カテゴリー: ホンダF1

  • フェルスタッペン 「今年のタイトル追求は2022年を犠牲にしていない」

    フェルスタッペン 「今年のタイトル追求は2022年を犠牲にしていない」

    レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、今年のF1タイトルを獲得するためにチームが2022年の成功を“妥協”しているとは考えていないない。

    F1は2022年に大幅なレギュレーション変更を控えており、F1チームの大多数は焦点を来年に切り替えている。

    メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、マックス・フェルスタッペンがF1シュタイアーマルクGPで圧勝してチャンピオンシップでさらに遅れをとったにもかかわらず、彼のチームが今シーズンにマシンをアップグレードしないことを確認している。(後にジェイムズ・アリソンが否定)

    マックス・フェルスタッペンは、ドライバーズチャンピオンシップでルイス・ハミルトンを18ポイントリードしており、レッドブル・ホンダは最近のラウンドで好転を見せており、4連勝してコンスイトラクターズ選手権を40ポイントリードしている。

    レッドブル・ホンダF1は、まだ2021年のマシン – RB16B- にアップデートをもたらしているが、マックス・フェルスタッペンは、このアプローチが将来のシーズンで成功する可能性を損なうことになるとは考えていない。

    「もちろん、他のチームで何が起こっているのかは分からない。僕たちサイドが、ほぼすべてのレースでクルマを改良していることは分かっている。良いシーズンを過ごす良い機会があるので、これは非常に重要んばことだと思う」とマックス・フェルスタッペンは、日曜日のレッドブル・リンクで優勝した後に語った。

    「僕はチームにいる人々に信頼している。来年も100%信頼している。今のところ、そのような妥協は目にしてない。もちろん、来年がどうなるかは時が経てばわかるだろう。でも、僕は今シーズンのアプローチに完全に同意している」

    F1は今週末のF1オーストリアGPのためにレッドブルリンクに戻るが、マックス・フェルスタッペンはさらなる改善を目指している。

    「僕たちには非常に良いパッケージがあるけど、すべてのトラックが異なるので、週末ごとにそれを見たいと思っている」とマックス・フェルスタッペンは付け加えた。

    「まだマシンの完璧なセットアップを見つけることが重要だ。なぜなら、それを機能させるためにいくつかの領域で非常に敏感になる可能性があるからだ。決して十分ではないので、僕は常に週末ごとに改善しようとしている」

    「見た目は素晴らしく、大差で勝ったこのような週末でも、決して十分というわけではない。だから、僕たちはとにかく何を改善できるか詳細を調べていく。他のトラックに行くときは、再び今日のようになるとは思らない」

    「僕たちは自分たちがやらなければならないことに非常に集中し続けなければならない。これまでのところ、それがどのように進んでいるかに非常に満足しているけど、言ったように、それは決して十分ではない」

  • ホンダF1 田辺豊治TD 「この2年間ですべての面で向上が見られている」

    ホンダF1 田辺豊治TD 「この2年間ですべての面で向上が見られている」

    ホンダF1のテクニカルディレクターを務める田辺豊治は、この2年間ですべての面で向上を果たしたと自信をみせる。

    2019年のレッドブル・リンクでレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがホンダF1に復帰後初勝利をもたらしてから2年。先週末のF1シュタイアーマルクGPでは、フェルスタッペンがポール・トゥ・ウインで圧勝。ホンダF1にとっては30年ぶりの4連勝となり、現在、レッドブル・ホンダは両方のチャンピオンシップをリードしている。

    レース後の記者会見で、この2年間の進歩について田辺豊治が語った。

    「2021年シーズンで5勝目、モナコGPから4連勝を実現できました」と田辺豊治は語る。

    「予選でもメルセデスのルイス・ハミルトン選手にコンマ2秒という“大差”をつけてポールを獲ったマックス・フェルスタッペン選手が、最終的には2位のハミルトン選手が最後にピットに入ったこともあり、大きな差をつけてトップでゴールして優勝した」

    「力強い予選、決勝が展開でき、素晴らしい優勝でした」

    「今回のレースでは、2チーム4台すべてがQ3に進むなどよい形で予選までを終えることができていましたが、アルファタウリ・ホンダのピエール・ガスリー選手が残念ながら早々にリタイアとなり、レースでの力強さをみせることはできませんでした」

