カテゴリー: ホンダF1

  • アストンマーティンF1 アロンソが新たな弱点指摘「エンジンよりギアボックス」

    アストンマーティンF1 アロンソが新たな弱点指摘「エンジンよりギアボックス」

    アストンマーティンは、2026年F1マイアミGPで今季初めて2台揃って完走を果たし、信頼性の面では前進を見せた。しかしその裏で、フェルナンド・アロンソはチームの新たな弱点としてギアボックスの問題を指摘。「エンジンよりもギアボックスの方が問題だった」と明かし、改善の焦点が移りつつあることを示した。

    これまで課題となっていたホンダ製パワーユニット由来の振動は今回のレースで改善された一方、パフォーマンス不足は依然として解消されていない。

    アロンソの証言は、アストンマーティンが次に取り組むべき課題がどこにあるのかを明確に示している。

    振動は改善も速さは変わらず
    アロンソはマイアミでの進展について、信頼性面での改善を強調しつつも、パフォーマンス自体には大きな変化がないと語った。

    「パフォーマンスという意味ではどうだろうね。あまり変わっていないと思う。ただ信頼性は良くなった。問題は起きなかったし、振動も改善された」

    「でもパフォーマンスは、日本とほぼ同じレベルだと思う」

    週末を通して浮き彫りになったギアボックスの課題
    マイアミではアロンソとランス・ストロールの2台が完走を果たしたが、トップ争いには絡めず、優勝したアンドレア・キミ・アントネッリからは周回遅れとなった。

    その背景についてアロンソは、レースウィークを通してギアボックスに問題を抱えていたと説明する。

    「正直に言うと、この週末はエンジンよりもギアボックスの方が問題だった」

    「ダウンシフトでもアップシフトでも、電子的な部分なのか何かがおかしくて、うまくコントロールできていなかった」

    ギアチェンジの不安定さはマシンの挙動全体に影響し、ドライバビリティを損なう要因となっていたという。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    次戦カナダに向けた最優先の修正項目
    アロンソは、次戦カナダGPに向けてギアボックスの改善が最優先事項になると明言した。

    「だからカナダに向けての最優先の修正点はそこだ。カナダは強いブレーキングゾーンが多いサーキットだから、今のギアボックスの挙動は改善しないといけない」

    プレシーズンテストでの走行距離が少なかったアストンマーティンにとって、ここまでのデータ蓄積は重要な意味を持つ。振動問題を克服した今、次に求められるのはマシンの扱いやすさの改善であり、その鍵を握るのがギアボックスだ。

    信頼性の改善という前進と、新たに浮上した技術的課題。アストンマーティンにとって2026年シーズンは、依然として開発の過渡期にあることが浮き彫りとなっている。

  • ホンダF1は問題を克服 次はエイドリアン・ニューウェイの出番だ

    ホンダF1は問題を克服 次はエイドリアン・ニューウェイの出番だ

    アストンマーティン・ホンダは2026年F1マイアミGPで、今季初めて2台完走を果たした。フェルナンド・アロンソは15位、ランス・ストロールは17位に終わり、依然としてポイントには届かなかったが、チームにとっては今季最も安定した週末となった。

    この結果が示したのは、これまで最大の課題だったホンダ製パワーユニットの信頼性問題がひとつの区切りを迎えたという事実だ。そして同時に、アストンマーティンの本当の問題が別の領域にあることも、より明確になりつつある。

