カテゴリー: ホンダF1

  • ピエール・ガスリー、2周レースは「檻から放たれたライオンの戦いだった」

    ピエール・ガスリー、2周レースは「檻から放たれたライオンの戦いだった」

    アルファタウリ・ホンダF1のピエール・ガスリーは、ドライバーたちがチェッカーフラッグに向かてノーガードで戦ったF1アゼルバイジャンGPの残り2周でのリスタートを“檻から放たれたライオン”になぞらえた。

    バクー市街地サーキットは、ドラマを生み出すことで定評がある。2018年にはメルセデスF1のバルテリ・ボッタスが、トップ走行中にタイヤがパンクしてリタイアを強いられた。

    そして、2021年のF1アゼルバイジャンGPも例外ではなかった。30周目、ランス・ストロール(アストンマーティン)が長いスタート/フィニッシュ・ストレートで加速したときに恐ろしいタイヤ故障に見舞われた。

    次の不運な犠牲者となったマックス・フェルスタッペンは、左リアがトラックの同じセクションでバーストし、リードからリタイアした。

    レースは赤旗中断となり、F1アゼルバイジャンGP がスタンディングスタートで残りわずか2周で再開したとき、後半の混乱の機会が生じた。

    フェルナンド・アロンソは10位から6位にジャンプアップ。シャルル・ルクレールと争って3位表彰台を獲得したピエール・ガスリーは、ドライバーが檻から放たれたライオンのようだったと語った。

    スタンディングスタートについて「いつも少し興奮をもたらすよね」とピエール・ガスリーは公式記者会見で語った。

    「自分の中にある種のアドレナリンを生み出す。もちろん、2周しかないので、スタートにいくつかのチャンスがあることはわかっていた。誰もが檻から放たれたライオンのようだった」

    「誰もが全力を尽くして、非常に短い時間でできるだけ多くのポジションを上げようとする」

    「最後の2周のリプレイを見ていないけど、僕にとって非常に強烈だったと言わざるを得ない。本当に楽しかった。どちらかといえば、将来的にも同じことをすることを願っている」

    ピエール・ガスリーはルイス・ハミルトンの“指の問題”でロックアップしてターン1で直進したことの恩恵を受けて、表彰台圏内の3位に昇格すると、シャルル・ルクレールを抑えて、3位でキャリアで通関3回目の表彰台を獲得した。

  • レッドブル・ホンダF1:セルジオ・ペレス獲得の正当性を証明

    レッドブル・ホンダF1:セルジオ・ペレス獲得の正当性を証明

    レッドブル・ホンダF1にとって、日曜日のF1アゼルバイジャンGPは、今季マックス・フェルスタッペンのチームメイトとしてセルジオ・ペレスを獲得したことの正当性を証明するレースとなった。

    過去数年、レッドブル・ホンダF1はセカンドドライバーに恵まれておらず、孤軍奮闘を強いられたマックス・フェルスタッペンは、2台で戦うメルセデスF1との戦略駆け引きに巻き込まれていた。

    レッドブルは、これまで自身のタレントプールから才能を引き上げてきたが、2007年のマーク・ウェバーを獲得して以来となるレッドブル外のドライバーとして経験豊富なセルジオ・ペレスと契約した。

    F1アゼルバイジャンGPのレースは、まさにレッドブルがセルジオ・ペレスに期待していた結果を出すことになった。2-3体制、1-2体制でメルセデスに戦略の隙を与えず、ペレスはルイス・ハミルトンを抑え込んでマックス・フェルスタッペンに余裕を与え、フェルスタッペンがリタイアに追い込まれた際には、ペレスがしっかりとそのポジションを守って大量のポイントをメルセデスから奪った。

    レッドブルのようなチームへの移籍には大きな期待が伴うが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、チームとの6戦目で勝ったセルジオ・ペレスは現段階で予想以上に進んでいると語った.

    今シーズン、アレクサンダー・アルボンの代わってチームに抜擢されたセルジオ・ペレスは、今年の序盤のレースでRB16Bへの適応が挑戦だったことを秘密にしなかった。しかし、金曜日のバクーではFP2でトップに立ち、「やっと車の運転方法を理解した」と歓喜した。

    予選では赤旗のせいで7番手タイムしか出せなかったが、レースでは彼のペースは初めから明らかだであり、チームメイトのマックス・フェルスタッペンがトラブルに見舞われたとき、彼はその利益を得るための最適なポジションにいた。

    クリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスがバクーのスペシャリストであることはチームも認識していたが、それでも彼らは彼のパフォーマンスに驚いたと語る。

