カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティンF1 次期チーム代表にホーナー浮上 コーウェルは新役職へ

    アストンマーティンF1 次期チーム代表にホーナー浮上 コーウェルは新役職へ

    アストンマーティンがチーム経営体制の大幅な再編に着手しており、次期チーム代表候補としてクリスチャン・ホーナーの名前が急浮上している。関係者によれば、現CEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは、ホンダとのパワーユニット提携に向けた新たな役割へ移る見通しだという。

    候補者リストには、ホーナーのほかアンドレアス・ザイドル、そして現在アウディCOOを務めるマッティア・ビノットも含まれており、ローレンス・ストロールが最終判断を下す段階に入っている。

    アストンマーティン内部の力学変化:ニューウェイ加入で生じた方向性のズレ
    コーウェルはメルセデスF1のパワーユニット部門を率いた実績を持ち、2023年末にアストンマーティンへ加入。当初は長期的なチーム強化を担う中心人物と見られていた。

    しかし、エイドリアン・ニューウェイがアストンマーティンの技術体制と働き方を大きく変革する中で、コーウェルとの間に意見の相違が生じていたとされる。

    その結果、チーム代表職から離れ、今後はホンダとの新パワーユニット開発に軸足を移す方向で調整が進んでいるという。

    チーム代表候補にホーナー、ザイドル、ビノット
    ローレンス・ストロールは現在、以下3名を中心に後任候補を精査している。

    ■ クリスチャン・ホーナー
    ■ アンドレアス・ザイドル
    ■ マッティア・ビノット

    ホーナーは2025年7月にレッドブルを離れており、2026年初頭にF1復帰が可能になるとされる。
    ザイドルはマクラーレン時代に組織改革を成功させた実績を持ち、ビノットはフェラーリで技術部門とチーム運営の両方を経験している。

    アストンマーティンの狙い:2026年ホンダPUに向けた体制再構築
    アストンマーティンは2026年からホンダ製パワーユニットを搭載する。
    この新時代の入り口で、技術・組織・人材の三位一体の刷新を目指す動きが強まっている。

    特に、ニューウェイによる設計思想の全面的な見直しに加え、パワートレイン部門の強化を急ぐ必要があるため、コーウェルの役割シフトは「配置転換による最大効率化」とみられる。

    その一方で、現場の統率力と政治交渉力の高いチーム代表を新たに迎える意図が明確になった。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 クリスチャン・ホーナー

    ホーナー起用の意味:アストンに必要なのは“勝たせる政治力”か
    ホーナーを候補に挙げたことは、アストンマーティンが単なる技術力強化だけでなく、パドック内での影響力拡大まで視野に入れていることを示す。

    ・スポンサー交渉
    ・ドライバー市場での主導権
    ・スタッフ獲得競争
    ・パドック内の政治戦略

    これらにおいてホーナーはF1随一の実績を持ち、ニューウェイとの再タッグも実現する可能性がある。

    ただし、2026年のホンダPU導入、フェルナンド・アロンソとの関係性、そしてストロール家との権力バランスをどうマネジメントするかは、大きな課題となる。

    最終決定は近いが、流動的
    ストロールはまだ最終判断を下しておらず、複数の候補を並行して検討中とされる。

    ・ニューウェイ主導の技術改革
    ・ホンダPUとの協業体制
    ・2026年レギュレーションへの対応

    これらが重なるタイミングでのトップ交代となるため、アストンマーティンにとって今回の決定は“2026年以降の成否を左右する最重要案件”となる。

    今後、ホーナーが本当に復帰を受け入れるのか、ザイドルやビノットを含め交渉がどこまで進むのかが焦点となる。

  • アストンマーティンF1 ニューウェイが“抜け穴”発見ならホンダと来季全勝も?

    アストンマーティンF1 ニューウェイが“抜け穴”発見ならホンダと来季全勝も?

