カテゴリー: ホンダF1

  • ホンダF1 「2017年は“リセット”の年になる」

    ホンダF1 「2017年は“リセット”の年になる」

    ホンダが、F1パワーユニットの開発について語った。

    2014年にV6エンジンとハイブリッドシステムを組み合わせたパワーユニットが導入されて以来、F1界では“アップグレード”という言葉が一番のトレンドワードとなった。

    新技術が組み込まれた2014年からの新型ハイブリッドエンジン、いわゆる「パワーユニット」には開発の余地が多くあり、エンジニアはその限界を押し上げるべく日々の進化に挑んでいる。

    ホンダは、2015年から再び参戦を開始したため、実際のレースでのパワーユニットの使用が他メーカーよりも1年後れを取った形になった。しかし、F1プロジェクト総責任者の長谷川祐介は、2017年が“リセット”の年になると考えている。

    「今季、我々は新しいパワーユニットのコンセプトを取り入れました。これは“2度目の1年目”と呼べるほどの変更です。でも、目的はこのコンセプトを進化させて2018年にも通用させること、それが2019年でも使えればなお良いですね。だから、パワーユニットの重量、重心位置、燃焼方法など、すべて他の3メーカーと同じような方向性のものになっています」

    「ライバルに追いつくためにスペックを変更しましたが、この決断は、間違っていなかったと思います。昨年のコンセプトは今年とは全く異なるものでしたが、それを継続してもライバルと同じだけのパフォーマンスを出すことは出来ないと分析していました。だからこそ、エンジンコンセプトを刷新する必要があったのです」

    ダイナモで何度もテストを行ったが、結果的に2017シーズンは序盤から信頼性の問題に悩まされることになった。シーズンオフの期間に新コンセプトのパワーユニットを導入するには、膨大な量の作業が必要であり、日本の拠点であるさくらのチームはプレシーズンテストまで時間との戦いを強いられた。

    「ざっくり言うと、新型パワーユニットを設計するのにはほぼ1年かかります。だから、2017年向けの開発を昨年の5月に始めました」

    「そして、今季型のパワーユニットが完成したのが昨年末です。並行して、単気筒でのテストや他のエンジンでの実験的な取り組みも行っていました。しかし、完成したパワーユニットを最初に回したときには、期待通りの耐久性やパフォーマンスを得られませんでした。それだけでなく、たくさんのマイナートラブルも見つかってしまったため、細かい部分を改良していく必要がありました」

    「それらの改良を行い、今年の初めにフルコンセプトのテストを始めました。この最初の個体を“スペック0”と呼んでいますが、バルセロナで行われた1回目のウインターテストの前に、研究所のダイナモという設備を使用してテストを行いました。ただ、それでも目標としていた出力には届きませんでした。さらに、実際のマシンを使用して行ったウインターテストでは、オイルタンクやシャシーへの組み付けなど、さらなる問題が見つかりました。パワーユニットそのものの問題とはいえないものの、これらもシーズンオフの開発に影響を及ぼします」

    ファンが一番知りたいのは“なぜそうした問題を事前に見つけられないのか?”ということ。ホンダは、その答えは、ダイナモテストと実車を使用したテストの違いにあると考えている。

    「ダイナモ上ではテストできるパーツは多くないので、実際のマシンを使って確かめる必要があります。オイルタンクは重要なパーツの一つなので、専用のテスト機を用意していましたが、実車のGフォースや環境までは再現できませんでした。もちろん、理論値に基づいて実車の環境を考慮しながらデザインはしますが、それが正しいとは限りません。こうした事情で、最初のテストでタンクに問題が出てしまいました」

    「その次に出たのは振動の問題です。ダイナモでは、PUは剛性が高く重い状態なので、共振は起こりませんでした。しかし、実車でギアボックスとタイヤが組み合わさった状態では、イナーシャ(慣性モーメント)のレベルがかなり低くなりました。イナーシャが低くても必ず振動が起こるというわけではありませんが、ダイナモでの状態と違っていたので、実車で共振が発生してしまいました」

    エンジニアが問題解決に奔走する一方で、ライバルに追いつくためにはシーズン中の開発も進め、彼らよりも大きく進歩しなければならない。しかし、長谷川祐介が言うように、それは一朝一夕に果たせるものではない。

    「どの部分を開発するかにもよりますが、例えば燃焼システムなどはテストと検証に時間がかかります。したがって、たとえば2週間後の導入を目標として開発することはできず、アップグレードには半年近くかかってしまいます。しかし、信頼性問題の解決だけでなく、こういった開発も重要で、その成果の一つとして、オーストリアで実戦投入されたスペック3のパワーユニットがあると思います。今回は3カ月以上前の今年の3月にスペック3の開発を始めました」