    「彼がここで優れていることは知っていたが、これほどまで優れているとは知らなかった」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「彼は週末ずっと速かった。彼はペースを速めている。彼が犯した唯一のミスは、Q3の1回目のそうこうだけだった」

    「彼のレースペースは驚異的だった。もし彼が最初のピットストップでマークをズレなければ、彼はマックスをオーバーカットしていただろう。クリーンエアでの彼のペースはそれくらい凄かった。彼にとっては驚異的だ」

    クリスチャン・ホーナーは、ピットシーケンスで前に出た後、メルセデスのルイス ハミルトンを寄せ付けなかったセルジオ・ペレスの走りに特に感銘を受けたと語る。

    「彼がルイスから防御し、それをコントロールする方法は、傑出していた。彼がその勝利を手にできたことは、彼の自信にとって素晴らしいことだろう。これで彼はドライバーズ・チャンピオンシップで3位につけた。彼は期待を上回っている」

    ルイス・ハミルトンは、セルジオ・ペレスがレッドブルと契約したとき、レースの最前線で2つの戦略的要素を発揮することが予想されるためチームをより強くすると述べていた。

    クリスチャン・ホーナーは、その点でもセルジオ・ペレスを賞賛した.

    「明らかに、両方のマシンがあそこにいるのは素晴らしいことだ」とクリスチャン・ホーナーは語る。

    「先頭マシンを失った日に、チェコがすぐそこにいて勝利をもたらすことは、我々に二の矢が追加されたということだと思う。それはまさに我々が探していたものだ」

    「彼のために嬉しく思っているし、舞台裏で多大な努力を行ってきたチームのために喜んでいる. すべてのパートナーのためにもね。誰もが自分の役割を果たしており、チェコもその一部だ」

    セルジオ・ペレスが2022年にチームに留まるのは当然のことだろうか?

    「チェコの仕事には本当に満足している」とクリシウチャン・ホーナーは語った。

    「23戦中6戦目だ。時間はたっぷりある。彼はチームにいることを楽しんでいるし、素晴らしい仕事をしている。自分がしていることを続ける必要がある」

  • マックス・フェルスタッペン 「RB16Bの開発は止めてはならない」

    マックス・フェルスタッペン 「RB16Bの開発は止めてはならない」

    2021年のF1世界選手権をリードしているマックス・フェルスタッペンは、2021年F1マシン『RB16B』の開発に完全にコミットし続けるようレッドブル・ホンダF1に改めて要請した。

    現在、フィールドの多くはまったく新しい2022年のルールに合わせたF1マシンを設計することに完全に集中しているが、マックス・フェルスタッペンは、レッドブル・ホンダF1には同じ贅沢をする余裕はないと主張する。

    「メルセデスを倒したければ、弱めることはできない」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「僕たちはマシンに新しいパーツを追加し続ける必要がある」

    F1アゼルバイジャンGPでは、タイヤのパンクによってクラッシュし、ノーポイントに終わったマックス・フェルスタッペンだったが、ライバルのルイス・ハミルトンも終了間際のリスタートでミスをしてポイント圏外に終わり、4ポイント差に変動はなかった。

    残り17戦とはいえ、レッドブル・ホンダは、コンストラクターズ選手権でも26ポイントリードしている。

    「ワールドタイトルの可能性が非常に高い限り、僕たちは常に有能でいなけらならない」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「来年のことだけを考えるために、今何かを捨てるのは馬鹿げている。今、新しいマシンに完全に集中した場合、代わりに来年勝つという保証はどこにある?」

    実際、23歳のマックス・フェルスタッペンは、2022年に向けて作業すると同時に、2021年マシンの開発の両方を処理できるようにレッドブルを支持している.

    「僕たちのエンジニアのことをとても信頼している」とマックス・フェルスタッペンは語る。

    「彼らは、たとえ時間が少なくても、2022年に向けて良いマシンを作ることができるはずだ」

  • セルジオ・ペレス 「レッドブルに僕のパフォーマンスを初めて示せた」

    セルジオ・ペレス 「レッドブルに僕のパフォーマンスを初めて示せた」

    レッドブル・ホンダF1のセルジオ・ペレスは、日曜日のF1アゼルバイジャンGPでヘルムート・マルコからの最近の“プレッシャー”に考えられる優勝という最善の方法で答えた。

    F1アゼルバイジャンGPでは、マックス・フェルスタッペンの不運、ルイス・ハミルトンのミスがあったものの、セルジオ・ペレスにとってレース内容は表彰台に相応しいものであり、レッドブル・ホンダ移籍後初の表彰台を優勝という形で獲得した。