    元F1ドライバーのファン・パブロ・モントーヤは、エイドリアン・ニューウェイが来年に“抜け穴”を見つけてマジックを発揮すれば、アストンマーティンF1は「すべてを勝てる」と考えている。

    2026年は、アストンマーティンがニューウェイ設計のマシンで初めて戦う大きなシーズンとなる。ニューウェイは2024年末にチームへ加入し、マネージング・テクニカル・パートナーとして設計部門を率いている。

    また、アストンマーティンの設計体制は、フェラーリから加入したエンリコ・カルディーレのサインによってさらに強化されている。

    同様に、チームは今後数年でタイトル争いを目指すため、シルバーストーンの本拠地にも大規模投資を行いアップグレードを進めている。

    2026年にはシャシーとエンジン規則に大きな変更が加わるため、アストンマーティンのようなチームがレース勝利勢力へ上昇するチャンスが広がる可能性がある。

    モントーヤ「アストンマーティンは3年以内に世界王者になる」
    モントーヤは、アストンマーティンが「今後3年以内に」ワールドチャンピオンを獲得すると断言する。

    「フェルナンド・アロンソを来年のタイトル争いから外すことなんてできない」とモントーヤは語った。

    「もしエイドリアン・ニューウェイが来年のアストンマーティンでうまくいかなくても、2027年には必ずうまくいく」

    「アストンマーティンは今後3年以内に世界チャンピオンを持つ。これは保証する」

    「ホンダだって、うまくいかなければ黙っていない。ホンダがF1に関わるときは、いつも勝っている」

    「来年アストンマーティンが競争力を持つかは100%確信していないが、もしニューウェイが規則の抜け道を見つければ、彼らはすべて勝つことになる」

    エイドリアン・ニューウェイ アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム F1 ホンダ

    アロンソはF1にいつまで?
    44歳のフェルナンド・アロンソはグリッド最年長ドライバーだが、引退の気配はまったく見せていない。

    アロンソは、アストンマーティンのチームメイトであるランス・ストロールを直近31戦連続で予選で上回っている。

    スペイン人ドライバーは今年の序盤、「自分の将来は“日々”で判断する」と語っていた。

    「水晶玉なんて持っていないので、永遠に通用する答えをしたんだ」とアロンソは説明した。

    「今の気持ちとしては、来年の5月まではそういう感じだ。もし楽しく運転できて、結果も伴うマシンがあれば、たぶん…まあ、いつだってローレンスやチームと彼らのニーズについて話し合う。チームが第一で、僕は第二だ。何か証明するためにレースをする必要はない」

    「これまでのキャリアには満足しているし、長くここにいられたことを幸運に思っている。今はチームを助けて楽しむ時期だ。だからそれは、来年になって日々判断することになる」

  • フェルナンド・アロンソ 2026年のF1大改革に抱く“唯一の疑問”とは

    フェルナンド・アロンソ 2026年のF1大改革に抱く“唯一の疑問”とは

    フェルナンド・アロンソは2026年、前人未到の23年目のF1シーズンに突入する。アストンマーティンのベテランドライバーは、シャシーとパワーユニットが同時に刷新される大改革を前に、1つだけ拭えない懸念を明かした。それは「オーバーテイクは本当に成立するのか」という根源的な問題だ。

    2026年マシンはダウンフォース低下とアクティブ・エアロの導入により挙動が一新され、DRSは廃止される。さらに、バッテリー出力は現行比で約3倍となる350kWへ引き上げられるため、エネルギー管理がレースの鍵を握る。

    アロンソはシミュレーター作業の段階で、この“エネルギーとオーバーテイクの両立”こそが最大のハードルだと感じているという。

    アロンソの懸念:“使ったエネルギーのツケ”が次のストレートで返ってくる
    フェルナンド・アロンソは今回の規則変更について「スポーツとしての本質は変わらない」と前置きしつつ、最も気になっている点としてオーバーテイクの難易度を挙げた。