    今季導入されたICE(パワーユニットの中で、ガソリンの燃焼によりパワーを発生させる箇所。いわゆる通常の「ガソリンエンジン」部分)の仕様は、プレシーズンテストで使用したスペック0、開幕戦オーストラリアGPのものがスペック1、第5戦スペインGPでフェルナンド・アロンソがQ3進出を果たしたものがスペック2となる。そして、第8戦のアゼルバイジャンのフリー走行で使用され、その次のオーストリアで実戦投入、翌週のシルバーストンではストフェル・バンドーンがQ3に進出したものがスペック3だ。

    それぞれのスペックで、上位陣との差を少しずつ縮められており、矢継ぎ早にアップグレードが投入されている。

    「スペック2はバルセロナで投入しましたが、その時には既にスペック3の開発の真っ最中でした。その時点で良い感触を得ていた部品もあったのですが、スペック2の投入時には間に合わなかったため、それらを投入するためにさらに数ヶ月待たなければなりませんでした」

    昨年までは“トークンシステム”によって開発には制限がかけられていた。各メーカーには一定数の“トークン”数が割り振られており、アップデートをする箇所に応じてトークンを消費することになっていたため、トークンが許す以上の開発は認められなかった。2017年からこのシステムが廃止されたことにより、さくらでの開発もさらに進めやすくなった。

    「もしトークンシステムが残っていれば、今季使用するパワーユニットのコンセプトを刷新することはなかったですし、現時点でスペック2、3を導入もできていなかったと思います。トークン数を計算していないので細かな数字は出ませんが、昨年のシステムではトークンが足りずに今のスペック3を導入できていなかったのではないかと思います」

    トークンシステムは廃止されたものの、パワーユニットの交換数制限は定められている。ICE、ターボチャージャー、MGU-K、MGU-H、電子制御装置、エナジーストア(バッテリー)といった部品は“PUコンポーネント”と呼ばれ、交換数がFIAによって厳格に管理されている。各コンポーネントが年間の使用上限である4基を超えるとグリッドペナルティーが科さるシステム。

    大きなアップグレードばかりが話題になりがちだが、このような制限がある中で、ホンダはライバルとの差を埋めるためにどんな頻度で開発をしているのだろうか?

    「ペナルティーの対象にならない部分はほとんど毎戦です。軽量化についてもあらゆる部分で取り組んでいます。ただ、耐久性や信頼性の対策をするだけのときもあるので、毎回をアップグレードとは呼んでいません」

    「たとえば、昨年は吸気システムをアルミ製からカーボン製に変更しました。こうした変更は比較的短期間でできますが、パフォーマンスは大きく変わりません。こうした素材の変更などは、アップグレードとはまた違ったものだと思っています」

    こうした改善は、軽量化や強度向上などの効果を生み出し、わずかながらも上位陣との差を縮めることにつながりる。

    「ポイント獲得の期待値は上がりますから、アップグレードを導入するときには気持ちが高ぶります。ただ、メルセデスやフェラーリのレベルに追いつくためにはさらなる進化が必要です」

    「上位陣との差は縮まっていると分析していて、その点では我々の開発スピードは悪くないと思います。ただ、我々は追いかける立場ですし、目標値は既にライバルが達成済みで我々にも実現可能なものであるべきなので、この状況は当然だとも思っています」

    スペック4の準備と同時に、2018年型の開発も進んでいる。長谷川祐介は、現在のパワーユニットコンセプトの継続により来期はより競争力を発揮できると考えています。

    「我々は開発の手を止めませんし、常にアップデートしていかなければなりません。もちろん、いいパフォーマンスの発揮とレースの結果が最も重要ですが、同時に、今後に向けた学習の場であることも事実です。我々は昨年から今年にかけてはエンジンのコンセプトを変更しましたが、来期は今のものを継続していきます」

    「コンセプトを継続すれば、今季の開発が来期にも直結するので、アドバンテージがあると思っています。だからこそ、現在の開発を絶え間なく継続せねばならず、その意味では来季のパワーユニットのデザインはすでに始まっているとも言えるでしょう」

  • ホンダF1 「ハンガリーGPでの目標はQ3進出とポイント獲得」

    ホンダF1 「ハンガリーGPでの目標はQ3進出とポイント獲得」

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介が、F1ハンガリーGPへの意気込みを語った。

    “スペック3”パワーユニット導入以降、競争力を上げているマクラーレン・ホンダだが、それをポイントというかたちで生かすことができていない。

    「過去数戦では競争力の改善を示してはいますが、まだそれをコース上での結果に結びつけることができていません」と長谷川祐介はコメント。

    「そうは言っても、我々は現在の開発に満足しており、これからレース週末についてよりポジティブな気持ちでハンガリーに向かいます」

    タイトでツィスティなハンガロリンクは、それほどパワーが重視されるサーキットではないため、マクラーレン・ホンダにとってはポイント獲得の大きなチャンスがあるグランプリとなる。

