カテゴリー: ホンダF1

  • レッドブル 「ホンダとルノーのどちらを搭載するか選べる立場にいる」

    レッドブル 「ホンダとルノーのどちらを搭載するか選べる立場にいる」

    レッドブル・レーシングは、2019年にF1エンジンサプライヤーを選べる立場にいるとチーム代表のクリスチャン・ホーナーは強調する。

    レッドブル・レーシングは、2015年にルノーとの関係が悪化して契約解消を申し出たが、他のエンジンサプライヤーがエンジン供給を拒否。エンジンがないという危機的な状況となり、F1撤退さえも報じられた。

    最終的にレッドブル・レーシングはルノーとの契約を更新。タグホイヤーのバッチをつけて現在もルノーのF1パワーユニットを搭載している。

    しかし、クリスチャン・ホーナーは今は当時とは異なり、レッドブル・レーシングは2019年にルノーとホンダのどちらを搭載するかを選べる立場にいると語る。

    「幸いなことに、我々には選択肢がある」とクリスチャン・ホーナーは Auto Motor und Sport にコメント。

    「ルノーは我々と仕事を続けたいと思っている。そして、我々はホンダに関して最前列に座っている。我々が彼らがどのように発展しているかを観察できる」とクリスチャン・ホーナーは、姉妹チームのトロロッソとホンダとの新しいパートナーシップに言及した。

    またクリスチャン・ホーナーは、レッドブル・レーシングが“夏休み”までに決断を下す必要があると述べた。

    クリスチャン・ホーナーは、ホンダとの提携に備えてモータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコが、日本語を磨いていることを認める。

    「ヘルムートには常に才能があった。現在、彼は我々の日本語のマスコットだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。

  • ピエール・ガスリー 「日本での1年はホンダとの信頼関係構築に役立った」

    ピエール・ガスリー 「日本での1年はホンダとの信頼関係構築に役立った」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、昨年日本でホンダとスーパーフォーミュラを戦ったなかでの経験が、F1でホンダのエンジニアとコミュニケーションを取る上での信頼関係を構築する方法に大きく役立ったと考えている。

    ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコが率いるレッドブルのジュニアドライバーとして厳しいプログラムを経験してきた。2016年にGP2チャンピオンを獲得したガスリーだが、F1昇格には時期尚早だと判断され、昨年は日本でスーパーフォーミュラに参戦している。

    セバスチャン・ベッテルというF1ワールドチャンピオンを生み出したが、過去に多数のドライバーが解雇されて“冷酷”と称されるヘルムート・マルコのレッドブルの育成プログラムを通ってきたピエール・ガスリーだが、以前のドライバーたちと比較してそこにプレッシャーによる悲壮感はなかった。

    ピエール・ガスリーは、ヘルムート・マルコの課題リストや優先リストがモチベーションを与えていると語る。

    「そうだね、そこは明白だと思う。クルマのポテンシャル次第なので、僕たちは目標について詳細に会話しているわけではないけどね。ミッドフィールのクルマの場合は表彰台や優勝を争うことはできないし、客観的になる必要がある」とピエール・ガスリーは F1 Racing にコメント。

    「肝心なのは、スピード、良いレース、一貫性を示し、ポイントを獲得するチャンスのあるときにそこにいることだ。僕にとって肝心なのは、自分のためにやっていくことだ。僕はレースが大好きだからね。自分のパフォーマンスに満足することが最も重要だ。僕はいつも完璧を目指しているし、本当に満足することは決してないけどね」

    昨年の第15戦マレーシアGPでダニール・クビアトに代わってF1デビューを果たしたピエール・ガスリーは、ルノーのF1パワーユニットのトラブルによって厳しいF1デビューを果たすことになる。

    「去年の終盤はルノーのエンジンの様々な問題によってかなり厳しかった」

    今年、トロロッソは、ルノーとの契約を解消してホンダと新たにパワーユニットを搭載。過去3年間、マクラーレンと散々なシーズンを過ごしてきたホンダとのパートナーシップに多くの人々が懐疑的な目を向けた。

    しかし、ホンダのF1パワーユニットは冬季テキストで優れた信頼性を発揮。開幕戦こそMGU-Hの故障が発生したが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞を果たしてパドックを驚かせた。

    「今年はチームの全員にとって大きなチャンレンジになる。僕たちはもうカスタマーではないし、以前とは異なる種類の関係だ。僕たちはホンダと同じ目標を持っているし、日本人とイタリア人が1つのチームとして協力しているのを感じることができる。雰囲気とダイナミクスとポジティブだ」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ホンダはしっかりとしたエンジンを造れることを全員に示したいと思っているし、かなりプッシュしている。ここまで信頼性は良かった。日本人のエンジニアは達成しなければならない目標のために何かをするとき、最も仕事にコミットする人々だと思っている。たとえ、1日20時間仕事をしなければならないとしてもね。彼らはすべてにトライする」

