のレース全体を通してもっとマシンをコントロールして、ペースを維持する力が必要だと感じたよ。

    前半戦を終えて、どんな手応えと課題を感じていますか?

    オコン: ポジティブな面は確かにあったよ。一定のポイントも取れたし、いい週末もいくつかあった。でも、毎回安定して好成績を出せていたかというと、まだそこが足りない。そこが一番の課題だと思う。

    後半戦に向けての意気込みは?

    オコン: うん、スパを見てもらえればわかると思うけど、あそこではすごく良いパフォーマンスを発揮できたし、本当にいい週末だった。だけど、それを毎週末やるのが僕たちの目標なんだ。

    安定感を手に入れることが必要だし、そこに向けてチームも懸命に取り組んでいる。僕はチームを信頼しているし、シーズンはまだまだ終わっていない。これからが本当の勝負だと思ってるよ。

  • ピエール・ガスリー F1ハンガリーGP決勝「クルマがとにかく遅すぎた」

    ピエール・ガスリー F1ハンガリーGP決勝「クルマがとにかく遅すぎた」

    ピエール・ガスリー(アルピーヌ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を19位で完走。前戦での好走から一転して苦戦を強いられ、厳しい現実を突きつけられる形となった。

    14番グリッドからスタートしたガスリーは、序盤こそ安定した走りを見せたものの、1ストップ戦略を選択する中でタイヤの性能を引き出せず、ペースが上がらなかった。さらに、カルロス・サインツJr.との接触により10秒のタイムペナルティを科され、順位をさらに落とすこととなった。

    「今日の結果には満足できない。内容的には悪くなかったし、実行面ではきっちりできたと思っている。でも、結局のところ、僕たちは単純に遅すぎる」とガスリーはコメント。

    「前の2戦は特殊なコンディションを活かして良い結果を出せたけど、今日みたいに普通の展開になると、弱点が浮き彫りになる。とはいえ、バトルは楽しかったし、ホイール・トゥ・ホイールの戦いはやっぱり好きだ。僕はあくまで“レースをするために”ここにいるわけで、簡単に諦めるつもりはない。」

    「このあとは夏休み前にテストが残っているけど、チーム全体として本当に頑張っているし、来年に向けた準備にも集中している。みんな少し休みが必要だと思うけど、後半戦に向けてまた戦っていくよ。」

    アルピーヌのエグゼクティブアドバイザーであるフラビオ・ブリアトーレも、チームの構造的な課題に直面している現状を認めた。

    「我々は今シーズンを通して困難な立場に置かれてきた。今日の結果もその一端に過ぎない。焦点はすでに2026年にあるが、残されたレースで少しでも成果を挙げるために、これからのテストと後半戦の対応が重要になる。ピエールはプロフェッショナルとして懸命に戦ってくれているし、我々も全力で応えていく。」

    ガスリーにとっては、マシンの競争力と戦える場を取り戻すために、後半戦の積み重ねが問われることになる。

    ピエール・ガスリー アルピーヌF1チーム ハンガリーGP F1ピエール・ガスリーはペナルティも重なり19位。通常コンディションでのマシンの限界を痛感するレースとなった。

    今日のレースはかなり厳しい展開でした。テレビには映らなかったですが、ペナルティもあったようですね。

    ピエール・ガスリー: すごくいいレースだったと思ってるよ。ただ、僕らのクルマがとにかく遅すぎた。それがすべてだね。

    バトルはたくさんあったし、レースとしては面白かった。厳しい争いだったけど、僕はレースをするためにここにいる。抜かせて回るためじゃない。だから当然激しいバトルもあったけど、それがレースってものさ。

    マシンの戦闘力には限界がある中で、夏休みを前に今どんな気持ちですか?

    ガスリー: 今は来年に向けてチームと一緒に準備を進めたい。それが一番大事なことだと思ってる。

    今年が厳しいシーズンになるのはもうわかっているし、毎回思い通りのレースができないことにいちいちフラストレーションを溜めたくない。だから、自分のドライビングに集中して、チームのためにベストを尽くす。それだけ。

    この先も今年のレースは簡単にはいかないだろうけど、僕はもう来年の戦いのために動いているよ。

  • オリバー・ベアマン F1ハンガリーGP決勝「序盤は良かったけど…」

    オリバー・ベアマン F1ハンガリーGP決勝「序盤は良かったけど…」

    オリバー・ベアマン(ハース)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝で唯一のリタイアとなった。10位圏内を走行していた序盤から一転、車両の不具合により中盤での戦線離脱を強いられる悔しい一戦となった。

    12番グリッドからスタートしたベアマンは、好スタートを決めてポイント圏内に浮上。第1スティントではDRS列の先頭を守る粘りの走りを見せていたが、マシンバランスに違和感を覚え始め、最終的にはフロアに深刻なダメージが判明し、リタイアを選択した。

    「最初のスティントはなんとかP10で走れてたけど、正直かなりギリギリだった」とベアマンはコメント。

    「クルマの感触が最初からしっくり来なくて、ずっとオーバーステアに悩まされていた。第2スティントに入ってからも症状は悪化して、どこかでフロアにダメージを負ったと思う。データ上でも急激にダウンフォースが落ちていたから、その時点でもうレース続行は難しいと判断した。」