    「ハンガロリンクは独特なツイスティなサーキットですし、今シーズンで最高の機会を我々に与えてくれるはずです。パワー重視のトラックではありませんが、それでもレースの全ラップを通して、正確なエネルギーマネジメントが求められます。オーバーテイクがかなり難しいトラックでもありますので、予選が非常に重要になります」

    「我々はこの種のトラックで良い結果を出せることをわかっていますし、我々の目標はQ3に進出して、レースでポイントを獲得するための良い位置につけることです。フェルナンドはハンガロリンクでF1勝利を挙げていますし、ストフェルは2014年にGP2で勝っていますので、我々のクルマは素晴らしいドライバーに委ねられています」

    「今回は、マクラーレン・ホンダ・チームの全員が仕事から離れて休みを得る夏のシャットダウン前の最後のレースです。その前にハンガリーで堅実な結果を残してシーズン後半にむけて良い勢いを作り出せることを願っています」

    マクラーレン・ホンダのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「我々夏休み前の最後のレース週末に取り組む準備を整えてハンガリーに向かう」とコメント。

    「我々が共に直面した困難なチャレンジにも関わらず、冬とシーズンを通して疲れを知らずに働いてきたマクラーレン・ホンダの同僚全員に心から敬意を表し、『ありがとう』と伝えたい」

    「まもなく、彼らの家族との相応しい休みのための時間になるが、その前に我々はこの先の週末に完全に集中し、ポジティブな結果とともにブラペストを離れることを固く決意している。

    「シルバーストンでの我々のペースは、パワー重視のサーキットであり、伝統的に我々のマシンにとって適応がより難しいと考えていた当初の予想よりもわずかに良かった。ハンガリーは完全に異なる仕事であり、理論的に我々のクルマの強みを生かし、ライバルとより戦うことができると楽観主義を与えてくれるトラックだ」

    「我々はホンダとともに信頼性を改善し、グリッドペナルティを招くことを避けるために懸命に働いている、特に我々のクルマがより有利なパフォーマンスを発揮できる可能性があるこのトラックでは、我々の合計ポイントを増やすことが鍵となる。我々全員がそれを達成することを本当に固く決心している」

    「ピレリとの成功したタイヤテストに続き、ブダペストで良い結果を出してこの勢いを継続し、シーズン後半のさらなる開発のプラットフォームとしてレース後のインシーズンテストでも有益なマイレージを稼げることを願っている」

    関連:2017 F1ハンガリーGP テレビ放送時間&タイムスケジュール

  • メルセデスF1 「ホンダとマクラーレンの技術力を過小評価すべきではない」

    メルセデスF1 「ホンダとマクラーレンの技術力を過小評価すべきではない」

    メルセデスのエンジン責任者を務めるアンディ・コーウェルは、マクラーレンとホンダのパートナーシップを過小評価していないと語る。

    2015年にF1に復帰したホンダは最初の2年で苦戦を強いられ、今年は新型F1パワーユニットを投入。しかし、開幕前から信頼性トラブルが多発。第10戦を終えた時点で、マクラーレン・ホンダはわずか2ポイントしか獲得できておらず、コンストラクターズ選手権で最下位に沈んでいる。

    だが、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、今年から開発を制限するトークンシステムが廃止されたことで、パワーユニット開発において正しい道を進んでいると語っている。

    「今年はトークンがないので、我々は望むだけの変更を加えることができます。準備できれば、すぐにそれを使うつもりです」と長谷川祐介は語っている。

    アンディ・コーウェルはトークンが撤廃されたことで、ホンダとマクラーレンが他チームに追いつくのは時間の問題だと考えている。

    「ホンダを含むマニュファクチャラーから『このクレイジーなトークンを撤廃してもらえないか? スポーツにとってよくないことだ』との要請が出た」とアンディ・コーウェルはコメント。

    「誰かが改善に向かうことができないのであれば、それは良くないことだ。それで、我々は『そうだね、撤廃しよう。スポーツにとってはそれが良いことだ』と合意した」

    「それにより、革新を行い、望んだものを何でも導入することができる」

    「ホンダ、そして、マクラーレンの技術力を過小評価するべきではない。私はこのコンビネーションがうまくいくことに賭けるし、あまり時間はかからないと思っている」

    マクラーレンは、メルセデスにパワーユニット供給、もしくは技術支援を打診したが、どちらも拒否されたとされている。

    マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは「我々は、レース、そしてチャンピオンシップでの勝ち方を知っているビッグチームだ。大分部のチームは我々の現状を見て残念に思っていると思うが、彼ら(メルセデスとフェラーリ)は我々の現状を見て喜んでいると思う。彼らが我々にあまり近づいてほしくないと考えるのは理解できる」と語っている。