    「レッドブルのセルジオ・ペレス選手は、ピットでのタイムロスがあり、ボッタス選手に抜かれてしまい、それが響いて4位でゴールを迎えることになりました。今のF1では前のクルマにつくとオーバーテイクすることが難しく、タイヤがオーバーヒートして抜けない傾向にあります。そのため途中で戦略を変更して臨みましたが、惜しくも0.5秒差で敗れました」

    「角田裕毅選手は8位で予選を終えました、3グリッド降格ペナルティもあり、11位からのスタートでした。周囲のクルマがミディアムなのに対して、中古のソフトで臨まないといけないなかで、ソフトからハードに交換するというレースをしっかり走り切り、10位でゴールしてポイントを獲得してくれました」

    「ホンダ車4台中3台が完走し、3台ともに入賞というオーストリアでの1戦目を終えることができました。来週もここでレースがあり、データをしっかりと見直して来週に臨みたいと思いま増す」

    「来週は温度も変わってくるかもしれませんし、タイヤアロケーションが変わることに合わせてセットアップなども見直し、ここでの2連戦を締めくくれるように準備していきたいと思っています」

    この2年間でのホンダF1について田辺豊治は「ホンダとしてはパワーユニットを進化させてきました」と語る。

    「レギュレーションで使えるユニット数も決まっており、信頼性、ICE(内燃エンジン)、ERSのを合わせた出力、使い方によるパフォーマンスを追求してきました」

    「他社のパワーユニットの使い方やパフォーマンスなどからいろいろなことを学んでいます。マネジメント、バックオフィス、ミルトンキーンズのメンバー、そして現場、すべての面で向上があったと思っています」

  • F1:フェルスタッペンの祝勝“バーンアウト”に物言いをつけたFIAに非難の声

    F1:フェルスタッペンの祝勝“バーンアウト”に物言いをつけたFIAに非難の声

    F1シュタイアーマルクGPでのマックス・フェルスタッペンの勝利の“バーンアウト”に物言いをつけたFIA(国際自動車連盟)を3人のF1パーソナリティが非難した。

    2位のルイス・ハミルトンに30秒以上の差をつけて勝利したマックス・フェルスタッペンは、チェッカーフラッグ時に減速してピットウォール側に寄り、祝勝するスタッフにバーンアウトで応えた。

    だが、F1レースディレクターのマイケル・マシは、そのような動きは“容認できない”として警告した。

    元ブリヂストンのエンジニアを務めたキース・ファン・デル・グリントは「マックスは、視聴者が飢えているF1に命を吹き込んでいる」とオランダの放送局 RTLGP に語った

    「彼のような人々はスポーツにとって最高の存在であり、FIAのような組織がそれを止めたいと思っているのは本当に悲しいことだ」

    元レッドブルドライバーのロバート・ドーンボスも完全に同意する。

    「マックスはチームメイトたちがフェンスにぶら下がっているのを見て、クールなバーンアウトを行った」とロバート・ドーンボスは Ziggo Sport に語った。

    「なぜそれが批判されたのかよく分からない。彼はトラックの極端な側でそれをやっていたし、完全に安全だった。あのような勝利を祝うためにはそういったことが可能であるべきだと思わないか? 特にレッドブルが所有するトラックでの勝利だ」

    最後に、F1レジェンドのゲルハルト・ベルガーは、実際にFIAはドライバーとファンがウォームダウンラップのお祝いを楽しむための“余地”を作るべきだと考えています。

    「あれを見たとき、『誰もがこれについて話すだろう』と思ったよ」と元フェラーリとマクラーレンのF1ドライバーであるフェルハルト・ベルガーは ServusTV 語った。

    「警告は適切だ。だが、全般的にMotoGPでやっているようなウォームダウンラップが一部のライダーによって実際のショーに変えるのを気に入っている」

    「F1にもちょっとした楽しみの余地があっていいはずだ」

  • レッドブルF1代表、技術指令に皮肉 「次はトイレ休憩が規制されるだろう」

    レッドブルF1代表、技術指令に皮肉 「次はトイレ休憩が規制されるだろう」

    レッドブル・レーシングF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、一連の技術指令に不満を露わにしており、“彼ら”はレッドブルに焦点を合わせており、次は“トイレ休憩”が規制されるだろうと皮肉った。

