カテゴリー: ホンダF1

  • 角田裕毅 「シーズン前半は自分の期待を満たせなかった」

    角田裕毅 「シーズン前半は自分の期待を満たせなかった」

    アルファタウリ・ホンダF1の角田裕毅が、シーズン後半戦のスタートとなるF1ベルギーGPに先立って、今シーズン前半戦を振り返った。

    今年、7年ぶりのF1ドライバーとしてデビューを果たした角田裕毅は、開幕戦でポイントを獲得するものの、その後はクラッシュなどが目立つ前半戦となった。

    「全体的にシーズン前半は本当に面白くて楽しかったです。多くのことが僕にとって予想外でした」と角田裕毅はコメント。

    「シーズンが始まる前に思っていたこととはあまりマッチしませんでした。浮き沈みが多く、パフォーマンスにあまり一貫性がありませんでした」

    「でも、全体としてはポイントを獲得して、スクデリア・アルファタウリが今シーズンここまで全レースでポイントを獲得している唯一のチームになることに役立てたことにとても満足しています。シーズン後半をスタートしますが、僕たちはそれを続けていく必要があります!」

    「ハンガリーの後、ミルトンキーンズのシミュレーターに直行して、ハンガロリクでの相関関係と次の3つのトラックも調べました。そこからイタリアに移動して、ファエンツァのファクトリーにほど近い新しい家を整理することに時間を費やしました。ブレイクのための準備ができましたし、それを楽しみました」

    「スパで再びレースを再開できるのは素晴らしいことです。このトラックにはとても良い思い出があります。昨年のF2ではフィーチャーレースでポールポジションからスタートして優勝していますし、一昨年のF3ではそのカテゴリーで初表彰台を獲得しました。好きなトラックですし、楽しみにしています。F1カーで初めて走りますが、特別な感覚を与えてくれるサーキットのひとつになると思います。F1カーでオー・ルージュを駆け抜けるのは特に興味深い経験になるでしょう」

  • ジェンソン・バトン 「チームがガスリーを適切な精神状態に置いている」

    ジェンソン・バトン 「チームがガスリーを適切な精神状態に置いている」

    元F1ワールドチャンピオンのジェンソン・バトンがF1でのピエール・ガスリーの復活を分析。アルファタウリF1で適切な精神状態に身を置けていることがその成功に起因していると考えている。

    ピエール・ガスリーは、過去2シーズンにわたってF1の傑出したドライバーのひとりだった。レッドブル・レーシングからトロロッソ(現アルファタウリ)に降格させられた後、レースで勝利し、さらに2回の表彰台を獲得している。

    また、ダニール・クビアト、そして、角田裕毅とチームメイトに迎えたドライバーを常に上回っている。

    レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、良くも悪くも、ドライバーについて彼の意見を公にすることで有名であり、レッドブル在籍中にはガスリーを批判していたが、今ではアルファタウリの“強力なリーダー”だと称賛している。

    ジェンソン・バトンは、ピエール・ガスリーが彼のドライビングスキルだけでなく、成功を助けてくれる人々に囲まれることができたことで、グリッド上での仕事を向上させることができたと考えている。

    「僕は本当に大変な時期を経験した、そして、その本当に助けになるのは周りに人々がネットワークがいてくれるかどうかだ」とジェンソン・バトンは語った。

    「煙に巻くのではなく、何ができるかを伝え、過去に達成したことと、これのためにどれくらい懸命に働いてきかを思い出させてくれる人々がね」
    「F1はメンタルゲームだ。グリッド上のほとんどすべての人は非常に才能がある。あとはパフォーマンスを発揮できる適切な精神状態にあるかどうかだ」

    「ピエール・ガスリーは、レッドブルに飛び込み、レッドブルに滅ぼされた。アルファタウリに戻った今の彼を見てみてほしい」

    「彼は適切な精神状態にあるため、グリッド上のトップドライバーの多くを上回っている。彼の周りの人々が彼が達成したことを助けている。彼をその適切な精神状態に置いている」

    ジェンソン・ボタンは、自身に関しては、特に彼のキャリアを始めたときに自分が調子はずれのレースから立ち直るのに苦労し、F1ドライバーとしての厳しい精神的状況から抜け出さなければならなかったと認めた。

    「週末が悪かったらひどいものだった」とジェンソン・バトンは語った。

    「なぜそれが悪かったのかを解明するプロセスを経ることをしなかった。何日も引きずっていた。それが初期のキャリア、2001年、2002年も大きな問題だった、それが僕がベネトンでとても苦労した理由だ」

  • アルファタウリF1代表 「2022年レギュレーションにも抜け穴は見つかる」

    アルファタウリF1代表 「2022年レギュレーションにも抜け穴は見つかる」

    アルファタウリF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、2022年のF1レギュレーションの制限的な意図にも関わらず、エンジニアは抜け穴を見つけられると考えている。

    F1はすでに予算上限を設けており、F1チームは今シーズンからコストが1億4500万ドルに制限されており、2022年には1億4000万ドルに減少する。

    そして、その削減のなかで、2022年の新世代F1マシンが導入される。新車は互いに追従することを可能にし、オーバーテイクを促進するように特別に設計されている。

    もちろん、スペックカーではないので、各チームが独自のデザインを持ち込む余地はあるが、現在のレギュレーションよりも規制が厳しいことは間違いない。それは、F11が新しいルールの目的を守るために必死であるという事実から生じている。

    「空力部門はこの問題に非常に熱心に取り組んでいる。もちろん、彼らは毎週何かを見つけている」とフランツ・トストは GPFans Global に語り、アルファタウリの2022年F1マシンがF1でリリースされたモデルと比較してどのように見えるかについて話した。