    アクティブ・エアロが導入される2026年は、前走車・後続車ともにストレートでDRS相当の低ドラッグ状態を得られる。そのため、アロンソは「前にいる車と後ろにいる車で空力的な差がなくなる」ことを指摘している。

    その結果、追い抜きのために大量のエネルギーを直線で投入すると、次のストレートで今度は自分が不利になる恐れがあるという。アロンソはこれを“エネルギーのツケ”と表現し、以下のように警鐘を鳴らした。

    「追い抜くためにエネルギーを多く使えば、次のストレートで代償を払うことになる。追い抜いた直後に今度は自分が抜き返される可能性があるからだ」

    この“抜いても抜かれてしまう”状況が続くと、ドライバーがリスクを取ってオーバーテイクに行く動機が薄れる可能性がある。アロンソはそれを「両者が時間を失うだけでメリットがない状況」と説明している。

    鍵を握るのは“タイヤ”──複数ストップのレースが増えれば自然と追い抜きは生まれる
    アロンソがもう一つ強調したのが、2026年のレースを決定づけるのはタイヤだという点だ。

    もしピレリのタイヤが現在よりも劣化しやすく、戦略の幅が生まれれば、アンダーカットやオーバーカットが増え、オーバーテイクは自然と増える。アロンソはこう語っている。

    「3回、4回のピットストップがあるレースになれば、タイヤ性能差が大きくなる。アウトラップで一気に抜けるから、エネルギーもDRSも必要ない」

    つまり、2026年の“オーバーテイク問題”はアクティブ・エアロだけの話ではなく、タイヤの設計方針が大きな影響を与えるという指摘だ。

    2026年は“過去にないレース展開”が生まれる可能性
    アロンソの懸念は、2026年規則がもたらす未知のレース構造を象徴している。エネルギー管理・アクティブ・エアロ・ダウンフォース低下・タイヤの特性といった複数要素が複雑に絡み合うため、オーバーテイクが増えるとも減るとも断言できない。

    アロンソ自身も「実際にマシンが走り始めるまでは、誰にも予測できない」としており、テスト初日の走行データこそが“真の答え”を示すことになる。

    ストレートで共通化された空力挙動と大量の電力をどう使うのか。2026年F1は、これまでとはまったく異なる“新しい勝負の形”を生み出すかもしれない。

  • 角田裕毅の判断保留 レッドブルF1の“内部政治”と“ホンダの後ろ盾”が交錯

    角田裕毅の判断保留 レッドブルF1の“内部政治”と“ホンダの後ろ盾”が交錯

    レッドブルが角田裕毅の将来に関して決断を先延ばしにしている状況について、フアン・パブロ・モントーヤはレッドブル内部の政治的要素が影響していると語った。序盤わずか2戦でリアム・ローソンに代わり角田裕毅がレッドブルへ昇格した時点で、彼がシーズン末に向けて正念場を迎えることは明らかだった。

    ローソンが十分に実力を示す時間が与えられなかった一方、角田裕毅にはフロントランナーのマシンで19戦の機会が与えられた。

    しかし、レッドブルは現在も2022年から続くマシン哲学を維持しており、その中で角田裕毅が“同じツール”を得られていないと認めている。この点がパフォーマンスに影響している可能性が示唆されている。近戦では改善を見せているものの、依然として安定性は課題のままだ。

    角田裕毅を巡るレッドブルF1の迷走とモントーヤの見解
    一方で、レーシングブルズにおけるハジャーのルーキーとしての活躍が光り、角田裕毅はファエンツァへ戻る、あるいはF1シートを失う可能性すらある。モントーヤは自身のポッドキャスト「MontoyAS」で次のように語った。

    「政治による小さなチャンスがあると思う。ここで深くは話したくないが、話は白黒はっきりしていない。こう言えば十分だろう。もし決断をヘルムートがしていたら、角田が残れる確率は90%で“ない”。」