    クリスチャン・ホーナーの言う“彼ら”はメルセデスだ。メルセデスはチャンピオンシップ連覇が脅威に晒されており、FIAに掛け合ってレッドブルの“ベンディ(曲がる)”リアウイングに疑問を投げかけ、最近では記録的なピットストップを阻止する動きに出た。

    レッドブル・レーシングは、ピットストップでアドバンテージを持っており、2秒未満のストップでライバルよりも0.1秒以上のアドバンザーを得てきた。
    だが、最近、FIAはピットストップに関する新しい技術指令を発行。これはプロセスの一時停止を強制するものだ。安全性を理由に発行された技術指令は、メルセデスF1が懸念を表明した後に出された。

    当然ながら、クリスチャン・ホーナーは不満だ。

    「彼らは我々が速いので我々非常に集中している。今次の指令を予想している。おそらく彼らは我々がトイレを使うことができるか教えてくれるだろう」

    だが、クリスチャン・メルセデスのような動きはF1のゲームの一部であることを認めている。

    「彼らは我々のピットストップに多くの注意を払ってきた」とクリスチャン・ホーナーは付け加えた。

    「速いとき、競争相手はいつもどうにかして遅くしようとする。それは我々が取り組んでいるビジネスの一部にすぎないが、イライラする」

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、レッドブルがピットストップを完成させるのに“7年”かかったと語っている。

    そして、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルのピットストップに優位性を与えているのは今回ターゲットとされた自動化システムではないと主張。ピットストップをしているのは人間であり、彼らがプロセスを微調整するために費やしたすべてのハードワークの賜物だと語った。。

    「いいや。それは自動化されたシステムによるものではない。我々のスタッフの実力だ。練習、練習、練習だ」

    「この新しいルールでは、マシンを一定時間保持する必要があるが、それをどうやって判断するのか? 本当に不満だ」

    「典型的なF1のように少し感じる。本当にイライラする」

    「もちろん、我々はそれを疑問視している。ピットストップの安全性は我々にとって重要だが、それはメカニックが制御する手動システムだ。つまり、何らかの理由で0.22秒間、人為的に停止するだけだ」

  • セルジオ・ペレス 「2ストップ戦略へのスイッチは正しい判断」

    セルジオ・ペレス 「2ストップ戦略へのスイッチは正しい判断」

    レッドブル・ホンダF1のセルジオ・ペレスは、F1シュタイアーマルクGPでわずか0.5秒だで3戦連続の表彰台を逃すことになったが、2回目のピットインは“正しい判断だった”と考えている。

    セルジオ・ペレスは、26周目に最初のピットストップを迎えたとき、バルテリ・ボッタスのすぐ前を走っていた。しかし、左リアタイヤの交換に手間取ってピットストップに4.8秒かかったことでバルテリ・ボッタスにオーバーカットされた。

    レッドブル・ホンダF1は、残り17周でミディアムタイヤを利用して2ストップ戦略に切り替えるというギャンブルをしたが、残り周回数が十分ではなかった。

    「あと少しだった。正しい決断だったと思う」とセルジオ・ペレスは語った。

    「僕たちは彼に追いついてはいたけど、タイヤは非常によく似ていた。トライして良かったと思っている。残念ながら、トラフィックがあったのは少し痛かった。最後に必要だったのはたった0.5秒でした。少し残念だけど、残念ながら今日はスローストップがあった」

    「スタッフは一年を通して信じられないほど素晴らしく、最高のピットストップを行ってきたけど、今日は残念ながらそれはとても大きな犠牲を払ってしまった。でも、僕たちはチームだ。もっと強くなって戻ってくる」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、セルジオ・ペレスがオープニングラップでランドノリスをクリアすることができていれば、マックス・フェルスタッペンとルイス・ハミルトンと一緒に上位でレースをしていたと考えている。

    「彼はとても良いレースをしたと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「彼が1周目にランドをクリアできなかったのは残念だった。彼はルイスに少し抑えられてしまった。ターン4までの走行だったと思う。それがなければ、リードグループにいただろう」

    「彼をピットに入れたとき、彼はボッタスに対して楽にトラックポジションを維持できたはずだったが、残念ながら、左リアに問題があった。そして、それよって彼は約2秒が犠牲になったか。素晴らしいアウトラップだったが、トラックポジションを失ってしまった。あの時点で我々は2ストップに切り替えた。もう1周くらいあれば、彼はその3位を取り戻したと思う」