    ホンダF1は信頼性で前進
    ホンダはマイアミGPを通じて、明確な改善を示した。

    鈴鹿後にさくらの施設で行われた対策により、開幕から続いていた振動問題は大きく抑制され、週末を通して大きなトラブルは発生しなかった。

    ホンダF1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、その成果をこう評価する。

    「パワーユニットに大きな問題なく、両車が完走できたことはポジティブでした」

    「これは小さな一歩ですが、今後のパフォーマンス改善につながる基盤になると思います」

    また、アロンソも振動の原因について明確に説明している。

    「金曜日の振動はタイヤによるものだった」

    これにより、開幕戦から続いていた“構造的な問題”はほぼ解消されたと見られている。

    ホンダF1 本田技研工業

    アロンソが語る“今はまだ改善しない理由”
    しかし、この前進はそのままパフォーマンス向上には直結していない。

    アロンソは現状について極めて現実的な見方を示している。

    「同じ位置にいるなら、コンマ2〜3秒良くなっても意味はない」

    「カナダでパフォーマンスが上がることはない。扱いやすさは改善するかもしれないが、速さは変わらない」

    「大きなアップグレードは夏以降になる」

    なぜ即時改善が行われないのかについても、その理由を説明している。

    「コンマ数秒の改善では結果は変わらないし、コスト制限の中では無駄になる」

    「1秒半から2秒レベルの改善が見込めるまで、投入する意味はない」

    この発言は、現在のアストンマーティンが“中途半端な改良”を意図的に避けていることを示している。

    それでも残る決定的な弱点
    ただし、現実は厳しい。

    アストンマーティンは依然としてグリッド最後尾に位置しており、マイアミGPでも他チームとの差は大きかった。

    ストロールはその問題を率直に語っている。

    「ダウンフォースがないし、パワーもない」

    ホンダの改善によって“走れる状態”にはなったが、“速く戦える状態”には程遠い。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム

    フェーズ2の主役 ニューウェイに移る焦点
    この状況が意味するものは明確だ。

    ホンダが信頼性という最低限の課題をクリアしたことで、プロジェクトは次の段階へと進み始めている。

    その中心にいるのがエイドリアン・ニューウェイだ。

    プロジェクト初期には深刻な認識のズレもあった。ニューウェイは、もし当時の問題を事前に把握していれば契約を破棄していた可能性に言及し、「2027年に集中すべきだ」と語っている。

    この発言は、当初の体制がいかに不安定だったかを示している。

    しかし現在は状況が変わりつつある。ホンダは信頼性面で前進し、チーム全体も開発の方向性を共有し始めている。

    だからこそ、次に問われるのは純粋な速さだ。

    そしてその領域こそが、ニューウェイの仕事である。

    ようやく揃ったスタートライン
    それでもプロジェクト全体としては、ようやく同じ方向を向き始めた段階にある。

    開幕当初に見られたような混乱は消え、ホンダとアストンマーティンは共通の時間軸で開発を進めている。

    「正しい方向への小さな一歩」と折原伸太郎が語るように、基盤は整いつつある。

    ここから先に求められるのは、信頼性ではなくパフォーマンス。

    その答えは、まだこれから明らかになる。

  • フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1序盤戦は「育児より大変」

    フェルナンド・アロンソ アストンマーティン・ホンダF1序盤戦は「育児より大変」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は2026年シーズン序盤の苦戦について、私生活の変化と重ね合わせながら率直な思いを明かした。

    今季のアストンマーティン・ホンダは深刻なパフォーマンス不足と信頼性の問題に直面しており、コース上での厳しい状況が続いている。

    その一方で、アロンソは3月にパートナーのメリッサ・ヒメネスとの間に第1子となる息子レナードを迎えた。約5週間のインターバル期間には新生児との時間を過ごしていたが、現時点ではその育児よりもF1での戦いの方が難しいと語っている。

    振動問題と深刻な戦闘力不足
    今季のアストンマーティンは、ホンダのパワーユニットに起因するとされる振動問題に苦しんでいる。開幕戦オーストラリアGPと中国GPでは、アロンソとランス・ストロールの両名がレース距離を走り切ることができず、ドライバーに神経的なダメージのリスクも指摘されている。

    日本GPではアロンソが完走を果たしたものの、パワーを抑えた状態での走行を余儀なくされ、競争力の面では最後尾付近にとどまった。週末を通じて振動の強さが大きく変動するなど、根本的な解決には至っていない。

    マイアミで見えた最低限の前進
    マイアミGPでは、フェルナンド・アロンソが15位、ランス・ストロールが17位と今季初めて2台で完走を果たした。依然としてポイント争いには絡めていないものの、信頼性の面ではひとつの前進といえる結果となった。