    マクラーレンとホンダF1の失敗の要因としては、ヨーロッパと日本の文化の違いが挙げられている。自らも日本で生活した経験のあるトロロッソのチーム代表フランツ・トストは、チームスタッフが日本人との作業や文化の理解を深めるためにセミナーを開催するなど、ホンダと円滑なコミニュケーションを実現している

    一足先に日本人との仕事を経験しているピエール・ガスリーは「1年前に日本に住んで仕事をすることが自分にとってどれくらい有益なものになるかはわからなかった。信頼を得るためのコミニュケーションの取り方やアプローチの仕方について本当に多くのことを学んだ。透明性があり、ストレートである必要があるけど、ヨーロッパとは非常に異なるやり方が必要だ」とコメント。

    「スーパーフォーミュラでホンダと1シーズンを過ごしたことは今の信頼関係を築くことに役立ったと思う。去年の初めてに初めて合ったエンジニアとここですでに良い作業関係を築けているからね。それが僕たち全員にとって物事をより簡単にしてくれることを願っている」

    前任のダニール・クビアトがそうであったように、トロロッソで走るドライバーはレッドブルにアピールするために気合が空回りすることがしばしばある。だが、ピエール・ガスリーはF1デビュー以降、不用意なアタックでレースを潰すようなことは見られていない。

    「全てのラップが重要なのはわかっていた。できる限り多くのマイレージを稼がなければならなかった。それが経験を積んで、クルマから学び、進歩していく方法だからね」とピエール・ガスリーはコメント。

    「ターン1でレースを台無しにしてしまったら、チームにとって良くないだけでなく、何も満足ことができない。全ての週末でスマートなやり方でレースを組み立てようとしている。今年はフルシーズンを戦うという違いがあるし、クルマをより把握している。チャンスはあるだろうけど、状況に応じてどれくらいリスクを取るべきか理解している必要がある」

    だからといって、常に保守的なレースをするつもりはないとピエール・ガスリーは語る。ドライバーとしてなめられないために時には強気なドライビングも必要となる。

    「もちろんさ。クラッシュしなければならないというわけではなく、彼らに示すという意味でね・・・」

  • トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダ 「悪い部分が見えた。解析できれば一歩になる」

    トロロッソ・ホンダにとって歴史的快挙となったバーレーンに続く連戦の第3戦中国GP。厳しい戦いを強いられた上海での週末をチームスタッフが振り返った。

    第2戦バーレーンGPで4位初入賞を果たしたピエール・ガスリーは、第3戦中国GPでは注目のドライバーの一人となり、グランプリ週末前の木曜に行われるFIAプレスカンファレンスに招かれた。そして、この大会に向けて問われると、次のように語った。

    「マシンのポテンシャル、セットアップ、タイヤといったものへの理解は深まっているが、それをレースの場でもっと確認する必要がある。僕らのマシンのベースラインを判断し、バーレーン以外のトラックでも同じパフォーマンスを出せるかどうかを確認する上で、今週末は絶好の機会になると思う」

    ピエール・ガスリーの言葉通り、トロロッソ・ホンダにとって中国GPは、前戦での好結果が本物か否か、その真価が問われる一戦だった。

    他チームや他ドライバーからも、トロロッソ・ホンダのバーレーンでの活躍を賞賛する声が多数上がったが、共通していたのは「バーレーンのコースは、トロロッソ・ホンダの得意なコースであった」ということだ。

    F1マシンのパフォーマンスは、その設計思想や戦略によって、それぞれ長所短所が必ず存在する。車体自体の構造、つまりホイールベースや重量バランス、サスペンション性能などにより、メカニカルグリップ(ダウンフォース以外で得られるグリップ)に違いが表れる。それに加えて空力パーツ、パワーユニット、タイヤなどの要素が組み合わされ、それらすべてが複雑かつ微妙にマシンのパフォーマンスを左右する。実際にシーズンが始まると、それぞれのサーキットレイアウトの特徴に対して、複雑な構成要素により生み出されるダウンフォースとメカニカルグリップ、パワーユニット性能、そしてタイヤの使い方を適合させて、レースを戦うことになる。