    「だが今は状況が少し変わってきている。今はより政治的なんだ。レッドブル・オーストリアは、チームで起こることをより管理したいように見える。」

    「だから決断の下し方や物事の進み方が少し変わるだろう。特に3つのシートがあるからだ。」

    「リンドブラッドは確実に昇格する。残るのは角田が去るのか、ローソンが去るのか。その2択が理論上のプランだ。」

    モントーヤは、ホンダ・レーシングの渡辺康治社長が角田裕毅の立場に関してレッドブルと話す意向を示した点にも触れ、ホンダが依然として重要な役割を持っていることを示唆した。パワーユニット供給は2025年で終了するものの、ホンダはレッドブルの成功に大きく貢献してきた。

    さらにモントーヤは角田裕毅の評価について、次のように述べている。

    「ローソンができたこと、そしてこれまでレッドブルのマシンに乗った全員ができたことと比べれば、角田は良い仕事をしている。理想的ではないが、彼は改善している。だからもう1年与えれば、物事を整えていけると思う。」

    「だから彼を外すのは論理的ではない。そしてローソンもハジャーもポイントを取っている。」

    リンドブラッド昇格のためにレーシングブルズ側で調整すべきではないかという質問について、モントーヤは次のように答えた。

    「ヘルムートが100%決められない状況では、すべては明確ではない。」

    「外から見れば、ヘルムートを外して4人の結果だけを見ると、全員が残るに値する。」

    「ただ、政治が多い。角田にはレッドブル内に強力な政治的つながりがあり、それが彼を守る可能性がある。」

    「そして他の全員にもまだチャンスがある。もし誰かを外すなら、おそらく角田だ。」

    角田裕毅 レッドブル F1

    レッドブルF1の意思決定が“政治化”しつつある現実
    モントーヤの発言から浮かび上がるのは、レッドブルにおける意思決定構造がすでに転換点を迎えているという事実である。従来のようにヘルムート・マルコがすべてを決める体制ではなくなり、オーストリア本社の経営判断がより強くドライバー選定に関与している。

    この変化は、成績だけでは決まらない“政治的シート争い”の時代に入ったことを意味している。特に角田裕毅の去就は、純粋なパフォーマンスだけでなく、ホンダとの関係、マーケティング価値、将来のブランド戦略など複数の要素を踏まえて判断される段階に入っている。

    リンドブラッド昇格が既定路線になったことで枠組みはさらに複雑化し、残された3席を巡る争いは、角田裕毅、リアム・ローソン、アイザック・ハジャーの実力だけでなく、チームの政治的事情や本社方針の影響も受けざるを得ない構造となった。

    一方で、ホンダ・レーシングの後ろ盾は角田裕毅にとって依然として重要な支えとなる。しかしそれでも最終的な評価は成績が伴ってこそ意味を持つ。ローソンとハジャーが終盤に結果を重ねれば重ねるほど、角田裕毅にも安定した力を示す必要性が増していく。

    最終的に角田裕毅の2026年の行き先は、ホンダ・レーシングの存在、レッドブル本社の意図、若手2人の終盤戦でのパフォーマンス、そして自身の結果が折り重なる形で決まっていく。チームが判断を急がない一方で、角田裕毅にとっては一戦一戦がキャリアを左右する緊張感に満ちた時間となる。

  • アストンマーティンF1技術責任者 「ホンダは開発に全力、攻めの姿勢が違う」

    アストンマーティンF1技術責任者 「ホンダは開発に全力、攻めの姿勢が違う」

    アストンマーティンF1のチーフテクニカルオフィサー(CTO)エンリコ・カルディーレは、ホンダが「他メーカーよりも強くプッシュできる」と語った。2026年に向け、ホンダが唯一供給するチームがアストンマーティンであることが大きな強みになるという。

    アストンマーティンは2009年のフォースインディア時代からメルセデス製パワーユニットを使用してきたが、2026年からはホンダ製エンジンに切り替え、正式なワークスチームとなる。