    ただし、順位が示す通り純粋な戦闘力は依然として厳しく、振動問題やパフォーマンス不足の完全解消には至っていない。改善の兆しと課題が混在する内容となっている。

    「育児よりも難しい」シーズン序盤
    フロリダでメディア対応に応じたアロンソは、ここまでのシーズンについて次のように語った。

    「今年の最初の数レースの方が、僕にとっては(息子の世話をするよりも)はるかに難しかったと言える」

    「赤ちゃんとの生活は新しい経験だけど、素晴らしい母親がすべてを世話してくれていて、僕に何をすべきか教えてくれる。家庭ではいいチームだ」

    改善への猶予と今後の焦点
    アストンマーティンとホンダには、日本GPからマイアミGPまでの約5週間で問題解決に取り組む時間があった。今回の完走は一定の成果ではあるが、競争力の改善という本質的な課題は残されたままだ。

    振動が金曜にはほぼ見られず土曜に再発するなど、症状の不安定さも続いており、単なる対症療法ではなく構造的な見直しが求められている状況だ。アロンソは家族との時間に支えられながらも、依然として厳しい戦いの中にいる。チームとしての立て直しが進むかどうかは、今後の数戦で明確になっていく。

  • アストンマーティンF1 ホンダと進めた振動対策が成果「信頼性で重要な前進」

    アストンマーティンF1 ホンダと進めた振動対策が成果「信頼性で重要な前進」

    アストンマーティンは2026年F1第4戦マイアミGP決勝で2台完走を果たし、今季初めて両車がチェッカーフラッグを受けた。フェルナンド・アロンソは15位、ランス・ストロールは17位でレースを終えた。

    信頼性面での改善が見られた一方で、パフォーマンス不足は依然として課題として残り、チームはカナダGPに向けてデータ分析と開発を進める構えだ。

    クラック『PU振動対策が効果』
    チーフ・トラックサイド・オフィサーのマイク・クラックは、ホンダと進めてきた対策の成果を強調した。

    「我々はインターバルの間、ホンダとともにパワーユニットの振動がシャシーに伝わる問題の改善に取り組んできた。その作業は成果を上げ、今週末は信頼性の面で重要な前進を果たした」

    「それはポジティブだが、このパッケージのポテンシャルを引き出すためには、まだやるべきことが明らかに残っている。ペース向上に向けて引き続き協力していく必要がある」

    アロンソ『重要なのは前進を続けること』
    フェルナンド・アロンソは15位でフィニッシュし、終盤はソフトタイヤで積極的な走りを見せた。

    「今シーズンで初めて2台ともレースを完走できたのは良いことだ。まだ望んでいる位置にはいないが、今週末はより多くのデータを集めることができたし、カナダまでの数週間でそれを分析できる」

    「信頼性に関しては明確な進歩があった。これからはパフォーマンスに焦点を移す必要がある。チームとして努力を続け、辛抱強く取り組んでいかなければならない」

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    ストロール『信頼性は前進も戦略に課題』
    ランス・ストロールは2度のピットストップを経て17位でフィニッシュした。

    「今シーズンで初めて2台とも完走できたのはポジティブな点だ。マシンでより多くの走行距離を重ねることができたし、今週末は振動も少なかった」

    「振り返るとタイヤ戦略はうまくいかなかったが、信頼性の観点では正しい方向に一歩前進した。今はパフォーマンスに関する問題に取り組む必要があるし、改善すべき領域は多い」

    アストンマーティンは今季初のダブル完走を通じて、信頼性面での改善という明確な成果を示した。ホンダと進めてきた振動対策が実を結び、土台は整いつつある。一方でパフォーマンス不足は依然として大きな課題であり、次戦以降はその解消が問われることになる。

  • フェルナンド・アロンソ F1引退判断は夏休み後「すべてにオープン」

    フェルナンド・アロンソ F1引退判断は夏休み後「すべてにオープン」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年シーズン限りで現在の契約が満了する自身のF1での将来について、「すべてにオープン」だと語った。

    2026年F1シーズン序盤、アストンマーティン・ホンダは信頼性問題に苦しみ、アロンソはここまで3戦中1戦しか完走できていない。マイアミGPを前にした木曜日のメディアデーで、アロンソはF1を離れる可能性を認めつつ、少なくとも7月末の夏休み前に決断することはないと明かした。

    夏休み後にチームと将来を協議
    今季限りで現在の契約が切れるタイミングでF1を離れるのかと問われたアロンソは、次のように語った。

    「分からない」

    「すべてにオープンだ。おそらく夏休みの後までは、チームと腰を据えて決断することはないと思う。マシンがどう改善するのか、来年に向けて物事をどう見ていくのかも確認する必要がある。僕はとてもリラックスしている」