    これまで特に予選でマックス・フェルスタッペンのペースに匹敵することができず、表彰台にも届いてなかったセルジオ・ペレスだが、得意のバクーでは赤旗によって予選順位では結果を出せなかったものの、課題とされていた一発のペースで改善をみせた。

    セルジオ・ペレスは「まず何より、マックスに起こったことについて非常に気の毒に思うが、この結果は間違いなく自分自身とチームの自身の強力な後押しになる」と語った。

    F1アゼルバイジャンGPではフレキシブルウイングを巡るメルセデスとレッドブルの論争が大きな話題となったが、チェッカー後、レッドブルのリアウイングの合法性に抗議する可能性があるとしたトト・ヴォルフはその宣言を果たすのかは多くの人が疑問に思った.

    トト・ヴォルフは「我々はセルジオに抗議するつもりはない。その代わり、フランスからの新しいFIAテストに目を向けていく」と語った。

    したがって、セルジオ・ペレスの勝利は確定した。元レッドブルのF1ドライバーであるロバート・ドーンボスは、メキシコの肩から多くのプレッシャーが取り除かれたと考えている。

    「ヘルムート・マルコは最近、彼にかなりのプレッシャーをかけていた」とロバート・ドーンボスは Ziggo Sport に語った。

    「しかし、彼が勝ち方を見てほしい。7回のワールドチャンピオンからのプレッシャーがあった。ペレスはレース全体でハミルトンをミラーに映していた」

    セルジオ・ペレスは、ヘルムート・マルコとレッドブルが2021年にマックス・フェルスタッペンに追いつくように彼に課したプレッシャーについて厳しい感情はないと主張した.

    「チームは僕に大きなチャンスを与えてくれた」とセルジオ・ペレスは語った。

    「自分の適応が予想以上に難しいと感じたけど、あちこちでスピードを垣間見せていた」

    「でも、今はようやくクルマとの一体感を感じている。ドライブの仕方がよろ理解しているし、今でもチームも僕が何を必要としているのかをより理解してくれている」

    「今週末、初めて自分のパフォーマンスをすべて見せることができたと感じている」

  • マックス・フェルスタッペン 「デブリだと説明されるのは分かっていた」

    マックス・フェルスタッペン 「デブリだと説明されるのは分かっていた」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、F1アゼルバイジャンGPでの高速での恐ろしいクラッシュで勝利を奪ったタイヤ故障についてピレリがどのように反応するかを正しく予測していた。

    事故直後、F1公式タイヤサプライヤーのピレリは、マックス・フェルスタッペンとランス・ストロール(アストンマーティン)の同様の事故の原因を調査すると述べた。

    マックス・フェルスタッペンは「結果がどうなるかはすでにわかっているけど、それでも受け入れるのは難しい」

    「カーボンのデブリと関係があるということになるだろうね」

    実際、ピレリはその後のレース後の声明で“最初の観察”は、問題が“外的要因”によって引き起こされたことを示していると宣言した.

    スペインの新聞エル・ムンドは、これは「ピレリのいつもの言い訳」であると述べ、マックス・フェルスタッペンの父ヨス・フェルスタッペンは、同様の事件の後、ピレリが“常”に非難を逸らしていると同意した。

    しかし、ピレリのF1責任者であるマリオ・イゾラは、ルイス・ハミルトンのタイヤの1つで「内側のショルダーに6~7cmの切り傷」も見つかったと記者団に語った。

    とは言え、マリオ・イゾラは「今回のようなことはあってはならないことであり、回答の必要性を理解している」と認めた。

    マックス・フェルスタッペンはデブリ説に納得していない。

    「実際、そんなデブリが本当にたくさん転がっていたら、誰かがもっと早くピックアップしていただろう」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「僕は皆、同じトラックを走っている」

    マリオ・イゾラは、ピレリが数日中に完全な調査を行う必要があることを認めている。

    「何が起こったのかについてのいくつかの兆候があるが、、それ以上のことは言えない」とマリオ・イゾラは語った。

    「正確な結果は、ミラノにある我々の研究室での検査からのみ得られる」

    「しかし、それが摩耗である可能性は否定している。タイヤにはまだ十分なゴムが残っていた」

    マックス・フェルスタッペンの最初の怒りは、メディカルセンターで検査を受けているときに、チャンピオンシップのライバルであるルイス・ハミルトンがレース終盤にミスを犯し、ポイントを失うことになったことを知ると抑えられた。

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは「我々はリードを大幅に拡大していたはずだったので、残念だ」と ORF に語った。