    「予選とスタートはうまくいっていただけに残念だったけど、後ろから追われるばかりで前に進める感じじゃなかった。直近のレースではレースペースに手応えを感じていたけど、今回はそうじゃなかった。その理由を理解する必要がある。」

    ハースのチーム代表、小松礼雄はベアマンのリタイアについて次のように語った。

    「オリバーのクルマは明らかにオーバーバランスだった。今週末はターン4で3回もフロアを擦っており、今回のリタイアもその蓄積が原因の一つだったと思う。我々としてもその再発防止策を考える必要がある。クルマの競争力はあるが、それを結果につなげられていない現状をしっかりと受け止めなければならない。」

    チームとしてはここ3戦連続で苦戦が続いており、ベアマンにとっても後半戦に向けた立て直しと安定性の確保が急務となる。

    オリバー・ベアマン ハースF1チーム ハンガリーGP F1オリバー・ベアマンは10位を走行していたが、フロアのダメージによりレース中盤で無念のリタイアを喫した。

    惜しくもリタイアとなりましたが、まずはマシンに異常があると気づいた瞬間のことを教えてください。

    オリバー・ベアマン: 最初のスティントではP10を走ってたんだけど、ずっとギリギリの状態で走ってる感じだった。クルマのフィーリングにすごく苦しんでいて、全体的にひどいオーバーステアが続いてたんだ。

    それが2スティント目になってさらに悪化して、どこかでダメージを拾ったんじゃないかと思う。実際に空力の負荷が大きく落ちてるのがデータでも確認できて、あの時点で完走は無理だと判断した。

    全体としては惜しい展開にも見えましたが、どんな気持ちでレースを終えましたか?

    ベアマン: 正直、すごく悔しい。予選も良かったし、スタートも決まって1周目でP10まで上がれた。でも最初の周からずっと後ろを見ながら走っていて、前を攻めるような走りは一切できなかった。

    レース中の感触がまったく良くなくて、ただ「生き延びる」ために走ってるような感じだった。それってレースしてるとは言えないし、正直つらいよ。これまでの数戦では決勝でいいフィーリングがあっただけに、なぜ今回はそうならなかったのか、ちゃんと原因を突き止める必要がある。

  • カルロス・サインツJr. F1ハンガリーGP決勝「強い週末で結果を逃した」

    カルロス・サインツJr. F1ハンガリーGP決勝「強い週末で結果を逃した」

    カルロス・サインツJr.(ウィリアムズ)は、2025年F1第14戦ハンガリーGP決勝を14位で完走。安定した週末を送りながらも、マシンの競争力不足と不運が重なり、ポイント圏内には届かなかった。

    予選13番手からのスタートとなったサインツは、ソフトタイヤを履いて序盤のポジションアップを狙ったが、グリップに苦しみながらも1ストップ戦略を試行。その後2ストップに切り替えたものの、終盤に起きたガスリーとの接触によりさらにタイムを失い、挽回のチャンスを逃した。

    「週末全体としてはクリーンな内容だったと思う。ただ、クルマの競争力がある週末じゃなかったのが残念だ」とサインツはコメント。

    「今日も最大で13位が限界だったと思うけど、ガスリーとの接触がなければそこまでは行けていたはずだ。1ストップを狙ってソフトからハードにいったけど、ちょっと楽観的すぎたかもしれない。そのあと2ストップに切り替えたけど、タイムは取り戻せなかった。」

    「前半戦を振り返ると、速さがあった週末に結果を最大化できなかった点は悔やまれる。だからこそ、後半戦では逆の展開にしていきたい。チームには本当に感謝してるし、ファンの皆にもいつも応援してくれてありがとう。夏休み中にリフレッシュして、後半戦で巻き返していきたい。」

    ウィリアムズのチーム代表ジェームス・ボウルズは、今季のパフォーマンス傾向を見つめ直す必要があると語った。

    「この週末は難しかった。1戦で強くても、別の週では苦しむという波がありすぎる。我々はなぜあるサーキットで速く、別の場所で苦戦するのかを本質的に理解する必要がある。カルロスとアレックスは今季ここまで素晴らしい努力をしてくれている。コンストラクターズ選手権5位を守るには、後半戦でそのすべてのチャンスを最大限に活かしていかなければならない。」

    サインツはシーズン後半の開幕となるザントフォールトに向けて、課題を明確にしながら反撃の準備を整える。

    カルロス・サインツJr. ハンガリーGP F1 ウィリアムズ・レーシング

    カルロス、後方スタートという難しい状況でしたが、実際のレースはどうでしたか?

    カルロス・サインツ: うん、2ストップで行ったんだけど、大半のドライバーは1ストップだったと思う。たぶん1ストップの方が速かったんじゃないかな。

    でも1ストップでも2ストップでも、今日はマシンに十分なペースがなくて、結果は13位が精一杯だったと思う。ガスリーとのインシデントがなければ、その13位が妥当なところだったし、そこが我々の実力だった。

    夏休みに入りますが、シーズン前半戦を終えての心境は?

    サインツ: 正直、がっかりしてる。マシンが速かったレースでは、ポイントを取りこぼしてきたし、今回みたいにマシンが遅いときはクリーンな週末を過ごしてもポイントは取れなかった。

    だから、後半戦ではこの逆になってくれることを願ってるよ。