    トロロッソ・ホンダのマシン『STR13』は、ダウンフォースを比較的抑えめにし、高速性能に勝る性格を持つと見られている。その性格に加え、複雑な要素が見事に噛み合ったのがバーレーンでのレースだったとすれば、今回、中国ではこのバランスに大きな狂いが生じたというほかない。

    金曜午前のFP1で初日の走行が始まると、トロロッソ・ホンダの2台は苦しんだ。そして、2日目、セッティングを変更して臨んだP3と予選ではさらにパフォーマンスを落とす結果となった。

    「予想していたより厳しい予選でした。このサーキットと我々のマシンの相性はあまりよくないようです。そして、昨日と今日の低い気温と風もマイナスでした。特にピエールは、マシンの扱いに苦労したようです。昨日の方がマシンのバランスはよく、競争力があったと感じています。決勝は気温も上がるようなので、今日の原因を突き止め、レースではよりパフォーマンスを見せたいと思います」と、チームのテクニカルディレクターであるジェームス・キーは語った。

    迎えた決勝レース。気温は上がり、風も前日と比べて弱まった。トラックコンディション回復に一縷の期待を持ったものの、マシンのパフォーマンスは改善しなかった。ガスリーとハートレーの2台が異なったタイヤでスタートし、それぞれ違う戦略でレースに臨んだが、それも功を奏せず、レース半ばにはドライバーとのコミュニケーションミスにより、チームメート同士が接触するという事態も起きてしまった。

    「想定よりも悪いパフォーマンスと結果でした」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治はレース後に語った。

    「結果としては残念でしたが、これですべてを失ったわけではありません。3戦が終わり、よかったこと悪かったことが両方あったわけで、なぜよかったのか、なぜ悪かったのかを解析する材料はあります。これも一歩一歩の一つだと考え、次に向けて備えるしかありません。トロロッソのトストさんも、次戦バクーまでに原因を解析するよう、チームに号令をかけていました。我々としては、パワーユニットには全く問題はなかったと認識していますが、これもこのあと、パワーユニットとデータを解析します」

    実際、バーレーンでの週末と比較すると、中国では『マシンにとって不得意なサーキット』だとしても大きすぎるパフォーマンスの落差が露呈した。ピエル・ガスリーの「クルマへの理解がまだまだ足りない」と言うコメントの通り、今回の原因特定はこれからの作業となる。

    大きな前進を感じさせたバーレーンから状況は一転したが、田辺豊治の「悪い部分が見えたと言う意味で、それを解析できれば一歩になると思う」という言葉の通り、経験を積んだというステップを勘案すればゼロに戻ったわけではない。

    一度の好調がそう簡単に続くわけではない、F1の難しさを思い知らされたレースだった。

  • ホンダF1、レッドブル・レーシングとのエンジン交渉に口を閉ざす

    ホンダF1、レッドブル・レーシングとのエンジン交渉に口を閉ざす

    ホンダF1は、2019年にレッドブル・レーシングにF1パワーユニットを供給する可能性に口を閉ざしている。

    レッドブル・レーシングは、今シーズン限りでルノーとの契約を終了する可能性があることを公にしており、2019年から姉妹チームの新たなパートナーとなってホンダにF1パワーユニットを変更するとの推測が高まっている。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「トロロッソは新しいアイデアにオープンですし、我々の意見を注意深く聞いてくれます」とコメント。

    「我々は一緒に目標を達成するために懸命に作業している」

    そのような状況のなか、レッドブル・レーシングが2019年にホンダのF1エンジンを使用する条件として、ルノーと同等のパフォーマンスを達成することをホンダに伝えたとも報じられている。

    しかし、レッドブル・レーシングとの交渉の進捗について質問された田辺豊治は「今シーズン、そして、トロロッソとのテクニカルパートナーシップに集中しています」と Auto Hebdo にコメント。

    「それ以外に関しては、ホンダのトップマネジメントが決定します」

    トロロッソは、年間3基のエンジンルールにとらわれず、クルマのスピードを上げようとするホンダのスタンスに満足していると語る。

    トロロッソのチーム代表フランツ・トストは「他チームはシーズン毎に2~3回のメジャーアップデートを行う。我々は異なる哲学を追及している」と語った。

    ホンダF1は、6月のカナダGPもしくはフランスGPのどちらかで40馬力のパワーアップを実現するアップグレードを投入すると報じられている。

  • ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1 「バーレーンの競争力を再現すべくトロロッソと分析していく」

    ホンダF1は、バーレーンGPで発揮した競争力をより定期的に生み出す方法を理解するためにトロロッソと協力して序盤戦のパフォーマンスを分析していくことを計画している。