    マックス・フェルスタッペンも「メルセデスは通常のサーキットで非常に強いので、ここでギャップを広げておきたかった」と同意する。

    「でも、僕たちは2つの非常にポジティブな週末を過ごし、マシンは非常に強かった。誰も僕を困難に陥れる機会はなかった。それがすべてを物語っている」

  • ホンダF1:2021年 F1アゼルバイジャンGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 F1アゼルバイジャンGP 決勝レポート

    F1アゼルバイジャンGPの決勝は、さまざまなドラマの巻き起こる波乱の展開になった。それでも、レッドブル・レーシング・ホンダのセルジオ・ペレスが今季初優勝を果たし、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリーが3位表彰台を獲得。ホンダF1パワーユニットはダブル表彰台に加え、モナコGPに続き1992年以来の連勝を果たした。

    スターティンググリッドではマックス・フェルスタッペンが3番手、ガスリーが4番手と2列目につけ、ペレスが6番手、角田裕毅が7番手と、全車が上位からレースを開始したホンダF1パワーユニット勢。オープニングラップではフェルスタッペンが3番手を堅持し、ペレスは2つポジションを上げて4番手となる。前方のシャルル・ルクレールを、2周目にフェルスタッペンが、3周目にペレスがオーバーテイクし、レッドブル・レーシング・ホンダは2-3番手でレースを進める。

    スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ勢は、ガスリーがペレスに交わされて5番手、角田は1つポジションを下げるが、すぐさまフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)をオーバーテイクして順位を戻す。角田は、ホンダF1パワーユニット勢の中で最初となる9周目にピットイン。その2周後にガスリーがピットへ入り、両者ともハードタイヤへ履き替えた。

    レッドブル・レーシング・ホンダは、フェルスタッペンが12周目にピットイン。これで首位を走行していたルイス・ハミルトン(メルセデス)の前に出て、リードを広げる。ここからペレスがペースを上げて、ファステストラップを連発しながらピットへ。タイヤ交換にやや時間がかかったものの、ハミルトンの前でコースへ戻り、レッドブル・レーシング・ホンダが1-2体制を築く。

    30周目に、ランス・ストロール(アストンマーティン)の左リアタイヤが、高速区間でバーストしてクラッシュ。セーフティカーが出動する。このリスタートでも、フェルスタッペンとペレスは1-2の位置をキープ。ガスリーはより新しいタイヤを履いていたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)にパスを許して5番手となる。

    レースが残り5周に差し掛かったとき、首位を快走していたフェルスタッペンの左リアタイヤが突如パンク。時速320㎞以上に及ぶメインストレートでスピンを喫する。幸いにもフェルスタッペンにケガはなかったものの、コース上に散らばった破片やタイヤの状況を考慮して、レースは赤旗中断となる。

    中断の間に全ドライバーがタイヤ交換を完了し、全車がソフトタイヤを装着。レースは、残り2周からスタンディングスタートで再開され、ポールポジションにペレス、ガスリーと角田は4番手と7番手からのリスタートとなった。2番手のハミルトンはペレスをオーバーテイクすべく、ターン1で並びかけてきてくるが、そのまま止まりきれずにコースアウト。これによってリードを確保したペレスは、レッドブル・レーシング・ホンダ加入後初めての勝利を手にした。

    一方のガスリーはリスタート時のターン1で、3番手に浮上。しかし、後方のルクレールと激しいバトルとなり、ファイナルラップ突入直前のストレートで一度は前に出られるも、スリップストリームに入って再び抜き返し、3位でチェッカーフラッグを受けた。角田はリスタートでのバトルを経て7位でフィニッシュ。自己最高順位を更新した。

    ホンダF1としては、この勝利が通算81勝目。モナコGPに続く勝利で、1992年のモナコGP・カナダGP以来の連勝となった。また、ホンダF1パワーユニットのダブル表彰台は、2020年のバーレーンGP以来。異なる2チームが同時に表彰台へ登壇するのは、2019年のブラジルGP以来となる。

    この結果、レッドブル・レーシング・ホンダはコンストラクターズチャンピオンシップでのリードを26ポイント差に拡大。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダも、アストンマーティンを抜き、ランキング5位へと浮上した。

