カテゴリー: ホンダF1

  • フェルナンド・アロンソ 「個人的にはファンタスティックなシーズン」

    フェルナンド・アロンソ 「個人的にはファンタスティックなシーズン」

    マクラーレン・ホンダは非常にチャレンジングな2017年シーズンを過ごしているが、フェルナンド・アロンソは、個人的には“ファンタスティック”な一年だと語る。

    2015年にマクラーレン・ホンダに加入して以降、2度のワールドチャンピオンであるフェルナンド・アロンソは表彰台に手が届いてさえいない。

    今シーズンは、プレシーズンテストからホンダが導入した新型F1パワーユニットに信頼性トラブルが多発。パフォーマンス面でもライバルに大きく遅れを取った。

    しかし、ホンダの最新アップグレードは進歩を示し、F1ハンガリーGPではフェルナンド・アロンソがレースのファステストラップを記録して6位入賞。今季初のダブル入賞を果たして合計ポイントを11ポイントに伸ばし、ザウバーを6ポイント差を上回ってコンストラクターズ選手権9位に浮上している。

    フェルナンド・アロンソは、競争力のないマシンでも印象的なパフォーマンスを披露。そして、今年5月にはF1モナコGPを欠場して、マクラーレン、ホンダ、アンドレッティ・オートスポーツがタッグを組んだ“マクラーレン・ホンダ・アンドレッティ”のマシンでインディ500に初挑戦。最終的にリタイアに終わったものの、予選と決勝で素晴らしいパフォーマンスをみせた。

    「チームとして、僕たちはここまでのシーズンに満足することはできない」とフェルナンド・アロンソはコメント。

    「去年、僕たちは普通にQ3に進出していたし、9番手か10番手が僕たちの平均的なポジションだったけど、今年は少し苦しんでいる」

    「個人的には、僕にとってはとっても良いシーズンだった」

    「2017年マシンでは、再び自分のドライビングスタイルを取り戻して走ることができるし、自分はこれまでの年よりもはるかに競争的だと感じている。トラック上で競争力を感じている」

    「インディ500は素晴らしい経験だった。僕のゴーカートサーキットも順調だし、ファンタスティックだ」

    「なので、素晴らしいシーズン前半だったと思う」

    フェルナンド・アロンソとマクラーレンの契約は今シーズン末で期限を迎える。アロンソは夏休み中に2018について考えるとしているが、現状では優勝争いができるトップチームに空きはなく、マクラーレンに残留するか、ルノーに復帰するか限られているようにみえる。

    マクラーレンはフェルナンド・アロンソのの慰留に全力を尽くしてるが、フェルナンド・アロンソは判断の決め手は今年後半のホンダのパフォーマンスだと述べている。

    ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介も、2018年まで大きな進展を待つことはできないと実感している。

    「このようなポジションで祝うことなどできません」と長谷川祐介はコメント。

    「シーズン後半は何としてもリカバリーする必要があります」

    マクラーレンは、ホンダの信頼性とパフォーマンス不足に妨げられてきたが、最近のレースでホンダは改善を示しており、近々、次のアップグレードとなる“スペック4”を導入するべく作業を進めている。
    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「信頼性とパフォーマンスの状況には満足できない」とコメント。

    「シーズン前半を終えた我々の位置について言わなければならないとすれば、我々は少なくとも去年のパフォーマンスと戦闘力を取り戻すために懸命に仕事をしているところだ」

    「野心として、我々は今年もっと良い仕事をしていく必要がある。これは我々がいるべきだ場所でも、いたい場所でもない」

    F1ハンガリーGPでシーズン初ポイントを獲得したストフェル・バンドーンは、6月のアゼルバイジャンGP以降、安定した進歩を果たしている。

    「僕たちが示した改善はとても励みになった」とストフェル・バンドーンはコメント。

    「レース毎にクルマをより快適に感じているし、シャシーは間違いなく進歩している。過去数レースでのパフォーマンスはとても良かった」

    「詳細がとても重要だ。セットアップの小さな調整が快適に感じる助けになっている」

  • ホンダF1 「パフォーマンス向上がマクラーレンとの事態を収拾させる」

    ホンダF1 「パフォーマンス向上がマクラーレンとの事態を収拾させる」

    ホンダは、F1エンジンのパフォーマンス向上が、マクラーレンとのパートナーシップに絶ち込める事態を収拾してくれると考えている。

    F1は8月のサマーブレークを迎えたが、マクラーレンとホンダが関係を解消するとの噂はまだ途絶えていない。

    実際、ザウバーとホンダとの契約はすでに解消されている。

    「我々がザウバーと仕事をすることはないですし、現時点でエンジンを供給するチームはマクラーレンだけです」とホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は AS にコメント。