    オーストラリアで厳しいスタートを切った後、トロロッソはバーレーンで4番手に速いチームとなり、ピエール・ガスリーが印象的な走りで4位入賞を果たした。

    パーレーンでは新しい空力パッケージが導入され、シャシーとパワーユニットの両方で改善が見られたが、中国でのマシンは競争力に欠け、ポイントを獲得することができなかった。

    「中国の結果はトロロッソ・ホンダのパッケージから来たものだと思っています」とホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は Racer にコメント。

    「シャシー側からなのかパワーユニット側からなのかどうかはわかっていません」

    「ですから、我々は理解する必要がありますし、原因を調査していく必要があります。中国で何が起こったのか、またバーレーンで何が起こったのか、なぜ中国でそれが起こったのか、なぜバーレーンでそれが起こったのかを分析する必要があります。その後、今後にむけての計画を立てていくことになると思います」

    ホンダは、オーストラリアGPでピエール・ガスリーのMGU-Hに問題が発生したことで対策を講じなければならなかったが、田辺豊治は次の2レースではパワーユニットは問題なく走っていたと語る。

    「これまでのところ、データに問題は確認されていません。メンテナンスのためにHRD Sakuraにハードウエアを送り返し、ハードウエア自体を調査してきます。データ面では懸念はありません。現時点でMGU-Hのアップデートには満足しています」

    ポジティブな変化にも関わらず、田辺豊治は、中国のフリー走行3回目にダニエル・リカルドのレッドブルに搭載されているルノーにターボの故障が発生したことは、ホンダは信頼性に関してリラックスすることはできないと語る。

    「1台のICEが3レース、もう1台のICEが2レース、そして、MGU-Hは2レースを走行しています。まだそのコンポーネントは2~3レースを走っただけです。現状では信頼性にはあまり信頼していませんが、予期せぬ状況は発生するものですし、慎重になる必要があります。あまり満足しすぎることはできません」

    「ルノーの故障が発生したことはとても気の毒に思います。今後、我々にも同じことが起こる可能性はあります。どうなるかはわかりません。ですが、レギュレーションはレギュレーションですし、我々はそれに従わなければなりません。難しいですが、全てのメーカーが信頼性のためのそのレギュレーションに従っています」

  • ホンダF1、レッドブルとのエンジン契約の条件は“ルノーと同等の性能”

    ホンダF1、レッドブルとのエンジン契約の条件は“ルノーと同等の性能”

    ホンダが2019年にレッドブル・レーシングにF1エンジンを供給するどうかは、今シーズン中盤までにルノーに匹敵するパフォーマンスを示せるかどうかにかかっているようだ。

    マクラーレンとの3シーズンを終え、今年からホンダはトロロッソとのパートナーシップを開始。開幕戦ではMGU-Hに故障が発生したが、以降の2戦ではトラブルのないスムーズの走行を見せている。

    基本的にホンダの2018年のF1パワーユニットは信頼性に重点を置いた昨年型の進化版だが、第2戦バーレーンGPではピエール・ガスリーが4位入賞。低・中速サーキットなどいくつかの要因はあったものの、条件が整えば、ホンダのF1パワーユニットにも中団のトップを争えるポテンシャルがあることを示した。

    トロロッソの姉妹チームであるレッドブル・レーシングは、現在の供給元であるルノーとの関係が悪化。パフォーマンス面だけでなく、開幕3戦でダニエル・リカルドのエネルギーストアとターボに故障が発生し、リカルドはすでにパワーユニットの6つすべてのコンポーネントに2基目を投入するなど信頼性も問題となっている。

    ルノーは今シーズン限りでレッドブルへのエンジン供給を終了する意向だとされており、レッドブル・レーシングはホンダのF1パワーユニットを搭載するとの見方が強まっている。

    だが、ホンダのF1パワーユニットは、まだメルセデス、フェラーリ、ルノーに次いで序列の最下位に位置している。

    そのような状況のなか、スペインの AS は「レッドブルは、来シーズンにホンダのパワーユニットを使用する条件としてルノーと同等の性能であることをホンダに伝えていると噂されている」と報道。

    同紙は、ホンダが6月のカナダGPもしくはフランスGPのどちらかで40馬力のパワーアップを実現するアップグレードを投入すると付け加えた。一方でルノーもカナダGPでは30馬力に相当するアップグレードを投入すると報じている。

    レッドブル・レーシングにとってルノーのF1パワーユニットを使用するには不利な部分もある。ルノーのBP/カストロールの燃料をしているが、レッドブルもエクソンモービルの燃料を使用しており、燃料アップグレードを使用することはできない。