    「最終的にマシンがどれほど類似して見えるかは私には分からない」

    「レギュレーションでは非常に異なるソリューションや他のソリューションが許可されていないので、非常に似てくると確信している」

    「詳細がより重要だ。それは、言うまでもなく、マシンの外観からではなく、フロアの細部、ディフューザー、空力側の他のすべての部分に影響を及ぼす」

    「これはエアロダイナミストが風洞とCFDで現在行っている暫定的な作業だ。その後、最終的にどこに到達するかを見極めていく」

    より競争力のあるグリッドの考えは確かに有望なものだが、F1パドックにはこれらの新しい制限的なレギュレーションに失望しているいくつかの重要人物もいる。

    フランツ・トストはその一人だが、考えられるすべてのグリーゾーンが考慮されているとは考えていない。

    「レギュレーションを研究している非常に賢いエンジニアがいるし、それは誰にとってもまったく新しいだ」とフランツ・トストは語る。

    「エンジニアが抜け穴を見つけられなくても、私は驚かないだろう。それを見つけるのが我々のエンジニアであることを願おう」

  • エイドリアン・ニューウェイが振り返る2021年F1シーズン前半戦

    エイドリアン・ニューウェイが振り返る2021年F1シーズン前半戦

    レッドブル・レーシング・ホンダのテクニカルオフィサーを務めるF1シーンの重鎮が前半11戦を振り返った。

    F1がサマーブレイクを迎えるタイミングで、エイドリアン・ニューウェイが、RB16B、シーズン前半戦、シーズン後半戦、タイトル争い、議論を呼んだポイント、テクニカルレギュレーションなどについて語った。

    レッドブル・レーシング・ホンダのテクニカルオフィサーは、かすかな笑みとともにすべての質問に答えた。40年以上このポジションにいるニューウェイはすべてを知っており、包み隠すことはなかった。

    シーズン前半が終わりましたが、チームは久々にタイトル争いを演じています。あなたは過去に何回も経験していますが、タイトル争いのフィーリングをあらためて教えてください。
    すべてのエリアで最高のパフォーマンスを見せなければ7シーズン連続でワールドチャンピオンを手にしてきたチームを上回ることはできないが、今シーズンはそれができていると信じている。直前の2レースは、フランスとオーストリアでの3戦が最高だったがゆえに残念だったが、これはF1では状況が一瞬で変わることを示している。

    チームはとても良い状態だった。オーストリアGP後は特にそうで、コンストラクターズとドライバーズの両方で十分なリードを築けていたが、それからたった2レースで、両タイトルで僅かにリードを許してしまった。自分たちが原因ではないことを踏まえると、痛みはさらに増す。しかし、これが私たちのスポーツ特有の性質と競争の激しさだ。冷静にプッシュし続ける必要がある。

    過去に同じような経験をしていることが助けになると思いますか?
    レッドブル・レーシングの魅力のひとつは、チームの雰囲気がいつも良いところだ。これはチームが非常に安定していることを意味している。私たちはタイトル争いを演じられるようになる前からそうだった。

    2009シーズンはコンストラクターズ2位で終えたが、激しいタイトル争いを制した2010シーズンと2012シーズンの経験は非常に大きく、レジリエンス(回復力)を手にすることができた。これが今シーズン非常に役立っている。私たちは追う側の立場も追われる側の立場も知っている。これが私たちの明確なストロングポイントだ。

    今シーズンのタイトル争いに加わることを想定していましたか? 開幕前からRB16Bがタイトル候補になれる感触を得ていましたか?
    実際にシーズンが始まるまでは何とも言えないものだ。今シーズンについては、オフシーズンにフロアとリアの空力関係のレギュレーションに中規模の変更が加えられた。大規模ではなかったものの、マシンをある程度最適化しなければならなくなった。また、F1がCOVID-19の問題に対応するために、RB16のホモロゲーションが特殊だった。

    今シーズンのマシン開発がトークンで制限された結果、私たちはギアボックス・ケーシングにトークンを使用することにしたのだが、同時にリアサスペンションのアレンジメントも変更した。なぜなら、RB16ではあまり機能していると思えなかったからだ。

    これらの変更によってそれなりに前進できたと思っている。バーレーン到着時点では、空力関係のレギュレーション変更を正しく理解できている感触があった。もちろん、チェコ(セルジオ・ペレス)はRB16をドライブした経験がなかったが、マックス(・フェルスタッペン)はRB16BをRB16の進化版だとすぐに感じ取り、ポジティブなフィードバックを返していた。

    テスト終了後、私たちは競争力の高いパッケージを手にできている感触を得ていたが、実際にどうなのかは蓋を開けるまで分からない。他チームのエンジンモードや燃料の量が分からないので、プレシーズンに自分たちがどの位置につけているのかを予想するのは非常に危険だ。RB16Bに競争力が備わっていると確信できたのは、バーレーンGPを迎えてからだった。このGPを制することはできなかったが、前半戦は互角の勝負を演じられた。

    トークンを使用したエリアのパフォーマンスには満足していますか?
    少し前の話になるが、2019シーズンのRB15から2020シーズンのRB16へ移行したとき、マシンの中に完全に理解できていないエリアがあった。風洞テストやあらゆるシミュレーションを行ったあとも、マシンの挙動が不安定だった。それで、2020シーズンの開幕戦があのような結果になってしまった。問題を解決できるようになるまではしばらく時間がかかった。

    プラスだったのは – これは良くあることなのだが – そうならなければ学べなかったことを学べたことだ。上手くいっているときよりも失敗したときの方がより多くを学べる。あの経験がオフシーズンに大いに役立った。オフシーズンの開発が今の私たちに繋がった。

    シーズンは折り返しを迎えましたが、レース数は前半戦(11戦)より後半戦(12戦)の方が多く予定されています。予定通り16週で12戦が開催される場合、ハードスケジュールがチームのパフォーマンスにどのような影響を与えると思いますか?
    移動が増え、ホームで過ごせる時間が短くなるのでレースチームには大きな負荷がかかるだろう。また、パーツの消費という面ではファクトリーにも負荷がかかる。アクシデントの大きさから、直前2戦もファクトリーには大きな負荷がかかっている。開発については、レース数に影響を受けることはない。それよりも(来シーズンの)レギュレーションの大規模な変更とのバランスを取っていくことが難しい。