  • レッドブルF1代表 「メルセデスが今季マシンの開発を止める訳がない」

    レッドブルF1代表 「メルセデスが今季マシンの開発を止める訳がない」

    レッドブル・レーシングのF1チーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、メルセデスF1が2021年マシンをこれ以上開発せずに残りのシーズンを乗り切るとは“信じられない”と語る。

    マックス・フェルスタッペンがF1シュタイアーマルクGPを制し、レッドブル・ホンダF1に4戦連続に敗れたにも関わらず、メルセデスF1のチーム代表を務めるトト・ヴォルフは、2022年の開発計画に固執し続け、2021年のマシンにこれ以上のアップグレードを導入することはないと繰り返した。

    メルセデスF1は、コンストラクターズ選手権でレッドブル・ホンダに40ポイント差を付けられており、マックス・フェルスタッペンは、ドライバーズランキングでルイス・ハミルトンに18ポイント差をつけている。

    レース後、ルイス・ハミルトンはメルセデスが今年レッドブル・ホンダを倒すためには“何らかのアップグレードが必要”だと強調したが、トト・ヴォルフは2021年のクルマの開発をやめるとチームいう決定を支持し、タイトルレースは残り15戦あることから「終わりにはほど遠い」と主張した。

    対照的に、レッドブル・ホンダF1はRB16Bのアップデートをさらに提供し続けており、クリスチャン・ホーナーはメルセデスも同じことをすると信じていると語った。

    「メルセデスがしていることは彼らのビジネスであるため、我々は自分自身のことに集中するだけだ」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「トトがどこか別の場所に光を当てるのが大好きことは分かっているし、彼らがマシンに1つもコンポーネントを加えることなく今年の残りの期間を乗り切るとは信じられない」

    「我々にできることは、自分の仕事に集中することだけだ。もちろん、今年と来年との間の綱渡りとなるが、それが他チームよりも少し頑張らなければならないことを意味するのであれば、我々は完全にそれに取り組んでいる」

    レッドブル・レーシングは、2013年に最後のタイトルを獲得して以来、F1で最高のシーズンを享受している。クリスチャン・ホーナーは、ようやくシーズンの力強いスタートを切れたこと、そして、マシンを継続的に改善できることの組み合わせにかかっていると感じている。

    「今年は初めて競争力のあるマシンでスタートを切り、それを最適化して調整することができている」とクリスチャン・ホーナーは説明した。

    「これらのマシンで曲線の頂点におり、ゲインはわずかだ。来年の新車に目をむければ、開発サイクルを経るたびに重要なステップとなる」

    「今年のわずかな利益と来年の大きな一歩の間でバランスを取っている。しかし、それは過去の状況と何ら変わりはない」

    しかし、クリスチャン・ホーナーは、レッドブル・ホンダの支配的な状況が来週末のオーストリアGP以降も続くという保証はないと警告する。

    「我々は、ネジを回し続け、集中して今やっていることを続け、その基本をうまくやり続けなければならない」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「過去4レースで様々なタイプのサーキットで勝てたことは、2013年以来のベストランだ」

    「そして、来週末ここに戻ってくる。昨年、同じサーキットで2つのレースがあったとしても、トラックの状態や天候などによって、2番目のレースは最初のレースとはかなり異なるものになる可能性があることが分かった」

    「各レースに1戦ずつ取り組み、パフォーマンスを最適化する必要がある」

  • F1、相次ぐ技術指令はメルセデスとレッドブルのタイトル争い激化が関連

    F1、相次ぐ技術指令はメルセデスとレッドブルのタイトル争い激化が関連

    F1レースディレクターのマイケル・マシは、過去数週間で技術指令が相次いで発行されているのは、2021年のF1タイトル争いが激化していることに関連していると認める。

    2021年F1シーズン、FIA(国際自動車連盟)はこれまでにリアウイングの柔軟性、タイヤ空気圧、ピットストップの最初時間に関連する技術指令を発行しており、その傾向はメルセデスとレッドブル・ホンダがきっかけになっている。