  • ホンダF1、ザウバーとの契約は「はやくフィックスさせる必要がある」

    ホンダF1、ザウバーとの契約は「はやくフィックスさせる必要がある」

    ホンダは、ザウバーとの2018年のF1パワーユニット供給契約がまだ確定していないことを認めつつも、作業自体は進めていると語る。

    ザウバーは、4月のF1ロシアGPで2018年からホンダのパワーユニットを搭載することを発表。ホンダにとっては、2015年にマクラーレンのパートナーとしてF1復帰して以来、初めてのカスタマーになる予定となっている。

    だが、契約は先月ザウバーを去った元チーム代表のモニシャ・カルテンボーンと合意されたものであり、まだ正式には締結されていない。

    ザウバーのオーナーが変更したことにより、ホンダにパワーユニットを変更するという契約は疑わしいものとなり、新チーム代表に就任したフレデリック・バスールは、パワーユニット供給の問題を解決することがプライオリティだと述べている。

    情報筋によると、ホンダ側もザウバー側も契約はまだ死んでいないと見ており、ザウバー側もホンダを念頭に作業を進めているという。ホンダ側もザウバーとの可能性は五分五分だとしており、モニシャ・カルテンボーン離脱後も何度かミーティングを重ねていることを明らかにしている。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、契約状況について話すつもりはないとしつつも、プランニングと言う点で契約が進んでいくかどうかをいつ知る必要があるかとの質問に「今です」と答えた。

    「できる限り早く知る必要があります。我々は来年の準備を待つことはできませんし、すでにそれに取り組んでいます。実際、我々は決定を確定させる必要があります」

    「計画という点では、我々はすでに2018年にザウバーに供給するための準備に取り組んでいます。なので、我々は契約をフィックスさせる必要があります。ですが、今はとにかく続けていきます。今のところ、変更はありません」

    契約が破棄されることになった場合、ザウバーは、現在のサプライヤーであるフェラーリとのパートナーシップを継続する可能性が高いとされている。もうひとつの可能性はメルセデスへの変更。新チーム代表のフレデリック・バスールは、トト・ヴォルフと繋がりがあり、現在、ザウバーはドライバーラインナップの一人としてメルセデスの契約ドライバーであるパスカル・ウェーレインを走らせている。

    一方、マクラーレンは、ホンダとのパートナーシップを継続する可能性が高まっている。メルセデスとフェラーリに供給を打診したが、両者から断られたとされ、現段階での代替オプションはルノーのみとなっている。

  • ホンダF1、2018年も現行エンジンコンセプトを維持

    ホンダF1、2018年も現行エンジンコンセプトを維持

    ホンダは、今季導入した新型F1パワーユニットの信頼性とパフォーマンス不足にも関わらず、2018年型のパワーユニットの構造を大きく変更することはないと述べた。

    2015年にF1復帰した際、ホンダは“サイズ・ゼロ”コンセプトを提唱するパートナーのマクラーレンからの要請を受け、非常にタイトな構造のエンジンを造り上げた。

    しかし、今シーズン、ホンダはメルセデスに類似したより従来型のレイアウトを採用した新型エンジンを投入。だが、プレシーズンテストから信頼性とパフォーマンス不足が露呈して、10戦を終えた時点でマクラーレン・ホンダはわずか2ポイントの獲得でコンストラクターズ選手権最下位に沈んでいる。

    だが、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、現行エンジンにはライバルのメルセデスとフェラーリのパワーに匹敵できる能力があると信じている。

    「我々は今年、新しいパワーユニットを導入しました。私は再び1年目を迎えていると言ってもいいでしょう」と長谷川祐介はHonda Racingのサイトに語った。

    「しかし、我々の狙いは2017年コンセプトの開発を2018年シーズン、できれば2019年にも繋げていくことです。それで、エンジンの重量、重心と燃焼コンセプトの全てが他の3つのエンジンマニュファクチャラーと同じ方向に進むことになります」

    「我々にとってそれができたことは良かったと思います。他の3つのエンジンマニュファクチャラーに追いつくためにそれらのパーツのいくつかの仕様を改良することができます」

    「昨年はエンジンのコンセプトが完全に異なっていたので、マイナーな修正では同じタイプのパフォーマンスを生み出すことができませんでした」

    「そういうわけで、今年はどうしてもエンジン全体のコンセプトを変える必要がありました」

    ホンダは、最初のダイナモでのテストで、早くからパワーユニットの信頼性トラブルを把握していたが、マクラーレン MCL32をコース上で走らせると、ダイナモでは検知されなかった問題が出てきた。