    そのレギュレーション変更ですが、どの程度の大きさなのでしょうか? 過去と比較できますか?
    個人的には、1982シーズン後のグラウンド・エフェクト・マシンの禁止以降最大のレギュレーション変更だと思っている。革命になる。引き継がれるのはパワーユニットだけで、これ以外はすべて変わる。ゆえに、今シーズンのマシン開発とのバランスを取っていくのが非常に難しい。

    今シーズンのチームはサーキット内外でニュースになることが多いですが、あなたたちをスローダウンさせるためにライバルチームがルールの見直しを要求するような現状をどう受け止めていますか? 意識されていることを光栄に感じているのでしょうか?
    上位チームがライバルチームの動向を気にするのは当然だ。彼らは下位チームの動向はほとんど心配していない。

    様々な意味で、自分たちがライバルチームから細かく監視されている状況を光栄に思っている。このような状況は以前もあったが、自分たちのマシンに対してここまでの水面下の動きやロビー活動があったことは過去にはなかったと思う。おそらく、空力弾性について研究していたことで常に監視下に置かれ、レギュレーション変更に対応しなければならなかった2010シーズンと2011シーズン以来だろう。フェラーリとタイトル争いをしていたときも、ボディワークの柔軟性が問題になったことがある。

    このような状況を “戦争” と喩えるのはあまり好きではないが、的を射ている。私たちはすべてのエリアをチェックして、競争力を高めていかなければならない。これはF1の性質であり、このスポーツの魅力のひとつだ。しかし、今シーズンはその戦いの頻度と激しさからひときわ目立っている。

    あなたたちの知らないところで多くの疑念が生み出されているように思えますが、フレキシブルリアウイングは大きな議論になりましたね。あなたの見解を教えてください。
    フレキシブルリアウイングについて問題があるというのなら、そのようなウイングを使っているのは私たちだけではなかったと言っておきたい。しかし、当然ながら、この問題を提起し始めたときのメルセデスは、アルファロメオがしていることを気にしていなかった。彼らが気にしていたのは、私たちがアドバンテージを得ているのかどうかだった。

    実際には得ていなかったわけだが、パーツ変更にはコストがかかる。これが痛かった。とはいえ、この出来事は、私たちには変更に柔軟に対応できる厚さがあることを示す素晴らしい証左であり、窮地を脱して競争力を維持できる力があることを示す好例だ。

    今振り返ってみて、シルバーストンでのクラッシュに対するルイスへのペナルティを見直すようにスチュワードにアピールしたのは正しかったと思いますか?
    正しかったと心の底から信じている。基本的には、新しい証拠が出てくればアピールできるというルールになっている。しかし、これはかなり古いルールで、グランドスタンドに座っている誰かが撮影した映像が、別角度からの新しい証拠になる可能性を考慮して設定されたものだ。

    私たちはそのようなグランドスタンドで撮影された動画の代わりに、GPS解析データを用意していた。GPS解析データはレース中に手に入るものだが、スチュワードが自力で用意することはできない。なぜなら、専門家が分析しなければ見られるものにならないからだ。スチュワードがこれを理由にしてGPSを新しい証拠として認めないと判断したことには非常に落胆した。残念だが、彼らの判断なので尊重している。

    マックスは直前2レースの失意からどのように立ち直ると思いますか? あなたはF1史上最強クラスのドライバーたちと仕事をしてきましたが、マックスは彼らと比べるとどのようなドライバーなのでしょう?
    マックスは他のワールドチャンピオンと同じように鋼のようなガッツを備えている。これは、困難に直面したときに強い意志で戦い続けるためには不可欠な資質だ。彼は過去を忘れて次のレースに集中できる。また、ドライビング能力は言うまでもなく素晴らしい。偉大なレーサーへと成長している。

    今シーズンのマックスはミスらしいミスを犯していない。彼がビッグポイントを獲得できなかったアゼルバイジャンGP、イギリスGP、ハンガリーGPはどれも彼の責任ではなかった。しかし、彼は冷静さを保って見事に復活してくれた。マックスは状況が生み出すプレッシャーに負けるタイプではない。

    いつでも気さくに話しかけられる人物で、色々なことに興味を持っている。この資質はF1ドライバーにとって非常に重要だ。F1にしか興味がなければ、プレッシャーがかかったときにF1のウエイトが重くなりすぎてしまう。そういう意味で、マックスはバランスに優れている。

    これまで戦ってきたシーズンの中で、今シーズンと同じくらいサーキット外でも激しいバトルが展開されたシーズンはありましたか?
    視聴率が上昇し、チームの規模が大きくなっている現在のF1はかつてよりも巨大なビジネスになっており、それゆえにメディアの偏重報道や政治的な動きも増えてきている。

    これは、ディートリヒ・マテシッツ氏とレッドブル全体のエートスによるものだが、私たちのチームが優れているのは、相応しい勝利と思ってもらえるように自分たちらしく、そしてクリーンな方法で勝利を目指しているところだ。また、私たちはチーム内外を問わず常に包み隠さず話している。自分たちのエモーションを見せようとしているし、仕事におけるオープンさを誇りに思っている。私にとっては非常に風通しの良い環境だ。

    今シーズンの接戦を見て、自分がF1に参加していることを誇りに思いますか?
    今シーズンは素晴らしいレースをいくつか見ることができているが、ベストバトルはマックスとルイスだ。毎週最高のパフォーマンスを見せている2人は最高に素晴らしい光景を生み出している。2人が異なるマシンをドライブしていて、チームメイトではないということがその素晴らしさを一層高めている。2人のライバル関係はより大きなバトルに繋がっており、変わり続けるシーンに対して私たちとマシンがどう対応するかが勝負を決める要素になっている。

    最後の質問です。大接戦のタイトル争いからサマーブレイクを迎えましたが、2週間でどのように切り替えるつもりですか?
    通常は数日かけてリラックスしている。つまり、最初の1週間はとてもゆっくり過ぎていくのだが、2週間目はあっという間ということだ(笑)。いつものシーズンなら、家族と一緒にどこか暖かい場所へ向かうのだが、渡航制限や隔離期間があるので少し難しい。前半は英国で過ごし、そのあとはクロアチアで数日過ごすつもりだ。最近はウォータースキーとSUPが気に入っている。休暇はビーチで過ごすのが好きだが、ビーチに寝そべるのはあまり好きではない。何かをしていたいんだ。

  • アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03』の開発に完全に移行

    アルファタウリF1、2022年F1マシン『AT03』の開発に完全に移行

    アルファタウリF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは、すでにチームはAT02の開発を終了し、2022年F1マシン『AT03』にリソースを移行していると語る。

    アルファタウリF1は、シーズン序盤に風洞を変更した。 2022年のF1マシンの開発が始まる前に適切な時期にステップを完了し、新しい空力ツールで信頼できる結果を得るために、エンジニアは巧妙な計画を実行した。

    アルファタウリF1は、今シーズン良いスタートを切った。AT02は、特にピエール・ガスリーの手によって、そのポテンシャルを何度も示している。最初の11レースのうち8レースで、ガスリーはAT02をグリッドの3列目以内に配置した。多くの不幸な事故と間違った戦略決定がなければ、アルファタウリはランキング6位以上に位置していただろう。

    エンジニアはシーズン序盤に二重の負担を完了しなければならなかったた。チームは新しい風洞に移動した。バイチェスターの古い施設から、レッドブルがマシンの空力を改良しているベッドフォードのはるかに近代的な施設に移った。

    移転の最も重要な要素は施設のスケールだった。バイチェスターでは、エアロダイナミストは50モデルでデータを収集するオプションしかなかった。移動後、空気の流れはモデルで60%のスケールで測定できる。F1レギュレーションではそれ以上のスケールは許可されていない。

    「我々はまだ50%のモデルで作業していた唯一のチームだった」とアルファタウリF1のテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンは説明する。

    「ピレリは我々のためにだめに小さな風洞タイヤを製造しなければならなかった。60%モデルを使用すれば、特に細かなディテールでの結果が大幅に向上する」

    しかし、未知の風洞での新たなスタートには常にリスクが伴う。エアロダイナミストは、データを正しく解釈するために、最初に新しいツールの使用方法を理解する必要がある。最悪の場合、風洞で約束された性能向上はコースに到達しない。

    アルファタウリのエンジニアは、厄介なサプライズを経験しないように安全にプレーした。具体的には2つの異なるスケールの風洞でAT02のモデルを稼働させた。

    「バイチェスターの古い風洞で2021年シーズンの基本バージョンのマシンを開発した。次に、既存の風洞モデルを60パーセントのフォーマットにアップグレードし、ベッドフォードの新しい風洞にコピーして配置した」

    「我々はすでに古いバージョンからのすべてのデータを持っていた。これにより、値を比較し、風洞間の違いをよりよく理解することができた」

    次に、両方の風洞からのデータを、チームがレーストラックで実施した空中測定と比較した。

    「このようにして、相関関係が改善したか悪化したかを比較的迅速に見つけることができた。そうすることで、60%の風洞の利点がどこにあるかにすぐに気づいた。」

    系統だったアプローチにもかかわらず、ジョディ・エギントンはより長い学習プロセスについて次のように語る。

    「マシンのモデルのサイズだけでなく、風洞の設計も変わる。バイチェスターは、空気がそこからのみ引き込まれる風洞でした。ベッドフォードでは、閉じたシステムで空気の流れを循環させる。まずはそこに適応する必要があった。次にパンデミックの落とし穴があった。そのような変化には最適な時期はなかった。とにかくそれをやり切る必要があった」

    これで風洞の移動は完了した。そして、最近構築されたAT02の60%モデルは、すでに操業が休止されている。夏休みの少し前に、アルファタウリは現在のレーシングカーの開発を中止し、完全に2022年F1マシンに切り替えた。

    現在、F1のミッドフィールドバトルは非常に接近しているが、ジョディ・エギントンはAT02の空力開発を再開することを除外している。

    「風洞セッション中にモデルを変更して限られた時間を無駄にすることに意味はない。停止を決定した後、開発は最終的に終了するだろうと我々にとって明らかでした。エアロダイナミストは、これから新しいマシンだけを念頭に置くべきだ」

    変更のタイミングはアルファタウリで長い間議論されていなかった。ジョディ・エギントンは、たとえばハースのように、次世代のレーシングカーのために2021年シーズンを完全に犠牲にするという哲学を信じていない。

    「2022年のルールは最後まで変化し続けた。早く始めることに意味はなかった。興味深いことがいくつか見つかったかもしれないが、最悪の場合、作業は無駄になる」

  • マックス・フェルスタッペンが振り返る2021年F1シーズン前半戦

    マックス・フェルスタッペンが振り返る2021年F1シーズン前半戦

    レッドブル・レーシング・ホンダのマックス・フェルスタッペンが、2021年シーズン前半11戦を終て、これまでの戦いを振り返った。

    ハンガリーGPを終えたF1はシーズンを折り返してサマーブレイクに入った。そこで、マックス・フェルスタッペンに2021シーズン前半戦を振り返ってもらうことにした。

    ハンガリーGPまでにマックスは11戦で5勝を挙げてドライバーズ選手権をリードしていた。しかし、このオランダ人ドライバーが手にしてきたのは勝利だけではなく、その過程でいくつかの新記録も手にしていた(これについては後述する)。

    ところが、直近2レースはマックスとチームが想定していた展開にはならなかった。そのため、このサマーブレイクは休息して集中し直すための2週間という位置づけになった。

    シルバーストンでの出来事は誰もが知るところだが、サマーブレイク直前のハンガリーGPでも、マックスはリタイア4台に繋がるターン1でのクラッシュに巻き込まれて追突されてしまった。幸運なことに、マックスは大きくダメージを受けたRB16Bをピットへ帰還させると、赤旗中断の合間にある程度の修復作業を受けることになった。

    そして、レースが再開すると、大きく損傷を受けたマシンにもかかわらずマックスは全力を振り絞り、10位でチェッカーフラッグを受けた(2位でフィニッシュしたセバスチャン・ベッテルがレース後に失格処分を受けたため、9位へ繰り上がり)。

    ハンガリーGPを終えた直後、マックスは次のようにコメントした。

    「これからサマーブレイクに入るけれど、僕たちはプッシュし続けるし、絶対に諦めない。自分たちのことだけに集中していく。とてもアンラッキーなレースが2戦続いたけれど、何も失っていないし、シーズンはまだ先が長い」

    2戦連続の不運はさておき、シーズン前半の11戦を終えてマックスはどのような感想を持っているのだろうか?