    噂では、ザウバーの代わりとしてトロ・ロッソにカスタマーエンジンを供給するための交渉が行われているとされている。

    マクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは「私は噂にはコメントしない」と述べた。

    「可能性のあるカスタマーを決めるのはホンダの責任だ」

    もう一つの噂として、マクラーレンは、2018年にルノーとのカスタマー契約を検討しており、9月までに決断を下すとされている。

    長谷川祐介は、F1ハンガリーGPでいせた信頼性とパフォーマンスの向上が、マクラーレンとの関係における事態を収拾してくれると考えている。

    「結果を示すことができて嬉しく思います」と長谷川祐介はコメント。

    「ハンガリーではまったくトラブルは見られませんでした。レースをフィニッシュすることについて心配することがはなかったのは初めてです」

    「マクラーレンとの協力を続けたいと思っていることは間違いありません。パフォーマンスを向上させて一緒に仕事をし続けていくと思います」

    関連:ホンダF1 「2017年シーズン中にルノーのエンジンを追い越したい」

  • フェルナンド・アロンソ、2018年のインディカー転向も視野

    フェルナンド・アロンソ、2018年のインディカー転向も視野

    マクラーレン・ホンダのフェルナンド・アロンは、自身3度目のF1ワールドチャンピオン獲得が最優先であり、それが可能なチームであればどこへでも移籍を検討すると強調。それが実現しない場合にはインディカーへの転向も視野に入れていることを明らかにした。

    以前、フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダに対して9月までにタイトル獲得への期待が持てるパフォーマンスのレベルを示すことを求めていた。

    フェルナンド・アロンソは、F1に代わる選択肢として2018年にインディカー・シリーズにフル参戦することも検討していることを明らかにした。

    「それも一つの可能性だ。いつも話している通り、自分の将来についてはとてもオープンに考えている。自分の最優先は、F1で3度目の世界タイトルを獲得することだが、それを達成するためには、どのチームへの移籍も検討する」と語った。

    「来年その可能性がないならば、別のシリーズも考えている。この1か月か、1か月半くらい様子をみる。来年は勝ちたい。そのためには、ここで前向きな変革が必要なんだ。たくさんの変革がね。それができれば、チームに残留することになるだろう。そういったことを9月に考えていく必要がある」

    今年、何か前向きな経験があったかと質問されたフェルナンド・アロンソは「あったよ。インディ500だ」とコメント。

    それ以外については「ない。もっと高い競争力を期待していたけど、期待していたような結果は示せていない。可能な限り早く状況を改善するために懸命に努力しているが、かなり厳しい」と述べた。

  • レッドブル、ホンダとトロ・ロッソのF1エンジン契約の噂を否定せず

    レッドブル、ホンダとトロ・ロッソのF1エンジン契約の噂を否定せず

    ホンダが2018年にトロ・ロッソにF1エンジンを供給するとの噂をレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは否定していない。

    F1はサマーブレイクに突入するなか、ホンダとトロ・ロッソを巡る噂はF1の中心となっている。

    シーズン前半戦最後のレースとなったF1ハンガリーGP後、全チームはハンガロリンクに残ってインシーズンの公式テストを行ったが、トロ・ロッソについて新たな噂が浮上。

    昨年11月にマクラーレンのCEOの座を辞任に追い込まれたロン・デニスがトロ・ロッソの買収に関心を持っているというものだ。

    ロン・デニスは、マクラーレンのワークスワートナーとしてホンダをF1に復帰させた人物でもある。

    この噂についてレッドブルのヘルムート・マルコは「まぁ、現在、ロン・デニスは3億ユーロ(約400億)のマクラーレンの株式を所有しているからね」と Auto Motor und Sport に笑いながらコメント。