    エイドリアン・ニューウェイとカルディーレの加入、そして2023年5月に発表されたホンダとの提携によって、チームは大きな転換点を迎えている。

    カルディーレはポッドキャスト『Beyond the Grid』で次のように語った。

    「開発段階では、彼ら(ホンダ)は我々のリクエストに完全に集中してくれている。他チームとの妥協をする必要がない。供給先がひとつだけというのは大きなメリットだ」

    「また、供給量が少ない分、開発の自由度が高くなり、より積極的に開発を進めることができる。複数チームを相手にするよりも“攻められる”状況にあるんだ」

    ホンダの“アグレッシブな姿勢”に驚き
    ホンダは過去4シーズンにわたりドライバーズタイトルを獲得しており、アストンマーティンにとってその実績は大きな期待材料となっている。

    カルディーレはフェラーリ在籍時には同チームのエンジン部門と協働していたが、現在は主にシャシー開発に集中しているという。

    「私は基本的にシャシー側の開発に集中しているので、ホンダの動きをすべて見ているわけではない」と前置きしつつも、「ただ、彼らのコミットメントと開発へのアグレッシブなアプローチには本当に驚いている」と称賛した。

    「彼らは非常にオープンで、我々のシャシー側からの要望にも柔軟に対応してくれている」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム 本田技研工業 F1

    2026年レギュレーションにも創造の余地
    2026年の新レギュレーションは「制約が多すぎる」との批判もあるが、カルディーレはむしろ創造性を発揮する余地があると指摘する。

    「2021年の新レギュレーションのときも同じ感覚を覚えた」とカルディーレは振り返る。

    「一見すると制限が多くて残念に思えるが、実際に取り組んでみると、創造的な発想を生かせる余地がある。新しい解決策を見つけ、開発の中でロード(空力的な荷重)を引き出す自由度が確かにあるんだ」

    「今回のレギュレーションも同じだ。最初は“厳しすぎる”と思ったが、実際に手を動かすと、開発に使える自由度が見えてくる」

    アストンマーティン×ホンダ体制の可能性
    カルディーレの言葉からは、ホンダとアストンマーティンの協力体制が非常に密接で、双方が2026年の新時代に向けて積極的に取り組んでいる様子がうかがえる。

    1チーム体制により、ホンダはアストンマーティン専用のPU開発に全力を注ぐことが可能になり、レッドブル時代には得られなかった“完全なワークス環境”が整う。

    エイドリアン・ニューウェイ、カルディーレ、そしてホンダ——この新たな技術トライアングルがどのようなマシンを生み出すのか、2026年はその真価が問われるシーズンとなる。

  • 角田裕毅“失速” 「ホンダのために残す義理はない」ローソンがF1残留へ前進

    角田裕毅“失速” 「ホンダのために残す義理はない」ローソンがF1残留へ前進

    角田裕毅(レッドブル・レーシング)は、今季中盤以降のパフォーマンス低下によって厳しい立場に置かれている。日本GPでリアム・ローソンの代役として復帰したものの、期待された上積みを示せず、チーム内外で評価が揺らいでいる。

    一方で、ローソンは安定した走りでポイントを重ね、来季のF1残留に向けて優位に立つ状況だ。専門家からも「ホンダのために日本人ドライバーを残す義理はない」との厳しい見方が出ており、レーシングブルズのシート争いは残り3戦で決定的な局面を迎えている。

    ハジャー昇格確実、リンドブラッド起用で角田は窮地
    2026年のF1ドライバー市場では、残り3席のうち2席をレーシングブルズが握っている。レッドブル陣営ではアイザック・ハジャーの本隊昇格が既定路線とされ、アービッド・リンドブラッドのF1デビューも濃厚視されている。

    その結果、チームのもう1席は経験を重視してリアム・ローソンが継続起用されるとの見方が強まっており、角田は事実上の“押し出し”に直面している。

    専門家「ホンダのために残す義理はない」
    サンパウロGPの週末、Sky Sportsの番組でカールン・チャンドックとジェイミー・チャドウィックが両者の状況を分析した。