    アロンソにとって、判断材料は単に2026年の結果だけではない。アストンマーティンとホンダのプロジェクトがどの方向に進むのか、そして2027年以降に競争力を取り戻せる見通しがあるのかが、大きな焦点になる。

    F1を離れてもレースは続ける意向
    アロンソは、仮にF1を離れたとしてもレーシングドライバーとしての活動を終えるつもりはないと強調した。

    「レースは続ける。F1でなければダカール・ラリーに出る。何度も言ってきたように、それは挑戦したいことだ。耐久レース、F1、ラリーで勝つこと。それは過去のどのレーシングドライバーにとっても前例のないことになるだろうし、とても魅力的なことだ」

    「F1をやめたとしても、活動は続ける。僕はこのチーム、このプロジェクトともつながっている。ここで成功したい。ステアリングを握っているかどうかにかかわらず、僕はレースをやめたとしてもパドックで見かけることになるだろう」

    アロンソは2018年から2021年にかけてF1を離れていた時期があり、その間にトヨタとともにル・マン24時間レースを2度制し、世界耐久選手権のタイトルも獲得した。さらに2020年にはダカール・ラリーにも参戦しており、F1後の挑戦として再びオフロード耐久イベントに向かう可能性を示している。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・ホンダ)

    父親になったことも将来判断に影響
    アロンソは今年、初めて父親になった。人生観の変化がキャリアの考え方にも影響していることを認めている。

    「いくつか考えていることはある。嘘はつけない。人生の見方は変わる。でも、僕の場合は逆の方向に向かっていると言わなければならない」

    「僕はレースをしたいし、彼に僕がレースをしているところを見てほしい。ただ、彼が物事を理解できるようになるまでには、おそらく数年かかるし、僕は4年も5年もレースをしたいとは思っていない」

    「彼がパドックに来たり、僕のマシンに座ったりする前にやめるのは嫌だ。そういう瞬間は、一生覚えているものだ。父親になるということは変化をもたらす」

    アロンソの言葉からは、F1継続への執着だけでなく、家族との時間や自身のキャリアの締めくくり方を慎重に考えている姿勢がにじむ。

    アストンマーティン・ホンダの苦境も判断材料に
    2026年のアストンマーティン・ホンダは、開幕から厳しい状況が続いている。信頼性問題によりアロンソはここまで3戦中1戦しか完走しておらず、マイアミGPを前にチームは早急な改善を求められている。

    それでもアロンソは、アストンマーティンとホンダが一体となって課題に向き合っていると語った。

    「僕たちは厳しいシーズンのスタートを切ったが、この挑戦を全員で受け入れている。アストンマーティンとホンダは一緒に取り組んでいる。結果が見え始めて、週末を楽しめるようになることを願っている」

    アロンソの契約は今季末まで。F1継続、アストンマーティン内での別の役割、あるいはダカール・ラリーへの挑戦まで、選択肢は広く残されている。決断の時期は夏休み後となる見通しで、今後のAMR26の改善度合いが、その判断を大きく左右することになる。

  • フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP決勝「後半戦にすべてを賭ける」

    フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP決勝「後半戦にすべてを賭ける」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1第4戦マイアミGP決勝を15位で終えた。今季初の2台完走という結果の裏で、依然として厳しいパフォーマンス状況に直面している現実も明らかとなった。

    決勝は悪天候の影響でスタート時刻が前倒しされ、ドライコンディションで実施。アロンソはミディアムタイヤでスタートし、序盤のセーフティカー導入による混乱を乗り切りながら走行を続けた。

    戦略面ではロングスティントを選択し、41周目まで引っ張った後にソフトタイヤへ交換。大きなトラブルなく走り切り、最終的に15位でチェッカーを受けた。

    レース後、アロンソはまず完走という結果と信頼性の改善を前向きに評価した。

    「今季初めて2台とも完走できたのは良かった」

    「僕たちはまだ望んでいる位置にはいないが、この週末で多くのデータを収集することができた。カナダGPまでの数週間で分析していく」

    「信頼性の面では明確な進歩があった。これからはパフォーマンスに焦点を移していく必要がある。僕たちはチームとして辛抱強く取り組み続けなければならない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) F1 マイアミグランプリ