    「初めて完全なエンジンを始動させた際、それが我々の期待通りの耐久性やパフォーマンスを提供していないことがわかりました。それに多くのマイナーなトラブルも見つかりました。あちこちに小さな修正が必要でした」

    「そういった小さな要素を解決し、今年初めにフルコンセプトのテストを開始しました。最初のものなので、スペックゼロと呼んでもらっていいでしょう。そして、冬季テストの開始前にダイナモで走らせたことを報告した」

    「しかし、その時からターゲット通りのパワーが出ていないことはわかっていました。そしてバルセロナテストでは、クルマにさらなるオイルタンクの問題が見つかりました。それはクルマに関係した問題でした。完全なエンジンの問題ではないものの、もちろん、とても重要なものです」

    「ダイナモでテストできないアイテムは多いので、クルマに載せて機能をチェックする必要があるのは普通のことです」

    「オイルタンクというのはかなり大きなパーツであり、そこにはリグがあるのですが、クルマと同じGフォースやコンディションを再現することは困難です。もちろん、設計時に実際のクルマの状況を考慮しなければならないのがセオリーですが、常に同じ状況とはいかないこともあります。ですから、最初はオイルタンクの問題がいくつか起きていました」

    「2つ目の問題は振動によるものでした。ダイナモ上のモデルはより頑丈で重さもあるため同期による振動は起きません。しかし、ギアボックスやタイヤを含めたクルマの上では慣性レベルがずっと小さくなります。慣性が小さくても必ず振動が起きるわけではありませんが、ダイナモとは完全に異なるためクルマは巨大な振動に苦しめられました。もちろん、いくらかの振動が起こることは認識していたものの、予想よりはるかに大きなものでした。

    マクラーレンは、2018年のエンジンパートナーがどこになるかを明言せず、ザウバーとの新たな契約も契約解消が噂されており、2018年にどこがホンダのパワーユニットを使うかははっきりしていない。

    しかし、長谷川祐介は、それがどこになろうとホンダには2018年に向けてパワーユニットコンセプトを発展させられる強い基盤がある自信をみせる。

    「我々が発展を止めることはありませんし、我々はアップデートし続けていく必要があります」と長谷川祐介はコメント。

    「もちろん、最も重要なことはパフォーマンスと結果です。ですが、すべて将来にむけての学習でもあります。昨年と比較して、我々はエンジンコンセプトを修正する必要がありましたが、来年は同じコンセプトを保っていきます」

    「今年の開発と改善が直接来年に繋がっていきますので、同じコンセプトを使えるのは良いことです。それは我々が現在の開発を止める必要がないことを意味します。その点で言えば、我々はすでに来年の設計を開始していると言ってもいいでしょう」

  • 【SUPER GT】 ホンダ:第4戦 SUGO 予選レポート

    【SUPER GT】 ホンダ:第4戦 SUGO 予選レポート

    2017 オートバックス SUPER GT第4戦「SUGO GT 300km RACE」が7月22日(土)、宮城県柴田郡村田町のスポーツランドSUGOで開幕し、公式予選が行われた。

    午前中は東北地方での梅雨明けも予感させる強い日差しが照りつけ、気温も急上昇したが、午後になると上空は雲に覆われ、一時は小雨もぱらつく空模様になった。

    幸い雨も上がってドライコンディションとなったQ1では、#8 ARTA NSX-GT(野尻/小林)を筆頭に4台のNSX-GTがトップ8に食い込み、Q2進出の権利を手に入れた。

    続くQ2でも#8 ARTA NSX-GTは好調を維持し、コースレコードに迫る1分10秒915を記録してポールポジションを獲得。さらに#100 RAYBRIG NSX-GT(山本/伊沢)は2位、#17 KEIHIN NSX-GT(塚越/小暮)は3位となり、Honda勢は絶好のポジションから決勝に挑むことになった。

    明日は午後2時30分に決勝レース(81周)のスタートが切られる。

    小林崇志 (♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ)
    前回のレースはとても残念な結果に終わりましたが、その後に行われた2回のテストでマシンが大幅にレベルアップしたので、自分自身もレベルアップできるように努力してきました。その結果、自分が担当したQ1でもトップに立つことができ、とても嬉しく思っています。僕たちのチームは、一発の速さだけでなくロングランでの速さも追求してきたので、1セットのタイヤで20周走ってもペースが落ちないクルマに仕上がっています。明日は1度もトップを譲ることなく最後まで走りきるつもりです。ミスなく走りきれば結果はついてくるでしょう。