    チャドウィックは「リアムも強いわ。ときどき接触などがあるけど、それでもF1に残る価値がある。ジュニアチームで素晴らしい仕事をしている」と評価。

    これに対してチャンドックはより踏み込んだ見解を示した。
    「もしリンドブラッドをルーキーとして起用するなら、チームには安定感のあるドライバーが必要だ。角田は今年自信を失っているし、ホンダとの関係も終わる。もうホンダのために日本人ドライバーを残す義理はない。ローソンは十分な仕事をしている」

    この発言が物語るように、レッドブルとホンダの提携終了を前提とした人事戦略が動き始めている。

    角田は結果で存在感を示せるか
    角田の今季最高位はアゼルバイジャンGPでの6位。だがその際もローソンが直後でチェッカーを受けており、直接的な比較では上回れていない。

    対するローソンは、シーズン序盤の短期降格を経ても安定した走りでポイントを積み重ね、ハジャーとほぼ互角のペースを維持している。復調ぶりを示した走りは、チーム代表アラン・パーメインにとって「もう1年走らせる価値がある」と判断させる材料になりつつある。

    角田裕毅 ホンダ F1 レッドブル

    2026年F1ドライバーラインアップ(現時点)
    ■ レッドブル・レーシング:マックス・フェルスタッペン/未定
    ■ レーシングブルズ:未定/未定
    ■ フェラーリ:シャルル・ルクレール/ルイス・ハミルトン
    ■ メルセデス:ジョージ・ラッセル/アンドレア・キミ・アントネッリ
    ■ マクラーレン:ランド・ノリス/オスカー・ピアストリ
    ■ ウィリアムズ:アレクサンダー・アルボン/カルロス・サインツJr.
    ■ アルピーヌ:ピエール・ガスリー/フランコ・コラピント
    ■ アストンマーティン:フェルナンド・アロンソ/ランス・ストロール
    ■ ハースF1チーム:エステバン・オコン/オリバー・ベアマン
    ■ ザウバー:ニコ・ヒュルケンベルグ/ガブリエル・ボルトレト
    ■ キャデラックF1チーム:バルテリ・ボッタス/セルジオ・ペレス

    最終決断は残り3戦で
    2026年の発表を控え、レーシングブルズのシート争いは佳境を迎えている。

    チームが「経験の安定」を取るのか、「新世代育成」に振り切るのか。角田裕毅に残された時間はわずか3戦。結果で再び信頼を勝ち取れるかが、すべてを決める鍵となる。

  • ホンダ、本格レーシングシミュレーター「Honda eMS SIM-01」を限定発売

    ホンダ、本格レーシングシミュレーター「Honda eMS SIM-01」を限定発売

    ホンダ・レーシング(HRC)は2025年11月11日、ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿(HRS)の教習用フォーミュラマシンをベースに開発したレーシングシミュレーター筐体「Honda eMS SIM-01(ホンダ・イーエムエス・シム・ゼロワン)」を、10台限定で発売すると発表した。価格は税別1,000万円。

    この「Honda eMS SIM-01」は、実際にサーキット走行トレーニングで使用されていた車両「童夢SDH-F04」をベースに製作されたもので、6.2chサラウンドシステムや1,500W振動子、サイドポンツーン内蔵のサブウーファーなどを搭載。五感を刺激するリアルなドライビング体験を提供する。

    HRCは2023年からeモータースポーツに本格参入し、「車を操る楽しさ・競う楽しさ・観る楽しさ」を世界中に広げる活動を展開。年に一度開催する公式イベントでは、初年度20万人、2024年23万人、2025年には22万人が参加するなど人気が高まっている。