    「全体的には良いスタートが切れた。僕たちには高い競争力が備わっている。でも、シーズンの最後まで競争力を維持する必要がある。そのために僕たちはチームとして努力しているんだ。この状態を維持できることを祈ろう」

    バーレーンでのプレシーズンテストははるか昔に思える。マックスはここで初めて2021シーズン用マシンをドライブして好印象を得たが、開幕戦から高い競争力を発揮できるかどうかについては確信が持てていなかった。マックスはプレシーズンテストを振り返り、次のように語る。

    「ドライビングのインプレッションは良かったけれど、マシンの実力をいきなり判断するのはいつも難しい。でも、僕たちは最初から競争力が高かったし、見通しは明るかった」

    マックスはすでにいくつものF1記録を残しているが、フランスからオーストリア2連戦へ続いたトリプルヘッダーでさらに2つの新記録を打ち立てた。マックスはグランドスラム(ポールポジション+レース優勝+ファステストラップ+決勝全周回リード)を達成した史上最年少ドライバーとなると同時に、トリプルヘッダーを全勝した史上初のドライバーとなった。しかし、マックスはこのような偉業に少しも関心を持っていないようだ。

    「僕は記録にこだわらない。目標はチャンピオンを勝ち取ること。僕にとって重要なのはこれだけだ」とマックスは語ると、前半戦をポジティブに振り返った。

    「オーストリアの連勝はすごく良かったね。モナコの優勝も最高だったし、正直なところ今シーズンは良い思い出が沢山ある」

    今シーズンのマックスはレッドブル・レーシング時代4人目のチームメイトを迎えた。開幕戦バーレーンGPから隣のガレージにやってきたセルジオ・ペレスとの関係は非常に良好だ。

    「チェコは素晴らしいチームメイトだし、最初の数カ月で良好な関係を築けた。僕たちはとても上手くやっているし、彼は本当にクールで、レースだけではなくて、どんな話題でも楽しく会話ができるんだ。このような関係を築けるのは素晴らしいよ」

    今シーズンは、最近になって観客がグランドスタンドに戻ってきている。レッドブル・リンク、シルバーストン、ハンガロリンクではオレンジ色の大応援団がマックスに声援を送った。

    スパ・フランコルシャンで開催されるベルギーGPまで、マックスはまだいくらか休息できる。マックスにとってベルギーGPはシーズンを仕切り直す絶好の舞台になるはずだ。マックスは次のように締めくくっている。

    「個人的に、スパはレースカレンダーで一番好きなサーキットだし、あそこをドライブするのはいつだって楽しい。ベストリザルトが得られることを願っているけれど、まずはスパでのドライビングを楽しむつもりだ」

  • アルファタウリF1代表 「チームの雰囲気がガスリーの活躍に貢献している」

    アルファタウリF1代表 「チームの雰囲気がガスリーの活躍に貢献している」

    アルファタウリF1のチーム代表を務めるフランツ・トストは、ピエール・ガスリーがキャリアで最高の形に到達しているのは、チームのサポーティブなアプローチが貢献していると感じている。

    過去数年間でピエール・ガスリーの自分のF1キャリアを挽回した方法は非常に印象的であり、今やレッドブル・ホンダ時代で目にしたドライバーとはまったく異なるドライバーとして映っている。

    2019年シーズン途中にトロロッソ(現在アルファタウリ)に降格した後、ピエール・ガスリーは2020年のF1イタリアGPで109人目のF1レースウィナーとして歴史に名を刻んだ。アルファタウリのチームリーダーとしての地位を確立したピエール・ガスリは、さらに2回の表彰台を獲得している。
    した。

    レッドブル・レーシングの環境は、すぐに結果を期待され、大きなプレッシャーがかかる。フランツ・トストは、アルファタウリのサポーティブな雰囲気がピエール・ガスリーをより良いドライバーにしたと考えている。

    「ドライバーが気分が良く、チームにいることを楽しんでいること、サポートされていると感じていること、非常に重要であり、スクーデリア・アルファタウリがそれに当てはまる」とフランツ・トストは GPFans Global. に語った。

    「これは、ピエールがこのような優れたパフォーマンスを示した理由についての重要な柱でもある」

    ピエール・ガスリーは、2022年にレッドブル・レーシングに復帰する候補として評価されているが、レッドブルはそれに消極的であり、アルファタウリの主要な原動力としてのガスリーを高く評価している。

    ピエール・ガスリーにとっては、2022年にF1に新しいレギュレーションが導入され、メルセデスとレッドブルが突出しているグリッドを不均衡にする機会が生まれるため、チームに残ることはそれほど悪い考えではないかもしれない。

    フランツ・トストは、アルファタウリがグリッドで順位を上げることができると確信しているが、2023年をより勝利に挑戦するための現実的なターゲットと見なしている。

    「もちろん、それが目標だが、トップチームが有利であり、6月までより多くの人々をそこに留めることになるので、来年がそうなるかどうかは疑問だ。どのように機能するかを見ていきたいと思っている」とフランツ・トストは語った。

    「実際にコスト上限は2023年以降にカウントされ始める。これは、すべてのチームが、リソース、もちろん、お金の面で実際に同じレベルにある必要があるためだ。次にどのチームが最も効率的に作業するかによって異なってくるだろう」

  • 角田裕毅 「F1シーズン前半の自己採点は5~6点。ここままでは駄目」

    角田裕毅 「F1シーズン前半の自己採点は5~6点。ここままでは駄目」

    角田裕毅は、アルファタウリ・ホンダとのF1デビューシーズンの前半戦を10点満点中「5~6点」だと自己採点。ヘルムート・マルコの期待に応えるためにはシーズン後半に状況をもっと改善しなければならないことを把握している。