    「彼は我々に電話をかけてくるべきだ」

    だが、ホンダがトロ・ロッソにF1パワーユニットを供給するかもしれないという噂はより信憑性が高そうだ。

    ホンダは、ザウバーへの2018年のカスタマーパワーユニット契約を破棄されたことで、代わりとなる供給先を探している。

    F1ハンガリーテストが行われた1日(火)にはハンガロリンクで本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史とレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコとの間で交渉が行われ、ホンダとトロ・ロッソとのF1エンジン供給契約が進展したと報じられている。

    その噂は真実かと質問されたヘルムート・マルコは「そのうちわかるだろう」とスペインの El Confidencial は述べた。

    また、ホンダの山本雅史は「我々は他のチームへの供給について合意に達する可能性があるかどうかを確認するために彼らと話し合いをしています」と Diario AS に語った。

    現在、ホンダがパワーユニットを供給するマクラーレンは、2018年もホンダとの関係を継続するか、もしくは他のメーカーのパワーユニットに変更するかを少なくとも9月までには決定すると述べており、このような噂はそれまで続くことになるかもしれない。

    実際、ホンダとのF1パワーユニット計画を白紙化したザウバーの新チーム代表フレデリック・バスールは、その理由のひとつに「マクラーレンとホンダの間のコラボレーションに関してもちょっと不明だったし、エンジンサプライヤーがギアボックスのためのソリューションを見つけなければならないという我々側の事情もあった」と語っている。

    また、トロ・ロッソには別の噂も浮上している。

    レッドブルが、現在イタリアのファエンツァにあるトロ・ロッソの本部をイギリスに移すことを望んでいるというものだ。

    だが、この件について質問されたヘルムート・マルコナンセンスだ」とコメント。

    「それなら、なぜ我々はファエンツァに素晴らしいファクトリーを設けたりしたんだい?」

    さらには、F1ハンガリーテストでインドネシア出身のショーン・ゲラエルがF1ハンガリーテストでトロ・ロッソでの2度目のF1テストを行ったことで、トロ・ロッソのマシンが父親のリカルド・ゲラエルが代表を務めるケンタッキーフライドチキンのインドネシア法人であるKFCジャゴニャ・アヤムのカラーリングに変更にあるとの推測も広まったが、F1のベテラン記者ロジャー・ブノワは「ゲラエルは地元でケンタッキーフライドチキンの資金でサポートを受けているが、彼のF1の可能性はむしろ低い」と Blick に語っている。

  • ホンダとレッドブルが交渉…トロ・ロッソへのF1エンジン供給に進展

    ホンダとレッドブルが交渉…トロ・ロッソへのF1エンジン供給に進展

    F1ハンガリーテストが行われたハンガロリンクで本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史とレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコとの間で交渉が行われ、ホンダとトロ・ロッソとのF1エンジン供給契約が進展したと報じられている。

    ザウバーへのF1パワーユニット供給が白紙となったホンダは、マクラーレンとの開発に役立てる多くのデータを収集するために第2のチームにパワーユニットを供給することを望んでいる。

    トロ・ロッソは、2018年のルノーとの契約を有しているが、ホンダのカスタマー供給先の最有力候補に挙げられている。

    Autosport の報道によると、1日(火)にレッドブルのヘルムート・マルコとホンダの山本雅史との間で会議が行われたという。山本雅史はホンダのモータースポーツ活動の予算を持っているとされている。

    状況に詳しい情報源によると、話し合いは2018年のホンダのトロ・ロッソへのカスタマーパワーユニット供給に焦点が置かれており、ヘルムート・マルコは、ホンダが将来的に大幅にパフォーマンスを改善した場合には上位チームのレッドブルにホンダを搭載することに興味を持っているという。

    2015年、ルノーとの関係が悪化したレッドブルは、メルセデス、フェラーリとともにホンダとも交渉したが、当時のマクラーレンの代表ロン・デニスによって拒否されている。

    レッドブルは、ワークス供給を獲得したがっており、マクラーレンがホンダとの契約を解消して他のサプライヤーを見つけた場合、将来的にホンダとの提携をソリューションとして検討しているとされている。