    その一方で、現状の競争力については厳しい認識も示している。レース後のインタビューでは、今後しばらくは苦しい戦いが続くとの見通しを明かした。

    「まあ、悪くはなかった。パフォーマンスは現状の通りだ」

    「僕たちは厳しい時期にいるけど、今年初めて2台とも完走できた。だから信頼性の面では進歩があるし、昨日も言った通り振動の問題も解決された。マイアミからはポジティブな点もある」

    「これからは厳しい戦いになる。少し同じことの繰り返しのように感じると思う。グリッド後方で戦うことになるからだ。でも今はチームとして団結し続けて、シーズン後半を待つしかない」

    「夏休み明けにはさらにアップデートを投入する予定だ。シーズン前半には大きなアップデートは入れない」

    「だから僕たちは後半戦にすべてを賭けている」

    信頼性の改善という明確な前進を得た一方で、パフォーマンス不足は依然として大きな課題として残る。アロンソの言葉からは、短期的な巻き返しではなく、シーズン後半に向けた開発戦略に軸足を置くチームの現状が浮き彫りとなっている。

  • アストンマーティン・ホンダF1 マイアミGPで今季初2台完走「重要な項目をクリア」

    アストンマーティン・ホンダF1 マイアミGPで今季初2台完走「重要な項目をクリア」

    ホンダF1は2026年F1第4戦マイアミGPで、アストンマーティンとともに今季初の2台完走を達成した。フェルナンド・アロンソが15位、ランス・ストロールが17位でチェッカーを受け、信頼性面での前進を示した。

    開幕から課題となっていた振動問題にも改善が見られ、高温環境下でも安定したオペレーションを維持。パフォーマンス面では依然として課題を残すものの、今後に向けた重要な土台を築くレースとなった。

    今季初の2台完走 信頼性改善が成果に
    ホンダにとって今回のマイアミGP最大の収穫は、アストンマーティンとともに今季初めて2台が揃って完走したことにある。

    開幕から続いていた課題のひとつであった信頼性面において、大きなトラブルなくレースを走り切れたことは明確な前進だ。特に高温コンディションの中でも安定した運用ができた点は、これまでの改善の成果を示す内容となった。

    アロンソ15位 ストロール17位も安定感を確保
    フェルナンド・アロンソは15位、ランス・ストロールは17位でフィニッシュ。ポイント圏内には届かなかったものの、両車ともにレースを通して大きな問題なく周回を重ねた。

    結果以上に、週末を通じてマシンを確実に走らせ切れたことはポジティブな材料であり、チームとしての基盤が整いつつあることを示している。

    アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム ホンダF1

    折原伸太郎「重要な項目をクリアできた」
    Honda F1 トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は、今回の週末を次のように振り返った。

    「今週末を通じて、いくつかポジティブな要素を得ることができました。PUに大きな信頼性のトラブルが発生することなく、2台ともすべてのセッションおよびレースを走り切れたことは前進です」

    「また、振動の問題の改善が信頼性の向上に繋がっており、スプリントレースが行われた土曜日のような高温環境下でも問題なくオペレーションができました」

    「これは小さな一歩ですが、今後パフォーマンス向上に取り組む上での土台になります」

    「引き続き時間は必要ですが、重要な項目をクリアできた有意義な週末だったと考えています」

    次はパフォーマンス領域へ
    信頼性という基礎部分に一定の目処が立ったことで、ホンダとアストンマーティンは次の段階であるパフォーマンス向上へと開発の軸を移していく。

    今回の2台完走は、単なる完走以上の意味を持つ。積み重ねてきた改善が形になり始めた中で、ここからどこまで競争力を高めていけるかが次の焦点となる。

  • アロンソ F1マイアミGP 振動は改善も「まだ不十分」ホンダ評価とズレ

    アロンソ F1マイアミGP 振動は改善も「まだ不十分」ホンダ評価とズレ

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)はF1マイアミGPで、マシンの振動問題について「改善は見られる」と認めつつも、依然として満足できるレベルには達していない可能性を示唆した。ホンダ側が進展を強調する中で、現場のドライバーとの認識の差が浮き彫りとなっている。