    次戦は、6月20日(日)決勝のフランスGP。その翌週からはオーストリアでの2連戦と、ここから3週連続の戦いとなる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のアゼルバイジャンGP決勝は、トップを快走していたレッドブル・レーシング・ホンダのフェルスタッペン選手がクラッシュしたことにより、残り3周で赤旗中断になるという、我々にとっては大きな波乱が起こったレースになりました。チームメートのペレス選手は、終止フェルスタッペン選手に続く2番手を走行し、同僚のリタイアによりトップとなった赤旗中断の後にも、きっちりとポジションを守りきり、自身のキャリア2回目、レッドブル・レーシング・ホンダへの移籍後初となる優勝を獲得しました。また、スクーデリア・アルファタウリ・ホンダのガスリー選手が力強い走りとともに3位でフィニッシュしたことにより、ホンダF1としてダブル表彰台を獲得することができました。角田選手も7位入賞を果たし、熾烈な中団グループで闘うアルファタウリ・ホンダにとって貴重なポイントを獲得したことにより、コンストラクターズランキングを5位に押し上げました。今週末の4人のドライバーの好パフォーマンスと、戦略やピットストップなど、チームの素晴らしい働きが、マシンに速さを与え、予選での4台Q3進出、そして今日のレースでの好結果に結び付きました。ここからは1週を挟んで欧州での3連戦に向かいます。タフな戦いが続きますので、十分に準備をして、またいい戦いができればと思います」

    本橋正充(ホンダF1 エイニアエンジニア)
    「ここは最初のセクターは狭い街中を走る入り組んだレイアウトで、その後はエンジン負荷が高い長いストレートがレイアウトされています。PUとしてはパワー、ドライバビリティー、エネルギーマネージメントなど、さまざまな要素をうまくバランスしなければならないとても難しいサーキットです、そのような中でも、なんとかレース中にうまくマネージメントでき、我々としてできる限りのパフォーマンスを出すことができたと思っています。特にエネルギーマネジメントの設定は非常に難解ですが、HRD-SakuraとHRD-UKがここまで積み上げてきた努力と経験により、今日のレースもいい設定で走ることができました。両ファクトリーのエンジニアたちが開発を頑張ってきた成果が出たレースだったと思います。荒れた展開ですので、レースオペレーションを担当するエンジニアとしてはすごく忙しく、かつ疲れるレースになりました。事前にチームと一緒にさまざまなシナリオを想定してきましたし、終始いい走りを見せていたガスリー選手が赤旗などのチャンスを活かし、表彰台を獲得できたことは本当にうれしく思っています。チーム一丸でレースができた結果だとも感じています。角田選手についても、クラッシュはあったものの、昨日の予選からいいパフォーマンスを見せ、今日の難しいレースも走りきった上でポイント獲得と、非常にいい仕事をしてくれました。ここ数戦は苦しいレースもありましたが、色々と頑張って努力しているのも見てきましたし、今週末も初めてのコースで、頑張って習熟しながら、徐々にパフォーマンスを上げていってくれました。5位になったとはいえ、コンストラクターズランキングは非常に拮抗しています。ただ、マシンのポテンシャルは高いので、取りこぼしなくパフォーマンスを出していけば、おのずと結果はついてくると思っています。この後のレースでも、またアルファタウリと一緒に表彰台に上がれるよう、全力を尽くして戦っていきます!」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「バクーが大好きです!レッドブル加入後の初勝利は素晴らしい気分です。チームは大きな仕事を果たしてくれました。この素晴らしい機会を得られたのも、僕にシートを与えてくれた (レッドブル創業者のディートリッヒ・)マテシッツ氏のおかげで、とても感謝しています。マックスは勝利に値する走りをしていましたし、チームで1-2体制を築いていただけに結果としては残念で、思いきり喜ぶことはできません。まるでジェットコースターのようなレース展開で、1周目から全開で走っていましたが、背後にルイス(ハミルトン)がいたので息つく暇もありませんでした。とても激しい戦いでしたが、集中し続けました。今日はすべてが完璧に機能しましたが、最後のリスタートだけは別で、グリップがありませんでした。最後のたった2周でこのレースを落とすわけにはいかないと思い、ターン1へのブレーキングをできる限り遅らせていると、ルイスはロックアップしてランオフエリアへ真っすぐ行ってしまいました。これが、僕らがどれだけ限界で戦っているか、どれほどのスピードでバトルをしているのかを示しています。ルイスには気の毒ですし、こうしたことが起きるのはつらいものですが、僕らはみんなミスと紙一重のところにいるのです。今日はペースも素晴らしく、レースに向けてとてもいいマシンになっていたことを喜びたいと思います。そして、ここからも全力で取り組み、毎週末ベストを尽くしていきます。まだ6戦目で、僕にはまだ伸びしろがありますし、マックスやチームとの関係も最高です。チャンピオンシップ獲得への道のりはまだ長いです」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「ものすごいレースウイークでした。FP3でトップになり、予選では4番手、そして今日は表彰台に上がれました。チームのみんなと喜んでいますし、素晴らしい結果です!そして、レース内容も、残り2周でシャルル(ルクレール)との厳しいバトルを経て、激しく戦って手にしたポディウムです。レース全体も激しい展開で、前を行くドライバーについていこうとしましたが、レース中盤からはエンジンに少し問題が出て、ストレートでのパワーを失い始めていたので、終盤にかけては厳しくなると分かっていました。それでも、4番手を確保しており、リスタート後にはストレートでシャルルにパスされると思いましたが、目の前に表彰台は見えていたので、全力を尽くしました。どうしても表彰台が欲しかったのです。僕らが好きな、激しくもフェアな戦いでした。マシンはレースウイークを通じて素晴らしく、感触がとてもよかったので、チーム全員にとって最高の結果になりました。みんなに表彰台という成果で恩返しができてとてもうれしいです。次はフランスに向かいますが、今週末で何が上手くいったのかを分析し、次戦に向けてどうやってそれを活かしていくかを確認する必要があります。僕にとってはホームレースになるので、上手くいってほしいのですが、まずは今日の結果を祝います。もうレッドブルを1本飲みましたが、今夜はもっと飲むことになりそうです!」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「今週末、マシンのペースは力強かっただけに、今日の結果には少しフラストレーションを感じます。レースのスタートはよかったと思いますし、赤旗まではとてもいいパフォーマンスができていたと思います。残念ながら、最終ラップにかけて2つポジションを落としてしまいました。違うやり方があったのかは定かではありませんが、さらに前に行くためにはどうすべきかを学ぶべく、今夜はすべてを分析しします。7位という結果で、チームにとって貴重なポイントをもたらせました。ピエールの表彰台を祝福したいです。チームはそれに相応しい仕事をやり遂げ、素晴らしい結果が出せました!」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「レースをリードしながらフィニッシュ直前でリタイアするのは、とてもフラストレーションが溜まります。マシンにおかしなところは全く感じず、突然左リアを失ってかなり激しくウォールにヒットしました。クラッシュするのに適した場所ではなかったですし、正確な原因はまだ分かりませんが、完全な調査が行われるはずです。それまでは、素晴らしい一日でした。マシンは完璧と感じていましたし、悠々とリードを保ち、1-2フィニッシュは確実のように思っていましたが、このF1というスポーツでは、保証されるものは何もありません。当然、今日僕が勝利を逃したことはフラストレーションですが、チェコ(ペレス)のが勝利したことはとてもうれしいです。彼は、チームが望むすべてをやり遂げました。素晴らしいスタートを決めて、僕らは2人ともピット戦略でルイスを抜き去りました。彼はレース中ずっとディフェンスに徹していたと聞いたので、僕が勝てなくても彼が勝ってくれてうれしいです。人間的にも素晴らしく、最高のチームメートです。ポディウムでレッドブルでの初勝利を挙げた彼の笑顔が見られてよかったです。次戦からは通常のコースへと戻り、メルセデスも強さを取り戻してくるはずなので、チャンピオンシップでルイスとの差を広げられなかったのは残念ですが、今後もさまざまなことが起こるはずですし、僕らチームにとってはいい結果だったと思います!」