    一方、トロロッソは公表はされていないものの、レッドブルと同じエクソンモービルの燃料を使用しているとされ、ホンダエンジンに合わせた燃料の開発が進められていることが想像できる。

    ルノーF1の代表であるシリル・アビテブールは、FIAに供給チームを告知する5月末までに決断するようレッドブルに求めているが、レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーは、夏の終わりがチームが考えているタイムスケジュールであることを示唆している。

    いずれにしろ、ホンダが6月にパワーユニットに投入するとされるアップグレードが2019年の展開の鍵を握ることになりそうだ。

  • トロロッソ・ホンダ:中国での不振で「分析すべきことがたくさんある」

    トロロッソ・ホンダ:中国での不振で「分析すべきことがたくさんある」

    トロロッソ・ホンダのピエール・ガスリーは、チームにはバーレーンGPでの4位から一転して、翌周の中国で悲惨なパフォーマンスに陥った原因について“分析しなければならないことがたくさんある”と語る。

    F1中国GPの予選でピエール・ガスリーはQ1敗退。チームメイトのブレンドン・ハートレーはQ2に進出したものの、決勝ではともにパフォーマンスを発揮できず、レース中盤に順位を入れ替えようとした際にミスコミュニケーションで同士討ちを演じるという失敗を犯した。

    トロロッソは、ロングストレートのある上海インターナショナル・サーキットでは、ライバルと比較して劣るホンダのエネルギー回生システムを搭載することもあり、バーレーンよりも中国で悪化することを予想していた。

    ピエール・ガスリーは、金曜日のプラクティス後はミッドフィールドのライバルに対してその不足分を埋められると考えていたが、その後のセットアップ変更で予選にむけて“大幅にパフォーマンスを失った”と述べており、それをレースにも引きづってしまったと述べた。

    「全体的にタフだったし、厳しい週末だった」とピエール・ガスリーは振り返る。

    「メインのライベルと比較して僕たちにはペースがなかった。たった1週間であれほどまで多くのパフォーマンスを失った原因を理解する必要がある。僕たちには分析しなければならないことがたくさんある」

    「僕たちは異なるセットアップを試した。それが正しい方向に進まなかったのは明らかだ。少なくともそれはわかっているけど、もっと詳しく、より深く分析していく必要がある」

    ピエール・ガスリーは、中国での予選の気温がバーレーンの約半分となる15℃まで落ち込んでいたことを原因にすることはできないとし、気温がやや上昇した日曜日でも“まだミディアムタイヤを働かせるのが非常に難しかった”と指摘した。

    「バランスがこれまでほど良くなかったのは明らかだった。ロングストレートがあり、長いトラクション(ゾーン)があるトラック自体が合っていなかった可能性の方が高いと思う」

    中国GPでのトロロッソ・ホンダのパフォーマンスは開幕戦オーストラリアでの厳しい状況と似ていた。オーストラリアでは両方のドライバーがQ1で敗退し、別々の問題によてほぼ最下位での戦いを強いられた。

    中国での予選でピエール・ガスリーを上回ったブレンドン・ハートレーは、他チームも悩まされた上海の強い風に特にトロロッソ・ホンダが悩まされていたと考えている。

    バーレーンと比較してトロロッソ・ホンダが苦戦した原因についてブレンドン・ハートレーは「ひとつは少し風が強かったことだ。全員にとってどれは同じだということはわかっているけど、それは全員に違った影響を及ぼす」と説明。

    「2つ目はトラックのスタイルが非常に異なることだ。これから僕たちは長めのコーナー、長めのエントリー、出口でパフォーマンスがなかった原因を理解する必要がある」

    「よりストップ&ゴー特性で、暑くて、風が弱かったバーレーンの方が僕たちははるかに速かった。1週間で悪化した理由を理解することが僕たちの目標だ」

  • 【ホンダF1 特集】 F1を支える物流担当の力

    【ホンダF1 特集】 F1を支える物流担当の力

    F1はトップクラスのスポーツ。時速300km以上で走る最先端のマシンが、世界各地21か所のサーキットで熱戦を繰り広げる。

    F1は壮大な“ショー”でもある。隔週でそのショーを行うには、チームワーク、プランニング、努力が必要。さらに今回のバーレーンと中国のように、2週連続でレースが開催されることもある。そんな中、レースを支える物流において最もチャレンジングなのが、ヨーロッパ以外の場所で行われるレース、通称“フライアウェイ”だ。

    フライアウェイ・レースは、パワーユニット(PU)本体や各種パーツ、PUのメンテナンスに必要な様々な特殊工具に加えて、チームホスピタリティに使用する設備など、F1のレースを開催するために必要なあらゆる機材を、陸路で運ぶことができまない。そのため、空路や海路でそれらの機材を開催地に届ける必要がある。