    2026年F1第4戦マイアミGPは現地時間5月2日(土)、スプリントレースと予選を実施。アストンマーティン・ホンダは厳しい暑さの中でスプリントを完走し、高温環境下におけるパワーユニットの機能と信頼性を確認した。

    一方で予選は18位、19位にとどまり、競争力不足が改めて浮き彫りとなっている。

    アロンソ「非常にひどい」 強い違和感を訴えた金曜
    金曜日のプラクティスでアロンソは振動の状態を問われ、「とてもひどい」と即答した。

    コックピット内では手を何度も触る仕草を見せ、ステアリングを通じた不快感が残っている様子を強く示していた。現場の体感としては、依然として無視できないレベルにあることがうかがえる。

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム)

    ホンダは改善強調「データ通り機能」
    一方でホンダは、対策の効果を強調する。ホンダF1トラックサイド・ゼネラルマネージャー兼チーフエンジニアの折原伸太郎は次のように語った。

    「今日もスムーズにセッションを重ねられた一日になりました。非常に暑いコンディションの中ではありましたが、スプリントレースを最後まで走り切り、高温環境下においてPUがどのように機能するか、信頼性も含めて確認できたことはポジティブでした」

    「午後の予選でキャデラックより前のグリッドを確保できたことも、小さな一歩だと捉えています。もちろん、18位、19位という結果は我々が目指すポジションではなく、さらなるパフォーマンスの向上が必要であることは十分認識しています」

    また振動対策についても、開発側としては狙い通りの効果を確認していると説明している。

    「我々は振動に対抗するためのいくつかの対策を開発しました」

    「それらの対策はバッテリーだけでなく、ドライバーの快適性やハンドリングにも影響しています」

    「データの予測通りに機能していることを確認しており、ドライバーからもポジティブなフィードバックを得ています」

    土曜には「改善」も 完全解決ではない現実
    その評価に対し、アロンソ自身も土曜日には一定の前進を認めている。

    「振動は改善されていた。だからマシンや体に問題なくレースを最後まで走り切ることができた。そこは一歩前進だと思う」

    ただし、その一方で現状の限界も明確にした。

    「ただ、競争力のレベルはまだ低いままだ」

    振動対策によって“走れる状態”には達したものの、“戦える状態”には至っていないというのが現状だ。

    ストロールも同様の認識「改善はそれだけ」
    チームメイトのランス・ストロールも同様の見解を示している。

    「特に変わっていない。日本GP以降で振動は少し改善されたが、それだけだ」

    「それ以外に得られたものはあまりない」

    ドライバー2人の証言は一致しており、振動の改善は確認されつつも、それが全体の競争力向上には直結していないことを示している。

    なぜ評価は食い違うのか データと体感の差
    この状況が示すのは、振動問題に対する評価基準の違いだ。

    開発側にとっては、データ上の振動低減や予測との一致が「改善」を意味する。一方でドライバーにとっては、ステアリングから伝わる感覚や長時間走行での負担といった“体感”が基準となる。