  • フェルスタッペン、目前で勝利を逃し「時々このスポーツが嫌いになる」

    フェルスタッペン、目前で勝利を逃し「時々このスポーツが嫌いになる」

    F1アゼルバイジャンGPは、残り5周までマックス・フェルスタッペンにとって非常に良い一日となりそうに見えた。レッドブル・ホンダF1のチームメイトであるセルジオ・ペレスと1-2体制を形成し、彼の言葉を借りれば“簡単”に勝利を収められそうだった。しかし、その後、タイヤのパンクという形で大惨事が起こった。この残酷な運命にフェルスタッペンは「時々このスポーツが嫌いになる」と吐き捨てた・・・。

    マックス・フェルスタッペンは、予選で赤旗が出て3位に終わったことに不満を感じていたが、レースでは威圧的な姿勢で臨み、序盤にシャルル・ルクレールを抜いて2位になると、ピットストップフェーズでルイス・ハミルトンを悠々とオーバーカットしてリードを奪った。

    その後、バクーの 200 mph のピットストレートで左リアタイヤがパンクし、バリアに突き刺さってレースからリタイアするまで、勝利をほぼ確実に見えた。

    激怒したマックス・フェルスタッペンは、マシンを降りてタイヤに蹴りを入れた。だが、ルイス・ハミルトンが終盤にミスをしてノーポイントで終えたことで傷はいくらか和らいだ。