    2018年にむけてトロ・ロッソとホンダとの契約が成立した場合、ギアボックス契約も必要になってくる。

    Autosport によると、マクラーレンはホンダにギアボックスを供給し、ホンダはエンジンとのパッケージとしてトロ・ロッソに供給することになるという。

    事実上、トロ・ロッソとの契約はザウバーのカスタマー契約の代わりとなるため、マクラーレンがそれを阻止することはないと考えられている。

    だが、マクラーレンは、ホンダがレッドブルにエンジンを供給することは望んでおらず、再び契約に対して拒否権を発動する可能性もあるとされている。

    マクラーレンとホンダとの契約は2018年も有効だが、マクラーレンはまだ他の選択肢を評価しており、メルセデス、そして、歴史的なライバルであるフェラーリにまで供給を打診したが拒否されている。

    ホンダの競争力が改善する見込みがない場合、最も現実的なシナリオは、トロ・ロッソがホンダから供給を受け、マクラーレンがルノーのパワーユニット供給を受けると考えられている。

  • マクラーレン・ホンダ:2017年 ハンガリー公式テスト 2日目レポート

    マクラーレン・ホンダ:2017年 ハンガリー公式テスト 2日目レポート

    マクラーレン・ホンダにとって、ハンガロリンクで行われたシーズン中で最後となる公式テストの最終日は非常に収穫の多い一日となった。また、今日初めてMCL32のマシンに乗り込んだランド・ノリス(チームのテストドライバー兼シミュレータードライバー)にとっても、ポジティブな一日だった。

    ランド・ノリスは、貴重なテスト走行を行いながら、マシンのステアリングホイールの制御やシステム操作に慣れるため、コース上での時間を最大限に活用した。

    午前中は、セットアップ変更を何度か行いながらシングルラップを走行し、多くの空力データを収集。その後、セッションが進むにつれて、少し長めの走行に切り替えた。今日も昨日と同様に、空力相関作業に加えて、ハンドリング、バランスおよびスタビリティーの評価に焦点を当てた。

    今日はランド・ノリスにとっても、マシンのハンドリング特性を理解し、エンジニアとともに仕事をするいい機会になった。充実した内容となった午前中のセッションでは、昼食時間までに58周を走行。その後、ノリスがコース上で小さなスピンを喫したことから、チームはマシンをガレージまで牽引し、念のために確認を行った。幸いにもマシンに損傷はなく、問題は検出されなかった。その結果、チームは午後のセッションに備えて、予定していたセットアップ変更を昼食時間を挟んで実施することができた。

    午後のセッションでは、素早いラップを走行する合間にセットアップの調整を重点的に行い、その後、燃料を多く搭載した状態でロングランを実施した。ランド・ノリスは2番手のラップタイムを出し、今日のセッションの大半でそのポジションを維持。最終的に、合計91周を走行しした。

    ランド・ノリス

    「僕にとっては、とてもエキサイティングな一日だった。今日という日をずいぶん長い間、楽しみにしていた。本当にいい一日で、我々全員にとって非常に収穫の多い日だった。チームに指示されたテストをすべて実施することができ、すべてがうまく進んだ。最初はマシンに慣れるのに少し苦労したものの、セッションの終わりまでには、十分に適応することができた。マシンで多くの周回を重ね、その経験を心から楽しむことができた。最後になったが、このチャンスを与えてくれたチームに本当に感謝している。今後も多くのチャンスに恵まれることを願っている!」

    エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

    「マクラーレン・ホンダとランド・ノリスにとって、非常に実りある、有意義な一日になったことをうれしく思う。大きな問題もなく周回を重ねるとともに、テストプログラムを順調に進めることができた。いい結果に終わったブダペストでのグランプリ週末に続いて、2日間のポジティブなテストを実施できたことは、これから夏休みを迎えるチーム全員が士気を高める結果となった。今回収集したデータは、次戦のスパやそれ以降のレース用にマシンの開発を進める上で、非常に重要になる。ランドの落ち着いた走りとプロ意識の高さ、そして彼がもって生まれた速さには感心させられた。今日初めてMCL32をドライブしたにもかかわらず、すぐにマシンを理解しし、エンジニアへのフィードバックも貴重かつ正確だった。我々のテストドライバーのラインアップの中でも、彼の才能が特別であることは間違いなく、将来有望なスターとなることは疑いようがない。最後に、マクラーレン・ホンダのメンバー全員に対して感謝の意を述べたいと思う。チーム全体にとって困難な状況にあったここ数ヵ月の間、それぞれが揺るぎない決意を持って本当に精力的に仕事をこなしてくれた。夏休み中は、皆さんが家族や友人とともに、ゆっくりと楽しい時間を過ごされることを願っている。そして夏休み明けには、充電を経てフレッシュな気持ちで仕事に戻り、非常に重要となる今季の後半戦を迎えるにあたって、引き続き進化を遂げる構えだ」