    7年ぶりの日本人F1ドライバーとなった角田裕毅は、アルファタウリ・ホンダF1でのデビューに先立って次のビッグウェーブとして注目を集め、バーレーンでの開幕戦で9位入賞を果たしてそのポテンシャルを垣間見せた。

    子供の頃に鈴鹿サーキットで見たフェルナンド・アロンソとのバトルは夢の実現だった。しかし、その後、角田裕毅はフォームの不振に苦しみ、それ以来、散発的にしか入賞を果たせていなかった。、特にエミリア・ロマーニャGPとハンガリーGPでの不必要なクラッシュを喫している。特にフリー走行1回目でAT02を高速でタイヤバリアにクラッシュさせたハンガリーは許されるものではなかった。

    ホンダの育成ドライバーであり、ヘルムート・マルコにマックス・フェルスタッペンと比較されていた角田裕毅は、最初の11戦を振り返り、やるべきことがあり、それが自然に起こるものではないことをすぐに気づいた。

    「特に最初の8レースはジェットコースターシーズンでした」と角田裕毅は2021年のシーズン前半戦について語った。

    「最初のレースはうまくいきました。2番目のレースは完全な惨事でした。次の3レースはポイントに戻ることができましたけどね。あまり一貫性がありませんでした」

    「ラップタイムも1周目から本当に良かったですが、1周目にウオールにぶつかってしまうなど、本当に酷いラップでした」

    モナコのプラクティスとアゼルバイジャンGPの予選でのクラッシュを含めたこのトリッキーな期間に、レッドブルは角田裕毅を英国ミルトンキーンズからイタリア・ファエンツァのアルファタウリのファクトリーの近くに転居させた。そこで状況は改善し、角田裕毅は少なくともある程度の一貫性を見つけまた。

    「状況とマシンを完全にコントロールしているような気がしませんでした」と角田裕毅は認める。

    「より一貫したラップと結果を出そうと考えていました。とにかく自信をつけなければならないと思っていましたし、そこは良くなっています」

    「ハンガリー以前の最後の3レースでは、大きなシャントなどはありませんでしたし、ポジションも非常に一貫していたので、それを示せたと思います。なので、そこにはとても満足しています」

    しかし、F1ハンガリーGPでは、再びプラクティスからクラッシュを喫した。レース終了後、角田裕毅は改善の余地があることをよく分かっていると語った。

    「FP1でやったことは不要でした」と角田裕毅はため息をついた。

    「あれは完全に僕の過失だったので、本当に自分自身を改善する必要があります」

    これまでのシーズンで10点満点の自己採点するように求められた角田裕毅は「5~6点と言いたいですね」とコメント。

    「特に最後の4レースでは、最初の6~7レースに比べて少し一貫性を示せました。でも、私はすべてのレースウィークでもっと一貫性が必要です。FP1からFP3、予選まで・・・そうすればチームも私をもっと信頼してくれると思います」

    それを達成するためには何をするべきかについて、角田裕毅はまだフィーリングとバランスに苦労しており、マシンと一体になりたいと考えている。チームメイトのピエール・ガスリーは、すべてを管理できているように見える。

    「僕たちはマシンをもっと良くしていかなければなりません。自分の側、自分のマシンは特にそうです」と角田裕毅は語る。

    「アプローチも変えなければならなりません。アゼルバイジャンから採用したアプローチは良かったと思います。[ハンガリーでFP1で再びウオールにぶつかることは予想していませんでした。今後、あのようなことを続けることはできなません。自分をコントロールする最善の方法を見つけなければならなりません」

    夏休み中、角田裕毅はファクトリーに行くこと許可されていないが、2週間を再評価に使うことができる。

    「それでも、エンジニアの家に行くことはできるので、彼を休ませることはありません」と角田裕毅は冗談交じりに語った。

    「いや、十分な休息があります。たくさん話をするだけです。シーズン後半はもっと強くなる必要があります。このままでは駄目だと思っています」

    レッドブル陣営の談話を総合的に判断すれば、角田裕毅は2022年もアルファタウリに残留して2年目のF1シーズンを迎える可能性は高い。

  • ジェンソン・バトン、ホンダとF1初勝利を挙げたハンガリーGPを振り返る

    ジェンソン・バトン、ホンダとF1初勝利を挙げたハンガリーGPを振り返る

    ジェンソン・バトンが、15年前のF1ハンガリーGPでのホンダとのF1初優勝について語った。

    ジェンソン・バトンは、F1での初勝利を他の人よりも長く待たなければならなかった。そして、彼が所属していた第3期ホンダもそうだった。何年にもわたる血、汗、涙、元ボスのフラビオ・ブリアトーレから“プレイボーイ”のレッテルを貼られ、F1の最高峰バーニー・エクレストンに他の人に彼を引き受けないように忠告させた。

    だが、2006年のF1ハンガリーGPで、スピード、素早い思考、キュートな戦略、そして、変化するコンディションの中での特徴的な繊細なタッチが見事なディスプレイにまとめられた。その後の数年でジェンソン・バトンの代名詞となる形での勝利だった。

    ジェンソン・バトンは、あのグランプリの最後の数周は「決して終わらせたくない、物凄い挑戦だった」と Motor Sport Magazine に語った。

    2006年のシーズンは早い段階でポールと表彰台を獲得したたが、その後はそれほど多くなかった。なぜその時点までシーズンの成果が比較的少なかっただろうか。

    「先日これについて考えていた。そして、その多くは信頼性だった。僕たちは本当にそれに苦労していた」とジェンソン・バトンは語る。

    「ハンガリーでのあのレースの週末でさえ、土曜日の朝に故障していた」

    「チームは強力なエンジンを作った。数字は良さそうに見え。素晴らしかったし、とても運転しやすかった。V8からのサウンドはダさかったけどね。V8の最初の年であり、僕たちはまだその信頼性についてあまり頭を悩ませていなかった」