    「フィニッシュ間際でタイヤがパンクしてリタイアすることになり、とても悔しいし、とてもがっかりした」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「とても残念だ。時々、このスポーツが嫌いになることがある。数時間もすれば、また元気になるけどね」。

    「正直なところ、あの時点までは素晴らしい一日だった。マシンは素晴らしかった。後ろに対してやる必要があることはすべてできていたし、とても快適にリードしていた。簡単に勝てたんじゃないかな。でも、もちろん、このスポーツには何の保証もない」

    マックス・フェルスタッペンは、ドライバーズ選手権でルイス・ハミルトンとの4ポイント差を維持したが、クラッシュする前の優勝とルイス・ハミルトンが3位のポジションのままであれば、それは14ポイントまで拡大できたかもしれない.

    「チャンピオンシップのギャップを広げる機会を逃したのは残念だ。通常のトラックでは、メルセデスが非常に強いことを知っているからね。だから、もう少しギャップを広げられなかったのはちょっと残念だ」

    「もちろん、最後にルイスがターン1で直進するというちょっとした運で、僕たちはまだチャンピオンシップをリードしているけど、それは僕たちが望んでいた方法ではない。今日は実際にそのギャップを広げて、レースに勝とうと思っていた。なぜなら、そうなればチームにとって素晴らしいことだったからね」

    失望したにもかかわらず、マックス・フェルスタッペンは、2021年にチームメイトとしてレッドブルに加入後初勝利を挙げたセルジオ・ペレスを称賛した.

    「もちろん、彼が勝ったことをとても嬉しく思う」とマックス・フェルスタッペンは語った。

    「1-2のはずだったけど、それでも彼がレースに勝つのを見るのはとてもうれしかった。彼は素晴らしいチームメイトだし、今日も素晴らしい一日を過ごしたと思う。彼はやるべきことをすべてやっていたし、それを見ることができたのは素晴らしかった」

  • アルファタウリF1代表 「2人のドライバーの頑張りでランキング5位に浮上」

    アルファタウリF1代表 「2人のドライバーの頑張りでランキング5位に浮上」

    アルファタウリ・ホンダF1のチーム代表を務めるフランツ・トストが、2021年のF1世界選手権 第6戦 F1アゼルバイジャンGPの決勝レースを振り返った。

    大波乱のレースとなったF1アゼルバイジャンGPで、4番グリッドからスタートしたピエール・ガスリーは、週末を通して見せていた安定したパフォーマンスを発揮して3位でフィニッシュ。自身3度目となる表彰台を獲得した。

    7番グリッドからスタートした角田裕毅も自己最高位となる7位入賞。ダブル入賞を果たしたことで、アルファタウリ・ホンダF1はコンストラクターズ選手権でアストンマーティンを抜いて5位に浮上した。

    「今回のレースは序盤から本当にセンセーショナルなレースだった。レッドブル・レーシング、ホンダ、そしてペレスを心から祝福したいと思う。素晴らしい勝利だった。残念ながら、おそらくサーキットで一番速く、レースをリードしていたマックスは最後の数分で勝利を逃してしまった。しかし大事なのは、彼はまだチャンピオンシップでリードしているという事だ」とフランツ・トストは語る。

    「チームに関しては、ピエールが4番手という素晴らしいポジション、ユウキが勝利をまだまだ狙える7番手というポジションでスタートした。ドライバーは2人とも素晴らしいスタートを切り、ピエールはパワーユニット(PU)のトラブルに対処しながら長い間4番手を守り抜いてくれたが、ランスとの距離が開いてしまい、それによってピットストップ後にベッテルに追い抜かれてしまった」

    「レース再開後、タイヤをハードからソフトに変え、さらにピエールが3位を目指してルクレールと素晴らしい戦いを繰り広げてくれた。フリー走行 1回目から頑張っていたので、チームもピエールもこの信じられないほど最高な結果を手にするに値すると思う」

    「7番手でスタートしたユウキはアロンソに抜かれて1つ順位を落としただけで、その後も順位を取り戻そうと頑張ってくれていた。赤旗が出た後、ユウキは6番手で再スタートしまたがその後順位を落としてしまった。それにも関わらず、最後は7位を見事獲得してくれたおかげで、チームも今回重要なポイントを獲得でき、現在コンストラクターズチャンピオンシップで5位となった」

    「ピットストップから戦略まで、ドライバーの2人は全てにおいて頑張ってくれたので、この結果は当然のものだと思う。スクーデリア・アルファタウリチーム全体を心から祝福します。次戦のレースも同じパフォーマンスができればと思う」