    中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)

    「今日のテスト2日目もHondaはパフォーマンスやドライバビリティーの改善に向けたテストを継続しました。途中、車体側のパーツ交換により多少マシンを止めることもありましたが、それでも今日初めてMCL32をドライブしたランド・ノリス選手と91周を完了することができ、昨日に続き、信頼性とパフォーマンス向上のための貴重なデータを収集できたと思います。チームはこれから、つかの間のサマーブレイクに入ります。厳しかった前半戦を終え、少しの間だけサーキットから離れてリフレッシュした後に、後半戦に向かうことになります。充実したハンガリーでのレースとテストを終え、後半戦開始となるスパ・フランコルシャンでいいレースをお見せできるよう、今回収集したデータを十分に解析して望みたいと思います」

    関連:F1ハンガリーテスト 2日目 結果:セバスチャン・ベッテルが最速タイム

  • ホンダ、2017年型F1パワーユニットの開発の手を緩めず

    ホンダ、2017年型F1パワーユニットの開発の手を緩めず

    将来について様々な憶測が渦巻いているホンダだが、2017年型F1パワーユニットの開発の手はまだ緩めていない。

    マクラーレンとホンダのパートナーシップは解消の方向に向かっているとの見方が強いが、最近ホンダが投入した“スペック3”パワーユニットはこれまで信頼性を見せており、F1ハンガリーGPではフェルナンド・アロンソがファステストラップをマークしている。

    マクラーレンの情報筋は「これが大きな信頼性問題の終わりかどうかはわからない」とコメント。「決して確証はできないだろう」

    マクラーレンは9月に2018年のエンジンパートナーを決定すると報じられているが、その数日前のF1ベルギーGPで、ホンダは“スペック4”パワーユニットを投入するとされている。

    ホンダの“スペック4”はさらに15馬力アップしているとされ、メルセデスやフェラーリと45馬力以内まで近づくと Marca は報じている。

    「我々は、夏休み後にホンダがまた我々に進化を与えるかどうかを見てみるつもりだ。我々はそれを必要としている」とマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエは述べた。

    マクラーレン・ホンダは、F1ハンガリーテストの初日にパワーユニットのオイル漏れに見舞われたが、深刻な問題ではなく、大半のプログラムは消化した。

  • マクラーレン・ホンダ:2017年 ハンガリー公式テスト 1日目レポート

    マクラーレン・ホンダ:2017年 ハンガリー公式テスト 1日目レポート

    マクラーレン・ホンダにとって、夏休み前に行われ、シーズン中で最後となる公式テストの初日は、変化に富んだ 一日となった。

    午前中のセッションでは、多数のショートランに焦点を当て、短時間で多くの評価ができるように、ラップの合間にセットアップ変更と空力相関テストを迅速に実施した。その後、ストフェル・バンドーンはロングランを開始し、シャシーのハンドリングおよびスタビリティーの評価を行った。

    ストフェル・バンドーンが35周を走行した後、昼食時間の直前に水漏れと思われる問題が発生。そこでチームは大事をとってマシンをコース上に止め、その結果、赤旗が出された。その後、シャシーとパワーユニットを徹底的にチェックしたところ、漏れはパワーユニット側で発生していることが判明。問題の発生箇所を突き止め、(確認のためにパワーユニットを取り外す必要があり)修正するには時間がかかったものの、深刻な不具合ではなく、バンドーンは午後4時すぎにはコースに復帰することができた。

    それ以降は、さまざまなタイヤと燃料搭載量でのショートランをそれぞれ実施しながら、バランス、ハンドリングおよびセットアップの変更をさらに行った。ストフェル・バンドーンは、一日を通していいペースで72周を走行。午前のセッション終盤には、タイムシートのトップに躍り出た。午後のセッションでは、終了間際に2番手に下がったものの、それまではセッションの大半でトップの座を維持した。