    アルファロメオF1のチーム代表を務めるフレデリック・バスールは、この傾向を批判。現在、F1チームは「プレスリリースよりも技術指令」に対処していると皮肉った。

    「次はフロントウイングのたわみについてだろう」とフレデリック・バスールは予測する。

    「シーズンの真っ最中にこのようなことをするのは正しい方法ではないと思う」

    F1レースディレクターであるマイケル・マシは、相次ぐ技術指令が実際に“激化するチャンピオンシップ戦い”に直接関係していることを認める。

    「しばらくこのような状況にはなっていなかったし、特定の問題を明確にする必要がある。技術指令はそれを行うのに役立つ」とマイケル・マシはオーストリアで述べた。

    「チャンピオンシップを管理するためのメカニズムとは言わないが、技術部門の観点からレギュレーションの特定の規定を説明する方法ではある」

    「目的は、抗議の提出を防ぐことにある」

    チャンピオンシップリーダーのマックス・フェルスタッペンの父親ヨス・フェルスタッペンは、状況は個人的な関係によっても増幅されていると考えている。

    「ヘルムート(マルコ)とトト(ヴォルフ)はお互いが好きではない」とヨス・フェルスタッペンは Sport1 で微笑んだ。

    「だが、それはこのような競争においてはゲームの一部にすぎない」

  • ホンダF1:2021年 第8戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    ホンダF1:2021年 第8戦 F1シュタイアーマルクGP 決勝レポート

    フェルスタッペンが2戦連続のポール・トゥ・ウイン。Hondaは1991年以来の4連勝を果たし、Red Bull Racingとの通算10勝目を挙げる
    オーストリアのレッドブル・リンクで行われたF1シュタイアーマルクGPの決勝は、レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが圧倒的なペースを見せて優勝。チャンピオンシップでのリードを拡大した。ホンダF1パワーユニット勢は、3台がポイント獲得を果たしている。

    前日の予選では全員がQ3進出を果たしたため、Q2でベストタイムを記録したタイヤでのスタートとなり、セルジオ・ペレス、ピエール・ガスリー、角田裕毅がソフトタイヤ、フェルスタッペンはミディアムを装着。ポールポジションのフェルスタッペンを先頭に、ペレスが4番手、ガスリーが6番手からのスタートとなる一方、角田裕毅はグリッド降格ペナルティーを受けたために11番グリッドとなった。

    スタートでは、フェルスタッペンがリードを守り、ペレスが3番手をかけてランド・ノリス(マクラーレン)と争う展開に。ガスリーはスタート直後のターン3へ向かうストレートで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のフロントウイングによって左リアタイヤを傷つけられてパンクを喫し、これがマシンにダメージをもたらしたことから、1周目でのリタイアとなった。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダは角田のみでのレースとなったが、角田は1周目で9番手までポジションアップを果たした。

    10周を終えて、ペレスがノリスを攻略して3番手に浮上。後続にはバルテリ・ボッタス(メルセデス)が迫ります。レッドブル・レーシングは、26周目にペレスをピットインさせ、ハードタイヤに交換するが、作業でのタイムロスがあり、その次の周にピットインしたボッタスへ先行を許し、ペレスは4番手でレースを進める。

    角田裕毅もペレスと同じ周回でピットインし、ソフトタイヤからハードタイヤに交換。トップ10圏内でレースへ復帰し、最後までこのタイヤで走りきる戦略を採る。

    フェルスタッペンは、29周目にピットイン。その後、多くのトラフィックをかき分けながら、2番手のルイス・ハミルトン(メルセデス)との差を広げていく。ペレスはボッタスの後方に迫るものの、オーバーテイクには至らず、残り17周でミディアムタイヤに交換して、ボッタスを追撃する戦略へと切り替える。

    タイヤ交換直後から、ペレスはファステストラップを記録しながらボッタスに迫る。最終ラップ直前にピットインしたハミルトンにファステストラップを更新され、1ポイント獲得はならなかったが、ボッタスを約0.5秒差まで猛追。パスするには至らなかったものの、4位でのフィニッシュとなった。

    角田裕毅は、ルクレールにパスを許したものの、終始フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の背後に迫りながらレースを進め、10位でフィニッシュ。自身3度目の入賞を果たした。