    ホンダF1物流のマネージャーであるグレアム・スミスが、今回バーレーンから中国へ機材を運ぶのに、どれ程の作業が必要かを話した。

    「2017年までは、中国GPの後にバーレーンGPというスケジュールでしたが、2018年はバーレーンGPの後に中国GPという逆のスケジュールに変更になりました。ただ、開幕戦が行われるオーストラリアから第2戦バーレーンへの運送は特に問題にはなりませんでした。機材は直接、オーストラリアからバーレーンに届きます。我々は本拠地であるイギリスへ一度戻り、何日か経ったあとでバーレーンに行き、届いた機材の整理を行います。いつものスケジュールとなんら変わりません」グレアム・スミスはこう説明する。

    「ただ、夜に行われたバーレーンでの決勝レースが終わったあとは目が回るような忙しさでした。非常に短い時間で機材をここ上海へ運送しなければならず、大急ぎで作業を終える必要があったからです」

    「バーレーンでのレースが終わったあと、我々は午前0時までに作業を終えるよう言われていました。しかし、バーレーンGPはトワイライトレースなので、レースが終わるのは午後8時。どう頑張っても時間に間に合うわけがなく、実際に作業が完了したのは午前2時か3時でした。ほかのチームも同様でしたね」

    「上海への特別チャーター便が午前7時のフライトだったので、我々は午前5時15分にはバーレーンのホテルをチェックアウトしなくてはなりませんでした。ホテルに戻ってもゆっくり休む時間はなく、短いシャワーを浴びるのが精一杯ですよ(笑)。45分ほどの短い仮眠をとり、中国のホテルには月曜日の夜10時半ごろに到着しました」

    「火曜日は、機材の整理を行うため、午前10時に上海インターナショナル・サーキットに入りました。なかなか貨物が到着せず、実際に作業に取り掛かれたのは夕方4時ごろでしたね。機材を5時までに整理し終えると、メカニックたちが機材のメンテナンス作業を夜の9時ごろまで行い、それからホテルに戻りました。レース週末にチームメンバーが食事をとるチームホスピタリティがまだ設営中だったため、その場しのぎの食事で我慢しなくてはならず、これも大変でしたね」

    グレアム・スミスが言及していた船便は、イギリスから上海への直行便。開幕戦を含むシーズン最初の4戦が開催される土地へ、それぞれレース用の機材が届けられるようになっている。

    「中国GP用の機材は、1月末にイギリスを出発しています。オーストラリアGP用のものは一番早く、1月初週に出発しています。バーレーンGP用の機材は2月の初週で、アゼルバイジャンGP用の機材は2月の2週目。船便は、機材が届くのにかなり時間がかかるので、前もって送っておく必要があるのです」

    「船便では重量のある機材を運びます。エンジン用とERS用の2つのクリーンルーム(作業用の小さなブース)、ケーブル、エンジンリフター、エアコンなど、ガレージに必要な機材です。そして、スペアパーツなどは航空便で運ぶことになります。」

    PU本体とその関連部品はもう少し頻繁、且つフレキシブルに輸送されていて、通常は前戦の開催地から飛行機で次戦開催地へと空輸される。

    「船便で運ぶ機材は輸送に時間がかかります。シーズン前半にはオーストラリア、中国、バーレーン、カナダという4つのフライアウェイ・レースがあるので、フライアウェイ用の機材を何セットか用意しなくてはなりません。そのほとんどは1セットで2レースを使うという形の運用です。第七戦のカナダには開幕戦のオーストラリアで使用した機材を船便で直接輸送しますが、その他のセットはすべて一旦イギリスへ戻します」

    「それ以外のフライアウェイレースとなると、シーズン最後の7レース、シンガポール、ロシア、日本、米国、メキシコ、ブラジル、アブダビになります。最初の四戦にはそれぞれ別の機材セットを船便で輸送します。そしてそのラスト三戦には最初の4戦で使用した機材を使う形になるので、それぞれのセットによって使用回数が異なってきます。その間にも航空便で毎戦PUなどを輸送します」

    航空便で運ぶ機材の多くは、ピットで使用する設備や工具で、開幕戦から毎戦使用されることになる。各チームとパワーユニットマニファクチャラーは、それぞれ優先的に空輸可能なパレット数量が運営側から割り振られており、それらの枠を利用して各会場に毎戦使用する機材を空輸する。グレアム・スミスはそれを会場で受け取り、設営を始める。