    ストフェル・バンドーン

    「今日はトラブルによる中断を挟んだにもかかわらず、実際にはとても収穫の多い一日だった。新しいパーツをマシンに装着し、その確認に一日を費やしたが、確かな効果を確認できた。今日はセッションが進むにつれて、確実にいい方向に向かった。新しいパーツをコースに持ち込み、期待通りの効果を得られて、マシンのパフォーマンスが改善することはうれしいものだ。もちろん、これはテストであり、特に大きな意味はない。それでも、自分たちの学びに役立つ有効なデータを入手することができる。この2日間は、多くの走行プログラムが予定されている。夏休み明けには、僕たちがさらに一歩前進したことを示し、残りのシーズンでさらに向上できればと思っている。レースが開催された週末のあとに行うテストは、毎回、チームにとって非常に貴重だ。週末にうまくいったことと、いかなかったことを確認し、週末のセッションで使用するにはリスクが高すぎる新しいパーツを導入するいい機会になる。ハンガリーではまずまずの一週間を過ごしており、トップ10圏内で安定した走りができていることはポジティブな結果だ。夏休みに入る前に、ランドを迎えて臨む明日のテストがうまく進み、有効なデータをさらに収集できることを願っている」

    エリック・ブーリエ (マクラーレン・ホンダ レーシングディレクター)

    「今日は、ショートランで実施した評価の種類と、いくつか発生した信頼性に関する不具合により、何度も中断を挟む一日となった。それでも我々は走行プランの大半を消化し、残りのシーズンに向けて引き続きマシンの開発を行う中で非常に価値のある、有効なデータを収集することができた。ストフェルはいつも通り自分の仕事を全うし、最終日となる明日のテストの走行プランを作るために必要な細かいフィードバックをたくさんしてくれた。今日の気温は35℃、そして路面温度は約54℃に達したため、マシンには特に厳しいコンディションだった。それでも、実施したさまざまなテストから貴重な学びがあった。明日は、MCL32のマシンを初めて体験するランド・ノリスを迎えて、予定しているテストプログラムを引き続き実施する」

    中村聡 (ホンダ R&Dチーフエンジニア)

    「今日のテスト初日では、車体側の新しいパーツなどのテストにあわせ、PU側も後半戦に向けたパフォーマンスと信頼性両面の向上の為にいくつかの新しいトライを行い、貴重なデータを収集できました。昼休み直前に発生したオイル漏れにより途中マシンを止めてしまったことは非常に残念でしたが、問題自体は深刻なものではありませんでしたし、後半戦が始まる前に、実走確認のなかでこのようなトラブルを発見できたことはむしろよかったと思います。また、先週末のレースでポイントを獲得したストフェルですが、今日も好調を維持し、テストとは言え全体の二番手のタイムを記録するなど、いい走りを見せていたと思います。明日もテストは続きますが、サマーブレイク前にできるだけのデータを収集できるよう、限られた時間を最大限活用できればと思います」

  • マクラーレン、ハンガリーでのダブル入賞は「ハーフタイム直前のゴール」

    マクラーレン、ハンガリーでのダブル入賞は「ハーフタイム直前のゴール」

    マクラーレン・ホンダのF1ハンガリーGPでのダブル入賞は、ハーフタイム直前にゴールを決めたようなものだとCOOを務めるジョザサン・ニールはサッカーに例え、後半戦へ気持ちを新たにした。

    フェルナンド・アロンソは、昨年のF1アメリカGPでの5位以来のベストリザルトとなる6位でフィニッシュ。レース終盤にはファステストラップも記録した。チームメイトのストフェル・バンドーンも10位入賞を果たし、マクラーレン・ホンダは今季初のダブル入賞を成し遂げた。