  • F1:角田裕毅の無線でのエンジニアへの『Shut Up!』に賛否両論

    F1:角田裕毅の無線でのエンジニアへの『Shut Up!』に賛否両論

    F1アゼルバイジャンGPの決勝で角田裕毅が無線で言い放った『Shut Up!』についてredditで激論が交わされている。

    国際映像ではちょうどタイヤ交換前の9周目に流れた無線。エンジニアからの『Push Hard』の無線に対して、角田裕毅は『Shut Up!』と返した。

    日本語では『ウッセー!黙れ!』くらいの失礼な言葉なのだが、レースの世界ではどうなのだろうか?

    他のドライバーは『Copy(了解)』と手短に伝えるシーンが多い。キミ・ライコネンは、同じような指示を受けた際に『LEAVE ME ALONE, I KNOW WHAT I’M DOING”(ほっとてくれ。自分のしていることはわかっている)』の名言を生んでいる。
    角田裕毅の言葉遣いには批判の声も多いが、意外にもredditでは擁護する声が多い。特に長い無線の一部が切り取られていると解釈しているためだ。

    「時速300kmで走っているのに1分間同じことを言われたらキレるよ」

    「F2のエンジニアの声を聞いたことがある? ドライバーに対して馬鹿げてるほど無礼だ。裕毅は慣れればいい」

    角田裕毅自身、汚い言葉はカーリン時代に身に着いたものだと語っている。

    その一方で「F2レベルの無線だ」と批判する声もある。

    無線が原因でチームとの関係がうまくいっていないとの話はないが、日本人F1ドライバーとして公共の電波に乗ることは・・・あまり印象がいいものではないが…気にする必要はないか・・・。

    レッドブルは、角田裕毅を英国からイタリアに転居させている。そこでは英語のレッスンもあるようだ。

    「僕は英語が完璧ではないので英語のレッスンもあります。英語を学ぶ良い機会を持てて良かったと思っています」と角田裕毅は語っている。

  • ホンダF1 田辺豊治 「弱点と位置付けてきたMGU-Hの改善が確認できた」

    ホンダF1 田辺豊治 「弱点と位置付けてきたMGU-Hの改善が確認できた」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治が、F1アゼルバイジャンGPのレース週末を振り返った。

    バクーの市街地コースは、全長6kmあまりと距離が長いことに加え、第1・2セクターは市街地コース特有の狭い道幅と90度コーナーが多く配されている一方、最終セクターには2kmを越えるアクセル全開区間があり、低速コーナーとストレートのパフォーマンスをバランスよく両立させることが重要なトラックとなる。

    PUとしては、低速コーナーでのドライバビリティーと長いアクセル全開区間を考慮したエネルギーマネージメントなどが重要となった。特にロングストレートに関してはデプロイメントを含めてホンダの弱点であり、メルセデスが優勢だと考えられてきた。

    しかし、結果はセルジオ・ペレスが優勝。タイヤトラブルがなければ、マックス・フェルスタッペンが快適な勝利を収められるように見えた。

    メルセデスとの戦力図について質問された田辺豊治は「データを細かく見直していきますが、結果として4台がQ3へ進み、2台が表彰台という結果になりました」とコメント。

    「1台は不可抗力で失われましたが、両チームの車両、パワーユニットは進化したと感じています」

    今後、ロングストレートが特徴のスパ、モンツァ、ロシア、フランスなどで同じような戦いができると感じているかとの質問には「正直、分かりません」と答える。

    「ここは、90度の低速度コーナー、中速度のコーナー、そして極端に長いストレートの組み合わせで、スパやモンツァとは違います。ここがいいからと括ることはできません。それらのサーキットに関しては、今回の結果を含めて見てみて、セッティングを考えて備えていきます」

    「ただ、ひとつだけ言えることは、メルセデスはただ指をくわえて見ているような甘いチームではないということです。当然、巻き返しはあると見ていますし、今日がいいからこれから先もいいとは思っていません」

    だが、MGU-Hのデプロイメントに関しては改善が見られた。

    「今後に向けて勇気付けられる結果でした」と田辺豊治は語る。

    「このサーキットには長いストレートがあり、回生量が足りないと厳しくなる。そのあたりを弱点克服と位置付けて改善し続けてきた効果が確認できたと考えています」

    次戦のフランスGPについては「今回のレースから2週間ほどあるので、その時間を使って、チームと共同で今年のこれまでの結果や今回得られたデータなどからシミュレーションをかけて、PUの使い方を再検討していきます」と語った。