    「そうした作業を管理しているのは、F1の主催者であるフォーミュラ・ワン・マネージメントと、配送会社のDHLです。彼らが、機材を積んだ便のフライト時間や、機材が到着する時間を連絡してくれます。いつもHonda F1レースチームの拠点であるミルトン・キーズからほど近いイースト・ミッドランズ空港を利用していますが、我々は、機材が到着する時間から逆算して作業を進めます」

    「日本のHRD Sakuraからパワーユニットをサーキットに送るときも同様で、HRD Sakuraとは、配送状況を常に共有しています。DHLからの機材到着が遅れそうな場合には、HRD Sakuraからサーキットに直接、代わりの機材を送ることもあります。」

    パワーユニットは空路で運ばれるが、消耗品交換などのメンテナンスを実施する必要があるので、ほかの機材よりも頻繁に移動する。その場合はミルトン・キーズやHRD Sakuraへ戻すのが通常だが、時間的に厳しい場合などは、サーキットでメンテナンスをすることもある。

    「機材が到着すると、パレットやコンテナからすべての機材を取り出すために、チームメンバー6人ほどで急いで作業を行います。機材を取り出したら、メカニックが使いやすいように整理して、ガレージに配置します。それから彼らはエンジンの準備に取り掛かり、メンテンナス等の必要な作業を行うんです。そういった作業は水曜日まで続きます」

    「特に時間がなかった今回は、チームメンバーに加え、開梱と設営作業のために日本から4人のメカニックを派遣してもらったおかげで、作業が少し楽になりました。時間の制限があるため、人手を増やす必要があるんです」

    連戦なので、グレアム・スミスとチームメンバーは、月曜日遅くに到着し、限られた時間内ですべての作業を完了させる必要がありました。通常の業務も含めると、7連勤することになる。

    「月曜日をフルに使える状況であれば、私ひとりでもかなり作業を進めることができます。火曜日になるとメカニックがいくらか残った作業を行い、水曜日になると、本格的にエンジンの準備を始めるためエンジニアが働き始めます」

    「月曜日と火曜日は終日作業を進めなければなりません。水曜日は少しイレギュラーな一日になるかもしれませんが、木曜日にはすべての作業を終えていなければいけません。それからホスピタリティの中にあるオフィスで次戦に向けた計画を練ります。それから、帰れるチャンスがある内にオフィスを出ます(笑)」

    「レースを終えた日曜には全てを終えてサーキットを出ます。ただ、そこからさらに税関用に必要な書類を作ることがあります。時折レース前の金曜日までに提出することもありますが、十中八九はレース後になります。危険品などを含む機材を船便や航空便で運ぶのには、多くの書類が必要になりますからね」

    ホンダF1の物流マネージャーとして、すべての機材があるべきタイミングで正しい場所にあるよう、日夜を問わず業務を進めるグレアム・スミス。これからの数日をどう過ごすのだろう?

    「レースが終わったらイギリスに戻り、数日間の休暇を取ります。その後の日曜日には、次のレース開催地であるアゼルバイジャンに向けて、再び飛び立たなくてはなりません」

  • トロロッソ・ホンダ:F1中国GP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダ:F1中国GP 決勝レポート

    トロロッソ・ホンダは、F1中国GPの決勝で、ピエール・ガスリーが18位、ブレンドン・ハートレーはギアボックストラブルでレースを終えた。

    第3戦中国GPの決勝レースが行われた。朝から日差しが降り注ぐ好天でレース開始時の気温は19℃、路面温度は39℃に上昇し、前日までの風も収まり今週末で一番いいコンディションとなった。

    予選でタイムが伸びなかったトロロッソ・ホンダは、ブレンドン・ハートレーが15番手からウルトラソフトタイヤ、ピエール・ガスリーが17番手からミディアムタイヤでスタートした。

    序盤、ペースの上がらない2台はポジションを落とし、3周目にはハートレーが18番手、ガスリーが19番手に。10周目、ブレンドン・ハートレーがピットインし、ミディアムタイヤに交換した。ピエール・ガスリーは20周目にソフトタイヤに交換。25周目時点でのポジションは、ハートレーが18番手、ガスリーが19番手となった。

    30周目、ストレート後のターン14でハートレーとガスリーが接触し、ダメージを負ったハートレーはピットイン。その後も走行を続けたが、ギアボックスのトラブルにより、51周終了時点でピットに戻ってマシンを降りた。リザルト上は20位完走扱いとなっている。

    セーフティカー導入中の32周目にピットインし、2回目のタイヤ交換を行ったピエール・ガスリーは、ソフトタイヤでのペースがよく、15番手までポジションを上げてフィニッシュした。しかし、接触によるペナルティーが科され、結果は18位となった。