    30秒以上の大差を築いたフェルスタッペンは、2戦連続のポール・トゥ・ウインを達成。ホンダF1としては通算83勝目で、2戦連続のポール・トゥ・ウインが1991年の日本GP・オーストラリアGP以来、4連勝は同じく1991年のアイルトン・セナ選手(アメリカ・ブラジル・サンマリノ・モナコ)以来となった。

    次戦は1週間後、3連戦の締めくくりとなるオーストリアGPで、今週と同じくレッドブル・リンクでの開催となる。

    田辺豊治(ホンダF1 テクニカルディレクター)
    「今日のシュタイアーマルクGP決勝は、ポールポジションからスタートしたフェルスタッペン選手がパーフェクトなレース運びでポール・トゥ・ウイン、レッドブル・レーシング・ホンダは4連勝を飾ることができました。金曜日のFP1からマシンのパフォーマンスがよく、PP獲得そして優勝と、マックス選手、チームともに素晴らしい週末をマネージすることができました。チームメートのペレス選手は、レース序盤にオーバーテイクを見せ、5番手スタートから3番手までポジションを上げましたが、タイヤ交換でのタイムロスで後退を余儀なくされ、4位フィニッシュに終わりました。終盤、2ストップ作戦にスイッチして3位ボッタス選手を猛追したものの、残念ながら最後にわずかに及びませんでしたが、チームに貴重なポイントをもたらしてくれました。スクーデリア・アルファタウリ・ホンダの角田選手は、予選結果が8番手だったものの、3グリッド降格ペナルティーのため11番手からのスタートとなりました。したがって、周りの多くのマシンが新品のミディアムタイヤでスタートする中、角田選手は予選で使用した中古のソフトタイヤでスタート、激戦の中段グループのマシンとの接戦の中で粘り強くレースを続け、10位入賞でポイントを獲得しました。また一つ学び、これから先につなげてくれると思います。チームメートのガスリー選手はスタート直後の接触が原因で残念ながらリタイアとなりましたが、このサーキットでは速さを見せてくれていたので、来週のパフォーマンスに期待しています。この優勝で4連勝となりました。本当にうれしく思っています。我々のPUもパフォーマンスに貢献できていると感じます。また来週末にこのサーキットでのレースとなりますが、各チームは今週のデータを見直してパフォーマンスアップを図ってくるはずです。我々も十分に今週の結果を見直して、再び力強いレースができるように準備を進めます」

    山本雅史(ホンダF1 マネージングディレクター)
    「今日はレッドブルの本拠地である、オーストリア、レッドブル・リンクで見事にフェルスタッペン選手が今季4勝目、レッドブル・レーシング・ホンダとして今季5勝目を挙げてくれました。レッドブル・レーシングとは今日の勝利で通算10勝を一緒に積み上げてきたことになりますが、2年前にこのサーキットで初勝利を挙げたことを思うと、非常に感慨深いものがあります。また、今日の勝利で連勝を4に伸ばすことができたのですが、これはチャンピオンを獲得し、我々にとって黄金時代だった1991年に並ぶ記録です。偉大な先輩たちを追いかけてここまでやってきましたが、その背中が少し見えてきたように感じています。レッドブル・レーシング、スクーデリア・アルファタウリともに強いレースができるようになってきています。これも、2つのパートナーチームとともに、日本のHRD-Sakura、英国の拠点であるHRD-UKのメンバー全員がここまで積み上げてきた努力のおかげです。また、ここまで、苦しいときも含めて応援をいただいてきた皆様のおかげでもあると思っています。本当に、ありがとうございます。また来週は、このレッドブル・リンクでのレースになります。今日とはタイヤのコンパウンドが異なりますが、チームと一緒に万全の準備をして、またいいレースを見せられればと思いますので、引き続きのご声援をよろしくお願いいたします」

    マックス・フェルスタッペン(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「ホームであるレッドブル・リンクで勝利を挙げられてものすごくうれしいですし、特別な気分です。レースをとても楽しむことができました。マシンはよく機能しましたし、このコースでのドライビングはいつも楽しいものです。自分のレースに集中し、タイヤのケアのことと、自分の望む形でエイペックスを攻めようとだけ考えていましたが、うまくやり遂げられました。日曜日の決勝で自分たちにどれだけ競争力があるのか、ライバルとどのくらいの差なのかということは事前に分からないですし、レースウイークを通じて、(レッドブルとメルセデス)2チームのロングランペースはとても僅差だったので、今日このような形になるとは予想していませんでした。終わってみれば、とてもポジティブなレースウイークでしたが、もちろん来週も全く同じになるはずはありません。全員がこのレースから学ぶでしょうから、当然僕らもトップに立ち続けるために、向上できるようにトライして、改善し続けなければなりません。チーム全員の努力の証なので、みんなに本当に感謝しています。ファクトリーのみんなにも、また素晴らしい勝利を届けられました」