    その結果、「改善している」という開発側の評価と、「まだ不十分」という現場の感覚が同時に成立する構図となっている。

    残る課題 本質はパフォーマンス不足
    さらにアロンソは、チームの開発が信頼性対策に集中している現状にも言及している。

    「僕たちはまだ他チームに大きく遅れているし、彼らは日本以降にマシンを改善している。一方で僕たちは信頼性にしか取り組んでいない」

    振動対策によって最低限の走行安定性は確保されたものの、パフォーマンス開発の遅れが競争力の差として表れている。

    ストロールも長期視点を強調 プロジェクトへの信念
    ランス・ストロールも現状の苦戦を認めつつ、長期的な成功を見据えている。

    「僕はこのプロジェクトを今も信じているし、本来のポテンシャルにはまだ遠い」

    「もし2〜3年後に自宅のソファに座って、アストンマーティンがグリッドの前方で走っているのを見たとき、自分がそこにいなければ悔しいと思うはずだ」

    「その一部でありたいし、そのときにはもっと運転して楽しいクルマになっていてほしい」

    短期的な結果よりも、2026年以降の競争力確立を見据えた姿勢がうかがえる。

    アロンソの去就にも影響 息子との時間軸
    一方でフェルナンド・アロンソは、自身のキャリア継続についても私生活の変化が影響していると明かした。

    「彼が僕のレースを見ている姿を見るまではやめたくない。でも、状況を理解できるようになるまでにはあと数年かかるかもしれない」

    「あと数年レースを続けたとして、彼がそれを覚えているのか、パドックで何が起きているのか理解できるのかを考えている」

    「パドックに来て、僕のクルマに乗ったりできるようになるまでは引退したくない。それは一生の思い出になる瞬間になるはずだ」

    振動問題という技術的課題と並行して、キャリア終盤に差し掛かるアロンソの判断にも新たな軸が加わっている。

  • ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール F1マイアミGP土曜日「振動は改善 それ以外は変わらない」

    ランス・ストロール(アストンマーティン)は、2026年F1マイアミGP土曜日のスプリントと予選を通じて、依然として厳しい状況にあることを認めた。ホンダのパワーユニットに関しては振動面での改善が見られたものの、全体的な競争力の向上には至っていない。

    スプリントでは大きな手応えは得られず、予選でも限定的な前進にとどまった。チームとしては課題が明確である一方、さらなるパフォーマンス向上が必要な段階にある。

    スプリント後、ストロールは次のように語った。

    「特に変わっていない。日本GP以降で振動は少し改善されたが、それだけだ」

    「それ以外に得られたものはあまりない。いくつか取り組むべき点はあるし、予選に向けて改善を試みる」

    ランス・ストロール(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) マイアミグランプリ

    予選後には、わずかな前進を感じつつも現状の限界を強調した。

    「タイムは見ていないが、少しは改善したのかもしれない。今年初めてキャデラック勢を予選で上回れたのは良かった」

    「ただ、取り組むべき課題は分かっている。結局のところはパフォーマンスの問題だ」

    「少しずつ進歩しているかといえば、今のところはそうでもない。もっと多くのものを持ち込む必要がある」

    アストンマーティンは依然としてグリッド後方での戦いを強いられており、決勝に向けても大幅な改善が求められる状況が続いている。

  • フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP土曜日「ギアボックスに苦しみタイム失った」

    フェルナンド・アロンソ F1マイアミGP土曜日「ギアボックスに苦しみタイム失った」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2026年F1マイアミGPのスプリントと予選を通じて苦戦を強いられた。スプリントでは後方スタートからキャデラック勢と争う展開となり、予選ではギアボックストラブルに悩まされるなど、依然として厳しい状況が続いている。

    それでも、振動面での改善やマシンのポテンシャルには一定の手応えを感じており、決勝に向けてはウェットコンディションも含めた新たな課題への対応が求められる週末となっている。

    スプリント後、アロンソは現状について次のように語った。

    「振動は改善されていた。だからマシンや体に問題なくレースを最後まで走り切ることができた。そこは一歩前進だと思う」

    「ただ、競争力のレベルはまだ低いままだ。僕たちはグリッド最後尾からスタートして、キャデラックと争う展開だった。少なくともその前でフィニッシュできたけどね」

    「午後に向けては、何かもう一つ見つけないといけない」

    フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワンチーム) マイアミグランプリ

    一方、予選後にはパフォーマンス不足の背景として技術的な問題を明かしている。

    「そうだと思う。タイムは見ていないけど、毎セッションでベストは尽くしたつもりだ」

    「正直に言えば、マシンにはもう少しパフォーマンスがあったと思う。でも予選を通してギアボックスに苦しんだ。アップシフトがかなり荒くて、ダウンシフトもランダムだった」

    「そこで少しタイムを失ったと感じている」

    さらに決勝に向けては、不確定要素の多さを指摘した。

    「そうだね。明日はある意味テストセッションになると思う。雨が降る可能性もあるし、ウェットコンディションで走るのは今回が初めてだ」

    「だから多くのことを学ばないといけない。特に今のギアボックスの状態だと、路面が濡れていた場合はかなりリスクが高くなる」

    「今日の原因を特定する必要がある」

    アストンマーティンにとっては依然として厳しい週末だが、トラブルの解消とコンディション変化への対応が、決勝での浮上の鍵となる。