    次の第4戦アゼルバイジャンGPは、4月27日(金)~29日(日)にバクー市街地コースで行われる。

    ピエール・ガスリー (18位)
    「今週末のレースウイークは土曜日の朝から上手くペースをつかむことができず、我々にとって難しい週末となりました。マシンのセッティングを合わせきれなかったため、予選走行後には簡単なレースにはならないことは予想していました。なぜバーレーンでは速く、上海では上手くいかなかったのか、この2つのレースを分析する必要があります。また、ブレンドン(ハートレー)にぶつかってしまい、彼には本当に申し訳ないことをしてしまいました。チームの判断で2人のポジションを入れ替えるオーダーがあったので、バックストレートで彼がイン側を空けてくれるだろうと思い走行しました。彼から見えていなかったのか、彼がインに寄った際にはすでに僕もイン側を走行していたので、回避できずに接触してしまいました。マシンのフロントウィングにダメージを負いステアリングも曲がってしまったため、走行することが難しくなり、レース後半に時間をロスしてしまいました。バクーまでに改善すべき点はたくさんありますが、馴染みのあるコースなので次戦が楽しみです」

    ブレンドン・ハートレー (DNF)
    「とても難しい一日となりました。レース序盤はウルトラソフトで走行しましたが、グリップが得られず、戦略を変更せざるを得なくなりました。後方グリッドからの出走となり、作戦変更をしましたが上手くいきませんでした。ピエール(ガスリー)との接触は、ミスコミュニケーションが原因だったと思います。2台で違う戦略の元走っていたので、チームの判断で途中ポジションを入れ替えることになりました。レース序盤で行ったように14コーナーで彼を先に行かせようとするつもりでしたが、コーナーの頂点で接触が起きてしまいました。 そのため、ギアボックスに損傷を負ってしまい、リタイアとなりました。今日は長く難しい一日だったと感じています」

    フランツ・トスト (トロロッソ チーム代表)
    「はじめに、レッドブル・レーシングの素晴らしい活躍による優勝おめでとうございます。素晴らしいチーム戦略と、レースを制した(ダニエル)リカルド選手の素晴らしい判断だったと思います。 残念ながら、トロロッソとしては上手くいかなかった週末となりました。レースウイーク序盤から苦戦し後方グリッドからのスタートとなってしまい、レース中も思ったようなペースをつかむことができませんでした。さらに、ミスコミュニケーションによるチーム内でのドライバー2人の接触が起こってしまい残念に思います。レース終盤で、ブレンドン(ハートレー)が乗るマシンのギアボックスにトラブルを発見し、リタイアを余儀なくされてしまいました。次戦までに問題の解決策を見出し、バクーでは戦えるように取り組んでいきたいと思います」

    田辺豊治 (ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「先週バーレーンで見せた力強いレースから一転、今週の中国GPは苦しい週末になりました。パワーユニットについては週末を通して順調でしたが、レースペースが上がらない中、チームメート同士の接触もあり、残念な結果になりました。ここ4週間で3レースという目まぐるしい時間が続きました。今後のシーズンで競争力のある走りを見せるため、ファクトリーに戻りここまでの3レースで得たデータの分析を進めます」

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  • ホンダF1 「レースペースが上がらず残念な結果」 / F1中国GP

    ホンダF1 「レースペースが上がらず残念な結果」 / F1中国GP

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1中国GPでのトロロッソ・ホンダの戦いを振り返った。

    先週末のF1バーレーンGPでのピエール・ガスリーの4位入賞から一転。上海でトロロッソ・ホンダは厳しい戦いを強いられる。レースはブレンドン・ハートレーはウルトラソフトで15番グリッド、ピエール・ガスリーはミディアムで17番グリッドとアグレッシブなタイヤ戦略でスタートした。

    しかし、両ドライバーとも序盤からペース不足が露呈。さらには同士討ちという醜態。この接触でピエール・ガスリーは10秒加算ペナルティを科せられ、15位でチェッカーを受けたものの最終順位は18位。ブレンドン・ハートレーはリタイア(20位完走扱い)でレースを終えた。

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は「先週バーレーンで見せた力強いレースから一転、今週の中国GPは苦しい週末になりました」とコメント。

    「パワーユニットについては週末を通して順調でしたが、レースペースが上がらない中、チームメート同士の接触もあり、残念な結果になりました」

    「ここ4週間で3レースというめまぐるしい時間が続きました。今後のシーズンで競争力のある走りを見せるため、ファクトリーに戻りここまでの3レースで得たデータの分析を進めます」

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