    ジェンソン・ボタンには、ある時点で物事が最終的にはうまくいくと信じる理由があった。

    「チームが素晴らしいアイデアを思いつい。驚異的でした」とジェンソン・バトンは語る。

    「彼らはフレキシリアウィングと、ブレーキング時の素晴らしいフロントディファレンシャルにも取り組んでいた。決してロックするなく、ブレーキを強踏することができる。急速に発展し、フェラーリやルノーのようなより大きなチームと戦うチームの一員になることは本当に楽しかった」

    シーズン序盤のジェンソン・ボタンのいくつかのまともなフィニッシュは、4回のリタイアとポイント圏外でのレースによってチャラとなった。

    ホンダの構造も十分ではなかった。結果の欠如は、技術的な改造を意味しました。新しいシニアテクニカルディレクターの中本修平の任命により、チーム内でのデザインの第一人者であるジェフ・ウィリスの役割が曖昧になり、その後レースに参加しないように指示された。それは不吉な前兆であり、ジェフ・ウィリスはシーズン半ばにチームを去った。

    しかし、ジェンソン・バトンは、チームがシーズンの初めに投入した仕事が最終的に成功したことを認める。

    「ジェフが去ったとき、僕は彼をとても尊敬していたので、とても悲しいかった」とジェンソン・ボタンは語る。

    「彼はチームを本当に一生懸命にプッシュした。誰かがシーズン半ばを去るとき、彼らがそこにいなくても、シーズン初めに行われたすべてのハードワークはシーズンの後半に示される。それはすべてジェフにかかっていた」

    「毎週マシンのパーツを計量し、想定よりも重くないことを確認する彼のやり方が大好きだった。僕のキャリアの中で彼ともっと何年も一緒に働仕事ができることを願っているくらいだ」

    F1がハンガリーに移動したとき、予選でジェンソン・ボタンの4番手タイムを記録する競争力を示した、しかし、おなじみの曲がホンダで演奏されていた。ブローしたパワーユニットと結果として生じる10グリッド降格ペナルティによって、ジェンソン・バトンのグリッド後方からのスタートが決まった。

    しかし、日曜日に来ると、天候がジェンソン・ボタンが上位に戻る機会をもたらした。

    「ミックスコンディションで14番手に並ぶと『何が起こるか見てみましょう!』という感じになる」とジェンソン・バトンは語る。

    「ターン1を通過することが最初の挑戦だ。スタートは本当に酷かった。前進ではなく後退した! でも、最初のコーナーを通過すると、リズムを掴んでいった」

    「そのような状況でクルマがうまく機能することはわかっていたけど、あんなに良いとは分かっていなかった。本当に楽しかった」

    キミ・ライコネンがポールをリードに変えた一方で、チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソは1周目の終わりに15番手から6番手まで急上昇し、ミハエル・シューマッハは12番手から4番手まで上がった。ジェンソン・ボタンは、11番手までしか順位を上げられなかったが、その後、すぐにフィールドを通過し始め、1周でほぼ1台の車を追い越していった。

    「明らかに、僕たちが使用していたミシュランタイヤは、フェラーリのブリヂストンよりもウェットコンディションで強かった」と雨でのアドバンテージについてジェンソン・ボタンは語った。

    「ウェットだと間違いなく簡単になった。常にグリップを探してはいたけど、ミスを利用できるし、戦略を立てることができる」

    ジェンソン・バトンの最初の試練はミハエル・シューマッハとのバトルだった。徐々にフィールドを上っていった後、ジェンソン・ボタンはフェラーリに次ぐ5位になった。それは彼が楽しんだ挑戦であり、今でも愛情を込めて覚えている。

    その日のもっとも好きなオーバーテイクを選ぶように頼まれたジェンソン・バトンは「シューマッハのやつだね」と語る。

    「90年代初頭にF1を見たとき、幼い子供として、世界最高の選手として戦っている彼を見た。それから6~7年後、僕は彼とレースをしていた」

    「初めてのグランプリで、ピットからマシンを出すと、僕はミハエルの後ろにいた。驚ろいたね。彼と一緒にホイール・トゥ・ホイールのバトルをするときはいつでも、それは自分のレースを形作った。彼のような実力の持ち主とレースをすることはとても特別だった。彼は自分自身を最大限に引き出すという点で憧れの尊大だった」

    6周目のスタート/フィニッシュラインでミハエル・シューマッハに並び、ターン1で攻略したジェンソン・バトンは、接触しないためには、完全なコミットメント、多くの神経、そして、巧みなタッチが必要だったと語る。

    「ミハエルのフロントウィングとリアタイヤの間にミリメートルがあった。ターン1への飛び込みは、僕にとってはレースを決める動きだった。あの動きを成し遂げなければならなかった」とジェンソン・バトンは語る。

    「そして、コーナーを曲がったとき、僕はヘルメットのなかで笑顔になっていた。あれは僕にとってとても特別な瞬間であり、決して忘れることのできない瞬間だった」

    ミハエル・シューマッハを抜いて4位になったジェンソン・バトンは、キミ・ライコネンとペドロ・デ・ラ・ロサの2だのマクラーレン、フェルナンド・アロンソが次の相手となった。

    15周目になると、雨がさらに激しく降り始めた。ジェンソン・ボタンを含む数人のドライバーが新しいタイヤを求めてピットインしたが、フェルナンド・アロンソはステイアウトしてリードを引き継いだ。

    「このようなレースでは、実際にはプランなどない」とジェンソン・ボタンのレースエンジニアであるアンドリュー・ショヴリンは昨年のSky でのインタビューで説明している。

    「適切なタイミングで適切なタイヤを履いていて、コンディションをカバーするための燃料を持っていることを確認するだけだ」

    アンドリュー・ショブリンとの関係とチームの戦略に対する全体的なアプローチについてジェンソン・バトンは「良いか悪いかにかかわらず、過去に行ったことから学ぶのは非常に得意でした」と説明する。

    「僕はレースを通して何をしているのかについてたくさん話していた」

    事実上のリーダーのキミ・ライコネンが25周目にトロロッソのヴィタントニオ・リウツィと追突してセーフティカーを出したとき、戦略への柔軟なアプローチが実際に機能した。