    購入時には希望のリバリー(カラーリング)にカスタマイズすることも可能で、レンタルでの体験も受付中。販売はZENKAIRACINGの公式サイトで行われる。

    ■商品概要
    ・商品名:Honda eMS SIM-01
    ・価格:10,000,000円(税別)
    ・販売予定数:10台(数量限定)
    ・サイズ:L 3000 / W 1700 / H 1000mm
    ・重量:200kg
    ・搭載システム:6.2chサラウンドシステム、1500W振動子、サイドポンツーン内蔵サブウーファー、コンソール・PC接続対応
    ・ベース車両:童夢SDH-F04
    ・購入方法:ZENKAIRACINGサイト(contact@zenkairacing.com)
    ・レンタル方法:eMSお問合せ窓口(te_hondaracing-ems_shared@jp.honda)

    本田技研工業

  • ホンダF1育成加藤大翔、2026年にARTグランプリからFIA F3参戦決定

    ホンダF1育成加藤大翔、2026年にARTグランプリからFIA F3参戦決定

    加藤大翔が、2026年FIA F3選手権にARTグランプリから参戦することが正式に発表された。これにより、チームの来季ラインアップはカナト・レ、マチェイ・グラディシュとともに確定。3名はいずれもルーキーシーズンを迎える。

    加藤大翔は2025年にARTからフォーミュラ・リージョナル・ヨーロピアン選手権(FRECA)に参戦し、ランキング7位でシーズンを終えた。2度の表彰台と5度のトップ5フィニッシュを記録し、安定したパフォーマンスを見せている。

    2024年にはフランスF4選手権でデビューし、5勝を挙げてシリーズチャンピオンに輝いた実績を持つ。

    「来年の新しい挑戦に本当にワクワクしています。F3で再びART GPとともに走ることができるのは嬉しいですし、FRECAのときと同じチームで次のステップに進めるのは心強いです」と加藤大翔はコメントした。

    チーム代表のセバスチャン・フィリップは次のように語った。

    「加藤は今季、FRECAでチームに完全に溶け込んだ。強い適応力、優れた規律、そして高いポテンシャルを見せてくれた。FIA F3へのステップアップは我々の協力関係における自然な次の段階だ。彼はまだ若いが、すでに成熟した走りを見せており、常に向上しようとする姿勢を持っている。2026年もともに歩めることを嬉しく思う」

    若手日本人ドライバーの新たな躍進
    加藤大翔は2024年のフランスF4王者として注目を集め、FRECAを経て早くもFIA F3へと進む。ARTグランプリは近年、F2やF3で数多くのトップドライバーを輩出しており、チーム体制や育成環境の整備にも定評がある。

    2026年シーズンは、同じくルーキーのレとグラディシュとともに切磋琢磨する形となり、チームとしても将来を見据えた布陣となった。

    ARTの継続的な育成方針
    フィリップ代表の発言にもある通り、ARTは若手を下位カテゴリーから段階的にステップアップさせる方針を強化している。加藤大翔がFRECAからF3へと進むことで、チーム内部での学習プロセスを維持しつつ、彼の成長を長期的に支援する狙いが見える。

    2026年の焦点
    来季のFIA F3は、複数の有望ルーキーの台頭が予想される。加藤大翔にとっては、初年度から表彰台争いを目指すと同時に、ヨーロッパでのレース経験をさらに積み上げる重要なシーズンとなる。

    日本人ドライバーとしてF3の強豪チームで走る姿は、将来的なFIA F2、さらにはF1へのステップアップへの期待を大きく高めるものとなりそうだ。

  • マクラーレンF1、レッドブルの新エンジン投入に疑問「ルールの精神に反する」

    マクラーレンF1、レッドブルの新エンジン投入に疑問「ルールの精神に反する」

    マクラーレンF1チームが、レッドブル・レーシングの最新パワーユニット投入に異議を唱えた。

    F1サンパウロGP決勝を前に、レッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンのマシンに新品のホンダ製パワーユニットを投入した判断が波紋を広げている。マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラは、この決断がF1のコストキャップ規定における「ルールの精神」に反している可能性を指摘した。