    セルジオ・ペレス(レッドブル・レーシング・ホンダ)
    「不運にも今日はうまくいかず、ダブル表彰台を逃したことは残念です。あと一周あれば可能だったと思いますが、しょうがないことです。このレースでは、ソフトタイヤが思ったよりもよくなくて、最初のスティントの終盤にかけてそれが痛手となりましたし、ピットストップに時間がかかったことでボッタスにポジションを明け渡してしまったので、レース結果に影響しました。チームは違いを作ろうと2ストップ戦略を採りましたが、トラフィックにつかまりました。これはよくあることですし、何か試さなければいけない状況だったので仕方ありません。マックスの勝利は、彼が最高の仕事をしたということと、僕らには力強いパッケージがあるということなので、とてもうれしいです。来週が楽しみですし、また一緒に表彰台へ立てるように取り組んでいきます」

    角田裕毅(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「先週からいい進歩を果たせましたし、ポイントを獲得することができてうれしいです。ここ数週間にわたって多くの作業に取り組んでくれたチームに感謝していますし、トップ10でフィニッシュできたことはとてもいいことだと思います。今日はポテンシャル的には8~9位でフィニッシュできるチャンスがあったと思うので、しっかりと分析して来週に向けて取り組んでいく必要があります。ここまでのレースで最もコンスタントに戦えた週末だと思うので、全体としてはハッピーだと感じています。ピエール(ガスリー)のレースはとても残念でしたが、マシンのペースがいいことは分かったので、来週一緒に全力を尽くしたいと思います。週明けにアルファタウリとレッドブルが面白いアクティビティーを計画しているようですし、来週のオーストリア2戦目に向けた準備も始めていきます」

    ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ・ホンダ)
    「率直に言うと、今日は話せることがあまりありません。ストレートの中盤でインシデントが起きてしまったので、できることがあまりないという状況が信じられませんでした。それまでは素晴らしいレースウイークになっていたし、ここではポイントを取れるパッケージがあると思っていたので、レースに参加できなかったことはものすごく残念です。コンストラクターズチャンピオンシップでも僅差の争いが続いているのでとてもフラストレーションがたまりますが、まだ5位につけていることはチームにとってポジティブです」

  • 角田裕毅 「コンストラクターズ選手権でフェラーリに挑戦していきたい」

    角田裕毅 「コンストラクターズ選手権でフェラーリに挑戦していきたい」

    角田裕毅は、2021年のコンストラクターズ選手権でアルファタウリ・ホンダF1がフェラーリに挑戦できることを望んでいる。現時点は62ポイントの差がついている。

    1発のスピードでは、ピエール・ガスリーが今シーズンの8戦のうち6戦で予選トップ6入りを果たしており、ほとんどのサーキットでアルファタウリ・ホンダF1がフェラーリに劣等感を抱く理由はない。

    しかし、決勝で両方のドライバーが一貫性を示しているのはフェラーリであり、シャルル・ルクレールは58ポイント、カルロス・サインツは50ポイントを獲得。一方、アルファタウリ・ホンダF1は、ピエール・ガスリーが37ポイント、角田裕毅は9ポイントしか獲得できていない。

    角田裕毅は、F1シュタイアーマルクGPを10位で終えた。過去3戦で2回の入賞を果たしている角田裕毅は、ミスが多発していた序盤戦を教訓に、今後より一貫したペースで結果を出すことに熱心だ。