    ジェンソン・ボタンと彼のチームは、彼の最初のストップで60kgの燃料を入れることを選択した。そして、ペドロ・デ・ラ・ロサが再びピットインしたことで、ジェンソン・ボタンはフェルナンド・アロンソに次ぐ2位に浮上した。

    セーフティカーがいなくなると、ジェンソン・バトンは自分とフェルナンド・アロンソの間に3台のバックマーカーを見つけた。これにより、アロンソは1周後に6秒にマージンを拡大した。

    そこから、乾いていくトラックで、ホンダは次の15周で徐々にルノーを捕らえ、46周目までにギャップを1秒未満まで縮めた。ルノーの後ろ全体で数周を過ごした後、ジェンソン・ボタンはピットに飛び込んだ。燃料を追加したが、ひどく摩耗したインターミディエイトは変えなかった。チームはドライになると予想されるレースを走り切るのに十分な燃料だけをタンクに入れることを選んだ。

    次の決定は、いつ最初にトラックの状態を賭けて、スリックタイヤに交換するかだった。

    最初にそれを試みたのはフェルナンド・アロンソだった。51周目にスリックタイヤのためにピットインしたが、右後輪のナットが緩み、アロンソをタイヤバリアに突っ込んだ。

    戦いは終わり、ジェンソン・バトンは何年にもわたる苦労の末、突然旗、首位に立った。

    「フェルナンドの問題は僕たちの仕事をずっとシンプルにしてくれた」とジェンソン・バトンは語る。

    「彼らに失敗がなかったらよかった? おそらくそうではないだろう。それ以降は簡単だったからね。35秒のリードがあった。メガだったね!」

    「僕たちが彼を追いかけていたレースのほとんどは大変な挑戦だった」

    その年のほぼ無数のホンダの故障が、初勝利に向かって走るジェンソン・バトンの頭をよぎった。

    「当時のホンダでは、特定のものが故障するのではないかと心配していた」とジェンソン・ボタンは回想する。

    「でも、僕の人生で最も楽しい数周でもあった。大量にリードしていて、クルーズしてその瞬間を楽しむことができることを知っている。本当にそれを終わらせたくなかった」

    「フィニッシュラインを越えて勝った。アドレナリンが湧き出た『そうだ、これだ!』みないな感じにになる。ちょっと変な感じだ」

    「最初のレースで優勝した後、または世界選手権で優勝した後、どのように感じるかは分からない。そのための計画もなかった」

    有名なヘルメットのデザインから飛び出しそうなジェンソン・ボタンの目のイメージは今や象徴的なものになった。

    「僕たちは一緒に多くのことを成し遂げた。これほど多くの成長した男が泣くのを見たことがない」とジェンソン・バトンははっきりと愛情を込めて覚えている。

    「日本人もとても情熱的だけど、一緒にたくさんのことを経験してきた英国に拠点を置くすべてのチームもとても感激していた。」

    ジェンソン・ボタンは、かなり前に中国でのスポンサーイベントに参加することに同意していたので、レースの直後に飛行機に乗り、あまり初勝利を祝うことができなかった。コミットメントを果たした後、ジェンソンは東京スタイルを祝いたいかどうか尋ねられた。

    「チームは 『日本に行くのはクールだと思わないか?』と言った。

    「僕は『100%』と言った。僕たちはホンダの研究開発オフィスに行きました。これは基本的に1000メートルの長さのオフィスだ」

    「そこから僕はオープンオフィスの真ん中の廊下を歩いた。皆が通路に並んでいた。歩いて20分かかった。みんなとハイタッチしたよ!」

    F1ハンガリーGP後、ジェンソン・ボタンはシーズンの6レースで誰よりも多くのポイントを獲得した。

    ジェンソン・バトン(ホンダ) 2006年 F1ハンガリーGP

  • レッドブルF1代表 「セルジオ・ペレスは期待された役割を果たしている」

    レッドブルF1代表 「セルジオ・ペレスは期待された役割を果たしている」

    レッドブルF1のチーム代表を務めるクリスチャン・ホーナーは、今シーズン、セルジオ・ペレスは全体的にチームの期待に応えていると語り、2022年もチームに残留する可能性が高いことを示唆した。

    レーシング・ポイント/アストンマーティンがセバスチャン・ベッテル獲得を決めたことで、セルジオ・ペレスはチームを放出され、2020年シーズン後半にドライバーマーケットでフリーエージェントとなった。

    一方、レッドブル・ホンダでは、アレクサンダー・アルボンがパフォーマンスでチームを納得させることができておらず、レッドブルF1は非レッドブル出身ドライバーであるセルジオ・ペレスを起用することを決断した。

    セルジオ・ペレスは、シーズン前半にマックス・フェルスタッペンと並ぶ一貫性を示すことに苦戦したが、それでもF1アゼルバイジャンGPでの優勝を含めて104ポイントを獲得。クリスチャン・ホーナーはペレスの仕事に満足していると語る。

    「セルジオは我々が望んでいた役割を果たしたと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「バクーで、彼がルイスにプレッシャーをかけて彼が勝利を手にした日にそれを目にした。また、フランスGPで見たように、彼はコンストラクターのポイントを集め、チームゲームをプレイしている」

    「彼は素晴らしいチームプレーヤーであり、我々は彼の仕事にとても満足している」

    歴史的に、レッドブルはほとんどの場合、ジュニアプログラムの中からドライバーを選んできた。後から考えると、アルファタウリでのピエール・ガスリーの今季の力強いパフォーマンスを考えると、クリスチャン・ホーナーは、レッドブルによるセルジオ・ペレスの採用は“勇敢”な決断だったが、正しい選択だったと語る。

    「我々の見解は常に若者にチャンスを与えることであり、レッドブルは他のどのチームよりもそれを行ってきたと思う」とクリスチャン・ホーナーは語った。

    「しかし、時折、プログラムから抜け出す必要がある。それをするのは勇敢な決断だったと思うが、それは正しい決断だったと思う。チームのダイナミクスはうまく機能している」

    「ピエールはアルファタウリで素晴らしい仕事をしており、今でもレッドブルのレーシングドライバーだ。したがって、我々は良い状況にいる」