    野尻智紀 (♯8 オートバックス レーシング チーム・アグリ)
    事前のテストから好調で、チーム、スポンサー、そしてファンの皆さんからとても期待して頂いていたので、この結果にはホッとしています。サーキットでタイムを出すにはリアタイヤのグリップを高めることが重要になるので、この点に注力してこれまでマシン作りに取り組んできましたが、ここSUGOではその成果を発揮できたと思います。明日は是非、優勝したいですね。「SUGOには魔物が棲んでいる」とよくいわれるほか、明日も天気が怪しいようですが、誰よりも速く、そして粘り強く戦って勝利をつかみ取りたいと思います。

    伊沢拓也 (♯100 チーム・クニミツ)
    SUGO大会を迎えるまでの流れは決してよくありませんでしたが、今日は走り出しからどんどんマシンの状態がよくなっていき、最終的に2位になれたので、正直驚いています。明日は天候も含めて難しいレースになると思います。特に、SUGOはコース幅が狭いのでGT300クラスを追い抜くのも簡単ではありません。そういったことを考えると、明日はとにかくアクシデントを起こさずに戦うことが大切になるはずです。とてもいいチャンスなので、レースでもしっかり頑張ります。引き続きのご声援をどうぞよろしくお願いします。

    山本尚貴選手 (♯100 チーム・クニミツ)
    前戦のオートポリス大会が終わって以来、テストではトラブル続きだったので、不安を残したまま今週末を迎えましたが、チームがいい仕事をしてくれたおかげで予選では2位を取ることができました。SUGOの決勝はとにかく最後まで走りきることが大切になるので、明日は一瞬も気の抜けないタフなレースになると思います。決勝は雨になるとの予報もありますが、NSX-GTはドライよりもウェットのほうが得意なくらいなので心配していません。決勝レースでもチーム一丸となって戦い、表彰台を目標にしっかり走りきりたいと思います。

    佐伯昌浩 (Honda GT プロジェクトリーダー)
    今シーズンはギリギリまでクルマの開発を行ってきたので、開幕戦の段階ではまだセットアップが十分煮詰まっていませんでした。ただし、これまで3戦を戦い、さらにテストで走り込んでくる中で、いいセットアップの方向性が見つかりました。その結果、今シーズンの開発目標だった「ミッドシップのウェイトハンデを積んでも速いマシン」の実現に近づいてきたと考えています。#64 Epson Modulo NSX-GT(バゲット/松浦)は今朝のプラクティスでトラブルがあり、走り込みが不足していましたが、それでもあとコンマ1秒でQ2に進出できる速さを示しました。NSX-GTは雨が降っても速いので、明日の決勝レースではこの勢いに乗って気持ちよく勝ちたいと思います。

  • マクラーレン・ホンダ、ピレリの2018年F1ウェットタイヤで252周を走破

    マクラーレン・ホンダ、ピレリの2018年F1ウェットタイヤで252周を走破

    マクラーレン・ホンダは、2日間のピレリに2018年F1タイヤの開発テストを終了。テストを担当したストフェル・バンドーンは、2018年型のウェットタイヤで合計252周を走破した。

    マクラーレン・ホンダは、19日(水)と20日(木)の2日間、フランスのマニクール・サーキットで2018年のF1ウェットタイヤのテストを実施。

    ストフェル・バンドーンは、初日にフルウェットタイヤで135周を走行。2日目にはインターミディエイトタイヤで117周を走った。

    ピレリは、2018年のF1タイヤ開発のために、今シーズン中に25日間のテストを予定。全10チームが最低1度は参加する予定となっている。今週の18日(火)と19日(水)には、ウィリアムズとハースがシルバーストンでテストを実施している。

    タイヤテストの項目はブラインドで行われ、各チームはこの走行を利用してアップデートを試すことは許されない

    次回のピレリのF1タイヤ開発テストは、F1ハンガリーGP後にメルセデスが実施。マクラーレン・ホンダは11月に再びテストを担当する予定となっている。

  • ホンダ、タイに52億円をかけて総合テストコースを建設

    ホンダ、タイに52億円をかけて総合テストコースを建設

    ホンダは20日(木)、タイのプラチンブリ県ロジャーナ工業団地に建設した新たなテストコース、プラチンブリ プルービンググラウンド(以下、プラチンブリPG)の完成式典を行った。

    式典には、タイ王国科学技術大臣のアチャカー・シーブンルアング氏、在タイ日本大使館大使の佐渡島志郎氏を招いた他、ホンダからはアジア大洋州地域本部長でアジアホンダモーターカンパニー・リミテッド社長の青山真二、株式会社本田技術研究所常務執行役員の板井義春、HRAP社長の幸村秀生、およびHRAPの従業員らが参加した。

    新しく建設されたプラチンブリPGは、アジア大洋州市場向けに設計された特長ある総合テストコースで、ホンダは、この80万平方メートルの敷地を有するプルービングラウンドの建設に17億バーツ(約52億円)を投資した。タイは、ホンダとして日本、米国に次いで世界で3番目にプルービンググラウンドをもつ国となる。