    「ドライバー、メカニック、ワーキングで働く全員のために本当に嬉しく思っている」とジョナサン・ニールは Autsport にコメント。

    「ハーフタイム直前にゴールを決めたような気分だ」

    「ポイントを獲得し、我々自身を前進させられることは常に嬉しいことだし、パッケージを確認できた」

    「我々はここに合理的なアップグレードパッケージを持ち込み、その全てが機能していた。短期的にも少し安心することがでいたし、そこも嬉しい」

    「だが、厳しいシーズン前半だったし、全員が夏休みを楽しみにしていると思う」

    ダブル入賞で9ポイントを獲得したことで、マクラーレン・ホンダはコンストラクターズ選手権で最下位を脱し、9位で夏休みに入る。

    この結果は、ホンダの信頼性とパフォーマンス不足にとってここまでの壊滅的なシーズンを送っていたマクラーレン・ホンダにとって嬉しい後押しとなる。

    「最下位から9位に浮上した」とジョナサン・ニールはコメント。

    「だが、我々はトップにいることを望むレースチームだ。現時点で我々は必ずしもトップにいるわけではない」

    「我々が前進していくと楽観的に捉える多くの理由がある。チーム内には多くのエネルギーがあるし、もちろん、フラストレーションもあるが、それが我々の前進を妨げることはない」

  • ホンダとトロ・ロッソのF1エンジン契約の噂にレッドブル陣営は沈黙

    ホンダとトロ・ロッソのF1エンジン契約の噂にレッドブル陣営は沈黙

    トロ・ロッソが2018年にホンダのF1エンジンを搭載するとの噂にレッドブル陣営はノーコメントを貫いている。

    ホンダは、2018年にザウバーにカスタマーパワーユニットを供給することになっていたが、先週、この話は流れた。

    マクラーレンは、ホンダとのパートナーシップを解消することを検討しているとされ、そうなるとホンダの供給先はなくなる。

    ホンダは、他チームとF1エンジン契約について交渉していることを認めており、その有力候補としてトロ・ロッソが挙げられている。

    「我々はカスタマー供給契約の機会があるかどうかを確認するべく、フェラーリやメルセデスのようなワークスチーム以外と交渉しています」と本田技研工業のモータースポーツ部長を務める山本雅史はコメント。

    「来年にそれを達成できるようにスケジュールを合わせるのは厳しいですが、それでも我々は2018年にそうする機会を探そうとしています」

    噂では、F1ハンガリーテストが開催される1日(火)にハンガロリングでレッドブルとホンダの間にトロ・ロッソへのF1エンジン供給にむけた交渉が行われるとされている。

    マクラーレン・ホンダは、F1ハンガリーGPでフェルナンド・アロンソが6位、ストフェル・バンドーンが10位でフィニッシュして今シーズン初めてダブル入賞を達成。フェルナンド・アロンソはファステストラップを記録している。

    F1ハンガリーGPでの結果はトロ・ロッソとホンダの交渉に影響を与えるかと質問されたレッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは「何の交渉のことだ?」とコメント。

    「噂についてコメントするつもりはないし、情報源について尋ねるつもりもない」

    「現在、ホンダについては多くの噂があると思うが、私には何も言うことはない」

    メルセデスとフェラーリは、マクラーレンへのカスタマーパワーユニットの供給に断りを入れており、ホンダが前進を示していることで、マクラーレンとホンダのパートナーシップが継続するとの見方も強まっている。

    マクラーレンは、2018年のエンジンパートナーについて9月までには決定することを示唆している。

    「技術的には12週間でエンジンを変更することはできる」とマクラーレンのレーシングディレクターを務めるエリック・ブーリエはコメント。

    「だが、エンジンに合わせた理想的なクルマを造りたければ、遅くとも9月には開始する必要がある」

    本田技研工業の山本雅史は「ホンダはマクラーレンとともにF1にとどまります。我々には契約があります」とコメント。

    また、ホンダのF1プロジェクト総責任者を務める長谷川祐介は「我々が望んでいるのはマクラーレンと続けることです」とコメント。

    「ここで一定の進歩を示すことができて嬉しく思っていますし、このことで我々の関係も改善されるでしょう」

    だが、マクラーレン・ホンダが今季初のダブル入賞を達成したハンガロリンクは、600m以上のストレートは1本のみ。スロットル全開率は低く、運動エネルギー回生を行えるブレーキングポイントが少ないためERSの影響も中程度とパワーユニットの性能差が出にくいサーキット。裏を返せば、マクラーレンのシャシー性能が優れていることが証明されたともいえる。

    仮にトロ・ロッソが2018年にホンダのエンジン搭載を決定した場合、ルノーの供給先に空きができる。その場合、マクラーレンがルノーのパワーユニットに鞍替えし、『マクラーレン・ルノー』が誕生するとも噂されている。