    「チームチャンピオンシップのために、今後はフェラーリと僕たちとの間での戦いになると思います」と角田裕毅は語った。

    「そうですね。もっとプッシュする必要がありますが、特に予選で僕のペースはそこにあると思うので、来週はもっとうまくやりたいと思っています」

    「全体として、それは良い一歩だと思います。オーストリアでペースはすでにあるので、来週に向けてすべてをまとめてポイントを獲得するための準備をしていきます」

    角田裕毅は予選Q3でバルテリ・ボッタスをブレーキングゾーンで妨害したため、3グリッド降格ペナルティを科せられ11番グリッドからスタートした。

    「僕にとって、タイヤマネジメントは良かったと思います。ポール・リカールと比較して良い一歩でした」と角田裕毅は付け加えた。

    「ポール・リカールではタイヤが完全に終わっていましたが、ここれは最後もまだタイヤを管理できていましたし、うまくいきました。これは良い一歩だったと思います。それでも・・・フェラーリと比較するべきではないかもしれませんが、フェラーリはレースで本当に良いペースでした」

    角田裕毅は、F1シュタイアーマルクGPでの“大きな目標”である、“ミスをしない”ことは達成できたと考えているが、グリッドペナルティは苦痛であり、それがなければ、9位のフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)よりも前でフィニッシュできたと感じている。

    「グリッドペナルティは本当に苦痛でした」と角田裕毅は言いました。

    「正直言って、本当に厳しかったと思いますが、二度とやらないように努力しなければなりません」

    「エンジニアとの無線で誤解もあったので、それを回避するために分析しています」

  • アルファタウリF1 「角田裕毅にとってポイント獲得はポジティブな前進」

    アルファタウリF1 「角田裕毅にとってポイント獲得はポジティブな前進」

    アルファタウリ・ホンダF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2021年F1シュタイアーマルクGPの決勝を振り返った。

    ピエール・ガスリーはスタート直後のターン3へ向かうストレートで、シャルル・ルクレール(フェラーリ)のフロントウイングによって左リアタイヤを傷つけられてパンクを喫し、これがマシンにダメージをもたらしたことから、1周目でのリタイアとなった。

    これにより、アルファタウリ・ホンダ角田裕毅のみでのレースとなったが、1周目で9番手までポジションアップを果たすと、26周目にピットインししてソフトタイヤからハードタイヤに交換。トップ10圏内でレースへ復帰し、最後までこのタイヤで走りきる戦略を採る。

    角田裕毅は、シャルル・ルクレール(フェラーリ)にパスを許したものの、終始フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の背後に迫りながらレースを進め、10位でフィニッシュ。自身3度目の入賞を果たした。

    「ピエールのレースでタイヤがパンクしてしまい、リアサスペンションがダメージを受けてしまったことで、1台のマシンだけしかフィニッシュすることができず本当に残念だ」とジョディ・エギントンはコメント。

    「しかし、ポイントを獲得することができ、裕毅にとってはポジティブな前進となった。結果的にはごく少数のポイントで、ある程度は他のチームに奪われてしまったが、レースのスターティングポジションを考えると確実にもっとポイントを獲得できていたと思っている。セッション全体を通して着実に良いタイムが出ていたので、来週のレースが楽しみだ」

    「目標はいつもと同じく、良いスターティンググリッドを獲得し、両マシン共にポイントを獲得できればと思う」

    ■ドライバーコメント
    角田裕毅(10位)
    「先週のレースからの良いステップアップとなりました。このポイントを獲得してレースを終えられたことを嬉しく思っています。チームに感謝を伝えたいです。ここ数週間はみんなで多くのワークを達成してきたので、10位というのはとても前向きな順位だと思います。おそらくP8かP9でもフィニッシュできる可能性があったと思うので、レース全体を分析し、来週に向けてハードに作業していきたいです。自分的にはこの週末は今までもっとも一貫性のある週末だったと思うので、全体的にとても嬉しい気持ちです。ピエールについては残念に思っています。ただ彼のタイムは確実に良かったので、みんなで来週のレースに全力を尽くすことが大事だと思います。この後何日かアルファタウリとレッドブルのクールな活動があるので、その後オーストリアでの2戦目に備えたいと思います」

    ピエール・ガスリー (DNF)
    「正直に言うと、今日は特に話せることは無いです。アクシデントがあった時はストレートの真ん中に居たので、自分に出来ることは何もなかったと思います。あの瞬間まではとても素晴らしい週末だったし、ポイントを獲得するための素晴らしい作戦もあったので、今日のレースに参加できなかったことが本当に極めて残念です。コンストラクターズチャンピオンシップで激しい争いが行われている最中なのですごく悔しいです。ただ、チャンピオンシップで5位を維持出来ているのはチームにとってポジティブなことだと思っています」