    プラチンブリPGは、アジア大洋州地域で開発された四輪車および二輪車のハンドリング性能・走行安定性能、および総合的な性能試験を行うための機能を有している。このテストコースは、アジア大洋州地域およびタイにおけるホンダ製品の商品力向上にむけ活用されるとともに、将来的には、ホンダが世界に有するプルービンググラウンドの1つとして、他の地域向けの商品検証にも使用される予定。

    アチャカー・シーブンルアング (タイ王国科学技術大臣)
    「自動車産業は、タイ政府が経済発展にむけて促進している重点産業分野の1つです。HRAPプラチンブリPGは、この政策のビジョンや方向性と一致し、タイにおける自動車産業の競争力強化に貢献するものです。」

    青山真二 (アジアホンダモーターカンパニー・リミテッド社長)
    「タイは、以前よりアジア大洋州地域における製造および輸出の中心拠点であるとともに、研究開発においても重要な役割を担っています。このプルービンググラウンドで、タイやアジア大洋州地域のお客様の期待を超える魅力的で競争力ある商品を提供し、商品ラインアップを更に強化していきます。」

    板井義春 (株式会社本田技術研究所常務執行役員)
    「本プルービンググラウンドは、様々な路面状況を再現できるよう設計されています。このテストコースで得られた知見を反映したHondaの商品で、お客様に「喜び」と「操る楽しみ」を提供していきます。」

    プラチンブリPGは、様々な路面状況や地形のシミュレーションが行える以下の8つのコースを備えており、その総全長は約8キロメートルに及びます。

    1)周回コース
    全長2.18キロメートルの周回コース。高速運転時の車両性能検証に加え、キャビン内の風切音のレベルや、操舵性能の検証に使用。

    2)ワインディングコース
    全長1.38キロメートルのワインディングコース。ブレーキや車両の安定性を含む一般性能の検証に使用。多様な傾斜角を再現し、17のコーナーを有する。

    3)ヴィークルダイナミクスエリア(VDA)
    高速周回路に付設されたエリア。高速運転時の安定性能や、鋭角コーナーでのブレーキ性能検証に使用。

    4)ウェットコース
    濡路面や冠水走行時の車両性能への影響を検証するコース。ウェットコースは、プール路・スプラッシュ路・ウェットブレーキ路の3種類の路面で構成。アジアで頻繁に見られる0~1000ミリメートルの間で濡路の水位を調整でき、水による抵抗やエンジンへの影響も検証可能。

    5)乗り心地コース
    アジア大洋州地域の各国にある様々な路面を再現したコース。コンクリートハイウェイ・ノイズ路・テーブルトップ路を含む8種類の路面で構成。

    6)特殊コース
    3D技術を用い悪路を模してデザインされたコース。車両アンダーフロアへの接地ダメージなどの検証に使用。コンクリートハイウェイ・ノイズ路・キャンパー路を含む8種類の路面で構成。

    7)登坂コース
    登坂や下り坂におけるエンジン強度やブレーキ性能を検証するコース。

    8)直線コース
    燃費や加速性能を検証する全長1.2キロメートルのコース。

    また、プラチンブリPGは、将来のパワープロダクツの性能試験を視野に入れた芝地も備えている。

  • ホンダF1、開発中の“スペック4”エンジンで上位勢とのギャップ短縮に自信

    ホンダF1、開発中の“スペック4”エンジンで上位勢とのギャップ短縮に自信

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は、ホンダが“スペック4”パワーユニットを開発しており、アップグレードされたパワーユニットによって先頭と行くライバルとのギャップを縮められると自信を見せている。

    マクラーレン・ホンダは、F1イギリスGPでストフェル・バンドーンが11位でフィニッシュして今季初ポイントを逃し、フェルナンド・アロンソは燃料システムのトラブルでリタイアというフラストレーションの溜まるレースとなった。

    両方のドライバーは、シルバーストンで“スペック3”パワーユニットを搭載。F1アゼルバイジャンGPのフリー走行で投入された“スペック3”は30馬力の改善を果たしたと言われている。

    F1復帰から3年目となる今年、ホンダはエンジンコンセプトを一新。しかし、プレシーズンテストから信頼性に大きな欠陥がみられ、マクラーレンとホンダのパートナーシップが絶えず噂されている。

    今シーズンからF1パワーユニット開発の“トークン”システムが廃止となり、ホンダは開発アップグレードに集中してきた。ライバルに対してペース面で遅れをとっているホンダだが、長谷川祐介は、最新のアップグレードによってトップメーカーとパフォーマンス差を縮められると自信をみせている。