    F1サンパウロGP決勝を前に、レッドブル・レーシングがマックス・フェルスタッペンのマシンに新品のホンダ製パワーユニットを投入した判断が波紋を広げている。マクラーレンF1チーム代表のアンドレア・ステラは、この決断がF1のコストキャップ規定における「ルールの精神」に反している可能性を指摘した。

    フェルスタッペンは予選Q1で敗退した後、サスペンションのセットアップを大幅に変更。その結果ピットレーンスタートが確定したため、チームはその機会を利用して内燃エンジン、ターボ、MGU-K、MGU-H、バッテリー、コントロールエレクトロニクスをすべて新品に交換した。

    ステラは取材に対し、こうした判断が「予算制限内に収まるのか注視している」と語り、パフォーマンス目的の交換であるならコストキャップに算入すべきだと主張した。

    「率直に言って、こうしたパワーユニット交換はルールの精神に反している。このエンジンのコストが本当に制限の範囲内なのか確認したい。もし性能向上を目的に交換したのなら、それはコスト計算に含めるべきだ」とステラは語った。

    F1の財務規定では、信頼性トラブルに伴う交換はコストキャップ対象外とされる一方、性能向上のための交換は対象となる。そのためステラは「我々が壊れない限りエンジンを交換しない理由のひとつがそこにある」とも述べている。

    一方、レッドブル・レーシングのローラン・メキース代表は「新しいエンジンを使えるのは常にうれしいことだ」とコメントし、戦略的判断であったことを認めた。

    「シーズンを通して最後まで使い切ることもできたが、この機会を利用することにした。チーム間の差は非常に小さい。あらゆる要素が重要になる」とメキースは語る。

    またオランダの解説者イェルン・ブリークモレンもNOSに対し「この時期に新品エンジンを使えるのは大きなアドバンテージだ」とコメントし、フェルスタッペンの追い上げの一因になったと指摘した。

    レッドブル F1 ホンダ

    レッドブルの判断は抜け道か、それとも巧妙な戦略か
    今回のレッドブルの行動は、規約上の違反ではないが、「パフォーマンス目的の交換」がコストキャップの範囲に入るというルール解釈の“グレーゾーン”を突いたものと見られる。ピットレーンスタートという不利を受け入れる代わりに、終盤戦に向けてフレッシュなエンジンを確保したレッドブルは、タイトル争いにおける武器を手にした形だ。

    マクラーレンとしては、フェルスタッペンが依然としてランド・ノリスとオスカー・ピアストリを追う立場である中、この「追加コスト」が競争の公正性に影響する可能性を懸念している。今後、FIAがこの事例をどのように扱うのか、他チームが同様の戦略に追随するのかが注目される。

  • 角田裕毅ら登場「Honda F1 Premium Night 2025 in 京都」12月20日開催決定

    角田裕毅ら登場「Honda F1 Premium Night 2025 in 京都」12月20日開催決定

    ホンダは、F1ファン必見の特別イベント「Honda F1 Premium Night 2025 in 京都」を12月20日(土)に京都鉄道博物館で開催することを発表した。

    今年は「レッドブルとHondaの8年間」をテーマに、両者のF1での歩みを振り返るとともに、2026年のHondaパワーユニット(PU)マニュファクチャラーとしての再参戦に向けた展望も語られる予定だ。

    出演予定ゲストには、レッドブル・レーシングの角田裕毅、SUPER GTやスーパーフォーミュラでも活躍する山本尚貴、そしてFIA F2選手権に参戦中の岩佐歩夢が名を連ねる。司会は笹川裕昭氏と田中健一氏が務める。

    イベントは18時開演(予定)で、着席200名・立見150名の計350名が参加可能。チケット料金は着席5,000円、立見2,000円で、記念ノベルティとミート&グリート抽選参加権が付く。

    チケットは「Honda Fun Shop」限定で抽選販売され、応募には無料の「My Honda」登録が必要。応募期間は11月10日(月)から11月16日(日)までとなっている。

    チケット応募はこちら:Honda Fun Shop チケットページ