    「アップグレードをもたらすときは興奮しています。ポイント獲得やそれに類似した期待を増大させることができますからね」と長谷川祐介はコメント。

    「ですが、それでもメルセデスやフェラーリのレベルに追いつくには他のアップデートからもっと多くのパフォーマンスを必要としています」

    「その点で言えば、我々は上位勢とのそのようなギャップを縮められると確信しています。我々の開発スピードは良好です。ですが、同時に達成しなければならない目標があるので、フォロワーにとってそれは当然のことでもあります」

    ホンダが取り組んでいる“スペック4”が2017年シーズン中に導入されるかどうかはまだ確認されていないが、長谷川祐介は新しいコンセプトで1年の経験を積んだことで、以前の努力の成果よりも力強いパフォーマンスを見い出せると感じている。

    「我々が発展を止めることはありませんし、我々はアップデートし続けていく必要があります」と長谷川祐介はコメント。

    「もちろん、最も重要なことはパフォーマンスと結果です。ですが、すべて将来にむけての学習でもあります。昨年と比較して、我々はエンジンコンセプトを修正する必要がありましたが、来年は同じコンセプトを保っていきます」

    「今年の開発と改善が直接来年に繋がっていきますので、同じコンセプトを使えるのは良いことです。それは我々が現在の開発を止める必要がないことを意味します。その点で言えば、我々はすでに来年の設計を開始しています」

    長谷川祐介は、2018年にむけてポジティブな展望を見据えているが、来年もマクラーレンとのパートナーシップを継続するかは不確実となっており、情報筋によるとザウバーとホンダの契約が実現する可能性も50%だとされている。

  • ホンダ、ONE OK ROCK出演のテレビCMの続編を公開

    ホンダ、ONE OK ROCK出演のテレビCMの続編を公開

    ホンダは18日(火)、ONE OK ROCKのメンバーが出演するテレビCMの続編を公開した。また30日(日)にスペシャル60秒テレビCMを放送することを発表した。

    6月16日(金)、SHIBUYA109の屋外に突如「#10969GVP」「HONDA」とだけ書かれた広告が出現。同時にホンダは特設サイトを開設。「Go, Vantage Point.」「自分を、もっともっと連れ出すんだ。」というメッセージとともにONE OK ROCKの名前が出現。サイトではカウントダウンが開始され、話題を呼んだ。

    カウントダウンが終了した今月3日(月)、ホンダはONE OK ROCKのメンバーが出演するテレビCMの放送を開始した。そして、18日(火)にその続編といて2つの動画が公開された。

    1つは店を出るオンオクのボーカルTakaの前にホンダの新型シビック ハッチバックが停車している動画。もうひとつはロサンゼルスと思われる街中をクルマに乗ったTakaが移動しているというもの。どちらの動画にも「見晴らしのいい場所へ。」というTakaのセリフが添えられている。

    また、サイト上では7月30日の21:53頃、全国民放地上波で「Go,Vantege Point.」のスペシャル60秒テレビCMが解禁されることを発表。

    今回公開された動画でそれが新型シビック ハッチバックのCMであることは確認できたが、まだそれ以外の情報は不明のままとなっている。

    ※動画の公開は終了しました。

    世界には約8000もの言語があるという。

    自分の外には自分の知らない感情が無数に存在し、
    まったく矛盾する幸福感を持つ人たちが、隣り合わせで生きているのだ。
    私のLOVEは、誰かの悲しみだったり。
    あっちとこっちが日々対立する。

    ジレンマは、現実。

    いま人には、それを乗り越えるための力が
    備わっているだろうか。

    人間たちよ、出かけよう。
    ここから、その体と頭と心を連れ出そう。
    見晴らしのいい場所まで行こう。
    壁の上に立って、しっかりむこう側を想像してやろうじゃないか。

    Go,Vantage Point.

    自分を、もっともっと連れ出すんだ。
    見晴らしのいい場所へ。

    ONE OK ROCK

    2005年にバンド結成。エモ、ロックを軸にしたサウンドとアグレッシブなライブパフォーマンスが若い世代に支持されてきた。2007年にデビューして以来、全国ライブハウスツアーや各地夏フェスを中心に積極的にライブを行う。2010年に日本武道館、2012年に横浜アリーナ2デイズ開催するも即日ソールドアウトする。2013年は6枚目となるアルバム『人生×僕=』を発売し、全国6カ所11公演10万人を超えるアリーナツアーを開催する。2014年には横浜スタジアム2日間、初の単独野外ライブで計6万人を動員する。さらに2015年はアルバム『35xxxv』を発売し、全24公演26万人を動員のアリーナツアーを成功させた。そして日本のみならず海外レーベルとの契約をし、アルバム発売を経てアメリカ、ヨーロッパ、アジアでのワールドツアーを成功させるなど世界基準のバンドになってきている。(公式サイトより)

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